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ARTE DELL 'ARCO JAPAN
特記以外 1枚あたり¥3080(税抜¥2800)



 バロック・チェロの鈴木秀美自らが結成し指揮を務めるオーケストラ・リベラ・クラシカによるハイドンの交響曲全曲とモーツァルト、ベートーヴェンなどを発売する自主レーベル。彼の指揮録音は当シリーズがデビューとなったが、じつは秋山、尾高両氏に師事、その凄さは知る人ぞ知る状態であったと言う。
 当シリーズは当初 TDK コアから発売されていたが、同社は2008年2月にクリエイティヴ・コアと名称変更(そのため、旧盤の記号部分が数種類ある)、さらに2009年以降TDKロゴマークの使用権が切れると言う理由から、既出アイテムが徐々に廃盤となってしまった。TDKオリジナル・コンサートなどの別シリーズは "FM Tokyo Live (TDKオリジナルコンサート)" シリーズとして DENON から再発売が始まっているが、当 "Arte dell'arco" シリーズのみ自主制作レーベルとして独立し、新録音&再発売が開始されている。

ADJ-038/043
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(6CD)
4CD価格
スタンリー・ホッホランドの芸術
 モーツァルト:
  ピアノ・ソナタ〔変ホ長調 K.282 /イ短調 K.310 /ヘ長調 K.533+494〕/幻想曲 ハ短調 K.475 /
  ロンド イ短調 K.511[録音:2007年5月27日-29日、秩父ミューズパーク音楽堂/旧品番:CCAD-027]/
  ピアノ三重奏曲集〔変ロ長調 K.502 /ホ長調 K.542 /ハ短調 K.548 〕[若松夏美(Vn) 鈴木秀美(Vc)/
    録音:2007年5月24日-26日、秩父ミューズパーク音楽堂/旧品番:CCAD-026]/
  ピアノ四重奏曲集〔ト短調 K.478 /変ホ長調 K.493 〕/ピアノ三重奏曲 ト長調 K.564[若松夏美(Vn)
    成田寛(Va) 鈴木秀美(Vc)/録音:2010年6月6日-9日、秩父ミューズパーク音楽堂/旧品番:ADJ-028]/
  ピアノ協奏曲〔第20番 ニ短調 K.466/第12番 イ長調 K.414〜第2楽章〕[鈴木秀美指揮オーケストラ・
     リベラ・クラシカ/録音:2006年10月21日、東京、浜離宮朝日ホール、ライヴ/旧品番:TDKAD-022より]
 シューベルト:
  華麗なるロンド ロ短調 D895 /ソナタ(二重奏曲) イ長調 D574 /幻想曲 ハ長調 D934[ヴェラ・ベス(Vn)/
    録音:1982年6月、ヴァールセ教会、アムステルダム、オランダ/旧品番:CCAD-026
  ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D959 /レントラー D790 より Nos.1, 3-8, 11 /3つのピアノ曲 D946[録音:
    2008年12月12日-24日、スタジオ・オンデア・デ・リンデン、ファルテルモント、オランダ/旧品番:CCAD-029

 スタンリー・ホッホランド(Fp)
 ジュエルケース+スリーブケース+解説書付。旧品番の内、TDKAD、CCAD 記号盤はクリエイティヴ・コア(旧・TDKコア)からの発売盤で、既に入手不能となっている。 CCAD-029 はSACDハイブリッド盤だったが、今回はCDでの再発売。フォルテピアノ界の静かなる巨匠、スタンリー・ホッホランドの滋味溢れる演奏の集大成。1982年のヴェラ・ベス(Vn)との共演から、鈴木秀美(Vc)、若松夏美(Vn)、成田寛(Va)との室内楽、さらにはオーケストラ・リベラ・クラシカとの協奏曲、そして2008年のシューベルトまでを網羅する貴重な録音集。語法を重んじながらも夢と詩情に溢れるフォルテピアノ界の先駆者、スタンリー・ホッホランドが、千変万化のタッチで語りかけるモーツァルト、シューベルトの名演の数々を6枚組ディスクにまとめた。ブックレットも充実で日本語・英語の解説をはじめ、録音時の写真などが掲載されている。
 スタンリー・ホッホランド(Fp):アムステルダム音楽院でピアノと音楽理論をヤープ・スパーンデルマン師に師事。その後ロンドンでマリア・クルチオ、ブルーミントン(アメリカ)でメナハム・プレスラー各氏のもとで研鑽を積む。ソリスト、また室内楽奏者として、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、日本などで演奏活動を行っている。ホッホランドはフォルテピアノ奏者としての先駆者の一人であり、70年代のはじめからアンナー・ビルスマ、ヴェラ・ベスらとの共演で多くの録音を行った。また、ブリリアント・クラシックスによるハイドンの鍵盤楽器のためのソナタ全曲録音に参加。多くの室内楽に参加し、古楽音楽祭に招待されている。18世紀オーケストラとベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏会に参加し、ヨーロッパ数都市で演奏会を行った。モーツァルト・イヤーには同オーケストラと最も重要なピアノ協奏曲を演奏するプロジェクトに参加。巨匠の名にふさわしいフォルテピアノ奏者。
オーケストラ・リベラ・クラシカ (OLC) 第30回公演〜C.P.E.バッハ(1714-1788):
 クラヴィーア協奏曲 ホ短調 Wq.15 (*) /チェロ協奏曲 イ長調 Wq.172 (#) /
 弦楽シンフォニア〔ト長調 Wq.182-1 /ロ短調 Wq.182-5 /イ長調 Wq.182-4 〕
  上尾直毅(タンゲンテンフリューゲル;*)
  鈴木秀美(Vc;#)指揮オーケストラ・リベラ・クラシカ
 録音:2012年10月20日、上野学園、石橋メモリアルホール、ライヴ。1曲目は上野学園所蔵のタンゲンテンフリューゲルを使用してのクラヴィーア協奏曲 ホ短調。タンゲンテンフリューゲルはチェンバロの固い輝かしさとは似ても似つかない独特の響きで、クラヴィコードの透明な響きとフォルテピアノの響きをあわせもった楽器で日本にはこの一台しかない。おそらく日本初演の貴重なライヴ録音、この上なく美しい響きをご堪能頂きたい。この他、難曲として知られる弦楽シンフォニアとチェロ協奏曲が収録されている。奇想天外なアイディアと抒情性が併存するC.P.Eバッハの世界を、上尾直毅と鈴木秀美&OLCが大胆かつ雄弁に表現する。上尾直毅(タンゲンテンフリューゲル):東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻を卒業後、オランダに渡りチェンバロ、フォルテピアノを学び、それぞれソリストディプロマを得て卒業。チェンバロを鈴木雅明、渡邊順生、レオンハルト、アウテンボッシュの各紙、フォルテピアノをホッホランド氏に師事。現在桐朋学園大学音楽学部講師。
カルロ・ジェズアルドの芸術
 かぎりなく優しいわが愛しの人よ(第5巻)/綺麗な天使さん(第1巻)/麗しい方がその姿を(第1巻)/
 苦しみがこんなにも甘美なら(第2巻)/ああ、今まで私の苦しみに残酷だったとしても(第3巻)/
 優しい愛の精よ(第3巻)/ああ、悲しい喜び(第5巻)/おまえが逃げるなら(第5巻)/私は黙るだろう(第4巻)/
 「情けを」と泣きながら叫んでも(第5巻)/麗しの人は胸に氷を(第1巻)/あなたが私の死を望むなら(第6巻)/
 フランス風カンツォン/おまえは私を殺す、おお、残酷な人よ(第5巻)/ああ、絶望的な人生よ(第3巻)/
 にこやかで美しく(第6巻)/私は去る(第6巻)/あなたに慈悲があるのなら(第3巻)/ああ、私は死ぬ(第6巻)

  ラ・フォンテヴェルデ[鈴木美登里、星川美保子(S) 上杉清仁(CT)
             谷口洋介、中嶋克彦(T) 浦野智行、小笠原美敬(B)]
 録音:2012年10月1日-4日、秩父ミューズパーク音楽堂。ラ・フォンテヴェルデが放つ待望の第2弾。これがルネサンス?! 苦悩や死、陰鬱を表す強烈な不協和音と半音階、幻想的な和声。数奇な運命を辿ったジェズアルドの異常な音楽。鈴木美登里率いるラ・フォンテヴェルデが作り出す声楽アンサンブルならではの絶妙な響き。
モーツァルトフルート四重奏曲
 〔第1番 ニ長調 K.285 /第2番 ト長調 K.285a /第3番 ハ長調 K.Anh.171 (285) /第4番 イ長調 K.298 〕
 菅きよみ(Fl) 若松夏美(Vn) 成田寛(Va) 鈴木秀美(Vc)
 録音:2011年9月8日-9日、稲城市立 i プラザ。チェロ奏者でオーケストラ・リベラ・クラシカの主宰である鈴木秀美のレーベル、アルデ・デラルコ・ジャパンから『世に最もよく知られた室内楽』の一つであるモーツァルトのフルート四重奏曲が登場。フルートを担当したのはOLC、BCJ等の数々のソロで聴衆を魅了してきた菅きよみ。この録音で用いられている楽器はモーツァルトの時代と同じ1キーのフルート、つまり届かない右小指の分にだけキーと呼ばれる指穴カバーがあり、それ以外は指穴そのままの、木管のフルート。弦楽四重奏曲のように繊細で緻密な雰囲気をもつこのフルート四重奏曲は、オリジナル楽器を用い、当時の奏法を考えて演奏したときに比類なく高まる。鈴木秀美、若松夏美、成田寛と共に醸し出す、味わい深く温かく、透徹した演奏はこれらの曲がもつ雰囲気と絶妙な音色を聴かせてくれる。周知の名曲に新たな光を投げかける1枚、注目。菅きよみ(Fl):10歳より、リコーダーとフルートを若林正史に師事。16歳より、Fl−trを有田正広に師事し、1992年、桐朋学園大学音楽学部古楽器科卒業。又、94年、同大学研究科修了。ブリュッセル王立音楽院にて、Fl−trをバルトルド・クイケン、マルク・アンタイの各氏に師事し、98年同大学院をグラン・ディスティンクションで卒業。99年夏、ブルージュ古楽コンクールにて3位入賞。ラ・プティット・バンド、アニマ・エテルナ等に参加。2007年に帰国、BCJ、OLCをはじめ活発な活動を展開している。
メンデルスゾーン(1809-1847):弦楽のためのシンフォニア集(1821-23) より
 〔第1番 ハ長調/第2番 ニ長調/第3番 ホ短調/第7番 ニ短調/第8a番 ニ長調(*) 〕
 若松夏美(Vn/コンサートマスター) OLCストリングス
 [竹嶋祐子、荒木優子、高田あずみ、高田はるみ、堀内麻貴、原田陽、パウル・エレラ、山内彩香、廣海史帆(Vn)
  成田寛、森田芳子(Va) 原田陽(Va;*) 鈴木秀美、山本徹(Vc) 今野京(Cb)]
 録音:2012年6月23日、石橋メモリアルホール、上野学園、オーケストラ・リベラクラシカ(OLC)第29回公演、ライヴ。OLCストリングスによる鮮烈な響き&白熱のライヴで今ここに蘇る少年メンデルスゾーンの弦楽シンフォニア。メンデルスゾーンの弦楽シンフォニアは全部で12曲と単一楽章一つで、彼が12歳から14歳の間に書かれている。これらは恐らくメンデルスゾーンの家庭での日曜音楽会で演奏されていたが、その際自分ではピアノで通奏低音を弾いていたと考えられている。
コレッリ(1653-1713):ソナタ集 Op.5 (リコーダー版) より
 〔第4番 ヘ長調/第5番 ト短調/第7番 ニ短調/第8番 ホ短調/第9番 イ長調/
  第10番 ヘ長調〕/フォリア ト短調(原調:ニ短調)
 ダン・ラウリン(リコーダー) 鈴木秀美(Vc) 上尾直毅(Cemb/Org)
 録音:2010年9月21日-23日、秩父ミューズパーク音楽堂、セッション。後期バロック音楽におけるトリオ・ソナタなどの器楽形式の形成期に最大の役割を果たした作曲家、ヴァイオリニストのアルカンジェロ・コレッリは2013年に生誕360年、歿後300年を迎える。この記念すべき年にリコーダーの名手、ダン・ラウリンが驚異的なテクニックをコレッリの作品で披露。チェロの鈴木秀美とチェンバロの上尾直毅とともにバロック器楽の最重要レパートリーの一つ、コレッリのソナタOp.5に新たな息吹を与える。フォリア以外の全ては原調で演奏されており、既成概念を覆す鮮烈な新録音。ダン・ラウリン(リコーダー):リコーダーの巨匠として世界各国で活躍。アメリカ、日本、オーストラリアをはじめ母国スウェーデンを含むヨーロッパ各地でのツアーは高い評価を得ている。リコーダーの可能性を再発見するために革新した技術や表現方法を駆使し、その結果、グラミー賞や様々な賞を受賞している。リコーダーのレパートリーの拡大と、他の楽器と同等にオーケストラとの共演するソロ楽器として地位の獲得に貢献し、その結果協奏曲も数々作曲され、すでに名作をよばれる曲も少なくない。現在、ストックホルム王立音楽大学の教授、ならびにスウェーデン音楽院のメンバーでもある。2001年にはスウェーデン国王より権威ある勲章 Litteries et Artibus を授与された。
モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 K.543
ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」
鈴木秀美(音楽監督)指揮
オーケストラ・リベラ・クラシカ
 録音:2011年10月21日、石橋メモリアルホール/2011年10月22日、逗子なぎさホール、以上 オーケストラ・リベラ・クラシカ第28回公演、ライヴ。モーツァルトの3大交響曲のひとつ、第39番では透き通るような弦と溌剌とした金管が響きわたる。また期待のベートーヴェン第3番「英雄」では、かつてないほどに切れ味抜群でありながら驚くほどまろやかな響きに脱帽!「 変ホ長調交響曲」の代表曲と言えるこの2つの名曲に新たな名録音の登場。オーケストラ・リベラ・クラシカ:ピリオド楽器で古典派音楽を中心に演奏するオーケストラ。チェロ奏者、鈴木秀美が主宰、音楽監督を務め、2001年に結成、2002年5月に旗揚げ公演を行った。専門的研究と活動を展開するメンバー30数名が国内外から集結、新鮮な躍動感と斬新なアプローチが話題になっている。決して広く知られてはいないハイドンの初・中期交響曲に新たな光を当てるほか、「パリ交響曲集」やモーツァルトの名交響曲、セレナーデ、ベートーヴェンの交響曲などを演奏。鈴木自身のチェロをはじめ若松夏美、スタンリー・ホッホランドのフォルテピアノ他様々な独奏(唱)者を招いて共演した。定期公演はライヴ収録され、鈴木自身のレーベル「アルテ・デラルコ(弓の芸術)」からリリース、演奏会と併せて好評を博している。
Les Charmes de la redécouverte
 ペルゴレージ:シンフォニア ヘ長調
 ベルトー:ソナタ〔ニ長調Op.1 No.1 /ト長調Op.1 No.3 〕
 ランゼッティ:ソナタ 嬰へ短調Op.1 No.10
 ジェミニアーニ:ソナタOp.5 No.2
鈴木秀美、山本徹(Vc)
上尾直毅(Cemb)
 録音:2010年7月5日-7日、秩父ミューズパーク音楽堂。新発売音源。『古楽を専門としない多くのチェリストにとって、18世紀前半のレパートリーは多くない。J.S.バッハの無伴奏組曲を除けば、ヴィヴァルディのソナタ集、そしてジェミニアーニのソナタ集などは知られているだろうが、ステージで演奏されることは殆どないだろう。しかし、そのような時代にも魅力ある音楽を遺してくれた先達がいる。ここに録音した数曲は、その少ないレパートリーにささやかな花を添えるものである。』(鈴木秀美/ライナーノーツより)
 『ストラヴィンスキー《プルチネッラ》の原曲、《サンマルティーニのソナタ》の本当の作者、未だ多くは知られないナポリ生まれのチェリスト等々、鈴木秀美が上尾直毅と山本徹の好サポートを得てお送りするチェロ作品の魅力の数々を収録した「再発見の歓び」をリリース。実演、録音ともに少ない、しかし音楽的に非常に魅力的な作品ばかりを集めた鈴木秀美、渾身の新録音です。』
 鈴木秀美(チェロ):2001年に古典派を専門とするオーケストラ・リベラ・クラシカを創設、ハイドンを中心とするコンサートと、自身のレーベル『アルテ・デラルコ』での録音を続けている。また、指揮者としてポーランド、オーストラリア、ベトナムなどに招かれ、日本でも活動が増えつつある。現在東京藝術大学古楽科講師。2011年には第10回斎藤秀雄メモリアル基金賞受賞。
 山本徹(チェロ):東京藝術大学、同大学院古楽専攻修了。チューリヒ芸術大学在学中。バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ等の主要な国内のオリジナル楽器オーケストラのメンバー。2008年代第16回ライプツィヒ・バッハ国際音楽コンクール第2位。2011年、ブルージュ国際古楽コンクール審査員賞、及びデンハーグピアノ五重奏団のメンバーとしてオランダ・ファンヴァッセナール国際コンクール優勝。今後ますますの活躍が期待される。
 上尾直毅(チェンバロ):デン・ハーグ王立音楽院にてフォルテピアノをホッホランド氏に師事し98年にディプロマを得て卒業。2000年から2001年までオランダ室内管弦楽団のチェンバロ奏者を勤める。帰国後の2001年にはソリスト、通奏低音奏者としてCDの録音にも参加しており、現在、国内を中心にチェンバロ、フォルテピアノ、クラヴィコード奏者、またミュゼット、バロック・ギターの奏者としても活動している。桐朋学園大学講師。
ハイドン(1732-1809):
 ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 Hob.VIIA: 1 (*) /
 交響曲第92番 ト長調「オックスフォード」
ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調Op.36
佐藤俊介(Vn;*)
鈴木秀美 (Vc)指揮
オーケストラ・リベラ・クラシカ
 録音:2010年10月24日、東京文化会館小ホール、OLC 第26回定期公演、ライヴ。古楽の研鑽を積み、いま最も注目されている佐藤俊介を迎えて行われたOLC第26回定期公演。今や演奏会では滅多に聴かれないハイドン初期の傑作ヴァイオリン協奏曲ハ長調と、名曲の誉れ高い第92番「オックスフォード」、そしてハイドンに学んだベートーヴェンの交響曲第2番 ニ長調。ハイドンのヴァイオリン協奏曲ハ長調は明るく健康的な冒頭楽章、誠実で上品な旋律の叙情楽章、そして快活なフィナーレとの3楽章構成。佐藤俊介の煌めくような音色そして誠実な演奏とが見事にマッチしており、20代にして巨匠の風格をも感じられる名演。また、ベートーヴェンの交響曲第2番は鈴木秀美が在籍していた18世紀オーケストラの日本初訪問のプログラムとのこともあり思い入れのあるベートーヴェン、初期の傑作にも聴き逃せない。佐藤俊介はソロだけでなく、全てのプログラムにオケのメンバーとして参加しているのも注目!文化会館小ホール、ライヴ録音。オーケストラ・リベラ・クラシカ2001年に結成された、ピリオド楽器を用いて古典派音楽を専門にするオーケストラ。世界的に知られるチェリスト鈴木秀美のもとに国内外から30数名のメンバーが集まり、年2-4回の公演を行っている。公演の殆ど全てはライヴ録音されアルテ・デラルコ・レーベルからリリースされている。
 佐藤俊介(Vn):1984年東京生まれ。パリ市芸術大学およびエコール・ノルマル音楽院にて特別奨学生に選ばれジェラール・プーレのもとで研鑽を重ね、現在、パリからミュンヘンに拠点を移し、古楽奏法の研鑽を積んでいる。2010年にはヨハン・セバスティアン・バッハ国際コンクールで第2位、聴衆賞を受賞。録音においてはグリーグのソナタ集が第62回文化庁芸術祭レコード部門で大賞を受賞。またガット弦による世界初録音で話題となったパガニーニ:24のカプリースの録音ではレコード芸術特選など高い評価を得ている。使用楽器は2007年パリ製シュテファン・フォン・ベア(Stephan von Baehr)。
ラ・フォンテヴェルデ/「文学の響き」〜イタリアン・マドリガル集
 ジャッケス・アルカデルト(c.1505-1568):白く優しい白鳥
 モンテヴェルディ(1567-1643):星に向かって打ち明けた/誰も私に忠告するな
 ジュゼッペ・カイモ(c.1540-1584):嘆け、谷よ / モンテヴェルディ:死んでしまいたい
 アドリアン・ウィラールト(c.1490-1562):愛は私を死なせる / ディンディア(c.1582-1629):無慈悲な慰め
 モンテヴェルディ:さあ、さあ、可愛い羊飼いたちよ / ディンディア:「ああ」とフィレーノは言った
 フィリップ・ヴェルドロ(1480-1532):わがイタリアよ / チプリアーノ・デ・ローレ(c.1516-1565):別れのとき
 ディンディア:「情けを」と泣きながら叫んでも / モンテヴェルディ:ああ私の愛しい人はどこに
 カイモ:カッコーが鳴く間に / モンテヴェルディ:私は若い娘
 マルコ・ダ・ガリアーノ(1582-1643):あのころ私は燃えていた
 オラツィオ・ヴェッキ(1550-1625):知っているよ、誰が楽しい思いをしているか
 ルカ・マレンツィオ(1553-1599):千回の口づけを/輝く愛しい星に告げた
 ジョバンニ・ジャコモ・ガストルディ(c.1550-1622):勝ち誇る愛の神

  ラ・フォンテヴェルデ
  [星川美保子、鈴木美登里、山村奈緒子(S) 上杉清仁(CT) 谷口洋介(T)
   浦野智行、小笠原美敬(B) 上尾直毅(Cemb/Org) 金子浩(リュート)]
 録音:2010年6月10日-13日、秩父ミューズパーク音楽堂。
 鈴木美登里を中心に結成された実力派声楽アンサンブル「ラ・フォンテヴェルデ」の初アルバム。「声による言葉の表現」に焦点を当て、マドリガーレ作曲家達による珠玉の作品を集めて精緻なアンサンブルを聴かせてくれる。
 『日本人によるマドリガーレのグループを作りたい」という想いを10年程も持ち続けた後、2002年に《ラ・フォンテヴェルデ》は誕生した。メンバーの殆どは古楽の分野で活躍している歌手であったがマドリガーレに関しては初体験に近く、試行錯誤の日々が続いた。更に8年の年月を経た今、ようやく録音に至ったことはこの上ない喜びである。』(鈴木美登里/プログラムノートより)
モーツァルト
 ピアノ四重奏曲 ト短調 K.478/
 ピアノ四重奏曲 変ホ長調 K.493/
 ピアノ・トリオ ト長調 K.564
スタンリー・
 ホッホランド(Fp)
若松夏美(Vn)
成田寛(Va)
鈴木秀美(Vc)
 録音:2010年6月6日-9日、秩父ミューズパーク音楽堂。
 フォルテピアノの名匠スタンリー・ホッホランドとの共演によるモーツァルト。四重奏曲の2曲、特に ト短調の方は比較的よく演奏されるが、ピリオド楽器で聴くと全く違った色合いや風景が現れて来る。まさに極上のモーツァルト! 優れた手腕を備えた4 人の音楽家によって奏でられる、真の音楽ここにあり。演奏のホッホランドはフォルテピアノ奏者の先駆者の一人として数多くの録音を行い今もなお勢力的に演奏活動をしている。
モーツァルト:交響曲第29番 イ長調 K.201
ハイドン:交響曲第88番 ト長調 Hob.I-88「V字」
ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調 Op.21
鈴木秀美(音楽監督)指揮
オーケストラ・リベラ・クラシカ
 録音:2009年10月17日、浜離宮朝日ホール、18日、なぎさホール、ライヴ。
 鈴木秀美とOLCが遂にベートーヴェンの第1番を演奏、OLC結成以来ハイドンを取り上げた後のベートーヴェンだけに大変な名演となっており、大向を大いにうならせた名ライヴ。またOLC第1回演奏会で取り上げたモーツァルト第29番も7年ぶりに再録音。着実に邁進するOLCに脱帽。
ハイドン:フルート、ヴァイオリン、チェロのための6つのトリオ
 〔第1番 Hob.IV: 6 /第2番 Hob.IV: 7 /第3番 Hob.IV: 8 /
  第4番 Hob.IV: 9 /第5番 Hob.IV: 10 /第6番 Hob.IV: 11 〕

 菅きよみ(Fl-tr) 若松夏美(Vn) 鈴木秀美(Vc)
 録音:2004年7月26日-29日、秩父ミューズパーク音楽堂。旧品番:TDKAD-013日本を代表するピリオド楽器奏者3人によるハイドンのトリオ。録音優秀で雰囲気、リアリティとも申し分なし。
ADJ-012
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(2CD)
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ヴィヴァルディ:チェロと通奏低音のためのソナタ全集
 〔変ロ長調 RV.47 /ヘ長調 RV.41 /イ短調 RV.43 /
  変ロ長調 RV.45 /ホ短調 RV.40 /変ロ長調 RV.46 /
  イ短調 RV.44 /変ホ長調 RV.39 /ト短調 RV.42 〕
鈴木秀美、
ライナー・ツィパーリング(Vc)
エーロ・パルヴィアイネン
(アーチリュート/バロックG)
 録音:2003年11月26日-27日, 29日-30日、秩父ミューズパーク音楽堂。旧品番:TDKAD-012。ジャケットは一新されている。ヴィヴァルディの名曲「6つのチェロ・ソナタ」に、筆写譜の残っている3曲を加えて現在確認できるチェロ・ソナタの全てを収録。演奏、録音とも快心の出来。また鈴木とツィパーリングはソロ・パートを繰り返しで交替して弾いており「ステレオ効果」も楽しめる。RV.40はキューブリック監督の名画「バリー・リンドン」で使われ絶大な効果を発揮した世にも美しい名曲。それをオリジナルの形で、鈴木秀美の豪気な表現で聴ける。通奏低音のメンバーも素晴らしい。フィンランド生まれでホプキンソン・スミスの弟子のリュート名人パルヴィアイネン。通常のチェンバロでなくリュートとバロック・ギターで奏でられているのも特徴。もう一人は18世紀オケやラ・プティット・バンドのメンバーで、当盤初出当時は自らのFLORAレーベルからリリースしたバッハの「無伴奏」で話題となっていた大家ツィパーリング
ハイドン:交響曲〔第59番 イ長調「火事」Hob.I-59 /第45番 嬰ヘ短調「告別」Hob.I-45 〕
モーツァルト:セレナード ニ長調 K.239「セレナータ・ノットゥルナ」
 鈴木秀美 指揮オーケストラ・リベラ・クラシカ
 録音:2004年6月18日、浜離宮朝日ホール、ライヴ。旧品番:TDKAD-012。ジャケットは一新されている。オーケストラ・リベラ・クラシカによるハイドン交響曲シリーズの第9弾は、にぎやかで楽しい第59番「火事」、そして名曲「セレナータ、ノッツゥルナ」「告別」といううれしい3曲。「告別」はハイドンがホームシックにかかった楽団員のために書いたという名曲。終楽章では楽団員が一人ずつステージから去っていくというもので、これを見た皇帝がオーケストラに休みをあたえたという逸品。ティンパニー奏者に、18世紀オーケストラやコンセルトヘボウ、またヤーコプスの「四季」などでお馴染みの名手マールテン・ファン・デア・ファルクをむかえているのもまた聴き物。
ドメニコ・ガブリエーリ(1651-1690):チェロ作品全集
 チェロ・ソナタ ト長調/無伴奏チェロのためのリチェルカーレ(7曲)(*) /
 2つのチェロのためのカノン/チェロ・ソナタ〔イ長調/ト長調(異稿)〕
  鈴木秀美(Vc) エマニュエル・バルサ(Vc;*) 大塚直哉(Cemb)
 録音:2003年11月、秩父ミューズパーク音楽堂。旧品番:TDKAD-009。ジャケットは一新されている。39歳で世を去った天才的チェロ奏者D.ガブリエーリによる、史上初めてチェロのために書かれた変化に富んだ作品を一挙収録。さすが秀美氏のバロック・チェロ、高いボルテ−ジ&凄いテンションで弾き切っており、美しい曲あり、前衛風の曲ありで全く飽きさせまない。
モーツァルト
 セレナード第13番 ト短調K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」/
 3つのディヴェルティメント〔ニ短調K.136/変ロ長調K.137/ヘ長調K.138〕/
 アダージョとフーガ ハ短調K.546
  鈴木秀美(Vc)指揮オーケストラ・リベラ・クラシカ団員
  [若松夏美、高田あずみ、荒木優子、竹嶋祐子(Vn) 森田芳子(Va) 西澤誠治(Cb)]
 録音:2003年5月、三鷹市芸術文化センター・風のホール。セッション。ピリオド楽器使用。旧品番:TDKAD-006鈴木秀美氏自らチェロを弾き振りし、OLCの選抜メンバーがそれに応えた大変な熱演。衝撃的なアイネ・クライネ、腹をえぐるようなバスが炸裂するアダージョとフーガ、リズムが弾むディヴェルティメントと、ピリオド楽器特有の美しくあたたかい音色と、澄み切ったハーモニーを堪能できる。
 『オリジナル楽器を用い当時の演奏習慣を研究して、古典派、なかでもハイドンに再び新鮮な息吹を与えよう、というのが私達オーケストラ・リベラ・クラシカの基本的な活動である。演奏されることが少ないハイドンの初・中期の交響曲は専門家であるはずの私どもにとってもまことに新鮮で、玩具箱にまだ使っていない玩具があるのを発見した子供のように、私たちは一つ一つを楽しみつつ演奏してきた。誰もが知っていると思う作曲家の知られざる側面を紹介するのは音楽家、或いはいわゆる「古楽奏者」の冥利に尽きる仕事である。』(鈴木秀美/ライナー・ノーツより)
ハイドン(1732-1809):交響曲シリーズ Vol.2
 〔第6番 ニ長調「朝」/第7番 ハ長調「昼」/
  第8番 ト長調「晩」〕
鈴木秀美指揮
オーケストラ・リベラ・クラシカ
 録音:2002年9月27日、東京、浜離宮ホール、ライヴ。ピリオド楽器使用。旧品番:TDKAD-002, TDKAD-801「快哉を叫びたい、歴史的な第一歩」(平野昭/レコード芸術2002年10月号) と絶賛されたデビュー・アルバムに続き発売された、OLC第2弾。このアルバムは青年ハイドンの覇気とユーモアに溢れた3曲を収録。鈴木秀美の指揮のOLCの憧れと愉悦感に満ちたハイドン青春の調べ、楽の各所にフューチャーされたソロを演奏するOLC ソリストたちの名技の冴えをお楽しみ頂きたい。


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