・国内盤マイナー・レーベル |
・輸入盤マイナー・レーベル |
・輸入盤 歴史的アイテム |
・映像アイテム |
・高音質アイテム |
輸入盤の新譜は、基本的には御紹介月の翌月〜翌々月中にリリースされますが、 極端に発売日が遅れることや、初回生産が少なく次回プレスにまわされることがあり、入手に時間がかかるものもございます。 また、発売より時間の経ってからご注文の場合、 中には廃盤や入手不能の商品が出ている場合がありますので、その節は何卒御了承下さい。 |
ALTO 特記以外 1CDあたり¥1650(税抜¥1500)アメリカ合衆国ニューヨーク州ロングアイランドシティにメイン・オフィスを置く Musical Concepts 社が英国マンチェスターから世界配給する廉価盤レーベル。#ALN 記号は「ノスタルジア・シリーズ」で、クラシック以外のアイテムが多く含まれます。旧譜はこちらから。 | ||
ベリー・ベスト・オブ・ブリティッシュ・ブラス・バンド ◆ Massed Brass Bands of Fodens, Fairey Aviation & Morris Motors, conducted by Harry Mortimer OBE [1] William Tell Overture - finale (Rossini) / [2] Three of a Kind (Heyler) [3] The Donkey Serenade (Friml) / [4] Finlandia (Sibelius arr. Bidgood) [5] Trumpet Voluntary (Clarke arr Wright) / [6] Serenade (Heykens) [7] Trombones to the Fore (Scull arr Pope) / [8] Whispering Brass (Haysom arr Gay) [9] Marching Trumpets (Seymour/Siebert) ◆ Harry Mortimer and his All-Star Brass from Faireys, Fodens, GUS and Morris Bands [10] The Faithful Hussar (Frantzen) / [11] When Johnny Comes Marching Home (Trad arr Howe) [12] Sousa on Parade (Medley- Sousa arr Palmer) ◆ Hymns with Grimethorpe Colliery Band / George Thompson [13] Aberystwyth - Saviour When in Dust to Thee (Parry) [14] Bethany - Nearer my God to Thee (Mason) / [15] Crimond - The Lord’s my Shepherd (Irvine) [16] Easter Hymn - Christ the Lord is Risen Today (Anon) / [17] Eventide - Abide with me (Monk) [18] The Old Rugged Cross (Trad arr Thompson) [19] St. Clements - The Day Thou Gavest (Schofield arr Thompson) [20] Jerusalem - And did Those Feet (Parry arr Rimmer) [21] Cwm Rhondda - Guide Me O Thou Great Redeemer (Hughes) [22] Old Hundredth - All People that on Earth do Dwell (arr Allan) ◆ Black Dyke Mills Band / Geoffrey Witham * / Major C.H. Jaeger ** [23] Spanish Harlequin (Haysom arr Pope) * [24] Carnival of Venice (W Rimmer arr D Rimmer) * Solo cornet : Jim Shepherd [25] Orpheus in the Underworld - Can-Can (Offenbach arr Hibbert) ** [26] Thunder and Lightning Polka (J Strauss II arr Wright) ** / [27] The Mikado - Selection (Sullivan) | ||
録音 : 1958年-1962年|原盤: Decca [1]-[9] / EMI [10]-[12], [23]-[27] / Pye [13]-[22] 。 | ||
ニコラウス・アーノンクール&ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス〜 コンプリート・ヴァンガード & MHS レコーディングス ◆「中世フランスの音楽 - 聖と俗」 [MC-197から] (*) 不詳:In seculum(ホケトゥス) (1280頃) / Amor potest conqueri (1280頃) / In seculum d'Amiens longum (1300頃) / El mois de mai (13世紀) / La Manfredina (14世紀) ジュアン・ヴァイヤン(確認できる活躍期:1360-1390): Par maintes foys ジャン・ソラージュ(確認できる活躍期:14世紀後半): Pluseurs gens voy マッテオ・ダ・ペルージャ(確認できる活躍期:1400-1416): Ne me chant ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377): S'il estoit / Comment qu'a moy / マッテオ・ダ・ペルージャ: Andray Soulet 不詳: Or Sus Vous Dormais Trop (1400頃) / ジャン・ソラージュ: Helas je voy グリマス師 (確認できる活躍期:14世紀中・後半): Alarme, alarme ◆「1600年頃の器楽:フランス、イングランド、ドイツ&イタリア」 [ATMCD-1277] ▽フランス エティエンヌ・デュ・テルトル(確認できる活躍期:16世紀中・後半): パヴァーヌ/ガイヤルド/ブランルI /ブランルII ウスタシュ・デュ・コーロワ(1549-1609):「若い娘」によるファンタジア〔第29番-第33番〕 ▽イングランド アントニー・ホルボーン(1545頃-1602):パヴァーヌ「葬儀」 トマス・モーリー(1557-1602):ファンタジア「こおろぎ」 トマス・トムキンズ(1572-1656):4声のパヴァーヌとアルマンド ヘ長調 ジョン・コプラリオ(1570頃-1626):ファンタジア エルウェイ・ベヴィン(1554頃-1638):3声のブローイング ▽ドイツ ヨハン・ゾマー(1570頃-1627):パヴァーヌ選集から〔パヴァーヌ/ガイヤルド〕 イザーク・ポッシュ(1591-1622):音楽による食卓の喜びから〔序奏/クーラント〕 ザムエル・シャイト(1587-1654):音楽の遊戯〜カントゥス第28番/5声のカンツォン「おお、隣人ローラントよ」 ▽イタリア ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1554/57?-1612):8声のカンツォン「ファ・ソ・ラ・レ」/4声のカンツォン ジョゼッフォ・グアーミ(1540頃-1611):8声のカンツォン ティブルティオ・マッサイーノ(1550以前-1618以後):8声のカンツォン ◆「ルイ14世の宮廷音楽」 [ATMCD-1276] マラン・マレ(1656-1728):歌劇「アルシオーヌ」からの組曲/ヴィオール曲集第2巻第1組曲 フランソワ・クープラン(1668-1733):王宮のコンセール〜第2コンセール ジャック・オトテール(1674-1763):フラウト=トラヴェルソ曲集第1巻 ◆「レオポルト1世の宮廷音楽」 [ATMCD-1651] ヨハン・ヨーゼフ・フックス(1847-1927): 序曲(組曲) ニ短調 K.Deest /2つのヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ(カノン) ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・ビーバー(1644-1704):宗教的・世俗的弦楽曲集〜ソナタ第10番 ホ長調 C.87 ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1623-1680): 1つの弦楽器のためのソナタ集〜ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第4番 ニ長調 ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-1690): 4つのヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ/16のソナタ Op.8 〜第13番、6声「 La Buscha 」 ◆「ザルツブルクのバロック音楽」 [ATMCD-1842] ゲオルク・ムッファト(1645-1704):調和の捧げもの〜弦楽ソナタ第5番 ト長調 ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・ビーバー: 嘆きのバレット C.59 /ロザリオのソナタ〜第10番 ト短調「架刑」/食卓の音楽(メンサ・ソノーラ)〜第1番 ニ長調 C.69 ◆ヘンリー・パーセル(1659-1695):「ファンタジアとイン・ノミネ」 [ATMCD-1522] 3つのヴィオールのためのファンタジア〔ニ短調 Z.732 /ヘ長調 Z.734 〕/ 4つのヴィオールのためのファンタジア〔ニ短調 Z.739 /イ短調 Z.740 /ト短調 Z.735 /ホ短調 Z.741 /変ロ長調 Z.736 / ト長調 Z.742 /ヘ長調 Z.737 /ハ短調 Z.738 /ニ短調 Z.743 〕/ ファンタジア、一音に基づく、5つのヴィオールのための Z.745 / イン・ノミネ〔7声、7つのヴィオールのための Z.747 /6声、6つのヴィオールのための Z.746 〕 ◆ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):パリ四重奏曲集(1730) [MHS 1073-4] 組曲〔第1番 ホ短調 TWV.43: e1 (第5番)/第2番 ロ短調 TWV.43: h1 (第6番)〕/ 協奏曲〔第1番 ト長調 TWV.43: G1 (第1番)/第2番 ニ長調 TWV.43: D1 (第2番)〕/ ソナタ〔第2番 ト短調 TWV.43: g1 (第4番)/第1番 イ長調 TWV.43: A1 (第3番)〕 ◆ゲオルク・フィリップ・テレマン:ターフェルムジーク第3集 [ATMCD-1275] 序曲(組曲) 変ロ長調 (III/1) TWV.55: B /2つのホルン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ホ長調 (III/3) TWV.54: Es / オーボエと通奏低音のためのソナタ(ソロ) ト短調 (III/5) TWV.41: g / フルート、ヴァイオリン、チェロと通奏低音のための四重奏曲 ホ短調 (III/2) TWV.43: e / 2つのフルートと通奏低音のためのトリオ ニ長調 (III/4) TWV.42: d [デラー・コンソート(*) ニコラウス・アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス] ◆ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・ビーバー:技巧的で楽しい合奏 から [MHS 1062] パルティータ〔第1番 ニ短調 C.62 /第3番 イ長調 C.64 /第5番 ト短調 C.66 /第6番 ニ長調 C.67 〕 [アリス・アーノンクール、 ヴァルター・プファイファー(Vn) ニコラウス・アーノンクール(Vc) ヘルベルト・タヘーツィ(Org)] ◆ヘンリー・パーセル:歌劇「預言者またはダイオクリージャンの物語」〜マスク [MC-194から] [アルフレッド・デラー(CT)共同指揮、ニコラウス・アーノンクール共同指揮 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス・アンサンブル&cho. オナー・シェパード、 サリー・ル・サージュ(S) マックス・ワーズリー、フィリップ・トッド(T) モーリス・ベヴァン(Br)] ◆ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):クラヴサン合奏曲集 [ATMCD-1653] [グスタフ・レオンハルト(Cemb) ニコラウス・アーノンクール(Vc) ラース・フリュデーン(Vn)] J.S.バッハ(1685-1750):ブランデンブルク協奏曲第6番 変ロ長調 BWV.1051 [ATMCD-1244] [ニコラウス・アーノンクール(Vc) フェリックス・プロハスカ指揮ウィーン国立歌劇場o.] J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏チェロ組曲 [MHS 525776] 〔第1番 ト長調 BWV.1007 /第2番 ニ短調 BWV.1008 /第3番 ハ長調 BWV.1009 / 第4番 変ホ長調 BWV.1010 /第5番 ハ短調 BWV.1011 /第6番 ニ長調 BWV.1012 〕 [ニコラウス・アーノンクール(Vc)] | ||
録音:1960年代-1970年代|原盤: Vanguard/MHS (Musical Heritage Society) 。 | ||
ALTUS 特記以外 1枚あたり¥3630(税抜¥3300)旧譜はこちらから 。 | ||
チェリビダッケ、1986年来日時 「ブル5」 xrcd ( ALT-138/9が初出) ブルックナー:交響曲第5番 |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1986年10月22日、サントリーホール、東京、ディジタル、ライヴ| xrcd 用・新リマスタリング|収録: FM 東京(未放送)|原盤提供: KAJIMOTO 〔旧・梶本音楽事務所〕|既出: ALT-138/9 (2CDs), ALTSA-138 (1SACD) 。 設備老朽化のため2022年12月で製造を終了する高音質の xrcd フォーマット(通常CDプレーヤーで再生可能)で発売される、ほぼ最終新譜となるアイテム。『★通常CDプレーヤーで再生可能な高音質規格として1996年にビクター社が開発、高音質ブームの先駆けとして一世を風靡した「XRCD」。専用カッティングマシンの老朽化に伴い製造の継続が困難となり、2022年内をもってXRCD規格そのものの生産終了が発表されています。XRCDにこだわって数多くのタイトルを発売してきたGLOBAL CULTURE AGENCYレーベルの協力のもと、ビクターにてXRCD用のマスタリングを施し製品化。2023年以降は追加生産が不可能となるXRCDの貴重な新譜です。CDともSACDとも違った個性を持つXRCDの魅力をお楽しみください。★XRCDとして生まれかわったのは、2009年に発売されて以来ロングセラーを続けるALTUSの名盤チェリビダッケ&ミュンヘン・フィルの『ブル5』、1986年サントリーホール・ライヴ。落成したてのサントリーホールでの演奏ということで、チェリビダッケも相当慎重に臨んだ特別な演奏会。同曲異演のなかでトップを争う演奏の素晴らしさはもちろんのこと、録音状態の良さも話題になり、ファンを大いに唸らせた逸品です。XRCDのキャラクターを生かした音造りにご期待ください。〈XRCDの特徴〉CDプレーヤーで再生できる後続の高音質規格としてはSHM-CD、Blu-specCD、UHQCDがありますが、これらは盤自体の素材を変えて音質の向上を目指したもの。それに対しXRCDは素材を変えるのではなく、音造り自体に特別な製法を用いた規格であることが特徴です。マスタリングからプレスに至るまですべての工程はビクター社内に整備された「XRCD専用」の製造ラインで行われ、徹底した厳しい品質管理を経て商品化。まさに門外不出の規格であり、他とは一線を画した、まったく特別な存在として認識されるべきものだと言えましょう。』 | ||
シューリヒト& SRO ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98 (*) J.S.バッハ: 管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV.1067 (#) |
カール・シューリヒト指揮 スイス・ロマンドo. アンドレ・ペパン(Fl;#) | |
録音:1952年5月3日(*)、1955年8月4日(#)、モノラル|収録:スイス・ロマンド放送|既出CD, CD-R: Cascavelle, VEL-3133 (*/#) 〔月日記載無し〕。シューリヒト& SRO による同年の(#)には、Rare Moth と Vibrato から 1955年12月21日 とされるものが発売されているが、今回はじめて明らかになった月日とは異なっており、詳細不明〔スイス・ロマンド管公式サイトのオンライン上演奏会記録には、これらすべての日付の記載がない〕。 ★『(ブラームス4番は)年代が最も早いせいか、シューリヒトらしい枯淡の味わいと、きりりとひきしまった精悍さが融合され、非常に鮮やかな印象を残す』『(バッハは)最近の流行とは正反対の、大きな編成による演奏であるが、この 1955 年のライヴは大柄ではあってもはつらつとしており、好ましい』(平林直哉|当盤解説より) 『★シューリヒトがスイス・ロマンド管と共演した、貴重な放送音源を収録。50 年代の録音ながら丁寧なマスタリングで音を整え、すっきりと知的にして必要なものをしっかりと汲み取った辛口の名演がおおいに堪能できます。ブラームスの 4 番は幾つか残されている録音のなかで最も古いもので、このころのシューリヒトの音作りを知る興味深い演奏。またこちらも秀演といえるバッハの管弦楽組曲では、オーケストラの首席フルート奏者アンドレ・ぺパンの鮮やかな妙技が味わえます。』 | ||
坂入健司郎&名古屋フィル〜 2021年ライヴ ボロディン:交響詩「中央アジアの草原にて」 グラズノフ:サクソフォン協奏曲 変ホ長調 Op.109 (*) チャイコフスキー: 交響曲第4番 ヘ短調 Op.36 (#) / バレエ「白鳥の湖」 Op.20 〜スペインの踊り(+) |
堀江裕介(Sax;*) 坂入健司郎指揮 名古屋po. | |
録音:2021年8月18日、コンサートホール、愛知県芸術劇場(無印/+) /2021年8月20日、コンサートホール、東京オペラシティ(*/#)、すべてライヴ| (+):アンコール。★『ボロディンの《中央アジアの草原にて》は、澄み切った響きが丁寧に重ねられていく。堀江裕介をソリストに迎えたグラズノフのサクソフォン協奏曲は、フランス音楽かと思わせる色彩をふりまく。後半は、チャイコフスキーの交響曲第4番。終楽章は、様々な方向性の音楽が入り交じるロンド形式だ。それらの音楽の繋ぎを滑らかにしたり、逆にコントラストを強くしたりと変化をつけることで、熱狂的なコーダを自然に導く上手さ。悲しみも喜びも、すべては最後に肯定される。そして、そんな〈幻想〉を実現させるには、このような緻密な流れの作りや構造が必要である』(鈴木淳史|当盤解説より) 『★気鋭指揮者・坂入健司郎がはじめて名古屋フィルと共演した2021年ライヴ。ロシア音楽でまとめられたプログラムから様々な響きを引き出し、表現力の多彩さと明快な構築感で大いに魅せた充実の演奏が、プログラム丸ごと音盤でお楽しみいただけます。メインのチャイコフスキー4番は曲全体をみごとに見通して輝かしく段階的に盛り上げていき、ここぞという所で予想値を超える大エネルギーを放射、圧巻のコントロールで鳴らし切った快演です。名フィル客員奏者でもある堀江裕介が巧みなソロを吹くグラズノフの協奏曲も聴きもの。同じプログラムを演奏した愛知・東京2公演の録音からより良い記録状態のものを収録しています。』 | ||
ケンプ + ミルシテイン、 モントルー協奏曲ライヴ 1956.9 ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58 (*) (カデンツァ:ヴィルヘルム・ケンプ) ドヴォルジャーク: ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53 (#) |
ヴィルヘルム・ケンプ(P;*) ナタン・ミルシテイン(Vn;#) ヨーゼフ・カイルベルト指揮(*) パウル・クレツキ指揮(#) ケルン・ギュルツェニヒo.(*/#) | |
1956年9月12日(*) 、1956年9月14日(#) 、モントルー音楽祭、ライヴ、モノラル|既出CD: Cascavelle, RSR-6205 〔日付記載無し|廃盤、入手不能〕。『ケンプの弾くベートーヴェンの第4協奏曲。言うまでもなく、全体の解釈は冒頭のソロに集約されている。ここをケンプは柔軟で落ち着いた表情で歌い始める。その後も古典的な均整美をきちんと保持しつつ打鍵しているのだが、意外に大胆であり、工夫が凝らされているところが散見されるのに驚いてしまった』『ミルシテインのドヴォルザークは妖気が色濃く漂う、まことに吸引力の強い演奏である。特に両端楽章のリズムの切れ味と自在な表情は、さすがとしか言いようがない。最も流麗で鮮やかな色彩による演奏である。第2楽章はジプシー・ヴァイオリンのような粘り気と、むせかえるような妖艶な音色がこれでもかと迫ってくる』(平林直哉|当盤解説より) 『★しばらく入手困難が続いていた1956年のモントルー音楽祭のライヴ音源をALTUS が復刻。この年は豪華にも2 日違いでケンプとミルシテインが登場し、協奏曲を披露していました。オーケストラはどちらもケルン・ギュルツェニヒ管で、指揮者はカイルベルトとクレツキ。指揮者・独奏者の組み合わせで変わる雰囲気の聴き比べもおもしろい、ライヴの熱気をたたえた2つの名演奏です。』 | ||
ゴロワノフの芸術 Vol.8 〜モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626 (ピッチ修正版)
ナタリア・シュピーレル(S) ワルワラ・ガガリーナ(A) ピョートル・マリュチェンコ(T) セルゲイ・クラソフスキー(Br) ニコライ・ゴロワノフ指揮モスクワ放送so.&cho. | ||
録音:1951年、モノラル|ソース:記載無し|解説:平林直哉。※ノイズ等が発生する箇所がございます。マスターによるものですので予めご了承下さい。 『「涙の日」は、全曲の中でも最も印象的と言えるだろう。テンポは非常に遅い。ヴァイオリンがソロに変更されており、これがいかにももの悲しげに奏される。合唱は全員が涙ながらに歌っているようで、涙が床に落ちてビショビショに濡れているような雰囲気である。最後の長いフェルマータもいかにもゴロワノフだ』『宗教的とは言えない、オペラ的にすぎる、モーツァルトらしくない、などいくらでもケチをつけられそうな演奏であることは確かだ』『ゴロワノフはきっと、自身の解釈が正しいかどうかは重要視していないと思う。彼が最も望んでいたのは、人の心をいかに揺さぶるかということである。それに全身全霊を傾けた、そうした姿勢が生々しいほど感じられる』(平林直哉|当盤解説より) これまでトラック毎に音の高さが変わるという不完全なピッチの音盤ばかり世に出ていたため、真の凄まじさが伝わり切らず今ひとつ人気の奮わなかったゴロワノフのモツレク。おそらく初の「ピッチ修正版」としてこの究極演奏を世に問いなおさんとするのが当盤。本来のテンポ・音響バランスが蘇ることで逆にさらに明白になった異形さ、恐ろしいまでの音塊となって迫り来る声楽と管弦楽の大エネルギー。聴く者を異界へといざなう空前の怪演をより強く深く危険な領域まで踏み込んで味わえること請け合い。音楽が表現しうる極北、その限界をいとも簡単に乗り越え、遥か彼方めがけて未踏の地を突き進むゴロワノフ。合唱もソリストもオーケストラも、火の玉のように燃え上がり持っているすべてを音楽にぶつけ、驚異的な演奏を繰り広げていく。「Tuba mirum」の全開トロンボーン、「Lacrimosa」の異様な暗さ、「Sanctus」の目もくらむ輝き、どこをとっても他では絶対に聴けない、かつて誰も考えたことのないような音が鳴り響く、とんでもないモツレク。 | ||
含・初出、 INA 秘蔵音源〜スターン + シェリング 、 クリュイタンス&フランス国立管ライヴ ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77 (*) メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 (#) |
アイザック・スターン(Vn;*) ヘンリク・シェリング(Vn;#) アンドレ・クリュイタンス指揮 フランス国立放送o. | |
1954年11月11日、シャンゼリゼ劇場、パリ(*) /1959年9月20日、モントルー音楽祭(#)、ともにモノラル| (*):初出音源|既出CD: Archipel, ARPCD-0442 (#) |ソース: INA(フランス国立視聴覚研究所)所有。★『(スターンは)トップ・クラスの内容である。ジネット・ヌヴーに匹敵すると言っても過言ではない。安定感は抜群であり、しなやかさと力強さ、ほのかな甘美さと上品な味わい、それらが全く理想的にバランスされている』『(シェリングは)非常に古典的で流麗である。まことに感動的だ。クリュイタンスの棒も実に生き生きとした温かい空気に満ちており、気持ちが良い』(平林直哉|当盤解説より) 入魂のマスタリングでCD化。クリュイタンス&フランス国立放送管がスターンとシェリングを迎えた協奏曲。両巨匠の音色の違いが曲の味わいにも絶妙にマッチし、類まれな名演が生み出されている。スターンのブラームスは同じ組合わせでモントルー・ライヴ(1956)が過去に出ていたが、それとは別の初出音源。演奏の完成度はこちらが上か、驚くほど素晴らしい内容。ソロは力強くキレがありつつも柔らかな表情とのバランスが実にみごと。オーケストラもたまらなく魅力的で、2楽章のオーボエなどため息が出るような最上級の美しさ。冴えわたる名技性と交響的構築性の完璧なる同居、大変な高まりを見せる必聴の大演奏。シェリングのメンデルスゾーンもひさびさの復活。つややかな音色で美しいメロディを存分に歌い上げるソロ。それが伝播したか、オケものびのびと麗らかに歌い劇的な盛り上がり。さらに締めるところは締めるクリュイタンスの棒が音楽に大きな推進力を与え、フィナーレの痛快さたるや特筆もの!ぐいぐいと音楽に引きこまれる。 | ||
初出、 INA 秘蔵音源〜 クリュイタンス&フランス国立管ライヴ ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲 Op.81 (*) ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14 (#) イベール:バレエ音楽「ジュピターの恋」(*) ベルリオーズ:「ローマの謝肉祭」序曲 Op.9 (+) ムソルグスキー/ラヴェル編曲:組曲「展覧会の絵」(+) |
アンドレ・クリュイタンス指揮 フランス国立放送o. | |
録音:1955年12月8日(*)、1954年11月11日(#)、シャンゼリゼ劇場、パリ(*/#) /1959年9月20日、モントルー音楽祭(+)、すべてライヴ、モノラル|おそらくすべて初出音源|ソース: INA(フランス国立視聴覚研究所)所有。★『どれもクリュイタンスらしさが溢れ出ていて、聴いて良かったと実感させる』『こんなに楽しい幻想交響曲はない。愛すべき演奏のひとつ』『(イベールは)ピカイチであり、このディスクの聴き物と言っても過言ではない。とにかくこのしゃれた音色は絶品』(平林直哉|当盤解説より) 入魂のマスタリングでCD化。クリュイタンス&フランス国立放送管によるフランス音楽を中心にまとめた充実の2枚組。どれも初出音源で、特にイベールが目を引く。あまり知られていないバレエ「ジュピターの恋」は1946年にシャンゼリゼ劇場で初演された作品で、いわば同時代の音楽。モダーンな美しさにあふれ、弦も木管も金管も聴かせどころたっぷり。ハープや打楽器も活躍し、色彩の見本市のような近代オーケストレーションの愉しみが満載!この時代のクリュイタンスの演奏で聴けるとは、なんとも貴重な名演奏。何種か別の録音が残っているクリュイタンスお得意の「幻想交響曲」「展覧会の絵」も、新たな発見の喜びに満ちた大演奏。みなぎる生命力と、曲の隅々まで手の内にしているであろう抜群のコントロール。色彩豊かな音のパレットを駆使して繰り出される豊饒な音響効果。圧巻の出来栄え。 | ||
TOKYO FM 〔FM東京〕 特記以外 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)旧譜はこちらから。 | ||
カラヤン& BPO、ライヴ・イン・東京 1977 xrcd 〜ベートーヴェン:交響曲全集 交響曲全集〔第1番−第9番〕 #CD分売(分売のリマスタリングは、当セットとは異なります): TFMC-0025, TFMC-0026, TFMC-0027, TFMC-0028, TFMC-0029 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 BPO | ||
録音:1977年11月13日-18日、普門館、東京、ライヴ| xrcd 用・新リマスタリング|CD: TFMC-0031 〔 5CDs |廃盤、入手不能〕, TFMC-0041/6 〔 6CDs ( + ワイセンベルクとのピアノ協奏曲第3番&第5番)〕 設備老朽化のため2022年12月で製造を終了する高音質の xrcd フォーマット(通常CDプレーヤーで再生可能)で発売される、ほぼ最終新譜となるアイテム。『 ★通常CDプレーヤーで再生可能な高音質規格として1996年にビクター社が開発、高音質ブームの先駆けとして一世を風靡した「XRCD」。専用カッティングマシンの老朽化に伴い製造の継続が困難となり、2022年内をもってXRCD規格そのものの生産終了が発表されています。XRCDにこだわって数多くのタイトルを発売してきた GLOBAL CULTURE AGENCY レーベルの協力のもと、ビクターにてXRCD用のマスタリングを施し製品化。2023年以降は追加生産が不可能となるXRCDの貴重な新譜です。CDともSACDとも違った個性を持つXRCDの魅力をお楽しみください。★XRCDとして生まれかわったのは、 TOKYO FM が録音した帝王カラヤン&ベルリン・フィルの1977年ベートーヴェン・チクルス、東京・普門館での交響曲全曲ライヴ。ティンパニはテーリヒェンとフォーグラー、コンサートマスターはシュヴァルベ、シュピーラー、ブランディスという当時の黄金メンバーが来日し最高のサウンドを披露した伝説的ライヴで、カラヤンが激賞した田中信昭氏率いる合唱団との第九も見事な熱演となっており、まさに聴き継がれるべき記念碑的な録音と言えます。XRCDのキャラクターを生かした音造りにご期待ください。〈XRCDの特徴〉CDプレーヤーで再生できる後続の高音質規格としてはSHM-CD、Blu-spec CD、UHQCDがありますが、これらは盤自体の素材を変えて音質の向上を目指したもの。それに対しXRCDは素材を変えるのではなく、音造り自体に特別な製法を用いた規格であることが特徴です。マスタリングからプレスに至るまですべての工程はビクター社内に整備された「XRCD専用」の製造ラインで行われ、徹底した厳しい品質管理を経て商品化。まさに門外不出の規格であり、他とは一線を画した、まったく特別な存在として認識されるべきものだと言えましょう。』 | ||
HYPERION 〔2022年11月新譜〕 特記以外 1枚あたり¥2970(税抜¥2700)旧譜はこちらから。 | ||
マニフィカト〜ペドロ・デ・クリスト(1550頃-1618): 第8旋法のマニフィカト/サルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王)(*) /ミサ曲「サルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王)」/ クアエ・エスト・イスタ(この方は誰ぞ)(*) /アルマ・レデンプトリス・マーテル(恵み深き救い主の母よ)(*) / アヴェ・レジナ・チェロールム(幸いなるかな天の女王)/スターバト・マーテル(*) /レジナ・チェリ(天の女王)/ ベアタ・デイ・ジェニトリクス(祝福されし神の御母)/サンクタ・エト・インマクラータ(神聖にして汚れなき乙女)(*) / ベアタ・ヴィセラ・マリエ(祝福されしマリアの御胎)/アヴェ・マリス・ステラ(めでたし海の星)/ ヴィルゴ・プルデンティッシマ(いと聡明なる乙女)/アヴェ・マリア ルイス・トスカノ指揮クペルチノス | ||
録音:2021年8月14日-17日、ボム・ジェズ教会、ブラガ、ポルトガル| (*):世界初録音。ルイス・トスカノは、ブラバント・アンサンブル、アルス・ノヴァ・コペンハーゲン、ムジカ・フィクタなどのアンサンブルに参加するポルトガルのテノール。2009年にクペルチノ・デ・ミランダ財団によって設立されたクペルチノス(元: Cappella Musical Cupertino de Miranda)は、コインブラ大学とのパートナーシップ、ディレクターのルイス・トスカノ、音楽学者のホセ・アブレウらの研究によって、広大なポルトガルのポリフォニー音楽を専門的に取り上げている。Hyperionからリリースされたファースト・アルバム「カルドーゾのレクイエム」(CDA-68252)が、いきなり2019年度のグラモフォン賞古楽部門賞を受賞してしまうという快挙を達成し一躍その名を世界に轟かせたクペルチノス。ドゥアルテ・ロボの世界初録音となる2つのミサ曲と8つのクリスマス・レスポンソリウム集を収録したセカンド・アルバムでもその更なるポテンシャルを示した。待望のサード・アルバムとなる今作では16世紀〜17世紀ポルトガルの作曲家、ペドロ・デ・クリストを取り上げる。ポルトガルでは1834年の修道会解散以降およそ100年もの間資料が適切に管理されずに書籍や写本が大きなダメージを受け、ペドロ・デ・クリストの写本も多くは失われてしまったとされている。しかし2021年、コインブラ大学はクペルチノ・デ・ミランダ財団の寛大な支援を受け、ここに収録されたレパートリーを構成するのに不可欠な4つの主要な写本を修復。ダメージを受けた作品の大部分を完成させた。作品の誕生から400年の時を経て、ポルトガルの音楽史に名を刻む偉大なポリフォニストの音楽が甦る。 | ||
イッサーリス〜チェロ、黄金の10年 1878-88 ブルッフ:コル・ニドライ Op.47 (1881) (*) リヒャルト・シュトラウス:チェロ・ソナタ ヘ長調 Op.6 (1881) (オリジナル版) ドヴォルジャーク/イッサーリス編曲:4つのロマンティックな小品 Op.75 (1887) ルイーゼ・アドルファ・ル・ボー(1850-1927):チェロ・ソナタ ニ長調 Op.17 (1878) エルンスト・ダーヴィト・ヴァーグナー(1806-1883):コル・ニドライ アイザック・ネイサン(1790-1864)/イッサーリス編曲:ああ、彼等のために泣け スティーヴン・イッサーリス(Vc) コニー・シー(P) オリヴィア・ジャゴース(Hp;*) | ||
録音:2021年7月5日-7日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。イギリスが誇る世界的名チェリスト、スティーヴン・イッサーリス最新作!チェロの歴史上、特に実りの多かった10年に着目した魅力たっぷりのプログラム!ブラームスの「チェロ・ソナタ第2番」や、チェロで演奏されることも多いフランクの「ヴァイオリン・ソナタ」、そしてサン=サーンスの「白鳥」やフォーレの「エレジー」が生まれた1880年代に焦点を合わせ、ブルッフの有名な「コル・ニドライ」(1881年出版)や、1880年に開催された新音楽時報(Neue Zeitschrift fur Musik)主催のコンクールに提出されたリヒャルト・シュトラウスとルイーゼ・アドルファ・ル・ボーのソナタなどを取り上げている。(イッサーリスによれば、ドイツ・ロマン派の女性作曲家、ル・ボーのソナタはTwitterでのやりとりをきっかけにその存在を知り、この作品を収録するために、アルバム・タイトルを「1880年代」ではなく「1878-1888」にしたとのこと。)さらに脚注として、別の作曲家の手による「コル・ニドライ」や、ブルッフの「コル・ニドライ」に引用されているアイザック・ネイサン(「オーストラリア音楽の父」として知られる英国の作曲家、指揮者チャールズ・マッケラスはネイサンの子孫)の哀歌「ああ、彼等のために泣けOh! weep for those」も収録されており、イッサーリスの巧みなキュレーションが光る。イッサーリス自身による読み応えのある解説(国内仕様盤は日本語訳付き)と合わせてお楽しみ頂きたい。 | ||
ヒューイット〜モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.1 〔第1番 ハ長調 K.279 /第2番 ヘ長調 K.280 /第3番 変ロ長調 K.281 /第4番 変ホ長調 K.282 / 第5番 ト長調 K.283 /第6番 ニ長調 K.284 /第7番 ハ長調 K.309 〕 アンジェラ・ヒューイット(P|使用楽器:ファツィオリ) | ||
録音:2021年12月7日-12日、マリーエンミュンスター文化財団、ドイツ。2016年から始まり、2022年5月の紀尾井ホールでの演奏をもって完結した、世界の各都市でバッハの主要な鍵盤曲を演奏するシリーズ「バッハ・オデッセイ」という偉業を成し遂げた鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイット。これまでに、J.S.バッハのピアノ作品、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲など、数々の録音プロジェクトを通して国際的な評価を確立してきたヒューイットが、モーツァルトのピアノ・ソナタ全集録音という新たな一歩を踏み出す。第1弾は、1つのセットとしてまとめて作曲されたと考えられている最初期のソナタ、「デュルニッツ・ソナタ」(第1番〜第6番)に、マンハイムの音楽家クリスティアン・カンナビヒの娘、ローザのために作曲したとされるソナタ第7番をカップリング。これら初期のソナタは、演奏会で取り上げられる機会は少ないが、モーツァルトが生涯を通じて頻?に用いた反復進行を取り入れるなど、その後の作品への片鱗を示した重要作と言えるだろう。「若書きの作品が大好きで、作曲家の優れた才能がどのように発展するかを研究することは魅力的。」と語るヒューイットが、美しい旋律と気品が散りばめられた初期の作品の数々を、軽妙なタッチと、これまでに培ってきた豊かな音楽性で天才モーツァルトの世界を描く。 |