AMBROISIE

特記以外 1CDあたり¥2940(税抜¥2800)

ALIA VOXのエンジニア、ニコラス・バルトロメーが自身で創設したレーベル


 ミシェル・ベルンステイン(現ARCANAレーベル・オーナー・プロデューサー)がAUVIDIS(現NAIVE-AUVIDIS)を追われた後、このレーベルのプロデュースとエンジニアリングで活躍し、ジョルディ・サヴァールが自身のレーベル ALIA VOXをたちあげるとともにそのエンジニアとなった録音の名手、ニコラス・バルトロメーが自身で創設した新レーベル。録音機材〜マイク:B&K、マイクアンプ:Paint Pot(イギリス、回路内臓)、光ディスク・レコーダー:Augan(オランダ、96KHz/24bit)。SN比の良く、自然な響きのある音の美しさが、製作者のこまやかな愛情を感じさせる。
 なお、2005年に国内代理店が変更となり、それまで多くのアイテムに付されていた日本語解説書は付属しなくなっております。どうぞ御了承下さい。


フリオーソ・マ・ノン・トロッポ〜イタリア 1602-1717
 ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ(17世紀):
  ラ・ピアンクッチャ/ラ・ベルナベーア
 シジスモンド・ディンディア(1580-1629):
  1声と2声の曲集第5巻(1623)
   〜ディドーの嘆き「不幸なディドーネよ」
 バルトロメオ・セルマ・イ・サラベルデ(?-1640頃):
  丘に衣をまとわせた(1638)
 フレスコバルディ:
  トッカータ集第2巻(1627)〜トッカータ第1番
 アンドレア・ファルコニエーリ(1585-1656):ラ・ボルガ
 カッチーニ:「新しい音楽」(1602)〜うるわしのアマリッリ
 ジュゼッペ・マリア・ヤッキーニ(1670-1727):ソナタ イ短調
 アントニオ・ロッティ(1666-1740):
  カンタータ「わかります、目隠しした神よ」
 コレッリ:ソナタ ニ短調「ラ・フォリア」 Op.5 No.12(1700)
 アンドレア・ファルコニエーリ:
  「甘い調べが」とそのコレンテ
マリセール・ヴィツォレク(S)
Ens.アマリリス
[エロイーズ・ガイヤール
 (リコーダー、Ob)
 ヴィオレーヌ・コシャール
 (Cemb、Org)
 オフェリー・ガイヤール(Vc)]
愛と仮面舞踏〜パーセルとイタリア
 パーセル:
  徳らに命じよ/
  ああ、オラニエ家の聖なる守り神よ Z.504(1695)/
  マスク「妖精の女王」(1692)〜嘆き/
  オード「栄あれ、輝くセシーリア」(1692)
   〜トランペットを吹き鳴らせ/
 フレスコバルディ:カンツォン第3番/
  カンツォーナ集第1巻(1628)
   〜カンツォン第5番/第1番/第6番/
  キュバラリ、またはグレイズィン
 フランチェスコ・マンチーニ(1672-1737):
  カンタータ「なんてすてきなの、この熱い思いは」
パトリシア・プティボン(S)
ジャン=フランソワ・ノヴェリ(T)
Ens.アマリリス
[エロイーズ・ガイヤール
 (リコーダー、Ob)
 ヴィオレーヌ・コシャール
 (Cemb、Org)
 オフェリー・ガイヤール(Vc)
 リチャード・マイロン(Cb)]
シューマン:幻想小曲集
  民謡風の5つの小品 Op.102(*)/
  3つのロマンス Op.94(+)/
  アダージョとアレグロ Op.70(*)/
  リーダークライス Op.39より(*)/
  幻想小曲集 Op.73(*)
Ens.アマリリス
[オフェリー・ガイヤール(Vc;*)
 エリク・スペレール(Ob;+)
 オリヴィエ・ペイルブリュヌ(P)]
宮廷の貴婦人たちの調べ 1700-174
 ピエール・ダンカン・フィリドール(11681-1731):
  組曲第5番ニ長調(1717)
 ジャン・バリエール(1705-1747):
  トリオによるソナタ第2番ニ短調(*)
 ラモー:クラヴサン曲集(1731)〜
  ミューズ(ムーサ)たちの会話/
  キュクロープ(一つ目の巨人たち)
 ミシェル・ド・ラ・バール(1675-1745):
  組曲第9番ト長調「知られざるソナタ」
 ジャン・バリエール:組曲第4番ヘ長調(*)
 ジャック=マルタン・オトテール(1674-1763):
  組曲第2番ヘ短調(1715)
 ジョゼフ=ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755):
  トリオ・ソナタ第5番ホ短調(1717)
Ens.アマリリス
[エロイーズ・ガイヤール
 (リコーダー、Ob)
 ヴィオレーヌ・コシャール
 (Cemb、Org)
 オフェリー・ガイヤール(Vc)]
アンヌ=マリー・ラーラ(Vg)
AMB-9905
廃盤
バッハ:無伴奏チェロ組曲 Vol.1
 [第1番 ト長調 BWV.1007/第2番 ニ短調 BWV.1008/
  第6番 ニ長調 BWV.1012]
オフェリー・ガイヤール
(Vc、ピッコロVc)
AMB-9906
廃盤
バッハ:無伴奏チェロ組曲 Vol.2
 [第3番 ハ長調BWV.1009/第4番 変ホ長調BWV.1010/
  第5番 ハ短調BWV.1011]
オフェリー・ガイヤール
(Vc、ピッコロVc)
 ピリオド楽器使用。
 ガイヤールはパリ音楽院で室内楽、モダーン・チェロ、バロック・チェロの各部門賞を獲得し、音楽学の学位も取得。ライプツィヒ国際バッハ・コンクール3位。現在はアマリリス、ユーロピアン・コミュニティo.のメンバーを務めながらソロでも活躍している。
バッハ:アリア集
 カンタータ第110番 BWV.110
  〜ああ主よ、人の子とは何ぞや/
 ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第2番ニ長調 BWV.1028
  (ピッコロ・チェロとチェンバロによる)/
 カンタータ第12番 BWV.12〜十字架と冠は傷つけられたり/
 オルガン・ソナタ第6番 BWV.530
  (リコーダーとチェンバロによる)/
 カンタータ第187番 BWV.187
  〜神はすべてに命を与えたもう/
 イタリア協奏曲 BWV.971/
 カンタータ第6番 BWV.6〜
  ああ、われらのもとにとどまりたまえ、
   主イエス・キリストよ
アマリリス
[エロイーズ・ガイヤール
 (リコーダー)
 ヴィオレンヌ・コシャー
 (Cemb、Org)
 オフェリー・ガイヤール
 (Vc、ピッコロVc)]
コルマール少年聖歌隊ソリスト
 アントワーヌ・ヴァルテル
 ベルトラン・ドメニシーニ
 シャルル=アンリ・モッソ
 少年のヴォーカルとピリオド楽器による癒し系(?)アルバム。アマリリスは、ピエール・アンタイ、クリストフ・ルセ、クリストフ・コワンのもとでともに学んだ若い演奏家によって結成され、国際的コンクールで3回の優勝を果たした。
コントラスツ
 ブリテン:
  現代風の変奏曲(1936)(*)/
  オヴィディウスによる
   6つのメタモルフォーゼ Op.49(1951)(+)/
  ファンタジー Op.2(#)/
  2つの昆虫の小品(1932)(*)/
  無伴奏チェロ組曲第1番 Op.72(**)
エリク・スペレール(Ob;*/+/#)
オフェリー・ガイヤール(Vc;#/**)
オリヴィエ・ペイユヴュルヌ(P;*)
ヘンデル:リコーダーとオーボエのソナタ集
 リコーダーと通奏低音のためのソナタ ニ短調 HWV367/
 オーボエと通奏低音のためのソナタ ヘ長調 HWV363/
 リコーダーと通奏低音のためのソナタ イ短調 HWV362/
 リコーダーと通奏低音のためのソナタ ハ長調 HWV365/
 オーボエと通奏低音のためのソナタ ハ短調 HWV366/
 リコーダーと通奏低音のためのソナタ へ長調 HWV369/
 リコーダーと通奏低音のためのソナタ ト短調 HWV360
アマリリス
[エロイーズ・ガイヤール(Rec/Ob)
 ヴィオレーヌ・コチャール(Cemb)
 オフェリー・ガイヤール(Vc)]
 録音:2001年4月。
バッハ:モテット集
 主に向かって新しい歌を歌え BWV.225/
 聖霊はわれらの弱きを助けたもう BWV.226/
 わが喜びなるイエス BWV.227/
 恐れるなかれ、われ汝とともにあり BWV.228/
 来たれ、イエスよ、来たれ BWV.229/
 主をたたえよ、すべての異教徒よ BWV.230
ピエール・カオ指揮
アルシス(cho.)
レ・バス・レユニ
[ブリュノ・コクセ、
 エマニュエル・バルサ(Vc)
 リシャール・ミロン(Cb)
 ブランディーヌ・ラヌー(Org)]
 録音:2002年2月、パリ。アルシスは1999年に創設されたプロ合唱団で、編成はS4:A3:T3:B4。
ヴィクトル・ユゴーの詩による美しい歌曲
 フォーレ:蝶と花/不在
 アーン:星なき夜
 ラロ:微笑みかける神/ギター
 フランク:バラと蝶
 ビゼー:
  アラビア女主人の別れ/道化の歌/てんとう虫
 サン=サーンス:海の夕暮れ
 リスト:ああ、私が眠る時
 ワーグナー:心待ち
マリー・デュヴェルロー(S)
フィリップ・カサール(P)
シューベルト:
 ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960
 ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 D.664
フィリップ・カサール(P)
 録音:2001年12月、スイス、シオン。
ヴェスペレ〜神聖ローマ皇帝の聖務日課
 ヨハン・ミヒャエル・ゼッヒャー:
  ディクシト・ドミヌス(*)/コンフィデトール(*)
 ヨハン・メルヒオール・グレートレ:
  アニマ・クリスティ
 ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス:
  ベアトゥス・ヴィル(*)
 ヨハン・ゲオルク・ラインハルト:
  ラウダーテ・プエリ(*)
 ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス:
  オ・イェズ・ミ・ドゥルチッシメ
 ヨハン・ヨゼフ・フックス:ラウダーテ・ドミヌム(*)
 ヨハン・メルヒオール・グレートレ:
  ピエ・ペリカネ
 ヨハン・ヨゼフ・フックス:
  マニフィカト(*)/アヴェ・マリア
ゲルリンデ・ゼーマン(S)
パスカル・ベルタン(CT)
ハンス=イェルク・マンメル(T)
ヒューベルト・クラーセンス(B)
クリスティーナ・プルハル
 (テオルボ)指揮
ラルペッジャータ(金管合奏)
ピエール・カオ指揮
アルシス・ブルゴーニュ(cho.)
 録音:2002年5月、パリ、議員礼拝堂。世界初録音、ピリオド楽器使用。(*)前後にジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス作曲のアンティフォナ付き。
 指揮者カオがチェコのクロムニェジーシュ城(世界遺産指定、17−18世紀ドイツ・オーストリア音楽の膨大な楽譜コレクションが眠っていることでも知られる)の古文書館とウィーンで発見した楽譜による、17−18世紀ウィーン宮廷での礼拝音楽集。デジパック仕様。
ゲオルク・ドルーシェツキー(1746-1819):
 後期室内楽作品集
 オーボエ協奏曲 ト短調(1806頃)/
 セレナータ 変ホ長調(オーボエ、クラリネット、
  ファゴット、ホルン、ヴァイオリン、ヴィオラ、
  チェロとコントラバスのための;1809)/
 アンダンテ・モデラートの主題と6つの変奏/
 オーボエ五重奏曲 ハ長調(1808)
ゼフィーロ
[アルフレード・
  ベルナルディーニ(Ob)
 ロレンツォ・コッポラ(Cl)
 ディレノ・バルタン(Hr)
 アルベルト・グラッツィ(Fg)
 ステファノ・モンタナーリ(Vn)
 ガエターノ・ナシッロ(Vc)他]
 録音:2001年9月。ピリオド楽器使用。
 オーストリア、ハンガリー、スロヴァキアで活躍した古典派の作曲家ドルーシェツキーが、ベートーヴェンの「傑作の森」時代に書いた作品集。ゼフィーロはイタリアのピリオド木管楽器奏者を中心に編成された実力派アンサンブル。
AMB-9926
(2CD)
廃盤
バッハ:無伴奏チェロ組曲全集
 [第1番 ト長調BWV.1007/第2番 ニ短調BWV.1008/
  第6番 ニ長調BWV.1012/第3番 変ホ長調BWV.1009/
  第4番 ハ短調BWV.1010/第5番 ニ長調BWV.1011]
オフェリー・ガイヤール
(バロックVc/
  チェロ・ピッコロ)
 AMB-9905とAMB-9906をセットにしたもの。
ブリテン:
 チェロ・ソナタ ハ長調 Op.65/
 無伴奏チェロ組曲第2番 Op.80/
 無伴奏チェロ組曲第3番 Op.87
オフェリー・ガイヤール(Vc)
ヴァネッサ・ワーグナー(P)
シャイト:カンツォン「ラ・ベルガマスカ」
カステロ:4声のソナタ/3声のソナタ/16声のソナタ
ファルコニエーロ:パッサカーリャとチャッコーナ
メールラ:チャッコーナ
モラーレス:それでも女たちは呼ばわりつつ
オルティス:リチェルカーレ
シャイン:組曲
 [パヴァーヌ/ガイヤルド/クーラント/アルマンド]
シュッツ:そして神は起き上がり
ミシェル・ベケ(テナー・サックバット)
レ・サックブーティエ・ド・トゥルーズ
 録音:2002年8月。
AMB-9932
廃盤
ベネデット・フェラーリ(1603頃-1681):
 独唱のためのさまざまな作品集

 (雑曲集[第1巻(1633)/第2巻(1637)/
       第3巻(1641)]より)
 チャコンナ「恋人たちよ、ひとつ教えようか」/
 わが二つの眼よ、なぜ閉じないのだ/
 彼女はぼくにすっかり夢中で/
 愛が、富が、いかに心を
  打ち砕くか知らぬ者があろうか/
 気を引き締めよ、おお、わが心/
 地獄の森で育まれた、この鋭い棘は/
 女の言語というものは/
 聞きなさい、恋人たちよ/
 わたしは心の中で言った/
 こんな馬鹿げた黄金色の髪に、
  二度と心を売るものか/
 神よ、この甘美な過ちをお許し下さい/
 あなたを愛するべきなのか、否か?/
 死すべき定めの憐れな者が、
  心安らいでいる時は/
 おお墓よ、開くのだ
フィリップ・
 ジャルースキー(CT)
アンサンブル・アルタセルセ
[クリスティーヌ・
  プリュボー(ヴィオール)
 クレール・アントニーニ(テオルボ)
 ナーニャ・ブレーデイク(Hp)
 中村葉子(Cemb/Org)]
 録音:2002年12月、聖クロティルド小教区教会幼児イエス礼拝堂、パリ。ピリオド楽器使用。
 レッジョ・エミーリアに生まれ、17世紀前半のヴェネツィアで活躍した詩人=作曲家のベネデット・フェラーリが出版した作品集から、独唱のための様々な性格の作品を集めた1枚。音楽史的には、世界初の民衆向けオペラ「アンドロメダ」の共同作曲家として“イル・ファーゾロ”=マネッリとともに知られるベネデット・フェラーリだが、ここ数年なぜか録音が増えており、彼単体のCDとしてはCPOにこのCDと同種の声楽作品集が、某社からはオペラ「サムソンSansone」がリリースされている。ここに新たなCDが増えるのは、古楽ファンにとっては朗報だろう。収録されている独唱曲は、ルイージ・ロッシのアリアのような明朗・情緒豊かで軽妙なリュート・ソング風の歌曲から、情念うずめくカンタータ風の作品、あるいはシャコンヌのような誰でも聴き入らずにはおれない変奏曲など。音楽様式の変遷期を生きたフェラーリだけあって、ひとくちに独唱といっても実にさまざま。歌っているのは、J=P.マルゴワールやG.ガリードらの指揮で重要な役を歌ってきているフランス気鋭の若手カウンター・テナー、1978年生まれのフィリップ・ジャルースキー。清廉でしなやかな特徴的な声はちょっと忘れがたい。セクシーな温もりがあり、今後が楽しみな歌手だ。伴奏の若意団体アルタセルセのサポートも、堅実ながら柔軟、優雅。
オーボエのための現代作品集
 アンタル・ドラティ(1906-1988):
  オーボエとピアノのための協奏的二重奏曲(1983)/
  オーボエのための5つの小品(1980/81)/
  オーボエ・ダモーレ、オーボエ、
   コールアングレと12の弦楽器のための三部作(1986)
 ハインツ・ホリガー(1939-):
  無伴奏オーボエのためのソナタ(1956-1957/1999改訂)
エリック・スペレ(Ob)
オリヴィエ・ペイルブリュヌ(P)
ピエール・バルトロメー指揮
ベルギー王立フランデレン
 (フランダース)po.
 録音:2002年8月&2003年4月、ティボール・ヴァルガ・スタジオ、シオン、スイス/アントヴェルペン、ベルギー/フラゲ=ブリュッセル、ベルギー。
 近年、なぜか指揮者ドラティの作曲の録音が相次いでいるが、ここに素晴らしいオーボエ作品集が新たに登場。演奏者のエリック・スペレは、既に同レーベルにオフィリー・ガイヤールとともに、 シューマンやブリテンの室内楽作品集(AMB-9903、AMB-9909)を録音している気鋭のベルギー人オーボイスト。ホリガーを思わせる引き締まった音を完璧にコントロール、きわめて完成度の高い演奏を聴かせ、 ついついその音楽には引き込まれてしまう。その芸術性は、彼1人の技量にすべてが関わってくる無伴奏作品でも遺憾なく発揮されている。突然に有名曲からの引用が飛び出したりする諧謔的な「三部作(TRITICCO)」 はMD+Gの既発売録音のものとは別ヴァージョンだったりと、MD+G盤との聴き比べも楽しみだ。カップリングにホリガーの無伴奏ソナタの新版が収められているのも、ちょっとした魅力のひとつ。こちらの演奏も見事!
ルイージ・ガッティ(1740-1817):室内楽作品集
 オーボエ四重奏曲 ハ長調/
 コーラングレ、ファゴット、ヴァイオリン、
  ヴィオチェロとコントラバスのための
   七重奏曲 変ホ長調/
 オーボエ、2本のホルン、ヴァイオリン、
  ヴィオラ、チェロとコントラバスのための
   協奏的七重奏曲(セッティミーノ) ヘ長調
アンサンブル・ゼフィーロ
 録音:2002年9月10日〜12日、サッケッタ・ディ・ススティネンテ教会堂、マントヴァ。ピリオド楽器使用。
 ガッティははじめマントヴァで活躍し、モーツァルトとほぼ入れ替わりでザルツブルクに来てコロレド大司教に重用されたイタリア人作曲家。声楽曲も書いたが、ここに聴くことのできる室内楽作品はどれも18世紀のおだやかなディヴェルティメントのようでいて、実際はかなり手際良く練られた造りになっており、深く聴き込めば聴き込むほどに面白い。演奏はドルーシェツキーの晩年の名作をいかにも面白く聴かせてくれたイタリアの古楽団体、ゼフィーロ。ベルナルディーニの吹く珍しい楽器コーラングレ(イングリッシュホルン)の響きもたおやかに、ここでもまた熟達ぶりを味あわせてくれる。
ハインリヒ・
 フランツ・イグナツ・ビーバー(1644-1704):
 レクィエム ヘ短調
 4つのオッフェルトリウム
  [悔悛する魂よ、おまえの祈りをここに捧げよ/
  もろもろの霊よ、恐れを抱いて死に向かうな/
  どこへ去ったのか、あなたの愛する息子は/
  永遠の光が聖パウロにふりそそぎ]
ヨハネッテ・ゾマー(S)
ギュメット・ロランス(A) 他
ピエール・カオ指揮
アルシス・ブルゴーニュ
 (ens.&cho.)
 シャルパンティエと同じく1704年に歿したオーストリアの作曲家ビーバーは2004年に歿後300年を迎えた。記念すべき2004年を迎えるべく、稀代の合唱指揮者カオ率いるアルシス・ブルゴーニュが昨年末に企画・制作したのがこのアルバム。ビーバーが楽長をつとめていたザルツブルク大聖堂の現・古文書館長、エルンスト・ヒンターマイアー氏のお墨付き&協力のもとに制作された1枚だ。
 ビーバーのレクィエムといえば、昨今Alia Voxから出た華麗なイ長調の作品(サヴァール指揮、酔狂な器楽曲の代表格「戦争」を併録)がよく知られており、他にもDHMのレオンハルト盤など名録音は多い。だがここで演奏されている「レクイエム ヘ短調」は、かなり古いアルノンクール盤以来、新録音にはほとんど恵まれてこなかった。アルシス・ブルゴーニュのひたすら繊細で自由闊達な、表現力に富んだ演奏による新録音の登場は、ファンにとって大きな喜びだ。死者の栄誉を高らかに歌い上げる華やかなイ長調レクィエムを「陽」とすれば、死者をいたむ悲哀の情感があふれんばかりに表現されるこの悲痛なホ短調レクィエムはまさに「陰」の名曲。しっとりと、聴きごたえのある作品だ。
 このアルバムではさらに、4曲の世界初録音になるオッフェルトリウム(それぞれ6分程度の、かなりしっかり作りこまれた声楽曲)も聴くことができる。まさに合唱ファン、ビーバー・ファン必携の一作であるとともに、ビーバー声楽曲をはじめて聴く人にとっても、ごく接しやすい格好の入門盤になるはず。
ベルリオーズ:オラトリオ「キリストの幼児」
 (ジャン=ピエール・アルノによる室内楽編)
フランソワーズ・マセ(S)
リオネル・ペントル(Br)
クリスティアン・フロマン(語り)
アンサンブル・カルペ・ディエム
イン・エクストレミス
 〜オリジナル・タンゴ集
ファブリス・ラヴェル=シャピュイ(P)
ジャック・トリュパン(バンドネオン)
クレール・ディ・テルズィ(Vo)
シリル・ギャラック(Vn)
パトリック・サンテス(Cb)
エリック・ルーデ(Perc)
AMB-9942

(2CD)
J.S.バッハ:イギリス組曲全曲
 [第2番 イ短調 BWV.807/第4番 ヘ長調 BWV.809/
  第6番 二短調 BWV.811/第1番 イ長調 BWV.806/
  第3番 ト短調 BWV.808/第5番 ホ短調 BWV.810]
クリストフ・ルセ(Cemb)
 録音:2003年2月、ヌーシャテル、スイス。使用楽器:ヨハンネス・リュッケルス1632年&1745年製(1787年ナーゲル補修)。
ヴィヴァルディ:
 ソプラニーノ、リコーダー、およびチェロのための協奏曲集

  ソプラニーノ(ピッコロ)、弦楽と
   通奏低音のための協奏曲 ハ長調 RV.443/
  アルト・リコーダー、弦楽、通奏低音のための
   協奏曲 ト短調「夜」RV.0439/
  チェロ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ハ短調 RV.401/
  アルト・リコーダー、弦楽と通奏低音のための
   協奏曲 ヘ長調「海の嵐」RV.433/
  チェロ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ロ短調 RV.424/
  ソプラニーノ(ピッコロ)、弦楽と
   通奏低音のための協奏曲 ニ長調「ごしきひわ」RV.428/
  ソプラニーノ(ピッコロ)、弦楽と通奏低音のための
   協奏曲 ハ長調 RV.443
アンサンブル・アマリリス
エロイーズ・ガイヤール
(ソプラニーノ[ピッコロ]/
  アルト・リコーダー)
オフィリー・ガイヤール(バロックVc)
 録音:2003年5月、ドイツ教会、パリ。ピリオド楽器使用。
 輝かしく軽やかにうたうピッコロ、表情豊かなリコーダー、皮肉っぽく美しいチェロ。編成の小ささなど、あっという間に忘れるほどの音楽の豊かさに驚嘆!
 17世紀イギリスのマスク(AMB-9902)、ヘンデルのソナタ集(AMB-9910)、18世紀フランスの室内楽(AMB-9904)などでニュアンスに満ちた鮮烈な演奏を聴かせてくれたフランス気鋭の古楽アンサンブル、 アマリリス。同じAMBROISIEレーベルでのバッハの無伴奏チェロ組曲全集で知られるオフィリー・ガイヤール、リコーダーとオーボエの名手エロイーズ・ガイヤールの姉妹、 および鍵盤のヴィオレーヌ・コシャールの3人が基本メンバーだが、今度は弦楽器数名とリュート奏者を加えた拡大編成(といっても各パート1人ずつの室内楽編成)によってヴィヴァルディの協奏曲を録音。 「フルート協奏曲集作品10」から表題つきの3曲と、チェロ協奏曲、ピッコロ協奏曲を各2曲ずつ収録している。
 いまさらヴィヴァルディの協奏曲の録音かと思って見過ごしてしまったとしたら大間違い! 向かうところ敵なし、という頃のビオンディや初期のジャルディーノ・アルモニコを思わせる、軽快で活気に満ちた、 しなやかで泣かせ上手の演奏のウマさには誰しも心奪われずにはおれないはず。どの曲も十分に研究したようで、音楽の運びかたや彫啄の的確さもイチイチ素晴らしい――この曲はこんなに名曲だったのか! と思う瞬間の連続だ。耳をひくピッコロの音は、それが甲高くやかましい楽音であることを忘れるくらい綺麗。現代チェロでは入魂派のオフィリーのチェロも、ここでは様式感覚に満ちた弓遣いで、 ひそやかに語りかけるような歌いまわしを聴かせてくれる。
 ヴィヴァルディは単調、と勘違いしている人の目を見開かせるには絶好の1枚。
水上の音楽〜ヘンデルとテレマンの管弦楽組曲
 ゲオルク・フリートリヒ・ヘンデル (1685〜1759):
  「水上の音楽」〜組曲へ長調 HWV.348
 ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681〜1767):
  組曲「ハンブルクの潮の満ち干」(水上の音楽)TWV55:C3
 ヘンデル:「水上の音楽」〜組曲ニ長調 HWV.349/
       「水上の音楽」〜組曲ト長調 HWV.350
アルフレード・ベルナルディーニ指揮
ゼフィーロ・バロックo.
 ピリオド楽器使用。七重奏からオーケストラへ――ゼフィーロの華麗なる飛翔。
 ドルーシェツキー(AMB-9925)やガッティ(AMB-9934)といった後期古典派の知られざる室内楽を発掘、その充実した味わいを十分以上に引き出してみせたイタリアの古楽アンサンブル、ゼフィーロ。 今回はさらに編成を拡張、オーケストラを名乗ってヘンデルとテレマンの名曲中の名曲を演奏している。
 ヘンデルの「水上の音楽」は一般にあまりに壮麗な演奏ばかりが目立つ中、室内楽的な一体感とパート間の駆け引きのうまさにかけては随一のゼフィーロらしく、 緊密にまとまった室内楽のような面白みを演出してくれる。ニケ=コンセール・スピリチュエルの録音(Glossa)とは対極にある、ちいさくていとおしい演奏だ。
 テレマンの管弦楽組曲のなかでも古くから有名なもののひとつ「ハンブルクの潮の満ち干」でも、各楽章の描き分けや描写的楽句の仕上げ方が見事。 ゲーベルやマリナーら往年の名盤に一歩もゆずらない流麗な演奏になっている。随所に出てくる妖艶で特徴的なヴィブラートがたまらなくうつくしい!ジグの“ひっぱり”と“裏打ち”が意外でエキサイティング!
 そんなわけで、寒い冬に部屋でぬくぬくと暖まりながら聴く“水上”として是非すすめたい1枚だ。
ペロタンとノートルダム楽派
 3声のモテトゥス「おお、マリア、慈悲ふかき母」/
 2声と3声のコンドゥクトゥス「救い主よ、この日」/
 2声のコンドゥクトゥス「平和の王よ」/
 2声のコンドゥクトゥス「ラヘルは嘆き」/
 3声のオルガヌム「神に祝福をささげん」
 他、ペロタンおよびその他のノートルダム楽派の
    作曲家による声楽曲(全8曲)
ドミニク・ヴラール(ディレクション)
アンサンブル・ジル・バンショワ
 誰もが待ち望んでいたアンサンブル・ジル・バンショワの新アイテム。独壇場ともいえるノートルダム楽派で、静謐な個性が再び花開く。
 1990年代前半ごろから、グレゴリオ聖歌だろうとノートルダム・ミサだろうとクープランの「ルソン」だろうと、リリースするCDが(まったく誇張ではなく)すべて名盤、というフランスの超絶実力派中世・ルネサンス声楽集団、アンサンブル・ジル・バンショワ。
 ノートルダム楽派ものといえば、各歌手がそれぞれに飛び抜けたソリスト級の実力を誇る同アンサンブルが、最高に得意とするジャンルだ。各声部の独自性を活かしつつ、対位法の妙味を見事に浮き上がらせるその絶唱は、フランスの名レーベルHARMONIC RECORDSでの「ノートルダム・ミサ」をはじめとする名盤の数々で証明済み。ここに登場したペロタン(ぺロティヌス)ら初期ノートルダム楽派の宗教曲集でも、その相性の良さが遺憾なく発揮されている(テノールにはドイツの名歌手ゲルト・デュルク、バリトンには独特の魅力ある声をもつ超実力派ジョセップ・カプレがクレジットされている)。
 ルネサンス声楽曲を愛するファンには必携の一作。もちろん合唱曲ファン、ヒーリング系ファンにも手にとってほしい、気合いの入ったアイテムである。
クロムニェージシュ修道院の音楽
 シュメルツァー:
  騎乗のバレット/3声のソナタ ハ長調/
  ソナタ ト長調「ラ・カロリエッタ」/
  3声のソナタ イ短調
 フックス:4声のソナタ/5声のソナタ
 ヴェイヴァノフスキー:
  4声のソナタ第3番/聖霊のソナタ/
  ソナタ第20番/4声のソナタ ト短調/セレナータ
 ヴェックマン:4声のソナタ第1番/
 タイレ:5声のソナタ
レ・サックブーティエ・ド・トゥルーズ
AMB-9949

(3CD)
2.5CD価格
ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):
 音楽悲劇「ロラン」
ニコラ・テテ(B:ロラン)
アンナ=マリア・パンツァレッラ
 (S:アンジェリーク)
モニク・ザネッティ
 (S:テミール/ベリーズ)
ロバート・ゲチェル
 (CT:アストルフェ)
エフゲニー・アレクシェフ
 (B:ツィリアンテ 他)
クリストフ・ルセ(Cemb)指揮
レ・タラン・リリーク
 2004年1月。
 アリオスト作の騎士物語にもとづくリュリの大作オペラ(プロローグと全5幕)。ルセ自らクラヴサンの前に座り、野望と情熱、情念と悲哀がからみあう一大絵巻を鮮やかに織り上げてゆく。
 そもそもリュリのオペラはここ最近、ERATOでのミンコフスキ指揮「フェートン」とクリスティ指揮のディヴェルティスマン&抜粋集、そしてNAIVEレーベルからリリースされた、やはりルセ指揮レ・タラン・リリークによる「ペルセー」と、それぞれに素晴らしい初録音CDが続々登場しているところ。前作「ペルセー」でも共演したロバート・ゲチェル(Alphaでも数々のヒットを飛ばしているカウンターテナー)、バスティーユ・オペラでミンコフスキ指揮の「ペレアスとメリザンド」でコジェナー、シュトゥッツマンらと共演したニコラ・テステ、エマニュエル・ハイム指揮のヘンデル作品集(Virgin)でも名唱を聴かせてくれたパンツァネッラなど、飛ぶ鳥を落とす勢いの新世代歌手たちが、ルセの指揮下で霊感とパッションあふれる歌唱をくりひろげ、全3枚が嘘のように過ぎてしまう名演だ。老舗ローザンヌ・オペラとヴェルサイユ・バロック音楽センターの共同企画。
ベルリオーズ(ジャン=ピエール・アルノ編):
 「ロメオとジュリエット」からの音楽/
 「イタリアのハロルド」からの音楽/
  「ベンヴェヌート・チェッリーニ」序曲
アンサンブル・カルペ・ディエム
 室内楽ヴァージョンのベルリオーズ。
 カルペ・ディエムとは「その日を摘むべし(=今日を楽しんで生きよ)」といった意味、ホラティウスの詩から採られたラテン語の教訓。
パンチョ・ヴラディゲーロフ(1899-1978):
 ヴァイオリンとピアノのための作品集

  ブルガリア風パラフレーズOp.18〜ラチェニツァ/
  歌 Op.21/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ Op.1/
  ヴァイオリンとピアノのための四つの小品 Op.12
   [幻影/間奏曲/北のロマンス/ワルツ]/
  狂詩曲「ヴァルダル」
スヴェトリン・ルセフ(Vn)
エレーナ・ロザノヴァ(P;*)
 録音:2003年10月、シオン、スイス。使用楽器:クレメンティ社1812年製(*)。
 ロマンティックで幻惑的。20世紀ブルガリアの知られざる名作曲家のヴァイオリン音楽。バルトークやヒンデミット、スカルコッタスやメノッティらが生きた時代に、ブルガリアで活躍していた作曲家ヴラディゲーロフ。1940年から78年に没するまでの間、ソフィア芸大で教鞭をとっていた、いわば「おくれてきた国民楽派」の系譜に属する作曲家だ。
 すでにピアノ連弾作品(CPO)やピアノ独奏曲(Albany Records)など数枚のCDがリリースされているので、コアなブルガリア音楽ファンにとっては馴染み深い存在となっているかもしれない。比較的堅固な書法のなかで7拍子や5拍子などブルガリア独特のリズムを多用するなど、20世紀民俗的音楽としてはかなりとっつきやすい路線の作風をみせてくれる。ここで演奏されているヴァイオリン曲は、小さな作品から大掛かりなソナタまで、どれも妖艶なバルカン・ムードをただよわせた「くせになる」充実作ばかり。
 ブルガリア出身でジェラール・ブーレやカントロフに師事した若手ルセフのヴァイオリンは、祖国の音楽への過剰な思い入れに振りまわされず、自然体=本場人の音、というような姿勢で潔くも密度の濃いサウンドを創り出している。ウクライナ出身のピアニスト・ルザノヴァも、民俗的な雰囲気を見事に盛り上げるあざやかなタッチが素晴らしい。民俗音楽ファン、ブルガリア音楽ファンには大推薦の一作。
太陽王を讃える牧歌劇、
 その他のいかがわしき些事こまごま
  〜M=A.シャルパンティエ世俗作品集

    6声部と通奏低音のための組曲 ニ短調 H.545/
    モリエール台本による牧歌劇「花の王冠」 H.486(*)/
    2声部と通奏低音のための
     プレリュード、メヌエットとパスピエ H.520/
    アンジェリークとメドールの対話 H.506/
    3声部と通奏低音のためのプレリュード ヘ短調 H.528/
    エール「木々にとまった鳥たちよ」 H.456/
    2声部と通奏低音のための二つのメヌエット H.541/
    二重唱「ものみな生まれ変わり、花開く」 H.468/
    エール「春を悦しもうじゃないか」/
    2声部と通奏低音のためのプレリュード/
    2声部と通奏低音のためのカプリース H.542/
    三重唱「グレゴワール、どんだけ寝てんだ」 H.470/
    三重唱「ファンション、やさしいファンション」 H.454/
    三重唱 「小さな真紅の美しい目、
     真一文字のあざやかな口」 H.448/
    2声部と通奏低音のためのサンフォニー H.529
カッサンドル・ベルトン、
ロバート・ゲチェル(歌)他
エロイーズ・ガイヤール
(bFl/tFl/Ob)指揮
アンサンブル・アマリリス
 (*)は世界初録音。ピリオド楽器使用。
 歿後300周年の最後を飾るクリーンヒット! 世界初録音の重要な牧歌劇のほか、エスプリあふれる小品を集めた「小洒落たシャルパンティエ集」
 2003年はビーバー同様M=A.シャルパンティエも歿後300年にあたるが、その最後を飾るべく、本場フランスの俊英たちが素敵な小品集をリリースした。
 ヴェルサイユ・バロック音楽センターで活躍するゲチェルら若手ホープの歌手たちが、すでにAMBROISIEで多数のユニークなアルバムを制作しているアンサンブル・アマリリスと渾然一体「楽器も声も1パート1人」ですばらしいアンサンブルを披露。歌い口もシリアスなものから見事にふざけたものまで多種多様で、切実な哀しさをたたえた宗教曲からは想像もつかないような磊落なシャルパンティエの一面をたっぷりと味合わせてくれる。
 器楽奏者たちも、ヴィヴァルディの超絶名演(AMB-9944)で名をはせたエロイーズ・ガイヤールがオーボエやリコーダーなど様々な楽器をごく繊細に吹きこなしてみせたり、現代楽器でドラティとホリガーの室内楽を驚くべき技量で披露した(AMB-9933)エリック・スペレールがバロック・オーボエを手に参加していたり、と興味はつきない。いつもチェロで参加しているオフェリー・ガイヤールは不参加ながら、随所で英名を馳せている実力派コントラバス奏者アンヌ=マリー・ララが低音ヴィオールでサビのきいた伴奏を聴かせてくれている。
 注目は本盤きっての大曲「花の王冠」。レザール・フロリサンの録音で名高い「花咲ける芸術」や「アクテオン」と同様の牧歌劇(室内小オペラのごときもの)ながら、なんと世界初録音!たおやかにして香気豊かな力強さは、フランスバロック愛好家にはたまらない発見だろう。歿後300周年の最後を飾るにふさわしい、本場からの最高の贈り物。すべての古楽ファンに聴いていただきたい傑作アルバムだ。
AMB-9956

(2CD)
2004年度エリザベート国際コンクール声楽部門
 セミファイナル・コンサート

 1位:イヴォナ・ソボトカ
  ヘンデル:「オットーネ」、
  ドニゼッティ:「愛の妙薬」から 他
 2位:エレーヌ・ギユメット
  ストラヴィンスキー:「放蕩者のなりゆき」、
  ヴェルディ:「ファルスタッフ」から 他
 3位:シャディ・トービー
  コープランドとレーヴェの歌曲
  ロッシーニ:「セミラーミデ」から
 4位:テオドラ・ゲオルギウ
伴奏;
ポール・グッドウィン指揮
アカデミー・オヴ・
 エンシェント・ミュージック
マルク・スーストロ指揮
モネ劇場so.
マリ=クロード・ロワ、
ジョナ・ヴィトー、
トビアス・コッホ、
マリーナ・ベルソヴァ(P) 他
 ベルギー王妃エリザベート国際コンクールの模様を収めた記念ライヴ盤。同コンクールは開催年毎にピアノ→声楽→ヴァイオリンと変わり、2004年度は声楽部門。セミファイナル選考はベルギー各言語のラジオやTVでも中継され、本国では半ば春の恒例イヴェントになっている。そして今回CD化されたのが、まさにそのセミファイナル選考のライヴなのである。
 ファン・ダム、サザーランド、アンドレアス・ショル、イヴォンヌ・ミントン、ヨルマ・ヒンニネン、ペーテル・コーイ、ヘルムート・ドイチュ...と幅広いジャンルから草々たる名歌手・伴奏者15人が審査員に名を連ねたこの審査、入賞者たちはいわずもがな、賞にもれたアーティストたちの歌も気合い十分で実に立派。とても若手とは思えないスケールと舞台度胸を感じさせてくれる。
ヘンデル作品における聖性と俗性
 〜室内楽編成による協奏曲・アリア・カンタータ

   歌劇「アドメート」
    〜器楽による導入曲&アリア「怖ろしき亡霊よ!」/
   歌劇「フラヴィーオ」
    〜アリア「手綱はちぎれ、肌は裂け」/
   合奏協奏曲 ト長調 Op.3-3(オーボエ協奏曲)/
   カンタータ「わが心臓は跳ねまわり」/
   歌劇「ロデリンダ」
    〜二重唱「あなたを抱くということは」/
   リコーダー、ヴァイオリンと通奏低音のための
    トリオ・ソナタ ヘ長調 HWV389/
   オラトリオ「サムソン」〜アリア
    「そして永遠があなたの幸福を祝い」/
   チェンバロ独奏のためのアルマンド/
   オラトリオ「快活な人、思慮深い人、中庸の人」
    〜アリア「いつかはこの弱った心が」
ロベール・エクスペール(CT)
パトリシア・プティボン(S)
ヴィオレーヌ・コシャール(Cemb)
アンサンブル・アマリリス
 ピリオド楽器使用。あたたかく表現豊かな声を持つフランスのカウンターテナーが、アマリリスの面々と織りなす緊密かつ多彩な名演!
 アマリリスの好調はフランスものにとどまらないのはAmbroisie初期の企画盤の数々やヴィヴァルディの傑作アルバムでご存知の通りだが、こちらのヘンデル作品集もシャルパンティエに劣らず素晴らしい。2004年、オーヴェルニュ(フランス中央やや南)で行われたシャス=デュウ音楽祭のためのプログラムを録音したもので、アリアに二重唱、トリオ・ソナタ、チェンバロ独奏にはては1パート1人で合奏協奏曲まで演奏してしまう多彩なプログラムが、いかにも音楽祭的。1枚のアルバムとして楽しみながら聴けるつくりになっている。
 注目すべきはフランス気鋭のカウンターテナー、ロベール・エクスペール。ヴィス、ゼプフェル、ベルタン・・・とフランス出身のカウンターテナーには独特の色香を漂わせる声の持ち主が少なくないが、エクスペールは彼らに通じるセクシーさを残しつつ、むしろ往年のデラーやボウマンら英国のカウンターテナーに通じる滋味豊かなあたたかさを感じさせる声を持った頼もしい新人だ。ARIONやZig-Zag Territoireにも録音しているが、メイン・アーティストとして登場するのはこのCDが最初のよう。パトリシア・プティボン(!)を相手にしての二重唱も堂に入ったもので、的確なアンサンブルを聴かせてくれる。
 器楽陣も小編成ながら多彩な編成で、H.ガイヤールの流麗なオーボエありコシャールのチェンバロ独奏あり(ひどく美しい音響!)俊英E.ジャック(Vc)やR.マイロン(Cb)らの心くすぐる低音あり、と、名人ニコラ・バルトロメーの繊細な録音によって「古楽器を聴く楽しみ」を満喫できる仕上がり。ヘンデル愛好家はもちろん、バロック音楽好きならきっと心に沁みるであろう1作の登場だ。
フォーレ:チェロとピアノのための作品集
 ガブリエル・フォーレ(1845-1924):
  エレジー Op.24/
  チェロとピアノのためのソナタ第1番 Op.109/
  ロマンス Op.69/蝶々 Op.77/
  チェロとピアノのためのソナタ第2番 Op.117/
  シシリエンヌ Op.78/夢のあとで(カザルス編)
オフェリー・ガイヤール(Vc;*)
ブリュノ・フォンテーヌ(P;#)
 使用楽器:ベルナデル=ペル1852年製(*)/弓:19世紀末(*)/スタンウェイ1960年製(#)。
 何もかもオーセンティック、何もかもオリジナル。。。!
 今やフランス音楽界の大立者となった曲者ふたりによる、むずがゆいほどの決定盤がここに登場
 エスプリ漂うERATOのトルトゥリエとユボーによる名盤からはや何十年か、本場フランスから新世紀にふさわしい新たなフォーレ・チェロ作品集の決定盤が登場した!
 チェロは、かつてはレ・タラン・リリークで通奏低音をつとめ、今ではバロック楽器と現代楽器両方をたくみに使い分ける俊英オフェリー・ガイヤール。2004年10月末の来日時はバロック・チェロでバッハの無伴奏組曲を表現豊かに弾いてみせたが、ここでは19世紀中庸〜末の楽器と弓を使用。「現代楽器」でのアプローチだが、演奏作品の年代に合わせた演奏様式の追究にこだわる彼女だけに、軽妙かつ深み・凄みのあるサウンドには独特の味わいが。ライナーノートも自分で執筆、なぜピアノがプレイエルやエラールではなくスタンウェイなのかも明示するこだわりぶり。本人曰く「フォーレをフランスの土産物か何かと勘違いして軽んじる人が多いが、実はたいへん深遠な作曲家。心して臨みたい」とフォーレに対する情熱も並々ならぬようだが、当盤の気合の入り方をみればそれも頷けるというもの。
 ピアノのブリュノ・フォンテーヌはTRANSARTレーベルで数作のCDを制作しているが、発売中のモーツァルト・ソナタ集(TR-124)でみせた非常にユニークな音楽性や、ガーシュウィン歌曲の伴奏(TR-110)にみせるクラシック離れした軽妙なセンス(彼は2004年9月に来日、関西方面で佐渡裕とバーンスタイン作品などで共演し大きな成功を収めている)がフォーレに意外にもマッチし、作品の新しい側面をどんどん切開いてゆく。ちなみに彼はフランスでは作曲・編曲者としても名の知れた存在で、2005年1月日本公開の映画「巴里の恋愛協奏曲」の音楽も担当していたりする。侮れない異才なのだ。
 フランス発のフォーレ器楽曲集は意外にも乏しいところ、ここまでこだわりぬいた快演の登場は、諸手をあげて歓迎したい。
AMB-9960

(2CD)
J.S.バッハ:フランス組曲
  [第4番 変ホ長調 BWV.815/第2番 ハ短調 BWV.813/
  第6番 ホ長調 BWV.817/第5番 ト長調 BWV.816/
  第1番 ニ短調 BWV.812/第3番 ロ短調 BWV.814]
クリストフ・ルセ(Cemb)
 録音:2004年2月、スイス、ヌーシャテル。使用楽器:1632年、ヨハンネス・リュッケルス製(1787年、フォン・ナーゲル改修)。BR>  Ambroisieレーベルに颯爽と登場するや、たちまちのうちに空前絶後の大ヒットを飛ばしたフランスの俊英チェンバロ奏者クリストフ・ルセ。そもそも彼の実力のほどはもはや説明不要なのだが、それでもあれこれ語らずにはいられなくなるほどの名盤だったのが前作「イギリス組曲」だった――と思っていた矢先、さらに幾言も賛辞をついやしたくなる新録音が登場した。それがこの「フランス組曲」全曲録音である。
 ごく飾らない、気負わない演奏であるのに、これほどまでに美しく、よどみなく流麗で、繊細な「フランス組曲」がほかにあっただろうか? と思うほど。その音世界がもたらすあまりの至福ゆえに、ついつい2枚つづけて最後まで聴き惚れてしまうこと間違いなし。
 前作「イギリス組曲」同様、ライナーノートはルセ本人が手がけている。
ローベルト・シューマン(1810-56):
 幻想小曲集 Op.12/子供の情景 Op.15/フモレスケ Op.20
フィリップ・カサール(P)
 録音:2002年6月、ティボール・ヴァルガ・スタジオ、シオン、スイス。
 フランスの実力派によるユニークなドイツ・ロマン派解釈,カサールの本領発揮!
 フランスにおいて「クラシックな」つまりドイツ・ロマン派王道のピアノ作品の解釈に定評のある俊英奏者フィリップ・カサール。演奏会ではもはや一通りのレパートリーをこなし、心機一転・新たな地平を切り開くべく一定のペースで新録音をリリースしつづけている彼だが、2002年のシューベルト・ソナタ集につづいてAMBROISIEレーベルに録音したのは、無垢な子供のイメージをはらんだシューマンの傑作作品集だ。
 ウィーン留学時代にはリートの伴奏を徹底的に学んだというカサールだけあって、ドイツ・ロマン派特有の「小さきものへの愛」のような感じを表現するのが本当に上手い!冒頭の「幻想小曲集」では各楽曲が小宇宙のようにそれぞれ個性的な世界で描き分けられる一方、「子供の情景」では有機的な組曲のつながりを大切にしつつ情感ゆたかな音楽を展開してゆく。それほど録音の多くない「六つの大きなフモレスケ」での堂に入った解釈も見事なものだ。
 ありきたりのピアノ演奏ではないにもかかわらず、きちんと伝統を踏まえた音作りは外さないフィリップ・カサール。映画音楽のサウンドトラックを一人で受け持った「フィリップ・カサールのピアノ・アルバム」(MA-0222)、シューベルトのソナタ集(第13/21番、AMB-9923)とともに、ピアノ・ファン、ロマン派音楽ファン、フランス音楽のファンにもアピールしてゆくであろう味わい深いアイテムがまたひとつ増えたようだ。
モーツァルト/A.ベルナルディーニ編曲:
 「フィガロの結婚」/「ドン・ジョヴァンニ」/
 「コシ・ファン・トゥッテ」(いずれも管楽合奏版)
アンサンブル・
 ゼフィーロ“アルモニー”
 (13管楽器編成)
 Ambroiseレーベルからすでに3枚のCDをリリース、最近では室内オーケストラ編成によるヘンデルとテレマンの「水上の音楽」が好評を博したイタリア随一のピリオド楽器室内楽集団ゼフィーロは、2005年1月下旬に来日公演を予定している。その公演曲目を先取りでき、よく知っている楽曲を素材に彼らの魅力のツボを踏まえておける名演が登場。
 まだレコードもラジオもないモーツァルトの時代には、当たりを取ったオペラの名アリアを劇場の外で手軽に聴く手段として、こうした室内楽や管楽合奏のためのオペラ編曲が大いに流行していたのはご存知のとおり。編曲には名場面を巧みに思い出させる手際のよさが要求されるが、ゼフィーロの主宰者のひとりベルナルディーニによる13管楽器版(言わずもがな「グラン・パルティータ」K.361と同じ編成――つまり正確には12管楽器とコントラバス)はまさにそうした課題をクリアしてあまりある見事なもの。それともゼフィーロの演奏があまりにも鮮烈で闊達なせいか? 弦楽器に比べて表現力はどうしてもアレか...と思われた管楽合奏が、信じられないくらい雄弁に、ありありと名場面の数々を思い起こさせてくれるのである。
 オリジナル楽器でこうした18世紀の管楽合奏、なかんづくモーツァルト・オペラの編曲を聴ける機会は意外に少ないところ、この素晴らしい演奏の登場を大いに歓迎したい。モーツァルティアンならずとも、管楽器音楽ファン、ピリオド楽器ファンと幅広くアピールするアイテムだ。
ハイドン:クラヴィーア・ソナタ集
 ト短調 Hob.XVI:44/変ロ長調 Hob.XVI:2/
 変ロ長調 Hob.XVI:25/変イ長調 Hob.XVI:46/
 変ロ長調 Hob.XVI:18/変ホ長調 Hob.XVI:28
ジェローム・アンタイ(Fp)
 録音:2004年11月。
 ヴィオール奏者として名高いジェローム・アンタイは実は鍵盤楽器も達者で、時々通奏低音を弾いていたりするが、普段は弟のピエールが鍵盤楽器奏者として活躍しているのでソロはめったにない。そのジェロームが、なんとハイドンを録音。その演奏の雄弁さには目を見張るものがある。音はきりりとしているは、エネルギーは高いは踏み込みは果敢だは、聴き応えたっぷり。特に Hob.XVI:46の終楽章の一気呵成の駆け抜けは爽快。
 使用楽器はフランスの王室楽器製作者だったパスカル・ジョセフ・タスカンが1788年に製作した62鍵フォルテピアノ。軽めで洒落た音色は、現代の巨大ピアノからは決して得られない独特の味わいがある。
AMB-9977

(2CD)
J.S.バッハ:
 ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集

 前奏曲 BWV.846a, 847, 851, 850, 855a, 854, 856, 848, 849.
  853, 857(後の「平均律クラヴィーア曲集」の前奏曲)/
 プレアンブルム(小前奏曲)BWV.924, 926, 927a, 930, 928
  (9つの小前奏曲 から)/
 プレアンブルム BWV.772, 775, 778, 779, 781, 784, 786, 785,
  783, 782, 780, 777, 776, 774, 773
  (後の「インヴェンションとシンフォニア」)
 幻想曲 BWV.787, 790, 793, 794, 796, 799, 801, 800, 798,
  797, 795、792、791、789、788
  (後の「インヴェンションとシンフォニア」)
 前奏曲 BWV.924a, 925, 932, 931(「9つの小前奏曲」から)
 運指練習曲 BWV.994/2つのアルマンド BWV.836, 837/
 フーガ ハ長調 BWV.953/3つのメヌエット BWV.841-843/
 バス・スケッチ ト短調 BWV.なし/
 尊き御神の統べしらすままにまつろい BWV.691/
 イエス、わが喜び BWV.753/
 パルティータ BWV.929(シュテルツェル作曲)/
 組曲 イ長調 BWV.824(テレマン作曲)/
 J.C.リヒターによるチェンバロ曲
クリストフ・ルセ(Cemb)
 録音:2004年11月。使用楽器:1632年、ヨハネス・リュッカース製(1787年フォン・ナーゲル改修)。
 かけた途端、思わず引き込まれてしまう魅惑のサウンド。ルセは名器リュッカースを完全に手中におさめており、そのたっぷりとした音色は実に心に沁みる。これらの小曲をここまで鮮やかに聴かせる演奏がかつてあっただろうか。演奏も楽器の音色も、その美しさに息をのむほどの出来栄え。
 今回ルセが世に送り出すのは、大バッハが長男のために書き上げた練習曲集、「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのための音楽帳」。これは、ヴィルヘルムが10歳になった頃から書き始められ、3年くらいかけてこの音楽帳に様々な楽曲が加えられ完成した。これには、のちにインヴェンション、シンフォニアや平均律曲集におさめられることとなる曲の原型、運指練習曲、さらにはコラールまで、実に多岐にわたる内容のものがおさめられており、まさによい勉強になる曲集。この盤では「音楽帳」として残されているものが体系的に録音されている。のちに平均律曲集に含められることとなるプレリュードも、この音楽帳の中では少し形が違うものもあり、バッハがどのように作品を改編していったかをみることもできる興味深い。
フランシス王聖ルイを讃える晩課
 〜アンヴァリッドの聖歌
マルセル・ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
 録音:2005年2月20日、フォントヴロー修道院。
 アンジュー公ルイ1世が城を築いたことでも知られる町ソミュールにある、1101年に設立された修道院フォントヴロー修道院(世界遺産に指定)での録音。パリのアンヴァリッドにあるサンルイ教会で1682年から保管されていた昇階唱をもとに演奏。アンヴァリッドはもともと17世紀にルイ14世が建てた傷病兵の療養所。ドーム教会の地下埋葬所にはナポレオンの遺体が安置されている。アンサンブル・オルガヌムによる、洗練された繊細緻密な歌唱は見事。
AMB-9983

(2CD)
ニコロ・ヨンメッリ(1714-1774):
 歌劇「見捨てられたアルミーダ」
エヴァ・マラス=ゴドレフスカ
(S:アルミーダ)
クレア・ブリュア(Ms:リナルド)
ジル・ラゴン(T:タンクレーディ)
ヴェロニク・ジャンス(S:エルミーニア)
ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms:ランバルド)
パトリシア・プティボン(S:ウバルド)
セシル・ペリン(S:ダーノ)
クリストフ・ルセ指揮
レ・タラン・リリク
 録音:1994年7月24日-8月2日。
 以前 fnac 社が発売していた名盤が待望の復活。ルセはクラヴサン奏者としてメキメキ台頭していた1991年にピリオド楽器アンサンブル、レ・タラン・リリクを創設し、指揮活動にも本格的に乗り出した。このヨンメッリの「見捨てられたアルミーダ」は、声楽大作としては彼の初期の録音。ナポリ出身でシュトゥットガルトで大活躍した人物として名前ばかり知られていたヨンメッリの劇的なオペラを見事に蘇らせた画期的演奏と、非常に高い評価を得、絶賛された。にもかかわらず、その後fnacがCD製作から撤退、廃盤の憂き目にあっていた。やっとの復活はうれしい限りである。
 主役アルミーダはポーランドの名歌手、エヴァ・マラス=ゴドレフスカ、彼女は同時期の映画「カストラート」で歌を担当したことでも知られている。その他、ブリュア、ラゴン、さらに今や大活躍のジャンス、ポルヴェレッリ、プティボンらの若い頃まで、隙のない歌手陣。クラヴサンにはエマニュエル・アイムが参加。10年以上も前に良くぞこれだけ完成度の高い演奏を成し遂げたものだと、改めてルセの才能に驚かされる。
AMB-9986

(2CD+DVD-PAL)
2CD価格
サリエーリ:歌劇「トロフォーニオの洞窟」 オリヴィエ・ラルエット
(Br:アリストーネ)
ラファエッラ・ミラネージ
(S:オフェーリア)
マリー・アーネット(S:ドリ)
ニコライ・シュコフ
(T:アルテミドーロ)
マリオ・カッシ(T:プリステーネ)
カルロ・レポーレ(B:トロフォーニオ)
クリストフ・ルセ指揮
レ・タラン・リリク
 録音:2005年3月、ローザンヌ。
 2006年のモーツァルト生誕250年を受けて、音楽界はまたモーツァルト一色になってしまうかもしれまないが、かのウィーン宮廷作曲サリエリの復活もまた、実は猛烈な勢いで進んでいる。この「トロフォーニオの洞窟」は、1785年10月にウィーンで初演されたオペラ。物語は、二組の仲むつまじいカップルが、中を通ると性格が正反対になるという魔法の洞窟を通ってしまって大騒ぎ、というもの。愉快な物語に、サリエリの見事な音楽で、このオペラは大成功を収めた(音楽之友社刊の「サリエーリ」に詳しい記述がある)。
 いまや古楽界きっての気鋭、ルセとレ・タラン・リリクによるこの演奏を聴けば、成功に気を良くした皇帝がボーナスをはずんだ上に、総譜まで印刷された、という逸話もなるほどと思わせられる。若手中心の歌手もピタリの起用。この上なく見事な世界初録音といえよう。
 なお。特典としてリハーサル風景、インタビューなどを収録したDVDがついておりますが、PAL方式につき、日本製の通常のDVDプレーヤーでは再生できませんので、あらかじめご了承ください。
AMB-9987

(3CD)
2.5CD価格
2005年エリザベート王妃国際音楽コンクール
 ヴァイオリン部門上位入賞者たち


 ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 Op.99(*)
 ショーソン:詩曲 Op.25(+)
 セルゲイ・ハチャトリャン(Vn)−第1位
 ヴァルガ指揮ベルギー王立o.(*) ルジーヌ・ハチャトリャン(P;+)
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108(*)
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216(+)
 ヨッシフ・イヴァノフ(Vn)−第2位
 ルック・デヴォー(P;*) ポール・グッドウィン指揮ワロンエ王立co.(+)
 ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
 米元響子(Vn)‐入賞 トビアス・コッホ(P)
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 Op.12 No.3
 ソフィア・ヨッフェ(Vn)−第3位 ビョルン・レーマン(P)
 サン=サーンス/イザイ編曲:ワルツ形式の練習曲によるカプリース
 ヒュック・ジョー・クン(Vn)−入賞
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
 松山冴花(Vn)−第4位 ヴァルガ指揮ベルギー王立o.
 ジャヴィエ・トッレス・マルドナード(1968-):
  コンクール用新曲「Obscuro Etiamtum Lumine」
 イザイ:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.27 No.5
 ミハイル・オヴルツキ(Vn)−第5位
 ハンス・スルイース(1969-):四大元素
 松山冴花(Vn)−第4位 エリアーネ・ルイス(P)
 ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ ニ長調 Op.21
 アンタル・サライ(Vn)−入賞 トビアス・コッホ(P)
 録音:2005年5月9-14日(セミ・ファイナル)、同23-28日(ファイナル)、ブリュッセル、パレ・ド・ボザール、ライヴ。
 2005年エリザベート王妃国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門上位入賞者たちの実際のコンクール時の演奏をそのまま収めたCD。異様にはりつめた空気の中響く弦の音は、若々しくみずみずしい感性が詰まっており、聴く者の心を打つ。
 優勝者のセルゲイ・ハチャトリャンはこれまでに何度か来日していて、NAIVEレーベルからシベリウスとハチャトゥリアンのVn協奏曲(V-4959)をリリースしている。ここでは、彼の繊細な歌わせ方と美しい音色にますます磨きがかかって、まさに絶品。他の演奏者たちと演奏の空気がまったく違う。日本人の松山冴花も注目株。精緻な歌わせ方で行き届いたブラームスは実に見事。
AMB-9989

(2CD)
フランソワ・クープラン:クラヴサン曲集
 第1組曲/第3組曲/第6番/第7番
ヴィオレーヌ・コチャール(Cemb)
 クープランのクラヴサン作品は情景をありありと呼び覚ますような題名を持ち、調の選択と冒険的な和声法や不協和音によって雰囲気を表現している。ヴィオレーヌ・コチャールの気品溢れる演奏が、ルイ15 世時代の典雅を新鮮に蘇らせる。
AMB-9992

(2CD+DVD-PAL)
2CD価格
ヴィヴァルディ:チェロと通奏低音のためのソナタ集
 第3番 イ短調/第5番 ホ短調/第9番 ト短調/第2番 ヘ長調/
 第7番 イ短調/第6番 変ロ長調/第4番 変ロ長調/
 第1番 変ロ長調/第8番 変ホ長調
 [DVD-PAL]
 ヴィヴァルディについて(11分)/
 オフェリー・ガイヤール自身について(28分)
オフェリー・ガイヤール(Vc)(*)
プルチネッラ
 [エマニュエル・ジャック(Vc)
 トマス・ボイセン
  (テオルボ、バロックギター)
 モード・グラットン(Cemb、Org)
 ディヴィット・シンクレア(Cb)
 トール・ハーラル・ヨンセン
  (バッテンテ・ギター)
 ジョバンナ・ペシ(Hp)]
 録音:2005年11月。使用楽器:1737年、ゴフリラー製(*)。2枚目はデュアルディスク仕様(CD2/DVD-PAL)。言語:フランス語、英語字幕付き。
 ヴィヴァルディが生前出版した最後の作品である6つのチェロ・ソナタに、筆写譜の形で残されている3曲を加えた全9曲を収録。2枚目はデュアルディスク仕様となっていて、ガイヤールの語りと演奏を映像で楽しめる。
 哀愁を帯びた香気あふれる作品を、ガイヤールは深みと艶のある音色で奏し、またテオルボ/バロックギターやチェンバロ/オルガンなど楽器を弾き分けた通奏低音は新鮮な響きを生んでいる。
 ガイヤールが使用している銘器ゴフリラーはヴィヴァルディと同じくヴェネチア生まれ。ヴィヴァルディの作品をゴフリラーで演奏することは必然のようにも感じ、この銘器を弾きこなしているガイヤールにも驚嘆せざるをえない。DVDは、ガイヤールがトルトゥリエ、ロストロポーヴィッチ、デュ・プレについて語る場面や、生徒にチェロを教える場面などチェロの演奏を交えた興味深い内容を収めている。
 DVD映像はPAL方式の記録のため、国内の通常機器では再生できません。また、DISC 2 はデュアルディスク(CDとDVDが両面に貼り合わされているフォーマット)のため厚みがあり、機器メーカーによってはCD面も再生を保証していない場合がございます。
AMB-9993

(5CD)
2.5CD価格
ベートーヴェン:交響曲全集 ジョン・ネルソン指揮
アンサンブル・
 オルケストラル・ドゥ・パリ
(パリ・アンサンブルo.)
 「革命児ベートーヴェン」・・・使い古された言葉ではあるが、まさにこの言葉を実感させてくれる演奏がボックスセットになって登場。アンサンブル・オルケストラル・ドゥ・パリのしなやかで強靭な音色、ネルソンの精緻な指揮ぶりはまさに完璧としかいいようがない。
 第1番の冒頭から、新しい発見に満ち溢れている。8番の第2楽章のアンサンブルも、どこまでも軽やかではあるが決して乱れることがない。なお、国内代理店は「AMB-120〜124のボックス化」としているが、これらの単売アイテムはまだ代理店からアナウンスされていない。
AMB-9995

(2CD)
グルックのレアなイタリア・オペラを、
 クリストフ・ルセが世界初録音

  グルック:歌劇「アリステオ」/
        歌劇「バウチとフィレモーネ」
アン・ハレンベリ
(Ms;アリステオ/羊飼いの娘)
マグヌス・スターヴェラン
(T;アティ/ジョーヴェ)
ディッテ・アナセン(S;チレーネ/バウチ)
マリー・レノーマン(Ms;
チディッペ/フィレモーネ/シルヴィア)
クリストフ・ルセ指揮
レ・タラン・リリク、
ナミュール室内cho.
 録音:2006年。
 クリストフ・ルセが、グルックのレアなイタリア・オペラを世界初録音!ここに収録された二つのオペラは、1769年にグルックがイタリアを訪問した際、ルイ15世の孫であるパルマ公爵フェルディナンドと、オーストリアの大公夫人マリア・アマーリアの結婚式のために作曲されたもの。全体は「アポッロの祝宴」と名付けられ、「プロローゴ(序幕)」、「バウチとフィレモーネ」、「アリステオ」、そして「オルフェオとエウリディーチェ」全部と、4つの部分からなり、それぞれが独立した作品だった。ここではそのうち、「バウチとフィレモーネ」と「アリステオ」を収録している。ルセとレ・タラン ・ リリクの見事な音楽と、スターヴェラン、ハレンベリといった北欧系のバロック歌手の気持ちのよい歌によって、グルックの幻の作品が見事に甦っている。
シャイト(1587-1654):Ludi Musici(音楽の遊戯)
 ガイヤルド・バタッリャ/カンツォーナ/クーラント/他
レ・サックブーティエ
 シュッツ、シャインとともに、ドイツ初期バロックの「3S」の一人として名高いシャイトによる作品集。サックブーティエは、トゥールーズに拠点をおき、25年以上にわたって活動をつづけ、古楽の名アンサンブル団体として押しも押されぬ存在。いまや「伝説の」管楽器奏者、ジャン=ピエール・カニャックのコルネットによるガイヤルド・バタッリャは見もの。この曲は、シャイトが宮廷楽団のコルネット奏者に献呈したというだけあって、超絶技巧で華やかな作品なだけに、カニャックの名人ぶりが光る。ほかの作品も、メンバーたちが発する華麗な管楽器の音色に圧倒されてしまう。
テンプル騎士団の聖歌
 〜12世紀のエルサレムの聖墳墓教会

 アンティフォナ:聖なる十字架をにないたまえ
 レスポンソリウム:
  デウスの祝福/力天使と能天使の名誉/
  キリエ・エレイソン/他
マルセル・ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
 録音:2005年12月。
フランク:ヴァイオリン・ソナタ
イザイ:ヴァイオリン・ソナタ Op.27
ラファエル・デハーン(1943-):ヴァイオリン・ソナタ(2003)
ヨシフ・イワノフ(Vn)
ダニエル・ブルーメンタール(P)
 録音:2006年1月。
 ヨシフ・イワノフは2005年エリザベート王妃国際音楽コンクール第2位に輝いた、ベルギー期待の若手ヴァイオリニスト。(ちなみに第1位は日本でも知名度を上げつつあるセルゲイ・ハチャトリアン;V-4959。)コンクールでも圧倒的実力を見せつけ聴衆を熱狂させたイワノフ。このアルバムでは、循環形式が用いられている名作、フランクのヴァイオリン・ソナタを演奏。目のくらむようなテクニック、純粋で豊かな音色を讃えた演奏は、10代とは思えない音楽的センスを感じさせる。
AM-104

(1CD+
 BONUS DVD VIDEO)
1CD価格
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz.117
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ第2番
ダヴィド・グリマル(Vn)
ジョルジュ・
 プルーデルマッハー
 (P)
 フランスが生んだ名ヴァイオリニスト、ダヴィド・グリマル(1973-)待望のソロ新譜は、ヴァイオリンの王道名曲をあつめた1枚。ピアニストに名手プルーデルマッハーをむかえ、丁々発止のアンサンブルを展開している。グリマルのバルトークは、独特の土の薫りを感じさせつつもどこかクールさを保っており、実に独特。ドビュッシーでも変幻自在の音色とリズムで聴く者を引きつけて放さない。グリマルの魅力が充分にたのしめる1枚となっている。
ファヴェンティーナ〜
 ファエンツァ写本117(1390-1420)

 [ミサ通常文]
 キリエ「全能なる創り主」(79葉表-裏)
 キリエ「全能なる創り主」(88葉表-90葉表)
 グロリア(90葉表-92葉裏)
 キリエ「源泉にして根本」(2葉表-3葉表)
 「アレルヤ、私は良い羊飼いである」(194葉裏)
 キリエ「創造主」(62葉表-裏、26葉表)
 [のように歌われた]
 「われらの代願者であり、かつてもそうであった」
 (「かつてはそうでなかったものにお前はなった」
   のように歌われた)(32葉裏、46葉裏-48葉表)
 「真実をもたらすために」
 (「恋人を喜ばせることができない」
   のように歌われた)(59葉裏)
 「恋人を喜ばせることができない」
  (78葉表-79葉表)
 [晩課]
 「神よ速やかにわたしを救い出し」
  (93葉表-94葉表)
 アンティフォナ「この方は処女のなかの元后」
  (141葉表)、
 詩篇第112番「主の僕らよ、主を賛美せよ」
 「めでたし、海の星よ」(96葉裏-97葉表)
 アンティフォナ「めでたし、天の元后よ」
  (109葉裏-110葉表)
 「マニフィカート(わたしの魂は主をあがめ)」
  (95葉表-96葉裏)
 「初めにありしごとく」
 (「しばしばわが歩みは」のように歌われた)
  (94葉裏)
 「主を賛美しよう、神に感謝」(79葉表-裏)
 「主を賛美しよう」(79葉表-裏)
 「主を賛美しよう」(57葉表-58葉裏)
ペドロ・メメルスドルフ指揮
マーラ・プニカ
 録音:2005年7月、ボローニャ。
 タイトルにもなっているファエンツァ写本は、ミサ諸章のための単旋聖歌に基づく鍵盤曲や、チコーニアやランディーニを含むイタリア・トレチェントの作曲家たちのマドリガーレやバッラータを鍵盤楽器用に装飾的に編曲した鍵盤曲が集められた写本。メメルスドルフはこの鍵盤曲の写本から、その記譜された装飾句に注目し、14世紀イタリアで行われていたと思われる様々な装飾を蘇らせた単旋聖歌を再現している。
 彼が率いるマーラ・プニカは、この中世を中心とした様々な曲に、斬新な解釈と個性的なアプローチで臨む団体。この録音においても、様々な装飾に彩られた単旋聖歌の魅力を十全に引き出している。
AMB-109

(2CD)
クリストフ・ルセのチェンバロによる
 J.S.バッハ:オブリガート・チェンバロと
  ヴァイオリンのための6つのソナタ BWV1014〜1019
ステファノ・
 モンタナーリ(Vn)
クリストフ・ルセ(Cemb)
 指揮の分野での活躍もめざましいクリストフ・ルセのチェンバロによる、バッハの最新録音の登場。
 今回はバッハの「オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのための6つのソナタ」。第1番の冒頭のチェンバロが鳴ったその瞬間から、空気ががらりと変わってたちまちバッハの世界へと引き込まれる。5楽章からなる第6番は、中間の楽章にチェンバロのソロがあるが、これはパルティータの第6番にも転用されているもの。充実した楽章で、ルセのチェンバロがたっぷりと堪能出来る。
 ヴァイオリンのモンタナーリは、アカデミア・ヴィザンチナでコンサートマスターを努めるなど世界でも評価の高い今もっとも活躍しているヴァイオリニストの一人。最高の組み合わせによるバッハを、アンブロワジーレーベルの極上の録音で聴く、至福のひとときを味わえる。
シェーンベルク:浄夜(弦楽六重奏版)(*)
R.シュトラウス:メタモルフォーゼン(変容)(#)
デイヴィッド・グリマル(1Vn;*)
アクセル・シャッヒャー(2Vn;*)
クリストフ・
 コルツェルスキ(Va;*)
マヤ・ラズーリー=
 コルツェルスキ(2Va;*)
フランソワ・サルケ(Vc;*)
アントワーヌ・レデリン(Vc;*)
ル・ディソナンス(#)
 特に古楽に定評のあるアンブロワジーから、新ウィーン楽派好きにはたまらないカップリング2曲の登場。「浄夜」は弦楽六重奏版、研ぎ澄まされた官能的な音色に心がどうにかなってしまいそうな逸品にしあがっている。「メタモルフォーゼ」は、どちらかというとあたたかな音色による音楽作りだが、得られる響きはこれまた至福のとろけ具合。この室内楽を率いるグリマルは、そのピンと張った音色と集中力には定評のあるヴァイオリニスト。彼の統率によるアンサンブルは一糸乱れぬ完璧さ。録音も、弦の美しい響きをたくみにとらえたもので、さすが様々な時代の楽器の様々な編成のものを録りつづけてきたレーベル、といったところ。
J.S.バッハ:
 無伴奏パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004
  (ヴィオラ編曲版)
リゲティ:無伴奏ヴィオラソナタ
アントワーヌ・
 タメスティット(Va)
 使用楽器:Étienne Batelot,1999 / 使用弓:Sylvain Bigot,2004。
 これまでにもラ・フォル・ジュルネ音楽祭や水戸芸術館のコンサート等で何度も来日し、2007年5月のヴィオラ・スペースでも来日が予定されている人気のヴィオラ奏者、タメスティット。タベア・ツィンマーマンの愛弟子で、2004年のミュンヘン国際音楽コンクールの第一位をはじめ数々のコンクールの輝かしい優勝歴はまさにヴィオラの申し子といったところ。彼の奏でる音色は、らくらくとしていて温かい魅力に満ちている。ヴィオラ独特の深い色合いの音色から、きらきらと輝く音色まで、変幻自在の表現に、引き込まれてしまう一枚。
 当初、AMB-111という記号番号でご案内しておりましたが、上記へ変更となりました。
旅するヴィルトゥオーゾ〜
 デュオ・ソナタ&トリオ・ソナタ集

 テレマン:
  トリオ・ソナタ ニ短調/
  「音楽の練習帳」より
   [トリオ・ソナタ ト短調/
    トリオ・ソナタ 変ロ長調]/
  「忠実な音楽の師」〜ソナタ ニ長調
  「音楽の練習帳」より
   [トリオ・ソナタ 変ホ長調/
    トリオ・ソナタ イ短調]
アンサンブル・アマリリス
[エロイーズ・ガイヤール
 (音楽監督/
  リコーダー/Ob)
 ヴィオレーヌ・
  コシャール(Cemb)
 デイヴィッド・
  プランティエ(Vn)
 エマニュエル・
  ジャックス(Vc)
 ラウラ・モニカ・
  プスティルニク
 (リュート)]
 録音:2006年3月。
 タイトルのとおり、超絶技巧的な要素をふんだんに盛り込んだ、テレマンによる室内楽作品集。エロイーズ・ガイヤールの奏でるオーボエやリコーダーの音色は、実に色彩豊かで、濃厚な表現にうっとりさせられる。「忠実な音楽の師」はテレマンが生きていた当時に刊行されていた音楽雑誌に収録されていたもので、家庭にいながらにして様々なタイプの音楽がたのしめる楽譜として人気を誇っていた。こんな素敵な作品の新曲の楽譜が定期的に刊行されていたなんて、当時の人々はさぞ楽しみだったことだろう。アンサンブル・アマリリスの名人芸が存分に堪能できる一枚。
バッハ王朝
 J.S.バッハ(1685-1750):
  チェンバロ協奏曲 ニ短調BWV 1059
 C.P.E.(1714-1788):
  チェロ協奏曲 イ長調Wq172 /
  交響曲 ハ長調Wq182-3
 W.F.バッハ(1710-1784):
  フルート協奏曲 ニ長調BR WFB C15
クリストフ・ルセ(Cemb)指揮
レ・タラン・リリク
酒井 淳(Vc)
ジョスリーヌ・ドビグニ(Fl)
 バッハ親子の作品を刺激度ナンバーワンのオーケストラ、レ・タラン・リリクの演奏で。チェンバロ協奏曲のソロはもちろんルセ!
 そもそもバッハの息子たちは、「バッハ」と名乗った時点で間違いだった。あまりにも偉大すぎる父J.S.バッハのおかげで、音楽家の息子達はその真価を認められないままであるといっても過言ではないだろう。息子達は、偉大なる父バッハ像を超えることを求められ、結果モダーンで、さらに父の築いたものとは違うところでスタイルを築こうと必死だった。後世の音楽愛好家たちはしかし、彼らの音楽が、大バッハと違う、というだけで期待を裏切られたような気分になった。しかし、息子達があの偉大なる父とは違うことをし、何かを築こうとしただけでも賞賛に値すると考えることも出来るだろう。この後期バロックから古典派時代をつなぐ重要な音楽家たちの作品を、いま一度再認識しようではないか。ルセと、ル・タラン・リリクの面々による刺激的な演奏と、ソリストたちの名人ぶりをとくとご覧あれ。
 なお、国内代理店はチェリストの漢字表記を行っておりませんが、同一代理店扱いの BIS レーベルのアイテム等から推測し、当店独自に記載しております。
AM-126

(1CD +
 1DVD_VIDEO[PAL])
1CD価格
ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805):作品集
 ファンダンゴ〜2つのヴァイオリン、ヴィオラ、
  チェロ、2つのギター、打楽器、
   カスタネットのための五重奏 ニ長調 G448/
 チェロ協奏曲 ニ長調 G483/
 アリア・アカデミカ
  「Tyrannous love(暴君の愛)」G557(*)/
 チェロ協奏曲 ト長調 G480
オフェリー・ガイヤール
(コンチェルタンテVc)
  音楽監督
サンドリーヌ・ピオー(S;*)
ロルフ・リスレヴァン(G)
プルチネルラ
 録音:2007年1月、4月、ポワジー劇場、ノートル=ダム大聖堂(パリ)、DVD収録:2007年4月、ノートル=ダム大聖堂。ガイヤールの使用楽器:1737年製Francesco Goffriller。
 繊細さと芯の強さを兼ね備えた音楽性、あたたかみと大胆さが共存する音色、そしてチャーミングな容姿で聴くものを魅了し続けるチェリスト、オフェリー・ガイヤール。彼女の最新録音は、ボッケリーニ。ボッケリーニは自身もチェロのたいへんな名手であったこともあり、現在に至るまで、すべてのチェリストにとって特別な存在の作曲家。ガイヤールもボッケリーニに対しては特別な想いをもっており、このディスクも、まるでボッケリーニへのラブ・レターのように、特別な思い入れを込めて録音された。
 (*)のアリアは、ソプラノとのかけあいの際に、チェリストにも美しい高音で奏でることが求められる。ピオーの鈴を転がすような歌声と、ガイヤールのチェロの音色の交わりは愉悦のひととき。この曲の高音を奏でる際のチェリストの左手は、「エターナル・スノー(eternal snow)」と呼ばれるポジションにしばしば置かれる。これは、ブリッジに近い部分で、ここに左手がある状態で弦を弓でこすると、弓に塗ってある松脂が剥落し、その粉が雪のように見えることからこう呼ばれるもの。このポジションでの演奏はチェロ奏者にとって困難であるが快感でもあり、また、演奏の面でもエレガントな音色が得られる効果的な奏法。ただ、これは、ボッケリーニが後世のチェロ奏者たちのたのしみのために書いたのではなく、高い音域で自由に奏でようという重力の法則へのチャレンジをボッケリーニがしたのだ、とガイヤールは語っている。
 スペイン趣味のセンス溢れる「ファンダンゴ」は、もともとはチェロ2本を含む五重奏のために書かれ、後になってギターの名手によって編曲された。ファンダンゴとは、男女2人1組になって踊られるやや肉感的な踊り。17世紀にこの踊りを見た人物の記述に「この踊りは愛の誕生から終わりまで、愛の溜息からエクスタシーまで、愛のあらゆるものの表現。この踊りを踊ったあと、女性は男性を拒むことなどできないだろう」とあるもの。ここでも、熱く情熱的な演奏が繰り広げられており、彼女の新しい境地を見るかのようで実に新鮮。
 2曲のチェロ協奏曲では、見事な弓さばきと、あたたかみのある歌心を心ゆくまで味わえることは言うまでもなく、ボッケリーニの魅力が200%味わえる見事な内容となっている。
 特典映像(収録がPAL方式なので、国内の通常映像機器では視聴不可)では、ガイヤールが「エターナル・スノー」について簡単な実演を交えながら語ったり、ボッケリーニについても語ったりしている。実際の演奏風景も収録。
AM-127

(2CD)
アンリ・デマレ(1661-1741):
 歌劇「ヴェニュスとアドニス」(1697)
カリーヌ・デエイェ
(Ms;ヴェニュス)
セバスティアン・
 ドロワ(T;アドニス)
アンナ=マリア・
 パンツァレッラ
(S;シディプ)
ヘンク・ネヴェン
(Br;マルス)
イングリット・
 ペリューシュ
(S;ベローヌ)
ジャン・テジャン
(B;嫉妬)
アンデルス・J.
 ダーリン
(T;マルスの従者)
クリストフ・ルセ指揮
レ・タラン・リリク
 録音:2006年4月、5月。
 ルセ最新録音。デマレは、アンドレ・カンプラ(1660年生まれ)と同世代のフランスの作曲家。早くから音楽的才能を示し、順風満帆の人生を送っていたものの、教え子の若い娘と恋に落ち、結婚を娘の父から大反対されたことで、フランスから駆け落ち、華々しい活動を捨ててしまったという人物。「ヴェニュスとアドニス」は、まだリュリ時代の様式を残しつつも、音楽はずっと柔らかく色彩的で躍動感があり、バロック好きが聞いたら狂喜乱舞間違いなしの名作。演奏がまた凄い!今やバロックオペラのトップランナーというべきクリストフ・ルセが冴えに冴えた指揮で、全盛期のクリスティもかくやという素晴らしさ。当然歌手たちも全力を上げている。しかもこれはライヴ録音。とてもそうは思えない高い完成度にはただ唖然。ルセ、とんでもない領域に達しているかもしれない。
El Fuego「熱情」〜16世紀スペインの音楽(全9曲)
 マーテオ・フレーチャ(1481-1553):
  エル・フエゴ(熱情)/槍試合/黒人
 フアン・バスケス(1500-1560):
  私の目の命のために/ローゼルの泉
 アラウショ:68音のティエント
 エレディア:88音の戦いのティエント/他
レ・サックブーティエ
アディアナ・フェルナンデス(S)
デイヴィッド・サガストゥム(A)
ルイ・ヴィリャマヨ(T)
イヴァン・ガルシア(B)
 エンサラーダ集(スペイン語、ラテン語、イタリア語の歌曲)。すでに16世紀に、エンサラーダは成熟したジャンルとして人々に愛されていた。凝った詩の韻律の取り方など、言葉はわからなくてもそのリズムの独特の表情はいつ聴いても素敵。
AM-130

カタログ付
限定盤
フォーレ:
 悲歌 Op.24/チェロ・ソナタ第1番 ニ短調 Op.109
 ロマンス イ長調 Op.69/蝶々 Op.77
 チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.117
 シチリアーナ Op.78/夢のあとに(カザルス編)
オフェリー・ガイヤール
 (Vc:)
ブリュノ・フォンテーヌ(P)
 旧品番:AMB-9959のカタログ付き限定盤。使用楽器:1852年ベルナデル=ペル。ガイヤールの、思わず溜息が出てしまうようなしなやかで色っぽく美しい音色の名盤に、カタログがついてお買い得価格になって再登場。フォーレのチェロ作品はどれも香り豊かで実に繊細。それをガイヤールが奏でるなんて、いつ聴いても贅沢の極みの1枚。
AM-133

(2CD)
ヘンデル:歌劇「ゴールのアマディージ」 マリア・リッカルダ・
 ヴェッセリング
(Ms;アマディージ)
エレナ・デ・ラ・メルセド
(S;オリアーネ)
シャロン・ロストルフ・ザミール
(S;オルガンド)
ジョルディ・ドメネチュ
(CT;ダルダーノ)
エドゥアルド・ロペス・バンソ指揮
アル・アイレ・
 エスパニョルo.
 録音:2006年。ヘンデルの「アマディージ」は、1715年にロンドンで発表されたヘンデルの比較的初期のイタリアオペラ。
 アマディージはゴール(=フランス辺り)の英雄で、幸福の島の王女オリアーナと愛しあっている。しかし魔女メリッサがアマディージに横恋慕、オリアーナを愛しているトラキアの王子ダルダーノを利用して、二人の仲を妨害。様々な困難の末、アマディージがオリアーナと結ばれる、という話。
 「アマディージ」は1990年代前半まではほとんど埋もれたオペラで、録音も1989年のミンコフスキの録音だけ。ところが近年急速に人気が高まり、1996年以降十数のプロダクションで上演されている人気作になっている。バンソとアル・アイレ・エスパニョルは、2005年から数回上演、この録音は2006年7月のモンペリエでの演奏会形式上演をもとにしたもの。ヘンデルのメッゾ役で高い評価を得ているヴェッセリングを筆頭に、スペインの注目のソプラノ、メルセド、イスラエルのソプラノ、ザミール、そしてバルセロナ出身のカウンターテナー、ドメネチュと、非常に強力なキャスト。もちろんバンソのダイナミックにして繊細な音楽もヘンデルのオペラを大いに盛り上げている。
 なお、バンソとアル・アイレ・エスパニョルによるヘンデルのオペラは、2008年に「ロドリーゴ」が予定されている。
コン・パッシオーネ
 チャイコフスキー(Rok Klopic 編):
  ワルツ・スケルツォ Op.34/感傷的なワルツ Op.51-6
 ラヴェル:ツィガーヌ
 ショーソン:詩曲
 クライスラー:愛の喜び/ウィーン奇想曲
 サラサーテ:バスク奇想曲
 シチェドリン:アルベニス風に
 ワックスマン:カルメン幻想曲
ヨッシフ・イヴァノフ(Vn;*)
イタマール・ゴラン(P)
 使用楽器:ストラディヴァリウス Piatti, 1717。なんとも有名曲ばかりを集めた、楽しめるプログラム。演奏するはヨッシフ・イヴァノフ。彼は17歳でエリザベート国際コンクール第2位、さらに聴衆賞も獲得したというツワモノ。あのジェラール・プーレにも認められたというから、実力は間違いなし。きわめて熱い音楽だが、フェロモンで押しまくるのではなく、太さと細さの絶妙なバランスの音色で聴かせ、時に繊細さを漂わせた色気をふっと薫らせ、私たちをクラッとさせる。フランスの繊細でおしゃれな伊達男風の魅力に溢れたヴァイオリニスト。もちろんテクニックはばっちり。ツィガーヌも乱れることなくラヴェルのスペイン趣味を歌いきる。彼が奏でるこれらの有名曲はとてつもなく芳しさと瑞々しさを得て、さらなる魅力を放つ。リトアニア出身のゴランのひとくせ効いたサポートも見事。
AM-143

(4CD)
1CD価格
価格帯:A
ヨーロッパのバロック音楽
 CD1:ヘンデル:リコーダーとオーボエのソナタ集(AMB-9910
  リコーダーと通奏低音のためのソナタ[HWV367/HWV362/HWV365/HWV369/HWV360]/
  オーボエと通奏低音のためのソナタ[HWV366/HWV363]
 CD2:ヴィヴァルディ:
  ソプラニーノ、リコーダー、およびチェロのための協奏曲集(AMB-9944

   [ハ長調 RV.443/ト短調 RV.439「夜」/ハ短調 RV.401/ヘ長調 RV.433「海の嵐」/
    ロ短調 RV.424/ニ長調 RV.428「ごしきひわ」/ハ長調 RV.443]
 CD3:フリオーソ・マ・ノン・トロッポ〜
      イタリア 1602-1717(*)(AMB-9901

  パンドルフィ:ラ・ビアンクッチャ/ラ・ベルナベーア
  ディンディア:ディドーの嘆き/セルマ・イ・サラヴェルデ:丘に衣をまとわせた
  フレスコバルディ:トッカータ第1番/ファルコニエーリ:ラ・ボルガ
  カッチーニ:うるわしのアマリッリ/ヤッキーニ:ソナタ イ短調
  ロッティ:カンタータ「わかる、目隠しした神よ」
  コレッリ:ソナタ ニ短調「ラ・フォリア」Op.5-12
  ファルコニエーリ:「甘い調べが」とそのコレンテ
 CD4:宮廷の貴婦人たちの調べ(#)(AMB-9904
  フィリドール:オーボエ、通奏低音のための組曲第5番 ニ短調(1717)
  バリエール:トリオ・ソナタ第2番 ニ短調/チェロと通奏低音のためのソナタ第4番 ヘ長調
  ラ・バール:組曲第9番 ト長調/オトテール:組曲第2番 ハ短調
  ボワモルティエ:トリオ・ソナタ ホ短調
マリセール・ヴィツォレク(S;*) アンヌ=マリー・ラーラ(Vg;#)
アンサンブル・アマリリス
 [エロイーズ・ガイヤール(ソプラニーノ[ピッコロ]/アルト・リコーダー/Ob)
  オフェリー・ガイヤール(バロックVc) ヴィオレーヌ・コシャール(Cemb/Org)]
 魅惑の古楽アンサンブル集団、アンサンブル・アマリリス。エロイーズの奏でる、ヴィルトゥオーゾ性を充分に発揮したオーボエやリコーダーと、彼女を支える弦楽器奏者たちのセンスの光るアンサンブルは、常に私たちを魅了してきた。ここに収められたのは、廃盤になってしまっているものも含めた(カデンツァ注:どのアイテムか代理店資料に記載無し)名盤ばかり。なかでもバロック時代のフランス・リコーダー名門家系のオトテールの作品は、瑞々しい輝きを放っている。
 #2007年年末向けの限定特価商品で、初回限定生産のため、通常1年以内にメーカー品切れ&廃盤となる形態の商品です。


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