2015年以降の発売分 #2011年までの発売分と品番が重複し、かつ内容が異なるアイテムが存在しますので ご注意下さい(各アイテムの項目に特記)。 | ||
スティーヴ・ライヒ(1936-): 弦楽四重奏とあらかじめ録音されたテープのための「 WTC 9/11 」(2010) / 弦楽四重奏とあらかじめ録音されたテープのための「 Different Trains 」(1988) タナSQ[アントワーヌ・メゾノート、イヴァン・ルブリュン(Vn) マクシム・ドゥゼール(Va) ジャンヌ・メゾノート(Vc)] | ||
録音:2016年6月、ステュディオ・アクースティク、パッサヴァン、フランス。 アメリカ同時多発テロ事件(2001年9月11日)15周年記念制作盤。「 WTC 9/11 」は文字通りニューヨークのワールド・トレード・センター・テロ事件をテーマとした作品。タナ弦楽四重奏団は現代音楽の普及を目的として結成されたフランスのアンサンブル。 | ||
コミタス(1869-1935):弦楽四重奏のための小品&ピアノ曲集 [CD 1] 弦楽四重奏のための小品(セルゲイ・アスラマジヤン編曲)(*) かわいいショーゲル/木の如くたくましく/おお、ナザン/鶴/私の赤いスカーフ/ シューシクのために/民謡/ヴァガルシャパトの舞曲/歩け歩け/曇った空/ 楽しい愛の歌/太陽は君に輝く/春が来た/山うずらの歌 [CD 2] ピアノ曲(+) 7つの歌/ 7つの舞曲〔 Maanushaki(ヴァガルシャパトの舞曲)/ Yerangi(エレヴァンの舞曲)/ Unabi(シューシの舞曲)/ Marali(シューシの舞曲)/ Shoushiki(ヴァガルシャパトの舞曲)/ Het U Aradj(エルズルムの舞曲)/ Shoror(エルズルムの舞曲)〕 フーゴー・ヴォルフSQ (*) [セバスティアン・ギュルトラー、レジ・ブリンゴルフ(Vn) トーマス・セルディツ(Va) フロリアン・ベルナー(Vc)] アルトゥール・アハロニヤン(P;+) | ||
録音:データ記載なし。 1915年のオスマン・トルコ帝国による「アルメニア人大量虐殺事件」から100周年を記念して制作されたアルバム。アルメニアの音楽家コミタスは奇跡的にこの虐殺を免れたが、ショックのため精神を病み、回復しないままパリで亡くなった。アルトゥール・アハロニヤンは1961年アルメニアのエレヴァンに生まれたピアニスト・作曲家。 CD 1 の収録時間は37分16秒、CD 2 は26分27秒で、価格は1枚分。続けて聞いて欲しくない、ということなのだろうか? | ||
フィリップ・エルサン(1948-):弦楽のための幻想曲集 11の奇想曲 [Onze Caprices] (様々な編成の二重奏)(*) / 弦楽四重奏曲第2番/ザッハーの名による幻想曲/弦楽五重奏のための5つの楽章(*) フーゴー・ヴォルフSQ (*) [セバスティアン・ギュルトラー、レジ・ブリンゴルフ(Vn) ゲルトルート・ヴァインマイスター(Va) フロリアン・ベルナー(Vc)] フルイス・ソリタ(Va;*) | ||
録音:データ記載なし。 フィリップ・エルサンはパリ音楽院でアンドレ・ジョリヴェ(1905-1974)他に師事したフランスの作曲家。1993年ウィーンで結成されたフーゴー・ヴォルフ弦楽四重奏団による演奏。 | ||
言うことは何もない、ただ聴け〜シャルルマーニュ・パレスタイン(1947-): Invocationnn (*) / Masssssssssss (+) / Benedictionnn (#) シャルルマーニュ・パレスタイン(歌;*/P;+/Perc;#) | ||
録音:2015年1月26日、ヴィッラ・アンパン(ボゴシアン財団)、ブリュッセル、ベルギー。 シャルルマーニュ・パレスタインはニューヨーク(アメリカ合衆国)生まれのアーティスト。ミニマル・ミュージックのミュージシャンから美術と連動した複合サウンド・アーティストへと変貌を遂げ、そのパフォーマンスは常に注目を集めてきた。(+)は53分17秒途切れず続くピアノ・ソロ作品。ブックレットにはジャケット同様大量のぬいぐるみの写真が掲載されているが解説は無く、まさにタイトルそもの。 | ||
パトリシア・ボサール(1965-):停まった時(弦楽五重奏と打楽器のための) 停まった時 [Temps suspendu] /密やかな息 [Souffles secrets] / がりがり [Croquements] /星雲 [N&eacutE; buleuse] /他所に [Ailleurs] パトリシア・ボサール(Vn/ tonatem ) アンニク・ロディ(Vn) マリー・シュヴァブ(クイントン〔5弦Va〕) サラ・オスヴァルド(Vc) ジョスリーヌ・ルダシグワ(Cb) リュック・ミュラー(Perc/オブジェクト) | ||
録音:2014年7月、スタジオ・アクースティク、パッサヴァン・ミュージック、フランス。 パトリシア・ボサールはローザンヌでジャズと現代音楽を、ジュネーヴで電子音楽を、リヨンでヴァイオリンを学んだスイスの作曲家・ヴァイオリニスト。 | ||
ダニエル・テルッジ(1952-):四季 冬の刻 [Instants d'hiver] (アクースマティック)(1993) / 夏のバンド [Summer Band] (バンドネオンとテープのための)(1996) (*) / 春季 [Springtime] (アクースマティック)(2013) / 秋の歌 [Autumn Song] (ピアノとテープのための)(2008) (+) フアン・ホセ・モサリニ(バンドネオン;*) アンクザ・アプロドゥ(P;+) ダニエル・テルッジ(制作) | ||
録音:データ記載なし。 ダニエル・テルッジはアルゼンチンに生まれ、1977年にフランスに移住した作曲家。アクースマティックとは「楽器そのものではなくスピーカーから発音される音響空間を前提とした」という意味。 | ||
ピエール・ブーレーズ(1925-2016): 弦楽四重奏のための書(1948-1949、1954/改訂版: 2012) 〔 Ia / Ib / II / IIIa / IIIb / IIIc / V / VI 〕 ディオティマSQ [ユン・ペン・チャオ、ギヨーム・ラトゥール(Vn) フランク・シュヴァリエ(Va) ピエール・モルレ(Vc)] | ||
録音:2014年2月、スタジオ・アクースティク、パッサヴァン・ミュージック、フランス。 ピエール・ブーレーズが弦楽四重奏のために書いた唯一の作品である「弦楽四重奏のための書」。作曲から60年を経た2011年、ブーレーズはディオティマ弦楽四重奏団の申し出によりこの作品の最終改訂に取り組み、これが彼がスコアに向かった最後の仕事のひとつとなった。ディオティマ弦楽四重奏団は1996年パリ音楽院の受賞者たちにより創設。 #以前、同品番異内容の「2人のためのシアター〜ハオ=フ・ジァン〔張豪夫〕(1952-):二重奏作品集」が発売されていましたが、廃盤となっています。 | ||
クリスティアン・ザネジ(1952-):列車を伴う電子的風景 オーディオ・ヴィザージュ [Audio Visage] (2004) / アンビアンス・マティス [Ambiance Matisse] (2010/2012) / 列車を伴う電子的風景 [Paysage électronique avec train] (2006/2014) クリスティアン・ザネジ(電子音楽制作) | ||
クリスティアン・ザネジはパリ音楽院でピエール・シェフェール他に師事したフランスの作曲家。1977年より「フランス音楽研究グループ」(GRM)に参加し電子音楽に取り組み、CDによる作品発表、ラジオ放送、音楽イヴェント等で活躍、2015年現在 GRM の芸術監督を務めている。 #同品番異内容の「クルト・シュヴァーエン(1909-2007):合唱曲集」が存在しますのでご注意下さい(当店の扱い品番は MDC-7795KS へ変更)。 | ||
エリザベス・ヴァレッティ:サクルム'5 〔サクルム'1: ダンテ [Sacrum'1: Dante] (2台のハープ、チェンバロとコンピューターのための)/ サクルム'2: オルフェ [Sacrum'2: Orfée](ハープ、打楽器とコンピューターのための)/ サクルム'3: 隠者 [Sacrum'3: l'Ermite] (チェンバロとチェロのための)/ サクルム'4: パスカル [Sacrum'4: Pascal] (3台のピアノ、弦楽と打楽器のための)/ サクルム'5: ボイエルデュー [Sacrum'5: Boieldieu] (3台のハープのための)〕 エリザベス・ヴァレッティ ( Camac "Electric MIDI" Hp/Cemb/P/Vc/打楽器/コンピュータ) | ||
録音:時期記載なし、IRCAM および GRM 、パリ、フランス。 エリザベス・ヴァレッティはフランスのハープ奏者・作曲家・歌手・サウンドデザイナー。ロンドン、パリ、ニューヨークに本拠を持ち、ジャンルを超えて活躍している。 #同品番異内容の「ムジカ・ファルサ〜リーティス・マジュリス(1961-):フルート作品集」が存在しますのでご注意下さい(当店の扱い品番は MDC-7794RM へ変更)。 | ||
ジョン・ケージ・アニヴァーサリー 1912-2012 〜「数」の作品集〔ナンバー・ピース集〕 ジョン・ケージ(1912-1992): [CD 1] THE FIVES (x) (MDC-7815) Five(任意の5つの楽器のための/5つのクラリネットによる演奏)(1988) / Five2(イングリッシュホルン、2つのクラリネット、バスクラリネットとティンパニのための)(1991) / Five3(トロンボーンと弦楽四重奏のための)(1991) / Five4(ソプラノサクソフォン、アルトサクソフォンと3つの打楽器のための)(1991) / Five5(フルート、2つのB♭管クラリネット、バスクラリネットと打楽器のための)(1991) [録音:1999年9月30日、12月10日、2000年10月15日、2001年8月23日、デ・ホープ、ディーメン、オランダ] [CD 2] EIGHT-TWO-ONE4 (MDC-7803) Eight(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、 トランペット、トロンボーンとテューバのための)(1991) / Two(フルートとピアノのための)(1987) / One4(ドラムス・ソロのための)(1990) (#) [録音:2002年8月13日-14日、デ・ホープ、ディーメン(#以外) / 2005年7月12日、ベタニア修道院、アムステルダム(#)、全てオランダ] [CD 3] FOURTEEN-SEVEN-TEN-THREE2 (MDC-7801) Fourteen(ピアノ、フルート/ピッコロ、バスフルート、クラリネット、バスクラリネット、ホルン、トランペット、 2つの打楽器、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとコントラバスのための)(1990) / Seven(イングリッシュホルン、2つのクラリネット、バスクラリネットとティンパニのための)(1988) / Ten(フルート、オーボエ、クラリネット、トロンボーン、打楽器、ピアノ、 2つのヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための)(1991) / Three2(3人の打楽器奏者のための)(1991) (#) [録音:2002年8月13日-14日、デ・ホープ、ディーメン(#以外) / 2005年7月12日、ベタニア修道院、アムステルダム(#)、全てオランダ] [CD 4] Thirteen-Four6-Four3 (MDC-7799) Thirteen(フルート、オーボエ、B♭管クラリネット、ファゴット、C管トランペット、テナートロンボーン、 テューバ、2つの打楽器、2つのヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための)(1992) / Four6(なんでもよい方法によるあらゆる音のための/ フルート、クラリネット、打楽器、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロによる演奏)(1992) / Four3(4人の奏者のための − 1台または2台のピアノ、 12のレインスティック、ヴァイオリンまたは発振器と沈黙のための)(1991) から 抜粋 [録音:2002年8月13日、デ・ホープ、ディーメン、オランダ] ザ・バートン・ワークショップ ジェイムズ・フルカーソン指揮 [CD 2, 3, 4] フランク・デンヤー指揮 [CD 2] | ||
録音:[内]。ケージの「数」をテーマとした作品を収めた既発売商品4点をスリップケースに収納。 | ||
2011年までの発売分 #すでに公式サイトから削除されており、流通在庫限りと思われます。また、上記新発売分と品番が重複し、かつ内容が異なるアイテムが存在しますので、ご注意下さい(上記新アイテムの各項目に追記、重複分で入手不能のアイテムは下記から削除済)。 | ||
MDC-7877 廃盤 |
シャン・ダクション・プレイス・ゴイエヴェルツ ゴイエヴェルツ:リタニー〔第1番/第2番/第4番〕/ヴェルソーの声/・・・髪の毛 シャン・ダクション〔室内 Ens. 〕 | |
ガリーナ・ウストヴォーリスカヤ: ピアノ・ソナタ第1番−第6番 |
オレグ・マロフ(P) | |
カレル・ゴイエヴァエルツ: リタニー〔第1番−第5番〕 |
ヴァン・ダンメ(P) シャンプ・ダクション(室内Ens.) ヴィス指揮BRTpo. | |
現代ベルギー作曲家の室内アンサンブル作品集 ロッゲ、ブレヴァイス、ヴィッシェル、ダーン、ヴェルストクトの作品 |
シャンプ・ダクション(室内Ens.) | |
ガリーナ・ウストヴォーリスカヤ:作品集 前奏曲第1番−第12番 コンポジション第1番「ドナ・ノビス・パーチェム」 コンポジション第2番「ディエス・イレ」 コンポジション第3番「ベネディクトゥス・クィ・ヴェーニト」 |
オレグ・マロフ サンクトペテルブルク・ ソロイスツ | |
パトリック・ド・クレルク: ピアノ五重奏曲/弦楽三重奏曲 他 |
ダネルQ | |
ガリーナ・ウストヴォーリスカヤ:トリオ・ソナタ集 | オレグ・マロフ サンクトペテルブルク・ソロイスツ | |
ガリーナ・ウストヴォーリスカヤ: チェロとピアノのためのグランド・デュエット ヴァイオリンとピアノのためのデュエット |
オレグ・マロフ サンクトペテルブルク・ソロイスツ | |
ディアパゾン・ドール受賞。 | ||
ティエリー・デ・メイ: KINOK/アンノウンネス/ヴァイオリン協奏曲 アモール・コンスタンテ |
オクトルス指揮 イクトゥス・アンサンブル G.ヴァン・ダム(Vn) | |
IRCAM、ポンピドー・センター協力。 | ||
ガリーナ・ウストヴォーリスカヤ: トリオ/コンポジション/交響曲第4番/ソナタ第5番 |
オレグ・マロフ サンクトペテルブルク・ソロイスツ | |
声明 | 英国四天王寺 仏教文化センター | |
録音:ベルギー、ロンドン、大阪。 | ||
ガリーナ・ウストヴォーリスカヤ: ピアノ協奏曲(*)/交響曲第1番 |
オレグ・マロフ(P;*) ディミトリー・リス指揮ウラルpo. | |
アレクサンドル・クナイフェル: シュラミー・マルシャ/パッサカリア/ポストルディア おおすばらしい王様 |
オレグ・マロフ(P) | |
ガリーナ・ウストヴォーリスカヤ: 交響曲第2番/第3番/第4番/第5番 |
マロフ指揮 サンクトペテルブルク・ソロイスツ ディミトリー・リス指揮ウラルpo. | |
カレル・ゴイエヴァエルツ: De Zeven Zegels(弦楽四重奏のための) |
ダネルQ | |
ファラディ・カラーエフ: ポストルディア(2台ピアノ版)/同(アンサンブル版) ジョージ・クラムへのクラム・オヴ・ミュージック 痛ましい夜の音 |
イーゴリ・ドロノフ指揮 スタジオ・フォー・ ニュー・ミュージック | |
カレル・ゴイエヴァエルツ: アクエリアス(16人のソリストと管弦楽のためのオペラ) |
演奏者不明 | |
アレクサンドル・ヴスティン: 言葉/10のための音楽/息子へ/英雄的子守歌 他 |
イーゴリ・ドロノフ指揮 スタジオ・フォー・ ニュー・ミュージック | |
カレル・ゴイエヴァエルツ: ピアノ独奏&ピアノを含む室内楽作品全集 |
ジャン・ミシェルス(P) IKHOORトリオ 他 | |
パトリック・デ・クレルク: カントI-III/北のエレジー/カント・ダンジェロ |
イーゴリ・ドロノフ指揮 スタジオ・フォー・ ニュー・ミュージック | |
アレクサンドル・ラビノヴィチ: 暗黒の潮流のためのレクイエム 他 |
アレクサンドル・ラビノヴィチ(P) ポルスト(S) マルカレス(Perc) ドロヴィンスキー(Vc) | |
カレル・ゴイエヴァエルツ:連続的作品集 ソナタ第1番/作品2/作品3/コンポジティ第4番−第7番 |
チェルソ・アントネス指揮 シャンプ・プロダクション | |
アレクサンドル・クナイフェル:物語歌曲「愚かな馬」 | タチアナ・ミレンティエワ(S) オレグ・マロフ(P) | |
ベネフィット・オヴ・ア・ブラスフル・ユニオン (バレエ音楽:ペーター・フェルメールシュ、 ジョルジュ・ヴァン・ダム) |
X-Legged-Sally(ジャズ七重奏) スミスQ 他 | |
詳細不明。 | ||
ヴァレンティン・シルヴェストロフ(1937-):カンタータ集 カンタータ(1973) 夜鳴きうぐいすへの讃歌 カンタータ(1977) ディプティク(1995) |
ヴィルコ・バレイ指揮 キエフ・カメラータ サヴィチュク指揮 ウクライナ国立cho. | |
ワレンティン・シルヴェストロフ(1937-): 沈黙の歌 |
アレクセイ・ マルティノフ(Vo) アレクセイ・リュビモフ(P) | |
ティグラム・マンスリアン:作品集 チェロ独奏のためのカプリッチョ/5つのバガテル 2つのマドリガル/サッシュの影 |
イーゴリ・ドロノフ指揮 スタジオ・フォー・ ニュー・ミュージック | |
ウラディーミル・タルビポルスキ:作品集 カッサンドラ アインドルック・アウスドルックII 過ぎし日のエコー イエス、あなたの深い苦しみ |
イーゴリ・ドロノフ指揮 スタジオ・フォー・ ニュー・ミュージック ヴィノグラドフ指揮 モスクワ・ソリストEns. | |
ワレンティン・シルヴェストロフ(1937-): 交響曲第4番/モノディア/ポストルディウム |
イワン・ソコロフ(P) アンドレイ・ボレイコ指揮 ウラルpo. | |
ワレンティン・シルヴェストロフ(1937-): 交響曲第5番 エクセギ・モヌメントム(バリトンと管弦楽のための交響曲)(*) |
セルゲイ・ヤコヴェンコ(Br:*) アンドレイ・ボレイコ指揮 ウラルpo. | |
マグヌス・リンドベリ: リレイテッド・ロックス (2台のピアノ、2人の打楽器奏者とエレクトロニクスのための) クラリネット五重奏曲 |
イクトゥス(室内Ens.) | |
ルーカ・フランチェスコーニ(1956-):作品集 9つの楽器のためのアンコール・ダカーポ/ ソロ・ピアノのためのダカーポ/ 金管五重奏のためのアテッサ/ ソロ・ヴィオラのためのチャーリー・チャン/ フィクションのなかのロボット (オーボエ、イングリッシュホルンと11の楽器のための) |
オクトルス指揮 イクトゥス(室内Ens.) デ・クラーク(Va) ブルヴィエ(P) ヴァン・ボックスタル(Ob) | |
ヴィム・ヘンドリクス:ラーガI-III | レウェリン指揮 ロイヤル・フランダースpo. デ・ネヴェ(Va) フランソワ(Perc) | |
ワレンティン・シルヴェストロフ(1937-):Stufen ヴォーカルとピアノのための作品集 他 |
アレクセイ・リュビモフ(P) ジャナ・イワニロワ(Vo) シルヴェストロフ(P) | |
アレクサンドル・ラビノヴィチ:作品集 呪文(1996)(*)/アポロの白鳥の歌(1996)(+)/ すばらしき音楽(1977)(#)/愛の歌(1980)(**) |
マルタ・アルゲリッチ (チェレスタ、増幅P;*、P;**) 神谷百子、和田みつよ、 小林なおあき、村瀬秀美 (Perc;*) 鈴木大介(電子G;*) 戸田弥生(Vn;+) アレクサンドル・ラビノヴィチ (P;+,**) ジェルジ・レヘル指揮 ブダペスト放送so.(#) | |
録音:1998年5月28日、東京芸術劇場、ライヴ(*)/1997年7月12日、東京、文化村オーチャードホール、ライヴ(+)/1977年10月9日(#)/1993年11月24日、ベルン(**)。 なんとも豪華なキャスト。作風はナイマン風あり、ストラヴィンスキー風ありだが、どれも親しみやすい。 | ||
AMORT(S)〜カレル・ゴイェヴァエルツ:作品集 | ケッセルス指揮 ビリニュス市立cho. Champ d'Action(室内Ens.) タヴェルナ指揮BRTso. 他 | |
リュック・ブレヴァエス:Champ d'Action / Talisker | ケッセルス指揮 Champ d'Action(室内Ens.) | |
アーヴェト・テルテリャン(1929-1994): 交響曲第7番/交響曲第8番 |
ドミトリー・リス指揮 ウラルpo. | |
録音:1999年8、9月。テルテリャン最後の2つの交響曲。リスとウラルpo.は来日して日本人作品を演奏し話題となった。 | ||
フロム・ジ・アウサイド〜アレクサンドル・ラスカートフ:作品集 祈り(ユダヤの祈祷)/小道の終わりにバラを見るであろう/儀式 |
エレナ・ワシレワ(S、Perc) ダネルQ | |
ルック・ヴァン・ホーヴ(1957-):管弦楽作品集 浜辺のカーニヴァルOp.17(1985)/ 交響曲第2番Op.34(1997) ピアノ協奏曲Op.32(1995)/ トリプティク(オーボエ協奏曲)Op.29(1993)/ 積み重ねられた時間 (エレクトリック・ギター協奏曲)Op.26(1990) |
エティエンヌ・ ジーベンス指揮 フランドル放送so. | |
ヴァン・ホーヴはベルギーの作曲家。 | ||
アレクサンドル・ラビノヴィチ:作品集 Vol.2 時間(4つの増幅楽器のための音楽) 航海のお話(四重奏のための) 無窮動(増幅されたチェロとピアノのための) エクスプレッシヴ・ミュージック(ピアノのための) |
マルタ・アルゲリッチ (増幅チェレスタ) ルシア・ホール(増幅Vn) マルク・ドロヴァンスキー (増幅Vc) アレクサンドル・ラビノヴィチ (増幅P) | |
ジェルジ・リゲティ: 前奏曲集第1巻(1985;全6曲) バンダ・リンダ作品 [ワルシャワの秋/アリサII/ンゴウリワ/ チェボウ・ガンジャ・チェガテ/アキパリア/ イェコゾウモ/クロコ=チェカパダ] |
ヤン・ミヒールス(P) オンド・トゴロデ (バンダ・リンダ音楽演奏) | |
バンダ・リンダは中央アフリカの民族音楽。 | ||
ジェルジ・リゲティ: 前奏曲集第2巻(1988-1994;全8曲) ガムランおよびケチャ作品 [ジャヤ・セメラ序曲/セカール・ジャガット/ ケチャ・コーラス/ バロング・ドラゴン・ダンス/センドラ・ワッシー] |
ヤン・ミヒールス(P) イ・マデ・バンデム指揮 ゴング・ケビャール・ ガムランo. | |
MDC-7821とともに、リゲティのピアノのための前奏曲と民族音楽をカップリングしたユニークなプログラム。ガムラン、ケチャはバリ島の音楽。 | ||
ウラディーミル・トンハの芸術 スシリン:無伴奏チェロ・ソナタ「理性に反する歌」 2つのチェロのためのマドリガル グヴァイドゥーリナ:4つのチェロのための4分の1 10のプレリュード |
ウラディーミル・トンハ(Vc) エレーナ・ジュリオヴァ(Vc) 他 | |
ドミトリー・スミルノフ(1948-): 無伴奏チェロのためのエレジー (デニソフの思い出に)Op.97a 運命の弦(ピアノ・ソナタ第4番)Op.124 Es Ist…(ヴァイオリン・ソナタ第3番)Op.109 ピアノ三重奏曲 Op.23 チェロ・ソナタ Op.25 無伴奏ヴァイオリンのための ポストリュード(後奏曲)Op.112 |
パトリシア・ コパチンスカヤ(Vn) アレクサンドル・ イワーシキン(Vc) イワン・ソコロフ(P) | |
録音:2001年、モスクワ。 ベラルーシ共和国ミンスク出身のスミルノフはモスクワ音楽院でシデルニコフに作曲を、デニソフに管弦楽法を学んだ。3つの交響曲を含む管弦楽曲や歌曲(なんと石川啄木の詩にも曲を付けている) を中心に作曲しているが、このアルバムは静謐さと激しい表出力を併せ持った室内楽曲で作品の密度は極めて高い。ショスタコーヴィチ、シュニトケ、 デニソフといったロシア作曲界の伝統を受け継いでいると言えるだろう。 | ||
ニコライ・コールンドルフ(1947-2001):作品集 アルフレード・シュニトケに敬意を表して(AGSCH)/ パッサカリア/ 用意はできましたか、お兄さん |
パトリシア・コパチンスカヤ(Vn) ダニエル・ライスキン(Va) アレクサンドル・ イワーシキン(Vc) イワン・ソコロフ(P) | |
録音:2001年8月録音。 コールンドルフはモスクワで生まれ、1991年カナダに移住、1970年代末には初期の無調的様式を捨てて調性に復帰し、ミニマル・ミュージックの影響も受けた。大規模な作品も多数作曲したが、 その芸術的価値が生前には正当に評価されなかった。「アルフレード・シュニトケに敬意を表して」は複雑な記譜による演奏困難な曲で、シュニトケとの精神的類似を示している。 「パッサカリア」は無伴奏チェロのための作品で、演奏者はダンテの「神曲」の数節をささやいたり、チェロと一緒に歌ったり、口笛を吹いたりする。「用意はできましたか、お兄さん」 では1990年代半ばの傾向が顕著で、半音階的変化を避けた簡潔な記譜が調性的な印象を与える。 | ||
エレーナ・フィルソバ(1950-): オシップ・マンデルスタムの詩によるカンタータ集 「森の歩み」(1987)/「地上の生活」(1984)/ 「嵐の前に」(1994) |
イーゴリ・ドロノフ指揮 モスクワ・スタジオ・ フォー・ニュー・ミュージック エカテリーナ・キチギナ(S) | |
フィルソバはレニングラード生まれ。作曲家ディミトリー・スミルノフの夫人でもあり、1991年以来、イギリスに住んでいる。多作家で、既に10の弦楽四重奏曲、6つの室内協奏曲、そしてロストロポーヴィチの70歳の誕生日のためにチェロ協奏曲を作曲している。オシップ・マンデルスタムは彼女が愛するロシアの詩人。作風は現代語法を踏まえつつ調性を基本としたロマンティックなもの。 | ||
THE FIVES (x) 〜ジョン・ケージ(1912-1992): Five(任意の5つの楽器のための/5つのクラリネットによる演奏)(1988) / Five2(イングリッシュホルン、2つのクラリネット、バスクラリネットとティンパニのための)(1991) / Five3(トロンボーンと弦楽四重奏のための)(1991) / Five4(ソプラノサクソフォン、アルトサクソフォンと3つの打楽器のための)(1991) / Five5(フルート、2つのB♭管クラリネット、バスクラリネットと打楽器のための)(1991) ザ・バートン・ワークショップ | ||
録音:1999年9月30日、12月10日、2000年10月15日、2001年8月23日、デ・ホープ、ディーメン、オランダ。2001年秋に現代音楽祭「ISCM 世界音楽の日々 in 横浜」に参加し好評だったザ・バートン・ワークショップ。ケージ晩年の「数字」シリーズの作品集。どれも長い持続音が各パートにゆっくりとたなびき、層をなす美しい音楽。 | ||
レポ・スメラ(1950-2000):昨日に到達するために シナリオ/1981年の2つの小品/静かなオダリスク/ 昨日に到達するために/ シェークスピアの2つのソネット/星 |
ラヴェル合奏団 [アーレ・タメサル(Vc) ネーメ・プンダー(Fl) レア・レイテン(P)] ピレ・リル(S) マリエ・ロフアル(P) | |
録音:2002年2-6月。 スメラはエストニアで最も重要な現代作曲家の一人。エストニア音楽院で教え、同音楽院に電子音楽スタジオを設立し、エストニア作曲家連合会長を務めた。 現代の作曲技法を独自の方法で混合したり対照させたりして用い、1970年代には自由な12音技法的様式で書いた。1980年代初めには全音階を用い始めたが、「1981年の2つの小品」はその転換点となった作品。 1980年代後半から電子音楽に関心を持ち、マルティメディア作品も作曲している。室内楽作品の多くには偶然性を取り入れた部分があるが、作品全体の構造を偶然性に委ねたことはなかった。 ここに収録されているのは、第2曲以外1990年代以降の作品。 | ||
辺見康孝〜ヴァイオリン・エンカウンター ファニーホー: シャコンヌ風(1986)/不可視の色彩(1997-1998) 原田敬子:ラビリンスX(1997/1999) デイヴィッド・ヤング: ヴァル・カモニカ渓谷の小品集〜動物たち(2002) パトリック・デ・クラーク:アイ・モルティ(2001) ベリオ:セクエンツァ VIII(1976) ミハエル・マイヤーホフ: ヴァイオリンとCDプレイヤーのための スプリッティング5(2000/2001) |
辺見康孝(Vn) | |
辺見康孝はベルギーの現代音楽アンサンブルCHAMP D'ACTION(シャン・ダクション)のヴァイオリニストで、日本でも活発にソロ活動を行っている。このアンサンブルの録音は当MEGADISCレーベルに多数あるが、辺見のソロ・アルバムはこれが初めて。 | ||
ラビノヴィチ=バラコフスキー:作品集 6つの中間状態(チベットの死者の書による交響曲)(*) ポピュラー音楽(増幅された2台のピアノのための)(+) 3部作(増幅された ヴァイオリンと管弦楽のための協奏交響曲)(#) 3つの祈り (弦楽四重奏と増幅されたチェレスタのための)(**) 美しい音楽 第4番 (4台の増幅されたピアノのための)(++) |
アレクサンドル・A. ラビノヴィチ=バラコフスキー (P;+/++、チェレスタ;**) 指揮(*/#) ベオグラードpo.(*) マルタ・アルゲリッチ(P;+) 戸田弥生(Vn;#) パドヴァ・ヴェネトo.(#) ノヴォシビルスク・ フィルハーモニーSQ(**) ミハイル・アダモヴィチ、 アレクセイ・イエリオミネ、 アントン・バタゴフ(P;++) | |
録音:1990-2002年10月、ライヴ。 MEGADISCからのラビノヴィチ(なぜか最近「バラコフスキー」が付いた)作品集第3弾。彼の音楽はたいていヨーロッパ以外の昔の哲学・宗教や数の象徴と結びついている。音楽は対立するものの調和であり、だから癒しの一形式だと主張する。音楽技法的には「ミニマリスト」「新ロマン主義」「反復的」などと言われることがあるが、彼は、反復は脅迫観念を表すために用い、その反復の動きを構成するために数を用い、音楽は自己を知る道具となるのだと述べている。一部DORONレーベルで出ていたものも含まれている。今回もアルゲリッチが参加。 | ||
リーティス・マジュリス(1961-): 作品集 Vol.2 〜合唱作品集 カノン・ソルス/シビッラ/クム・エッセム・パルヴルス/ アヤパヤパム[ AJAPAJAPAM ](*) |
コードスSQ(*) ラトヴィア放送 室内シンガース | |
録音:2003年。ペルト以来の成果! 極めて興味深い内容。 コンピューター・ピアノ作品を収めたMDC-7809ではポップでにぎやかなミニマル的音楽だったのに対し、この合唱作品集は全体に静かな作品が多く、内容は極めて興味深い。ジョスカン・デ・プレに影響を受けたという作曲者の言葉を裏付けるかのような「カノン・ソルス」は、聖歌風の美しい響きだがジョスカンの時代にはありえない対位法の織物を形成する。「シビッラ」は微分音程をふくむ複雑なテクスチュアを作り、「クム・エッセム・パルヴルス」はホケトゥス風のお経、「アヤパヤパム」は弦楽四重奏を伴う作品で、延々と続く同一音から次第にゆっくりとクラスター状の複雑な響きへと変化してゆく。弦楽四重奏と合唱の音響の境目はあやふやとなりオルガン的ともいえる音の雲、薄明のなかの霧状の帯が果てしなく続く。アルヴォ・ペルト以来の現代合唱音楽の成果といってよいだろう。 | ||
リーティス・マジュリス(1961-): 作品集 Vol.1 〜コンピュータ・ピアノ作品集 トウィッターリング・マシン(さえずる機械)/ エクス・ウナ・ヴォーチェ/ クラヴィーア・オブ・ピュア・リーズン/ ハノン・ヴァチュアリス |
(コンピュータ制作) | |
制作・録音:2005年。 マジュリスはリトアニアの若手中堅作曲家で、スペクトラル楽派に関心を持つ一方、カノンの技法にも興味を持つという。ジョスカン・デ・プレ、ジャチント・シェルシ、コンロン・ナンカロウ、アルヴィン・ルシエに深く共感するという姿勢からはリズム、音色、音律、そしてポリフォニーに深い関心を寄せる音楽性が窺い知れる。 すべてコンピュータで制作されたピアノ音楽で「トウィッターリング・マシン」はその名の通り、落ち着きが無く跳ね回るような元気な音楽で、ライヒの「シックス・ピアノ」や一柳の「ピアノ・メディア」を思わせる。「エクス・ウナ・ヴォーチェ」は複雑なポリ・リズムを意図した作品でナンカロウのやったことをコンピュータでより完璧に、そして更に複雑化しようとしている。 | ||
アレクサンダー・クナイフェル(1943-;ロシア): アニュス・デイ(4人の奏者のための;1985) |
アンサンブル・ムジク・ヌーベル | |
4人の奏者は打楽器、キーボード、電子楽器、サクソフォン、ダブルベースをそれぞれ使いまわし、全編、静謐でひんやりした、点描的(水の滴り落ちるような、水琴窟に耳をつけている感じ)でスタティックな持続。CD1枚にトラックひとつずつ、2枚を一つの作品として飛ばさずに聴くこと、という制作者の意志を感じる。なるほど、CD2枚に渡るこの延々たる静けさの持続の意味は全曲聴き通してこそ、初めて体感できるものだろう。鐘や、ヴィブラフォン、チャラチャラしたガラス片と思われる、涼しげな音の多用に作曲者の清らかな祈りの意図を感じるだろう。その常軌を逸した静謐の永遠に続くとも思われる持続はブライヤーズの「タイタニックの沈没」のみが対抗しうるものだ。アンビエントとしても楽しめる。 | ||
ジョナサン・ハーヴィー(1939-): カーヴ・ウィズ・プラトー(1982) アルネ・ドゥフォルス(1962-):ライメン (2000) ジョナサン・ハーヴィー: アドヴァヤ(チェロ独奏、ディジタル・キーボードと エレクトロニクスのための)(1994) アルネ・ドゥフォルス:リティ (2000) |
アルネ・ドゥフォルス(Vc) 大宅裕(Kb) ジョナサン・ハーヴィー &CRFMW(エレクトロニクス) | |
録音:2000年-2004年。 ハーヴィーの「アドヴァヤ」以外は無伴奏チェロのための作品。ハーヴィーはIRCAMで制作するなど、エレクトロ・アコースティックな作品を発表し続けている前衛だが、カーヴ・ウィズ・プラトーは旋法的な響きと民謡を思わせる抒情的(?)な旋律ラインが変幻自在に変化する興味深い曲。作曲とチェロをこなしているドゥフォルスはベルギー生まれ。「ライメン」はチェロの低弦に含まれる豊かな倍音を意識したヴァイタリティ溢れる曲でモンゴルのホーミー(倍音唄法)を思わせる。ハーヴィーの「アドヴァヤ」でデジタル・ピアノを弾いている大宅裕(おおやゆたか)は日本学生音楽コンクールに優勝後、現在はヨーロッパを中心に活動しているホープ。 | ||
道〜ナチズムの迫害を受けた3人の作曲家たちの作品集 パヴェル・ハース(1899-1944): オーボエとピアノのための組曲(1939-1941) シュテファン・ヴォルペ(1902-1972): オーボエ・ソナタ(1938-1941) ハンス・ガル(1890-1987):オーボエ・ソナタ(1964) |
ピート・ヴァン・ボックスタル(Ob) 大宅 裕(P) | |
第2次世界大戦でナチの被害を受けたユダヤ人作曲家の、オーボエとピアノのための作品集。ナチの犠牲といえば以前にも同様のコンセプトのCDがあったが、オーボエ作品だけでまとめた内容は珍しく、それだけに演奏される機会のない珍しい作品を聴くことが出来る。 ハースはチェコに生まれ、1944年10月18日にアウシュヴィッツで生涯を終えた作曲家。はヤナーチェクに学び、ヤナーチェクをさらに現代化したような作風を持つ。ウォルペはベルリン生まれで、大戦を生き抜き、ニューヨークで70年の生涯を閉じた。後半生はアメリカの現代音楽シーンでも重要な位置にあった。大戦真っ只中に書かれたこの作品はクルシェネクを思わせる、様々なスタイルが混在したリリカルな作品。ガルも大戦を生き延び、93歳の天寿を全うした。収録のソナタは時にフォーレを想起させるほど抒情的な音楽。 オーボエのボックスタルはブリュッセル王立音楽院で学び、現在はルクタス・アンサンブルのメンバーとして多くの現代音楽の演奏に携わっている。大宅裕は桐朋学園大学を卒業後、ベルギーに居を移し、主にヨーロッパで活動しているが、「東京の夏」音楽祭、サントリー・サマー・フェスティバルにも出演している。 | ||
プロコフィエフ:パンセ Op.62-No.1 アレクサンドル・ウスティン(1948-):ラメント イヴァン・ソコロフ(1959-):雲のなかで ニコライ・コルンドルフ(1947-2001):ヤリーロ ソコロフ:夕暮れ時の鳥たち ウスティン:「トロペッツ」からの3つの歌 [クリーン・フィールド/私のナイチンゲール/ 私は人生でたくさんのものをみてきた] プロコフィエフ:「束の間の幻影」〜第1曲 |
イヴァン・ソコロフ(P) | |
録音:2004年。 プロコフィエフを始めとするロシア近現代ピアノ作品集。ソコロフの自作自演も収録。プロコフィエフ以外は20世紀に生を受けた作曲家たちの作品だが、いずれもロマンの香りを湛えた佳品ぞろい。秋の冷たい雨の降る黄昏時に聴くと最高。 | ||
EIGHT-TWO-ONE4 〜ジョン・ケージ(1912-1992): Eight(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、 トランペット、トロンボーンとテューバのための)(1991) / Two(フルートとピアノのための)(1987) / One4(ドラムス・ソロのための)(1990) (#) ジェイムズ・フルカーソン指揮 フランク・デンヤー指揮 バートン・ワークショップ | ||
録音:2002年8月13日-14日、デ・ホープ、ディーメン(#以外) /2005年7月12日、ベタニア修道院、アムステルダム(#)、全てオランダ。8管楽器にピアノと打楽器を加えた10人からなるオランダの現代音楽専門アンサンブル、バートン・ワークショップによる「ファイヴズ (x) 」(MDC-7815)に続くケージ作品集第2弾。数字をタイトルにしたこれらの作品は、静かに長く伸ばされた音が、霧のように幾層にもたなびく美しい作品群。現代音楽になじみのない人でもサティを聴く感覚で楽しめる。 | ||
アレクサンドル・ ラビノヴィチ=バラコフスキー: タントラのカップリング 協奏交響曲「マイトゥーナ」(*)/ 協奏交響曲「ジアオ」(#) (弦楽オーケストラ、増幅ヴィブラフォン、 鐘、チェレスタ、 クラヴィノーヴァのための) |
アレクサンドル・ ラビノヴィチ= バラコフスキー指揮(*) パドヴァ・ヴェネトo.(*) ジャン=ポール・ デシー指揮(#) ムジク・ヌーヴェル・ アンサンブル(#) | |
録音:2005年12月17日、ミラノ、ライヴ(*)/2004年2月8日、ベルギー、ライヴ(#)。 ラビノヴィチはアルゲリッチとの共演でも知られる作曲家、ピアニスト、指揮者で、最近は何故かラビノヴィチ=バラコフスキーと名乗っている。このアルバムは MEGADISC レーベルでの5枚目の作品集で、インドの宗教的なタイトルの作品。タントラ教は、世界最古の信仰とされ、性愛(性交)を通し、宇宙の最高真理を知る事を目的としているそうだが、実際の音はいつものラビノヴィチ節でミニマルぽくチャカチャカと軽やかに明るく鳴っている作品。 | ||
FOURTEEN-SEVEN-TEN-THREE2 〜ジョン・ケージ(1912-1992): Fourteen(ピアノ、フルート/ピッコロ、バスフルート、クラリネット、バスクラリネット、ホルン、トランペット、 2つの打楽器、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとコントラバスのための)(1990) / Seven(イングリッシュホルン、2つのクラリネット、バスクラリネットとティンパニのための)(1988) / Ten(フルート、オーボエ、クラリネット、トロンボーン、打楽器、ピアノ、 2つのヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための)(1991) / Three2(3人の打楽器奏者のための)(1991) (#) ジェイムズ・フルカーソン指揮バートン・ワークショップ | ||
録音:2002年8月13日-14日、デ・ホープ、ディーメン(#以外) /2005年7月12日、ベタニア修道院、アムステルダム(#)、全てオランダ。オランダの現代音楽アンサンブル、バートン・ワークショップによる、ケージによる数字のみの風変わりなタイトル作品シリーズ第3弾。数字はどれも演奏者の数を表していて、編成によっていくらか様相は異なるが、いずれも全楽器のトゥッティはなく2、3の楽器が少しずつ弱音で瞑想的な長い音符を奏でてゆく。THREE は3人の打楽器奏者のための作品だがシュールな音が最弱音で延々と続く。こんな音楽だがケージが純然たる打楽器作品を書いたのは久しぶりだった。 | ||
形は空虚である〜マイクロトーナル・ミュージック リーティス・マジュリス(1961-):作品集 計量カノン(*)[コルドスSQ]/ 休みなしで [レヴァ・シパイティテ(Vn) ロベルタス・ブリシュケヴィチウス(Va) ミンダウガス・バチクス(Vc) セルゲユス・オクルシュコ(P) ユリウス・チェルニウス(Cl) ヴァレンティナス・ゲルゴタス(Fl)]/ モナド(#)[ダイニウス・スヴェルディオラス(Cemb)]/ 形は空虚である(+)[ラトヴィア放送室内cho. ミンダウガス・バチクス(Vc)] | ||
録音:2006年。 マジュリスは、最近目覚しく活躍するリトアニア新世代の作曲家。バルト三国の作曲家といえばラトヴィアのペレツィス、他にヴァスクス、エストニアのペルトのように新抒情主義の作曲家というイメージがあるが、その次の世代は全く新たな方向へ向かっているようだ。マイクロトーナル・ミュージックとは微分音を使った音楽全般を指し、ガムラン、アメリカ実験主義、アラブ音楽、スペクトル楽派も広い意味でその範疇に入る。マジュリスはリゲティに似た方法でマイクロトーナルの新たな可能性を引き出そうとしているようだ。 (*)はライヒのディファレント・トレインズ風の出だしだが、猪突猛進に増殖してゆく音群は狂気の沙汰。(#)はどういう仕掛けなのか、チェンバロがポルタメントを掛けながら音群が推移してゆく。その奇妙な響きは、さながら21世紀版・熊蜂の飛行! (+)は明らかにリゲティの影響(永遠の光やアトモスフェールなど)が感じられ、オーロラか雲を思わせる美しい響き。要チェックの作曲家の登場だ。 | ||
Thirteen-Four6-Four3 〜ジョン・ケージ(1912-1992): Thirteen(フルート、オーボエ、B♭管クラリネット、ファゴット、C管トランペット、テナートロンボーン、 テューバ、2つの打楽器、2つのヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための)(1992) / Four6(なんでもよい方法によるあらゆる音のための/フルート、クラリネット、打楽器、 ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロによる演奏)(1992) / Four3(4人の奏者のための − 1台または2台のピアノ、 12のレインスティック、ヴァイオリンまたは発振器と沈黙のための)(1991) から 抜粋 ジェイムズ・フルカーソン指揮バートン・ワークショップ | ||
録音:2002年8月13日、デ・ホープ、ディーメン、オランダ。 当レーベルのケージ「数字」シリーズ、2015年現在では最終巻。協和音がゆったりと霧がたなびくように拡がってゆく13奏者のための「THIRTEEN」。なんでもよい方法によるあらゆる音のための「FOUR6」は非楽音、ノイズが30分も続く。「全ての音はそれ自体で既に音楽」というケージ思想が分かり易く伝わる。「FOUR3」は雨音を出すレイン・スティックを使った繊細な音響が心地よい。どの曲もまるで大自然の真っ只中に放り出されたかような感覚の過激な静けさを持った美しいミクロコスモス。 | ||
ミュジカル・セマンティクス 〜ボリス・ヨッフェ(1968-):作品集 4〜メゾ・ソプラノ、リコーダー、 リュートとハーディ・ガーディ、 アンサンブルのための歌曲集(*)/ 4つのリチェルカーレ(#)/ソネット(+)/ 6つのデザイン(**)/7つの詩〜弦楽四重奏(##)/ エッセイ(++)/樹(***)/国家(###)/ アリア〜弦楽三重奏(+++)/無題(****)/ バガテル(####)/カプリッチョ(++++)/ 人間の尊厳について(*****)/ 献身をもって容易に(#####) |
アンサンブル・ラ・モラ(*) D.ディクティアー (Vc;#/##/+++/++++) P.セペック(Vc;#) H.ヘルツォーク(Gamb;+) D.コビリャンスキー (Vn;**/##/###/+++) P.コパチンスカヤ (Vn;##/++/#####) R.スピツァー (Va;##/+++/****) A.ヨッフェ(P;++/####) D.チェンナ(Fg;***) P.フロポフスキー (G/++++/*****) | |
録音:2006年。 ヨッフェはペテルベルク生まれで幼いころからヴァイオリンを学び、若いころはロック・バンドで活動しピンク・フロイドなどをカバーしていたという。その後、ドイツでリームに師事しネオ・ロマン主義的な作品を書き始める。シュニトケ、グバイドゥーリナらを思わせる思索的な音楽。 | ||
ゲオルグス・ペレツィス(1947-):作品集 啓示(*)/それでも、なお(#)/ アストル・ピアソラ、オスカー・ストロック、 そして私〜ブエナ・リガ/ ラスト・ソング |
ギドン・クレーメル(Vn) クレメラータ・バルティカ ヤニス・ シプチェヴィクス(CT;*) ガーボル・ボルドツキ(Tp;*) カティア・スカナヴィ(P:*/#) | |
録音:2005年11月、リガ放送局スタジオ。 ペレツィスはラトヴィアの同世代の作曲家ヴァスクスと共に抒情的な作風で広く人気がある。しかしヴァスクスが悲しげで穏やかな音楽を書くのに対し、こちらはそうした部分と併せて時にマイケル・ナイマン、グラスを思わせる外交的で華やかな側面をみせる。「啓示」はコントラルト独唱の入る曲でナイマンとショスタコーヴィチを折衷(!)したような印象。「それでも、なお」はペルトをもっとセンチメンタルにしたような映画のサントラを思わせる甘美な曲、「アストラ・ピアソラ〜」はピアソラのメロディをフューチャーした痛快な一作でピアソラのスペシャリスト・クレーメルの面目躍如。そして「ラスト・ソング」は重厚な弦楽の響きに北国の憂愁があふれる。 | ||
クルト・シュヴァーエン(1909-2007):合唱曲集(全12曲) 夜には戻って来い/詩篇/子供/あなたが私の所へ来ると/眠れわが子よ/ 知恵を絞れ/彼らは死んではいない/青空の下星空の下/他 マルク・ミシェル・デ・スメット指揮アクエリアス〔混声cho.〕 | ||
録音:2008年9月。クルト・シュヴァーエンはドイツの作曲家で、カトヴィツ(現ポーランド領カトヴィツェ)出身。ベルリンやブレスラウの大学で音楽とドイツ語、哲学史を学んだ。初期はバッハ、モーツァルト、やがてストラヴィンスキー、ヤナーチェク、プロコフィエフ、バルトークら20世紀の様々な作曲家の影響を受けるようになる。1930年にはハンス・アイスラーと出会い大きな影響を受けた。反ファシズム学生運動に参加し、ドイツ共産党に入党したため1935年から1938年まで拘束された。歌劇、カンタータなど多くの作品を発表し作品数は620以上に及ぶ。ここに収められた合唱作品は1950年代から1990年代にかけて書かれたもので、共産主義に傾倒し東ドイツに長く住んで教育や社会活動にも積極的に関わった作曲家の作品らしい、民謡的な素朴さを持った抒情的な曲がある一方でペンデレッキを思わせる野心的な作品まで多種多様。 #同品番異内容の「クリスティアン・ザネジ(1952-):列車を伴う電子的風景」が存在しますのでご注意下さい。 | ||
ムジカ・ファルサ〜 リーティス・マジュリス(1961-):フルート作品集 プジャ(2004)/ムジカ・ファルサ(2006)/ エクス・ウナ・ヴォーチェ・トレス(2002)/ シスマ(2007)/見晴台(2010)/静けさ(1992) |
マニュエル・ズリア(Fl) | |
録音:2010年。リトアニア新世代の微分音作曲家マジュリス(1961-)の4枚目となる作品集。どれもエレクトロニクスによる加工が施されており、ある時は多重録音、またある時はディレイ、と変幻自在の音色、テクスチュアの変化が楽しめる。マジュリスは反復を基調とした作曲作法を取っているが、いわゆるミニマルとは一線を画した独自のスタイルを確立した作曲家。フルート奏者のマニュエル・ズリアはケージ、フェラーリ、シャリーノ、ペルトら現代音楽のスペシャリストで細川俊夫の作品を得意とし来日したこともある。自らも作曲家としてアルバムを数種出している。 #同品番異内容の「エリザベス・ヴァレッティ:サクルム'5 」が存在しますのでご注意下さい。 |