ドヴォルジャーク:交響曲第5番 ズデニェク・フィビフ(1850-1900): トーマンと森の妖精 Op.49/ 交響詩「テンペスト」Op.46 |
マルティン・トゥルノフスキー指揮 バンベルクso. | |
録音:1988年。 プラハの春でもお馴染みのトゥルノフスキー。バンベルク響はチェコのオーケストラのメンバーが大戦後ドイツへ逃れ設立、重厚なドイツらしさの中にもボヘミア的な響きを持つのが特徴。ここではチェコの作曲家が「手の内の作品」として演奏されている。「トーマン・・・」は恋人に裏切られた若者が、森の妖精の死の腕に身を投げる様を描いた作品。 | ||
クラウス・オガーマン(1930-):合唱作品集 秋の庭/海に/まだ回転木馬が回っているところ/ 秋/広い晩/春/しかし突然大きな死が訪れる/ 短い晩に/森/真冬 |
ヘルベルト・シェルヌス指揮 WDR放送cho. | |
クラウス・オガーマンはラティボール(現在はポーランドのラチボジ)生まれ。少年時代にジャズに影響され、戦後ドイツのビッグバンドで活躍した後アレンジャーとして大成功。ジャズの世界で有名な一方でクラシックの作品もあり、ARTSレーベルにファスベンダーが歌った歌曲もある(43028-2)。この合唱曲集はゲオルク・ハイム(1887-1912)の詩を用いた無伴奏合唱曲で、しみじみと味わい深い。 | ||
マウリシオ・カーゲル(1931-): 8つのオルガン曲「Rrrrrr・・・・・」(1980/1981) 護民官(1978/1979) |
ゲルト・ザッハー(Org) ミリタリー・カペレ | |
ルートヴィヒ・テュイレ(1861-1907): ピアノと管楽のための六重奏曲 変ロ長調 Op.6 アレクサンデル・タンスマン(1897-1986): 魔法使いの踊り フランシス・プーランク(1899-1963):六重奏曲 |
大滝美知子(P) ワルシャワ管楽五重奏団 | |
録音:1990年。 ヨーロッパで広く活躍する大滝。テュイレでは、そのきっぱりと潔い骨太のピアノが饒舌な管五重奏をリードする。タンスマンの曲では、レオタード姿のダンサーがコンテンポラリー・バレエを踊るような写実的な響きが魅力。 | ||
ルトスワフスキ(1913-1994):ザッハー変奏曲 ブリテン(1913-1976):無伴奏チェロ組曲第3番 ヒンデミット(1895-1963): 無伴奏チェロ・ソナタ Op.25 No.3 シェリフ(1937-):告解 ペンデレツキ(1933-):スラヴァのために |
ボリス・ペルガメンシコフ(Vc) | |
録音:1986年。 ザッハーの綴りを音に移したルトスワフスキの作品。ロストロポーヴィチのために書かれたブリテンの曲は、ロシアのメロディが満載。調性を否定したヒンデミットの無伴奏は組曲のような構成を持つ。「告解」はイスラエルの作曲家シェリフによるユダヤ教徒の贖罪の祈りで、グリッサンドが精神の高揚を表す。スラヴァはロストロポーヴィチの愛称で、作品は彼に捧げられたペンデレツキの瞑想的哀歌。 | ||
バロック室内楽名曲集 ヴィヴァルディ:トリオ・ソナタ ト短調 ヘンデル:トリオ・ソナタ ホ短調 J.S.バッハ: トリオ・ソナタ ト長調 BWV.1039/ トリオ断章 ヘ長調 BWV.1040 クラインクナッハ(1722-1794):トリオ・ソナタ ト長調 テレマン:スケルツォ ホ長調 |
ミュンヘン・フルート三重奏団 | |
新しいロシアのオルガン音楽 ソフィア・グバイドゥーリナ(1931-):明と暗 アルフレート・シュニトケ(1934-1998): 2つのオルガンのための小品(1981) ヴィクトル・ススリン(1942-): ソナタ第1番「ポコ・ア・ポコ II」/ ソナタ第2番「私の終わりは私の始まり」 |
フリードマン・ヘルツ(Org) | |
バルトーク: 3つのブルレスケ Op.8c/スケッチ集 Op.9b/ アレグロ・バルバロ サイグン(1907-91):12の前奏曲 Op.45/ソナチナ Op.15 |
ギュルシン・オナイ(P) | |
イタリア・オペラ作曲家たちの弦楽四重奏曲集 ドニゼッティ:弦楽四重奏曲第13番 イ長調(1821) ヴェルディ:弦楽四重奏曲 ホ短調 プッチーニ:3つのメヌエット/菊の花 |
マルトフェルトSQ | |
クロンマー(1759-1831):オーボエ協奏曲 ヘ長調 Op.52 フンメル(1778-1837): アダージョ/主題と変奏 ヘ短調 Op.102 マルチヌー(1890-1959):オーボエ協奏曲 |
ピエール・フェイト(Ob) マルティン・トゥルノフスキー指揮 バンベルクso. | |
録音:1990年。 ドイツの名手フェイトのソロによるオーボエ作集品。モーツァルトと同時代のクロンマーは主に協奏曲と室内楽に才を見せた。ロンドではオーボエが軽く伸びやかに舞いあがりる。物語を聞くようなフンメルの変奏曲は見事なヴィルトゥオジティ。近年再評価されているマルチヌーの協奏曲は、バレエ音楽のような描写性に富み、2楽章はほとんどピアノ伴奏のカデンツァ風。 | ||
ヨセフ・スク(1874-1935): ピアノ四重奏曲 イ短調 Op.1 R.シュトラウス:ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.13 |
ライナー・メーネ(Vn) ハインツ・オルトレブ(Va) マルクス・ナイコス(Vc) パーヴェル・ギリロフ(P) | |
バーナード・レンデル(1954-):七重奏曲(1990) ヘルジュ・ユング(1943-):トリプラム(1993) ロルフ・ルディン(1961-):イコンズ(1992/1993) エルヴィン・アーメント(1919-1997):ミニアチュア'91 カール=ハインツ・バルテル(1947-):メリー組曲 |
ラ・バンダ・パラティーナ | |
録音:1993年2月。 1989年に結成、管楽器を中心にチェンバロや打楽器を加えたユニークな編成で独自のプログラムを披露することで定評のあるラ・バンダ・パラティーナ(LBP)。バロックの影響を受けたレンデル、トリプラムはLBPの委嘱作品、3人の奏者が離れたポジションから次第に近づくイコンズ、ミニアチュアでは聴き馴染んだフランスの歌が見え隠れし、音楽はユーモアが一番とするバルテルの作品は遊園地のようなハッピー・ムードをたたえる。 | ||
ツィッピ・フライシャー:アラビアの詩による音の芸術 クレド/カイロでの予測された死へのバラード/ 蝶々だったと夢見る少女/ 2本の小枝のように[鞍をつけた馬を駆り/ おまえは剣の渇きを癒す、バレエ、2本の小枝のように/ 木陰にて、毎朝日の昇るとき、2本の小枝のように/ あなたのために泣きましょう] |
イザベル・ガンツ(Ms) アヴナール・イターイ、 ジェラール・ヴィルゴヴィッツ指揮 他 | |
録音:1989-1991年。 イスラエルの作曲家フライシャーのアラビア語への思いが、アラブ詩への作曲という形で結実した一枚。レバノンの詩人の作品を元にした蝶々は北欧合唱のような透明感。2本の小枝はすくすくと伸びていた2本の枝の片方が、ある日突然自然の威力の前に折れてしまう様に例えて、戦いで逝った兄弟を嘆く6世紀アラビアの詩に作曲。 | ||
アドリアーナ・ホルスキー: スペース(1979/1980)/ミゼレーレ(1991/1992)/ デコルム(1983)/名詞から名詞へ I(1983)/ インナー・ワールド(1981)/ソネット(1983) |
ザールブリュッケンso. ステファン・フッソング (アコーディオン) 他 | |
アドリアーナ・ホルスキー: Requisiten fur neun Instrumentalisten(1985)/ ファンタジアのように(1982)/ クラングウェルフェール(1984/1985)/ フラックス=リフラックス(1981/1983)/ インタルシエン III(1982/1983) |
アルス・ノヴァ・ ニュルンベルク・アンサンブル シンフォニア・シュトゥットガルト 他 | |
アルハンブラ〜ユダヤ=スペイン歌曲の喜び ラ・ローザ・リンダ/アドナイ・メレヒ/ ガラナの海から今出でて/許婚のお母様/ナニナニ/他 |
アルハンブラ | |
シナゴーグの歌 Ma Towu/ Ohawe/ Adoschem/ W'hogen Baadenu/他 |
エストロンゴ・ナッハマ(歌) ハリー・フォス(Org) ヘルベルト・エルメルト指揮 シーゲン・フィルハーモニーcho. | |
ヨハン・ネポムク・フンメル: ピアノ協奏曲第1番 ヘ長調/同 変イ長調 Op.113 |
ニコラウス・ラウセン(P) 児玉宏指揮 南ヴェストファーレンo. | |
録音:1974-1975年。 触れなば落ちんの風情を持ち、薫り高く喜びに溢れた協奏曲。ウィーン楽派の正道を行くフンメルだが、多弁なピアノのショパンの協奏曲をも思わせる。1975年以来ドイツを拠点にする児玉は、1991年よりこのオーケストラの音楽監督を務めている。若きラウセンの演奏も瑞々しい響き。 | ||
カーゲル(1931-): コンクールのための小品(1972)/ ファンタジー(1967)/アテム(1969/70)/ アンプロヴィザシヨン・アジュテ(1961/62) |
デュッセルドルフ室内cho. 他 | |
シベリウス: 弦楽オーケストラのための作品集 ヴァイオリンと弦楽のための組曲 Op.117/ 劇音楽「とかげ」 Op.8/ ユモレスク第3番 変ホ長調 Op.89-3/ ユモレスク第4番 ト短調 Op.89-4/ アダージョ ニ短調/プレスト ニ長調/ かわいい組曲 Op.98a/田園組曲 Op.98b/ 個性的な組曲 Op.100 |
ペッカ・カウッピネン(Vn) タピオ・トゥオメラ指揮 エッセン・フォルクヴァング室内o. | |
録音:1995年1月。以前KOCH SCHWANNレーベルから発売されていた録音の移行再発売。 シベリウスの管弦楽作品のうち、ヴァイオリン・ソロを用いている曲を中心とした珍しい作品集。ペッカ・カウッピネンは1966年生まれでヘルシンキ・フィルとフィンランド室内管弦楽団のリーダーを務めた。 | ||
ハープ・ソロ フォーレ:即興曲 変ニ長調 Op.86 トゥルニエ:2つのソナティナ ドビュッシー:前奏曲集第1集 サルセード:5つの前奏曲 |
アリス・ジャイルズ(Hp) | |
ハープとピアノ ヨハネス・コッホ:トッカータ ジョルジ・ミゴ:プレリュード・ア・デュ 一柳慧:夏の花 ホアキン・トゥリーナ:プラテレスコ曲集 Op.100 カルロス・サルセード:ソナタ チャールズ・エアキン:カプリッチョ アンリ・ザグウィン:季節に寄せて |
アリス・ジャイルズ(Hp) アルナン・ウィーゼル(P) | |
録音:1994年。 ハープのイメージを打ち砕く硬質な響きの幕開け(コッホ)は、一転して優雅なフランス抒情を漂わせ(ミヨー)、続く一柳は澄んだ夏の朝の花の目覚め。スペイン人トゥリーナはハープをギターのように歌わせ、ハーピストのサルゼードは楽器の可能性を拡大。ピアノの内部奏法を多用するカプリッチョはハープとピアノの境目を曖昧にし、ザグウィンの作品は明るく快活に響く。 | ||
ジャクリーヌ・フォンティン(1930-):作品集 はかなさ(*)/弦楽のために(#)/光輪(+)/詩篇第3(**) |
リュシエンヌ・ヴァン・デイック(Ms;*) ジャン=セバスチャン・ベロー指揮(*) RTBFso.(*) フェルナンド・タービ指揮(#) BRTNpo.(#) ヨウコ・ナガエ=チェスキーナ(Hp;+) ロナルド・ゾルマン指揮(+) ロンドン・シンフォニエッタ(+) アルブレヒト・クローラ(Br;**) レオンス・グラス指揮(**) アントワープpo.(**)、BRTNcho.(**) | |
ジャクリーヌ・フォンティンはアントワープ生まれのベルギーの作曲家。1963年から1990年までアントワープの王立音楽院で作曲の教授を務めるなど、現代ベルギーの代表的作曲家の一人である。1993年にベルギー国王から男爵夫人の爵位(?)を授かっている。 | ||
時 リーム(1952-):バン、夜の情熱(1980) ルジツカ(1949-):Zの時(1976) フェルドマン(1926-1987): プリンシパル・サウンド(1980) シェルシ(1905-88):イン・ノミネ・ルーチス(1974) ヘスポス(1938-):Sns(1975) |
フリードマン・ヘルツ(Org) | |
マウリシオ・カーゲル:エグゾティカ(1970/1971) | マウリツィオ・カーゲル指揮 アンサンブル・モデルン 中村功 他 | |
ライヴ録音。 カーゲルの代表作の自作自演盤。現代音楽屈指のアンサンブル、アンサンブル・モデルンの演奏。 | ||
バロック室内楽曲集 シュメルツァー(1623頃-1680): フェルディナント3世の死に寄せる哀歌 ケルル(1627-1693):ソナタ ト短調 ベッカー(1623-79):ソナタ ニ長調 ドルネル(1685-1765):ソナタ ノード(1690頃-1762): フルート協奏曲 ハ長調 Op.17 No.3 ルクレール(1697-1764):やさしい音楽の気晴らし |
ラインハルト・ゲーベル指揮 ムジカ・アンティクァ・ケルン | |
ゲーベル&ムジカ・アンティクァ・ケルンがこんなところに! | ||
シマノフスキ:ピアノ作品集 9つの前奏曲 Op.1/変奏曲 変ロ短調 Op.3/ 4つの練習曲 Op.4/4つのポーランド舞曲/ ポーランド民謡の主題による変奏曲 Op.10 |
ロルフ・プラッゲ(P) | |
フェリックス・ウォイルシュ:ピアノ作品集 プレアンブルム ニ短調/ミュゼット ト長調/ 3つのノットゥルノ Op.1/2つのワルツ Op.8/ 主題と変奏 ハ長調 Op.17/4つの即興曲 Op.23/ 即興曲 Op.44/メタモルフォーゼン Op.48 |
ロルフ・プラッゲ(P) | |
ドビュッシー:前奏曲集 第2巻 ラヴェル:鏡 |
マイケル・シュリューター(P) | |
チャイコフスキー: 白鳥の主題によるロシア舞曲 Op.20 ラヴェル:ソナタ モーツァルト:アダージョ ホ長調 K.261 イザイ:悲劇的な詩 Op.12 クライスラー:ウィーン奇想曲/美しきロスマリン クロール(1901-1980):バンジョーとフィドル ヴィエニャフスキ:ファウスト幻想曲 Op.20 |
デメトリウス・ポリゾイデス(Vn) ヤナ・ポリゾイデス(P) | |
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」 ヴァレンテ(1959-):シックス・トゥ・ミッドナイト |
ケルン弦楽六重奏団 | |
シナゴーグと家庭での祈りと歌 ドディの歌/Tauw lehaudass, Adaunoj moloch/他 |
ベルリン・シナゴーグcho. グローリア・セイペルト(A) ハリー・フォス(Org) | |
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ D.821 ファリャ:スペイン民謡組曲 リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ Op.40 |
カタリーナ・グロス(Vc) マリア・パナヨティドウ(P) | |
イタリアのヘンデル ヘンデル:ソナタ イ短調 Op.1 No.4 コレッリ:ソナタ ト長調 Op.5 No.9 D.スカルラッティ:ソナタ K.208/同 K.209 ヴェラチーニ:ソナタ イ短調 カストルッチ:ソナタ ト長調 Op.1 No.11 ジェミニアーニ:ソナタ ニ短調 Op.5 No.2 ヘンデル:ソナタ ニ短調 |
アルカンジェロ・トリオ | |
ゼレンカ(1679-1745):トリオ・ソナタ集 [第1番 へ長調/第4番 ト短調/第6番 ハ短調] |
シュテファン・シッリ(Ob) フランソワ・ルルー(Ob) マルコ・ポスティンゲル(Fg) フィリップ・マルフェイト(リュート) ベアトリス・マルタン(Cemb) ハインリヒ・ブラウン(Db) | |
録音:2005年4月。 バロック時代のボヘミアの作曲家ゼレンカの代表的な室内楽を独仏の若手中堅世代の音楽家がさわやかに演奏。細部のパートまでこまやかに聞き取れる録音も秀逸。当代最高のオーボエ奏者ルルーとバイエルン放送so.の首席オーボエ奏者シュテファン・シッリ、同じく同響の首席ファゴット奏者ポスティンゲル等最高の布陣でお贈りする。 | ||
ヴォルフガング=アンドレアス・シュルツ: Die Versuchungen des heiligen Antonius(1984/1985)/ Mein junges Leben hat ein End' − ein Totenritual(1995-1996) |
カール=ハインツ& マイケル・シュローター ペーター=ユルゲン・ホファー(P) | |
ウィーンわがウィーン ヨハン・シュトラウス II: 喜歌劇「こうもり」序曲/ 喜歌劇「千夜一夜物語」間奏曲/ウィーン気質/ ラデツキー行進曲/皇帝ワルツ/雷鳴と稲妻/ クラプツェンの森にて/ ヨゼフ・シュトラウス:休暇旅行で シンディング:春のささやき シッテ:フェレリー・ワルツ ランゲ:おばあさん キュンメラー:アルプス行進曲 ブーランジェ:ダ・カーポ |
ハインツ・ワルベルク指揮 エッセンpo. ル・ヌーヴォー・サロン | |
2004年に惜しくも亡くなったワルベルクの得意としていたウィンナ・ワルツを中心とした作品集。 | ||
ケルビーニ:レクイエム ハ短調(*) ブルックナー:レクイエム ニ短調(+) |
ヘルベルト・エルメルト指揮 南ヴェストファーレンpo. ジーゲン・フィルハーモニーcho.(*) アグネス・ギーベル(S;+) ハンナ・シェア(A;+) アルヴァ・トリップ(T;+) ディルク・ショルテンマイアー(B;+) ボン・バッハ協会cho.(+) | |
録音:1992年(*)/1980年(+)。 (*)はルイ16世の冥福を祈るためにルイ18世の命で作曲され、1817年作曲者の指揮により初演された。優れた作曲・オーケストレーションの技法、輝かしい楽想と劇的な深い感情を特徴とする大きな構想のこの作品は、シューマン、ブラームス、ベルリオーズにも高く評価された。 ブルックナーは少年時代の彼を支援した司法官フランツ・ザイラーが1848年に死去した時、ザイラーに感謝して(+)を作曲した。これはブルックナーの最初の大作だが、合唱と管弦楽の扱いに不足はない。 エルメルトは主にドイツ国内で活動し、ボン・バッハ協会、ジーガーラント・オラトリオ合唱団、マインツのラインファルツ器楽アンサンブルの指揮者を務めた。 | ||
ヴィオラ・ダ・モ―レのための音楽 ビーバー:2つのヴィオラ・ダモ―レと 通奏低音のためのパルティータ ペツォルト: ヴィオァ・ダモーレ独奏のためのパルティータ シュターミツ: ヴィオラ・ダモーレとヴィオラのためのソナタ ニ長調 |
ギュンター・レーメン (ヴィオラ・ダモーレ) ドリス=ウルフ・マルム (ヴィオラ・ダモーレ、Va) アルフレート・レッシング(Vc) テオドール・クライン(Cemb) | |
録音:1970年2月。 最初にヴィオラ・ダモーレの曲を書いたザルツブルクのビーバーの、しっとりとした落ち着きのある作品。ドレスデンの宮廷オルガニスト、ペツォルドのパルティータはより明るく軽やかに。パリで活躍したシュターミツは、この楽器最後のヴィルトゥオーゾ、前2作より厚みのある合奏を聴かせる。愛らしい貴婦人達の肖像画のような微笑ましいアルバム。 | ||
モニク・アースのチェレプニン 〜アレクサンドル・チェレプニン:ピアノ作品集 8つの前奏曲 Op.9/祈願 Op.39b/ ピアノのための8つの小品 Op.88/ ピアノ・ソナタ第2番 Op.94 |
モニク・アース(P) | |
録音:1982年6月、フランクフルト。 意外な録音が残っていた!名ピアニスト、モニク・アース(1909-1987)が晩年に残したアレクサンドル・チェレプニン。彼女の1980年代の録音というだけでも非常に貴重だが、技巧になんら衰えが見えないばかりか、持ち前の豊かな音色や表現力がさらに磨かれているのがすばらしい。22歳の時にパリに亡命したチェレプニンの、フランス的特性を真っ直ぐに反映した演奏。 | ||
アドリアーナ・ホルツキー: ・・・es kamen schwarze Vogel(1978)/ モノローグ(1977)/ヴァンピラビレ(1988)/ ローレンへのコメント(1978)/他 |
ベルカント・アンサンブル シュトゥットガルト音楽院合奏団 他 | |
ウォルフガング・シュトックマイヤー(1931-): ソナタ Op.88/3つのエピソード Op.183-185/ ソナタ Op.160/会話 Op.218/ ハイドンの主題による二重奏曲 Op.181/ ディヴェルティメント Op.133 |
アニータ・ランドルフィ (リコーダー) マルシア・エッケルト(P) 他 | |
ロマン派のフルート音楽 フランツ・ダンツィ(1763-1826): フルートとピアノのためのソナティネ ニ長調(*) フェルディナント・リース(1784-1838): フルートとピアノのためのソナタ 変ホ長調 「感傷的なソナタ」Op.169(*) フンメル(1778-1837):ソナタ ニ長調 Op.50(+) ライネッケ(1824-1910): ソナタ ホ短調 Op.167「ウンディーネ(水の精)」(+) |
ユルゲン・ブリュッゲボルス(Fl;*) コード・ガーベン(P;*) ヴェルナー・ゲヌイト(P;+) | |
録音:1974年(*)/1972年(+)。 ダンツィのジングシュピールは親しかったウェーバーと共にロマン派の先駆として重要だが、器楽曲の多くは古典派の様式に従っていえる。ソナティネの第2楽章はダンツィの最も重要な音楽の一つで、ロマン派への過渡的性格を感じさせる。リースはベートーヴェンに学んでピアニストとして活動し、ベートーヴェンの影響の強い作品を残した。フンメルはモーツァルト、ハイドン、サリエリに学び、数曲のフルート・ソナタは19世紀には広く知られていた。ライネッケのソナタは、ここに収録された中で唯一4楽章から成るもので、真にロマン的な感情が表現されている。 ブリュッゲボルスは1941年ハノーファー地方で生まれ、ハーフォードの北西ドイツ・フィル、フィルハーモニア・フンガリカ、南西ドイツ放送交響楽団の独奏フルート奏者、ブレーメン放送の音楽監修者などを務めた。 | ||
シューベルト/マーラー編曲: 弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」(弦楽合奏版) ドヴォルザーク/ゲオルク・マイス編曲: 弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調「アメリカ」(弦楽合奏版) |
ゲオルク・マイス指揮 ヴィリニュス・リトアニアco. | |
録音:2003年11月。 マーラーによりオーケストレーションされた「死と乙女」。指揮者マイスの編曲による「アメリカ」。ともに厚みのある弦楽合奏の中にも、クァルテットの透徹した響きを失わない演奏。1998年からマイスが常任客演指揮を務めるリトアニア室内管は、メニューインがその音楽性を高く評価したことでも知られている。 | ||
ブロッホ: 交響組曲/管弦楽のための2つの詩曲/交響曲 変ホ長調 |
イスラエル・イーノン指揮 SWRシュトゥトガルト放送so. | |
DECCAの頽廃音楽シリーズやCPOレーベルで多数録音しているイーノン。 | ||
ポーランドの歴史的オルガン ヤクプ・ソヴァ(1530頃-1539):めでたし天の女王(*) パウル・ホーフハイマー(1459-1537)& ヨハネス・コッター(1485頃-1541): めでたし天の女王/私たちはあなたに叫ぶ/ いざ、われらの弁護者よ/おお、慈悲深い/ おお、愛すべき聖母マリア/他(以上*) ヨハネス・フォン・ルブリン(1537-1548): 「様々な記譜法によるオルガン曲集」〜舞曲集(*) ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643): トッカータ ニ短調(*)/田園的カプリッチョ(*) アンドレア・ガブリエーリ(1510-1586): カンツォーナ・アリオーザ(*) ジローラモ・フレスコバルディ:トッカータ ニ短調(+) ヨハネス・フォン・ルブリン: 「ワルシャワのオルガン曲集」〜 [めでたし天の女王/いざ、われらの弁護者よ/ おお、慈悲深い/他](+) ジローラモ・フレスコバルディ: 聖体俸挙のためのトッカータ(+) ヨハン・パッヘルベル(1653-1706): 「アポロの六弦琴」〜セバルディナの歌(+) ヤコブス・ポドビエルスキ(17世紀):前奏曲 ニ短調(+) |
ヨーゼフ・セラフィン(Org;*) ミロスワヴァ・ セメニウク=ポシャザ(Org;+) | |
録音:1985年、カジミエシュ・ドルニーの聖ヨハネ洗礼教会(*)/1985年、クラクフの聖ニコラウス教会(+)。 聖ヨハネ教会のオルガンはポーランドで最古のオルガンで、1620年に製作されたがまだ良い状態に保たれている。バロック時代のドイツとイタリアの作品のほか、ソヴァ、ヨハネス・フォン・ルブリン、ポドビエルスキという3人のポーランドの作曲家の作品が収録されている。 | ||
テオドール・キルヒナー(1823-1903):室内楽作品集 夜の絵 Op.25(*)/幻想曲風アダージョ Op.12(+)/ ノヴェレッテ Op.59(#) |
レフォー・スミス(P;*/+) アルカディア三重奏団(#) | |
録音:1986年(*)/1990年(+)/1988年(#)。 キルヒナーは1843年から約20年間ヴィンタートゥール市のオルガニストを務めながら作曲し、その才能はメンデルスゾーンやシューマンに高く評価された。その作品の暗く内省的な面にはシューマンや親交のあったブラームスと共通するものが認められる。「夜の絵」は和声の色彩とリズムの変化に富んだ10曲から成る魅力的な小品集。 スミスはスコットランドで生まれ、生地とリヴァプールで学んだ後、ケンプ、バドゥラ=スコダ、ライグラフ、ペルルミューテルに師事した。ハンブルクの音楽大学教授を務め、世界各国で活動している。 | ||
ポーランドの歴史的オルガン Vol.2 バッハ:トッカータ ハ長調 BWV.564(*) ドメニコ・ツィポーリ(1688-1726):牧歌(*) ミエチスワフ・スルジニスキ(1866-1924): 古いポーランドの旋律による 即興Op.38〜Swiety Boze(*) バッハ: 幻想曲とフーガ ハ短調 BWV.537(#)/ コラール(フーガ) 「わが魂は主をあがめ」BWV.733 フェリクス・ノヴォヴィエイスキ(1877-1946): ポーランドのクリスマスOp.31-4(#) ヤン・ヤルゴン(1928-1995): オルガンのための3連画(#) [即興/アダージョ・カンタービレ/フーガ] |
ヨアヒム・グルビヒ(Org;*) ヤン・ヤルゴン(Org;#) | |
録音:1985年。使用楽器:クラクフのパウル修道院のオルガン(*)/グダンスクのドミニコ派修道院、聖ニコライ教会のオルガン(#)。AUL-66132に続く「ポーランドの歴史的オルガン」第2集。 ポーランドの由緒ある二つのオルガンを用いたアルバム。定番のバッハ以外に、珍しいポーランドの作曲家のオルガン作品が収録されているのが貴重。ノヴォヴィエイスキはドヴォルザークの弟子で、ポーランドのオルガン作曲家として最も知られている。スルジニスキはドイツで学んだ後ワルシャワの大聖堂オルガニストになっ。演奏のグルビヒ(1935-)とヤルゴンはポーランドのオルガンの大家スタニスワフ・ヴィエホヴィツに学んだ名手。 | ||
プーランク: オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲 シュトックマイヤー(1931-): オルガンと弦楽のための協奏曲(1962)/ オルガンと室内アンサンブルのための協奏曲(1973) |
ハラルド・フェラー(Org) W.A.アルベルト指揮 マインツ・バッハo. シュトックマイアー、 ギュンター・ホフマン(Org) 他 | |
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.49(*) ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.8(+) |
アルカディア三重奏団 [ライナー・ゲップ(P) ゴリヤン・コシュタ(Vn) ミロシュ・ムレイニク(Vc)] | |
録音:1983年(*)/1988年(+)。 ドイツ生まれのゲップ、スロヴェニア生まれのコシュタとムレイニクはケルン音楽大学在学中にアルカディア三重奏団を結成、彼らは直ちに成功を収め、ヨーロッパ各国とアメリカで演奏している。普通のレパートリーのほか、現代作品や不当に無視されあるいは忘れられている19世紀の三重奏曲も取り上げている。ここでは両端楽章のテンポを遅目に取り、重厚に演奏している。 | ||
世界にメリー・クリスマス 汝に幸せを/世界にメリー・クリスマス/ キリスト教徒たちへ/他 |
ハノーヴァー少年cho. ドイツ・バロック・ゾリステン ドイツ・ギター四重奏団 他 | |
ハイドン: 交響曲第43番 変ホ長調「マーキュリー」/ ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIa:1 モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K.414 |
オラ・ルドナー(Vn) フィリップ・アントルモン(P) 指揮ウィーンso. | |
ヴィンコ・グロボカール:室内楽作品集 ディスコース III/同 VI/同 VII/同 VIII/ タッチャー/フォルクローラ1のためのエチュード/ レス/アズ/インスピレール/バルカン風エレジー |
ハインツ・ホリガー(Ob) ドーマスSQ マティアス・カール(Perc) ヴィンコ・クロボカール(Tb) スロウィンド木管五重奏団 他 | |
ベルント・アロイス・ ツィンマーマン(1918-1970):ピアノ作品集 エクステンポラール/スケルツェティーノ/間奏曲 フガート-フィナーレ/カプリッチョ/間奏曲 エンクリディオン第1部/エンクリディオン第2部 パックの午後/ヨハン・シュトラウスの午後/配置 |
ティニー・ヴィルツ(P) | |
録音:2004年5月。 歌劇「兵士たち」で知られる、自殺したドイツの前衛作曲家ツィンマーマンのかずかすのピアノ小品は様々な様式で書かれていて飽きることがない。時にサティ風の軽妙洒脱、バルトーク風のリズム、民族舞曲やフーガのデフォルメなどなど。「配置」という8曲からなる作品集のみウェーベルン風の切りつめられた緊張感のある音楽。ツィンマーマンのピアノ作品がこれだけまとめて聴けるのは珍しい。 | ||
シマノフスキ:ピアノ作品集 Vol.2 幻想曲 Op.14/メトープ〜3つの詩/仮面劇 Op.34 |
ロルフ・プラッゲ(P) | |
近代ポーランド音楽を代表する作曲家シマノフスキ。初期にはR.シュトラウスの影響を示し、ついでスクリャービンらのロシア音楽、さらに印象派に傾倒。そして新古典主義に進んだ。あらゆる分野の作品を手がけたが、特に器楽曲における反ロマン的・理知的な作風で知られる。 プラッゲは1959年ドイツに生まれ、独学でピアノを学んでいたが1969年よりブレーメン音楽院、後にハンブルク音楽大学で学んだ。数々の賞を受賞し、バドゥラ=スコダらに師事。また、ソロ活動の他にも多くのオーケストラとの競演やテレビ・ラジオなどでもレギュラーとして活躍。1991年からはザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学教授に就任している。 | ||
エルネー・ドホナーニ(1877-1960): 弦楽四重奏曲全集[第1番−第3番](*) |
ファイン・アーツSQ | |
エルネー・ドホナーニ(1877-1960): ピアノ五重奏曲全集[第1番/第2番] |
ペーター・フランクル(P) ファイン・アーツSQ | |
録音:2002年(*)。 1946年にシカゴで結成されたファイン・アーツ弦楽四重奏団は、数々の成功と伝説的な名録音で世界中に認められているアンサンブル。その彼らがハンガリーの名作曲家ドホナーニの弦楽四重奏曲とピアノ五重奏曲を全曲録音。バランスの取れたハーモニーに、ドホナーニ特有の少々重たい空気が常にしっかりと漂っている。 | ||
ニクラス・エッピンガー 〜フランス・チェロ協奏曲集 フランク・マルタン:チェロ協奏曲 ダリウス・ミヨー:チェロ協奏曲第1番 サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番 |
ニクラス・エッピンガー(Vc) スティーヴン・スローン指揮 ボーフムso. | |
録音:2005年10月。 チェロのエッピンガーは1990年代にヨーロッパの数々のコンクールで受賞後ヨーロッパ、アメリカ、日本と活動を幅を広げている。近年はギドン・クレーメル、ユーリー・バシュメット、クリストフ・エッシェンバッハとも共演している。マルタンのチェロ協奏曲は普段聴く機会のない作品だが、フランス風のアルカイズム、バルトーク、ショスタコーヴィチ風の激しいエネルギーの噴出など聴き応え十分の力作である。 | ||
ガブリエラ・モイセオヴィツ(1944-): ピアノ作品集 ノウメロン・ソナタ第6番/ ノルウィディアーナラプソッド第3番 ラプソッド第1番 |
ガブリエラ・モイセオヴィツ(P) | |
録音:2005年10月。 モイセオヴィツは1944年ポーランド生まれ。13才にして2台ピアノのための協奏曲を発表するなど早熟であった。現在はウクライナ共和国に住み、ピアニストとしても活躍している。東欧の民族音楽の影響があると思われ、分厚いクラスター音塊、トッカータ的な激しいエネルギーの放出が特色。 | ||
ジャクリーヌ・フォンティン:ピアノ作品集 アウラ/昼間/カプリチオ/ ゴングモザイク/バラード/泡/スパイラル |
ロベルト・グロスロット、 フィリップ・テルスレール(P) 林崎ショウコ& ミヒャエル・ハーゲマン(Pデュオ) ロベルト・グロスロット& ダニエル・ブルーメンタール(Pデュオ) | |
録音:1982年、2005年。 ジャクリーヌ・フォンティンはピアノ・コンクールの課題曲に取り上げられることもある50歳代の作曲家。1960年代から1990年代ころまでのピアノ曲が収められており、点描的書法、クラスター、内部奏法など、およそ今日のピアノ書法の全てを消化した上で自身の世界を表現しようとしている。 | ||
室内楽からの弦楽合奏編曲集 メンデルスゾーン: 弦楽のための3つの小品(弦楽四重奏のための 4つの小品Op.81 から;弦楽合奏版) シューベルト: 7つのトリオとコーダつきの5つのドイツ舞曲 D.90/ 弦楽五重奏のための序曲 ハ短調 D.8 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲「大フーガ」Op.133 |
ゲオルグ・マイス指揮 リトアニア室内o. | |
録音:2005年9月。 原曲が室内楽(弦楽四重奏、五重奏)を弦楽オーケストラで演奏した盤。指揮のマイスは1958年生まれで指揮をミュンヒンガー、チェリビダッケ、ガーディナーに師事している。リトアニア室内o.は1970年設立でヨーロッパの数々の音楽祭に参加、クレーメル、ロストロポーヴィチ、ニコレらと共演している。柔らかく、潤いのある弦の響きは他のオーケストラではあまり聴けまい。 | ||
クロンベルク・アカデミー・ ザ・ヴィジョン・シリーズ Vol.1 コダーイ:J.S.バッハの様式による 3つのコラール前奏曲 バルトーク:狂詩曲第1番 Sz86 ストラヴィンスキー: 「プルチネッラ」〜イタリア組曲 ショスタコーヴィチ: チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40 |
ラースロー・ フェンイェ(Vc) オレク・ポリャンスキ(P) | |
録音:2006年4月。 コダーイは若い時バッハの音楽を好み、また子供の頃、家で弦楽四重奏を演奏する際はチェロを弾いたので、室内楽曲ではチェロのための作品を最も多く作曲している。「イタリア組曲」は、ペルゴレーシのチェンバロ曲に基づいてディアギレフのロシア・バレエ団のために作曲した「プルチネッラ」からの5曲をチェロとピアノ用に編曲したもの。 フェンイェは初めブダペストのリスト音楽院で学び、1994年から1998年までリューベックでダフィート・ゲリンガスに師事した。1987年にハンガリー国内コンクールで1位となった後、数々のコンクールに入賞し、2004年パブロ・カザルス国際チェロ・コンクールで優勝し、2005年にはハンガリー国内のフランツ・リスト賞を受賞した。ハンガリーの主要なオーケストラで演奏した後、フランクフルト放送so.首席チェロ奏者を務めている。 | ||
クロンベルク・アカデミー〜展望第2集 ヘイデン・チスホルム &マルクス・シュミックラー: 独奏と伴奏 (クラウディオ・B.のために) |
クラウディオ・ボホルケス(Vc) | |
録音:2006年9月。 クロンベルク・アカデミーは才能ある若い音楽家を支援するために1993年に設立され、国際パブロ・カザルス・チェロ・コンクールを創設した。ボホルケスは1976年に生まれ、ゲリンガスとペルガメンシチコフに学び、1995年ジュネーヴ・コンクール、2000年上記コンクールで優勝した。独奏者・室内楽奏者として国際的に活動し、ベルリンの「ハンス・アイスラー」音楽大学の客員教授を務めている。 チスホルムはニュージーランド出身のサクソフォン奏者・作曲家で、日本でも学び、ドイツの美術家レベッカ・ホルンとの革新的な仕事や、ジャズ・現代音楽の演奏で知られている。シュミックラーは1968年ケルンで生まれ、電子音楽も多数作曲している。この作品でも電子音が用いられ、終始奏されるゆるやかな旋律と伴奏が対比されている。 | ||
ノルディック・ミュージック カール・ブッシュ(1862-1943):エレジー マックス・ブルッフ(1838-1920): スウェーデン民謡によるセレナード ダーグ・イーヴァル・ヴィレーン(1905-1986): セレナード カール・ニルセン(1865-1931):パラフレーズ ラーシュ=エーリク・ラーション(1908-1986): 小さなセレナード |
セバスティアン・テヴィンケル指揮 プフォルツハイム 南西ドイツ室内o. | |
録音:2003年-2006年。 19世紀末から20世紀半ばまで活躍した北欧の作曲家たちとブルッフの北欧を題材にした弦楽オーケストラのための作品集。いずれも北国抒情満点の美しい音の細密画。 | ||
タピオ・トゥオメラ(1958-):歌劇「母と娘たち」〜 カレワラをモティーフとしたレミンカイネンの物語 |
独唱者たち ヨン・ストゥールゴールズ指揮 フィンランド国立歌劇場o. | |
録音:2002年。 フィンランド生まれの作曲家、タピオ・トゥオメラは指揮者としても国際的に活動している。作曲家としてはシベリウスの伝統を受け継ぎ、フィンランドの自然、歴史、神話に基づいた作品を多数発表、その功績により、フィンランドのカレワラ協会賞を受賞している。詩人パーヴォ・ハーヴィッコとの共同作業によるカレワラをモティーフにしたフィンランド現代オペラの傑作。 | ||
ジャクリーヌ・フォンティン(1930-): 管弦楽作品集 Vol.2 アコーディオンと 12の弦楽器のための協奏曲「東風」(*)/ 緑の陰の中で(#)/ ピアノ協奏曲「寂しい岸」(+)/希望(**) |
ダニエル・グリュセル (アコーディオン;*) ヴォルフガング・ ヘントリヒ指揮(*) ドレスデンpo.(*) ペーター・ヒルシュ指揮(#/+) ザールブリュッケン放送so.(#/+) コリア・レッシング(P;+) ロベルト・ グロスロット指揮(**) フランダース青年po.(**) | |
録音:2006年、1999年。 フォンティンはベルギーのアンヴェルス(アントワープ)で生まれ、同地とパリでピアノと作曲、ウィーンでハンス・スワロフスキーに指揮を学んだ。1963年から1991年まで、アンヴェルス王立音楽院、続いてブリュッセル王立音楽院の理論教授を務めた。100曲以上の作品の多くは、自然の美しさや友人に触発されて作曲されたもので、和声の効果や楽器使用法の探求によってその語法を発展させてきた。「東風」はフィンランドの画家マッコネンの絵「東から来る風」、「緑の陰の中で」は中国の絵に刺激されて書かれた。「希望」はフランダース青年フィルが南アフリカの希望峰で演奏するために委嘱され、同国が平和で繁栄するようにという希望を表現している。 | ||
ニクラス・エッピンガー〜無伴奏チェロ作品集 コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ/ 無伴奏チェロのための奇想曲 リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ ミクローシュ・ロージャ: トッカータ・カプリッチョーサ |
ニクラス・エッピンガー(Vc) | |
録音:2006年。 近現代ハンガリーの作曲家による無伴奏チェロ作品集。ロージャは映画「ベン・ハー」の音楽で知られるが、もともとはハンガリー出身。エッピンガーはゲリンガス、ジークフリート・パルムらに師事、現在ミュンヘン・フィルの首席チェリストを務める。伸びやかな音がヨーヨー・マを思わせる期待の若手。 | ||
シューマン:幻想曲 Op.17 ドビュッシー:版画 スクリャービン:ソナタ Op.30 No.4 ガブハルド(1960-): 前奏曲/クリスタルフォームのミニアチュア Op.3 |
パーヴェル・ギリロフ(P) | |
ロンドンのリコーダー バルサンティ(1690頃-1776):ソナタ 変ロ長調 Op.1 No.6 フィンガー(1660頃-1730):ソナタ第2番 ハ短調 Op.3 ルイエ(1680-1730):ソナタ イ短調 Op.3 No.4 パイジブル(1650-1721):ソナタ第5番 ト短調 デュパール(1740頃):組曲第3番 ロ短調 ボノンチーニ(1670-1747): 室内ディヴェルティメント ト長調 Op.7 No.8 |
アンサンブル・ラ・フォリア | |
ロシアの巨匠たちのチェロ・ソナタ ラフマニノフ:チェロ・ソナタ プロコフィエフ:チェロ・ソナタ |
ボリス・ペルガメンシコフ(Vc) パーヴェル・ギリロフ(P) | |
録音:1985年。 ロシアの才能が集結した1枚。ラフマニノフのソナタは、第1交響曲の失敗の後、心理カウンセリングを受けてようやく3年後に作曲に戻った折に書かれた、彼らしい甘美な輝きをたてた作品。小さな環が繋がって大輪を成すようなプロコフィエフのソナタは、重厚な和音とそれを繋ぐヴェールのようなメロディが魅力。チェロとピアノが対等の立場に立つ、妥協を許さないデュオの響き。 | ||
ハラルト・ゲンツマー(1909-): ピアノと打楽器のための協奏曲(1975)(*)/ マリンバのためのカプリッチョ/ ヴィブラフォンのためのソナタ |
マルガリータ・ヘーエンリーダー(P;*) ヘルマン・グシュヴェントナー(Perc) | |
ドイツの現代作曲家ゲンツマーはヒンデミットに師事し、フライブルクやミュンヘンの音楽大学で作曲教授を歴任した。作風もヒンデミットに近く、種々の楽器の組合せによる室内楽作品を作曲している。(*)は12種類もの打楽器を必要としており、ピアノとの掛け合いがかなり面白い。現代音楽と身構えたくなるが、旋律は奇抜なものではなく、舞台を想像させる演出効果が楽しめる。 1956年ミュンヘンに生まれたマルゲリータ・ヘーエンリーダーはルートヴィヒ・ホフマンに師事、ミュンヘン国立音楽大学で学んだ。数々のコンクールにて優秀な成績を収め、1981年にはブゾーニ国際ピアノコンクールで1位。また、カーネギーホール・デビューリサイタルではブラームス、シューマン、ゲンツマー、ブゾーニ、リストを取り上げ素晴らしい成功を修め、多数のラジオ・テレビにて放送され絶賛された。 | ||
モーツァルト時代のフルート協奏曲集 ルブラン(1752-1790):フルート協奏曲 ニ短調 モーツァルト(1756-1791):ロンド ニ長調 K.184 シュヴィンドル(1737-1786):フルート協奏曲 ニ長調 フィッシャー(1733-1800):メヌエット ハ長調 |
リカルダ・ブルーフ(Fl) ジャン・カラゾーラ指揮 ケルンco. | |
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18 ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ホ短調 Op.36a |
サシュコ・ガヴリーロフ(Vn) パーヴェル・ギリロフ(P) | |
録音:1984年。 19歳でベルリン・フィルのリーダーとなったドイツのヴァイオリニストと、ロシア出身で世界トップ奏者達の信頼を集めるピアニストの共演。シュトラウスのソナタは緩やかなテンポで流麗と繰り広げられ、この大作にも決して力むことのない演奏は極上の味わい。バッハの影響を受けたブゾーニのソナタでは、オルガン曲のような精神的響きを損なうことなく、活き活きと伸びやかな抒情が見事に表現されている。 | ||
20世紀チェロ名曲集 ヤナーチェク:おとぎ話 ドビュッシー:ソナタ ニ短調 ストラヴィンスキー:イタリア組曲 ドビュッシー/Gr.ペッカー編曲: 吟遊詩人(前奏曲集第1巻第12曲) ラヴェル/モーリス・マゼカル編曲:ハバネラ形式の小品 |
ボリス・ペルガメンシチコフ(Vc) パヴェル・ギリロフ(P) | |
録音:1985年。 「おとぎ話」はヤナーチェクの音楽の特徴である角張ったところがなく、珍しく旋律的な作品。ドビュッシーの「チェロ・ソナタ」は、作曲者がクープランやラモーの時代以降途絶えていたフランスの伝統に戻ろうと主張して晩年に作曲した3曲のソナタの一つ。「イタリア組曲」はペルゴレージのチェンバロ曲を編曲したバレエ音楽「プルチネッラ」をチェロ用にさらに編曲したもの。 ペルガメンシチコフ(ペルガメンシコフ)は1948年レニングラードに生まれ、1974年チャイコフスキー国際コンクールで優勝。1977年ドイツに亡命し、1988年からベルリンのハンス・アイスラー音楽大学教授を務めていたが、2004年、若くして亡くなった。 | ||
セレナード ヴェンツェスラウス・マティーカ(1773-1830): フルート、ヴィオラ、ギターのためのセレナード Op.26 ベートーヴェン: セレナード ニ長調 Op.8(マティーカの作品の編曲) |
パン・トリオ [リカルダ・ブレール(Fl) ハリオロフ・シュリヒティヒ(Va) 佐々木忠(G)] |