クロノス・クァルテット〜イン・フォーメーション デイヴィッド・ケチリー(1947-):ファンキー・チキン ケン(ケネス)・ベンシューフ(1933-):リメンバー/いつ? デレク・サネス:ブルース/背中に風を受けて ハント・べイヤー(1926-):エナンティオドロミア・ハイ アラン・ドーシー:ジョアンズ・ブルース/ フードゥー・ミート・バケットに何が起こったとしても ジョン・ウィットニー(1917-1995):ジャック・フード・ブルース ジョン・ガイスト:ダーク・ラズ クロノスSQ | ||
録音:1979年、聖マリー大聖堂、サンフランシスコ。 クロノス・クァルテットがNONESUCH専属となる前の録音で、おそらく彼らの初商業レコーディング。 | ||
ポール・セイコウ・チハラ(1938-): バレエ音楽「テンペスト」 (ヘンリー・パーセルの主題による) |
ジャン=ルイ・ル・ルー指揮 パフォーミング・アーツo. | |
録音:1981年4月7日、バークレイ。世界初録音。 | ||
ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14 | ヴァルージャン・コージアン指揮 ユタso. | |
録音:1982年3月27日、シンフォニー・ホール、ソルトレイク・シティ、ユタ州。 録音の優秀さのみ強調されることが多いが、演奏もなかなかどうして、捨てたものではない。 | ||
# RR-13 [RR-13CD] 「ターフェルムジーク〜バロック名曲集 [Popular Masterworks Of The Baroque] 」→ RR-2101 で再発。 | ||
リッチ、クラーク〜レスピーギ: 交響的印象「教会のステンドグラス」/ 秋の詩(ヴァイオリン協奏曲)(*) |
ルッジェーロ・リッチ(Vn;*) キース・クラーク指揮 パシフィックso. | |
録音:1983年10月16日、講堂、サンタアナ高校、カリフォルニア州。 | ||
# RR-16 [RR-16CD] 「シカゴ・プロ・ムジカ〜ウォルトン:ファサード/他」→ RR-2102 で再発。 | ||
# RR-17 [RR-17CD] 「シカゴ・プロ・ムジカ〜ストラヴィンスキー:兵士の物語、リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲」→ RR-2102 で再発。 | ||
スター・オブ・ワンダー 〜クリスマス・キャロル集(全21曲) クリスマス・キャロル、ルネサンス期のモテット、 20世紀の合唱作品 |
ラルフ・フーパー指揮 サンフランシスコ・ コラール・アーティスツ | |
録音:聖イグナチウス教会、サンフランシスコ。 #当盤は国内代理店の扱いが終了していますが、現地では通常販売されている模様で、CD-R製版化された可能性があります。お取り寄せには時間がかかり、高額になります。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します キース・クラーク&パシフィック響〜 コープランド: 野外序曲(*) /組曲「アパラチアの春」(#) / エミリー・ディキソンの8つの詩(+) #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
マーニ・ニクソン(S;+) キース・クラーク指揮 パシフィックso. | |
録音:1982年2月21日、 ADD (*)、1985年2月24日(+)、1986年4月27日(#) 、 DDD (#/+) 、すべて講堂、サンタアナ高校、サンタアナ [Santa Ana] 、カリフォルニア州、 US |録音エンジニア:キース・O.ジョンソン| (P) 1986 。「長岡鉄男の外盤A級セレクション」掲載(277) 『ハッタリのない演奏、定位の確かさ、自然なサウンド、音場感は第一級』 | ||
# RR-23 [RR-23CD] 「ヘリコン・アンサンブル〜ヴィヴァルディ&バッハ」→ RR-2101 で再発。 | ||
ノジマ・プレイズ・リスト [Nojima plays Liszt] リスト: メフィスト・ワルツ第1番/ラ・カンパネッラ/ 夕べの調べ/鬼火/ピアノ・ソナタ ロ短調 |
野島稔(P) | |
録音:1986年12月17日-18日、市民講堂、オックスナード、カリフォルニア州、 US / (P) 1987 。LP [RM-2516] 仕様: 180g, 45 rpm 。 ピアニスト野島稔(1945-2022)の名を一躍国際的に知らしめた録音。初出時、アメリカのオーディオ雑誌「ステレオ・レヴュー」で月間最優秀録音賞を受賞した。録音のみならず、野島の超絶テクニックはアメリカでも評判となり、海外における彼の評価を決定付けた。2011年にはハイレゾ音源 HRX 盤、2016年には45回転盤 LP (初出時に発売された LP [RR-25] は1枚物& 33 ½ rpm.)もリリース。 | ||
# RR-27 [RR-27CD] 「リチャード・フラー〜ラモー:チェンバロ作品集」→ RR-2104 で再発。 | ||
# RR-29 [RR-29CD] 「シカゴ・プロ・ムジカ〜ヴァイル、ヴァレーズ、ボウルズ&マルティヌー」→ RR-2102 で再発。 | ||
ノジマ・プレイズ・ラヴェル [Nojima plays Ravel] ラヴェル:鏡/夜のガスパール |
野島稔(P) | |
録音:1986年8月9日-10日、市民講堂、オックスナード、カリフォルニア州、 US / (P) 1990 。高い評価を得るとともにリファレンス・カタログの中でもベスト・セラーを続けていた野島作品。長らく手に入らない状態となっていたが、30周年のアニヴァーサリー・イヤーに復活。 | ||
フィエスタ! ハーバート・オウエン・リード(1910-2014):メキシコの祭り モートン・グールド(1913-1996):サンタ・フェの伝説 クリフトン・ウィリアムズ(1923-1976):シンフォニック・ダンス第3番 ロジャー・ニクソン(1921-2009):太平洋の祭り フランク・パーキンズ(1908-1988):ファンダンゴ ハワード・ダン指揮ダラス・ウィンド・シンフォニー | ||
録音:1990年6月20日-22日。 | ||
ホルスト: 吹奏楽のための組曲第1番 ホ長調 Op.28 No.1 / 吹奏楽のための組曲第2番 ヘ長調 Op.28 No.2 / 「ムーアサイド」組曲/ 鍛冶屋(前奏曲とスケルツォ)Op.52 |
ハワード・ダン指揮 ダラス・ウィンド・シンフォニー | |
録音:1990年6月20日-22日。 | ||
ウェーバー:クラリネット五重奏曲 変ロ長調 Op.34 ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115 |
エディー・ダニエルズ(Cl) コンポーザーズSQ | |
録音: DDD | (P) (C) 1991 。 | ||
フェネル・フェイヴァリッツ! J.S.バッハ/ハンスバーガー編曲:パッサカリアとフーガ ハ短調 ブラームス/ギュンター編曲:2つのコラール前奏曲 ハルヴォルセン/フェネル編曲:ボヤール(ルーマニアの貴族)の入場行進曲 マクダウェル/ウィンターボトム編曲:森のスケッチ Op.10 (全10曲) ゴルトマルク/H.カッペイ編曲:交響曲「田舎の結婚式」より〔序奏/スケルツォ〕 プロコフィエフ/H.J.デュソイト編曲:「3つのオレンジの恋」より〔スケルツォ/行進曲〕 フレデリック・フェネル指揮ダラス・ウィンド・シンフォニー | ||
録音:1991年1月8日、モートン・H.マイヤーソン・シンフォニー・センター、ダラス、テキサス州、ライヴ。 | ||
ルッジェーロ・リッチ、キース・クラーク〜 メノッティ&バーバー:ヴァイオリン協奏曲集 ジャン・カルロ・メノッティ: ヴァイオリン協奏曲 イ短調(1952) サミュエル・バーバー: ヴァイオリン協奏曲 Op.14 |
ルッジェーロ・リッチ(Vn) キース・クラーク指揮 パシフィックso. | |
録音:1983年10月16日、講堂、サンタアナ高校、カリフォルニア州。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します 艦長ホレーショ/他〜ロバート・ファーノン(1917-2005):コンサート作品集 映画音楽「艦長ホレーショ」(1951)からの組曲(5曲)/泉のほとり [À la claire fontaine] / 国家行事 [State Occasion] /森の泉 [Lake of the Woods] (*) /春の訪れ [A Promise Of Spring] / ハープと弦楽のための間奏曲(#) /ヴァイオリンと管弦楽のためのラプソディ(+) ロバート・ファーノン指揮(*以外) ダグラス・ギャムリー指揮(*) ロイヤルpo. アリス・ブルワー(Hp;#) レイモンド・コーエン(Vn;+) | ||
録音:1991年8月13日-14日、ワトフォード・タウン・ホール、ロンドン、 UK | (P) (C) 1992 。 ファーノンはカナダ生まれの作曲家、指揮者、編曲家、トランペット奏者。その才能はクインシー・ジョーンズを含む多くの作曲家・編曲家に影響を与え、アンドレ・プレヴィンは彼を「世界で最も偉大な弦楽器のための作家」と呼んだ。また、同年生まれで友人のジャズ・トランペット奏者ディジー・ガレスピー(1917-1993)は、ファーノンを奏者としてのライヴァルとみなしており、彼による演奏以外の音楽活動を歓迎していると述べたことがあるという。 「艦長ホレーショ [Captain Horatio Hornblower R.N.] 」はイギリスの小説家セシル・スコット・フォレスター(1899-1966)の海洋冒険小説「ホーンブロワーシリーズ」からの3冊を原作に、グレゴリー・ペックとヴァージニア・メイヨが主演、ラオール・ウォルシュが監督を務め、日本では1952年に公開された映画(制作はイギリスとアメリカ)。 #当盤は国内代理店の扱いが終了していますが、現地では通常販売されている模様で、CD-R製版化された可能性があります。お取り寄せには時間がかかり、高額になります。 | ||
自作自演〜マルコム・アーノルド(1921-2006):序曲集 「サセックス」序曲/ ベッカス・ザ・ダンディプラット(*) / ザ・スモーク/ザ・フェア・フィールド/ 「コモンウェルスのクリスマス」序曲 |
マルコム・アーノルド指揮 LPO | |
録音:1991年8月14日-16日、ロンドン| (*以外):世界初録音。 RM-1518 [LP] 仕様: 180g 重量盤、33 1/3 r.p.m. [ 33⅓ rpm ]45 r.p.m. 、クオリティ・レコード・プレッシング [Q.R.P./サライナ、カンザス州、US ] プレス。 映画「戦場にかける橋」が米アカデミー賞作曲部門で受賞、映画音楽でも広く知られるアーノルドはトランペット奏者でもあり、当初ロンドン・フィルにも在籍していた。この演奏は、古巣を振った自作自演盤として名高く、さらにリファレンス・レコーディングスのキース・ジョンソン博士もお気に入りの録音としてあげているほどの自信作。 | ||
テスタメント ロン・ネルソン:この人を見よ / ハワード・ハンソン:民主主義の歌 ランダル・トンプソン:自由の契約/ Stopping By Woods on a Snowy Evening /アレルヤ コープランド:歌劇「テンダー・ランド」〜暮らしの約束/ 「アメリカの古い歌第1集」〜ささやかな贈り物 バーンスタイン:歌劇「キャンディード」〜我らが庭を育たさせよ/他 ティモシー・シーリグ指揮ダラス・ウィンド・シンフォニー、タートル・クリークcho. | ||
(P) (C) 1992 | HDCD 仕様。詩はトマス・ジェファーソン、ウォルト・ホイットマン、ロバート・フロストによる。 | ||
# RR-51 [RR-51CD] 「リチャード・フラー〜バッハ:チェンバロ作品集」→ RR-2104 で再発。 | ||
トリティコ〜 20世紀のウィンド・オーケストラ作品集 ヴァーツラフ・ネリベル(1919-1996):トリティコ / アルベニス:セビリャの聖体祭 ノーマン・デッロ・ジョイオ(1913-2008):中世の主題による変奏曲 グリーグ:ノルドロークのための葬送行進曲 ヴィットリオ・ジャンニーニ(1903-1966):交響曲第3番 フレデリック・フェネル指揮ダラス・ウィンド・シンフォニー | ||
録音:1992年6月18日-19日、モートン・H.マイヤーソン・シンフォニー・センター、ダラス、テキサス州| HDCD 仕様。 | ||
エボニー・コンチェルト〜 20世紀クラリネット曲集 ストラヴィンスキー:エボニー・コンチェルト ヴィクター・バビン(1908-1972):ハイランダール・ワルツ モートン・グールド(1913-1996):クラリネットとバンドのための「起源」 バーンスタイン:前奏曲、フーガとリフ アーティー・ショウ(1910-2004):クラリネットのための協奏曲 ジョン・ブルース・イェー(Cl) デポール大学ジャズ&ウィンド・アンサンブル | ||
録音:1993年5月1日-3日、メディナ・テンプル、シカゴ| HDCD 仕様。 | ||
ジョン・ラッター(1945-): レクイエム/5つの宗教合唱曲集 〔 Praise Ye the Lord / The Lord is My Light and My Salvation / All Things Bright and Beautiful / Lord, Make Me an Istrument of Thy Peace/ A Gaelic Blessing 〕 ティモシー・シーリグ指揮タートル・クリークcho.、ダラス女声cho. | ||
録音:1993年7月28日-29日、モートン・H.マイヤーソン・シンフォニー・センター、ダラス、テキサス州| HDCD 仕様。 | ||
パンプ&パイプス〜オルガン・木管・金管打楽器によるパワフル・ミュージック ジークフリート・カルク=エーレルト(1877-1933):ドラムとシンバルをもて主をほめたたえよ アルフレッド・リード(1921-2005):アレルヤ・御身を賛美し奉る ウジェーヌ・ジグー(1844-1925):グラン・コア・ディアローグ アーサー・ウィルズ(1926-2020):ヴァイキング パーシー・グレインジャー(1882-1961):ローマの権力とキリスト教徒の心 マルセル・デュプレ(1886-1971):英雄的な詩 ロン・ネルソン(1929-2023):ペブル・ビーチ・サジャーン シャルル・マリー・ヴィドール(1844-1937):主よ、汝が民を救い給え ヤロミル・ワインベルガー(1896-1967):歌劇「バグパイプ吹きのシュワンダ」〜ポルカとフーガ ポール・リード(Org) フレデリック・フェネル指揮ダラス・ウィンド・シンフォニー | ||
録音:1993年7月26日-27日、モートン・H.マイヤーソン・シンフォニー・センター、ダラス、テキサス州| HDCD 仕様。 | ||
ディック・ハイマン(ジャズP)〜FROM THE AGE OF SWING From the Age of Swing / You're Driving Me Crazy / Moten Swing / Topsy / Moonglow / Them There Eyes / Dooji Wooji / Soft Winds/ What is There to Say? / 'Deed I Do / Rose Room / I Know What You Do / Mean to Me / I'm Getting Sentimental Over You ディック・ハイマン(P) Phil Bodner, Urbie Green, Milt Hinton, Butch Miles, Bucky Pizzarelli, Joe Temperly, Frank Wess and Joe Wilder | ||
RM-2501 (2LP) [JAZZ] 廃盤/入手不能 | ||
LP仕様:200g 重量盤、45 r.p.m. 。 | ||
ポストカード 〜200人の男声大合唱による世界の歌(全14曲) |
ティモシー・シーリグ指揮 タートル・クリークcho. | |
録音:モートン・H.マイヤーソン・シンフォニー・センター、ダラス、テキサス州| HDCD 仕様| (P) (C) 1994 。 | ||
ビーチコウマ〜 ブラス・バンド・アンコール集(全18曲) アンダーソン:舞踏会の美女 グリエール:ロシア水兵の踊り ヒナステラ:マランボ ショスタコーヴィチ:「黄金時代」〜ポルカ 日本民謡/岩井直溥編曲:八木節/他 |
フレデリック・フェネル指揮 ダラス・ウィンド・シンフォニー | |
録音:1994年7月27日-28日、モートン・H.マイヤーソン・シンフォニー・センター、ダラス、テキサス州| HDCD 仕様。 | ||
# RR-64 [RR-64CD] 「セレブリエール&ブルノ国立フィル〜チャドウィック:交響的スケッチ、「メルポメーネ」序曲、タモシャンター」→ RR-2104 で再発。 | ||
# RR-65 [RR-65CD] 「セレブリエール&ブルノ国立フィル〜ヤナーチェク:シンフォニエッタ、タラス・ブーリバ/他」→ RR-2103 で再発。 | ||
ARNOLD FOR BAND 〜マルコム・アーノルド:管楽作品集 4つのスコットランド舞曲 Op.59 /オーヴァーシーズ行進曲 Op.70 /小組曲第1番 Op.80 / 序曲「タモシャンター」Op.51 /水上の音楽 Op.82 /パドストウ・ライフボード Op.94 / 小組曲第2番 Op.93 /ルイ(・アームストロング)のためのファンファーレ/ イギリス舞曲第1巻 Op.27 / HRH ザ・デューク・オヴ・ケンブリッジ Op.60 ジェリー・ジャンキン指揮ダラス・ウィンド・シンフォニー | ||
録音:1995年6月17日-18日、モートン・H.マイヤーソン・シンフォニー・センター、ダラス、テキサス州| HDCD 仕様。 | ||
THE TIMES OF DAY ブルックナー:ドイツの歌/アヴェ・マリア/夕べの魔力 / シューベルト:セレナード ブラームス:アルト・ラプソディ / ビーブル:アヴェ・マリア メンデルスゾーン:祝典の頌歌 / R.シュトラウス:一日の詩 ジョン・ジョルダーノ指揮フォート・ワース室内o. ティモシー・シーリグ指揮タートル・クリークcho. | ||
録音:1995年6月15日-16日、モートン・H.マイヤーソン・シンフォニー・センター、ダラス、テキサス州| HDCD 仕様。 | ||
イストミン〜モーツァルト:ピアノ協奏曲集 〔第21番 ハ長調 K.467 /第24番 ハ短調 K.491 〕 |
ユージン・イストミン(P) ジェラード・シュワルツ指揮 シアトルso. | |
録音:1995年10月10日、セント・トーマス・センター、ボセル、ワシントン州| CD: HDCD 仕様| LP仕様:200g 重量盤、45 r.p.m. 。 | ||
大植英次〜ストラヴィンスキー:作品集 バレエ「春の祭典」(#) /バレエ「火の鳥」組曲(*) / 交響詩「ナイチンゲールの歌」(*) |
大植英次指揮 ミネソタo. | |
RM-1502 (LP) [(*)のみ] 廃盤/入手不能 | ||
録音:1996年1月、オーケストラ・ホール、ミネアポリス、 US 。CD: HDCD 仕様 | RM-1502 [LP] 仕様: 200g 重量盤、33 1/3 r.p.m. [ 33⅓ rpm ] | RM-1515 [LP] 仕様: 180g 重量盤、45 r.p.m. 、クオリティ・レコード・プレッシング [Q.R.P./サライナ、カンザス州、US ] プレス。 | ||
RR-71 (CD) 廃盤 |
大植英次〜エキゾティック・バレエ・フロム・オペラ R.シュトラウス:「サロメ」〜7つのヴェールの踊り アンリ・ラボー:「マルーフ」舞曲 チャイコフスキー:「マゼッパ」〜コサックの踊り ドヴォルザーク:「ルサルカ」〜ポロネーズ リムスキー=コルサコフ:「雪娘」〜道化師の踊り ムソルグスキー:「ホヴァンシチナ」〜ペルシャの踊り ルビンシュテイン:「デモン」〜バレエ音楽 サン=サーンス:「サムソンとデリラ」〜バッカナール 大植英次指揮ミネソタo. | |
録音:1996年1月18日-20日、オーケストラ・ホール、ミネアポリス、ミネソタ州|SACD盤は 2-channel SACD Hybrid HDCD。LP仕様:200g 重量盤、33 1/3 r.p.m. [ 33⅓ rpm ]。 HDCDの推進者である同レーベルのキース・O.ジョンソン教授お気に入りのアルバム。究極の音を追求されるリスナーの方は必聴。 | ||
# RR-74 [RR-74CD] 「セレブリエール&ブルノ国立フィル〜チャドウィック:交響的組曲、アフロディーテ、エレジー」→ RR-2104 で再発。 | ||
# RR-75 [RR-75CD] 「セレブリエール&ブルノ国立フィル〜ヤナーチェク:利口な女狐の物語、マクロプロス事件、死者の家から/他」→ RR-2103 で再発。 | ||
HOLIDAYS & EPIPHANIES 〜 ロン・ネルソン(1929-2023):作品集 ロッキー・ポイントの休日/ソノーラ砂漠の休日/ パッサカリア(*) /上品なアリアと舞曲/ 賞賛 (Praise High Day) /アスペン記念祭/ シャコンヌ(思い出に・・・)/ エピファニー(ファンファーレと合唱)(*) |
ジェリー・ ジャンキン指揮(*以外) ロン・ネルソン指揮(*) ダラス・ウィンド・シンフォニー | |
録音:1996年7月19日-20日、モートン・H.マイヤーソン・シンフォニー・センター、ダラス、テキサス州| HDCD 仕様。 | ||
ヴィヴァルディ:協奏曲集 〔ヘ長調 RV.569 /イ長調 RV.552 /ト短調 RV.577 / ヘ長調 RV.568 /ニ短調 RV.535 /ニ長調 RV.562 〕 |
ニコラス・マッギガン指揮 フィルハーモニア・バロックo. | |
HDCD 仕様| (P) (C) 1997 。 | ||
ポール・パレー(1886-1979): 交響曲第1番 ハ長調/ミサ曲「ジャンヌ・ダルク没後500年を記念して」 ローナ・ヘイウッド(S) テリー・パトリック=ハリス(A) ジェームス・ポール指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo.&cho. | ||
HDCD 仕様| (P) (C) 1997 。大指揮者パレーは作曲家としても受賞歴があった。これはその彼の珍しい作品集。 | ||
大植英次〜ラヴェル、ドビュッシー、シューマン、ムソルグスキー ラヴェル:道化師の朝の歌/「シェヘラザード」序曲 ドビュッシー/ラヴェル編曲:サラバンド/舞曲 シューマン/ラヴェル編曲:「謝肉祭」より(3曲) ムソルグスキー/ラヴェル編曲:組曲「展覧会の絵」 大植英次指揮ミネソタo. | ||
録音:1996年10月1日-3日、オーケストラ・ホール、ミネアポリス、ミネソタ州| HDCD 仕様。 | ||
大植英次〜 PORTS OF CALL シャブリエ:スペイン狂詩曲 シベリウス:フィンランディア イベール:寄港地 アルヴェーン:夏至の徹夜祭 ボロディン:中央アジアの草原にて スメタナ:モルダウ チャイコフスキー:イタリア奇想曲 |
大植英次指揮 ミネソタo. | |
HDCD 仕様| (P) (C) 1997 。 | ||
スクロヴァチェフスキ〜 ブルックナー:交響曲第9番 |
スタニスワフ・ スクロヴァチェフスキ指揮 ミネソタo. | |
録音:1996年11月18日| HDCD 仕様。 スクロヴァチェフスキの同曲初録音だった物。その後1970年代のライヴ(EN LARMES, ELS-01-57)や、有名な全集中の録音(OEHMS CLASSICS OC-218;2001年録音)も発売された。 | ||
大植英次〜 MEPHISTO & Co. 〔メフィスト〜悪魔たちのクラシック〕 リスト:メフィスト・ワルツ第1番(*) ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 リャードフ:交響詩「バーバ・ヤガー」 フランク:交響詩「呪われた狩人」 デュカ:交響詩「魔法使いの弟子」 サン=サーンス:交響詩「死の舞踏」(*) アーノルド:序曲「タモシャンター」 J.シュトラウスII:ポルカ「暁の明星」 |
大植英次指揮 ミネソタo. ジョルジャ・ フリーザニス(Vn;*) | |
RM-2510 (2LP) 廃盤/入手不能 | ||
録音:1997年10月、オーケストラ・ホール、ミネアポリス。CD 仕様: HDCD 。LP 仕様:200グラム重量盤、ハーフ・スピード・マスター、45r.p.m. 〔プレス:クオリティ・レコード・プレッシング (Q. R. P)、サライナ、カンザス州、 US 〕。ヨーロッパの妖怪変化をテーマとした作品を集めたアルバム。どの作品も大植英次&ミネソタ管が作り出す千変万化の色彩感が炸裂した演奏で、アルバムのテーマである悪魔や呪いといった雰囲気を、幻惑的にときには滑稽に描いている。ゲーテの“ファウスト "に影響されていたリストは「ファウスト交響曲」を作曲。さらに同郷のレーナウの「ファウスト」にインスピレーションを得て「メフィスト・ワルツ」を作曲した。大植英次は、重厚かつ色彩感豊かに振りミネソタ管の切れの良さが際立つ。サン=サーンスの「死の舞踏」は、アンリ・カザリスの詩をもとに歌曲として作曲、それを後に交響詩として再構成した物。「夜中の12時、死神が現れる... 時計の音とともに骸骨達が現れ踊り始める... そして夜明けの雄鶏の鳴き声とともに墓場に逃げ帰る」という不気味な内容。生と死を潔く分けたようなメリハリがあり、ホールの音響効果を活かした、唸るような響きが印象的。 ゲーテによる物語詩のフランス語版に着想を得たデュカの交響詩は、彩り豊かな音色と開放的な金管の響きに引き込まれる。 そしてロシア民話に出てくる妖婆「バーバ・ヤガー」を題材としたリャードフの交響詩、ゴーゴリの戯曲「聖ヨハネ祭の夜のはげ山」を音楽化したムソルグスキーの代表作、スコットランドの魔女伝説に基づく詩を題材にしたアーノルドの「タモシャンター〔タム・オ・シャンター〕」序曲、村人が止めたのに、教会ミサに出席せず狩りに出かけた伯爵に罰が襲いかかるフランクの交響詩「呪われた狩人」。そしてJ.シュトラウスIIのポルカ「暁の明星」(ルシファー・ポルカ)。ルシファーは「光をもたらす者」の意のラテン語で、太陽の日々の誕生を告知した「明けの明星」の神の称号。キリスト教では、ルシファーは堕天使の長でありサタン(悪魔)と同一であるとされている。見事に悪魔たちの饗宴といったプログラム。 | ||
大植英次〜R.シュトラウス 交響詩「英雄の生涯」Op.40/ 歌劇「影のない女」〜間奏曲集(7トラック) |
大植英次指揮 ミネソタo. | |
録音:1997年10月3日-4日、オーケストラ・ホール、ミネアポリス、ミネソタ州| HDCD 仕様。 | ||
MARCHES I'VE MISSED 鉛の兵隊のマーチ/ザ・ニュー・コロネイル・マーチ/ US エア・フォース・マーチ/ バンド・オヴ・アメリカ/他 |
フレデリック・フェネル指揮 ダラス・ウィンド・シンフォニー | |
録音:1998年7月15日、モートン・H.マイヤーソン・シンフォニー・センター、ダラス、テキサス州| HDCD 仕様。 | ||
詩篇 現代作曲家による詩篇集(全14曲) |
ティモシー・シーリグ指揮 タートル・クリークcho. オルガン、ハープ、 ブラスとパーカッション | |
HDCD 仕様。 #当盤は国内代理店の扱いが終了していますが、現地では通常販売されている模様で、CD-R製版化された可能性があります。お取り寄せには時間がかかり、高額になります。 | ||
大植英次〜バーンスタイン:管弦楽作品集 「キャンディード」序曲/「キャンディード」組曲/ 「ミサ曲」〜瞑想曲/5つの歌曲/ ディヴェルティメント |
大植英次指揮 ミネソタo. | |
録音:1999年2月17日-18日、オーケストラ・ホール、ミネアポリス、ミネソタ州| HDCD 仕様。 | ||
大植英次〜マーラー:大地の歌 | ミシェル・デヤング(A) ジョン・ヴィラーズ(T) 大植英次指揮 ミネソタo. | |
HDCD 仕様| (P) (C) 1999 。大植英次が、当時のアメリカを代表する若手歌手二人を得て録音した入魂のマーラー。 | ||
セレブリエル〜リムスキー=コルサコフ: シェエラザード/ロシアの復活祭 |
ホセ・セレブリエル指揮 LPO | |
録音:1999年3月9日-10日、コロセウム、ワトフォード、 UK | HDCD 仕様。 | ||
RR-90 廃盤 |
ホセ・セレブリエル: パルティータ/弦楽のためのファンタジア/ ヴァイオリン・ソナタのためのソナタ/冬の旅 |
ホセ・セレブリエル指揮 LPO |
大植英次〜ドミニク・アージェント(1927-2019):作品集 Vol.1 歌劇「ヴァレンチノの夢」〜組曲「ヴァレンチノ・ダンス」/ 賛美歌による幻想と映像/ポーの墓/悲しきワルツ/時の輪 大植英次指揮ミネソタo. | ||
HDCD 仕様| (P) (C) 2000 。アージェントはアメリカの保守派ヴェテラン作曲家。 | ||
大植英次〜ボレロ! オーケストラの花火 カバレフスキー:歌劇「コラ・ブレニョン」序曲 ディームス・テイラー:ルッキン・グラス・インセクツ リムスキー=コルサコフ:くまんばちの飛行 リスト:レ・プレリュード ブラームス:ハンガリー舞曲第3番 ディニク/シュミット編曲:ホラ・スタッカート ドヴォルザーク:スラヴ舞曲Op.72-2 ヤルネフェルト:前奏曲 ベルリオーズ:妖精の踊り クレンペラー:メリー・ワルツ シャブリエ:ハバネラ ラヴェル:ボレロ |
大植英次指揮 ミネソタo. | |
HDCD 仕様| (P) (C) 2000 。 | ||
大植英次〜コープランド: 市民のためのファンファーレ/ 組曲「アパラチアの春」/交響曲第3番 |
大植英次指揮 ミネソタo. | |
録音:2000年3月。 LP 仕様: 200g 重量盤、ハーフ・スピード・マスター、33 1⁄3 r.p.m. 〔プレス:クオリティ・レコード・プレッシング (Q. R. P) 、サライナ、カンザス州、 US 〕。CD 仕様: HDCD (すべてのCDプレーヤーで再生可能)。コープランドの生誕100周年を記念して録音されたもので、若き大植英次のパワーみなぎる演奏を聴くことが出来る。彼は生前のコープランドとも交流があり、演奏会でも彼の作品をたびたび取り上げ、大絶賛を浴びていた。 | ||
ストリクトリー・スーザ〜スーザ:行進曲集 勇士は前線へ/黒馬騎兵隊/海を越える握手/聖なる殿堂の貴族たち/ ザ・プライド・オヴ・ザ・ウォルヴァーリンズ/忠誠/アメリカ海軍の栄光/ ホワイトハウスの芝生のエイスター・マンデイ/マンハッタン・ビーチ/カンサスへのあいさつ/ 自由の鐘/ザ・ギャラント・セヴンス/エル・カピタン/ライフル銃連隊/ワシントン・ポスト/ ピカドール/雷神/キング・コットン/星条旗よ永遠なれ/星条旗/自由の鐘「海神」 ジェリー・ジャンキン指揮ダラス・ウィンド・シンフォニー | ||
録音:1998年7月| HDCD 仕様。 | ||
大植英次〜レスピーギ:管弦楽作品集 「シバの女王ベルキス」組曲/地の精の踊り/ 交響詩「ローマの松」 |
大植英次指揮 ミネソタo. | |
RM-1509 (LP) 廃盤/入手不能 | ||
録音:2001年5月28日-29日、オーケストラ・ホール、ミネアポリス。CD盤はHDCD 仕様。LP仕様:200g 重量盤、33 1/3 r.p.m. [ 33⅓ rpm ]。 レスピーギ最後のバレエ「シバの女王ベルキス」はそのエキゾチックな音楽が魅力だが、ここでは作曲者自身による組曲ヴァージョンが聴ける。「地の精の踊り」はイタリアの詩人で出版社リコルディの編集者でもあったカルロ・クラウゼッティが1899年に発表した同名の詩に、レスピーギがインスピレーションを受けて作曲したもの。華麗なオーケストレーションはまさにレスピーギそのものと言えるだろう。これらの比較的珍しい作品に加え、最後は大名曲「ローマの松」で締めくくられている。 | ||
大植英次〜ラフマニノフ:管弦楽作品集 交響的舞曲 Op.45 /ヴォカリーズ Op.34 No.14 / 絵画的練習曲集(レスピーギ編曲) |
大植英次指揮 ミネソタo. | |
録音:2001年5月31日-6月1日、オーケストラ・ホール、ミネアポリス。CD盤はHDCD 仕様。LP仕様:200g 重量盤、33 1/3 r.p.m. [ 33⅓ rpm ]。このコンビによるラフマニノフの演奏は「驚くべきエネルギー、極彩色の新しいパレット」と外紙で絶賛されている。レスピーギのオーケストレイションによる「絵画的練習曲集」はさらに相性が良いと思われ、期待大。 | ||
リチャード・ダニエルプール(1956-):アメリカン・レクイエム(1998-2001)
ステファニー・ブライス(Ms) ヒュー・スミス(T) マーク・オスワルド(Br) カール・セントクレア指揮パシフィックso.&cho. | ||
録音: 2001年11月18日-19日| HDCD 仕様。 アメリカの作曲家リチャード・ダニエルプールが1998年に作曲を開始し、2001年に完成した「アメリカン・レクイエム」の世界初録音。この作品は第2次世界大戦やヴェトナム戦争の犠牲者のために作曲された、3人の歌手、合唱団と管弦楽のための、演奏に1時間近くを要する大作。完成にあたって、2001年9月11日にアメリカを襲ったテロの犠牲者に捧げるレクイエムとされた。ラテン語の通常文に英語の詩を挿入するとうい手法や独唱陣の編成などは、ブリテンの名作「戦争レクイエム」を連想させる。ダニエルプールはヨーヨー・マのためにチェロ協奏曲を書いていることでも知られている。 | ||
サンフランシスコ、聖メアリー大聖堂のオルガン クラーク:トランペット・ヴォランタリー ヴァルター:協奏曲 ロ短調 バルバストル:クリスマス変奏曲 ロイプケ:オルガン・ソナタ〜フーガ ヴィドール: オルガン交響曲 第9番「ゴシック」〜第2楽章 ジグー:スケルツォ ムレ:カリヨン=ソルティ ヘルド:シンプル・ギフト ウッド:河へ行かないか? ジェンキンズ:夜明け ヴィエルヌ:ウェストミンスターの鐘 |
ジョン・バルカ(Org) | |
録音:1986年5月| HDCD 仕様。 サンフランシスコ聖メアリー大聖堂のオルガンを用いて、世界各国のオルガン作品を収めたアルバム。演奏者のジョン・バルカはアイダホ生に生まれオクラホマ大学で学んだアメリカのオルガニスト。 合衆国各地で演奏活動を続け、当盤発売時は現在はこのCDの録音が行われた大聖堂のオルガニスト兼音楽監督を務めていた。 | ||
大植英次〜 Reveries[夢想] サティ(ドビュッシー編): ジムノペディ第1番/ジムノペディ第3番 ドビュッシー:夢想/牧神の午後への前奏曲 フォーレ:パヴァーヌ グリーグ:ソルヴェイグの歌 マスネ:聖処女の最後の眠り ヴォルフ=フェラーリ「聖母の宝石」〜間奏曲 グノー:ジュリエットの眠り ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ シベリウス:トゥオネラの白鳥 |
大植英次指揮 ミネソタo. | |
(P) (C) 2002 。 CD盤はHDCD 仕様。「For the Quiet Hour」をテーマに、安らぎの気分に満ちた癒し系の作品を収録したアルバム。 | ||
大植英次〜ドミニク・アージェント(1927-2019):作品集 Vol.2 グイーディの館(メゾソプラノと管弦楽のための5つの歌曲)(*) / クラリネットと管弦楽のためのカプリッチョ「パリのロッシーニ」(+) / 音楽を讃えて(管弦楽のための7つの歌) フレデリカ・フォン・シュターデ(Ms;*) バート・ハラ(Cl;+) 大植英次指揮ミネソタo. | ||
HDCD 仕様。アージェントはアメリカの保守派ヴェテラン作曲家。「グイーディの館」は英国ヴィクトリア朝の著名な女流詩人エリザベス・バレット・ブラウニングが妹に送った手紙をテクストに用いた作品。 #当盤は国内代理店の扱いが終了していますが、現地では通常販売されている模様で、CD-R製版化された可能性があります。お取り寄せには時間がかかり、高額になります。 | ||
オルガン・センセーション アレクサンドル・ギルマン(1837-1911): オルガン・ソナタ第1番 ニ長調 ラインベルガー:夕べの安らぎ ヴィエルヌ:オルガンのための交響曲第1番〜終曲 リスト: BACHによる前奏曲とフーガ/ 「アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム」 による幻想曲とフーガ |
フェリックス・ヘル(Org) | |
(P) (C) 2003 。 CD盤はHDCD 仕様。2003年発売当時、弱冠17歳だったアメリカ人オルガン奏者、フェリックス・ヘルのREFERENCEレーベル・デビュー作。ロマン派のオルガンの難曲を颯爽と弾きこなしている。リンカーンのファースト・プリマス組合教会所蔵のショーンスタイン・オルガンを使用。 | ||
ジョン・タヴナー(1944-2013):エロスのイコン
ジョリア・フリーザニス(Vn) パトリシア・ロザリオ(S) ティム・クロル(Br) ポール・グッドウィン指揮ミネソタo.&cho. | ||
録音:2003年4月、セント・ポール大聖堂| HDCD 仕様。 世界初録音。タヴナーがミネソタ管弦楽団創立100周年のために、コンサート・ミストレスであるフリーザニスの依頼によって作曲した大作。彼女の祖国であるギリシャをテーマとしている。グッドウィンはタヴナー作品に定評のある英国の指揮者。タヴナー自身が作品について語った約10分間のインタヴューも収録されている。 | ||
スクロヴァチェフスキ自作自演 スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ(1923-2017): コンチェルト・ニコロ(*) / 管弦楽のための協奏曲 |
ゲイリー・グラフマン(P;*) スタニスワフ・ スクロヴァチェフスキ指揮 ミネソタo. | |
録音:2003年3月31日、4月1日、オーケストラ・ホール、ミネアポリス| HDCD 仕様。ミネソタのミスターSこと名指揮者スクロヴァチェフスキの自作自演。「コンチェルト・ニコロ」は右手を怪我したグラフマンのために書かれた左手ピアノと管弦楽のための作品。タイトルに示されている通り、パガニーニのカプリース第24番をモチーフに使っている。「管弦楽のための協奏曲」は「ミステリオーソ」と「ブルックナーの昇天」と名づけられた2つのアダージョ楽章からなる作品で、スクロヴァチェフスキ・ファン、ブルックナー・ファン(両方のファンも多いことだろう)なら必聴の作品。 なお、両曲とも世界初録音となっており、やはりスクロヴァチェフスキがポーランド放送so.を指揮した「管弦楽のための協奏曲」の録音(POLSKIE RADIO PRCD-198)より約2ヶ月早かったことになる。 | ||
ベルズ・フォー・ストコフスキー スザート/パトリック・ダニガン編曲:ダンスリー から ヴォーン・ウィリアムズ:イギリス民謡組曲 デル・トレディチ:戦時 マイケル・ドアティ(1954-): ベルズ・フォー・ストコフスキー |
ジェリー・ジャンキン指揮 テキサス州立大学 ウィンド・アンサンブル | |
録音:2003年5月5-6日、フェスティヴァル・インスティテュート、ラウンド・トップ、テキサス州| HDCD 仕様。名門テキサス州立大学ウィンド・アンサンブル。スザートのルネサンス舞曲のアレンジと、吹奏楽のためのオリジナル作品3曲を収録。デル・トレディチの「戦時」は彼の初めての吹奏楽作品で、「讃歌」と「バトルマーチ」の2つの楽章からなっており、「びっくりするエンディング」が用意されているそうだ。また、シンセサイザー奏者としても著名なマイケル・ドアティの作品は「夜明けにストコフスキーとフィラデルフィア管弦楽団が自由の鐘を訪れた」情景をイメージしたという、何となくわかったようで実はよくワカラナイ作品。いわゆる「ストコフスキー・サウンド」を意識した音作りがされているようだ。 | ||
RR-105 廃盤 |
シンフォニック・ダンス バーンスタイン:「ウェストサイド・ストーリー」〜シンフォニック・ダンス ガブリエラ・レナ・フランク:3つのラテンアメリカ舞曲(*) ラフマニノフ:交響的舞曲 Op.45 キース・ロックハート指揮ユタso. | |
シルクロード・アンサンブルのピアニスト、ソロ・デビュー〜 ジョエル・ファン、ワールド・キー サイグン(トルコ):アクサク・リズムによるスケッチ プロコフィエフ(ロシア):ピアノ・ソナタ第3番 イ短調Op.28(抜粋) ディア・スッカーリ(1938-2010)(シリア):La nuit du Destin ハリム・エル=ダブ(1921-2017)(エジプト):: Sayera 陈其钢[陳其鋼](チェン・キガン)(1951-)(中国): Instants d'un opera de Pekin リスト(ハンガリー):ヴェルディ「リゴレット」による演奏会用パラフレーズ ボルコム(アメリカ): ...la belle rouquine スカルソープ(オーストラリア):夜の シューマン(ドイツ):ピアノ・ソナタ第2番 ト短調Op.22(抜粋) ヴァスクス(ラトヴィア):カンターテ ジョエル・ファン(P) | ||
(P) (C) 2006 。ジョエル・ファンは1969年ニューヨーク生まれの中国系アメリカ人ピアニスト。ヨーヨー・マ率いるシルクロード・アンサンブルのメンバーで、ワールド・ツアーにも同行、コンサート中ではヨーヨー・マの伴奏を務めるなど、大スターからの信頼も厚い俊英ピアニスト。記念すべきデビュー盤となる今回のアルバムは、世界各地のピアノ曲を集めたもの。シルクロード・プロジェクトに参加していただけに、中東やアジアなどの珍しい作品も選ばれ、ありがちな名曲集とは一線を画す内容になっている。 | ||
ヴァージル・フォックス ザ・バッハ・ガーメット〜 1976年 サンフランシスコ・ライヴ! 幻想曲とフーガ ト短調 BWV.542 /反復フーガ/狩のカンタータ BWV.208 〜羊らは安らかに草をはみ/ トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564 /「マタイ受難曲」BWV.244 〜ファイナル/ 前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543 /管弦楽組曲第3番 BWV.1068 〜G線上のアリア/ 前奏曲とフーガ ニ長調 BWV.532 /主イエス・キリストよ、われ汝を呼ぶ BWV.639 ヴァージル・フォックス(Org) | ||
録音:1976年、聖メアリー大聖堂、サンフランシスコ、ライヴ。初発売音源。なんとヴァージル・フォックスのライヴ・レコーディングがリファレンスから登場! オーディオファイル向けレーベルとして知られるリファレンス・レコーディングスは2006年で創立30周年。その創立の年である1976年に、同レーベルのエンジニア、キース・ジョンソン博士はヴァージル・フォックスのコンサート録音を依頼された。そして、今や伝説となった手製の3チャンネル・アナログ・レコーダーを用いて録音されたのがこの演奏。もちろん、BMGを中心にメジャー・レーベルへも多くの録音を残しているフォックスだけに、権利のクリアには大変な時間を要したようだが、30周年というこの記念すべき年に遂にリリース決定。元の3チャンネル・マスターを、リファレンスが誇るHDCD技術を使用してCD化している点にも注目。録音の腕が最も試されると言うわれるオルガン物だけに、アメリカ随一のオルガニスト、ヴァージル・フォックスの音楽がどう蘇っているか、聞き逃せないリリース。 | ||
夢の庭〜デイヴィッド・マスランカ音楽集 子供の夢の庭/イン・メモリアム/交響曲第4番 |
ダラス・ウィンド・シンフォニー ジェリー・ジャンキン指揮 | |
(P) (C) 2006 。最高峰のブラス・アンサンブルと録音技術によるマスランカ作品集! マサチューセッツ生まれのマスランカの作品は、特に吹奏楽の分野で最も演奏される機会が多いといって間違いないもので、録音物のリリースもこのところ非常に活発。そんな中、アメリカ最高峰のダラス・ウィンドによる新録音が登場。「子供の夢の庭」と「交響曲4番」はこの作曲家の代表作ともいえる有名なもの。「イン・メモリアム」はバッハのコラール作品が基となっている驚くほど多様な色彩に満ちた作品。もちろん、オーディオ・ファイル・メーカー、リファレンスが誇る HDCD レコーディングによるクリア極まりない音質もこの作品の魅力を堪能するには欠かせない。 | ||
The Hot Club of San Francisco Mystery Pacific / Hot Lips / I'm Happy Just To Dance With You / Sway / Number Two / Souvenir de Villingen / Tickle Toe / Black and White / Lullabye / Rythme Futur / Yerba Buena Bounce / Stardust / Borneo / Georgia Cabin / Improvisation #2 / Gong Oh / JAM: Some Of These Days. Yerba Buena Bounce | ||
CD盤はHDCD 仕様。LP仕様:200g 重量盤、45 r.p.m. 。 | ||
クラウン・インペリアル〜 ブラス、オルガンとパーカッションによる R.シュトラウス:フェスティヴァル・イントラーダ ガブリエリ:第1旋法のカンツォン ウォルトン:クラウン・インペリアル トマジ:「典礼風ファンファーレ」 〜第4曲「聖金曜日の行列」 グレインジャー:デリー州の調べ ワーグナー:「ローエングリン」 〜エルザの大聖堂への行列 ヒンデミット:室内音楽集第7番 マイケル・ドアティ:ナイアガラの滝 |
ジェリー・ジャンキン指揮 ダラス・ウィンド・シンフォニー マリー・プレストン(Org) | |
録音:2007年7月18日-19日、マイヤーソン・シンフォニー・センター、ダラス、テキサス州。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します オルガン・オデッセイ〜メアリー・プレストン ジークフリート・カルク=エーレルト:今、われらすべての神に感謝する ルイ・ヴィエルヌ:幻想的小品集〜第4曲 ナーイアス [Naïades] メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第1番 ヘ長調 シャルル=マリー・ウィドール:オルガン交響曲「ゴシック」〜第2楽章 アンダンテ・ソステヌート アイヴズ:「アメリカ」による変奏曲 / メシアン:主の降誕〜第9曲 神は我等のうちに [Dieu Parmi Nous] ジョン・メイナード・ラ・モンテーヌ: Even Song シャルル=マリー・ウィドール:オルガン交響曲第5番 ヘ長調 Op.41 No.1 〜第5楽章 トッカータ メアリー・プレストン(Org) | ||
録音〔使用楽器〕:2007年7月16日-17日、マクダーモット・コンサート・ホール、マイヤーソン・シンフォニー・センター、ダラス、テキサス州、 US 〔ハーマン・W.アンド・アメリア・H.レイ・ファミリー・コンサート・オルガン、フィスク社 Op.100 、1992年製〕| (P) (C) 2008 。 #当盤は国内代理店の扱いが終了していますが、現地では通常販売されている模様で、CD-R製版化された可能性があります。お取り寄せには時間がかかり、高額になります。 | ||
サリヴァンとシベリウスの「テンペスト」 アーサー・サリヴァン: 付随音楽「テンペスト」(全7曲) シベリウス:付随音楽「テンペスト」Op.109 [前奏曲/第2組曲/第1組曲](全20曲) |
マイケル・スターン指揮 カンザスシティso. | |
シェイクスピアの戯曲「テンペスト」を題材にしたサリヴァンとシベリウスの付随音楽を収録。CD盤はHDCD 仕様。 シベリウスの「テンペスト」は後期作品に見られる深い静寂と優艶さを持った曲で、シベリウスが仕掛けた美しい響きのマジックをおりまぜながら精度の高い音楽が展開される。サリヴァンは19世紀後半に劇作家のウィリアム・ギルバートと組んで多くの劇音楽を作ったイギリスの作曲家。イギリス喜歌劇の最高傑作と言われている架空の日本を舞台とした作品「ミカド」が代表作。この「テンペスト」はサリヴァンが学んだライプツィヒ音楽院の卒業コンサートで自ら指揮を行い初演されたという。 演奏は20世紀で最高のヴァイオリニスト、アイザック・スターンの息子で現在指揮者として活躍するマイケル・スターンとリファレンス・レコーディングス初登場のカンザスシティ・シンフォニー。スターン氏はNYPでデビュー、バーンスタインの下に学びクリーヴランド管の副指揮者を務めた後、1996年〜2000年にザールブリュケン放送so.の首席指揮者に就任、その後世界各地で活躍を続け2005年からこのカンザスシティ・シンフォニーの音楽監督に就任。 | ||
thinking about・Bix Thinking About Bix/Singin ' the Blues/Ostrich Walk/ I 'm Coming, Virginia/Jazz Me Blues/Candlelights/ ‘Tain 't So, Honey, ‘Tain 't So/ Since My Best Gal Turned Me Down/In the Dark/ Clementine (From New Orleans)/Lonely Melody/In A Mist/ Sweet Sue (Just You)/Wringing ' and Twistin/ Flashes/Davenport Blues/ You Took Advantage of Me, with Mike Lipskin |
ディック・ハイマン(P) | |
LINCOLNSHIRE POSY〜 パーシー・グレインジャー:管楽作品集 モールバラ公爵のファンファーレ/ リンカシャーの花束/陽気な王様/こどものマーチ(*)/ コロニアル・ソング/モック・モリス/ ガム・サッカーズ・マーチ/岸辺のモリー/ スプーン・リバー/アフター・ワード(*)/ 「ワムフレイの若者たち」行進曲/ デリー地方のアイルランド民謡/羊飼いの呼び声 |
ジェリー・ジャンキン指揮 ダラス・ウィンド・シンフォニー アーツ・ディストリクトcho.(*) | |
録音:2008年8月23日-24日、マイヤーソン・シンフォニーセンター、ダラス。CD盤はHDCD 仕様。 ダラス・ウィンド・シンフォニーは、アメリカでも数少ないプロ吹奏楽団。1985年に創設された比較的新しい団体ではあるが、アメリカの吹奏楽界を牽引する存在。REFERENCE RECORDINGSレーベルからも数タイトル発売され、その実力は実証済み。 このアルバムはパーシー・グレインジャーの作品集。グレインジャーは1882年オーストラリアのメルボルンに生まれ、ドイツで音楽を学び、その後イギリスで主に活動し、第一次大戦後アメリカに移住し成功を収めた作曲家、ピアニスト。演奏、録音されることが少ない珍しい合唱つきの「アフター・ワード」や不朽の名作「リンカーンシャーの花束」、「コロニアル・ソング」など美しいメロディーと印象的な和音で、どの作品もカッコイイ名曲ばかり。吹奏楽ファン必聴の1枚。 | ||
ラモー:コンセールによるクラヴサン曲集 [第1番 ハ短調/第2番 ト長調/第3番 イ長調/ 第4番 変ロ長調/第5番 ニ短調] |
バロック・ヌーヴォー [チャールズ・シャーマン(Cemb) アンソニー・マーティン(Vn) シュテファン・シュルツ(Fl) ジョセフ・リー(ガンバ)] | |
録音:2008年6月12日-14日、スカイウォーカー・サウンド・スタジオ| HDCD 仕様|ピリオド楽器使用。 18世紀フランスにおける室内楽作品の傑作。フィルハーモニア・バロックo.のメンバーやアメリカ古楽界のスペシャリストたちで構成されている団体。切れ味の良い演奏で巧みに音色を操るチャールズ・シャーマン。アンソニー・マーティンの流れを作る音楽性、シュテファン(カデンツァ注:米国人ならスティーヴンでは?)・シュルツ、ジョセフ・リーのふくよかな音が親密さと音楽の広がりをより一層感じさせる。さらに、あの有名な世界最高峰の音響効果を提供しているスタジオ、スカイウォーカ・サウンドで録音。音質良好。 なお、国内代理店は団体名 BAROQUE NOUVEAU を「バロック・ヌヴー」と記載しているが、さすがにこの言葉は英語圏であっても上記フランス語読みが適切だろう。 | ||
太陽の西〜West of the Sun ナザレ:ベム・カ・ブランキーニャ ゴッツチョーク(ゴットシャルク): 奇想曲「ぼくだよ」 ピアソラ:フローラの戯れ ヒナステラ:ピアノ・ソナタ第1番 ヴィラ=ロボス:ブラジルの魂 ビーチ:「4つのスケッチ」Op.15〜第4曲「蛍」 マーガレット・ボンズ(1913-1972):Trouble Water ウィリアム・ボルコム:9つの新しいバガテル バーバ:ピアノ・ソナタ Op.26 |
ジョエル・ファン(P) | |
録音:2008年10月27日-28日、スカイウォーカー・サウンド・スタジオ (HDCD)。 ジョエル・ファンは1969年生まれ。ニューヨークを中心に演奏活動を行っている。ヨーヨー・マのシルクロード・アンサンブルのメンバーとして参加、またカーネギー・ホール、ケネディーセンターでの演奏会も話題を集め注目の的となっている。今回は「ワールド・キー(RR-106)」に続くリファレンス2作目で、アメリカ、ラテン・アメリカの作曲家たちの作品を収録。 | ||
RR-120 (CD) 廃盤 |
ブリテン(1913-1976): 青少年のための管弦楽入門/ シンフォニア・ダ・レクイエム/ 「ピーター・グライムズ」 〜4つの海の間奏曲とパッサカリア |
マイケル・スターン指揮 カンザスシティso. |
RR-120SACD (HYBRID_SACD) 廃盤 | ||
RR-120HRX (HRx DVD-R) 廃盤 | ||
#当録音は、(CD等フィジカル商品品切のアイテムも含めて総合的な)ダウンロード販売も行っている当レーベル公式サイトにおいて、何故かアイテムごと削除されています。 | ||
The Concord Chamber Music Society〜プレミア クリス・ブルーベック(1952-):魂の踊り / マイケル・ガンドルフィ(1956-):線画 ルーカス・フォス(1922-2009):セントラル・パーク・リール コンコード・チェンバー・ミュージック・ソサエティ [ウェンディ・パットナム(Vn) オウエン・ヤング(Vc) ローレンス・ウルフ(Cb) トマス・マーティン(Cl) ヴィタス・ヴァクシス(P) ダニエル・ボーチ(Perc)] | ||
録音:2010年9月3日-5日、メカニクス・ホール、ウースター、マサチューセッツ州。現代アメリカの作曲家による室内楽作品集。優秀録音レーベル「リファレンス・レコーディングス」の実力を改めて感じさせる素晴らしい録音。透明なホールトーンが豊かに美しく響き、各楽器が自然に調和し、実際の遠近感と空間の広がりを見事に捉えている。聴きなれない現代作品を鮮やかに収録し、美しく再生させるキース・O.ジョンソン氏の手腕に脱帽。クリス・ブルーベックはロサンゼルス出身のクラシック、ジャズの作曲家で、有名なジャズ・ピアニスト、デイヴ・ブルーベックの息子。自身はベース、トロンボーン、ピアノ、ギターを演奏し、音楽のスタイルはジャズ、ブルース、ポップス、クラシックと多岐にわたり「リリカルな旋律は21世紀のバーンスタインのようである」とシカゴ・トリビューン紙で評されている。またボストンを拠点とする作曲家マイケル・ガンドルフィは、ジャズ、ブルース、ロックのスタイルに影響を受け、映画、劇場音楽などを手掛けている。情熱的なタンゴをモチーフとした「ヴィエントス・イ・タンゴス」は吹奏楽の主要レパートリーとして親しまれている。そしてベルリン出身ナチスの戦禍をのがれてアメリカに移住したピアニスト、作曲家ルーカス・フォス。アメリカの現代音楽推進に大きく貢献した一人。コンコード・チェンバー・ミュージック・ソサエティは2000年1月にボストンso.のヴァイオリニスト、ウェンディ・パットナムにより設立された団体。年間を通してマサチューセッツ州コンコードで室内楽の演奏会を催し、またボストンso.のメンバーや一流音楽家によるアウトリーチなどを通じて若い世代の育成にも貢献している。 | ||
ドリーブ:バレエ音楽組曲集 〔「シルヴィア」組曲/「コッペリア」組曲〕 |
マーティン・ウェスト指揮 サン=フランシスコ・バレエo. | |
HRx盤 DVD-ROM (おそらくDVD-R製版) 仕様:176.4kHz / 24bit。フランス古典バレエの典型となる作品を生んだドリーブの傑作2曲。指揮のマーティン・ウェストは「バレエ振り」として定評があり、1997年から10年間イングリッシュ・ナショナル・バレエの指揮者として活躍した。その間も名門サン=フランシスコ・バレエo.ともしばしば共演、名声を高めている。 | ||
Horns For The Holidays 〜クリスマス名曲集 ワッソン:祝祭ファンファーレ / アンダーソン:そりすべり / バッハ:主よ、人の望みの喜びよ ケント:クリスマスを我が家で / ロヴィーン:マイナー・オートレーション / トーメ:ザ・クリスマス・ソング マーティン:ハヴ・ユアセルフ・ア・メリークリスマス / アンダーソン:クリスマス・フェスティヴァル 伝承曲:ヒイラギ飾ろう / ピアポント:ジングルベル・ファンタジー / 伝承曲:ロシアン・クリスマス・ソング スーザ:クリスマス&スーザ・フォーエヴァー ジェリー・ジャンキン指揮ダラス・ウィンド・シンフォニー | ||
CDはHDCD仕様(通常CDプレーヤーで再生可能)。1985年、キム・キャンベルとハワード・ダンにより、地元ダラスの演奏家のフリー演奏家を中心に設立された世界的ウィンド・オケ、ダラス・ウィンド・シンフォニー(DWS)がお届けするクリスマス名曲集。DWSはReference Recordings とともに1991年以降多数のハイファイ音源を発売している。 | ||
フランク・ティケリ(1958-): ポストカード/サン・アントニオ・ダンス/交響曲第2番/レスト/ プレイング・ウィズ・ファイアー〔ボデューク風に/シェイズ・オブ・ブルー/ポリフォニーとリフ〕 ジェリー・ジャンキン指揮ダラス・ウィンド・シンフォニー、ジム・カラム・ジャズ・バンド | ||
録音:モートン・H.マイヤーソン・シンフォニー・センター。CDはHDCD仕様(通常CDプレーヤーで再生可能)。アメリカの作曲家フランク・ティケリは、コンサート・バンドのための作品を多く書き、その多くは吹奏楽の定番のレパートリーとなっている。またカーネギー・ホールの客演指揮者や、アメリカの有名大学や音楽祭でも指揮を、アメリカ各地で活躍。現在は南カルフィルニア大学で教鞭をとっている。 ジム・カラム・ジャズ・バンドは1962年に設立。キング・オリヴァー、ルイ・アームストロング、ジェリー・ロール・モートンなど名立たるジャズ・プレイヤーと共演してきた名門ジャズ・バンド。ダラス・ウィンド・シンフォニーは1985年に設立された吹奏楽団で晩年はアメリカ吹奏楽の父フレデリック・フェネルが指揮を、アメリカ随一の人気と実力を持つ団体。現在はジェリー・ジャンキンが音楽監督及び指揮を務めている。 | ||
旅のソナタ フォーレ:パヴァーヌ / ラヴェル:ボレロ/ハバネラ形式の小品 / ボルヌ:カルメン幻想曲 サティ:グノシエンヌ第1番(*) /ジムノペディ第1番 / デュプレッシー:カヴァルケード(*) ウルクズノフ(1970-):フルートとギターのためのソナチネ/ブルガリア風に/歌うように/セルビア風ロンド ディアンス:トラヴェリング・ソナタ/アンカラ/モットラ ヴィヴィアーナ・グズマン(Fl;*以外) ジェレミー・ジューヴ(G) | ||
ギターとフルートのデュオによるヨーロッパ人作曲者の作品集(編曲版含む)。まずヴィヴィアーナ・グズマンのうっとりするようなフルートの音色に驚かされる。名曲フォーレのパヴァーヌ、ラヴェルのボレロのメロディをフルートがリードし伴奏のギターがひと味変わった魅力をのぞかせる。この他、当アルバムではギタリストが作曲した作品も充実。ウルクズノフはブルガリア生まれ。数々の国際コンクールでの受賞歴を持つギタリストで多くのギター作品を作曲しており福田進一への献呈作品もある。ここに収録されたフルートとギターのためのソナチネは彼の代表曲であり、フルートの斬新な奏法を取り入れながら、非常に耳馴染みのよい音楽を聴かせてくれる。また、ギターのソロ作品として収録されているデュプレッシーのカヴァルケードではギターらしいアルペジオと情熱的な旋律を聴くことが出来る。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ: すずめばち組曲/ 「グリーンスリーヴズ」による幻想曲 エルガー:エニグマ変奏曲 Op.36 |
マイケル・スターン指揮 カンザスシティso. | |
録音:2012年、インディペンデンス、ミズーリ州。 HRx盤 DVD-ROM [RR-129HRX] (おそらくDVD-R製版) 仕様:176.4kHz / 24bit 。 LP 盤 [RM-2508] 仕様: 45rpm, 200g 重量盤。アイザック・スターンの愛息、マイケル・スターン指揮によるアルバム。付随音楽「すずめばち」はアリストファネスの劇に基づき、序曲と4曲からなる組曲に改編された。別名「アリストファネス組曲」とも言われる。ヴォーン・ウィリアムズの初期の傑作で題名であるハチの羽音が見事に表現された聴きごたえの序曲から次々とユーモラスな音楽を聴かせてくれる。「グリーンスリーヴズ」による幻想曲は歌劇「恋するサー・ジョン」の第4幕中の間奏曲を独立させた物。「グリーンスリーヴズ」は、緑の袖の着物を着た浮気な女を歌った16世紀末の民謡で、この幻想曲は1908年に作曲された。またエルガーのエニグマ変奏曲は言わずもがなの名曲だが、スターン率いるカンザスシティso.が細部まで丁寧に組み上げた音楽を聴かせてくれる。 | ||
ビゼー:交響曲 ハ長調/「子供の遊び」 Op.22/ 半音階的変奏曲(ヴァインガルトナー編曲) |
マーティン・ウェスト指揮 サンフランシスコ・バレエo. | |
1855年に作曲された交響曲 ハ長調は、ビゼーが17歳の時の作品で生前は一度も演奏されず、80年後の1935年にヴァインガルトナー指揮によってようやく初演されたが、1961年にバランシン振付で「シンフォニー・インC」として、このサンフランシスコ・バレエで初上演された所縁のある作品。シンプルでエレガントな響きが特徴のサンフランシスコ・バレエ管にあった、南欧の明るく楽しい雰囲気をもつ作品で美しいメロディーが印象的に登場する。「子供の遊び」はビゼーがピアノ連弾用に作曲した曲集で、全12曲から5曲を選んで小組曲として管弦楽のために編曲している。ここでは、残りの7曲をハーシー・ケイとロイ・ダグラスが編曲した版を使用して、全12曲のオーケストラ・ヴァージョンで初録音した。そしてビゼーがピアノ独奏曲として作曲した「演奏会用半音階変奏曲」を大指揮者ヴァインガルトナーが編曲したダイナミックな作品「半音階的変奏曲」も収録されている。 | ||
MIRACULOUS METAMORPHOSES ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容 プロコフィエフ:組曲「3つのオレンジへの恋」 バルトーク:「中国の不思議な役人」組曲 |
マイケル・スターン指揮 カンザス・シティso. | |
録音:2012年2月5日-11日、ヘルツベルク・ホール、カウフマン・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ。CD は HDCD 仕様(SACDハイブリッド盤と共に、通常CDプレーヤーで再生可能)。プロデューサー:デイヴィッド・フロスト、エンジニア:キース・O.ジョンソン。カンザス・シティのダウンタウン南の端、アートギャラリーが立ち並ぶ、この街でも最もアーティスティックと言われるクロスロード・アート・ディストリクトに隣接する小高い丘の上に2011年9月にオープンしたカウフマン・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ。1800席規模のプロセニアム形式のステージを持つ劇場と、1600席規模のクラシック用コンサートホールの2つのホールを持った大型複合文化施設。クラシック用のコンサートホール(ヘルツベルク・ホール)は音響にも大変こだわっており、オーケストラの豊かな響きを十分に堪能することが出来る。この新しいホールを本拠地とするのがマイケル・スターン率いるカンザス・シティso. 。収録されているのは、ヒンデミットのウェーバーの主題による交響的変容。この作品は交響曲「画家マティス」と並んでヒンデミットの作品の中では最もよく演奏される曲。1943年にアメリカで作曲され、ヒンデミット独自の和声理論に基づく協和音と不協和音の交差が印象的な作品。そしてプロコフィエフの組曲「3つのオレンジへの恋」。この作品は1921年にシカゴで上演されたオペラからの6曲を抜粋した作曲者自身の編曲による組曲版。オペラはイタリアの劇作家カルロ・ゴッツィが書いた童話に基づく作品。魔女に呪いをかけられた王子が、3つのオレンジを求めて砂漠に行き、オレンジの一つからあらわれた王女と結婚する、という話で、プロコフィエフらしい遊び心と叙情が感じられる個性的な音楽をマイケル・スターンの新鮮な表現で聴かせてくれる。最後にバルトークの「中国の不思議な役人」組曲。荒々しく不協和な響きが全体を支配する「一幕もののパントマイム」と題された合唱が入るバレエ音楽が全曲のため、20分ほどに短縮された組曲版が比較的よく演奏される。豊麗さと力強いダイナミズムみなぎる演奏で締めくくられている。 | ||
オルガン・ポリクローム〜フランスのオルガン作品集 ヴィドール:交響曲第6番〜アレグロ / フロラン・シュミット:前奏曲 ト短調 Op.11 アラン:アグニ・ヤヴィシュタのための2つの舞曲 / ボネ:演奏会用練習曲 デュリュフレ:スケルツォ Op.2 / デュプレ:前奏曲とフーガ ト短調 Op.7 No.3 フランク:英雄的小品 / ギルマン:カプリス Op.20 No.3 ヴィエルヌ:幻想的小品 Op.51 / ジグー:グランクール・ディアローグ ジャン・クライビル(Org) | ||
録音:2011年、、ヘルツベルク・ホール、カウフマン・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ、カンザスシティ、24bit |使用オルガン:カサヴァン社(カナダ)製、Opus 3875 | HDCD 仕様(通常CDプレーヤーで再生可能)。数々の優秀録音を有しているリファレンス・レコーディングスからまた一つ名録音が誕生。フランスの作曲家による、オルガンの持つ魅力を全て紹介するような名作集で、音楽的にはもちろん音響的にも興味深い選曲。演奏の女流奏者ジャン・クライビルは、カウフマン・センターのオルガニストを務め、アメリカ中西部を中心に活動。グラミー賞受賞経験のあるエンジニア、キース・ジョンソンの驚異的な録音は、すべてのオルガン・ファンとオーディオ愛好家に喜ばれることだろう。 | ||
ピアノとオーケストラのための舞曲集 ピエルネ:ファンタジー・バレエ Op.6 / リカルド・カストロ・エレラ:ヴァルス・カプリッチョ Op.1 ショパン:クラコヴィアク Op.14 / サン=サーンス:カプリス=ワルツ「ウェディング・ケーキ」Op.76 ウェーバー/リスト編曲:華麗なるポロネーズ Op.72 / ゴッツチョーク/ケイ編曲:大タランテラ Op.67 チャールズ・ウェイクフィールド・カドマン:ピアノと管弦楽のための幻想曲「マルディグラのダークダンサー」 ジョエル・ファン(P) クリシュトフ・シャナール指揮ノースウェスト・シンフォニエッタ | ||
録音:2013年8月20日-23日、ラガークイスト・コンサート・ホール| HDCD 仕様。レコーディング・エンジニア:キース・O.ジョンソン。アメリカで人気の技巧派ピアニスト、ジョエル・ファン。ヨーヨー・マのシルクロード・アンサンブルのメンバーとして参加、またカーネギー・ホール、ケネディーセンターでの公演、さらにアメリカの情報番組「グッド・モーニング・アメリカ」、「レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマン」など国民的な番組に出演し知名度をあげている。当盤は7人の作曲家による、舞踏をテーマとしたピアノとオーケストラの作品集。ピエルネの Op.6 は21歳の頃の作品だが、巧みな和声感覚と美しい旋律、熟達したオーケストレーションが聴ける。 | ||
サン=サーンス: 序奏とロンド・カプリツィオーソ Op.28 (*) / ミューズと詩人たち Op.132 (#) / 交響曲第3番「オルガン付き」(+) |
ヤン・クライビル(Org;+) ノア・ゲラー(Vn;*/#) マーク・ギブス(Vc;#) マイケル・スターン指揮 カンザスシティso. | |
RM-1514 (LP) 価格帯:LP [(+)のみ] 廃盤/入手不能 | ||
録音:2013年6月、ヘルツバーグ・ホール、コーフマン舞台芸術センター| CD, CD層仕様: HDCD (すべてのCDプレーヤーで再生可能)| SACD 層仕様: 5.1 Surround and Stereo | LP 仕様〔(+)のみの収録〕: 180g 重量盤、ハーフ・スピード・マスター、33 1⁄3 r.p.m. 〔プレス:クオリティ・レコード・プレッシング (Q. R. P) 、サライナ、カンザス州、 US 〕。アメリカの老舗高音質リファレンス・レコーディングスが、遂にサン=サーンスの「オルガン付き」を録音。録音に使われたホールは、最近リファレンス・レコーディングスが積極的に録音しているカンザスシティso. の本拠地でもあるカウフマン・センターフォー・ザ・パフォーミング・アーツ。2011年9月にオープンした新しいホールで、1800席規模のプロセニアム形式のステージを持つ劇場と、1600席規模のクラシック用コンサートホールの2つのホールを持った大型複合文化施設。この建築の構造エンジニアリングに対しアメリカのコンサルタント技術者協会から「グランド・コンセプター賞」が授与されるなど、このエリアは近年、カンザスシティで急速に発展している文化芸術の発信地として注目されている。パイプオルガンは、ホールの壁と一体化し、同様のアーチを形成しており、自然な音の広がりを演出す。巨大な編成と壮大な響きをもつ「オルガン付き」には非常に適したホールと言えるだろう。マイケル・スターン率いるカンザスシティ響も、ホールの壮麗な響きに負けない、弦楽器の美しさ、管楽器の華やかさ、オルガンのフィナーレへ続く迫力は、爽快感がある。カップリングとしては、ヴァイオリンが華々しく活躍する「序奏とロンド・カプリツィオーソ」、チェロとヴァイオリンの二重協奏曲「ミューズと詩人たち」が収録され、華やかな演奏効果を期待できるサン=サーンスの作品を楽しむことが出来る。 | ||
ワイン・ダーク・シー ダン・ウェルチャー(1948-): SPUMANTEHDCD / ドナルド・グランサム(1947-): JAI ETE AU BAL フランク・ティケリ(1958-):クラリネット協奏曲 ジョン・マッキー(1973-): WINE DARK-SEA(吹奏楽のための交響曲)(*) ジェリー・ジャンキン指揮テキサス大学ウィンド・アンサンブル ネイサン・ウィリアムズ(Cl) | ||
(*)はテキサス大学ウィンド・アンサンブル創立100周年記念委嘱作&世界初録音。アメリカの若手作曲家ジョン・マッキーはフィラデルフィア生まれ。クリーヴランド音楽院でコリリアーノ、ジュリアード音楽院でドナルド・エルブに師事、特に吹奏楽曲では人気があり、日本で初演された「翡翠」をはじめ広く演奏されている。 #当初、 HRx DVD-R 盤、 RR-137HRX も発売予定でしたが、こちらは発売中止となり、CD盤 RR-137 のみのリリースとなっています。 | ||
モーリツ〔モーリッツ/マウリツィ〕・モシュコフスキ(1854-1925):管弦楽曲集 たいまつ舞曲 Op.51 /世界各地から Op.23 〔ロシア/ドイツ/スペイン/ポーランド/イタリア/ハンガリー〕/ ハバネラ Op.65 No.3 /ゆりかごの脇で Op.58 No.3 / 劇付随音楽「ドン・ファンとファウスト」Op.56より〔幕間/間奏曲/去来する幻影/メヌエット/サラバンド/パスピエ〕/ ゴンドラの歌 Op.41(オットー・ランゲイ編曲)/ スペイン舞曲集 Op.12 (*)(フィリップ・シャルヴェンカ &フランク・ヴァン・デル・スタッケン〔筆名:ヴァレンティン・フランク〕(1858-1929)編曲)〔全5曲〕 マーティン・ウェスト指揮サンフランシスコ・バレエo. | ||
録音:2014年3月4日-5日、スカイウォーカー・サウンド。ルーカス・フィルム社、カリフォルニア。HDCD 仕様(全CDプレーヤーで再生可能)。 19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したヴィルトゥオーソ・ピアニストで、教育面でも作曲家のトゥリナ、鍵盤奏者のホフマン、ペルルミュテル、ランドフスカ、等々の錚々たる面々を輩出したモシュコフスキ。作曲家としても知られ、「オルゴール〔音楽玉手箱〕」に代表されるピアノ小品は、ホロヴィッツらが愛奏したこともあって21世紀の今日まで名を残している。しかし10曲以上残されている管弦楽作品はこれまでほとんど録音されていなかった。 非常に凝ったオーケストレーションで、大編成でもほとんどユニゾンのない独特な書法が興味深い響きを生み出している。 「たいまつ舞曲」はポロネーズ風のゴージャスの響きに圧倒される。代表作4手連弾のための「スペイン舞曲集」はオーケストラ版。アルメイダ指揮のデッカ盤があった。もうひとつの連弾曲「世界各地から」のオーケストラ版はモシュコフスキ自身によるもので、カラフルな民族色が楽しく空想の旅行が出来る。サンフランシスコ・バレエの振付家アレクセイ・ラトマンスキーが2013年にバレエ化した。イギリス生まれでサンフランシスコ・バレエo.の質的向上に務め、バレエ指揮の第一人者として高い評価を受けるマーティン・ウェストが、興味深い試みを示している。 | ||
アダム・ショーンバーグ(1980-): ファインディング・ロスコ/ アメリカン・シンフォニー/ ピクチャー・スタディーズ/ |
マイケル・スターン指揮 カンザス・シティso. | |
録音:2014年6月20日-21日、ヘルツバーグ・ホール、カンザス・シティ舞台芸術センター。レコーディング・エンジニア、サウンド・エンジニア:キース・O.ジョンソン。 アメリカで現役クラシック作曲家の中でトップ10に入る実力と称されるアダム・ショーンバーグ(1980年11月15日、生)初のオーケストラ録音集。アダム・ショーンバーグはオハイオ州オベリン音楽院を卒業後、ジュリアード音楽院でロバート・ビーザーとジョン・コリリアーノに師事、同音楽院で修士号と博士号を取得している。アメリカの主要オーケストラより作品を委嘱され、アメリカ国内外の音楽祭にも参加している。このアルバムはマイケル・スターンによって初演された3つの作品を収録している。20世紀を代表するアメリカの抽象画家、マーク・ロスコの作品にインスピレーションを受けた『ファインディング・ロスコ』は、彼がジュリアードの学生時代に書かれた物。当時の師コリリアーノの助言を受けて6カ月かけて制作された。第3曲のレッドは、グラフィック表記を用いた技法で、あたかもロスコがキャンバスに赤を塗り重ねているような即興性が表現されている。『アメリカン・シンフォニー』はジュリアード卒業後最初に書かれた作品。2008年の大統領選挙に触発されたという。ショーンバーグは「変革に対する人々の期待、新しい時代の到来を歓迎する人々、そして自分自身がアメリカ人であることを改めて強く感じた出来事だった。コープランドが交響曲第3番を作曲した時の心境をまさに味わっているのだと思った。しかし私は過去に敬意を払い、そして未来のアメリカへの期待を込めた交響曲を書こうと思ったのだ。」と語っている。明るい未来への期待を含んだ冒頭の輝かしいファンファーレから、終楽章ではその未来を確信するような雄々しくはためく星条旗を表現するかのように華々しく終る。『ピクチャー・スタディーズ』は、2011年11月にカンザス・シティso.とネルソン・アトキンス美術館の委嘱作品として書かれた。ムソルグスキーの「展覧会の絵」をリスペクトし、10枚の絵をモチーフとして、楽曲は構成されている。アルバム・ジャケットにもなっているアルベルト・ブロッホの「3人のピエロ」やゴッホの「オリーヴ畑」を通って、アレクサンダー・カルダー、カンディンスキーと聴衆をネルソン・アトキンス美術館へ誘うように書かれている。またREFERENCE RECORDINGSの真骨頂とも言えるキース・O.ジョンソンのゴージャスなサウンドも必聴。 | ||
Doug MacLeod - Break The Chain〔下記はCDの曲順で、LPは曲順が異なります〕 Goin’ Down To The Roadhouse / Mr Bloozeman / Lonesome Feeling / Travel On / LA – The Siren In The West / One For Tampa Red / What The Blues Means To Me / This Road I’m Walking / Who’s Driving This Bus? / Church Street Serenade / Going Home / Break The Chain ダグ・マクラウド(G) デニー・クロイ(ベース) ジェシー・マクラウド(G) ジミ・ボット(ドラム) オリヴァー・ブラウン(パーカッション) | ||
録音:2016年10月10日-13日、スカイウォーカー・サウンド、マリン・カウンティ、カリフォルニア|録音エンジニア:キース・O.ジョンソン| CD 仕様: HDCD (すべてのCDプレーヤーで再生可能)| LP 仕様: 180g 重量盤、ハーフ・スピード・マスター、45 r.p.m. 〔プレス:クオリティ・レコード・プレッシング (Q. R. P) 、サライナ、カンザス州、 US /カッティング:ポール・スタブルバイン〕。 アコースティック・ブルースの巨匠ダグ・マクラウド REFERENCE RECORDINGS へのアルバム第3弾。今作「 Break The Chain 」は、息子ジェシー・マクラウドとの共作。家庭内暴力、虐待などの負のサイクルを断ち切り、文字通り“鎖を砕き " 世界に癒しと平和を与えることに焦点を当てた社会性の強い内容。録音は、ブルース音楽賞アコースティック・アルバム・オブ・ジ・イヤー受賞の前2作と同様、グラミー賞受賞のレコーディングエンジニア、キース・ジョンソンが担当。カリフォルニアのマリン・カウンティにある、有名スタジオ、スカイウォーカー・サウンドにてスタジオ・ライヴ録音された。 | ||
ジョン・ウィリアムズ・アット・ザ・ムーヴィーズ オリンピックファンファーレとテーマ(1984/ロサンゼルス・オリンピック)/ 「カウボーイ」序曲(映画「11人のカウボーイ」より)/「スーパーマン」マーチ(映画「スーパーマン」より)/ 映画「未知との遭遇」〜抜粋/何人に対しても悪意を抱かず(映画「リンカーン」より)/ 映画「スター・ウォーズ」メイン・テーマ/帝国のマーチ(映画「スター・ウォーズ/エピソードV帝国の逆襲」より)/ Xウイングのスケルツォ(映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」より)/ ジェダイへの階段/ファイナル(映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」より)/映画「J. F. K」テーマ/ 地上の冒険(映画「E. T. 脱出作戦」より)/映画「1941」のマーチ/星条旗(アメリカ国歌) ジェリー・ジャンキン指揮ダラス・ウィンド・シンフォニー クリストファー・マーティン(Tp) | ||
録音:2016年7月15日-17日、マイヤーソン・シンフォニー・センター、ダラス|CD層: HDCD 仕様|レコーディング・エンジニア:キース・O.ジョンソン。映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズの映画音楽を、アメリカ最初のウィンドo.であるダラス・ウィンド・シンフォニーが演奏したアルバムが発売される。ジョン・ウィリアムズは1932年2月8日、生まれ、86歳となった現在も作曲家、指揮者として精力的に活躍している。「スター・ウォーズ」シリーズを始め、「ジョーズ」、「未知との遭遇」、「スーパーマン」、「インディ・ジョーンズ」シリーズ、「E.T.」、「ジュラシック・パーク」シリーズ、「ハリー・ポッター」シリーズなど、100以上の映画音楽を手がけている。さらにアカデミー賞に51回ノミネートされ5回受賞、グラミー賞は24度も受賞している、まさに生ける伝説。今回のアルバムには、ジョン・ウィリアムズの代表作がぎっしり収録されており、ジェリー・ジャンキン率いるダラス・ウィンド・シンフォニーの華麗な演奏、さらにNYPの首席トランペット奏者クリストファー・マーティンをソリストに迎え、世界屈指のコンサートホール、マイヤーソン・シンフォニー・センターで録音されている。また映画の世界を存分に楽しめるだけではなく、録音に定評のあるリフェレンス・レコーディングスのキース・O.ジョンソンが手がけた高品位な録音をHDCD及びSACDで堪能出来る。 | ||
A OSF JOURNEY 〜カルテット・サンフランシスコ コーエン: Tango Eight / Tango Carnevale / Francini / La Heroina / How Sweet the Sound / Al Colon リプスキー: Fiesta! / ガーシュウィン/コーエン編曲: Rhapdosy in Bluegrass ソッリマ: Federico / 中国民謡/コーエン編曲:"Jasmine Flower / Beautiful Scenery of Wuxi" モンゴル民謡/コーエン編曲:弦楽四重奏のための「 Toroi-Bandi 」 アフリカ民謡/コーエン編曲:弦楽四重奏のための「 Jambo 」 カルテット・サンフランシスコ [ジェレミー・コーエン、ジョセフ・クリスティアンソン(Vn) チャド・カルティンガー(Va) アンドレアス・ヴェラ(Vc)] | ||
録音:2018年5月14日-16日、スカイウォーカー・サウンド、カリフォルニア| HDCD 仕様。ヴァイオリンのジェレミー・コーエン率いるカルテット・サンフランシスコの新譜が発売される。カルテット・サンフランシスコは、グラミー賞に5度ノミネートされるなどアメリカで特に注目度が高く、クラシック音楽をベースとし、タンゴ、ロック、ジャズ、ブルース、ポップスまで幅広いジャンルを取り入れた演奏を行うクロスオーバーのスペシャリストたち。中でもタンゴに力をいれており、2004年にはニューヨーク・タンゴ・コンクールで優秀賞受賞している。このアルバムは、もうすぐ20周年を迎えるカルテットのこれまでの道のりをたどるように、タンゴをはじめ、中国、モンゴル、アフリカの民俗音楽など様々なスタイルの音楽を取り上げている。室内楽の新しいアプローチに果敢に挑んできた彼らの旅をじっくりと味わうことのできる1枚。 | ||
ジョン・マッキー(1973-): アスファルト・カクテル/ディス・クルーエル・ムーン/ファンファーレ・フォー・フル・ファゾム・ファイヴ/ シェルタリング・スカイ/ハイ・ワイヤー/ヒム・トゥー・ア・ブルー・アワー/ トランペット協奏曲「アンティーク・ヴァイオレンス」/フローズン・カテドラル/リングマスターズ・マーチ クリストファー・マーティン(Tp) ジェリー・ジャンキン指揮ダラス・ウィンド・シンフォニー | ||
録音:2017年8月11日-13日、ダラス、マイヤーソン・シンフォニー・センター| HDCD 仕様(すべての CD プレーヤーで再生可能)|録音エンジニア:キース・O.ジョンソン。 世界の吹奏楽ファンから熱い視線を送られる作曲家ジョン・マッキーの作品を集めたアルバムがリリースされる。日本との縁も深く、日本で初演が行われた「翡翠」や、ここ数年全国の吹奏楽部で人気の高まっている楽曲≪ワイン・ダーク・シー≫などの代表作がある。ジョン・マッキーの作品は、重厚なものから、ポップなものまで幅広く、引き裂かれるような音がしたかと思うと、すぐ後に得も言われぬ美しいメロディーが鳴り響く、その音楽には人間の持つ様々な感情が組み込まれている。そしてマンハッタンを走るタクシーの驚異的なドライヴ、日没前の穏かな一瞬など、日常の些細な出来事を反映させている。このアルバムのメインの楽曲≪アスファルト・カクテル≫について次のように解説している。「この曲は、“私たちはここにいる"と叫ぶような冒頭で始まります。噛みつくトロンボーン、けたたましく鳴るトランペット、そしてクロスリズムとバックビートで追い立てるパーカッション、それは私がニューヨークに住んでいた時の記憶と結びついている。想像してみてください、トラックとトラックの間をすり抜けてびゅんびゅん走るタクシーを」。疾走感と緊張感あふれるスリリングな楽曲は、吹奏楽ファンならずとも興味をそそります。そして、彼の記念碑的作品≪ワイン・ダーク・シー≫から生まれた作品≪ディス・クルーエル・ムーン≫、NYPの首席トランペット奏者クリストファー・マーティンをソリストに迎えて録音されたトランペット協奏曲「アンティーク・ヴァイオレンス」。などジョン・マッキーの作品の魅力が詰まっている。また演奏はアメリカ最初のウィンドo.であり、世界最高峰のダラス・ウィンド・シンフォニーが担当。これ以上ないくらい完璧な演奏で、吹奏楽ファン必聴の1枚となっている。 | ||
オーケストラのオルガン チャイコフスキー:戴冠式行進曲(ジョージ・ジョン・ベネット編曲) バーバー:弦楽のためのアダージョ(ウィリアム・レムセン・ストリックランド編曲) グノー:あやつり人形の葬送行進曲(ウィリアム・トーマス・ベスト編曲) ホルスト:吹奏楽のための組曲 Op.28 〜シャコンヌ(ヘンリー・ジョージ・レイ編曲) シベリウス:フィンランディア(ヘンリー・ジョージ・レイ編曲) ジェズニーチェク:前奏曲と半音階的フーガ(作曲者自身による編曲)[世界初録音] サン=サーンス:管弦楽組曲 ニ長調 Op.49 〜ロマンス(アルベール・ルノー編曲) ワーグナー:楽劇「ジークフリート」〜森のささやき(ジェイムズ・ホチキス・ロジャース編曲) メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」〜スケルツォ(サミュエル・プラウズ・ウォーレン編曲) ヤルネフェルト:前奏曲(ゴードン・バウチ・ネヴィン編曲) ヴェルディ:歌劇「アイーダ」〜凱旋行進曲(ハリー・ロウ・シェリー編曲) ヤン・クライビル(Org) | ||
録音:2016年6月26日-28日、カウフマン・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ、ヘルツベルク・ホール、カンザスシティ、 US 。アメリカの老舗高音質レーベル「リファレンス・レコーディングス」からオーケストラでの演奏で親しまれている名曲をオルガン独奏で演奏した興味深いアルバムが登場。19世紀から20世紀初頭にかけ、オルガンの名手がこぞってオーケストラ作品をオルガン独奏用に編曲した。ここに収録された楽曲はオリジナル作品のもつ個性を尊重し、かつ編曲者のカラーを「楽器の王様」と呼ばれるパイプオルガンを通して表現した名編曲集とも言える。堂々たるオルガンの存在感とマッチしたチャイコフスキーの戴冠式行進曲やメンデルスゾーンのスケルツォ、繊細でこの上なく美しい響きが魅力のバーバーの弦楽のためのアダージョやワーグナーの森のささやき、32フィート管から出されるオルガンの重低音の響きを生かしたフィンランディアなど、色彩感豊かな選曲も光る。なお、ヴェルディの凱旋行進曲はハリー・ロウ・シェリー編曲版を収録しているが、同時期に録音したエドウィン・ヘンリー・ルメア編曲版をリファレンス・レコーディングスの公式サイトからストリーミングまたはダウンロードで購入できるとのこと。編曲者の違いも楽しめる。79のストップ、5548ものパイプをもつヘルツベルク・ホールの大オルガンを知り尽くしたヤン・クライビルが卓越した技術とともにカラフルなオルガンの音色を披露している。 | ||
ホルスト: 組曲「惑星」/ バレエ組曲「どこまでも馬鹿な男」 |
マイケル・スターン指揮 カンザスシティso. | |
録音:2015年1月29日-31日、ヘルツバーグ・ホール、カウフマン舞台芸術センター|プロデューサー:デイヴィッド・フロスト|エンジニア:キース・O.ジョンソン| CD 層は HDCD 仕様(すべてのCDプレーヤーで再生可能。カンザスシティのダウンタウン南の端、アートギャラリーが立ち並ぶ、この街でも最もアーティスティックと言われるクロスロード・アート・ディストリクトに隣接する小高い丘の上に、2011年9月にオープンしたカウフマン・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ。1800 席規模のプロセニアム形式のステージを持つ劇場と、1600 席規模のクラシック用コンサートホールの2つのホールを持った大型複合文化施設。クラシック用のコンサートホール(ヘルツバーグ・ホール)は音響にも大変こだわっており、オーケストラの豊かな響きを十分に堪能することが出来る。この新しいホールを本拠地とするのがマイケル・スターン率いるカンザスシティso. 。今回収録されているのはホルストの「惑星」、「どこまでも馬鹿な男」。「惑星」はホルストの代表作。曲名のユニークさ、「木星」に代表されるような名旋律、大編成のオーケストラによる豪華絢爛な響きで世界的に広く親しまれている作品。この演奏効果が高い作品をリファレンス・レコーディングスの高品位録音で楽しむことができるのは非常に嬉しい限り。またカップリングには、ホルストのオペラ「どこまでも馬鹿な男」。バレエ組曲として演奏されることが多く、現在あまり演奏されることはない。「惑星」と同様に変化に富んだ楽想で力強いサウンドと美しい旋律が随所に出てくる作品。 | ||
ラフマニノフ: ピアノ三重奏曲集〔第1番 ト短調/第2番 ニ短調 Op.9「悲しみの三重奏曲」(1917年版) 〕/ ヴォカリーズ Op.34 No.12(ピアノ三重奏版|ユーリー・コニュス編曲) エルミタージュ・トリオ [ミーシャ・カイリン(Vn) セルゲイ・アントノフ(Vc) イリヤ・カザンツェフ(P)] | ||
録音:2017年9月3日-7日、メカニクス・ホール、ウスター、マサチューセッツ州、 US 。2011年に結成されたエルミタージュ・トリオ。2007年の第13回チャイコフスキー国際コンクール・チェロ部門優勝のセルゲイ・アントノフをはじめ、ロシア系の3名による超高性能ピアノ三重奏団。彼らがラフマニノフに挑戦した。チャイコフスキー以来、ロシアの作曲家は特別な人の追悼にピアノ三重奏曲を作ることが慣わしとなった。1893年10月にチャイコフスキーが急逝すると、ラフマニノフは長大かつ感動的な作品をその霊に捧げた。長さ、構造など「偉大な芸術家の思い出」を意図的に真似ているが、ピアノが主役で非常に技巧的なのがラフマニノフならでは。意味深長な引用や慟哭などチャイコフスキーへの思いにあふれる重い作品となっている。単一楽章の習作的なピアノ三重奏ももちろん収録されているが、注目なのはラフマニノフの親友だった作曲家ユーリー・コニュスがピアノ三重奏に編曲した「ヴォカリーズ」が収録されていること。コニュスはもともとヴァイオリニストでもあり、弦の特性を知り尽くしていたうえ、後に息子がラフマニノフの次女と夫婦になるという因縁もある。効果と美しさに満ちたアンコールとなっている。トリオ・ワンダラーの演奏は辛口で緊張感に富むもので、凄みすら感じさせる。ピアノのヴァンサン・コックが、ラフマニノフのヴィルトオーゾ風パートで充実の名手ぶりを示しているのも聴き物。 | ||
ロウエル・リーバーマン:バレエ音楽「フランケンシュタイン」 〔振付:リアム・スカーレット|デザイナー:ジョン・マクファーレイン/ 英国ロイヤル・バレエとサンフランシスコ・バレエの共同制作による〕 マーティン・ウェスト指揮サンフランシスコ・バレエo. | ||
録音:2018年3月6日-9日、戦争記念歌劇場、サンフランシスコ、バレエ公演ライヴ|エンジニア:キース・O.ジョンソン。「フランケンシュタイン」。振付けを担当したのは、35歳で死去したリアム・スカーレット。同作品はメアリ・シェリー原作の「フランケンシュタイン」を3幕仕立てにした全幕バレエ。原作も多くの映画や演劇で、様々な歪んだ愛の形が語られてきましたが、このリアム・スカーレットのバレエ「フランケンシュタイン」は博士と怪物、そして博士の妻エリザベスが紡ぎだす苦悩、怒り、切望、そして愛が描き出されている。本盤のブックレットに掲載された豪華な挿絵は、このバレエの舞台装置と衣装を担当したジョン・マクファーレインによる物。サンフランシスコ・バレエは、音楽監督兼首席指揮者であるマーティン・ウェストのもと意欲的な演目を次々と上演する世界有数のバレエ団。 | ||
バーバー:交響曲第1番 Op.9 シベリウス:交響曲第7番 ハ長調 Op.105 スクリャービン:法悦の詩 Op.54 |
マイケル・スターン指揮 カンザスシティso. | |
録音:2016年6月24日-25日、ヘルツベルク・ホール、カウフマン舞台芸術センター、カンザスシティ、ミズーリ州、 US 。1982年に設立したカンザスシティso. 。マイケル・スターンは音楽監督として20年目を迎え、楽団は高い芸術性、独創的なプログラミングで急成長を遂げ、現在ではカンザスシティの文化的生活に欠くことのできない存在となっている。今回、リファレンス・レコーディングスから9枚目のリリースとなり、バーバー、シベリウス、スクリャービンの単一楽章の交響曲を録音。収録されている3作品は、単一楽章の楽曲ではあるが、3楽章、または4楽章の要素は残っており拡張されたソナタ形式という意味では共通している。バーバーは初期作品特有の完成と抒情性が感じられる作品。シベリウスは、番号付き交響曲の最後となった7番は、北欧の透明な抒情や深い憂愁を表現している。スクリャービンの「法悦の詩」は第4交響曲に位置し円熟期の作品。また、キース・O.ジョンソン率いるリファレンス・レコーディングスの録音メンバーによる圧倒的な音響世界が楽しめる楽曲でもある。 | ||
HDCD Sampler Volume 2〜レファレンス・レコーディング・サンプラー | ||
HDCD 仕様。 | ||
Tutti! 〜レファレンス・レコーディング、オーケストラル・サンプラー リムスキー=コルサコフ:「雪娘」〜道化師の踊りeo / チャドウィック:交響的組曲 より〔間奏曲/フモレスケ〕js ロン・ネルソン:ロッキー・ポイントの休日jj / ストラヴィンスキー:バレエ「火の鳥」より〔子守歌/終曲〕eo サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」〜バッカナールeo〔注: LP のみ収録〕 モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番〜第2楽章P/gs / ポール・パレー:交響曲第1番〜第3楽章jp ブルックナー:交響曲第9番〜第2楽章ss / ヴィヴァルディ:協奏曲ヘ長調 RV.569 〜アレグロnm アーノルド:行進曲「パドストウの救命ボート」 Op.94 jj / イベール:寄港地〜バレンシアeo R,シュトラウス:1日のうつろい Op.76 〜朝 Op.76 No.1 ts ヤナーチェク:歌劇「マクロプロス事件」第2幕〜交響的統合js 大植英次:「プレスク・アイル」〜 E.C.F. (*) eo ムソルグスキー/ラヴェル編曲:組曲「展覧会の絵」より〔バーバ・ヤガー/キエフの大門〕」eo 大植英次指揮eo スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ指揮ss ミネソタo.eo/ss ホセ・セレブリエール指揮チェコ・ブルノ国立po.js ジェリー ジャンキン指揮ダラス・ウィンド・シンフォニーjj ユージン・イストミン(P;P) ジェラード・シュウォーツ指揮シアトルso.gs ジェイムズ・ポール指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo.jp ニコラス・マッギガン指揮フィルハーモニア・バロックnm ティモシー・シーリグ指揮フォート・ワース室内o.、タートル・クリークcho.ts | ||
(P) 1997 | (*):世界初録音&当サンプラーのCDヴァージョンが初出、当サンプラーの CD, SACD, LP 各ヴァージョンを除く他盤発売なし| CD [RR-906] & SACD [RR-906SACD] の CD層仕様: HDCD | LP [RR-906LP] 仕様:香港 Silk Road Music 企画(そのため RM 記号の LP とは価格が異なります)、独パラス社プレス、33 1/3 RPM 、180g 、パウラー・アコースティックス社ハンス=イェルク・マウクシュによるマスタリング、2016年現地リリース、2021年合衆国&日本リリース。 RR-906SACD (リリース:2008年)は当レーベル初の SACD 盤だったアイテム。 # SACD [RR-906SACD] は国内代理店の取り扱いが終了しており、高額になります。 | ||
大植英次〜ショーケース R.シュトラウス: 交響詩「ドン・ファン」(*) ディーム・テイラー: ルッキング・グラス・インセクツ ドミニク・アージェント: ヴァレンティノ・ダンス シベリウス:交響詩「フィンランディア」 リャードフ:バーバ・ヤーガ ストラヴィンスキー:バレエ「火の鳥」〜抜粋 チャイコフスキー:歌劇「マゼッパ」〜ゴパーク マーラー:交響曲「大地の歌」〜第1楽章 コープランド:「アパラチアの春」〜抜粋 バーンスタイン:「キャンディード」組曲〜抜粋 R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」〜抜粋 ラヴェル:道化師の朝の歌 |
大植英次 指揮 ミネソタo. | |
HDCD 仕様。大植&ミネソタo.の旧譜11枚からのハイライトに加え、このアルバムのために録音された「ドン・ファン」を加えての発売。 | ||
リファレンス・レコーディングス〜 30th.アニヴァーサリー・サンプラー スザート:ダンスリー〜ムーア人の踊り [ジェリー・ジャンキン指揮テキサス州立大学ウィンド・アンサンブル/RR-104] エネスコ:ルーマニア狂詩曲第1番[大植英次指揮ミネソタo./初出音源] サティ:ジムノペディ第1番[大植英次指揮ミネソタo./RR-99)] ガブリエラ・レナ・フランク:メスティゾ・ワルツ [キース・ロックハート指揮ユタso./RR-105] タヴァナー:エロスのイコンより[ポール・グッドウィン指揮ミネソタo./RR-102] リスト:BACHによる前奏曲[フェリックス・ヘル(Org)/RR-101] アージェント:イスラフェルのために[大植英次指揮ミネソタo./RR-100] リスト:リゴレット・パラフレーズ[ジョエル・ファン(P)/RR-106] ダニエルプール:「アメリカン・レクィエム」より [カール・セントクレア指揮パシフィックso./RR-97] ラフマニノフ:交響的舞曲第3番[大植英次指揮ミネソタo./RR-96] スクロヴァチェフスキ:コンチェルト・ニコロ [スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ指揮ミネソタo./RR-103] J.S.バッハ:プレリュード ニ長調[ヴァージル・フォックス(Org)/RR-107] レスピーギ:「ローマの松」より[大植英次指揮ミネソタo./RR-95] | ||
ダラス・ウィンドシンフォニー・サンプラー ハーバート・オウエン・リード: メキシコの祭りより「前奏曲とアステカの踊り」(*)/吹奏楽のための組曲第2番 ヘ長調 Op.28-2(抜粋;*) ゴルトマルク/H.カッペイ編:交響曲「田舎の結婚式」〜スケルツォ(#)/アルベニス:セビリャの聖体祭(#) ヤロミル・ヴァインベルガー:歌劇「バグパイプ吹きのシュワンダ」〜ポルカとフーガ(#) モートン・グールド:サンタ・フェの伝説〜パヴァーヌ(#)/レオン・イェッセル:おもちゃの兵隊の行進曲(#) アーノルド:スコットランド舞曲より3、4番(#)/ロン・ネルソン:ロッキー・ポイントの休日(#) ジョン・フィリップ・スーザ:神秘な聖堂の貴族たち(+)/ヒンデミット:室内音楽集第7番(+) パーシー・グレインジャー:ガムサッカーズ・マーチ(+)/デイヴィッド・マスランカ:交響曲第4番〜終楽章(+) ハワード・ダン指揮(*) フレデリック・フェネル指揮(#) ジェリー・ジャンキン指揮(+) ダラス・ウィンド・シンフォニー | ||
ウインドミュージックの聖地ともいえるアメリカでプロ吹奏楽団としてトップの人気を誇るダラス・ウインド・シンフォニー。リファレンス・レコーディングスからも数々の名録音をリリース。最新作パーシー・グレインジャー作品集(RR-117)ではブラス・ファンならずとも存分に楽しませてくれた。 今回はダラス・ウインドシンフォニーの聴き所を集めたベスト盤。建築家、I.M.ペイによる抜群の音響効果を持ったホール、マイヤソン・シンフォニーセンターでの収録。24Bit HDCD レコーディングによる高音質が楽しめる。 | ||
HRX サンプラー2011〜クラシック&ジャズ・ハイレゾリューション・スペクタキュラー! アーノルド:サセックス序曲より(抜粋) / モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番 K.467〜終楽章 チャイコフスキー:「マゼッパ」〜ゴパーク / ウォルトン:クラウン・インペリアル〜終楽章 サティ:ジムノペディ第1番 / グレインジャー:ガムサッカーズ・マーチ ゴットシャルク:私といっしょに(カプリース) / ラフマニノフ:交響的舞曲〜第3楽章 ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」〜魔王カスチェイの凶悪な踊り / リスト: BACHによる前奏曲とフーガ レスピーギ:バレエ「シバの女王、ベルキス」〜戦いの踊り / ブリテン:青少年のための管弦楽入門〜フーガ Donaldson-Moten; "You 're Driving Me Crazy/ Moten Swing " / Mehling; "Yerba Buena Bounce" Hyman; "Thinking About Bix" / Garson, piano: "Trio Blues" | ||
CDでの販売は無し。リファレンス・レコーディングスの名録音からクラシックとジャズをピックアップした、録音の真髄を堪能できるフォーマット「HRx」のサンプラー。 | ||
バロック名曲集(*) ヘンデル:シバの女王の入場/「水上の音楽」〜組曲第1番 パッヘルベル:カノン/パーセル:「アブデラザル」より ヴィヴァルディ:フルート協奏曲 Op.10 No.2「夜」 テレマン:ターフェルムジーク〜組曲第3集より |
ジーン・ラモン指揮 ターフェルムジーク・バロックo. | |
ヴィヴァルディ&バッハ(+) ヴィヴァルディ: シンフォニア RV.116/トリオ・ソナタ Op.1 No.1/ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 RV.515 バッハ: 平均律クラヴィーア曲集第1巻〜第1曲(前奏曲) トリオ・ソナタ BWV.1037/ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV.1043 |
アルバート・フラー指揮 ヘリコンEns. | |
録音:1982年(*)/1986年(+) | HDCD 仕様。ベストセラー・アルバム2枚(RR-13、RR-23)をカップリング、1枚価格でご提供。当初は「リファレンス・レコーディングズ 25周年記念特別限定盤」との触れ込みで2001年にリリースされたものだが、2024年現在まだ供給されておりレギュラー盤化している。 | ||
シカゴ・プロ・ムジカ〜ザ・メディナ・セッションズ ウォルトン:「ファサード」組曲 R.シュトラウス/ハーゼンエール編曲: もう一人のティル・オイレンシュピーゲル スクリャービン/エリオット編曲:ワルツ 変イ長調 ニールセン:甲斐なきセレナード ストラヴィンスキー:兵士の物語 ヴァイル:「三文オペラ」組曲 ボウルズ:笑劇のための音楽 マルティヌー:調理場のレヴュー ヴァレーズ:オクタンドル |
シカゴ・プロ・ムジカ | |
HDCD 仕様。CD3枚分(RR-16、RR-17、RR-29)を2枚にまとめて1枚分の価格。当初は「リファレンス・レコーディングズ 25周年記念特別限定盤」との触れ込みで2001年にリリースされたものだが、2024年現在まだ供給されておりレギュラー盤化している。 | ||
ヤナーチェク:管弦楽作品集 シンフォニエッタ/ラシュ舞曲集/タラス・ブーリバ/ 組曲「利口な女狐の物語」(タリフ編曲/スメターチェク改訂) 序曲「嫉妬」/歌劇「死者の家から」前奏曲/ 交響的組曲「マクロプロス事件」(セレブリエール編) |
ホセ・セレブリエール指揮 チェコ国立ブルノpo. | |
HDCD 仕様。CD2枚分(RR-65、RR-75)ををカップリング、1枚価格でご提供。当初は「リファレンス・レコーディングズ 25周年記念特別限定盤」との触れ込みで2001年にリリースされたものだが、2024年現在まだ供給されておりレギュラー盤化している。 | ||
チャドウィック:管弦楽作品集 交響的スケッチ/「メルポメーネ」序曲/タモシャンター/ 交響的組曲/アフロディーテ/エレジー |
ホセ・セレブリエール指揮 チェコ国立ブルノpo. | |
HDCD 仕様。CD2枚分(RR-64、RR-74)ををカップリング、1枚価格でご提供。 | ||
ラモー&バッハ:チェンバロ作品集 ラモー:ラ・ドーフィーヌ/メヌエット/キュピ/リヴリ/ ミューズたちの対話/未開人/エンハーモニック/ キュクロペス/組曲 イ長調(第4組曲) バッハ:イタリア協奏曲 BWV.971/ 平均律クラヴィーア曲集第2巻〜 [前奏曲とフーガ ヘ短調/前奏曲とフーガ ニ長調]/ フランス組曲第6番 ホ長調 BWV.817/ 「アンナ・マグダレーナのための音楽手帖」から |
アルバート・フラー(Cemb) | |
CD2枚分(RR-27、RR-51)ををカップリング、1枚価格でご提供。 | ||
ラフマニノフ:徹夜祷 Op.37
ペーター・ジェルミホフ指揮グローリエ・デイ・カントレス マリア・ベレゾフスカ(A) ドミトリー・イワンチェンコ(T;聖職者) 聖ロマノス礼拝堂聖歌隊隊員、パトリアーチ・ティホン合唱団団員、ワシントン・マスター合唱団団員 | ||
原盤: Gloria Dei Cantores |当レーベルからはLPのみのリリース|録音チーム:キース・O.ジョンソン、ショーン・ロイス・マーティン(リファレンス・レコーディングス)。 リファレンス・レコーディングスの好評シリーズ「ザ・リファレンス・マスターカッツ・シリーズ」。通常の半分のスピードでマスタリングとカッティングをした「ハーフ・スピード・マスター方式」を採用。速度を落とすことによって、音質の劣化を防ぐことができ、結果として高い周波数やより良いステレオ・バランスを得ることができるということで好評を博している。今回発売されるのは、リファレンス・レコーディングスの録音チームが担当ししたグローリエ・デイ・カントレスのアルバムから、無伴奏合唱によるラフマニノフの大作「徹夜祷」。ロシア正教の典礼音楽のスペシャリストとして知られるペーター・ジェルミホフが指揮。ウクライナ国立歌劇場からのソリスト2人、そして男声を中心に他の合唱団から総勢77人が参加し、圧倒的な響きを聴かせてくれる。 | ||
Reference Classics〜First Sampling レファレンス・レコーディング・サンプラー | ||
HDCD Sampler Volume 1〜レファレンス・レコーディング・サンプラー | ||
HDCD 仕様。 | ||
アンドレス・セゴビア・アーカイヴ〜スペインの作曲家たちの作品集 ビセンテ・アレギ(1781-1925):遥かなる歌/3つの抒情的小品集〔間奏曲/打ち明け話/田舎の〕 ペドロ・サンジュアン(1886-1976):ある伝説 ガスパル・カサド(1897-1966):カタラネスカ/レオナルドの歌/キジのサルダナ [Sardana Chigiana] / 序奏とサルダナ/カタルーニャの伝説 ドノスティア神父(1886-1956):エリミナ〔郷愁〕 ジャウメ・パイサ(1880-1969):海の歌/3つの想い出の旋律〔前奏曲「古道を通って」/対話/遥かな踊り〕 モンポウ(1893-1897):歌と踊り10番 ロベルト・モロン・ペレス(G) | ||
録音:2010年11月28日-30日、ウェストン聖三位一体教会、ハートフォードシャー、イギリス。アンジェロ・ジラルディノ氏が校訂し、イタリアのベルベン社から出版されている「アンドレス・セゴビア・アーカイヴ」。セゴビアのために作られた曲を、作曲家の自筆譜を添えて未刊(一部既刊)の作品を出版したシリーズ。本アルバムは、この楽譜の出版の際にも協力したスペイン出身のギタリスト、ロベルト・モロン・ペレスが、この価値ある出版物に沿った内容で収録した物。録音は美しい響きに定評のあるイギリスのウェストン聖三位一体教会で行われ、高品位録音で知られる「REFERENCE RECORDINGS」のレコーディング・チームによって、空気感のある自然な音場が魅力の録音となっている。ナバラ出身マドリッドで育ったアレギ。スペイン後期ロマン主義曲家であり、交響曲を多く作曲し、ギター曲は亡くなる1年前から書き始め5つの作品を残している。スペインでは忘れられた作曲家であるサンファンは、マドリッドとパリで学んだ後キューバに渡り活躍。ここに収録されている「ある伝説」はキューバに渡る前のスペイン色溢れる作品。カサドはバルセロナ生まれでカザルスに学んだチェリスト。晩年に日本人ピアニストの原智恵子と結婚している。「サルダナ・キジアナ」、「序奏とサルダナ」など今回の出版の目玉作品も収録されている。バスクのカプチン派のドノスティア(サン・セバスティアン)。ここに収録されている「エリミナ」はもの悲しくノスタルジックで濃厚な作品。1936年から1939年に勃発したスペイン内戦によりアルゼンチンへ渡ったパイサ。この「3つの想い出」は故郷スペインを想って書かれた作品。詩情溢れる繊細なピアノ作品を多く作曲したモンポウ。ギターのためにも「コンポステラ組曲」や「歌と踊り13番」など美しい作品を残している。ここに収録されているのは、「アルフォンソ10世の2つの頌歌による〜歌と踊り」から原曲はピアノと合唱でモンポウ自身によるギター編曲の「歌と踊り10番」。 | ||
FR-706 廃盤 |
チャールズ・デンラー: アメリカン・シンフォニー第1番/ ピアノとヴァイオリンのための6つの変奏曲 |
スコット・オニール指揮 コロラドso.&cho. |
R.シュトラウス:交響詩集 〔ドン・ファン Op.20 /死と浄化 Op.24 / ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯 Op.28 〕 |
マンフレート・ホーネック指揮 ピッツバーグso. | |
録音:2012年6月8日-10日、ピッツバーグ、ハインツ・ホール、ライヴ・ディジタル。プロデューサー&編集:ディルク・ソボトカ(sound mirror)。バランス・エンジニア&マスタリング:マーク・ドナヒュー(sound mirror)。レコーディング・エンジニア:レイ・クローバー(ピッツバーグ響)、ジョン・ニュートン(sound mirror)。エネルギッシュで活きの良い音楽づくりで実演での満足度の高いことから、近年、欧米を中心に熱烈な支持を集めている指揮者ホーネックが、高品位な優秀録音でオーディオファイルからの信頼も厚いリファレンス・レコーディングスに登場。2008年以来音楽監督を務める手兵ピッツバーグ響を率いて、あらたにシュトラウスの管弦楽作品のシリーズをスタート。オーストリアに生まれたホーネックは、指揮者への転向以前、ウィーン国立歌劇場およびVPOのヴィオラ奏者で培った経験もあり、もともと独墺系のレパートリー、なかでもシュトラウスにたしかな適性を備えていたようで、過去にも1995年にバンベルクso.を指揮して「ドン・ファン」、「ばらの騎士」の2つのワルツ、「インテルメッツォ」の交響的間奏曲をセッション録音していたほか、ピッツバーグ響とは2008年5月に「英雄の生涯」をレコーディングしていた。当コンビでは、マーラー・シリーズが高い評価を得ていたことも記憶にあたらしいところだが、やはり後期ロマン派に位置づけられ、シュトラウスがオーケストラの機能美を極限まで追求した交響詩の代表作3篇に取り組んだアルバムにもおおいに期待が高まる。レコーディングを担当したのは「サウンド・ミラー」のチーム。1972年にボストンで設立された老舗で、過去40年以上に亘りメジャー、マイナーを問わず、クラシックやジャズのさまざまなアルバムを製作して、グラミー賞獲得ならびにノミネートも80 Op.を超える実績がある。ディルク・ソボトカとマーク・ドナヒューはRCAのLiving Stereo seriesのSACDマスタリングを手掛けたメンバー。 | ||
オースティン・ウィントリー:「バナー・サーガ」オフィシャル・サウンド・トラック We Will Not Be Forgotten / How did it come to This? / No Tree Grows to the Sky / Only the Sun has Stopped / Cut with a Keen-Edged Sword / Huddled in the Shadows / There is no Bad Weather / Teach us Luck / No Life Goes Forever Unbroken / Little Did They Sleep / An Unblinking Eye / Thunder before Lightning / Embers in the Wind / A Long Walk Stills Our Hearts / The Egg Cracks / Three Days to Cross / Walls no Man has Seen / Strewn Across a Bridge / Weary the Weight of the Sun / An Uncertain Path / Into Dust / On the Hides of WILD-Beasts / From the Table to the Axe / A Sunken City / Our Heels Bleed from the Bites of Wolves / Long Past that Last Sigh / Of Our Bones, The Hills / We are all Guests upon the Land / Onward. ダラス・ウィンド・シンフォニー | ||
荒廃した世界でヴァイキングたちが活躍する壮大なファンタジー・ロール・プレイング・ゲーム(と代理店は記載しているが、実際にはシミュレーション・ロールプレイング/2014年8月現在、日本語版は無し)「バナー・サーガ [The Banner Saga] 」のオリジナル・サウンドトラック。作曲を担当したのは、ダウンロード専売ながら2012年の各種ゲーム・オヴ・ザ・イヤーを総なめにした、言葉を一切用いないアドヴェンチャー・ゲーム「風ノ旅ビト」で第55回グラミー賞「Best Score Soundtrack For Visual Media」にノミネートされ、英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)で作曲賞を受賞したオースティン・ウィントリーが手掛けている。そしてもちろん録音を担当するのが、同じくグラミー賞受賞エンジニアであるリファレンス・レコーディングスのキース・O.ジョンソン。演奏はアメリカ最初のウィンドo.であるダラス・ウィンド・シンフォニーが壮大なゲームの世界観を存分に表現している。 | ||
アンドレス・セゴビア・アーカイヴ〜フランスの作曲家たちの作品集 レイモン・プティ:シシリエンヌ / アンリ・マルテッリ:4つの小品 ピエール・ド・ブレヴィル:ギターのための幻想曲 アンリ・コレ:ギターのための詩曲「ブリビエスカ」Op.67 / レイモン・ムラエルト:組曲 ラウル・ラパラ:クアドロス(スペインの風景)〔カスティリャの村/アラゴンにて/魔術〕 ピエール=オクターヴ・フェルー:スピリチュアル / イダ・プレスティ:セゴビア ロベルト・モロン・ペレス(G) | ||
アンジェロ・ジラルディーノ氏が校訂し、イタリアのベルベン社から出版されている「アンドレス・セゴビア・アーカイヴ」。セゴビアに献呈された作品を、作曲家の自筆譜を添えて未刊(一部既刊)の作品を出版したシリーズ第2弾。本アルバムは、この楽譜の出版の際にも協力したスペイン出身のギタリスト、ロベルト・モロン・ペレスが、この価値ある出版物に沿った内容で収録したシリーズ。作曲家、評論家として活躍していたレイモン・プティの美しい「シシリエンヌ」。フランスの放送局に勤務しながら作曲活動を続けていたアンリ・マルテッリの「4つの小品」。フランク最後の弟子と言われるピエール・ド・ブレヴィルの「幻想曲」。<フランス6人組>の名付け親としてもしられているアンリ・コレ。スペインへ留学しファリャらに学びグラナドス、アルベニスとも親交があったとされている。このギターのための詩曲「ブリビエスカ」は、ピアノ曲からのギター編曲で、スペイン風の魅力的な作品。ベルギーの作曲家レイモン・ムラエルトの組曲は、セゴビアには演奏されていないが、セゴビア自身による運指が書かれた楽譜が見つかっている。パリ音楽院でフォーレやマスネに学んだラウル・ラパラの「スペインの風景」。ラパラはカンタータ「オデュッセウス」でローマ大賞を受賞。スペインの民謡などに影響を受け、スペインの語法を用いた歌劇などを多く残している。ピエール=オクターヴ・フェルーは、同時代の作曲家を普及させるための音楽集団「ル・トリトン」を結成し、知られざる音楽家たちの作品を紹介していた。この「スピリチュアル」は、当時の最先端の音楽を模索した革新的な音楽。そして伝説のプレスティ=ラゴヤ・ギター二重奏団のイダ・プレスティの「セゴビア」。ギタリストならではの、ギターの特性を生かした粋な作品。 | ||
ドヴォルジャーク:交響曲第8番 ト長調 Op.88 ヤナーチェク/マンフレート・ホーネック& トマーシュ・イレ編曲:交響的組曲「イェヌーファ」 |
マンフレート・ホーネック指揮 ピッツバーグso. | |
録音:2013年10月11日-13日、ハインツ・ホール、ピッツバーグ。なお、国内代理店提供の録音データでは『ライヴ』、同コメントでは『セッション』と記載されている。プロデューサー&編集:ディルク・ソボトカ(sound mirror)、バランス・エンジニア&マスタリング:マーク・ドナヒュー(sound mirror)、レコーディング・エンジニア:ジョン・ニュートン(sound mirror)、ハロルド・チェンバーズ(ピッツバーグ響)。オーディオファイル御用達、リファレンス・レコーディングスへの鮮烈なるデビュー盤「シュトラウスの交響詩集」(FR-707SACD)がまだ記憶にあたらしい、ホーネック指揮ピッツバーグ響によるドヴォルジャークとヤナーチェク。チェコの風土を強く感じさせる交響曲第8番はドヴォルジャークのオリジナリティが開花した人気曲。ホーネックは、ここでも思い切った表現で振幅のおおきな音楽を聴かせてくれる。たっぷりと濃厚に序奏を終えたあと、第1楽章も主部に入ると躍動感がグングン増してゆき、これから始まるドラマチッックな展開を予感させる。こうしてハイテンションで強烈にたたみかけるいっぽうで、歌うべきところでは、たとえば第3楽章のメランコリックな舞曲もめいっぱいむせび泣くように歌い上げている。そのうえ、変奏曲の形式を採るフィナーレの扱いもじつに巧み。やがて訪れるコーダの爆発まで、よく練られた構成力にホーネックの非凡さをあらためてみる思いがする。2008年以来、ホーネックが音楽監督を務める手兵ピッツバーグ響は相変わらずの好調ぶり。ホルンをはじめ、オーボエにフルートと、各パートを受け持つ奏者たちのヴィルトゥオジティも際立ち、世界屈指のスーパー・オケとしていまを轟く楽団の高い機動性が印象的。アルバム後半の交響組曲「イェヌーファ」は、2013年にホーネックとチェコの作曲家でギタリストのトマーシュ・イレとが、ヤナーチェクの同名オペラからエッセンスを抽出し、音素材を抜群のセンスで切れ目なくつなげ、単一楽章の組曲形式のオーケストラ曲として仕上げた物。ヤナーチェクの全創作のうち、最も重要なオペラは民俗色ゆたかな歌と踊りの宝庫。この組曲版では、劇中より以下の音楽が含まれている。・第1幕の第1幕のシュテヴァと合唱「遠くはるかで」 ・第2幕のイェヌーファのアリア「それじゃあの子は死んだのね、わたしのかわいいあの子は」 ・第1幕のシュテヴァと合唱が繰り広げるヴェルブンクの歌と踊り ・第1幕のブリヤのアリア「若い者は自分の苦難に耐えるものだよ」 ・第3幕の合唱「エイ、かあさん、かあさん、あたしのおかあさん」 ・第2幕幕切れの音楽 ・第3幕幕切れの音楽 編曲にあたっては、ほんのいくつかの例外を除いて、ほとんどヤナーチェクのオリジナルの器楽編成に従ったとのことで、心のひだを克明かつ緻密に描く、ヤナーチェク独特の手の込んだ管弦楽法と独創的な世界を手軽に味わえてたいへん魅力的な仕上がりとなっている。 | ||
ウーマン・アット・ザ・ニュー・ピアノ〜 2013年のアメリカ音楽集 トム・フラハティ:エアダンシング(*) / ピーター・イエーツ:フィンガー・ソング アダム・ショーンバーグ:ピクチャー・エチュード/バウンス(#) トム・フラハティ:パート・スイートA(パルティータのリズムで) / ジェイムズ・マセソン: Cretic Variations ナディア・シパチェンコ(P) ジュヌヴィエーヴ・フェイウェン・リー(トイP;*/P2;#) 電子楽器(*) | ||
録音:2013年7月11日-14日、ブリッジズ・ホール、ポモナ大学。マヤ文明の長期暦〔マヤ暦〕は187万2000日(グレゴリオ暦で約5125年)周期で、グレゴリオ暦で紀元前3113年に開始されたと言う説をとると、2012年12月21日にこの暦における「1世紀の区切り」を迎えた事になる。当盤はマヤ暦における「新世紀の第1年目」を祝し、アメリカの作曲家たちが再生、変容、時空を超えたテーマをもとに作曲した新しいピアノ曲集。トイピアノや、電子楽器を登場させ、未知の世界を描いている。 | ||
Outta My Soul All Day Long / She Lies Herself to Sleep / Nothin' 'Bout Me / Another Round / Don't Ever Tell Me / Fishin' / IONO / I Want a Little Girl / Benny's from Heaven / Spring Will Be a Little Late This Year / Swan Blues / Shine On Little Star Robert Moore | ||
ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調 WAB.104 「ロマンティック」(1878/80年稿・ノヴァーク版) |
マンフレート・ホーネック指揮 ピッツバーグso. | |
録音:2013年12月6日-8日、ハインツ・ホール、ピッツバーグ、ライヴ。ホーネックが音楽監督を務めるピッツバーグ響を指揮して、オーディオ・ファンに人気のリファレンス・レコーディングスで進める「ピッツバーグ・ライヴ!」の第3作。ブルックナーの「ロマンティック」は、2013年12月に本拠ピッツバーグのハインツ・ホールで、サウンド・ミラーのチームによってライヴ録音された物。ピーター・フィリップス率いるタリス・スコラーズとのジョイントで行なわれた公演は、前半にブルックナーのほか、ヴィクトリア、アレグリの宗教声楽曲が取り上げられるというプログラム立てもユニークなものだったが、ホーネックによる本篇の交響曲もまた期待に違わぬ個性的な演奏となっている。ここでも柔軟なテンポ設定、表情たっぷりの濃厚なフレージングは、ここでも健在でホーネック節全開。たとえば、第1楽章の第2主題「シジュウカラのツィツィペーという鳴き声」を意図してかなり速めのリズムで歌わせ、そのままグングン急加速してゆくさまは面目躍如といったところで、これについてゆくオーケストラの力量の凄さにも唖然とさせられる。ここぞというところでは一気に畳み掛け、歌うべきところは目一杯歌い上げる、メリハリを効かせた音楽運びは、やはり当コンビによるマーラー演奏でも成功していたが、このたびのブルックナーではさらなる深化を遂げており、ホーネック・ファン、ブルックナー好きには見逃せない内容といえそう。 | ||
テンポ・ド・ブラジル〜ギターのための作品集 セルジオ・アサド:3つのブラジルの風景〔珊瑚の市/跳躍/大鬼蓮〕(G二重奏)/ 夏の庭〜さようなら(Gソロ)/水彩画〔ヴァルセアーナ/前奏曲とトッカータ〕 ハダメス・ジナタリ:ソナチネ第2番(P、G) / バーデン・パウエル:名もなきワルツ(Gソロ) ヴィラ=ロボス:花の分布(Fl、G)/苦悩のワルツ(Pソロ)/ブラジル風バッハ第5番(G二重奏) パウロ・ベリナッチ:頬寄せて(Gソロ) / ローリンド・アルメイダ:ショーロとバトゥーキ(Fl、G) イオルゴス・ヴァシランドナキス:ヴィラ=ロボスのワルツによる変奏曲(Vc、G) マルク・レニエ(G) テイシー・エドワーズ(Fl) ナターリヤ・ホマ(Vc) マルコ・サルトル(G) ヴォロディミール・ヴィニツキ(P) | ||
HDCD 仕様〔通常のCDプレーヤーで再生可能〕。15歳のデビュー以来クラシック・ギター界において第一線で活躍しているマルク・レニエによる20世紀のブラジル音楽集。ギター・ソロを中心とし、ギター二重奏、フルート、チェロ、ピアノのデュオといった内容で、共演者も腕利きばかり。20世紀を代表する南米の作曲家ヴィラ=ロボスの代表作 "ブラジル風バッハ "や、ブラジル出身の天才ギタリスト、セルジオ・アサドによる "3つのブラジルの風景 "、アサドが映画「夏の庭」のために作曲した "さようなら "クラシック・ポピュラーの垣根を越えて活動したハダメス・ジナタリ、卓越した技巧をもつギタリストとしても名を馳せたバーデン・パウエル、ガット・ギターの名手パウロ・ベリナッチ、ボサノヴァ、ジャズのギタリストとしても活躍したローリンド・アルメイダ、などブラジル音楽を代表する音楽家たちの作品を収録している。 | ||
マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」 | ティエリー・フィッシャー指揮 ユタso. | |
録音:2014年9月12日-13日モーリス・アブラヴァネル・ホール、ソルトレイク・シティ。1940年に設立されたユタso.は、2015/16シーズンに75周年を迎えるにあたり、コンサートと録音で2年かけてマーラー・チクルスに取り掛かることになった。ユタso.と言えばモーリス・アブラヴァネル(1903-1993)と完成させた記念碑的なマーラー交響曲全集の録音がある。アブラヴァネルは、ギリシャ出身のユダヤ系スイス人で、ナチスの手を逃れ最終的にアメリカに亡命した指揮者。ユタso.の首席指揮者を30年以上務め、若手から育て上げ、交響曲から古典、ロマン派、オペラなど幅広いレパートリーを持ち、チャイコフスキー、ブラームス、シベリウス、そしてマーラーの交響曲全集を録音、アメリカの地方オーケストラにすぎなかった同楽団をアメリカのトップo. に成長させた功績を持つ。彼の偉大なる功績に敬意を表し行われる今回のマーラー・チクルスの指揮をとるのは、ティエリー・フィッシャー。2009年からユタso.の音楽監督に就任。日本では2008年から名フィルの常任指揮者として活躍しており評判を呼んでいる。ティエリー・フィッシャーは、ハンブルク州立歌劇場、チューリヒ歌劇場の首席フルート奏者としてキャリアをスタートさせ、30代から指揮者として活動している。絶妙のバランス感覚を持ち、マーラー独特の和声をしっかりと響かせ、細部まで磨かれた明瞭な流れを作り出している。録音を担当するのはアメリカの高音質レーベルREFERNCE RECORDINGSのレコーディング・チーム。ユタso.の演奏技術、録音技術ともにレベル・アップした新時代のマーラー・チクルスの登場となる。 | ||
Far In The Heavens 〜スティーヴン・ポールズ(1949-2014):合唱作品集 Prayers and Remembrances / Nunc dimittis / The Incomprehensible (*) / I Have Called You By Name / Little Elegy / When Music Sounds エリック・ホルトン指揮トゥルー・コンコード・ヴォイシズ&o. サラ・フランカー(Ob;*) クリスティーン・ヴィヴォナ(Hp;*) | ||
アメリカの作曲家スティーヴン・ポールズ。合唱曲、オーケストラ曲、室内楽曲、声楽曲、鍵盤作品、オペラなど幅広い分野で500以上の作品を残した。このアルバムは、トゥルー・コンコード・ヴォイシズ&オーケストラによって委嘱され初演された作品を含んでいる。「Prayers and Remembrances」は、トゥルー・コンコード・ヴォイシズ&オーケストラの結成5周年のために初演、さらに2001年9月11日の悲劇から10年の節目を迎えた際に録音された。しかしスティーヴン・ポールズは、その録音から6週間後脳卒中で倒れ、そのまま回復することなく、2014年10月に亡くなってしまった。このアルバムは彼への祈りと思い出のためにリリースされた。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第5番 ハ短調 Op.67 / 交響曲第7番 イ長調 Op.92 |
マンフレート・ホーネック指揮 ピッツバーグso. | |
録音:2014年12月5日-7日、ピッツバーグ、ハインツ・ホール、ライヴ。音楽監督ホーネックがピッツバーグ響を率いて、優秀録音のリファレンス・レコーディングスから注目のアルバムを発表する「ピッツバーグ・ライヴ!」シリーズ第4作。このたびのレコーディングも老舗サウンド・ミラーのチームが担当している。指揮者ホーネックは、十八番の「こうもり」序曲などがその典型だが、天才カルロス・クライバー以上にクライバー的な、スリリングきわまりない音楽運びを聴かせると評判で、欧米を中心に熱狂的な人気を集めている。当コンビによる2014/15年シーズンの目玉であった「ベートーヴェンフェスト」では、ここでのふたつの交響曲に続いて、エロイカと第九も取り上げられているが、作品の性格とホーネックの志向を鑑みて、やはりこのアルバムの2作品こそがまさしく極め付きのプログラムといってよいだろう。ここでもアゴーギク、デュナーミク、テンポ・ルバート、アッチェレランドを大胆なまでに駆使して、まったくあたらしい息吹を吹き込もうという表現意欲の漲った演奏内容を聴くことが出来る。激烈な重苦しさの開始から、歓喜と勝利のフィナーレに至る道のりを鮮やかに描き切った第5番。ドラマティックで躍動感の塊のような第7番では、予想通りに起伏の幅がとんでもないことになっており、一気呵成にフィナーレへとなだれ込む。音楽評論家金子建志氏は、前作のブルックナーの「ロマンティック」を「『興に乗って棒で煽った』というレヴェルではなく、練習で周知徹底させることによって到達できた音楽監督ならではの完成度(レコード芸術2015年10月号月評)」と評しているが、あらためて絶好調ぶりを窺わせる本作は、当コンビが追求してきたすべてが詰まっており、演奏芸術の奥深さ、面白さを堪能させる刺激的で満足度の高いものとなっている。 | ||
ユタ交響楽団創立75周年〜委嘱3作品初演ライヴ オーガスタ・リード・トーマス(1964-): 管弦楽のためのバレエ「エーオス〔曙の女神〕」 ニコ・ミュリー(1981-): 管弦楽のための5つの風景「コントロール」 アンドルー・ノーマン(1979-):スイッチ(*) |
コリン・クリー(Perc;*) ティエリー・フィッシャー指揮 ユタso. | |
録音:2015年2月、11月、12月、モーリス・アブラヴァネル・ホール、ソルトレイク・シティ、ユタ州、ライヴ。1940年に設立されたユタso.は、2015/16シーズンに75周年を迎えた。ユタso.は、戦後30年以上に渡ってモーリス・アブラヴァネルと良好な関係を築き、マーラー、シベリウス、ブラームス、チャイコフスキーなどの交響曲全曲録音などの名盤が残されている。このアルバムは、創立75周年& George S. And Dolores Dore Eccles Foundation との長年のパートナーシップを記念して行われたコンサート・シリーズを録音した物。ユタso.により委嘱された現代作曲家の作品の初演を集めている。オーガスタ・リード・トーマスはグラミー賞受賞経験もあるアメリカの女流作曲家。ギリシャ神話の「曙の女神」エーオスを題材とした管弦楽作品。ニコ・ミュリーはポスト・ミニマル・ミュージックの作曲家として注目を集めている。アンドルー・ノーマンはロスを拠点とする作曲家でパーカッションをともなう本作「スイッチ」は「クーセヴィツキー夫妻の思い出に」と副題がついており、ユタso.とセヴィツキー財団による委嘱作品。 | ||
チャイコフスキー: 交響曲第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」 ドヴォルジャーク/ ホーネック&イレ編曲:ルサルカ幻想曲 |
マンフレート・ホーネック指揮 ピッツバーグso. | |
録音:2015年4月17日-19日、ハインツ・ホール、ピッツバーグ、ライヴ。プロデューサー&編集:ディルク・ソボトカ/バランス・エンジニア&マスタリング:マーク・ドナヒュー/レコーディング・エンジニア:ジョン・ニュートン。 快進撃を続けるマンフレート・ホーネック率いるピッツバーグso.。優秀録音のリファレンス・レコーディングスから注目のアルバムを発表する「ピッツバーグ・ライヴ!」シリーズ第5弾。このたびも老舗サウンド・ミラーのチームが担当している。マンフレート・ホーネックの研ぎ澄まされた感性から生み出される圧倒的熱量の音楽は必聴。第1楽章では、緩急激しくゆれるテンポ、畳み掛けるように荒々しく聴かせたと思えば、次の瞬間美しく歌いだす極めてスリリングな仕上がり。第2楽章は音量やアクセントのダイナミクスを極端につけ個性的なワルツを聴かせる。続く第3楽章も瑞々しさと、疾走感がはじける充実した響き、そして終楽章は猛烈な勢いで走り抜ける快速の演奏を聴かせる。そしてカップリングは「ルサルカ幻想曲」。本シリーズでは、チェコの作曲家トマーシュ・イレとホーネックが共同で編曲した作品を収録している。これまでにヤナーチェクの「イェヌーファ」組曲、R,シュトラウスの「エレクトラ幻想曲」と取り上げ、同名のオペラからの音楽素材を取り出し、独創的な音楽を作り上げている。ピッツバーグ響の個々のメンバーの高い表現能力が光り、色彩豊かで幻想的な世界が展開され、原曲の新たな魅力を発見することが出来る。 | ||
カーライル・フロイド(1926-2021):歌劇「嵐が丘」(1958)
ジョージア・ジャーマン(S;キャサリン) ケリー・マークグラフ(Br;ヒースクリフ) スザンネ・メンツァー(Ms;ネリー) ヴェール・ライドアウト(T;エドガー) ヘザー・バック(S;イザベラ) マシュー・バーンズ(B;アーンショー) チャド・シェルトン(T;ヒンドリー) フランク・ケリー(T;ジョセフ) アーロン・ショート(T;ロックウッド) ジョセフ・メカヴィッチ指揮 ミルウォーキーso.、フローレンタイン・オペラ・カンパニー | ||
録音:2015年1月9日、15日。世界初録音。 CD層仕様: HDCD 。 SACD 層仕様: 5.1 Surround and Stereo 。エミリー・ブロンテの長編小説「嵐が丘 [Wuthering Heights] 」に基づいた、プロローグ付の3幕のオペラ。作曲と台本(英語)を手掛けたカーライル・フロイドはアメリカのオペラ作曲家で、10 作以上のオペラを精力的に発表している。 | ||
リヒャルト・シュトラウス: 「エレクトラ」組曲(構想:マンフレート・ホーネック/具体化:トマーシュ・イレ)/ 「ばらの騎士」組曲(編曲:アルトゥール・ロジンスキ) マンフレート・ホーネック指揮ピッツバーグso. | ||
録音:2016年5月、ピッツバーグ、ハインツ・ホール、ライヴ。録音エンジニアリング:サウンドミラー。 リファレンス・レコーディングスの「ピッツバーグ・ライヴ!」シリーズ第6弾は、リヒャルト・シュトラウス。2016年5月本拠ピッツバーグのハインツ・ホールでおこなわれたばかりのライヴ録音。リヒャルト・シュトラウスの第4作目のオペラであり、詩人ホーフマンスタールとの第1作目でもある「エレクトラ」と、それに続きホーフマンスタールと のコンビで大成功をおさめた「ばらの騎士」の2つのオペラ作品の管弦楽組曲版を収録。「ばらの騎士」はドレスデン初演の成功もあり直後からオペラの 名旋律を抜粋した組曲が様々な編曲版が存在した。現在演奏されているものは1945年に出版された物。この編曲はポーランドの指揮者アルトゥール・ロジンスキによって編曲されたものと言われている。実際の筋に沿った音楽構成でオペラの名場面を無理なく楽しむことができ、名旋律がちりばめられオペラ同様高い人気を誇る「組曲」となっている。ホーネックは冒頭のホルンそして中間部のワルツなど粋で躍動感あふれる演奏を聴かせてくれる。一方「エレクトラ」は、「ばらの騎士」のような組曲版が存在せず純粋にオペラとしてのみ人々に聴かれてきた。そして今回、チェコの作曲家トマーシュ・イレとホーネックが共同で構想・編曲を行った管弦楽組曲が誕生した。このコンビは、以前も「ルサルカ」幻想曲、ヤナーチェクの「イェヌーファ」組曲と同名のオペラから音楽素材を取りだし、作品に新たな光を当てている。そして今回の「エレクトラ」もギリシャ悲劇の壮大なスケールと緻密なストーリーを崩すことなく、憎悪の念、恍惚といった怒涛の感情を鮮彩に生々しい組曲に仕上げている。 | ||
ビバ、セゴビア!〜アンドレス・セゴビア・アーカイヴ Vol.3 ハンス・ハウグ:エチュード(ロンド・ファンタジコ)/パッサカリア / シリル・スコット:ソナティナ レノックス・バークリー:ギターのための4つの小品 / エットーレ・デズデーリ:ソナタ ホ長調 アロイス・フォルヌロー:前奏曲 / フェルナンド・ペイロ:主題と変奏 ロベルト・モロン・ペレス(G) | ||
録音:2015年10月18日-20日、ホーリー・トリニティ教会、イギリス。アンジェロ・ジラルディーノ氏が校訂し、イタリアのベルベン社から出版されている「アンドレス・セゴビア・アーカイヴ」。セゴビアに献呈された作品を、作曲家の自筆譜を添えて未刊(一部既刊)の作品を出版した物。本アルバムは、この楽譜の出版の際にも協力したスペイン出身のギタリスト、ロベルト・モロン・ペレスが、この価値ある出版物に沿った内容で収録したシリーズ第3弾。イギリス印象派の作曲家シリル・スコットの「ソナティナ」、近代フランス音楽の影響を受けたイギリスの作曲家レノックス・バークリーの「4つの小品」、イタリア出身のエットーレ・デズデーリの「ソナタ」、セゴビアがスイスで出会い親交を深めたアロイス・フォルヌローの「前奏曲」、ジュネーヴ出身でパリでデュカに学んだ女性作曲家フェルナンド・ペイロの「主題と変奏」、そしてギターの作品も多く残しているスイスの作曲家ハンス・ハウクの作品は新発 見された2つの曲が収録されている。 | ||
ショスタコーヴィチ: 交響曲第5番 ニ短調 Op.47「革命」(*) バーバー:弦楽のためのアダージョ(#) |
マンフレート・ホーネック指揮 ピッツバーグso. | |
録音:2013年6月7日-9日(*) 、2013年10月11日-13日(#) 、ハインツ・ホール、ピッツバーグ、ライヴ。 プロデューサー&編集:ディルク・ソボトカ(sound mirror)|バランス・エンジニア&マスタリング:マーク・ドナヒュー(sound mirror)。長年高音質レーベルとして高い評価を得ているREFERENCE RECORDINGS 。そしてREFERENCE RECORDINGSはもちろん、PENTATONE, BIS, など録音に定評のある数々のレーベルの録音を40年以上に渡って担当しているsound mirror 社がタッグを組んだ好評「ピッツバーグ・ライヴ!」シリーズ。第7弾リリースは、ショスタコーヴィチの交響曲第5番とバーバーの「弦楽のためのアダージョ」。ショスタコーヴィチの交響曲第5番は、1937年11月ロシア革命20周年を祝う演奏会で初演された。当局からの強い圧力の中作曲され、当時のスターリン政権を讃美した曲として、政府からも高く評価されることになる。しかしショスタコーヴィチは、新しい手法で複雑な二重構造をもつ楽曲を 書き上げた。スターリンを納得させ、かつ政権への皮肉を込めたメッセージを曲に忍び込ませた。ホーネックは、「この怒りと絶望という2つの要素は、この音楽に内在するドラマ性と深い感情を示している」と語っている。そしてバーバーの「弦楽のためのアダージョ」。その圧倒的な美しさから20世紀の管弦楽曲を代表する名曲として知られている。この曲が有名になったのは、ケネディ大統領の葬儀で演奏されたのがきかっけだった。その後、葬儀などに良く使われるようになったが、バーバー自身はそのことについてあまり良く思っていなかったようだ。しかし1967年に「アニュス・デイ」のテキストを使った合唱曲に編曲していることから、バーバーにとっても思い入れのある曲であったようだ。ホーネックは、この「アニュス・デイ」の編曲版は、楽曲を深く理解するのに不可欠であると語っている。静謐な中にも激しい感情が渦巻く演奏を聴かせてくれる。ホーネックはこの2作品に対し、歴史的背景を踏まえた自身の解釈を盛り込んだ詳細な解説を寄稿している。 | ||
ユタ響、新マーラー・ツィクルス〜マーラー:交響曲第8番 変ホ長調「千人の交響曲」
オーラ・ボイラン、セレナ・シェーファー、エイミー・オウエンス(S) シャルロッテ・ヘッレカント、 タマラ・マムフォード(Ms) バリー・バンクス(T) マルクス・ヴェルバ(Br) ジョルダン・ビッシュ(B) マック・ウィルバーグ合唱指揮モルモン・タバナクルcho. ティエリー・フィッシャー指揮ユタso. | ||
録音:2016年2月19日-20日、モーリス・アブラヴァネル・ホール、ソルトレイク・シティ、ライヴ。 1940年に設立されたユタso. は、2015/16シーズンに75周年を迎えるにあたり、コンサートと録音で2年かけてマーラー・ツィクルスに取り掛かることになった。第1弾として発売されたのは、交響曲第1番「巨人」(FR-715SACD)、今回それに続く第2弾として、2016年2月に録音された交響曲第8番「千人の交響曲」が発売される。ユタso. と言えばモーリス・アブラヴァネル(1903-1993)と完成させた記念碑的なマーラー交響曲全集の録音がある。アブラヴァネルは、ギリシャ出身のユダヤ系スイス人で、ナチスの手を逃れ最終的にアメリカに亡命した指揮者。ユタso. の首席指揮者を30年以上務め、若手から育て上げ、交響曲から古典、ロマン派、オペラなど幅広いレパートリーを持ち、チャイコフスキー、ブラームス、シベリウス、そしてマーラーの交響曲全集を録音、アメリカの地方オーケストラにすぎなかった同楽団をアメリカのトップo. に成長させた功績を持つ。彼の偉大なる功績に敬意を表し行われる今回のマーラー・ツィクルスの指揮をとるのは、ティエリー・フィッシャー。2009年からユタso. の音楽監 督に就任。日本では2008年から名フィルの常任指揮者として活躍しており評判を呼んでいる。ティエリー・フィッシャーは、ハンブルク州立歌劇場、チューリヒ歌劇場の首席フルート奏者としてキャリアをスタートさせ、30代から指揮者として活動している。絶妙のバランス感覚を持ち、マーラー独特の和 声をしっかりと響かせ、細部まで磨かれた明瞭な流れを作り出している。録音を担当するのはアメリカの高音質レーベルREFERNCE RECORDINGSのレコーディング・チーム。ユタso. の演奏技術、録音技術ともにレベル・アップした新時代のマーラー・ツィクルスの登場となる。 | ||
クォーテーションとオマージュ トム・フラハティ: Rainbow Tangle(ピアノとエレクトロニクスのための) ミッシー・マッツォーリ: Bolts of Loving Thunder(ピアノ・ソロ) ピーター・イエーツ: Epitaphs and Youngsters, a melodrame(ピアノ・ソロ) 〔 Home / Purpose / Wilderness / On the Whole 〕 ヴェラ・イワノワ:6 Fugitive Memories(ピアノ・ソロ) 〔 Composition No.1 / Fugitive No.2 / No "N" / Quasiuna ciaccona / Cimbalom Jatek / Debutie 〕 ニック・ノートン: Piano Piece(カーター100歳記念) / アダム・ボレツキ: Accidental Mozart(ピアノ・ソロ) ダニエル・フェルセンフェルド: Down to You is Up(ピアノ・ソロ) 〔 Good Times Just Seem to Pass Me By / "So Cold/So Lonely" / Everything Was Alright 〕 ジェイムズ・マセソン: Bagatelle(12手〔6人&ピアノ3台〕のための〕 トム・フラハティ: Igor to Please(2台のトイピアノ、2台ピアノ6人、エレクトロニクスのための) ナディア・シパチェンコ、ジュヌヴィエーヴ・フェイウェン・リー(P) レイ&カーライ・ピアノ・デュオ、 ホケット[サラ・ギブソン&トーマス・コッチェフ] | ||
録音:2016年9月16日-18日、11月20日、カール・ポリー・ポモーナ・リサイタル・ホール。 ピアノ、チェンバロ、トイピアノ、パーカッション、エレクトロニクス、マルチメディアなど様々な楽器を弾きこなすアメリカのピアニスト、ナディア・シパチェンコ。彼女の最新盤は、「クォーテーションとオマージュ」と題され、アメリカで活躍する8人の作曲家たちの作品を、6人のピアニストとコラボレーションしたアルバム。メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」にインスパイアされて書かれたトム・フラハティの「Rainbow Tangle」。ロンドンで行われたエリオット・カーターの100歳記念公演で、ピエール=ロラン・エマールの弾く「カテネール」を聴き作曲したというニック・ノートンの「PianoPiece」。そしてモーツァルトのピアノ・ソナタK545を基にし、それぞれの変奏にカクテルの名前をあしらったアダム・ボレツキの「Accidental モーツァルト」、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」の終楽章の素材を基にしたジェイムズ・マセソンの「Bagatelle」、ストラヴィンスキーの「春の祭典」の2台ピアノ版に2台のトイピアノとエレクトロニクスでアレンジを加えたトム・フラハティ「Igor to Please」など、高い技巧を持つピアニストたちがバリバリと弾きぬく。 | ||
パヴェル・チェスノコフ(1877-1944):徹夜祷「主よ、汝さだめし道を私に教え給う」
ウラジーミル・ゴルヴィク指揮パトラム学院男声cho. | ||
録音:2016年7月、サラトフ使徒ヨハネ修道院、ロシア。 パヴェル・チェスノコフはタネーエフやイッポリトフ=イワノフに師事。聖歌作曲家として当時第一人者だったが、ロシア革命後の共産主義のもと宗教音楽の創作は困難となり、第2次世界大戦中の1944年3月に、パンの配給を受けるため並んでいて心臓発作に見舞われ急逝した。チェスノコフは生涯に325の宗教曲を残したとされるが、創作であるにもかかわらず、古くからの伝承曲のような風格と厳粛さに満ちていて感動的。自身聖歌隊で歌い、25年にわたり指導してきただけに男声合唱の機能を知り尽くした効果と美しさが光る。ロシア正教は教会内での楽器演奏を禁じているため、この作品も67分アカペラの男声合唱のみで構成されている。1曲目から力強く深々とした男声に釘付けとなる。ロシアの聖歌隊は驚異的なレンジの広さを持ち、地鳴りのように響く低音を軸に分厚いハーモニーを聴かせ、声だけで存分に感動させられる。パトラム学院男声cho. はロシアとアメリカの合唱団を混成したもので、テノール21人、バリトン9人、バス7人から成る。さらに魅力なのが、リファランス・レコーディングス・レーベルならではの高音質録音。グラミー賞の常連サウンドミラーのチームによる音作りが、これまで完全に録音に収めることができなかったロシアの宗教合唱を、凄みを感じさせる音圧に蘇らせている。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第3番 Op.55「英雄」(*) R.シュトラウス:ホルン協奏曲第1番 Op.11 (#) |
ウィリアム・キャバレロ(Hr;#) マンフレート・ホーネック指揮 ピッツバーグso. | |
録音:2017年10月27日-29日(*)、2012年9月22日-24日(#)、ハインツ・ホール、ピッツバーグ、ライヴ|プロデューサー&編集:ディルク・ソボトカ(sound mirror)|バランス・エンジニア&マスタリング:マーク・ドナヒュー(sound mirror)。 快進撃を続けるマンフレート・ホーネック率いるピッツバーグso. 。長年高音質レーベルとして高い評価を得ているREFERENCE RECORDINGS 。そしてREFERENCE RECORDINGSはもちろん、PENTATONE, BIS, など録音に定評のある数々のレーベルの録音を40年以上に渡って担当しているsound mirror 社がタッグを組んだ好評「ピッツバーグ・ライヴ!」シリーズ。第8弾リリースは、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」とリヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲第1番。ホーネックはこのシリーズで自ら解説書を執筆しているが、今回も作品の歴史的背景を洞察し、それをどのように演奏に反映させたか詳細に記している。ホーネックは、ベートーヴェンの第3交響曲を「これまでの交響曲の手法とは一線を画す、独自の音楽語法と作曲技法を確立し、音楽史上のターニングポントとなった作品。これまで聴いたことのないような新しい要素をふんだんに盛り込み、劇的で創造性をもった作品」としている。ベートーヴェンの弟子フェルディナント・リースの回想にも「ベートーヴェンは最近私のために「エロイカ」を弾いた。私はそれが演奏される時は天と地が震えるような衝撃を与えるだろうと思う」とあるように、ホーネックはフェルディナント・リースが初めて聴いたような衝撃を現代の聴衆に与えるべく、独自の解釈を盛り込んだ演奏を展開している。続くリヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲第1番は、ピッツバーグso. の首席ホルン奏者ウィリアム・キャバレロがソロを務めている。ホルン奏者の父の影響でリヒャルト・シュトラウスが、18歳の時に書いたホルン協奏曲。解説書にはホーネックとキャバレロによる対談で、この協奏曲の歴史とこれまでの演奏論を語っている。ピッツバーグso. は120年の歴史のなかで数々の素晴らしい指揮者、演奏家と共演してきた。2008年から首席指揮者をつとめるホーネックとも多くの意欲的なプロジェクトをともに行ってきた。2018/19シーズンでは、ホーネックの60歳の誕生日を祝うとともに、メイソン・ベイツの新作「Resurrexit」を初演するなど積極的な活動が予定されている。 | ||
カート・サンダー(1969-):聖金口イオアン聖体礼儀(2017)
ピーター・ジャーミホーヴ指揮パトラム学院合唱団 | ||
録音:2017年8月3日-5日、新グラチャニツァ教会、イリノイ州、 US | HDCD 仕様(すべてのCDプレーヤーで再生可能)。代理店によると英語歌唱の作品。# HDCD だが、SACD 1枚物と同一の価格。仕様上、ハイレゾやサラウンド音声はございませんので、ご注意ください。 パトラム学院合唱団の第2弾は混声で、現代アメリカの作曲家カート・サンダーの「聖金口イオアン聖体礼儀」に挑戦。アメリカの作品ながら伝統的なロシア正教の典礼音楽という異色作。チーホン総主教ロシア・アメリカ音楽研究所の委嘱でパトラム学院合唱団を念頭に2016年から17年にかけて作曲された。カート・サンダーはノースウェスタン大学でベイン・マレーらに学び前衛的な作風を展開していたが、1992年に知り合ったロシア女性から正教会の合唱団で歌うことを誘われてその音響世界に開眼、翌年に改宗して以来ロシア聖歌の作曲と研究に打ち込み、今やアメリカを代表する権威となっている。ロシア正教は教会内での楽器演奏を禁じているため、この作品も90分アカペラ合唱のみで構成され、さらに教会スラヴ語が常識の典礼をなんと英語にしているのも驚き。ペルトを思わす瞑想的な世界から分厚いハーモニーまで、声だけで存分に感動させられる。さらに魅力なのが、リファランス・レコーディングス・レーベルならではの高音質録音。グラミー賞の常連サウンドミラーのチームによる音作りが、オーディオ・ファンも満足な音響を実現させている。 | ||
ホイットマンの詩によるオラトリオ集 メイソン・ベイツ(1977-):オラトリオ「アダムの子供たち」(*) ヴォーン・ウィリアムズ:オラトリオ「我らに平和を与え給え」(#) ミッチェル・アレイザーガ(S) ケヴィン・デアス(B−Br) スティーヴェン・スミス指揮リッチモンドso. エリン・R.フレーマン合唱指揮リッチモンド交響cho. | ||
録音:2017年4月8日-9日(#) /2018年5月11日-12日(*) |プロデューサー、エンジニア:エド・トンプソン| HDCD 仕様(すべてのCDプレーヤーで再生可能)。いまアメリカで最も支持されている現代作曲家のひとり、メイソン・ベイツによる「アダムの子供たち」。これはリッチモンドso. 創設60周年記念のために作曲された作品。またカップリングにはヴォーン・ウィリアムズの「我らに平和を与え給え」を収録。両作品とも、アメリカの詩人、ウォルト・ホイットマンの詩に影響されて書かれた作品。 | ||
ブルックナー: 交響曲第9番(1896年未完/ノヴァーク版) |
マンフレート・ホーネック指揮 ピッツバーグso. | |
録音:2018年2月23日-25日、63 '12ピッツバーグ、ハインツ・ホール、ライヴ| HDCD 仕様|プロデューサー&編集:ディルク・ソボトカ(sound mirror)|バランス・エンジニア&マスタリング:マーク・ドナヒュー(sound mirror)。長年高音質レーベルとして高い評価を得ているREFERENCE RECORDINGS 。そしてREFERENCE RECORDINGSはもちろん、PENTATONE, BIS, など録音に定評のある数々のレーベルの録音を40年以上に渡って担当しているsound mirror 社がタッグを組んだ好評「ピッツバーグ・ライヴ!」シリーズ。シリーズ第9弾は、ブルックナー最後の未完の交響曲第9番。ホーネックは、VPOでヴィオラ奏者として様々な指揮者と共演しているが、このブルックナーの交響曲第9番をバーンスタインの指揮で演奏したときのことをこう振り返っている。「以前、バーンスタインのスピーチで、“我々芸術家は、経済・政治・名誉とどう関係しているのだろうか? 政治家たちの外交ゲーム、経済学者のつまらない口論、それらでは真実は明らかにならない。結局のところ、芸術家だけが、物事の神秘と真理を調和させることができ、人々の心に神の存在を示し続けることが出来るのだ。 "と聞いたことがあった。このブルックナーの第9番を幸運にもバーンスタインのもとで演奏したときに、この言葉の意味が腑に落ちた。」解説書には、当シリーズの名物ともなっている、ホーネック自身による楽曲解説が掲載。明晰な演奏同様、深い洞察力で楽曲を掘り下げている。そして解説書の最後には、ブルックナーの伝記の作者マックス・アウアーの言葉を引用し、次のように述べている「“このブルックナーの白鳥の歌である第9交響曲は、豊かに構築された冒頭から、大聖堂にさす光に囲まれているように感じる。これは現世の重荷と疲労から解放され死後の世界へと道にかれる気分。 "アウアーがこう述べるように感じられたなら、それは本当に素晴らしい旅立ちとなるだろう。」ホーネックの緻密な解釈と音楽への深い理解、ピッツバーグ響と追求してきた音楽のすべてが詰まった演奏。そしてサウンド・ミラー・チームによるオーディオファイルとしても存分に楽しむことのできるアルバム。 | ||
プロコフィエフ: カンタータ「アレクンドル・ネフスキー」 Op.78 /組曲「キージェ中尉」 Op.60 アリサ・コロソワ(Ms) ティエリー・フィッシャー指揮ユタso.、 ユタ大学ア・カペラcho.、ユタ大学室内cho. | ||
録音:2016年11月18日-19日、モーリス・アブラヴァネル・ホール、ソルトレイク・シティ。プロコフィエフは映画や舞台のための音楽を、演奏会用作品へ仕立てることをしばしば行った。彼は映画音楽の効果に着目した最初の作曲家のひとりで、1933年にはいち早くファインツィンメル監督の「キージェ中尉」のために16の音楽を作った。当時プロコフィエフは長い外国生活から久しぶりに1927年里帰りし、36年に完全帰国するまでにも、開発まもないトーキー映画のための作曲で故国に貢献した。「キージェ中尉」は喜劇で、プロコフィエフならではの飄々としたユーモアと毒が光る。1938年制作のエイゼンシテイン監督「アレクサンドル・ネスフキー」は今日もソ連映画を代表する名作。1242年に氷上でモンゴル軍を撃破したネフスキー公の偉業を描いたもので、プロコフィエフの音楽も真摯で感動的。翌1939年にメゾソプラン独唱と合唱と管弦楽のためのカンタータに仕立てました。2008年から11年まで名古屋フィルの常任指揮者を務めたティエリー・フィッシャーは日本でもお馴染み。2009年からユタso. の音楽監督も務めている。アブラヴァネルのイメージが強いユタso. も、2020年に創立80年を迎える名門となった。 | ||
カーライル・フロイド(1926-2021):歌劇「役者王子」(2016)
ウィリアム・ボッグス指揮ミルウォーキーso.、フロレンティン・オペラ | ||
録音:2018年10月12日、14日、ウイエレイン・ホール、マーカス・センター、ミルウォーキー|世界初録音| HDCD 仕様(すべてのCDプレーヤーで再生可能)。# HDCD だが、SACD 1枚物と同一の価格。仕様上、ハイレゾやサラウンド音声はございませんので、ご注意ください。。1926年生まれ、2020年現在93歳で現役だったアメリカの作曲家カーライル・フロイド。2016年作の、おそらく彼による最後のオペラ。「役者王子」は17世紀王政復古期イギリスで絶大な人気を誇った最後の女形スター、エドワード・キナストン(1640-1766)を主人公にしている。キナストンは絶世の美少年で、美しいソプラノで演じるシェイクスピア劇は理想的で、国王チャールズ二世もごひいきだったといわれている。演劇界の大物たちから調教され同性愛に目覚めるものの、女役は女優が演じるという価値観の変化とともに自己への疑問が生じ、協力者マーガレットへの愛で異性愛者となる。カーライル・フロイドは、17世紀の史実ながら、今日のアメリカ芸能界に巣食う病魔になぞらえ問題提起している。音楽は王政復古時風な舞曲や民謡も採り入れ、叙情性と現代性をうまくミックスしている。 | ||
主はあなたを選び祝福し アレクサンドル・ネフスキー聖堂(ニュージャージー州ハウェル)の鐘 ボルトニャンスキー:今日、聖母が / カスタリスキー:今日、聖母が/喜べ、女王よ / チトフ:未婚の乙女が スヴィリドフ:神の御母を讃えて / チェスノコフ:聖母よ、われらを救いたまえ/母よ、私のことで嘆くな ジェルトコフ:母よ、私のことで嘆くな / ラフマニノフ:たゆまず祈る聖母-ニコリスキー:汝、勝利の指導者へ ヴィクトル・カリンニコフ:神の御母よ喜べ-トルスチャコフ:汝、勝利の指導者へ ニコライ・チェレプニン:神の御母よ喜べ-ボルトニャンスキー:汝を憐れみて グレチャニノフ:常に福にして/肉において汝は眠りに落ちる ニコライ・チェレプニン:常に福にして-チェスノコフ:永遠の記憶 / ダニーリン:すべての創造は汝が喜び レトコフスキー:天使は叫び / イリャシェンコ:永遠なる神の神秘 / マトヴェーエフ:すべての悲しみの喜び ルボフスキー:おお使徒たちよ、ここに来る者は / トルスチャコフ:アルハンゲリの声とともに ペーター・ジェルミホフ指揮パトラム学院cho. | ||
録音:2018年8月8日-10日、アレクサンドル・ネフスキー聖堂、ハウェル、ニュージャージー州。ソ連時代、ロシア正教は活動に多くの制約があり、在外ロシア正教会が伝統を守ってきたとも言える。そのなかでワレリー・ルキヤノフ首司教はアメリカで長年活動し、ニュージャージー州ハウェルにアレクサンドル・ネフスキー聖堂を建立した。2018年に亡くなり、その追悼として長年追い求めた聖母崇拝に基づく聖歌を、ゆかりのパトラム学院合唱が録音した。ロシアの聖歌は宗教的な意味もあるが、同時に声の表現力と迫力を駆使した音響世界で、娯楽のなかった昔の農民たちなどはコンサートへ行く感覚で教会に通ったともいわれている。ここではまさに声による交響曲が繰り広げられ、Reference レーベルならではの高音質録音で圧倒される。オーディ・チェック用にも最適のディスク。 | ||
チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 Op.36 ジョナサン・レシュノフ(1973-):二重協奏曲 (クラリネットとファゴットのための)(*) |
ナンシー・ゴーズ(Fg;*) マイケル・ルシネク(Cl;*) マンフレート・ホーネック指揮 ピッツバーグso. | |
録音:2016年5月6日-8日(無印)、2019年6月6日-9日(*)、ハインツホール、ピッツバーグ、ライヴ。長年高音質レーベルとして高い評価 を得ているREFERENCE RECORDINGS 。そしてREFERENCE RECORDINGSはもちろん、PENTATONE, BIS, など録音に定評のある数々のレーベルの録音を40年以上に渡って担当しているsound mirror社がタッグを組んだ好評「ピッツバーグ・ライヴ!」シリーズ。シリーズ第10 弾は、チャイコフスキー交響曲第4番。第6番「悲愴」(FR.720SACD / KKC.5697)でも圧倒的な演奏を聴かせてくれただけに期待が高まる。交響曲第4番を作曲していた頃、チャイコフスキーは「白鳥の湖」の失敗や望まない結婚など、作曲家としても人生でも激動期であった。それを支えたのは、経済的な支援を行ったメック未亡人や友人たちであり、この作品の楽譜には「我が最高の友人たちへ」という献辞が書かれている。第1楽章冒頭、壮大なファンファーレで開始される。金管の名手揃いのピッツバーグ響だが、ホーネックは意外にも抑え気味に鳴らする。その後の弦も丁寧に描き、第2楽章の端正なオーボエ、木管群の多彩な描写力は見事。第3楽章では、弦のピチカート、オーボエの民族風の旋律、そしてトランペットの行進曲など、ホーネックらしい勢いとリズム感で進み、第4楽章ではクライマックスまで一気に駆け抜ける。また、sound mirror 社の高品位な録音で、金管の厚みのある響きや、弦の艶と華やかさを巧みにとらえている。ピッツバーグ響の二人の名手による見事な演奏で披露された、カップリングのジョナサン・レシュノフのクラリネットとファゴットのための二重協奏曲は、ピッツバーグ響による委嘱作品。 | ||
ジョナサン・レシュノフ(1973-): ピアノ協奏曲(*) /交響曲第3番(#) |
ジョイス・ヤン(P;*) ステファン・パウエル(Br;#) マイケル・スターン指揮 カンザスシティso. | |
アメリカ、ニュージャージー出身の作曲家ジョナサン・レシュノフ(1973-)。ジョンズ・ホプキンズ大学で人類学、ピーボディ音楽院、メリーランド大学で音楽を学び、その作品は65を超えるオーケストラで演奏され、成功を収めている。4曲の交響曲、10曲を超える協奏曲など、その新ロマン的な作風が多くの聴衆を魅了している。カンザスシティso. 委嘱による「ピアノ協奏曲」。演奏は、この作品を初演したジョイス・ヤン。彼女は韓国出身のピアニストで、2005年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール第2位受賞した実力の持ち主。そしてメインプログラムは交響曲第3番。バリトンのステファン・パウエルによって歌われるテキストは、第一次世界大戦時の手紙。この作品はその手紙に触発されて作曲された。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
クリスティーナ・ランツハマー(S) ジェニファー・ジョンソン・カノ(A) ヴェルナー・ギュラ(T) シェン・ヤン(B−Br) マンフレート・ホーネック指揮ピッツバーグso.、ピッツバーグ・メンデルスゾーンcho. | ||
録音:2019年6月6日-9日、ハインツホール、ピッツバーグ、ライヴ。長年高音質レーベルとして高い評価を得ているREFERENCE RECORDINGS 。そしてREFERENCE RECORDINGSはもちろん、PENTATONE, BIS, など録音に定評のある数々のレーベルの録音を40年以上に渡って担当しているsound mirror社がタッグを組んだ好評「ピッツバーグ・ライヴ!」シリーズ。シリーズ第11弾は、ベートーヴェンの「第9」。2020年はベートーヴェン・イヤーとして多くのアルバムがリリースされたが、本作はピッツバーグso. の創立125年を祝ってのリリースとなる。ピッツバーグso. は、125年前に最初にコンサートが行われた2月27日にディジタル・プログラムでこの記念すべき日を飾る。マンフレート・ホーネックはこのシリーズで自ら解説書を執筆しているが、今回も作品の歴史的背景を洞察し、それをどのように演奏に反映させたか詳細に記している。そしてさらにマンフレート・ホーネックは、この作品を演奏する意義について以下のように述べている。「「第9」は、世界中の人々を魅了し、その音楽の力で、歴史的な様々な場面で演奏されてきた。一方、ベートーヴェンの理想とした、人類愛、自由への希求というメッセージを政治的イデオロギーとしてあらわすことにも使われている。1898年のベルリンの壁崩壊を記念したバーンスタンのコンサートもその一つだろう。しかしいつだってこの楽曲は、全人類に真摯語りかけ、その内容を遥かに超える音楽的マニフェストとして人々に届く。」sound mirror社の高品位な録音で、響きの厚みや緊張感、明瞭なサウンドで記念すべき演奏を収録している。 | ||
スティルス・ファンタスティクス カルロ・ファリーナ(1600-1639):「絶望したソナタ」と呼ばれる2声のソナタ(第5曲集より) ジョヴァンニ・デ・マック(1550-1614):トッカータ(baroque harp) マルコ・ウッチェリーニ(1603-1680) 満足したルチミーニア Op.4 No.2 フランチェスコ・コルベッタ(1615-1681):フォリアによるパルティータ ジョヴァンニ・アンオニオ・パンドルフィ・メアッリ(1630-1669/70):カスティリャ Op.3 No.4 ジョバンニ・バッティスタ・フォンタナ(??1630):2声のソナタ ビーバー(1644-1704):ソナタ ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1620-1680):シャコンヌ イ長調/セレナータ・マスカーラ イグナツィオ・アルベルティーニ(1633-1685):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ Sonata Seconda from Sonata unarum fidium - Johann Heinrich Schmelzer (1620-1680) シュメルツァー:1つの弦楽器のためのソナタ集〜第4曲 パシフィック・ミュージック・ワークス [テクラ・カニンガム(バロックVn) ウィリアム・スケーン(バスVn) スティーヴン・スタッブズ(バロックG/キタローネ) マキシーン・エイランダー(バロックHp) ヘンリー・レベディンスキー(Org/Cemb)] | ||
録音:2018年2月15日-17日、聖トーマス教会、ケンモア、ワシントン、 USA 。リュート奏者でもあるスティーヴン・スタッブズが音楽監督を務めるパシフィック・ミュージック・ワークス。バロック音楽の普及と知られざる作品の探求を行っている。本作は、17世紀ドイツの音楽で度々語られる「スティルス・ファンタスティクス(Stylus Phantasticus)」をテーマとした内容。「スティルス・ファンタスティクス」とは、イタリアのカンツォーナに起源を持つ自由形式の作曲技法。バッハやヘンデルといった後の音楽家たちに大きな影響を与えた、ドイツのイエズス会士、科学者であったアタナシウス・キルヒャー(1601-1680)の著「普遍音樂」。その中でキルヒャーは、「スティルス・ファンタスティクス」について以下のように定義している。「スティルス・ファンタスティクスは器楽に向いている。これは最も自由で制約のない作曲法であり、言葉にも和声的主題にも縛られない。それは、和声の隠れた意味の開発と、和声的なフレーズとフーガの独創的で熟練した技能を示すものであり、一般にファンタジア、リチェルカーレ、トッカータ、ソナタなどに分類される」ここに収録されている作品は、キルヒャーが定義する前の「スティルス・ファンタスティクス」のルーツであるイタリアの作品から、後に中欧やハプスブルク帝国へと広まった様式の作品を収録している。 | ||
夜明けのラスト・タンゴ〜ホセ・セレブリエール:作品集 打楽器のための交響曲(*) /ピアノ・ソナタ(#) /フルート協奏曲、タンゴとともにより「ダンツァ」(fl) / タンゴ・イン・ブルー/カンドンベ(fl) /ほとんどタンゴ(fl) / 夜明けのラスト・タンゴ/サムソンとブッダ(**/fl/fl2) /魔法の色(+)(hp/s) イリヤ・メリクホフ指揮モスクワ・グネーシン・パーカッション・アンサンブル(*) ナディア・シュパチェンコ(P;#) ホセ・セレブリエール指揮マラガpo.(*/#/**以外) ネスター・トーレス(Fl;fl) ガブリエル・ゴーニ(Fl;fl2) サラ・カトラー(Hp;+) ソレーヌ・ル・ヴァン(S;+) | ||
録音:2019年4月20日、グネーシン・ロシア・アカデミー(*) /2020年2月16日、カリフォルニア(#) /2019年10月1日-3日、スペイン(*/#/+以外) /2019年10月23日、ニューヨーク(+) 。ウルグアイの指揮者で作曲家のホセ・セレブリエールの作品集。ホセ・セレブリエールは、ロシア系とポーランド系の両親のもと、1938年にウルグアイで生まれた。幼少期から才能を発揮し、10代の頃にはウルグアイで最初の青年オーケストラを作り、自ら指揮をしている。18歳になるとアメリカ合衆国国務省特別研究員の資格を得て、米カーティス音楽院で作曲を学ぶ。1956年のタングルウッド音楽祭でクーセヴィツキー財団賞を、そして同じ年にBMI 若手作曲家賞を相次いで受賞、新進気鋭の作曲家として注目を集めた。後年、名指揮者ジョージ・セルの指名でクリーヴランドo. のレジデント・コンポーザーとなるなど、作曲家としてもその才能が認められ、100曲以上の作品を出版している。このアルバムは、セレブリエールのその長いキャリアで書かれたタンゴやフルート協奏曲、ハープ協奏曲、ピアノ独奏から打楽器アンサンブルまで幅広い作品を収録している。 | ||
ブラームス:交響曲第4番(*) ジェイムズ・マクミラン(1959-): 管弦楽のためのラルゲット(2017) (#) |
マンフレート・ホーネック指揮 ピッツバーグso. | |
録音:2017年10月27日-29日(#)、2018年4月20日-22日(*)、ともにハインツホール、ピッツバーグ、ライヴ。長年高音質レーベルとして高い評価を得ているREFERENCE RECORDINGS 。そしてREFERENCE RECORDINGSはもちろん、PENTATONE, BIS, など録音に定評のある数々のレーベルの録音を40年以上に渡って担当しているsound mirror 社がタッグを組んだ好評「ピッツバーグ・ライヴ!」シリーズ。シリーズ第12弾は、ブラームスの交響曲第4番、そしてカップリングはマクミランの「管弦楽のためのラルゲット」マンフレート・ホーネックは2008年から首席指揮者を務めているピッツバーグso. との契約を2027/2028シーズンまで延長。ピッツバーグso. はこれまでに、フリッツ・ライナー、アンドレ・プレヴィンロリン・マゼールマリス・ヤンソンスなど、多くの世界的指揮者たちが率いてきた。また、メイソン・ベイツ、ジョナサン・レシュノフ、ジェイムズ・マクミラン、ジュリア・ウォルフなど現代作曲家への委嘱作品をはじめ、常に新しい作品にも力を入れてきているマンフレート・ホーネックとのシーズンも13年目となり、125年の歴史を誇るオーケストラと共に、今後の更なる活動にも注目が集まっている。ブラームスの最後の交響曲第4番。ブラームスの交響曲の集大成ともいえる作品で、1885年10月25日、マイニンゲンでブラームス自身の指揮によって初演された。見事な建築のような絶対音楽でありながら、ブラームス晩年の特有な哀愁と美しさを存分に湛えた孤高の魅力あふれる作品。ホーネックは、その音楽的構造や、独自の解釈について、ライナーノーツで語っている。スコットランド出身の現代作曲家ジェイムズ・マクミラン。ここに収録されている「管弦楽のためのラルゲット」は、ホーネックの音楽監督就任10周年を記念して、オーケストラから委嘱された作品。2017年10月に世界初演され、このアルバムにはその際の演奏が収録されている。 | ||
リヒャルト・シュトラウス: 管楽器のための交響曲「楽しい仕事場」(1945) / 管楽器のためのセレナード Op.7 (1881) |
ジョージ・ヴォスバーグ指揮 カーネギー・メロン・ ウィンド・アンサンブル | |
録音:2021年、クレスギ劇場、カーネギー・メロン大学。カーネギー・メロン・ウィンド・アンサンブルのルーツは、1908年に設立された、カーネギー・メロン大学のキルティ・バンド。マーチングバンド、コンサートバンドとして長い歴史を刻んできた名門。現在では、オーケストラの管楽器セクションのように、パートを単独で演奏し、大編成の演奏スタイルでは出せない、シンフォニーo. のような繊細な音色を奏でることのできるバンドとして注目されている。今回、指揮者として登場するのは、長年ピッツバーグso. の首席トランペット奏者を務めたジョージ・ヴォスバーグ。1992年よりカーネギー・メロン大学で教鞭をとり、2011年よりカーネギー・メロン・ウィンド・アンサンブルの音楽監督を務めている。近年、カーネギー・メロン・ウィンド・アンサンブルは演奏される機会の少ない作品をレパートリーとして積極的に取り組んでいる。今回、リヒャルト・シュトラウスの初期と晩年に書かれた管楽器のための作品を録音した。「管楽器のためのセレナード Op.7」は、リヒャルト・シュトラウス若き日の作品。モーツァルトの傑作セレナーデ「グラン・パルティータ」と同じ13管楽器のために書かれたもので、初期ロマン派的な響きを聴くことが出来る。晩年シュトラウスはこの作品を、「音大生の立派な作品にすぎない」と批判的に語っているが、後に豊かなテクスチャーと清澄な管楽器書法、作曲家の成熟した作品として世に出る管楽器のための交響曲「ザ・ハッピー・ワークショップ(楽しい仕事場)」は、まさにシュトラウスが学生時代に求めた理想の作品であるといえるだろう。シュトラウスは、ナチス政権と対立し、1935年にナチスの音楽局総裁を辞任。音楽的にもシェーンベルクやストラヴィンスキーのような鋭角的なモダニズムが主流の時代に、彼の作風はもはや時代にそぐわないという批判を浴びることになり苦しい時代を迎える。戦火を逃れて疎開先で過ごしていたシュトラウスは1943年、約60年ぶりに管楽器のための作品を書来る。それは、「ザ・ハッピー・ワークショップ」と対になる「傷病兵の仕事場から」と題された管楽器のためのソナチネ。若書きのセレナーデ Op.7よりも充実した書法と平穏で美しい旋律が印象的な作品。タイトルは、インフルエンザに罹患して療養していた自身を自虐的に表現した物。そして、ここに収録されている「ザ・ハッピー・ワークショップ」は、第二次世界大戦終戦の1945年に作曲。この作品は、16本の管楽器(フルート2、オーボエ2、クラリネット3、バセットホルン、バスクラリネット、ファゴット2、コントラファゴット、ホルン4)のために書かれており、若き日の理想モーツァルトの「グラン・パルティータ」のような豊かな響きを持ち、前作同様の巧みな書法を駆使し、自身の作品「英雄の生涯」の旋律など引用が見られるなど、リヒャルト・シュトラウスの軌跡を示すような穏やかで、音楽の喜びにあふれた作品となっている。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」(*) スティーヴン・スタッキー(1949-2016): 沈黙の春(#) |
マンフレート・ホーネック指揮 ピッツバーグso. | |
録音:2017年6月23日-25日(*)、2018年4月20日-22日(#)、ともにハインツホール、ピッツバーグ、ライヴ。長年高音質レーベルとして高い評価を得ているREFERENCE RECORDINGS 。そしてREFERENCE RECORDINGSはもちろん、PENTATONE, BIS, など録音に定評のある数々のレーベルの録音を40年以上に渡って担当しているsound mirror 社がタッグを組んだ好評「ピッツバーグ・ライヴ!」シリーズ。シリーズ第13弾は、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」とカップリングには2016年に亡くなったアメリカの作曲家スティーヴン・スタッキーの「沈黙の春」(ピッツバーグso. の委嘱作品)が収録されている。自然破壊に警告を発した先駆書として全世界に大きな影響を与えた、ピッツバーグ出身の作家レイチェル・カーソンの代表作「沈黙の春」の出版50年を記念しマンフレート・ホーネック指揮で2012年2月12日に初演された。自然を忘れた現代の人間に自然の美しさを想起させる音楽となっている。そして同じく自然への賛美や畏怖心をあらわした偉大な音楽ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」。ホーネックはライナーノーツでこのように述べている。「第5楽章の最後の2つの和音は、第2楽章を彷彿とさせる長三度の音程。これはカッコウの最後の言葉なのか、それとも別れの言葉なのだろうか。いずれにしても、ベートーヴェンの他の8曲のように力強い終結ではなく、特に第5番とは全く対照的なエンディング。(中略) 私たちの目の前にいるベートーヴェンは、輝く英雄ではなく、我々と同じく自然や神と純粋かつ完全に調和しながら、深い感謝を表明しなければならない人間なのだ。」他にも解説には、作品の歴史と音楽的構造、そしてホーネック自身の解釈について興味深い内容が書かれている。ホーネックは2008年から首席指揮者を務めているピッツバーグso. との契約を2027/2028シーズンまで延長。ピッツバーグso. はこれまでに、フリッツ・ライナー、アンドレ・プレヴィンロリン・マゼールマリス・ヤンソンスなど、多くの世界的指揮者たちが率いてきた。また、メイソン・ベイツ、ジョナサン・レシュノフ、ジェイムズ・マクミラン、ジュリア・ウォルフなど現代作曲家への委嘱作品をはじめ、常に新しい作品にも力を入れてきているマンフレート・ホーネックとのシーズンも14年目となり、125年の歴史を誇るオーケストラと共に、今後の更なる活動にも注目が集まっている。 | ||
侵略|ウクライナへの音楽と美術〜ルイス・スプラットラン: 侵略(2022) (*) /ピアノ組曲第1番(2021) /6つのラグ(2018) /2つのソナタ(2021) /さすらい人(2005) ナージャ・シュパチェンコ(P) アントニー・パーンサー指揮(*) パット・ポージー(Sax;*) アイジャ・マットソン=ジョヴェル(Hr;*) フィル・キーン(Tb;*) 稲生由里(Perc;;*) ジョティ・ロックウェル(マンドリン;*) | ||
録音:2022年5月29日、6月22日-23日、サイレント・ズー・スタジオ、グレンデール、カリフォルニア。ウクライナへの音楽と美術」と題されたアルバム。ハリキウ出身で現在アメリカにて活躍するピアニスト、ナージャ・シュパチェンコが7年来交友のある作曲家ルイス・スプラットランの作品5篇を通じ、その感情を伝える。1曲目の「侵略」は2022年3月に作られたばかりの最新作。もちろんロシア軍のウクライナ侵攻を題材とし、アメリカの地から故郷ハリキウが破壊されるのを恐怖で見守ったシュパチェンコの絶望と怒りが込められている。ピアノのほかサクソフォン、ホルン、トロンボーン、パーカッション、マンドリンが加わり、戦争の残酷さを表する。他の作品は戦争前のもので、「さすらい人」は17年前に書かれているが戦争のトラウマを予見、具現化していると見ている。このアルバムの特徴は、音のみならずシュパチェンコがウクライナの美術家にアートワークを依頼、フルカラーで多数掲載している。さらにハリキウの絵画スタジオの10歳から12歳の子供が描いた今回の惨事の衝撃的な作品も含まれる。ディスクの収益はウクライナ人道支援団体へ寄付されることになっている。 |