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METIER
特記以外 1CDあたり ¥3300(税抜¥3000)



 イギリスのレーベルMETIERは1992年に設立された比較的新しいレーベルで、特にイギリスの現代音楽分野で高い評価を受けている。最近のリリースにはジョージ・ロックバーク、ヴァルター・ツィンマーマン、アイヴス、ヘンツェといったイギリスという枠にとらわれないものもあり、イギリスの作曲家に限って見ても、バックス、ティペット、マッケイブ、マシアス、P.M.デイヴィスと言ったいわば「定番」の人々から、全く無名の作曲家までその選択の幅は広い。また、若い演奏家に録音の機会を与えたバッハやベートーヴェンがあると思えば、日本人作曲家による無伴奏トロンボーン作品集があったり、演奏家でもロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席フルート奏者であるエミリー・ベイノンが参加するなど見逃せない点も数多い。
 イギリスの作曲家や演奏家に興味をお持ちなら、見逃せないアイテムがきっと見付かる事だろう。なお、2014年に国内代理店が変更となったため、特に旧譜を中心に、入荷には時間が懸かる事が予想されます。

MSVDX-101
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(DVD_VIDEO)
2.5CD価格
コレオグラフィ〔振り付け〕[QUARTET - CHOREOGRAPHY] 〜クロイツァー四重奏団
 ストラヴィンスキー:弦楽四重奏のための3つの小品(1914) (*)
 ヴィトルト・ルトスワフスキ:弦楽四重奏曲(1964) (*) / ジェルジ・リゲティ:弦楽四重奏曲第2番(1968) (#)
 マイケル・フィニシー:弦楽四重奏曲第2番(2006-07) (#)

  クロイツァーSQ [ピーター・シェパード・スケアヴェズ、ミハイロ・トランダフィロフスキ(Vn)
            モーガン・ゴフ(Va) ナイル・ハイド(Vc)]
 収録:2007年10月(*)、2008年10月(#)、デュークズ・ホール、ロンドン王立音楽院/発売:2013年。仕様:74分| NTSC & PAL 両面2層|リージョン0 。現代音楽を得意とするクロイツァー四重奏団による20世紀の弦楽四重奏のクラシックと21世紀のフィニシー作品を収録。ストラヴィンスキーの3つの小品は3大バレエの反響が聴こえる気の利いた佳品、セリエリズムを中心にしつつ、当時考えられるあらゆる新しい技法や実験を盛り込んだルトスワフスキ唯一の弦楽四重奏曲、トレード・マークとなったクラスター音群作法を既に脱し新たな段階に入った時期のリゲティの第2番、そして現代イギリスの重鎮フィニシーの最新作まで、触ると切れそうなほどの緊張感と精度を持った迫真の映像。いずれの曲も映像の形ではなかなか手に入らない、貴重なDVD。
J.S.バッハ:トッカータ 全曲
 [ニ短調 BWV.913/ト短調 BWV.915/ホ短調 BWV.914/
  嬰ヘ短調 BWV.910/ハ短調 BWV.911/
  ト短調 BWV.916/ニ長調 BWV.912]
キャサリン・デュラン(P)
J.S.バッハ:平均率クラヴィーア曲集第2巻 ダイアナ・ボイル(P)
ベートーヴェン探究
 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調Op.96/
  ロンド ト長調 WoO.41/
  「フィガロの結婚」の「伯爵様が踊るなら」
    の主題による12の変奏曲 ヘ長調
 ルドルフ大公:
  ヴァイオリンとピアノのための変奏曲 ヘ長調
ピーター・シェパード・
 スカーヴェド(Vn)
アーロン・ショール(P)
ベートーヴェン探索 Vol.2
 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op.47「クロイツェル」/
  6つのドイツ舞曲 WoO.42
 ヨゼフ・メイセデル:ソナタ 変ホ長調
ペーター・
 シェパード・スカーヴェド(Vn)
アーロン・ショール(P)
 ピーター・シェパード・スカーヴェドは現代音楽の演奏に定評があり、ヘンツェ、デヴィッド・マシューズら多くの現代作曲家から絶大な信頼を得、既に200曲以上の作品を献呈されている。ベートーヴェの「6つのドイツ舞曲」は愛らしい小品集。
ベートーヴェン探索 Vol.3
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集
  [第6番 イ長調Op.30-1/第7番 ハ短調Op.30-2/
   第8番 ト長調Op.30-3]
 フランツ・クレメント(1780-1842):
  グレトリーの歌劇「青いスカーフ」による変奏曲
   (無伴奏ヴァイオリンのための)
ピーター・シェパード・
 スカーヴェド(Vn)
アーロン・ショル(P)
 録音:2000年。
 ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタに当時の珍しい作品をカップリングした「ベートーヴェン探索」シリーズ第3集。スカーヴェドは現代音楽を得意としており、ヘンツェやロックバーグが好評を得ている。フランツ・クレメントはベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を初演したソリストで、自身もヴァイオリン協奏曲を作曲している。
ベートーヴェン探索 Vol.4
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集
 [第4番 イ短調Op.23/第5番 ヘ長調「春」Op.24]
 フェルディナント・リース(1784-1838):
  ヴァイオリン・ソナタ ハ短調Op.38
ピーター・シェパード・
 スカーヴェド(Vn)
アーロン・ショル(P)
 録音:1999年。
 好評のベートーヴェン探索シリーズの第4集。これでベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタは第3番以降揃い、残すところ1番・2番のみとなった。フェルディナント・リースはベートーヴェンの弟子で、師の死後ベートーヴェンの回想録を出版、自身は8つの交響曲、9つのピアノ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲ほか多くの作品を残している。
ベートーヴェン探求 Vol.5
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ〔第1番 ニ長調 Op.12 No.1 /
  第2番 イ長調 Op.12 No.2 /第3番 変ホ長調 Op.12 No.3 〕
 アンドレアス・ロンベルク(1767-1821):ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 Op.9 No.2
  ピーター・シェパード・スカーヴェド(Vn) アーロン・ショル(P)
 録音:1999年10月、セント・ジョンズ・スミス・スクエア、ロンドン/発売:2013年。スカーヴェド〔スケアヴェズ〕とショルによるベートーヴェン探究、ベートーヴェンのソナタに他の作曲家の作品をカップリングしたユニークなシリーズだが、この第5巻をもってヴァイオリン・ソナタは全10曲揃った。このシリーズ自体は第6巻まで発売される予定。スカーヴェドは現代音楽を得意としており、自身が率いるクロイツァー弦楽四重奏団でも盛んに現代音楽を演奏している。ロンベルクはベートーヴェンと同時代のドイツの作曲家。現代的な感性による爽やかな演奏。
ブライアン・ファーニホウ(1943-):合唱作品集
 ミサ・ブレヴィス(1969)〜12声部のための/
 類似性の主義(1999-2001)〜
  合唱とアンサンブルのための/
 2つのマリアのモテット(1966-2002)〜
  2人のソプラノと合唱のための/
 失敗した時間の石碑(2001)〜
  合唱と予め録音された音響のための
オダリーネ・デ・ラ・
 マルティネス指揮
BBCシンガーズ
ロンターノ(器楽アンサンブル)
 録音:2003年。
 新複雑性の作曲家として知られるファーニホウは器楽曲ほどではないが、多年に渡って合唱作品を発表している。絡み合う夥しい音の数、音取りの難しいスコアと、おそらく合唱曲としては歴史上もっとも難しい音楽といえるだろう。
アヴェ・マリス・ステラ〜
 ピーター・マクスウェル・デイヴィス(1934-):
 室内楽作品集

 詩篇124番〜
  Fl、B.Cl、打楽器、Vn、Va、VcとGtrのための/
 鳩、塗り重ねられた星〜Vn、VaとVcのための/
 スケールの経済性〜Cl、Pf、VnとVcのための/
 アヴェ・マリス・ステラ〜
  Fl/A.Fl、Cl、Pf、Va、Vcのための
イアン・ミッチェル(指揮/Cl)
ジェミニ
[I.ルーエマン(Fl)
 I.ミッチェル(Cl)
 C.ウィリアムソン(P)
 C.ボルディング(Vn/Va)
 井上裕子(Va)
 R.マイケル(Vc)
 他]
 録音:2005年-2006年。
 イギリス・スコットランド北東沖のオークニー諸島に住み、豊かな自然に囲まれながら神秘的な作品を書き続けるデイヴィスの室内楽作品。詩篇第24番は古いスコットランドの聖歌を素材にした叙情的な佳品。アヴェ・マリス・ステラは9つの小品からなるデイヴィスの主要作品。チェロの艶やかなメロディ、寄せては返す静かな音の波が心地よい。
ブライアン・ファーニホー:室内楽作品集
 小雨(アンサンブルのための)/
 G.S.のためのトリプティーク
  (コントラバス独奏)/
 書き出し(ヴィオラと打楽器のための)/
 コロラトゥーラ(オーボエとピアノのための)/
 イン・ノミネa3(アンサンブルのための)/
 アルゲブラー(オーボエ独奏)
ロジャー・レッドゲイト指揮
アンサンブル・エクスポゼ
[クリストファー・レッドゲイト(Ob)
 コラド・カノニチ(Cb)他]
 録音:2003年。
 ダルムシュタットで一時代を築き、日本でも若手作曲家が大いに影響を受けたファーニホーの主要な室内楽を集めた。神経を逆なる楽器の叫び、頻発する特殊奏法。ラッヘンマンと並ぶ、今もっとも攻撃的な作曲家。
クリスト・バリオス〜20世紀クラリネット・リサイタル
 バーンスタイン:クラリネット・ソナタ(1941-42)
 ブロントン:クラリネット・ソナタ(1988)
 ベルク:4つの小品(1913)
 バックス:クラリネット・ソナタ(1934)
 エサ=ペッカ・サロネン:夜の歌(1978)
 オネゲル:ソナチネ(1921-22)
クリスト・バリオス(Cl)
クリントン・コーマニー(P)
 録音:2008年。
 バリオスは1976年生まれの若手でリチャード・ストルツマンに師事。その後、数々の国際コンクールに入賞した後、独奏者として世界中で活動している。20世紀作品を主に得意としており、このアルバムではスウィンギーなバーンスタインからベルク、サロネンまで多様なスタイルを音楽を手中に収めている。
20世紀の音楽〜
 ローレンス・クレーン(1961-):ピアノ作品集

 20世紀の音楽(20 Century Music)(1999)/
 3つの前奏曲(1985)/ブルー・ブルー・ブルー(1986)/
 キルケゴール(1986)(キルケゴール・彼の前奏曲/
  キルケゴール・コペンハーゲン周辺を歩く)/
 マイケル・フィニシーのための
  バースデー・ピース(1996)/
 デリダズ(1985-86)
  (ジャック・デリダがナイト・クラブに行く/
   ジャック・デリダがマッサージ・パーラーに行く/
   ジャック・デリダがスーパー・マーケットに行く/
   ジャック・デリダが浜辺に行く)/
 ゴーム、大道芸をする(1991)/
 ジョン・デュークの息子、
  ジェイムズ・デューク(1989)/
 マイケル・ブレイスウェルの捜索(1989)/
 アンドルー・レントンは
  国際的な芸術評論家になる(1989)/
 ハワード・スケンプトンのためのコラール(1997)/
 ジェイムズ・クラッパートンのための
  3つの小品(1989)
マイケル・フィニシー(P)
 録音:2008年。
 ローレンス・クレーンはオックスフォード出身の中堅作曲家でピーター・ネルソンとニーゲル・オズボーンに作曲を師事した。映像、ラジオ、ダンス、インスタレーションのための作品を手がけることが多く、作風はミニマル的。協和音が静かに連打されるだけのスタティックなスタイルはフィリップ・グラスを大いに連想させる。
北極光〜現代イギリスの弦楽四重奏曲
 ジョン・カスケン(1949-):弦楽四重奏曲第2番
 ジュディス・ウィアー(1954-):弦楽四重奏曲
 ロバート・サクストン:歌と踊りとエリプス(楕円)
クロイツァーSQ
 録音:1999年-2002年。
 新世代イギリスの作曲家による弦楽四重奏曲。カスケンはヨークシャー出身。この弦楽四重奏はストラヴィンスキー、ベルクの影響が感じられる。ウィアーはスコットランド出身。現代的な響きのなかにイギリス民謡的な香りが感じられ美しい。サクストンの作品は旋法的な旋律が集積し、結果的にクラスターとなって密度の濃い音の流れが形作られる。
エドウィン・ロクスバラ(1937-):オーボエ作品集
 スタディI/アウロディ/印象/エクリッシ/
 アンタレス/悲歌/カンティレーナ
クリストファー・レッドゲイト
(Ob/Obダモーレ)
ステファン・ロビングス(P)
ロジャー・レッドゲイト指揮
アンサンブル・エクスポーズ
 録音:2008年。
 ロクスバラはリヴァプール生まれ。ハウエルズやナディア・ブーランジェ、ダッラピッコラなどに学んだ。オーボエ独奏からピアノ伴奏、アンサンブルとエレクトロニクス伴奏のものまで多彩な作品を収録している。
ポール・ホイッティ:39ページズ ダラー・モーガン(Vn)
マリー・デュレア(P)
 録音:2007年8月。
 ホイッティはオックスフォード・ブルックス大学で現代音楽のディレクターとして活動しながら作曲を行っている。ヴァイオリンとピアノのデュオでありながら極端に音が切り詰められ、点描的で隙間のある空間が続く。途中、突然フランクのヴァイオリン・ソナタが引用されびっくり。
アウト・オブ・ザ・クール〜
 イギリス現代のフルート作品集

 リチャード・ロドニー・ベネット(1936-):冬の音楽
 ロバート・サクストン(1953-):クリスタレン
 セシリア・マクドウォール(1951-):月の踊り
 アーサー・バターワース(1923-):オーバード
 リチャード・ロドニー・ベネット(1936-):夏の音楽
 デイヴィッド・ヒース(1956-):
  アウト・オブ・ザ・クール
 ブライアン・ロック(1967-):フルート・ソナタ
スーザン・ミラン(Fl)
アンドルー・ボール(P)
 録音:2008年。
 重鎮ベネットを始め、決して前衛的ではなく、親しみやすさとモダニズムが程よくブレンドしたウェル・メイドな佳曲揃い。スーザン・ミランはロイヤル・フィルの首席を勤めた後、ソリストとして多くの同時代の作曲家から信頼され作品を献呈されている。CHANDOSレーベルに多数の録音があり、また山形由美の師匠の一人でもある。
MSV-28511
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(2CD)
バッハ・プラス
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番
 B.A.ツィンマーマン:無伴奏チェロ・ソナタ
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番
 ハワード・スケンプトン:6つの形
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番
 サイモン・ホルト:フィート・オブ・クレイ
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番
 ゲラルト・バリー:トリオルチック・ブルース
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番
 H.W.ヘンツェ:無伴奏チェロのためのセレナーデ
ウルリヒ・ハイネン(Vc)
 録音:2008年9月、12月、CBSOセンター、バーミンガム。
 バッハの無伴奏チェロの名曲の間に20世紀に書かれた無伴奏チェロ作品を置いた意欲作。ツィンマーマンの錯乱気味の狂気の世界はバッハとの間に激しいコントラストを作り、スケンプトン作品はバッハの様式を模倣しつつスウィンギーなジャズの要素を加えた粋な音楽。ヘイネンはサイモン・ラトルの招きでバーミンガム市響の首席を長らく務める一方、現代音楽の紹介に力を入れている。
トーマス・フォルトマン:サックスのための作品集
 サクソフォン・ソナタ(*)/カトリック・ブルース(#)/バッハ・キャブ(+)/エベンエベン(+)/
 クローバーのなかの3匹の子豚(**)/ソンクラン(##)/ポップ・オー・カカピトル(++)/
 ソナチネ「ゴレッティの出来事」(***)/リトル・アメリカン・ナイト・ミュージック(###)/
 サーカスのなかの鯨(+++)
  マルコ・ファラシ(A-Sax;*/#/**/+++) ロベルト・フラティ(Br-Sax;#)
  スティーヴ・ポッツ(S-Sax;#) ダヴィデ・ヴァリーニ(S-sax;+/***)
  ベルリオーズ四重奏団(サックス四重奏;##/++/###) ミロ・ヴァネッリ(T-Sax;***)
  ルーバー・マラーニ(S-Sax;+++) フランチェスカ・コルシ(Br-Sax;**/+++)
  マルコ・ポデスタ(P;*) エトーレ・カンデラ(P;#)
  カルロ・ラペーニャ(P;+/**/+++) デヴィス・タロッリ(ドラムス;+++)
 フォートマンはスイス生まれで、1970年代はジャーマン・ロックのスターとして成功した。その後ソロ活動に入るとともに、器楽曲の作曲にも力を入れるようになる。これらは独奏&アンサンブルのためのサックス曲で、ロック、ジャズの影響が色濃い。
GREATEST HITS OF ALL TIME 〜オーボエとアンサンブルのための現代音楽
 ロジャー・レッドゲイト(1958-):オーボエ五重奏曲[クロイツァーSQ]
 マイケル・フィニシー(1946-): Greatest Hits of All Time / この形ではない
  [アンサンブル・エクスポウゼ]
 ロジャー・レッドゲイト(1958-):尖筆[ジュリアン・ウォーバートン(Perc)]
 クリストファー・フォックス(1955-):オーボエ五重奏曲[クロイツァーSQ]
 ハワード・スケンプトン(1947-):ガーランド(オーボエと弦楽三重奏のための)
  [ロジャー・レッドゲイト(Vn)
   ブリジット・キャリー(Va) ロビン・マイケル(Vc)]
 ジェイムズ・クラーク(1957-):オーボエ五重奏曲[クロイツァーSQ]
 録音:2003年-2006年。
 イギリスの中堅からベテラン世代の作曲家によるオーボエをメインとした室内楽曲集。フォックスのオーボエ五重奏曲はナイマンの流れを汲むようなミニマリズムと民族音楽のクロスオーバー。中東音楽をデフォルメしたようなフィニシー作品、パンクともノイズ・ミュージックともつかない、終始ギリギリ、ギャーギャーと掻きむしるような響きで満たされたクラークの作品など、変化に富む。
夜の沈黙〜ジェフリー・ルイス(1942-)の音楽
 夜の沈黙〜Sop,Pf(*)/デュオローグ〜Vn,Pf(#)/
 セレーノ(穏やかな)〜Pf solo(+)/
 シェーナ〜Vn,Pf(#)/
 ストラトス〜Cl,Vn,Vc,Perc,E.Gtr,Pf,Cond(**)
デイヴィッド・ジョーンズ
 (P;*/#/+)指揮(**)
キャロライン・マクフィ(S;*)
ツェン=ユー・ウー(Vn;#)
ウィリアム・
 スタッフォード(Cl;**)
へスター・
 チャップマン(Vc;**)他
 録音:2007年。
 ジェフリー・ルイスはダルムシュタットで(代理店翻訳者は「ダルムシュタットと」としているが、誤り)シュトックハウゼンとリゲティに師事した。現在はウェールズ大学で教鞭を取っている。作風はある意味正統的な前衛だが、室内アンサンブルのための「ストラトス」ではほのかな調性も感じられる。
コスミック・ライト〜
 キース・バーナード(1950-):ピアノ作品集

  ノクターン(1990)/
  宇宙の光の降り注ぐ癒しの光線(2007)/
  西王母(Hsi Wang Mu)の楽園(1991)
ジェフリー・クロスマン(P)
 録音:2008年。イギリスの作曲家キース・バーナードは、19世紀から20世紀の神秘主義的作曲家の影響を受けていると主張、ドビュッシー、ラヴェルなどのフランス印象派、スクリャービン、アラン・ホヴァネスの音楽を特に愛していると言う。それを反映して彼の音楽は大変抒情的で美しい響きにあふれている。ノクターンはペンタトニックを中心とした穏やかな作品で、最初はケージの初期作品かブライアン・イーノのアンビエント・ミュージックみたいなものかと思えば、途中から佐藤聡明ばりの急速なトレモロとなる。52分の大作「宇宙の光の降り注ぐ癒しの光線」も太古の海を漂うかのような心地よいサウンドがいつ果てるともわからず延々と続いてゆく。
内部へ [inward]
 ドミニク・カルスキ(1972-):無伴奏バス・フルートのための「ストリームフォーム」 (2003) (#)
 ブライアン・ファーニホー(1943-):ユニティ・カプセル (1975-6)
 エヴァン・ジョンソン(1980-):ヴァイオリンを伴うピッコロのための「クラヴサンに触れる技術 II 」(2009)(*/#)
 マリン・バング(1974-):アルト・フルートのための「アルファー波」(#)
 サルバトーレ・シャリーノ(1947-):無伴奏フルートのための「ヴィーナスの花とその美神」(1989)
 ジョン・クロフト(1971-):アルト・フルートとエレクトロニクスのための「...それはオーラが揺れて」(2007) (#)
 リチャード・バレット(1959-):フルートとパーカッションのための「内部へ」(1994-5)(#/+)

  リチャード・クレイグ(Fl) カリン・ヘルクヴィスト(Vn;*)
  ポントゥス・ランゲンドルフ(Perc;+)
 録音:2009年-2010年。(#)は世界初録音。クレイグはスコットランド出身のフルーティストで、現代音楽を得意とするマリオ・カローリ、ピエール・イヴ・アルトーらに師事、ここに収められた作曲家以外にラッヘンマン、エンノ・ポッペ、サーリアホ、フラーなどヨーロッパ前衛の作品を積極的に初演、演奏している。本CDはとファーニホー以下、特殊奏法のオンパレードでフルートとは思えない、電子音楽のような響きが繰り広げられる。
MSV-28519
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(2CD)
白い夜明け〜デイヴィッド・ラムズデイン(1931-):歌曲とサウンド・スケイプ
 オーストラリアの音風景〔 I / II / III / IV / V 〕 (*)/ブルー・アポン・ブルー(+)/
 トレーシー・チャドウェルの追憶による小さなカンタータ(#)/6つのポストカード(**)/カンベワラ(**)
 オルフェウスの話す木(##)/ムレット・クリークでの変容(++)/ノーフォーク・ソングブック(#)

  レスリー=ジェーン・ロジャーズ(S;#/##) ジョン・ターナー(リコーダー;#/++)
  ピーター・ローソン(P;#/**) ジョナサン・プライス(Vc;+)
  マーティン・ブラビンズ指揮ジェミニ(##) (*)は演奏者欄に演奏者記載無し
 録音:2004年。ラムズデインはシドニー出身のオーストラリアの作曲家で、シドニー大学で作曲を学んだ。この作品集は「オーストラリアの音風景」と題されたオーストラリアの自然の環境音を間に挟みながらリコーダー独奏や歌曲、チェロ独奏曲が並べられている。いずれも旋律豊かで抒情的。
ジョン・ヴィールとロバート・クロフォードの作品集
 ジョン・ヴィール(1922-2006):弦楽四重奏曲(*)
 ロバート・クロフォード(1925-):悲しげな五重奏曲(#) / ジョン・ヴィール:即興曲(+)
 ロバート・クロフォード:3つの2声のインヴェンション(**)
 ジョン・ヴィール:三連画(##) / ロバート・クロフォード:クラリネット五重奏曲(*)
  ジョン・ターナー(リコーダー;#/+/**/##) リンダ・メリック(Cl;**/##)
  アダバリー・アンサンブル(弦楽四重奏)(*/#/##)
 録音:2009年5月、オックスフォード。ジョン・ヴィールはイギリスの作曲家。オックスフォード大学で作曲を学んだが後に渡米、ロジャー・セッションズとロイ・ハリスに師事した。ロバート・クロフォードは作曲の傍ら、BBCの音楽プロデューサーを長く勤めた。ともにイギリスのやや曇った空を思わせるほの暗いハーモニーで、バックス、エルガー、ブリテンらに続く、基本は調性を使いながら新しい時代にふさわしいロマンティシズムを追求した作品。
MSV-28521
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(2CD)
ジョージ・ロックバーグ(1918-2005):
 ヴァイオリン・ソナタ(1988) (*) /
 カプリス変奏曲(1983) (#)
ピーター・シェパード・
 スケアヴェズ(Vn)
アーロン・ショアー(P;*)
 録音:2004年(*)/2000年(#)。旧品番:MSVCD-92065(2CDs; # のみの収録/廃盤)に(*)を新たにカップリング。(*)は世界初録音。ロックバーグはジョージ・セルに師事した経歴もあるアメリカの作曲家。(*)は12音技法を中心とした表現主義的な音楽だが、ヨーロッパ前衛とは一線を画し、厳しい表現のなかにも硬質な抒情性が漂う。(#)はパガニーニ「カプリス」を意識した51曲からなる90分の大作で、19世紀ロマン派と20世紀の折衷スタイル。
イギリスの抒情的室内楽作品集 Vol.2
 マイケル・ハード(1928-2006):
  ヴァイオリン・ソナタ(1979/1985)/ピアノのための5つの前奏曲(1989)/
  リコーダーとピアノのためのソナチネ(1964/2002)/リコーダーと弦楽四重奏のための3つの小組曲(2004)

 ロビン・ミルフォード(1903-1959):
  ヴァイオリン、チェロとピアノのための前奏曲(1948)/リコーダーとピアノのための3つのアリア(1956)/
  弦楽四重奏のための幻想曲 ロ短調(1945)/リコーダーとピアノのためのソナチネ ヘ長調(1956)/
  リコーダーとピアノのためのクリスマス・パストラル(1957)

 ディック・ブラックフォード(1936-):リコーダーと弦楽四重奏のための協奏曲
  ジョン・ターナー(リコーダー) ピーター・ローソン(P)
  リチャード・ハワース(Vn) マンチェスター室内アンサンブル(弦楽四重奏)
 録音:2009年。リコーダー奏者ターナーを中心とした演奏家たちによる「詩的なイギリスの室内楽」シリーズ第2弾(第1集:MSV-28520、ヴィールとクロフォードの作品集)。どの作曲家も20世紀の生まれで、作品によっては21世紀に入ってからのものもあるが、時代を超越して自分が書きたいものだけを書く、という頑固さを貫いており、いかにもイギリス人らしい。いずれの作品もホルスト、ヴォーン・ウィリアムズ、エルガー、アーノルド、あるいはブリテンを思わせる19世紀末-20世紀初頭イギリスのロマンティシズムを濃厚に漂わせている。
デイヴィッド・デュベリー(1948-):歌曲&室内楽作品集
 オーボエとピアノのためのソナチネ/ロバート・グレイヴスの詩による3つの歌曲/
 メゾ・ソプラノとピアノのための4つの歌曲/「証拠の度合い」からの組曲/
 声とピアノのための「記憶」/リコーダーとピアノのための「ストップフォーディアンの2つの印象」/
 チェロ・ソナタ/リコーダー、ファゴットとピアノのための「冒険」/パリのハリス氏/
 ファゴットとピアノのための「チンブローネ荘を歩く」(*)/リコーダーとギターのための「茶番」

  エイドリアン・マレイ(Ms) ジョン・ターナー(リコーダー) ピーター・ディクソン(Vc)
  リチャード・シンプソン(Ob) リチャード・ウィリアムソン(Va) グレアム・サルヴェイジ(Fg)
  クレイグ・オグデン(G) ポール・ジェーンズ、デイヴィッド・デュベリー(P)
 録音:2008年-2009年。なお、(*)は代理店訳では『歩く翻訳』となっているが、原文は "Walking Cimbrone" で、出版社の説明に「作曲者が休日を過ごしていたイタリアで偶然遭遇した、おどけた捨て犬の様子から起草された」とあるので、誤訳と思われる。チンブローネ荘はイタリア、ラヴェッロにある庭園。デイヴィッド・デュベリーは南アフリカ出身。作曲家、ピアニスト、教育者として現在イギリスで活動している。作品はラヴェル、プーランクなどフランス近代の作曲家の影響を基盤にした上にジャズ、ミニマル的要素などモダーンな語法を付け加えた親しみやすく楽しい作風。
ベールに包まれた声〜スペクトラル音楽
 ジョシュア・ファインバーグ(1969-):
  震え/稲妻/幻想的動物学/グレー/ベール/
  人間の声が我々を目覚めさせるまで
 ユーグ・デュフール(1943-):魔王
マリリン・ノンケン(P)
 録音:2012年1月-5月。
 倍音の性質を高度にシステマティックに作曲に応用したスペクトル楽派の手法を用いた二人の作曲家のピアノ作品集。ジョシュア・ファインバーグはフランスのIRCAMの研究員に在籍中、トリスタン・ミュライユに師事した。ユーグ・デュフールは、グリゼーやミュライユとともにスペクトル楽派の元祖としても知られ、IRCAMで長年、研究と創作に励んだ。スペクトル技法に基づいた複雑で豊穣なサウンドが圧倒的な迫力で展開される。
エリック・クレーヴン
 ピアノのためのセット〔 1-12 〕
メアリー・ダレー(P)
 録音:2011年6月。クレーヴンは数学者としても活動しており、マンチェスター大学で音楽と数学の教鞭をとっている変り種の作曲家。作品にも数学の理論が使われているとのことだが、協和音が時にリズミカルに、また時にはゆったりと響きの帯をたなびかせてゆく様はサティやフェルドマンを思わせる。作品は大小様々な12の小品から構成されている。
ナチュラル・サイエンス〜クリストファー・フォックス(1955-)
 ヨハネス・ケブラーのために(2007) /ブランク(2002) /残骸の音楽「1947年ベルリン日記」(1993) /自然科学(2010) /
 ジェネリック・コンポジション#8 (2001) (*) /ソ・ファのカノン(2009)〜アルド・クレメンティのために

  スコット・マクラフリン(電気G;*) トリオ・スコルダトゥーラ
   [アルフルン・シュミード(S) エリザベス・スモルト(Va) ボブ・ギルモア(Kb)]
 録音:2011年6月。イギリスのベテラン作曲家クリストファー・フォックスの METIER7枚目の作品集。演劇的要素、ミニマル、アヴァン・ポップ風の実験音楽など、一筋縄ではゆかない癖のある作品が並んでいる。
MSV-28527
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(2CD)
ポール・ペレイ(1965-):シソーラス・ヴァイオリニスティック・フィエンディッシュネス〔第1巻−第7巻〕
 ピーター・シェパード・スカーヴェド(Vn)
 録音:2010年。ポール・ペレイはイタリア生まれで後にイギリスヘ移住、王立音楽院でポール・ペターソンに学んだ。作品はロンドン・シンフォニエッタ、ナッシュ・アンサンブルなどによって演奏されている。この作品は無伴奏ヴァイオリンのためのシリーズでバルトークのミクロコスモスやリゲティのエチュードのように、作曲者の考や新たなコスモロジーを表現するための実験室のような作品で、様々な試みが行われている。
MSV-28528
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(2CD)
ジョン・ラムゼイ(1931-):弦楽四重奏曲
 〔第1番 ニ短調/第2番 ホ短調「シャックルトン」/
  第3番 ハ長調/第4番「チャールズ・ダーウィン」〕
フィッツウィリアムSQ
 録音:2010年-2011年。イギリスの名門フィッツウィリアム四重奏団の健在を示すアルバム。ジョン・ラムゼイはロンドン出身で当初チェロ奏者として活動した後、作曲に転向。フィッツウィリアム四重奏団とは長年に渡り親しい関係を続けている。ラムゼイの弦楽四重奏曲には現代の作曲家には珍しく、3曲に調性が付けられており、事実ヤナーチェク、ヴォーン・ウィリアムズ、ストラヴィンスキーなど19世紀末から20世紀初頭の様式と親密な関わりがある。
オーボエのための新しい音楽 Vol.1
 エドウィン・ロクスバラ(1937-):平均律オーボエ より (*)
  〔エオリアン・プレリュード/悲劇的アリオーソ/半音階的幻想曲/マルチフォニック・トッカータ〕
 マイケル・フィニシー(1946-):神秘的な必然の歌 [Âwâz-e Niyâz;] (#)
  クリストファー・レッドゲイト(Ob) スティーヴン・ロビンズ(P;*) マイケル・フィニシー(P;#)
 録音:2011年6月。現代イギリスの作曲家二人によるオーボエのための新作でオーボエの可能性を探る一枚。オーボエのクリストファー・レッドゲイトは現代音楽のスペシャリストとしてイギリス、アメリカ、アジアなどで活動、多くのオーボエのための新しい作品を委嘱、初演してきた。このディスクでは重音奏法など、楽器の機能を縦横無尽に駆使した音響的に多彩な作品が選ばれている。フィニシー作品は元々ペルシャ語のタイトル。
MSV-28530
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(2CD)
ダーク・フォーメーションズ〜エド・ヒューズ(1968-):
 クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノのための四重奏曲/
 フルート、クラリネット、バス・クラリネット、ホルン、ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための室内協奏曲/
 フルート、クラリネット、バス・クラリネット、ホルン、
  ピアノ、ヴァイオリン、チェロとエレクトロニクスのためのダーク・フォーメーションズ/
 ストライキ!(セルゲイ・エイゼンシュテインの無声映画「ストライキ」(1924)の伴奏のための)/
 フルート、クラリネット、打楽器、ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための六重奏曲(1999) /
 フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノのための「光は暗い空を切り裂く」/
 ピアノ独奏のための「蘭の花」(全6曲)/埋もれた炎(#)

  ニュー・ミュージック・プレイヤーズ(#以外)
  ニュー・ミュージック・ヴォーカル・アンサンブル(#)
 録音:2000年-2011年。エド・ヒューズはイギリス、ブリストル出身。ケンブジッジ大学でマイケル・フィニシーらに師事した。イギリス国内の数々の音楽祭、歌劇場より委嘱を受けており、2005年と2008年にブリティッシュ・コンポーザー・アワードを受賞している。無調、モード、ミニマル的な手法など様々な技法を折衷しつつ、ポップな感覚を持った独自の世界を築いている。
MSV-28532
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(2CD)
潮流 [TIDE] 〜ジェイムズ・ウィークス(1978-)
 潮流(複合ヴァージョン)/バーナム・エアー(2008/09) (*) /潮流(2007) (#) /空(2010) (+)
  アパートメント・ハウス[アントン・ルコセヴィエゼ(Vc;#) アンドルー・スパーリング(Cl;+)
                クリストファー・レッドゲイト(Obダモーレ;*)]
 録音:2010年7月。ジェイムズ・ウィークスはイギリス・サウサンプトン出身で、作曲をマイケル・フィニシーに師事した。CD1の 潮流(複合ヴァージョン)では3楽器が延々とひとつの音を伸ばしながら次第に密度を増し絡み合ってゆくプロセスとしての作品でスペクトル楽派の音楽を思わせる。CD2の潮流はCD1の同名作とは別の曲で、こちらはチェロの重音がこれまた延々とグリッサンドをかけながら持続してゆき、聴き手はさながら乗り物酔いしたかのような感覚に襲われる。「空」も基本的な発想は同じで、こちらはクラリネットがいつ果てるともなく、ひとつふたつの音を延々と吹き続ける。キンキンと頭が痛くなること間違いなし。
トーマス・フォルトマン(1951-):作品集
 プロリテウス組曲(*) /南方の日記(#) /人口と砂糖(+)
  アンドレイ・グラヴィーク(Vn;*) ミッシャ・クィント(Vc;*)
  カルロ・A.ラペーニャ(P;*) マンリコ・パドヴァーニ(Vn;#/+)
  益子明美(P;*) ナターシャ・コルサコワ(Vn;+)
 トーマス・フォルトマンはスイス出身で、70年代はまずロックの分野でソング・ライターとして成功した。20代後半になってクラシックの作曲を学び、多くの室内楽曲、2つの交響曲、オラトリオ、オペラを作曲した。ここに収められた室内楽曲はいずれも元ロック・ミュージシャンの作曲らしい活き活きとしたリズムと実験性、攻撃性がある一方で豊かなリリシズムと時にユーモアがあふれている。
マイケル・フィニシー(1946-):室内楽作品集
 フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノのための「評決の批判」/
 バリトン、ヴァイオリン、チェロとピアノのための「未踏の大地」(*) /
 フルート、チェロとピアノのための「ニースの約束」
  ニュー・ミュージック・プレイヤーズ リチャード・ジャクソン(Br;*)
 録音:2003年-2004年。ブライアン・ファーニホーと並んで現代音楽における「新しい複雑性」の作曲家として知られるフィニシーの10年程前の室内楽作品を収録。フィニシーは90年代以降、それまでの複雑性から一転、麗な旋律を取り入れるようになり、より柔軟な姿勢に変化してきている。ここの収められた作品はいずれも静謐で瞑想的な雰囲気にあふれており、過去の音楽様式の引用も見られ、独自の抒情性が感じられる音楽となっている。
タペストリー〜エリオット・シュウォーツ(1936-):室内楽作品集
 弦楽四重奏曲第2番「ルイーズとアーロンのために」(2008)[クロイツァーSQ] /
 2声部のメモリアル(1984) (#) /タペストリー(+)
  [ピーター・シェパード・スケアヴェズ(Vn;#/+)
   アーロン・ショア(P;#/+) ニコール・ジョンソン(Vc;+)]/
 ウォーター・ミュージック(2002)[ロング・ボウ〔弦楽o.〕]
 録音:2003年-2004年。エリオット・シュウォーツはニューヨーク出身で、コロンビア大学でジャック・ビーソンに師事した。作風は典型的なアメリカ東海岸流のアカデミズムの文化圏にあり、セリエリズムを基本としつつ、それに他の諸技法や実験を適宜取り入れて自己の語法を拡大しようとている。「タペストリー」ではロマン派の語法と現代が交錯し、弦楽オーケストラのための「ウォーター・ミュージック」では表現主義的な厳しい音楽の背後でテープで水や雷の音、鳥の鳴き声などが流される。なお作曲者は著述家としても知られ、ヴォーン・ウィリアムズの交響曲の解説書や現代音楽に関する著書を執筆している。
暁に起つ〜カーソン・クーマン(1982-):金管楽器を伴う室内楽作品集
 月を追いかけて(2009)[カタルジナ・サデイ(Ms)TP/P1]/カントゥスI(2011)P1 /
 クイドネット・シャドウ(2009)[レベッカ・スミス(Hp;+)FHR]/
 カントゥスII(不可知の光の中へ)(2011)P1 /秋の太陽の賛歌(2005)TP/P1 /
 ウッドベリー・セスティーナ(2009)TP / イズコール(2011)P1 /
 チューバ・ソナタ(2007)[マーク・ネルソン(Tu) マリー・シエラ(P)]

  クリス・ゲッカー(TpTP/フリューゲルHrFHR
  ジェフリー・グロスマン(PP1
 録音:2012年。カーソン・クーマンは若くして既にオペラ、オーケストラ曲、室内楽などおよそ百曲の作品を発表しているアメリカのホープで作品は Naxos 、Albany 、Altarus 、Metier などのレーベルから盛んにリリースされている。作風は多様で一言では言い切れないが、このディスクに収められた金管楽器を含む室内楽曲集では後期ロマン派、新古典主義、アメリカの保守的な傾向の作曲家(コープランドなど)、キース・ジャレットなどのクラシック寄りのジャズからの影響を聴き取ることができる。現代の抒情主義の作曲家と言えよう。
MSV-77202
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(2CD)
アンソニー・バージェス〜人と音楽
 アンソニー・バージェス:リコーダーとピアノのためのソナチネ / ニコラス・マーシャル:リコーダー・ソナタ
 アラン・ギブス:軽率な心 / ゴードン・クロス:羽がついたもの / ウィルフレッド・ジョセフス:ソナチネ
 バリー・ファーガソン: The Untamed has a Language but no Words / ロイ・ヒートン・スミス:幻想的ソナチネ
 デイヴィッド・デュベリー:リコーダー・ソナタ / アンソニー・バージェス:3つの小品
 アラン・ロースソーン/デイヴィッド・エリス編曲:ハムレットからの間奏曲 / ハーバート・ムリル:サラバンド
 ピーター・ポープ:リコーダーとピアノのためのソナチネ / ディック・ブラックフォード:ダンス風ソナタ
 クリストファー・ライト:リコーダー・ソナタ / マーチャーシュ・シャイベル:パストラル
 ジョン・サリヴァン:うきうきした気分/ アンソニー・バージェス:リコーダー・ソナタ第1番/シチリアーノ

  ジョン・ターナー(リコーダー) ハーヴィー・デイヴィス(P)
 録音:2012年、インターナショナル・アンソニー・バージェス・センター。タイトルになっているアンソニー・バージェス(1917-1993)はイギリスの著名な小説家。詩人・脚本家・ジャーナリストとしても活動し、また作曲も行った。小説家としてはスタンリー・キューブリックの映画「時計仕掛けのオレンジ」の原作を、脚本家としてはフランコ・ゼッフィレリの映画「ナザレのイエス」を、それぞれ手がけ、作曲家としては、フランス六人組に似た都会的で洗練された作風のリコーダーのための作品を多く残している。このディスクにはバージェスと親交のあった作曲家の作品とともに、リコーダーとピアノのデュオ作品が集められている。
ハロルド・ドレイク:狂詩曲Op.4
ウォルター・アルコック:序奏とパッサカリア
ヒーリー・ウィラン:序奏、パッサカリアとフーガ
フランシス・ジャクソン:
 トッカータ、コラールとフーガOp.16
ブライアン・ブロックレス:
 序奏、パッサカリアとコーダ
アンドルー・
 ジョンストン(Org)
マイケル・ティペット:ソナタ第3番/
ジョン・マケイブ:リストの主題による幻想曲/
ポール・パターソン:時間のトンネル/
ナイジェル・クラーク:極点
グラハム・カスキエ(P)
ウィリアム・マシアス:弦楽四重奏曲集
 [第1番Op.38/第2番Op.84/第3番Op.97]
メデアSQ
アーノルド・バックス:ソナタ
スティーヴン・ドジソン:ニ重奏曲
ハミルトン・ハーティ:アイルランドで
ウィリアム・アルウィン:水の精
ニコラス・モー:夜の考え
エミリー・ベイノン(Fl)
キャサリン・ベイノン(Hp)
マイケル・ティペット:ソナタ第2番
ニコラス・サックマン:ソナタ
ロバート・サクストン:左手のためのシャコンヌ
ジャスティン・コノリー:
 5つの練習曲形式のソナティネ
スティーヴン・
 ノイガルテン(P)
マイケル・ティペット:ソナタ第4番
ロバート・サクストン:ソナタ
コリン・マシューズ:速度の練習曲
コンスタント・ランバート:悲歌
ニコラス・アンウィン(P)
マイケル・フィニシー(1946-):民謡
 民謡2/私の愛は赤い赤いバラのよう/
 どんなにいとしく/柳よ柳/古いクリスマス・キャロル/
 オーストラリアの海のはやし歌第2集/
 ポーランド舞曲Op.32/
 スヴァトヴァツ(ハンガリーのフォークダンス)/他
マイケル・フィニシー(P)
マイケル・フィニシー(1946-):
 だれのでもないジーグ/弦楽四重奏曲/
 束縛の多様な形/あこがれ/単純な和声
クロイツァーSQ
ロベルト・ジェラルド:
 ピアノ三重奏曲/チェロ・ソナタ/シャコンヌ/ジェミニ
カタメン・ピアノ三重奏団
エリザベス・マコンキー:幻想曲
アントニー・パワーズ:海/歌
ピアズ・ヘラウェル:高い要塞
ハリソン・バートウィスル:詩
R.R.ベネット:シェーナ3
ヒュー・ウッド:「極楽鳥」によるパラフレーズ
ゴードン・クロス:1年と1日
マーティン・バトラー:カピストラーノ
マイケル・バークリー:飛行
ケイト・ロマノ(Cl)
アラン・ヒックス(P)
エドワード・ハーパー(1941-):
 幻想曲3/
 ルイジ・ダラピッコラを記念する
  リチェルカーレ/
 バードの編曲
リエル・クレスウェル(1944-):
 くじいた背骨の回復への祈り/
 音楽のための言葉/六重奏曲
ジェーン・マニング(S)
エドワード・ハーパー指揮
スコットランド・ニュー・
 ミュージック・グループ
エドワード・ハーパー(1941-):
 歌劇「ファニー・ロビン」
ジェーン・マニング(S)
ナイジェル・ウォー、
ロデリック・ホーン(独唱)
エドワード・ハーパー指揮
スコティッシュ室内o.、
スコティッシュ・オペラcho.
ニコラス・サックマン(1950-):弦楽四重奏曲第2番
ジョージ・ニコルソン(1949-):弦楽四重奏曲第3番
ボックマンSQ
日本プロジェクト
 平野正也:Alone
 中村寛:Angelus novus
 後藤国彦:inquisition/cloister〜野分の門
 小内将人:Sociological Japan
 前田克治:インテルメッツォ
 横山勝巳:痕跡II
 藤井喬梓:Dancing bones
バリー・ウェブ(Tb)
「小説の筋」イタリアの合奏曲
 ルカ・フランチェスコーニ:眠らない旅行者/小説の筋
 ジャチント・シェルシ:Kya
 アダ・ジェンティレ:命じられた沈黙の中で
 ダリオ・マッジ:まっ暗な森で/他
バリー・ウェブ指揮
ファイアバード合奏団
リック・グレブナー:
 風景の中のヴィーナス/稲妻/復活/
 彫像のディヴェルティメント
テープ作品
現代ルーマニアのトロンボーン協奏曲
 カリン・イオアチメスク(1949-):
  トロンボーンとコントラバスのための協奏曲(1986)(*)
 ソリン・ルレスク(1953-):サイド・ショウ(1997)(+)
 フレッド・ポポヴィチ(1948-):
  バリーのためのトライエクト(1997)(+)
 リヴィウ・ダンチェアヌ(1954-):
  トロンボーン協奏曲「七つの日」(1997)(#)
バリー・ウェブ(Tb)
ドリン・マルク(Cb;+)
オビドゥ・バラン指揮
バカウ・ミハイル・ジョラpo.(*)
ソリン・ルレスク指揮
トライエクト・アンサンブル(+)
クリスチャン・ブランクーシ指揮
ルーマニア放送co.(#)
 ルーマニアの現代音楽が日本に紹介されることは滅多にないが、先年もサントリー国際作曲委嘱シリーズで作曲家ドイナ・ロタルが招かれたり、1999年にはISCMの音楽祭が開かれるなど、実は現代音楽の活動が盛んなことが分かる。
 クラシックでトロンボーンのための作品は少なく、多く書かれるようになったのは20世紀に入ってグロボカールの尽力による所が大きい。ここで妙技を聴かせているバリー・ウェブもケンブリッジ大学でグロボカールに師事した若手で、ここに収められた作品は全て彼のために書かれた。前衛的な語法を使用しながら、フリージャズを思わせる、ある種の叙情性を感じさせる作品が多い。
 イオアチメスクとルレスクはダルムシュタットでトン・デ・レーウ、ブライアン・ファニホー、フェルドマンの指導を受けている。ポポヴィチはIRCAMで電子音楽の研究を行っている。ダンチェヌーはルーマニアの若い世代のリーダー的作曲家。
クリストファー・フォックス(1955-):
 もっと光を/2つずつ/最高の場所/
 挨拶の形/空中で見える以上のもの
イアン・ペース(P)
マイケル・フィニシー(1946-):7つの宗教的モテット ジュディ・マーティン指揮
ヴォーチェス・サクラ
ナイジェル・クラーク:
 ホーリー島の石/こだまとナルキッソス/分光器/
 極点/予感/ペルナンブコ/中国のパズル
ニール・ハイド(Vc)
ほんま・たまみ(P)
フィリップ・ミード(P)
ピーター・シェパード・
 スカーヴェド(Vn)
ジャンヌ・トムセン(Fl)
ジェームズ・ワトソン(Tp)
周囲の光景〜スコットランド歌曲集
 ジェイムズ・マクミラン:
  バラード/子供たち/スコットランドの歌
 エリザベス・マコンキー:太陽と月と星
 ジュディス・ウィア:
  スコットランドの吟遊詩人たち
 ロビン・ホロウェイ:私たちがどこにいても
 ニコラ・ルファヌ:でも星は残っている
 ジョージ・ニコルソン:周囲の光景/他
アリソン・スマート(S)
キャサリン・デュラン(P)
カタルーニャの弦楽四重奏曲
 ホセプ・ソレル:
  弦楽四重奏曲第1番/弦楽四重奏曲第5番
 ミケル・ロヘル:弦楽四重奏曲第2番/
 アルベルト・サルダ:弦楽四重奏曲
クロイツァー四重奏団
マイケル・フィニシー(1946-):
 ヴェルディ編曲集/雪の吹きだまり/行ったり来たり/
 ピアノ協奏曲第4番/ピアノ協奏曲第6番
イアン・ペース(P)
ナジ・ハキム:ソナタ
デイヴィッド・マシューズ:
 フーガ/3つの練習曲
ディミトリ・スミルノフ:2つのフーガ
ヘンツェ:
 フィルハーモニック練習曲/セレナード/ソナタ
ピーター・シェパード・
 スカーヴェド(Vn)
ジョン・マッケイブ:混乱した踊り/星の前奏曲
アラン・ロースソーン:
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ/
 2つのヴァイオリンのための主題と変奏
ピーター・シェパード・
 スカーヴェド(Vn)
クリスティーヌ・ゾーン(Vn)
ほんま・たまみ(P)
マイケル・フィニシー(1946-):
 ガーシュイン編曲集「もっとガーシュイン」
イアン・ペース(P)
クリストファー・フォックス(1955-):
 A-N-N-A 花開く時/あなた、私たち、私/
 ルイジアナ/MERZソナタ/2番目の8/塊/
 ミューズと自分のために歌う/他
アマンダ・クローリー(S)
イアン・ペース(P)
クリストファー・
 フォックス(テープ編集)
ロベルト・ジェラルド:
 弦楽四重奏曲第1番/弦楽四重奏曲第2番
クロイツァーSQ
ジェイムズ・クラッパートン(1968-):
 長い帰路/スティーヴンのピアノの本/冷たい海霧/
 マイケルのピアノの本/クレセイドの遺言/
 2つの東北の歌/他
ジェイムズ・クラッパートン(P)
マイケル・バークリー:8つのモテット
ガブリエル・ジャクソン:
 遠くから見る/おお、神聖な宴/明日あなたは先へ行く
マグナス・ウィリアムソン:3声のミサ
ボブ・チルコット:
 まさに一生はそんなもの/愛/そっと立ち去れ
ジュディ・マーティン指揮
ヴォーチェス・サクラ
エドワード・ハーパー:光は消えた
クレスウェル:土地の霊をなだめる祈り
ケネス・ライトン:動物天国
ロジャー・ウィリアムズ:おお!リア様!
デーヴィッド・ジョンソン:神、人間、動物/他
アリソン・ウェルズ(S)
ジョン・ターナー(BFl)
キース・エルコム(Cemb)
ジョナサン・プライス(Vc)
チャールズ・アイヴズ〜様々な空気
 アイヴス:
  ピアノ・ソナタ第1番/
  ピアノ・ソナタ第2番「コンコード」/
  3ページのソナタ/
  習作[第2・9・20・21・22・23番]/
  ワルツ・ロンド/5つの戯作集
フィリップ・ミード(P)
ヘレン・ブラメン(Fl)
エレナ・アルテモノヴァ(Va)
アントニー・パワーズ(1953-):
 あせない色/二重ソナタ/日光の中で/
 五重奏曲/島の別の部分
サッファ
フレーザー=シモン:
 動物園で/洗礼式/4人の友人/行方不明/2度/反抗/
 王の朝食/皇帝の詩歌/丘の上の風/バッキンガム宮殿/
 もし私が王だったら/線と正方形/市場の広場/
ジャーマン:
 最初の友人/ラクダのこぶ/私には6人の正直な下男がいる/
 バルキスのような女王は決していなかった/リオへ下る/
ムソルグスキー:子供部屋
マズグレイヴ:子供の歌の組曲/他
サンドラ・リセンデン(S)
キャサリン・デュラン(P)
アルウィン・プリチャード:
 春/ピアノ五重奏曲「バーバラ・アレン」/帰還か場所/
 母体/小人/道具箱/不幸な天使/見えない都市
トポロジーズ
[イアン・ペース
 (P/芸術監督)
 アラン・トーマス(G)
 ギー・カウリー(Cl)
 ダラー・モーガン(Vn)
 クリス・ジョージ(Vn)
 ブリジット・ケアリー(Va)
 ベッツィ・テイラー(Vc)
 アルウィン・
  プリッチャード(Vo)]
実行可能性調査
 セア・マズグレイヴ:古代世界からの声
 ゴードン・マクファーソン:3分の哲学
 エドワード・マクガイア:ケルトの編み細工
 ジャンゴ・ベイツ:鳥の絵
スコティッシュ・
 フルート三重奏団
ティム・ウィリアムズ
(Perc)
ポール・アーチボルド(1964-):
 動きのある練習曲/すれ違った運命/
 パ・ド・ドゥ/迷いからさめた声/
ファブリス・フィッチ:
 ブロンズの構造/
 レンブール兄弟のための線状細工/不安
ロジャー・レッドゲイト指揮
エクスポゼ合奏団
[ピーター・ヒル(P)
 ヒュー・ウェブ(Hp)
 ブリジェット・ケアリー(Va)
 バリー・ウェブ(Tb)
 ジュリアン・
  ウォーバートン(Perc)]
ジェーン・ウェルズ:機会音楽
 群青色/人々と場所/次のどこでも/月曜日の子供/他
メアリー・ウィーゴルド(S)
ピーター・ウィーゴルド指揮
コンポーザーズ合奏団
リチャード・エムスリー(1951-):
 狼狽/流れの形式/ピアノのために3/
 ...岸の湾曲から入江の湾曲へ.../
 フィニシーの50歳/ギターのために1/
 ピアノのために2/エニシダの木
マイケル・トムズ指揮
トポロジーズ
[イアン・ペース(P/芸術監督)
 アラン・トマス(G)
 クレール・レッサー(S)
 ナンシー・ルファー(Fl)
 クリストファー・
  レッドゲイト(Ob)
 ジュリアン・
  ウォーバートン(Perc)]
ジャスティン・コノリー(1933-):夜の思考
 ソナティネ第2番〜9部から成る/夜曲/
’  モザイク用小片F〜黒の支配/スカルダネリの夢
ニコラス・ホッジ(P)
ナンシー・ルファー(Fl)
ジュリアン・
 ウォーバートン(Perc)
コッラード・カノニチ(Cb)
アンドルー・スパーリング(Cl)
スー・アンダーソン(Ms)
マイケル・フィニシー(1946-):
 失われた土地/月が沈む/荒野の管理/他
マイケル・トムズ指揮
トポロジーズ
[クリストファー・
  レッドゲイト(Ob)
 ジュリアン・
  ウォーバートン(Perc)
 アンドルー・
  マクニール(Sax)
 イアン・ペース(P)
 ギー・カウリー(Cl)
 ダラー・モーガン(Vn)
 アラン・トマス(G)]
エリオット・シュワルツ(1946-):ベラギオ変奏曲
ジョージ・ロックバーグ(1918-):弦楽四重奏曲第3番
クロイツァーSQ
セイディ・ハリソン(1965-):
 飛ぶこと/トレーサリー/
 形のない標章/Arcosola/アスター
クロイツァーSQ
ピーター・シェパード・
 スカーヴェド(Vn)
アーロン・ショール(P)
レスリー=ジェーン・
 ロジャーズ(S)
ナンシー・ルファー(Fl)
キャサリン・ノーマン(1960-):
 透明なもの/鐘と怪物像(1996)/翻訳の試み(1992)/
 強い力(1997)/流れの中で(1990)/心のフーガ(1997)
フィリップ・ミード(P)
キャサリン・ノーマン
(テープ・電子楽器)
ピーター・マクスウェル・デイヴィス:
 室内楽作品集 1952-1987

 四重奏楽章/ピアノのための5つの小品Op.2/
 クラリネット・ソナタ/弦楽四重奏曲/
 賛歌/7つの輝き/
 小四重奏曲第1番/小四重奏曲第2番
クロイツァーSQ
ガイ・カウリー(Cl)
イアン・ペース(P)
セイディ・ハリソン(1965-):
 題不要/3つの提示/円柱の後ろ
プリオルクス・レニエ(1903-1986):
 クラリネットとピアノのための組曲/
 ヴィオラ・ソナタ/鍵盤楽器用の5つの小品
ダブル・イメージ
ヴァルター・ツィマーマン(1949-):
 初心/隠居/荒野の旅/私が84歳だった時/
 Barn Snail-Dance/ワンダ・ランドフスカの消えた楽器
イアン・ペース
(P/Cemb/声)
ウィルフレッド・ジョゼフス(1927-1997):
 クラリネット五重奏曲/
 クラリネットとピアノのためのソナタ第1番/
 クラリネットとピアノのためのソナタ2番
リンダ・メリック(Cl)
ベンジャミン・フリス(P)
クロイツァーSQ
クリストファー・フォックス(1955-):
 断続的な時間の中の直線3/繋留された歌/
 一般的な作品第3・4・5番/内部
アントン・
 ルコスツェヴィーツェ(Vc)
ジェフリー・プール(1949-):
 冷淡な触感/9月の/弦楽四重奏曲第3番/紅玉鳥
ジョアンナ・ポーター(P)
ジェフリー・プール(P)
ジェミニ
リンゼイSQ
ジミー・ショー(Ob)
アン=マリー・
 ヘイスティングス(P)
ジョージ・ニコルソン(1949-):
 春の歌/正義の言葉からの3曲/難局/世界への手紙
ジョン・ターナー(BFl)
ピーター・ローソン(P)
フィリップ・エドワード(Cl)
ジョージ・ニコルソン(P)
アリソン・ウェルズ(S)
キース・エルコム(Cemb)
ジョナサン・プライス(Vc)
ブライアン・ファーニホウ(1943):上付き文字
ジェイソン・エカード(1971-):多様性
ヘンリー・カウエル(1897-1965):万国のフルート
ジェイムズ・ディロン(1950-):回折
クリス・デンチ(1953-):Caught Breath of Time
マイケル・フィニシー(1946-):Ulpirra
マイケル・パーキン:悲歌
サイモン・ホルト(1958-):Maiastra
ナンシー・ルファー(Fl)
リフレクションズ〜
 エリザベス・マコンキーと
  ニコラ・レファニュ親子の音楽

 ニコラ・レファニュ(1947-):
  ヴィオラ、チェロ、クラリネットと
   オーボエのためのラメント(1988)/
  ソプラノとリコーダーのための
   「旅する精霊」(トレーシー・
    チャドウェルの追憶に)(1996)
  オーボエのための「独白」(1965)/
  メゾソプラノ、ヴィオラ、オーボエと
   ハープのための
    「ミラ・クラ・テネブラス」(2002)
 エリザベス・マコンキー(1907-1994):
  ヴィオラ、クラリネット、オーボエと
   ハープのための
    「リフレクションズ」(1960)/
  ミニアチュア(1987)/
  ハープのための「朝、昼そして夜」(1976)
ブリジット・ケアリー(Va)
ニール・ハイド(Vc)
ケイト・ロマノ(Cl)
ジニー・ショウ(Ob)
ルーシー・
 ウェイクフォード(Hp)
レスリー=ジェーン・
 ロジャーズ(S)
サリー・
 ブラッドショウ(Ms)
 録音:2002年/2003年。
 エリザベス・マコンキーはアイルランド生まれの女性作曲家で、初期はバルトーク、ベルク、ヤナーチェクの影響を受けていたが、やがて無調と調性を折衷した独自の作風を確立。1930年にはヘンリー・ジェイムズがプロムスで彼女のオーケストラ作品を取り上げるなど好評を博した。今日ではほとんど演奏されなくなってしまったが、生誕百年に因んでのリヴァイヴァル。ニコラ・レファニュ(1947b)はマコンキーの娘でオペラから室内楽まで多様なジャンルの作品を手がけている。
ジュリア・アッシャー(1945-):「神聖な薬」
 神聖な薬/風の中の葦/日が暮れないうちに/
 潟の島々/経験の代償とは/祈り「裸の哀れな人たち」
ニッキ・ブルームフィールド
(Ob/Ehr)
ピーター・ローソン(P)
ジョナサン・プライス(Vc)
レスリー=ジェーン・
 ロジャーズ(S)
ジェーン・
 シンプソン(Cemb)
ジョン・ターナー(BFl)
ジョージ・クラム(1929-):ピアノ作品全集
 マクロコスモス第1集/マクロコスモス第2集/
 ピアノのための5つの小品/
 グノミック・ヴァリエーション/プロセッショナル/
 クリスマスのための小組曲
フィリップ・ミード(P)
 録音:2002年-2003年、マンチェスター大学ホール。
 アヴァンギャルド全盛期においても、また、それに続く新ロマン主義の台頭期においてもいっさい時代の流行に流されず一人独自の幻想世界に耽溺してきたアメリカの孤高作曲家クラムのピアノ作品全集が登場。 代表作「マクロコスモス」を1枚目に他の作品を2枚目に収録。暗闇に光る一瞬の光彩、豊かな残響、静謐の美学は武満のピアノ曲とも較べられるだろう。特に代表作の2つのマクロコスモスでは、 内部奏法はもちろんピアノのボディをコツコツ叩いたり、ペダルを踏んだまま共鳴体に向かって口笛を吹いたり(それが懐かしいメロディだったりする)と、奔放なイマジネーションが溢れている。 ピアノのフィリップ・ミードはロンドンの王立音楽院で学び現代音楽の演奏部門で第1位を獲得、その後イギリスを中心にアメリカ、ヨーロッパで活動、 ジョナサン・ハーヴェイらの作品など現代音楽の初演に数多く携わっている。 このアルバムはマンチェスター大学のホールで収録されたもので、ホールの長い残響感がクラムの神秘的な音楽を一層惹きたてている。
ヴォルフガング・リーム:歌曲集
 Ende der Handschrift
  (ハイナー・ミュラーの詩による;1999)/
 モニク・トーネによる3つの詩(1997)/
 レンツ断章(J.M.R.レンツの詩による;1980)/
 赤(1990)
クラレ・レッサー(S)
ダヴィド・レッサー(P)
 作曲家30−40代の作品集。今日正面切ってリートを書く作曲家は少ないが、これらの作品は明かにドイツ歌曲の伝統を踏まえており、新ウィーン楽派、ツェムリンスキーに通じる抒情性を持っている。ハイナー・ミュラーは20世紀ドイツを代表する劇作家。
マイケル・フィニシー(1946-):
 この教会(独唱、語り手、合唱、合奏のための)(2001-03)
リチャード・ジャクソン(Br)
ジェーン・マニー(Ms)
フィリップ・アダムズ(Org)
マイケル・フィニシー指揮
イクシオン、
ハウラ・聖メアリー教会cho./他
 サセックス州にあるハウラ・聖メアリー教会の900周年を祝して作曲された作品。
テネブレ〜ジョン・マッケイブ:ピアノ作品集
 ヴァリエーションズ(1963)/インテルメッツォ(1968)/
 ソステヌート(1969)/カプリッチョ(1969)/
 オーバード(1970)/テネブレ(1992/1993)/
 スクランチ
  (ドメニコ・スカルラッティへのオマージュ;2001/2001)/
 夕暮れのハーモニー(デュカスへのオマージュ;2001)
本間たまみ(P)
 ピアニストとしても活動するイギリスの作曲家マッケイブは演奏効果が絶大な色彩感豊かなピアノ曲を作曲している。響きの点ではメシアン、ドビュッシーが、激しいリズムという点でストラヴィンスキー、バルトーク、ジャズの影響がそれぞれ聴き取れよう。静的な部分と動的な部分の対比、じわじわと上り詰めてゆくクライマックス、鮮やかなピアニズムが耳に心地よい。
 本間たまみは7歳でのアメリカ・デビュー以来、世界の第一線で活躍、現在はロンドンの王立音楽院でも教鞭を取っている。
ゴードン・マクファーソン(1965-):Detours
 Detours(回り道)[こだまのテープ/記憶の破壊/
  救われるに値する運転手だけが/ローレライ/フェニックス]
 地図とわれらの苦しみの図表/恐怖の誕生と落下の恐怖
ニコラウス・コク指揮
プサッファ
 マクファーソンはイギリス生まれ。ポスト・パンク世代の作曲家とでも言えようか、室内オーケストラのためのこれらの音楽はタネジを思わせる多様式、クロスオーバー傾向(クラシックの引用、ビート、周期的リズム、アイヴス的混沌等々)を示しており、カーデュー、ナイマン、ブライヤーズと続くアカデミズムとは一線を画した、この国のもう一つの伝統を感じさせる。
輪郭〜ケイト・ロマノ、
 クラリネットのための現代作品

 フランコ・ドナトーニ:クレア
 ウィリアム・O.スミス:ヴァリアンツ
 ソーラブ・ウドゥマン:輪郭
 リチャード・コーストン:
  2つのクラリネットのための2つの小品
 ジェイムズ・ディロン:
  クロッシング・オーヴァー
 ケイト・ロマノ:
  Pied Piper(巧みな誘惑者)
 シャリーノ:目が覚める前に死なせろ
 J.アーバー:親密でおかしな時
 クリストファー・フォックス:
  総括的作品第7番
ケイト・ロマノ(Cl)
 録音:2005年。
 ロマノは現代音楽を得意とするクラリネット奏者で自ら作曲も手がける。演奏されている作品は何れもヨーロッパの前衛及びその影響を強く受けているもので超絶的な技巧を必要とする。特殊奏法満載のソロ、2つのクラリネットそしてライヴ・エレクトロニクスの併用と、今日の典型的な前衛音楽。
ゲルハルト・シュテプラー(1949-):
 ダリ/夢[1/9/92]/インターネット[1.1/1.5/1.9]/
 ウィンドウズ[1/2/3/4/5]/合計/
 ファン・ブラントワインとフィンスターニッセン/
 Hert auf hart
パウロ・アルヴァレス(P)
夜・炎・太陽・沈黙〜ジョン・カスケンの音楽
 ジョン・カスケン(1949-):
  インファンタ・マリーナ(イングリッシュホルンと
   小アンサンブルのための;1994)/
  沈黙のあとに(ヴァイオリンとピアノのための;1998)/
  炎の渦(ソプラノとアンサンブルのための;1980)/
  ピアノ四重奏曲(1990)/
  沈黙のあとに
   (ヴァイオリンと大アンサンブルのための;1998)/
  サラマンドラ(2台のピアノのための;1986)/
  アマラントス(アンサンブルのための;1978)/
  ディスタント・ヴァリエイションズ
   (サクソフォン四重奏と吹奏楽のための;1996)
レイチェル・パンクハースト(Ehr)
レスリー・ハットフィールド、
カイラ・ハンプフューレー(Vn)
パトリシア・ロザリオ(S)
アンドリュー・ボール、
ジュリアン・ジェイコブソン(P)
プサッファのメンバー
アンサンブル10/10
アポロ・サクソフォン四重奏団
、 クラーク・ルンデル指揮
RNCMウィンド・オーケストラ
 カスケンはイギリスのヨークシャー出身で、ワルシャワでルトスワフスキの指導を受けている。旋法的な響き、旋律を好む傾向があり、イギリス版武満とでも呼べそうな現代の抒情性、ロマン性を感じさせる秀作ぞろい。かつて「今日の音楽」音楽祭で武満が日本に招聘したのももっともな話としてうなずける。これほどまとめて彼の作品が聴けるのは珍しく、しかもデュオから室内オーケストラ、協奏曲まで、多様な編成の作品が収められているため、このCDで彼の作品をほぼ俯瞰できる。
クリストファー・
 フォックス(1955-):作品集

 ストレート・ラインズ・イン・
  ブロークン・タイムス
  (破壊された時のなかの直線)/
 やや活発に/主題と変奏/よろめき
アイヴズ・アンサンブル
 録音:2002年。
 メティエ・レーベルにしばしば登場するクリストファー・フォックスは1955年イギリス生まれでジョナサン・ハーヴィーに師事している。この作品集は室内アンサンブルのためのもので、ストレート・ライン・イン・ブロークン・タイムスは機械的な動きの中でパート間のずれや色彩の変化が主眼の、ややミニマル的発想の佳曲。さまざまなスタイルを軽いノリで消化吸収し自己の音楽に変化させるのが彼の特徴。
モートン・フェルドマン:
 クラリネットと弦楽四重奏(1983)
クリストファー・フォックス(1955-):
 クラリネット五重奏曲(1992)
ロジャー・ヒートン(Cl)
菅野みえこ、
ダヴィデ・ロッシ(Vn)
ブリッジト・ケアリー(Va)
ソフィー・ハリス(Vc)
 フェルドマンとフォックスでは共にミニマル的という点では共通しているが、そのアプローチの仕方は180度異なる。フォックスのほうは点描的な音がリズミックに集積される部分とポルタメントを伴った長い音価の静かな部分との対比からなるダイナミックな作品。フェルドマンのほうは僅かな動きと静かな持続のなかに詩的な時空を感じさせる繊細な音楽。
セイディ・ハリソン(1965-):
 明るい庭/14番目のテラス/
 バヴァド・カイール・バキ!/
 アフガニスタンの伝統音楽
テイト合奏団
アンドルー・スパーリング(Cl)
オダリーネ・
 デ・ラ・マルティネス指揮
ロンターノ
ピーター・シェパード・
 スカーヴェド(Vn)
アンサンブル・バフタル
ニコロ・
 カスティリオーニ(1932-1996):
  ピアノ作品集

 変化(1959)/3つの小品(1978)/
 私が夏を渡すように(1983)/
 ドゥルチェ・レフリジェリウム
  (6つの聖職者の歌)(1984)/
 ソナチネ(1984)/HE(1990)
サラ・ニコルス(P)
 録音:2004年。
 ベリオ、ブソッティらと並ぶ現代イタリアの作曲家カスティリオーニのピアノ曲がまとまって出るのは珍しい。点描的な初期作品からから晩年の調性的な要素が取り入れられた作品まで彼の作風の変遷を一望。同様に初期から晩年までのアンサンブル作品を集めたものがCOL LEGNOレーベル(WWE-20253)から発売になっている。
トリスタン・ミュライユ(1947-):
 ピアノ作品全集

 夢による中断された
  目と毛のように・・・(1967)/
 河口(1972)/忘却の領土(1977)/
 告別の鐘そして微笑み・・・〜
  オリヴィエ・メシアンの追憶に(1992)/
 マンドラゴア(1993)/
 作品と日々[ I - IX ](2003)
マリリン・ノンケン(P)
 録音:2003年10月、マンチェスター。
 グリゼーと並ぶスペクトル楽派の開祖ミュライユの現在までのピアノ曲を集成した画期的なアルバム。メシアン門下のミュライユは初期にはメシアンの影響を強く受けていたが「忘却の領土」あたりから独自の理論を展開、最新作「作品と日々」では彼の音楽の総括ともいえ、これまでの要素が統合されている。
新しいフランス語の歌〜
 イギリスの作曲家による
  フランス語の新しい歌

 タリク・オリーガン、サディ・ハリソン、
 ウィル・トッド、エドワード・カウィー、
 ボブ・チルコット、ジョン・カスケン、
 ローレンス・クレーン、アダム・ゴーブ、
 ガブリエル・ジャクソン、マイケル・フィニシー、
 アンドルー・キーリング、
 ヒュー・ウッド、ダイアナ・バレル、
 ヘレン・ロー、ニコラ・レファニュ、
 エドワード・マクガイア、
 ジュディス・ビンガム、
 ロジャー・レッドゲイト、
 ハワード・スケンプトン、
 グレアム・フィットキンの作品
アリソン・スマート(S)
キャサリン・デュラン(P)
 録音:2005年。
 現代イギリスの作曲家たちが往年のフランス名詩人たちの詩に作曲。このプロジェクトは歌手アリソン・スマートとピアニスト、カスリーン・デュランが1999年のプーランク生誕百年を記念して企画、上記の作曲家達に委嘱された。マラルメ、アポリネール、ボードレール、ヴィクトル・ユーゴー、ヴェルレーヌ、コクトーらの詩に作曲されている。ポスト・ミニマリストのフィットキンがミニマルの元祖ともいえる作曲家サティの書いた詩に作曲しているのも面白い。
ジュディス・ベイリー(1941-):室内楽作品集
 弦楽四重奏曲(1987)/クラリネット五重奏曲(1993)/
 サン・ジミニャーノの塔(1993)/
 エグロシェイルの夜鶯(1997)/
 アクアマリン・ワルツ(1999)/
 ミクロミニアチュア第1番(2000)/
 ミクロミニアチュア第2番(2000)/
 ヒルデガルトの幻影(2001)/光(2004)
デイヴィ室内アンサンブル
[J.デイヴィ(Vn)
 P.セドウィック(Vn)
 L.ホワイト(Va)
 C.ウィルマーズ(Vc)
 J.プレッスナー(Cl)
 N.グルンバーグ(P)]
 録音:2007年。
 ジュディス・ベイリーはイギリス、コーンウォール地方出身。新古典主義、印象派の影響を受けつつ、ブリテンを思わせる独自の作風を確立した作曲家。
クリストファー・フォックス(1955-):
 不合理なカタログ
(全12曲)
 [根拠/スキャナー/パトロール/ハンギング・ライン/
  ディアロディア/セキュリティ・コード/トリプティク]/他
エグザウディ
(ヴォーカル・アンサンブル)
 録音:2006年。
 朗読、声のソロ、アンサンブルからなるシリーズ作品で、現代音楽における声楽の特殊唱法がほぼ全て使われている。朗読では作曲家本人も登場。


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