ヤン・ソンシク・プレイズ・パガニーニ〜 パガニーニ: ヴァイオリンとギターのための作品集 パガニーニ/カリクストラ・チャン編: 魔女たちの踊り パガニーニ:ソナタ ホ短調 M.S.27-6 パガニーニ/カリクストラ・チャン編: ラ・カンパネッラ パガニーニ: カンタービレ ニ長調 M.S.109/ 協奏的ソナタ イ長調 M.S.2/ 協奏的ソナタ イ長調 Op.64-1/ ルッカの12のソナタ |
ヤン・ソンシク(Vn) チャン・ソン・ホ(G) | |
録音:1999年4月。 韓流ヴァイオリンのレベルの高さにはもはや定評があるが、このCDもそれを裏付けている。ヤン・ソンシクは1988年、ロンドンでカール・フレッシュ国際ヴァイオリンコンクールの1位に輝いて以来、コンクール上位入賞の常連。素晴らしい技巧と生気みなぎる輝かしい音色がなんとも魅力的なパガニーニ。超絶技巧ということばが空しくなるほど易々と難曲を弾いているのには唖然としてしまう。銘器グァルネリ・デル・ジェズの音色の美しさもヴァイオリン好きには堪えられない! | ||
J.S.バッハ/ドミトリー・シトコヴェツキー編曲: ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 |
シュトゥットガルトco. | |
録音:2000年1月。 カイザーリンク伯爵の不眠症を治す音楽療法?のために書かれたクラヴィーアのための有名な作品を、弦楽合奏で演奏したら効果はさらにアップするのであろうか? 出だしからしてあのグールドの有名な録音を彷彿させるゆったりテンポで確かに期待が持てそう。ところが聴き進めていくと変奏に合わせて編成を変えるなど、才人シトコヴェツキーの腕は冴え渡り、とてもぼんやりと聴いてなどいられない。音楽の喜びを実感させてくれる素晴らしい演奏。 | ||
ジョン・フィールド:夜想曲全集 [第1番−第18番] |
キム・デジン(P) | |
録音:ソウル市内の教会。夜想曲の創始者、ジョン・フィールドの夜想曲、全曲(「トルバドール」と呼ばれる19番は除く)。 | ||
ショパン:夜想曲全集[第1番−第21番] | キム・デジン(P) | |
ショパンの夜想曲全曲をロベール・カサドシュ・コンペティション優勝者のキム・デジンが叙情豊かに弾ききる。フィールド(2063)とショパン(2073)を聴き比べるのも一興。 | ||
韓国チェロ界の至宝が贈る魅惑の小品集 R.シュトラウス: あすの朝 Op.27-4/夜 Op.10-3 シューベルト:夜と夢 Op.43-2 エルガー:愛の挨拶 ブラームス:野の寂しさ Op.86-2 ブラームス: 調べのように私を通り抜ける Op.105-1/ サッフォー風頌歌 Op.94-4 トセッリ:セレナード(嘆きのセレナード) ラフマニノフ:ヴォカリーズ ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌 サン=サーンス:白鳥 ショスタコーヴィチ:「あぶ」〜ロマンス J.S.バッハ:アリオーソ ブリッジ:子守歌/セレナード レオンカヴァッロ:セレナード フォーレ:夢のあとに |
ホン・ソンユン(Vc) オオタ・マリ(P) | |
録音:2002年7月。 韓国のクラシック・スターの王道ともいえるジュリアード音楽院で学んだ後、ウィーンで更なる研鑽を積んだ韓国チェロ界の中心的存在、ホン・ソンユンの美しい音色を心ゆくまで堪能できる、穏やかな曲想の名曲をそろえたチェロ小品集。ホンの演奏は気負いのない自然な息遣いが、それぞれの曲の魅力を自ずと浮き彫りにするというタイプで、耳を傾ける人に至福のひと時を約束してくれる。 | ||
ロシアのロマンス ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19 ブラチョフ:明るく輝け、わが星よ シャシーナ:独り寂しい道を過ぎ ロシア古謡:私はあなたに会った グリンカ:疑い チャイコフスキー: 騒がしい舞踏会の中で/ただあこがれを知る者だけが クス:アムール河の波 セルメチェフ:私はあなたを愛した |
パク・ギョンスク(Vc) ニーナ・コーガン(P) | |
録音:2003年1月。 ラフマニノフのソナタに加え、美しいロシア歌曲8曲をチェロで演奏したアルバム。ニーナ・コーガンによるこの編曲はロシア歌曲ならではの憂い、憧れといった感情をチェロで表現したもので、パク・ギョンスクの美しいチェロの音色と相俟って大変聴き応えのあるものとなっている。ちなみにニーナはレオニード・コーガンの娘で、ピアノ伴奏でも素晴らしい才能を発揮している。 | ||
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 BWV.1007-1012 | ホン・ソンウン(Vc) | |
録音:2003年9月。 韓国を代表する女性チェリストによるバッハは一味違う名演奏。一流韓国アーティストのいわばお約束であるジュリアードでの学習を終えた後、ホン・ソンウンはウィーンでアンドレ・ナヴァラに師事するなど一派に偏しない奏法を体得した。ここではやや早めのテンポを採りながらも、作品のこくを損なわない絶妙の演奏を披露している。ドイツ的晦渋とは対照的な地中海の明晰とたとえたらよいだろうか、爽やかで味のある演奏がチャーミングだ。 | ||
ショパン:24の前奏曲 | イム・ミジュン(P) | |
録音:2003年11月。 テンポの設定、フレージングなど、どの要素をとっても完璧と呼びたいショパン。イム・ミジュンは教育者としても著名な存在だが、ジュリアードで学び1990年代以降ニューヨーク、ワシントンなどのリサイタルで絶賛を博してきた人。粒立ちの良い美しい音と歌心が遺憾なく発揮された聴き応えあるアルバムである。 | ||
シャル・ウィー・ダンス〜ロマンティック・ダンス ショパン:ワルツ 変ニ長調 Op.64 No.1「子犬のワルツ」/ 同 嬰ハ短調 Op.64 No.2/同 変イ長調 Op.69 No.1「告別」/ 同 ヘ長調 Op.34 No.3「華麗なるワルツ」/ マズルカ ト短調 Op.24 No.1/同 ハ長調 Op.24 No.2/ 同 変ロ短調 Op.24 No.4/ アンダンテ・スピアナートと 華麗な大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22 ブラームス:ワルツ ロ長調 Op.39 No.1/同 変ロ長調 Op.39 No.2/ 同 嬰ト短調 Op.39 No.3/同 ホ短調 Op.39 No.4/ 同 ニ短調 Op.39 No.9/同 ト長調 Op.39 No.10/ 同 ロ短調 Op.39 No.11/同 イ長調 Op.39 No.15/ 同 嬰ハ短調 Op.39 No.16 リスト:歌劇「ファウスト」のワルツ |
チョ・ジヒョン(P) | |
録音:2006年1月。 1990年代中ごろからアメリカと韓国を中心に活発な演奏活動を行ってきたチョ・ジヒョンがロマンティックな作品を弾いたアルバム。ジュリアード音楽院でオクサナ・ヤブロンスカヤ門下として研鑽を重ねた彼は、ショパン、ブラームス、リストと同じロマン派とはいえ大きく個性が異なる3人の作曲家の作品を、卓越したテクニックで緻密に描き分けている。特にブラームスは、作曲家への熱い共感によって知・情・意のバランスが絶妙な好演となっている。 | ||
ヴォカリーズ ラフマニノフ:ヴォカリーズ J.シュトラウス: 喜歌劇「こうもり」〜侯爵様、あなたのようなお方は ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」〜今の歌声は ヴェルディ:歌劇「リゴレット」〜慕わしい人の名は グノー:歌劇「ロメオとジュリエット」〜私は夢に生きたい ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」〜サマータイム モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」〜そよかぜに レオンカヴァッロ:朝の歌 フロトー:歌劇「マルタ」から トスティ:セレナータ メリハール:千人の天使たちの歌声 フォスター:夢見る人 グノー:アヴェ・マリア カッチーニ:アヴェ・マリア フロトー:夏の名残のバラ |
オ・ウンギョン(S) チェ・スンヨン指揮 ウクライナ国立so. | |
録音:2006年2月。 ジャケット写真(「冬のソナタ」のチェ・ジウ似)に気をとられながら聴き始めてみると、まさに玉を転がすような声の美しさにみるみる惹きつけられてしまう。オ・ウンギョンはミミやヴィオレッタ、ドンナ・アンナなどの役をはまり役としている韓国のソプラノ。この珠玉の名メロディを集めたアルバムでは、彼女の美しい声の魅力を心ゆくまで味わいつくせる。 | ||
J.S.バッハ/ドミトリー・シトコヴェツキー編曲: ゴルトベルク変奏曲 BWV.988(ジャズ変奏付き) |
シュトゥットガルトco. カルマン・オラー(P) ミニ・シュルツ(Cb) | |
GI-2056に、さらにジャズ・スタイルの変奏10曲を挿入したアルバム。ジャズといってもこの曲の静謐な雰囲気と調和したもので、違和感なくちりばめられている。 | ||
クロード・ボラン(1930-): フルートとピアノ・トリオのための組曲 [バロック・アンド・ブルー/センチメンターレ/ジャワ風/ フーガ/アイリッシュ/ヴァーサタイル/ヴェローチェ] |
ジャン=ピエール・ランパル(Fl) クロード・ボラン(P) マックス・ヘディガー(Cb) マルセル・ザビアニ(ドラムス) | |
原盤:FREMEAUX & ASSOCIATES(フランス)。 | ||
クロード・ボラン(1930-): ギターとピアノ・トリオのためのコンチェルト [スペイン舞曲/メキシカーナ/インヴェンション/ セレナーデ/ラプソディー/アフリカ風/フィナーレ] |
アレクサンドル・ラゴヤ(G) クロード・ボラン(P) ミシェル・ゴドリ(Cb) マルク・ミシェル(Cb) マルセル・ザビアニ(ドラムス) アンドレ・アルピノ(ドラムス) | |
原盤:FREMEAUX & ASSOCIATES(フランス)。 | ||
クロード・ボラン(1930-): ヴァイオリンとピアノ・トリオのための組曲 [ロマンス/カプリース/ガボット/タンゴ/スラヴ舞曲/ ラグタイム/ヴァルス・レント/ホラ] |
ピンカス・ズーカーマン(Vn) クロード・ボラン(P) マックス・ヘディガー(Cb) マルセル・ザビアニ(ドラムス) | |
原盤:FREMEAUX & ASSOCIATES(フランス)。 | ||
ファースト・クラス 〜ステファン・グラぺッリ&クロード・ボラン・ビッグバンド ムーン・グロウ/レディ・ビー・グッド/ブルー・スカイズ/ マイナー・スゥイング/ティアーズ/他(全14曲) |
ステファン・グラぺッリ(Vn) クロード・ボラン(P) 2Sax、2Cl、Fl、4Tp、 G、Cb、Perc編成の ビッグバンド | |
原盤:FREMEAUX & ASSOCIATES(フランス)。 | ||
クロード・ボラン〜クロス・オーヴァーUSA ニューヨーク・ニューヨーク/オールマン・リヴァー/ ジョージア・オン・マイ・マインド/シカゴ/他(全9曲) |
ジャン=ピエール・ランパル(Fl) ギィ・トゥーヴロン(Tp) パトリス・フォンタナローザ(Vn) ルノー・フォンタナローザ(Vc) マリエル・ノルドマン(Hp) エリック・フランセリ(G)他 | |
原盤:FREMEAUX & ASSOCIATES(フランス)。 クロード・ボラン(クロード・ボリング)は、1930年カンヌ生まれのベテラン作曲家で、アラン・ドロン、ジャン・ポール・ベルモンドの「ボルサリーノ」、「カルフォルニア・スイート」、「ピラミッド」等々の映画音楽を担当している。ジャズの作曲家、ピアニストとしても有名で、ここでもクラシックのアーティスト達と素晴らしいコラボレーションを繰り広げている。 |