ベートーヴェン: 序曲「コリオラン」Op.62 / 交響曲[第1番 ハ長調 Op.21/ 第4番 変ロ長調 Op.60] |
ジョン・ネシュリング指揮 サンパウロ州立so. | |
録音:2000年4月27日&29日。ネシュリングは、決して古楽系のアプローチをしているわけではないが、ヴィヴラートをあまり強くかけない、フレージングを粘らせないなど、透明感を非常に重視し、機敏にドライブすることで、気持ちよいベートーヴェンに仕上げている。 | ||
ベートーヴェン: 「エグモント」序曲(*)/ 交響曲[第2番 ニ長調 Op.36(#)/ 第8番 ヘ長調 Op.93(*)] |
ジョン・ネシュリング指揮 サンパウロ州立so. | |
録音:2004年5月13日&15日(*)/2004年3月18日&20日(#)。 南米のオーケストラのベートーヴェンなんて、どうせ熱気一本で突っ走る、荒っぽい演奏だろう、などと思ったら大間違い。サンパウロ州立so.(略称OSESP)はかなりの実力団体で、アンサンブルの精度は相当に優秀、感触としてはむしろ上品なくらいである。音色はさすが明るく、コパカバーナ海岸の青い空を思わせるようなスッキリ感。その上で、音楽に熱が入ってくると、いかにもブラジル的ラテンの血でノリノリになってくるので、聴いて実に楽しい演奏。ブラジル出身でいまや欧米で大活躍の指揮者のネシュリングもあちこちで唸りをあげての熱演。演奏には関係ないが、団員には美人女性奏者がかなり居るとのことだ。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」 | レーネ・テオリン(S) ルイーザ・フランチェスコーニ(A) ジョニー・ヴァン・ハル(T) ヘールト・スミッツ(B) ロベルト・ミンチュク指揮 サンパウロ州立so.&cho. パウリスターノcho. | |
ロベルト・ミンチュクはサンパウロ生まれ。かつてニューヨーク・フィルで副指揮者を務め、現在はOSESP首席客演指揮者。彼はロシア移民の孫だそうで、たしかに彼が指揮するとOSESPも重厚感のあるヨーロピアン・サウンドになっている。 | ||
マズア、ブラジル・ライヴ バーバー:弦楽のためのアダージョ Op.11(*) ブラームス:大学祝典序曲 Op.80(*) マーラー:交響曲第1番「巨人」(*) ドヴォルザーク:スラブ舞曲 ホ短調 Op.72 No.2(*) ムソルグスキー/ラヴェル編曲:組曲「展覧会の絵」(+) カルロス・ゴメス:歌劇「グァラニ(ワラニー)族」序曲(+) アルメイダ・プラード:交響的変奏曲(+) |
クルト・マズア指揮(*) ロベルト・ミンチュク指揮(+) オルケストラ・アカデミーカ | |
録音:2005年8月(*)、7月(+)、サン・パウロ、ヨルダン広場の冬国際音楽祭、ライヴ。 ブラジルは南半球なのでコンサートが行われた7月、8月は冬にあたる。マズアの素っ気ないようでいて味わいにあふれたマーラー、そしてミンチェクのラテン出身というイメージとは意外にも対称的に緻密に描きこんだ「展覧会の絵」など、マズアという独墺系の巨匠と、いまやブラジルから世界へと活動領域を広めつつあるミンチュクそれぞれの持ち味が発揮された演奏を楽しめる。19世紀にヨーロッパで絶賛されたゴメス、ブーランジェやメシアンの薫陶を受けたプラードと、ご当地ブラジルの作曲家の魅力ある作品が収録されている点も見逃せまない。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第5番 ハ短調 Op.67 交響曲第7番 イ長調 Op.92 |
ジョン・ネシュリング指揮 サン・パウロso. | |
録音:2005年9月。 ラテンアメリカのベートーヴェンというと、ついエンリケ・バティスやカルロス・パイタの豪快さが頭に浮かぶが、このベートーヴェンはそんな先入観を一掃するクールで緻密な演奏。指揮者のネシュリングは1947年生まれ、なんとシェーンベルクやボダンツキーの血を引くサラブレット。さらにスワロフスキー、バーンスタインの薫陶を受けてまさに指揮界の王道を歩んできたキャリアもすごいが、「蜘蛛女のキス」など映画音楽も数多く作曲しているという、あきれてしまうほどの才能の持ち主。 そんな彼とサン・パウロso.の演奏は主題反復をしていても重い印象は皆無で、すっきり聴けてしかもベートーヴェンのツボはしっかり押さえた演奏――ブラジル音楽にたとえるならサンバではなくボサノバ・テイストの味わいに例えられるような不思議な魅力を放っている。 一時レーベルのサイトで「廃盤」とされていたが、2009年に国内代理店が再度案内したので、入手出来るのかもしれない。ただし、入手出来ない可能性もありますので、その際は御了承下さい。 | ||
BF-201 (10CD) 廃盤 |
ブラジル・ピアノ音楽コレクション | ミゲル・プロエンサ(P) |
ベートーヴェン: 序曲「献堂式」Op.124(11 '20)/ 交響曲第6番 ヘ長調Op.68「田園」(43 '03) |
ジョン・ネシリング指揮 サン・パウロso. | |
、あふれる生命力と美しさがまばゆい「田園」。 | ||
チャイコフスキー: 交響曲第1番 ト短調Op.13「冬の日の幻想」(43 '41)/ 幻想序曲「ロメオとジュリエット」(20 '34) |
ジョン・ネシリング指揮 サン・パウロso. | |
録音:2006年。スケール大きくロマンティックに歌い上げるチャイコフスキー。 | ||
ラフマニノフ: パガニーニの主題による狂詩曲 イ短調 Op.43(*)/ ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30(#) |
アルナルド・コーエン(P) ジョン・ネシリング指揮 サンパウロso. | |
録音:2008年4月(*)、2006年3月(#)、サラ・サンパウロ。BISレーベルでもおなじみのサンパウロso.とブラジル生まれで、1972年ブゾーニ国際ピアノ・コンクールを征し、巨匠イェフディ・メニューインが「最も才能に満ちたピアニスト」と激賞したピアニスト、アルナルド・コーエンのラフマニノフ。卓越したテクニックはもちろんのこと、ブラジルの陽光のごとく煌めく豊かな表現は感動をおぼえる。ネシリングとの阿吽の呼吸でオーケストラもぴったりと合い、ラフマニノフの大曲に挑む。コーエンが弾くラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&第4番(BC-273)と合わせてお聴き頂きたい。 | ||
ブラームス: 交響曲第1番 ハ短調Op.68(46 '27)/ 悲劇的序曲 Op.81(13 '26) |
ジョン・ネシリング指揮 サン・パウロso. | |
たしかな構成力で全曲をまとめあげたブラームス。 | ||
シューマン:交響曲集 [第1番 変ロ長調Op.38「春」 (32'53)/ 第3番 変ホ長調Op.97「ライン」(31'53)] |
ジョン・ネシリング指揮 サンパウロso. | |
ヴィラ=ロボスやグアルニエリなど、BISではおもにブラジルの作曲家のアルバムで知られる地元ネシリングと手兵サンパウロ響。ここではドイツ・ロマン派の大家シューマンを取り上げているのに注目。作曲家シェーンベルクと指揮者ボダンツキーの甥の孫にあたるジョン・ネシリングは1947年リオ・デ・ジャネイロ生まれの指揮者。ウィーンでハンス・スワロフスキーに、タングルウッドでレナード・バーンスタインに師事している。サラブレッドであるかれが1997年より音楽監督のポストにあるサンパウロ響はすでに半世紀を越える歴史あるオーケストラ(1954年創設)。楽団の水準を飛躍的に高めたかれの手腕は、きびきびとしたリズムと美しく磨き上げられたサウンドがすばらしい、このアルバムでもあきらか。みずみずしくリズムが躍動する。 | ||
チャイコフスキー: 交響曲第4番 ヘ短調 (45'03)/ イタリア奇想曲Op.45 (14'05) |
ジョン・ネシリング指揮 サンパウロso. | |
ネシリング率いる手兵サンパウロ響のチャイコフスキーといえば、BIS のスドビン独奏によるピアノ協奏曲第1番(BISSA-1588)でも精度の高いアンサンブルを聴かせていたが、地元ブラジルのレーベル、BISCOITO FINO より当コンビによる交響曲が登場する。全篇激情ほとばしる作風が魅力の第4番だが、フィナーレでも熱い爆発一辺倒に陥ることなく、決して破綻することのないところにこのオケの地力を実感することが出来る。また、カップリングのイタリア奇想曲では、一転して陽気なラテンの気質が相通じるのか、開放的な気分を満喫させる。 | ||
BF-2683 (DVD) 廃盤 |
ヴィヴァルディ:6つのチェロ・ソナタ
アントニオ・メネセス(Vc〔ソロ〕|使用楽器:ガリアーノ、1730 ) デイヴィッド・チュー(Vc〔通奏低音〕|使用楽器:ルビオ、1984〔ストラディヴァリウス(1732)のコピー〕) ロザーナ・ランツェロッテ(Cemb/Org) | |
ベートーヴェン: 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」Op.55 (*) / 「シュテファン王」序曲 Op.117 (#) |
ジョン・ネシュリング指揮(*) ヤン・パスカル・ トルトゥリエ指揮(#) サンパウロso.(*/#) | |
録音:2008年3月(*)/2009年11月(#)、以上サンパウロ。1954年設立のサンパウロso.は1997年よりジョン・ネシュリングが音楽監督に就任し、北米、欧州など国外で成功をおさめ、ブラジルで最も聴衆を動員したオーケストラとなった。BISレーベルにてヴィラ=ロボスの作品集を録音しその名声を高めており、南米随一のオケとして急成長している。本アルバムの「英雄」は同オケを育て上げてきたネシュリングだからこその絶妙にコントロールされた快演!ブラジルらしい明るく非常にポジティヴな演奏。また、首席指揮者に就任したヤン・パスカル・トルトゥリエによるシュテファン王序曲。チェリスト、ポール・トルトゥリエの長男で、音楽一家のサラブレットに生まれた天性の感覚で、南米の陽光のようなキラキラした演奏をしている。 | ||
ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18(*)/ ピアノ協奏曲第4番 ト短調 Op.40(#) |
アルナルド・コーエン(P) ジョン・ネシュリング指揮(*) ヤン・パスカル・ トルトゥリエ指揮(#) サンパウロso. | |
録音:2008年4月(*)/2009年8月(#)、サンパウロ、ブラジル。ブラジルの Biscoito Fino レーベルより BISレーベルでもおなじみのサンパウロso.にブラジル生まれのピアニスト、アルナルド・コーエンをむかえたラフマニノフのピアノ協奏曲集が登場。コーエンは1972年のブゾーニ国際ピアノ・コンクールの覇者で、LSO、コンセルトヘボウo.など世界の主要なオーケストラと共演を重ねてきた。「非凡な才能」(BBC Magazine)、「最も才能に満ちたピアニスト」(イェフディ・メニューイン)と評され、現在ブラジルを代表するピアニストの一人。BISレーベルへのリストのピアノ協奏曲集(BISSA-1530)、同じくリストのピアノ作品集(BIS-1253)など、骨太で力強い演奏は非常に高い評価を得ている。サンパウロ響の首席指揮者に就任したヤン・パスカル・トルトゥリエが振る第2番のコンチェルトでは凛とした第1楽章、第2楽章の歌心のある美しいタッチ、そして煌めくような第3楽章と圧巻の演奏。 | ||
チャイコフスキー: 交響曲第5番 ホ短調 Op.64(*) / 交響幻想曲「テンペスト」 Op.18 (#) |
ファビオ・メケッティ指揮(*) ジョン・ネシュリング指揮(#) サンパウロso. | |
録音:2009年、サンパウロ。交響曲第5番を振るブラジル生まれのメケッティは、1993年にニュージャージーso.の指揮でカーネギー・ホール・デビューを果たし、その後スポケーンso.(1993-2004)の音楽監督・桂冠指揮者となり1999年からはジャクソンビルso.の音楽監督をつとめた。日本では広島so.との共演経験がある。その硬派な演奏は定評があり、また協奏曲ではヒラリー・ハーン、ギル・シャハム、サラ・チャン、巨匠ムスチスラフ・ロストロポーヴィチ、アリシア・デ・ラローチャなど、充実した共演陣との演奏経験を持つ。ブラジル発のチャイコフスキーをお楽しみ頂きたい。 | ||
ヴィラ=ロボス(1887-1959): 赤ちゃんの一族第1組曲/子供の組曲〔第1番/第2番〕/フランセットとピア/3つの星/ブラジルの子供の謝肉祭 マルセロ・ブラトキ(P|使用楽器: Steinway & Sons D ) | ||
録音:2012年4月、ポットン・ホール・スタジオ、セッション。2008年の来日公演が話題となったマルセロ・ブラトキによるヴィラ=ロボスのピアノ作品集。まるで万華鏡のように変幻自在の色を呈するヴィラ=ロボスの作品をブラトキのきらめくタッチでお楽しみ頂ける。 | ||
クラウディオ・サントーロ(1919-1989): 未録音ピアノ作品集 |
ジルダ・ オスヴァルド・クルス(P) | |
サントーロはアマゾン州マナウスに生まれブラジリアに没したブラジルの作曲家で、12音技法の提唱者であった。オスヴァルド・クルスはリオデジャネイロ、後にヨーロッパで教育を受け、バルセロナをはじめ各地で活躍する女性ピアニスト。 | ||
モサルト・カマルゴ・グァルニエリ(1907-1993):ヴァイオリン・ソナタ集〔第4番/第5番/第6番〕
エマニュエル・バルディーニ(Vn) ダーナ・ラドゥ(P) | ||
録音:サンパウロ、ブラジル。ブラジルのサンパウロ州ティエテに生まれたグァルニエリの父は音楽好きだったことから、カマルゴの洗礼名を Mozart にしたほど。ヴァイオリン・ソナタは7曲作曲されたが、このアルバムに収録されている第4番から第6番のソナタは、作曲者として最も充実していたころの作品。ブラジルの「民族主義」作曲家グループに属したグァルニエリの興味深いアルバム。演奏はサンパウロso.のコンマス、エマニュエル・バルディーニ。ブラジル、サンパウロで長年演奏をしてきただけに、ブラジルの絶妙なミュアンスが体にしみこんだ見事な演奏を聴かせてくれる。 | ||
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44 ドヴォルジャーク:ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81 B155 リカルド・カストロ(P) OSESP 〔サンパウロso.〕 SQ [エマニュエル・バルディーニ(Vn1) デイヴィ・グラトン(Vn2) クラウディオ・クルツ(Va) ヨハネス・グラムシュ(Vc)] | ||
録音:サンパウロ、ブラジル。サンパウロso.のメンバーによる煌めくような演奏。ブラジルの独特の明るさを感じさせるとても心地よい演奏。それぞれのソロの箇所では自由に歌い、またトゥッティでは阿吽の呼吸で合わせる見事!と言える演奏。 | ||
Alma Brasileira ヴィラ=ロボス: ショーロ第5番「ブラジルの心」/「赤ちゃんの一族」第1組曲(*)/ ブラジルの子供の謝肉祭(#)/ブラジル風バッハ第4番(ピアノ版)/ 「シランディーニャ」より(6曲)(+)/ブラジル風バッハ第2番〜カイピラの列車(+) エルネスト・ナザレ:放浪者(+) 特典映像:ドキュメンタリー マルセロ・ブラトキ(P)指揮カメラータ・ヴァレ・ムジカ [ルーカス・デ・メロ、デニージ・ナシメント(Vn;*/+) ジューリオ・セーザル・デ・ジェズス(Va;*/+) ジョズエ・ナシメント(Vc;*/+) ジョナタス・ナシメント(Cb;*/+) アリエル・ダ・シルヴァ・アルヴェス(Fl;*/+) ミリエッリ・ド・ロザーリオ(Fg;*/+) ロドリーゴ・デ・オリヴェイラ(Cl;*/+) アルレイ・フォンセカ、ワグネル・ナシメント(クラシック系Perc;*/+) ダヴィド・バルボサ・ロドリゲス、ヴィヴィアーニ・バーヘト・ダ・シルヴァ、 ジャンデルソン・ヴァレンティン・フェヘイラ(ポピュラー系Perc;#/+)] | ||
収録:2008年4月、アウディトリウ・イビラプエラ、ライヴ。DOLBY DIGITAL、STEREO /MULTI (5.1)、(ディジパック)、115 '00 "。 ヴィラ=ロボス生誕120年を記念して企画されたプロジェクト「ブラジルの心」。その特色の1つである、彼の音楽に内在するポピュラー文化の存在という切り口が、このライヴ映像に、よりリズム感溢れる華やかさを与えている。特に、「カイピラの列車」は、通常編成のオーケストラで演奏するのとは違い、小編成ならではの機動の良さが出ている。 | ||
BF-937 廃盤 |
ヴィラ=ロボス: ブラジル風バッハ第1番より/カボクロの伝説/ オルガン/トリストロサ/ 弦楽四重奏曲第1番〜遊び/抒情的な歌/ カンツォネッタ/他(全12曲) |
ダニエラ・シュピールマン (S、T-Sax/Fl) アレッサンドロ・ヴァレンタ (カヴァキーニョ) マルチェロ・ ゴンサルヴェス(Va) アレッサンドロ・ブラジル(Cb) ベト・カゼス(Perc) |
当盤は日本国内未入荷のまま、2011年8月に廃盤とアナウンスされました。今後の入荷予定はございません。 |