| ブラジル・ピアノ音楽コレクション エイトール・ヴィラ=ロボス(1887-1959): ショパン賛歌/ セレナードの印象(「シクル・バシコ」から)/ 密林の祭り(「シクル・ブラシレイル」から)/ 哀れみのワルツ/シランダ/ブラジル風バッハ第4番/ ショーロ第5番/「実習の手引き」〜アルバム第1巻 アウベルト・ネポムセーノ(1864-1920):ピアノ作品全集 4つの叙情曲 Op.13 [熱情(アニェーロ)/ワルツ/対話/ふざけ屋]/ 祈り(1887)/即興的ワルツ/夢想 Op.27 No.1(1904)/ 即興曲 Op.27 No.2(1904)/古風な組曲 Op.11/ 左手のための夜想曲第1番 ハ長調(1910)/ 主題と変奏曲 イ短調 Op.28(1905)/ 夜想曲 Op.33(1907)/マズルカ第2番 Op.8 No.2/ 子守歌 Op.8 No.1/バトゥキ(黒人たちの踊り)(1887)/ アルバムの一葉(1891)/ブラジル風/ 左手のための夜想曲第2番 ト長調(1912)/ メロディ イ長調/マズルカ第1番(1887)/ ソナタ ヘ短調 Op.9(1893)/喜歌劇「蝉」〜4曲(1911)/ 創作主題による変奏曲mmm嬰ヘ長調 Op.29(1902-1905) オスカル・ロレンゾ=フェルナンジス(1897-1948): ピアノ作品全集 ソナチネ形式の3つの練習曲(1929)/ 「ブラジル」第1組曲(1936)/同第2組曲(1938)/ 同第3組曲(1939)/懐かしき子守歌(1928)/ 町外れのワルツ Op.70(1932)/2つの小品 Op.1(1918)/ バトゥキ/不思議な物語 Op.12(1922)/幻想的な前奏曲/ クリスマス・プレゼント Op.46(1927)/ 短いソナタ(1947)/薄暮への前奏曲 Op.15(1922)/ 空想(1919)/夜想曲 Op.3(1919)/ 子供時代の思い出(1935)/アラベスク(1920)/ 子供の情景 Op.22(1923)/私の休日(1937)/ 夢(1923)/素朴な物語(1925)/ 悲しい人形の子守歌 Op.39(1926)/ 調子の合わない小さな兵隊の行進曲 Op.53(1927)/ 子供の小組曲(1937)/人形(1932)/ ボネカ・ヤーヤ(1944) ナザレ: 打ち明け/フォン・フォン/優雅/ ろくでなし(ブラジル風ワルツ)/クルゼイル(タンゴ)/ 夜想曲/マリー(タンゴ)/悲しみ(瞑想)/ 喧嘩っ早さ(タンゴ)/哀歌(感傷的な瞑想)/ 天国(ミロンガ形式のタンゴ)/カルドシーナ(ワルツ)/ 諦め(ワルツ・レント)/悲歌(左手のための)/ オ・ガウシュ モザルト・カマルゴ・グアルニエリ(1907-1993): ワルツ第10番/ダンサ・ネグラ エジーノ・クリゲール(1928-):ソナチネ/ 前奏曲とフーガ/ソナタ第1番/4手のためのソナタ フルトゥオーゾ・ヴィアナ(1896-1976): 黒人の踊り Op.2/奇想曲 Op.5/ワルツ第5番/ サビアの子守歌 Op.3 No.2/ コルタ・ジャッカ(ブラジル民族舞踊)/ スペイン風セレナード/セレスタ/子供の遊び/ 前奏曲第3番/トアーダ第5番「ガウチョ」/三人姉妹/ 小さなロビンソン Op.3 No.4/ ブラジルの旋律による7つの小品 セザル・ゲーラ=ペイシ(1914-1993): 組曲第2番「ノルデスチーナ」 マルロス・ノブリ(1939-):ナザレ風に Op.2/ トッカティーナ、ポンテイオ、終曲 Op.12/ 「ノルデスチーノ」第1組曲 Op.5 ラダメス・ニャターリ(1906-1988): 魅惑的に/ブラジル人の心/不器用に(ショーロ)/何故?/ カプリチョーザ(ワルツ)/見栄っ張り(ワルツ)/ 組曲「ブラジリアーナ」第4番/10のワルツ アラウージョ・ヴィアンナ:即興曲/夢/プレスト パウル・ゲデス(1916-1969):ショリーノ ナート・エン(1901-1958): パストラル/あばら家/キジバト ルイス・モロー・ゴッツチョーク: ブラジル国歌の主題に基づく勝利の大幻想曲 |
ミゲル・プロエンサ(P) | |
| ブラジルの音楽と言われると、ボサノバ等いわゆるポップス系の、クラシック以外の音楽を思い浮かべてしまいがちだが、バロック時代の昔からブラジルにはクラシック音楽の伝統が脈々と受け継がれている。まだ多くないとはいえ、これらクラシック音楽の録音も徐々に増え始めており、このボックスなどはその記念碑的リリースといえるよう。 演奏者は、ブラジル・ピアノ音楽の第一人者であり、国際的にも評価の高いブラジル出身のピアニスト、ミゲル・プロエンサ。この故郷ブラジルのピアノ音楽集成は、ユネスコから「ブラジル音楽の遺産」として後援を受けるなど、企画の段階で高い評価を得た。 取り上げられたのは、国際的にも有名なヴィラ=ロボスやナザレ、「ブラジル音楽の父」と称されるネポムセーノ、音楽民族主義の旗頭ロレンゾ=フェルナンジス等広く知られている作曲家たちをメインに総勢14人の作品が収録されており、特にネポムセーノとロレンゾ=フェルナンジスについてはそれぞれのピアノ作品全集となっている。各作曲家の作風も、古典的なものからクリゲールやゲーラ=ペイシの前衛的なもの、グアルニエリ)やヴィアナの国民楽派的なものと多岐に渡っている。他にも、ピアノ曲を創作の中心としているヴィアンナ、ゲデス、エンや、多彩な作風で知られるノブリ、ニャターリ等特徴ある作曲家たちが名を連ねている。唯一人ブラジル人以外の作曲家であるゴッツチョーク(ゴットシャルク)だが、その作風は中南米の要素が色濃く反映されており、ここにはブラジル国歌を用いた曲が収録されている。 | ||
| ベートーヴェン: 序曲「コリオラン」Op.62 交響曲第1番 ハ長調 Op.21/同第4番 変ロ長調 Op.60 |
ジョン・ネシュリング指揮 サンパウロ州立so. | |
| ネシュリングは、決して古楽系のアプローチをしているわけではないが、ヴィヴラートをあまり強くかけない、フレージングを粘らせないなど、透明感を非常に重視し、機敏にドライブすることで、気持ちよいベートーヴェンに仕上げている。 | ||
| ベートーヴェン: 「エグモント」序曲 交響曲第2番 ニ長調 Op.36/同第8番 ヘ長調 Op.93 |
ジョン・ネシュリング指揮 サンパウロ州立so. | |
| 録音:2004年3、5月。 南米のオーケストラのベートーヴェンなんて、どうせ熱気一本で突っ走る、荒っぽい演奏だろう、などと思ったら大間違い。サンパウロ州立so.(略称OSESP)はかなりの実力団体で、アンサンブルの精度は相当に優秀、感触としてはむしろ上品なくらいである。音色はさすが明るく、コパカバーナ海岸の青い空を思わせるようなスッキリ感。その上で、音楽に熱が入ってくると、いかにもブラジル的ラテンの血でノリノリになってくるので、聴いて実に楽しい演奏。ブラジル出身でいまや欧米で大活躍の指揮者のネシュリングもあちこちで唸りをあげての熱演。演奏には関係ないが、団員には美人女性奏者がかなり居るとのことだ。 | ||
| ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」 | レーネ・テオリン(S) ルイーザ・フランチェスコーニ(A) ジョニー・ヴァン・ハル(T) ヘールト・スミッツ(B) ロベルト・ミンチュク指揮 サンパウロ州立so.&cho. パウリスターノcho. | |
| ロベルト・ミンチュクはサンパウロ生まれ。かつてニューヨーク・フィルで副指揮者を務め、現在はOSESP首席客演指揮者。彼はロシア移民の孫だそうで、たしかに彼が指揮するとOSESPも重厚感のあるヨーロピアン・サウンドになっている。 | ||
| マズア、ブラジル・ライヴ バーバー:弦楽のためのアダージョ Op.11(*) ブラームス:大学祝典序曲 Op.80(*) マーラー:交響曲第1番「巨人」(*) ドヴォルザーク:スラブ舞曲 ホ短調 Op.72 No.2(*) ムソルグスキー/ラヴェル編曲:組曲「展覧会の絵」(+) カルロス・ゴメス:歌劇「グァラニ(ワラニー)族」序曲(+) アルメイダ・プラード:交響的変奏曲(+) |
クルト・マズア指揮(*) ロベルト・ミンチュク指揮(+) オルケストラ・アカデミーカ | |
| 録音:2005年8月(*)、7月(+)、サン・パウロ、ヨルダン広場の冬国際音楽祭、ライヴ。 ブラジルは南半球なのでコンサートが行われた7月、8月は冬にあたる。マズアの素っ気ないようでいて味わいにあふれたマーラー、そしてミンチェクのラテン出身というイメージとは意外にも対称的に緻密に描きこんだ「展覧会の絵」など、マズアという独墺系の巨匠と、いまやブラジルから世界へと活動領域を広めつつあるミンチュクそれぞれの持ち味が発揮された演奏を楽しめる。19世紀にヨーロッパで絶賛されたゴメス、ブーランジェやメシアンの薫陶を受けたプラードと、ご当地ブラジルの作曲家の魅力ある作品が収録されている点も見逃せまない。 | ||
| ベートーヴェン: 交響曲第5番 ハ短調 Op.67 交響曲第7番 イ長調 Op.92 |
ジョン・ネシュリング指揮 サン・パウロso. | |
| 録音:2005年9月。 ラテンアメリカのベートーヴェンというと、ついエンリケ・バティスやカルロス・パイタの豪快さが頭に浮かぶが、このベートーヴェンはそんな先入観を一掃するクールで緻密な演奏。指揮者のネシュリングは1947年生まれ、なんとシェーンベルクやボダンツキーの血を引くサラブレット。さらにスワロフスキー、バーンスタインの薫陶を受けてまさに指揮界の王道を歩んできたキャリアもすごいが、「蜘蛛女のキス」など映画音楽も数多く作曲しているという、あきれてしまうほどの才能の持ち主。 そんな彼とサン・パウロso.の演奏は主題反復をしていても重い印象は皆無で、すっきり聴けてしかもベートーヴェンのツボはしっかり押さえた演奏――ブラジル音楽にたとえるならサンバではなくボサノバ・テイストの味わいに例えられるような不思議な魅力を放っている。 | ||
| クラウディオ・サントーロ(1919-1989): 未録音ピアノ作品集 |
ジルダ・ オスヴァルド・クルス(P) | |
| サントーロはアマゾン州マナウスに生まれブラジリアに没したブラジルの作曲家で、12音技法の提唱者であった。オスヴァルド・クルスはリオデジャネイロ、後にヨーロッパで教育を受け、バルセロナをはじめ各地で活躍する女性ピアニスト。 | ||