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WIGMORE HALL LIVE
1CDあたり¥2750(税抜¥2500)


 ロンドンの室内楽/リサイタル向けホールとして世界中から愛されているウィグモア・ホールが立ち上げた自主制作レーベル。コンサート・ホールでの興奮をダイレクトに伝えるライヴ・レコーディング。
 #初期の盤は廃盤が増えており、今後も増加すると思われます。御注文可能な物でも入手不可となる場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

ベートーヴェン(1770-1827):クラリネット三重奏曲
メンデルスゾーン(1809-1847):八重奏曲
ナッシュ・アンサンブル
 録音:2005年3月19日、ロンドン、ウィグモア・ホール、ライヴ。
 イギリス最高のアンサンブルと讃えられ、多くの若手プレイヤーにとっては登竜門的な存在でもあるナッシュ・アンサンブル。フレキシブルな演奏は室内楽の喜びを十二分に伝えてくれるものであり、ウィグモア・ホールのスター的な存在としても高く評価されている。
 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りです。入手出来ない場合はご容赦下さい。
トーマス・アレン〜歌曲選集
 ベートーヴェン:
  「8つの歌」より
   [第4番「5月の歌」/第7番「モルモット」]/
  アデライーデ/
  4つのアリエッタと1つの二重唱曲
   〜第3番「いらだつ恋人」/
  アリエッタ「口づけ」
 ヴォルフ:
  「ゲーテ詩集」より
   [竪琴弾きの歌その1「孤独にふける者」/
    竪琴弾きの歌その2「私は戸口に忍び寄って」/
    竪琴弾きの歌その3
     「涙とともにパンを食べたことのない人は」/
    アナクレオンの墓]/
  「ハイゼによるイタリア歌曲集第2部」より
   [お前を好きになったばかりに
     何と長い時間を浪費したことか/
    疲れた体をベッドに投げだしたかと思うと/
  「ハイゼによるイタリア歌曲集第1部」
   〜セレナードをみなさんに
 「シュロップシャーの若者」(A.E.ハウスマンの詩)
   の朗読(5トラック)
 バタワース:
  「シュロップシャーの若者」からの6つの歌
 ヴォーン・ウィリアムズ:
  「旅の歌」より
   [美しい人よ目覚めよ/道端の火/無限に輝く空]/
  命の家〜静かな真昼(アンコール曲)
 ブリッジ:とても邪悪/あこがれ/デヴォンのメイド
トーマス・アレン(Br)
マルコム・マルティノー(P)
 ロンドンのウィグモア・ホールにおけるライヴを収録したレーベル、3枚目はイギリス・オペラ&声楽界の至宝、サー・トーマス・アレンの歌を。ベートーヴェンとヴォルフ、そして得意のイギリス歌曲を散りばめ、歌詞をじっくりとかみ含めるように歌うスタイルは、実に真摯。独・英語歌詞、英・仏・独語対訳付き。
 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りです。入手出来ない場合はご容赦下さい。
WHLIVE-0003
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1.5CD価格
ナンカロウ(1912-1997):弦楽四重奏曲第3番
リゲティ(1923-):弦楽四重奏曲第2番(1968)
デュティユー(1916-):弦楽四重奏曲「夜はかくのごとく」
アルディッティSQ
 録音:2005年4月9日、ロンドン、ウィグモア・ホール、ライヴ。
 現代作品のスペシャリスト、アルディッティのライヴ。ナンカロウ晩年の作品、もはや現代音楽の古典となりつつあるリゲティ、そして1970年代の求心力に富んだデュティユー。ライヴならではの緊張感が作品に秘められたパワーを表出している。
 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りです。入手出来ない場合はご容赦下さい。
堕落した女たちと貞淑な妻たち〜歌曲集
 ワイル:乳母の歌/兵士の妻は何をもらった
 ハイドン:母の遅すぎた到着
 モーツァルト:老婆
 シューマン:
  ミルテの花〜私を彼の胸によりかからせて(花嫁の歌 II)
 ブラームス:おとめの歌
 ヴォルフ:ハイゼによるイタリア歌曲集〜ペンナに私の恋人がいる
 R.シュトラウス:6つの歌 Op.67〜オフィーリアの歌
 アイルランド民謡/ヒューズ編曲:私の帰るところ
 ウォルトン:
  領主市長の仕事台〜ワッピング・オールド・ステアズ
 ブリス:街から戻って
 民謡/ブリテン編曲:かわいいポリー・オリヴァー/
  おお悲しい[流れは広く](アンコール)
 ルーセル:賢い妻の返事
 フォーレ:やさしき歌〜光背を負うた聖女
 デュパルク:戦のある国へ
 カワード:紡ぎ歌/アリスは再びそこに/小さなマリーナのバー
 プーランク:モンテカルロの女
 アーン:不実はなんと悪しきこと
 オスカー・シュトラウス:女性も情事をしてみては
 グランド:私のような女性
 ホイベルガー:
  歌劇「オペラ舞踏会」〜別室へ行きましょう(アンコール)
フェリシティ・ロット(S)
グレアム・ジョンソン(P)
 録音:2005年6月6日、ロンドン、ウィグモア・ホール。
 キリ・テ・カナワらと共にデイムの称号を持つイギリスの歌手ロット。多くのレーベルに録音を行う彼女のリサイタルでは多彩な作品が歌われ、名物化している。このリサイタルは、ロットのファンならもちろん、彼女を初めて聴く方にも最良の選曲といえる。
 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りです。入手出来ない場合はご容赦下さい。
WHLIVE-0005
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1.5CD価格
ヘンデル(1685-1759):合奏協奏曲 Op.6 Nos.1,10
ヴィヴァルディ(1678-1741):
 2つのヴァイオリンの協奏曲 変ロ長調 RV.524/
 ヴァイオリンとオーボエの協奏曲 変ロ長調 RV.548
J.S.バッハ(1685-1750):2つのヴァイオリンのための協奏曲
レイチェル・ポッジャー(Vn)
フランク・ド・ブリュイン(Ob)
パヴロ・ベズノシウク(Vn)指揮
アカデミー・オヴ・
 エンシェント・ミュージック
 録音:2005年1月24日、ウィグモア・ホール、ライヴ(BBCによる録音)。
 ホグウッド指揮による多くの録音で知られるオーケストラ。注目のヴァイオリニスト、ポッジャーも参加しているこの演奏は、現在のロンドン古楽シーンを知るにも最適の一枚といえよう。
 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りです。入手出来ない場合はご容赦下さい。
シューベルト:歌曲集
 歌曲集「白鳥の歌」(第14番「鳩の使い」を除く)/たゆみなき愛/
 羊飼の嘆きの歌/秘めごと/ガニュメート/竪琴弾きの歌/
 さすらい人の夜の歌「山々に憩いあり」/ミューズの息子
ペーター・シュライヤー(T)
アンドラーシュ・シフ(P)
 1991年、ロンドン、ウィグモア・ホール、ライヴ、BBCアーカイヴ。
 2005年にさよなら来日公演を行ったシュライヤーが老練の領域へと入ってきた時期に、伴奏ピアニストとしての地位を確立した時期のシフと共演したライヴ。「白鳥の歌」を中心とした選曲に2人の美学が表れているプログラム。
 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りです。入手出来ない場合はご容赦下さい。
シューマン(1810-1856):おとぎ話
モシェレス(1794-1870):幻想曲、変奏曲とフィナーレ
ブラームス(1833-1897):クラリネット五重奏曲
ナッシュ・アンサンブル
 録音:2005年10月8日、ウィグモア・ホール、ライヴ。
 イギリス随一のアンサンブルとしてフレキシブルな編成と幅広いレパートリーを有しているナッシュ・アンサンブル。CD録音も多数あるため日本の音楽ファンにもおなじみだが、来日公演がないため、このCDでライヴならではの迫力を味わいたい。
 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りです。入手出来ない場合はご容赦下さい。
マーガレット・プライス〜
 ウィグモア・ホール・デビュー・ライヴ&25周年記念ステージ

 シューベルト:
  君こそわが憩い/ます/盲目の少年/恋をする者のさまざまな姿/
  テューレの王/糸を紡ぐグレートヒェン
 マーラー:「子供の魔法の角笛」〜
   [ラインの伝説/だれがこの歌を作ったのだろう/
   美しいトランペットが鳴り響く所/この世の生活]
 R.シュトラウス:
  4つの歌
   [密やかな誘い/憩え、わが心/ツェツィーリエ/あすの朝]/
  5つの歌〜懐かしい面影/
  5つの素朴な歌〜あなたは私の心の王冠/
  6つの歌〜あなたの眼差しが私を見たときから/
  8つの歌〜献呈
マーガレット・プライス(S)
ジェフリー・パーソンズ(P)
 1987年、ロンドン、ウィグモア・ホール、ライヴ、BBCアーカイヴ。
 カール・ベームなど多くの名指揮者との共演で日本でもファンの多いイギリスのソプラノが、ウィグモア・ホールで行った記念コンサート。得意とする3人の作曲家による歌曲は、すべてがその澄んだ美声によって浄化されるような音楽となっている。名手パーソンズの伴奏も見事。
 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りです。入手出来ない場合はご容赦下さい。
ジョイス・ディドナート〜ヴェネツィアの旅
 ロッシーニ:『老いのいたずら』第1巻
  「イタリアの歌のアルバム」〜[競艇前のアンゾレタ,
   競艇中のアンゾレタ,競艇後のアンゾレタ]
 ヘッド:ゴンドラ漕ぎ/サン・マルコ広場/レインストーム
 フォーレ:5つのヴェネツィアの歌〜[マンドリン/
   ひめやかに/緑/クリメーヌに/やるせない夢ごこち]
 アーン:ヴェネツィア方言による6つの歌「ヴェネツィア」
 ヘンデル:歌劇「ジュリオ・チェーザレ」〜希望よ(アンコール)
 ロッシーニ:
  歌劇「チェネレントラ」〜悲しみよ去りゆけ(アンコール)
ジョイス・ディドナート(Ms)
ジュリアス・ドレイク(P)
 録音:2006年1月16日、ウィグモア・ホール、ライヴ(BBCによる録音)。
 ロッシーニ、モーツァルト、ヘンデルなどを主要なレパートリーとして欧米のオペラ・ハウスに登場、2002年には新国立劇場「セビリャの理髪師」公演でロジーナを歌い、日本のオペラ・ファンにも名前が知られるようになったディドナート。このコンサート・ライヴでは、得意とするロッシーニの歌曲にはじまるヴェネツィアという町にちなんだプログラムで、リサイタリストとしても一流であることを証明している。名伴奏者ドレイクの配慮に満ちたピアノも聴きもの。
 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りです。入手出来ない場合はご容赦下さい。
チャイコフスキー(1840-1893):弦楽四重奏曲第3番
シューベルト(1797-1828):弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」
コペルマンSQ
 録音:2006年1月28日、ウィグモア・ホール、ライヴ。
 ボロディン弦楽四重奏団のメンバーだったミハイル・コペルマンを中心に、モスクワ音楽院を卒業したメンバーにより2002年に結成。スピヴァコフ率いるモスクワ・ヴィルトゥオージなど日本にもなじみのあるアンサンブルほかで活躍したメンバーたちは、全員がロシア楽派の体現者であり、まさにボロディン弦楽四重奏団から伝統を受け継いでいる。ウィグモアでのライヴでは2つの名作を生き生きと奏でており、スタジオ録音では味わえないこの団体の音楽性が伝わってくる。
 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りです。入手出来ない場合はご容赦下さい。
ソイレ・イソコスキ、歌曲ライヴ
 シベリウス:
  春はいそぎ過ぎゆく/とんぼ/夕べに/友情の花/
  初めての口づけ/逢い引きからもどった少女
 ベルク:7つの初期の歌
 R.シュトラウス:
  ばらの花環/わが子に/あなたは私の心の王冠/
  あすの朝/ツェツィーリエ
 ガーシュウィン:サマータイム(アンコール)
 オスカル・メリカント:
  わたしは生きている(アンコール)
ソイレ・イソコスキ(S)
マリタ・ヴィタサーロ(P)
 録音:2006年6月23日、ウィグモア・ホール/BBCによる録音、ライヴ。
 フィンランド出身の注目歌手であり、すでにシベリウスやR.シュトラウス、モーツァルトなどのCDで評価を固めているイソコスキ。その純真な声で叙情的な歌曲集を歌ったリサイタルは、彼女の特質がメロディの扱いにあることを証明している。
 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りです。入手出来ない場合はご容赦下さい。
WHLIVE-0012
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1.5CD価格
イザイ弦楽四重奏団
 ドビュッシー:弦楽四重奏曲
 ストラヴィンスキー:
  弦楽四重奏のためのコンチェルティーノ/
  弦楽四重奏のための3つの小品/
  ラウール・デュフィ追悼の二重カノン
 フォーレ:弦楽四重奏曲
イザイSQ
 録音:2005年3月22日、2006年4月27日、ウィグモア・ホール、ライヴ。
 日本には「熱狂の日音楽祭」で連続来日し、DECCA等への録音だけでは味わえない音楽性を披露してくれたイザイ弦楽四重奏団。このライヴは母国の音楽を中心に、フランスのクヮルテットとしての美しさとバランス感覚を感じさせる名演集。
 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りです。入手出来ない場合はご容赦下さい。
ロレイン・ハント・リーバーソン
 マーラー:リュッケルトの詩による5つの歌
 [私の歌をのぞき見しないで/美しさをあなたが愛するなら/
  私は快い香りを吸い込んだ/私はこの世に忘れられ/真夜中に]
 ヘンデル:
  歌劇「アリオダンテ」
   〜私はまだ生きているのか...不実な女は/
  オラトリオ「テオドーラ」〜バラ色の歩みと共に
 ピーター・リーバーソン:
   O ihr Zartlichen/ Stiller Freund
 ロレイン・ハント・リーバーソンによる曲目紹介
 ピーター・リーバーソン:
  歌劇「アショーカ王の夢」〜アリア
 伝承曲:スピリチュアル〜深い河
 ブラームス:ダウマーによるリートと歌
        〜動かぬなまぬるい空気 Op.57 No.8
ロレイン・ハント・
 リーバーソン(Ms)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 録音:1998年11月30日、ウィグモア・ホール、ライヴ。収録:BBC。
 2006年、惜しくも亡くなった人気歌手の貴重なリサイタル録音。彼女が得意とするマーラー、ヘンデルの歌曲が詰め込まれた充実のプログラム。そして作曲家である夫、ピーター・リーバーソンによる彼女の声を生かしたオペラ曲。リーバーソンの気高い歌声に触れる1枚。
シューラ・チェルカスキー
 ラモー:ガヴォットと変奏曲 イ短調
 ハイドン:ピアノ・ソナタ第34番(旧53番) ホ短調
 ヒンデミット:ピアノ・ソナタ第3番 変ロ調
 ショパン:
  バラード第3番 変イ長調Op.47/
  夜想曲第14番 嬰ヘ短調Op.48-2/
  マズルカ第38番 嬰ヘ短調Op.59-3/
  マズルカ第42番 ト長調Op.67-1/
  マズルカ第43番 ト短調Op.67-2
 レノックス・バークリー:
  6つの前奏曲 Op.23 より[第5番/第6番]/
  ポルカOp.5
 リスト:ハンガリー狂詩曲第2番 嬰ハ短調
 チャイコフスキー:「四季」〜10月「秋の歌」
シューラ・チェルカスキー(P)
 録音:1993年10月29日、ウィグモア・ホール、ライヴ。収録:BBC。
 魂のピアニスト、チェルカスキー。そのリアルな名演。予測不可能、スリリングな、独特の、並はずれた、二つとない、このような形容詞が正にぴったり。みなに一目置かれたチェルカスキーの演奏。チェルカスキー特有の雰囲気をまたこのライヴ録音で十分に味わって頂きたい。
ローベルト・ホル、歌曲リサイタル
 シューマン(1810-1856):
  リーダークライス/
  ミルテの花 より(*)
   [第2番「自由な心」/
    第5番「私はただひとりで」]
 プフィッツナー(1869-1949):
  4つのリートOp.32
 ブラームス(1833-1897):
  バスのための4つの厳粛な歌/
  低音のための6つのリート
   〜第2番「野の寂しさ」(*)
ローベルト・ホル(B−Br)
ロジャー・ヴィニョールス(P)
 録音:2004年12月7日、ロンドン、ウィグモア・ホール、ライヴ。(*)はアンコール。
 日本でも多くのオペラ録音で知られている歌手が、3人のドイツの作曲家を並べたリサイタルのライヴ。ドイツ歌曲の神髄とも言えるセレクションは実に深みのある世界を描き出し、リート歌手としての魅力を際だたせている。
パコ・ペーニャ〜
 フラメンコ・ギター・リサイタル

 ロス・アルコス(グラナイーナ)/
 海のうねり(アレグリアス)/
 石の中(タランタス)/
 ミ・ソーレ(ソレアレス)/
 ロサリーリョ(ティエント=タンゴ)/
 パテルナ(ペテネーラス)/
 師マリオ(サパテアード)/
 金線細工(マラゲニャと
  ベルディアレス)/
 ラバナレス(ファンダンゴ)(*)/
 アリョージョ・
  ペドロチェ(ブレリアス)(*)
パコ・ペーニャ(G)
アンヘル・
 ムニョス(カホン;*)
 録音:2006年12月6日、ロンドン、ウィグモア・ホール、ライヴ。
 現代最高のヴィルトゥオーゾ・フラメンコ・ギタリストという呼び声も高いプレイヤーが、ロンドンを熱狂の渦に巻き込んだライヴ。リサイタル・ホールならではのライヴ感は録音でもキャッチされており、まさにリアルな熱気を楽しむことが出来る。
シューベルト(1797-1828):岩の上の羊飼い(*)/八重奏曲(#)
 アイリッシュ・タイナン(S;*) マルコム・マルティノー(P;*)
 マイケル・コリンズ(Cl;*/#) イザベル・ファン・クーレン(Vn;#)
 ピーター・ブルント(Vn;#) ラース・アネルス・トムテル(Va;#)
 ダニエル・ミュラー=ショット(Vc;#) ペーター・リーゲルバウアー(Cb;#)
 マーティン・オウエン(Hr;#) ロビン・オニール(Fg;#)
 プレトニョフとの共演で知られる名クラリネット奏者、マイケル・コリンズとその仲間たちのシューベルト。ファン・クーレン、ミュラー=ショットらの奏者たちにもご注目。
イモジェン・クーパー・リサイタル
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第28番 イ長調 Op.101
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ イ短調 K.310
 ラヴェル:鏡
 ドビュッシー:月の光
イモジェン・クーパー(P)
 ホルツマイヤーとの共演でしられるベテラン・ピアニスト、イモジェン・クーパーの2007年リサイタル・ライヴ盤。
モーツァルト:弦楽四重奏曲 ニ短調 K.575
スメタナ:弦楽四重奏曲第2番 ニ短調
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番
シュカンパSQ
 1989年、プラハ音楽院の学生たちによって結成されたシュカンパ四重奏団はスメタナ弦楽四重奏団のメンバーであったアントニーン・コホウトとミラン・シュカンパの助言を受け、彼らの音楽を確立し、今ではチェコを代表する名弦楽四重奏団へと成長した。彼らの演奏は BBCでも定期的に放送され、ウィグモア・ホールには1993年にデビュー、聴衆から大絶賛された。
クリストファー・マルトマン・リサイタル
 シューベルト:
  さすらい人/さすらい人の夜の歌I
  休みなき愛/さすらい人の夜の歌II
 ヴォルフ:炎の騎士/庭師/恋人に/散歩/ねずみ取りの男
 ドビュッシー:ロマンス/鐘/マンドリン
 デュパルク:旅へのいざない/波と鐘/フィディレ
 ウォーロック:キツネ/歌い手/ストラットン船長奇譚
クリストファー・マルトマン(Br)
ジュリアス・ドレイク(P)
トビー・スペンス〜フィンジ&ウォルトン:作品集
 フィンジ(1901-1956):
  弦楽オーケストラのためのロマンス Op.11/
  ディエス・ナタリス Op.8
 ウォルトン(1902-1983):
  弦楽オーケストラのためのソナタ
トビー・スペンス(T)
ジョナサン・モートン指揮
スコティッシュ・アンサンブル
クリスティーネ・ブルワー
 ワーグナー:ヴェーゼンドンクの5つの歌
 ヴォルフ:ミニョンの歌[I-III]/君よ知るや南の国
 ブリテン:4つのキャバレー・ソング集
 ジョン・カーター:カンタータ
 黒人霊歌:天国と呼ばれる都市
 R.シュトラウス:君を愛す
 メリル:ミラ
クリスティーネ・ブルワー(S)
ロジャー・ヴィニョールス(P)
ミェチスワフ・ホルショフスキ
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K.570
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調「テンペスト」
 シューマン:アラベスク ハ長調 Op.18
 ショパン:マズルカ 変ロ短調 Op.33-4/
      夜想曲 変ロ長調 Op.32-1
      練習曲 ヘ短調 Op.25-2
      幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
 シューマン:トロイメライ Op.15-7
ミェチスワフ・
 ホルショフスキ(P)
 録音:1991年6月4日、ライヴ。
 99歳の誕生日(1991年6月23日)を間近に控えていた彼だが、この演奏からはそんな年齢は微塵も感じる事が出来ない。アンコールの「トロイメライ」こそ天上の音楽。
ロレイン・ハント=リーバーソン・リサイタル
 ブラームス:8つの歌Op.57
 シューマン:
  ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスター」
   によるリートOp.98a/
  女の愛と生涯
 ドビュッシー:「艶なる宴」〜操り人形
 ヘンデル:歌劇「テオドラ」〜光輝く天使よ
ロレイン・
 ハント=リーバーソン(Ms)
ジュリアス・ドレイク(P)
 1980年代より古楽の世界で活躍していたロレイン・ハントは、アメリカの作曲家リーバーソンとの熱愛でも知られている。2004年にリリースされたヘンデルのアルバムで大ブレイクを果たすが、惜しくも2006年、53歳の若さでこの世を去った。このアルバムは彼女が最も幸福であった1999年のライヴ録音。
ジェラルド・フィンリー、リサイタル
 チャイコフスキー(1870-1893):
  ドン・ファンのセレナード Op.38-1/
  それは早春のことだった Op.38-2/
  騒がしい舞踏会のなかで Op.38-3/
  昼の輝きが満ち、夜の静けさが広がっても Op.47-6/
  星は穏やかに私たちを照らし Op.60-12/
  ただあこがれを知る者だけが Op.6-6/
  灼熱の灰のあるごとく Op.25-2/
 ムソルグスキー:「死の歌と踊り」(1839-1881)
  [子守歌/セレナード/トレパーク/指令官]
 ネッド・ローレム(1923-):「戦争の場面」
  [夜の戦い/標本の場合/出来事/就任式の舞踏会/
   実際の戦争は書物では得られない]
 アイヴズ:メモリーズ(A)(B)
 ラウタヴァーラ:あなたを夏の一日と比べてみようか
 チャールズ:緑の瞳の龍
ジェラルド・
 フィンリー(B−Br)
ジュリアス・ドレイク(P)
グールド・ピアノ三重奏団
 ジェイムズ・マクミラン(1959-):14の小さな絵(*)
 シューベルト(1797-1828):
  ピアノ三重奏曲 変ホ長調 D.929
グールド・ピアノ三重奏団
[ルーシー・グールド(Vn)
 アリス・ニアリー(Vc)
 ベンジャミン・フリス(P)]
 (*)はBBCのマクミラン・フェスティヴァルで初演された作品。
エヴァ・ポドレス/ギャリック・オールソン
 ショパン(1810-1849):5つの歌曲
  [彼女の好きな Op.74-5/指輪 Op.74-14/
   闘士 Op.74-10/リトアニアの歌 Op.74-16/
   かわいい若者 Op.74-8]
 ラフマニノフ(1873-1943):3つの歌曲
  [キリストは立ち上がりぬ Op.26-6/
   昔から恋には慰めが少なくOp.14-3/
   彼女は真昼のように美しい Op.14-9]
 チャイコフスキー(1840-1893):3つの歌曲
  [私は野辺の草ではなかったのか Op.47-7/
   ただあこがれを知る者だけが Op.6-6/
   ゼムフィラの歌]
 シマノフスキ(1882-1937):
  仮面劇 Op.34〜「ドン・ファンのセレナード」
 ムソルグスキー(1839-1881):詩の歌と踊り
  [子守歌/セレナード/トレパーク/司令官]
 ラフマニノフ(1873-1943):
  すべては過ぎ去り Op.26-15
エヴァ・ポドレス(A)
ギャリック・オールソン(P)
 録音:2008年1月、ウィグモア・ホール、ライヴ。
エリアスSQ〜2008.12.29.ライヴ
 シューベルト(1797-1828):
  弦楽四重奏曲第12番 ハ短調「四重奏断章」
 モーツァルト(1756-1791):
  弦楽四重奏曲第19番 ハ長調K.465「不協和音」
 メンデルスゾーン(1809-1847):
  弦楽四重奏曲第4番 ホ短調Op.44-2
 ・アンコール
  メンデルスゾーン:
   弦楽四重奏曲第3番 ニ長調Op.44-1〜第3楽章
イライアスSQ
 録音:2008年12月29日、ウィグモア・ホール、ライヴ。1998年にマンチェスターの王立ノーザン音楽大学の生徒たちによって結成されたイライアス弦楽四重奏団は、アルバン・ベルク四重奏団をはじめとした著名な弦楽四重奏団からアンサンブルを学び、多数の国際コンクール入賞歴あり。メンデルスゾーンの解釈において、とりわけ高い評価を得ているという。
ヴォルフ(1860-1903):メーリケ歌曲集
 旅先にて/鼓手/思いみよ、おお心よ/庭師/
 クリスマスローズII/炎の戦士/ペレグリナI/
 ペレグリナII/真夜中に/狩人の歌/眠る幼な児イエス/
 問いと答え/散歩/明け方に/春に/恋する男の歌/
 さようなら/愛する人に/飽くことを知らぬ恋/
 妖精の歌/祈り/眠りに寄せて/時は春/いましめに/
 ある婚礼にのぞんで/めぐりあい/
[アンコール]打ち明け話
ヴォルフガンク・
 ホルツマイヤー(Br)
イモジェン・クーパー(P)
 録音:2008年2月19日、ウィグモア・ホール、ライヴ。
 シューベルトの流れを汲む、ドイツ・オーストリア歌曲の歴史に芳醇な香りを添えたヴォルフの作品集。彼の作品の中でも最も愛されている「メーリケ歌曲集」をこれまたオーストリアの名バリトン、ホルツマイヤーが歌う。決して派手な歌い方をする人ではなく、どの曲にもじっくり取り組み、極めて誠実な表現を聴かせてくれる素晴らしい歌い手。伴奏のクーパーはイギリス人だが、ウィーンでパウル・バドゥラ=スコダとイェルク・デムス、そしてアルフレート・ブレンデルからオーストリア気質をじっくり学び、これまた洒脱な演奏でホルツマイヤーの歌にぴったり寄り添っている。
シューベルト&クルターク:ピアノ作品集
 クルターク(1926-):
  ユディットの誕生日に寄せるエレジー
 シューベルト(1797-1828):
  ピアノ・ソナタ第15番 ハ長調 D840「遺作」/
  ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D959
[アンコール]
 クルターク:シューベルトへのオマージュ
ジョナサン・ビス(P)
 録音:2008年5月12日、ウィグモア・ホール、ライヴ。
 EMIからデビューし、来日公演でも好評を博した「若き巨匠」ジョナサン・ビスのライヴ録音。2002-04年のBBC「新世代アーティスト」にアメリカ人として初めて選定され注目された。ここでは得意としているシューベルトと、彼が心酔しているクルタークの作品を演奏している。
サイモン・キーンリーサイド、
 シューベルト、ヴォルフ、フォーレ、ラヴェルを歌う

 シューベルト(1797-1828):シルヴィアに/隠遁所/変容/星/天の火花/セレナーデ
 ヴォルフ(1860-1903):少年と蜜蜂/ヴァイラ女神の歌/愛する人に/クリスマスローズにII/
            恋焦がれる男の歌/風の歌
 フォーレ(1845-1924):朝の歌/秘めやかに/グリーン/私たちの愛/捨てられた花/憂鬱/
            シャイロックのマドリガル/蝶と花
 ラヴェル(1875-1937):博物誌〜[くじゃく/こおろぎ/白鳥/かわせみ/ほろほろ鳥]/
 [アンコール]プーランク(1899-1963):ホテル
  サイモン・キーンリーサイド(Br) マルコム・マルティノー(P)
 録音:2008年10月26日、ウィグモア・ホール、ライヴ。
 現在、イギリスのみならず世界中で最も人気のあるバリトン歌手と言えば、このキーンリーサイドだろう。2009年50歳、このライヴでも、最も脂の乗り切った時期の美しい声を聞かせてくれる。前半はシューベルトとヴォルフ、後半はフォーレとラヴェルという、全くキャラクターの違うプログラムを選択、その多彩な表現で満席の聴衆を沸かせたのだった。大きな身振りをすることなく、声の陰影だけで曲を作り上げていく見事さには感嘆する他ない。フォーレでは若干硬さも感じられるような気がするが、ラヴェルでの曲ごとの歌い分けは誰にも真似できるものではない。マルコム・マルティノーのピアノも歌い手の呼吸を良く理解した丁寧な演奏。強すぎない主張が心地よい物。
ハイドン(1732-1809):弦楽四重奏曲集
 〔第22番 ニ短調 Op.9-4/第45番 ハ長調 Op.50-2/
  第75番 ト長調 Op.76-1/
  第44番 変ロ長調 Op.50-1〜終楽章(*)〕
ドーリックSQ
 録音:2009年1月15日、ウィグモア・ホール、ライヴ。(*)はアンコール。
 2008年に開催された「大阪国際室内楽コンクール第1部門」で第1位を獲得したイギリスの若き団体、ドーリック弦楽四重奏団のフレッシュなハイドンの弦楽四重奏を3曲。最近流行のピリオド奏法は意識することなく、モダーンな感覚っきりとした演奏を聴かせてくれる。中でも、第45番は彼らが最も得意とするレパートリーで、日本でのお披露目公演でもプログラムに組み入れ、聴衆から大喝采を浴びた曲目。アンコールでのユーモラスな仕掛けにも注目。これぞ弾き手も聴き手も幸せになる一瞬。ドーリック弦楽四重奏団は、イギリスで開催される「若い音楽家のための夏期ミュージック・スクールの室内楽コース」がきっかけで、1998年に本格的に活動を開始。2000年開催の「ブリストル・ミレニウム弦楽四重奏コンクール」で第1位となり、その後はロンドンを中心にヨーロッパで研鑽を積み、2007年の「メルボルン国際室内楽コンクール弦楽四重奏部門」で入賞した。2008年初めにはメンバーの交代があったものの(ヴィオラ奏者が変わった)2008年5月の大阪での第1位、翌6月にはイタリアのレッジョ・エミーリアで行われた「パオロ・ボルチアーニ賞国際弦楽四重奏コンクール」でも第2位を獲得するという期待の団体。
トレヴァー・ピノック〜チェンバロ・リサイタル
 パーセル(1660-1717):組曲第4番 イ短調
 ハイドン(1732-1809):ソナタ イ長調 Hob.XVI-14
 ヘンデル(1685-1759):
  組曲第7番 ト短調/組曲第2番 ヘ長調
 パーセル:組曲第2番 ト短調
 ハイドン:ソナタ ト短調 Hob.XVI-27 /
      ソナタ ニ長調 Hob.XVII-D1〜終楽章(*)
 パーセル:新しいグラウンド ホ短調(*)
トレヴァー・ピノック(Cemb)
 録音:2009年5月10日。(*)はアンコール。近年は AVIE へ旺盛な録音を続けているピノックだが、パーセルとハイドンのソロ作品は珍しいはずで、彼による初録音になるのではないだろうか。
ダウランドだけではなく〜ソプラノとリュートのための歌曲集
 ロセター(1567-1623):前奏曲
 ジョンソン(1583-1633):別離の喜び(*)/ああ、うなり声をあげたまえ(*)/安らぎをもたらす眠りよ(*)
 アルフォンソ・フェッラボスコ1世(1543-1588):パヴァン第4番
 作者不詳:ガイヤルド / ダウランド(1563-1626):運命、私の敵(*)
 ジョンソン:パヴァン ハ短調
 ダウランド:私の過ちを、彼女は許してくれるだろうか(*)/暗闇に私は住みたい(*)
 モンテヴェルディ(1567-1643):あの高慢なまなざし(*) / グランディ(1586-1630):ああ、あなたは何と美しい(*)
 ピッチニーニ(1566-1638):トッカータ/ラ・フォリアによるパルティータ / カッチーニ(1551-1618):アマリッリ麗し(*)
 カプスベルガー(1580?-1651?):トッカータ・アルペジアータ/カプスベルガー氏
 メールラ(1594-1665):子守歌による宗教的カンツォネッタ〜さあ眠りなさい(*)
 ジョンソン:あなたは見たのか、輝く百合を(*/#)

  キャロリン・サンプソン(S;*) マシュー・ウォズワース(リュート/テオルボ)
 録音:2008年12月7日。(#)はアンコール。
ミクロシュ・ペレーニ〜チェロ・リサイタル
 J.S.バッハ(1685-1750):
  無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV.1009
 ブリテン(1913-1976):チェロ・ソナタ ハ長調 Op.65
 ブラームス(1833-1897):
  チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op.99
 ・アンコールの紹介
  ショパン(1810-1849):
   チェロ・ソナタ ト短調 Op.65〜第3楽章「ラルゴ」
ミクロシュ・ペレーニ(Vc)
デーネシュ・ヴァールヨン(P)
 録音:2009年1月27日、ライヴ。
イブラギモワ&ティベルギアン〜
 ベートーヴェン(1770-18279):
  ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会 Vol.1

  [第1番 ニ長調 Op.12-1/第4番 イ短調 Op.23/
   第8番 ト長調 Op.30-3/第7番 ハ短調Op.30-2]
アリーナ・イブラギモワ(Vn)
セドリック・ティベルギアン(P)
 録音:2009年10月27日、ライヴ。
グルック:精霊〜グルックの回顧展
 歌劇「認められたセミラーミデ」〜天は私を虐げられた者にしようとする/歌劇「エツィオ」〜水の少ない小川が/
 歌劇「ティートの仁慈」〜もし貴女の顔に吹き寄せるのを感じられたら/
 歌劇「アンティゴネ」〜ベレニーチェ、何しているの?/
 歌劇「テレーマコ」〜Ombre tacite e chete... Dall ' orrido soggiorno/
 歌劇「羊飼いの王様」〜エリーザ!アミンタ!/
 歌劇「飲んだくれの快心」〜 Non jamais un tel époux /
 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より
  〔このような生活に、今/ここに新しい責め苦がある/エウリディーチェなしに〕/
 歌劇「アルチェステ」〜 Figli, diletti figli!... Ah, per questo già stanco /
 歌劇「パリーデとエレーナ」〜ああ私の優しい情熱が/歌劇「オーリードのイフィジェニー」〜強力なる神々よ/
 歌劇「アルミード」〜On s ' étonnerait moins /歌劇「パリーデとエレーナ」〜ああ、僕にはわかる

  アイリッシュ・タイナン、ソフィー・ベヴァン(S) アンナ・ステファニー(Ms)
  イアン・ページ指揮クラシカル・オペラ・カンパニー
 録音:2010年1月20日、ウィグモア・ホール、ロンドン。
イェスティン・デイヴィス(CT)&アンサンブル・グァダーニ
 ブクステフーデ:主に向かって歓呼せよBuxWV64
 パーセル:不思議なものを知る優しき羊飼いたちよ Z.464 /ああ何と悲しきわが運命 Z.428a
 ブロウ:ロチェスター伯爵による悲歌
 ヘンデル:ドイツ語による9つのアリア集
  〔先なる日々の思いわずらい/戯れる波のきらめく輝き/かわいい矢車草の花/快い静けさ、安らぎの泉/
   歌え魂よ、神をたたえて/私の魂は見つつ聞く/うす暗い墓穴から来たおまえたち/快い茂みの中に/燃えるばら、大地の飾り〕
 パーセル:今や太陽はその光を覆い隠し(アンコール)
  イェスティン・デイヴィス(CT) アンサンブル・グァダーニ
 録音:2009年6月6日、ウィグモア・ホール、ロンドン。
ネルソン・ゲルネル〜ショパン
 ショパン:幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61//12の練習曲集 Op.10/
      2つの夜想曲 Op.62〔第17番 ロ長調 Op.62 No.1/第18番 ホ長調 Op.62 No.2〕/
      アンダンテ・スピアナートと華麗なるポロネーズ 変ホ長調 Op.22
 ラフマニノフ:前奏曲 ト長調 Op.32 No.5(アンコール)
 ショパン:前奏曲第24番 ニ短調 Op.28 No.24(アンコール)
  ネルソン・ゲルネル(P)
 録音:2009年10月1日、ウィグモア・ホール、ロンドン。
アンゲリカ・キルヒシュラーガー〜ヴォルフ&R.シュトラウス
 ヴォルフ:メーリケ詩集より〔旅路/春に/古い絵に/めぐりあい/見捨てられた娘/時は春〕/
      ケラーによる6つの古謡
〔お入りなさい、気高い戦士たち/恋人はフィンクのように歌う/明るい月の何と輝かしく/
                 炭焼きの女房は酔っている/朝霧のなかを私はさすらう/乳飲み子よ〕
 R.シュトラウス:
  4つの歌 Op.27〜ひそやかな誘い/はすの花びらよりの6つの歌 Op.19〜私の心は沈黙し冷える/
  5つの素朴な歌 Op.21〜あなたは私の心の王冠/6つの歌 Op.37〜わが子に/3つの歌 Op.43〜母親の自慢/
  4つの歌 Op.27〜憩え、わが心/4つの歌 Op.36〜15ペニヒで/4つの歌 Op.27 より〔あすの朝/ツェツィーリエ〕
 ヴォルフ:メーリケ詩集〜つきることのない愛(アンコール)
 R.シュトラウス:8つの歌 Op.10〜何もなく(アンコール)

  アンゲリカ・キルヒシュラーガー(Ms) ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 録音:2010年2月25日、ウィグモア・ホール、ロンドン。
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 全集 Vol.2
 〔第5番 ヘ長調 Op.24「春」/
  第2番 イ長調 Op.12 No.2/第10番 ト長調 Op.96〕
アリーナ・イブラギモワ(Vn)
セドリック・ティベルギアン(P)
 録音:2010年2月23日、ウィグモア・ホール、ロンドン。
ヘンデル:オラトリオ「時と悟りの勝利」HWV46a
 ルーシー・クロウ(S) ヒラリー・サマーズ(Ms)
 アンナ・ステファニー(A) アンドルー・ステープルズ(T)
 クリスティアン・カーニン(Cemb)指揮アーリー・オペラ・カンパニー
 録音:2010年1月29日、ウィグモア・ホール、ロンドン。
ブロウ「ヴィーナスとアドニス」
 ジョン・ブロウ:仮面劇「ヴィーナスとアドニス」(*)/クローエはアミンタを見つけた/
         ヴァイオリンと通奏低音のためのグラウンド ト短調
 ミシェル・ランベール:あなたのさげすみは毎日 / ロベール・ド・ヴィゼ:シャコンヌ
  ソフィー・ダーネマン(ヴィーナス;*) ロデリック・ウィリアムズ(アドニス;*)
  エリン・マハナン・トーマス(キューピッド;*)他
  エリザベス・ケニー(テオルボ/G)指揮シアター・オブ・ジ・エアー
 録音:2011年5月3日、ウィグモア・ホール、ロンドン。
シューベルト
 歌曲集「美しい水車小屋の娘」D.795
クリストファー・モルトマン(B)
グレアム・ジョンソン(P)
 録音:2010年12月8日、ウィグモア・ホール、ロンドン。
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 全集 Vol.3
 〔第9番 イ長調 Op.47「クロイツェル」/
  第3番 変ホ長調 Op.12 No.3/第6番 イ長調 Op.30 No.1〕
アリーナ・イブラギモワ(Vn)
セドリック・ティベルギアン(P)
 録音:2010年5月25日、ウィグモア・ホール、ロンドン。
シューベルト:歌曲集「冬の旅」D.911 クリストファー・モルトマン(B)
グレアム・ジョンソン(P)
 録音:2010年2月11日、ロンドン、ウィグモア・ホール。バリトン歌手モルトマンによるシューベルトの真髄に迫る3大歌曲集シリーズ、ドラマティックに聴かせた「美しい水車小屋の娘」(WHLIVE-0044)に続く第2弾。失恋し絶望の淵に立つ若者の孤独と苦悩を歌った24の連作歌曲集。モルトマンの艶と深みのある声で、シューベルトの繊細さや、作品に漂うほの暗い不安感を見事に表現している。そして長年多くの歌手の伴奏を務めているグレアム・ジョンソンの心に染み入るピアノの響きが、静かで深い感動を呼び起こす。クリストファー・モルトマンは、1997年イギリスのカーディフで行われる「シンガー・オブ・ザ・シンガー」で優勝し、その後ザルツブルク音楽祭の「ドン・ジョヴァンニ」新演出で批評家の高い評価を得た。ロイヤル・オペラハウスには度々登場し、グラウンドボーン音楽祭、バイエルン国立歌劇場、ベルリン国立歌劇場等の各有名歌劇場に出演。今最も注目を集めているバリトン歌手の一人。
WHLIVE-0047
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[WORLD]
北インド古典音楽〜ラーガ〔ラーガ「シャーム・シリー」/ラーガ「ピールー」/ラーガ「キルワーニ]〕
 アムジャッド・アリー・カーン、アマーン・アリー・カーン、
 アヤーン・アリ・カーン(サロード) サトヤジット・タルウォーカー(タブラ)
 録音:2010年4月8日、ロンドン、ウィグモア・ホール。サロードの巨匠アムジャッド・アリー・カーンとその息子であり弟子である兄弟アマーン・アリー・カーンとアヤーン・アリ・カーン、そしてダブラの名手スレシュ・タルウォーカーの息子サトヤジット・タルウォーカーによる北インド古典音楽ラーガの演奏。ラーガは北インド古典音楽の旋法で、数千あるとも言われている。またシタールと同様に北インドの古典音楽に欠かせない楽器サロード。瞑想的なサロードの響きと北インドの太鼓タブラによる不思議な世界に引き込まれるライヴ。
シューベルト
 春に D.882/漁師の歌 D.881/独りずまい D.800/夜の曲 D.672/シルヴィアに D.891
ベートーヴェン:歌曲集「遥かな恋人に」Op.98(全6曲)
ブリテン:ミケランジェロの7つのソネットOp.22
アーン:ヴェネツィア方言による6つの歌「ヴェネツィア」
伝承曲:ダニー・ボーイ
 マシュー・ポレンザーニ(T) ジュリアス・ドレイク(P)
 録音:2010年5月1日、ロンドン。米国イリノイ州、エヴァンズトン出身のテノール、マシュー・ポレンザーニのリサイタル。類稀な瑞々しい美声の持ち主で、モーツァルトを中心としたリリック・テノールの役で2000年代の最初の10年にメキメキと頭角を現した。2010年7月、トリノ・レージョ劇場来日公演でのヴェルディ「椿姫」のアルフレード、同年9月、コヴェント・ガーデン王立歌劇場来日公演でのマスネ「マノン」でのデ・グリューは、いずれもたいへん話題になった。オペラ歌手として高名なポレンザーニだが、リサイタルも積極的に行っている。その美声は、豊かな感性のシューベルトの歌曲も、情熱的なベートーヴェンも、どちらも魅力を引き立てている。また後半に、ブリテンの近代的美感に彩られたミケランジェロの7つのソネットと、素朴で親しみやすいヴェネツィア方言の歌曲集を配し、プログラミングにもセンスが光る。締め括りのダニー・ボーイはポレンザーニのアンコールの定番、しんみりと余韻を残して終る。今がまさに旬の美声テノールによる意欲的なリサイタル。
シューベルト:歌曲集「白鳥の歌」D.957 クリストファー・
 モルトマン(Br)
グレアム・ジョンソン(P)
 録音:2010年4月20日、ロンドン、ウィグモア・ホール。同年2月収録の「冬の旅」(WHLIVE-0046)、同年12月収録の「美しき水車小屋の娘」(WHLIVE-0044) に続く、モルトマン&ジョンソンによるシューベルト3大歌曲集プロジェクト完結篇。モルトマンは前2作を通じても濃やかな性格表現に長けていることをあらためて強く印象付けていたが、このたびも深みのある内容を聴かせてくれるものとおもわれる。
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集
 〔第1番 ト長調「雨の歌」Op.78 /第2番 イ長調 Op.100/第3番 ニ短調 Op.108〕
 アンソニー・マーウッド(Vn) アレクザンダー・マッジャー(P)
 録音:2010年9月19日、2011年1月9日、5月15日、ウィグモア・ホール、ロンドン、ライヴ。長きにわたりフロレスタン・トリオのヴァイオリニストを務めたアンソニー・マーウッドが、セルビア人ピアニスト、アレクザンダー・マッジャー〔代理店表記は『アレクサンダル・マジャール』〕と組んでブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲に挑戦した。録音としては現代作品や珍品の多かったマーウッドが、王道の難物ブラームスに正攻法で取り組んでいるが、これが驚くほど感動的。ウィグモア・ホールならではの暖かくブレンドされたサウンドで、いつまでも聴いていたくなる演奏。ピアノも出しゃばらずに十分雄弁な表現を聴かせてくれる。
ハイドン:弦楽四重奏曲第68番 変ホ長調 Op.64 No.6
シューマン:弦楽四重奏曲第1番 イ短調 Op.41 No.1
ドナルド・グラント(1980-):ムルロイへの挽歌
エリアスSQ
 録音:2010年9月12日、ウィグモア・ホール、ロンドン、ライヴ。1998年結成のエリアスSQによる若々しい演奏。ハイドンの明るい活気で爽快な気分となり、シューマンのロマンティックな歌に満ちた世界にたっぷり浸れる贅沢な時間を楽しめる。最後の作曲者グラントは同SQの第2ヴァイオリン奏者で、当曲は彼の故郷スコットランドのムルロイの丘に伝わるマクドネルの戦いを描いた、スコットランドの伝統調挽歌。ウィグモア・ホールの響きの良さも特筆。
ミア・パーション
 シューベルト:ズライカI/ガニュメート/ミニヨンの歌/憩なき愛/君は安らぎ/
        水の上で歌う/糸を紡ぐグレートヒェン/岩の上の羊飼い(*)
 グリーグ:6つのドイツ語の歌 Op.48
 シベリウス:春はいそぎ過ぎゆく Op.13 No.3 /初めての口づけ Op.37 No.1 /
      それは夢か Op.37 No.4 /そよげ葦 Op.36 No.3 /逢引から戻った娘 Op.37 No.5
 グリーグ:君を愛す Op.5 No.3(デンマーク語歌唱)

  ミア・パーション(S) ロジャー・ヴィーニョルズ(P) リチャード・ホスフォード(Cl;*)
 録音:2011年2月16日、ウィグモア・ホール、ロンドン、ライヴ。バッハ・コレギウム・ジャパンのカンタータ・シリーズでの独唱に加え、古今のオペラ両道でひっぱりだこの人気・実力ともに第1番のスター、ミア・パーションのリサイタル・ライヴ。シューベルト8曲をじっくり聴かせた後、グリーグのドイツ語歌曲でのやさしさと温かみにあふれる表現に酔わされ、さらにシベリウスのスウェーデン語歌曲で透きとおった叙情を堪能させる極上のひとときを楽しめる。さすが母国語、発音の素晴らしさに加え、感情表出のレベルが違う。アンコールはグリーグのあの名曲「君を愛す」。デンマーク語歌唱で、涙がでるほどピュアで感動的。
ジャック四重奏団
 リゲティ:弦楽四重奏曲第2番 / マティアス・ピンチャー:習作第4番「ヴェールについての考察」
 ケージ:4つのパートによる弦楽四重奏曲 /クセナキス:テトラス

  ジャックSQ
 録音:2010年9月12日、ウィグモア・ホール、ロンドン、ライヴ。まるでロックのように現代音楽を演奏するジャック四重奏団。技術、アンサンブルともに完璧ながら、その尖った音楽性がまさに今風。クセナキスの音楽を得意とし、弦楽四重奏のための作品全集のDVDも評価が高いものだった。今回のライヴ、コンサートでリゲティの猟奇的難曲をこの精密さで演奏できるとは驚愕のひとことに尽きる。
アンナ・カテリーナ・アントナッチ
 アーン(1874-1947):ヴェネツィア方言による6つの歌「ヴェネツィア」より
  〔まどろむ水の上に/小舟/警告/ゴンドラに乗った金髪の美少女/残念だ〕
 トスティ:アマランタの4つの歌 / チレア:セレナーデ/もういちど目覚めるとき/あなたの愛はもういらない
 L.レフィーチェ:雲の影 / A.チェスティ(1623-1669):歌劇「オロンテア」〜私の偶像のそばに
 レスピーギ:古い歌に寄せて / トスティ(1846-1916):マレキアーレ

  アンナ・カテリーナ・アントナッチ(S) ドナルド・スルゼン(P)
 録音:2011年12月5日、ウィグモア・ホール、ライヴ。バロック、古典派、近代歌曲と時代を問わぬ幅広いレパートリーを歌いこなし、人を蕩かすような妖艶な歌声で世界を魅了する注目の歌姫、アンナ・カテリーナ・アントナッチの2011年ライヴ。イタリア歌曲を中心としたこのコンサートでも、バロック中期のヴェネツィア楽派を代表するA.チェスティから、19世紀末に活躍した通俗歌曲の大家F.P.トスティにいたる多彩なプログラムを披露している。甘美かつ情熱的に歌い上げるイタリア歌曲の旋律に、ビゼーのカルメン役も得意とする艶やかなアントナッチの歌声はまさに適役!コンサートの最初から、マスネ風の甘美な旋律が魅力のアーンの名作「ヴェネツィア」で陶酔の世界へと一気に誘われる。アンコールとしてラストに歌ったトスティの「マレキアーレ」は、ナポリ方言の詩に基づく民謡的な旋律が絶品。妖艶でありながらも決して下品な歌声になることのない、アントナッチの美声に酔いしれる。ピアノ伴奏を担当するドナルド・スルゼンは、J.テイラー、L.エイキンなどとも共演を重ねる名手。控え目ながらも存在感のある丁寧な演奏でアントナッチのソロを引き立てている。
ロデリック・ウィリアムズ〜リーダーアーベント
 ヴォルフ:ハイゼによるイタリア歌曲集 より
  〔たたえよう、この世をつくりだしたものを/疲れた体をベッドに投げだしたかと思うと/
   仲間よ、僧衣をつけよう/恋人の死を見たいなら/全身を花に覆われて私は死にたい/セレナードを皆さんに〕
 コルンゴルド:別れの歌 Op.4(全曲) / シューマン:12の詩 Op.35(全曲)
 マーラー:若き日の歌 より〔いたずらな子をしつけるために/思い出/私は緑の森を楽しく歩いた/外へ、外へ〕

  ロデリック・ウィリアムズ(Br) ヘルムート・ドイチュ(P)
 録音:2011年2月25日、ウィグモア・ホール、ライヴ。世界的バリトン歌手ロデリック・ウィリアムズによる、歌曲の粋を詰め込み絶賛されたリートの夕べ。シューベルト、シューマンから綿々と受け継がれていくドイツ・リートの流れを感じられるプログラムと言えるだろう。特に、コルンゴルドの「別れの歌」は、マーラーの響きを強く思わせる妖しくも美しい旋律が絶品。哀しくも甘美なピアノの音の運びに乗って、真綿にくるむように優しく歌い上げていくウィリアムズの深い深い歌声にじっくりと聴き入る。ウィリアムズはひとつひとつの歌詞を丁寧に歌い込んでおり、ヘルムート・ドイチュのピアノと共に濃厚なアンサンブルを作り上げている。日本ではバッハ・コレギウム・ジャパンとも共演を重ねていることでも注目され多くの聴衆を魅了する薫り高い美声を、本アルバムでもたっぷりと披露してくれている。
ヴェンゲーロフ、ロンドン復活リサイタル
 J.S.バッハ:パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調「クロイツェル」Op.47
 ヴィエニャフスキ:スケルツォ=タランテラOp.16 (*)
 ブラームス:ハンガリー舞曲第1番 ト短調(*)
  マキシム・ヴェンゲーロフ(Vn) イタマール・ゴラン(P)
 録音:2012年4月5日、ウィグモア・ホール、ライヴ。(*)はアンコール。2008年に肩の故障でヴァイオリニストとして引退表明をしていたマキシム・ヴェンゲーロフが2012年完全復活を遂げた。日本では10月に来日し、東京・京都でリサイタルを行い、聴衆を熱狂と感動の渦に巻き込んだ。このアルバムは、日本より一足先に行ったロンドンでのライヴ。曲目は来日時の演目に含まれていたものだが、ロンドンの聴衆も彼の復活を持ち望んでおり、開演前にはロビーを越えウィグモア通りをぐるっと回る程の長蛇の列をなし、会場は満員御礼の高揚感で溢れていたようだ。ヴェンゲーロフの魅力は華麗なテクニックでヴァイオリニスティックに聴かせるのが魅力だったが、ヴァイオリニストとして休養中は指揮や教育活動に力を入れていたということもあり、安定した懐の深い音楽性を見せてくれている。パルティータは、ゆったりとしたテンポでじっくり弾いて聴かせ、一転「クロイツェル・ソナタ」では、ピアノのイタマール・ゴランと一体となった劇的な緊張感と迫力で圧巻の演奏を披露している。アンコールのヴィエニャフスキとブラームスまで一気に聴かせ、1枚聴き終える頃にはヴェンゲーロフに魅了されてしまうことだろう。ヴェンゲーロフのヴァイオリニストとしての第2ステージに大いに期待できる内容。
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 D.911 アリス・クート(Ms)
ジュリアス・ドレイク(P)
 録音:2012年1月26日、28日、ウィグモアホール、ロンドン、ライヴ。イギリスのメゾ・ソプラノ、アリス・クートによる「冬の旅」。女声版「冬の旅」といえば往年の名ソプラノ、ロッテ・レーマンや1994年に引退したドイツのメゾ・ソプラノ、クリスタ・ルートヴィヒの録音が注目され、その後ファスベンダーや白井光子らの録音も発表されている。またウィグモアホールでは、1993年にクリスタ・ルートヴィヒが「冬の旅」でリサイタイルを行っている。それを引き継ぐかたちで、アリス・クートが2012年に、長年温めていたプログラムで挑んだ。丁寧に歌い上げる歌唱が聴き手の感性に強く訴えかけ、クートの感情と知性が一体となった表現は、作品の魅力を深く味わう事が出来る。またピアノ伴奏者としてシューベルトの歌曲に深い理解があるジュリアス・ドレイクの好演も光る。
シモン・トルプチェスキ
 シューベルト:16のドイツ舞曲 D.783 /「さすらい人」幻想曲 D.760
 J.S.バッハ/リスト編曲:前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543
 リスト:ペトラルカのソネット第104番/エステ荘の噴水/ハンガリー狂詩曲第2番 嬰ハ短調 S.244
 シューベルト/リスト編曲:セレナーデ(*) / ショパン:前奏曲 ニ短調 Op.28 No.4 (*)

  シモン・トルプチェスキ(P)
 録音:2012年3月18日、ウィグモアホール、ロンドン、ライヴ。(*)はアンコール(曲紹介の音声含む)。1979年マケドニア生まれのピアニスト、シモン・トルプチェスキ。2001年ロンドンで行われた世界ピアノ・コンクールで優勝し、その後世界的なコンクールで数々の賞を獲得している実力派。今回のプログラムは、高度なテクニックと柔軟な音楽性を要する超絶技巧作品ばかり。トルプチェスキは生命力に満ちた歌心でシューベルトの2作品を仕上げており、特に「さすらい人」幻想曲では、この奥深い作品を卓越した技巧と表現力によって、ピアノから輝かしい響きを存分に引き出している。そしてリストの作品では、トルプチェスキの魅力が全面に出た勢いのある演奏を聴かせてくれる。華やかで技巧的なパッセージが効果的に散りばめられた「ハンガリー狂詩曲第2番」では、抜群のテクニックで、細部のニュアンスが多彩な演奏を披露している。
シューマンヴァイオリン・ソナタ集
 〔第1番 イ短調 Op.105 /第2番 ニ短調 Op.121 /第3番 イ短調 WoO 27 〕
   アントニー・マーウッド(Vn) アレクサンダル・マジャール(P)
 録音:2010年9月19日、2011年1月9日、5月15日。2012年に解散した名ピアノ三重奏団フロレスタン・トリオのヴァイオリニストを務めていたアントニー・マーウッドによるシューマンのヴァイオリン・ソナタ集。前回のブラームスのヴァイオリン・ソナタ(WHLIVE-0050)同様セルビア人ピアニスト、アレクサンダル・マジャールが伴奏を担当。シューマンはヴァイオリン・ソナタを3曲書いている。友人アルベルト・ディートリヒとブラームスと3人で共作した「F.A.E.ソナタ」を自身で編集した第3番は近年まで演奏される機会は無かった。情熱と気迫に満ちた3楽章編成の第1番。シューマンのほの暗いロマンティシズムと天才的な音楽家の孤独な叫びが感じられる4楽章編成の第2番。シューマンの本質をとらえながら、切れよく情感溢れる演奏で聴かせる。
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲 コリン・カー(Vc)
 録音:2012年5月5日、ウィグモア・ホール、ライヴ。使用楽器:マッテオ・ゴフリラー。モーリス・ジャンドロンとウィリアム・プリースに師事し、ヨーロッパ中の主要なコンサート・ホールや音楽祭に出演、英国王立音楽院の教授を務め、英国で絶大なる人気を誇るチェリスト、コリン・カーによるバッハの無伴奏チェロ組曲ライヴ。『私は何十年もの間この作品を演奏してきました。こんなにも親しまれている作品は他にありません。何度も演奏していますが、その度に音楽から得る印象は異なります。このレコーディングでも、第5組曲のアルマンドで最初に録音した演奏と最後に録音した演奏時間が異なっていました。私が選んだテイクは前のものより35秒速い最後に録音したものでした。その方が断然良い演奏だったのです。私はこの偶然を非常に喜びました。私は演奏にあたっていつも細心の注意を払い、熟考し丁寧に演奏します。しかしこの様な嬉しい出来事が起こるのです。まさにパラドックス!』(コリン・カー)


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