夜の影 ファリャ:ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌(1902) / クリストフェル・エルグ(1969-): Meta-MorfosI(2012) モーリス・オアナ(1914-1992):ティエント(1957) / ルチアーノ・ベリオ(1925-2003):セクエンツァ XI (1988) ベント・セーアンセン(1958-):シャドウ・シチリアーノ(1997) ブリテン(1913-1976):ジョン・ダウランドによる夜の曲 Op.70 クリストフェル・エルグ(1969-):Meta-MorfosI(2012) J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV1004 〜シャコンヌ エヌモン・ゴーティエ(1575頃-1651):メサンジョーのトンボー モッテン・ファルク(G) | ||
録音:2010年3月、キエン・クイェット・スタジオ、ハノイ、ベトナム、マルメ音楽アカデミー、マルメ、スウェーデン。モッテン・ファルク(1973-)。パリのアルベルト・ポンセ、スウェーデンのクリステル・ヘルクヴィストとグンナル・リフにギターを、スヴェン=ダーヴィド・サンドストレムに作曲を学び、ソリストとして多彩な活動をつづけるスウェーデンのギタリスト。アルバム『夜の影』は、ファルクの良き理解者、独特のセンスをそなえたプロデューサー、録音エンジニアのエーリク・ニルソンが主宰するdB Productionsのソロアルバム第7作として制作された。ファリャの「ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌」と、リュート奏者のルネ・メザンジョー(c.1567-1638)を追悼するゴーティエの「メサンジョーのトンボー」。亡き人を追悼する2つの「トンボー(墓)」を「ブックエンド」とする構成。「フャリャの小品を、ホロコーストの時代を生き抜いたユダヤ人芸術家の過酷な体験で汚れた鏡に映す」オアナの「ティエント」。「クラシカルギターの技法を、フラメンコとヘビーメタルと新しい着想と併置させ、衝突させた」ベリオの「セクエンツァXI」。デンマークのセーアンセンの「楽園は消滅し、廃墟だけが残った」メランコリックな小品「シャドウ・シチリアーノ」。「変奏曲」の形式をとったJ.S.バッハと「シャコンヌ」とブリテンの「ジョン・ダウランドによる夜の曲」。スウェーデンのクリストフェル・エルグの2つの「Meta-Morfos」が、関連性をもったファリャとオアナ、バッハとブリテンの曲をつなぐ「ブリッジ」の役割を担う。さまざまなスタイルをもつファルクのアルバムの中でももっとも内省的な一枚は、作家、イラストレーター、ジャーナリストとして活躍したシェシュティン・トゥールヴァル(1925-2010)の思い出に捧げられた。 | ||
イェスペル・ヌーディン(1971-): ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための二重協奏曲(2003) (*) / ヴァイオリン、打楽器、エレクトロニクスと管弦楽のための「推移するフレーム」(2012) (#) ダニエル・フランケル(Vn) オーサ・オーケルベリ(Vc) ニクラス・ブロンマーレ(Perc) イェスペル・ヌーディン(エレクトロニクス) ユハンネス・グスタフソン指揮ヴェステロース・シンフォニエッタ | ||
録音:2012年9月(*)、2013年2月(#)、ヴェステロース・コンサートホール、ヴェステロース、スウェーデン。イェスペル・ヌーディンは、現代スウェーデンの作曲家のなかでも国際的に名を知られたひとりと言われる。「力強く、感情的なインパクトをもち、スウェーデンの伝承音楽とロックミュージックと即興音楽の痕跡のみられる」彼の音楽は、ケント・ナガノ、ダニエル・ハーディング、ピエール=アンドレ・ヴァラードといった指揮者、BBCスコットランドso.、バーゼルso.、スウェーデン放送so.、フィンランド放送so. などのオーケストラ、さまざまな現代音楽のアンサンブルにより演奏されてきた。スウェーデンの民俗音楽を基本素材に採り、スペクトラム・ミュージックからもインスピレーションを得たという、パリのIRCAMで学んでいた時代の「二重協奏曲」。ヌーディン、ニクラス・ブロンマーレ(1964-)、ダニエル・フランケル(1973-)のアンサンブル、トリオ・トレスパシング—“tresspass "(不法侵入)—の「音楽」が多彩に反映された「推移するフレーム」。二重協奏曲のソリスト、オーサ・オーケルベリ(1961-)は、室内アンサンブルN とストックホルム・バロックo. のメンバー、ヴェステロース・シンフォニエッタにも在籍したことのあるチェリスト。制作と録音をエーリク・ニルソンと、作曲家でもあるケント・オーロフソンが担当した。 | ||
The Six Tones Nam Ai / He Moi / Oan Mot / Da Mot / Moc(木)/ Gio(風)/ Tre(竹)/ Tu Dai Oan / Da Hai / Oan Hai / Hoa(火)/ Loi Lo (*) / Kim(金属)/ Da Co Hoai Lang / Thuy(水)/ Tin Hieu(信号)/ Tho(大地) The Six Tones [ヘンリク・フリスク(ラップトップ/Sax) ステファン・オステルシェー(10弦G/ダン・ティ・バ/電気G) グイェン・タン・トゥイ(ダントラン) ゴ・トラ・ミ(ダンバウ)] レ・フォー(Fl) トリ・ミン(ラップトップ) トラン・ティ・キム・ゴク(Vo/ダントラン) ヴ・ニャット・タン(ラップトップ/エレクトロニクス/竹笛) | ||
録音:2010年3月、キエン・クイェット・スタジオ、ハノイ、ベトナム/マルメ音楽アカデミー、マルメ、スウェーデン(*) 。制作:ステファン・オステルシェー、ヘンリク・フリスク。録音:キエン・クイェット、ヘンリク・フリスク(*)。スウェーデンとベトナムの音楽家のグループ、The Six Tonesが活動を始めたのは2006年。ベトナムとヨーロッパの芸術音楽を結びつけ、器楽アンサンブルあるいはミュージックシアター・プロジェクトとして各地をツアーでまわり、また、振付師との共同作業も行ってきた。ギタリストのステファン・オステルシェーと作曲家で即興音楽家のヘンリク・フリスク、ベトナム琴ダントラン奏者のグイェン・タン・トゥイと、一弦の楽器ダンバウ奏者のゴ・トラ・ミ。ベトナム語の特徴とされる音の高低、6つの声調(six tones)をグループ名としている。『Signal in Noise(雑音の中の信号)』は、彼らが実験的なエレクトロニックミュージックをハノイの音楽シーンで始めた段階に録音されたアルバム。 | ||
ユルヴァ・スクーグ(1963-):管弦楽作品集 出力と入力(1996) /余白の恐怖(1999-2000) /生活様式(1996-97) /ピアノ協奏曲第1番(2005 rev.2011-12) (#) アン=ソフィ・クリングベリ(P;#) インガル・ベルグビ指揮マルメso. | ||
録音:2013年2月15日(#)、2013年8月12日-13日(無印)、マルメ・コンサートホール、マルメ、スウェーデン。ユルヴァ・スクーグはスウェーデンの作曲家。アンデシュ・ニルソンに個人的に教わったあと、ストックホルムの王立音楽大学でラーシュ・エークストレム、ラーシュ=エーリク・ロセル、ペール・リンドグレンに学び、修士号を取得した。伝統的な音楽と現代の音楽を独特のやり方で調合し「聴き手に優しい」ことを心がけるというスタイルが彼女の音楽の特色とされる。マルメso. をノルウェーのインガル・ベルグビ(1964-)が指揮したスクーグの管弦楽作品集。軽快でリズミカルな「出力と入力」。木管楽器セクションをサクソフォンで補強し、管弦楽のパレットをいっぱいに使った「余白の恐怖」。カブールに入るタリバンを撮った、スウェーデンの新聞「Dagens Nyheter」に載った写真からインスピレーションを受けたという、テューブラーベルの演奏する主題に始まる「生活様式」。セシル・シャミナードのピアノ三重奏曲を録音(DBCD-133)したアン=ソフィ・クリングベリ(1957-)がソロを弾く、抒情性とヴィルトゥオジティをあわせもったピアノ協奏曲第1番。2011年から2012年にかけてスクーグが再検討し「凝縮」した改訂稿による演奏。「余白の恐怖」は、ヨアキム・ウナンデル指揮王立音楽大学o. による演奏がライヴ録音でポートレートアルバム『Terra Firma』(DBCD-126)に収録されていた作品。 | ||
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 Op.89 D.911 (スウェーデン語歌唱) |
スヴェン・クリステション(T) オロフ・ホイヤー(P) | |
録音:2010年-2011年、スウェーデン。1827年に作曲された「疎外感」「絶望と悲しみ」などに満ちた名作「冬の旅」を、1954年生まれのスウェーデン出身の歌手で、クラシックをはじめジャズ・トリオでのヴォーカルなど様々なジャンルで活躍しているクリステションが見事に表現。 | ||
トビアス・ブルーストレム(1978-): サンサーラ(2011)(ヴァイオリン、マリンバと管弦楽のための二重協奏曲)(*) / ドリームスケープ(2010)(エレクトリック・ヴァイオリン、 エレクトリック・クラリネットと2台のラップトップのための)(#) / チェロ協奏曲(2011) (+) ヒューゴ・ティチアーティ(Vn;*) ユーハン・ブリッジャー(マリンバ;*) ユハンネス・グスタフソン指揮(*) ヴェステロース・シンフォニエッタ(*) スウェーデン・ナショナル・ユースo.団員(*) essens: 1 (#) [ペール・ユーハンソン(エレクトリックCl) イアン・ピーストン(エレクトリックVn)] マッツ・ロンディン(Vc;+)指揮(+) ヴェステロース・シンフォニエッタ(+) | ||
録音:2012年10月(*)、2011年10月(+)、ヴェステロース・コンサートホール(*/+) /2012年11月、ビーチハウス音楽スタジオ(#) 。ブルーストレムはヘルシングボリ生まれ。スウェーデンの音楽シーンで活躍めざましい、新しい世代の作曲家のひとり。マルメ音楽アカデミーで打楽器演奏を学んだ後、マスターコースでロルフ・マッティンソンとルカ・フランチェスコーニの下で作曲法を修めた。打楽器奏者として活動しながら、打楽器の音楽、室内楽、管弦楽、エレクトロアクースティック音楽、映画とダンスの音楽など幅広いジャンルに作品を書いている。スウェーデン最古のオーケストラのひとつ、ヴェステロース・シンフォニエッタ。ヴァイオリンとマリンバをソロとする二重協奏曲「サンサーラ」。「輪廻転生」を意味するジャイナ教の言葉をタイトルに、打楽器の音節を声で演奏する「コンナッコール」をはじめとするインド音楽の奏法に基づく音楽に特徴のある作品。スウェーデン・ナショナル・ユースo. の委嘱により作曲された。イギリス生まれのヒューゴ・ティチアーティ(1980-)のヴァイオリン、ブルーストレムが打楽器協奏曲第1番「アリーナ」を献呈したユーハン・ブリッジャー(1976-)のマリンバ、2010年から2013年にかけてヴェステロース・シンフォニエッタの第一客演指揮者、現在、フィンランドのオウルso. の首席指揮者を務めるユハンネス・グスタフソン(1975-)の指揮。ユースo. のメンバーもセッションに参加している。マッツ・ロンディン(1960-)がソリストと指揮者を兼ねたチェロ協奏曲は、いくつかの部分に分かれた単一楽章の作品。生き生きとした音楽、コラール風の穏やかな音楽。チェロのソロが最初に提示する五音音階のモチーフが曲全体を通じて回想される。「ドリームスケープ」は、「夢」が少しずつ変化しながら作り上げていく情景を音楽とした作品。ペール・ユーハンソンとイギリス生まれのイアン・ピーストンのデュオ、essens: 1のために作曲された。「同時代の音楽」が、「モダニズム」を超え、音楽と聴き手が親しい関係にある、今日のスウェーデン音楽のひとつの姿を示すアルバム。 | ||
Johannes Gustavsson conducts Future Classics II ブリッタ・ビューストレム(1977-):管弦楽のための「10の秘密の扉」(2010) ユルヴァ・スクーグ(1963-):弦楽オーケストラのための「彼女の名は アイ」(1998) アンドレア・タッローディ(1981-):シンフォニエッタのための「ゼピュロス」(2010) ユハンネス・グスタフソン指揮ヴェステロース・シンフォニエッタ | ||
録音:2012年5月、ヴェステロース・コンサートホール、ヴェステロース、スウェーデン。制作・録音:エーリク・ニルソン。インスピレーションの感じられる感受性豊かな作品を発表しその活動が注目されているスウェーデンの女性作曲家3 人、ビューストレム、スクーグ、タッローディの作品集。KMW トリオの演奏するピアノ三重奏の作品を収録した『未来の古典(DBCD-133)につづく『未来の古典 II』では管弦楽のための作品が紹介される。ブリッタ・ビューストレム(1977-)の「10の秘密の扉」は、「コン・モート」「ドルチェ」「エネルジーコ」など10の楽章から構成された組曲。「音楽がいとま乞いもせずに立ち去る」感覚を与えることを意図し、変形と、音による舞台転換によるスタイルをとった作品。作曲者は曲中にローベルト・シューマンの「子供の情景」から「見知らぬ国と人々から」の短い引用を「忍ばせ」ました。ユルヴァ・スクーグ(1963-)の「彼女の名は「アイ」」は、文字と絵を学習し人間とコミュニケートすることを学んだと話題になった京都大学霊長類研究所の雌のチンパンジー「アイ」(愛)のストーリーに感激して作曲。ギリシャ神話の西風の神を曲名にとったアンドレア・タッローディ(1981-)の「ゼピュロス」は、「おお、踊れ、夏の嵐よ 教会のオルガンの深い響きにあわせ……」というダーン・アンデション(1888-1920)の詩「西風に寄せる歌」からインスピレーションを受けて作曲された。ヴェステロース・シンフォニエッタは、スウェーデン中部のスヴェアランド・ヴェストマンランド地方、ストックホルムから100キロほどのところにあるメーラレン湖畔の都市、ヴェステロースのオーケストラ。1883年に設立された音楽協会オーケストラが発展したスウェーデン最古のオーケストラのひとつ。ユハンネス・グスタフソン(1975-)は、スウェーデンの音楽シーンでもっとも活躍する若い指揮者のひとり。ノルウェー国立音楽アカデミーでトムテルにヴィオラを学び、ルードとトンメセンに学んだ指揮法のディプロマを取得、ヨルマ・パヌラの下でも研究を続けた。デンマーク放送のオーケストラを指揮してC.E.F.ホーネマンの管弦楽作品集を録音。2013年秋からフィンランド、オウルso.の首席指揮者に就任することが決まっている。 | ||
シャミナード(1857-1944):ピアノ三重奏曲集〔ト短調 Op.11 (*) /イ短調 Op.34 (#) 〕/ スウェーデンのマズルカOp.58(ピアノ独奏作品)(*) The KMWトリオ[アン=ゾフィー・クリンベルク(P) アネッテ・マンハイマー(Vn) サラ・ヴァイク(Vc)] | ||
録音:2011年10月23日、ヴェステロース・コンサートホール(*) /2010年6月16日、スウェーデン放送局第2スタジオ、コペンハーゲン(#)、共にスウェーデン。女性3人からなるスウェーデンのピアノ・トリオ、The KMWトリオによるシャミナードのピアノ・トリオ作品集。セシル・シャミナードは世紀末のフランスを風靡した女性ピアニスト兼作曲家。女性の地位がまだ低かった時代、数多の障害を乗り越えて成功をおさめた、まさに女性作曲家のパイオニア的存在といえる人物。生前特にサロン向けのピアノ曲・室内楽曲で広く愛されていた彼女の作風は、どこかフォーレやプーランクらの音楽に通じる透明感ある流麗な旋律にあふれると共に、堅固に組まれた深みある力強いアンサンブルも魅力。The KMW トリオの凛とした演奏が、作品の魅力をさらに引き立てている。現在は殆ど演奏される機会のなくなってしまった作品だけに希少な盤。The KMW トリオは、クリンベルク、マンハイマー、ヴァイクという各演奏家の頭文字にちなむ名を持つピアノ・トリオ。2010年に dB Productionsレーベルよりデビュー。スウェーデンを代表する女性名手らが、スウェーデンの女性作曲家に焦点を当てたファーストアルバム(DBCD-133)に引き続き、今回も歴史の影に埋もれてしまった女性作曲家の作品に今再び光を当てる。 | ||
Goodman & Västerås Sinfonietta モーツァルト: 「イドメネオ」のための5つの舞踊曲 K.367 より 〔シャコンヌ/ラルゲット/ラ・シャコンヌ/パ・スール〕 ベートーヴェン:バレエ「プロメテウスの創造物」 |
ロイ・グッドマン指揮 ヴェステロース・シンフォニエッタ | |
録音:2011年5月6日、9日-11日、スウェーデン。少年時代よりボーイ・ソプラノとして活躍、同時にヴァイオリンを学び、ピリオド楽器、モダーンのオーケストラのコンサート・マスターもつとめた経験をもつ、イギリスの指揮者ロイ・グッドマンが dB Productions レーベルに初登場。「プロメテウスの創造物」は序曲、序奏と16曲の管弦楽曲からなるバレエ音楽で、リヒノフスキー公爵夫人クリスティアーネに献呈された作品。また『イドメネオ』のための5つの舞踊曲はオペラ「イドメネオ」と平行して作曲されていたと考えられているもので、この録音ではロンド風舞曲のシャコンヌ、パ・スールなど4曲が収録されている。幅広いジャンルを演奏してきたグッドマンだからこその非常に表情豊かなバレエ音楽を聴かせてくれる。 | ||
Karl Nyhlin - the Jacobean ltutenists ジョン・ダウランド:前奏曲/別れのファンタジー/ファンシー/ デンマーク王のガイヤルド/ウィロビー卿の歓迎/ガイヤルド フィリップ・ロセター:ガイヤルド/パヴァーヌ / ジョン・ダニエル:パヴァーヌ ロバート・ジョンソン:アルメイン 作曲者不詳:ア・スコッツ・チューン/ダフォン/ Home Again, Market is Done /カナリア カール・ニューローン(ルネサンス・リュート) | ||
録音:2011年7月、ストックホルム。使用楽器:A=415hz、8弦コース。ソロ・デビュー作のケルナー作品集(DBCD-131)に続く、dB Productions レーベルが誇るリュート奏者カール・ニューローンの新アルバムは、英国作曲家の作品。 | ||
Marten Falk 〜エスパニョレッタ ルイス・デ・ナルバエス:皇帝の歌/牝牛を見張れ / アロンソ・ムダラ:ファンタジア第10番/ガリャルダ ガスパール・サンス:スペイン組曲 より〔第1曲「エスパニョレッタ」/第9曲「カナリー」〕 フェルナンド・ソル:モーツァルトの「魔笛」の主題による序奏と変奏曲 Op.9/ 24の練習曲 Op.35〜第22曲 ロ短調「月の光」 フランシスコ・タレガ:4つのマズルカ より〔マリエタ/ワルツ〕/前奏曲第2番/アルハンブラの思い出 イサーク・アルベニス:スペイン組曲 より〔カディス/伝説〕 / グラナドス:スペイン舞曲集〜アンダルーサ ミゲル・リョベト:海賊の歌/10のカタルーニャ民謡〜凍えた12月/間奏曲 ホアキン・トゥーリナ:ファンダンギーリョOp.36 モッテン・ファルク(G) | ||
録音:2011年8月27日-29日、ヘルゲスタ教会。名手モッテン・ファルクによる最新盤は16〜20世紀にかけてのスペイン・ギター(ビウエラ)名曲集。ギターを通じて500年間分の音楽を堪能することが出来る。中でもソルのモーツァルトの「魔笛」の主題による序奏と変奏曲Op.9は見事な演奏。ソルは19世紀初頭のギター奏者として、同時代のジュリアーニと並び名声を博し、また多くの練習曲を残し、ギター演奏の様々な技法を開拓したことでも知られる。非常に華やかな技巧とギターらしさを感じられる名曲。またガスパール・サンスも見逃せない。ここに録音されたスペイン組曲はあのN.イエペスにより構成された物。サンスはナポリの総督の学長を務めたギタリストで、多くのスペイン民族音楽・民謡を用いた。まさにスペインをイメージする曲が揃った。そして、ギターと言えばこの曲!近代スペイン・ギター学派の創始者タレガの作品、「アルハンブラ(アランブラ)の思い出」も収録!数多の録音が存在する同曲が、モッテン・ファルクの卓越した技術と芸術性には心打たずにはいられない。その他にヴァイオリン編曲でも有名なグラナドスのスペイン舞曲集より「アンダルーサ」などなど、注目曲ばかり。この1枚はそうしたスペインのギターの歴史を辿れる、決定盤と言えるだろう。 | ||
Curious Chamber Players マリン・バング:混乱した動き(2010) / イルヴァ・ルンド・バーグナー:ユーフォビア(2010) クリスチャン・ヴィンテル・クリステンセン:アンダンテ・コン・モート(2010) レイ・ムナカタ:流れ落ちるハスの花(2008) / ニコライ・ウォルサーエ:残忍化した美(2010) イェッペ・ジュスト・クリステンセン:グラウンド Vol.3(2005) キュリアス・チェンバー・プレイヤーズ | ||
録音:2010年11月18日-21日、2011年8月15日、スウェーデン。 レイ・ムナカタが指揮をとるキュリアス・チェンバー・プレイヤーズは、デンマークやスウェーデンにおいて最も才能のある若手作曲家達から構成され、彼らは自分のアイデア、芸術的信念、美学を分かち合い、親交を深めてきた。楽器の持つ音色の幅をより広げ、斬新なメソードによる新音楽の可能性が力強く展開する。特にムナカタの「流れ落ちるハスの花」、日本の演歌にインスピレーションを得ており、邦楽の本質をしっかりと掴んだリチャード・クライグのフルートが、まるで尺八のような音楽表現を見事に聞かせてくれる。特殊な音響が作り出す雰囲気をどうぞお楽しみ頂きたい。キュリアス・チェンバー・プレイヤーズは、2003年より幅広い新音楽の演奏(ハード・コア・モダニズムからグラフィックによる偶然音楽まで等)を繰り広げてきた。コンサート現場の様々な状況に応じて自在に時空を操る点が特に注目を集めている。これまでに、ヴィデオによる即興アート、演劇、タロット・メディテーション、舞踊、詩、香りとのコラボレーションによるパフォーマンスを重ね、最近では風船、台所用品など日用品を用いた音楽表現の開発に従事している。今後も目が離せない。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110 (*) / ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111 (#) |
ハンス・レイグラフ(P) | |
録音:1973年12月26日(*)/1980年7月7日(#)。初出音源。収録・提供:スウェーデン・ラジオ P2 /リマスタリング:2010年-2011年、エリック・ニルソン。 『2009年、私はハンス・レイグラフに彼のコンサートで弾いていたベートーヴェンのピアノ・ソナタ第32番を録音しないかと提案しました。すると彼からは前向きな返事がきました。しかし、2010年の年末、彼の体調に異変があらわれ2011年2月にストックホルムの自宅で帰らぬ人となってしまいました。私はあの時録音しておけばよかったと後悔にしました…しかし、彼が1973年と1980年にベートーヴェンのピアノ・ソナタ第31、32番をスウェーデン・ラジオに録音していたことを知り、彼のトリビュート・アルバムを作成することを決めました。彼の素晴らしい音楽を皆さまに届けたいと思いで。』(エリック・ニルソン/ dB Productionsプロデューサー) 教育者としても有名だったレイグラフはザルツブルク・モーツァルテウム大学の講師として後進の育成に携わり、永井幸枝、伊藤恵など彼に師事した著名な日本人ピアニストも多くいる。ここに収録されたベートーヴェンはいずれもたっぷりとした出だしから神がかったほど透き通るタッチで弾き、一度聴いたら耳から離れない。これだけ美しい奏法は他のピアニスト、特に現代では聴くことのできない貴重な宝と言えるだろう。なお、このCDは完全限定盤となっている。 #旧・国内代理店から『完全限定盤のためイニシャル出荷分で終了とさせていただきます。』との連絡が届いており、代理店での扱いは実質終了となっています。今後のご注文は海外流通在庫をお取り寄せすることとなりますので、入荷しない場合はご容赦下さい。 | ||
Anna Petrini ファウスト・ロミテッリ(1963-2004):シースケープ / マリン・バング(1974-):スプリット・ラダー オスカル・ビアンキ(1975-):クレプスコロ / ドミニク・カルスキ(1972-):サパーブ・インポジション マティアス・ペテルソン(1972-): SinewOod アンナ・ペトリーニ(コントラバス・リコーダー) マティアス・ペテルソン(電子楽器) | ||
録音:2011年、スウェーデン。2012年のスウェーデン・グラミー・ノミネート作品となった麗しきアンナ・ペトリーニが奏でるコントラバス・リコーダーと電子楽器による現代音楽曲集。コントラバス・リコーダーはバス・リコーダーよりもさらに1オクターブ低い音域の楽器だが、このアルバムでは通奏低音というよりは効果音的に使用されており、この楽器特有の印象的な低音を斬新に用いている。この独特な楽器とマティアス・ペテルソン奏でる電子楽器が見事にコラボし、幻想的な空間へと誘ってくれる。ロミテッリのシースケープでは海中に潜って聴こえてくる音を見事に表現し、またアルバムのタイトルにもなっている「クレプスコロ」はイタリア語で「黄昏」を意味し、電子楽器で鳥類や昆虫の鳴き声を思わせる音とともにコントラバス・リコーダーが実に絶妙にからみあう。dB Productionsレーベルが誇る優秀録音でオーディオ・ファンも楽しめる充実の内容。アンナ・ペトリーニはストックホルムにてダン・ラウリンに師事し研鑽を積んだ。レパートリーはバロックから現代まで非常に広く、モッテン・ファルクとの共演(DBCD-132)では16世紀の音楽を披露し、また当アルバムでは非常に斬新な現代音楽を聴かせてくれる。今後の活躍も目が離せないアーティストと言えるだろう。 | ||
Stefan Östersjö - Strandlines ケント・オロフッソン:アランビックIII(2007)(エレクトリック・ギター、エレクトロニクス) ヘンリク・フリスク:反復は全ての他の反復を反復する(2006)(10弦のギター、エレクトロニクス) ケント・オロフッソン:アランビックV(2008)(チャランゴ、エレクトロニクス) ラヴ・マングス:ヴィケン(2005)(ギター、バンジョー、コンピューター) ケント・オロフッソン:アランビックIV(2007)(エレクトリック・ギター、エレクトロニクス) リチャード・カルペン:ストランドラインズ(2007)(ギター、コンピューター) シュテファン・エスターシオ(G/チャランゴ/バンジョー/EG) | ||
録音:2010年-2011年、スウェーデン。音楽を創造し、共有するに欠かせない「聴く」という行為に対し、様々な聴き方の可能性を模索しようとする一枚。共有に際して最も重要であるコミュニケーションの本質は、音そのものの中に現れる―そのような信念を抱いて作られた音楽には、未だ聴いたことのないような深い静寂のイマジネーションが広がっている。汀線というキー・コンセプトのもと、ある大まかな形式の中で、各々のディテールがその曲の定義となるような規則に応じつつ、絶えず即興で生み出されている。アランビック・シリーズでは、アコースティックやエレクトリックなど、様々な種類のギターが登場し、エレクトロニクスやコンピューターなどと音の掛け合いを行なう。また、ラヴ・マングス作曲のヴィケンは子供時代に耳を傾けるというもので、作曲家によれば、故郷エンケーピングの近くにある浜辺にインスパイアされたということ。魚、太陽、夢のイメージが交錯し、万物の発祥となる海が目に浮かんでくる。シュテファン・エスターシオは、スウェーデンにおいて最も突出した新ジャンルの音楽のソロ・プレイヤー。スウェーデンの新人グラミー賞を授与されて以後、欧米、アジア各地でレコーディング、ツアーを実施している。このアルバムは彼の5作目に当たる。エレクトロニクスとギターのインターアクションに力を注ぎ、ロザー・ザグロセク、ペーター・アンドレ・ヴァラード、マリオ・ヴェンザゴ、フランク・オッル、トゥオマス・オリッラなどの指揮者と共演している。他、現代音楽に関する論文も執筆しており、ワークショップなども行っている。 | ||
the forbidden saxphone ミヨー:スカラムーシュ Op.165b (1937) ヒンデミット:サクソフォン・ソナタ(1943)〜第2楽章 パヴェル・ハース:組曲 Op.17 (1939) エルヴィン・シュールホフ:ホット・ソナタ(1930) エマン・バルツァー:スーシ(1937) |
ヨハネス・ソネル(Sax) マグヌス・ショルド(P) | |
録音:2007年8月23日-24日、2008年3月26日、SAMIスタジオ。大戦中に作曲され、題名にもあるようにナチス政権下では演奏を制限されていたサクソフォン曲だけを集めたアルバム。曲はどれも躍動感に満ちあふれ、時代背景を考えると寧ろ明るい曲という印象。演奏のソネルはロイヤル・ストックホルム・フィルとの共演など、スウェーデンで活躍する30代のサクソフォン奏者。 | ||
Narcissus 〜フレードリク・オステルリング: パリ「朝の3時間」(*)/ナルキッソス(#)/ ロベルトとクララ(+)/ アート「素晴らしく恐ろしい」(*)/テラス(**)/ サテュロス(*)/愛人たちのワイン(##)/ 赤ん坊のためのかわいい言葉 |
ヘルシングボリso. ノッルボッテン室内o. 室内アンサンブルN ヴォーカルハーモニン トリオ・ガマン | |
録音:2011年3月、コペンハーゲン(*)/2004年11月、アルヴィツヤル修道院、世界初演(#)/2010年10月、ヘルシングボリ・コンサートホール、世界初演(+)/2011年4月(**)、1999年1月(##)、ストックホルム(**/##)。ダン・ラウリンが参加しているようだが『ダン・ローリン』と記載されており、詳細不明。スウェーデンの作曲家による、聴きやすい現代音楽のシリーズ「トータル・トナリティ」。オステルリングの音楽は数多くの名門アンサンブルや演奏家達によって演奏されている。アコーディオンのアンドレアス・ボッレガードのうまさが引き立つ。R.シュトラウスばりの陶酔感のある和声の中に、ドラマチックな歌が展開され、まるでロマン派のオペラを聴いているような感じさえする。 | ||
future classics〜スウェーデンの 現代女流作曲家たちによるピアノ三重奏曲集 アンドレア・タロディ(1981-):アカシア(2009) ユルヴァ・スクーグ(1963-):ピアノ・トリオ(2010) ブリッタ・ビューストレム(1977-): 交響曲「Yellow」(2003) |
The KMWトリオ [アンネ=ゾフィー・クリンベルク(P) アネット・マンハイマー(Vn) サラ・ヴァイク(Vc)〕 | |
録音:2010年6月14日-16日、スウェーデン放送局第2スタジオ、コペンハーゲン。現代音楽、珍しい曲、忘れられし名曲など、演奏される機会の少ない曲も積極的に演奏している実力派女性ピアノ・トリオ、KMW (3人それぞれの『名前』〔とあるが、名字だろう・・・〕の頭文字を取ったもの)の初アルバムは、スウェーデンの女性作曲家に焦点を当てたもの。 | ||
ミゲル・デ・フエンリャーナ(16世紀初頭-1568): ティエント[第1番−第4番]/ ファンタジア Nos.24, 29, 30, 34, 36, 51 /デュオ ディエゴ・オルティス(1510頃-1570頃): 「甘き思い出」による3つのレセルカーダ |
モッテン・ファルク(ビウエラ) イングリッド・ファルク(S) アンナ・ペトリーニ(リコーダー) ルイーズ・アニャーニ (ヴィオラ・ダ・ガンバ) | |
録音:2009年8月16日-19日、スウェーデン。 スペインのビウエラ奏者でもあった作曲家フエンリャーナの作品集。ビウエラはヴィオラ・ダ・ガンバ属の撥弦楽器で、15世紀から16世紀にかけて主にスペインで盛んに使われた。2本一組みに張られた6コースのガット弦を用い、各コースはユニゾンに調弦されており、素朴で味わいのある音色が魅力。演奏はスウェーデンのモッテン・ファルク(1973-)。国際的に活躍するファルクは東欧ギター名作集(DBCD-120)をはじめ、dB Productionsに多くの録音を残している。優れたテクニックと深い音楽が印象的な若手ギタリスト。 | ||
ダヴィット・ケルナー(1670-1748): シャコンヌ イ長調/ロンド イ長調・ ジーグ イ長調/ファンタジア ニ短調 シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1686-1750): ソナタ ト短調/カプリッチョ ニ長調 ケルナー: クーラント ニ長調/ジーグ ニ長調/ ファンタジア イ短調/ファンタジア イ長調/ パストラール イ長調/パスピエ イ長調 |
カール・ニューリーン (リュート) | |
録音:2009年4月26日-29日、リーダ教会。使用楽器:11弦バロック・リュート (A=392hz)。 ケルナーはリーベルトボルク(現在ではライプツィヒ郊外)に生まれ、ヴァイスはブレスラウの近くグロットカウで生まれた。ほぼ同時代を生きたドイツの作曲家ケルナーとヴァイスはともに文化的に発展した小さな都市で育ちました。ケルナーは第一に鍵盤奏者(オルガニストかつキャリオン奏者)で、おそらく彼にとってリュートは第二の楽器と思われる。一方、ヴァイスは早くからリュート奏者として成功をおさめ、当時最高の王室の裕福で有名な室内楽奏者としての地位を築いていた。ケルナーのリュート作品は純粋な音楽で特にシャコンヌ イ長調は、バッハのゴルドベルク変奏曲‘アリア ' が影に隠れているような気品あふれる旋律。一方、ヴァイスの作品、特に最後のソナタは優美かつ壮麗。両者の社会的地位の違いがある程度音楽にも反映されているということだろうか。聴いているだけで心が浄化されるようなリュートの音色。演奏者の息づかいが聴こえてくる、温かみある生きた音楽を聴くことが出来るだろう。 | ||
ユルヴァ・スクーグ(1963-): テラ・フォーマ(1998)[アンサンブル "Pärlor för svin" ]/ ヴィブラセル(2003)[竹原美歌(マリンバ) ルートヴィヒ・ニルソン(Vib)]/ インスパイアード・インテグレーション(1997)[モッテン・ランドストルム(P)]/ 4つのボードレール歌集[モッテン・ファルク(G) イングリッド・フォーク(S)]/ オン・グランド・タワー(2005)[マッツ・ベルグストロム、モッテン・ファルク(G)]/ 谷水(2000)[ダン・オロフ・ステンルント指揮マルメ室内cho.](*)/ あいた空間の恐怖(1999)[ヨアキム・ウナンデル指揮RCM so.](#) | ||
録音:2008年6月17日-18日、ストックホルム(*/# 以外)/2008年11月21日、マルメ(*)/1999年3月26日、ストックホルム、ライヴ(#)。 スウェーデン・グラミー賞ノミネート作品。スクーグの音楽は、実際の音と聴き手に与えた感情と印象よりも寧ろ、構成、題材に焦点をあてる伝統的な近代主義から離れて、音調を楽しむ表現と言えるだろうか。また彼女の音楽は北ヨーロッパの現代音楽では珍しく、明るさ・面白さで満ちている。時にはユーモアでリズミカル、また時には詩的で繊細…ストレートな表現が魅力。それらは、彼女が若い時代強く影響を受けたジャズ、ラテンアメリカのポピュラー、ストラヴィンスキー、モーツァルトなど、ジャンルをこえた様々な要素からなる物。それは主旋律の美しさだけでなく寧ろ副次的な要素(伴奏)に注力し、独特の世界を表現している。またモティーフを何度も繰り返すことにより聴き手に内なる美徳を発見させ、表現の可能性を体験させる。 | ||
ヨーゼフ・ハイドン:ピアノ・ソナタ集 [第12番/第19番/第46番/第30番/第36番/ 第37番/第48番/第49番/第50番/第52番]/ アンダンテと変奏曲 ヘ短調 HobXVII/6 |
ハンス・レイグラフ(P) | |
ストックホルム生まれのピアニスト、ハンス・レイグラフ(1920-)。1972年から2007年までザルツブルクのモーツァルテウム音楽院の教授を務め、多くのピアニストを育てたことで知られる。モーツァルトのピアノ・ソナタ全曲(DBCD-75/79、DBCD-108)とドビュッシーの前奏曲(DBCD-107)につづく録音はハイドン。スウェーデン放送アーカイヴに保存されていた1960年ラジオ録音と、レイグラフの希望によりる2007年の再録音がそれぞれ1枚のディスクに収められている。87歳のピアニストの穏やかな音楽。普通のことを正確にやれば、おのずとハイドンの音楽が語ってくれる。そう言いたげなピアノ。 | ||
アンドレイ・シフラ(1773-1850):エチュード第1番 ニコライ・アレクサンドロフ(c.1818-1884): バラード/マズルカ/夢想/スケルツォ ヴァシリー・サレンコ(1814-1881): エチュード第1番/無言歌/エチュード第4番/幻想曲 アレクサンドル・ヴェトロフ(c.1812-1877): カンツォーナ ニコライ・パヴリスチェフ(1802-1879) (モッテン・ファルク編):夜想曲 Op.41 スラヴコ・フミチ(1912-1945):前奏曲/ズルカ/夜想曲 ヨハン・カスパル・メルツ(1806-1856): 夕べのハーモニー |
モッテン・ファルク(G) | |
録音:2006年11月21日-23日、ドゥンケル教会。使用楽器:ペール・ハルグレン製作8弦ギター(1994年)、河野賢製作6弦ギター (1978年)。 7本の弦をもちスパニッシュギターとは調律も異なるロシアンギター。長い伝統をもちながら、西欧に知られることのなかったロシアのロマンティック・ギター音楽。その再生を試みるのはスウェーデンのモッテン・ファルク (1973-)。スタンダード曲と委嘱作のプログラムにより来日公演を行い、優れたテクニックと深い音楽が聴衆に強い印象を与えた。 | ||
ヴァードステーナ・アカデミー、オペラの夏40年 ヴィルジーリオ・マッツォッキ、マルコ・マラッツォッリ、アントニオ・マリア・アッバティーニ、ライフ・ティボ、 エーベルハルト・アイサー、フランチェスコ・プロヴェンツァーレ、ドメニコ・チマローザ、アレッサンドロ・ストラデッラ、 オラヴ・アントン・トメセン、ジュゼッペ・トリカリコ/レオナルド・レオ、オラッチョ・ヴェッキ、オラヴ・アントン・トメセン、 マルコ・マラッツォッリ、カール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフ、エジディオ・ロムアルド・ドゥーニ、 G.P.テレマン、アレッサンドロ・メラーニ、ジュゼッペ・マリア・オルランディーニ、イーアン・マックイーン、 イーヴァル・ハルストレム、カロウリーナ・エイリークスドウッティル、カルロ・パッラヴィチーノ、ラインハルト・カイザー、 ユーナス・フォシェル、ヤコポ・メラーニ、ヘンリー・パーセル、ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト、フェルディナンド・パエール、 スタファン・モッセンマルク、テューレ・ラングストレム、クヌート・ホーカンソン、ガエターノ・ドニゼッティ、 ゲオルク・ベンダ、カール・ウナンデル=シャリン、ニコロ・ヨンメッリ、レイネ・ヨンソン、ヨーゼフ・ハイドン、 パウラ・アーヴ・マルムボリ・ヴァルド、B.トミー・アンデション、ピーター・ファン・マルデレ、マルコ・マラッツォッリ、 ジョアッキーノ・ロッシーニ、スタファン・ルンデーン=ヴェルデンの作品 ヘレーナ・ドーセ、ヒッレヴィ・マッティンペルト、マリアンネ・ヘッガンデル、ブリット・マリー・アルーン、ニーナ・ステンメ、 レーナ・ヌーディン、スサンネ・リュデーン(S) アンネ・ソフィー・フォン・オッター、マレーナ・エルンマン(Ms) トマス・スンネゴード、ステファン・ダールベリ、トゥールビョーン・リリエクヴィスト(T) ミカエル・サミュエルソン、カール・ユーハン・ファルクマン、ダーヴィド・アーレル、ウッレ・ペーションウッレ・ショルド(B) ステファン・パルクマン(T)指揮 アルノルド・オストマン、クラース・ペーション、アンデシュ・ヴィークルン、 アンデシュ・オールヴァル、トマス・シュバク、B.トミー=アンデショ、ペッテル・スンドクヴィスト、ミカエル・バルトシュ指揮/他 | ||
録音:1967年-2006年、ヴァードステーナ・アカデミー、オペラ、ライヴ。アーカイヴ・リサーチ、ディジタル・トランスファー:カール=グンナル・オーレーン。解説:スウェーデン語、英語/歌詞訳:スウェーデン語、イタリア語、フランス語(対訳なし)。 スウェーデンで2番目に大きなヴェテルン湖畔にある音楽都市ヴァードステーナで上演された40年間に渡るライヴ。バロック期のめずらしい作品、現代の作曲家がバロック期のオペラに倣った新作、アカデミーの意欲的な活動と、世界の舞台に立つようになった歌手たちの若い日の姿を振り返るころが出来る。音楽学者カール=グンナル・オーレーンがアカデミーのアーカイヴを調査。さまざまな音源(一部カセット録音)のディジタル・トランスファーも行った。Caprice のLPとCD (愚者の王)、NaxosのCD (マグヌス公爵と人魚)、Phono Suecia のDVD(王国は汝のもの) としてリリースされた音源に未発表の録音が加わったCD4枚のアルバム。199ページのブックレットには、作品と上演に関するオーレーンによる詳細な解説と歌詞が掲載されている。 | ||
ジャック・デュフリ(1715-1789): クラヴサン曲集(選集)〜三美神 クラヴサン曲集第1巻(1744) [アルマンド/クーラント/ラ・ダマンジ/ ラ・ブソン/メヌエット]/ クラヴサン曲集第2巻(1748) [ラ・ヴィクトワール/ ラ・フェリクス/ラ・ダマンジ]/ クラヴサン曲集第3巻(1758) [ラ・ド・ヴィエヌーヴ/ラ・フォルクレ/ シャコンヌ/三美神/ ラ・ド・ブロンブル/メヌエット]/ クラヴサン曲集第4巻(1768) [ラ・ポトゥワン/ラ・デュ・ビュク/ ラ・ド・ヴォカンソン] |
アンデシュ・ダンマン (Cemb) | |
使用楽器:フランダース=フランス・モデル(シールストレムによる複製; 1996年)。ダジャンクールに学び、主にラモーのクラヴサン音楽をモデルにしたとされるデュフリ(1715-1789)のクラヴサン曲集。 アンデシュ・ダンマンはスウェーデンのヘルシングボリ生まれ。音楽の様式を忠実に守りながらも自由な音楽作りをする新しい世代のチェンバロ奏者のひとりに数えられる。マルメ音楽大学でピアノを学んだ後、コペンハーゲン大学でヤン・メゴーの作曲法と対位法のクラスに参加。ルンド大学で音楽学を研究史、ヨーテボリ大学のレイフ・グラーヴェ= ミュラーについてチェンバロ演奏を学んだ。レオンハルト、シェティル・ハウグサン、コープマンのレッスンも受け、オランダ、ベルギー、フランス、ドイツでは歴史的楽器のコレクションを訪ね歩いている。独奏活動の他、イル・コンチェルティーノ、コンチェルト・コペンハーゲンの録音やコンサートにも参加してきた。リズム感とテンポ感のいい演奏。デュフリの書いたさまざまなポートレートが瑞々しい音楽として描かれる。 | ||
エレキギターの旅 クリストファー・アンティン: プレイマスター(2002) モルテン・フォルク:アンチ啓蒙主義者(2004) フレドリック・ファールマン:0(2004) トニー・ブルムダール:再メーキャップ(2005) /他、全12曲 |
モルテン・ファルク(G) イングリッド・ファルク(S) | |
古今東西、ギターの演奏にも色々ある。火をつけたり壊したりというほど過激ではないが、このスウェーデンのモルテン・ファルクはギターを食べている! いや、弦に噛み付いたりギターにマイクをビルトインしたり、誰も知らなかったギターの魅力を与えてくれる。新しいギター演奏の世界を開拓する意欲的なCD。 | ||
DBCD-108 (5CD) 廃盤 |
ハンス・ライグラフ〜 モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 |
ハンス・ライグラフ(P) |
分売:DBCD-75〜80。 | ||
ドビュッシー:前奏曲集第1巻&第2巻 | ハンス・ライグラフ(P) | |
録音:1996年。2006年時点では、ライグラフの最新録音。 ライグラフ教授による演奏は、まるでドビュッシーのいるサロンに迷い込んだような気分にさせる。間の取り方、呼吸、音色、いずれもきわめて自然で、エスプリたっぷり。テクニックも年齢をまったく感じさせず、かちっとしている。ライナーノーツには各曲の詩的な解釈が書かれており、興味深い。 | ||
シェイクスピアを音楽で レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958): 3つのシェイクスピアの歌/水底深く父は眠る 雲をいただく塔/丘を越えて、谷を越え スヴェン=エーリク・ ユーハンソン(1919-1997): 浮気心/ 混声合唱とピアノのための [第1集/第2集]/ シルヴィア/緑の森の木陰で/ 吹けよ 吹け 冬の風/浮気心/ おお わが愛しの人よ/ 恋する者らは春を愛す/冬/ 挽歌/聴け 聴け ひばり フランク・マルタン(1890-1974): 「テンペスト」 〜エアリエルの5つの歌(1950) [おいで 黄色の砂浜に/水底深く父は眠る/ 「さあ行け」とあって息をつき/ お前たち三人は罪人だ/ 蜜蜂が吸う蜜を吸い)] シューベルト(1797-1828)/ ラグナル・ブーリーン編:シルヴィアに D891 ニルス・リンドベリ(1933-): きみを夏の一日にくらべたらどうだろう |
ラグナル・ブーリーン指揮 ユーハン・ウッレーン(P) マリア・マグダレーナ・ モテットcho. アンニカ・ヒゥダーク(A) | |
録音:2004年10月、オステルハニンゲ教会。制作・録音:ラガン・ビュヴァーク。 シェイクスピアの劇中歌とソネットをテクストとする混声合唱曲集。シューベルトの歌曲「シルヴィアに」は指揮者みずから編曲。ジャズミュージシャンで作曲家のニルス・リンドベリが、シェイクスピアからひとりの青年への愛のソネットに曲をつけた「きみを夏の一日にくらべたらどうだろう」は、エリザベス朝の詩による曲集「おおわが愛しの人よ」の1曲。 マリア・マグダレーナ・モテット合唱団は、1995年に設立されたストックホルムの混声cho.。王立音楽アカデミーの出身、エーリク・エーリクソンにも学んだラグナル・ブーリーン(1965-) とともに、バッハの受難曲、ブラームスとヴェルディのレクイエム、現代のアカペラ合唱曲などをレパートリーとして活動をつづけている。 | ||
ヨハン・カスパル・メルツ: エレジー(遺作)/吟唱詩人の調べ Op.13〜愛の歌/ スケルツォ/無言歌/タランテラ/遠く去った人に/不安 フランシスコ・タレガ: アルハンブラの思い出/3つの前奏曲/前奏曲 ホ長調「涙」/ 前奏曲 ニ短調「哀歌」/前奏曲 ヘ長調「われ祈らん」/ アラビア奇想曲 アンドレス・セゴビア:5つの逸話/霧 |
モッテン・ファルク(G) | |
モッテン・ファルク (1973-) はスウェーデンのギタリスト。アルベルト・ポンセ、マヌエル・バルエコ、デイヴィッド・スタロビン、ナイジェル・ノースらに教えを受け、現在、ソロイスト、作曲家として活躍している。 | ||
バッハ:6つのトリオ・ソナタ [BWV.525-BWV.530] |
シェシュティン・ フロディン(リコーダー) ウルバン・ヴェステルルンド (Cemb/Org) | |
録音:2001年6月&11月。 トリオ・ソナタをリコーダーと鍵盤楽器で。清涼感あふれる演奏。 | ||
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 〔第15番 変ロ長調 K.450 /第17番 ト長調 K.453 〕 |
ペール・テングストランド(P) リーヴォン・チリンギリアン指揮 カメラータ・ノルディカ | |
ペール・テングストランド(1968-)とチリンギリアン指揮カメラータ・ノルディカ(旧カメラータ・ルーマン)が共演するモーツァルトのピアノ協奏曲。第8番・第9番(DBCD-67) 、第2作(DBCD-71) につづく第3作。 テングストランドは1968年、スウェーデンのヴェクシェー生まれ。ドミニク・ヴェーバー、ロムアルド・ステルン、ドミニク・メルレ、ハンス・ポールソンらの下でピアノを学んだ。1997年クリーヴランド国際ピアノ・コンペティションの第1位受賞が、国際的キャリアの出発点になっている。テングストランドのモーツァルトは、第11番と第14番のディスクが2007年スウェーデン・グラミー賞にノミネートされた。ひとつ音、ひとつひとつのフレーズが慈しむように弾かれる、落ち着いた佇まいの音楽。コンサート効果を狙わない演奏。モーツァルト協奏曲のこうしたスタイルの録音は、あるようでいてなかなかなさそうなので貴重。 | ||
コンティヌア〜中世と現代のリコーダー音楽 ケント・オーロフソン(1962-):コンティヌア I-V /リコーダーのためのトレッチャ 作者不詳(14世紀のエスタンピー): In Pro(ソプラノリコーダーとベンディルのための)/ イザベラ(アルトリコーダーとミルダンガムのための) フランコ・ドナトーニ(1927-2000):巣 II (テナーリコーダーのための) クリカン・ラーション(1956-):ファッテインへの手紙(テナーリコーダーのための) 篠原真(1931-):断片 / スタファン・モッセンマーク(1961-):木陰の休息 ブロンデル・ド・ネスル(12世紀): L'amour dont sui espris (アルトリコーダーとクリスタルボウルのための) シェシュティン・フローディン(リコーダー) レイフ・カールソン(ベンディル/ミルダンガム) スタファン・モッセンマーク(クリスタルボウル) | ||
スウェーデンのリコーダー奏者フローディンは、このアルバムで中世と現代の音楽に共通する魅力を探る。エスタンピーにフランスの吟遊詩人ブロンデル・ド・ネスルの音楽、友人であるオーロフソンがフローディンのために書いた、3つの楽器 (ソプラノ、アルト、テナー) を持ち替える「トレッチャ」や十二音と無調から独自の音楽を作り上げたノルウェーの作曲家、ファッテイン・ヴァーレンへのオマージュ、さらにエレクトロ=アクースティックによる「コンティヌア」と、中世と現代の音楽による枝編み細工。 | ||
ベートーヴェン:交響曲集 〔第4番 変ロ長調/第5番 ハ短調「運命」〕 |
クリストフ・ケーニヒ指揮 マルメso. | |
録音:2002年6月、マルメ。 これは爽快。指揮者クリストフ・ケーニヒはドイツ生まれのまだ若い人だが、これがびっくりの名演。音楽の流れが実にスムースで前向きで、楽器の鳴らし方も積極性がたっぷりで気持ち良い。 それでいて構築感も実にしっかりとしており見通しが抜群、岩肌を飛沫をあげながら落ちる清流のようなベートーヴェン。キリリと引き締まったマルメ響の音も素晴らしく、特に4番が御薦め。 こんなフレッシュな感性のベートーヴェンも良いものだ。 | ||
モーツァルト: ディヴェルティメント ニ長調 K.251 / 交響曲第29番 イ長調 K.201(186a) / アダージョとフーガ ハ短調 K.546 |
ゴードン・ハント(Ob) レヴォン・チリンギリアン指揮 カメラータ・ルーマン | |
録音:2000年1月/2001年2月。 チリンギリアン四重奏団のヴァイオリン奏者、レヴォン(リーヴォン)チリンギリアンが指揮をしたアルバム。カメラータ・ルーマンは1974年設立のスウェーデンの団体で、 「スウェーデン音楽の父」と敬愛されているユーハン・ヘルミク・ルーマン(1694-1758)の名にちなんでいる。 | ||
バッハ: リュート組曲第1番 ホ短調 BWV.996 / 前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV.998 / リュート組曲 ト短調 BWV.995 |
ステファン・ エステルシェ(アルトG) | |
録音:2001年7月。 ステファン・エステルシェはスウェーデンのギタリスト。写真を見る限り10弦のギターを用いている。 | ||
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.5 (#) 〔第7番 ハ長調 K.284b /第11番 イ長調 K.331 / 第18番 ヘ長調 K.533 + 494 〕 |
ハンス・ライグラフ(P) | |
録音:1982年(*) /1984年(#)、以上ストックホルム|全集: DBCD-108 〔廃盤〕。 ハンス・ライグラフ〔レイグラフ〕(1920-2011)はストックホルム生まれ。ザルツブルグ・モーツァルテウムで85歳を越えても教えた名教授として有名。日本人でも伊藤恵や若林顕らが学んでいる。これほどの人ながら録音が多いとはいえず、 CD になったのは CAPRICE へのシューベルト「ソナタ選集」(CAP-21444 3CDs /レーベル品切、実質廃盤) 、ブレンダール(ブルムダール)の自作指揮ライヴでの室内協奏曲(ピアノ協奏曲) (CAP-21697) や SWEDISH SOCIETY から出ている同じくブレンダールの同曲別録音(SCD-1038)、当レーベルから復刻が数点出ているライヴ&放送録音集程度。 貴重といえるこのCDだが、実はモーツァルトはライグラフ教授のライフワークで、SP期から録音は行っている(ただしこの全集以外は全てCD未復刻)。この全集はすべて60代の演奏で、天衣無縫で無垢なモーツァルトを聴かせる。それぞれの曲にたいする深い理解と造詣、ゆるぎないテクニックに裏打ちされた正統派の演奏。トルコ行進曲も、奇を衒ったところは一切なく、絶妙なアクセントのつけ方が魅力的だ。 ライグラフ公式サイト:http://www.leygraf.com/。 | ||
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.4 (#) [第2番 へ長調 K.280 /第13番 ヘ長調 K.333 / 第5番 ト長調 K.283 /第6番 ニ長調 K.284 〕 |
ハンス・ライグラフ(P) | |
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.3 (#) 〔第3番 変ロ長調 K.281 /第17番 ニ長調 K.576 / 第15番 ハ長調 K.545 /第8番 イ短調 K.310 〕 |
ハンス・ライグラフ(P) | |
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.2 (*) [第4番 変ホ長調 K.282 /第10番 ハ長調 K.330 〕/ 幻想曲 ハ短調 K.475 |
ハンス・ライグラフ(P) | |
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.1 (*) 〔第1番 ハ長調 K.279 /第12番 ヘ長調 K.332 / 第16番 変ロ長調 K.570 /第9番 ニ長調 K.311 〕 |
ハンス・ライグラフ(P) | |
三重奏のためのスウェーデン作品集 ペール・モッテンソン(1967-):トリオ オルヤン・サンドレッド(1964-):万華鏡 ヨアシム・ミルデル:Light Mirror ダニエル・ネルソン(1965-):Romantamotoric フレードリク・オステルリング(1966-): On Reaching for Words |
オブスクラ [スタファン・モッテンソン (Cl) ヘンリク・フレンディン(Va) エーリク・ランニンゲル(P)] | |
W.A.モーツァルト: ピアノ協奏曲第11番 ヘ長調 K.413/ ピアノ協奏曲第14番 変ロ長調 K.449 |
ペール・テングストランド(P) リーヴォン・チリンギリアン指揮 カメラータ・ノルディカ | |
ペール・テングストランド(1968-)とチリンギリアン指揮カメラータ・ノルディカ(旧カメラータ・ルーマン)が共演するモーツァルトのピアノ協奏曲。第8番・第9番(DBCD-67) につづく第2作(DBCD-71) 。第3作: DBCD-93 。 | ||
スパニッシュ・ギターの声 アルベニス/グンナル・スピュート(1952-)編曲: サンブラ・グラナディーナ/マリョルカ/タンゴ グラナドス/グンナル・スピュート編曲: スペイン舞曲第5番/ゴヤのマハ/献呈 ロルフ・マッティンソン(1956-):反射 モーリス・カルコフ:日本の夜の歌 ヒルディング・ハルネス:3つの幻想曲 レオ・ブローウェル:舞踏をたたえる |
グンナル・スピュート(G) | |
「スパニッシュ・ギターの声をはじめに知ったことが、クラシカル・ギターを弾くことにつながった。暗く、まだ知らぬ世界から聞こえてくる、人を深く理解するために必要な声」。スウェーデンのギタリスト、スピュートのために書かれた作品と、スピュートの編曲によるアルベニスとグラナドス。 | ||
ユハンネス・ユーハンソン(1951-): 室内アンサンブルのための作品集 スウィフト・オーバー・ザ・ダーク・ケイヴ(1996) (室内アンサンブルとテープのための;*)/ フィネガンズ・サークル(1996)(フルート、 ヴィオラ、ギターとコンピュータのための;#)/ ウッドン・ウェイヴズ・アンド・ シンバル・ストップス(1994) (オルガンと室内アンサンブルのための;+)/ ソネット(2003)(ソプラノ、 室内アンサンブルとコンピュータのための;**) |
フレードリク・マルムベリ指揮(*) アンサンブル・ アルス・ノーヴァ(*/+/**) HOT 3(#) [テリエ・ティヴォング(Fl) トゥールビョーン・ ヘーランデル(Va) ステファン・ オステルシェー(G)] ハンス・ヘルステーン (Org;+) ユハンネス・ユーハンソン指揮(+) サラ・ヴィレーン(S;**) アンドレ・シーニ指揮(**) | |
ユハンネス・ユーハンソンは、ルンド大学で哲学、科学史、音楽学、マルメ音楽大学で教会音楽、合唱指揮、作曲法を学んだ。スヴェン=エーリク・ユーハンソン、ハンス・エークルンド、ヤン・W.モッテンソン、ブライアン・ファーニホウに作曲を教わり、コンピュータを使った作曲、エレクトロ=アクースティック音楽、視覚芸術との共同作業など、ジャンルにとらわれない音楽活動を行っている。コンテンポラリーミュージック・グループ、アンサンブル・アルス・ノーヴァを創立し、1996年まで音楽監督を務めた。シェイクスピアのソネットとマラルメの詩による「ソネット」をはじめとする、想像を大きく羽ばたかせたサウンドの音楽によるポートレートアルバム。 | ||
モーツァルト: ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271「ジュノム」/ ピアノ協奏曲第8番 ハ長調 K.246 |
ペール・テングストランド(P) レヴォン・チリンギリアン指揮 カメラータ・ルーマン | |
スウェーデンのピアニスト、ペール・テングストランドは第2回クリーヴランド国際ピアノコンクールで優勝、また1996年のジュネーヴ国際音楽コンクールでも1位なしの2位。2002年に日本フィルと共演、渾身のチャイコフスキーを聞かせて沸かせた。モーツァルトは知性派の刺激的な演奏を聴かせる。指揮者はチリンギリアンSQの第1ヴァイオリン奏者。 | ||
ケント・オーロフソン(1962-):宗教声楽作品集 モテット「われらがイエスの御体」 (独唱、合唱、バロック楽器とテープのための)/ スタバト・マーテル(2人のソプラノ、 メゾ・ソプラノ、アルトとテープのための) |
フレードリク・マルムベリ指揮 ヴォクス・ノーヴァ | |
フランスのフルート音楽 フォーレ:幻想曲 ハ長調 Op.79 ジョリヴェ:5つの呪文(フルート独奏のための) ルーセル:フルートを吹く人たち Op.27 メシアン:黒つぐみ ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ |
テリエ・ティヴァング(Fl) ウッレ・ショーベリ(P) トゥルビョーン・ ヘランデル(Va) マリー・オーストレム(Hp) | |
「ひとかじりの果実よりも甘美な苦痛.....血は津波となり、きゅうくつな水路を走り抜ける.....白いテーブルクロスにシャンペンと苺、ハーブソースのかかった鳩肉のロースト.....おんなの香りが肌に痛い.....荒れる波頭と愛撫する水の滴り」(テリエ・ティヴァング)。 | ||
ハンス・ゲフォーシュ(1952-): 歌劇「オオカミが出た」(スウェーデン語) |
アンネ=リーセ・ ベルントセン(S:ロッロ) ステファン・ダールベリ (T:リュコス) ミカエル・ヴェイニウス (Br:ポースケ) エンツォ・フローリモ (B:フント) 他 大勝秀也指揮 マルメ歌劇場o.&cho. | |
録音:1999年6月、マルメ。 劇場叩き上げの指揮者大勝秀也がマルメ歌劇場の音楽監督を務めていた時期(1996年-2001年)の最も充実した成果の一つであるオペラの録音。保育所にたてこもった男と、人質になった子供と保母の物語で、音楽は劇的かつ明快。歌詞の英語対訳付き。 | ||
J.S.バッハ / ヘンリク・フレンディン 編曲: 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903 (ヴァイオリンとチェンバロのための)/ 組曲 ハ短調 BWV997(ヴァイオリンとチェンバロのための)/ ヴィオラ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ホ長調(BWV169, 49 & 1053 から再構成) |
ヘンリク・フレンディン(Va) ルーヴェ・デルヴィンゲル(Cemb) ヴェステロース・シンフォニエッタ | |
スウェーデンを代表するヴィオラ奏者、ヘンリク・フレンディン自身の編曲によるバッハ集。BIS レーベルでも活躍するデルヴィンゲルがサポート。 | ||
ロマン・マチェイェフスキ(1910-1998):作品集 13のマズルカ(1932)(*)/ 弦楽三重奏曲「朝の歌 (Matinata)」(1948)(#)/ ヴァイオリン・ソナタ(1938)(+) |
ミハル・ヴェソウォフスキ(P;*) ペーテル・スピスキ(Vn;#/+) トゥルビョーン・ ヘランデル(Va;#) マリウス・コヴァルスキ(Vc;#) マンリオ・ジョルダーノ(P;+) | |
マチェイェフスキはベルリンに生まれ、シュテルン音楽院でピアノを、ポーランドに移ってからはシコルスキに作曲法を学び、パリ、イギリス、スウェーデン、アメリカを転々、最後は夫人の故郷、南スウェーデンのヨーテボリで生涯を閉じた。多くのジャンルをこなしたが、彼の音楽はほとんど紹介されていない。ショパンやシマノフスキと同様、ポーランド舞曲の魂をとらえたとされる「マズルカ」、3つの楽章に「夜の影」「日の出の歌」「毎日のラッシュ」という副題のついた弦楽三重奏曲、フランスの影響を感じさせるヴァイオリン・ソナタと、どれも魅力的な作品。 | ||
ケント・オーロフソン(1962-):ポートレート II タルペーイアの崖Tarpeian Rock (アルトフルート、バスクラリネット、ギター、 チェロ、打楽器とシンセサイザーのための)/ Il liuto d'Orfeo(ギターとテープのための)/ トレッチャ(Treccia)(ピアノのための)/ Eos Weeping Dew(テープのためのアイコノフォニー) |
アンサンブル・アルス・ノーヴァ ハラルド・エイコース、 ステファン・オステルシェー(G) フレードリク・ウッレーン(P) | |
コロラトゥーラ・ソプラノのための作品集 アーン:「アルタクセルクセス」〜疲れた戦士 ビショップ:見よ、優しき雲雀を、 ラフマニノフ:私のために歌わないで/ヴォカリーズ グリエール:コロラトゥーラ・ソプラノのための協奏曲 アダン:ブラヴーラ変奏曲 バシュレ:いとしい夜 ドリーブ:カディスの娘たち アリャビエフ:ナイチンゲール ベネディクト:カピネラ |
ディルバー(S) タン・ムーハイ指揮 マルメ歌劇場o. | |
日本も含め近年のアジア系クラシック音楽演奏家の台頭は目覚ましいものがあるが、中国・新疆(シンジャン)出身のソプラノ、ディルバーもその一人。潤いある中音域と伸びの良い高音を持つ。このアルバムで彼女は、コロラトゥーラ・ソプラノのための難易度Cの曲ばかりを歌っている。指揮のタン・ムーハイ(ムハイ・タン)も上海出身。カラヤンの目にとまりベルリンフィルを指揮、ヨーロッパ(特に北欧)で精力的に活躍している。 ディルバーはONDINEからもアリア集(ODE-768)、歌曲集(ODE-890)、民謡集(ODE-812)のCDを発売しており、なかでもODE-768が知る人ぞ知る名盤。 | ||
スウェーデンのギター音楽 1980年〜1993年 アンドレ・シーニ(1945-):ハイヤームに乾杯(1992) ミカエル・エードルンド(1950-): 小さな足(1982)(ギターのための小品) ヤン・クリステル・リンドヴァル(1950-): Eclipse(食)(1989-90) ミクローシュ・マロシュ(1943-): Capriccio per Chitarra (ギターのためのカプリッチョ)(1985) カイ・ホルムクヴィスト(1960-): Luce ed Ombra(1993) ベンクト・ハムブレウス(1928-2000): ギターと打楽器のための夜の音楽(1988) スヴェン=ダーヴィド・サンドストレム(1942-): Away From(1980) ブー・リュードベリ(1960-): ギターとエレクトロニクスのための セルフ/モデル(1989) |
ステファン・オステルシェー(G) ユニー・アクセルソン(Perc) | |
バーンスタイン: 「ウェストサイド・ストーリー」〜シンフォニック・ダンス ストラヴィンスキー:「火の鳥」組曲(1945) 大勝秀也指揮マルメ歌劇場o. | ||
劇場たたき上げの筋金入り、ヨーロッパが認めた指揮者 大勝秀也の稀少なCD。彼は1961年東京都に生まれ、東京音楽大学指揮科を卒業後ドイツへ渡り、各期の歌劇場で下積みを積んだあとヨーロッパで広く活躍、1996年から2001年まで当CDでも共演しているマルメ市歌劇場で音楽監督を務めた。劇場音楽に才能を発揮する彼だが、当盤以前のCDは、消滅したDISCOVERレーベルから1枚出ていた程度ではないかと思われ、その意味でも本領発揮のこの録音は貴重。 | ||
クラシカル・ギター・リボーン〜 1950年代のギター作品集 フリアーン・オルボーン(1925-1991):前奏曲と舞曲 モーリス・オアナ(1914-):ティエント ロベルト・ゲルハルト(1896-1970):幻想曲 ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-):Frei Tentos ミヨー:セゴビアーナOp.366 アンドレス・セゴビア(1893-1987):光のない練習曲 クルシェネク:無伴奏ギター組曲Op.164 ルー・ハリスン(1917-):セレナード ソーゲ: マヌエル・デ・ファリャの思い出のための独白 レオ・ブロウウェル(1939-):性格的舞曲 レジナルド・スミス=ブリンドル(1917-): ポリフォモ・デ・オーラ フランク・ザッパ(1940-1993):ギターのためのワルツ |
グンナル・スピュート(G) | |
ギター・ファンならおなじみの名曲から知られざる作品まで収めた好企画アルバム。 | ||
ヨン・フェーンストレム(1897-1961): 交響曲第11番「仮面をはずし」Op.77(1945)(*)/ 交響曲第12番 Op.92(1951)(#) |
ヨン・フェーンストレム指揮 ルンド大学cho.(*) ルンド市o.(*) ルンド北欧青少年o.(#) | |
録音:1960年4月11日(*)、1954年7月18日(#)。 | ||
ヴェルヨ・トルミス(1930-): 鉄の呪い/秋景色/晩夏/空で雲が追っかけっこを/ ぼんやりした光/痛ましくも紅葉が/荒れ地に吹く風/ 寒い秋の夜・ヒース トロン・クヴェルノ(1945-): アヴェ・マリス・ステッラ(めでたし海の星) ブラームス(1833-1897): 宗教的歌曲「惜しみなくあたえよ」 エドウィン・フィッシンジャー(1920-): ルクス・エテルナ(永遠の光) 即興演奏: 13世紀「アレルヤ」とジョスカン・デ・プレの 「オケヘムの死を悼む挽歌」にもとづく… シェーンベルク(1874-1951):地の平和 |
ラグナル・ブーリーン指揮(太鼓) ストックホルムYMCA室内cho. ヘンリク・ロンゲダール(T) | |
ギターのための20世紀後期の音楽 フランコ・ドナトーニ(1927-2000): Algo(1977)(ギターのための2つの小品) ホセ・マヌエル・ロペス=ロペス(1956-): 三重奏曲II(1993) トリスタン・ミュライユ(1947-): Tellur(1977)(ギターのための) ケント・オーロフソン(1962-): トレッチャ(1992)(ギターのための) The Garden of Earthly Delights (世俗の歓びの庭)(1992) (ギター、室内アンサンブルと テープのためのアイコノフォニー) エリオット・カーター(1908-): Changes(1983)(ギターのための) ジェイムズ・ディロン(1950-): Shrouded Mirrors(1987)(ギターのための) |
ステファン・オステルシェー(G) HOT3 [テリエ・ティヴァング(Fl) トゥルビョーン・ヘランデル (Va) ステファン・オステルシェー (G)] アンサンブル・アルス・ノーヴァ | |
オルガンへの洞察 ケント・オーロフソン(1962-): 十字架の道行きの14の留(1993-94) (オルガンのためのアイコノフォニー) ペーター・ハンセン(1958-):聖ケヴィン(1992) ハンス・ゲフォーシュ(1952-):乱れる風(1994) |
ハンス・ヘルステン(Org) | |
マルメ聖ペテロ教会のマークッソン・オルガン。 | ||
ゴシックの夢〜世界最古のオルガン フーゴ・ディストラー(1908-1942): ソナティナ/ 変奏曲「エルゼちゃん、いとしのエルゼちゃん」 ブクステフーデ: 前奏曲 BuxWV.139/カンツォネッタ BuxWV.169/ カンツォーナ BuxWV.170/アリアと変奏 BuxWV.246 ハンブレウス(1928-2000):太陽の昇る地平から 他 |
ハンス・ヘルステン(Org) スコラ・カントルム・ スカニエンシス | |
マルメ博物館スクヴゴード・ルームに保管されている、演奏可能なものとしては世界最古のオルガンを演奏したもの。ハンス・ヘルステンは1958年ヘルシンボリ生まれのオルガニスト。ディスポジションとレジストレイションの一覧表付き。資料としても貴重なCD。 | ||
1228年〜1767年ゴールデン・ヒッツ テレマン(1681-1767):Walle vor Inbrunst ファン・イダルゴ(1612/16-1685): サルスエラ「Los celos hacen strrella」 〜Trompicávalas amor ヴィンチェンツォ・フォンターナ(fl.1540-1550): La cortesia モンテヴェルディ(1567-1643): Quel squardo sdegnosetto ギヨーム・デュファイ(c.1400-1474): Ave regina caelorum(アヴェ・レジナ・チェロルム) アレッサンドロ・グランディ(1575/80-1630): O quam tu pulchra es セバスティアン・ドゥローン(1660-1716): Tonada sola(Corazón, causa tenéis) ヨハン・クリストフ・ペープシュ(1667-1752): カンタータ トマス・モーリー(1557/8-1602): Loe here another love 火と稲妻が(Fyre and lightning) 作者不詳:¡O que bien baila gil! タルキーニオ・メーエウラ(1594/5-1665): Gaudeamus omnes ニートハルト・フォン・ロイエンタール:Maie din J.ラマルカ:Al nàixer de l'alba |
アンサンブル・フラトリー | |
アルス・ノヴァ フレードリク・エード(1964-):Yl(1994) (アルトサックス、ライヴ・エレクトロニクスと テープのための) ユハンネス・ユーハンソン(1951-): 移植繊維(1993)(フルート、 クラリネット、チェロとテープのための)/ ヘーシオドスの帰還の記録(1992) (室内アンサンブルとテープのための) ケント・オーロフソン(1962-): 浮遊する青い光の鋭い流れ(1992) (バスクラリネットとテープのための) スタファン・ストルム(1964-): 仮面の家(1992)(ギターとテープのための) ユーハン=マグヌス・シェーベリ(1953-): 反転(1994)(弦楽四重奏とテープのための) |
アンサンブル・アルス・ノーヴァ [ペーテル・ヴィルゴットソン (A-Sax) テリエ・ティヴォング(Fl) アニタ・ブーリーン(Cl) マッツ・ロンディン(Vc) トミー・ルンドベリ (Bs-Cl) ステファン・オステルシェー (G) ラーシュ・イェード(Perc) インガ・セッペサウエル(Vn) オーサ・ホーカンソン(Vn) マークス・ファルクブリング (Va) ダーヴィド・ペッテション (Vc) トマス・オーグレン (ダブルベース)] | |
ケント・オーロフソン(1962-):ポートレート ケンタウロ・コンソート/ トレッチャ(チェロのための) |
クリカン・ラーション(Vc) ストックホルム・ サクソフォン四重奏団 |