| C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲集 [イ長調Wp.172/イ短調Wp.170/変ロ長調Wp.171] |
山下泰資(Vc) アルベルト・マルティーニ指揮 アカデミアpo. | |
| 日本楽派シリーズ Vol.1 ~山田耕筰:室内楽作品集 弦楽四重奏曲〔第1番 ヘ長調「未完成」/第2番 ト長調/第3番 ハ短調〕/ 弦楽四重奏のためのメヌエット ニ短調/ピアノ五重奏曲 ハ長調「婚姻の響き」(*)/ ピアノのための「からたちの花」(#) /哀詩「荒城の月」を主題とする変奏曲(#) / クランフォード日記(#) 〔樹陰の午後/なきぬるる柳/舞踏曲〕 井田久美子(P;*/#) YAMATO SQ (*以外) [浜野考史(Vn1) 石田泰尚(Vn2) 榎戸崇浩(Va) 坂田宏彰(Vc)] | ||
| MTWD-99004 レーベル品切 再生産未定 |
SOSPIRI~ため息 エルガー:ヴァイオリン・ソナタ レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ シマノフスキ:ヴァイオリン・ソナタ エルガー:ため息 |
木野雅之(Vn) アンドルー・ボール(P) |
| MTWD-99005 レーベル品切 再生産未定 |
「風鈴」~日本の童謡と民謡 | 上野眞樹(Vn) 桑生美千佳(P) |
| 山田一雄:室内楽作品集 ヴァイオリン・ソナタ/無伴奏チェロ・ソナタ/ 弦楽四重奏曲第1番/ 弦楽四重奏曲「彼の随感から」/ 弦楽四重奏曲「三つの古典的な断章」/ ピアノ作品集 [闘争-短詩-/日記「樹と性欲」] |
クァルテット・ エクセルシオ 井田久美子(P) | |
| 日本楽派シリーズ第2弾。 | ||
| デュオ・セレナーデ ヴィヴァルディ: 2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ へ長調F.XIII ショスタコーヴィチ: 2つのヴァイオリンとピアノのための3つの小品 ミヨー:2つのヴァイオリンとピアノのためソナタOp.15 木幡由美子: 2つのヴァイオリンとピアノのため「モノクローム」 シンディング: 2つのヴァイオリンとピアノのための「セレナーデ」 |
吉川朝子(Vn) フェデリコ・ アゴスティーニ(Vn) 渡邉康雄(P) | |
| 桐朋学園、イタリア聖チェチリア音楽院で学び、ペーター・マークと協奏曲で共演したこともある吉川と、イ・ムジチの前リーダー、アゴスティーニ、 そして故 渡邉暁雄氏の長男でピアニストとして活躍する渡邉康雄の共演。 | ||
| MTWD-99008 レーベル品切 再生産未定 |
蓮の国~近代イギリス・ピアノ小品集 | 井田久美子(P) |
| MTWD-99009 レーベル品切 再生産未定 |
伊福部昭:室内楽作品集 ヴァイオリン・ソナタ(1985)(*)/ 絃楽オーケストラのための日本組曲(1988)(#)/ ピアノ組曲(1933)(+) |
木野雅之(Vn;*) 木野真美(P;*) 東京音楽大学 アンサンブル・エンドレス(#) 堀 陽子(P;+) |
| MTWD-99010 レーベル品切 再生産未定 |
和~CELLO、邦人チェロ作品集 | 山下泰資(Vc) |
| MTWD-99011 レーベル品切 再生産未定 |
オーケストラ・ニッポニカ第1集 ~日本の埋もれた作曲家たち 橋本國彦:感傷的諧謔(1928)/ 宮原禎次:交響曲第4番(1942)/ 大澤寿人: ピアノ協奏曲第3番 変イ長調(1936)(*) |
野平一郎(P;*) 本名徹次指揮 オーケストラ・ニッポニカ |
| オーケストラ・ニッポニカ Vol.2 ~日本の戦中の交響作品 早坂文雄:管絃樂曲「讃頌祝典之樂」(1942) 信時潔:交声曲「海道東征」(1940) 〔完全版〕(*) 芥川也寸志:赤穂浪士のテーマ(1963) (#) 鈴木美登里、野々下由香里(S;*) 穴澤ゆう子(A;*) 谷口洋介、 島田道生(T;*) 春日保人(Br;*) フェスティバル・コーア(cho.;*) 本名徹次指揮オーケストラ・ニッポニカ | ||
| 録音:2003年2月23日、紀尾井ホール。ライヴ。(#)はアンコール。 故・芥川也寸志の創設したアマチュア・オーケストラ、新交響楽団に在籍したメンバーを中心にして設立されたオーケストラ・ニッポニカの設立演奏会(2回シリーズ中第2回)ライヴ。珍しい戦中の作品と当日のアンコール、芥川也寸志「赤穂浪士のテーマ」を収録。特に近年見直されている作曲家 信時潔が、北原白秋の詩を得て皇紀2600年奉祝楽曲として作曲、戦中に広く演奏された大作「海道東征」完全版再演(1962年以来?)が貴重。なお、信時の人柄等にもふれられた阪田寛夫の同名小説(1986)は、この作品が知られるきっかけにもなったという。 #長期品切れとなっていたベスト・セラー商品の再プレス(2013年、2015年&2020年)。2013年の再プレスに伴い定価変更がありましたが、他小売り店さんからレーベルや代理店への返品があったためか、帯やバックインレイに「定価¥2,520(税抜価格¥2,400)」と記載された初回プレス分が入荷した事例があります。ただしその場合でも卸価格等は再プレス盤と同一のため、定価と当店販売価格は\2750(税抜\2500)となります。予め御了承下さい。 | ||
| 日本楽派シリーズ Vol.4 ~貴志康一(1909-1937):ヴァイオリン作品集 月/水夫の唄/竹取物語/漁師の歌/花見/龍/ヴァイオリン・ソナタ 木野雅之(Vn) 木野真美(P) | ||
| 録音:2003年5月14日-15日、余目町〔現・庄内町〕文化創造館「響ホール」、余目町〔現・庄内町〕、山形県/初発売:2003年/再プレス:2014年。『貴志と木野に共通する情感の豊かさ』(小松一彦/指揮者)。 日本の洋楽史上に大きな足跡を残した天才音楽家、貴志康一。往年の名ヴァイオリニスト、エルマンの演奏に感動してヴァイオリンを始め、戦前3度もドイツへ留学。日本で始めてストラディバリウスを購入した事でも話題になったが、1930年にはフルトヴェングラーやヒンデミットに師事し作曲家・指揮者に転進、そのずば抜けた才能と華やかな人柄で日本のみならずドイツでも天才の名を欲しいままにした。28歳という若さで夭折したとき、山田耕作などの巨匠も嘆いたという。 収録のヴァイオリン・ソナタは2001年、芦屋市の甲南学園・貴志康一記念室にて未整理書類の中から発見された幻の作品。日本フィルハーモニー交響楽団のソロ・ソンサートマスター・木野雅之と、妹でパリを拠点に活躍している木野真美による演奏。 | ||
| ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第9番 松村禎三:巡礼 ドビュッシー:版画 ガーシュイン:ワイルド超絶技巧編曲集 |
渡辺康雄(P) | |
| 作曲家、松村禎三氏立ち会いの下で行われた録音。ライナーノートで渡辺氏自身が語っているように、音符の正確さだけではなく「訴えかける音楽性」をどこまでも追求した。 はずれかかった1音1音を差し替えるなどどいう作業は一切行なわず、ピアニスト渡辺康雄のダイナミックな音楽が、真っ直ぐに伝わるCD。 | ||
| 佐藤久成ヴァイオリン・リサイタル | 佐藤久成(Vn) 紫垣英二(P) | |
| 藤川真弓ヴァイオリン・リサイタル 2002 コルレリ/クライスラー:ラ・フォリア ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調Op.120-2 (作曲者自身によるクラリネット・ソナタからの編曲) シューマン:夕べの歌/ロマンス ウォルトン:ヴァイオリン・ソナタ クライスラー:ジプシー・カプリース ラフマニノフ/クライスラー:マルゲリータ クライスラー:中国の太鼓 ラフマニノフ:ロマンス フォーレ:子守唄Op.16 |
藤川真弓(Vn) 清水由香里(P) | |
| 録音:2002年11月16日、トッパンホール、東京。ライヴ。 かつてチャイコフスキー・コンクールであの鬼才ギドン・クレーメルと優勝を争い、その後は世界的なオーケストラとの共演で絶賛を博している藤川真弓の格調高い演奏を収めたライヴ盤。 | ||
| MTWD-99019 レーベル品切 再生産未定 |
伊福部昭:ギター作品集 古代日本旋法による踏歌(1967)/箜篌歌(1969)/ ギターのためのトッカータ(1970)/ 日本組曲より(1933) [I:盆踊り/II:七夕/III:侫武多] |
哘崎考宏(G) DANROKU (新堀ギター男性六重奏団) |
| MTWD-99020 レーベル品切 再生産未定 |
團伊玖磨:無伴奏作品集 | 藤原浜雄(Vn) 毛利伯郎(Vc) |
| MTWD-99021 レーベル品切 再生産未定 |
フェリクス・ワインガルトナー(1863-1942): ヴァイオリンとピアノのための作品集 |
佐藤久成(Vn) 柴垣英二(P) |
| MTWD-99022 レーベル品切 再生産未定 |
海野義雄&渡邊康雄 ベートーヴェン:3大ヴァイオリン・ソナタ演奏会 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ [第5番 ヘ長調Op.24「春」/ 第7番 ハ長調Op.32-2「アレキサンダー」/ 第9番 イ長調Op.47「クロイツェル」 |
海野義雄(Vn) 渡邉康雄(P) |
| 中野稔:ヴァイオリンとピアノのための作品 Vol.1 ロンド/即興曲(独奏ピアノ)(亡き少女のために)/ロマンス第1番/ 幻想曲(無伴奏ヴァイオリンのための)/バイア・デ・ロス・アンヘレスへの祈り 大谷康子(Vn) 榎本潤(P) | ||
| 「音楽をこよなく愛する作曲家・中野稔が25年の間に書き留めてきたクラシック作品を発表できることになりました。一人の無名の作曲家の作品をCD化するには、それなりの理由がなければ実現は叶わなかったでしょう。きっかけは、10年前、ヴァイオリニスト・大谷康子氏との出会いでした。運命的とも言える出会い以来、大谷さんは、ピアニスト・榎本潤氏とともに中野稔の曲を演奏し続け、そのことは中野稔が作曲をする上で何よりの励ましとなり、今回、ついに二人の演奏によるCD化実現にいたりました。中野稔の作品には、聴く者の気持ちを優しく、楽しくさせてくれる不思議な魅力があり、つい足でリズムをとりたくなるような躍動感、生命力あふれる力強さに満ち溢れています。また、このCDには、中野稔にとっての代表作である『バイア・デ・ロス・アンヘレスへの祈り』が収録されています。当時、京都大学の助教授だった弟・中野繁さんがメキシコ、カリフォルニア湾沖において、37歳という若さで命を落とされました。その悲しみや鎮魂の重いを曲に込め、亡き弟と研究者達に捧げたこの曲は、魂の旋律であり、祈りでもあります。一人でも多くの方が中野稔の世界に触れ、末永く皆様に愛される音楽になれば幸いです。」(ディレクター関谷道雄) 中野稔(作曲):岐阜県出身。昭和36(1961)年生まれ。9歳の時、筋ジストロフィーと診断され長良医療センターで療養生活を始める。15歳の時、ワーグナー「タンホイザー行進曲」を聴き、感激して以来クラシックに興味を持つ。ヴァイオリニストで作曲家パガニーニに大きな影響を受け、18歳のとき処女作「ロンド」を作曲する。病院で療養生活をする中、サンライズというバンドを結成し、作詞・作曲・編曲・ヴォーカルを担当してコンサート活動を続けてきた。自身の音楽の原点に返り、最近ではピアノやヴァイオリンの曲を手掛けている。2002年4月に「中野稔オリジナルクラシックのファーストアルバムを発表。ヴァイオリニスト 大谷康子氏との親交の中、2003年3月に演奏会を主催する。H・H・M・Sのプロデューサーとして、リサイタル、作曲、編曲、CD制作まで幅広く音楽活動をしている。 | ||
| MTWD-99024 レーベル品切 再生産未定 |
ジャン・シベリウス(1865-1957):ヴァイオリンとピアノのための作品集 Vol.1 5つの小品Op.81 〔マズルカ/ロンディーノ/ワルツ/オバド/メヌエット〕/ 5つの田園舞曲~ Largamente assai-Vivace Op.106 No.1 / 4つの小品Op.115 〔荒地にて/バラード/ユモレスク/鐘〕/ 3つの小品Op.116 〔舞踏の情景/特徴的な舞曲/ロマンティックなロンド〕 谷本潤(Vn) 野本哲雄(P) | |
| MTWD-99025 レーベル品切 再生産未定 |
伝説の天才、渡辺茂夫 Vol.1 マンフレート・グルリット(1865-1957): ヴァイオリン協奏曲 へ長調 |
渡辺茂夫(Vn) マンフレート・グルリット指揮 東京po. |
| 録音:1955年2月11日、日比谷公会堂、モノラル。世界初演時ライヴ。おそらく初出音源。 | ||
| MTWD-99026 レーベル品切 再生産未定 |
伝説の天才、渡辺茂夫 Vol.2~作曲編 渡辺茂夫(1941-1999): ヴァイオリン・ソナタ第1番/ ヴァイオリン・ソナタ第2番/ ヴァイオリン小品「思い出」 |
木野雅之(Vn) 吉山輝(P) |
| MTWD-99027 レーベル品切 再生産未定 |
伊福部昭:ギター・トランスクリプションズ 伊福部昭(1914-2006年)作曲・編曲・監修: 交響譚詩(1943/2001、編曲:哘崎孝宏)(*) サンタ・マリア(1978)/ギターのためのトッカータ(1970) 箜篌歌(1969) ファンタジア(幻哥)(1980/93、編曲:哘崎孝宏) サンタ・マリア(チェンバロ・ギターによる演奏) |
哘崎孝宏(G) 大宮洋美(G;*) |
| MTWD-99028 レーベル品切 再生産未定 |
伊福部昭: ヴァイオリン協奏曲(ピアノ・リダクション) ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲 (ヴァイオリン協奏曲第1番)(1948/1971)/ ヴァイオリン協奏曲第2番(1978) |
佐藤久成(Vn) 岡田将(P) |
| レスピーギ(1879-1936): ドリア旋法の弦楽四重奏曲(1924) 夕暮れ(1914)~メゾ・ソプラノと弦楽四重奏のための(*) 弦楽八重奏曲(1900)(#) |
ルガーノ・カルテット [タマス・マイヨル(Vn) 木野雅之(Vn) エンリコ・バルボーニ(Va) 山下泰資(Vc)] ルイザ・カステッラーニ(Ms;*) ミラノ・ドリコ・カルテット(#) | |
| 録音:2006年1月7日-9日、ルガーノ。 ルガーノ・カルテット:1987年、若手気鋭のメンバーが4名集まり、スイスで結成される。ヴァイオリンにはスイス・イタリアーナo.のコンサート・マスター、タマス・マイヨルと日本フィル・ソロ・コンサートマスターの木野雅之。チェロにはスイス在住、スイス・イタリアーナo.首席チェロ奏者、山下泰資。ヴィオラには2001年からサンタ・チェチリアo.首席ヴィオラ奏者のエンリコ・バルボーニが加わり、ヨーロッパで活躍する実力派演奏家で構成される。アスコーナ、ミラノ、フランクフルトなどヨーロッパ各地での演奏会や放送出演などの活動を続けている。ソプラノのカリン・オットとのCD録音他、VOEGELINの弦楽四重奏曲のCDがスイスJECKLIN社よりリリースされている。また、日本でリリースされたCDも好評を博している。日本でも東京サントリーホールをはじめ、各地で演奏会を開き、そのヴィヴィッドな演奏は多くのファンを惹き付けている。また、コンサートの模様はNHK-FM.クラシックアワーでも放送され、好評を博した。1993年及び1996年に開催された「ストラディヴァリウス・サミット・コンサート」にも出演し、ストラディヴァリウスによる素晴らしい音色を響かせた。ルガーノ・カルテットは各自の高い演奏水準をもとにして、それぞれの演奏活動の日程調整を行い、集中的なトレーニングを続け、完成度の高い演奏を行っている。 | ||
| ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ(遺作)(*) ショーソン:ヴァイオリン、 ピアノと弦楽四重奏のための 協奏曲 ニ長調 Op.21b(#) マスネ/福田直樹編: タイスの瞑想曲(六重奏版)(+) |
小森谷巧(Vn) 小森谷泉(P) ルガーノ・カルテット(#/+) [木野雅之(Vn1) タマス・マイヨル(Vn2) エンリコ・ バルボーニ(Va) 山下泰資(Vc)] | |
| 録音:2006年7月18日、紀尾井ホール、ライヴ。 香り立つ気品と濃密で高雅な響き、室内楽の醍醐味(音楽評論家 真嶋雄大) | ||
| 滝澤三枝子、ピアノ・アルバムI 伊福部昭:ピアノ組曲[盆踊/七夕/演伶/佞武多] 清瀬保二:第二ピアノ曲集~ [アンダンティーノ/子守歌/ブルレスケ/秘唱] 石井真木:彼方へ Op.41 ラヴェル:水の戯れ ファリャ:4つのスペイン風小品~「アンダルーサ」 グラナドス: 12のスペイン舞曲~「アンダルーサ」 誌的なワルツ/演奏会用アレグロ |
滝澤三枝子(P) | |
| 録音:1991年9月3日、成増アクトホール。 徳間レーベルで発売されていた幻の名盤、滝澤三枝子 ピアノ・アルバムI&II、待望の復活! 「深い共感と見事な技巧に裏打ちされた滝澤ピアニズム。」(西耕一) | ||
| 滝澤三枝子、ピアノ・アルバムII~ 情熱のファンダンゴ アルベニス:スペイン組曲~「グラナダ」Op.47-1 グラナドス: 12のスペイン舞曲~「オリエンタル」Op.37-2 ゴイェスカス~ [嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす ともしびのファンダンゴ] ドビュッシー:ピアノのために (プレリュード、サラバンド、トッカータ) 喜びの島 田中利光:童愁第1集「寺町6番地」 [洋燈/東京見物/坊さんの行列/ タドン!バンザイ!/ホライモコ/セレナーデ] |
滝澤三枝子(P) | |
| 録音:1995年9月、成増アクトホール。 | ||
| 野尻多佳子ピアノ・リサイタル:「3人の物語」 シューマン:アラベスクOp.18 リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調S.178,R.21 ショパン: ピアノ・ソナタ第2番 変ロ長調Op.35「葬送行進曲付」 リスト:コンソレーション(慰め)第3番 変ニ長調S.172-3 |
野尻多佳子(P) | |
| 録音:2007年5月15日-18日、田園ホール・エローラ。時空を超えて、現代の空間、現代の技術、現代の情感の中に、19世紀ロマン派の代表作が描かれる。 「・・・ピアノの調整にあたっては、二つのコンセプトを柱に仕上げを進めました。一つ目は88鍵のそれぞれの音の音色の倍音の配合バランスを整えて均質で整った音色にすること、二つ目は和音を構成する基になっている基音と低次の倍音の発音を充実させ、その関係が音の強弱長短にかかわらず保たれるようにすることです。・・・・今回の収録では野尻さんと何度も話し合いながら、敢えて曲によってその折衷ポイントを変えてみることにしました。シューマンのアラベスク、リストのコンソレーションは最初のコンセプトに、ショパンとりストのそれぞれのソナタでは2番目のコンセプトに傾斜させてあります。・・・・これらの曲の中で、そしてすばらしい演奏の中で、このハイブリット構造がどのように感じられるでしょうか・・・」(倉田尚彦[松尾楽器商会];ライナー・ノートより) 野尻多佳子(P):東京生まれ。在学中より、オーケストラとの共演、室内楽、ソロ等の活動を始めソロリサイタルや、音楽祭に出演。卒業後、しばしば渡欧し、著名な演奏家の指導を受ける。現在、ソロや室内楽で活躍。内外の演奏家との共演も多い。2000年より毎年銀座王子ホール、東京文化会館小ホールにて定期的リサイタルを行うほか、東京オペラシティタケミツメモリアホールや紀尾井ホール、東京文化会館大ホールなどにもしばしば出演。またドイツ、スイス、オーストリーなどでも演奏している。今回のアルバムではプログラミングから解説までこなしている。 | ||
| MTWD-99035 レーベル品切 再生産未定 |
日本のギター作品第1集 | 哘崎考宏(G) |
| ベラルティ・トリオ マルコム・アーノルド(1921-2006): ピアノ三重奏曲 ニ短調Op.54 三木稔:ピアノ三重奏曲 Op.96 フランク・ブリッジ: ピアノ三重奏曲第1番 ハ調「ファンタジー」 |
ベラルティ・トリオ [印田千裕(Vn) パヴェル・パナシウク(Vc) アグネシュカ・ パナシウク(P)] | |
| 録音:2008年2月26日、笠懸野文化ホール、群馬。 イギリス近代の名作ピアノ・トリオと三木稔の作品を新進のピアノ三重奏団「ベラルティ・トリオ」が演奏したアルバム。平明でウィットに富んだリズムとメロディ、常に斬新な作品を生み出し続けたアーノルドのピアノ・トリオは各楽器の普遍的な性格的役割を放棄し、簡潔ながらも驚きと迫力に満ちた魅力に溢れたもの。日本だけでなく海外でも高い評価を受けている三木稔の作品は全4楽章で約22分の大作。またブリテンの師としても知られるブリッジの作品は、1907年の室内楽作曲コンクールで第1位を獲得シタモノデ、ソナタ主題提示部と再現部の間にアンダンテ、スケルツォを挟んだ単一楽章の作品。 ベラルティ・トリオ:ベラルティ・トリオは2004年、ロンドンにて印田千裕(Vn)、パヴェル・パナシウク(Vc)、アグネシュカ・パナシウク(P)により、結成。王立音楽院、トリニティ音楽院在学中に出会ったメンバーは直ちに互いの音楽性にバックグラウンドを越えた共通の価値観を見出し、レパートリーを広げると共にイギリスを始めヨーロッパ各国で演奏活動を行なっている。 印田千尋(Vn):3歳よりスズキ・メソードでヴァイオリンを始める。東京藝術大学付属音楽高校を経て、同大学卒業。野村国際文化財団の助成を受けて英国王立音楽院に留学し、最高位のDiploma of the Royal Academy of Musicを得て卒業。マルシュナー国際コンクール第3位、江藤俊哉ヴァイオリン・コンクール第1位。‘05年同コンクール入賞記念演奏会で日本po.とブラームス:ヴァイオリン協奏曲を共演する他、ドイツにて作曲者本人指揮によるマルシュナー:ヴァイオリン協奏曲、アメリカにて メンデルスゾーン::ヴァイオリン協奏曲を演奏するなどソリストとして、また室内楽、オーケストラ奏者としても幅広く演奏活動を行っている。これまで吉川朝子、澤和樹、ヴォルフガング・マルシュナー、ジョルジー・パウクに師事。 | ||
| MTWD-99037 レーベル品切 再生産未定 |
ウジェーヌ・イザイ(1858-1931): 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(全6曲)/ エチュード(世界初録音) |
レイ・イワズミ(岩住励)(Vn) |
| 日本女性作曲家の歩み~ヴァイオリン作品 幸田 延(明治3年-昭和21年): ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ短調(明治30年)/ ヴァイオリン・ソナタ第1番 変ホ長調(明治28年) 松島 彝(明治23年-昭和60年): プレリュード(大正13年)/ ファンタジー(大正12年) 外山 道子(大正2年~平成18年): 日本民謡による組曲(昭和28年) [子守歌/追分/籾引歌] 吉田 隆子(明治43年-昭和31年): お百度詣(昭和28年) |
印田千裕(Vn) 堀江真理子(P) | |
| 録音:2008年9月4日、5日、神奈川県二宮町生涯学習センター・ラディアンホール。
『日本の洋楽黎明期における女性作曲家の作品のアンソロジーという明確な視座に立ち、優れた二人の女性演奏家が説得力に満ちた「音楽」へと昇華させた。』池辺晋一郎(作曲家)~ライナー・ノートより 『日本では音楽に携わる人口は圧倒的に女性優位。明治・大正期も女性の活躍は際立ち、幸田延・幸姉妹、三浦環、久野ひさを始め、多くの演奏家や教育者が名を遺した。しかし、これとは対照的に女性作曲家の名は見当たらない。日本人として初めて器楽曲を作曲した幸田延や、国際作曲コンクールで入賞を果した外山道子も含めて、当時の女性作曲家による作品が演奏される機会は殆どない。このCDに収録された4人の女性作曲家による作品は全て初録音。その作品はどれも個性的で、何事にもとらわれない音楽に対する純粋なメッセージを伝えてくれる。と同時に、日本の作曲界の縮図としての一面も垣間見ることが出来る。』辻 浩美(音楽学)~ライナー・ノートより #2014年8月現在、レーベル品切れ&再生産時期不明の可能性があります。 | ||
|
フェリクス・ヴァインガルトナー(1863-1942): ピアノ六重奏曲 Op.33 ヨハン・シュトラウス II: ポルカ「狩」/ポルカ「雷鳴と電光」 ・ボーナス・トラック:リハーサルより |
セクステット・ウィーン (ウィーン・フィル団員) [シュケルツェン・ドリ(第1Vn) マルティン・クリメク(第2Vn) ゲルハルト・マルシュナー(Va) ロベルト・ナジ(Vc) ミラン・サガート(Cb) ヒロコ・サガート(P)] | |
| 録音:2008年11月29日、津リージョン・プラザお城ホール、ライヴ。 ウィーン・フィルととても関係の深い指揮者・作曲家、ヴァインガルトナーが1906年に作曲したピアノ六重奏曲を、現代のウィーン・フィル団員よって録音。この曲は、後期ロマン派の流れの中でブラームスとは少し遠いかと感じさせるが、レーガーやラフマニノフに近いニュアンスを持つ知られざる名曲。ヴァインガルトナーは1937年(昭和12年)新so.(現NHKso.)を指揮するために来日したこともある。本CDは2009年の文化庁芸術祭参加作品に選ばれた。 | ||
| 藤川真弓~ヴァイオリン・リサイタル 2009 コレルリ:ヴァイオリン・ソナタ Op.5-10 ラモー(ハイフェッツ編):リゴードン マルシック:スケルツァンド ラヴェル:フォーレの名による子守唄 バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番 Sz.75 |
藤川真弓(Vn) オリヴァー・マークソン(P) | |
| 録音:2009年1月21日、津田ホール、ライヴ。このCDはライヴ・レコーディングのため、会場のノイズ等は予めご了承頂きたい。 1970年のヴュータン・コンクールでの優勝、また同年のチャイコフスキー・コンクールで2位を獲得して以来、国内外で賞賛され続けてきたイギリス在住のヴァイオリニスト藤川真弓。この録音は近年円熟の境地にある藤川の最新録音で、同レーベルからは2002年のリサイタル盤(MTWD-99017/8)以来の発売。2009年1月に東京の津田ホールにて催されたコンサートのライヴで、日本デビューとなる息子のオリヴァー・マークソンとの共演で話題となり、各誌で絶賛された。マークソンはロンドン生まれ。王立音楽院を卒業後、すぐに独奏者・室内楽奏者としての道を歩み始める。現在はマンハッタン音楽院・修士課程で学びつつ演奏活動を行う期待の若手ピアニスト。 | ||
| スペイン・ピアノ名曲集~ピアノ・アルバム III タレガ/滝澤三枝子編:アルハンブラの想い出 アルベニス:「スペイン」~タンゴOp.165-2/ 「スペインの歌」Op.232より [コルドバ/前奏曲(アストゥリアス)]/ 「イベリア」~回想(エヴォカシオン) グラナドス:「ゴイェスカス」~嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす モンポウ:歌と踊り第1番/歌と踊り第2番 アルベニス: 「旅の想い出」~入り江のざわめき(マラゲニャ)Op.71-6 ファリャ:「4つのスペイン風小品」~アンダルーサ/ 「恋は魔術師」~火祭りの踊り レクオーナ:「アンダルシア組曲」~マラゲニャ グラナドス:「12のスペイン舞曲」~アンダルーサOp.37-5 アルベニス:「スペイン組曲」~グラナダOp.47-1 ポンセ:大切な命 |
滝澤三枝子(P) | |
| 録音:1997年、1998年、和光市、神奈川、大阪、名古屋、メキシコ・シティ。『滝澤のピアノにスペインの風薫る。世界で評価された演奏が此処にある。』(西耕一) | ||
| 日本弦楽三重奏曲の世界~ 團伊玖磨・下總晥一・諸井三郎 團伊玖磨(大正13年-平成13年): 弦楽三重奏曲 イ短調(1944) 下總晥一(明治31年-昭和37年):ヴァイオリン、 ヴィオラ、チェロのための主題と変奏(1933) 諸井三郎(明治36年ー昭和52年): 弦楽三重奏曲 ニ長調Op.19 |
菖蒲弦楽三重奏団 [浜野孝史(Vn) 伴野剛(Va) 江口心一(Vc)] | |
| 録音:2009年5月4日、5日、神奈川県生涯学習センター、ラディアン・ホール。 『團伊玖磨(1924-2001)の弦楽三重奏曲イ短調は、そのまま詩をつけて歌に出来そうな清妙たるメロディの第1楽章、寮歌の如き質実剛健たる主題が耳に残る第2楽章を持つ。東京音楽学校に在学し、下總晥一に師事していたころの作品。 下總晥一(1898-1962)は1932年から1934年までベルリン・ホッホシューレでパウル・ヒンデミットに学んだ。「主題と変奏」は1933のドイツ留学時代の作品である。主題と10の変奏からなり、第7変奏はカノンとなっている。下總は後にドイツ留学時代を振り返り「欧米人の音楽に対抗して私はいつも日本の民謡風の旋律を主題としたものを作って持っていった」と書いている。 諸井三郎(1903-1977)は東京大学美学科在学中から自作を発表していたが、独学による限界を感じて1932年から1934年までベルリン・ホッホシューレでレオ・シュラッテンホルツに作曲を基礎から学んだ。留学後の作品群は、交響曲、協奏曲、ソナタ、弦楽作品など、旋律や律動に関わらず日本的な感性をドイツで学んだ構造美へ融合させており、諸井の創作上でも頂点とされている。「弦楽三重奏曲ニ長調Op.19」は1940年1月15日から4月13日に作曲された。皇紀2600年の記念音楽会で日本音楽界に多くの重要作が生まれた年である。祝祭ムードと戦争の影、時代の空気は諸井へも少なからず影響を与えているかもしれない。非常にテンション高く、息の長い音楽に思わず引き込まれる。』(西 耕一/ライナー・ノートより抜粋) | ||
| クリスティーヌ・ワレフスカの芸術 ドビュッシー:チェロ・ソナタ(*) ボロニーニ:エコー・セレナーデ(*) ラヴェル:ハバネラ形式の小品(*) ウェーバー:アダージョとロンド(*) ショパン:ノクターン第20番(*) ボロニーニ:ガウチョ・セレナーデ(*) ショパン:序奏と華麗なるポロネーゼ(*) ・ボーナス・トラック ピアソラ:アディオス・ノニーノ(#) |
クリスティーヌ・ ワレフスカ(Vc) ブルース・ガストン(P;*) アントニオ・アグリ(Vn;#) マニュエル・レゴ(P;#) | |
| 録音:1967年、カリフォルニア(*)。原盤:OWL Record ORLP-14 他。おそらく全曲初CD化。 一時は PHILIPS へインバル、ギブソン、ワールト、レーデル指揮の元、ドヴォルザークやシューマンの協奏曲など大曲をLP6枚分録音しつつも、いつの間にか消息を聞かなくなっていたワレフスカ。2010年に36年ぶりの来日が実現し、それに合わせての発売。メインのプログラムは、アメリカのマイナー・レーベルから発売されていた、彼女20際前後の演奏音源らしい。 クリスティーヌ・ワレフスカ(Vc):ロサンゼルス生まれ、父からチェロの手ほどきを受け、13歳でピアディゴルスキーに師事し、アメリカ楽壇にデビュー。16歳でフランスへ留学し、パリ音楽院でモーリス・マレシャルに師事。アメリカ人発、チェロと室内楽を1等で卒業後、ヨーロッパ中で演奏家活動を行う。 レコーディングでは、21歳の時にエリアフ・インバルの指揮でシューマンの協奏曲、ブロッホの「シェロモ」とブルッフの「コル・ニドライ」をフィリップス・レーベルからリリース。その後は同レーベルの専属アーティストとなり、ドヴォルザーク、サン=サーンス、プロコフィエフ、ハチャトゥリアン、ヴィヴァルディ、ハイドンといった主要な協奏曲作品の録音を行う。 彼女はまた、ハチャトゥリアンやグローフェなど多くの作曲家から作品を献呈されている。特に、史上最強のチェリストと謳われたエニオ・ボロニーニは、彼女を自分の娘のように可愛がり、「お前だけが弾くように」と生前、その全楽譜をワレフスカに渡している。日本では1974年に演奏旅行を行っている。2010年5月、36年振りの2度目の来日。 | ||
| MTWD-99045 レーベル品切 再生産未定 |
日本楽派Ⅸ~日本のピアノ・ソナタ選~小松耕輔・乾 春男・大澤壽人
入川 舜(P) | |
| 曼珠沙華~山田耕筰(明治19年-昭和40年): ヴァイオリンとピアノのための作品集 曼珠沙華(*)/キング・カール・マーチ/キスメット/ 陽気な鍛冶屋/森の鍛冶屋/トルコの巡邏兵/ 六段の調べ/麗しき天然/母の子守歌/来るか来るか/ アレグレット・ブリランテ(*)/負い目(*)/ルナに(*)/ ロマンス(橘川 琢編)(*)/まきば〔朝/昼/夕〕(*) |
印田千裕(Vn) 澤田まゆみ(P) | |
| 録音:2010年11月16日、二宮町生涯学習センター「ラディアンホール」。(*)はオリジナル作品、無印は編曲作品。『(前略)世間一般では、山田を「日本のシューベルト」などと呼んでいる。歌曲王ということだ。(中略)オーケストラ曲にも室内楽曲にも交響詩にもピアノ曲にもヴァイオリン曲にも、すぐれた仕事が多いのに、あまりに聴かれていない。歌の作曲家がそんなものを作っても様にならないに違いない、いや、そもそもそんなものを作っているはずがないと、勝手に決め込んでいる音楽ファンのなんと多いことか。一度、定評ができてしまうと怖い。なかなか改まらない。当盤は、そうした山田の定評を是正してくれるのに大いに貢献するだろう。若き日の山田の器楽への情熱、その作品の魅力を、思い知らせてくれるだろう。日本のヴァイオリニストたちが、これらを当たり前に弾くような時代が早く来ますように。(片山杜秀/ライナーノートより抜粋) | ||
| メトネル(1880-1951): ヴァイオリン・ソナタ第3番 ホ短調 Op.57「叙事詩的」/ 3つの夜想曲 Op.16~第3番 グレチャニノフ(1864-1956):瞑想曲 Op.14 |
谷本潤(Vn) ウラディーミル・ ブードニコフ(P) | |
| 録音:2010年11月24日-25日、笠懸野文化ホール PAL。『優れたヴァイオリニスト谷本潤とピアニスト・ブードニコフのメトネル作品中、宝物的価値を持つヴァイオリン・ソナタ第3番への取り組みに注目している。』(アレクサンドル・ボンドリアンスキー〔モスクワ・トリオピアノ奏者・人民芸術家〕) | ||
| MTWD-99048 レーベル品切 再生産未定 |
シャコンヌ~藤川真弓ヴァイオリン・リサイタル ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ ハ短調 Op.120 No.1(原曲:クラリネット・ソナタ) バッハ:無伴奏パルティータ第2番 BWV.1004~シャコンヌ / ショーソン:詩曲 バルトーク/セーケイ編曲:ルーマニア民族舞曲 / エルガー:ヴィレライ/気まぐれな女 藤川真弓(Vn) オリヴァー・マークソン(P) | |
| MTWD-99049 レーベル品切 再生産未定 |
日本弦楽三重奏曲の世界 II ~ 清瀬保二・入野義朗・呉泰次郎 |
菖蒲弦楽三重奏団 |
| 「和」チェロ第2集~無伴奏チェロ作品集 稲本響(昭和52-):船長(2004) / 田中利光(昭和5-):独奏チェロのための「八甲田山」 徳永秀則(大正14-平成10):チェロのための2つの小品 安藤久義(昭和13-):無伴奏チェロのための「モノローグ」 尾高惇忠(昭和19-):独奏チェロのための「瞑想」 清瀬保二(明治33-昭和56):無伴奏チェロのための二つの楽章 ・ボーナス・トラック カタルーニャ民謡/カザルス編曲:鳥の歌 江口心一(Vc) | ||
| 録音:2012年5月30日-31日、ラディアン・ホール、二宮町生涯学習センター。待望の「和」チェロ第2弾。今回は当レーベルではお馴染の菖蒲弦楽三重奏団のチェリストでもある江口心一が奏者を務める。現代日本の古典ともいえる清瀬保二から昭和50年代生まれの稲本響まで多彩な無伴奏チェロ作品を収録している。 江口心一 [Shinichi EGUCHI](Vc):8歳よりチェロを始める。1991年3月に桐朋女子高等学校音楽科(共学)を卒業。1991年8月にベルギーのブリュッセルに留学。1992年、フランスのパリ国立高等音楽院に首席で入学。1997年、同校で一等賞(プルミエ・プリ)を獲得。ピアニスト兼作曲家の稲本響との共演、稲本が音楽監督を務める映画、「長い散歩」、「イキガミ」、「スープオペラ」、「星守る犬」の中で流れるチェロを担当。そのほかNHK連続ドラマ「てっぱん」のチェロも担当している。2000年より東京都so.チェリスト。同時に室内楽奏者としても活躍中。2010年菖蒲弦楽三重奏団を結成、「日本弦楽三重奏曲の世界」1集・2集を発売。その他「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲集」「ジャパニーズチルドレンズソング・ヴァイオリン&チェロ」「20世紀の無伴奏チェロ作品」をリリース。これまでに佐藤満、松波恵子、ジルベール・ザンロンギ、ジャン・マリ・ギャマール、パトリック・ギャバール、マーク・ディディエ・ティローの各氏に師事。 | ||
| アクロン:ヴァイオリン・ソナタ第2番/他 ジョセフ・アクロン(1886-1943):プレリュード Op.13 スクリャービン:エチュード Op.2 No.1 / ニコライ・ソコロフ(1850-1922):エレジー Op.17 ジョセフ・アクロン:ヘブライのメロディー Op.33 /ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op.45 (*) 谷本潤(Vn) ウラディーミル・ブードニコフ(P) | ||
| 録音:2013年5月8日、9日、笠懸野文化ホール PAL 。『世界初録音ソナタを含む』と記載されている〔注:おそらく(*) 〕。『ジョセフ・アクロン(1886-1943)はリトアニア(当時ロシア領)のユダヤ人家庭に生まれ、幼少より音楽家の父親からヴァイオリンを習った。家族がワルシャワに移住した後、1899年より1904年の間ペテルブルク音楽院でレオポルド・アウアーにヴァイオリンを、リャードフに作曲法を学んだ。1911年以降はペテルブルグにて「ユダヤ民族音楽協会」に参加。1925年アメリカに亡命。ニューヨークで演奏活動と作曲活動を行い、当時ウィーンより亡命していたシェーンベルグからも高い評価を受けた。彼の作品はドイツ・ロマン派、フランスの近代印象主義、伝統的ユダヤ音楽、更にロシア象徴主義の影響を受けており、その作風を一言で表すのは困難である。当CDに収録した3つの彼の作品は、全てアメリカ亡命以前の作品で、同時代のロシアの作曲家スクリャービンの影響が強い。しかし「ヘブライのメロディー」(1911年作)は純粋にユダヤ民謡がモチーフで、ハイフェッツ、エルマンらが録音していることから有名な作品である。ヴァイオリン・ソナタ第2番は全4楽章からなる大作で1918年に作曲された。ロシア革命が起こり、その後ユダヤ人への差別が更に強まった時期に当たるゆえ、不安と緊張感に満ちた作品である。同時に当時の様々な音楽語法を取り入れた向日性の感じられる作品である。』(谷本潤/ライナー・ノートより抜粋) | ||
| MTWD-99053 レーベル品切 再生産未定 |
日本のピアノ変奏曲選~伊澤修二から大中恩まで
秦はるひ(P) | |
| MTWD-99054/55 (2CD) レーベル品切 再生産未定 |
澤田柳吉の世界~作品篇・演奏篇 | |
| 夢の世界/子供の領分 安部幸明(1911-2006):やさしいこどものピアノ曲集「夢の世界」(*) 〔まりつき/元気な子犬/じゃれる子猫/仲間はずれの小鳩/汽車ポッポ/音階マーチ/凧あげ/さあ、歩こうよ/ きらめく星空/古びた人形/ブランコ/あやつり人形/黒アリと赤アリのけんか/ボートあそび/おち葉は舞う/ 白鳥さん/きれいな夕焼/まねが上手/雪よふれふれ/おわかれ/人形のダンスパーティー/カッコーが鳴いている〕 山田耕筰(1886-1965):夢の桃太郎〔夢路/流れの桃/誕生の喜び/森のたわむれ/鬼が島/凱旋〕 ドビュッシー(1862-1918):子供の領分〔グラドゥス・アド・パルナッスム博士/象の子守歌/ 人形へのセレナード/雪は踊っている/小さな羊飼い/ゴリウォーグのケークウォーク〕 澤田まゆみ(P) 永井純子(朗読;*) | ||
| 録音:2014年1月23日、海老名市文化会館。(*)は世界初録音。安部幸明「夢の世界」との出会い『2013年10月28日、安部幸明作曲のピアノ曲の楽譜をご紹介いただいたその瞬間から、このCDは既に生まれたのも同然なほど私をその演奏に向かわせたのでした。「夢の世界」のシンプルな書法の中にある、明快で豊かなファンタジー。各曲に添えられた分を永井(久林)純子さんに朗読いただき。とても素敵なCDとなりました。約10年前から弾いていた山田耕筰の「夢の桃太郎」と私のライフワークでもあるドビュッシーの「子供の領分」を組み合わせられたこと、そして日本を代表するきり絵作家である関口コオさんの作品をジャケットに私用させていただけたことも、偶然というより当然そうなったかのようなご縁とタイミングでした。子どもたちがCDをききながら、あるいはお母さんや大人たちが何気なくかけて楽しめるようなものとなったら・・・・・・(後略)』(澤田まゆみ/ライナー・ノートより) | ||
| 日本のクラリネット五重奏曲第1集~三木鶏郎のクラシック音楽 三木鶏郎(1914-1994〔大正3年-平成6年〕): クラリネット五重奏曲(1943/1990) (*) / 二本のクラリネットのためのソナチネ(1939) (#) / 人形劇のための音楽「桃ものがたり」から(1943) (+) 伊藤寛隆(Cl/二重録音;#) 印田千裕SQ (*/+) [印田千裕、竹内弦(Vn) 横畠俊介(Vn) 印田陽介(Vc)] | ||
| 録音:2014年4月28日、武蔵村山市民会館。(#)を除き世界初録音。 『日本のクラリネット五重奏曲」シリーズ第1集は、2014年に生誕100年を迎えた作曲家 三木鶏郎(1914-1994)の作品を収録した。彼の作品は、冗談音楽やそこから生まれた「田舎のバス」「僕は特急の機関士で」「毒消しゃいらんかね」などの歌や、数々のコマーシャルソング(日本初のCMソング「僕はアマチュアカメラマン(小西六写真工業)」、「明るいナショナル」「キリンレモン」etc)が多くの人に親しまれているが、クラシックの作品は、数曲の歌曲がSP盤の復刻盤の形で紹介されるにとどまっていた。三木鶏郎が没した1994年、黛敏郎司会によるテレビ朝日の長寿番組「題名のない音楽会」では12月11日に追悼番組「三木鶏郎を悼む」を放送した。そこではコマーシャルソング、冗談音楽がメドレーで多数演奏されたが、「ほとんど唯一のクラシック作品」として「クラリネット五重奏曲」が初めて紹介された。独奏クラリネットは藤家虹二で、弦楽四重奏の各パートを2名ずつに増員した8名の東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団メンバーにより、第1楽章アレグロの冒頭から約2分15秒、全343小節中62小節までが放映された。番組収録時には、もう少々先まで演奏されたようであるが、原曲どおりの編成による4楽章の全曲演奏は、このCDが初演となる。CD発売は三木鶏郎の生誕100年となる2014年を目指していたが、クラリネット五重奏曲の収録後に、同じクラリネットを用いたソナチネを追加することとなり、発売は少し遅れることとなった。しかし両曲をカップリングできたことで、さらに意義深いアルバムになったと思う。判読しがたい箇所のある手稿譜を読み取り、多重録音に取り組んでいただいた伊藤寛隆氏(日本フィル首席)、貴重なお時間をいただき興味深い話をたくさんお聞かせいただいた永六輔氏、櫻井順氏(永氏と櫻井氏の対談はブックレットに掲載)には厚く御礼申し上げたい。』(プロデューサー・ノートより/抜粋) | ||
| 紺野陽吉の音楽~紺野陽吉(大正2年-昭和20年): 弦楽二重奏曲(*) /木管三重奏曲(#) /弦楽三重奏曲(+) 菖蒲弦楽三重奏団[浜野孝史(Vn;*/+) 伴野剛(Va;+) 江口心一(Vc;*/+)] 山吹木管三重奏団(#)[押部朋子(Fl) 大成雅志(Cl) 安本久男(Fg)] | ||
| 録音:2014年4月28日、武蔵村山市民文化会館さくらホール。紺野陽吉(1913[大正2]年~1945[昭和20]年)は満州牡丹江で戦病死した不遇の作曲家。出征前 清瀬保二に楽譜を預け、その清瀬が所蔵していた楽譜が今回収録された3曲。このうち弦楽三重奏曲は草稿のままの状態で、第3楽章は未完に終わっている。このCDではまず未完のままのものを収録し、清瀬保二の二番弟子である安藤久義により補作された版も収録。紺野陽吉は山形県西置賜郡白鷹町生まれ。江戸末期から続く医者の家系の次男坊で、中学を卒業後医学のための学費でヴァイオリンを購入し上京したが、東京での音楽活動は詳らかではなく、判明しているのはセミプロのオーケストラや立教大学so.でヴァイオリンを弾いていたことくらい。そんな戦没作曲家、紺野陽吉の数少ない功績を戦後70年の2015年振り返ってみる好企画。 | ||
| 「和」チェロ Vol.3 ~ソナタ作品集 大澤壽人(明治39年-昭和28年/1906-1953):チェロとピアノのためのソナタ ト長調(1932) 宮澤健一(昭和4年-平成19年/1929-2007):初恋 助川敏弥(昭和5年-平成27年/1930-2015):子守唄(1941) 清瀬保二(明治33年-昭和56年/1900-1981):チェロ奏鳴曲(1960) *ボーナス・トラック J.C.バルトレット(1850-1929)/安部幸明(1911-2006)採譜・編曲:夢 山下泰資(Vc) 佐藤 彩(P) | ||
| 録音:2012年7月11日-12日、秩父ミューズパーク音楽堂。 「和」チェロ シリーズ: Vol.1「黛敏郎:文楽、三枝成彰、間宮芳生、木幡由美子」(MTWD-99010)、 Vol.2「無伴奏チェロ作品集」(MTWD-99050) 。 『モダニスト大澤の傑作CD化! 清瀬、助川、宮澤のメロディーに心躍る!』『戦前は欧米、戦後は日本で活躍した作曲家・指揮者、大澤壽人は再評価が急激に進んでいる。わずか47年の生涯(創作活動は実質23年)に作・編曲合わせて1000作品近くを遺した圧倒的な創作力は「天才」の名にふさわしい。殊に、ボストン・パリ留学期(1930-36年)の作品は今聴いても斬新で、豊かな発想力に満ち、当時の最先端の手法を取り入れた大胆な作風が際立っている。チェロとピアノのためのソナタは26歳の時の作品で、1932年9月ニューイングランド音楽院に入学直後10月に着手し11月には完成した。翌年にはボストンで著名な演奏家J.ブラウン(チェロ)とF.ティロットソン(ピアノ)によって初演。1931年の満州事変以来アメリカの対日感情が悪化する中で、熱気に包まれる成功だった。宮澤、助川の小品に続いて清瀬保二の大作チェロ・ソナタも収録。1960年のこの作品は時代の雰囲気を色濃く反映しており、第1楽章はいきなりしっかりした足取りのマーチではじまり、終楽章である第3楽章はこれまた速歩、アレグロで疾走する。間にはさまった第2楽章モルト・レントはそのためにいっそう魂に食い入る。ソリストとしても活躍する山下泰資はスイス国営スイス・イタリアーナ放送管弦楽団第一首席チェリストを務める名手。「和」チェロ・第1集に続いての登場です。』 | ||
| 竹久夢二の新小唄集&山田耕筰のセノオ楽譜選集 竹久夢二 作詞/妹尾幸陽 作曲/東朝子 編曲:セノオ新小唄楽譜 〔忘れしこころ/かえらぬひと/草の夢/やくそく/晩餐/きょう/やさしきもの/岸辺にたちて/ みちとせ/バルコン/越後獅子/残れるもの/カフェの卓/心やり/雪の夜/青柳/きぬぎぬ〕 山田耕筰 作曲:セノオ楽譜 〔なみだ(竹久夢二作詞)/風がひとり(川路柳虹作詞)/行く春(長田幹彦作詞)/ 日本の胡蝶(中内蝶二作詞)/花すみれの御歌(貞明皇后作詞)/鐘が鳴る(小林一郎作詞)/ 鍛わるる若人の歌(畑耕一作詞)/建国歌(北原白秋作詞)/カナカよいとこ(松島慶三作詞)〕 山田耕筰 作曲:セノオヤマダ楽譜 〔マルーシャの歌(小山内薫訳詞)/夢の歌(柳原白蓮作詞)/宵の春雨(吉丸一昌作詞)〕 東朝子(S) 塚田佳男(P) | ||
| 録音:2016年4月6日、群馬県笠懸野文化ホール PAL 。 大正および昭和初期に音楽界を一世風靡した楽譜集がある。そのシリーズの名前は「セノオ楽譜」。大正11年2月発行の雑誌『月間楽譜』広告に「楽譜と云へばセノオ楽譜と、歌にまで唱はれた」とある。竹久夢二作詞の「宵待草」、成田為三作曲の「浜辺の歌」、瀧廉太郎作曲・山田耕筰編曲の「荒城の月」など日本の名歌や、シューマン作曲の「流浪の民」、ヴェルディ作曲の歌劇リゴレット「風の中の羽根のように」など外国の名曲を1曲(まれに数曲)1冊で出す、いわゆるピース楽譜。発行所はセノオ音楽出版社、社主は妹尾幸陽(本名は幸次郎 明治24年~昭和36年/ 1891-1961)。体裁は拍子、楽譜(1ページから多いもので10数ページ)、別掲歌詞または意訳、解説、奥付から大体なっている。(中略)装幀の多くを竹久夢二(本名は茂次郎 明治17~昭和9年/ 1884-1934)が担当したことにより、今日でも大変人気があり、その表紙画を収録した本が出版されるほど。 | ||
| 黛敏郎(昭和4年~平成9年、1929-1997):ピアノ作品集 12の前奏曲(1945-46)(*) /天地創造(1965)(*) / バレエ「かぐや姫」~金の枝の踊り(1950)/ (ボーナストラック)オール・デウーヴル(1947)(#) 秦はるひ(P) 入川 奨(Perc;#) | ||
| 録音:2016年4月26日-27日、ラディアンホール、生涯学習センター、二宮町、神奈川県(#以外) /2016年12月26日、ファツィオリ・ショールーム(#)。(*/#)は世界初録音。 「12の前奏曲」の自筆楽譜の表紙には「Op.0 1~24」と記されている。作品番号を「零」としたのは本格的な作曲を開始する準備作品として位置付けていたためであろう。東京音楽学校に入学した頃に第1曲目が書かれたが、当時黛はまだ16歳の少年であった。当初は24の前奏曲として構想され調号の付かないハ長調とイ短調から始まり♯の数を増しながら長調と短調を並べてゆく形で書き進められたが13曲目以降は書かれていない。「天地創造」は1966年のジョン・ヒューストン(1906-1987)監督によるアメリカとイタリアの合作映画。原題は「聖書(The Bible)」であったが日本では「天地創造」の邦題で公開された。当初ストラヴィンスキーに音楽を依頼するはずだったが処々の問題により実現せず、「涅槃交響曲」のレコードを聴いた監督から黛が指名された。オリジナルは合唱を伴った管弦楽曲であるが、当CDは本人編作のピアノ版出版譜(1966)による演奏である。「オール・デウーヴル」はジャズの溌剌たる躍動感、生命力に溢れたヴァイタリティを、純音楽的に表現しようと試みたものである。第1楽章は短いイントロダクションとブーギー・ウーギー。第2楽章はルンバ。ちなみにこの「オール・デウーヴル」という言葉は今日では日本語化されて「オードブル」等と言われている。 | ||
| オレグ・クリサ~無伴奏ヴァイオリン作品 ジェミニアーニ(1687-1762):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 [1963年5月17日、リヴィウ・フィルハーモニー・コンサート・ホール、ウクライナ、ライヴ] ロカテッリ(1695-1764):カプリス第23番「ラビリンス(音楽の迷宮)」 ペトラッシ(1904-2003):影への讃歌(アルフレド・カセッラの思い出に) [1981年2月9日、モスクワ音楽院大ホール、ロシア、ライヴ] ホドキンソン(1934-):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ「 Branches 」(オレグ・クリサに捧ぐ) [1998年1月21日、キルバーン・ホール、ニューヨーク州ロチェスター、 US 、ライヴ] バルカウスカス(1931-):パルティータ[1994年3月、キャンベラ音楽学校コンサート・ホール、オーストラリア] シュニトケ(1934-1998):ア・パガニーニ[1982年12月12日、モスクワ放送スタジオ、ロシア] パガニーニ(1782-1840):24のカプリス より Nos.5-6, 17[1977年3月、メロディア・スタジオ、ロシア] オレグ・クリサ(Vn) | ||
| 録音:[内]。既出音源も有ると思われるが、詳細は記載されていない。 ウクライナ出身/アメリカ国籍のヴァイオリニストオレグ・クリサはソ連時代より長年にわたり、一流のソリスト・室内楽奏者・指導者として敬愛されている。ダヴィド・オイストラフの愛弟子であるクリサは、数々の国際コンクール上位入賞(ヴィエニャフスキ第2位[1962]、チャイコフスキー第3位[1966]、モントリオール第2位[1969])、そしてパガニーニ国際コンクール(1963)で完全なる覇者となった。20第の若さでキエフ音楽院弦楽器学科長に就任し、指導者としてのキャリアをスタートする。1973年ロシア国立グネーシン音楽院の同ポジション就任、その2年後にはヴァイオリン教授として出身校モスクワ音楽院で1988年まで教鞭を執ったが、D.オイストラフの生前は彼のアシスタント教授を務めた。現在イーストマン音楽院ヴァイオリン教授。2009年東京芸術大学客員教授。リヴィウ音楽アカデミー(ウクライナ)名誉教授、また日本弦楽器指導者連盟名誉会員。2016年ウクライナ国家芸術アカデミー(1996年創立された芸術分野最高名誉称号の1つ)の初となる外国人メンバーに選出された。オレグ・クリサはソロリサイタルを欧州、ユーラシア、北米、北アフリカ、アジア、オセアニアの主要なホールにて行い、ソリストとしてロジェストヴェンスキー、コンドラシン、キタエンコ、ラザレフ、フェドセーエフ、ドミトリエフ他多数の指揮者、世界各地の一流オーケストラやアンサンブルとの共演は数えきれない。殷富なソリストとしてのキャリアに加え、キエフ音楽院四重奏団(1970-73)、レオントヴィッチ四重奏団(1977-87)、ベートーヴェン弦楽四重奏団(1977-87)のリーダーも務めた。クリサはまた現代音楽の擁護者でもあり、著名な作曲家達(シュニトケ、デニーソフ、グバイドゥーリナ、ペンデレツキ、アルチョーモフ、ホドキンソン、シルヴェストロフ、他多数)がクリサのための作曲し献呈された多くの作品を初演した。 | ||
| MTWD-99065 レーベル品切 再生産未定 |
菅原明朗(明治30年-昭和63年/1897-1988):器楽作品集
澤田まゆみ(P) 印田千裕(Vn) 印田陽介(Vc) | |
| 日本弦楽三重奏曲の世界 III 紺野陽吉(1913-1945):弦楽三重奏曲(1942) (*) 塚原哲夫(1921-1978):弦楽三重奏曲(1943) 原博(1933-2002):弦楽三重奏曲「ディヴェルティメント」(1963) / 弦楽三重奏曲第2番(1997) 菖蒲弦楽三重奏団[浜野考史(Vn) 伴野 剛(Va) 江口心一(Vc)] | ||
| 録音:2014年4月28日、武蔵村山市民会館(*) /2018年8月10日、五反田市民ホール(*以外)。紺野陽吉(大正2年~昭和20年)は1942年出征前に面識もなかった清瀬保二を訪ね3曲の作品の楽譜を預けていった。満州で戦病死してしまった紺野陽吉の残された作品はこの3作品のみとなる。さらにこのアルバムに収録されている弦楽三重奏曲は未完で、第3楽章の未完部分は清瀬の弟子の安藤久義によって補作されたものもあるが、このアルバムに納められている演奏は未完のヴァージョン(完成版はMTWD99058「紺野陽吉の世界」に収録)。塚原哲夫(大正10年~昭和53年)は池内友次郎の薦めで1947年東京音楽学校(現東京藝術大学)に入学し、信時潔に師事。戦後日本で初めてシンフォニック・ジャズo. を結成した。その後アメリカでコープランドに作曲を、ラインスドルフに指揮法を学ぶ。1973年には今も続くジュニア・フィルハーモニックo. を結成し、指導にあたった。この作品は5分にも満たない小品だが、古典和声楽、対位法などを基にしながらも不協和音で終わるユニークな作品。原 博(昭和8年~平成14年)は生涯に2曲の弦楽三重奏曲を作曲した。第1番は1963年にニース、パリで作曲された。「ディヴェルティメント(喜遊曲)」の副題の由来は定かではないが、娯楽的な感じはまったくなく、音響的には当時のモダニズムの影響を感じさせる。第2番は晩年の作で純然たる ト長調で書かれている。明るい雰囲気のなかにも書法のうえでは求道的なまでの厳しさに貫かれている。 | ||
| MTWD-99067 発売中止 |
平尾貴四男~幻の室内楽作品集 | |
| 日本女性作曲家の歩み II ~室内楽作品 松島 彝(1890-1985):弦楽四重奏曲 変ホ長調(1924) 吉田隆子(1910-1956):2つのヴァイオリンのための「青年の歌」(1933) / 弦楽三重奏曲「ソナチネ」(1932) 渡 鏡子(1916-1974):ピアノ、ヴァイオリンとチェロのためのトリオ(1950) 金井喜久子(1906-1986):ピアノ五重奏曲(1966) 高良仁美(P) 印田千裕SQ [印田千裕(Vn1) 竹内 弦(Vn2) 横畠俊介(Va) 印田陽介(Vc)] | ||
| 録音:2016年5月31日-6月14日、海老名市文化会館。『21世紀の幕開けと前後して、洋楽受容史の研究が活況を帯び、これと連動したコンサートが各地で催されてきた。「日本音楽の歩み」をテーマとしたCDもリリースされ、当時の音楽への新たな評価にも繋がっている。とはいえ、女性の手による作品が演奏される機会は滅多にない。女性の作曲家は確かに存在していたにもかかわらず、なぜ看過されたのだろうか。 このアルバムに収録された室内楽曲は、1890年から1916年の間に誕生した4人の女性作曲家~女性作曲家のパイオニア松島彜、女性解放と反戦運動を訴えた吉田隆子、沖縄音楽の伝播に努めた金井喜久子、チェコ音楽の研究者としても名高い渡鏡子~によるものである。同時代の作曲家には、山田耕筰、信時潔、伊福部昭、橋本國彦、柴田南雄等が名を連ね、いずれも日本作曲家の礎を築いた重鎮と仰がれている。一方、彼女たちの作品や名前はほとんど忘れられてしまった。しかし、彼女たちが置かれた環境や目指した音楽は全く異なるが、どの作品にも真摯なメッセージや感性が溢れ、実に個性的である。彼女たちが残した足跡は、日本の作曲界の歩みとオーバーラップするだけでなく、従来の洋楽史に新たな可能性を与えてくれるだろう。』(辻浩美/ライナーノートより抜粋) | ||
| 舞踊詩~山田耕筰:舞踊詩作品集 彼と彼女(7つのポエム;*)/ 若いパンとニンフ(5つのポエム;*)/ 青い焔(*)/鷹の井戸(#)/ 野人創造(+)/マグダラのマリア(+) |
東誠三(P;*/#) 望月哲也(T;#) 矢崎彦太郎指揮(+) 東京シティpo.(+) | |
| 録音:2004年4月22日、コロムビア第1スタジオ/2004年5月7日-8日、江東区文化センター。製作:(社)日本楽劇協会。このCDは2006年の山田耕筰(1886-1965)生誕120年に向けて日本楽劇協会が制作した物。日本楽劇協会は山田耕筰が1920年(大正9年)に設立した団体で、西洋音楽の導入と普及を行うために設立した物。オペラ公演や演奏活動のほかに山田耕筰の楽譜の管理なども行っている団体。このCDは演奏会場で販売されたり、関係各所に寄贈されたりしていたが、2011年生誕125周年を迎えるにあたり、待望の一般発売となった。 収録されているのは、山田耕筰独特の舞踊詩というジャンルに分類される作品ばかりで1910年代~20年代に集中的に作曲されたものを集めた興味深い物。ピアノ作品や歌曲から管弦楽まで、様々な編成のものが収録されている。ブックレットの片山杜秀氏の詳細な解説も読みごたえがある。 | ||
| AMATI MUSIC 1970年代半ばからロンドン交響楽団の人事部長を務めたジョン・ダフィが創設した、弦楽器に関る様々な業務を行ってきた会社が発売したCDのようだ。輸入盤とのこと(日本語表記の有無は不明) | ||
| ベートーヴェン: ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調Op.1-3 メンデルスゾーン: ピアノ三重奏曲 ニ短調Op.49(1839) |
トリオ・アマティ [吉川朝子(Vn) フランチェスコ・ ぺピチェッリ(Vc) アンジェロ・ ぺピチェッリ(P)] | |
| 吉川朝子は桐朋学園大学、国立ローマ・サンタチェチーリア音楽院及び同アカデミア・マスターコース卒業。同アカデミアではソロをビーナ・カルミレッリに、室内楽をブレンゴラ、シェリング等の巨匠に指導を受けた。その後ティボール・ヴァルカ国際コンクールでは特別賞を受賞。現在はソロ、室内楽、客員コンサートマスターなど数多くの演奏活動をこなすとともに、桐朋学園音楽教室講師、山岸学院講師として後進の育成にあたっている。チェロとピアノのピぺチェッリ兄弟はソリストとして活躍する一方、音楽大学で後進の指導にもあたっている。 | ||