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ELECTRECORD
〔国内仕様盤〕


1枚あたり¥2640(税抜¥2400)
〔国内代理店企画国内仕様盤/ ERT記号〕
現地ルーマニア発売盤
〔記号: "ELCD" "ECD" "EDC" 等〕:取り扱い終了




 ルーマニアのエレクトレコードを御紹介。旧共産圏時代にはロシアMELODIYAがらみでの流通があったが、その後はほぼ日本国内からは消滅していた。元はもちろん国営ながら近年も地道な活動を続けている。
 当レーベルは現地側の対応が良くなく、入荷・発売共に停滞しがちであるため、2012年より国内代理店企画による国内盤が発売開始(ERT記号)。多くが初CD化で見逃せないラインナップとなっている。
 #2022年10月をもって輸入盤(現地ルーマニアでの発売盤)は国内代理店が扱いを中止、以降
国内代理店企画の国内仕様盤のみが継続して流通することとなりました。現地発売盤は入荷確率が極端に悪く在庫状況もほぼ把握できないため、当店においても国内仕様盤のみの取り扱いとさせていただきます。また、当店在庫はございません。
国内盤〔代理店独自企画盤〕
  UHQCD はすべてのCDプレーヤーで再生可能。
ERT-1044/48
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(5 UHQCD)
2.5CD価格
UHQCD 化、ジョルジェスク〜ベートーヴェン:交響曲全集
  〔第1番[録音:1961年5月]/第7番[録音:1962年1月]/第2番[録音:1961年4月20日]/
   第6番「田園」[録音:1961年10月]/第8番[録音:1961年5月]/第3番「英雄」[録音:1961年3月]/
   第4番[録音:1962年1月]/第5番「運命」[録音:1961年8月]/第9番「合唱」(*)[録音:1961年7月]〕/
 「レオノーレ」序曲第3番[録音:1962年1月]/「コリオラン」序曲[録音:1961年8月]/
 「エグモント」序曲[録音:1962年1月11日]
  エミリャ・ペトレスク(S;*) マルタ・ケスラー(Ms;*)
  イオン・ピソ(T;*) マリウス・リンツラー(B;*)
  ジョルジュ・ジョルジェスク指揮ブカレスト・ジョルジュ・エネスコpo.
  ヴァシリ・パンテア合唱指揮ジョルジュ・エネスコ・フィルcho.(*)
  カロル・リトヴィン合唱指揮ルーマニア放送cho.(*)
 録音:[内]、ルーマニア文化宮殿ホール、ステレオ、セッション|歌唱:ルーマニア語(*) |エンジニア: Ben Bernfeld |旧品番: ERT-1001-2 [ERT-1001] (5CDs) 〔発売:2012年|廃盤〕。 ERT-1001 リリース以前には DANTE からCDが出ていたが LP からの版起しで、 ERT-1001 がマスターからの初CD化だった。 『ジョルジュ・ジョルジェスク(1887-1964)は、ルーマニアを代表する大指揮者でジョルジュ・エネスコ・フィルの音楽監督を1920年から1944年までと1954から1964年まで務めました。1918年から1920年にはゲヴァントハウス管の副指揮者としてアルトゥール・ニキシュに直接師事しました。ニキシュに影響を受けた巨匠であり同年代のボールトとも共通するのがヴァイオリンを両翼に配置した古典的演奏スタイルです。1961年から1962年のスタジオ録音。当時ルーマニアはソ連の庇護のもとにありましたが、本国ソ連でも全てがステレオ録音に移行していなかったこの時期に、高水準のステレオ録音でベートーヴェン全集が遺されていたことは驚嘆と喜びを隠せません。この全集についてはDANTE/LYSのCDがありましたが市販LPからの板起こしで2012年に弊社がマスターテープから初の正規CD化(ERT1001廃盤)し大変な反響を呼びました。長らく品切れでしたので、この度マスターに立ち返り新たにマスタリングしなおし、UHQCDで洗い上げた音質で復活します。ジョルジェスクの演奏は、「田園」などクライバー並の超快速で歌心に満ちたもの。リズム感も明快。どこをとってもきびきびしていて聴かせます。エネスコフィルも如何にも鄙びた味わいで、木管の懐かしい響きも心を打ちます。「合唱」はルーマニア語による歌唱となります。研究好きの方にはメンゲルベルクなどを思わせる楽譜の改訂なども興味深いところと言えましょう。 ※CD日本プレス。美麗夫婦箱5枚組。英語、日本語によるライナーノート付。』
ERT-1041/43
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(3CD)
2CD価格
初CD化、シルヴィア・マルコヴィチ〜ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集
 〔第1番 ニ長調 Op.12 No.1 (*) /第2番 イ長調 Op.12 No.2 (#) /第4番 イ短調 Op.23 (+) /
  第5番 ヘ長調 Op.24「春」(+) /第7番 ハ短調 Op.30 No.2 (#) /第8番 ト長調 Op.30 No.3 /
  第9番 イ長調 Op.47「クロイツェル」(*) /第10番 ト長調 Op.96 〕

 シルヴィア・マルコヴィチ(Vn) ヴァレンティン・ゲオルギウ(P)
 録音:1974年7月(+)、1975年4月(*)、1977年1月(無印)、1979年12月(#)、すべて大理石ホール、自由新聞社、ブカレスト、ルーマニア、おそらくセッション、ステレオ|初CDフォーマット化。ルーマニアの美人ヴァイオリニスト、マルコヴィチ幻の録音。ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集が初のCD化!16歳からレッスンを始めたというベートーヴェンのソナタ。伴奏は90歳を超える今も現役の名手ヴァレンティン・ゲオルギュが務める。マルコヴィチにとってはヴァイオリンの師匠の弟という御縁からのコンビネーションとなった。マルコヴィチの音色には野性味があり、お行儀の良いだけの演奏とは正反対。自然賛歌的なベートーヴェン。圧巻は「クロイツェル・ソナタ」でこの長大で深刻な傑作の魅力をあますことなく聞き手に伝える。かえすがえす残念なのは全集の完成に至らなかったことで、これは彼女が国外に移住したことに由来する。マルコヴィチの最新インタビューを交えたライナーノートも必読。録音会場は、ブカレスト中心部に今も存在する自由新聞社の大理石ホール。内装の美しさは神秘的で現実のものとは思えない程。丁度、オーストリア聖フロリアンの大理石の間を想像していただければ結構。
初CD化、シルヴィア・マルコヴィチ
 グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
シルヴィア・マルコヴィチ(Vn)
ミルツェア・クリテスク指揮
ジョルジュ・エネスコpo.
 録音:1973年9月、自由新聞社大理石ホール、セッション| Sound Engineer; Ben Bernfeld 。#一部マスターに起因する微かなノイズあり。マルコヴィチのスタジオ録音が初CD化。まるでアイドルのように可愛らしいジャケット写真も特筆物。演奏内容は、シリアスなフォルムでかつ濃厚な表情で迫る名演。特にグラズノフは彼女にとって名刺代わりとも言える得意曲。1971年のロンドン・デビューもこの曲。さらにマルコヴィチを高く評価したストコフスキーから自らの最後のコンサート(LSO/1972年6月15日)でもソリストとして招かれて演奏したのもこの曲。心に染み入る名曲で聴けば聴くほど、グラズノフの確かな筆致とメロディの素晴らしさに打たれることだろう。ブルッフもピチピチとした躍動感に満ち、構えの大きい立派な演奏。この曲も熱いドイツ・ロマンの曲なのだ。録音会場は、ブカレスト中心部に今も存在する自由新聞社の大理石ホールで、クリュイタンスのフランクの演奏会もここで行われた。内装の美しさは神秘的で現実のものとは思えない程。丁度、オーストリア聖フロリアンの大理石の間を想像していただければ結構。オンマイク気味の明瞭な音質だが、一部マスターに起因する微かなノイズがあることをご了承頂きたい。
イオネル・ペルレア里帰り公演〜
 ブカレストにおけるステレオ&ライヴ録音集

 ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」(*)
 ブラームス:交響曲第1番(#)
 エネスク:交響曲第1番(+)
 テオドル・グリゴリウ:エネスク賛(+)
 ムソルグスキー/ラヴェル:組曲「展覧会の絵」(*)
イオネル・ペルレア指揮
ジョルジェ・エネスクpo.(*/#)、
ルーマニア放送so.(+)
 録音:1969年5月4日(+)、1969年5月10日(#)、1969年5月23日(*) 、全てライヴ、ステレオ。
 #「忘れ得ぬ瞬間〜イオネル・ペルレア先生のレッスン」飯守泰次郎(ブックレット掲載予定):
 『私は学生の頃、桐朋学園の齋藤秀雄門下で指揮を学んでいたが、藤原歌劇団でピアニストを務めていたときに藤原義江さんに認められ、プッチーニの「修道女アンジェリカ」で指揮者デビューすることになった。そして、当時盛んだった労音の「椿姫」公演を私ひとりで約1年間に51回も指揮したことが決定的な体験となって、「指揮者として大事なのはオペラだ」と確信し、オペラ発祥の地であるヨーロッパのオペラハウスで仕事をしよう、と心に決めた。
  とはいえ、すぐにはヨーロッパに渡らなかった。いきなりロンドン、パリ、ローマ、ウィーン…といった大都市に行くと、その国の圧倒的なアイデンティティーに呑み込まれてしまう。若いうちは、一国の文化に偏らず、できるだけいろいろな価値観に触れて全体的な視野をもちたい、と考えて、まずは人種のるつぼであるニューヨークに留学した。ジュリアード音楽院ではなく、オペラに力を入れているマンハッタン音楽院を選んだところ、幸運にもイオネル・ペルレア先生が教えていらっしゃる時期で、師事することとなった。1965年のことである。
  ペルレア先生は、晩年のトスカニーニを支えた方で、ミラノ・スカラ座を始め世界的な歌劇場やオーケストラで活躍し、数多くの録音を残した巨匠として知られていた。メトロポリタン・オペラでも「トリスタンとイゾルデ」「リゴレット」「椿姫」「カルメン」等を指揮されたようだが、私が留学当時はすでにご高齢だったうえに半身不随で、椅子に座ったまま左手で指揮をされていた。顔半分は表情も動かず、目元もドラキュラのようで怖いくらいの容貌だが、その動くほうの顔半分でニタッと笑って、棒も持っていない左手をちょっと動かすだけで、オーケストラの音が途端に素晴らしい響きになるのだった。
  ペルレア先生の授業はすべて出席し、それ以外の授業は全部さぼって、メトロポリタン・オペラ、ミュンシュ指揮のニューヨーク・フィルハーモニック、ラインスドルフ指揮のボストン交響楽団、オーマンディー指揮のフィラデルフィア管弦楽団などを聴きまくった。ペルレア先生が、マンハッタン音楽院のオーケストラでマーラーの交響曲第5番を指揮された際は、私もアシスタントを務めた。その時のスコアは、まだ大切に持っている。
  「トリスタンとイゾルデ」“前奏曲と愛の死”のレッスンは、今も忘れることができない。前奏曲がほぼ終わって、チェロとコントラバスの響きだけがppで残り、もはや死に絶えるような、音楽も時間もすべてが止まるかのような瞬間、“愛の死”のバス・クラリネットが静かに入ってくる場面。その時、ペルレア先生は、ごくわずかな身振りのみで私に、「動くな。何もするな」ということを伝えたのだ。その頃、先生はすでに言葉も明確ではないような状態だったが、「動くな」という彼の指示は、言葉を超えた音楽的な表情として、電撃的に私を圧倒した。それは極言するなら「指揮するな」という“命令”だった。そのペルレア先生の表情、左手がほんのわずか、私を牽制するような動き……それだけで私は彼の言いたいことをはっきりと理解した。両手をちゃんばらのように振り回している自分が、あれほど恥ずかしく感じられたことはない。
  翌1966年、私はミトロプーロス国際指揮者コンクールに入賞し、その場に偶然来ていたリヒャルト・ワーグナーの孫のフリーデリンド・ワーグナーに誘われて、彼女の主宰するバイロイト音楽祭のマスタークラスに参加するためにドイツに行くことになった。以来50年、ワーグナーの作品は私の指揮者としての仕事の最大の柱のひとつである。そして今も、ペルレア先生の「トリスタンとイゾルデ」のレッスンのあの瞬間は、ありありと私の中に残っている。』


 『驚愕のライヴが登場です!1900年にルーマニア人の父とドイツ人の母の間にルーマニアのオグラダで生まれたイオネル・ペルレア(1900〜1970)。イオネルが10歳の時に父は亡くなったために母の故郷ドイツ・ミュンヘンで育ちました。ペルレアは作曲をドイツで学びましたから、巨匠の音楽背景はドイツということになります。後に祖国に戻りますが、ナチ支配下のルーマニアで指揮活動を続けたせいで協力者と見做され(ジョルジュ・ジョルジェスクも同様)、大戦後は活動の場をイタリアに移しました。聖チェチリア管との共演を聴いたトスカニーニはペルレアの才能を認め、スカラ座への頻繁な客演へと繋がります。更に1950年にはNBC交響楽団とメトロポリタン歌劇場にも客演。終焉の地となるニューヨークとの縁が始まります。以後アメリカでの活躍が主となります。米ドルの強かった時代、アメリカのVOXレーベルはヨーロッパのオーケストラを用いて膨大な録音を遺しましたがペルレアもVOXの主力アーティストでした。さらにRCAにも多くのイタリア・オペラの録音を遺しております。1957年には心臓発作と脳卒中で倒れて、半身不随となりましたが、意欲は衰えず、着座して左手だけで指揮。マンハッタン音楽院でも教鞭をとり、その時の愛弟子が飯守泰次郎氏です。今回のリリースにあたり貴重なコメントを頂戴しました。複雑な心境を持っていた祖国ルーマニアには長らく帰国しませんでしたが1969年に里帰り公演を行い、最後の帰国。その際のライヴが今回登場の名演です。ドイツ音楽の王道ベートーヴェン、ブラームスは、気宇壮大で恰幅豊かな演奏で堂々たる演奏。どこまでもシリアス。響きが筋肉質で緊張感が絶え間なく続く所も満点です。エネスクの交響曲第1番は、この曲最高の演奏とも言えるエネルギッシュで前へ前へと進む推進力に富んだ熱演。テオドール・グリゴリウ(1926〜2014)はルーマニアの作曲家、音楽評論家でペルレアの伝記も著しております。エキゾチシズムに富んだ佳品。「展覧会」もドラマティックで物語に富んだ音楽作りが如何にもオペラの巨匠らしいペルレア畢生の名演です。この翌年にニューヨークで没しましたが晩年とは思えない超名演ばかり、全曲ステレオ録音ということにも感謝です。前述しましたVOX録音は残念ながら特に強い印象を与えるものではありませんでしたから、ペルレアの真価を知るならコレ!という決定盤の登場です。』
ルーマニアのクリュイタンス〜
 フランク
:交響曲 ニ短調
アンドレ・クリュイタンス指揮
ルーマニア放送so.
 録音:1964年9月18日、Casa Scanteii - Sala de marmura 、ブカレスト、ルーマニア、ジョルジェ・エネスク国際音楽祭、ライヴ、モノラル。当日は エネスク:狂詩曲第2番、ラロ:スペイン交響曲(イオン・ヴォイク独奏)、ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番(ラドゥ・アルドゥレスク独奏)も演奏されたが、それらの録音は現存していないとのこと。 『驚愕のライヴが登場です!クリュイタンスが単身ルーマニアを訪問し、エネスコ音楽祭に参加、現地のルーマニア放送響に客演してのフランク。文字通り巨匠の18番レパートリーです。残念なことにモノラルですが、フランス国立放送響とのスタジオ録音(1953年3月)、ルガノ放送響とのライヴ(1965年4月)に比しても音質は優れております。意識的に早めのテンポを採用したクリュイタンスのハイテンション振りが凄まじい名演。上品典雅なだけではないスケールの大きな豪快な演奏となっております。ルーマニア放送響の音色はラテンの特徴が高いものです。弦楽器は流麗そのもの。第二楽章における情熱的なうねり。フルートの歌い方の巧みな遊びは特筆すべきものがあり、オーボエの鄙びた香りにも涙が出そうです。1964年と言えばパリ音楽院管との日本ツアーを行ったクリュイタンスの全盛期です。』
イオン・ヴォイク〜協奏曲ライヴ(ジョルジェ・エネスク国際音楽祭)
 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番(*)
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(#)
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(+) / チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(**)
  イオン・ヴォイク(Vn) ジョン・バルビローリ指揮(*) ジャン・ペリソン指揮(#)
  イサーク・カラブチェフスキー指揮(+) ヴジェコスラフ・シュテイ指揮(**)
  ジョルジェ・エネスクpo.
 録音:1961年9月16日-17日(*)、1985年9月19日(#)、1981年9月23日(+)、1988年9月21日(**)、すべてライヴ、ステレオ。 『ルーマニアの偉大なヴァイオリニスト、イオン・ヴォイク(1923-1997)は、自国で教育を受け、ジョルジュ・エネスコの薫陶を受けて、さらにダヴィド・オイストラフ門下となりました。「魔法の指と弓の持ち主」とまで絶賛されます。後年はアメリカ、イギリス、ソビエト他とヨーロッパ全土で活躍。チャイコフスキー国際コンクールやバッハ国際コンクール、シベリウス国際コンクールなどの音楽祭で審査員を務めました。指揮者としては、1972年から1982年にはジョルジュ・エネスコ・フィルの音楽監督も務めています。今年は、没後20年ということで、ルーマニアの首都ブカレストでは子息の指揮者マダリン・ヴォイクによるメモリアルコンサートが催されました。実際の芸風は、時としてメランコリックなまでに歌い上げることをも厭わない華麗で派手な名ヴァイオリニスト。時として、土俗的で粗野な表情も見せてくれる個性の強い名手です。それでいて技巧の確かさは素晴しくどの瞬間も隙を見せません。デッカへの録音が近頃集成されましたが、入手できる録音は少なく幻の名ヴァオイオリニストでもあります。プロコフィエフの第2協奏曲は、ボンガルツと共演したETERNA録音があり、これも数少ないヴォイクの協奏曲録音として高い評価を得ておりました。当演奏はバルビローリが伴奏ということで、否が応にも食指をそそります。バルビローリ一流のからりと明るめの音色で、精緻を極めたプロコフィエフの旋律をヴォイクと手に手を携えて彫琢していく見事なライヴ。ベートーヴェンの協奏曲は待望の音盤初出レパートリー!ヴォイクは楽聖に対して臆することなく自ら理想を追求した自由なベートーヴェンを造形して参ります。特に第1楽章のカデンツァは計算し尽くされた実に個性的な演奏です。流れるようなスタイリッシュなベートーヴェンを奏でる伴奏のペリソン(1924-)は日本ではあまり知られておりませんが、フランス人でフルネ、マルケヴィッチ門下の逸材。ニース歌劇場の監督を長く務めオペラ畑での巨匠です。ゲルギエフがフランス・オペラの教育者としてマイリンスキー歌劇場に招いたこともあります。ブルッフの協奏曲第1番は、ヴォイク得意のレパートリーです。前述のデッカ録音(フリューベック・デ・ブルゴス指揮)にも含まれております。こういう抒情的でかつ詠嘆調の音楽は正にヴォイク向きで、かなりやりたい放題に歌い込んでおります。そして一抹の寂しさを内包しているのがヴォイクの表現力豊かなところ。伴奏のカラブチェフスキー(1934-)は、ロシア系のブラジル人でヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ」全曲録音や交響曲全集(進行中)で知られ、来日経験もある名匠です。チャイコフスキーも嬉しい音盤初出レパートリー!この曲では前半はキメ細かく、悲しくも儚げな表情付けで聞き手を魅了し、終楽章では一転して一気呵成の激情的な盛上りで聞き手をノックアウトしてくれます。伴奏のシュテイ(1951-2009)はクロアチアの名指揮者でオペラ畑で重きをなし、カレーラスの信頼厚く幾つもの録音を遺しております。いずれもルーマニア国内でのみごく僅かに生産流通していたLPが出ておりました。そのマスターテープが良好な状態で保存されており、最新録音にヒケを取らない極上音質で名演をご堪能いただけます。』
ERT-1031/33
(3CD)
廃盤
ローラ・ボベスコ〜エレクトレコード全録音集
  (既出CD: EDC-796, EDC-797, EDC-798 〔すべて入手困難〕)
ルービンシュタイン 1964 ブカレスト・ライヴ〜オール・ショパン・リサイタル
 即興曲第3番 Op.51 /夜想曲第8番 Op.27 No.2 /スケルツォ第2番 Op.31 /バラード第1番 Op.23 /
 練習曲第5番 Op.25 /ワルツ第7番 Op.64 No.2 /ポロネーズ第6番 Op.53「英雄」

  アルトゥール・ルービンシュタイン(P)
 録音:1964年9月19日、パラス講堂、ブカレスト、ジョルジェ・エネスク国際音楽祭、ライヴ、おそらくモノラル。サウンド・マスタリング: WEITBLICK 。カラヤンの同年ライヴ(ERT-1027)に続き、西側では一切発売されたことがなく、ほぼ初出に近い音源。 『1964年のジョルジュ・エネスコ国際音楽祭は、超豪華出演陣が特徴で既出のカラヤンに続き大ピアニストルービンシュタインの名演が登場です。しかもお得意のショパン・プログラム。巨匠は既に77歳でしたが気力、体力とも絶頂の頃で華やかな音色、芝居がかった大胆な表現力を駆使し圧倒的な感銘を与えます。リサイタルの締め括りに相応しい「英雄ポロネーズ」の堂々たる威容は正にルービンシュタインならではと申せましょう。このリサイタルの後10月には久々にソビエトを訪問しております。EFE16として、ルーマニア国内のみでリリースされた超レア盤で、ブカレストの猛暑、激寒を耐えて良好な状態で保存されていたマスター・テープから再生復刻しております。良好な音質!ジャケ写には1966年の来日時の格好良い写真が見つかり、録音と近い時期の写真ということで用いております。』
アルド・チッコリーニ〜 ELECTRECORD 全録音集
 フランク:前奏曲、コラールとフーガ(*) / ドビュッシー:ベルガマスク組曲(*)
 シャブリエ:絵画的小品(*)〔風景/スケルツォとワルツ〕
 スカルラッティ:ソナタ(#)〔ハ長調 L.5 /ホ長調 L.23 /ヘ短調 L.281 /ロ短調 L.263 /ニ長調 L.14 〕
 シューベルト:4つの即興曲 Op.90 より(#)〔変ホ長調 Op.90 No.2 /変イ長調 Op.90 No.4 〕]
 リスト:ウィーンの夜会 S427-6 (#) / ドビュッシー:前奏曲第1巻(+)

  アルド・チッコリーニ(P)
 録音・初出 LP :1967年12月(*) 、1961年9月(#)、セッション、ステレオ [LP: ECE 0345 (*), ECD 1019 (#) ] /1961年9月10日、ライヴ、モノラル [LP: EFE II] (+)、以上 全てルーマニア放送。サウンド・マスタリング: WEITBLICK 。 『昨年6月〔注:2014年〕にも来日し、元気なところを聴かせてくれたピアノの自由人、アルド・チッコリーニ氏が突然亡くなりました。イタリアのナポリ出身ですが、パリ音楽院で学び、フランスに帰化し、フランスのピアニストとして亡くなりました。レパートリーも幅広く、どれもこれも高水準で、シリアスな曲から愉悦に満ちた曲まで、何でもござれで、高齢になってからも益々その芸境に深みをまし活動も精力的でした。ELECTRECORD には LP3 枚分の録音を遺しておりますが、その存在はほとんど知られることのなかったものです。今回一挙に CD 化致します。1960年代の演奏ばかりで技術も才知も頂点を極めていた時代の録音です。得意のドビュッシーの作品が多いのも大歓迎です。ライヴの「前奏曲第一巻」はなるほど、センスとインスピレーションに満ちたチッコリーニにしかできない名演です。フランクの前奏曲、コラールとフーガも陰鬱さよりからりと晴れた印象派的な明朗さに独自性があります。同郷のナポリ出身のスカルラッティ作品は度々愛奏した得意曲で才気煥発の名演。必携の名盤の登場と申せましょう。』
何と カラヤン& VPO
  1964年ブカレスト・ライヴ! 初CD化

 モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
 ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
VPO
 録音:1964年9月15日、パラス講堂、ブカレスト、ジョルジェ・エネスク国際音楽祭、ライヴ、モノラル。サウンド・マスタリング: WEITBLICK 。西側では一切発売されたことがなく、ほぼ初出に近い音源が残されていた。『カラヤン&ウィーン・フィルがエネスコ音楽祭に参加した際のライヴ。ルーマニア国内では、音楽祭記念盤としてごく少量のLPが発売されましたが、世界的にはほとんど出回らず、正に幻の一枚でした。マスターテープは良好に保管され、ついに発売に至りました。フルトヴェングラー没後 10 年。本格的に楽壇の帝王として君臨したカラヤンが、まだまだローカルな音色が残っているウィーン・フィルと遺したライヴ。なるほど、ホルン、オーボエの音色は今と全く違う伝説のサウンドです。コンサートマスターは恐らくボスコフスキーでしょう。ブラ1の第2楽章はしたたるような美音です。カラヤンも唸り声を随所であげ、足を踏み鳴らし、オーケストラを煽ります。演奏様式はトスカニーニ、セルと直結する厳格で無駄のないもので、立派の一言です。モノラルですが分離はよく、非常に明瞭です。』『 CD 日本プレス。英語、日本語によるライナーノート付。』
ジョルジェスク没後50年記念リリース
 フランク:交響曲 ニ短調(*)
 R.シュトラウス:
  ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯(#)
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮
ジョルジェ・エネスクpo.
 録音:1964年6月15日、ライヴ(*)、1962年5月20日、スタジオ(#)、共にステレオ。 『本邦初登場!! ジョルジェスクの名演群』『2014年の没後50年記念リリース』『ジョルジェスク御息女、Madame Ratiu-Raileanu 制作協力』『ジョルジェスク研究家 Chotil-Fani 氏がライナーノート執筆(仏、英、日本語解説)』『フランクはジョルジェスクの死の僅か2か月半前のライヴ。弱ったところはまるでなく、フランス6人組とも近しく、度々フランスにも客演した巨匠だけにフルトヴェングラーやメンゲルベルク風のドイツ・スタイルの演奏の対極にある「フランス音楽」的な名演です。フレージングはここでも独特で、こういう表現方法もあるのか!と聴く者を唸らせる啓発的な演奏。オーケストラの配置は現代配置。ティル・オイレンシュピーゲルは、スタジオ録音だけに実に鮮明な音質で師匠筋にあたるシュトラウスの演奏に良く似た颯爽としたテンポ、オペラ的な歌い回しの巧みさ、洒脱さに心打たれます。こちらは古典配置で演奏されております。』
ジョルジェスク没後50年記念リリース〜
 シューベルト
交響曲集〔第8番「未完成」(*) / 第9番「グレイト」(#) 〕
  ジョルジュ・ジョルジェスク指揮ジョルジェ・エネスクpo.
 録音:1963年(*/#)、スタジオ、ステレオ(*)、ライヴ、モノラル(#) 。 『本邦初登場!! ジョルジェスクの名演群』『2014年の没後50年記念リリース』『ジョルジェスク御息女、Madame Ratiu-Raileanu 制作協力』『ジョルジェスク研究家 Chotil-Fani 氏がライナーノート執筆(仏、英、日本語解説)』 『「未完成」は誠に高貴な香り漂う名演で、早めのテンポを貫きますが存分に歌わせ、さらに静かに雪が積もるかのような切ない抒情性を伴った至高の芸風。同世代のフルトヴェングラー、クナッパーツブッシュとも異なる価値観がここにはあります。ヴァイオリンは両翼配置で、コントラバスが右という配置です。「ザ・グレート」も踊るような木管の飛翔が心愉しい演奏で、終局の豪快さも目を見張ります。ジョルジェスクは「ザ・グレート」が勝負曲目で同年のザルツブルク音楽祭にもチェコフィルを率いて披露しています。音色は軽めでまるでフランスやイタリアのオーケストラを聴くかのようで、正しくスラヴ海に浮かぶラテンの島、ルーマニアの特徴が表れています。』
ジョルジェスク没後50年記念リリース〜ブラームス
 交響曲第3番 ヘ長調 Op.90 (*) /ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a (#)
  ジョルジュ・ジョルジェスク指揮ジョルジェ・エネスクpo.
 録音:1964年5月23日、ライヴ(*)、1964年2月23日、スタジオ(#)、共にステレオ。ベートーヴェンの交響曲全集 (ERT-1001) に続くジョルジェスクの復刻が、一挙3点登場。 『本邦初登場!! ジョルジェスクの名演群』『2014年の没後50年記念リリース』『ジョルジェスク御息女、Madame Ratiu-Raileanu 制作協力』『ジョルジェスク研究家 Chotil-Fani 氏がライナーノート執筆(仏、英、日本語解説)』 『いささか頼りない位の開始ですが、これがジョルジェスクの計算であることが聴きすすむ内に理解できます。ライヴのジョルジェスクは極めて少ないために貴重そのもの、特に亡くなる年の演奏だけに感慨深い名演。独特のフレージング、テンポ変化はシューリヒトをも思わせますが、これぞ「ニキシュ直伝」のユーモアを伴った融通無碍な指揮法に基づく物なのかもしれません。ブラームスの交響曲の中でも最もお洒落な、誤解を承知で言えばラテン音楽的アプローチが有効な曲だけに楽しめます。ハイドン変奏曲はスタジオ録音だけにより明瞭な音質で木管の歌はまことに好ましいもので、しみじみした味わいに満ちております。交響曲は古典配置、ハイドン変奏曲は低弦を右に配した現代配置です。』
ERT-1023
廃盤
ジョルジェ・エネスク〔ジョルジュ・エネスコ〕・イン・レジェンド
  ジョルジェ・エネスク(Vn) ルーマニア放送so.
ERT-1013/22
(10CD)
廃盤
マンデアル〜ブルックナー:交響曲全集
 クリスティアン・マンデアル指揮クルジュ=ナポカpo.〔現・トランシルヴァニア国立po.〕
ERT-1010/12
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(3CD)
2CD価格
カルロ・ゼッキ、エレクトレコード全録音集
 モーツァルト:交響曲集(*) 〔第1番 K.16 /第42番 K.75 /第27番 K.199〕/
        ピアノ協奏曲第23番 K.488 (#) /ディヴェルティメント第11番 K.251 /
        ピアノ協奏曲第17番 K.453 (#) /ピアノ・ソナタ第10番 K.330 (+)
 ベートーヴェン:チェロ・ソナタ集(**) 〔第2番/第3番〕
  カルロ・ゼッキ(P;##)指揮(+, **以外)ルーマニア国立放送so.(+, **以外)
  ファウスト・ザドラ(P;#/**) ラドゥ・アルドゥレスク(Vc;##)
 録音:1972年(*)、1970年(#/無印/+)、1961年(**)、全てスタジオ・ステレオ。おそらく初CD化。『名指揮者、名ピアニスト、カルロ・ゼッキ(1903-1984)は、ローマで生れ、ベルリンではブゾーニ、シュナーベルに師事し、エンリコ・マイナルディとのコンビはヨーロッパで絶大な人気を誇りました。指揮者として日本では著名で、群馬交響楽団、日本フィル、読売日本交響楽団を指揮。その魔法のような指揮ぶりは今も語り草です。多才な人物の割に録音は非常に少なく、今回のCD化は歓迎されましょう。特にモーツァルト作品の解釈は神品として知られております。CD化もされている群馬交響楽団、遠山慶子氏との協奏曲は語り草の名演です。当CD収録の交響曲第42番は現行では偽作との見方が一般的でそれ故に録音も希少。ディヴェルティメントの愉悦は、ゼッキの弟子ファウスト・ザドラ(1934-2001)とのコンビです。ザドラはアルゼンチン出身ですが、活動はイタリア中心でそのヴィルトゥオジティには目を見張るものがあります。日本ではあまり知られていませんが、ぜひ聴いていただきたい名手です。ベートーヴェンのチェロ・ソナタではゼッキはピアノ伴奏に回っています。チェロ独奏のラドゥ・アルドゥレスクは、今はルイジ・ピオヴァーノの師匠と言った方が解りやすいでしょうか。旧東欧を代表する名手で ETERNA などにも多くの録音があります。』『CD 日本プレス』『英語、日本語によるライナーノート付』
ERT-1009
廃盤
ヘンリク・シェリング、ルーマニア・ライヴ
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(*)
 J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番(*)
         シャコンヌ(BWV.1004 より)(#)
ヘンリク・シェリング(Vn)
ヨシフ・コンタ指揮(*)
ルーマニア国立放送so. (*)
ERT-1008
廃盤
元祖爆演王シルヴェストリのショスタコ10、ステレオ
 ショスタコーヴィチ
:交響曲第10番 ホ短調Op.93
コンスタンティン・
 シルヴェストリ指揮
ルーマニア国立放送so.
フリードリヒ・グルダ〜エレクト・レコード全録音集
 モーツァルト:ピアノ協奏曲集〔第20番(*) /第27番(*) 〕 / バッハ:イギリス組曲第2番〜ブーレ(*)
 ・ピアノ・リサイタル(#)
   ドビュッシー:水に映る影/ビーニョの門/デルフィの舞姫/花火/亜麻色の髪の乙女
   ラヴェル:高雅にして感傷的なワルツ / ベートーヴェン:メヌエット/狩り / グルダ:シャッフル
 ・ボーナス・トラック グルダ:ブルース(+)(オリジナルLP「ジャム・セッション」に収録)

 フリードリヒ・グルダ(P) エミール・シモン指揮クルジpo./他
 録音:1967年9月10日、ルーマニア放送大ホール、ライヴ(*) /1967年9月12日、パレスホール、ライヴ(#) /1967年、エレクトレコード・スタジオ(+)。おそらく初CD化で、特に(+)を除いては、西側ではLPすら殆ど流通したことがなかったと思われるもの。『大指揮者ジョルジュ・ジョルジェスクの提唱により始まった「ジョルジュ・エネスコ国際音楽祭」のライヴ。第4回はグルダが登場。得意のモーツァルトの協奏曲、リサイタル、さらには地元ジャズ・メンとのセッション録音も行いました。特筆すべきは音色の美しさ。真珠を転がすようなキラキラと輝くような眩いばかりの輝きです。そして軽妙で流れのよい音楽は全盛期のグルダならではと言えましょう。モノラルですが、音質は至上です。ELECTRECORDは、音楽祭のLPを毎年出していましたが流通はルーマニア国内が主だったため、広く知れ渡らず、流通枚数もすくなかったため高額にてLPが取引されているのが現状です。日本ではほぼ初紹介と言って良いでしょう。ボーナス・トラックの自作ジャズもこれまた珍しい録音です。ジャズ・ファンが血眼で探しているものです。』『CD日本プレス。英語、日本語によるライナーノート付。』(以上『内』、代理店のインフォメーションより)
現地ルーマニア輸入盤〔記号: "ELCD" "ECD" "EDC" 等〕
 #取り扱い終了。当店在庫はございません。


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