| ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 | コリン・デイヴィス指揮 LSO | |
| 録音:1999年9月29日&30日、バービカン・センター、ライヴ。録音プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン。録音エンジニア:トニー・フォークナー。 | ||
| ドヴォルザーク:交響曲第8番「イギリス」 | コリン・デイヴィス指揮 LSO | |
| 録音:1999年10月3日&4日、バービカン・センター、ライヴ。録音プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン。録音エンジニア:トニー・フォークナー。 2001年に第7番(LSO-0014)が録音され、ドヴォルザークの後期交響曲集が完成している。 | ||
| ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」 | ダニエラ・ バルチェローナ(Ms) ケネス・ターヴァー(T) オルラン・アナスタソフ(B) コリン・デイヴィス指揮 LSO&cho. | |
| 録音:2000年1月11日&13日、バービカン・センター、ライヴ。録音プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン。録音エンジニア:トニー・フォークナー。 「バービカン・センター・ベルリオーズ・エディション」(LSO-0046)にも含まれている。 | ||
| ベルリオーズ:歌劇「ベアトリスとベネディクト」 | エンケレイダ・シュコサ (Ms;ベアトリス) ケネス・ターヴァー (T;ベネディクト) スーザン・グリットン (S;エロ) サラ・ミンガルド (A;ウルシュラ) ロラン・ナウリ (B;クラウディオ) デイヴィッド・ウィルソン =ジョンソン (Br;ソマローヌ) ディーン・ロビンソン (B;ドン・ペドロ) コリン・デイヴィス指揮 LSO&cho. | |
| 録音:2000年6月6日&8日、バービカン・センター、ライヴ。録音プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン。録音エンジニア:トニー・フォークナー。 「バービカン・センター・ベルリオーズ・エディション」(LSO-0046)にも含まれている。 | ||
| ブラームス:ドイツ・レクイエム | ハロリン・ブラックウェル(S) デイヴィッド・ ウィルソン=ジョンソン(Br) アンドレ・プレヴィン指揮 LSO&cho. | |
| 録音:2000年6月17日&18日、バービカン・センター、ライヴ。録音プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン。録音エンジニア:トニー・フォークナー。 | ||
| ベルリオーズ: 幻想交響曲(*)/歌劇「ベアトリスとベネディクト」序曲(+) |
コリン・デイヴィス指揮 LSO | |
| 録音:2000年9月27日&28日(*)/2000年6月6日&8日(+)、バービカン・センター。録音プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン。録音エンジニア:トニー・フォークナー。 「バービカン・センター・ベルリオーズ・エディション」(LSO-0046)にも含まれている。 | ||
| ベルリオーズ:劇的物語「ファウストの劫罰」 | エンケレイダ・シュコサ (Ms;マルゲリータ) ジュゼッペ・サバティーニ (T;ファウスト) ミシェル・ペルテュージ (Br;メフィストフェレス) デイヴィッド・ ウィルソン=ジョンソン (Br;ブランデル) コリン・デイヴィス指揮 LSO&cho. | |
| 録音:2000年10月15日&17日、バービカン・センター、ロンドン。ライヴ。録音プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン。録音エンジニア:トニー・フォークナー。 「バービカン・センター・ベルリオーズ・エディション」(LSO-0046)にも含まれている。 | ||
| ベルリオーズ:歌劇「トロイアの人々」 | ベン・ヘプナー(T;エネー) ミシェル・ドゥユング(Ms;ディドン) ペトラ・ラング(Ms;カサンドラ/ カサンドラの幽霊) サラ・ミンガルド(A;アンナ) ペテル・マッテイ (Br;コレブ/コレブの幽霊) スティーヴン・ミリング(B;ナルバル) ケネス・ターヴァー(T;イオパス) トビー・スペンス(T;イラス) オルリン・アナスタソフ (B;エクトルの影) ティグラン・マルティロシアン (B;パンテー) イサベル・カルス(Ms;アスカーニュ) アラン・ユーイング(B;プリアム/ プリアムの幽霊)他 コリン・デイヴィス指揮 LSO&cho. | |
| 録音:2000年11月30日〜12月9日、バービカン・センター、ロンドン。ライヴ。録音プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン。録音エンジニア:サイモン・ロードス。 「バービカン・センター・ベルリオーズ・エディション」(LSO-0046)にも含まれている。 | ||
| デイヴ・ブルーベック(1920-):作品集 デイヴ・ブルーベック: 夏の音楽(ダリウス・ブルーベック編)/ イン・ユア・オウン・ スウィート・ウェイ(ハワード・ブルーベック編)/ A Salute to the Count (クリス・ブルーベック編)/ コラール/ トルコ風ブルー・ロンド(ダリウス・ブルーベック編)/ フォー・スコア・イン・セヴン/ ブランデンブルグ・ゲートII(ハワード・ブルーベック編) ポール・デスモント: テイク・ファイヴ(ラッセル・グロイド編) デイヴ・ブルーベック: アンスクエア・ダンス(クリス・ブルーベック編) |
デイヴ・ブルーベック(P) ダリウス・ブルーベック(P) クリス・ブルーベック (バスTb/ エレクトリック・ベース) マシュー・ ブルーベック(Vc) ボビー・ミリテッロ (アルトSax/Fl) アレック・ダンクワース (ダブルベース) ラッセル・グロイド指揮 LSO | |
| 録音:2000年12月23日、バービカン・センター、ライヴ。録音プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン。録音エンジニア:ジャック・レナー。編集エンジニア:トニー・フォークナー。 デイヴ・ブルーベックはジャズ・ピアニストとして有名。作曲家でもあり、ダリウス・ミヨーから教えを受けたこともあるという。独奏はブルーベック一家総出演。これのみ少々高額商品。 | ||
| ドヴォルザーク:交響曲第7番 | コリン・デイヴィス指揮 LSO | |
| 録音:2001年3月21日、バービカン・センター。ライヴ。プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン。サウンド・エンジニア:トニー・フォークナー。 C.デイヴィスによるドヴォルザークの後期交響曲集完結編。第8番:LSO-0002、第9番:LSO-0001。 | ||
| エルガー:交響曲第1番 | コリン・デイヴィス指揮 LSO | |
| 録音:2001年9月30日&10月1日、バービカン・センター、ロンドン、ライヴ。録音プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン。録音エンジニア:トニー・フォークナー。 | ||
| エルガー:交響曲第2番 | コリン・デイヴィス指揮 LSO | |
| 録音:2001年10月3日&4日、バービカン・センター、ロンドン、ライヴ。録音プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン。録音エンジニア:トニー・フォークナー。 | ||
| エルガー:交響曲第3番 (エルガーによるスケッチに基づく アンソニー・ペインによる完成版) |
コリン・デイヴィス指揮 LSO | |
| 録音:2001年12月13日&14日、バービカン・センター、ロンドン、ライヴ。録音プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン。録音エンジニア:トニー・フォークナー。 ペイン補筆による同曲3枚目のディスクだが、確かライヴは始めて。 | ||
| ブルックナー:交響曲第6番 | コリン・デイヴィス指揮 LSO | |
| 録音:2002年2月19日&20日、バービカン・センター、ライヴ。プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン。サウンド・エンジニア:トニー・フォークナー。 | ||
| ブルックナー:交響曲第9番 | コリン・デイヴィス指揮 LSO | |
| 録音:2002年2月22日&24日、バービカン・センター、ライヴ。プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン。サウンド・エンジニア:トニー・フォークナー。 | ||
| ホルスト:組曲「惑星」 | コリン・デイヴィス指揮 LSO、同女声cho. | |
| 録音:2002年6月、バービカン・センター、ロンドン。ライヴ。 | ||
| ショスタコーヴィチ:交響曲第11番「1905年」 | ムスティスラフ・ ロストロポーヴィチ指揮 LSO | |
| 録音:2002年3月19日&20日、バービカン・センター、ロンドン、ライヴ。録音プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン。録音エンジニア:トニー・フォークナー。 | ||
| シベリウス: 交響曲第5番 変ホ長調 Op.82(*)/ 交響曲第6番 ニ短調 Op.104(+) |
コリン・デイヴィス指揮 LSO | |
| 録音:2003年12月10-11日(*)、2002年9月28-29日(+)、ライヴ、DSD。 デイヴィス得意のシベリウス。弦の色彩の扱いが絶妙で、第5番の冒頭、第6番の終楽章をはじめすみずみまで絶美を極めた演奏。ジョナサン・ストークス(*)とトニー・フォークナー(+) という二大名録音エンジニアのセンスの聴き比べも、オーディオ的には楽しみの一つだ。 | ||
| マーラー:交響曲第6番「悲劇的」 | マリス・ヤンソンス指揮 LSO | |
| 録音:2002年11月27日&28日、ロンドン。ライヴ。 Simaxレーベルでオスロpo.とマーラーの交響曲全集ライヴ録音を進行中のヤンソンスだが、公演の大成功により急遽発売が決まったライヴ。 | ||
| ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」 | タベア・ツィマーマン(Va) コリン・デイヴィス指揮 LSO | |
| 録音:2003年2月16日〜27日、ライヴ。 デイヴィスがこの曲を録音するのは28年ぶり。前回のソリストは今井信子であった。「バービカン・センター・ベルリオーズ・エディション」(LSO-0046)にも含まれている。 | ||
| ブラームス: 交響曲第2番/二重協奏曲(*) |
ゴルダン・ニコリッチ(Vn;*) ティム・ヒュー(Vc;*) ベルナルド・ハイティンク指揮 LSO | |
| 録音:2003年5月17日&18日、バービカン・センター。ライヴ。 ハイティンクは2度ブラームスの交響曲全集を録音しているが、今回のライヴでは熱気と気迫が伝わってくる。二重協奏曲ではコンマスのニコリッチと首席チェリスト奏者のヒューが火花を散らす快演を展開。 | ||
| ブラームス: 交響曲第1番/悲劇的序曲 |
ベルナルド・ハイティンク指揮 LSO | |
| 録音:2003年5月22日&23日、ロンドン。ライヴ。 第2番&二重協奏曲(LSO-0043)に続く、ハイティンク指揮による新ブラームス「交響曲全集」第2弾。 第1弾は異常なほどのボルテージに満ちた演奏だったが、こちらも第1番の冒頭から恐ろしい気迫で、終楽章も鳥肌もの。弦も美しく、ライヴとは思えないすばらしい音質も見事の一言。 | ||
| バービカン・センター・ベルリオーズ・エディション 劇的交響曲「ロメオとジュリエット」(LSO-0003)/歌劇「ベアトリスとベネディクト」(LSO-0004)/ 幻想交響曲&歌劇「ベアトリスとベネディクト」序曲(LSO-0007)/劇的物語「ファウストの劫罰」(LSO-0008)/ 歌劇「トロイアの人々」(LSO-0010)/交響曲「イタリアのハロルド」(LSO-0040)のセット | ||
| コリン・デイヴィスによる当レーベルへのベルリオーズを集大成したセット。 | ||
| シベリウス:交響曲第3番(*)/交響曲第7番(#) | コリン・デイヴィス指揮 LSO | |
| 録音:2003年10月1日&2日(*)/2003年9月24日&25日(#)、以上ロンドン。 デイヴィスもまた、シベリウス全集を始動。とにかく弦が綺麗で、デイヴィスとオケとのコンビネーションの素晴らしさは、さすが主席指揮者。 | ||
| ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」 | グレン・ウィンスレード (ピーター・グライムズ) ジャニス・ワトソン (エレン・オーフォード) アントニー・マイケルズ=ムーア (ボルストロード船長) キャサリン・ ウィン=ロジャース(セドリー夫人) ジェイムズ・ラザフォード(スワロー)他 コリン・デイヴィス指揮 LSO&cho. | |
| 録音:2004年1月10日&12日、バービカン・センター、ロンドン。録音プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン。録音エンジニア:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソン。 絶妙のコンビ、サー・コリンとロンドン響による久々のオペラ全曲録音(同レーベルではLSO-0010「トロイ人」以来)。代理店によると「とてつもない大スケール」とのことで、期待できそう。 | ||
| ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」 | ミケーレ・ペルトゥージ (ファルスタッフ) カルロス・アルバレス(フォード) ビューレント・ベツデューツ (フェントン) アラスデア・エリオット(カイウス) ペーター・ホアレ(バルドルフォ) ダレン・ジェフリー(ピストラ) アナ・イバッラ (フォード夫人アリーチェ) マリア・ホセ[ジョゼ・モレーノ] (ナンネッタ) ジェーン・ヘンシェル (クイックリー夫人) マリーナ・ドマシェンコ (ページ夫人メグ) コリン・デイヴィス指揮LSO | |
| 録音:2004年5月17、20、23日、ライヴ(演奏会形式)、DSDレコーディング。 冒頭からLSO大爆発、アンサンブルのうまさが際立つ。第一幕の「熱き唇」のフェントンとナンネッタの二重唱にうっとり、ペルトゥージのまぬけなファルスタッフぶりに思わずにっこり。デイヴィスの見事な統率のもと、LSO各パートが実に生き生きと楽しいアンサンブルを聴かせてくれる。歌唱陣も実に絶妙な配置。ペルトゥージのまぬけだけど貫禄もたっぷりのファルスタッフぶりは最高のはまり役といえる。ボローニャ歌劇場来日公演で話題になったカルロス・アルバレスのフォード役も高い技術で実に見事。N響/デュトワの「エレクトラ」公演でクリテムネストラをつとめたジェーン・ヘンシェルのクイックリー夫人も愛嬌たっぷり。メグ役のマリーナ・ドマシェンコも期待の新星メゾ・ソプラノとして急上昇株。演奏者陣みんなが燃えに燃えた演奏会形式ライヴ、やはりすごい。録音はジョナサン・ストークスとニール・ハッチンソンが担当、なんとも贅沢な「ファルスタッフ」だ。 | ||
| ブラームス: 交響曲第3番 ヘ長調(*)/セレナード第2番(+) |
ベルナルド・ハイティンク指揮 LSO | |
| 録音:2004年6月16-17日、ライヴ(*)/2003年5月21-22日、ライヴ(+)。 好評のハイティンク&ロンドン響のブラームス交響曲全集第3弾。2004年初夏の来日でも、フィリップス時代より味わいがいっそう深まったと評判のハイティンク。今回のこの演奏も、なにより第2楽章のしみじみとした味わいが絶品で、くり返し聴きたくなる。第3番の曲想にハイティンクの音楽作りが見事に合っている。セレナードも管楽セクションに名人を揃えたロンドン響だけあって、聴きもの。SACDハイブリッド盤も廉価で同時発売。 | ||
| ブラームス:交響曲第4番 | ベルナルド・ハイティンク指揮 LSO | |
| 録音:2004年6月16-17日、バービカン・ホール、ライヴ。 全集完結編。冒頭からただならぬ雰囲気。厚みのある響きで、立体感あふれる音楽が展開されていく。旧録音より迫力と味わいが増し、実にスケールの大きな演奏。終楽章は圧巻。SACDハイブリッド盤も廉価で同時発売。 | ||
| ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 | ムスティスラフ・ ロストロポーヴィチ指揮 LSO | |
| 録音:2004年7月7日&8日、バービカン・センター、ライヴ。 ロストロポーヴィチにとって3度目となる録音。基本的には彼ならではの強烈な解釈だが、その解釈もこなれ、何よりオケの巧さが光り、聴き応え満点。ロストロポーヴィチは生前のショスタコーヴィチと親しく、スターリンの暗黒時代を体験した人でもあるため、この曲に込められたメッセージを自分のものとして再現しているのか、物凄い緊張感とボルテージの高さだ。 | ||
| ドヴォルザーク:交響曲第6番 | コリン・デイヴィス指揮 LSO | |
| 録音:2004年9月28日&29日、バービカン・センター、ライヴ。 さすが管弦ともに名手ぞろいのロンドン響、大暴れのドヴォ6。「そこまでやるか」と思ってしまうくらいに爆発している第3楽章スケルツォは聴きもの。もちろん第2楽章では、この交響曲のもつ、ひなびた土臭さい雰囲気もしっとりとうたわれており、デイヴィス&ロンドン響はいまや世界最高レベルにあるといえるだろう。 | ||
| ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 | ムスティスラフ・ ロストロポーヴィチ指揮 LSO | |
| 録音:2004年11月3-4日、バービカン・センター。 ムラヴィンスキーに献呈された第8番は、ショスタコーヴィチ・ファンに特に人気の曲。さすが名人揃いのロンドン響、ものすごいテンションのショスタコ節を惜しげもなく繰り広げており、圧倒されどおし。 | ||
| スメタナ:連作交響詩「わが祖国」 | コリン・デイヴィス指揮 LSO | |
| 録音:2004年10月10、15日、バービカンホール、ライヴ。 デイヴィスの初レパートリーとなる「わが祖国」、手兵ロンドン響を率いて堂々の名演。1曲目の「ヴィシェフラド」のなんと勇壮なこと。プラハを守る城は、フォルティッシモで地平線に堂々とそびえたっている。そしてかつてこれほどまでにはげしくうねる「モルダウ」を感じさせる演奏があっただろうか。名手ぞろいのロンドン響が、デイヴィスと息もぴったり、スメタナの愛した故郷の母なる自然の偉大さを、時にやさしく時にはげしく見事にうたいあげている。 | ||
| ブラームス:交響曲全集 交響曲第1番(*)/悲劇的序曲(+)/交響曲第2番(#)/ 二重協奏曲(#)/交響曲第3番(**)/セレナード第2番(++)/ 交響曲第4番(##) |
ベルナルド・ハイティンク指揮LSO | |
| 録音:2003年5月21日(*)/2003年5月17日(+)/2003年5月17日(#)/2004年6月16-17日(**)/2003年5月21-22日(++)/2004年6月16-17日(##)。 ハイティンク&LSOは2005年秋から2006年春にかけてベートーヴェン・チクルスも行うとのこと。76歳をむかえてますます充実のハイティンクに今後も期待が高まる。 | ||
| ドヴォルザーク: 交響曲:第6番(*)/第7番(+)/第8番(#)/第9番(**) |
コリン・デイヴィス指揮LSO | |
| 録音:1999年9月29-30日(**)/1999年10月3-4日(#)/2001年3月21日(+)/2004年9月28-29日(*)。 1995年に首席指揮者に就任してはや10年。ロンドン響とのあゆみがこのボックスでじっくりと体感できる。第9番はやはり名演、第6番はあの好々爺風なデイヴィスがどうしてここまで燃えることができるのかとおどろくほどのハイテンション。このコンビはいまや最高潮にあるといえるであろう。デイヴィスは2007年からは楽団総裁として共演を続けることになっている。 | ||
| エルガー: 交響曲第1番(*)/同第2番(+)/ 同第3番(A.ペイン補筆)(#) |
コリン・デイヴィス指揮LSO | |
| 録音:2001年9月30日-10月1日(*)/2001年10月3-4日(+)/2001年12月13-14日(#)。 エルガーはロンドン響と実に縁の深い作曲家であった。交響曲第1番は楽団設立当時首席指揮者であったハンス・リヒターに献呈されている。オルガン奏者でもあったエルガー作品独特の重厚な雰囲気は、デイヴィス&LSOの得意技。じっくり味わい系のエルガーだ。 | ||
| シベリウス:クレルヴォ交響曲 Op.7 | ペーテル・マッティ(Br) モニカ・グロープ(Ms) コリン・デイヴィス指揮 LSO&男声cho. | |
| 録音:2005年9月18日、10月9日、ロンドン、バービカンセンター、ライヴ。 2005-2006年シーズンのオープニング・コンサートで、デイヴィスとロンドン響が取り上げたのは「クレルヴォ交響曲」。LSO Live でシベリウス全集を再度進行中の当コンビにとっては、1996年以来「5年ぶり」(と代理店は記しているが、計算が合わない)の再録音となる。 全5楽章からなる大作クレルヴォは民族叙事詩「カレワラ」を題材にとった、若きシベリウスの名を一躍フィンランド国内に轟かせることになった記念すべき作品。全曲の中心となる第3楽章。実演での興奮そのまま、オケはもちろんとりわけ男声コーラスが力強くユニゾンで歌い上げるさまはビックリするほど劇的で、まさにド迫力。そして、すでにクレルヴォ歌いとしてはヴェテランのソリストが聴かせる、なんとも情感のこもったやりとり。続く第4楽章では、自慢のパワフルなブラス・セクションの見せ場がこれでもかと爆発しており魅力度満点。声楽を伴う作品への取り組みにもひときわ熱心なことで知られるデイヴィス。心血を注ぎ愛情がぎっしり詰まったシベリウスとはいえ、あえてこうした意欲的なプログラムを大事な場にかけることは長年の悲願だったのであろう。手兵に寄せる厚い信頼もあって演奏会が大成功を収めただけに、特別に感動的なものとなっている。 | ||
| ウォルトン:交響曲第1番 | コリン・デイヴィス指揮 LSO | |
| 録音:2005年9月23日、12月4日、ロンドン、バービカン・センター、ライヴ。SACDハイブリッド盤はマルチチャンネル。。 リリースごとに円熟味を増す巨匠デイヴィスとロンドン響の最新アルバムは、ホームグラウンド英国ウォルトンの代表作。1934年に部分初演、その翌年に世界初録音を行っていることから、この曲もまたエルガー(LSO-0072)同様にロンドン響ゆかりの作品。 デイヴィスは記録によれば実演ではたびたび取り上げているが、このたび満を持しての初録音となる。激情渦巻く前半2楽章における刺激的で尖がったリズム。 じんわりと匂いたつような弦により抒情美をいっぱいにたたえたアンダンテ。そして輝かしいフィナーレ。ここでは自慢のブラス・セクションの響きがひときわ印象的。いまの彼らの充実ぶりを聴くのにまさにピッタリの内容となっている。おなじみのチームによるとびきりの優秀録音もポイント。 | ||
| ハイティンク〜 ベートーヴェン・チクルス Vol.1 交響曲第7番 イ長調 Op.92 ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための 三重協奏曲 ハ長調 Op.56(*) |
ゴルダン・ニコリッチ(Vn;*) ティム・ヒュー(Vc;*) ラルス・フォークト(P;*) ベルナルト・ハイティンク指揮LSO | |
| 録音:2005年11月16−27日ロンドン、バービカン・センター、ライヴ。SACDハイブリッド盤はマルチチャンネル。。 これからベートーヴェンを聴こうとする若い世代のための、まったく新しい交響曲全集シリーズ。コンセルトへボウ管創立100周年の記念碑的全集(第7番は1985年)が今も記憶に残る巨匠ハイティンクのベートーヴェン。20年の歳月を経て最新のベーレンライター版の楽譜を使用して臨んだ当ライヴは、経験に培われた堂々たる風格にもまして、不思議なことに若返ったかのような新鮮な魅力でいっぱい。オケの意気込みも桁違いで全篇驚くほどの高揚感。まぎれもなくここからはベートーヴェンが込めた、血の通った人間の、魂の音楽が聞こえてくる。 そしてハイティンクにとってはボザール・トリオ&ロンドン・フィル(1977年)以来の三重協奏曲。同時期の「英雄」交響曲を思わせる勇壮さがポイントで、おなじみの首席奏者たちの見せ場もじつに豊富。彼らを大ヴェテランが万全に支えている。 しかも、このたびのベートーヴェン・シリーズは声楽作品も含む非常に大掛かりなもので、こちらはデイヴィスの指揮でミサ・ソレムニス、ハ長調ミサ、フィデリオといった期待度満点のプログラムも控えているというからますます目が離せない。 | ||
| ハイティンク〜 ベートーヴェン・チクルス Vol.2 交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」 「レオノーレ」序曲第2番 Op.72a |
ベルナルト・ハイティンク指揮 LSO | |
| 録音:2005年11月16-27日、ロンドン、バービカン・センター、ライヴ。SACDハイブリッド盤はマルチチャンネル。 斬新でドラマチック、それまでの交響曲の流れを変えたとさえいわれる「英雄」に、激しく複雑な「レオノーレ」。ともにシリアスな内容にふさわしく、シャープでギュッと凝縮感のある響き。力強い低域に支えられ快速のテンポで進む演奏を、一貫したサウンド・ポリシーによる完成度の高い録音が万全にサポート。かねてLSOが幅広い音楽に柔軟に対応できる機能性の高さを備えたオーケストラであるのは誰もが認めるところ。新しくも普遍的なベートーヴェン像を構築するシリーズ。 なお、当初CDを "LSO-0078" としてご案内しておりましたが、代理店の注文書記載ミスによるもので、上記が正しい番号となります。 | ||
| ハイティンク〜 ベートーヴェン・チクルス Vol.3 交響曲第2番 ニ長調 Op.36 交響曲第6番 ヘ長調「田園」Op.68 |
ベルナルド・ハイティンク指揮 LSO | |
| 録音:2005年11月16-27日、バービカン・センター、ライヴ。DSD録音。SACDハイブリッド盤はマルチチャンネル。 2006年3月上旬の来日公演でも白熱の演奏を聴かせてくれたロンドン交響楽団。「第2番」は実にフレッシュな演奏で、スケルツォも実に快活。「田園」でも、第1楽章の冒頭から、他のオケとは一味違う管の名人揃いであることが証明される。第4楽章の嵐はパワー全開で、熱血ぞろいのロンドン響メンバーの白熱ぶりには思わず力が入る。 | ||
| エルガー:「ジェロンティアスの夢」Op.38 | デイヴィッド・レンドール (T:ジェロンティアス) アンネ・ソフィー・ フォン・オッター(Ms:天使) アラステア・マイルズ(B) コリン・デイヴィス指揮LSO&cho. | |
| 録音:2005年12月11、13日、ロンドン、バービカン・センター、ライヴ。SACDハイブリッド盤はDSD、マルチチャンネル/ステレオ。 エルガーの交響曲全集を経て、新たに円熟の巨匠デイヴィスが手兵とともに取り組んだ意欲的プロジェクト。この壮大なオラトリオ風の声楽曲は、由緒あるバーミンガム音楽祭の委嘱を受けて1900年に完成、初演された。前年に初演を果たしたばかりの「エニグマ変奏曲」と並んでエルガーが国際的名声を得るきっかけとなった代表作であり、また、本国では重要な節目でしばしば取り上げられ英国オラトリオの最高峰とも云われるほどの人気を誇っている。 ジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿のテクストによる内容は、ジェロンティアスが死の淵で魂の救済について天使や神と問答を繰り広げるというもの。デイヴィスは公演前のインタヴューで作品について次のように述べている。「死についての音楽を書こうとすると、ふつうならレクィエムあるいは名の通った歴史上の人物の死を描くところだが、ここでは死そのものにまつわる実際のプロセスを扱っている点で独創的。まさに過去に例のないまったく新しいタイプの、真に偉大な作品なのです。」 実際、この言葉通りに厚い共感を寄せるデイヴィスのドラマ作りは最高で、二部構成演奏時間一時間半を超える長丁場を完璧にまとめ上げている。加えてソリストの健闘も光る。病気のため降板したベン・ヘップナーの代役を立派にこなしたレンドール。後半に向け尻上がりに調子を上げてゆくオッターに、深みある役どころを演じきったマイルズ。そして、最後のカギを握る合唱の、とてつもないテンションの高さは圧巻。清澄かつ深遠に、エルガーらしい気高くもやさしくせつない音楽を歌い上げている。クライマックスの、天上の合唱による「いと高きところでは、聖なる方をほめたたえよ」に至っては震えが止まらぬばかりの感銘に心を打たれる。バービカン・センターの屋根がいまにも吹き飛ぶばかりの迫力と重厚なサウンドもオーディオ的魅力満点で、モニュメンタルな作品にふさわしい仕上がりとなっている。 | ||
| ハイティンク〜 ベートーヴェン・チクルス Vol.4 交響曲第4番 Op.60 変ホ長調(*) 交響曲第8番 Op.93 ヘ長調(#) |
ベルナルド・ハイティンク指揮 ロンドンso. | |
| 録音:2006年4月19-20日(*)、2006年4月24日25日(#)、ロンドン、バービカンセンター、ライヴ。プロデューサー:ジェームス・マリンソン、エンジニア:ニール・ハッチンソン。SACDハイブリッド盤はマルチチャンネル。 ハイティンクの手にかかると、どのオーケストラもそのオケ「らしい」音色やオリジナル・カラーといった個性が存分に引き出される、いわばハイティンク・マジックのようなものがある。ロン響ともすでに度々共演を重ねているが、リリースを重ねる度に、ロン響の弦のテンションの高さ、管楽器の上手さ、アンサンブルの完璧さにあらためて驚かされるばかり。第4番の終楽章のピアノとフォルテの対比、駆け巡る弦楽器のパッセージと、それに応える管楽器の丁々発止のやりとりは聴いていて思わずググッと身を乗り出してしまうほど。第8番も、第2楽章の管楽器の刻むリズムを聴いていると心躍り、華やかな名曲2曲のカップリングを、思う存分楽しめる、ハイティンクの指揮が冴え渡り、ロン響のエネルギーが120%爆発した演奏となっている。 | ||
| ハイティンク〜 ベートーヴェン・チクルス Vol.5 交響曲第5番 ハ短調 Op.67「運命」/ 交響曲第1番 ハ長調Op.21 |
ベルナルト・ハイティンク指揮 LSO | |
| 録音:2006年4月24-30日、ロンドン、バービカンセンター、ライヴ。SACDはDSD、マルチチャンネル。 巨匠ハイティンク&ロンドン響によるベートーヴェン・シリーズは、堅牢で力強い推進力に満ちた音楽が魅力だが、今回はジャケット・デザインの握りこぶしが象徴するように、とてつもなくパワフルな「運命」。あらゆるクラシック音楽のフレーズで最も有名なもののひとつ、冒頭の運命の動機がロンドンでかくも鳴り響いたのはいったいいつ以来のことか!? とレヴューでも大絶賛されたライヴ。 実演では「第9」と組み合わされていた第1番もそうだが、一面ではピリオド・アプローチの成果を取り入れながら「わたしたちの時代のベートーヴェン」というコンセプトを明確に打ち出しつつ、格調の高さをしっかりと守っている普遍的演奏。いつまでも何度でも繰り返し聴きたくなる内容。 | ||
| コリン・デイヴィスのフィデリオ、最新録音 ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 |
クリスティーン・ ブルワー(S;レオノーレ) ジョン・マック・マスター (T;フロレスタン) クリスティン・ジグムントソン (B;ロッコ) サリー・マチューズ (S;マルツェリーネ) ユハ・ウーシタロ (B;ドン・ピツァロ) アンドルー・ケネディ (T;ヤキーノ) ダニエル・ボロウスキ (B;ドン・フェルナンド)他 コリン・デイヴィス指揮 LSO、同cho. | |
| 録音:2005年5月23-25日、バービカンセンター、ライヴ。プロデューサー:ジェームス・マリンソン、エンジニア:ジョナサン・ストークス、ニール・ハッチンソン。ハイブリッドSACD盤のみの発売。 御大サー・コリン・デイヴィス、円熟のベートーヴェンの「フィデリオ」! デイヴィス自身「今まででもっとも多い回数演奏してきたオペラ」と語るこの「フィデリオ」、演奏の度に絶賛を受けながら、ますますの彫りを深くしていくのだから頭が下がる。CDとしては、1995年のバイエルン放送so.との録音以来、ちょうど10年ぶり。当 LSO LIVE 盤はライヴなので、デイヴィス本来の熱気と77歳の円熟がたっぷり味わえる。歌手は、日本ではまだ知られていない人が多いものの、実はかなりの高水準。 クリスティーン・ブルワーは、米国イリノイ州出身のドラマティック・ソプラノ。北米と、ことに英国での人気が高く、既にBBC交響楽団イゾルデ(カデンツァ注:代理店原文ママ)を歌ったCDもある。ジョン・マック・マスターは、今大きな注目を浴びているテノール。カナダ東端のニューブランズウィック出身。近年は徐々にドラマティックな役に挑戦、この秋にはトリスタンも初めて歌っている。カナダ出身のドラマティック・テノール、ジョン・ヴィッカーズやベン・ヘップナーに続く存在として、期待の星。また、フィンランドのバスバリトン、ユハ・ウーシタロに、アイスランドのバス、クリスティン・ジグムンドソンと、男声低音も極めて充実。ワグネリアンの方へも、歌手の実力を測るに絶好の録音としてお勧めしたい。 なお、「レオノーレ」序曲第3番は挿入せず、そのまま「フィデリオ」全曲が演奏されている。 | ||
| ハイティンク〜 ベートーヴェン・チクルス Vol.6 交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」 |
トワイラ・ロビンソン(S) カレン・カーギル(A) ジョン・マック・マスター(T) ジェラルド・フィンリ(B) ベルナルト・ハイティンク指揮 LSO&cho. | |
| 録音:2006年4月29-30日、ロンドン、バービカンセンター、ライヴ。SACDはDSD、マルチチャンネル。 巨匠ハイティンク&ロンドン響によるベートーヴェン・シリーズ、2006年4月をもって全録音を終えた当プロジェクトの掉尾を飾ったプログラムである。ここまで通して聴いてこられた方はお分かりのように、ハイティンク=物分りの良い、おとなしいアプローチをイメージすると大間違い。アグレッシブで緊張感に満ちた前半2楽章。ピリオド演奏も顔負けのパンチ力に鮮烈な響きが特徴である。アンダンテではとめどなく溢れ出る美しさに引き込まれる。そして「合唱」が加わるフィナーレ。前評判どおりのフィンリーの雄雄しい歌い出しにもしびれるが、なかでもロンドン響コーラスはいつも通り万全の出来栄えで、人間ベートーヴェンが込めた魂の賛歌を圧倒的な表現力で歌い尽している。コーダのトゥッティはまさに至福とほかたとえようもない。 | ||
| ハイティンク〜ベートーヴェン・チクルス BOX 交響曲全集/三重協奏曲/「レオノーレ」序曲第2番 |
トワイラ・ロビンソン(S) カレン・カーギル(A) ジョン・マック・マスター(T) ジェラルド・フィンリ(B) フォークト(P) ニコリッチ(Vc) ヒュー(Vc) ベルナルト・ハイティンク指揮 LSO & cho. | |
| 録音:2005年-2006年、、ロンドン、バービカンセンター、ライヴ。DSD、マルチチャンネル。BOXはSACDのみの発売。 この話題盤BOXが日本とアメリカで先行発売。SACD によるベートーヴェン「交響曲全集」も発売点数は増えているが、録音時からSACDのマルチチャンネルを意図した全集はこれが世界初登場(CAPRICCIOのケーゲル盤やDGのカラヤン盤は擬似マルチチャンネル)。旧デッカの録音陣によるすばらしい収録は、どうやらマルチチャンネルで再生した際に最高の状態で鑑賞出来るようだとのこと。ハイティンクも2006年で77歳、味わいと深みが濃厚になり、小細工のない表現は今やかえって新鮮。 | ||
| コリン・デイヴィスのシベリウス 交響曲第2番 ニ長調 Op.43(*)/ 交響幻想曲「ポホヨラの娘」Op.49(#) |
コリン・デイヴィス指揮 LSO | |
| 録音:2006年10月(*)/2005年10月(#)、以上、ロンドン、バービカンセンター、ライヴ。プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン、エンジニア:ジョナサン・ストークス。 LSO Live最大の呼び物デイヴィスによるシベリウス・シリーズに、いよいよ交響曲第2番が登場する。2007年のシベリウス没後50年に合わせ、リリースとなるこのたびのライヴは、過去2度にわたる全集録音の豊かな経験を踏まえ、巨匠デイヴィスの熱い思いのすべてが注ぎ込まれた渾身の内容。 森と湖の国フィンランドの大地をほうふつとさせる曲想の親しみ易さが魅力の第2交響曲は、「フィンランディア」と並んでシベリウスのたぎる愛国心がストレートに表され、その個性がはっきりと刻まれた代表作。前回(1994年)から10年以上の歳月を重ねて臨んだ第2番のライヴ。そもそもデイヴィス+ロンドン響+シベリウスの組み合わせとくれば期待度の高さは計り知れないが、とっておきの作品を演奏することへの心からの喜びだろうか。これまでのどれよりもドラマティックで、若々しくみずみずしい感性にあふれているのが驚異的。いつ聴いても、あのどこか懐かしい気分に心弾む第1楽章、大自然の雄叫びのように荒々しく怒れるティンパニの炸裂と金管の咆哮とがこだまする中間2楽章を経て、とてつもなく雄大に結ばれるフィナーレ。いつしかこのうえなく温かく感動的な演奏に言葉もない。 カップリングは2005-6年シーズンのオープニング・コンサートでクレルヴォ(LSO-0074、LSO-0574)の前プロに取り上げられた「ポホヨラの娘」。そのクレルヴォと同じく民族叙事詩「カレワラ」を題材とするこの作品でもまた、繊細な弦の表情とブラス・セクションの轟きが圧倒的な感銘を残す。 一貫して完成度の高い録音もオーディオ・ファイル注目の的で、本拠地バービカンセンターのクリアな音場を最高のスタッフが忠実に再現している。 | ||
| ベルリオーズ: 聖三部作「キリストの幼時」H.130(Op.25) |
ヤン・ブロン (T;語り手、百人隊長) カレン・カーギル (Ms;マリア) ウィリアム・デイズリー (Br;ヨゼフ) マテュー・ローズ (B-Br:ヘロデ) ピーター・ローズ (B;家長、ポリュドールス) サー・コリン・デイヴィス指揮 LSO、テネブレcho. | |
| 録音:2006年12月3日-4日、ロンドン、バービカンセンター、ライヴ。プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン、エンジニア:ジョナサン・ストークス。楽団5人目のプレジデントに就任しているます意気盛んなわれらが巨匠デイヴィス。手兵LSOを率いてようやく念願のベルリオーズ・シリーズを再始動させた。最新アルバムは前作(1976年)から30年ぶり、ふたたび同じLSOとの「キリストの幼時」ライヴ。 聖三部作と名づけられた「キリストの幼時」は、マタイによる福音書第2章、ヘロデ王の幼児大虐殺と聖家族のエジプトへの逃避行の物語を題材にし、文才にも長けたベルリオーズ自らが仏語のテキストを準備している。まず第2部“エジプトへの逃避 "が(1850年)、つづいて第3部“サイスへの到着 "、最後に第1部“ヘロデ王の夢 "(1854年)という順に作曲されたが、成立の経緯は込み入っていて、ほんのふとしたことで、パーティーの席で座興から一気に書き上げられたわずか3分ほどのささやかな合唱曲(第2部「羊飼いの聖家族への別れ」の原型)がその発端。さらに、ベルリオーズはこれをわざと偽り架空の17世紀仏の作曲家によるものであることにして発表し、意外にも大好評を得てしまったといういわくつきの作品でもある。 「キリストの幼時」は最終的に演奏時間100分近くを要する大曲とはなったものの、「ファウストのごう罰」や「レクイエム」にみられた巨大な編成や激情に替わり、いたって簡潔で意識的に古風なスタイルが採用され、平穏と静けさが支配する音楽となっている。そう、まるでこれはバロック・オペラ。ほかにも異例といえば、本来キリスト者ではないベルリオーズの手によってこうした聖書にまつわる内容の作品が書かれた点といい、なにもかもがおよそベルリオーズのイメージからは遠いようにもみえるが、様式や手法よりもリアルな表現そのものを重視する斬新さという点で、これはこれでまた鬼才ならではの特異な才能が開花したジャンルといえるのではないだろうか。 独特のスタイルで貫かれた「キリストの幼時」において、リズムの冴えや管弦楽法にもまして目を見張るのが声楽の扱い。いくぶんマタイ受難曲の福音史家を思わせるように、語り手の朗唱で幕を開ける第1部。語り手として本来予定されていたボストリッジ以上に最高のはまり役との惜しみない賞賛を受けたのは、ミンコフスキのプロダクションでおなじみのヤン・ブロン。この上なく明瞭無垢で得難いリリック・テノールの声質を申し分なく備えた逸材。そのブロンと並んで、当演奏に奇跡を起こしたのが若手の精鋭合唱グループ、テネブレ。もとキングズ・シンガーズのナイジェル・ショートが2001年に結成したアンサンブルは、しばしばロウソクの灯りのみが燈された空間で歌い、アレグリやタヴナーといった宗教作品においてとびきり透明度の高い歌唱を聴かせる注目株。繊細な表現と美しいハーモニーの安定感は抜群。 起用されたゲストが揃って大健闘となればもちろん、デイヴィスに心からの尊敬を寄せてやまないLSOも奮起しないはずがない。たとえば第3部中ほど、2本のフルートとハープのためのトリオを聴いてみて頂きたい。その潤いに満ちた響きにどれほどなぐさめられ救われることか。 かねてよりデイヴィスの声楽作品への関心の高さは知られるところとはいえ、“コーラル・ブロックバスターズ(合唱の超大作) " と銘打たれたシリーズに、よりによって「キリストの幼時」を用意するあたりは、いかにも“ベルリオーズのエキスパート "らしい自信とこだわりとを感じさせる。さらに、2007年6月に演奏会形式で上演されるオペラ「ベンヴェヌート・チェルリーニ」のリリースも今後に控えており、当コンビによって再開されたベルリオーズ・シリーズへの期待は大きく高まる。 | ||
| コリン・デイヴィス、LSO 首席指揮者勇退 コンサートの「メサイア」 ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 |
スーザン・グリットン(S) サラ・ミンガルド(Ms) マーク・パドモア(T) アラステア・マイルズ(B) コリン・デイヴィス指揮 LSO、テネブレcho. | |
| 録音:2006年12月10日-12日、ロンドン、バービカンセンター、ライヴ。プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン。エンジニア:ジョナサン・ストークス &ニール・ハッチンソン。SACD層は DSD、マルチチャンネル。 2007年9月25日に80歳の誕生日を迎えるデイヴィス。2006年の12月12日を最後に、彼は11年間にわたりその任にあった LSO の首席指揮者を勇退した。デイヴィスが首席指揮者としての最後の晴れ舞台に選んだ、とっておきのプログラムはヘンデルの最高傑作「メサイア」。 広く演奏され愛されているこの国民的なオラトリオは、ストレートでわかりやすくセレモニアルな内容から、いまや英国のクリスマス・シーズンには欠かせない風物詩となっている。巨匠デイヴィスによる LSO とのメサイアは、すでに前回のスタジオ盤(1966年)がモダーン楽器によるスタンダードの地位を獲得しているが、このたびのライヴでは、ピリオド・アプローチを意識した試みが随所に挙げられる。まず、ソリストにミンガルドやパドモア、マクリーシュのプロダクションでおなじみグリットンら古楽の確かな実績を積んだ顔触れを揃えていること。そしてきわめつけはバスのマイルズ。そのゆるぎない音程、流れるようなレガート、力強い発声をはっきりと確かめられるはず。さらに、あえて前回の録音に参加したロンドン交響合唱団に替えて、最強の秘密兵器テネブレ合唱団が迎えられた。じっさい、その透明度の高い歌唱はたとえようもなく、音楽に劇的なコントラストを生んでいる。レビューでも「これ以上に的確で情熱的なものはあるはずがない」(フィオナ・マドックス[英イヴニング・スタンダード])と絶賛されている。そして、いままさに絶頂にある LSO。編成を絞ったオケではヴァイオリンに対向配置が採用され、旋律の掛け合いがとても効果的。また、ピリオド楽器のレプリカを使用したトランペットなど、デイヴィスの意欲的な取り組みは例外なくオケにも向けられている。 なお、当セットには期間限定でシリーズ初の特典として DVDビデオが付属する。11 トラックにおよぶライヴ演奏のハイライトとデイヴィスのインタビューは、無上の感動に包まれた一夜を巨匠とともに分かち合えるなによりのプレゼントとなることだろう。(DVDの仕様:40分/カラー/16:9 サラウンドステレオ/NTSC /Region 0/音声 :英語/字幕:なし) | ||
| コリン・デイヴィスのエルガー エニグマ変奏曲 Op.36(*)/ 序奏とアレグロ Op.47(#) |
サー・コリン・デイヴィス指揮 LSO | |
| 録音: 2007年1月6日-7日(*)、2005年12月(#)、ロンドン、バービカンセンター、ライヴ。プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン、エンジニア:ジョナサン・ストークス。 2006年12月12日にヘンデル「メサイア」の公演をもってLSO首席指揮者の任を終えた巨匠デイヴィス。新年が明けたばかりの1月初め、ここにまたプレジデントとして手兵と新たなるスタートを切ったデイヴィスが放つ注目の最新アルバムは、2007年に生誕150周年を迎える英国の大作曲家エルガーのエニグマ変奏曲。この顔合わせでは前回のスタジオ盤(1965年)以来、じつに40年以上の時を経てのライヴによる再録音となる。 管弦楽法に長けたエルガーが世に送り出し、当時のイギリス管弦楽作品史上最高傑作として英国内にその名を知らしめたエニグマ変奏曲。のちにLSOの初代首席指揮者に就任するハンス・リヒターによって1899年に初演されている。その内容はオリジナルの主題とそれに続く14の性格的な変奏、愛妻アリスに始まり作曲者ゆかりのさまざまな特徴的な人物を描写したのち、フィナーレの最終変奏でエルガー自らに到達するというもの。流麗でやわらかく、ときにエモーショナルで騒々しくと次々と変転する曲想に対して、いっそう良好の結びつきをみせる当コンビの演奏はさすがに見事なかぎり。哀切な主題に、第5さらにチェロの人懐こい旋律に締めつけられる第12変奏で顕著な弦の濃密な味わい。第4や第7、第11など激しい性格の変奏におけるブラスの迫力も満点。それぞれが印象深い場面に事欠かないが、全曲の白眉はこれまでに実演のアンコールでもしばしば単独で取り上げられることもあった第9変奏ニムロッド。静かに霧が立ち込めるようにしっとりと開始され、優しさと愁いを帯びた美しさが痛切に迫り絶品。そして、どこかあの行進曲「威風堂々」の雰囲気にも似て、あたかも大英帝国の栄光を体現したかのように華麗この上ない作曲家自画像のフィナーレ。大げさな構えとか誇張はなく、つとめて真摯なのはこの指揮者らしく好ましいところ。なお、ここでは任意指定のオルガンは使われていないが、それでもエルガーに不可欠な重厚な響きは十分に保たれている。 ボールト、モントゥー、ヨッフム、プレヴィン…折に触れて行った過去の名だたる指揮者との録音実績を辿れば、当作品を演奏することが楽団の歩みとそのまま重なるといっても過言ではないLSO。その意味では、エルガーのアニヴァーサリーに、自らの録音史に新たな一コマを刻むLSOにしても、ほかでもないこの曲でプレジデントの初舞台を踏んだデイヴィスにしても、この“記念づくし "のライヴは偶然とは思えぬなんという運命の巡り合わせだろうか。 カップリングは同じくエルガー1905年作の序奏とアレグロ。書法はさらに洗練されて、バロック時代の様式であるコンチェルト・グロッソをロマン派のイディオムで再現している。弦楽四重奏と弦楽オケが織り成す複雑な音楽は、スケールも大きく劇性に富み、自由で独創的。デイヴィスにはバイエルン放送so.(1993年)との録音もあるが、10年を超える歳月となによりエルガーにゆかりの深いLSOを得たことで説得力は計り知れない。交響曲全集(LSO-0072)やジェロンティアスの夢(LSO-0083、LSO-0583)でもそうだったが、デイヴィスのもとLSOがエルガーでみせる愛しむような表情にはやはり格別のものがあるというべきだろう。 | ||
| ベルリオーズ:歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」H.76a, Op.23
グレゴリー・クンデ(チェッリーニ) ローラ・クレイコム(テレーザ) ジョン・レリア(教皇クレメンス7世) アンドルー・ケネディ(フランチェスコ) イザベル・カルス(アスカーニオ) ジャック・インブライロ(ポンペーオ) ダーレン・ジェフリー(バルドゥッチ) ピーター・コールマン=ライト(フィエラモスカ) アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(ベルナルディーノ) アラスデア・エリオット(カバラティア) コリン・デイヴィス指揮LSO &cho. | ||
| 録音:2007年6月26日、29日、ロンドン、バービカンホール、ライヴ。プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン、エンジニア:ジョナサン・ストークス、ニール・ハッチンソン。 巨匠デイヴィスがキャリアの総仕上げともいうべき段階に入り、手兵LSOを率いていままた手がけるベルリオーズ。シリーズ最新作の「ベンヴェヌート・チェッリーニ」は、前作「キリストの幼時」に先立ち2007年6月に演奏会形式で上演され、あらためて巨匠の傾ける情熱と驚くほど生き生きとした音楽づくりがガーディアン紙ほかでも大きく扱われて話題になった。 ルネサンス時代に実在したフィレンツェの彫金師ベンヴェヌート・チェッリーニ(1500-1571)の自叙伝にもとづくこのオペラ。その波乱に富んだ生涯を綴った内容に劣らず、ローマ帰りのベルリオーズが徹底的に自らのやりたいことをやりつくした結果、初演からたった4回で公演が打ち切りとなり大失敗に終わっている。 ヴァイイーとバルビエの台本は、主人公チェッリーニとテレーザの恋愛模様を軸に、これに横恋慕するフィエラモスカらの陰謀、さらに教皇より制作を依頼された像の行く末も絡み、見た目にも絢爛たる謝肉祭の描写さらには流血シーンありと、すべてが大団円を迎えるラストまでドキドキハラハラのストーリー展開が用意されている。 誰もがみとめるベルリオーズの音楽の真髄、すなわち爆発的なエネルギーの原動力となる鮮明で大胆なリズムおよび、華麗な色彩効果と密接な対位法処理に象徴される、驚くべき独創性は、本作にしっかりと息づいている。にもかかわらず、初演の折に聴衆がそうしたのとまったく同じように、その演奏至難さゆえに演奏家からも長らく遠ざけられ、上演はおろか配役することさえもほとんど不可能とされた。そして、デイヴィスによる旧録音(BBC響・1972年)から30年以上の時を経た今でさえ録音もけっして多いとはいえず、ましてや実演でかかることは稀というのが現状の「ベンヴェヌート・チェッリーニ」。 ところで、無念のベルリオーズがオペラのエッセンスを掬い取り、あらたに生み出された序曲「ローマの謝肉祭」にはいくつかの重要な主題が登場する。これらチェッリーニとテレーザによる愛の二重唱、謝肉祭の場面におけるサルタレッロのリズムと旋律などはそれでもほんのごく一例にすぎない。こんなものではまだまだとても収まり切らないほどオペラ全体は聴きどころの宝庫。 そしていま、このオペラの異常なテンションとほんとうの魅力を伝えることが出来るのは、まさしく巨匠デイヴィスをおいてほかにいないだろう。しかもなんともすばらしいタイミングで、いまのかれはそれが実現可能なLSOとロンドン交響合唱団という願ってもない武器を手中に収めているのから。さらにソリストについても云うことなし。タイトル・ロールにはネルソン盤でも同役を務めたクンデに、ノリントン盤でのテレーザ役も高評価のクレイコムと経験ゆたかなふたりを筆頭に、よくぞここまで揃えたという強力な布陣。 デイヴィス会心の作、LSOとのあらたなる「ベンヴェヌート・チェッリーニ」。これぞベルリオーズのスタンダードにふさわしい傑作であることを教えてくれるアルバムがついに誕生。 | ||
| ジェイムズ・マクミラン: 世界の贖罪(*)/イゾベル・ゴーディの告白(#) |
クリスティン・ペンドリル (コールアングレ;*) コリン・デイヴィス指揮 LSO | |
| 録音:2003年9月(*)、2007年2月21日、ロンドン、バービカンセンター、ライヴ(#)、プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン、バランス・エンジニア:ジョナサン・ストークス。スタートから通算50番目の記念すべき節目にあたるアルバム。LSOとデイヴィスにとって、ともに度重なる実演を通じて長いつながりのあるマクミランの作品集。 2007年3月にLSOが本拠とするバービカンセンター開設25周年記念コンサートでも取り上げられた「イゾベル・ゴーディの告白」。1990年プロムス初演の際に一大センセーショナルを巻き起こし、マクミランの国際的評価を決定づけた出世作であり、いまなお彼の一番人気の作品といわれている。作曲の動機は17世紀、宗教改革以後のスコットランドで吹き荒れた魔女狩りによって、おびただしい数の女性が犠牲となった史実に深くインスパイアされたこと。全曲は曲想の異なるブロックに分かれているが切れ目なく演奏される。暴力的なリズムと不協和音が支配する中間部では、集団ヒステリー下での吊るし首と火あぶりを表現しているのだろうか。ここぞとばかりにLSOのパワフルなブラスと打楽器が気を吐き、まさにこの世の地獄のような大音響。 作曲者が「イゾベル・ゴーディのために決して歌われることの無かったレクイエム」と述べるように、なるほど途方もない悲しみの感覚を描くことに腐心したあとが窺えるのが冒頭と結尾で、陶酔さえ漂う弦楽の美しさ。真摯なデイヴィスのつくる音楽は痛切な祈りとなって閉じられる。1959年生まれのマクミランは、カトリックへの信仰、社会主義とスコットランドへの愛国心に深く根ざした作風がその特徴で、これまでにメッセージ性の強い作品を発表してきた。1662年に魔女のかどで残忍な拷問の末に処刑されたうら若き女性を題材にしながら、そのじつは近年ヨーロッパでのファシズムの新しい高まりに対する、自身の懸念を表明する意図が込められているともいわれる。 カップリングの「世界の贖罪」はLSOによる1996年の委嘱作。聖木曜日の典礼にインスパイアされた曲は三部作「聖なる三日間」の第1部にあたり、基本的にはコールアングレのためのコンチェルトという趣きになっている。1997年の初演時と同じく当ライヴでもソロを務めるのはLSO首席の名手ペンドリル。ときに物悲しく、豊かな表情はさすがに初演者の自負の顕れにも似て絶大な説得力。演奏について、サンデー・テレグラフ紙、デイリー・テレグラフ紙、タイムズ紙とも挙って手放しの賛辞を贈っている。 2007年9月25日に80歳の誕生日を迎えたLSOプレジデント、コリン・デイヴィス。自らの傘寿を祝う新たな作品を委嘱する作曲家として、ここで巨匠により指名されたのがマクミランだった。 このあと当コンビは2008年4月27日に新作「聖ヨハネ受難曲」の世界初演を控えており、さらにこの模様は当レーベルからのリリースが予定されている。 | ||
| モーツァルト: レクイエム ニ短調 KV.626(ジュスマイアー版) |
マリー・アーネット(S) アンナ・ステファニー(Ms) アンドルー・ケネディ(T) ダレン・ジェフリー(B) サー・コリン・デイヴィス指揮 LSO & cho. | |
| 録音:2007年9月30日、ロンドン、バービカンセンター、ライヴ。プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン、バランス・エンジニア:ジョナサン・ストークス。 2007/08の今シーズン、9月25日に敬愛するプレジデントのデイヴィスが80歳の誕生日を迎えたばかりとあって、LSOは御祝いムード一色の中で幕を開けた。自然の流れで、手兵LSOを率いてかれがほどなく臨んだいくつかの演奏会はみな、実質的に“もうひとつのガラ・コンサート "になったという。 巨匠デイヴィスによる「モツレク」。ピュア・モーツァルトと題されたこの日、内田光子が弾く第27番の協奏曲につづいて演奏されたレクイエムは、10月3日に行なわれた本来のSir Colin Davis 80th birthday galaの同じくメイン・プロ、しかもこれがレーベル初のモーツァルト・アルバムというおまけつき。 ちょうどLSOとの歩みと重ね合わせるかのように、半世紀以上の長きにわたってモーツァルトに取り組んできたデイヴィス。オペラ、管弦楽曲、声楽曲といずれもたいへん得意にしていて実演ではもちろん、録音も数多く残している。じっさいレクイエムも、BBC響(67年)、バイエルン放送so.(91年、ほかに84年のライヴ映像)と、当ライヴでじつに4種目。けれども長年の手兵LSOとは、かなり以前に大ミサや戴冠式ミサなどを録音しながら、レクイエムだけはこれまでチャンスが無かった。その意味でも、あらたに若手から抜擢されたソリスト、強力無比のロンドン交響合唱団をしたがえ、なにより楽団の歴史を通じてもまれにみるほど強く確かな結びつきをみせるLSOとの初顔合わせによる新録音は、タイミングといい、巨匠にとってまさに期するところがあったと考えて差し支えないだろう。ここでデイヴィスはアプローチがピリオド・スタイルではないとの指摘や異論を排して、これまでとは明らかに次元の異なる力と重みでわたしたちを惹きつけてやまない。 なお、同一のキャストによりモツレクは、バービカンでの2 公演に加えて10月17日にはニューヨークのエイヴリー・フィッシャー・ホールでも取り上げられている。ソリストの内田光子がアンコールに、オケと一緒に“ハッピー・バースデー即興曲 "を弾いて大いに会場を沸かせた当夜のライヴ。なかでもひときわ完成度が高く、実演に接した人びとから一刻も早いリリースをとの声が強く寄せられていたもの。 | ||
| ゲルギエフ&LSOのマーラー、遂に登場! マーラー:交響曲第6番 イ短調「悲劇的」 |
ワレリー・ゲルギエフ指揮 LSO | |
| 録音:2007年11月22日、ロンドン、バービカンホール、ライヴ。初出音源で、ゲルギエフの初音盤作品。ゲルギエフのマーラーは、これまで第2番(キーロフ管;000 CLASSICS TH-040;廃盤)、第5番(ロッテルダム・フィル;LIVE SUPREME LSU-1064-2)、第7番(ロッテルダム・フィル;HARVEST CLASSICS HC-060103)が出ているが、すべてCD-R使用のレーベルで、プレス盤のレーベルでは当曲が初登場。プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン、エンジニア:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソン。 2007年1月1日よりLSO第15代首席指揮者に就任したワレリー・ゲルギエフ。2007/08年の今シーズンに、あらたなシェフが手兵LSOと取り組んでいる真っ最中の一大プロジェクトがマーラーの交響曲全曲シリーズ。なんともすばらしいことに、このたびリリースがLSO Liveで実現することに決定した。ゲルギエフにとって、プレス盤のレーベルでは初のマーラー録音となる第1弾は、2007年11月22日本拠バービカンにつづき、24日ブリュッセルのパレ・ド・ボザール、そして25日アムステルダムのコンセルトへボウでも大きな話題を呼んだ第6番「悲劇的」。 ひとくちにいってゲルギエフ&LSOによる当演奏の特徴は、アルバム一枚に収められたことからもわかるように全曲を通じたその快速テンポにある。“速く力強く、しかし過度にならないように "という指定を無視して、なにかに追われるようにひたすら突進する第1楽章。さらに、ちょうどマリス・ヤンソンスがLSOを振った第6交響曲のライヴ(2003年10月/LSO-0038)と同じく、第2楽章に置かれたアンダンテ。マーラー屈指の麻薬的な美が凝縮したこの場面でさえも、けっして完全なる陶酔を約束してはくれず、フィナーレにいたっては崩壊寸前までさらに加速度を増して行く。この一見あまりに無謀かのように思える速すぎるテンポ設定こそ、ゲルギエフがマーラーの内包する神経症的側面をえぐり出し、現代に生きる不安と焦燥を掻き立てあらためて呈示するための必然的選択だったのではないかと思えてくるの。 「フィナーレでの2度の運命のハンマー打撃で、ハリウッド映画の手に汗握るカーチェイスのようにじつに刺激的。巨大な木槌を担当した打楽器奏者は、まぎれもなくオスカー受賞に値するパフォーマンスをした。」(タイムズ紙) 「(アダージョでの)カウベルの不思議なほど柔らかいパッセージにおいてさえ、郷愁を誘う余地が皆無で、夢というより悪夢のように響いた。もしこれがこのシリーズの展開の兆候であれば、わたしたちはなにかすばらしいものに出会えそうだ。」(テレグラフ紙) 「ゲルギエフの神経症的なアプローチは、突如マーラーのものと完全に一致していた。」(インディペンデント紙) 力強さと確信に満ちたゲルギエフと手兵LSOによる、まったく新しいマーラー像を予感させる大注目のシリーズ。賛否両論を巻き起こすことは覚悟の上、好むと好まざるとにかかわらず、今後に最高の話題を提供しつづけるのはまちがいないだろう。 | ||
| ゲルギエフの「巨人」 マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」 |
ワレリー・ゲルギエフ指揮 LSO | |
| 録音:2008年1月13日、ロンドン・バービカンホール、ライヴ、プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン、エンジニア:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソン。 首席指揮者ゲルギエフを立て、LSO Live がその看板にかけて鳴り物入りでスタートさせたマーラー交響曲全曲シリーズ。各紙のレビューが真っ二つに割れたことが示すとおり、第2弾「巨人」もまた、聴き手を唸らすかなり個性的な内容となっている。 期待と関心の高さから実演の数ヶ月前にはすでにチケットが完売したといわれる、ゲルギエフによる「巨人」。本来、マーラーのシンフォニーのなかでも比較的親しみ易いものであるはずの作品だが、そこは鬼才ゲルギエフ。ここでも既存のマーラー観をことごとく破壊しようとでもするかのように、挑戦的なアプローチが随所に試みられている。たとえば第3楽章。いつものメランコリックなにおいが減退したのに反比例して、これまで描かれたことのない魅惑の場面があらたに提示されているのはなんとも刺激的な体験。 “葬送行進曲をもじった緩徐楽章では、断片的に少なからず魅力があり、すべてが過剰なほどはるかに洗練されていた。しかも、ほんのわずかだけれども、なかには絶妙に研ぎ澄まされた弦の演奏により、申し分のない満足感が得られた。 "―クラシカルソース・ドットコム このほかにも大胆なテンポの設定に始まり各声部の出し入れと、初めて気付かされる驚きの仕掛けがいろいろと施されていることに気付くだろう。そしてついにゲルギエフの野獣的な感性が一気に爆発して大荒れのフィナーレへとなだれ込む。 “そう、アッチェレランドは発狂したように速かった。しかし、詰まった鼻が一気に通るようなフィナーレの叫喚は、私がLSOから聞いたなかでも最も刺激的なことのうちのひとつでだった。 "―インディペンデント・オン・サンデー おもえば、このような思い切ったアプローチがアイデア倒れに終わることなく成立可能な背景として、指揮棒なしのゲルギエフのニュアンスに難なく応えられるほどに、じつはLSOがマーラーをレパートリーの血肉としているという事実も見逃せないところ。それにしても、あたかもマーラー自身が創作過程でもがいたのを辿るかのように、賛否が渦巻く中で指揮者が試行錯誤を繰り返しながら進めてゆく、こんなマーラーのシリーズがかつてほかにあっただろうか。 “ゲルギエフは絶え間なかった。すなわち攻撃性と不調和は、すべてが終わるまでステージを占拠していた。もし、心の奥底からの、背筋がゾクゾクする、危ういマーラーが好みならば、これこそまさにあなたにピッタリだ。…ほんとうにLSOはゲルギエフのために興奮しながら演奏している "―ガーディアン紙 従来とは一線を画すマーラー像を打ち立てることに強い意欲を燃やすゲルギエフによる「巨人」。やはり物議をかもした第6番(LSO-0661)がふたを開けてみれば圧倒的な支持を受けている状況から、ありきたりの演奏にもはや飽き足らない真のマーラー好きには大いに歓迎されるにちがいない。 | ||
| ティペット:オラトリオ「われらが時代の子」
インドラ・トーマス(S) 藤村実穂子(A) スティーヴ・ダヴィスリム(T) マシュー・ローズ(B) コリン・デイヴィス指揮LSO、ロンドン交響cho. | ||
| 録音:2007年12月16日、18日、ロンドン、バービカンホール、ライヴ。プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン、エンジニア:ジョナサン・ストークス、ニール・ハッチンソン。 巨匠デイヴィス& LSO による最新アルバム、ティペットの「われらが時代の子」、居並ぶもののない圧倒的な訴求力。 #以降のコメントは、代理店のインフォメーション作製ミスにより、テキストが画像扱いとなっており取得出来ませんので、省略しております。 | ||