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EMF
(Electronic Music Foundation)


価格帯記載無し:1CDあたり¥5500(税抜¥5000)

価格帯B(1枚物のDVD):¥8800(税抜¥8000)
価格帯C(2枚組のDVD):¥13200(税抜¥12000)


 アメリカの Electronic Music Foundation (電子音楽財団)が発売する現代音楽専門レーベル。
 なお、以下のリストは品番の下2桁で並んでいます。番号が3桁で100の位が当初「0」だったアイテムは、番号が整理された際に「1」へ変更されたようですが、同フォーマットならば違いは無いようです(例:EMF-CD-041 = EMF-CD-141 / CDとDVDでは異なります)。また、本体の記載は100の位が「0」になっている物が多いようです。


クセナキス:初期エレクトロニック作品集 1957-1992
 ディアモルフォセス[遠くの地震/離陸する飛行機音]
  (1957;パリ、GRUMUスタジオでの作品)/
 CONCERT PH(1958;ブリュッセル万博
  フィリップス・パヴィリオンでの演奏)(*)/
 東洋−西洋
  (1960;ユネスコ委嘱作品)/
 響き−花−問
  (1970;大阪万博、日本鋼管のための音楽)/
 S.709(1992;パリ、クセナキス研究所、
        CEMAMUのGENDY-Nプログラム)
ヤニス・クセナキス
ヴァレーズ(*)
 当盤は当初 EMF-CD-003 という品番でしたが、何故か100番台の番号では1つ若番になっています。
Wayfaring Sounds〜
 ヘルベルト・ブリュン(1918-2000):
  楽器とテープのための作品集
(1959-1997)
パーカッション・グループ・
 シンシナティ
エッカート・シュロイファー(Va)
アラン・チャンドラ、
ヘルベルト・ブリュン指揮
パフォーマーズ・
 ワークショップ・アンサンブル、
イリノイ大学
 ニュー・ミュージック・
  アンサンブル
ジョン・ケージ:
 BIRD CAGE(*)
 初演時の対話(+)
テープ作品(*)
ジョン・ケージ、
デイヴィッド・テューダー、
ジョエル・チャデイヴ、
学生たち(対話;+)
 録音:1998年(*)/1973年(+)。CDには CD-013 と表記されている。
EM-115
[EMF-CD-015/
EMF-CD-115]
廃盤
ヒュー・ル・ケイン(1914-1977):作品集 ヒュー・ル・ケイン、
ビル・ファロー、
マル・クラーク
ローリー・スピーゲル:OBSOLUTE SYSTEMS
  Four Short Visits to Different Worlds/ Swells(1972頃)/ Mines(1971)
  Crying Tone(1975)/ A Garden(1970頃)/ Improvisation on a "Concerto Generator"(1977)
  A Harmonic Algorithm(1981版)/ Three Medal Pieces(1983)/ Immersion(1983)
  Drums(1975)/ Voice within; A Requiem
ジョージ・アンタイル(1900-1959):
 バレエ・メカニック(初版;1924)
ジョン・ケージ/ルー・ハリソン:
 ダブル・ミュージック(1941)
リチャード・グレイソン:
 ピアノ奏者を撃て(1995)/ミスター 528(1996)
アマデオ・ロルダン:リトミカ第5番(1930)/第6番(1930)
メンデルスゾーン:交響曲第4番〜サルタレッロ・プレスト
 (P・レーマン編曲;16台のプレーヤー・ピアノのための)
マサチューセッツ・
 ローウェル大学
  パーカッションEns.
 録音:1999年11月、マサチューセッツのローウェル大学。アメリカの作曲家アンタイルは1920年代パリで活動、機械音やジャズの語法を取り入れた前衛的作品で聴衆を騒然とさせる一方で、ピカソやサティらから支持された。彼の代表作「バレエ・メカニック」はフランスの画家フェルナン・レジェの抽象的映画のために作曲された。今回ライヴ録音された演奏が初演となった1924年版の編成は、シロフォン(3)、バスドラム(4)、タムタム(1)、ピアノ(4)、サイレン、飛行機のプロペラ音(3)、シンクロナイズド・プレーヤー・ピアノ(16)という異常なもの。この版は演奏されないまま改訂され、1926年にパリで初演、1927年にニューヨークのカーネギー・ホールでアメリカ初演されたが、ニューヨークでの評価は惨憺たるもので、アンタイルの作曲家としての地位を崩壊させてしまった。その後アンタイルは映画音楽作曲の道を進むこととなった。
トレヴァー・ウィッシャート:レッド・バード(1980) (*)
トレヴァー・ウィッシャート&シングサークル:アンチクレドス (+)
トレヴァー・ウィッシャート
 (コンピューター:*)
シングサークル(cho.:+)
 ウィッシャートは「まだ誰も聞いたことのない音」を追求するコンピュター音楽作曲家。
IMPLEMENTS OF ACUTATION マーラ・ヘルムート
アレン・オット
PIPE WRENCH
 アンドルー・メイ、コート・リップ、エリック・ライアン、
 バリー・ムーン、フィリップ・マヌリの作品
エリザベス・マクナット(Fl) 他
SOUTHERN CONES
 ルーカス・リゲティ、ディエゴ・ルズリアガ、
 フエレーマ・エドアルド・レック・ミランダ、
 ダニエル・ワイマン、ロドリーゴ・シガル、他の作品
 
State of the Union 2001
 多数のアヴァンギャルド作曲家たちの小品
VOICEPRINT
  Toungues of Fire 他
トレヴァー・ウィシャート
r!g
 ベースのインプロヴィゼイションとエレクトロニクス
カーティス・バーン(ベース)
フロリダ・エレクトロアコースティック音楽祭 Vol.1
 ロン・パークス:Residual
 ピート・ストレリー(1960-):Squirt
 スティーヴン・デイヴィッド・ベック:Sarah-nade (ブラームスによる)
 ジャヴィアー・ガラヴァリア:Arte Poetica (I. Stanza)
 ジョエル・シャデイブ:Spring (from 'After Some Songs')
 ベン・シグペン(1959-):'h'
 マーヴィン・ジョンソン:Compendium II
 ジェイムズ・ポール・セイン:Tag till ...
 ヒューバート・ハウ(1942-):Improvisation No.3
 毎年フロリダで行われる音楽祭の10年間記念CD。EMF社長のシャデイブも参加。
デイヴィッド・フェルダー(1953-):
 In Between (1999) /
 Coleccion Nocturna (1984)
モートン・フェルドマン(1926-1987):
 The Viola in My Life IV (1971) (*)/
 Instruments II (1975)
ダニエル・
 ドラックマン(Perc)
ジェシー・レヴァイン(Va)
ジーン・コッパーラッド(Cl)
ジェイムズ・ウィン(P)
ハーヴィ・ソルバーガー指揮
ジャン・ウィリアムズ指揮
バッファロー音楽祭o.
 録音:2000年6月、バッファロー音楽祭。(*)は世界初録音。
ロバート・スコット・トンプソン:ACOUSMA
  Oneiromancy(2001)/Elemental Folklore(1996)
  The Widening Gyre(1998)/Light Is a Liquid(1999)
  The Grammophone(1999)/Aetherial(2001)
  Fog Index(1997)/The Ninth Wave(2001)
  Cathedral Sky(1997)/Tagmeme(2000)
  Rebar(2001)/Acousma(2001)
 
 想像力豊かなサウンドスケープ。「acousma」とは、聴覚の錯覚の一つの形、想像上の音を聴くという知覚を指す。
マリオ・ヴェランディ(1960-):orillas distantes / distant shores
 ヴェランディはブエノス・アイレス生まれ。
NOT NECESSARILY "ENGLLISH MUSIC"〜1960-70年代のイギリスの実験音楽
 デイヴィッド・トゥープ、コーネリアス・カーデュー、ザ・スクラッチ・オーケストラ、
 ダフネ・オラム、ヒュー・デイヴィス、ジェーン・マニング、ジェントル・ファイア、
 ハワード・スケンプトン、マイケル・ナイマン、デレク・ベイリー、エヴァン・パーカー、
 ポール・リットン、マイケル・パーソンズ、マックス・イーストリー、AMM、
 インターノデュレイション、フランク・ペリー、ザ・ピープル・バンド、ボブ・コビング、
 ロバート・ウォービー、ジョン・スティーヴンス、ロン・ギーシン、
 レイン・イン・ザ・フェイス、ラナルフ・グランヴィル、ザ・カンピエッロ・バンド、
 マイケル・クーパー、ア・タッチ・オヴ・ザ・サン、他
 イギリスの先鋭的な音楽誌「ワープ」の編集長を務め、多彩なミュージシャンとのコラボレイションでも知られるデイヴィッド・トゥープのキュレートによるアルバムで、1960-70年代のイギリスが、多くの実験的音楽を生み出す苗床の一つであったことを明らかにするもの。当時の実験音楽の旗手の一人カーデュー、マイケル・ナイマンも登場。
リュク・フェラーリ(1929-):初期作品集
 Stady on accidents (1958)/Etudes aux accidents (1958)/
 Appearance V (1959)/Tautologos 1 (1961)/Tautologos 2 (1961)
 ミュージック・コンクレート(具体音楽)で知られるフェラーリ。彼のこの頃の作品は録音が少ないようだ。
ジョン・ケージ&レジャレン・ヒラー:HPSCHD
 ジョン・ケージとレジャレン・ヒラーによるこの曲は、20世紀で最も騒々しい曲と言えるかもしれない。7台のアンプリファイド・チェンバロがコンピューター処理されたモーツァルトなどの曲を演奏、そこにコンピュータで作った音響テープが混ざり合う。渦を巻くようなイメージ、アブストラクトなシェイプ、カラー、空間が混ざり合ったり、ひとつが全体をおおいつくしたりする。NASAから借り出したスライドで得たイメージをもとに宇宙の混沌とした世界を描いている。聴く人はチェンバロ・プレーヤーとスピーカーの間を行ったり来たりしているように感じるだろう。
ラリー・オースティン:OCTO MIXES T.バックナー
ステファン・デューク
エスター・ラムネック
 エレクトロニクス音楽のパイオニア的存在、オースティンによる、ジョン・ケージの古典的作品(1952)のリミックス作品「Williams[re]Mix[ed]」。あらゆる音を、ひとつのコンピューター・ベースのサウンド・コラージュにしたもの。
エーベルハルト・ブルム(Fl)〜Berlin to Buffalo
 ブルムはベルリン育ちだが1960年代にアメリカのバッファローでフェルドマンの音楽に出会って以来、前衛音楽の第一人者として活躍している。
パウル・ドーンブッシュ:
 CORROSION/ファゴットとエレクトロニクスのための「act5」/
 エレクトロニック・サウンドのための「g4」/声とエレクトロニクスのための「strepidus somnus」
 パウル・ドーンブッシュの創り出すサウンドは、楽器、コンピュター、エレクトロニクスのいずれにおいても、極めて風変わりである。
ロジャー・レイノルズ:
 「Last Thing, I Think, to Think About」
フィリップ・ラーソン(Br)
アレック・カリス(P)
ジョン・アシュベリー(朗読)
 ジョン・アシュベリーの詩に基づく、エレクトロニクスを控えめに使用した作品。
ローレンス・モス(1927-):作品集
 Unseen Leaves (1975)(*)/Hear This Touch (1976)(#)/
 Korea (1999)(+)/Into the Woods (1996)(**)/
 Lifelines (1998)(##)/Harried (1999)(++)
ルース・ドラッカー(Vo;*)
ジェイムズ・
 オストリニェック(Ob;*)
電子音(*)
フィリス・
 ブリン=ジュルソン(S;#)
エスター・
 ラムネック(Cl;+/##)
エレクトロニクス(+/++)
ウィリアム・
 モンゴメリー(Fl;**)
ハリー・
 スパルナーイ(バスCl;++)
ジョエル・シャダブ(1938-):MANY TIMES...(2001)
 Acoustic Instrument and Interactive Electronics
ベンジャミン・シャダブ
(湾曲した吊りシンバル)
クリス・マン(朗読)他
 録音:2002年4月、ニューヨーク。
 ジョエル・シャダブは電子音楽財団「Electronic Music Foundation」(=EMF)の代表で、電子音楽或いはコンピューター・ミュージックの歴史において非常に重要な位置を占める人物。
 Many Timesはエレクトロニック装置とアコースティック楽器の演奏、テクストの朗読、歌、のための作品で、バージョンによってメロディを構成するものが変わる。演奏者はマイクの前に座り、演奏がマイクからコンピューターに取り込まれ、変換された音は前後左右あちこちのラウドスピーカーを通して演奏者のもとへ戻ってくる。変換された音が演奏者に多面的なサウンドイメージを与え、影響を受けながらさらに演奏が進められていく。
ボブ・グルック:エレクトリック・ソングス
 Zamir (2003) for saz and electronics/Sahofar(2002) for shofar and electronics/
 Electric Songs (2002) for voice and electronics (MovementI, II, III)
 ボブ・グルック2枚目のCD。トルコのリュートなどの民族楽器を使用し、アコースティックなサウンドに仕上がっている。彼のヴォーカルも聞こえる。
ETC.
 ジョン・ハリソン(1952-):...ET AINSI DE SUITE... (2002)
 ホラシオ・バッジョーネ(1943-):ハリソン変奏曲
 トレヴァー・ウィシャート(1946-):mago
 イギリスの著名なエレクトロ・アコースティック・コンポーザーで、バーミンガム大学エレクトリック・ミュージック・スタジオのディレクターでもあるジョン・ハリソンは、2002年に50歳の誕生日を迎えた。それを祝って彼の教え子たちがサプライズ・コンサートを催した。たくさんのコンポーザーを招待し、ハリソンの作品を使ってそれぞれが1分間の作品をつくるという企画だ。たまたまバッジョーネとウィシャートは同じ作品 "...ET AINSI DE SUITE..." を選び、より広がりを持った作品が出来上がった。CDにはハリソンのオリジナルと、2人の弟子が発展させたロング・バージョンが収録されている。3つの作品を並べてみることで、同じマテリアルを使っても、アプローチ次第で作品が違ってくるという聞き比べができる。
 ハリソンはかねてから伝統的な作品ではなくてフランス組曲を作ってみたいと思っていた。"...ET AINSI DE SUITE..." はワイングラスのぶつかる音を素材に、パリのNumerique of the Goupe de Recherches Musicalesスタジオでtime-domain manipulation (ETIR)、brassage(BRAGE, BRAGEE), Spatialisationプログラムを使ってトランスフォームした。個々のサウンドは前もってデジタル・シグナル・プロセッサーを使いトランスフォームし、それをほかのサウンド・ソースとあわせてさらにトランスフォームするという過程を繰り返す。ハリソンは短い自己完結した作品をつくるため、素材を貯めるようにしている。同じソースを使っていくつかの素材を作り、ピッチを変えたりや、ペースのとりかたを変える。こうするといろいろな組み合わせが可能になる。(この際たくさんのクロス・リファレンスが含まれることは避けられない)。CDバージョンには11のムーブメントが収められおり、40秒から4分近いタイムデュレーションがある。このバージョンの特徴はムーブメントのオーバーラッピングにある。(ムーブメント6から9、10から11はそれぞれ一連のものとなっている)。滞在するマテリアルをよりドラマチックに作り上げることに力をいれているが、ハリソンは作品にダイナミック性とかドラマチック性を意図していないではないという。むしろ音の世界でネットワークを作り上げること、対話するというより戯れることに関心があるという。
 バッジョーネはハリソンの誕生パーティで彼の作品を素材とした1分間の作品 "Petite Suite" を作ったが、やり残した感があったのでもう一度取り組んでみた。出来上がった作品がこのCDに収録された「ハリソン変奏曲」だ。作品は異なったサイズの、多数の層からなるオブジェクト間に起こる相互作用で、異なるタイムスケールをカバーするきめ細かなアーティキュレーションが反映されている。ハリソンににささげられるとともに、2002年のブルージュ・フェスティバルより委託された。
 ウィシャートの "Imago" は不思議な音のメタモルフォーゼ(変身)で、2つのワイングラスがぶつかるカシャンという音から、鳥の鳴き声、海の音、人間の声、スクラップ・メタル製ガムランという意外な音に展開していく。ハリソンの誕生パーティで短い作品をつくっていくうちに、ほんのちいさな音に実に多くのポテンシャル(滞在性)があることを発見し、自分のソフトウエアを使い9ヶ月を費やして作品を発展させていった。
デイヴィッド・チュードア(1926-1996)〜ライヴ・エレクトロニック・ミュージック
 Anima Pepsi(1970)/Toneburst/Dialects
 デイヴィッド・テュードアの未発表作品新譜発売!! ライヴ・エレクトロニクスの演奏家・作曲家へと至ったデイヴィッド・テュードアの遍歴とは、まさにモダニストのアポリア。1970年の大阪万博で好評を博した "Anima Pepsi" を含む。デイヴィッド・テュードアの1970年-1983年の演奏変遷を追った内容。3作品とも未発表。それぞれExperiments in Arts and Technology(EAT), マース・カニングハム、ダンス・カンパニー(MCDC)、ジャクリーヌ・マティス・モニエとそれぞれコラボレーションの相手は違う。CDジャケットのイメージToneburst Map 4も アーティストのSophia Ogielskaとのコラボレーション。
 Anima Pepsiは、その年に大阪でひらかれた万国博覧会にEATが出展パビリオンのために作られた曲で、プロセッサを大量使用にしている。ゴードン・ムンマの設計、製作による8台の同型プロセッサと37台のラウドスピーカーが使われ、プロセッサにはフィルター、エンベロープ・フォロワー、リング・モデュレーション、ヴォルテッジ・コントロール・アンプが組み込まれている。Anima Pepsiではこのプロセッサを利用して動物と昆虫の録音がトランスフォームされている。テュードアのほかのソロ作品とは違って、この作品はEAT集団のほかのメンバーがパフォーマンスするよう考えられていた。博覧会の期間中繰り返しパフォーマンスする必要があったからだ。
 Toneburstは、マース・カニングハムのサウンドダンス用に作られた作品だ。ここにはMCDCのパフォーマンスが収録されている。レコーディングされたのはおそらくバークレーにあるカルフォルニア大学と考えられる。そう考えられるのはMCDCがよく演じることがあるからだ。不思議なことにラベルにはサンフランシスコと書かれてあるが、彼らは1970年代にサンフランシスコでパフォーマンスをしたことはない。いろんな場面でダンサーたちの足の音を耳にする。テュードアがMCDCとコラボレートするときはダンサーを観るというよりもむしろ聞いているという。Toneburstは完全にエレクトリック・フィードバックを土台にしており、ソース・マテリアルを加えないシリーズのひとつだ。サウンド・プロデュース・ネットワークにはマルチ・フィードバック・パスやいろんなフォームのプロセスを使っている。際立った特徴を出すために入り組んだシステムを作った。大量のアナログ・コンポーネントを使ってこのような作用を作り上げると、ケーブル接続も複雑になり、チューニングにも細心の注意が必要になる。コンポーネントは元来不安定なものなので、うまくチューニングされた状態というのはほんの一瞬のことだ。テュードアは、ツアーの際に起こってくるこういったネットワーク装置の設定・解除やチューニングのトラブルに悩ませられていた。こういった問題の解決策としてこの作品シリーズでは、すでにレコーディングされたマテリアルと実際のライブで作られたマテリアルを併用するようになった。そういったことはあったが、Toneburstはネットを使うことはなく常に完全なライブでパフォーマンスされた。
 下記はテュードア自身のDialectsのプログラムノートから。
 「Dialects; 母音類似音と摩擦音をコンピューターでトランスフォームし、2つの音がインターアクティブな流れを通して行き来するというプロセスで作られた。まず昆虫の羽音、そして周波数と振幅数の両方が調節されたアルファウェイブがある。」
 どちらのマテリアルも前もって作られたもので、コンポーザーにより色々なトランスフォーメーションが加えられていく。トランスフォーメーションを作るメインのデバイスは振動することで作動するボコーダー(vocoder)。パーカッション・ジェネレイターはピッチ調整の役割を果たす。パフォーマンスの際は、前もって用意されたこれらの音のグループを一緒にし、速い速度で循環させ、ライブのパーカッション・パートも同じように循環させる。ワイヤー・フォロワーの束によって振動が起こる2台のパーカッション・ジェネレイターが使われる。この装置はアーティストのJackie Monnierが作った。容赦なく流れてくるリズムは、表面雑音を取り除くために設計されたde-glitcherを通してダイレクティング・ブレイン・ウエイブで作られる。テュードアは後退したフィルターを引き起こすためにデバイスから輩出されるglitch(誤作動)を使った。これによって母音性の質が高められた。
EMFDVD-054
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(DVD)
価格帯:B
ベルリン工科大学スタジオ 50年の歩み[ 50 Years Studio TU Berlin ]
 ボリス・ブラッハー(1903-1975):
  Skalen 2:3:4 (1964) (4.41)(AUDIO)/ Musik fur Osaka (1970)(11:04)(AUDIO)
 ヘルベルト・ブリュン(1918-): auf und an und zu (1978)(3.02)(AUDIO)
 リカルド・マンドリーニ(1950-): Vox veterrima (1988)(17:00)(AUDIO)
 チン・ウンスク[진은숙/陳銀淑](1961-): Allegro ma non troppo (1994)(13:04)(AUDIO)
 フランツ・マルティン・オルブリシュ(1952-): studi and speaker (1996)(11.39)(AUDIO)
 キルステン・リース: Mandelken (1997)(10:28)(AUDIO)
 クレメンス・ナハトマン(1965-): Tafelmusik (1999)(4:36)(AUDIO)
 オルム・フィネンダール(1963-): kommen und gehen (2000)(15:00)(AUDIO)
 ダニエル・テイゲ(1977-): Emotionsparameter (2003)(9:00)(AUDIO)
 ハンス・トゥチュク(1966-): Object-Obstacle (2004)(12:28)(AUDIO)
 ロビン・ミナール(1953-): Das Buch der Raume (2004)(36:14)(AUDIO)
 トレヴァー・ウィシャート(1946-): Globalalia (2004)(29:00)(AUDIO)
 カン・ソキ[カン・スキ/강석희/姜碩煕](1934-)/ロバート・ダロル(1946-): Lion (1990)(9:56)(DVD)
 すずき・ことか(1971-)/クラウディア・ロールモーザー(1977-): Umidi soni colores (2002)(15.47)(DVD)
 すずき・ことかはオーディオ・ヴィジュアル・アーティストとして2001-2002年にベルリンで活躍、2003年、フランスのブルージュで行われた国際電子音響音楽コンクールで優勝。現在はシカゴ大学の音楽助教授を務める。当盤にはヴィデオ・アーティストのクラウディア・ロールモーザーとのコラボレーション作品を収録。リカルド・マンドリーニはアルゼンチン生まれ。
ジョン・イートン(1935-): First Performances,
  The Syn-Ket and Moog Synthesizer in the 1960s

 Blind Man's Cry (1968) (*) /
 Songs for R.P.B.(1964) (#) /
 Thoughts on Rilke (1966) (+)(10:57)
 Syn-Ket と 交響管弦楽のための
  演奏会用小品 (1966) (**) /
 Duet (1967) (##) /
 Blues Machine (1968) / Bone Dry (1968)
ジョン・イートン
(Syn-Ket/P;/
 ムーグ・
  シンセサイザー;##)
平山美智子(S;*/#/+)
ジェイエ・ウィリアムズ
(ムーグ・
  シンセサイザー;*)
ウィルソン・アレン
(テープレコーダー、
 サウンドミキシング;*)
リチャード・
 トライソール(P;+)
ジェーン・ショーノヴァー・
 スミス(Syn-Ket; +)
パオロ・ケトフ
(バイブレーション・
 プレート&
 サウンドミキシング;+)
ドナルド・ヨハノス指揮(**)
ダラスso.(**)
 ジョン・イートンは米国のエレクトロニック・ミュージック・マイクロトーナル・ミュージックの作曲家、演奏家。このCDには、最初期のアナログ・シンセサイザー。Syn-Ket(全曲で使用)と Moog (2曲で使用)の2曲を用いた1960年代のパフォーマンス全7曲を収録。ジャチント・シェルシの紹介者としても知られる日本人ソプラノ、平山美智子も参加。
Envyloop 〜 Bleak Texas Thing
 Retyurn of the Hobaneros /
 Ralph Needs a Shave / Bleak Texas Thing /
 Dolores / Guns Tires Daycase /
 All Night Long, Room 318 /
 Can I Buy You A Drink
Envyloop
 Envyloopはコンポーザー&パフォーマーのUlrich Maiss(チェロ、ラップトップス、ヴォーカル)からなるライヴ・エレクトロ・インプロヴィジョン・アコースティック・メルトダウン・デュオ。
 2人はアヴァンギャルドとポピュラーの周縁で世界的認知を受けている。パフォーマンスにはアコースティック楽器とライヴ・エレクトロニクス、インタラクティブ・ビデオ、ファウンドオブジェクトを使用。アンビエント的なサウンドからザッパ風なユーモアをまじえたハードコア・ノイズまで多彩だ。
 コンサートではリアル・タイムのコンピュータ・プロセシングインタラクティブ・ビデオプロジェクション、通常の音楽的なアプローチ、雑多なノイズなどあらゆる手段を駆使したパフォーマンスが繰り広げられる。アジア民族音楽、ロック、ノイズが融合した独自の世界。
ヤープ・ブロンク〜Vox Ex Machina
 トモミ 足立 (KANA )(5:09)/ Americo Jorge M. Rodrigues(O som que circula nas veias)(2:53)/
 Christian Bok(Excerpt from Mushroom Clouds(1:32)/Sprechakte X,Treme(Vielleient Vincent Barras) (7:53)/
 Jacques Demirre(OOA) (3:42)/Richardo Dal Farra(due giorni dopo(3:10)/Jelle Meander(Al Amin Dada)/
 Jorg Piringer(en do)(2:26)/Kenneth Goldsmith(Eighteen Earrers)(3:41)/Julien Ottavi(voix)(7:56)/
 Imprrsonell, Daniel Goode(Juicy Cantata)(7:49)/Janne-James Chaton(Extraordinary Voyages)(6:12)/
 Christian BokのExcerpt from Synth Loops(2:11)/Lasse Marhaug(May Rap Bonk Bonk )
 ブロンク(1953-)はオランダの奇才ヴォイス・パフーマー。
EMFDVD-060
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(2DVD)
価格帯:C
Bad Boy Made Good
 ジョージ・アンタイル:バレエ・メカニック
  [オリジナル・オーケストラによる全曲演奏/
   アンタイルのスコアによる16人のピアニストたちのピアノ・ヴァージョン]
 ロン・フランクとポール・D.レールマンによるフィルム
 アンタイルの友人達のインタビュー
 当初、EMFDVD-160という番号で案内しておりましたが、変更となっております。
ジェーン・エア〜
 ニルス・ヴィゲランド(1950-):作品集

 ロンドンの夜想曲(ピアノ作品)/
 アイヴズとガーシュウィン(ピアノ作品)/
 サマンサ・スミスの25の夜想曲(ピアノ作品)/
 The Parting Glass "Lullabye"
  (+クラリネットとヴァイオリン)/
 Two Days (*)
アニー・ゴールドシュタイン(S)
ブレッド・カーズウェル(Br)
ジョナサン・フェイマン(P)
ロクリアン・
 室内プレイヤーズ
 ニューヨーク在住の作曲家兼ピアニスト、ヴィゲランドの作品集。(*)は2001年9月に起った同時多発テロの2日後に書かれた作品。(以下は代理店の文章ですが、上記曲目とは一致せず、詳細不明です)「 "False Love True Love" はシャーロッテ・ブロンテの『ジエーン・エア』の2つの章を基にしたエレガントでドラマチックな室内オペラ。二人の主役が演じる、2つの場面からなる。二人の出会いから結婚式、そして別離後何年かたってから会うシーンだ、5曲のノクターンはアイヴス、ガーシュイン、ショパン、アイリッシュ・パブのラスト・オーダーの声からインスピレーションを得たという。」
A Wonderful World 〜ラジミール・フィッシュマン(1956-):作品集
 And I think to Myself (2001-2) /
 No Me Quendo... (plantado en este verso)
  (I'm not staying... (stuckin this verse) (2000) /
 Erwin's Playground (2001) /Targilim Be'ivirit Shimushit (2003) /
 Suite a et ainsi de suite'(2002)
 フイッシュマンはペルー出身の作曲家で、現在はイギリスのキール大学で作曲家教授を務めている。インスピレーションや知的好奇心にあふれ、意外性に富んだアコースティック・ワールドを展開。
 And I think to Myself (2001-2):現実からヴァーチャルな思索を経て得た思考と感情を音楽にしたエレクトロ・アコースティック作品。ソクラテス哲学に対する現代の批評を意図したという。
 No Me Quendo...(plantado en este verso) (I'm not staying... (stuckin this verse) (2000):ペルーの詩人Cesar Vallejo をテキストとした作品。
 Erwin's Playground(2001):ノーベル物理学賞を受賞したエルヴィン・シュレーティンガーの量子力学に関する方程式がテーマ。
 Targilim Be'ivirit Shimushit (2003):イスラエルの詩人 Dan Pagis の皮肉っぽい作品を音楽で表している。言葉は意味上の役割だけでなく音質的なマテリアルとして大きな意味をもっている。歌手 Eti Ben-Zake による歌。
 Suite a et ainsi de suite'(2002):英国のエレクトロ・ミュージック。コンポーザー Jonty Harrison に捧げた曲。最初と最後にHarrisonの曲が使われており、彼の名前の文字が全体を構成している。


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