クラウディオ・アバド〜 ルツェルン・イースター音楽祭2010 プロコフィエフ:スキタイ組曲 Op.20 ベルク:歌劇「ルル」からの交響的小品 モーツァルト:歌劇「魔笛」 〜パミーナのアリア「愛の喜びは消え」 チャイコフスキー: 交響曲第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」 |
アンナ・プロハスカ(S) クラウディオ・アバド指揮 ベネズエラ・ シモン・ボリバル・ユースo. | |
録音:2010年3月18日、19日、KKLコンサートホール、ルツェルン、ライヴ。111分45秒| PCM Stereo 。リージョン ALL。DVD仕様: 16:9 NTSC| DD5.1, DTS5.1。ブルーレイ仕様:HDCAM 1080 / 59.94 | DTS HD Master Audio 。 「ルツェルン・イースター音楽祭」は1988年からはじまり、春のはじまりを告げる復活祭の時期におこなわれる。2010年の音楽祭は、クラウディオ・アバドとグスターボ・ドゥダメルの2人がそれぞれシモン・ボリバル・ユースo.・オブ・ベネズエラを指揮するなど充実したプログラムで話題になった。この映像ではアバドがシモン・ボリバルを率いて、アバド節全開で、大変な盛り上がりを見せている。コンサート開始前に客席で聴くドゥダメルの姿が映し出され、音楽祭の盛り上がりを感じさせる。 プロコフィエフのスキタイ組曲はバーバリズム炸裂の力演。若手注目ソプラノ、アンナ・プロハスカが登場するベルクの歌劇「ルル」からの交響的小品では、プロハスカの大絶叫、アバドの明晰な演奏が作品の狂気と官能を引き出している。チャイコフスキーの「悲愴」は、エネルギッシュでメリハリのある演奏で迫力満点。シモン・ボリバルの若き音楽家たちのエネルギーをアバドが吸収し、非常に生き生きとした躍動感溢れる指揮姿が印象的。 | ||
ダニエル・バレンボイム〜ショパン・リサイタル・イン・ワルシャワ 幻想曲 ヘ短調 Op.49/ノクターン 変ニ長調 Op.27-2/ ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35「葬送」/舟歌 嬰ヘ長調 Op.60/ ワルツ〔ヘ長調 Op.34-3/イ短調 Op.34-2/嬰ハ短調 Op.64-2〕/ 子守歌 変ニ長調 Op.57/ポロネーズ 変イ長調 Op.53「英雄」/ マズルカ ヘ短調 Op.7-3/ワルツ 変ニ長調 Op.64-1「小犬のワルツ」 ダニエル・バレンボイム(P) | ||
収録:2010年2月28日、ワルシャワ・フィルハーモニー・ホール、ライヴ。90分45秒| PCM Stereo 。リージョン ALL。DVD仕様: 16:9 NTSC| DD5.1, DTS5.1。ブルーレイ仕様:HDCAM 1080 / 59.94 | DTS HD Master Audio 。 2010年はショパン生誕200年であると同時に、大ピアニスト、ダニエル・バレンボイムの演奏活動60年という節目の年となった。このDVDは、バレンボイムがワルシャワのショパン・ガラで行ったリサイタル映像。繊細で色彩感溢れるバレンボイムのピアニズムが凝縮された演奏。解釈は濃厚なロマンティシズムに溢れ、深みがあり、まさに巨匠の風格。ライヴの高揚感も加わり、観客を魅了するブリリアントな演奏を堪能することができる映像。 #ブルーレイ盤は下記アイテム「キーシン&デミジェンコ〜ショパン生誕200年ガラ・コンサート・イン・ワルシャワ」と品番が極致しています。ご注意下さい。 | ||
W.F.バッハ(1710-1784):カンタータ集 〔主を畏るるものは幸いなり BR-WFB F19 / おお大いなる神秘よ、誰がこのようなことを理解できようか BR-WFB F2 / ああ、どうか天を開き BR-WFB F3 /あなたは人生の君 BR-WFB F10 〕/ シンフォニア ニ短調 BR C7 ドロテー・ミールズ(S) ゲルヒルト・ロンベルガー(A) ゲオルク・ポプルッツ(T) クラウス・メルテンス(B) ラルフ・オットー指揮ラルパ・フェスタンテ、マインツ・バッハcho. | ||
収録:2010年6月1日、マインツ、アウグスティーノ教会、ライヴ。4曲のカンタータは世界初録音。なお、オーケストラの代理店表記が、何故かすべて『ラルパ・フェ』となっているが、上記「ラルパ・フェスタンテ」が正しい。 2010年は、大バッハの長男、ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハの生誕300年にあたる。大バッハの長男で息子たちのなかでは最も才能に恵まれ、可愛がられていたと言われているが、彼の作品の多くは第二次世界大戦で焼失し、1999年以降キーウ〔キエフ〕の音楽アカデミーで再発見されるまでは忘れ去られていた。ここに収められている4つのカンタータはクリスマスとキリストの昇天のために書かれた作品。 | ||
キーシン&デミジェンコ〜ショパン生誕200年ガラ・コンサート・イン・ワルシャワ ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11(*)/マズルカ イ短調 Op.17-4(*)/ ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21(#)/ 練習曲 ハ短調 Op.10-12「革命」(#)/ワルツ ホ短調 遺作(#) ニコライ・デミジェンコ(P;*) エフゲニー・キーシン(P;#) アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo. | ||
収録:2010年2月27日、ワルシャワ・フィルハーモニー・ホール、ライヴ。96分54秒| PCM Stereo 。リージョン ALL。DVD仕様: 16:9 NTSC| DD5.1, DTS5.1。ブルーレイ仕様:HDCAM 1080 / 59.94 | DTS HD Master Audio 。独奏曲は全てアンコール。 2010年はショパン生誕200年で大いに沸いているが、3月1日とされるショパンの誕生日前後にワルシャワで行われたガラ・コンサートにはキーシンやバレンボイムが出演し、ショパンのアニバーサリー・イヤーの幕開けを告げる豪華なコンサートが開かれた。 この映像は、2つのショパンのピアノ協奏曲を2人のピアニストが演奏した物。先ずはロシア・ピアニズムを継承するニコライ・デミジェンコによる第1番の協奏曲。明晰で透明感に満ちたタッチから紡ぎだされる、繊細で美しい音色は、ショパンの叙情性を美しく浮かび上がらせている。アンコールも心憎いニュアンスで静かに美しく聴かせる。 次にキーシンが登場。第2番の協奏曲を情熱に満ち推進力のある演奏で聴衆を惹きつける。キーシンの真骨頂とも言える心を打つ素晴らしい演奏で、ショパンの本質的な美しさを見事表現。アンコールでさらに盛り上がり観客はすっかり魅了され拍手喝采。聴きごたえ、見応えのある映像で、キーシンの魅力を存分に楽しめる。 #ブルーレイ盤は上記アイテム「ダニエル・バレンボイム〜ショパン・リサイタル・イン・ワルシャワ」と品番が極致しています。ご注意下さい。 | ||
ユン・イサン〜ドキュメンタリー「南北朝鮮のはざまで」 監督:マリア・ストッドマイヤー | ||
リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ| 60分|字幕: 英独仏日韓 | NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。日本統治下の朝鮮半島で生まれた作曲家ユン・イサン〔尹伊桑〕(1917-1995)。彼がドイツを終の棲家としながらも、北朝鮮とのかかわりや、韓国の故郷への望郷の念が描かれている。彼と面識のあった音楽家、小学校教師時代の教え子、家族の証言をもとに、彼の祖国統一の悲願を辿る。チェロを熟知していた尹のチェロ協奏曲を軸に、韓国のチェロ奏者コ・ボンインが北朝鮮のオーケストラと平壌で上演する様子を、彼の悲願だった「音楽による南北統一」にかぶらせ、深く考えさせられる。尹は1963年に初めて北朝鮮を訪問、金日成、金正日と親しくその後頻繁に往来し、平壌には金正日の肝入りで国立尹伊桑研究所が創設されるほどの扱いを受けた。ベルリン在住だった彼は、ヨーロッパでの北朝鮮による拉致に関与していたとも言われ、1967年にはKCIAに強制送還されて拷問の末、当時の朴正煕大統領からスパイ容疑で死刑判決を受ける。それを当時のニュース映像を交え、手に汗握らせる。音楽ファンはもとより、韓流ドラマ・ファン、北朝鮮問題に興味のあるすべての向きにオススメ。日本語字幕付き。 | ||
ライプツィヒ、聖トーマス教会少年合唱団の1年 ボーナス・トラック J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV.244 より〔来たれ、娘たちよ/神よ、あわれみたまえ〕 ゲオルク・クリストフ・ビラー(音楽監督)聖トーマス教会cho./他 教育責任者:ローラント・ワイゼ 映像監督:ポール・スマツニー、ギュンター・アッテルン | ||
113' 35" + 14' 00"|16:9|Region All| PCMステレオ|字幕:日英仏西韓。 DVD仕様:カラー|NTSC|ドルビー・ディジタル5.1、DTSサラウンド5.1。 ブルーレイ仕様:Full HD |DTS HD Master Audio。世界で最も歴史ある少年合唱団である聖トーマス教会合唱団の創立800年を記念したドキュメンタリー映像。舞台上では若きアーティストとして大人顔負けの貫録を見せる少年たち。彼らの美しい歌声はどこから生まれ、どのように洗練されていくのか。このドキュメンタリーでは、普段見ることのできない聖トーマス教会合唱団に所属する少年たちの1年に密着し、歴史ある合唱団の素顔と、その魅力の真髄に迫る内容となっている。ドキュメンタリーは新入生のオーディションの模様から始まる。由緒正しき名門への高き壁を乗り越えた少年たちに待っているのは、家族と離れた寄宿舎での共同生活。上級生が下級生を指導し、管理する徹底した上下関係が敷かれており、少年たちは共同生活ゆえの様々な苦難と格闘しながら卒団までの日々を過ごする。このドキュメンタリー最大の魅力は、この共同生活の模様がたっぷりと収録されていること!学校に通い、勉学に励み、友人と笑い合い、スポーツに夢中になる姿からは、年相応の愛らしい一面も垣間見える。とはいえ、やはり彼らの“日常 " の殆どは音楽に捧げられているといっても過言ではない。個人レッスンや合唱練習に日々励み、多忙な演奏活動のリハーサルに追われる生活はまさに音楽漬け!少年たちへのインタビューからそれぞれが抱える不安や葛藤、そして何より歴史あるトーマス教会合唱団の一員であるという喜びと自負の念を実感出来るのはドキュメンタリーならではと言えるだろう。カントール(合唱長)を務めるビラーをはじめとする合唱団関係者へのインタビューも多く行われており、J.S.バッハの伝統受け継ぐ合唱団の特別な想いも聞くことが出来る。ボーナストラックには、トーマス教会で行われたJ.S.バッハのマタイ受難曲の演奏会の模様を抜粋・収録。J.S.バッハが初演を行った教会で、彼の音楽を受け継ぐ合唱団の美しい歌声を堪能することが出来る。日本語字幕付。 | ||
マーラー:交響曲第9番 ニ長調 特典映像:指揮者固定カメラのマルチアングル映像 (DVDは第1楽章のみ) |
クラウディオ・アバド指揮 ルツェルン祝祭o. | |
収録:2010年8月20日、21日、ルツェルン、カルチャー&コンヴェンション・センター内コンサート・ホール、ライヴ。94分56秒|カラー|Region All|PCM ステレオ。ブルーレイ仕様: HDCAM 1080 / 59, 94|DTS HD Master Audio 。DVD仕様: NTSC 16 : 9|ドルビー・ディジタル5.1 / DTS サラウンド5.1。 アバド率いるルツェルン祝祭管によるマーラー・シリーズの第8弾は作曲者生誕150周年記念の2010年に演奏されたばかりの第9交響曲。ジャケットにはマーラー9番と同時代の傑作絵画、エゴン・シーレによる「4本の樹」(部分)があしらわれている。 アバドはマーラーの交響曲第9番を、1987年にウィーン・フィルとライヴ録音、1999年にBPOとライヴ録音しているほか、2004年4月にローマ、聖チェチーリア音楽院ホールでマーラー・ユーゲント管とともにおこなったライヴの映像作品も発表しているので、このたびはアバドにとって6年ぶり4度目の録音ということになる。 近年のアバドは、自ら設立したモーツァルトo.やマーラー・ユーゲントo.といった若いひとたちとの共演では、以前にもまして若々しく柔軟なアプローチが印象的だが、そうしたアバドの傾向は、このたびの第9交響曲の演奏でも随所にうかがえる。 それにしても、ルツェルン祝祭管の仕上がりはここでもほとんど完璧。過去のシリーズを通じて知られるように、もともとポテンシャルの高さでは当代屈指のルツェルン祝祭管にあって、アバドは奏者の自発性を引き出しながら、じっくりとこの大曲の魅力を解き明かして行く。とりわけ、磨き抜かれた美音で埋め尽くされた両端楽章は圧巻で、恍惚のときへと誘う。 | ||
ノーベル賞コンサート2010 ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番 ハ長調 Op.72a チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調 Op.82 【ボーナス】インタビュー:ジョシュア・ベル、サカリ・オラモ、マリオ・バルガス・リョサ(ノーベル文学賞受賞) ジョシュア・ベル(Vn) サカリ・オラモ指揮ロイヤル・ストックホルムpo. | ||
収録:2010年12月8日、ストックホルム・コンサート・ホール(ノーベル賞授賞式会場)、ライヴ。リージョン:0|91‘25|PCM ステレオ。ブルーレイ仕様: Full HD|DTS HD Master Audio。DVD仕様:NTSC|16:9|DD5.1, DTS5.1。ノーベル賞の受賞会場となるストックホルムのコンサートホールで行われる、毎年恒例の受賞者を歓迎する演奏会。日本人3名がノーベル化学賞を受賞し話題となった2010年の演奏会は、ヴァイオリニストのジョシュア・ベルを迎え、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。そして北欧の老舗オケで「ノーベル賞オーケストラ」ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管を率いて若き巨匠サカリ・オラモがシベリウスの交響曲第5番を演奏した。 ジョシュア・ベルは豊かな感性と洗練された音楽性で聴衆を惹きつける。チャイコフスキーの協奏曲は2度録音されているが、華やかな式典での公演とあって、より一層彼の繊細な美音が響き渡り、オラモとオケとの相性も抜群で充実の熱演を聴かせてくれる。 シベリウスの交響曲第5番では響きの透明感に驚かされる。オラモのシベリウスへの理解と共感に溢れた演奏と、絶妙なバランス感覚で聴かせる清澄な響きのオーケストラ。特に終楽章のドラマチックな盛り上がりは感動的。 ボーナス映像として、ノーベル文学賞を受賞したペルーの作家マリオ・バルガス・リョサ氏とジョシュア・ベル、サカリ・オラモのインタビューが収録されている。 | ||
バレンボイム〜ブルックナー・ツィクルス〔第4番−第9番〕 〔第4番 変ホ長調 WAB.104「ロマンティック」(1878/1880年版)[2010年6月20日]/ 第5番 変ロ長調 WAB.105(原典版)[2010年6月21日]/第6番 イ長調 WAB.106(原典版)[2010年6月22日]/、 第7番 ホ長調 WAB.107[2010年6月25日]/第8番 ハ短調 WAB.108(ハース版)[2010年6月26日]/ 第9番 ニ短調 WAB.109(原典版)[2010年6月27日] ダニエル・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリン | ||
収録:[内]、フィルハーモニー、ベルリン、ライヴ。既出単売の BOX 化。 | ||
ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」(1878/1880年版)
ダニエル・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリン | ||
収録:2010年6月20日、フィルハーモニー、ベルリン、ライヴ。 69' 36" |16:9|Region All| PCMステレオ。 DVD仕様:NTSC|ドルビー・ディジタル5.1、DTSサラウンド5.1。 ブルーレイ仕様:Full HD |DTS HD Master Audio。このたび登場する「ロマンティック」の映像作品は、2010年6月にベルリンのフィルハーモニーで6日間に亘り、当コンビが第4番から第9番までの6つの交響曲を取り上げたブルックナー・ツィクルスからの物。バレンボイム指揮による「ロマンティック」は、上記のシカゴso.とのセッション録音(1972年11月)、BPOとのセッション録音(1992年10月)のほかに、シュターツカペレ・ベルリンとは2008年10月にもライヴ録音をしていたので、前作より1年半あまり、バレンボイムにとって4種目の内容ということになる。上記のバレンボイム&シュターツカペレ・ベルリンによるブルックナー・ツィクルスは、6月25日の模様をライヴ収録した第7番のCDがすでに高い評価を得ているが、この「ロマンティック」もDer Tagesspiegelが当夜のパフォーマンスに最大級の賛辞を寄せていたので、おおいに期待が高まるところ。なお、ACCENTUS MUSICでは「ロマンティック」を皮切りに、残りのナンバーについても順次リリースしてゆくとのことなので、今後の内容にも期待がつながる。 | ||
ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調(原典版) | ダニエル・バレンボイム指揮 シュターツカペレ・ベルリン | |
収録:2010年6月21日、フィルハーモニー、ベルリン、ライヴ。
76分49秒|16:9|Region All| PCMステレオ。
DVD仕様:NTSC|DTSサラウンド5.1。
ブルーレイ仕様:Full HD |DTS HD Master Audio 5.1。バレンボイム&シュターツカペレ・ベルリンのブルックナー交響曲ライヴ映像作品シリーズ第2弾は、前作第4番の翌日に演奏された第5番。
欧米ではパワフルな熱演を聴かせる巨匠として人気の高いバレンボイムは、指揮者としての活動を本格的にスタートさせた1970年代に入り間もなく、まず1972年から1981年にかけてシカゴso.と、さらに1990年から96年にかけてBPOと、これまでに2度に亘りブルックナーの交響曲全集録音を完成した実績の持ち主。このようにディスコグラフィからも、バレンボイムがキャリアを通してブルックナーの交響曲に深く傾倒している様子がうかがえるが、近年も、実演で集中的に取り上げておおきな成功を収めている。このたび登場する交響曲第5番の映像作品は、前作「ロマンティック」と同時期の2010年6月にベルリンのフィルハーモニーで6日間に亘り、当コンビが第4番から第9番までの6つの交響曲を取り上げたブルックナー・ツィクルスからの物。バレンボイム指揮による第5番は、上記のシカゴso.とのセッション録音(1977年12月)、BPOとのセッション録音(1991年11月)があったので、前回よりおよそ19年ぶり、バレンボイムにとって3種目ということになる。実演に接したファンのあいだで、当ブルックナー・ツィクルス中屈指のドラマティックでテンションの際立つ音楽が展開されていたとの呼び声も高い、このたびの第5番だが、ツボにはまったときのバレンボイムは真に迫力満点の聴きごたえを与えてくれることから、その内容にはおおいに期待が高まるところ。 #他アイテムより品番部分が一桁多く6桁ですが、これが正しい物となります。 | ||
ブルックナー:交響曲第6番 イ長調 | ダニエル・バレンボイム指揮 シュターツカペレ・ベルリン | |
収録:2010年6月22日、フィルハーモニー、ベルリン、ライヴ。
リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|58分51秒|字幕:英独仏韓。
ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。
バレンボイム&シュターツカペレ・ベルリンのブルックナー交響曲ライヴ映像シリーズ第3弾。第4番、第5番と連日のコンサート映像がリリースされているが、今回も続く2010年6月22日のコンサート。ブルックナーの交響曲第6番は、中期の傑作第5番と後期3大交響曲第7、8、9番の傑作群に挟まれた作品で、演奏者の力量が問われる曲。そこは、シカゴso.、BPOと2 度の全曲録音を行った実力の持ち主であるバレンボイム、音楽の良さを引き出した感動的な演奏を聴かせてくれる。第1楽章の高らかな金管も、力強く響くが、決して派手過ぎず聴かせる。大変魅力的な第2楽章は、音楽の奥深くに分け入るような充実した演奏。そして終楽章では華やかなファンファーレを豪快にかつ豊かに鳴らしている。 #他アイテムより品番部分が一桁多く6桁ですが、これが正しい物となります。 | ||
ブルックナー: 交響曲第7番 ホ長調(原典版) |
ダニエル・バレンボイム指揮 シュターツカペレ・ベルリン | |
収録:2010年6月25日、フィルハーモニー、ベルリン、ライヴ。
リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|72分20秒|字幕:英。
ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。
既出CD: DG 479 032-0 。
監督:エリーザベト・マルツァー。プロデューサー:ポール・スマチュニュイ。ジャケット写真:ナジャ・ブルノンヴィル作「ヘクティク・レッド」(2012)。21日の第5番(ACC-102175BD/ACC-202175DV)と20日の第4番(ACC-10217BD/ACC-20217DVD)に続く、2010年6月20日-27日にかけて行われたブルックナー・チクルク〔代理店記載ママ〕より。既にCD化されているが、抒情的かつスケールが大きく重厚な響き、ACCENTUS MUSICらしい音楽的なカメラワークは是非映像で観て頂きたい迫力。バレンボイムのブルックナーは、シカゴso. (1972-1981)とBPO (1990-1996)で全集録音し、その後も演奏会で頻繁に取り上げるほど深く敬愛している作曲家でもある。今回の演奏でもバレンボイムの情熱的な音楽作りと、オーケストラを奮い立たせる圧倒的な手腕は見事。前半は抒情的な旋律の美しさを際立たせ、振幅を持たせたスケール感で後半を盛り上げている。また本シリーズのジャケット写真に使われているのは、新進気鋭の現代写真家ナジャ・ブルノンヴィルの作品。バレンボイムの情熱や抒情が湧き立つような演奏にぴったりとはまっている。 #他アイテムより品番部分が一桁多く6桁ですが、これが正しい物となります。 | ||
ブルックナー: 交響曲第8番 ハ短調 WAB108(ハース版) |
ダニエル・バレンボイム指揮 シュターツカペレ・ベルリン | |
収録:2010年6月26日、フィルハーモニー、ベルリン、ライヴ。監督:アンドレアス・モレル。
リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|84分42秒。
ブルーレイ仕様: dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1, DD 5.1 。
2010年6月ベルリンのフィルハーモニーで行われたバレンボイムとシュターツカペレ・ベルリンによるブルックナー・チクルス。すでに4番、5番、6番、7番と映像商品化されており、後期チクルスも佳境に入った。バレンボイムは既に2度の全集録音を行っており、本チクルスは完全に手中に収めた作品を、長きにわたって良好な関係を築いているオーケストラであるシュターツカペレ・ベルリンと非常に充実した演奏を繰り広げている。シュターツカペレ・ベルリンの硬質で渋みのある響きと細部までコントロールしたバレンボイムの巧みな指揮。第3楽章の比類なき美しさ、たっぷりとうねる雄大なスケールを感じさせる終楽章の演奏は圧巻。また ACCENTUS MUSIC の音楽に即したカメラワークが、より一層楽曲の理解を深める。そして本シリーズのジャケット写真に使われているのは、新進気鋭の現代写真家ナジャ・ブルノンヴィルの「 Knots 」と題された作品。メロディの綾が絡まり合う楽曲を表したかのようなジャケット写真。 #他アイテムより品番部分が一桁多く6桁ですが、これが正しい物となります。 | ||
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調(原典版) | ダニエル・バレンボイム指揮 シュターツカペレ・ベルリン | |
収録:2010年6月27日、フィルハーモニー、ベルリン、ライヴ。映像監督:エンリケ・サンチェス=ランチ。
リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|66分。ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1, DD 5.1 。
2010年6月にベルリンのフィルハーモニーで行われたバレンボイムとシュターツカペレ・ベルリンによるブルックナー後期チクルス。これまで交響曲第4番から発売がスタートし、いよいよ本盤で最後交響曲第9番がリリースされる。指揮者、ピアニストとして才気を発揮しているバレンボイム。2010年は演奏活動60年の節目を迎えた晴れやかな年。バレンボイムはブルックナーの全曲録音をシカゴso.、BPOと2度行っており、特別な作曲家。重厚なサウンドと劇的な迫力、崇高な美しさを放ち、バレンボイムのブルックナーに対する深い理解と、これまでこの作品を奏でてきた演奏者に対する敬意を感じる演奏。タイミング: 第1楽章 24分42秒|第2楽章 10分42秒|第3楽章 27分35秒。 #他アイテムより品番部分が一桁多く6桁ですが、これが正しい物となります。 | ||
シャイー&ゲヴァントハウス〜マーラー:交響曲第8番 変ホ長調「千人の交響曲」
エリカ・ズンネガルド(SI;罪深き女) リカルダ・メルベート(SII;贖罪の女) クリスティアーネ・エルツェ(SIII;栄光の聖母) リオバ・ブラウン(AI;サマリアの女) ゲルヒルト・ロンベルガー(AII;エジプトのマリア) スティーヴン・グールド(T;マリア崇拝の博士) ディートリヒ・ヘンシェル(Br;法悦の神父) ゲオルク・ツェッペンフェルト(B;瞑想の神父) リッカルド・シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.、MDR放送cho.、 ライプツィヒ歌劇場cho.、ゲヴァントハウスcho.、ライプツィヒ聖トーマス教会cho.、ゲヴァントハウス児童cho. | ||
収録:2011年5月26日-27日、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、作曲者歿後100周年記念「国際マーラー音楽祭」ライヴ。 16:9|ステレオ|リージョン:0|本編:92分19秒|字幕:独・英・仏。Blu-Ray仕様:Full HD|DTS Master Audio。DVD仕様: NTSC|DD5.1, DTS5.1。 シャイーが首席指揮者時代にRCOと完成させたマーラーの交響曲全集では、第2番が2001年11月、第8番が2000年1月の収録だったので、このたびのライヴは10〜11年ぶりの再録音ということになる。前回も、マーラー演奏に屈指の伝統を誇る名門RCOとの顔合わせということで充実の内容を聴かせていたが、シャイーは当オケともすでに「マーラー版」によるシューマンの交響曲録音を発表、レコーディング、実演ともにたいへん精力的で、就任6年目を迎えた現在もますますの好調ぶりが伝えられるだけに、ここでの内容もおおきな期待を持って迎えられるところ。18世紀半ばに起源を遡るゲヴァントハウス管は、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス、ブルックナー作品の数多くの初演を手掛けてきた名門であり、数多くのレコーディングもおこなっているものの、意外なことにマーラーの録音については決して多いとは言えないようだ。第1番:マルケヴィチ(1982年3月ライヴ) 第5番:ノイマン(1966年1月セッション) 第6番:ノイマン(1966年1月セッション) 第7番:ノイマン(1968年5月セッション)、マズア(1982年9月セッション) 第9番:ノイマン(1967年11月セッション) 第10番アダージョ:セバスティアン(1963年セッション) 「さすらう若人の歌」&「亡き子をしのぶ歌」:ローレンツ(Br) マズア(1979年1月セッション) このたびのシャイーによるライヴは、第2番、第8番ともに商業録音としてゲヴァントハウス管にとって初のレパートリーであり、しかも第8番については巨大な編成をとらえた視覚情報もたいへん重要なポイントといえるため、映像としてのリリース自体たいへん価値あるものとおもわれる。ジャケットには、世界的に有名なドイツ現代のアーティスト、ネオ・ラウフ(1960-)による油絵があしらわれている。当プロジェクトにあたり、ライプツィヒのレーベル、アクサンタスと、同じくライプツィヒ出身のラウフとのコラボによる実現したもので、油彩による「合唱」は、2011年5月のリハーサルにラウフが立ち会ったあと、交響曲第8番のレコーディングのために特別に描き下ろされた。交響曲第2番には、ラウフが以前にデザインしたもので、「夜明け」と題された作品が選ばれている。 | ||
アルゲリッチ、マイスキー、ヤルヴィ ドヴォルザーク:スケルツォ・カプリツィオーソOp.66 シチェドリン: ピアノとチェロの二重協奏曲「空想の捧げもの」(*) フランク:チェロとピアノのためのソナタ イ長調 ショスタコーヴィチ:交響曲第9番 変ホ長調 Op.70 ・ボーナス:世界初演の舞台裏 |
マルタ・アルゲリッチ(P) ミッシャ・マイスキー(Vc) ネーメ・ヤルヴィ指揮 ルツェルンso. | |
収録:2011年2月9日-10日、ルツェルン・カルチャーコングレスセンター、ライヴ。(*)は世界初演。ステレオ|リージョン:0|本編:111 ' 36|ボーナス:16 ' 20。Blu-Ray仕様:Full HD|DTS Master Audio, PCM ステレオ。DVD仕様: NTSC 16:9|DD5.1, DTS5.1, PCM 。注目はなんといっても現代ロシアの重鎮シチェドリンの新作(*)の世界初演映像。シチェドリンはこの作品で西洋クラシック音楽の伝統に再び立ち返り、彼自身初のピアノとチェロの二重協奏曲を書き上げた。「空想の捧げもの(Romantic Offering)」というタイトルはバッハの「音楽の捧げもの」から影響を受けている。作品は3つの楽章からなり、「Romantic」という言葉に含まれる「愛」「無限」「欲望」という意味をシチェドリン自身の作曲技法で作り上げている。世界初演に至るまでの舞台裏を捉えた特典映像では、シチェドリン、アルゲリッチ、マイスキーが作品について語る場面や、リハーサルに立ち会ったシチェドリンの様子などが映し出されている。また妻であり現代最高のバレリーナー、マイヤ・プリセツカヤとルツェルンの並木を散歩する映像なども収められている。 このコンサート映像には、シチェドリンの作品の他に、後期ロマン派の主要作品フランク、ドヴォルザーク、そしてネーメ・ヤルヴィ指揮 ルツェルンso.によるショスタコーヴィチの交響曲第9番が収録されている。ショスタコーヴィチを得意とするネーメ・ヤルヴィの豪快に炸裂する会心の演奏も聴き物。 | ||
クリスマス・ソング集〜グロリア・イン・エクセルシス・デオ シューマン:クリスマス・トッカータ / いと高きところに神の栄光あれ ヘンデル:シバ女王の入城/輝かしい熾天使は列をなして燃え上がり/シオンの娘よ、大いに喜べ 高き御空よりわれは来たれり / ワーグナー:エルザの大聖堂への行列(*) / マリアはいばらの森を通り チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」(抜粋) / メンデルスゾーン:クリスマス(讃美歌) エサイの根よりくすしき花は / メンデルスゾーン:それ、主汝のためにみ使いたちに命じ 聴かせて、祝福された天使たち / エーベル:静かに雪が降り / 今宵鳴りわたる アイレンベルク:ペテルブルクの橇の旅 / ロジャー・ハーヴィー:フェスティヴ・チアー ジョン・フランシス・ウェイド:神の御子は今宵しも / フンパーディンク:夕べの祈り ジークフリート・ケラー:星降る教会 / フランツ・グルーバー:サイレント・ナイト/ いざ歌え、いざ祝え ルート・ツィーザク(S) ペーター・ハーベルマン合唱指揮ヴェルニゲローデ青少年cho. トーマス・クラモー指揮アンサンブル・ソノーレ ザクセン吹奏楽団 | ||
収録:2012年12月、聖母マリア教会、マリエンベルク、クリスマス・コンサート、ライヴ。(*)は DVD のみに収録。映像仕様:84分15秒|16:9|Region All| PCM ステレオ| ドルビー・ディジタル 5.1、DTSサラウンド5.1 |NTSC 。ドイツ南部、ヴュルツブルクの丘の上にある大司教の居館マリエンベルク要塞。要塞の中には 8世紀初頭の建築物である聖母マリア教会がある。讃美歌、クリスマス定番の曲が演奏され、伝統的なヨーロッパのクリスマスの雰囲気を織り交ぜた美しい映像。1951年に創設されたヴェルニゲローデ青少年cho.は、ドイツのザクセン=アンハルト州立音楽高校の15-18歳の選抜メンバーによって構成。その清楚で美しい響きは、ドイツのみならず、世界中の合唱ファンを魅了している。また、ソリストとして登場するのはソプラノのルート・ツィーザク。透明感ある清廉な歌声は、厳かなクリスマスの雰囲気を一層盛り上げる。美しい教会の響きと、ヨーロッパの伝統的な街並みで味わう神聖なひと時は格別。 | ||
WALTZES J.シュトラウス II/シェーンベルク編曲:皇帝円舞曲 Op.437/入り江のワルツOp.411/南国のバラOp.388 J.シュトラウスII/ベルク編曲:酒・女・歌 Op.333 / J.シュトラウスII/ヴェーベルン編曲:宝のワルツOp.418 ゴドフスキー:古きウィーン / クライスラー:ウィーン風小行進曲/美しきロスマリン/ウィーン奇想曲 ティボール・コヴァーチ:ユダヤの母 / ボーナス:シェーンベルクはどのようにシュトラウスのワルツを編曲したか ザ・フィルハーモニクス | ||
収録:2011年3月9日、カフェ・シュペール、ウィーン、ライヴ。 16:9|ステレオ|リージョン:0|本編:64分20秒 + ボーナス 10分5秒。Blu-Ray仕様:Full HD|DTS HD Master Audio。DVD仕様: NTSC|DD5.1, DTS5.1。 VPOの第2ヴァイオリン首席奏者のティボール・コヴァーチを中心として結成された室内アンサンブル「ザ・フィルハーモニクス」による、1880年の創業以来、あらゆる分野の芸術家に愛されたウィーンの老舗カフェで世紀末芸術の発信地でもあった「カフェ・シュペール」におけるライヴ。世紀末ウィーンの象徴ともいえるシェーンベルクが、保守的な評論家や聴衆を嫌い、思い通りのコンサートを開くため設立した「私的演奏協会」。同時代の作曲家を中心にプログラムが構成されていたが、このコンサートには様々な制約があったため「編曲」もさかんに行われ、運営資金を得るために編曲したJ.シュトラウスのワルツも数多く演奏された。この映像にはJ.シュトラウスのワルツをシェーンベルク、ベルク、ヴェーベルンの新ウィーン楽派の3人が編曲した作品と、ウィーンに対する賛辞の作品ゴドフスキーの「古きウィーン」、クライスラーの珠玉の名品、「ザ・フィルハーモニクス」のリーダーのティボール・コヴァーチによる伝統的なユダヤの旋律とマーラーをテーマにした作品「ユダヤの母」を収録。世紀末ウィーンの香りを感じつつ、ウィーンっ子の血が作り上げ、ウィーンの風土が育んだ音楽を楽しむことが出来る。 | ||
ブーレーズ&ルツェルン祝祭アカデミー ヴェーベルン:管弦楽のためのパッサカリアOp.1 / 管弦楽のための変奏曲Op.30 ストラヴィンスキー:交響詩「うぐいすの歌」 マーラー:交響曲第6番 イ短調「悲劇的」 |
ピエール・ブーレーズ指揮 ルツェルン祝祭アカデミーo. | |
録音:2010年8月、9月、ルツェルン音楽祭、ライヴ。ドイツの映像系レーベルACCENTUS MUSIC からCDが発売。ルツェルン祝祭アカデミー管は世界中から集まった優秀な若手音楽家が、ブーレーズの指導を受けて音楽祭に出演している。後進の育成に情熱を注いでいるブーレーズ渾身のオケ。ヴェーベルン1908年作曲の最初の作品番号「パッサカリア」は独特の音列技法と音色感覚を見事表現し、ブーレーズの鮮やかな指揮ぶりが劇的な効果を生んでいる。また「管弦楽のための変奏曲」は難解な作品を、すっきりと造形を捉えた精緻な演奏。「うぐいすの歌」は鮮烈な解釈でスリリングな演奏を披露。マーラー「悲劇的」では客観的で知性的なアプローチで端正に構成を浮かび上がらせる、徹底した分析により本質を突く演奏。そして各楽器のバランスが素晴らしく、透明感を引き出し美感溢れた秀演。 | ||
ブーレーズ&クリーヴランド管〜マーラー: 歌曲集「子供の不思議な角笛」(全曲)/交響曲第10番〜アダージョ 【ボーナス】インタビュー:ピエール・ブーレーズ マグダレーナ・コジェナー(Ms) クリスティアン・ゲルハーヘル(B) ピエール・ブーレーズ指揮クリーヴランドo. | ||
収録:2010年2月11日-13日、セヴェランス・ホール、クリーヴランド。監督:ウィリアム・コーセル、製作:ヘルベルト・G.クロイバー。
リージョン:0|88‘06|字幕:英、仏(本編)、英、独、仏(ボーナス)|PCM ステレオ。ブルーレイ仕様: Full HD|DTS HD Master Audio。DVD仕様:NTSC|16:9|DD5.1, DTS5.1。グスタフ・マーラーの生誕150周年&没後100周年を飾る映像がブルーレイ&DVDで発売される。この映像は2010年2月にマーラー生誕150周年を祝い行われたコンサート。ピエール・ブーレーズとクリーヴラント管によって演奏されたのは、歌曲集「子供の不思議な角笛」全曲と交響曲第10番からのアダージョ。ピエール・ブーレーズは、この演奏会の1カ月後の3月26日、に85歳の誕生日を迎え、年齢を感じさせない美しい指揮姿を見せてくれている。また世界有数の美しさと音響の良さで定評あるクリーヴランド管の本拠地セヴェランス・ホールの素晴らしさを実感できる映像。 マーラーはこの交響曲第10番を第9番作曲終了後の1910年に作曲を開始しているが、翌1911年マーラーの死によって未完で終わっている。第10番の作曲中にアルマの不倫が発覚し、衝撃を受けたマーラーの心情が見えて来る。マーラーの音楽の源とも言える歌曲集「子供の不思議な角笛」では、チェコ出身のメゾソプラノの名手マグダレーナ・コジェナーとドイツのバリトン歌手クリスティアン・ゲルハーヘルが緻密で表現豊かな素晴らしい歌唱を聴かせてくれる。 ボーナス映像にはブーレーズのインタビューが収められており、貴重な音楽観が語られている。 | ||
シャイー&ゲヴァントハウス〜マーラー:交響曲第2番 ハ短調「復活」
クリスティアーネ・エルツェ(S) サラ・コノリー(Ms) リッカルド・シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.、 MDR放送cho.、ベルリン放送cho.、ゲヴァントハウスcho. | ||
収録:2011年5月17日-18日、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、作曲者歿後100周年記念「国際マーラー音楽祭」ライヴ。 16:9|ステレオ|リージョン:0|本編:95分42秒|字幕:独・英・仏。Blu-Ray仕様:Full HD|DTS Master Audio。DVD仕様: NTSC| DD5.1, DTS5.1。 | ||
バレンボイム&ブーレーズ リスト:ピアノ協奏曲〔第2番 イ長調 S.125/第1番 変ホ長調 S.124〕/ コンソレーション第3番 S.173/忘れられたワルツ第1番 S.215 ワーグナー:「ファウスト」序曲/ジークフリート牧歌 |
ダニエル・バレンボイム(P) ピエール・ブーレーズ指揮 シュターツカペレ・ベルリン | |
録音:2011年6月9日-10日、アルフリート・クルップ・ザール、フィルハーモニー、エッセン、ルール・ピアノ・フェスティヴァル、ライヴ。90 '35"|カラー|16:9|Region All|PCM ステレオ。ブルーレイ仕様:Full HD | DTS HD Master Audio 。DVD仕様: NTSC|ドルビー・ディジタル5.1 、DTS サラウンド5.1。リストは先にDGからCDで 477 952-1 として発売されている演奏だが、ワーグナーの2曲は初発売と思われる。
バレンボイムがピアノ独奏を務め、ブーレーズがシュターツカペレ・ベルリンを指揮して、リストのピアノ協奏曲集ほかを収めた映像作品は、作曲家生誕200周年を記念して、2011年6月におこなわれたコンサートの模様をライヴ収録した物。このコンサートは「ルール・ピアノ・フェスティヴァル2011」のおおきな呼びものとして、これまでリストのピアノ協奏曲の録音をおこなっていなかったバレンボイムが両曲を一度に取り上げるということでも注目を集めた。 毎年、ドイツのライン、ルール川周辺の都市で開催されている「ルール・ピアノ・フェスティヴァル」は、エッセンやドルトムントのコンサートホールをメイン会場に、ベテランから新進気鋭まで数多くのピアニストが集結し、ソロ・リサイタルのほか、デュオやコンチェルト、さらにはジャズまであらゆるピアノ作品を演奏するというもので、ピアノ音楽ファンより熱い視線が注がれている。バレンボイムは同音楽祭にたびたび出演しており、2007年5月にも手兵シュターツカペレ・ベルリンを率いて、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲を弾き振りして、自由闊達にしてパワフルな演奏を繰り広げていた。 バレンボイムが満を持して臨んだリストのピアノ協奏曲2曲は、同内容のCDでもすでに知られるように、指揮にバレンボイムとは40年以上の親交があり、シュターツカペレ・ベルリンを振り分けた「マーラーの交響曲連続演奏会」などを通じても絶大な信頼を置く巨匠ピエール・ブーレーズ、オーケストラにバレンボイムの手兵で20年に及ぶ良好な関係を構築してきたシュターツカペレ・ベルリンということで、条件も整えられている。 なお、ここでは、CD未収録であったワーグナーの2作品「ジークフリート牧歌」と序曲「ファウスト」まで、当日のプログラムが完全収録されているのもうれしいところ。かつてブーレーズがバイロイトに登場して、精緻で明晰な指揮で新風を巻き起こしたのが1966年のこと。あれから45年を経た巨匠のワーグナー演奏を検証できると云う意味でも興味の尽きない内容といえるだろう。 | ||
Tango - Cafe de Los Maestros & friends 〔マエストロたちのカフェ〕 ピアソラ:リベルタンゴ/ブエノスアイレスの夏/ハシント・チクラーナ カルロス・ガルデル:ポル・ウナ・カベサ〔首一つの差で〕 / ペドロ・マフィア:タコネアンド〔靴音高く〕 ペドロ・ラウレンス:天使のミロンガ / ミゲル・デ・ジェノヴァ:悲しみの場末/他 フアン・カルロス・ゴドイ(歌) ロドルフォ・メデーロス(バンドネオン) テレサ・パロディ(歌) フェルナンド・スアレス・パス(Vn) オトロ・アイレス、グスタボ・モッシ | ||
収録:エル・パラシオ、ブエノスアイレス|制作:2011年。 リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ| 80分23秒|字幕:英独仏西韓 | NTSC| dts 5.1, DD 5.1 。 監督:マリア・スタッドマウアー|ディレクター:アクセル・ルーデヴィヒ|プロデューサー:ポール・スマチュニュイ。1940年代から50年代のアルゼンチンタンゴ黄金時代を築き上げたスターたちが集まって録音したアルバム「CAFE DE LOS MAESTROS」はタンゴ版「ブエナビスタ・ソシアルクラブ」として世界中で注目された。さらにその後、ブエノスアイレスのテアトロ・コロンで行われた一夜限りのライヴとドキュメンタリー映像を収録した映画「アルゼンチンタンゴ伝説のマエストロたち」も公開され、国宝級のアルゼンチンタンゴのマエストロが生み出す音楽に人々が心を奪われた。この映像は、ブエノスアイレスの伝説のボールルーム "エル・パラシオ "に、フアン・カルロス・ゴドイ、ロドルフォ・メデーロス、テレサ・パロディ、フェルナンド・スアレス・パス、オトロ・アイレス、グスタボ・モッシらが映画同様に一同に会したライヴ映像。コンサート自体は、オーケストラ、バンドネオン、ギター、ヴァイオリンなどの色々な楽器、歌と踊りとバラエティに富んでおり、映像としても音楽としても非常に楽しめる。巨匠たちの音楽を生々しく感じ取ることのできる映像。 | ||
「ニューヨークに捧げるコンサート」〜9.11 10年忌の記憶と再生に マーラー:交響曲第2番 ハ短調「復活」 ボーナス:アラン・ギルバート&ザリン・メータ ドロテア・レシュマン(S) ミシェル・デ・ヤング(Ms) アラン・ギルバート指揮NYP、ニューヨーク・コラール・アーティスツ | ||
収録:2011年9月10日、エイヴリー・フィッシャー・ホール、リンカーン・センター、ゲヴァントハウス、ニューヨーク、ライヴ。
16:9|ステレオ|リージョン:0|本編 96分 + ボーナス 15分。Blu-Ray仕様:Full HD|DTS Master Audio。DVD仕様: NTSC|DD5.1, DTS5.1。ACCENTUS MUSICより注目の映像が登場。アラン・ギルバートが音楽監督を務めるNYPを指揮し「アメリカ同時多発テロ事件」から10年忌を翌日に控えた2011年9月10日に、未曾有の惨禍を被ったニューヨークにある本拠エイヴリー・フィッシャー・ホールでマーラーの「復活」を演奏した映像作品は。 2009/10シーズンよりNYPの音楽監督に就任したアラン・ギルバートは、この公演に先立ち2011年の5月にウィーンで音楽出版社ウニフェルザール・エディツィオーンによるマーラーについてのインタビューを受けている。それによると、ギルバートはいまでも9歳のときの「マーラーとの初めての出会い」について鮮明に記憶していて、それこそが1976年の秋に、ほかでもないNYPがカーネギー・ホールでおこなったマーラー・フェスティヴァルであり、ラインスドルフ、レヴァイン、ブーレーズといった大物指揮者による振り分けで、第10番のアダージョを含むすべてのシンフォニーを聴いたそう。このときの体験がアラン少年にどれほど強烈なインパクトを与えたかはわからないが、1995年に東京で第1交響曲を指揮したのを皮切りに、アラン・ギルバートはマーラー作品を取り上げることに強い意欲を燃やしているようで、ロイヤル・ストックホルム・フィルとも、2008年6月、首席指揮者退任記念のプログラムに第9交響曲を演奏して、その直後には同曲をBISにセッション録音をおこなってもいた。ちなみに、アラン・ギルバートは、本演奏とはソリストの顔触れが異なるものの(ミア・パーション、リリ・パーシキヴィ)、2011/12年オープニングの翌日9月22日、24日、そして27日の定期公演にも同じくマーラーの「復活」を取り上げている。 マーラーの「復活」といえば、葬礼に始まり、やがてフィナーレにかけて合唱が高らかに讃歌を歌い上げて歓喜が最高潮に達するという、本来イベント性の高い作品だが、ニューヨークの再生を祈念するという、上記のような性格のコンサートだけにここでの演奏内容はやはり特別なものだったようで、ニューヨーク・タイムズも「すばらしいソリスト、極上のコーラス」で「終始一貫して感動的な演奏」と伝えている。 「NYPがマーラーを演奏するとき、わたしはかくも深い哀切の感情を享受する。」NYPによってマーラーの音楽に開眼したアラン・ギルバートが、いままたマーラー演奏に独自の伝統を持つNYPを指揮したマーラーの「復活」は、運命的なつながりをも感じさせる注目の内容といえるだろう。 | ||
ブルックナー: 交響曲第5番 変ロ長調WAB105(ノーヴァク版) |
クラウディオ・アバド指揮 ルツェルン祝祭o. | |
収録:2011年8月19日-20日、カルチャー&コンヴェンション・センター内コンサート・ホール、ルツェルン、ライヴ。 80 '33 "|16:9|RegionAll| PCMステレオ。DVD仕様:カラー|NTSC|ドルビー・ディジタル5.1、DTSサラウンド5.1。ブルーレイ仕様:Full HD |DTS HD Master Audio。アバド&ルツェルン祝祭管の「ブル5」は、この年のルツェルン・フェスティヴァルのおおきな呼び物として話題を集めた。マーラーの交響曲については全集録音を完成させ、映像作品も含めて複数回のレコーディングを重ねているアバドだが、対照的にブルックナーの交響曲商業録音は特定のナンバーしか取り上げていない。それでも、美しい旋律線を流れるように歌うアバドのブルックナー演奏は独特の魅力にあふれたもので、数多くのファンを魅了してきた。アバドにとって、ルツェルン祝祭管とのブルックナーは2005年収録の第7番以来6年ぶり、第5番としては1993年のウィーン・フィルとのライヴ盤に続く同曲2種目の商業盤ということになる。やはり緩徐楽章の美しさには感心させられ、力強く壮麗なフィナーレもスーパーオケの面目躍如といったところ。2012年、同コンビはブルックナーの第1交響曲を取り上げるという。 | ||
クラウディオ・アバド〜ルツェルン・フェスティヴァル 2012 モーツァルト:アリア「ああ、語っているのは私ではない」K.369 (*) / アリア「ああ、私の眼の前から去って」K.272 (*) / アリア「あなたに明かしたい、おお神よ」(*) / 交響曲第35番 ニ長調「ハフナー」K385 (*) ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」(全曲)(#) クリスティーネ・シェーファー(S;*) ユリアーネ・バンゼ(S;#) ブルーノ・ガンツ(語り;#) クラウディオ・アバド指揮ルツェルン祝祭o. | ||
収録:2011年8月19日-20日(*)、2012年8月8日、10日、KKLコンサート・ホール、ルツェルン、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|89分12秒|字幕:英日韓。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1, DD 5.1 。 2014年1月20日に亡くなったクラウディオ・アバド。巨匠不在と言われる21世紀において、名実ともに最後の巨匠と言えるだろう。この1年間は、各社からアバドを偲ぶように続々と追悼盤が発売されている。ACCENTUS MUSICからは先に2013年アバド最後のルツェルン音楽祭のオープニング・コンサートが映像リリースされ話題となったが、本盤には、2011年、2012年のルツェルン音楽祭の模様を収録。クリスティーネ・シェーファーを迎えたモーツァルトのアリア3曲と交響曲第35番「ハフナー」が演奏された2011年のルツェルン音楽祭。同日プログラムで演奏されたブルックナーの交響曲第5番は既にDVDとBlu-rayで発売されており、このモーツァルトの演奏は待望のディスク化。ちなみに未収録ながら、この年は“東日本大震災へのトリビュート "としてアバドがマーラーの第10番からアダージョを演奏し、日本にとって印象的な回となった。モーツァルトの後期6大交響曲に数えられる第35番「ハフナー」は、アバドがBPOやモーツァルト管らと度々取り上げている得意の作品。表情豊かに弦を響かせ、颯爽としたテンポで聴かせてくれる。またシェーファーも見事な歌唱を披露している。さらにスイス出身の俳優ブルーノ・ガンツが語り、ユリアーネ・バンゼが歌った全曲が演奏される機会が少ない劇音楽「エグモント」。同日演奏されたモーツァルトのレクイエムも既に映像商品として発売しており、充実した演奏を聴かせる。この作品は、ゲーテの同名の戯曲のための劇音楽。映画「ヒトラー最期の12日間」でヒトラー役を演じたブルーノ・ガンツの迫力ある語りは必見。アバドの演奏も生き生きとしており、若い頃の伸びやかで溌剌とした要素と晩年の成熟した音楽性とが融合した聴き応えのある音楽を展開している。 | ||
ドキュメンタリー「音の旅 [JOURNEYS IN SOUND] 」〜ジョン・ケージ(1912-1992): 4分33秒[デイヴィッド・チューダー(P)/含インタビュー]/第2のコンストラクション[ケルン打楽器四重奏団]/ ソナタとインタリュード〜ソナタ第1番/ウォーター・ミュージック[シュテフェン・シュライエルマッハー(P)] ・インタビュー映像〔ジョン・ケージ、マース・カニングハム、ロバート・ラウシェンバーグ〕 | ||
監督:アラン・ミラー/製作プロデューサー:ポール・スマチュニュイ。 60' 35" (本編) + 49' 25"(ボーナス)|16:9|Region All| PCMステレオ|字幕:独英仏日。 DVD仕様:NTSC|ドルビー・ディジタル5.1、DTSサラウンド5.1。 ブルーレイ仕様:Full HD |DTS HD Master Audio。音の革命家なのか、それとも偶然性のエキスパートなのか?作家なのか、それともアナーキーなのか?キノコの専門家なのか、それともパフォーマンス・アーティストだったのか?禅を極めた人だったのか、それとも料理人だったのか? このドキュメンタリーは、オスカーも受賞したミラー監督と、エミー賞受賞のプロデューサー、スマチュニュイという二人が満を持して世に送るケージの人物を描いたドキュメンタリー。アメリカ、ドイツ、そして日本で撮影された映像(宮田ますみと細川俊夫も登場)、演奏会風景、さらにキノコがりをするシーンなどを様々に組み合わせ、ケージという人物像を築き上げている。ボーナス映像としてチューダーによる4分33秒の演奏風景も収録されているのもの貴重。ウォーター・ミュージックの演奏シーンも興味津々。また、ボーナスの最後には、ケージを語る上で欠かせない舞踊家のカニングハムと、ケージ弟子でネオダダを代表するアーティストのラウシェンバーグ、そしてケージの3人によるインタビュー風景も収録されている。日本語字幕付きなのは嬉しい限り。ケージのアニヴァーサリー・イヤーにまたまた注目盤の登場となった。 | ||
【ドキュメンタリー】「音楽」〜人生行路/リッカルド・シャイー [監督:パウル・スマチヌイ/制作:2013年4月-5月] グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16[ラルス・フォークト(P) リッカルド・シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo./ 収録:2013年2月、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ライヴ] | ||
リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ、DD 5.1、DTS 5.1 | 55分34秒(ドキュメンタリー) + 39分33秒(コンサート)|字幕:英独仏伊韓日。 2005年よりカペルマイスター(楽長)を務め、当初は2020年までの契約だったライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.との契約を2015/16年シーズンで終了することになったリッカルド・シャイー。2015年よりミラノ・スカラ座の音楽監督に就任、また2016年から5年間ルツェルン祝祭o.の音楽監督を務めることが決まっており、引き続き重要なポストを担う。ゲヴァントハウス管の後継にはアンドリス・ネルソンスが決まっており、こちらも新たなシェフに注目が集まっている。本DVDは、シャイー自身が幼少期を振り返り父親や家族のことを語る場面や、自宅の書斎でスコアに向き合う様子、家族との時間、リハーサル風景、アバド、カラヤンの思い出、スカラ座に対する思い、そしてゲヴァントハウス管との関係についてと、これまでのシャイーの指揮活動、そしてプライベートな時間も垣間見ることが出来る。シャイーは映像のなかで「指揮者に必要なものは、集中力と肉体的・精神的エネルギー。精神的エネルギーを持たない人は、指揮者と楽団との間に常に流れる電流に対処できない。オーケストラとの関係は非常に繊細なものなの」と語っており、これまで指揮台に上がったオケとの関係を振り返る場面も映し出され、シャイーの音楽的思考を理解し、より彼の作り出す音楽を楽しむことができる。さらにラルス・フォークトとのグリーグのピアノ協奏曲のライヴ映像が収録されている。 | ||
J.S.バッハ:マタイ受難曲
クリスティーナ・ランズハマー(S) シュテファン・カーレ(A) ウォルフラム・ラットケ、マルティン・ラットケ(T) クラウス・メルテンス、 ゴットホルト・シュヴァルツ(B) ミカエル・ベイヤー(監督) ポール・スマツニー(製作) ゲオルク・クリストフ・ビラー指揮聖トーマス教会cho.、ゲヴァントハウスo. | ||
収録:2012年4月5日-6日、聖トーマス教会、ライプツィヒ、ライヴ。 163' 58" |16:9|Region All| PCMステレオ|字幕:独英仏韓。 DVD仕様:カラー|NTSC|ドルビー・ディジタル5.1、DTSサラウンド5.1。 ブルーレイ仕様:Full HD |DTS HD Master Audio。2012年に創立800周年を迎えた名門、聖トーマス教会少年合唱団。世界で最も歴史ある少年合唱団の記念イヤーを祝し、2012年4月に行われたJ.S.バッハ「マタイ受難曲」演奏会の模様が早くもリリース。J.S.バッハがカントール(合唱長)として27年間活躍し、マタイ受難曲の初演も共にしたことでも知られる聖トーマス教会合唱団にとっては、十八番とも言うべきプログラムだろう。同年2月に東京で行われた来日公演でも、J.S.バッハの伝統受け継ぐ格調高い演奏が大絶賛されたばかり。バスのクラウス・メルテンスとゴットホルト・シュヴァルツ、そしてアルトのシュテファン・カーレらは来日公演でも素晴らしい歌声を披露した名手。聖トーマス教会合唱団の歌声は柔らかく繊細で、受難曲冒頭の荘厳な合唱に心揺り動かされる。時に柔和、時に劇的な表現の切り替えも素晴らしく、ゲヴァントハウスo.の厳格な演奏も光る。演奏会場はマタイ受難曲初演の地でもある聖トーマス教会。J.S.バッハに縁深き伝統の地で、800年という長きに渡り伝統を受け継いできた聖トーマス教会合唱団の美しい歌声が響き渡る。 | ||
マーラー:交響曲第4番 ボーナス・トラック: ヴェルテ・ミニョン・ピアノ再生システムについて マーラー自身による交響曲第4番 ト長調〜第4楽章 リッカルド・シャイーによるマーラーの交響曲第4番 |
クリスティーナ・ ラントシャマー(S) リッカルド・シャイー指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | |
収録:2012年4月26日-27日、ライプツィヒ、ゲヴァントハウス、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|61分+16分|字幕:英独仏日(本編)/英独(ボーナス)。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|DD5.1, dts 5.1。 2005年より第19代カペルマイスターを務めるリッカルド・シャイー率いるゲヴァントハウスo.によるACCENTUS MUSICのマーラー・シリーズ第3弾。この演奏は2011/2012シーズン定期演奏会での収録。映像には収録されていないが、同日エレーヌ・グリモーとラヴェルのピアノ協奏曲を行っている。2011年5月の「国際マーラー音楽祭」で収録された第8番(ACC-10222BD/ ACC-20222DVD)と第2番(ACC-10238BD/ ACC-20238DVD)と同様に、就任7年を経たシャイーとライプツィヒ・ゲヴァントハウス管は非常に完成度の高い演奏を聴かせてくれる。細部まで緻密に練り上げられ、さらに万華鏡のように豊かに繰り広げられる魅惑の色彩世界が描かれている。シャイーはコンセルトヘボウ管とのマーラー全集があるが、第4番は1999年録音なので、13年ぶりの再録音となる。1999年の演奏時間は第1楽章18' 06、第2楽章9' 31、第3楽章20' 53、第4楽章9' 45。この演奏は、第1楽章16' 50、第2楽章8' 43、第3楽章19' 47、第4楽章8 ' 12となり、最終楽章はドイツの注目のソプラノ、クリスティーナ・ラントシャマーが登場し、アイロニカルな歌詞にあった巧みな表現で聴かせてくれる。また、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.のマーラーの録音は多くはなく、この第4番は正規の録音としては初となる。カメラワークもACCENTUS MUSICならでは素晴らしい編集で、見応えのある映像となっている。ボーナス・トラックには、マーラーが愛用していた当時開発されたばかりのピアノ・ロール「ヴェルテ・ミニョン」について、そしてシャイーが楽曲について解説している映像が収録されている。ジャケット・デザインは今回もライプツィヒ出身の現代アーティスト、ネオ・ラウフによる作品が使われている。 | ||
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626(バイヤー版&レヴィン版)
アンナ・プロハスカ(S) サラ・ミンガルド(A) マキシム・シュミット(T) ルネ・パーペ(B) クラウディオ・アバド指揮ルツェルン祝祭o.、バイエルン放送cho.、スウェーデン放送cho. | ||
収録:2012年8月、ルツェルン音楽祭、ライヴ。 60分33秒|16:9|Region All| PCMステレオ|字幕:英日。 DVD仕様:NTSC|ドルビー・ディジタル 5.1 、DTSサラウンド5.1。 ブルーレイ仕様:Full HD |DTS HD Master Audio 5.1。アバドのモツレクといえば、1999年にBPOとのカラヤン没後10周年を記念したコンサート、ライヴ収録がある。その演奏はアバドならではの「版」を用いた演奏で話題となったが、今回は基本的にはバイヤー版を使い、「サンクトクス」は完全レヴィン版など折衷した複雑な構成。驚異的な集中力と水準の高い演奏にも注目。若き天才合唱指揮者のペーター・ダイクストラが首席指揮者を務めるバイエルン放送cho.とスウェーデン放送cho.。豊かなで厚みのあるバイエルンと精緻なハーモニーのスウェーデンの魅力が融合した世界最高の歌唱を楽しむことが出来る。またソリスト陣も強力で、清澄な歌声のソプラノのアンナ・プロハスカ、安定した歌唱が心地よいサラ・ミンガルド、優雅で魅惑的なテノール、マキシム・シュミット、そして貫禄たっぷりに歌い上げ、艶のある低音で聴かせるルネ・パーペと聴きどころ満載。 | ||
アバド&モーツァルト管、2012.7.28 ザルツブルク・ライヴ モーツァルト:ミサ・ソレムニス ハ短調 K.139「孤児院ミサ」 シューベルト:ミサ第6番 変ホ長調 D.950 ラヘル・ハルニッシュ(S) サラ・ミンガルド(A) ハビエル・カマレナ、 パオロ・ファナーレ(T) アレックス・エスポージト(B) クラウディオ・アバド指揮モーツァルトo. エルヴィン・オルトナー合唱指揮アルノルト・シェーンベルクcho. | ||
収録:2012年7月28日、ザルツブルク音楽祭、ライヴ。映像監督:ミヒャエル・バイヤー。 104’27mm〔注:代理店記載ママ。104時間半(あるいは174時間強)とは豪快な事だが、おそらく104mm 27ss [104分27秒] の事だと思われる〕|16:9|Region All| PCM ステレオ|字幕:英独仏韓。 DVD仕様:NTSC|ドルビー・ディジタル5.1 、DTSサラウンド5.1。 ブルーレイ仕様:DTS HD Master Audio (チャネル数記載無し。 5.1か) 。2012年7月、アバドがザルツブルク音楽祭へ待望の復活ということで注目された公演。ソリストとコーラスの立体的なの響きを巧みに引き出し、モーツァルトの繊細で流麗な音楽、シューベルトの厳粛かつ甘美で美しい旋律を、アバドならでは視点と感性で新鮮に聴き手に届けている。モーツァルトが弱冠12歳で書き上げた「孤児院ミサ」(K.139)は、ウィーンに建設された孤児院付属礼拝堂の献堂式のために作曲された作品。モーツァルトの早熟さを如実に表した曲で、素晴らしく美しい転調、実に長大で充実した内容は、第1作目にして堂々たる傑作を仕上げた若きモーツァルトが打ち立てた宗教曲の理想美の原点となる作品。一方シューベルトが亡くなる年に作曲されたミサ曲第6番。シューベルトのミサ曲の中でも人気が高く、荘厳な響きと美しい旋律に魅了される。 | ||
シャイー& LGO 〜マーラー:交響曲第6番 イ短調「悲劇的」 ・ボーナス:「ぼくの第6番は、謎を突き付けるだろう」(リッカルド・シャイーと ラインホルト・クービクによるパネル・ディスカッション) リッカルド・シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | ||
収録:2012年9月6日-7日、9日、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ライヴ。 86分25秒(コンサート) + 18分26秒(ボーナス)|16:9|Region All| PCM ステレオ|字幕(ボーナスのみ):英独仏。 DVD仕様:NTSC|ドルビー・ディジタル5.1 、DTSサラウンド5.1。 ブルーレイ仕様:DTS HD Master Audio (チャネル数記載無し。 5.1か) 。ライプツィヒ出身で現代アートの第一人者ネオ・ラウフ(1960-)による絵画をあしらったジャケット・デザインもおなじみとなりつつある、リッカルド・シャイー指揮ゲヴァントハウスo.によるマーラー交響曲シリーズ。コンセルトヘボウo.とともに完成させた交響曲全集録音では、第6番はシリーズ初期にあたる1989年10月のセッション録音だったので、このたびのライヴ映像作品はおよそ23年ぶりの再録ということになる。ゲヴァントハウスo.初のマーラー全集完成にも期待をつなぐ当シリーズだが、ここでシャイー指揮の第6交響曲新旧比較における明確な相違として、中間2楽章の配置の問題がある。ゲヴァントハウス管との2012年、ライヴでは、第2楽章アンダンテ、第3楽章スケルツォの配置を採用しているのに対して、1989年のコンセルトヘボウ管とのセッション録音では、これとは逆に第2楽章がスケルツォ、第3楽章がアンダンテとなっていた。このあたり、いずれ劣らず特色ある名門オーケストラのサウンドカラーの違いも聴きどころだが、ここに至るシャイーの心境の変化はたいへん興味深いところといえそう。シャイーといえば2013年に、2015年の契約満了を待たずしてゲヴァントハウス管との契約を2020年まで延長されることが発表された。2005年の第19代カペルマイスター就任以来15年に及ぶ長期のポストをシャイーが約束され、楽団から絶大な支持を集める背景には、なによりこの間の実演、レコーディングの充実の成果があるが、その一端をここでの演奏内容からもうかがい知ることが出来そう。なお、マーラーが作曲当時にリヒャルト・シュぺヒトに宛てた手紙のフレーズをタイトルに冠したボーナス映像には、国際マーラー協会による第6交響曲1998年改訂版の校訂に携わったクービクを迎えてシャイーがおこなったパネル・ディスカッションの模様を収録している。 | ||
ブルックナー:交響曲第1番 ハ短調 WAB101(ウィーン稿 1891) |
クラウディオ・アバド指揮 ルツェルン祝祭o. | |
KKC-5313 (CD) 国内仕様盤 廃盤 | ||
KKC-1055 [LP] 国内仕様盤 廃盤 | ||
録音:2012年8月、ルツェルン音楽祭、ライヴ。 LP仕様:180g 。アバドはブルックナーの交響曲中でも演奏される機会の少ないこの第1番を好んで取り上げているが、これまでの録音ではリンツ稿を主に使用していた。ウィーン稿は作曲から25年後(第8番第2稿より後)に作曲者自身によって改訂されており、初期の作品というより後期ロマン派を感じさせるもの。この版に版による演奏はヴァント&ケルン放送so.とシャイー&ベルリン放送so.などがあるが、今回の演奏では、初期作品の活気ある雰囲気を残しつつも、後期の洗練されたオーケストレーションを堪能出来る。 | ||
デュトワ、ゲルギエフ、ムター、M=ショット、モニゲッティ他〜ペンデレツキへの捧げもの 広島の犠牲者に捧げる哀歌/ヴァイオリンとコントラバスのためのデュオ・コンチェルタンテ(*) [アンネ・ゾフィー・ムター(Vn;*) ロマン・パトコロー(Cb*) クシシュトフ・ウルバンスキ指揮] 3つのチェロとオーケストラのための合奏協奏曲 [ダニエル・ミュラー・ショット、アルト・ノラス、イヴァン・モニゲッティ(Vc) シャルル・デュトワ指揮] クレド[イヴォナ・ホッサ、エヴァ・ヴェシン(S) アグニェシカ・レフリス(Ms) ラファウ・バルトミンスキー(T) ニコライ・ディデンコ(B) ポーランド国立歌劇場cho.、 ワルシャワ・フィルハーモニーcho.、ワルシャワ少年cho. ヴァレリー・ゲルギエフ指揮] ・ボーナス:ペンデレツキ、コンサートについて語る(日本語字幕付)[監督:ミヒャエル・バイヤー] シンフォニア・ヴァルソヴィア、ポーランド国立歌劇場cho.、ワルシャワ少年cho. | ||
収録:2013年11月23日、ポーランド国立歌劇場、ワルシャワ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|106 + 15分32秒(ボーナス)|字幕:英仏日韓(ボーナスのみ)。 DVD仕様: NTSC|dts 5.1, DD 5.1。2013年80歳を迎えたペンデレツキ。現代ポーランドを代表する作曲家というより、現存の最巨匠となっている。C majorからもドキュメンタリーがリリースされたが、そこに抜粋が収められていた彼の誕生日に行われたコンサートの完全収録版。何より出演者が凄すぎる。アンネ・ゾフィー・ムターを筆頭に、デュトワ、ゲルギエフ、ダニエル・ミュラー・ショットなどオールスター・キャスト。さらにシンフォニア・ヴァルソヴィアが自国作品ならではの強みを発揮。FO, カットなしという点で、ペンデレツキ作品の最高演奏として愛蔵出来る。ボーナス・トラックはペンデレツキの日本語字幕付きインタビュー。出世作「広島の犠牲者に捧げる哀歌」誕生秘話や、ムターに対する敬愛の念、「クレド」の作曲についてなど興味深い話を聴くことが出来る。飄々とした語り口が独特。 | ||
J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232
レークリント・ビューラー(S) ズザーネ・クルムビーゲル(Ms) ズザーネ・ラングナー(A) マルティン・ラトケ(T) マルクス・フライク(B) ゲオルク・クリストフ・ビラー指揮 ライプツィヒ・聖トーマス教会cho.、フライブルク・バロックo. | ||
収録:2013年6月23日、聖トーマス教会、ライプツィヒ、ライプツィヒ・バッハフェスティヴァル閉幕コンサート、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|114分7秒|字幕:英。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。 ジャケット写真:ミヒャエル・トリーゲル作「世界の調和」(2009)。バッハが人生の後半の大部分を聖トーマス教会のカントル(音楽監督)として過ごした彼の聖地、古都ライプツィヒ。この音楽祭は、世界最大規模のバッハ音楽祭。2013年の音楽祭で注目を集めた公演は、ガーディナーの「ヨハネ受難曲」と当「ロ短調ミサ」。2012年に創立800年を迎えた伝統ある聖トーマス教会合唱団、現カントルのビラー、ドイツの名門古楽オケのフライブルク・バロックo. という何とも贅沢な公演。フライブルク・バロックo. の同曲には1996年のヘンゲルブロック指揮盤が存在するが、今回も巧さが際立ち、音楽祭を締めくくる印象的な演奏となった。 | ||
アバド 2013年8月、ルツェルン ブラームス:悲劇的序曲 Op.81 / シェーンベルク:グレの歌 より〔間奏曲/山鳩の歌〕 ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」 藤村実穂子(A) クラウディオ・アバド指揮ルツェルン祝祭o. | ||
収録:2013年8月16日-17日、ルツェルン文化会議センター、ルツェルン音楽祭オープニング・コンサート、ライヴ。既出 CD-R: FKM, FKM-CDR348/9 (ただし月までで日付の記載無し)。音声部分はマスターからの初発売。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|100分12秒|字幕:英日韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1, DD 5.1。 2014年1月20日、80歳で惜しくも亡くなったクラウディオ・アバドによる、生涯の最後から2番目のプログラム(最後は同月23日、24日、26日の「未完成」&「ブル9」)。この映像に収録された生気に満ちた指揮姿を見る限り、約半年後に亡くなってしまうとは信じられない。1938年ルツェルン湖畔で行われたトスカニーニ指揮によるコンサートから始まったルツェルン音楽祭は、2013年75周年を迎えた。2003年、アバドはに正式に設立されたルツェルン祝祭o.の芸術監督に就任し、臨時編成ながらも一流の演奏家を集結させ、数々の名演を残してきた。ブラームス(当初ノーノ「プロメテオ」の予定だったが、変更)は、アバドらしく、決して「重い」演奏ではなく、深みと歌心を込めた柔らかく暖かみがある。「グレの歌」は若い頃から新ウィーン楽派の音楽を好んで指揮し続けたアバドらしく、今回の演奏でも作品の持つ独特のスタイルを高いクオリティで表現している。またR.シュトラウスやワーグナーのオペラに定評のある藤村実穂子の神秘的な歌声は、聴衆はもちろんオケも心を動かされたような感動に包まれる。そして後半のベートーヴェン英雄。丁寧で綿密なアバドの指示により、終始適度な緊張感が保たれ、オケをよく歌わせた流麗な大きな音楽が進行していく。遅めのテンポでじっくりと演奏され、弦楽器、管楽器群ともに乱れることのない抜群の安定感は、さすがスーパー・オケと言われるルツェルン祝祭管。本コンサートは、アバドの音楽の豊かさを改めて感じ、これから21世紀の大巨匠としてさらなる輝きを放つ事を予感させるものだっただけに、もうその指揮姿を見ることができないのが本当に悔やまれてならない。 | ||
プッチーニ:歌劇「ボエーム」 / ・特典映像:メイキング
ガル・ジェイムズ(S;ミミ) アキレス・マチャド(T;ロドルフォ) マッシモ・カヴァッレッティ(Br;マルチェッロ) カルメン・ロメウ(Ms;ムゼッタ) ジャンルカ・ブラット(B;コッリーネ) マッティア・オリヴィエーリ(Br;ショナール) マッテオ・ペイローネ(B;ベノワ)他 演出:ダヴィデ・リヴェルモーレ リッカルド・シャイー指揮バレンシア州立o.、バレンシア自治州cho. | ||
収録:2012年12月12日、15日、ソフィア王妃芸術宮殿、バレンシア、スペイン。
114分(内 ボーナス20分)|リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ|字幕:英独仏伊日韓 。
ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|DTS - HD MA (おそらく5.1)。DVD仕様: NTSC|DD 5.1, DTS 5.1 。
絶好調のソフィア王妃芸術宮殿公演から、2012年暮れの「ボエーム」が登場。シャイーの指揮というのがポイント。彼はオペラ指揮者としてもボローニャ市立劇場やライプツィヒ歌劇場の音楽監督を務めたが、近年はピットで指揮する機会は稀で、これは貴重な機会。聞かせ上手なプッチーニを楽しめる。歌手は今第一線でバリバリ活躍している中堅どころが中心。ミミのガル・ジェイムズはイスラエル出身で、オーストリアのグラーツ歌劇場で絶大な人気を誇るプリマドンナ。充実した中音域と伸びのある高音域で、非常に幅広いレパートリーをこなしている。ロドルフォのアキレス・マチャドは、ベネズエラのテノール。ロドルフォは当たり役で、2003年11月、メトロポリタン歌劇場への初出演もロドルフォだった。マルチェッロのマッシモ・カヴァッレッティは、ルッカ生まれのイタリアのバリトン。2007年以降チューリヒ歌劇場の主要メンバーとして大活躍。また2013年9月、スカラ座来日公演でのヴェルディ「ファルスタッフ」でフォードを歌ったのがまだ記憶に新しいところ。ムゼッタのカルメン・ロメウは、地元バレンシア出身のソプラノ。2011年から3年連続でペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルに出演、またヴェルディ「椿姫」のヴィオレッタを得意と、今後の活躍が期待される若手。ダヴィデ・リヴェルモーレ(リヴァーモア)は、ゴッホ、ルノワール、マネといった印象派の画家の絵を背景に投影し、初演の頃のパリの雰囲気を醸している。手法としては珍しくはないものの、一時代前と比べても投影画像がとても鮮明なので、HD映像で見ると大きな効果が上がっている。日本語字幕付き。 #何故か他盤と比べ高額な商品です。 | ||
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調 ・特典:リッカルド・シャイーによる マーラー交響曲第5番の解釈 |
リッカルド・シャイー指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | |
収録:2013年2月21日-22日、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|73分37秒 + 27分32秒|字幕:英独日韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1, DD 5.1。 2005年にライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. のカペルマイスターに就任して以来、この世界最古のオーケストラと大きな成果を上げているリッカルド・シャイーによる新マーラー交響曲全集シリーズ。シャイーは1989年から2004年まで16年かけて、当時音楽監督を務めていたロイヤル・コンセルトヘボウo. と、マーラーの交響曲全集録音を完成させている。今回の映像全集のスタートは、マーラー没後100年を記念して2011年5月17日-29日にゲヴァントハウスで開催された「ライプツィヒ国際マーラー音楽祭」。この音楽祭は、各楽団と指揮者がマーラーの交響曲を分担して演奏し、シャイーと ゲヴァントハウス管はホスト役としてオープニング・コンサートで第2番、クロージング・コンサートで第8番を演奏し、そのライヴ映像が全集プロジェクトの第一弾となった。その後、第4番、第6番と1年に2作品のペースで収録しており、この第5番は2013年2月に収録された物。前述の通りシャイーはコンセルトヘボウ管とマーラーの交響曲の全曲録音を行っており、コンセルトヘボウ管とゲヴァントハウス管はもちろん異なる響きを持っているのでシャイー自身も前録音との違いを強く意識したとのこと。マーラーの演奏に熟達した歴史的指揮者ワルター、メンゲルベルクのスコアを熱心に研究し、スコアに忠実にテンポ設定をより明確にし、また休符の扱いについても非常に真剣に吟味し、「休符の長さは緊張感の温度を定義するものである」とも語っている。シャイーはマーラーと同様にブラームスの交響曲もゲヴァントハウス管と再録音をしており、ここでも同様のテンポ解釈を行っている。また映像商品としても魅力も高く、「ACCENTUS MUSIC」ならでは素晴らしい編集で、見応えのある映像となっている。ジャケット・デザインはシリーズ通して使われているライプツィヒ出身の現代アーティスト、ネオ・ラウフによる物。 | ||
ルツェルン祝祭管ブラス・アンサンブル〜ムソルグスキー: 展覧会の絵(エルガー・ハワース編曲)/禿山の一夜(アンドレアス・N.タルクマン編曲)/ 死の歌と踊り(スティーヴン・ヴェルハルト編曲) ルッツ・ケーラー指揮ルツェルン祝祭o.ブラス・アンサンブル [ラインホルト・フリードリヒ、ラウラ・ヴコブラトヴィチ(ピッコロTp) マルティン・バエサ・デ・ルビオ、 イエンス・ベヒャー、スティーヴン・ヴェルハルト(Tp) ヴィム・ファン・ハッセルト(コルネット) アマンダ・クラインバルト、クロード・トレムス、フィリップ・シュメルツレ、クリスティーナ・クロフト(Hr) ヨルゲン・ファン・ライエン、フレデリク・ベッリ(Tb) アレクサンダー・ファーベーク(Eu/Tb) マルティン・スキッパース(バスTb) ディルク・ヒルテ、トーマス・ケラー(Tu) レイモンド・カーフス (ティンパニ) マティアス・フリース=ハウセン、アクテア・ヒメネス、ミルコ・プレアトーニ(Perc)] | ||
録音:2013年5月3日-4日、フェストハレ・ヘルクスハイム。名手揃いのルツェルン祝祭管のブラス・セクションで創設されたアンサンブルによる、ムソルグスキー作品の編曲集。「展覧会の絵」は、ブラス界の重鎮エルガー・ハワース。「禿山の一夜」は、ブラス・アンサンブルの編曲に定評のあるアンドレアス・N.タルクマン。そして、「死の歌と踊り」は、トランペット奏者であり編曲者でもあるスティーヴン・ヴェルハルトが新たにブラス用に編曲した版を使っている。20人編成のそれほど大きくないアンサンブルだが、超一流奏者たちによる圧巻の超絶技巧と多彩なサウンド、そして金管楽器の能力を極限まで駆使した力演で、ブラス愛好家も感嘆するであろう演奏。ルツェルン祝祭o.ブラス・アンサンブルは、2013年にクラウディオ・アバドとミヒャエル・ヘフリガーによって創設された。またアンサンブルの精神的支柱はトランペット奏者のラインホルト・フリードリヒであり、彼が組む意欲的なプログラムはこのアンサンブルの魅力の一つとなっている。 | ||
ACC-20298DVD (DVD) 発売中止 |
ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」
プラシド・ドミンゴ(Br;ナブッコ) 孫秀葦〔スン・シゥウェイ〕(S;アビガイッレ) ユージン・コーン指揮中国国家大劇院o.&cho. | |
ACC-10298BD (Blu-ray) 発売中止 | ||
マーラー:交響曲第9番 ニ長調 特典映像:「リッカルド・シャイーと アンリ=ルイ・ド・ラ・グランジュによる マーラー交響曲第9番についての対話」 |
リッカルド・シャイー指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | |
収録:2013年9月6日-8日、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|86分(本編) + 29分(ボーナス)|字幕:英仏日韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1, DD 5.1 。 シャイーとゲヴァントハウス管によるマーラー・チクルス。2011年のマーラー没後100年を記念してスタートしたシリーズで、これまでに第2番、第4番、第5番、第6番、第8番がリリースされており、いずれも充実した演奏で高い評価を受けている。シャイーは当時音楽監督を務めていたロイヤル・コンセルトヘボウo. と、マーラーの交響曲全集録音を完成させている。シャイーが最初にマーラーを録音したのがベルリン放送so. との交響曲第10番(クック版)。シャイーは当時を振り返りこう話している。「楽団の芸術監督に半ば強制的に言われ取り組んだ。しかしあれは私が最初にマーラーの宇宙の中に踏み込んだ貴重な体験であり素晴らしいことであった」。その後シャイーはコンセルトヘボウ管と全曲録音(第10番を除く)を完成させるが、第9番はコンセルトヘボウ管との首席指揮者としての最後のコンサートでまさに全曲演奏の集大成と言える気合いの入った演奏だった。それから10年、新しい手兵ゲヴァントハウス管とのチクルスも、さらに熟考させた音楽をシャイーの明快で切れ味鋭い指揮で聴くことが出来る。また、世界的なマーラー研究家アンリ=ルイ・ド・ラ・グランジュとの対談も収録され、作品を深く理解することができる1枚。シャイーは、研究者や指揮者たちが、この交響曲第9番について「死」を連想させる意見を残していることに疑問を呈している。「ベルクの「ヴォツェック」には、マーラーの交響曲第9番によるオーケストレーションの影響がみられるし、この曲は無限の活力と精神力に満ちた作品で自身の死について考えていたとは到底思えない」。さらに「アダージョッシモのコーダは間違いなく死を予感させるものであるが、交響曲第10番へと導く素晴らしい要素である」と語っている。シャイーは第4番を演奏する際に、1905年にマーラー自身がゲヴァントハウス管を最後に振ったピアノロールを聴いたという。そしてワルターが1945年NYフィルを振った演奏と比べるとその演奏時間は同じだったと。シャイーは、マーラーは交響曲第1番以降具体的な速度数値を指定していないこと、そしてマーラーとワルターの演奏時間が一致したことを受け、自分自身の責任は、自己満足にならないよう過去の原点に立ち返らなければならないと語っている。楽譜に記されたことを尊重し、さらにその奥のマーラーの真髄に迫るシャイーの指揮マーラーを深く掘り下げることによって調和のとれた幅広い見地から音楽を表現している。また「ACCENTUS MUSIC」ならではの、音楽を理解した素晴らしいカメラワーク、見ごたえのある編集で、映像商品としても魅力的。ジャケット・デザインはシリーズ通して使われているライプツィヒ出身の現代アーティスト、ネオ・ラウフによる物。 | ||
VIVA VERDI レクイエム〜怒りの日/「マクベス」より〔勝利の日に私は出会った/抑圧された祖国/ ああ、子供たち、我が子たち・・・ああ、愛しいものたち、父の手は〕/ 「リゴレット」より〔慕わしいお名/悪魔め鬼め〕/「シチリアの晩鐘」〜おお祖国よ愛する我が祖国よ、やっと会えた 「トロヴァトーレ」より〔なにをぐずぐずしておいでなの?/誰ひとり見えぬあの微かな微笑は/恐ろしい炎が〕 「運命の力」より〔神よ平和を与えたまえ/神の尊きみ名によりて祝福あれ/天使なる聖母よ〕/ 「椿姫」より〔第1幕への前奏曲/不思議だわ!〜ああ、そはかの人か〜花から花へ/プロヴァンスの海と陸〕/ 「ドン・カルロ」より〔妻は私を愛していない/世の虚しさを知る神よ/ああ!もう王妃にお会いできない〕/ 「アイーダ」より〔ここにラダメスは来るはずだわ!/清きアイーダ/栄光あれ エジプトに、イシスの女神に〕/ 「ファルスタッフ」より〔これは夢か?まことか?/世の中すべて冗談だ〕 / ボーナス:メイキング映像 リュー・ジア指揮中国国家大劇院o. & cho. 演出:ウーゴ・デ・アナ スペシャル・ゲスト:チャン・グォリー | ||
収録:2013年8月、中国国家大劇院、北京、ライヴ。監督:ミヒャエル・ベイヤー。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|171分9秒(本編) + 10分37秒(ボーナス)|字幕:英独仏西日中| NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。ブルーレイ盤は発売予定無しとのこと。 ヴェルディ生誕200年を記念して2013年8月に北京の中国国家大劇院で行われた公演「VIVA VERDI」。中国国家大劇院は2007年に完成した中国が誇るオペラ劇場。アルゼンチンのウーゴ・デ・アナによる豪華な演出でヴェルディの珠玉のオペラ作品が、次々と登場する。さらに中国の大物俳優チャン・グォリーがスペシャル・ゲストとして登場し、聴衆を熱狂されている。 | ||
アンサンブル・アマルコルド〜マドリガル集 ジョン・ダウランド:さあおいで、かわいい恋人よ / バルダッサーレ・ドナート:ガイヤルドを習わないか オラツィオ・ヴェッキ:マドリガル・コメディー「アンフィパルナーゾ」〜私と一緒に喜んで下さい チプリアーノ・デ・ローレ:天が姿を見せ / ジョヴァンニ・ガブリエーリ: Vagh ' amorosi フアン・デル・エンシナ:王宮の歌曲集〜第94番「カッコウ、カッコウ、カッコウコウ!」 作曲者不詳:ガルガノのタランテラ / オルランドゥス・ラッスス:ダラスの市場で、毎夜私はあなたなしで床につき カルロ・ジェズアルド: Lo tacero / In van dunque / 作曲者不詳:ロゼでも赤でも ラッスス:神のごときルチアよ / アロンソ・デ・アルバ:ラ・トリコテア ヴェッキ:マドリガル・コメディ「アンフィパルナーゾ」〜まあ、隊長だわ/ 子を産むときは(「別れの時はによるパロディー) / ラッスス:僕の耳には蚤がいる、ああ ハインリヒ・シュッツ: Cosi morir debb'io SWV 5 / ダウランド:どうぞもう一度、私のもとへ帰ってきて アドリアン・ウィラールト:だらしない老婆たち / ニコラ・ゴンベール:悲しみの旅立ち ルカ・マレンツィオ:Dura legge d 'Amor / E so come in un puntor ラッスス: Im Mayen hort man die Hanen krayen / ジョスカン・デ・プレ:スカラメッラは戦に行く アマルコルド[ヴォルフラム・ラトケ、ロベルト・ポーラース(T) フランク・オジメク、ダニエル・ノーフト、ホルガー・クルーゼ(B)] ヒッレ・パール (ヴィオラ・ダ・ガンバ) リー・サンタナ(テオルボ/G) ミヒャエル・メッツラー(Perc) | ||
収録:2013年10月16日-19日、ゴディ・マリンヴェルニ邸、イタリア。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|76分52秒|字幕:英独仏。 DVD仕様: NTSC|dts 5.0, DD 5.0。 男声5人によるアカペラ・アンサンブル、アマルコルド。ライプツィヒの聖トーマス教会少年合唱団のかつてのメンバーによって1992年に結成された。アマルコルドは、ルネサンスの宗教曲を中心としたレパートリーで、このDVDにはダウランド、ラッスス、ヴェッキなどが作曲したマドリガルが収められている。演奏が行われたのは、イタリア、ヴェネツィア郊外のゴディ・マリンヴェルニ邸。ここはルネサンス期の高名な建築家アンドレア・パッラーディオ最後の建築で、世界遺産にも登録されている美しい場所。アマルコルドは聖トーマス教会少年合唱団で培った確かなテクニック、ヴィブラートを効かせないまっすぐな歌声、そして5人の声がひとつとなった絶妙のハーモニーが魅力で、ダウランドをはじめとするルネサンス時代の響きが、時を越えて蘇る。また、共演者も豪華で、数々の録音で名コンビとして共演しているガンバ奏者のヒッレ・パールとリュート奏者のリー・サンタナ、そしてヴィルトゥオーゾの打楽器奏者ミヒャエル・メッツラーとがっちりと脇を固めている。 | ||
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 *ボーナス:メイキング キャスト:全員中国人〔代理店インフォメーションに歌手陣と配役の詳細記載無し〕 リュー・ジア指揮中国国家大劇院o. & cho. 演出:ホセ・ルイス・カストロ プレゼンター:チェン・ピン 映像監督:ヘニング・カステン プロデューサー:パウル・スマチュヌイ | ||
収録:2014年1月、中国国家大劇院、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 176分32秒 + 16分6秒 |字幕:英独仏西中| NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。。 『★2007年に中国北京の天安門広場の西側に造られた中国国家大劇院。シャルル・ド・ゴール国際空港などを手掛けた有名な建築家ポール・アンドリューが設計を手がけた美しいフォルムで4つの劇場からなる施設。天安門広場の西側に位置し、人民大会堂にも隣接します。劇場の周りは人工湖に囲まれており、夜になると幻想的な雰囲気を醸し出します。★ACCENTUSMUSICはここ数年、中国国家大劇院と共同プロジェクトによるオペラ映像を収録しています。この「フィガロの結婚」は2014年1月に上演されたもの。スペインのホセ・ルイス・カストロが演出を担当。中国国家大劇院(NCPA)のオペラ部門監督、NCPA管弦楽団の首席指揮者も務めているリュー・ジアがタクトを振り、キャストは全員中国人という中国のオペラ界の今を代表する上演が実現しました。★演出家のホセ・ルイス・カストロは自身の故郷セビリアを想起させる伝統的なスタイルをとりいれています。優れた中国歌手陣たちが生み出す歌と斬新で現代的な解釈が融合した見所満載の上演で、中国のオペラ愛好家に熱狂をもって迎えられました。』 | ||
J.S.バッハ:フーガの技法 BWV.1080 | シュ・シャオメイ(P) | |
録音:2014年2月、メンデルスゾーン・ザール、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ。 国内仕様盤CD [KKC-5409] はレコード芸術誌特選盤。『強い人間的感動、あるいは情念までも感得される。』(濱田滋郎)|『英知の限りを尽くしたこの曲集を実感させるこのシュ・シャオメイもまた称賛に値する。』(那須田務)。 LP 仕様: 独パラス社プレス、180g 。中国人ピアニスト、シュ・シャオメイ。これまで数多くのアルバムがフランスのMIRAREレーベルからリリースされ、その卓越したテクニックと表現力、そして鮮烈で知性あふれるバッハの演奏で高く評価されている。シュ・シャオメイは、2014年6月21日、ライプツィヒ・バッハ音楽祭に初登場し「ゴルトベルク変奏曲」を演奏。これに先立って2014年2月ライプツィヒのメンデルスゾーン・ザールで録音された「フーガの技法」が、この度ドイツの映像系レーベルACCENTUS MUSICから発売となる。今回録音された「フーガの技法」は、シュ・シャオメイ自身も「ポリフォニック芸術の頂点」と述べているが、バッハが最晩年に取り組んだ人間業とは思えぬ作曲技法を取り入れた巨大な音楽であり、多くの演奏家がその最高峰に挑んできた。シュ・シャオメイは、様式を見事に捉えた品格ある音楽、静謐さの中に宿す抜群の説得力で、何度聴いても飽きることのない演奏を作り出している。 | ||
マーラー:交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」 | リッカルド・シャイー指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | |
収録:2014年2月27日-28日、3月2日、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ| 83分35秒 。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA(チャネル数記載無し) 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。カバー・デザイン:ネオ・ラウフ[Die Erste]。 シャイー指揮ゲヴァントハウスo. によるマーラーの交響曲シリーズ。当盤のコンサート直後に同コンビは来日し第7番を演奏している。来日公演ではスリリングで緻密な音楽を聴かせ、聴衆を大いに沸かせた。本拠地ゲヴァントハウス、ライヴも、大編成をフルに鳴らした大迫力の演奏を披露している。名門ゲヴァントハウス管の卓越した技術、伝統的な響きと現代的な感性の絶妙なバランスを作り出すシャイーの手腕に脱帽。脈絡なく形式が刻一刻と変化し、突然の転調、極端なダイナミクス、一見支離滅裂な作品をシャイーは誇張することなく自然に描き出している。ゲヴァントハウス管との契約を2020年まで延長、楽団との良好な関係、絶大な信頼を集めるのも納得の成果がここに凝縮されている。 | ||
ジュ・シャオユ:北京オペラ〔京劇〕「天下归心 [天下歸心/ You and Me ] 」 *ボーナス:メイキング シャン・チャンロン、チェン・シャオユン、リ・ミンヤン(京劇俳優) フォン・ジャンジョウ、チャン・リ(マルチメディア・デザイナー) ジュ・シャオユ指揮 | ||
収録:2014年3月、中国国家大劇院、北京、ライヴ。 監督:チャン・イーモウ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 140分2秒 + 34分52秒 |字幕:英独伊韓中| NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 中国が誇る名匠チャン・イーモウ監督がはじめて手がけた北京オペラ(京劇)「You and Me」。2700年前の中国皇帝の物語に基づく。中国屈指のアーティストが集結、京劇特有の煌びやかな舞台に現代的な舞台技術も加わった、見事な映像を堪能することが出来る。 | ||
ドキュメンタリー「サティ・スフィクション [SATIESFICTIONS] 」〜エリック・サティとともに歩む エリック・サティです/音楽の障壁を打破/家具の音楽/二面性/教会とキャバレー/作曲とカリグラフィ/スザンヌとの不安定な関係/ 市内から郊外へ/PRの先駆者/遅咲き/犬のための芝居/低俗な死を迎えたと彼は信じているか?/クレジット [監督:アンネ=カトリン・パイツ&ユーリアン・タバコフ 出演:レオポルド・シュルヴァージュ、ローベル・キャビー、ジョルジュ・オーリック、ジャン・コクトー、 ロバート・オーリッジ、マン・レイ、アンリ・ソーゲ、ピエール・ベルナック、 ヴァージル・トムソン、ジャン・ピエール・アルマンゴー、パトリック・ル・モフ] *ボーナス 風変わりな美女[グラウ&シューマッハー・ピアノ・デュオ]/ アーモンド入りのチョコレートのワルツ 「チューリップの小さな王女様が何ておっしゃったか知っている」[マリア・エイドマン(P)]/ ノクターン第4番[シュテフェン・シュライエルマッハー(P)]/サティ風ストック・マーケット・レポート | ||
制作 ACCENTUS MUSIC(WDR/ARTE共同制作)。 リージョン・オール| 16:9 | 56分22秒(本編) + 15分17秒(ボーナス)|字幕:英独日韓|言語:仏| NTSC dts 5.1, DD 5.1 。 『この映像のアイデアの核となるのは、サティが生前誰にも見せることのなかった彼の書いた無数の広告と「家具の音楽」を映像化することでした。私はサティの音楽を愛しているのと同時に彼のユニークな人格にも惹かれていました。彼の伝記や文献を読み、彼は真のマルチアーティストであることが分かり、彼の素晴らしいユーモアのセンスに魅了されました。私は映像でそうしたサティのすべての側面を反映させたいと考えました。」(アンネ=カトリン・パイツ/監督)』2015/2016に没後90年/生誕150年をむかえるエリック・サティのドキュメンタリー映像。19世紀末から20世紀初頭のフランスで活躍したエリック・サティ(1866-1925)。10代のときパリ音楽院で学ぶも馴染めず、自由な発想の芸術家が集うモンマルトルで作曲活動を行った。1905年には作曲法を学び直すためにスコラカントルムでダンディに師事。作曲家としての知名度が上がるにつれ、ジャン・コクトーやピカソといった著名な芸術家たちから注目され親交を深めていった。サティはもちろん作曲家であるが、デザインをしたり、自宅に教会を創設したり、風刺の名人であったりと、遊び心のあるエピソードが沢山あり、このドキュメンタリーはそうした部分にも焦点をあてている。またアップライトピアノを2台重ねてピアニストが演奏したり、スイミングプール、鉄道の駅、工場など、音楽に誰も興味を持っていない場所で演奏し、演奏家自ら「家具の音楽」と化したり、サティの挿絵をアニメーションとして使用したりと、実際にサティの想像を映像化している。またサティの研究者や関係者、親交があった人物の貴重なインタビュー映像も収録。サティ本人(声優が担当)とともに彼の人生を歩んでいくような内容。 | ||
クラウディオ・アバド・メモリアル・コンサート ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」〜第2楽章:葬送行進曲(*) シューベルト:交響曲第7(8)番 ロ短調「未完成」〜第1楽章 フリードリヒ・ヘルダーリン:パンと葡萄酒(#) ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」(+) スカラ座とミラノでの追悼式(友人らの追悼コメント含む)(**) マーラー:交響曲第3番 ニ短調〜第6楽章(##) ブルーノ・ガンツ(朗読;#) イザベル・ファウスト(Vn;+) クラウディオ・アバド指揮(*) アンドリス・ネルソンス指揮(+/##) ルツェルン祝祭o.(#, **以外) | ||
収録:2013年8月(*) /2014年4月6日・クンストハウス・コンサートホール、ルツェルン(*, **以外) /2014年1月27日(**) 。リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|98分57秒|字幕:英仏日韓。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA (代理店インフォメーションにチャネル数記載無し)。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1, DD 5.1 。 2014年1月20日に亡くなったクラウディオ・アバド。享年80歳。日本には2013年秋に7年ぶりの来日を果たす予定だったが、健康上の理由でコンサートは取り止めとなった直後の出来事だった。この映像は、2014年4月に行われたアバドの追悼演奏会の模様が収められている。プログラムは、アバドの音楽へ敬意を表した内容。本ディスクの冒頭には、最後のルツェルン音楽祭となり、その2013年オープニングコンサートで演奏したベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」第2楽章「葬送行進曲」が収録されている。この演奏を聴く限り、半年後にこの世を去ってしまうとは信じられない。このコンサートの模様は ACCENTUS MUSICから既に発売されている(ACC-10282BD/ACC-20282DVD)。そして追悼演奏会は、シューベルトの未完成第1楽章から始まる。この演奏は、指揮者なしオーケストラのみで演奏された。アバドの姿のない指揮台が映し出され、アバドの存在の大きさを痛感せずにはいられない。続くは、スイス出身の名俳優で、アバドと親交があったブルーノ・ガンツによるヘルダーリンの「パンと葡萄酒」の朗読。アバドの芸術的友好関係の広さを物語っている。この映像の見所の一つ、イザベル・ファウストによるベルクのヴァイオリン協奏曲。ファウストは2010年にアバドとこの作品を録音しており(HMC-902105)、この演奏が高く評価され今や現代を代表するヴァイオリニストとして世界中で活躍している。ファウストの演奏も、アバドとの共演を反芻するように、聴くものの心に訴えかける音楽を作り上げている。そして最後マーラー交響曲第3番第6楽章。ネルソンスを含む舞台上の人々が悲しみに暮れ、そしてアバドへ寄せる想いが溢れ出た演奏。アバドの音楽的精神を未来へ引き継ごうとする使命を背負ったことを確認するように、団員同士が抱き合う姿は、感動を禁じえない。ジャケット写真に使われていのは、ベルリン在住の写真家アドリアン・ザウアーによる2014年1月20日という作品。 | ||
C.P.E.バッハ 生誕300年記念コンサート C.P.E.バッハ: J.S.バッハ「ロ短調ミサ」〜「クレド」への序奏/ 交響曲 ニ長調 Wq.183 No.1 /マニフィカト Wq.215 / モテット「聖なる神」Wq.217 J.S.バッハ:ロ短調ミサ BWV.232 〜クレド ヘンデル:オラトリオ「メサイア」より 〔我は知る、我を贖う者は永久に生きる事を/ハレルヤ〕 |
クリスティーナ・ ラントシャマー(S) ウィーブケ・レームクール(A) ローター・オディニウス(T) トーマス・E.バウアー(B) ハンス・クリストフ・ ラーデマン指揮 RIAS室内cho.、 ベルリン古楽アカデミー | |
収録:2014年6月15日、コンツェルトハウス、ベルリン、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|109分48秒|字幕:英独仏日韓| NTSC| dts 5.1, DD 5.1 。 2014年に生誕300年を迎えたC.P.E.バッハを記念し、1786年4月9日にC.P.E.バッハ自身の指揮で行われたチャリティーコンサートを再現した演奏会。ベルリン古楽アカデミーとラーデマン指揮RIAS室内合唱団は、同コンセプト& C.P.E.バッハ作品のみのアルバムをHMFから既に発売している(HMC-902167)が、今回はコンサートを完全再現ということで父バッハとヘンデルの作品も含まれている。まずC.P.E.バッハのクレドへの序奏からスタート。この作品は、父J.S.バッハの ロ短調ミサ曲の中のクレドを演奏するために作曲された、専用の序奏。父親への敬意を強く持っていた彼らしい作品。豊富なホールトーンが魅力のベルリン・コンツェルトハウスの特徴を活かした、ベルリン古楽アカデミーとRIAS室内合唱団の演奏は、決然とした潔さと迫力が感じられる。そしてヘンデルの「メサイア」からクリスティーナ・ラントシャマーが美しい歌声を披露、それに続くハレルヤ・コーラス。ヘンデルの生気に富んだ明るい楽想を楽しむことが出来る。そして最後は、C.P.E.バッハの傑作、交響曲 ニ長調、大作マニフィカト、作曲技法を駆使したモテット「聖なる神」が続く。 | ||
失楽園〜アルヴォ・ペルト/ ロバート・ウィルソン(ドキュメンタリー) |
監督:ギュンター・アッテルン | |
リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ| 55分33秒 |字幕: 英独仏日韓 | NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 失楽園といっても渡辺淳一原作のアレではなく、旧約聖書「創世記」で蛇にそそのかされて禁断のリンゴを食べたため、エデンの園を追われる話。これはペルトとロバート・ウィルソン共同で「アダムの受難」を制作する過程をドイツの映像作家ギュンター・アッテルンが監督した作品。ペルトとエストニア、日本、ヴァチカンに追跡取材している。驚くほど静謐な世界ながら、ペルトとウィルソンという偉大な個性が内面で激しく燃えるさまが感じ取れ興味津々。 | ||
ブロムシュテット& LGO 〜ベートーヴェン:交響曲全集
シモナ・シャトゥロヴァー(S) 藤村実穂子(A) クリスティアン・エルスナー(T) クリスティアン・ゲルハーヘル(Br) ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. MDR 放送 cho.、ゲヴァントハウス cho.、ゲヴァントハウス児童 cho. | ||
録音:2014年5月(第8番)、2014年12月(第3番)、2015年5月(第7番)、2015年12月(第2番&第9番)、2016年5月(第6番)、2017年1月(第5番)、2017年3月(第1番&第4番)、ゲヴァントハウス・コンサートホール、ライヴ。 ブロムシュテットによるベートーヴェンの交響曲全集が登場。オーケストラはブロムシュテットが1998年から2005年の7年間に渡ってシェフを務めた、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. 。現在も名誉指揮者として定期的に指揮台に立ち、絶大な信頼を獲得しているブロムシュテットは、2017年7月に90歳の誕生日を迎え, ACCENTMUS MUSICは、これを記念して2014年から2017年の間に録音された同コンビによるベートーヴェン交響曲全曲のCDセットをリリース、 大巨匠の栄光を讃える。世界で最も古い伝統を誇る名門オーケストラ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. は、これまでにコンヴィチュニー、マズア、シャイーなどとベートーヴェン交響曲全集を残しており、それらも歴史に残る素晴らしいものだった。しかしブロムシュテットは同楽団の任期中にはベートーヴェンの録音しておらず、今回待望の録音となった。ブロムシュテット自身は、シュターツカペレ・ドレスデンと全集を録音しているので今回で2度目の全曲録音となるヘルベルト・ブロムシュテットの解釈は、ベートーヴェン自身のオリジナルのメトロノーム記号に従い、速めのテンポで運ぶ演奏は、年齢を感じさせない躍動感あふれるも。そして同時に堅実な解釈、しなやかで瑞々しい音楽は、まさに円熟の極みと言えるだろう。 | ||
ドキュメンタリー「 Speak the Music 〜ロバート・マンと室内楽の謎」 ・本編 I would like to prepare you for the future / Musical Identity / Music and the Natural World / Coaching the Amphion Quartet, 2012 / Mann's Early Years /ジュリアードSQ と現代音楽/ ベートーヴェンの Opus 135 から Lento assai / Mann's profound Connection to his Students and the Music / Family Life and Music / How The Rhinoceros Got His Skin / Changing Generations of the Juilliard String Quartet / Speak the Music / Beautiful is not always the most expressive way... ロバート・マン・アンサンブルのリハーサル〜モーツァルト:五重奏曲 ト短調〜第3楽章 ・ボーナス 引退〜ロバート・マン、ジュリアード弦楽四重奏団との最後の3日間 ロバート・マン、小澤征爾、イツァーク・パールマン、ジョエル・クロスニック、 エリオット・カーター、スティーヴン・ハフ/他 | ||
監督:アラン・ミラー。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|58分38秒(本編) + 34分59秒(ボーナス)|字幕:独韓| NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 1946年に創立されたジュリアード弦楽四重奏団の創立者で、第1ヴァイオリンを50年間務めたロバート・マンのドキュメンタリー映像。監督はオスカーを受賞した経験もあるドキュメンタリー映像のスペシャリスト、アラン・ミラー。本編は、1946年以来50年にわたり在籍したジュリアード弦楽四重奏団について、引退した1997年以降の活動について、指揮者、室内楽、作曲、そして教育者としての顔等々。マンの音楽への真摯な態度と情熱が詰まった内容。ボーナスはジュリアード弦楽四重奏団として最後の3日間に焦点をあてた映像。 | ||
ネルソンス& BRSO 〜ブラームス: セレナード第2番 イ長調 Op.16 / アルト・ラプソディ Op.53 / 交響曲第2番 ニ長調 Op.73 |
サラ・ミンガルド(A) アンドリス・ネルソンス指揮 ルツェルン祝祭o.、 バイエルン放送cho. | |
収録:2014年8月15日-16日、KKL ルツェルン・コンサート・ホール、ルツェルン音楽祭、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|109分|字幕:英仏日韓。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1, DD 5.1 。 2014年はアバドが登場しない初めてのルツェルン音楽祭。マーラーを継続的に取り上げていたアバドが2014年から取り組もうと考えていたのはブラームス。アバドの逝去を受けて代役に立ったのはアンドリス・ネルソンス。ネルソンスは、本映像に収録されているオープニング・コンサートと8月23& 24日に行われたマウリツィオ・ポリーニとの計4公演に登場した。ネルソンスは近年集中的にブラームスの作品に取り組んでいたこともあり、まさにぴったりの人選となった。ネルソンスは今もっとも多忙を極める若手指揮者の一人で、この時期もバイロイト音楽祭で「ローエングリン」を、プロムスでブリテンの「戦争レクイエム」を指揮するなど八面六臂の活躍を見せている。オープニング・コンサートの演目は、オール・ブラームス。当初アバドが振る予定であった曲をそのまま引き継いでいる。まずセレナード第2番から。5つの楽章からなる作品で、編成がヴァイオリンを欠くヴィオラ、チェロ、コントラバスのみの弦楽合奏なので、木管群と中低域の楽器の温和な響きが印象的。ネルソンスの優しい音楽性が良く作用した演奏となっている。続くはアバドからの信頼が厚かったサラ・ミンガルドが歌うアルト・ラプソディ。アルトのソロ、男声合唱と管弦楽のために書かれた作品。歌詞はゲーテの「冬のハルツへの旅」。クララ・シューマンの娘ユーリエの結婚が影響したと言われている。ミンガルドの奥の深い声の響きがなんとも美しい演奏。そしてメインは、交響曲第2番。ネルソンスはポリーニとショパン:ピアノ協奏曲第1番を演奏した23、24日に、後半プログラムとして交響曲第3番を振っているが、ネルソンスのブラームスは、深々とした重厚さと濃厚なロマンティシズムが、遅めのテンポで抒情的に雄弁に語りかけて来る。またネルソンスの躍動的な指揮姿が圧倒的な高揚感を演出している。近年のネルソンスの好調ぶりを見せつけるコンサートとなった。 | ||
バーバラ・ハンニガン・コンサート・ドキュメンタリー〜 2014ルツェルン音楽祭ライヴ ロッシーニ:「絹のはしご」序曲 / フォーレ:ペレアスとメリザンド Op.80 モーツァルト:演奏会用アリア集〔私は行く、でもどこへ? K 583 /私の胸は喜びに踊る」K 579 / あわれな私よ、ここはどこなの? K 369 〕 リゲティ:ルーマニア協奏曲/歌劇「ル・グラン・マカーブル」からの3つのアリア「マカーブルの秘密」 *ドキュメンタリー「 I'm a creative animal 」 [監督:バーバラ・ザイラー/制作:マルクス・ヴィッカー〕 バーバラ・ハンニガン(S)指揮マーラー・チェンバーo. | ||
収録:2014年8月16日、KKL ルツェルン・コンサート・ホール。 リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ| 71分38秒(本編) + 51分17秒(ボーナス)|字幕:英(本編)、英独仏(ボーナス) | NTSC| dts 5.1, DD 5.1 。 カナダ出身のソプラノ歌手バーバラ・ハンニガン。2014年のルツェルン音楽祭でのコンサートと彼女の日常と音楽生活を追ったドキュメンタリー映像が収録されたDVD 。ハンニガンは、現代作品を得意としており、特にジェルジ・リゲティのパフォーマンスに対し、多大な賞賛を得ている。ここにも収録されているソプラノと管弦楽のための「マカーブルの秘密」は、世界各地の公演に出演。日本でも2013年にサントリー芸術財団の「サマーフェスティヴァル」でソプラノ独唱と指揮を披露し、圧倒的なパフォーマンスをみせた。歌劇「ル・グラン・マカーブル」から秘密政治警察の幹部ゲポポが歌う3つのアリアを抜き出し、コロラトゥーラ・ソプラノと室内オーケストラのために編曲したのが「マカーブルの秘密」。ハンニガンのスレンダーな体型にぴったりの黒レザーの露出多い服をまとい、一人で舞台を駆け巡り、歌い、演技し、指揮をしている姿は貫禄充分。この作品の第一人者としての実力を存分に披露している。モーツァルトのアリアでは指揮台に立ち、オケを相手に指揮しながら、くるりと観客席を向き歌いだす。まさにミューズに選ばれし者といった雰囲気で、一人何役もこなし音楽を作り上げている。そうした彼女の音楽性に焦点をあてたドキュメンタリー「I'm a creative animal」は、彼女の溢れ出る才能を感じ取ることが出来る。この商品はDVDのみのリリースとなる。 | ||
ルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲(1954) シマノフスキ/フィテルベルク編曲: カスプロヴィチの詩による3つの断章 Op.5 |
エヴァ・ポドレシ(A) アレクサンダー・リープライヒ指揮 ポーランド国立放送so. | |
録音:2014年6月25日-28日、カロル・シマノフスキ音楽ホール、カトヴィツェ音楽アカデミー。今もっとも注目される指揮者のひとりアレクサンダー・リープライヒ。1968年レーゲンスブルク生まれ、アバドとギーレンの薫陶を受け、NHKso. や紀尾井シンフォニエッタにも客演している。2012年からは、外国人としては初めてポーランド国立放送so. の首席指揮者兼音楽監督を務めるなど、動向が気になる存在となっている。当アルバムはルトスワフスキとシマノフスキという20世紀ポーランド音楽史の2大巨頭の作品を収録。どちらも初期作品だが、両者の個性は明瞭に現れている。ルトスワフスキの「管弦楽のための協奏曲」は3つの楽章から成り、バルトークの同名作品の影響を感じさせる。ポーランドのオーケストラゆえ、民族色を自然に表出しているのはさすが。リープライヒのスピード感あふれる演奏も快適。シマノフスキ作品は、もともとピアノ伴奏だったものを朋友の指揮者フィテルベルクが極彩色のオーケストレーションを施した物。宗教的な詩に基づきながらも、シマノフスキ初期のワーグナーやリヒャルト・シュトラウス風退廃の世界にゾクゾクさせられる。ポドレシュはキャスリーン・フェリアーを思わすコントラストで妖しさをより深めている。 | ||
アルヴォ・ペルト(1935-):アダムの受難 音楽:アダムの嘆き/タブラ・ラサ/ミゼレーレ/ゼクエンティア〔歌唱:羅露〕 トヌ・カリユステ指揮タリン室内o.、エストニア・フィル室内cho. 出演:ミハイリス・セオファヌス、ルシンダ・チャイルズ 音楽監督:ロバート・ウィルソン 映像監督:アンディ・ゾンマー | ||
収録:2015年5月12日、ノブレッスナー・ファウンドリ、タリン。リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ| 94分08秒 |字幕: 英独仏日韓 。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA(チャネル数記載無し) 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 アメリカのカリスマ舞台監督ロバート・ウィルソン。斬新な内容ながらスローテンポで進む彼の芸術はペルトの音楽にぴったり。この両者が夢のコラボを実現。アダムとイヴの話を音楽とパントマイムを中心に描く。一見「アダム受難曲」なる新作かと思うが、彼の代表作3篇「アダムの嘆き」(2011)、「タブラ・ラサ」(1977)、「ミゼレーレ」(1989)に、この企画のために書き下ろされた最新作「ゼクエンティア」を加え、光、空間、運動を持ちこんで、瞑想的な秘儀の世界を作り上げる。ペルトとロバート・ウィルソンというふたりの偉大な芸術家が相照らしながら、密度の濃いマルチメディア芸術を実現している。ストレスの多い今日、ペルトの中世の世界へ誘われるような不思議感覚にひたるのは最高の癒し。 | ||
シャイー&ゲヴァントハウス〜 マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」 |
リッカルド・シャイー指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | |
収録:2015年1月、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ライヴ。ボーナス映像:リッカルド・シャイーが語る「マーラー交響曲第1番について」(日本語字幕付)。
リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 62分24秒(本編) + 24分7秒(ボーナス)|字幕(おそらくボーナスのみ):英独仏日韓。
ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。
シャイーとゲヴァントハウス管の映像によるマーラー・チクルス。2011年のマーラー没後100年を記念してスタートしたシリーズで、これまでに第2番、第4番、第5番、第6番、第7番、第8番、第9番がリリースされており、いずれも充実した演奏で高い評価を受けており、この度、2015年1月にゲヴァントハウスでおこなわれたコンサートの模様を収録した交響曲第1番がリリースされる。シャイーは、コンセルトヘボウ管とマーラーの交響曲全集を完成させているが、このゲヴァントハウス管とのチクルスとは全く違う。テンポもゲヴァントハウス管との方が速く解釈も異なる。シャイーはメトロノーム記号についても特典映像で詳しく語っているが、往年の巨匠メンゲルベルクやワルターとの録音についても言及し、シャイーの近年のテンポ設定はそうしたマーラーと直接対峙した巨匠たち、ひいてはマーラー自身の意図に立ち返るように考えられている。そしてシャイーはこの交響曲第1番に対しこのように述べている。「この作品はマーラーの紛れもない傑作であり、後年彼が創造した広大な音世界を先取りしている」。シャイーが長年かけて熟考させた音楽を明快で切れ味鋭い指揮で聴くことができ、さらに演奏、特典映像ともに鑑賞することにより作品を深く理解することができる1枚。また「ACCENTUS MUSIC」ならではの、音楽を理解した素晴らしいカメラワーク、見ごたえのある編集で、映像商品としても魅力的。ジャケット・デザインはシリーズ通して使われているライプツィヒ出身の現代アーティスト、ネオ・ラウフによる物。 #2018年1月下旬以降発売予定。 | ||
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」 ハオ・ウェイヤ:「トゥーランドット」終曲 | *ボーナス:メイキング キャスト:代理店インフォメーションに歌手陣と配役の詳細記載無し ダニエル・オーレン指揮中国国家大劇院o.&cho. | ||
収録:2013年10月、中国国家大劇院、北京、ライヴ。演出:チェン・シンイー。映像監督:ティツィアーノ・マンチーニ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 127分20秒 + 13分18秒 |字幕:英独伊韓中| NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。ハオ・ウェイヤが担当した未完部分は今回はじめて北京で演奏された。 | ||
ズナイダー + シャイー& LGO メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 (*) ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61 (#) J.S.バッハ:パルティータ〔第1番〜サラバンド/第2番〜サラバンド〕(+) ニコライ・ズナイダー(Vn) リッカルド・シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.(*以外) | ||
収録:2012年9月(*)、2014年10月(#)、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ライヴ。(+)はアンコール。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 84分49秒 |字幕:なし。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 ゲヴァントハウスは、毎年シーズンの始まりに「メンデルスゾーン週間」を設けて、様々な楽曲を演奏している。このヴァイオリン協奏曲は、当時ゲヴァントハウスのコンサートマスターであったフェルディナント・ダーヴィトのために作曲され、初演も1845年ゲヴァントハウス管の演奏会で彼のヴァイオリンで行われている。メンデルスゾーンと深い関わりのあるゲヴァントハウス管の伝統ある音、シャイーが作り出す緻密で美しい音色、そしてニコライ・ズナイダーの抜群のテクニックとロマンティックな音楽は、格別の魅力がある。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。シャイーはこの2014/15シーズン開幕前に骨折してしまい、9月の公演はキャンセルしていた。この演奏は、復帰後の10月に行われたもので、後半にはショスタコーヴィチの交響曲第12番を振っている。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、メンデルスゾーンとは異なり初演時には不評であった。しかし、前述のメンデルスゾーンの友人でもあったフェルディナント・ダーヴィトがベートーヴェンの死後復活演奏し、現在ではヴァイオリニストの最も重要なレパートリーの一つとして名だたる奏者が演奏・録音している。ズナイダーにとってもメンデルスゾーンの協奏曲とともに今回が2度目の録音となる。ズナイダーは、1997年エリーザベト・コンクール優勝以来、ヴァイオリン界の第一線で活躍、現在では指揮者としての顔もみせるなど順調なキャリアを積んでおり、約10年前の録音からより深い音楽をきかせてくれる。特にズナイダーの品があり、伸びの良い透明感のある音色は印象的で、シャイー&ゲヴァントハウス管の力強いアンサンブルからは求心力が伝わって来る。 | ||
シマノフスキ:交響曲第2番 変ロ長調 Op.19 ルトスワフスキ: 管弦楽のための書(1968) /葬送音楽(1958) |
アレクサンダー・リープライヒ指揮 ポーランド国立放送so. | |
録音:2015年6月30日、8月26日-27日、カロル・シマノフスキ音楽ホール、カトヴィツェ音楽アカデミー。今もっとも注目される指揮者のひとりアレクサンダー・リープライヒ。1968年レーゲンスブルク生まれ、アバドとギーレンの薫陶を受け、2015年12月には大阪フィルにも客演する。2012年から外国人としては初めてポーランド国立放送so. の首席指揮者兼音楽監督を務め、20世紀ポーランド音楽のシリーズを開始した。このシリーズは、ルトスワフスキの管弦楽曲をメインに、その他20世紀ポーランド作曲家を組み合わせることとなっていて、タンスマンやワインベルクのように国外へ出た人々もとりあげるなど、ポーランド音楽ファン垂涎の企画となっている。第2弾はルトスワフスキとシマノフスキの充実作が収められている。どちらも比較的初期の作品だが、自己の作風が確立される直前の魅力を味わうことが出来る。シマノフスキの交響曲第2番は1909年の作で、ワーグナーとリヒャルト・シュトラウスの影響が濃い複雑な作曲技法によりながらも、シマノフスキならではのナルシズムが横溢する甘美な世界が広がる。リープライヒはリヒャルト・シュトラウス風な退廃美を巧みに表現していて絶品。ルトスワフスキの「管弦楽のための書」は1968年の作で、ドイツのハーゲン市の委嘱で書かれた。弦楽器のグリッサンドによる異様な音響に始まり、最後は崩壊へと向かうメッセージ性が読み取れる。1958年の葬送音楽はバルトークの死を悼んで書かれた弦楽オーケストラの作品。十二音技法により、独特な暗い響きはワイダやカヴァレロヴィチのモノクロ映画を思わせる。 | ||
シュ・シャオ・メイ〜J.S.バッハ: インヴェンションとシンフォニア BWV772-801 |
シュ・シャオ・メイ(P) | |
録音:2015年7月、メンデルスゾーンザール、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ。LP 仕様: 180g 。中国文化大革命を乗り越えたピアニストとして日本でも自伝が出版され、その壮絶な半生と、深い音楽性で世界中から注目を集めているシュ・シャオ・メイ。特に『ゴルトベルク変奏曲』など豊かな感性を備えたバッハの演奏は高く評価されており、2014年に発売された『フーガの技法』は、静謐さの中に宿す抜群の説得力で、世界中の音楽ファンを驚かせた。そして今回のアルバムでは、『インヴェンションとシンフォニア』を取り上げている。ピアノ教育の一環として広く演奏され続けている曲集だが、単なる演奏技術の教本ではなく、バッハならではの芸術的創意に溢れた作品。シュ・シャオ・メイも「芸術的に平均律クラヴィーア曲集やゴルトベルク変奏曲、そしてフーガの技法の影に隠れがちで、それらよりも劣っていると捉えられるが、それは大きな間違い。シンプルな中にも高密度な音楽表現がなされており、それを表現するのは並々ならぬ音楽性が必要」と語っている。 | ||
ベッリーニ:歌劇「カプレーティとモンテッキ」
ジョイス・ディドナート(Ms;ロメオ) バンジャマン・ベルネーム(T;テバルド) オリガ・クルチンスカ(S;ジュリエッタ) ロベルト・ロレンツィ(B−Br;ロレンツォ) アレクセイ・ボトナルチューク(B−Br;カペッリオ) ゲオルギ・プチャルスキ(同伴者) イュルク・ヘンメリー合唱指揮チューリヒ歌劇場cho ファビオ・ルイージ指揮フィルハーモニア・チューリヒ 演出:クリストフ・ロイ 装置、衣装:クリスティアン・シュミット 照明:フランク・エヴィン 振付:トーマス・ヴィルヘルム 映像監督:ミヒャエル・ベイヤー プロデューサー:パウル・スマチュニュイ | ||
収録:2015年6月、チューリヒ歌劇場、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 139分3秒 |字幕:英独仏日韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD| dts-HD MA (代理店インフォメーションにチャネル数記載無し) 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。。 『★ベッリーニ28歳の傑作「カプレーティとモンテッキ」をドイツの鬼才クリストフ・ロイ演出した、ファビオ・ルイージ指揮によるチューリヒ歌劇場の映像。★若き男女「ロメオとジュリエッタ」の悲恋の物語で、イタリアに古くから伝わる話をもとにしたもので、シェイクスピアの戯曲とはストーリーが若干異なります。ベッリーニが用いた原作は、ジェロラモ・デッラ・コルテの「ヴェローナ物語」。それを基にして、フェリーチェ・ロマーニがイタリア語台本を書き、1830年にヴェネツィアのフェニーチェ劇場で初演されました。基本のあらすじは、13世紀ヴェローナの名家カプレーティ家とモンテッキ家は宿敵同士。息子をモンテッキ家のロメオに殺されたので復讐の念をいだいているカペッリオは、テバルドに息子の仇を取らせようと考え、娘のジュリエッタとテバルドの結婚式を執り行うことを発表。しかしモンテッキ家のロメオとカプレーティ家のジュリエッタは恋仲。戦争ではなく話し合いで和解をすすめるロメオ、それを拒否するカッペリオ、そして二人の中を知ったカッペリオは反対、若き情熱が先行する二人は死を選ぶ。。。★ドイツの鬼才クリストフ・ロイの演出はかなり趣向が凝らされています。舞台はそれぞれ壁で部屋が仕切られており、回転舞台を使い場面ごとに回転させ前後の情景を暗示させます。特徴的な演出として、ロメオとジュリエッタにしか見えないロメオの「同伴者」が設定されています。ロメオが登場する場面には必ず存在し、ストーリーの展開を無言で誘導しています。さらにジュリエッタの影には同じ動きをする謎の老女があらわれます。クライマックスのシーンでは、仮死状態のジュリエッタをみて勘違いしたロメオが毒を飲んで自殺を図ります。二人は最後の会話を交わしロメオは死んでしまいます。カプレーティ家とモンテッキ家の人々が騒ぎをきいて集まりカッペリオを責める。ここで回転舞台が作動し、ジュリエッタが別の部屋に向かい、そしてそこにはその老女が。そうこの老女はジュリエッタ。ロイの大胆な解釈で愛し合う男女の情熱、その情熱が故の自己主張、そして絶望を見事に描いています。★ロメオにはメトロポリタン歌劇場のスター、メゾソプラノのジョイス・ディドナートがズボン役として登場。広い音域と卓越した歌唱力のロメオは圧倒的な存在感を放っています。ジュリエッタ役には期待のコロラトゥーラ・ソプラノ、オルガ・クルチンスカを起用。バンジャマン・ベルネーム、ロベルト・ロレンツィ、アレクセイ・ボトナルチュークほか歌手陣は実力派が揃っています。存在感といえば。「同伴者」役のゲオルギ・プチャルスキ。ポーランド出身のダンサーで整った顔立ちに中性的な雰囲気は目をひきます。★ファビオ・ルイージは音楽監督を務めてから、革新的な新演出に取り組んでいるチューリヒ歌劇場。今後も興味深いプログラムを展開していく予定です。』 | ||
ネルソンス&ルツェルン + ゲルネ〜マーラー: 「子供の魔法の角笛」より〔ラインの伝説/美しくトランペットが鳴り響く所/この世の生活/ 原光/魚に説教するパドヴァの聖アントニウス/起床合図 /少年鼓笛兵〕/ 交響曲第5番 マティアス・ゲルネ(Br) アンドリス・ネルソンス指揮ルツェルン祝祭o. | ||
収録:2015年8月19日-20日、文化会議センター、ルツェルン、ルツェルン音楽祭、ライヴ。
リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 123分12秒 |字幕:英仏日韓。
ブルーレイ仕様: 1080i Full HD| dts-HD MA (代理店インフォメーションにチャネル数記載無し) 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。
ネルソンスとルツェルン祝祭管によるマーラー。「子供の不思議な角笛」のバリトンは、マティアス・ゲルネ。ゲルネ自身、コンサートや録音で幾度となく取り上げた作品であり、優しく繊細な声、音楽に寄り添った丁寧な歌唱は、聴く者の心を打つ。ネルソンスもゲルネの語り口をすくい上げるようにサポートし、ユーモラスな曲調の作品ではコミカルさに溢れ、宗教的な敬虔さを感じさせる<原光>では、ゲルネの歌を昇華させるような響きを生み出している。交響曲第5番は、2004年にアバドが当時「空前のスーパー・オケ」と称された豪華メンバーが揃ったルツェルン祝祭管と高水準の演奏を披露したことが記憶に残っているが、ネルソンスも創立者アバド亡き後のオケを力強く先導している。強い推進力で音楽を引っ張り、特に第3楽章では圧巻の統率力を発揮、そして重要な「コルノ・オブリガード」の部分は、ローマ聖チェチーリア国立so.のホルン奏者アレッシオ・アレグリーニの独奏が見事。 #2016年5月中旬以降入荷予定。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 〔第21番 ハ長調 Op.53「ヴァルトシュタイン」/ 第29番 変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィーア」〕 |
キム・ソヌク(P) | |
録音:2015年6月、イエス・キリスト教会、ベルリン。#当初、代理店の記載に依るACC-303551Cという品番を記載していましたが、誤りだとの事で上記へ訂正されています。既出盤に比べ一桁多くなっていますのでご注意下さい。1988年ソウル出身のキム・ソヌク。2006年リーズ国際ピアノ・コンクール40年の歴史上最も若い18歳で優勝、そしてアジア人としても初めて優勝を果たし一躍世界から注目された。エトリンゲン青少年国際ピアノ・コンクール(2004年)、クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール(2005年)で優勝、LSO、コンセルトヘボウo.、NHKso. など世界一流のオーケストラと共演し、2014年にはBBCプロムスにもデビュー。録音では、ドイツ・グラモフォンから2タイトル、チョン・ミョンフン指揮でベートーヴェンとウンスク・チンのピアノ協奏曲がリリースされており華々しい活躍をしている若手ピアニスト。この度、ソロ・アルバムをACCENTUS MUSICより発売することになり、収録曲は得意のベートーヴェンのピアノ・ソナタが選ばれた。強靭な打鍵と高度なテクニックが冴え渡る力のこもった演奏を聴かせる。 #当アイテムの番号部分は6ケタです。 | ||
フランク:前奏曲、コラールとフーガ ロ短調 FWV 21 ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.5 |
キム・ソヌク(P) | |
録音:2015年6月、イエス・キリスト教会、ベルリン。韓国のピアニスト、キム・ソヌク。2006年権威あるリーズ国際ピアノ・コンクールの40年の歴史上最年少、且つアジア人として初めて優勝し注目を集めた。ベートーヴェン「ヴァルトシュタイン」「ハンマークラヴィーア」(ACC-303551CD)に続く ACCENTUS MUSIC 2枚目となるアルバム。フランクは磨きぬかれたタッチで繰り広げられる冒頭のアルペジオ、清らかで繊細な音色で奏でられるコラール、そして自由な展開のフーガでは、ピアニスティックで鮮やかな終結を演出。ブラームスに関しては、キム・ソヌク自身、リーズ国際ピアノ・コンクールのファイナルでピアノ協奏曲第1番を演奏し喝采を浴び、4つのバラードやその他のソロ作品もリサイタルで取り上げるなど思い入れがあり、和声進行、フレーズ、構成の緊密さなどブラームスの音楽の特徴を見事に捉えた演奏で聴かせてくれる。 #当アイテムの番号部分は6ケタです。 | ||
メンデルスゾーン:オラトリオ「エリヤ」 Op.70 MWV A25
マリス・ペーターゼン(S) リオバ・ブラウン(Ms) マキシミリアン・シュミット(T) トーマス・オリーマンス(Br) ベルリン古楽アカデミー ハンス=クリストフ・ラーデマン合唱指揮RIAS 室内cho. | ||
録音:2015年7月、コンツェルトハウス、ベルリン、ライヴ。ハンス=クリストフ・ラーデマンは2007年から RIAS 室内合唱団の首席指揮者を務めていたが、2015年7月でその任を離れ、この「エリヤ」が首席指揮者としての最後のコンサートであった。厳かさの中に凛とした品格を漂わせる合唱の素晴らしさはもちろんのこと、ベルリン古楽アカデミーの劇的な側面を捉えた推進力のある演奏が歓喜と至福のフィナーレへ導いている。またマリス・ペーターゼンをはじめとするソリスト陣の極上のアンサンブルも魅力的。 | ||
ベルク:歌劇「ヴォツェック」
クリスティアン・ゲルハーヘル(Br;ヴォツェック) ブランドン・ヨヴァノヴィッチ(T;鼓手長) マウロ・ペーター(T;アンドレース) ヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケ(T;大尉) ラルス・ヴォルト(B;医者) グン=ブリット・バークミン(S;マリー) イュルク・ヘンメリー合唱指揮 チューリヒ歌劇場cho. ファビオ・ルイージ指揮フィルハーモニア・チューリヒ 演出:アンドレアス・ホモキ 舞台、衣装:マイケル・レヴィン 照明:フランク・エヴィン | ||
収録:2015年9月、チューリヒ歌劇場、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 100分58秒 |字幕:英仏日韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD| dts-HD MA (代理店インフォメーションにチャネル数記載無し) 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 2012年よりチューリヒ歌劇場のインテンダントとして采配をとる演出家のアンドレアス・ホモキによるアルバン・ベルクが唯一完成させたオペラ「ヴォツェック」。2015/16年シーズンの幕開けに発表されたプロダクション。アンドレアス・ホモキの演出は、黄色と黒を背景に用い、幻想、幻覚、狂気の世界を彷徨い、貧困と暴力という負の連鎖から生まれる心理的なドラマを鋭く描いている。ヴォツェックを演じるのは、クリスティアン・ゲルハーヘル。ストーリーが進むにつれて、狂気の世界にのまれていくヴォツェックの苦悩ともがきを見事に表現している。ルイージ率いるフィルハーモニア・チューリヒも鬼気迫る演奏で、救いのないストーリーを見事な表現力で描き出している。 | ||
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」
イルデブランド・ダルカンジェロ(アルマビバ伯爵) ドロテア・レシュマン(伯爵夫人) アンナ・プロハスカ(スザンナ) ラウリ・ヴァシャール(フィガロ) マリアンヌ・クレバッサ(ケルビーノ) グスターボ・ドゥダメル指揮ベルリン国立歌劇場o. &cho. 演出:ユルゲン・フリム&ベッティーナ・ハルトマン 舞台:マグダレーナ・グート 衣装:ウルスナ・クドルナ 照明:オラフ・フリーゼ ドラマトゥルク:デトレフ・ギーゼ | ||
収録:2015年11月、シラー劇場、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 187分45秒|字幕:英独仏日韓。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 2018年3月までベルリン国立歌劇場のインテンダントを務めたユルゲン・フリム演出のモーツァルト≪フィガロの結婚≫。ベルリン国立歌劇場は2010年から老朽化のための修復工事に入り、およそ7年かけて2017年9月に完成。この上演は修復中に使用していたお隣のシラー劇場での公演を収録した物。ユルゲン・フリムが≪フィガロの結婚≫を手掛けるのは3度目。フリム自身これまでで最高の出来だという自信作。指揮は、現在の音楽総監督であるダニエル・バレンボイムも認める次世代の巨匠グスターボ・ドゥダメル。また歌手陣は、当代きっての名モーツァルト歌手が勢ぞろい。アルマビバ伯爵には、現在世界で最も人気のあるバスバリトン歌手イルデブランド・ダルカンジェロ。2016年のウィーン国立歌劇場来日公演でも聴かせた艶やかで力強い歌声で圧倒的な存在感をみせる。そして伯爵夫人には今やモーツァルトを歌わせたら右に出るものはいないとも言われるドイツの名ソプラノ、ドロテア・レシュマン。スザンナは情感豊かな美声をもつアンナ・プロハスカ。フィガロにはエストニア出身のバスバリトン、ラウリ・ヴァシャール。ケルビーノには、ズボン役として世界の劇場にひっぱりだこのフランスの名花マリアンヌ・クレバッサ。洗練された舞台&演出に、最高の布陣で送るモーツァルト≪フィガロの結婚≫の登場。 | ||
コンサート・サントネール I - III * I: ルディ・シュテファン&マニャール:ヴァイオリン・ソナタ集 (ACC-303711) * II: ヴィエルヌ:ヴァイオリン・ソナタ&ピアノ五重奏曲 (ACC-303712) * III: フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ集 (ACC-303713) ユディト・インゴルフソン(Vn) ウラジーミル・ストウペル(P) レベッカ・リー(Vn) ステファン・フェーラント(Va) シュテファン・フォルク(Vc) | ||
録音:2014年-2015年。シリーズ既出3枚のセット化。 | ||
Concert-Centenaire 〔コンセール=サンテュネール〕 ルディ・シュテファン(1887-1915):ヴァイオリンとピアノのための「グロテスク」(1911) アルベリク・マニャール(1865-1914):ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.13 (1901) ユディト・インゴルフソン(Vn) ヴラディーミル・ストゥペル(P) | ||
アイスランド出身のヴァイオリニスト、ユディト・インゴルフソン。幼少期よりその才能を開花させ、15歳の時にカーティス音楽員に入学、ウジェーヌ・イザイ門下のヤッシャ・ブロズキーに師事、その後にクリーヴランド音楽学校で修士号とアーティスト・ディプロマを取得している。ピアニストのヴラディーミル・ストゥペルとは数多く共演し、2006年からは珍しいレパートリーの開拓を積極的に行い、コンサート、録音と高い評価を得ている。本シリーズ Concert-Centenaire もそのような取り組みの一貫。ルディ・シュテファン、アルベリック・マニャール、ルイ・ヴィエルヌ、フォーレのヴァイオリン作品を3枚のCDで発売予定。ルディ・シュテファンは、将来を嘱望されていたにもかかわらず第一次世界大戦中に 28歳で戦死したドイツの作曲家。ヴァイオリンとピアノのための「グロテスク」は 24歳の時に書かれ、彼の唯一の室内楽作品となった。後期ロマン派から表現主義あたりに属し、色彩的で際立ったコントラストが特徴の挑戦的な音楽語法を使った作品。アルベリック・マニャールも第一次世界大戦で命を落とした作曲家。マスネとダンディに学び、フランクの後継として豊かな旋律と古典的な形式美が魅 力で、あのセヴラックも作曲も師事したことがあるフランスの作曲家。マニャールのヴァイオリン・ソナタは、1901年に作曲されイザイに献呈されている。フランクのヴァイオリン・ソナタを思わせる静謐さと構造美、そして感情を動かされる感傷的で甘美な音楽が魅力的な作品。 #当アイテムの番号部分は6ケタです。 | ||
コンセール=サンテュネール Vol.2 〜ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937): ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト短調 Op.23 /ピアノ五重奏曲 ハ短調 Op.42 ユディト・インゴルフソン、レベッカ・リー(Vn) ウラジーミル・ストウペル(P) ステファン・フェーラント(Va) シュテファン・フォルク(Vc) | ||
録音:2015年4月、ベルリン。ヴァイオリンのユディット・インゴルフソンとピアノのウラジーミル・ストウペルによるシリーズ『コンサート・サントネール』(代理店記載ママ)第2弾。今回はフランスのオルガニスト&作曲家、ルイ・ヴィエルヌ。本職がオルガン奏者であったため創作のほとんどはオルガン作品に集中しているが、管弦楽曲から室内楽、ピアノ曲、歌曲に至る幅広いジャンルで作品を残している。ヴァイオリン・ソナタは、フランク同様イザイのために書いた作品で、超絶技巧を求められる曲でありピアノ・パートもかなり出番の多く聴き応えがある。そして亡き息子に捧げられたピアノ五重奏曲は、フランス近代を代表するフランク、フォーレの作品に劣らない傑作で、抒情的旋律に心が動かされる。次の第3弾はフォーレの室内楽作品を予定。 #当アイテムの番号部分は6ケタです。 | ||
コンサート・サントネール III 〜フォーレ: ヴァイオリン・ソナタ 〔第1番 イ長調 Op.13 /第2番 ホ短調 Op.108 〕 |
ユディト・インゴルフソン(Vn) ウラジーミル・ストウペル(P) | |
録音:2015年11月、ベルリン。ヴァイオリンのユディット・インゴルフソンとピアノのウラジーミル・ストウペルによるシリーズ「コンサート・サントネール」第3弾&完結編。このシリーズは、第1次大戦中に生きた作曲家というテーマがあり、フォーレは晩年の作品がその時期にあたる。2人の演奏は、色彩は淡く、しっかりとした抒情を表現し、禁欲的な中にも甘美さをたたえた音楽を作り上げている。アイスランド出身のヴァイオリニスト、ユディト・インゴルフソン。幼少期よりその才能を開花させ、15歳の時にカーティス音楽員に入学、ウジェーヌ・イザイ門下のヤッシャ・ブロズキーに師事、その後にクリーヴランド音楽学校で修士号とアーティスト・ディプロマを取得している。ピアニストのウラジーミル・ストウペルとは数多く共演し、2006年からは珍しいレパートリーの開拓を積極的に行い、コンサート、録音と高い評価を得ている。 #当アイテムの番号部分は6ケタです。 | ||
シュ・シャオメイ再録音〜J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 |
シュ・シャオメイ(P) | |
録音:2016年。ヨーロッパを拠点とする中国人ピアニスト、シュ・シャオメイ。文化大革命を乗り越え新たな道を切り開いてきた彼女。そのような半生からは想像もできない、心穏やかな音楽。彼女が得意とするバッハの演奏は、緻密な構成力と洗練された表現力から生み出され、ただ純粋に音楽が聴こえ聴く者の心に共鳴する。今回、彼女の代名詞とも言える作品「ゴルトベルク変奏曲」を25年ぶりにCD再録音した。映像では2014年のライプツィヒ・バッハ音楽祭ライヴ(ACC-20313)が発売されているが、シュ・シャオメイのゴルトベルク変奏曲といえば、1990年に録音され、仏ディアパゾン誌で5つ星を獲得した名盤(MIR-048)が思い出される。それから25年後に録音された当CDでもバッハの音楽に対する深い理解と、驚くべき透明感で演奏されるピアノの音、あまたあるゴルトベルク変奏曲の演奏の中でも一際大きな魅力を備えた演奏。シュ・シャオメイはこの録音に際し、老子の言葉「反は道の動なり(The Return is the Movement of Tao)」を例に挙げ、アリアに始まりアリアに終わるゴルトベルク変奏曲を生と死の循環と捉え、曲を聴き終えたあとに、「生」への希望を感じ取ることができるような演奏をしたいと語っている。 | ||
ブロムシュテット& LGO 2015.12.31 〜 ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」 シモナ・シャトゥロヴァー(S) 藤村実穂子(A) クリスティアン・エルスナー(T) クリスティアン・ゲルハーヘル(Br) ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. MDR 放送cho.、ゲヴァントハウスcho.、ゲヴァントハウス児童cho. | ||
収録:2015年12月31日、ゲヴァントハウス・コンサートホール、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 74分13秒 |字幕:英独仏日韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 『世界で最も古い伝統を誇る、屈指の名門オーケストラ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.。この映像は、2015年12月31日にヘルベルト・ブロムシュテット指揮により演奏されたベートーヴェン交響曲第9番のライヴ収録。 ブロムシュテットは1998年から2005年の7年間に渡って、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.のシェフとして、絶大な信頼を獲得してきた。現在も名誉指揮者として定期的に指揮台に立っている。この年末の重要な演奏会も、本来は音楽監督が担当することになっているが、今回のブロムシュテットの登場は両者が築いてきた絆があってこその物。2016年の大晦日は2018年からカペルマイスターに就任するアンドリス・ネルソンスが登場する予定となっている。★ソリスト陣も豪華で、スロヴァキア出身のソプラノ歌手シモナ・シャトゥロヴァー、世界に誇る日本人メゾ藤村実穂子、名指揮者たちからの指名も多いテノール、クリスティアン・エルスナー、21世紀における“フィッシャー=ディースカウの後継者"とも言われるドイツ出身のバリトン、クリスティアン・ゲルハーヘルといった顔ぶれヘルベルト・ブロムシュテットは、1927年生まれ現在89歳、年齢を感じさせないエネルギッシュな指揮ぶり、清新で覇気に満ちた演奏を聴かせてくれる。』 | ||
ムンバイ・コンサート〜ズービン・メータ80歳記念 2016 ドヴォルジャーク:序曲「謝肉祭」 Op.92 / ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61 ラヴェル:ラ・ヴァルス/「ダフニスとクロエ」組曲第2番 / ヨハン・シュトラウス II :喜歌劇「こうもり」序曲 ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 Op.102 / チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 変ロ長調 Op.23 アマンダ・フォーサイス(Vc) ピンカス・ズッカーマン(Vn) デニス・マツーエフ(P) ズービン・メータ指揮イスラエルpo. | ||
収録:2016年4月、 NCPA 国立舞台芸術劇場、ムンバイ、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 90分32秒 + 100分2秒 。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 2016年4月に80歳を迎えたズービン・メータが、手兵イスラエルpo. と共に、メータの故郷インドのムンバイで行った記念コンサートの模様がブルーレイとDVDで発売される。2018年5月の来日公演は、健康上の理由で惜しくも中止となってしまったが、このバースデー・コンサートでは、幅広いレパートリーを持つメータが特に好きな作曲家たちの楽曲を、メータの音楽仲間であるヴァイオリンのピンカス・ズッカーマン、チェリストでズーカーマンの妻でもあるアマンダ・フォーサイス、そしてチャイコフスキー国際コンクール(1998)の優勝者で強靭なテクニックをもつピアニスト、デニス・マツーエフの3人をソリストに迎え力強い演奏を披露している。オーケストラもソリストも巨匠メータの、誕生日を心からお祝いするムードに包まれ、温かくも音楽的に刺激に溢れた公演となった。コンサートのパート1は、ドヴォルジャークの序曲「謝肉祭」ではじまる。この曲は、ドヴォルジャークが渡米する前年に書かれたもので、演奏会用序曲3部作「自然と人生と愛」の中のひとつ。3部作のうち「人生」にあたるこの「謝肉祭」は3曲の中でも人気が高く、躍動的なリズム、彩り豊かなオーケストレーションとコンサートの冒頭を飾るに相応しい楽曲。続くのは長年の友人ズッカーマンによるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。メータとズッカーマンによる同曲はロス・フィルとの名録音や、両者のコンサートでも何度も取り上げられ、まさに親密な関係から生まれる円熟の演奏。そしてロス・フィル時代にも録音のあるラヴェルのラ・ヴァルス、「ダフニスとクロエ」組曲第2番。若き日のメータを彷彿とさせる好演と言えるだろう。パート2では、ヨハン・シュトラウスの喜歌劇「こうもり」序曲からスタート。流麗でゆったりとしたテンポで、メータらしいスケール感で聴かせてくれる。そして、ズッカーマン夫妻によるブラームスのヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲。フォーサイスの豊かな響きのチェロとズッカーマンの今なお健在のテクニックによる息の合った二重奏は圧巻。メータ&イスラエル・フィルも2人のソリストをも圧倒するサウンドを聴かせる一方、第2楽章では引き立て役に専念するといったメータの絶妙な対応はさすが。最後はマツーエフをソリストとしたチャイコフスキーのピアノ協奏曲。マツーエフの剛腕とメータのスケールの大きい音楽がぴったりと合ったドラマティックな演奏。 | ||
20世紀ポーランド音楽シリーズ Vol.3 シマノフスキ:演奏会用序曲 Op.12 ルトスワフスキ:チェロ協奏曲 (1969-70) (*) / 交響曲第4番 (1988-92) |
ゴーティエ・カピュソン(Vc;*) アレクサンダー・リープライヒ指揮 ポーランド国立放送so. | |
録音:2016年1月27日-29日、6月28日-30日、カトヴィツェ音楽アカデミー・カロル・シマノフスキ音楽ホール。アレクサンダー・リープライヒの20世紀ポーランド音楽シリーズ第3弾。シマノフスキの演奏会用序曲は1904年、 22歳の作で初のオーケストラ曲。その後何度も改訂されたが、リヒャルト・シュトラウスの影響が濃く、シマノフスキ特有のひんやりとした美感には欠けるものの、エネルギッシュで聴き応え満点。ルトスワフスキのチェロ協奏曲はロストロポーヴィチの希望で書かれた。現代的な作風ながら、チェロ独奏がオーケストラという 権力に立ち向かい、攻撃される様を魔術のように描く。ゴーティエ・カピュソンが超絶的テクニックで大太刀まわりを演じる。最晩年の交響曲第4番は不思議な透明感と枯淡の境地を味わえる。 | ||
シャイー〜マーラー:交響曲第8番 変ホ長調「千人の交響曲」
リカルダ・メルベス(S1;罪深き女) ユリアーネ・バンセ(S2;贖罪の女) アンナ・ルチア・リヒター(S3;栄光の聖母) サラ・ミンガルド(Ms;サマリアの女) 藤村実穂子(A;エジプトのマリア) アンドレアス・シャーガー(T;マリア崇拝の博士) ペーター・マッティ(Br;法悦の神父) サミュエル・ユン(B;瞑想の神父) リッカルド・シャイー指揮ルツェルン祝祭o.、バイエルン放送cho.、 ラトヴィア放送cho.、オルフェオン・ドノスティアラ、テルツ少年cho. | ||
収録:収録:2016年8月12日-13日、 KKL コンサート・ホール、ルツェルン音楽祭 2016、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 92分56秒 |字幕:英独仏日中韓。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 映像監督:ウテ・フォイデル。 2016年8月に行われたリッカルド・シャイーのルツェルン祝祭o. の音楽監督就任コンサートのライヴ映像。ルツェルン祝祭管は1938年に大指揮者アルトゥーロ・トスカニーニのもとへ、名だたる演奏家たちが集まり結成された。そして2003年からは故クラウディオ・アバドが指揮をとり、現代最高の名手たちが現在のオーケストラを作り上げた。そして2014年のアバド逝去後はアンドリス・ネルソンスやベルナルド・ハイティンク指揮が登場していたが、2016年からシャイーが正式にルツェルン祝祭管の音楽監督に就任した。今回選ばれた演目はマーラー交響曲第8番。これはアバドが進めていたマーラー・チクルスのなかで、唯一演奏できなかった楽曲。この度、シャイーの就任コンサートをもってチクルスが完成したことになる。シャイーのマーラー第8番は、ロイヤル・コンセルトヘボウの首席指揮者時代に行ったマーラー・チクルス(第8番は2000年録音)とカペルマイスターを務めていたゲヴァントハウス管とのライヴ(2011年5月収録)があるが、この公演でもシャイーらしい明快で高純度のアンサンブルを聴かせてくれる。この第8番は、大規模な管弦楽に加えて8人の独唱者および複数の合唱団を要する楽曲。今回ソリスト陣も大変豪華な面々が揃っている。ウィーン国立歌劇場などヨーロッパ中心に活躍している豊かな声量が魅力のソプラノ、リカルダ・メルベート。清楚な歌声と、容姿端麗でコンサートにオペラにひっぱりだこの人気ソプラノ、ユリアーネ・バンゼ。また現在伸び盛り美しきドイツの若手ソプラノ、アンナ・ルチア・リヒター。そして深く柔らかな声を持つメゾのサラ・ミンガルド。もはや世界を代表するメゾ・ソプラノ、藤村実穂子。ヘルデンテノールとして世界の一流歌劇場に登場しているアンドレアス・シャーガー。長身を生かした伸びのある美声をもつスウェーデン出身のペーター・マッティ。韓国出身のバリトン、サミュエル・ユンと現代を代表する歌手8名が圧巻の歌唱を聴かせてくれる。シャイーは、この壮大な音楽を師匠アバドへの敬意を表して、描ききっている。また今回はカメラワークに定評のあるACCENTUS MUSICの映像。シャイーの表情、大編成の迫力、会場の高揚感など、映像だからこそ味わうことのできる臨場感が魅力。 | ||
ヴェルディ:レクイエム *特典映像 ドキュメンタリー「ヴェルディ:レクイエムの舞台裏」 (演出:クリスティアン・シュプック|監督:イェルク・ゴーチ) クラッシミラ・ストヤノヴァ(S) ヴェロニカ・シメオーニ(Ms) フランチェスコ・メーリ(T) ゲオルク・ツェッペンフェルト(B) ファビオ・ルイージ指揮フィルハーモニア・チューリヒ マルコヴァーレリオ・マルレッタ合唱指揮チューリヒ歌劇場cho. チューリヒ・バレエ団[マシュー・ナイト、マニュエル・ルナール、アンナ・ハムジナ、メリッサ・リギョグ、 アレグザンダー・ジョーンズ、カーチャ・ヴュンシュ、ジュリア・トネッリ、 ウィリアム・ムーア、イェン・ハン、フィリペ・ポルトゥガル] 振付・演出:クリスティアン・シュプック 舞台美術:クリスティアン・シュミット 衣装:エマ・ライオット 照明:マルティン・ゲープハルト | ||
収録:2016年12月、チューリヒ歌劇場、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 98分11秒(本編) + 57分12秒(ボーナス)字幕:英独仏日韓。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 映像監督:ミヒャエル・ベイヤー。 イタリアの文豪アレッサンドロ・マンゾーニの追悼のために作曲されたヴェルディの「レクイエム」。宗教音楽の形態をとってはいるものの、ドラマティック・オペラを得意としたヴェルディならではの、華やかさを備えた音楽性で現代まで根強い人気を誇る楽曲。しかし、初演時はそうした劇的表現が「教会に相応しくない」という反応もあったが、この映像はそうした意見を逆手にとったような舞台の上演。歌劇場所属のオーケストラ、合唱団、バレエ団が総出となり、上演された圧巻の舞台。チューリヒ・オペラだからこそできる総合芸術といえるだろう。チューリヒ・バレエの芸術監督クリスティアン・シュプックによる振付・演出は、モノトーンの衣装や効果的な照明によってヴェルディの卓越した音楽による描写力を見事に表現している。バレエ・ダンサーの動きはもちろん、歌手陣の配置についても音楽に沿った自然な演出は必見。指揮はファビオ・ルイージ。高い音楽性と視覚的効果とのコラボレーションは、オペラ指揮者として確固たる地位を築いているルイージならではの演奏。 | ||
Midori plays Bach 〜五嶋みどり、バッハを奏でる J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのための ソナタ&パルティータ BWV.1001-1006 |
五嶋みどり(Vn) | |
収録:2016年8月、ケーテン城。ディレクター:アンドレアス・モレル|プロデューサー:パウル・スマチヌイ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 151分30秒|字幕:独仏日韓。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 Onyx から発売されたCD、ONYX-4123 〔録音:2013年8月、ケルン WDR 放送、セッション〕から3年、彼女初の同曲全曲映像が登場。 日本を代表する世界的ヴァイオリニスト、五嶋みどり。11歳で華々しくアメリカ・デビューを飾り、現在に至るまで世界的奏者として、コンサート、録音、教育、そして社会貢献活動も行っている。2012年にはデビュー30周年を記念して、日本全国の寺院・神社・教会で、バッハを演奏するという大ツアーを行った。ツアー後には満を持してCD録音も行われ、存在感のあるバッハ演奏を聴かせてくれた。この映像は、バッハゆかりの地ケーテンで、五嶋みどりがバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータを全曲演奏した物。バッハは1717年にアンハルト=ケーテン侯国の宮廷楽長に就任し、1723年にライプツィヒの聖トーマス教会のカントル「トーマスカントル」に選任されるまでの6年間をケーテンで過ごした。この作品群はこのケーテン時代に作曲、ヴァイオリニストにとって高度な技術と音楽性を要求することから、ヴァイオリン作品の頂点とも言われる。五嶋みどりは、この作品について映像の中でこのように述べている。「バッハの無伴奏ソナタとパルティータは多くの声を持つとても豊かな音楽。一つの楽器によるソロ演奏にもかかわらず、たくさんの声と声がお互いに呼応しそれがお互い押したり引いたり作用し合うので独奏という感じがしない。バッハはいつも私に教えてくれる。自身の耳でよく聴き心を開いて聴くようにと。」彼女が最初にバッハを演奏したのは6, 7歳の頃という。しかしこれまで演奏し続けいるけれど、完全に理解できたと思うことはなく、永遠に学び続けて行くものとも語っている。五嶋みどりの演奏技術は、間違いなく現代最高峰であり、円熟期を迎えたその音楽性も比類なき物。このような彼女のコメントは、音楽に真摯に向き合う彼女の姿勢をそのまま表すものと言えるだろう。本商品も、緑豊かなケーテンの街並み、静かな街を五嶋みどりがヴァイオリンを背負って歩く姿や、美しくも華美ではないケーテン城の中など終始落ち着いた映像で、じっくりと音楽に浸ることのできる良質な映像が収められている。 | ||
シュ・シャオメイ〜J.S.バッハ:フランス組曲(全曲) 〔第1番 ニ短調 BWV.812 /第2番 ハ短調 BWV.813 /第3番 ロ短調 BWV.814/ 第4番 変ホ長調 BWV.815 /第5番 ト長調 BWV.816 /第6番 ホ長調 BWV.817 〕 シュ・シャオメイ(P) | ||
録音:2016年5月、メンデルスゾーン・ザール、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ。 ヨーロッパを拠点とする中国人ピアニスト、シュ・シャオメイ。2016年7月にNHKのBSプレミアムで放映された「シュ・シャオメイの音楽と素顔 &ピアノリサイタル」は大きな反響を呼んだ。彼女は文化大革命を乗り越え新たな道を切り開いてきたが、そのような半生からは想像もできない、心穏やかな音楽を奏でる。彼女が得意とするバッハの演奏は、緻密な構成力と洗練された表現力から生み出され、ただ純粋に音楽が聴こえ聴く者の心に共鳴する。今回録音されたのは、「フーガの技法」(ACC-30308CD)、「インヴェンションとシンフォニア」(ACC-30350CD)、「ゴルトベルク変奏曲」(ACC-30372CD)に続く一連のバッハ録音第4弾となる「フランス組曲」。バッハ自身が命名したタイトルではないが、洗練された音楽がフランス的な香りがする優雅で親しみやすい6曲からなる曲集。シュ・シャオメイは今回の録音に際して以下のような言葉を記している。「私はこの『フランス組曲』に取り組むときに、シンプルで純粋な子供の心を常に持つように心がけた。演奏するたびに私に訴えかけてくる言葉がある。それは音楽を解釈する上で最も難しく、また本質的なこと。“シンプルであること。これは自由を得ることを意味する。 "これは20世紀スペインの画家ジョアン・ミロの言葉。」こう語るように彼女の演奏は、ただ流麗で優美な演奏ではなく、凛とした気品を漂わせ、一つ一つの音を吟味するように細部まで緻密に練り上げられた立体的な音楽作り上げている。 | ||
マイケル・バレンボイム〜無伴奏ヴァイオリン作品集 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV.1005 バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタSz.117, BB.124 / ブーレーズ:アンテーム〔I/II〕 マイケル・バレンボイム(Vn) | ||
録音:2016年6月、イエス・キリスト教会、ベルリン/2016年7月、 IRCAM 、パリ。 巨匠ダニエル・バレンボイムの息子で今注目のヴァイオリニスト、マイケル・バレンボイム(1985-)の初ソロ・アルバム。無伴奏ヴァイオリンの金字塔バッハからバルトーク、ブーレーズまでの作品を収録している。確かな技術と音楽性、内に秘めた情熱を感じる期待のヴァイオリニスト。 バッハの無伴奏ヴァイオリン作品全6曲中3曲を占めるソナタにおいて第3番は最も壮大な音楽。特に 354 小節にも及ぶ長大な第2楽章フーガの主題には、聖霊降臨祭の古いコラール「来たれ、聖霊よ、主なる神よ」の旋律が使われている。マイケル・バレンボイムは、卓越した技術はもちろんのこと、 美しい旋律そして高い集中力をもってバッハの音楽に挑んでいる。そしてバッハの影響を受けた対位法や採集したハンガリーと周辺の民俗音楽のエッセンスが織り込まれたバルトーク最晩年の作品「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」。緊張感と静謐さに貫かれた説得力のある演奏を聴かせる。ブーレーズのアンテームは1990年代に入ってからのヴァイオリンの演奏技術の可能性を追求した新たな境地を示す佳作。無伴奏のIとライヴ・エレクトロニクスを伴う IIを収録。ブーレーズが所長を務めていた IRCAM ( 音響・音楽の探究と調整の研究所 ) で録音された。 | ||
フライシャー&一番弟子ヘーエンリーダー〜 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集〔第2番 変ロ長調(*) /第3番 ハ短調(#) 〕 ボーナス:レオン・フライシャー&マルガリータ・ヘーエンリーダーのリハーサル&インタビュー(+) マルガリータ・ヘーエンリーダー(P) レオン・フライシャー指揮(*/#) アマデ室内o.(*)、ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内o.(#) | ||
収録:2014年9月9日、ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群、エッセン(*) /2015年10月14日、マックス・リットマン・ザール、バート・キッシンゲン(#) 。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 74分02秒 + 13分23秒 (+) |字幕:英仏西日韓。 | NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 ピアニスト、指揮者、そして指導者として著名なレオン・フライシャーと、彼の一番弟子のマルガリータ・ヘーエンリーダーによるベートーヴェンのピアノ協奏曲2曲。フライシャーが右手故障の前にセル&クリーヴランドo.と録音したベートーヴェンの協奏曲全集は、繊細かつ緻密な解釈で知られている。その後左手のピアニスト、指揮者として活動、現在では右手の機能も回復し、教育者としても優れた若手を輩出している彼の、ベートーヴェンへの優れた理解、ピアニストとしての功績、そして指導者としての結実が見られる映像。ヘーエンリーダーは、1981年ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで優勝、世界の著名な指揮者らと共演を続け、現在はミュンヘン音楽大学で教鞭をとっている。彼女はフライシャーの並外れた才能と共に演奏する喜びをボーナス映像のなかで熱く語っている。フライシャーは第3番の協奏曲を「私にとって、とても大切な作品。ベートーヴェンはこの作品で新たな道を切り開いた。とても敬虔な作品。」と評している。収録されたのは、第2番はかつて重工業地帯としてドイツの産業を牽引したルール地方にあるツォルフェアアイン炭鉱業遺産群の建物内、そして第3番はドイツの保養都市バート・キッシンゲンにある建築家マックス・リットマンによって設計されたホール。 | ||
J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV.244
ゲルリンデ・ゼーマン、イザベル・ヤンチュケ(S) ベンノ・シャフトナー(CT) ベネディクト・クリスティアンソン(T;福音史家) パウル・シュヴァイネスター(T) クレシミル・ストラジャナッツ(B;イエス)ピーター・ハーヴィー(B) ハンス=クリストフ・ラーデマン指揮シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、 シュトゥットガルト近郊の学校の生徒たち、アンサンブル・ヴィヴァ・タンツ! 振付・芸術監督:フリーデリケ・ラーデマン | ||
収録:2017年3月、フォーラム・シュロスパーク、ルートヴィヒスブルク。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 173分16秒|字幕:英独仏日韓| NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 映像監督:ミヒャエル・ベイヤー。 シュトゥットガルト国際バッハ・アカデミー委嘱により上演された、フリーデリケ・ラーデマン振付によるバッハの「マタイ受難曲」。このバッハの記念 碑的作品に挑んだのは、シュトゥットガルト近郊の学校に通う創作ダンスを学ぶ生徒たち100人。脇を固めるのは合唱指揮者として確固たる地位を築いているハンス=クリストフ・ラーデマンとシュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊。そして実力派ソリスト陣という強力な布陣。最高峰のプロ達に囲まれ、若手の才能が開花する瞬間に立ち会える映像。 | ||
ベートーヴェン:3大ピアノ・ソナタ集 〔第8番「悲愴」 Op.13 /第15番「月光」 Op.27 No.2 / 第23番「熱情」 Op.57 〕 |
キム・ソヌク(P) | |
録音:2016年8月、イエス・キリスト教会、ベルリン。 1988年ソウル出身のキム・ソヌク。2006年リーズ国際ピアノ・コンクール40年の歴史上最も若い 18歳で優勝、そしてアジア人としても初めて優勝 を果たし一躍世界から注目された。エトリンゲン青少年国際ピアノ・コンクール(2004年)、クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール(2005年) で 優勝、LSO、コンセルトヘボウo.、NHKso. など世界一流のオーケストラと共演し、2014年には BBC プロムスにもデビュー。 録音では、ドイツ・グラモフォンから2タイトルチョン・ミョンフン指揮でベートーヴェンとウンスク・チンのピアノ協奏曲がリリースされており華々しい活躍をしている若手ピアニスト。ソロ・アルバム第3弾は、ベートーヴェンの3大ピアノ・ソナタ「悲愴「」月光「」熱情」。キム・ソヌクは第1弾アルバムで「ヴァルトシュタイン「」ハンマークラヴィーア」を取り上げており、強靭な打鍵と高度なテクニックが冴え渡る力のこもった演奏を聴かせてくれた。キム・ソヌクは、ソウルでピアノ・ソナタ全曲 演奏会を行うなどベートーヴェンのソナタへの強い情熱を持っている。今回はベートーヴェンがピアノのもつ表現力を追求した3曲を、キム・ソヌクのヴィルトゥオジティとクリアでしっとりとした美しい音色で見事に演奏している。 | ||
J.S.バッハ:バスのためのソロ・カンタータ集 〔第21番 BWV.21「わがうちに憂いは満ちぬ」(*) 〜シンフォニア/第82番 BWV.82「われは満ちたれり」/ 第42番 BWV.42「この安息日の夕べに」〜シンフォニア/第158番 BWV.158「平安なんじにあれ」(#) / 第169番 BWV.169「神にのみわが心を捧げん」〜シンフォニア/第56番 BWV.56「われ喜びて十字架を担わん」〕 ミヒャエル・フォレ(B) ロビン・ヨハンセン(S;#) ラファエル・アルパーマン(Org/音楽監督) RIAS 室内cho.、ベルリン古楽アカデミー | ||
録音:2016年12月ベルリン・イエスキリスト教会。代理店が記載している(*)の題名が『第21番 BWV.21「ライプツィヒ時代にバッハが残した」』という珍妙なものになっているが、誤り。 ベルリン古楽アカデミーとミヒャエル・フォッレによるJ.S.バッハの「バスのためのソロ・カンタータ集」。ライプツィヒ時代にバッハが残した独唱カンタータの中でも傑作揃いのバスのためのカンタータ3曲。これらのカンタータはクリストフ・ビルクマン[1703-1771]のテキストによる物。バッハのカンタータの作詞者は多くが不明であったが、2015年にニュルンベルクの図書館で資料が発見され、「第3年巻」や「ヨハネ受難曲」の一部が、このニュルンベルクの神学者クリストフ・ビルクマンによる作詞であったことがわかったという物。貫禄たっぷりの深みのある声をもつベテランのフォッレとベルリン古楽アカデミーとRIAS 室内合唱団の安定した緻密なアンサンブルは、じっくりと音楽に浸ることが出来る。また、カンタータ第158番 BWV.158「平安なんじにあれ」では、華やかな歌声のソプラノ、ロビン・ヨハンセンとの調和も美しい。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ、ヴァイオリン、チェロと 管弦楽のための三重協奏曲 ハ長調 Op.56 / 交響曲第5番 ハ短調 Op.67「運命」 |
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. イザベル・ファウスト(Vn) ジャン=ギアン・ケラス(Vc) マルティン・ヘルムヒェン(P) | |
収録:2016年6月12日-13日、ゲヴァントハウス・コンサートホール、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 78分51秒 。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 映像監督:ウテ・フォイデル|プロデューサー:パウル・シュマツニー。 世界で最も古い伝統を誇る名門オーケストラ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. と名誉指揮者ブロムシュテットによるベートーヴェン・チクルス。これまでに、交響曲第9番(ACC.10381BD / ACC.20381DVD)と交響曲第6& 7番(ACC.10413BD / ACC.20413DVD)を映像でリリースしており、今回発売される交響曲第5番と三重協奏曲で映像三部作のリリースは完結となるヘルベルト・ブロムシュテットは、2017年7月に90 歳の誕生日を迎える。ACCENTMUS MUSICは、これを記念して2014年から2017年の間に録音された同コンビによるベートーヴェン交響曲全曲のCDセットもリリースする予定ヘルベルト・ブロムシュテットは同楽団の任期中にはベートーヴェンの録音しておらず、シュターツカペレ・ドレスデンと全曲を録音しているので今回で2度目の録音となる。本映像での注目は、豪華ソリストによる三重協奏曲。3人のソリストを要することから実演は意外と多くはないが、ヴァイオリンにイザベル・ファウスト、チェロにジャン=ギアン・ケラス、そしてピアノにはマルティン・ヘルムヒェンと屈指のソリストが集結し、曲の真価を世に問う素晴らしい演奏は、現代の決定盤と言ってもいいだろう。終楽章に向けてソロ楽器とオーケストラが繰り広げる華々しい演奏。そして交響曲第5番はヘルベルト・ブロムシュテットの小気味良いテンポと冴えわたる表現、重厚かつ細部を積み重ねるゲヴァントハウス管の確かなサウンドが素晴らしい演奏。 | ||
ブロムシュテット& LGO 〜ベートーヴェン:交響曲集 〔第6番 ヘ長調 Op.68「田園」(*) / 第7番 イ長調 Op.92 (#) 〕 |
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | |
収録:2016年5月19日(*)、2015年5月7日(#)、ゲヴァントハウス・コンサートホール、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 93分21秒 |字幕:なし。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 映像監督:ウテ・フォイデル、プロデューサー:パウル・シュマツニー。 世界で最も古い伝統を誇る、屈指の名門オーケストラ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.ヘルベルト・ブロムシュテットは1998年から2005年の7年間に渡って、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.のシェフとして、絶大な信頼を獲得してきた。現在も名誉指揮者として定期的に指揮台に立っている。この映像は、2016年と2015年に本拠地ゲヴァントハウス・コンサートホールで行われたベートーヴェンの交響曲第6,7番のライヴ映像。抒情性に満ち、生命力あふれる「田園」、そして緊張感と推進力で聴く者の心を掴む第7番ヘルベルト・ブロムシュテットの長い腕を大きく広げる指揮姿は溌剌としたエネルギーを感じるヘルベルト・ブロムシュテットは2017年7月に90歳の誕生日を迎える。ACCENTUS MUSICとライプツィヒ・ゲヴァントハウス管はこれを記念して、2015年大晦日の「第9」を皮切りにブロムシュテットのベートーヴェンを発売。本盤は第2弾となる。この後、交響曲第5番と三重協奏曲(ファウスト、ケラス、ヘルムヒェン)の映像、そして誕生日直前にCDでベートーヴェンの交響曲全集を発売し、大巨匠の栄光を讃えるヘルベルト・ブロムシュテットは同楽団の任期中にはベートーヴェンの録音しておらず、シュターツカペレ・ドレスデンと全曲を録音しているので今回で2度目の録音となる。 | ||
ギドン・クレーメル「自分の声を見つけること」(2019年ポール・スマチヌィ監督作品) 失われた時代への前奏曲集〜ワインベルク/クレーメル編曲:24の前奏曲 Op.100 ギドン・クレーメル(Vn) | ||
収録:2017年11月、ゴーゴリ・センター、モスクワ、ライヴ|リージョン・オール| NTSC | 16:9| DD5.1, DTS5.1 / PCM STEREO|字幕:英独仏日韓| 57'21"(ドキュメンタリー) + 50'43"(コンサート)。ギドン・クレーメル初のドキュメンタリー映像は、世界を股に掛ける活動を追いながら、70年に及ぶ彼の人生遍歴と旧ソ連の歴史的環境を考察する。クレーメルがドイツ語で自身についてや考えを述べることを中心に、彼がいろいろな人々と交流したり、演奏する様が収められている。ロケは世界各地に及び、故郷ラトヴィアのリガ、修行したモスクワ、長女の住むパリ、そして2017年に読売日本so. とワインベルクの協奏曲を披露する東京の場面まで現れる。アルヴォ・ペルトと散歩しながら未来の音楽家たちへの不安と期待についてロシア語で語り合う場面では、老境を迎えた巨匠たちの心境が垣間見られて心打たれる。また娘たちとの気のおけない会話では優しい父の顔を覗かせる。しかし作品の中心テーマは、現在クレーメルが熱中している作曲家ワインベルクが軸となっている。37年ぶりに戻ったモスクワで、ユロフスキー指揮のロシア国立so. とヴァイオリン協奏曲上演を実現させる様を描いており、ロシア語を話すユロフスキーの姿や、終演後楽屋を訪れたワインベルク未亡人と感動の初対面も逃さず収録している。それに先立ち、ゴーゴリ・センターでのリサイタルで24の前奏曲全曲を披露するが、ワインベルクと同時期の旧ソ連リトアニアの写真家アンタナス・ストクスの写真を同時に投影することで、英雄や宣伝でない市井の人々が当時何を考え、どのような精神状態のもと暮らしていたのかを視覚と聴覚から問題提起する。終演後のシンポジウムでは、共鳴した経験者たちの熱い討論が展開されるが、クレーメルには依然ソ連体制への恐怖心がトラウマとなっているのがわかり、深く考えさせられる。そして何故今、ワインベルクの音楽にこだわるのかも納得出来る。興味深いのが東京のシーン。コンサートの合間に訪れた寺院での穏やかな表情をはじめ、かつてのカミソリのように鋭い感覚が円熟の境地に至ったことを物語る。 | ||
ブロムシュテット〜J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV.232
クリスティーナ・ランツハーマー(S) エリーザベト・クールマン(A) ルカ・ピサローニ(B) ヴォルフラム・ラトケ(T) ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.、ドレスデン室内cho. | ||
収録:2017年6月18日、聖トーマス教会、ライプツィヒ、ライプツィヒ・バッハ音楽祭 2017 、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 113分36秒|字幕:英日韓。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 ライプツィヒはJ.S.バッハが1723年から亡くなる1750年まで、聖トーマス教会で合唱団や礼拝の音楽を取り仕切るトーマスカントルを務めたゆかりの地。音楽祭は新バッハ協会の創設に合わせて1904年より始まり、毎年違ったテーマが設定される。音楽祭の期間はトーマスカントルの指揮によるオープニング・コンサートからはじまり、100 前後のイベントが街中で開催される。ファイナル・コンサートは伝統的に聖トーマス教会での「ミサ曲 ロ短調」が演奏される。2017年は、長きに渡りゲヴァントハウス管のカペルマイスターを務めたヘルベルト・ブロムシュテットが登場。したヘルベルト・ブロムシュテットは、任期の最後を飾るコンサートとして2005年に同じ舞台に立ち、その時の演奏は語り草となっている(同演奏はEURO ARTSよりDVD, BDが発売中20-54518/20-59234)。演奏は、12年前の名演にたがわず、近年のヘルベルト・ブロムシュテットの好調ぶりを伝える見事なもので、細部まで丁寧に練り上げられた着実なアプローチを土台に、円熟の演奏を聴かせてくれる。そして伸びやかな声をもつクリスティーナ・ランツハーマー。舞台での圧倒的な存在感と豊かな表現力を持つメゾ、エリーザベト・クールマン。透明感あるテノール、ヴォルフラム・ラトケ。艶のある声と気品漂う姿のルカ・ピサローニと歌手陣も実力派揃い。 | ||
ネルソンス&ゲヴァントハウス&オポライス ドヴォルジャーク: 交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」/ 序曲「オセロ」/「ルサルカ」より 〔月に寄せる歌/ポロネーズ/ああ、無駄よ、無駄〕/ わが母の教え給いし歌 スメタナ:「ダリボル」〜いいわ、彼に与えましょう |
クリスティーネ・オポライス(S) アンドリス・ネルソンス指揮 ゲヴァントハウス、ライプツィヒo. | |
収録:2017年5月、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ライヴ。映像監督:ミヒャエル・バイヤー。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 100分37秒|字幕:英独仏日韓。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 ゲヴァントハウス、ライプツィヒo. の第21代カペルマイスターに就任するアンドリス・ネルソンス。世界中のオーケストラに客演し、現在はボストン交響楽の首席指揮者でもあるネルソンスは今最も忙しい指揮者の一人と言えるだろう。2017年9月より就任が決まっていたゲヴァントハウス、ライプツィヒ管のポストは、正式就任が2018年2月に延長され、2月と3月には就任記念コンサートとオーケストラ創立275周年記念コンサートが続けて行われ華やかなスタートとなりそう。この映像は、2017年5月に“客演 "したときのコンサート。ネルソンスの妻クリスティーネ・オポライスをソリストに迎え、ドヴォルジャークの≪ルサルカ≫からのアリアと交響曲第9番「新世界より」というプログラム。ネルソンスの「新世界より」といえばバーミンガム市so.、バイエルン放送so. とも録音があり、演奏会でも好んで取り上げている楽曲。ドヴォルジャークの旋律美を繊細に丁寧に歌い上げ、しかし叙情性やスケール感を失わない、おおらかさのある演奏。両者の今後に大いに期待できるコンサート映像となっている。 | ||
マスネ:歌劇「ウェルテル」
フアン・ディエゴ・フローレス(ウェルテル) アンナ・ステファニー(シャルロット) アウドゥン・イーヴェルセン(アルベール) メリッサ・プティ(ソフィー) チェイン・デイヴィッドソン(大法官) マルティン・ツィセット(シュミット) ユーリー・ツィープレ(ヨハン) スタニスラフ・ヴォロビョフ(ブリュールマン) ソンヨン・リー(ケートヒェン) エルンスト・ラッフェルスベルガー合唱指揮チューリヒ歌劇場cho.児童・少年cho. コルネリウス・マイスター指揮フィルハーモニア・チューリヒ 演出:タチヤナ・ギュルバカ 装置、照明:クラウス・グリューンベルク 衣装 :ジルケ・ウィレット ドラマトゥルギー:クラウス・スパン | ||
収録:2017年4月、チューリヒ歌劇場、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 137分36秒|字幕:英独韓。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 タイトル・ロールには、ペルー出身のテノール、フアン・ディエゴ・フローレス。シャルロットにイギリス出身のメゾ、アンナ・ステファニー。フローレスは、報われない恋に身を焦がす若者の苦悩を見事に演じている。また、フローレスとステファニーの切ない愛の二重唱は必聴。指揮には2017年から読響の首席客演指揮者に就任したコルネリウス・マイスターが登場。2018/2019シーズンからシュトゥットガルト歌劇場の音楽総監督にカンブルランの後任として就任することが決まっており、若手指揮者のなかでも高い実力を誇る。演出は2013年オペルン・ヴェルト誌で年間優秀演出家に選ばれたタチヤナ・ギュルバカ。舞台上に置かれた一室の部屋の中で、巧みに練られた心情描写、そして社会からの抑圧にたえる人々の姿を映し出すかのような演出が繰り広げられていく。 | ||
ブルックナー: ミサ・ソレムニス 変ロ長調 WAB 29 (1854) /マニフィカト 変ロ長調 WAB 24 (1852) / タントゥム・エルゴ 変ロ長調 WAB 44 (1854頃) (*) ローベルト・フューラー(1807-1861): 昇階誦「キリストはおのれを低くして」 ヘ短調 KolF87: 14 (1854?) ヨーゼフ・アイブラー(1765-1846):奉献唱「偉大なる奇跡」 変ロ長調 IHV 108 (1854?) (*) ヨハン・バプティスト・ゲンスバッハー(1778-1844):テ・デウム ニ長調 Op.45 (1854?) (*) ヨハンナ・ヴィンケル(S) ゾフィー・ハームセン(Ms) セバスティアン・コールヘップ(T) ルートヴィヒ・ミッテルハンマー(Br) ウカシュ・ボロヴィチ指揮 RIAS 室内choh.、ベルリン古楽アカデミー | ||
録音:2017年6月、ベルリン・コンツェルトハウス。全曲ベンヤミン=グンナー・コールス校訂による新原典版(2016)による初録音、内(*)は世界初録音。 2017年6月25日、ベルリン・コンツェルトハウスで行われたコンサートで、ブルックナーの「ミサ・ソレムニス」の演奏史に新たな1ページが加わることになった。演奏は、RIAS 室内合唱団、ベルリン古楽アカデミー、ポーランド出身の指揮者ウカシュ・ボロヴィチ。ブルックナーの「ミサ・ソレムニス」は、1854年3月24日に死去した聖フローリアン修道院長アルネートの後任として選ばれたフリードリヒ・マイヤーの就任式(1854年9月14日)のために書かれ初演された。当日就任式典に招待されなかったことでブルックナーは腹を立てていた、などという逸話もあるが、当日の演奏は、ロベルト・フューラー、ヨーゼフ・アイブラー、ヨハン・バプティスト・ゲンスバッヒャーらの3つの小品とともに演奏されたという記述をボロヴィチが見つけ、国際ブルックナー協会とドイツの音楽学者ベンヤミン=グンナー・コールスの協力のもと、このRIAS 室内合唱団とのコンサートのために新たに校訂された。コンサートは、当時の演奏順によって行われ、当盤に収録された演奏は、この版による初の録音となった。ソリストには、2017年ザルツブルク復活祭音楽祭でティーレマン指揮≪ワルキューレ≫でゲルヒルデ役を演じたヨハンナ・ヴィンケル。モーツァルトの歌い手として世界中の劇場を回っている今をときめくメゾ・ソプラノ、ソフィー・ハームセン。バロックものを得意とするテノール、セバスティアン・コールヘップ。そしてテルツ少年合唱団でボーイソプラノとして活躍し、現在はバリトンとしてオペラ、リサイタルなど幅広い舞台に立っているルートヴィヒ・ミッテルハンマーと現代を代表する歌手たちが揃っている。 | ||
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47 ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 ルー・ペイ:京劇 |
ジジョン・ワン(Vn) トーマス・ザンデルリング指揮 フィルハーモニアo. | |
録音:2017年7月、アビー・ロード・スタジオ、ロンドン。 1998年のイェフディ・メニューイン国際コンクール・ジュニア部門優勝者で、メニューイン本人からもその才能を高く評価された中国出身のヴァイオリニスト、ジジョン・ワンによる20世紀の2つのヴァイオリン協奏曲。シベリウスは若い頃ヴァイオリンのヴィルトゥオーゾを志し、作曲家への道を歩んだだけに、この協奏曲の作曲には並々ならぬ思いがあっただろう。シベリウス唯一のヴァイオリン協奏曲が作曲されたのは1903年、交響曲第2番を発表した後で、作曲家としても円熟期に入っており、その表現手法や作曲技法を余すところなく作品に注いでいる。ジジョン・ワンは、2014年に尾高忠明指揮NHKso. にソリストとして登場し同演目を演奏し、鮮烈なデビューを飾っている。また、同じく20世紀を代表するヴァイオリン協奏曲、ストラヴィンスキーも収録。驚くべきことにストラヴィンスキーの作品は1931年に初演されているので、シベリウスとの開きはたったの30年。しかし2つの協奏曲は、調性も作風も対照的。ジジョン・ワンは、異なる2つの作品を、見通しよく躍動感あふれる演奏で聴かせてくれる。バックを務めるのは、トーマス・ザンデルリング率いるフィルハーモニアo. 。ロンドンのアビー・ロード・スタジオでセッション録音された。 | ||
サルヴァトーレ・シャリーノ(1947-):6つのカプリス タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ第5番 ト短調「悪魔のトリル」 ベリオ:セクエンツァVIII / パガニーニ:24のカプリス Op.1 より Nos.1, 6, 17, 16, 9, 24 マイケル・バレンボイム(Vn) | ||
録音:2017年6月、イエス・キリスト教会、ベルリン。 巨匠ダニエル・バレンボイムの息子で今注目のヴァイオリニスト、マイケル・バレンボイム(1985-)。無伴奏ヴァイオリンの金字塔バッハからバルトーク、ブーレーズまでの作品を収録したファースト・ソロ・アルバム(ACC-30405CD)では、確かな技術と音楽性、内に秘めた情熱を感じる演奏で話題となった。今回はイタリアの作曲家による無伴奏ヴァイオリンの作品の歴史を描くように収録している。まず2017年に70歳を迎えた現代イタリアの巨匠サルヴァトーレ・シャリーノの「6つのカプリス」。色彩感溢れる繊細な音色、創造的な発想から生まれる予想もしない音響などシャリーノの独自の作曲スタイルを楽しめる。そして18世紀イタリアにおけるバロック音楽の作曲家タルティーニの言わずと知れた難曲「悪魔のトリル」。続いて第2次大戦後の前衛音楽を代表する作曲家ベリオのライフワークとして知られる「セクエンツァ」シリーズ。楽器奏法の探求のために様々な楽器による多彩な特殊奏法が盛り込まれた革新的作品群。今回はバッハのシャコンヌを意識して書かれたというヴァイオリンのための「セクエンツァVIII」を収録している。最後には強烈な演奏技巧が盛り込まれたパガニーニの「24のカプリス」。マイケル・バレンボイムは聴く者を圧倒する卓越した技術だけでなく、雄弁に語る音楽的才能も持ち合わせている逸材。 | ||
チャールズ・アイヴズ(1874-1954)/ クリストフ・マルターラー演出: 「 Universe, Incomplete」(*) ドキュメンタリー「答えのないアイヴズ」 〜アメリカ音楽の先駆者(#) |
ティトゥス・エンゲル指揮(*) 衣装:アンナ・フィーブロック(*) ミヒャエル・ベイヤー映像監督(*) アンネ=キャスリン・ パイツ監督(#) | |
収録:2018年8月、ヤーフンデトハレ・ボーフム、ドイツ、ルール・トリエンナーレ、世界初演時、ライヴ(*) 。リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 129分55秒(*) + 53分18秒(#) |字幕:英独仏日韓| NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。
アイヴズ未完の交響曲「ユニヴァース交響曲」を演出家クリストフ・マルターラーが、コンテンポラリーダンス、オーケストラ、歌などで表現したプロジェクト「Universe, Incomplete」の2018年ルール・トリエンナーレでの世界初演映像と、アイヴズのドキュメンタリー映像がリリースされる。演出家クリストフ・マルターラーは、アイヴズ未完の交響曲に惹かれ、舞台・衣装デザイナーのアンナ・フィーブロック、指揮者とのティトゥス・エンゲルとともに、この未知なるプロジェクトに挑んだ。アイヴズの残したスケッチに基づいて編成すると、4250人もの音楽家を要するこの「ユニヴァース交響曲」。ルール・トリエンナーレで初演された舞台には、アイヴズの壮大なる構想を見事に表現しきっている。またドキュメンタリー映像は「答えのないアイヴズ」と題され、彼の故郷アメリカ、コネチカット州ダンベリーへととび、アイヴズの作品にあるニューイングランドの精神、愛着を探る。そして20世紀の音楽を象徴する多くの技法、無調、多調、ポリリズム、微分音、クラスター和音などを用い、アメリカ現代音楽の先駆者であったアイヴズの音楽に迫る内容。 当初ブルーレイ・ディスク盤 ACC-10434BD もリリース予定でしたが、発売中止になりました。 | ||
レハール:喜歌劇「微笑みの国」
ピョートル・ベチャワ(スー・チョン殿下) ユリア・クライター(リーザ) レベッカ・オルヴェラ(ミー) スペンサー・ラング(グスタフ・フォン・ポッテンシュタイン伯爵) チェイン・デイヴィッドソン(チャン) マルティン・ツィセット(宦官長) ファビオ・ルイージ指揮フィルハーモニア・チューリヒ チューリヒ歌劇場cho. 演出:アンドレアス・ホモキ 装置・照明:クラウス・グリューンベルク 衣装 :ジルケ・ウィレット ドラマトゥルギー:キャスリン・ブルナー | ||
収録:2017年6月、チューリヒ歌劇場、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 103分7秒|字幕:英独仏日韓。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 オーストリアを代表するオペレッタの作曲家レハール。「メリー・ウィドウ」の大成功によりオペレッタの第2の黄金期(白銀時代)を支えた作曲家のひとりでもある。そのレハールのもう一つの傑作「微笑みの国」を2017年6月ファビオ・ルイージ指揮によりチューリヒ歌劇場で上演された際の映像が発売となる。演出は、2012年よりチューリヒ歌劇場のインテンダントとして采配をとるアンドレアス・ホモキ。さらに、中国のエリート外交官であるスー・チョン役には、世界の歌劇場で最も注目されているテノール、ピョートル・ベチャワという現代最高峰の上演が実現した。ホモキは、1920年代にパリのヴァリテ座で上演された際のプロットを用い、舞台上に大きな階段とカーテンを設置している。また、オペラ的な要素を出すために、作品を凝縮させ対話部分をカットしている。 「微笑みの国」は、第一次世界大戦前の1912年頃のウィーンと中国・北京を舞台とした、ウィーンの伯爵令嬢リーザと中国皇太子スー・チョンの出会いと別れを描いた悲恋のお話。「微笑みの国」は、美しい旋律が次から次へと登場し、心動かされるオペレッタだが、劇中で特に有名なアリアは、スー・チョンが歌う「君はわが心のすべて」。古今東西のテノール歌手がこぞってこのアリアを歌い、名演奏を残している。ベチャワもガラコンサートなどでも度々歌っているが、ここでも豊かな声量と艶やかな声で歌い上げている。またリーザ役のユリア・クライターも澄んだ美しい歌声と見事な表現力で聴かせる。特にスー・チョンとの二重唱「二人でお茶を」は、溌剌とした世界を楽しむことが出来る。 | ||
プーランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ピエール=オクターヴ・フェルー:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ヘ長調 ラヴェル:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番 ユディト・インゴルフソン(Vn) ウラジーミル・ストウペル(P) | ||
録音:2017年6月、エルベルグ教会、クロイツベルク、ベルリン。 ヴァイオリンのユディット・インゴルフソンとピアノのウラジーミル・ストウペルによるプーランク、フェルー、ラヴェルのヴァイオリン・ソナタ集。プーランク最後のヴァイオリン・ソナタ。この曲は、30歳で夭折したジネット・ヌヴーの依頼により作曲、またスペイン内戦で死亡した詩人ガルシア・ロルカの追悼のためにも書かれている。第2楽章の冒頭にはロルカの詩「ギターが夢を涙に誘う」が引用されている。ユディト・インゴルフソンの艶っぽい音色、濃厚だけれども繊細な歌い回しと、実に絶妙な演奏を聴かせてくれる。そして今回全曲が初めて録音されたピエール=オクターヴ・フェルーのヴァイオリン・ソナタ。フェルーはフロラン・シュミットに作曲を師事、同時代の作曲家を普及させるための音楽集団「ル・トリトン」を結成し、知られざる音楽家たちの作品を紹介するなど活躍。プーランクとは友人関係にあり、プーランクはフェルーが交通事故で亡くなった後に、追悼のため次々と宗教曲を書くなど影響を与えた人物。続くラヴェルのヴァイオリン・ソナタ第2番。ラヴェルのソナタは旧来の形式にこだわることなく、またジャズの要素を取り入れるなど、透明感に満ちた独特の魅力を持っている。 | ||
シャイー&ルツェルン祝祭管 2017 ライヴ メンデルスゾーン:「夏の夜の夢」 〔演奏会用序曲 Op.21/劇付随音楽 Op.61 より 抜粋〕 チャイコフスキー:マンフレッド交響曲 Op.58 |
リッカルド・シャイー指揮 ルツェルン祝祭o. | |
収録:2017年8月、 KKL コンサートホール、ルツェルン、ライヴ|映像監督:ミヒャエル・ベイヤー|リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 99分32秒|字幕:英独韓。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 ルツェルン祝祭管は1938年に大指揮者トスカニーニのもとへ、名だたる演奏家たちが集まり結成された。そして2003年からは故クラウディオ・アバドが指揮をとり、現代最高の名手たちが現在のオーケストラを作り上げた。そして2014年のアバド逝去後はアンドリス・ネルソンスやハイティンクが登場していたが、2016年からシャイーが正式にルツェルン祝祭管の音楽監督に就任。2017年10月には、ルツェルン祝祭管として11年ぶり、シャイー就任後初の来日公演を行い、大成功をおさめた。本映像は、来日公演前の2017年8月のルツェルン音楽祭での演奏を収録している。演目は、ともに劇文学を題材とした作品を取り上げている。まず言わずと知れたシェイクスピアの戯曲「夏の夜の夢」を基に作曲されたメンデルスゾーンの「夏の夜の夢」。メンデルスゾーン17歳のときにシェイクスピアの戯曲を読み、触発されて書き上げたのが「序曲 Op.21」。そして後年プロイセン王に命じられて作曲したのが12曲からなる「劇付随音楽 Op.61」。メンデルスゾーンのゆかりの深いゲヴァントハウス、ライプツィヒo. の音楽監督を長年務めたシャイーらしい美的な演奏で聴かせてくれる。つづくのはチャイコフスキーのマンフレッド交響曲。イギリスの詩人バイロン卿の詩劇「マンフレッド」を題材にした標題音楽的な趣をもつ交響曲。シャイーはコンセルトヘボウ管と同曲の録音があるが、流麗な響きと豊かな歌はここでも健在。シャイーの個性が十分に発揮された聴き応えのある演奏。またコンサート映像を見る楽しみとして、スター・プレイヤーが揃うルツェルン祝祭管は申し分ない。ジャック・ズーン(Fl) ルーカス・マシアス・ナバーロ(Ob) アレッサンドロ・カルボナーレ(Cl) アレッシオ・アレグリーニ(Hr)などなど、錚々たるメンバーが集結している。 | ||
ヴェンゲーロフ + 上海響 〜ルツェルン音楽祭ライヴ 2017.8 アーロン・アヴシャロモフ: 交響詩「北京のフートン」(1931) チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 Op.47 |
マキシム・ヴェンゲーロフ(Vn) ロン・ユー指揮 上海so. | |
収録:2017年8月、カルチャー・コングレス・ホール、ルツェルン、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 109分39秒。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 5.0 〔代理店記載ママ〕。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 〔代理店記載ママ〕。 中国のオーケストラがルツェルン音楽祭に初登場した。1963年生まれの指揮者ロン・ユー(余隆)率いる上海so. で、驚きの実力を披露している。ロシアの作曲家による3篇を演奏しているが、一曲目のアーロン・アヴシャロモフ(1894-1965)は極東ニコラエフスク・ナ・アムーレに生まれ、1918年から1947年まで中国に暮らし、同国のクラシック音楽の発展と教育に多大な貢献をした父的存在。アヴシャロモフは1932年に上海へ移り、上海so. を指揮するなど同楽団とも深い関係があるので、ここでとりあげているのも敬意の表れと申せましょう。1931年作の「北京のフートン(胡同)」は北京の裏道の雑踏を描いた色彩的な作品で、中国本土で作られたオーケストラ曲第1号とされる。中国最初の民族主義的オーケストラ曲を作ったのがロシア人というのは意外だが、現在の上海so. の演奏で聴くことができるのは感動的。中華風味満点で、誰もが面白く聴くことのできる奇作。さらなる注目は、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲をヴェンゲーロフが演じていること。ヴェンゲーロフ久々の新録音で、アバドとの共演盤から21年を経た円熟ぶりを味わえる。メインはショスタコーヴィチの交響曲第5番。1937年の作ゆえアヴシャロモフの「北京のフートン」とほぼ同時代ながら、緊張感の違いに驚かされる。中国のオーケストラによるショスタコーヴィチが素晴らしいことも嬉しい発見。 | ||
ネルソンス&ゲヴァントハウス管 シュテフェン・シュライエルマッハー(1960-):管弦楽のためのレリーフ(*) ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」 メンデルスゾーン:交響曲第3番 イ短調 Op.56「スコットランド」 バイバ・スクリデ(Vn) アンドリス・ネルソンス指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | ||
収録:2018年2月22日-23日、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ライヴ。(*)は世界初演、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管とボストン響による委嘱作品。映像監督:ウテ・フォイデル|プロデューサー:パウル・シュマツニー。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 92分57秒。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 ゲヴァントハウス、ライプツィヒo. の第21代カペルマイスターに就任したアンドリス・ネルソンスの2018年2月に行われた就任記念コンサートの模様を収録したブルーレイとDVDが発売される。冒頭は、1960年生まれのドイツのピアニストで作曲家シュテフェン・シュライエルマッハーによる「管弦楽のためのレリーフ」。これは、ゲヴァントハウス管とボストンso. による委嘱作品として世界初演された。ネルソンスは現在、ボストンso. の首席指揮者でもあり、共同委嘱作品については同時期に発表された両オーケストラのパートナーシップ制度による物。このパートナーシップには、この共同委嘱作品以外にも団員同士の交流や相手都市への演奏旅行や教育的プログラムなど多岐にわたる。両者の協力関係から素晴らしい音楽を生むきっかけとなる新たな試みとなるだろう。そして続くのは、ネルソンスと同郷のヴァイオリニスト、バイバ・スクリデをソリストに迎えた20世紀を代表する名作ベルクのヴァイオリン協奏曲。この作品は、ベルクが1935年、アルマ・マーラーの娘マノンの死に捧げた作品。12音技法で書かれた最初のヴァイオリン協奏曲だが、高度な技術や知性はもちろん耽美的な音楽で演奏機会も多い作品。バイバ・スクリデの詩情豊か音、キレのあるテクニックは圧巻。そしてメイン・プログラムは、メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」。ゲヴァントハウス管のカペルマイスターを務めたメンデルスゾーンは楽団にとっても重要な作曲家。さらにこの「スコットランド」も1842年メンデルスゾーンの指揮によってゲヴァントハウス管で初演された縁のある作品で、ネルソンスが就任コンサートで選んだことも頷ける。これまでの錚々たるカペルマイスターたちに勝るとも劣らない巨匠の風格漂わせる演奏を聴かせてくれる。 | ||
ネルソンス&ゲヴァントハウス モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550 チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調「悲愴」 |
アンドリス・ネルソンス指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | |
収録:2018年3月15日-16日、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 90分18秒。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. の第21代カペルマイスターに就任したアンドリス・ネルソンス。本映像は、2018年2月から3月にかけて行われた、ネルソンスの就任記念及び、オーケストラの創立275周年コンサートという一連のお祝いコンサート・シリーズの最終公演。演目はモーツァルトの交響曲第40番とチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」というメランコリックな憂いと感情が込められた2作品。モーツァルトの交響曲第40番は、例外的に短調の交響曲で(あとは第25番)、第1楽章の冒頭の主題が響くと会場の雰囲気が一変する。ネルソンスはゲヴァントハウス管の豊潤で深みのある音質を正攻法で引き出している。そしてモーツァルトの悲哀を受け続くのは、チャイコフスキーの「悲愴」。チャイコフスキーは、「モーツァルティーナ」という作品を書くほどモーツァルトを大変尊敬していたと言われている。交響曲第6番は、チャイコフスキー最晩年の傑作。現にこの初演の9日、後に突然の死を迎えることになる。ネルソンスは、重厚なテンポをとりクライマックスまで丹念に描き、ゲヴァントハウス管の繊細な音色、ディナーミク、アゴーギクを巧みに扱い絶望的な終楽章への心理を見事に描いている。 | ||
バレエ「くるみ割り人形とねずみの王様」 音楽:チャイコフスキー|振付:クリスティアン・シュプック|台本: E. T. A. ホフマン ドミニク・スラウコフスキー(ドロッセルマイヤー) ミシェル・ウィレムス(マリー) ダニエル・マリガン(フリッツ) ジュリア・トネッリ(ピルリパート姫) ウィリアム・ムーア(くるみ割り人形/王子/ドロッセルマイヤーの甥) ポール・コネリー指揮フィルハーモニア・チューリヒ、チューリヒ歌劇場女声cho.、 チューリヒ歌劇場児童cho.、チューリヒ・バレエ団、チューリヒ・ジュニア・バレエ団 舞台美術:ルフス・ディドヴィツァス|照明:マルティン・ゲープハルト|衣装:ブキ・シフ ドラマトゥルク:マルティン・キュスター、クラウス・スパーン プロデューサー:ポール・スマツニュイ|映像監督:ミヒャエル・ベイヤー。 | ||
収録:2018年4月、チューリヒ歌劇場、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 110分21秒。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 とても楽しい「くるみ割り人形」の映像が登場した。チャイコフスキーの名作として名高い、バレエ「くるみ割り人形」は、E. T. A. ホフマンの童話「くるみ割り人形とねずみの王様」を、クラシック・バレエの父とも言われる振付師マリウス・プティパ(デュマの仏訳を使用)が、バレエ用の作品として書き直したものが通常上演されている。今回リリースされるチューリヒ・バレエのものは、同団の芸術監督でもあるクリスティアン・シュプックがE. T. A. ホフマンの原作に忠実に振付けたものが上演された。物語が重視されているので、演出も演劇的要素が強く出たもので、役柄のキャラクターも際立っており、ダンサーたちの踊りとともに、物語の世界に入り込むことが出来る。クリスマスの夜に起こる、夢と現実が交差する不思議な世界に子供も大人も惹きつけられる。 | ||
シャイー&ルツェルン〜ラヴェル: 優雅で感傷的なワルツ/ラ・ ヴァルス/ 「ダフニスとクロエ」組曲〔第1番/第2番〕/ ボレロ |
リッカルド・シャイー指揮 ルツェルン祝祭o. | |
収録:2018年8月、ルツェルン文化会議センター・コンサートホール、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 87分。 ブルーレイ仕様: Full HD | dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | dts-HD MA 5.1 (代理店記載ママ) 。 ルツェルン祝祭管は1938年に大指揮者アルトゥーロ・トスカニーニのもとへ、名だたる演奏家たちが集まり結成された。そして2003年からは故クラウディオ・アバドが指揮をとり、現代最高の名手たちが現在のオーケストラを作り上げた。そして2014年のアバド逝去後はアンドリス・ネルソンスやベルナルト・ハイティンクが登場していたが、2016年からシャイーが正式にルツェルン祝祭管の音楽監督に就任。2017年10月には、ルツェルン祝祭管として11年ぶり、シャイー就任後初の来日公演を行い、大成功をおさめた。本映像は、2018年8月に行われたオール・ラヴェル・プログラムの映像。シューベルトのワルツ集に着想を得た「優雅で感傷的なワルツ」。音の魔術師ラヴェル一流の色彩豊かで繊細なオーケストレーションで書かれた「ラ・ヴァルス」。バレエ・リュスを率いるセルゲイ・ディアギレフの依頼を受けて作曲したバレエ音楽≪ダフニスとクロエ≫。そして言わずと知れた名曲「ボレロ」という魅力的なプログラム。上品かつ洗練された木管楽器群と、艶やかで格調高い弦楽器群が、スーパーソリスト・オケの上手さを際立たせている。 | ||
沈叶〔シェン・イェ〕: ヴァイオリン協奏曲第1番「寡黙の詩篇(The Psalms of Taciturnity)」(世界初録音) 何占豪〔ヘ・チャンハオ〕/陳鋼〔チェン・ガン〕:ヴァイオリン協奏曲「梁山伯と祝英台」 ジジョン・ワン(Vn) ヤン・ヤン指揮東京po. | ||
録音:2018年8月、東京オペラシティ・コンサートホール。1998年のイェフディ・メニューイン国際コンクール・ジュニア部門優勝者で、メニューイン本人からもその才能を高く評価された中国出身のヴァイオリニスト、ジジョン・ワン(王之Q)による中国の新旧のヴァイオリン協奏曲2篇。2018年8月に東京オペラシティでヤン・ヤン指揮東京フィルハーモニーo. との共演で録音された。1700年以上前より伝わる中国の民話、「 梁山伯と祝英台」 を題材としたヴァイオリン協奏曲「The Butterfly Lovers」。「 梁山伯と祝英台 」は、東洋版「ロメオとジュリエット」とも言われる若い恋人たちの恋愛物語。1959年に、上海音楽学院の学生同士であった何占豪(ヘ・チャンハオ)と陳鋼(チェン・ガン)の二人が作曲し一躍中国で人気の作品となった。華やかで中国らしい美しい旋律が印象的な曲。その楽曲へのオマージュとして書かれたのが、世界初録音となる沈叶(シェン・イェ)のヴァイオリン協奏曲。1970年生まれのシェン・イェは、上海音楽学院を卒業後教師のかたわら作曲を続けていた。「梁山伯と祝英台(The Butterfly Lovers)」の心を現代へとつなぐ、人生への賛美と人間の力強さを表現した楽曲。2019年1月にリオ・クォクマン(廖國敏)指揮上海so.、ジジョン・ワンによる演奏で上海にて初演された。 | ||
ショパン:ピアノ作品集 ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35 /舟歌 嬰ヘ長調 Op.60 /4つのマズルカ Op.24 / バラード第1番 ト短調 Op.23 /夜想曲〔第8番 変ニ長調 Op.27 No.2 /第13番 ハ短調 Op.48 No.1 /嬰ハ短調 遺作〕/ ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53「英雄」 チェン・シュエホン(P) | ||
録音:2018年8月、サン・マルスラン・ネヴァシュ教会、フランス、ライヴ。 304651〜304653は、フランス=中国アカデミーとAccentus Musicの共同プロジェクトによる録音シリーズ。当アカデミーは、シュ・シャオメイが主催する音楽アカデミーで有能な若手を発掘する目的で設立された。今回リリースする3人の若手ピアニストは、2019年5月25日にパリのシャンゼリゼ劇場で行われる仏中文化交流公演で演奏することが決まっている。 チェン・シュエホンは1999年中国の甘粛省で生まれる。北京中央音楽院の若手トレーニング・プログラムに選ばれウェイ・ダンウェン、チャン・シーニン、ドー・タイハンに師事した。北京ショパン国際ピアノコンクール、アスタナ-メレイ国際音楽コンクール、若いピアニストのためのウラディミール・ホロヴィッル記念国際ピアノコンクールなどで優勝または入賞を果たす。中国国内だけでなく、ヨーロッパやアメリカ各地でも演奏会を開催するなど世界的な評価が高まっている。現在は北京で研鑽を積んでおり、今後の活躍が期待される。 | ||
シューマン:ピアノ作品集 アベッグ変奏曲 Op.1 /フモレスケ Op.20 / ピアノ・ソナタ第1番 嬰ヘ短調 Op.11 |
チャン・チェン(P) | |
録音:2018年8月、サン・マルスラン・ネヴァシュ教会、フランス、ライヴ。チャン・チェンは、中国出身。深?音楽院で2007年から2011年まで学び、その後テキサス・クリスティアン大学音楽学部でタマス・ウンガー氏に、ベルリン芸術大学でクラウス・ヘルヴィヒ氏に師事。またメナヘム・プレスラー、レオン・フライシャー、パウル・バドゥラ=スコダ、ドミトリー・バシキーロフ、エリソ・ヴィルサラーゼらにも薫陶をうける。2011年クララ・ハスキル国際コンクールで聴衆賞を受賞、2016年にはローベルト・シューマン賞を受賞し、シューマンは彼にとって特別な作曲家となった。ヨーロッパでの活躍も目覚ましく、ルール・ピアノ・フェスティヴァル、ノアン・ショパン・フェスティヴァル、ヴェルヴィエ音楽祭、ベルリン国際音楽祭、モントルー・ヴヴェイ9月音楽祭など数々の音楽祭に招待されている。 | ||
スクリャービン:ピアノ・ソナタ集 〔第6番 Op.62 /第1番 Op.6 / 第8番 Op.66 /第5番 Op.53 〕 |
チェン・ユンジエ(P) | |
録音:2019年3月、パリャシャウス・ドヴァラス、リトアニア、ライヴ。チェン・ユンジエは、1980年中国浙江省嘉興市生まれ。上海音楽院で学び、その後ジュリアード音楽院、マンハッタン音楽院、クリーヴランド音楽研究所をはじめアメリカで研 鑽 を 積む。ヨウ・ダチュン、ダン・シュウ、フィリップ・ケイウォン、ヨヘイヴェド・カプリンスキー、マッティ・ラエカッリオ、アントニオ・ポンパ=バルディらに師事。12歳の時に中国国内のピアノコンクールで優勝。その後1994年には中国国際コンクールでも優勝し、以来パロマ・オシェア・サンタンデール国際ピアノコンクール、クリーヴランド国際ピアノコンクール、ロン=ティボー国際コンクール、イサン・ユンコンクールなど国内外のコンクールで優秀な成績を収めている。2011年には北京中央音楽院の教授に史上最年少で就任した。 | ||
アルヴォ・ペルト(1935-):アダムの受難 [音楽:アダムの嘆き/タブラ・ラサ/ミゼレーレ/ゼクエンティア トヌ・カリユステ指揮タリン室内o.、エストニア・フィル室内cho. 出演:ミハイリス・セオファヌス、ルシンダ・チャイルズ 音楽監督:ロバート・ウィルソン|映像監督:アンディ・ゾンマー 収録:2015年5月12日、ノブレッスナー・ファウンドリ、タリン] 失楽園〜アルヴォ・ペルト/ロバート・ウィルソン(ドキュメンタリー) [監督:ギュンター・アッテルン] | ||
リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 149分41秒|字幕:英独仏日韓| NTSC 。 エストニア出身のアルヴォ・ペルト。東方教会の典礼音楽やルネサンス音楽などの影響を受け、簡素な和声と反復によって深遠さを極めていく「ティンティナブリ様式」を1970年代に確立、現代音楽の世界に一大旋風を巻き起こした。この映像はペルト80歳を記念して2015年に制作され、アメリカの演出家ロバート・ウィルソンと共同で創作した「アダムの受難」の制作過程を収めた貴重なドキュメンタリー「失楽園」。そして、故郷エストニアのタリンで上演された「アダムの受難」のライヴ映像を収録した2枚組。「アダムの受難」は、彼の代表作3篇「アダムの嘆き」(2011)、「タブラ・ラサ」(1977)、「ミゼレーレ」(1989)に、この企画のために書き下ろされた最新作「ゼクエンティア」を加え、光、空間、運動を持ちこんで、瞑想的な秘儀の世界を作り上げる。ペルトとロバート・ウィルソンというふたりの偉大な芸術家が相照らしながら、密度の濃いマルチメディア芸術を実現している。 | ||
とどまれかたえに天使よわがかたえに〜J.S.バッハ:カンタータ集 〔第19番「かくて戦おこれり」 BWV.197 /第169番「神ひとり、わが心を知りたまわん」 BWV.169 / 第158番「平和汝とともにあれ」 BWV.158 /第149番「人は喜びもて勝利の歌をうたう」 BWV.149 〕 ハンス=クリストフ・ラーデマン指揮シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊 レンネケ・ライテン(S) アンケ・フォンドゥング(A) ベネディクト・クリスティアンソン(T) ピーター・ハーヴィー(B) デイヴィッド・フランケ(Org) | ||
録音:2018年9月、聖ヴェンツェル教会、ナウムブルク。合唱指揮者として確固たる地位を築いているハンス=クリストフ・ラーデマンとシュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊によるバッハのカンタータ集。「大天使ミカエルの祝日」用に書かれたカンタータを中心にしたアルバム。サタンとの戦いに勝利した大天使ミカエルを讃える、固定祝日(9月29日)の「大天使ミカエルの祝日」。カンタータは第19, 50, 130, 149番と4曲書かれている。カンタータ第19番「かくて戦おこれり」は、1726年の「大天使ミカエルの祝日」用に書かれた物。第5曲目「とどまり給え、天使たち」は、非常に美しいテノールのアリア。そして1728/29年の「大天使ミカエルの祝日」に初演されたカンタータ第149番「人は喜びもて勝利の歌をうたう」。祝日を祝うにふさわしく、冒頭トランペットのフンファーレに続き、勝利の喜びを歌う力強い合唱が歌われる。カンタータ第169番「神ひとり、わが心を知りたまわん」は、三位一体主日後第18主日、1726年10月20日に初演されたアルト独唱のカンタータ。オルガンがソロ楽器のように扱われ、バッハが鑑定に訪れたオルガン、ヴェンツェル教会のヒルデブラント・オルガンの響きを存分に味わうことが出来る。そして復活節火曜日(第3祝日) 用に書かれたバス独唱のカンタータ第158番「平和汝とともにあれ」。雄弁なレチタティーヴォと音楽的なアリアが美しい短いカンタータ。 | ||
モーツァルト:弦楽五重奏曲全集 〔第1番 変ロ長調 K.174 /第4番 ト短調 K.516 /第5番 ト長調 K.593 / 第3番 ハ長調 K.515 /第2番 ハ短調 K.406 /第6番 変ホ長調 K.614 〕 クレンケSQ [アンネグレート・クレンケ(Vn1) ベアーテ・ハルトマン(Vn2) イヴォンヌ・ウーレマン(Va) ルート・カルテンホイザー(Vc)] ヘラルド・シェーネヴェーク(Va) | ||
結成27年の弦楽四重奏団、クレンケ四重奏団によるモーツァルトの弦楽五重奏曲全集。クレンケ四重奏団は、1991年にフランツ・リスト・ヴァイマール音楽院で結成された。27年経ったいまも結成当時のメンバーが変わることなく演奏を続けているという。これまでリリースされたモーツァルトの弦楽四重奏曲集やハイドンの弦楽四重奏集のCDは高い評価を受けている。この度は、チェルビニ弦楽四重奏団のメンバーであり、師事したこともあるヴィオラ奏者のヘラルド・シェーネヴェークを迎えてのモーツァルトの弦楽五重奏曲全集。 | ||
J.S.バッハ:「クリスマス・オラトリオ」 BWV.248 (全曲)
ドロテー・ミールズ(S) エルヴィラ・ビル(A) パトリック・グラール(T;福音史家) マルクス・シェーファー(T) クラウス・ヘーガー(B) ゴットホルト・シュヴァルツ指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.、ライプツィヒ聖トーマス教会少年cho. | ||
録音・収録:2018年12月、聖トーマス教会、ライプツィヒ、ライヴ。
映像商品仕様:リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 150分37秒|字幕:英独仏伊西日韓。
ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 5.0 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.0, DD 5.0 。
1212年に創設された世界で最も歴史ある少年合唱団聖トーマス教会合唱団によるバッハの≪クリスマス・オラトリオ≫。バッハが1723年からカントル(音楽監督)を務めた聖トーマス教会でライヴ録音されたCD 、ブルーレイ、DVDが発売される。作曲者、作品ともにゆかりの深いライプツィヒの街では、クリスマス・シーズンに太鼓の音とトランペットのファンファーレ(オラトリオ冒頭の原曲(BWV.21)の歌詞「太鼓よとどろき、ラッパよ響け」による)を聴かないと新年は迎えられないと言われるほど。2018年12月に録音された当盤の指揮は、2016年より第17代トーマスカントルに就任したゴットホルト・シュヴァルツ。ソリストには、ドイツ・バロック音楽最高の名唱ドロテー・ミールズ、福音史家にはライプツィヒ出身で聖トーマス教会少年合唱団出身のパトリック・グラールなど、注目の歌手陣が名を連ねている。 #2019年12月下旬以降発売予定。 | ||
シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番 Op.35 ツェムリンスキー:抒情交響曲 Op.18 |
エリナ・ヴァハラ(Vn) ヨハンナ・ヴィンケル(S) ミヒャエル・ナジ(Br) アレクサンダー・リープライヒ指揮 ポーランド国立放送so. | |
録音:2017年、ポーランド国立放送コンサート・ホール。リープライヒとポーランド国立放送so. によるシマノフスキ・シリーズ第4弾。これまではシマノフスキとルトスワフスキの組合せだったが、今回はシマノフスキとツェムリンスキー。片やヴァイオリンを独奏とし、もうひとつはソプラノとバリトンの独唱を伴いるが、同時代の作で、耽美的でオーケストラの機能を駆使した極彩色の作風が共通している。ツェムリンスキーの「叙情交響曲」は有名な作品ながら、最近新録音がなかったので大歓迎。エリナ・ヴァハラはフィンランド期待の若手女性ヴァイオリニスト。ヨハンナ・ヴィンケルは1981年生まれ、ミヒャエル・ナジは1976年生まれのドイツの若手歌手。宗教音楽からオペラまで評価の高い実力派。いずれも見事なソロを聴かせてくれる。 | ||
J.S.バッハ:カンタータ集 〔第33番「ただ御身へと、主イエス・キリスト」 BWV.33 / 第17番「感謝の供えものを献ぐる者は、われを讃う」 BWV.17 / 第99番「神のみわざはすべてなされ」 BWV.99 〕 ジュリア・ソフィー・ワーグナー(S) シュテファン・カーレ(CT) ヴォルフラム・ラトケ(T) トビアス・ベルント(B) ゴットホルト・シュヴァルツ指揮 ライプツィヒ聖トーマス教会少年cho.、ザクセン・バロックo. | ||
世界で最も歴史ある少年合唱団である聖トーマス教会合唱団が2016年よりトーマスカントルに就任したゴットホルト・シュヴァルツとバッハのカンタータ集の録音に取り組む。12世紀の聖トーマス教会完成とともに創設された、聖トーマス教会少年合唱団。バッハはこの教会の音楽監督を務め、少年たちに指導をしながら作曲活動を行った。バッハは毎週教会のために新しいカンタータを作曲するという精力的な活動を行ったことで知られている。長きに渡って伝統は引き継がれ、第17代トーマスカントル、ゴットホルト・シュヴァルツはこの録音に際してこのように述べている「バッハのカンタータを録音することは仕事として、また人生において素晴らしい挑戦。何十年もの間、この作品と対峙してきたが、毎回新しい発見をする。それがこの録音にも反映されていることだろう」。第33番は1724年の三位一体節後第13日曜日用に書かれ、同年9月3日に初演された。第17番は1726年の三位一体節後第14日曜日用のカンタータで、同年9月22日に初演されたと考えられている。第99番は1724年9月17日、三位一体後第15日曜日に初演された。ソリストには、ドイツのソプラノ歌手ジュリア・ソフィー・ワーグナー、アルトとテノールには同合唱団に在籍していたシュテファン・カーレとヴォルフラム・ラトケ、そしてフィッシャー=ディースカウにも師事したバリトンのトビアス・ベルントらが登場する。 | ||
第一次世界大戦終戦100周年〜ドキュメンタリー「音楽、権力、戦争そして革命」 第1部:第一次世界大戦の時代の音楽(監督:アンドレアス・モレル) 第2部:強いられた沈黙〜ロシア革命期の作曲家たち (監督:アンネ=カトリーン・パイツ) 第3部:音楽と権力(監督:マリア・ストッドマイヤー) | ||
16:9 | NTSC | PCM ステレオ、 DD 5.1 、 DTS 5.1 |リージョン All |総収録時間:165‘20|字幕:英独仏日韓。2018年は第一次世界大戦終戦100周年にあたる。それを記念してドイツの映像レーベルACCENTUS MUSICから「音楽、権力、戦争そして革命」をテーマとした3篇のドキュメンタリーが発売される。第1部の「第1次世界大戦の時代の音楽」は、大戦の前後で変わったクラシック音楽の役割について考察している。1914年7月28日、大戦は勃発。その一か月前にサラエヴォでオーストリア皇太子がセルビア人民族主義者に暗殺事件を口実にオーストリア=ハンガリー帝国がセルビアに宣戦布告した。第一次世界大戦以前は、音楽が政治的に利用されることはほとんど無かった。19世紀は貴族、資本家たちの教養という側面でクラシック音楽の存在がし示されていた部分もあったが、大戦がヨーロッパ中、世界中に深い傷を残し、変わり果てた世界で音楽に新しい役割を人々は見出すことになる。失われた世界の中で社会と密着した新たな楽曲を作り出そうとし、音楽は政治色を帯びていくこととなる。第2部の「強いられた沈黙〜ロシア革命期の作曲家たち」では、ソ連の全ての芸術家がスターリン体制の犠牲となり、自由な表現を抑圧されていた。ここでは、モソロフ、ルリエ、ロスラヴェッツ、プロコフィエフ、テルミンといった体制の犠牲となりその運命が左右された芸術家たちを取り上げている。30 〜40年続いた抑圧の状況から再起するには長い時間を要し、いまなおその危険と隣り合わせである政治手法についても憂慮すべきだと警鐘を鳴らしている。第3部は、「音楽と権力」と題し、祖国の政治的な側面にも接している現代の音楽家(イヴァン・フィッシャー、ダニエル・バレンボイム、アンドラーシュ・シフ、ヴァレリー・ゲルギエフ)らのインタビューを交え、“音楽の力 "、“手段としての音楽 "、“音楽で世界を変える "というテーマについて、切っても切れない「音楽と権力」という関係について語る。 | ||
ブルックナー: レクイエム ニ短調(1849), Cohrs C01 / Libera me F minor, Cohrs D02 / Aequales C minor, Cohrs P03 (*) / Bruder, trocknet Eure Zahren "Am Grabe" F minor, Cohrs I11b / Aequales in F minor (arr. after "Vor Arneths Grab" by B.-G. Cohrs) (*) / Bruder, trocknet Eure Zahren "Vor Arneths Grab" F minor, Cohrs G01 / Aequales C minor, Cohrs K01 / O Ihr, die Ihr heut‘ mit mir zum Grabe geht "Todtenlied" No.1 E-flat major, Cohrs F06/1 / Vereint bist, Toneheld und Meister "Nachruf!/Trosterin Musik" C minor, Cohrs H05 (*) / O Ihr, die Ihr heut‘ mit mir zum Grabe geht "Todtenlied" No.2 F major, Cohrs F06/2 / Libera me F major, Cohrs E01 (*) ウカシュ・ボロヴィチ指揮 RIAS 室内cho. 、ベルリン古楽アカデミー ヨハンナ・ヴィンケル(S) ソフィー・ハームセン(A) ミヒャエル・フェイファー(T) ルートヴィヒ・ミッテルハンマー(Br) | ||
録音:2018年11月、室内楽ホール、フィルハーモニー、ベルリン| (*):世界初録音。1849年3月14日、若干24歳のブルックナーは、最初の大規模な声楽作品「レクイエム ニ短調」を作曲した。聖フローリアンの助教師時代の恩人フランツ・ザイラーの死(1848年9月15日) を悼み、翌年3月に書き上げたのがこの「レクイエム」。初演はザイラーの一周忌に聖フローリアン修道院で行われた。若きブルックナーが影響を受けていた、バロックや前古典派の作風を感じさせるが、すでに後年の傑作を思わせるようなオーケストレーションや旋律があり、また恩人の死という深い悲しみからうまれる敬虔な思いが込められた初期の傑作といえるだろう。このアルバムには、この「レクイエム」のほか、初期の声楽作品も収録されている。演奏は、2018年発売された「ミサ・ソレムニス」と同様、RIAS 室内合唱団、ベルリン古楽アカデミー、ポーランド出身の指揮者ウカシュ・ボロヴィツによる物。ソリストには、2017年ザルツブルク復活祭音楽祭でクリスティアン・ティーレマン指揮「ワルキューレ」でゲルヒルデ役を演じたヨハンナ・ヴィンケル。モーツァルトの歌い手として世界中の劇場を回っている今をときめくメゾ・ソプラノ、ソフィー・ハームセン。バーゼル出身の美声テノール、ミヒャエル・フェイファー。そしてテルツ少年合唱団でボーイSとして活躍し、現在はバリトンとしてオペラ、リサイタルなど幅広い舞台に立っているルートヴィヒ・ミッテルハンマーと現代を代表する歌手たちが揃っている。これら「レクイエム」や「ミサ・ソレムニス」のような初期作品を改めて掘り起こすことにより、ブルックナー自身によるブルックナーへの道を歩んでいるような内容。 | ||
ワインベルク/クレーメル編曲: 24の前奏曲 Op.100(ヴァイオリン版) |
ギドン・クレーメル(Vn) | |
録音:2017年12月、パリャシャウス・ドヴァラス、リトアニア。クレーメルが待望のソロ新録音を行った。それも無伴奏というのが彼の自信と気合の表れ。曲はクレーメルが数年来非常な熱意を燃やすワインベルク。なんとヴァイオリンのオリジナル曲ではなく、無伴奏チェロのための「24の前奏曲」をクレーメル自身がヴァイオリン用に編曲したものを全曲披露。クレーメルは2017年9月に読売日本so. とワインベルクのヴァイオリン協奏曲を演奏した際、アンコールにこのなかから2曲を弾き、さらに2018年2月にはサントリーホールで全曲を演奏して話題となった。ワインベルクの「24の前奏曲」は1968年の作で、大チェリストのロストロポーヴィチに捧げられた。長短24の調ではなく、異なる性格による作品を集めていて興味津々。ことにショスタコーヴィチやシュニトケに勝るとも劣らぬミステイアスな引用に終始していて、その点もクレーメルの関心を引き、チェリストだけの宝にしておきたくないと編曲の意欲を燃やしたと思われる。たとえば第5番はシューマンのチェロ協奏曲から、第21番はショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番から露骨にして大胆な引用(というよりそっくりそのまま)しているのも衝撃。後者はもちろんロストロポーヴィチに捧げられているが、前者もショスタコーヴィチがロストロポーヴィチのために1963年に再オーケストレーションしていることもあり、なにやら意味深。おそらくクレーメルは意味を理解して披露しているらしいのも、推理小説ばりの面白さ。クレーメルの演奏もシャープで緊張感に満ち、この謎めいた作品にさまざまな光を当てている。リトアニアの写真家アンタナス・ストクス(1939-)の雰囲気あるモダーンな写真が添付されているのもイマジネーションを広げさせられる。 | ||
ブロムシュテット&バンベルク 2018.6 〜 マーラー:交響曲第9番 ニ長調 |
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮 バンベルクso. | |
録音:2018年6月、バンベルク・コンサートホール。バンベルクso. の名誉指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット。両者が2017/18年シーズンの終わりに行ったコンサートのライヴ録音が発売される。曲目はマーラーの最高傑作である第9交響曲。ブルックナーを得意とするヘルベルト・ブロムシュテットだが、マーラーに関しては、サンフランシスコ響との第2番(1992年)、N響との第5番(1985年)、第4番(2001年)の録音、そして近年実演では、N響と2018年に「巨人」、2010年には第9番を演奏し好評を博している。ヘルベルト・ブロムシュテットの演奏は、この作品でよく言われる「死を目前とした悲痛な叫び」というような情念的な音楽ではなく、細部をおろそかにすることのなく透明感あふれる瑞々しい響きで、格調高い演奏となっている。マーラーは" 伝統とは火を守ることで、灰を崇拝することではない"という言葉を残したが、まさに本演奏はマーラーの音楽がもつ様々な種類の“火 " を象徴して我々に提示しているようだ。ブロムシュテトとバンベルクso. は、1982年に初登壇してから40年近く良い関係を続けている。 | ||
ネルソンス + スクリデ 2019.5 ショスタコーヴィチ: ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 Op.77 (*) チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 Op.64 |
バイバ・スクリデ(Vn) アンドリス・ネルソンス指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | |
収録:収録:2019年5月、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ライヴ|監督:ウテ・フォイデル|プロデューサー:ポール・スマチヌィ。リージョン・オール| 16:9 |ステレオ| 103分49秒 。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1, DD 5.1 。 2019年のVPO 、ニューイヤーコンサートに登場し、飛ぶ鳥を落とす勢いの指揮者アンドリス・ネルソンス。2018年2月にライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. の第21代カペルマイスターに就任し、益々評価が高まっている。本映像は2019年5月にライプツィヒで行われたコンサート。同楽団とネルソンスは、共演のヴァイオリストのバイバ・スクリデと2019年5月末に、同プログラムで日本ツアーを行っており、来日直前のコンサート映像となる。スクリデとネルソンスはともにラトヴィア出身。同じ音楽学校で学んだ旧知の仲。ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番も度々共演している。2曲あるショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲は、名手オイストラフのために書かれ、1955年オイストラフ、ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルで初演されている。高い表現力と構成力を要する難曲だが、録音経験もあるスクリデは、すっかり手中に収めている。チャイコフスキーの5番は、すでにバーミンガム市響とも録音しているレパートリー。第6番「悲愴」は、2018年2月の就任記念コンサートでも披露し、遅めのテンポでじっくりと聴かせたが、5番も得意な演目だけに、抜群の安定感、深い感情表現は見事。2021年2月には、同楽団とネルソンスの来日が決まっており、今後さらに期待できる演奏となっている。 | ||
ブルックナー:交響曲集 〔第1番 ハ短調 WAB 101(ウィーン稿 1891 )(*) / 第9番 ニ短調 WAB 109 (#) 〕 |
クラウディオ・アバド指揮 ルツェルン祝祭o. | |
録音:2012年8月17日-18日(*)、2013年8月21-26日(#)、 KKL ルツェルン・コンサートホール、ルツェルン音楽祭、ライヴ|初出・既出CD: Accentus Music, ACC-30274CD (*) / DG, 479 344-1 (#) 。 | ||
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 HWV.56 (1742年ダブリン版)
ドロテー・ミールズ(S) ベンノ・シャヒトナー、トビアス・クナウス(CT) ベネディクト・クリスティアンソン(T) トビアス・ベルント(B) ハンス・クリストフ・ラーデマン指揮ゲヒンゲン聖歌隊 | ||
録音:2019年9月、マルガレーテ教会、ゴータ、ドイツ。合唱指揮者ヘルムート・リリングが創設したゲヒンゲン聖歌隊。2016年より、リリングの後継者のハンス・クリストフ・ラーデマンが、新たに設立したバロックo. とともにゲヒンゲン聖歌隊という名称で活動している。ドイツの伝統に根差した正統派の合唱団。今回録音されたのは、ヘンデルの「メサイア」。1742年にアイルランドのダブリンで初演された際に使用された版を使っての演奏。ヘンデルは、友人チャールズ・ジェネンズの台本に触発され、1741年8月22日、から9月14日の約3週間で、全53曲演奏時間2時間にも及ぶ「メサイア」を書き上げた。翌1742年4月13日にダブリンで初演され大成功をおさめる。その後、ヘンデルは改訂、再演を重ね、現在使用されている楽譜にはいくつかの版がある。また、ロンドンで初演された際に、国王ジョージ2世が「ハレルヤ」の部分で感動して立ち上がった、という逸話も存在する。ドイツの名ソプラノ、ドロテー・ミールズ。気鋭の2人のカウンターテナー、ベンノ・シャヒトナーとトビアス・クナウス。アイスランド出身の注目のテノール、ベネディクト・クリスティアンソン。フィッシャー=ディースカウにも学んだバリトンのトビアス・ベルントとソリスト陣も実力派を揃えている。 |