J.S.バッハ:6つのパルティータ | ケネス・ワイス(Cemb) | |
録音:1999年6月21日-24日、ドイツ福音教会、リュ・ブランシュ、パリ。使用楽器:1995年パリ、フレデリク・バル&アンソニー・サイデイ製(18世紀中頃、ゴットフリート・ジルバーマン工房製ジャーマンのコピー)。 96kHz/24bit ワンポイント録音。みずみずしい抒情と炸裂するダイナミズム。なんと歌ごころに溢れたバッハなんだろう! レオンハルトに学びウィリアム・クリスティに賞賛された俊英ワイスによるパルティータ。1942年イギリス生まれのサイデイは、オリジナル楽器の木目にまで配慮するなどの徹底した制作姿勢で、高い評価を得ている制作者。 | ||
D.スカルラッティ:チェンバロ・ソナタ集 [ト長調 K.124/ト長調 K.235/ニ長調 K.478 ニ短調 K.444/ヘ短調 K.466/ヘ短調 K.519 ニ短調 K.18/ニ短調 K.64/ニ長調 K.490 ニ長調 K.492/ロ短調 K.27/ト短調 K.450 ト短調 K.8/ハ長調 K.200/ハ短調 K.56 変ホ長調 K.507/ト長調 K.477/ハ長調 K.460 変ロ長調 K.545/ニ短調 K.213/ニ短調 K.396 イ短調 K.265/イ長調 K.181/イ長調 K.212 ホ長調 K.531/イ短調 K.175/イ長調 K.222] |
ケネス・ワイス(Cemb) | |
録音:2001年12月20-22日、フランス北東部、ヴァル・ド・マルヌ、イヴィ・シュル・セーヌ・マディア図書館のアントナン・アルトー・スタジオ。使用楽器:1636年リュッケルス製(1763年パリのエルムシュ改修)をモデルに、1988年パリのアンソニー・シディ&フレデリック・バル複製。以前はSR-021という番号でご案内していた物。 レザール・フロリサンで活躍していたアメリカ人チェンバリスト、ワイスによる、バッハのパルティータ集に続くソロ・アルバム。 | ||
クラヴサンで弾くラモーのバレエ ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764): 歌劇「カストールとポリュクス」/ 歌劇「ダルダニュス」/歌劇「はなやかなインド人」/ 歌劇「ピュグマリオンン」 から抜粋(全32トラック) |
ケネス・ヴァイス(Cemb) | |
録音:2003年7月7-9日、シテ・ド・ラ・ミュジーク(ラ・ヴィレット)、パリ。使用楽器:クラヴサンI:ジャン=クロード・グージョン、パリ、1749年(ジャック=ジョアキム・スワネンにより1784年に補強)/クラヴサン II:ジャン=アンリ・エムシュ、パリ、1761年。以前はSR-031という番号でご案内していた物。 鍵盤の上に描き出される、華麗なるバレエの情景。バッハのパルティータ、スカルラッティのソナタ集で、堅実ながらじわじわと効いてくる爽快な秀演を聴かせてくれたアメリカのチェンバロ奏者、ケネス・ヴァイス。今度のアルバムは、ラモーの有名なオペラからの抜粋曲をチェンバロ一台で弾いてしまうという魅力的な試みだ。 ラモーの作品はどれも現代人受けしとうな造形美にみちた音楽なのに、古楽器の独特の「におい」のせいか、現代楽器で弾くと妙に間延びするせいか、今ひとつ音楽ファンに魅力が浸透していないかもしれない。しかしヴァイスのチェンバロで聴くと、いかにもバロックらしい感じというか、からくりに満ちたスカルラッティのソナタや端正なヘンデルの組曲などのような、親しみやすく面白みにあふれる魅力が浮き彫りになってくる。 内容にふさわしいバレエのシーンをあしらったジャケットも、インテリアになりそうな、飾り栄えする美しい仕上がり。 | ||
バリー・ダグラス&手兵カメラータ・アイルランド〜 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集 Vol.1(*) [第2番 変ロ長調Op.19/第4番 ト長調Op.58 |
バリー・ダグラス(P)指揮 カメラータ・アイルランド | |
エアリエルの歌〜英国歌曲集 作者不詳:サルヴェ・レジナ ダウランド:私の嘆きで人の心が動かせるものなら パーセル: ばらの花よりかぐわしく/来たれ、歓喜よ/ 恋の病から自由になろうと/こよなく美しい島 ヘンデル: カンタータ「わたしも愛から逃れた」/ 「アグリッピーナ」より アリア“Tacero, pur che fedele " エドムンド・ラッブラ:乙女への讃歌 ヴォーン・ウィリアムズ:木こりの歌 ブリテン:「真夏の夜の夢」 〜オベロンの独白“I know a bank "/ 柳の園 ウォーロック:夜 ティペット:エアリエルの歌(3曲) ハウエルズ:ダヴィデ王 アンドルー・ガント:ザロモン・パヴェイの墓碑銘 |
ジェイムズ・ボウマン(CT) ケネス・ワイス(Cem/P) | |
録音:2005年6月21日-23日、フランス、エーヌ県、サン=ミシェル・アン・ティエラシュ修道院。 古楽から20世紀にいたるイギリスの作曲家による歌曲を集めた一枚。貫禄の歌を聴かせるのは大ヴェテラン、ジェイムズ・ボウマン。 | ||
J.S.バッハ: イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971/ 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903/ フランス風序曲(パルティータ) ロ短調 BWV.831/ ソナタ イ短調 BWV.965〜ヤン・アダム・ラインケン “音楽の園 "よりのソナタ編曲 |
ケネス・ワイス(Cemb) | |
録音:2005年12月21日-23日、シテ・ド・ラ・ミュジク、サル・ド・ランフィテアトル。使用楽器:1761年パリ、ジャン=アンリ・エムシュ製作(パリ、音楽博物館のコレクション)。 チェンバロ奏者にとって、いわばバイブル的なレパートリーを収めたもの。名作「イタリア協奏曲」など典雅のきわみともいえる音色がいっぱいに拡がる。 | ||
J.S.バッハ/ラフマニノフ編: 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 BWV.1006〜 [前奏曲/ガヴォット/ジグ] ラフマニノフ:楽興の時Op.16 チャイコフスキー/ラフマニノフ編:子守歌 Op.16-1 ラフマニノフ: 12の歌 Op.21〜ライラック/ コレッリの主題による変奏曲 Op.42 |
エレーナ・ロザノワ(P) | |
録音:2006年、スイス、シオン、スタジオ・ティボル・ヴァルガ。 オデッサ生まれのヴィルトゥオーゾ、ロザノワによるラフマニノフ。チャイコフスキー音楽院でアレクセイ・ナセトキンとエフゲニー・モギレフスキーに師事した彼女は、ロン=ティボー国際コンクールほか入賞歴も多数。超難曲「コレッリ変奏曲」や最近ではコンクールの課題曲でも知られる「楽興の時」など、あざやかなテクニックに釘付けとなる。 | ||
バリー・ダグラス&手兵カメラータ・アイルランド〜 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集 Vol.2(#) [第1番 ハ長調Op.15/第5番 変ホ長調Op.73「皇帝」 |
バリー・ダグラス(P)指揮 カメラータ・アイルランド | |
ボヤージュ シューベルト:さすらい人幻想曲 ハ長調 D.760 シューベルト/リスト編:「白鳥の歌」〜影法師 リスト:巡礼の年第2年「イタリア」〜 ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」 ワーグナー/リスト編:「タンホイザー」序曲 シューベルト/リスト編:「冬の旅」より幻の太陽 |
フェレンツ・ヴィジ(P) | |
録音:2007年6月27日-29日、フランス、テアトル・ド・カンブレー。 1974年トランシルヴァニア(ルーマニア)に生まれの俊英フェレンツ・ヴィジが弾くロマン派のピアノ作品集。ヴィジいわく“航海 "と題されたコンセプト・アルバムは、聴き手の心象風景への旅までも思い描いて編んだとのこと。なかでもリストが編曲を手がけたナンバーに聴く深い詩情は大器を予感させる。録音もスタインウェイの煌びやかな音色をあますところなく捉えている。 | ||
D.スカルラッティ:30のソナタ集〜 クラヴィチェンバロ練習曲集(ロンドン1738年) |
ケネス・ワイス(Cemb) | |
録音:2007年5月20日-23日、スペイン、バレンシア、モンセラート、ラ・カーサ・ウズル。使用楽器:1989年、スイス、ルージュモン、ブルース・ケネディ製作(リュッケルスにもとづく)。 名手ワイスの弾くスカルラッティ第2弾。任意にセレクトされた前作(STRN-021)とは使用楽器も変わり、K.1から「猫のフーガ」とあだ名のついたK.30までを順に収録している。スカルラッティが残した真に独創的で最大の業績といえるソナタには、かれがイベリア半島で過ごした経験、スペインのフォークミュージックやギター音楽や舞曲の影響がいろいろとみられる。フラメンコのギターを思わせるコード進行や、カスタネットにも似た同一鍵盤の連打。また、大胆な音程の跳躍やアルペッジョ、上昇ならびに下降音型など独自に編み出した当時最新の技法がふんだんに盛り込まれている。当時の衝撃をそのまま伝えるワイスのあざやかな演奏でたっぷりと楽しめる。 | ||
バリー・ダグラス&手兵カメラータ・アイルランド〜 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集 Vol.3 ピアノ協奏曲第3番 ハ短調Op.37(+)/ 三重協奏曲 ハ長調Op.56(**) |
チー・ユン(Vn;**) アンドレス・ディアス(Vc;**) バリー・ダグラス(P)指揮 カメラータ・アイルランド | |
バリー・ダグラス&手兵カメラータ・アイルランド〜ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集 BOX (SR-051, SR-063, SR-073 のセット) | ||
2005年6月9日-10日、ダブリン、ヒーリクス・シアター、マホーニー・ホール(*)/2006年4月8日-9日、、ダブリン、ヒーリクス・シアター、マホーニー・ホール(#)/2007年5月9日-15日、ロンドン(**)/記載無し(+)。 なんとも雄渾で輝かしいベートーヴェン。1986年に第8回チャイコフスキー国際コンクールで第1位に輝いたバリー・ダグラス(1960年生まれ)も2007年で47歳。北アイルランドのベルファストに生まれた彼が1999年に結成した手兵カメラータ・アイルランドを率いての久々の新録音は、弾き振りによるベートーヴェン。ピリオドからモダーンまでさまざまなスタイルで親しまれている名曲中の名曲に、真っ向正攻法のアプローチで挑んでおり、スタインウェイから繰り出される、磨きのかかった煌びやかな美音とあざやかなテクニックに思わず恍惚となることだろう。ヴァイオリン両翼型配置でたいへん見通しのよいサウンドを聴かせるカメラータ・アイルランドは、 LSO、ハレ管、アルスター管とイギリスのオケでトップ・クラスにある、南北アイルランド出身の精鋭メンバーによって構成されている。カップリングの三重協奏曲では、ダグラスとは室内楽のパートナーであるディアス、チー・ユンが息の合ったところをみせる。収録場所の一つヒーリクスはアイルランド国内最大規模を誇り、最新鋭の設備を整える総合舞台芸術センター。響きもたいへんすぐれている。 |