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TIMPANI
特記以外 1枚あたり¥11000(税抜¥10000)




 1990年に創業、近現代作品を得意とするフランスのレーベル。
 #2012年12月に国内代理店が変更となり、旧・代理店が発売していた国内仕様盤(記号:M1C)は全点廃盤となりました。
 #2022年10月追記:当レーベルは2019年以降新譜をリリースしていませんが、2022年現在公式サイトは消滅(ドメイン売出し中)で接続できなくなっており、このままダウンロード品は販売が継続されつつも、実商品CDに関しては流通在庫限りで廃盤・終売となる可能性が高いように思われます。下記アイテムも、古いもののみならず発売が新しいものも入手が徐々に出来なくなっていますので(最終発売盤も入手不能)、ご注文可能なものでも入手できない場合はご容赦ください。

1C-1001「フルトヴェングラー:ヴァイオリン・ソナタ第2番」→3C-1092 [3C-3092] でセット化再発売
フランソワ・ケルドンクフ〜
 ブラームス:ピアノ作品集 Vol.1

 ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調Op.5/
 4つのバラードOp.10
フランソワ・ケルドンクフ(P)
 発売:1990年/録音:DDD。
カーロイ・モクシャーリ〜
 リスト:トランスクリプションとパラフレーズ

 「ノルマ」の回想(原曲:ベッリーニ)/
 春(原曲:ショパン)/
 「リゴレット」〜演奏会用パラフレーズ
  (原曲:ヴェルディ)/
 春の夜(原曲:シューマン)/
 ファウスト交響曲〜グレートヒェン
  (原曲:リスト/カーロイ・モクシャーリ編曲)/
 愛の歌(原曲:シューマン)/
 「トリスタンとイゾルデ」
   〜愛の死(原曲:ワーグナー)
カーロイ・モクシャーリ(P)
 録音:1990年11月13日-15日、サル・アディアール、パリ、DDD。特記以外はリスト編曲による。
ベルク、デュティユー、ヴェーベルン:
 弦楽四重奏のための作品集

 ベルク:抒情組曲
 デュティユー:夜はかくの如く
 ヴェーベルン:緩徐楽章
ルートヴィヒSQ
 録音:1991年頃、DDD。
1C-1006「ヴィエルヌ&ダンディ:チェロ・ソナタ/他」→ヴィエルヌ作品のみ、「ヴィエルヌ:室内楽作品集」(2C-2098)でセット化再発売(ダンディのソナタは廃盤中)。
1C-1007「ウェーバー:ピアノを伴う室内楽作品集」→廃盤
1C-1008「オネゲル:ヴァイオリン・ソナタ集」→「オネゲル:室内楽作品全集」(4C-1079)でセット化再発売
1C-1009「オネゲル:ヴィオラ・ソナタ&チェロ・ソナタ/コントラバスとピアノのための前奏曲/2つのヴァイオリンのためのソナタ/他」→「オネゲル:室内楽作品全集」(4C-1079)でセット化再発売
1C-1010「オネゲル:管楽器とピアノのためのソナタ集/他」→「オネゲル:室内楽作品全集」(4C-1079)でセット化再発売
1C-1011「オネゲル:弦楽四重奏曲集/他」→「オネゲル:室内楽作品全集」(4C-1079)でセット化再発売
1C-1013「アルカン:室内楽作品集」→1C-1139で再発売
フランソワ・ケルドンクフ〜
 ブラームス:ピアノ作品集 Vol.2

 ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調Op.1/
 スケルツォOp.4/
 ピアノ・ソナタ第2番 嬰へ短調Op.2
フランソワ・ケルドンクフ(P)
 録音:1991年-1992年頃、DDD。
1C-1015「オネゲル:歌曲全集」→1C-1140で再発売
1C-1016「オネゲル:バレエ=ドラマ『セミラミス』」→廃盤
1C-1018「フルトヴェングラー:ピアノ五重奏曲」→3C-1092 [3C-3092] でセット化再発売
1C-10191C-2019「ヴィエルヌ:室内楽全集」→2C-2098でセット化再発売
1C-1020「サティ:ソクラテス/他」→1C-1141で再発売
1C-1021「ポール・ル・フレム:管弦楽作品集」→1C-1123で再発売
1C-1022「ミヨー:歌曲集」→1C-1142で再発売
1C-1023「ヴィエルヌ:ピアノ作品全集」→2C-2223で再発売
1C-1025「ジャン・クラ:歌曲集」→1C-1085で再発売
1C-1027「ジョリヴェ:弦楽オーケストラのための作品全集」→1C-1143で再発売
2C-2028「ショーソン:歌曲全集」→2C-2132で再発売
1C-1029「フルトヴェングラー:ヴァイオリン・ソナタ第1番」→3C-1092 [3C-3092] でセット化再発売
1C-1030「モーリス・エマニュエル:歌曲集」→ 1C-1198で再発売
1C-1033「ジャン・クラ:ピアノ作品集」→1C-1087で再発売
1C-1034「ロパルツ:管弦楽作品集」→1C-1126で再発売
1C-1036「ヴィエルヌ:管弦楽作品集」→1C-1127で再発売
2C-2037「ジャン・クラ:管弦楽作品集〔航海日誌/伝説/ピアノ協奏曲/他〕」→2C-2088で再発売
1C-1038「シャブリエ:歌曲集」→1C-1144で再発売
1C-1039「オアナ:チェロ協奏曲/ピアノ協奏曲/他」→1C-1155で再発売
1C-1040「ヴィエルヌ:歌曲集」→1C-1145で再発売
1C-1041「プーランク:模範的な動物たち/シンフォニエッタ」→1C-1146で再発売
1C-1042「リリ・ブーランジェ:作品集」→1C-1128で再発売
1C-1043
廃盤
ライネッケ
 ホルンとオーボエとピアノのための三重奏曲/
 ホルンとピアノのための夜想曲/
 ホルンとクラリネットとピアノのための三重奏曲
リュック・ヴァン・マルク(Hr)
ファブリス・メリノン(Ob)
オリヴィエ・ダルトヴェル(Cl)
リュック・ドヴォ(P)
1C-1044「オアナ:作品集」→1C-1147で再発売
モーリス・ドラージュ(1879-1961):歌曲集(全30曲)
 インドの4つの詩(1912)/3つのメロディ/3つの詩/満悦/子供/7つの俳諧(1923)/
 ロンサールと女神 [Ronsard à sa muse] /我が愛しき人の歌 [La chanson de ma mie] /
 アヴィニョンの娘たち/ジャン・ド・ラ・フォンテーヌの2つの寓話(1948)/
 波濤を越えて(1924)(*)/Les Colombes / Trois Poèmes désenchantés(1955)/侍の死

  サンドリーヌ・ピオー(S) ジャン・ポール・フシェクール(T)
  ビリー・エイディ(P)
 録音:1998年9月、ヴィラ・ルヴィニー、ルクセンブルク。世界初録音だった物。異国趣味情緒たっぷり、ラヴェルを信奉したドラーシュの歌曲集。(*)はメキシコの作曲家フベンティノ・ロサス〔ローサス〕(1868-1894) 作曲の有名なワルツ(1884)と全く同一の題名。ローサスの作品より後に書かれてはいるが、この訳を当てるのが適当かは不明。
1C-1046「リリ・ブーランジェ:詩篇集/他」→1C-1148で再発売
1C-1047
廃盤
ロパルツ:
 ピアノ三重奏曲(*)/
 前奏曲、海画と海(*)/
 弦楽四重奏曲第4番(#)
アンサンブル・スタニスラス
スタニスラスSQ
 録音:1995年。師フランクの厳格さと、清らかな抒情性をたたえた品格あるロパルツの室内楽作品集。
 (*)は1C-1118で再発されています。また、(#)は2005年-2006年に再録音しています(1C-1115)
1C-1048
廃盤
エディト・カナート・デ・チジ(1950-):
 ヴァイオリン協奏曲「 Exultet 」(1995)(*)/
 12の弦のための「 Sioël 」(1992)/
 チェロ協奏曲「 Moïra 」(1998)(#)
ローラン・コルシア(Vn;*)
ソニア・
 ヴィーダー=アサートン(Vc;#)
パスカル・ロフェ指揮
ロレーヌpo.
1C-1049「オーリック:歌曲集」→1C-1156で再発売
1C-1050「オネゲル:世界の戯れの物語/コンチェルト・ダ・カメラ」→1C-1129で再発売
1C-1051「ギー・サクルル:歌曲集」→1C-1168で再発売
1C-1052「ブロッホ:管弦楽&管弦楽伴奏声楽曲集」→1C-1149で再発売
1C-1053「デュパルク:歌曲集」→1C-1180で再発売
ブゾーニ:
 歌劇「嫁選び」〜組曲/
 武装した組曲
ジャン・フランソワ・
 アントニオーリ指揮
ティミショアラpo.
 歌劇「嫁選び」はE.T.A.ホフマンの作品を元にブゾーニがつくった魔法使いの絡む恋物語。バレンボイム指揮で歌劇全曲も録音されている。
 #レーベルでは廃盤となったため、流通在庫限りです。
ジェラール・ガスパリアン(1960-):
  A管クラリネットとピアノのための「幕間」
  メーリケの詩による連作歌曲
   [問いと応え/満たされぬ愛/さらば/教会の塔で]
  フルートとピアノのための「推進」
  4つのサクソフォーンとピアノのための五重奏曲
  ピアノのためのバラード
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
シルヴィー・ユー(Cl)
マリエ・コバヤシ(Ms)
エマニュエル・オフェール(Fl)
永野英樹(P)
ジャン・テル=メルゲリアン(Vn)
ヨーコ・ヤマザキ(P)
ジェラール・ガスパリアン(P)
ジャン・ルデュー・
 サクソフォンSQ
 フランス現代作曲家ジェラール・ガスパリアンの様々な編成による作品集。注目のピアニスト永井英樹をはじめ、実力派日本人アーティストも多数参加。
 #レーベルでは廃盤となったため、流通在庫限りです。
モーリス・オアナ(1914-1992):
 奇跡の書(管弦楽のための)/
 タマリットの書(チェロと管弦楽のための)(*)/
 シナクシス(2台のピアノ、
  4人の打楽器奏者と管弦楽のための)(+)
アンッシ・
 カルットゥネン(Vc;*)
パスカル・ドワイヨン、
クリスティアン・
 イヴァルディ(P;+)
べアトリス・ドーダン&
 ルクセンブルクpo.の
  打楽器奏者たち(Perc;+)
アルトゥーロ・タマヨ指揮
ルクセンブルクpo.
 録音:2000年1月&2月、ルクセンブルク音楽院。
1C-1057「クセナキス:管弦楽作品集 Vol.1」→1C-1164で再発売
アンドレ・カプレ(1878-1925):歌曲集
 歌曲集「古い宝石箱」[夢/子守歌/暗い森で/森]
 来たれ!見えざる笛・・・(*)/
 悲しみの十字架/苦悩/傾聴(*)
 歌曲集「ラ・フォンテーヌの3つの寓話」
  [からすと狐/蟻ときりぎりす/狼と子羊]
 歌曲集「5つのフランス語のバラッド」
  [夜明けの鐘/輪になって/我らの藁葺きのコテージ/
   真夏の夜の夢/船上の別れ]
リオネル・ペントル(Br)
アラン・ジャコン(P)
エティエンヌ・
 プラスマン(Fl;*)
 ジャン・クラ、モーリス・ドラージュ、リリ・ブーランジェ、ルイ・ヴィエルヌ、オネゲル、モーリス・エマニュエル、ジョルジュ・オーリックなどのフランス歌曲を取り上げ、カタログの欠落を埋める意味からも貴重なTIMPANIレーベルの歌曲シリーズ。 今回取り上げられたのはアンドレ・カプレ。ドビュッシーと親交があり、印象主義的な手法を用い、神秘主義的な題材を選択する作曲家。このシリーズ、今日のフランス音楽界の第一線で活躍する歌手が多く起用されていることでも評価が高い。リオネル・ペントルはこれまでジャン・クラ(1C-1025)、モーリス・エマニュエル(1C-1030)でも名唱を披露してきた、おなじみのバリトン。フランスのバリトンらしい軽やかな表現が快い。
1C-1059「ピエルネ:バレエ『シダリースと牧羊神』」→1C-1174で再発売
1C-1060「マルティヌー:室内楽曲集 Vol.1」→1C-1130で再発売
プーランク:歌曲集
  月並み(バナリテ)
  [オルケニーゼの歌/ホテル/
   ワロン地方の小さな沼/パリへの旅/すすり泣き]
  村人の歌
  [目の粗い「ふるい」の歌/祭りに行く若者/
   美しい春/乞食/浮気娘の歌/軍曹の帰還/
   そんな日、そんな夜/よい一日/割れた貝殻/
   破れた旗のような額/瓦をふいた家型の馬車/
   まっしぐらに/道ばたの草/君を愛したい、それだけ/
   熱烈で残忍な人/ふたりは夜を作った]
  陽気な歌
  [浮気な情婦/酒の歌/マドリガル/
   運命の女神への祈り/酒盛りのクプレ/
   オフランド(捧げ物)/美しい青春/セレナード]
  カリグラム
  [スパイする女/変容/南に向かって/雨が降る/
   追放された美女/蝉のように/旅]
ピエール・イヴ・
 プリュヴォー(Br)
シャルル・ボイセ(P)
1C-1062「クセナキス:管弦楽作品全集 Vol.2」→1C-1158で再発売
1C-1063
廃盤/入手不能
ジェルメーヌ・タイユフェール(1892-1983):ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための作品集

  クリスティーナ・アリアーニョ(P)
  マッシモ・マラン(Vn) マヌエル・ツィガンテ(Vc)
2C-2064「ルーセル:歌曲全集」→2C-2150で再発売
2C-2065
buyボタン
(2CD)
ジョゼフ=ギィ・ロパルツ(1864-1955):歌劇「故郷」
 (シャルル・ル・ゴフィックによる3幕4場の抒情劇)
  ミレイユ・デルンシュ(S) ジル・ラゴン(T) オリヴィエ・ラルエット(Br)
  ジャン=イヴ・オッソンス指揮ルクセンブルクpo.
 パリ音楽院でフランクの弟子として学んだロパルツは、印象派が台頭した後もフォーレやフランクに連なる後期ロマン派+循環形式の作風を用いていた。いわば遅く来たロマン派の一人。そんなロパルツのオペラ「故郷」の世界初録音。合唱曲や宗教作品を除き、今日ではあまり演奏されることのないロパルツ作品だが、様々なジャンルに200以上の作品が残っているだけに、その開拓は21世紀、これからの課題になりそうだ。TIMPANIレーベルからは、これまで管弦楽作品集(1C-1034→1C-1126)、室内楽作品集(1C-1047; 廃盤)がリリースされているが、いずれも貴重な録音として高い評価を得た。
 このオペラはロパルツがナンシー音楽院の院長をつとめていた時期(1894-1919)に書かれた作品で、歌手はソプラノ、テノール、バリトンのわずか3人しか用いられない。ミンコフスキとの共演でグルックを歌い脚光を浴びたデルンシュ、パリ・シャトレ座で活躍するラゴン、リュリからコンテンポラリー作品まで、幅広いレパートリーを誇り、ヤーコプスとの共演でも注目されているラルエット、トゥールーズ生まれで、ヨーロッパ各地のオペラハウスでフランス音楽のスペシャリストとして活躍する若手指揮者オッソンスと、すべてフランス勢アーティストによるこの録音は、コアなフランス音楽ファンに大いに歓迎されることだろう。歌詞はフランス語。英語の対訳がブックレットに収められている。
1C-1066「ジャン・クラ:ピアノ五重奏曲/弦楽四重奏曲」→1C-1134で再発売
1C-1067「マニャール:管弦楽作品集」→1C-1171で再発売
1C-1068「クセナキス:管弦楽作品全集 Vol.3」→1C-1131で再発売
1C-1069「オアナ:チェンバロ作品集」→1C-1161で再発売
アンリ・ソーゲ(1901-1989):歌曲集
 印象派の詩による6つの歌/孤島/内部の空間/
 強さと弱点/月明かりの下で/いやな奴
ジャン=フランソワ・
 ガルデイユ(Br)
ビリー・エイディ(P)
 ソーゲはサティに師事している。
1C-1071「オアナ:室内楽作品全集」→1C-1137で再発売
ガブリエル・デュポン(1878-1914):
 ピアノと弦楽四重奏のための詩曲(*)
 ピアノ組曲「砂丘にたつ丘」
フランソワ・ケドルンキュフ(P)
ルーヴィニSQ(*)
1C-1073「ロパルツ:管弦楽作品集」→1C-1157で再発売
1C-1074
廃盤
ジェルメーヌ・タイユフェール(1892-1983):ピアノ作品集
 即興曲/ロマンス/牧歌 ニ長調/ドビュッシーへのオマージュ/シシリエンヌ/
 フランスの花/田園の演奏会/アルザスの家で/遅いワルツ/パルティータ/他
  クリスティーナ・アリアーノ(P)
クラウス・フーバー(1924-):
 大管弦楽のためのテネブレ
 ピアノと17人の奏者のための室内協奏曲「INTARSI」
 管弦楽のための3つの小品「PROTUBERANZEN」
 ハープ、ホルンと室内管弦楽のための
  「ジェイムズ・ジョイス・チェンバー・ミュージック」
ミヒャエル・ヴェンデベルク(P)
ジョヴァンナ・レイターノ(Hp)
ミクローシュ・ナジ(Hr)
アルトゥーロ・タマヨ指揮
ルクセンブルクpo.
 クラウス・フーバーは武生国際音楽祭にも参加するなど、日本でもおなじみの作曲家だが、カタログを眺めてみるとディスクは室内楽や合唱作品が中心でオーケストラ作品は意外にリリースされていないようだ。クセナキス作品集で空前のヒットを放ったタマヨ&ルクセンブルクのコンビによる演奏は今回も鮮烈そのもの。「テネブレ」での猛烈なクラスター音響は背筋が凍りつきそうな迫力。かと思えば文豪ジェイムズ・ジョイスに寄せて書いた最後の曲では静謐な世界が出現する。なお、この曲ではバボラークに対抗できる存在と評判の天才ホルン奏者ナジの参加も注目に値する。
ポール・ル・フレム(1881-1984):
 ピアノ五重奏曲 ホ短調(*)
 ヴァイオリン・ソナタ ト短調(+)
フィリップ・コック(Vn;+)
アラン・ジャコン(P)
ルービニュイSQ(*)
 録音:2003年11月-2004年1月、ルクセンブルク。ポール・ル・フレムはラヴェルより6歳年下。にもかかわらず、1984年まで生きていたわけだから「印象派」の最後の生き残りでもあった(享年103歳)。大戦などの事情で作曲を中断していた時期もあるせいか、録音された曲はあまり多くないが、ティンパニ・レーベルが「管弦楽作品集」(1C-1021/1C-1123)に続いて、すばらしい室内楽作品を録音してくれたことを喜びたい。2曲とも現行のインターナショナル・カタログには載っていないから、入手できる唯一の録音としても貴重。ドビュッシー、ラヴェル、ショーソン、アーンなど、フランスの室内楽作品を愛好する方に強くお薦めできる一枚。
2C-2083
buyボタン
(2CD)
フォーレ:
 8つの小品 Op.84/主題と変奏 嬰ハ短調 Op.73/
 夜想曲(全13曲)/9つの前奏曲 Op.103
ジャン=ポール・セヴィラ(P)
 ジャン=ポール・セヴィラは1959年ジュネーヴ国際音楽コンクールで1位なしの2位を受賞、現在オタワ大学名誉教授。
3C-3078
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(3CD)
ジャン・クラ(1879-1932):
 歌劇「ポリフェーム」
アルマンド・アラピアン
 :ポリュフェーメ
ソフィー・マリン・デゴール
 :ガラテア
ヤン・ブロン:アシス
ヴァレリー・デビゼ:リカ/他
ブラムウェル・トーヴィー指揮
ルクセンブルクpo.&cho.
 生涯を通じて海軍に従事し、少将の地位まで得たジャン・クラだが、作曲はほとんど独学で、音楽家ではわずかに親交のあったデュパルクに短期間師事しただけだという。そんなクラの作品の復権にひとかたならぬ情熱を傾けるTimpaniレーベルのシリーズ第5弾。アルベール・サマンの台本を用いた全3幕、CD3枚に及ぶ大規模なこのオペラ、クラの代表作にというにふさわしい。1921年にパリ市賞を受賞、翌年12月にはオペラ=コミック座で特別上演されている。だがしかし、録音にはついぞ恵まれなかったようだ。よってこの傑作が入念なセッション録音で実現したのはフランス音楽の愛好家にとって朗報に違いない。ドビュッシーやデュパルクなど、フランスの声楽作品が好きな人なら、絶対に見逃せない作品だし、そのオーケストレーションも、ドビュッシーの「海」や、ラヴェル「ダフニスとクロエ」、イベール「寄港地」といった名作群にも負けない、色彩感覚に溢れ、洗練されたもの。
4C-1079
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(4CD)
3CD価格
アルテュール・オネゲル(1892-1955):室内楽作品集
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 ハ短調 H.17
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 H.143
 ヴァイオリン・ソナタ第2番 ロ長調 H.24
 コンクールの小品 H.179
 ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調 H.3
 アリオーソ H.214
ドン=スク・カン(Vn)
パスカル・ドワイヨン(P)
ラファエル・
 ウォルフィッシュ(Vc)
アラン・マリオン(Fl)
ミシェル・アリニヨン(Cl)
ミシェル・ベッケ(Tb)
近藤フサコ(Ms)
ルートヴィヒSQ
 2つのヴァイオリンのためのソナティネ ト長調 H.29
 ヴァイオリンとチェロのためのソナティネ ホ短調 H.80
 無伴奏チェロのためのパドゥアーナ ト長調 H.181
 チェロ・ソナタ ニ短調 H.20
 コントラバスとピアノのための前奏曲 ホ短調 H.79
 ヴィオラ・ソナタ H.28
 ピアノ三重奏のためのアリオーソ H.214
 クラリネットとピアノのためのソナティネ H.42
 2つのフルート、
  クラリネット、ピアノのための狂詩曲 H.143
 無伴奏フルートのための「牝山羊の踊り」H.39
 フルートとピアノのためのロマンス H.211
 2つの楽器とピアノのための小組曲 H.89
 ピッコロ、オーボエ(イングリッシュホルン)、
  ヴァイオリン、チェロのための「3つの対位法」
 フルート、チェレスタ、
  ヴァイオリン、ヴィオラのための「対話」H.216
 ハープ、ヴァイオリン、
  ヴィオラ、チェロのための「序奏と踊り」H.217
 トランペットと
  ピアノのための「イントラーダ」変ロ長調 H.193
 トロンボーンとピアノのための
  「Hommage du trombone, exprimant la tristesse
   de l'auteur absent」H.59
 弦楽四重奏のための「私には誠実な恋人がいる」H.74
 ロンサールの歌 H.54
 独唱、フルート、弦楽四重奏のための「小さな人魚」H.63
 弦楽四重奏曲第1番 ハ短調 H.15
 同第2番 ニ長調 H.103/同第3番 H.114
 ニューヨークの復活祭 H.30
 Timpaniレーベルのオネゲルの室内楽作品録音を集大成したセット。なお、レーベルの番号付記法則に従うと、4枚組なので 4C-4079が正しいようにも思え、レーベルのサイトでもそのように記載されているが、国内代理店を含む各国の流通業者では上記番号で取り扱っている。
デオダ・ド・セヴラック(1873-1921):ピアノ作品集
 ひなたで水浴びする女たち
  (バニュルス=シュル=メルの思い出)/
 5つの絵画的練習曲「セルダーニャ」
  [二輪馬車にて/祭/遍歴楽師と落ち穂広いの女/
  リィヴィアのキリスト像の前のらば引きたち/
  らば引きたちの帰還]/
 夾竹桃の下で(カタルーニャ海岸の謝肉祭の調べ)/
 騒ぎ立てるニンフ、あるいは不謹慎な牧羊神
ビリー・エイディ(P)
 録音:2000年8月、パリ、IRCAM。かつてOgamレーベルからリリースされていた音源。
アルベール・ルーセル(1869-1937):
 詩篇80/異教徒の祭典のためのファンファーレ
 フランク族の軍歌/バレエ「エネアス」
ベンジャミン・
 バターフィールド(T)
ブラムウェル・トーヴィー指揮
ルクセンブルクpo.
ヨーロッパ合唱アカデミー
 近年まれにみる充実ぶりを示すルクセンブルク・フィルハーモニックの最新作。新音楽監督ブラムウェル・トーヴィーによる第2弾。
 交響曲は全曲録音を敢行したヤノフスキ、デュトワなどそれなりに選択肢もあるルーセルだが、それ以外のジャンルはまだまだの感が強いだけに、このアルバムの登場はフランス音楽ファンに大いに歓迎されそうだ。「詩篇80番」は、古いマルティノン盤をようやく凌駕してくれそうな優れた演奏。そして「異教徒の祭典のためのファンファーレ」はティンパニが4組も用いられており、その効果がすさまじい。「フランク族の軍歌」は男声合唱のための作品で、スコアに金管楽器と打楽器は「随意」と指定されているが、ここではそれらを加えて演奏している。作曲者晩年のバレエ音楽「エネアス」は37分の大作。晩年まで循環形式にこだわったルーセルの、フランクやダンディからの影響がはっきり刻印された名作。
1C-1084「クセナキス:第2ピアノ協奏曲「エリフソン」他」→1C-1136で再発売
ジャン・クラ(1879-1932):歌曲集
 5つの四行詩/パンの笛/噴水/叙情詩の捧げ物/
 夕暮れの甘美さ/海の黄昏/映像/2つの歌
カトリーヌ・エストレル(S)
リオネル・ペアントル(Br)
アラン・ジャコン(P)
シモン・スタンシュ・シリンクス
 (パンフルート)
ジャン=マルク・
 フィリップス(Vn)
ピエール・レネールト(Va)
アンリ・ドマルケット(Vc)
 旧品番:1C-1025(廃盤)のディジパック化再発売。
イヴォ・マレク(1925-):
 管弦楽のための「ソノリス・カウサ」/
 ヴァイオリンと管弦楽のための
  「オッターヴァ・アルタ」/
 管弦楽のための「エクゼンプラ」
ラファエル・オレグ(Vn)
アルトゥーロ・タマヨ指揮
ルクセンブルクpo.
 クロアチアの作曲家イヴォ・マレクの生誕80年を記念して制作され、ディアパゾン・ドールで高い評価を受けたCD。演奏は1986年チャイコフスキー国際コンクール、ヴァイオリン部門の覇者ラファエル・オレグと、クセナキス作品集でお馴染みのタマヨ&ルクセンブルク・フィルの共演。
ジャン・クラ(1879-1932):ピアノ作品集
 ダンス〔第1番−第4番〕/海の風景〔第1番/第2番〕/私的な詩
  アラン・ジャコン(P)
 録音:1995年10月16日-17日、劇場、ポワシー [Théatre de Poissy] フランス。旧品番:1C-1033
2C-2088
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(2CD)
ジャン・クラ(1879-1932):管弦楽作品集
 航海日誌/子供の魂/チェロと管弦楽のための「伝説」/ピアノ協奏曲
  アンリ・ドマルケット(Vc) アラン・ジャコン(P)
  ジャン=フランソワ・アントニオーニ指揮ルクセンブルクpo.
 録音:1996年7月、9月、ルクセンブルク音楽院。旧品番:2C-2037。#2088も廃盤&入手不能となった可能性があります。また、入手出来る場合は2037の方をお送りする可能性があります。
ガブリエル・デュポン(1878-1914):歌曲集
 雨/秋の歌/暖炉/運命に/マンドリン/死者たちの日/
 アニー/夜に/怯え/動物の世界/秋の詩/冬の一日/
 雨にぬれた庭/優しさ(1908)/ナッツの実の歌/
 2つのメロディー/アルフレド・ドゥ・ミュゼの2つの詩/
 優しさ(1911)/夏のたそがれ
フロランス・カッツ(Ms)
リオネル・ペントル(Br)
マリー=カトリーヌ・ジロー(P)
 36才という若さでこの世を去ってしまったフランスの作曲家ガブリエル・デュポンの歌曲集で、まとまった形でのリリースは大変貴重。収録時間の関係で残念ながら1曲「6羽の小鳥たちの歌」のみが未収録といなっているが、これはTimpaniのオフィシャル・サイト(http://www.timpani-records.com)からダウンロード可能となっており、それによって歌曲集全集が完成となる仕組み。
ジョルジュ・オーリック(1899-1983):
 バレエ「フェードラ」/バレエ「画家とモデル」
アルトゥール・タマヨ指揮
ルクセンブルクpo.
 反印象主義を掲げた「フランス六人組」の一人オーリック。多数の舞台作品(バレエ)や映画音楽の作曲家としても知られており、コクトーやピカソとの親交も深かった作曲家である。タマヨ&ルクセンブルク・フィルのコンビはクセナキス作品集などでお馴染み。
ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937):歌曲集 Vol.2
 愛の詩 Op.48/月の白薔薇/愛と夢のスタンス Op.29/
 恋人たちの時間 Op.18 No.1
ミレイユ・ドランシュ(S)
フランソワ・ケルドンクフ(P)
 ヴィエルヌは19世紀後半から20世紀前半のフランスでオルガン奏者、作曲家として活躍。オルガンの分野に大きな影響を残しデュリュフレの師としても知られている。その作品は学校のチャイムの旋律として知られている「ウェストミンスターの鐘」などのオルガン作品が多く、今回の様にまとまった形での歌曲集は非常に貴重。
 デランシュはストラスブールでピアノ、オルガン、サクソフォン、そして声楽と多数専攻したソプラノ歌手。これまでにドホナーニ、シャイー、ミンコフスキといった巨匠やトップクラスのオーケストラとの共演も数多い。
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー:室内楽作品集
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ短調/
 ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調/
 ピアノ五重奏曲 ハ長調
アレクシス・ガルプリーヌ(Vn)
カン・ドンスク(Vn)
フランソワ・ケルドンキュフ(P)
シネ・ノミネSQ
 1C-1001 、1C-1018 、1C-1029 の3タイトルをセット化し、新装再発売。同レーベルの記念すべき第1作目を含み、世紀の大指揮者フルトヴェングラーが書き上げた室内楽作品を存分に楽しむことの出来るセット。
ジョセフ・ギィ・ロパルツ(1864-1955):
 交響曲全集 Vol.1

 [第1番(ブルターニュのコラールによる)/
  第4番]
セバスチャン・
 ラング=レッシング指揮
ナンシーso.
 フランスの貴重な作品の録音を次々とリリースし、多くの支持を受けているTimpaniからロパルツの交響曲全集がスタート。
 デュボワ、マスネそしてフランクの下で作曲を学んだロパルツは、ナンシー音楽院の院長をつとめるなど後進の育成にも尽力した作曲家。特に合唱曲、歌曲や器楽の作品の評価が高く、トロンボーンのための「演奏会用小品」は世界中で重要なレパートリーとして演奏が行われている。交響曲全集は全3巻のリリースを予定しており今後のリリースが楽しみなところ。今回収録の2曲は世界初録音。レッシングはナンシーso.の音楽監督、タスマニアso.の芸術監督を兼務している期待の指揮者だ。
ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団
 創立150周年記念盤
 ジャン・ルイ・アゴブ(1968-):管弦楽のための作品集

 3つのクラリネットと管弦楽のための
  コンチェルト・グロッソ「ジェネレイション」/
 管弦楽のための「フォナル」/
 チェロと管弦楽のための「フォイアマン」/
 ピアノと管弦楽のための「リトラット・コンチェルタンテ」
ミシェル・ポルタル、
ポール・マイヤー、
アラン・ビラール(Cl)
クサヴァー・フィリップス(Vc)
アレクサンドル・パリー(P)
フランシス=クサヴァー・ロス指揮
ストラスブールpo.
 フランスの古豪ストラスブール・フィルの創立150周年を記念して特別製作された記念盤。現在同管弦楽団のコンポーザー・イン・レジデンスをつとめるフランスの若手作曲家アゴブの4作品を収録。フランスの若手作曲家とフランスの古豪オケのコラボレーションはまさにTimpaniならでは。
ジョセフ・ギイ・ロパルツ(1864-1955):
 管弦楽のための作品集

 組曲「氷島の漁夫」/
 チェロと管弦楽のための狂詩曲/
 組曲「コロンヌのオイディプス」
アンリ・デマルケ(Vc)
キリル・カラビッツ指揮
ブルターニュo.
 交響曲集第1巻(1C-1093)が各方面で反響を呼び、日本でも再評価が著しいフランスの作曲家ロパルツのシリーズ新作。デマルケ(1970-)は同レーベルの「ジャン・クラ:作品集」でルクセンブルク・フィルをバックに見事な演奏を聴かせてていた。ウクライナの若きマエストロ、カラビッツが1989年創設という若いオーケストラ、ブルターニュ管弦楽団を率いている点もTimpaniならではの意欲的な組み合わせ。
ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):
 ミュージック・ホールの印象
 ヴァイオリンと管弦楽のためのバスク風幻想曲
 管弦楽のための組曲「Izeyl」
 牧歌風の主題によるディヴェルティスマン
フィリップ・コッホ(Vn)
ブランウェル・トヴェイ指揮
ルクセンブルクpo.
 フランスのメッツで音楽家の両親のもとに生まれたピエルネはマスネに作曲を、フランクにオルガンを師事し、1882年にはカンタータ「エディート」でローマ大賞を受賞するなど華々しい活躍を見せた。ピエルネの作品には、パリ音楽院時代の友人でもあったドビュッシーらフランス印象派の作品とは一味違い、ロマン派の雰囲気も併せ持っているという特徴がある。
 ヴァイオリンのフィリップ・コッホはアルテュール・グリュミオーの下で学び、現在はルクセンブルク・フィルでコンサート・マスターをつとめている実力者。一連のクセナキス作品集の演奏ですっかりお馴染みとなったルクセンブルク・フィルが、2002年より音楽監督とつとめるトヴェイとのコンビがピエルネの世界を見事に描く。
ジョセフ・ギー・ロパルツ(1864-1955):
 交響曲全集 Vol.2

 交響曲第2番 へ短調(1900)/
 交響曲第5番 ト長調(1944)
セバスティアン・
 ラング=レッシング指揮
ナンシーso.
 世界初録音。Vol.1(1C-1093)が日本のみならず、世界中に反響を巻き起こしたロパルツ「交響曲全集」、第2弾は第2番とロパルツ最後の交響曲である第5番。演奏は、Vol.1でも好演を聴かせてくれたラング=レッシングと、彼が芸術監督を務めるフランス東部のオケ、ナンシーso.のコンビ。当レーベルの代名詞でもある「クセナキス作品集」に続くベストセラーとなる事は疑いない。次回Vol.3で完結。
2C-2098
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(2CD)
ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937):室内楽作品全集
 ヴァイオリン・ソナタ Op.23/
 ハープのためのラプソディー Op.25
 ピアノ五重奏曲 Op.42/
 ヴィオラとピアノのための2つの小品 Op.5
 チェロ・ソナタ Op.27/
 オーボエとピアノのためのラルゴとカンツォネッタ Op.26
 異国の夕べ(チェロとピアノのための)Op.56/
 弦楽四重奏曲 Op.12
フランソワ・ケルドンクフ、
オリヴィエ・ジャルドン(P)
アレクシス・ガルプリーヌ(Vn)
イヴァン・シフォロー(Vc)
オディーレ・カラシリー(Va)
クリスティアン・モロー(Ob)
パスカル・ザンロンギ(Hp)
フィリップスSQ
 既発売の2枚(1C-1019、1C-2019)をセット化。ヴィエルヌはフランスの作曲家でありオルガン奏者として活躍した盲目の音楽家。オルガン交響曲や室内楽曲など優れた作品を数多く残した。
ジョセフ・ギー・ロパルツ(1864-1955):
 弦楽四重奏曲全集 Vol.1

 [第3番 ト長調/第2番 ニ短調]
スタニスラスSQ
 フランスの室内楽団スタニスラス・アンサンブルの弦楽セクション団員によって1984年に結成されたスタニスラス弦楽四重奏団は、ロパルツに縁の深いフランスの都市ナンシーを活動の中心としており、デュティーユやクラムの作品を含む現代物に定評がある。
悲劇女優〜2006年カタログ付き完全限定盤
 アンリ・デュパルク(1848-1933):
  旅への誘い/ミニョンのロマンス/悲しき歌 [1C-1054]
 エルネスト・ブロッホ(1880-1959):
  前奏曲/詩篇114/詩篇137 [1C-1052]
 ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937):
  嘆きと絶望(Op.38 から) [1C-1040]/
  愛の詩(Op.48 から) [1C-1091]
 ジョゼフ=ギイ・ロパルツ(1864-1955):
  歌劇「故郷」から [2C-2065]
ミレイユ・ドランシュ(S)
フランソワ・ケルドンクフ(P)
デイヴィッド・シャローン、
ジャン=イヴ・オッソンス指揮
ルクセンブルクpo. 他
 ティンパニ・レーベルの中心アーティストの一人であるミレイユ・ドランシュの既発売タイトルから音源を集めたベスト盤に、2006年版カラー・カタログを封入した初回完全限定盤。
 デランシュはストラスブールでピアノ、オルガン、サクソフォーン、そして声楽と多数の専攻を学んだソプラノ。これまでにドホナーニ、シャイー、ミンコフスキといった巨匠やトップクラスのオーケストラとの共演も数多い。
ヴァンサン・ダンディ(1851-1931):
 海辺の詩Op.77/交響的変奏曲「イスタール」Op.42/
 地中海ニ部作Op.87
エマニュエル・クリヴィヌ指揮
ルクセンブルクpo.
 師であるフランクと共にワーグナーの影響を色濃く受けたヴァンサン・ダンディの管弦楽作品集。
 作曲家、教育者として活躍したダンディは、当盤に収録されている「海辺の詩」や「地中海ニ部作」に代表されるような海や山といった「自然」を題材とした作品が代表作。
エルヴェ・ニケがグノーの交響曲を!
 グノー:交響曲第1番 ニ長調/交響曲第2番 変ホ長調
エルヴェ・ニケ指揮
ベートーヴェン・アカデミー
 クセナキスに、一連のロパルツ、ピエルネ、ダンディといった様々なヒット作を送り出す Timpani レーベルからのグノー「交響曲集」、しかもコンセール・スピリチュエルとのコンビで知られる古楽界の奇才、エルヴェ・ニケが指揮だと言うのだから驚きだ。
 もちろんこれは突発的なものではなく、ニケはベートーヴェン・アカデミー(ベルギーのオケで創立は1993年)の首席指揮者兼音楽監督を2004年から務めている。ちなみに当盤がこのコンビによる初録音。伝統的な形式を発展させ、後にビゼーやマスネ、サン=サーンスへと影響を与えたグノーの交響曲で、フランス音楽への造詣において他の追随を許さないニケがどのような解釈を見せるか、これは興味深いアイテムだ。
2C-1110
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(2CD)
ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):室内楽作品全集 Vol.1
 ヴァイオリンとピアノのための即興的幻想曲Op.4 (1885頃)/ヴァイオリン・ソナタOp.36(1900)/
 ヴァイオリンとピアノのためのセレナードOp.7 (1881以前)/
 ヴァイオリンとピアノのための子守歌Op.8 (1880)/ヴァイオリンとピアノのためのアンダンテ(1881以前)
  [フィリップ・コッホ(Vn) クリスティアン・イヴァルディ(P)]/
 ピアノ五重奏曲Op.41 (1916/17)[クリスティアン・イヴァルディ(P) ルヴィニーSQ]/
 管楽五重奏のための「田園曲」(1886頃)
  [エティエンヌ・プラスマン(Fl) フィリップ・ゴンザレス(Ob)
   ジャン=フィリップ・ヴィヴィエ(Cl) デイヴィッド・サットラー(Fg)
   ミクローシュ・ナジ(Hr)]/
 クラリネットとピアノのためのカンツォネッタOp.19 (1887頃)
  [オリヴィエ・ダルトヴェル(Cl) クリスティアン・イヴァルディ(P)]/
 フルート、チェロとピアノのための室内ソナタOp.48 (1926)
  [エティエンヌ・プラスマン(Fl) アレクサンドル・フラムチン(Vc)
    クリスティアン・イヴァルディ(P)]/
 ファゴットとピアノのための「演奏会用前奏曲」Op.53 (1933)
  [デイヴィッド・サットラー(Fg) クリスティアン・イヴァルディ(P)]/
 管楽のための前奏曲とフゲッタ Op.40 (1903/1904)
  [エティエンヌ・プラスマン、マルクス・ブレニマン(Fl)
   フィリップ・ゴンザレス(Ob) ジャン=フィリップ・ヴィヴィエ(Cl)
   デイヴィッド・サットラー、フランソワ・バティスト(Fg) ミクローシュ・ナジ(Hr)]/
 オーボエとピアノのための小品 ト短調Op.5 (1884)
  [フィリップ・ゴンザレス(Ob) クリスティアン・イヴァルディ(P)]/
 フルート、オーボエ、クラリネット、トランペット、ホルンと
  2つのファゴットのための田園風変奏曲Op.30 (1898)
  [エティエンヌ・プラスマン(Fl) フィリップ・ゴンザレス(Ob)
   ジャン=フィリップ・ヴィヴィエ(Cl)
   デイヴィッド・サットラー、フランソワ・バティスト(Fg)
   ミクローシュ・ナジ(Hr) アダム・リシェル(Tp)]/
 ファゴットとピアノのための「演奏会用独奏曲」Op.35 (1898)
  [デイヴィッド・サットラー クリスティアン・イヴァルディ(P)]/
 ヴァイオリンとピアノのための「スペインの踊り子」 (1925)
  [フィリップ・コッホ(Vn) クリスティアン・イヴァルディ(P)]/
 バレエ「旋回」(1933)
  [フィリップ・コッホ、ファビアン・プルディチッツィ(Vn)
   イラン・シュナイダー(Va) ヴァンサン・ゲラン(Vc)
   ティエリー・ガヴァール(Cb) エティエンヌ・プラスマン(Fl)
   オリヴィエ・ダルトヴェル(Cl) デイヴィッド・サットラー(Fg)
   アダム・リシェル(Tp) ジル・エリティエ(Tb) ジュリア・ノウルズ(P)]/
 アルベール・サマンの詩「 Nuit divine 」(1902頃)
  [フィリップ・コッホ(Vn) ジュリア・ノウルズ(ハルモニウム)
   レミ・フランク(Vo)]
2C-1111
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(2CD)
ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):
 室内楽作品全集 Vol.2

 奇想曲Op.16/チェロ・ソナタOp.46/
 エクスパンシオンOp.21/三重奏曲Op.45/
 即興風奇想曲Op.9/自由な演奏と終曲Op.51/
 序奏と変奏/愛の国への旅/
 フルート・ソナタOp.36/弦楽三重奏曲
ルクセンブルクpo.の
 ソリストたち
ルクセンブルク・
 サクソフォンQ
クリスティアン・
 イヴァルディ(P)
 作曲家&指揮者として19世紀-20世紀のフランス音楽界に大きな足跡を残したピエルネの室内楽作品、それも全曲と言う大胆な企画。第1巻では、弦楽器と木管楽器のために書かれた作品を中心に17曲を、完結編となる第2巻には弦楽器、フルート、ハープ、そしてサクソフォン四重奏のために書かれた10曲を収録。演奏はルクセンブルク・フィルの実力派面々が勢揃い。全2巻で完結。
ユーグ・デュフール(1943-):
 ヴィオラと管弦楽のための「白い杉」(*)/
 管弦楽のための「シュルジュール」
ジェラール・コセ(Va)
ピエール=アンドレ・
 ヴァラード指揮
ルクセンブルクpo.
 (*)は世界初録音。現在のフランス現代音楽の中心を担う「スペクトル楽派」の礎を築いたユーグ・デュフールは、自ら創設したアンサンブル・イティネレールを率い「スペクトル楽派」の音楽紹介にも尽力している。近現代作品の演奏に対して絶対的な評価を得ているルクセンブルク・フィルと、アンサンブル・アンテルコンタンポランに創設時からソロ・ヴィオラ奏者として参加した名手コセによる演奏で。
2C-2114
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(2CD)
シルヴァーノ・ブッソッティ(1931-):
 ソリストと合唱、管弦楽のための「カタログの歌」
マルクス・ブレンニマン(Fl)
オリヴィエ・ラルエット(Br)
フィリップ・カーン(B)
フィリップ・コッホ(Vn)
イラン・シュナイダー(A)
アルトゥーロ・タマヨ指揮
ルクセンブルクpo.
 録音:2006年9月。
 絵画にも通ずる大胆な図形楽譜の考案者としても知られ、作曲家のみならず、ピアニスト、画家、イラストレーター、舞台監督、学者と多才ぶりを発揮する現代イタリアの奇才、ブッソッティの野心作がタマヨ&ルクセンブルク・フィルの演奏でリリース。
ジョセフ・ギ・ロパルツ(1864-1955):
 弦楽四重奏曲全集 Vol.2

 [第4番 ホ長調/
  第5番 ニ長調「幻想曲風」(*)/
  第6番へ長調(*)]
スタニスラスSQ
 録音:2005年11月&2006年7月。(*)は世界初録音。今回の第2集では1934年から1948年にかけて作曲された後期の3作品を収録。2曲が世界初録音と言うのも嬉しい(第4番は、1995年の録音[1C-1047; 廃盤]以来の再録音)。
 スタニスラス弦楽四重奏団はフランスの室内楽団スタニスラス・アンサンブルの弦楽セクションのメンバーによって1984年に結成。ロパルツに縁の深いフランスの都市ナンシーを中心に活動、デュティユーやクラムなど現代作品の演奏に定評がある。
サン=サーンス:
 交響曲第2番 ヘ短調Op.55/
 チェロ協奏曲第2番Op.119/組曲Op.49
ジェローム・ペルノー(Vc)
ニコラ・シャルヴァン指揮
ブルターニュo.
 大ブームを巻き起こしたクセナキスやロパルツ、そしてピエルネやグノーなど数々の貴重な録音続けている当レーベルから、意外にも王道の作曲家サン=サーンスが登場する。しかし選曲はやはりこのレーベルならではで、1859年に24歳という若さで書き上げた「交響曲第2番」とその約40年後、1902年に作曲された「チェロ協奏曲第2番」という玄人受けするカップリング。
 フランスのナントに生まれた気鋭のチェロ奏者ペルノー、オーボエ奏者から指揮者へ転身したシャルヴァン、そしてロパルツの管弦楽作品集(1C-1095)でも実力を発揮したブルターニュ管という演奏陣も聴き所。
ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):
 管弦楽を伴う作品集

 紀元1000年/序曲「大聖堂」/
 フランシスコ会の風景
リオネル・パントレ(Br)
ジャック・メルシエ指揮
ロレーヌ国立o.、
ニコラ・ド・グリニーcho.
 大好評を博している2枚の室内楽作品集(2C-1110/2C-1111)に続くアイテム。合唱を伴い、演奏時間約35分を要する管弦楽曲「紀元1000年」を中心とした収録3作品は、19世紀後期から20世紀前半のフランス音楽に大きな足跡を残したピエルネの卓越した作曲技法によって生み出された逸品。
 ピエルネの故郷でもある、フランス北東部ロレーヌ地域圏首府のメスを本拠する、ジャック・メルシエ率いるロレーヌ国立o.が抜擢されている。
ジョセフ・ギイ・ロパルツ(1864-1955):
 室内楽作品集

 ピアノ三重奏曲(*)/弦楽三重奏曲(#)/
 前奏曲、海画と海(*)
アレクシス・
 ガルペリーヌ(Vn)
セシリア・ツァン(Vc)
ジャン・ルイ・
 アグノエール(P)
アンサンブル・スタニスラス
 録音:1995年(*)/2006年(#)。(*)は1C-1047(廃盤)から採られた物。
 当レーベルのシリーズが火付け役となり、爆発的な人気を呼んでいるフランスの作曲家ロパルツ。フランスの室内楽団スタニスラス・アンサンブルが中心となった室内楽作品集、ピアノ三重奏曲冒頭の憂いに満ちた美しい旋律が、聴き手をロパルツの世界へと誘う。
ヴァンサン・ダンディ(1851-1931):
 室内楽作品集

 2本のフルート、トランペットと
  弦楽四重奏のための
   「古風な形式による組曲」/
 木管七重奏のための「歌と踊り」/
 ピアノと弦楽四重奏のための「五重奏曲」/
 フルート、ハープ、ヴァイオリン、
  ヴィオラとチェロのための「組曲」
ルクセンブルクpo.
 のソリストたち
フランソワ・ケルドンクフ(P)
 録音:2007年5月-6月。師であるフランクだけでなくワーグナーからも色濃く影響を受けたダンディは、室内楽作品にも既存の概念にとらわれない革新的な編成による魅力的な作品を残している。またパリ音楽院の教育改革案を退けられたことにより、ボルドとギルマンと共に1894年にスコラ・カントルムを創設。教育者としても当時のフランスに多大な功績を残した。
ジャン・クラ(1879-1932):
 合唱、声楽とオルガンのための作品集

 合唱とオルガンのための「聖者を讃える賛歌」/
 ソプラノとオルガンのための「天使のパン」/
 4声のミサ曲/
 ソプラノ、ヴァイオリンとオルガンのための
  「アヴェ・ヴェルム」/
 男声合唱のための「モンターニュの舞曲」/
 ソプラノとオルガンのための「アヴェ・マリア」/
 合唱とオルガンのための「天の女王、喜びませ」/
 オルガンのための「結婚行進曲」
ゾフィー・
 マラン=ドゴール(S)
ピエール・ファラゴ、
ヴァンサン・リゴー(Org)
ピエール・カルメル指揮
ル・マドリガル・ド・パリ
 録音:2007年5月-6月。全曲世界初録音。生涯を通じて海軍に所属し、少将まで上りつめたクラは、短期間ながら作曲をデュパルクに師事。。軍人としての生活と並行して行われた作曲作品は、フランス印象派の大家たちにも引けをとらない色彩感を持っている。
ジョセフ・ギイ・ロパルツ(1864-1955):
 弦楽四重奏曲全集Vol.3

 弦楽四重奏曲第1番 ト短調/
 アルベリク・マニャールの名による小幻想曲
スタニスラスSQ
 録音:2007年11月。当レーベル、ロパルツ・シリーズの1つとして2006年に始まった弦楽四重奏曲全集は、今回の第3集で完結。師であるフランクからの影響を色濃く受けた最初の弦楽四重奏曲と、第1次世界大戦の影響によって非業の死を遂げた親友、アルベリク・マニャールに対するトリビュートとして書かれた「小幻想曲」の2作品をカップリング。前2巻に続き、ロパルツに縁の深いフランスの都市ナンシーを拠点とするアンサンブル、スタニスラス弦楽四重奏団による演奏。Vol.1:1C-1099[第3番/第2番]、Vol.2:1C-1115[第4番/第5番/第6番]。
2C-2122
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(2CD)
ピエール・ジャメと五重奏団
 モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
  [ガストン・クリュネル(Fl) ギュスターヴ・クロエ指揮管弦楽団]
 ドビュッシー:
  ハープのための舞曲[ピエール・カプドヴィエル指揮室内音楽協会o.]/
  フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
   [ガストン・クリュネル(Fl) ジョルジュ・ブランパン(Va)]/
  亜麻色の髪の乙女
 ラヴェル:前奏曲とアレグロ[ピエール・カプドヴィエル指揮フランス放送協会]
 ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):
  愛する国への旅/自由な変奏とフィナーレ[パリ管楽五重奏団]
 ヴァンサン・ダンディ(1851-1931):組曲 Op.91[パリ管楽五重奏団]
 アルベール・ルーセル:セレナード Op.30[管楽五重奏団]
 フロラン・シュミット(1870-1958):ロカイユ趣味の組曲 Op.84[パリ管楽五重奏団]
 フランセ(1893-1991:木管五重奏曲[管楽五重奏団]
 以上、ピエール・ジャメ(Hp)
 録音:1933年-1952年。
 フランス・ハープ界の発展に尽力した同国20世紀を代表する名手、ピエール・ジャメの歴史的録音集。同じく20世紀フランスを代表するフルート奏者ガストン・クリュネルとの共演を含む協奏曲や室内楽曲が、2枚のディスクにギッシリと収められている。
ポール・ル・フレム(1881-1984):管弦楽作品集
 歌劇「海の魔女」(1947)からの2つの間奏曲
  [ L'appel de dahut /
    Ys engloutie renaît dans le rêve ]/
 ピアノと管弦楽のための幻想曲 (1911) (*)/
 交響曲第1番 イ長調 (1906/1908)
マリー=カトリーヌ・
 ジロー(P;*)
クロード・シュニッツラー指揮
ブルターニュo.
 録音:1993年10月、レンヌ、ライヴ。旧品番:1C-1021(当店未案内)の再発売。
 ポール・ル・フレムはラヴェルより6歳年下。にもかかわらず、1984年まで生きていたわけだから「印象派」最後の生き残りでもあった(享年103歳)。(*)はギー・ロパルツに献呈されている。
ピエルネ・シリーズ、世界初録音の歌劇
 ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):
  歌劇「ソフィー・アルヌール」(1926 or 1927)(*)/バレ・ド・クール(6曲; 1901-1904)
 ソフィー・マラン=ドゥゴール(S;ソフィー) ジャン=セバスティアン・ブー(Br)
 ドリス・ランプレヒト(Ms) ニコラ・シャルヴァン指揮ルクセンブルクpo.
 (*)は世界初録音。
 フランス Timpani レーベル の人気作曲家シリーズ。ピエルネが60歳を越えてから完成させたこの作品は盟友ガブリエル・ニゴンの台本によるもので、1757年にパリ・オペラ座にデビュー後20年間この劇場で歌い続け、グルック(国内代理店はグノー(1818-1893)としているが、年代が合わない)の「オルフェオとエウリディーチェ」や「オーリードのイフィゲニー」を始め、ラモーやフランクールの歌劇を得意としたのみならず、女優としても活躍した18世紀後半のフランス人プリマ・ドンナ、ソフィー・アルヌール(1740-1802)を題材とした1幕のオペラ。ピエルネの卓越したオーケストレーションはもちろんのこと、声楽面でも熟達した作曲技法が発揮されている。またカップリングの「バレ・ド・クール」(宮廷のバレ)は、彼中期の作品。
ヴァンサン・ダンディ(1851-1931):作品集
 交響曲第1番 イ短調「イタリア」(1872) (*)/
 ピアノ、フルート、チェロと弦楽のための
  協奏曲 ロ短調Op.89 (#)
ブリジット・エンゲラー(P)
マガリ・モニエ(Fl)
マルク・コペイ(Vc)
リオネル・ブランギエ指揮
ブルターニュo.
 (*)は世界初録音。普仏戦争から帰還し国民音楽協会に加わった翌年に作曲され、ビゼーとマスネからも称賛された初期の傑作(*)と、晩年の作品でベテランらしい巧みな作曲技法が聴かれる(#)というカップリングで、(*)が世界初録音である事も特に注目されるべきだろう。
ジョゼフ=ギィ・ロパルツ(1864-1955):
 管弦楽作品集

 小交響曲/パストラール/田園風セレナード/
 ディヴェルティメント
パスカル・ヴェロ指揮
ブルターニュo.
 旧品番:1C-1034(廃盤)
 当レーベルのロパルツ作品シリーズ第1弾となった物。パスカル・ヴェロは現在東京フィルの首席客演指揮者を務めており、新星日響時代から日本とは馴染みの深い、リヨン生まれのフランス人指揮者。
ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937)::
 管弦楽作品集

 交響曲 イ短調/
 ピアノと管弦楽のための「詩曲」
フランソワ・
 ケルドンクフ(P)
ピエール・バルトロメ指揮
リエージュpo.
 旧品番:1C-1036(廃盤)
 日本の学校のチャイムにも用いられている「ウェストミンスターの鐘」に代表されるオルガン作品の大家ヴィエルヌだが、当盤は交響曲とピアノ協奏曲という、いかにも TIMPANI らしい選曲。
リリ・ブーランジェ(1893-1918):作品集
 歌曲集「空の森林開拓地」/
 3つのピアノ小品/4つの歌曲
ジャン=ポール・
 フシェクール(T)
ソニア・ド・ボーフォル(Ms)
アラン・ジャコン(P)
 旧品番:1C-1042(廃盤)
 ブーランジェ姉妹の妹で、24歳の若さで病死した近代フランスを代表する作曲家。精妙かつ崇高なその作品は「若い病身の女性の作曲」という一般の偏見を完璧に打ち崩す完成度を持つ。抒情味あふれる甘さだけの作品ではない。
アルテュール・オネゲル(1892-1955):
 劇付随音楽「世界の戯れの物語」
  (室内管弦楽のための10の舞曲、
    2つの間奏曲とエピローグ)/
 フルートとイングリッシュホルンと
  弦楽合奏のための室内協奏曲
エティエンヌ・
 プラスマン(Fl)
ニコラ・シャルヴァン
(イングリッシュHr)
アルトゥーロ・タマヨ指揮
ルクセンブルクpo.
 旧品番:1C-1050(廃盤)。共に貴重な録音。
マルティヌー:室内楽曲集 Vol.1
 室内音楽第1番 H.376(クラリネット、
  ヴァイオリン、ヴィオラ、
   チェロ、ハープとピアノのための)/
 幻想曲 H.301(オンド・マルトノ、オーボエ、
  ピアノ、2つのヴァイオリン、
   ヴィオラとチェロのための)/
 ロンド H.200(オーボエ、クラリネット、
  ファゴット、トランペット、
   2つのヴァイオリンとピアノのための)/
 九重奏曲 H.374(フルート、オーボエ、
  クラリネット、ファゴット、ホルン、
   ヴァウイリン、ヴィオラ、
    チェロとコントラバスのための)
フランソワ・ケルドンクフ(P)
ジャック・チャムケルテン
(オンド・マルトノ)
マーク・フォスター指揮
ルクセンブルクpo.団員
 録音:2000年9月18日-20日、ルクセンブルク音楽院。旧品番:1C-1060(廃盤)
ヤニス・クセナキス(1922-2001):管弦楽作品全集 Vol.3
 シナファイ(ピアノと86人の奏者のための)(*)/
 ホロス(89人の奏者のための)/
 エリダノス(68人の奏者のための)/
 キアニア(暗い瑠璃色の国;90人の奏者のための)
大井浩明(P;*)
、 アルトゥーロ・タマヨ指揮
ルクセンブルクpo.
 旧品番:1C-1068。クセナキスのピアノ協奏曲「シナファイ」は、ピアノ・パートが最大で10段16声部(!)に書き記されている事で知られる超難曲。あまりの難度に録音はほぼ皆無だったが、作曲者の生前「是非この男に『シナファイ』のソロをレコーディングでも弾いてもらいたい」とその演奏テープを評価された大井浩明のこの録音は、日本はもとより、海外でも高く評価された。
 #国内仕様盤(M1C-1068)は、2012年12月の国内代理店変更に伴い廃盤になった物と思われます。
2C-2132
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(2CD)
エルネスト・ショーソン(1855-1899):
 歌曲全集
ブリジット・バレイス(Ms)
ジャン=フランスワ・
 ガルデイユ(Br)
ビリー・エイディ(P)
サンドリーヌ・ピオー(S)
ルートヴィヒSQ
 旧品番:2C-2028(廃盤)
フロラン・シュミット(1870-1958):
 管弦楽作品集

 アントニーとクレオパトラOp.69/幻影Op.70 (*)
ジャック・メルシエ指揮
ロレーヌ国立o.
 (*)は世界初録音。2008年に没後50年を迎えたフロラン・シュミットは「詩篇第47番」「サロメの悲劇」、そして吹奏楽分野での超難曲「ディオニソスの祭」等で知られるが、TIMPANI からも当レーベル初となる彼の作品集が登場する。
 シェイクスピアの戯曲を題材として作曲された「アントニーとクレオパトラ」は、壮麗な響きや民族的で荒々しいリズムといったフロラン・シュミットの特色が存分に盛り込まれた大作。また、続いて作曲された「幻影」は当盤が世界初録音と、いずれも注目の内容。
ジャン・クラ(1879-1932):
 ピアノ五重奏曲(*)/弦楽四重奏曲
アラン・ジャコン(P;*)
ルーヴルSQ
 旧品番:1C-1066(廃盤)。ディジパックへ仕様変更されての再発。ジャン・クラの作品集の中でも特に高い評価を得ていたアルバム。ルーセルと同様、海軍に奉職していたクラは、ルーセルと違って除隊せず勤め上げたので、少将にまでなったという。
フィリップ・ゴーベール(1879-1941):管弦楽作品集
 交響曲(*)/海の歌/協奏曲(*)
マルク・スーストロ指揮
ルクセンブルクpo.
 (*)は世界初録音。20世紀前半のフランスを代表するフルート奏者、指揮者、そして作曲者、フィリップ・ゴーベールの管弦楽作品集!
 20世紀初めまで活躍した著名なフルート奏者タファネルに教えを受けたゴーベールは、急逝した師を継いでマルセル・モイーズを育て、パリ音楽院フルート科の教授も務める傍ら指揮者としても活躍した。指揮者としての録音こそ比較的多いものの、特に自身の管弦楽作品については、自作自演のみならず録音自体が極めて少ない状態だった。オリエンタルな情景が浮かぶ「海の歌」、管楽器の使い方が実に見事な「協奏曲」、そして印象派にも通じる作風の「交響曲」は、第4楽章冒頭で響くホルンとトランペットが絶品!
ヤニス・クセナキス(1922-2001):管弦楽作品全集 Vol.4
 第2ピアノ協奏曲「エリフソン」
  (ピアノ独奏と88人の奏者のための;1974)/
 「アタ」(89人の奏者のための;1989)/
 「アクラタ」(16の管楽器のための;1964-1965)/
 「クリノイディ」(71人の奏者のための;1991)
大井浩明(P)
アルトゥーロ・タマヨ指揮
ルクセンブルクpo.
 録音:2004年6月、ルクセンブルク。旧品番:1C-1084(廃盤)
 あの「シナファイ」から2年、コンテンポラリー・ジャンルにおいて空前のヒットを記録したCDの続編として2004年に発売された物。当盤でも「シナファイ」同様、技巧において空前の難易度で知られるピアノ協奏曲「エリフソン」(「エリフソン(エリフソニオス)」(原義は「大地の力」、または「ちはやぶる大地」)とは、神話上のアテネ王の名前)が大いに注目された。
モーリス・オアナ(1913-1992):
 室内楽作品全集

 4つの即興/ネウマ/シルト/サウク/
 夜想曲/サチュロス/キプリス
ルクセンブルクpo.のソリストたち
[エティエンヌ・プラスマン、
 マルクス・ブレンニマン(Fl)
 ファブリス・メリノン(Ob)
 クリス・ランドスヴェルク(Va)
 アレクサンドル・クラムーシン(Vc)
 ティエリー・ガヴァール(Cb)]

パスカル・ドゥヴァイヨン(P)
 旧品番:1C-1071(廃盤)
オネゲル:ピアノのための作品集
 トッカータと変奏曲H.8/7つの小品H.25/
 前奏曲、アリオーソとフゲットH.81/
 2つのエスキースH.173/ロマンドの音楽帳H.52/
 3つの小品H.166b/サラバンドH.26/
 アルベール・ルーセルを讃えてH.69/
 子守歌 嬰ヘ長調H.95/ピアノのための小品/
 観光列車/ショパンの思い出/マタモア/
 パルティータ(*)
ジャン=フランソワ・
 アントニオーリ(P)
ジュ=イン・ソン(P;*)
 オネゲルのピアノ作品集! 印象主義の作風を色濃く感じさせる初期の作品から、新古典主義への傾倒を見せた後期作品までを収録しており、知られざる秀作を通じ作風の変遷を知ることが出来る。
 ジャン=フランソワ・アントニオーリは、1959年ローザンヌ出身のピアニスト。ドビュッシーをはじめとするフランス印象派の演奏が特に名高い。またオネゲルの「アンフィオン」(1C-1035)では指揮者として登壇、その活動でも知られている。
アルカン:室内楽作品集
 ヴァイオリンとピアノのための「協奏的大幻想曲」/
 チェロとピアノのための「演奏会用ソナタ」/
 ピアノ三重奏曲
オリヴィエ・ギャルドン(P)
ドン=スク・カン(Vn)
イヴァン・シフォロー(Vc)
 旧品番:1C-1013(廃盤)
 自身ヴィルトゥオーソ・ピアニストとして活躍した、フランス・ロマン派の作曲家アルカンの室内楽作品集。その作品の大多数はピアノ作品で、室内楽作品自体が少なく録音は貴重。韓国のトップ・ヴァイオリニスト、ドン=スク・カンら実力派アーティストたちの共演。
アルテュール・オネゲル(1892-1955):歌曲全集
 4つの詩/ポール・フォールの3つの詩/静物/
 アポリネールの6つの詩/ジャン・コクトーの6つの詩/
 ヴォカリーズ練習曲/おお、救い主よ/3つの詩篇/
 クローデルの3つの詩/倫理学の小講義/6つの田園詩/
 天使の糧/おお時間よ、飛翔をとどめよ/
 低音のための4つの歌/ミマーマクイム
ブリジット・バレイス(Ms)
ジャン=フランソワ・
 ガルデイユ(Br)
ビリー・エイディ(P)
 録音:1992年8月。旧品番:1C-1015(廃盤)
エリック・サティ:作品集
 劇音楽「ソクラテス」
  (テノールとピアノのための版)/
 6つの夜想曲/最初のメヌエット
ジャン・ベリアール(T)
ビリー・エイディ(P)
 旧品番:1C-1020(廃盤)。このサティもティンパニ初期の意欲作の1つ。ジョン・ケージを魅了したと言われるサティの「ソクラテス」は本来4人の女声と弦楽オーケストラという編成のために書かれた劇音楽だが、ここでは3部からなるテノールとピアノという編成での演奏を聴くことが出来る。またピアノのための「6つの夜想曲」をカップリング、サティの手腕が発揮された“歌曲 "と“ピアノ作品 "を聴き比べる事が出来る。
ダリウス・ミヨー:歌曲集
 リュシール・ド・シャトーブリアンの3つの詩 Op.10/
 ユージェニー・ド・ゲランの未刊のノートより Op.27/
 2つの恋歌 Op.30/アリサ Op.9
フロランス・カッツ(Ms)
セルジュ・
 シフェルシュタイン(P)
 旧品番:1C-1022(廃盤)。フランス6人組の一人、ダリウス・ミヨーの歌曲集。フロランス・カッツは、フランス6人組、エマニュエル、デュポンら19世紀〜20世紀のフランス歌曲をレパートリーとしており、その歌唱力やレパートリーの広さに定評があるメゾ。
アンドレ・ジョリヴェ:
 弦楽オーケストラのための作品全集

 弦楽のための交響曲/陰と陽/
 アダージョ/時の矢/アンダンテ
マーク・フォスター指揮
サヴォワ地方o.
 旧品番:1C-1027(廃盤)。20世紀フランスの異才ジョリヴェの作品集で指揮を担当するフォスターは、メルボルンに生まれた近現代音楽のスペシャリスト。オケの名称となっているサヴォワはフランスの東部地方。
シャブリエ:歌曲集
 暗い小径/幸福な島/リード(de Banville)/
 セレナード/ジャンヌの歌/マリエッテのカップル/
 デュ・ロワの兵隊/Que les amants ont de peines/
 旅への誘い(*)/リード(C.Mendes)/鳥の歌/
 太った七面鳥のバラード/せみ/
 子あひるたちのヴィラネル/
 ばら色の豚たちのパストラル/さらば、シュゾン/
 不遜な願い/君の青い瞳/子供/ルイ・ブラス/
 すべての花/愛のクレド
アニェス・メロン(S)
フランク・ルゲリネル(Br)
フランソワ・ティラール(P)
フランソワ・
 シャイール(Fg;*)
 旧品番:1C-1038(廃盤)
ルイ・ヴィエルヌ:歌曲集
 歌曲集「嘆きと絶望」Op.38/
 4つのギリシャの詩 Op.60/
 ボードレールの5つの詩 Op.45
ミレイユ・ドランシュ(S)
クリスティーヌ・イカール(Hp)
フランソワ・ケルドンクフ(P)
 旧品番:1C-1040(廃盤)。オルガン作品で知られるヴィエルヌだが、TINPANI レーベルではそれ以外のヴィエルヌ作品を体系的に発売している。この歌曲集も大変珍しい録音。
プーランク:管弦楽作品集
 バレエ音楽「模範的な動物たち」
  (ラ・フォンテーヌの寓話による; 全曲版)/
 シンフォニエッタ
ジョナサン・ダーリントン指揮
ルクセンブルクpo.
 旧品番:1C-1041(廃盤)。プーランクの管弦楽作品は、室内楽作品に比べれば接する機会は非常に少ないため、この録音は貴重。バレエ音楽「模範的な動物たち」は組曲版が用いられることが多いが、ここでは8曲で構成される全曲版が収録されている。
モーリス・オアナ(1914-1992):作品集
 クロード・ドビュッシーのトンボー(ソプラノ、
  ピアノ、ツィターと室内管弦楽のための)(*)/
 沈黙者(6人の打楽器奏者と弦楽合奏のための)(+)/
 暗号(チェンバロと室内管弦楽のための)(#)
シルヴィー・スレ(S;*)
クリスティアン・
 イヴァルディ(P;+)
ラウレ・モラビト(ツィター;*)
ベアトリス・ドーダン&
 ルクセンブルクpo.の
  打楽器奏者たち
(Perc;+)
エリザベト・ホイナツカ
(Cemb;#)
アルトゥーロ・タマヨ指揮(#)
ルクセンブルクpo.(#)
 旧品番:1C-1044(廃盤)。カサブランカ生まれのオアナは、英国籍スペイン人の父親と、アンダルシア地方出身のユダヤ人の母親との間に生まれた複雑な血を引いた作曲家。そんな彼がアフリカ、アンダルシアなど異国の音楽に魅せられ、保守的な音楽界に対して表現の自由を宣言したのは当然の結果であった。
リリー・ブーランジェ:作品集
 詩篇第24番/兵士の埋葬のために/
 詩篇第129番/哀しき夕べに/春の朝に/
 詩篇第130番/仏教の古い祈り
ソニア・ド・ボーフォル(S)
マルシャル・ドフォンテーヌ(T)
ヴァンサン・ル・テクシエ(Br)
マーク・ストリンガー指揮
ルクセンブルクpo.、
ナミュール交響cho.
 旧品番:1C-1046(廃盤)。わずか24歳でこの世を去った夭折の天才作曲家、リリー・ブーランジェの合唱と管弦楽のための作品集。ローマ大賞受賞作「ファウストとエレーヌ」に並ぶ、代表作「3つの詩篇」を中心とした選曲。
ブロッホ:管弦楽&管弦楽伴奏声楽曲集
 管弦楽のための交響詩「冬−春」/
 メゾソプラノと管弦楽のための「秋の歌」/
 管弦楽のための「夜に」(*)/
 ソプラノと管弦楽のための「2つの詩篇」/
 バリトンと管弦楽のための「詩篇22」
ミレイユ・ドランシュ(S)
ブリジット・バレイス(Ms)
ヴァンサン・ル・テクシエ(Br)
デイヴィッド・シャーローン指揮
ルクセンブルクpo.
 旧品番:1C-1052(廃盤)。(*)を除き、20代-30代のブロッホがアメリカに移住する前に手懸けた初期の作品。
2C-2150
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(2CD)
アルベール・ルーセル(1869-1937):歌曲全集
 4つの詩 Op.3/4つの詩 Op.8/炎 Op.10/
 2つの中国の詩 Op.12/2つの歌 Op.19/
 2つの歌 Op.20/ロンサールの2つの歌 Op.26/
 アナクレオンの頌歌 Op.31/
 アナクレオンの頌歌 Op.32/2つの中国の詩 Op.35/
 ヴォカリーズ(第1作; 1927)/夜のジャズ Op.38/
 ヴォカリーズ(第2作; 1928)/私の娘に与えた花/
 2つの牧歌 Op.44/2つの中国の詩 Op.47/
 2つの歌 Op.50/2つの歌 Op.55/
 脅迫 Op.9(管弦楽版;1908)
マリー・ドヴェルロー(S)
ヤン・ブロン(T)
ローラン・ナウリ(Br)
ビリー・エイディ(P)
エティエンヌ・プラスマン(Fl)
ジャン=イヴ・オッソンス指揮
ルクセンブルクpo.
 旧品番:2C-2064(廃盤)。「蜘蛛(くも)の饗宴」で有名なルーセルの歌曲をすべて収録した企画。ドビュッシーの印象派からストラヴィンスキーの原始主義、やがて新古典派へと至るルーセルの作風の変遷が、生涯にわたって書かれた歌曲のそこここに如実に表れているのが興味深い。
ジャン・クラ(1879-1932):室内楽作品集
 チェロ・ソナタ(*)/
 ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲/
 チェロとピアノのための「ラルゴ」(*)
フィリップ・コッホ(Vn)
アレクサンドル・
 フラムチン(Vc)
アラン・ジャコン(P)
 (*)は世界初録音。
 海軍少将を本業としながらも独学で作曲を学び、デュパルクとの出会いによってフランス印象派の作風を身に付けたジャン・クラによる、若かりし頃の室内楽作品集。どことなくシューマンやブラームスの面影を感じさせる「チェロ・ソナタ」など、後年のクラの作品とはまた違う側面を知ることができる。
 ルクセンブルク・フィルのコンサートマスターとして活躍するコッホ、同首席チェロ奏者のフラムチン、近現代フランス室内楽作品の名手ジャコンによる演奏。
フロラン・シュミット(1870-1958):
 ピアノ五重奏曲/
 ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと
  ピアノのための「偶然」Op.96
クリスティアン・イヴァルディ(P)
スタニスラスSQ
 フロラン・シュミットの没後50周年記念リリース。約55分を要する全3楽章の「ピアノ五重奏曲」は、特に第2楽章(Lento)の、めまぐるしく移り変わる表情、ピアノと弦楽四重奏が織り成すメランコリックな旋律に、大編成作品の壮大で絢爛な作風とは一味違ったこの作曲家の魅力を感じる事ができる逸品。
 ピアニスト、クリスティアン・イヴァルディはパリ・エコールノルマルの教授、教育顧問を務めるフランス屈指の室内楽スペシャリスト。スタニスラス弦楽四重奏団はロパルツの弦楽四重奏曲集を成功へと導いたアンサンブル。
イヴォ・マレク(1925-):作品集 Vol.2
 独唱、合唱と管弦楽のためのカンタータ「エピストラ」(2003-2006) (*)/
 チェロと管弦楽のための協奏曲「 Arc-en-cello 」(2003)(#)
  クラウディア・バラインスキー(S;*) マルヤーナ・リポヴシェク(Ms;*)
  ロビン・レゲート(T;*) ラルフ・ルーカス(B;*) イリア・ラポレフ(Vc;#)
  エマヌエル・クリヴィヌ指揮ルクセンブルクpo.、
  ブルノ・チェコ・フィルハーモニーcho.(*)
 クロアチアのザグレブ生まれ、ザグレブ大学で音楽を学び、ピエール・シェフェールが結成した音響研究グループ(GRM)への参加を契機にパリへと活躍の場を移した作曲家イヴォ・マレクの作品集第2弾は、大規模カンタータとチェロ協奏曲。
モーリス・オアナ(1914-1992):
 チェロ協奏曲「暗く、そして青く」(第2番)(*)/
 タラン=ンゴ(管弦楽のための)/
 ピアノ協奏曲(+)
ソニア・ヴィーダー・
 アサートン(Vc;*)
ジャン=クロード・
 ペヌティエ(P;+)
アルトゥーロ・タマヨ指揮
ルクセンブルクpo.
 録音:1997年1月&5月、ルクセンブルク音楽院。旧品番:1C-1039(廃盤)
ジョルジュ・オーリック(1899-1983):歌曲集
 アルファベット/燃える頬/
 3つの間奏曲/ポール・エリュアールの6つの詩
ソニア・ド・ボーフォル(S)
マルシャル・ドフォンテーヌ(T)
アラン・ジャコン(P)
 旧品番:1C-1049(廃盤)。フランス6人組の一人オーリック。平易で美しい作品を愛する彼の得意とした歌曲。
ジョゼフ・ギー・ロパルツ(1864-1955):
 交響詩「アルテュール王子の狩」/
 4つの短い頌歌(*)/交響詩「死の鐘」/
 4つの詩(+)/ショームの夕べ
セシル・ペラン(S;*)
ヴァンサン・
 ル・テクシエ(Br;+)
エマニュエル・クリヴィヌ指揮
ルクセンブルクpo.
 旧品番:1C-1073(廃盤)。「遅れてきたフランキスト」の異名をとるロパルツの2曲の交響詩は、フランス音楽ファンの間で名作として知られているにも関わらず、近年めぼしい録音がなかっただけに、これはフランス音楽ファンにとって待望のもの。そしてルクセンブルクpo.の首席客演指揮者を務めるエマニュエル・クリヴィヌのTimpani初登場も話題。音楽監督ブラムウェル・トーヴェイと並んでこのオーケストラで重要な役割を担う
ヤニス・クセナキス(1922-2001):
 管弦楽作品全集 Vol.2

 藺草の茂る土地 [Jonchaies] /
 シャール(門) [Shaar] (*)/
 地衣類 [Lichens] (*)/
 バレエ音楽「対地星」 [Antikhthon]
アルトゥーロ・タマヨ指揮
ルクセンブルクpo.
 旧品番:1C-1062。(*)は世界初録音だった物。
 破壊神クセナキス降臨!!!! 音の濁流が怒濤のように押し寄せる!!!!
 クセナキスの管弦楽作品は、誤解を恐れずにいえば、音の暴力そのものといえるかもしれない。ストラヴィンスキーの「春の祭典」は、センセーショナルな初演の後、時の流れと共に古典的な名曲として定着したが、クセナキスの奔流のごとく押し寄せる音楽――クセナキスを聴いた後では、ストラヴィンスキーどころか、ヴァレーズさえ古典的に響いてしまうとさえいわれる――が真の理解を得るためには、CDなどのメディアにより、浸透するのをゆっくり待たなければならないのだろう。
 ブルックナーの交響曲に神の啓示があるとするなら、クセナキスの管弦楽作品は悪魔のようなものだ。このCDの最初のトラックをプレイにした瞬間から、聴き手はクセナキス音響にどっぷり浸り、呪縛をかけられてしまうこと間違いない。密集した弦楽器の叫び、打楽器の乱舞、管楽器の執拗なまでの咆吼、テュッティはひたすら大地をゆるがすように炸裂する。悪魔の攻撃は全軍総動員で執拗に繰り返され、最後まで一瞬たりとも緩むことはない。
近・現代音楽のスペシャリストとしてヨーロッパで高い評価を受けるタマヨとルクセンブルク・フィルハーモニックの渾身の演奏。そのパフォーマンスはこれ以上は望めないほどレベルが高い。「シャール」「リチェンス」は今回世界初録音となった。
 #国内仕様盤(M1C-1062)は、2012年12月の国内代理店変更に伴い廃盤になった物と思われます。
フロラン・シュミット(1870-1958):
 4手のためのピアノ作品集

 小さな眠りの精の一週間/旅のページ/ドイツの想い出
クリスティアン・イヴァルディ、
ジャン=クロード・
 ペヌティエ(P)
 管弦楽作品集(1C-1133)、ピアノ五重奏曲(1C-1152)に続く当レーベルのフロラン・シュミット作品集第3弾。
 師フォーレからの影響が見られ、後にバレエ音楽へと改作される「小さな眠りの精の一週間」、2巻10曲で構成される「旅のページ」、ドイツの都市名が各楽章に付けられた「ドイツの想い出」が収録され、更に演奏は現代フランスの重鎮ピアニスト、イヴァルディとぺヌティエ! 3作品とも録音に恵まれてこなかっただけに、当盤は注目だ。
ジャン・クラ(1879-1932):管弦楽伴奏付き歌曲集
 エレジー/3つのメロディ/歌の捧げもの/映像/泉/3つのノエル
  イングリット・ペリューシュ(S) フィリップ・ド(T)
  リオネル・ペイントル(Br)
 クロード・シュニッツァー指揮ブルターニュo.
 同レーベルが積極的に録音しているジャン・クラの作品集8枚目。恩師デュパルクと出会うまでは独学で作曲を学び続けたジャン・クラの音楽には、ドビュッシー的な印象派の香り、師であるデュパルクからの影響、古典的な要素が同居している。
モーリス・オアナ(1914-1992):
 チェンバロのための作品集

  セレスティーヌの鏡
   (チェンバロと打楽器のための)(*)/
  クラヴサンのための2つの小品/これほどタンゴ/
  聖なるイルクス(チェンバロ、
   オーボエとホルンのための三重奏曲)(+)/
  昼と夜の聖務日課/ティエント/
  サラバンド(チェンバロと管弦楽のための)(#)
エリザベト・
 ホイナツカ(Cemb)
ベアトリス・
 ドーダン(Perc;*)
ファブリス・メリナン(Ob;+)
ミクロス・ナジ(Hr;+)
アルトゥーロ・タマヨ指揮
ルクセンブルクpo.
 旧品番:1C-1069(廃盤)
 アンダルシアの旧家でイギリス人の父とスペイン人の母との間に生まれたモーリス・オアナはローマとパリで音楽の勉強をした、いわばボーダーレスな作曲家だった。ドビュッシーとファリャを敬愛する作曲家として上げているオアナは、スペイン、アフリカなどの民俗的なものに接近しつつ、微分音程、不確定性などの手法を用いた作品を次々発表、呪術的な雰囲気漂う不気味な作風が持ち味。Timpaniレーベルとしてはこれが4枚目のオアナ作品集だった。
 エリザベト・ホイナツカは作曲者の信頼が厚かった人で、かつて作曲者存命中に多くの作品の初演を手がけ、また Erato に次々と作品の録音もおこなっていたヴェテラン・チェンバリスト。今回のCDでは「セレスティーヌの鏡」と「これほどタンゴ」が世界初録音となる。オアナのスペインの血がたぎる「サラバンド」はクセナキス管弦楽作品全集で一気にブレイクしたタマヨ指揮ルクセンブルクpo.が共演。アルバムのトリを飾る素晴らしい演奏を聴かせてくれている。なお余談ながらタマヨも生前の作曲者と深い親交があった人物で、「セレスティーヌの鏡」の題材のもととなった歌劇「セレスティーヌ」では世界初演の栄誉を担っている。
フォーレ:歌曲集
 4つの歌 Op.51/シャイロックの歌 Op.57-1/
 シャイロックのマドリガル Op.57-3/
 5つのヴェネツィアの歌 Op.58/2つの歌 Op.76/
 2つの歌 Op.83/3つの歌 Op.85/2つの歌 Op.87/
 無言の贈り物 Op.92/歌 Op.94
ヤン・ブロン(T)
ビリー・エイディ(P)
 録音:2009年。ルーセルの歌曲集(2C-2150)、クラの「ポリフェーム」(3C-3078)でも美声を聴かせたヤン・ブロンと、ディスク・リリク・アカデミーよりジェラルド・ムーア賞(最優秀伴奏者賞)を贈られたビリー・エイディの伴奏によるフォーレが登場。
ギイ・サクル(1948-):ピアノ作品集 Vol.2
 新しい子供の歌/主題と変奏/
 ヌフ・コント・モロー/独り言/
 プチ・エグゼルシス・デ・ラ・ソリテチュード/謝肉祭
ビリー・エイディ(P)
 作曲家、ピアニスト、音楽評論家、そしてパリ・ショパン・フェスティヴァルのミュージック・アドヴァイザーなど、多彩な才能を持つフランスのアーティスト、サクルのピアノ作品集。
クセナキス:管弦楽作品全集 Vol.1
 バリトン、打楽器独奏と
  管弦楽のための「アイス [Ais] 」(*)/
 描かれたもの [Tracees] /痕跡 [Empreintes] /
 ノーメナ [Noomena] /ロアイ [Roai]
スピロス・サッカス(Br;*)
ベアトリス・ドーダン(Perc;*)
アルトゥーロ・タマヨ指揮
ルクセンブルクpo.
 録音:2000年2、4月、ルクセンブルク音楽院。旧品番:1C-1057
 #国内仕様盤(M1C-1057)は、2012年12月の国内代理店変更に伴い廃盤になった物と思われます。
ドビュッシー:管弦楽作品集 Vol.1
 交響詩「海」〜管弦楽のための3つの交響的素描/
 管弦楽のための「映像」
エマニュエル・クリヴィヌ指揮
ルクセンブルクpo.
 録音:2009年1月。
 ルクセンブルク・フィルと音楽監督クリヴィヌのコンビでスタートする、ドビュッシーの管弦楽作品全曲録音を目指すシリーズの第1弾は、フランス印象主義を代表する傑作「海」と「映像」の2作品。リヨン国立管やフランス放送フィル時代から定評のあるクリヴィヌの巧みなオーケストラ・コントロール、波やうねりなど" 海" の情景を音楽で鮮明に伝えてくれるルクセンブルク・フィルの卓越した表現力に感服。
ジャン・ユレ(1877-1930):室内楽作品集
 ヴァイオリン・ソナタ/ピアノ五重奏曲
マリー=ジョゼフ・ジュード(P)
フィリップ・コシュ(Vn)
ルヴィニーSQ
 全て世界初録音。
 今日フランスでも、作曲家としてはほぼ忘れられているジャン・ユレは、1910年にはエコール・ノルマル音楽院を設立(と書かれている文献が複数あるが、今日知られている「パリ・エコール・ノルマル音楽院」は1919年にアルフレッド・コルトーらが設立したもので、両者は異なる団体である可能性がある)、マニュエル・ロザンタールらを輩出したと言う。生前はオルガニストとして著名で、1925年から亡くなった1930年までは、ウジェーヌ・ジグーの後任としてサントーギュスタン教会のオルガニストを務めているが、まともなバイオグラフィがほとんど見つからない人で、日本の個人による物を除くと逸話的なものは「パリ音楽院へは進まず独自の道を歩んだ」「ドビュッシーから称賛された」といった断片的な物しか出てこない。ただ彼は結構な多作家で、幅広いジャンルに作品が残されているようなので、この世界初録音盤が再評価の機会となる事を願いたい所。
モーリス・エマニュエル(1862-1938):室内楽作品集
 チェロ・ソナタ/
 フルート、クラリネットとピアノのためのソナタ/
 ギリシャ民謡による組曲/
 ビューグルとピアノのためのソナタ/
 弦楽四重奏曲
スタニスラスSQ
ローラン・ワグシャル(P)
ラファエル・ペロー(Vc)
アレクシス・ガルペリーヌ(Vn)
オリヴィエ・ソヴァージュ(Fl)
フィリップ・モネ(Cl)
ファブリス・
 ウィギショフ(ビューグル)
 フランス民謡やオリエントの音楽、フリギア旋法などに強く惹かれ、独自のスタイルを築いた近代フランスの異才作曲家モーリス・エマニュエル。パリ音楽院時代、中世の旋法を用いた斬新な作風が、師ドリーブの逆鱗に触れローマ賞への道が断たれてしまったが、ギローの門を叩き、ドビュッシーと親交を結び、印象主義へと続く道を切り開いた。
ギー・サクル(1948-):歌曲集
 ジョルジュ・シェアデの5つの詩(*)/
 アポリネールの5つの詩(*)/
 扇のための7つの句(ポール・クローデル詩)(#)/
 黒い心(レオン=ポール・ファルギュ詩)(*)/
 「語彙集」の6つの詩(ジャン・コクトー詩)(#)/
 演奏(ジャン・コクトー 詩)(*)/
 6つの新しい扇(ポール・クローデル詩)(#)/
 ヴェルレーヌの3つの詩(*)/
 ロベール・デノの3つの詩(*)/
 「生活必需品」からの4つの例
  (ポール・エリュアール詩)(#)/
 ジョルジュ・シェアデの3つの詩(*)
フローランス・カス(Ms;#)
ジャン=フランソワ・
 ガルデイユ(Br;*)
ビリー・エイディ(P)
 旧品番:1C-1051の再発売。現代フランスのギー・サクルも、他のレーベルではなかなかお目にかかれない作曲家。Timpani からは、他にビリー・エイディの弾くピアノ作品集(1C-1026;当店未案内)がリリースされている。
ジャン・デルベ(1937-1982):管弦楽作品集
 2つの夜想曲/アダージョ/ジェネス/
 プレモニティオ・パッショニス/マヌ・タラ
ジャン=フランソワ・
 アントニオーリ指揮
ティムショハラpo.
 スイス・ロマンド放送の音楽プロデューサーとして活躍したフランス人音楽家。セリー技法、エレクトロ・アコースティック、ジャズなど、様々なジャンル、現代的な技法を受け入れ、独自のスタイルを模索し続けた。
イヤサント・ジャダン(1776-1800):弦楽四重奏曲集
 〔変ロ長調 Op.1 No.1 (*) /ハ長調 Op.3 No.1 /
  イ短調 Op.3 No.3 (*) 〕
カンビーニSQ
 録音:2009年10月、フォンダション・サンジェール=ポニャック、パリ。(*)は世界初録音。18-19世紀フランス音楽一族の天才、ジャダン。1789年4月には13歳で「ピアノ協奏曲第1番」がル・コンセール・スピリチュエルで演奏され、神童として大きな注目を集めたが、結核に倒れ1800年にパリで夭折した。弦楽四重奏曲は1795年から1798年にかけて作曲されており、ハイドンを思わせるスタイルが特徴。
アルベリク・マニャール(1865-1914):管弦楽作品集
 正義の賛歌 Op.14/
 古典風の様式による管弦楽組曲 Op.2/
 挽歌 Op.9/序曲 Op.10/ヴィーナスの賛歌 Op.17
マーク・ストリンガー指揮
ルクセンブルクpo.
 旧品番:1C-1067の再発売。マニャールもフランス近代の作曲家としては余り顧みられることのなかった作曲家だけに、管弦楽作品のリリースは歓迎。さすがにフランス近代の忘れられかけた作品を見事な演奏で蘇らせてきたTimpaniレーベルだけのことはある。
 ジャーナリストを父に持ち、裕福な家庭に生まれ育ったマニャールは、父の道を継ぐことを好まず、作曲家の道を選んだ。ワーグナーの「トリスタン」をバイロイトで聴いたことが直接のきっかけだったという。作風はドイツ的で、印象派とは一線を画す。マニャールは1914年、第一次世界大戦でドイツ兵に自宅を取り囲まれ、勇敢に応戦したものの、火を放たれて多くの自作譜とともに命を落とした。そのとき書いていたオペラなどが残れば、マニャールの今日の評価もまったく違ったものになったかもしれない。ここにはそう思わせるだけの豊かな音楽が詰まっている。
フォーレ:協奏的小品集
 ピアノと管弦楽のための「バラード」Op.19/
 ヴァイオリンと管弦楽のため「子守歌」Op.16/
 チェロと管弦楽のための「エレジー」Op.24/
 ヴァイオリン協奏曲 Op.14/
 チェロと管弦楽のための「ロマンス」Op.69/
 フルートと管弦楽のための「幻想曲」Op.79/
 ピアノと管弦楽のための「幻想曲」Op.111
ジャン=マルク・フィリップス=
 ヴァリャベディアン(Vn)
アンリ・ドゥマルケット(Vc)
ジュリエット・ユレル(Fl)
ジェローム・デュクロ(P)
モーシェ・アツモン指揮
ブルターニュo.
 Timpani の最新盤は意外にも有名どころのフォーレ。しかし、ピアノ伴奏がある作品でも、全てオーケストラ伴奏版のみを取り上げたこだわりのアルバム。「トリオ・ワンダラー」のフィリップス=ヴァリャベディアン、ロッテルダム・フィルの美人奏者ユレルら有名どころのソリストに加え、指揮はモーシェ・アツモンと、これまた注目の顔ぶれが揃っている。
ドビュッシー:管弦楽作品集 Vol.2
 牧神の午後への前奏曲/
 クラリネットと管弦楽のための狂詩曲/夜想曲/
 神聖な舞曲と世俗的な舞曲/交響組曲「春」
キャサリン・バイノン(Hp)
オリヴィエ・ダルテヴェル(Cl)
エマニュエル・クリヴィヌ指揮
ルクセンブルクpo.、
アクサンテュスcho.
 録音:2009年9月、2010年9月、ルクセンブルク・フィルハーモニー(ルクセンブルク)。
 クリヴィヌ&ルクセンブルク・フィルのドビュッシー第2集、「3つの夜想曲」をより理想的な演奏とするため合唱にアクサンテュスを起用。
ピエルネ:バレエ「シダリーズと牧羊神」 デイヴィッド・シャローン指揮
ルクセンブルクpo.、
メッツ大聖堂カレッジcho.
 録音:2000年5月29日-6月2日、ルクセンブルク音楽院。同曲初の完全全曲録音だったもの。旧品番:1C-1059  2000年9月の来日中に急逝したイスラエルの指揮者デイヴィッド・シャローンによる遺作の一つ。2002年ミデム・クラシカル・アワード受賞盤。
 #国内仕様盤(M1C-1059)は、2012年12月の国内代理店変更に伴い廃盤になった物と思われます。
フィリップ・ゴーベール(1879-1941):
 バレエ音楽「騎士と姫君」(1941)
マルク・スーストロ指揮
ルクセンブルクpo.
 録音:2009年9月30日、10月2日。世界初録音。2008年にリリースされた「管弦楽作品集」(1C-1135/「交響曲」「海の歌」)に続く、ゴーベールの管弦楽作品集第2弾。
 フルート奏者&フルート作品作曲者としてのイメージが圧倒的に強いゴーベールだが、前作は 英 ミュージックウェブ・インターナショナルの年間最優秀賞に選出、フランス TV クラシカル・ミュージック・アウォードの2009年最優秀賞にもノミネートされ、シンフォニストとしての側面にもようやく注目が集まって来た。
 今回録音された全2幕のバレエ音楽「騎士と姫君」は、ウクライナ出身の名ダンサー、セルジュ・リファールのために作曲され、パリ・オペラ座で初演されたもの。
デオダ・ド・セヴラック(1872-1921):歌劇「風車の心」(1909)
 ジャン=セバスティアン・ブ(Br) ソフィー・マラン=ドゴール(S)
 ピエール=イヴ・プリュヴォ(Br) マリー=テレーズ・ケレル(Ms)
 サビーヌ・ルヴォー・ダロンヌ(S)他
 ジャン=イヴ・オッソンス指揮トゥール・サントル地方so.、トゥール歌劇場cho.
 録音:2009年9月15日-19日。
 1909年にパリのオペラ=コミック座で初演されたセヴラックの「風車の心」は、自身の故郷サン・フェリクス・ロラゲを舞台とした全2幕のオペラ。作品全体に故郷ラングドック地方の伝統音楽が採り入れられ南フランスの香りが漂う。
5C-1177
(5CD)
廃盤
クセナキス(1922-2001):管弦楽作品集 BOX アルトゥール・タマヨ指揮
ルクセンブルクpo.
ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):ピアノ作品集
 変奏曲 ハ短調Op.42 (1918)/
 演奏会用練習曲Op.13 (1887)/
 演奏会組曲の様式による3つの小品 Op.40 (1903) (*)/
 パッサカリアOp.52 (1932)
ローラン・ヴァグシャル(P)
 録音:2009年12月、ヴァンサンヌ(フランス)。
 近代フランス音楽ファン必聴、ピエルネのピアノ作品集が登場。ピエルネのこの分野は録音自体が少なく、さらにフランス人演奏の物となると、入手可能な物はほぼ皆無なので、歓迎されるだろう。
 当アルバムには、ローマ賞を受賞した5年後に作曲された初期作品「演奏会用練習曲」、中期の「3つの小品」と「変奏曲」、そして晩年の「パッサカリア」が取り上げられ、ピアノ作品におけるピエルネの作風の変遷をたどることが出来る。演奏も、来日経験を持つフランスのピアニスト、ローラン・ヴァグシャルと、万全の構え。

 なお、(*)の作品集は学習用の辞典などで『演奏会用組曲の3つの小品』と訳されていることがあるが、原文は"Trois Pièces formant suite de concert" であり、この訳だと「様式」(または形式)の部分が訳せておらず、意味が通らない。
ジャン・クラ(1879-1932):
 フルート、ハープと弦楽のための作品集

 弦楽三重奏曲/ハープのための2つの即興曲/
 フルートとハープのための組曲/
 フルート、ハープと弦楽のための「五重奏曲」
ジュリエット・ユレル(Fl)
マリー=ピエール・
 ラングラメー(Hp)
フィリップ・グラファン(Vn)
ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)
アンリ・ドマルケット(Vc)
 録音:2010年9月、11月、パリ。久久の録音と思われるラングラメーに、今日のトップ奏者たちという顔合わせによる録音。
アンリ・デュパルク(1848-1933):歌曲全集
 旅への誘い/恍惚/波と鐘/エレジー/フィレンツェのセレナード/嘆き/悲しき歌/
 ため息/ 遺言/逃走(二重唱)/ギャロップ/セレナード/ミニョンのロマンス/
 戦いのある国へ/ローズモンドの館/フィディレ/前世
  ミレイユ・ドランシュ(S) ヴァンサン・ル・テクシエ(Br)
  ギ・フレフテル(T) フランソワ・ケルドンクフ(P)
 録音:1999年10月、ヴィラ・ルヴィニー(ルクセンブルク)。旧品番:1C-1053フランクに師事し、印象主義の前提をなす近代のフランス歌曲に大きく貢献したデュパルクは、生前多くの曲を作曲したものの、そのほとんどをみずから破棄してしまった。ソプラノのドランシュはピアノとオルガンを勉強した後、ストラスブールで声楽を学んだ人。幅広いレパートリーと美しい声、表現豊かな歌唱は多くのアーティストたちに注目され、ネーメ・ヤルヴィ、シャルル・デュトワ、リカルド・シャイーをはじめとする名指揮たちに招かれ共演している。フランス歌曲ファン注目のアルバム。
ギヨーム・ルクー(1870-1894):
 弦楽四重奏のための作品全集

 モルト・アダージョ/弦楽四重奏曲/瞑想曲/メヌエット
ドビュッシーSQ
 録音:2010年3月。ベルギーで生まれ、フランスでフランク最後の弟子となり、ダンディからも作曲を学んだ夭折の天才ルクー。イザイから委嘱されたヴァイオリン・ソナタが特に知られるが、儚さや憂鬱を感じさせる弦楽四重奏作品も傑作揃い。ドビュッシー四重奏団は、モーツァルトの弦楽四重奏版「レクイエム」で話題を呼んだリヨンを活動拠点とするフランスの弦楽四重奏団。
2C-2185
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(2CD)
ジョルジュ・オンスロウ(1784-1853):木管楽器のための室内楽作品集
 五重奏曲 Op.81/六重奏曲 Op.30/七重奏曲 Op.79/九重奏曲 Op.77
  アンサンブル・イニシウム、アンサンブル・コントラスト
 録音:2010年10月、12月。
フィリップ・ゴーベール(1879-1941):
 管弦楽作品集 Vol.3

 バスク地方にて/ヴァイオリン協奏曲(*)/
 チェロと管弦楽のための「物語詩」(#)/
 アムピトリテの行列
フィリップ・グラファン(Vn;*)
アンリ・ドマルケット(Vc;#)
マルク・スーストロ指揮
ルクセンブルクpo.
 録音:2011年11月。近代フランスを代表するフルートの巨匠で、マルセル・モイーズを教え、指揮者&作曲家としても活躍したゴーベールによる、知られざる管弦楽作品集第3弾。Vol.1:1C-1135、Vol.2:1C-1175。
ジャン・カルタン(1906-1932):室内楽作品全集
 弦楽四重奏曲第1番/前奏曲とアレグロ(木管楽器とピアノのための六重奏曲)/
 フルートとクラリネットのためのソナチネ/弦楽四重奏曲第2番
  アンサンブル・スタニスラス、スタニスラスSQ
 録音:2010年6月、2011年2月、サル・ポワレル、ナンシー、全曲世界初録音。カルタンという名字のフランス人でおそらく一番有名なのは、アインシュタインとも共同研究を行い、大きな功績を残した数学者エリ・カルタン(1869-1951)だろう。教育者として著作も名高い日本の数学者矢野健太郎(1912-1993)も1930年代後半にパリに留学して彼の下で学んでいる。エリには5人の子供がいたようで(息子3人と娘が1人という資料もあり、数が合わないが詳細不明)、長男アンリ(1904-2008)は父の後をついで数学者となり104歳まで長命、3男のルイ(1909-1943)は物理学者となったが、第二次大戦中のレジスタンス活動でドイツ軍に処刑され、そして今回のディスクで紹介される次男のジャンは畑違いの作曲家の道を選んだが夭折した。とにかく情報の少ない人で、ネット上の文書で一番詳しいのは、当商品のレーベル本家サイト内インフォメーションといった程。たいしたことはわからないが、どうもデュカとルーセルの弟子にあたるらしい。フランスの室内楽秘曲ファンにとってはまたとない注目盤と言えそうだ。
ポール・ル・フレム(1881-1984):
 独唱、合唱と室内オーケストラのための歌物語「オーカッサンとニコレット」
 メラニー・ボワヴェール、カティア・ヴェレタス(S) デルフィーネ・ハイデン(Ms)
 スタニスラス・ド・バルベイラック(T) アルマン・アラピアン(Br)
 ニコラ・シャルヴァン指揮サヴォア地方o.、ソリステ・ド・リヨン
 録音:2011年3月18日-20日、シャンベリ(フランス)。世界初録音。103歳まで生きたフランスの長寿作曲家、ル・フレムによる、12-13世紀の中世フランスで書かれた同名の冒険物語を題材とし、故郷ブルターニュの風景を音楽へ反映した彼初期の代表作。指揮は、ピエルネの「ソフィー・アルヌー」(1C-1124)で好演を披露したシャルヴァン。
モーリス・エマニュエル(1862-1938):管弦楽作品集
 ある愉快な物語への序曲 Op.3 (*)/
 交響曲第1番 イ長調 Op.18/
 フランス組曲 Op.26 (*) /
 交響曲第2番 イ長調「ブルターニュ」Op.25
エマニュエル・ヴィヨーム指揮
スロヴェニアpo.
 録音:2010年12月、リュブリャナ、スロヴェニア。(*)は世界初録音。異才エマニュエルの管弦楽作品集。中世の旋法、ブルターニュ民謡、オリエント音楽を採り入れたエマニュエルは師であるドリーブと衝突。ローマ賞への参加を禁止され、2人の決別を決定的にした作品こそが「ある愉快な物語への序曲」。エマニュエルの音楽には「フランス組曲」など一部の例外を除き、文学的なあらすじを持ち、「交響曲第2番」は大洪水により海底に消えたブルターニュ地方の伝説都市、イスのグラドロン王のエピソードから着想を得て作曲されている。
ジョセフ・ギー・ロパルツ(1864-1955):交響曲全集 Vol.3
 交響曲第3番 ホ長調(1906)〜ソリスト、合唱と管弦楽のための
  イザベル・フィリップ(S) エロディ・メシャン(A) マルク・ラホ(T)
  ジャン・テジャン(B) ジャン=イヴ・オッソンス指揮トゥール・サントル地方so.
  アンサンブル・ヴォーカル・エリック・サティ、アンサンブル・ヴォーカル・ジャック・イベール、
  アンサンブル・ヴォーカル・オーパス37
 録音:2011年5月、トゥール大劇場(フランス)、ライヴ。ロパルツによる交響曲中、また合唱付き交響曲の中でも最高傑作との呼び声高い大作交響曲第3番が登場。1894年に就任したナンシー音楽院院長の在任中に作曲された、4人の独唱、合唱、管弦楽のための3楽章形式の交響曲で、テキストはロパルツ自身が創作、自然や人々へのメッセージが込められている。
ジュール・マスネ(1842-1912):歌曲集
 歌曲集「叙情的表現」/歌曲集「10月の詩」/春が大地を訪れ/手紙/
 悲歌/人の噂!/アモルよ、祝福したまえ/夕日/夜/生きられた時間/蝉の死
  サビーヌ・ルヴォ・ダロン(S) サミュエル・ジャン(P) マテュー・フォンタナ(Vc)
 録音:2011年10月。ローマ賞受賞者で「マノン」や「ウェルテル」などのオペラで大成功を収めたフランスの大作曲家マスネは、「タイスの瞑想曲」に代表されるように稀代のメロディメーカーでもあったが、260曲を超える歌曲は今日頻繁にうたわれているとは言い難い。サビーヌ・ルヴォ・ダロンは2009年のマルマンド国際声楽コンクールで第1位に輝いたフランス期待のソプラノ。
2C-2223
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(2CD)
ルイ・ヴィエルヌ(1862-1938):ピアノ作品全集
 12の前奏曲集 Op.36 /子供の影 Op.43(5曲)/2つの小品 Op.7 /
 組曲「弔鐘の詩」Op.39 〜第11曲「鐘の音」 Op.39 No.11 /
 3つの夜想曲 Op.35 /ブルゴーニュ組曲 Op.17 /孤独 Op.44(4曲)
 オリヴィエ・ジャルドン(P)
 録音:1994年5月、7月、劇場、ポワシー [Théatre de Poissy] 、フランス。初出時の世界初録音。旧品盤:2C-2023〔廃盤〕


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