LPO 自主製作

特記以外 1枚あたり¥2625(税抜¥2500)
(SACD盤も同一価格)


 2005年、ついにロンドン・フィルが発売を開始した自主製作盤。テンシュテットの一連の録音(ワーグナー、ハイドン「天地創造」、マーラー、ブルックナー「ロマンティック」)という目玉も飛び出し、ベリルンド(ベルグルンド)の最新シベリウスやビーチャムの歴史的録音もあり、既に定番レーベルの一つとなっている。
 新しい録音はSACDハイブリッド盤での発売となっている物が多く、SACDもCDと同価格という嬉しい設定(一部ハイブリッド盤でないアイテムがありますのでご注意下さい[個別に記載])。


LPO-0001

(HYBRID_SACD)
クルト・マズア
 ショスタコーヴィチ:
  交響曲第1番 ヘ短調Op.10/
  交響曲第5番 ニ短調Op.47
クルト・マズア指揮
LPO
 録音:2004年、ライヴ。
ベルナルド・ハイティンク
 エルガー:
  序奏とアレグロ Op.47/エニグマ変奏曲 Op.36
 ブリテン:狩りをする私たちの祖先Op.8
ヘザー・ハーパー(S)
ベルナルド・ハイティンク指揮
LPO
 録音:1970年代-1980年代。
テンシュテット〜ワーグナー:管弦楽作品集
 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲/
 「リエンツィ」序曲/
 「神々の黄昏」より
  [夜明けとジーグフリートのラインの旅/
   ジーグフリートの葬送行進曲]/
 「ワルキューレ」〜ワルキューレの騎行/
 「タンホイザー」〜序曲とヴュヌスベルクの音楽
クラウス・テンシュテット指揮
LPO
 録音:1992年8月20日、ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン。ライヴ。CD-R使用の NAVIKIESE から NAV-4014/5 としてでいた物で、マスターからの初復刻。なお、ブックレットとインレイには制作会社と音源所有者の行き違いから「1988年5月6日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ライヴ」の誤記があるが、上記1992年が正しい旨レーベルから訂正アナウンスがなされている。
 テンシュテットお得意の曲目ではあるが、1990年代に残された物としては唯一か。
LPO-0004

(HYBRID_SACD)
ミハイル・ユロフスキ
 ラフマニノフ:
  交響詩「死の島」Op.29/交響的舞曲Op.45
ミハイル・ユロフスキ指揮
LPO
 録音:2003年&2004年、ライヴ。
LPO-0005

(HYBRID_SACD)
ベリルンドの最新シベリウス
 シベリウス:
  交響曲第2番 ニ長調 Op.43(*)/
  交響曲第7番 ハ長調 Op.105(#)
パーヴォ・ベリルンド
 (ベルグルンド)指揮
LPO
 録音:2005年2月16日(*)/2003年12月6日(#)、以上ライヴ。ハイブリッドSACD/4.0サラウンド・サウンド。
 ビーチャムが築いた定評あるシベリウス楽団LPOと、現代を代表するシベリウス指揮者ベリルンドによる2曲の交響曲、これまでにない優秀録音。
ファウンディング・イヤーズ
 THE FOUNDING YEARS

 シベリウス:付随音楽「テンペスト」 Op.109(*)
 モーツァルト:
  ミサ曲 ハ短調「大ミサ曲」 K.427(417a) より(#)
   [キリエ/世の罪を除き給う]
 ヘンデル:
  オラトリオ「エジプトのイスラエル人」(抜粋)(+)
 モーツァルト:
  交響曲第35番 ニ長調 K.385「ハフナー」(**)
 シャブリエ:狂詩曲「スペイン」(##)
ドーラ・ラベッテ(S;#)
トーマス・ビーチャム指揮
LPO、リーズ音楽祭cho.
 録音:1934年10月4日、リーズ音楽祭(*)/1934年10月3日、リーズ音楽祭(#)/1934年10月3日、リーズ音楽祭(+)/1938年11月30日&1939年7月4日(**)/1939年11月30日&12月19日(##)。原盤:Columbia / HMV。(*)の一部は初発売か。
 伝説的指揮者ビーチャムと創設間もないロンドン・フィルとの名録音。ビーチャム得意のシベリウスのテンペストは世界初録音、そして初出(一部は協会盤LPのみ発売があった可能性有)。1930年代の卓越した演奏が蘇った。
LPO-0007

(HYBRID_SACD)
マーク=アントニー・ターネイジ:
 Scherzoid(*)/Evening Songs(#)/
 When I Woke(+)/Yet Another Set To(**)
クリスティアン・リンドベルイ(Tb;**)
ジェラルド・フィンリー(Br;+)
ジョナサン・ノット指揮
ウラディミール・ユロフスキ指揮
マリン・オールソップ指揮
LPO
 録音:2005年1月26日、世界初録音(*)/2004年12月12日(#)/2004年12月8日、世界初演&世界初録音(+)/2005年3月19日、世界初演&世界初録音(**)。ハイブリッドSACD/4.0サラウンド・サウンド。
 ロンドン・フィルの作曲家に任命されたばかりのターネイジの作品の世界初録音。しかもライヴ録音で、最近の活躍が目覚ましい3人の指揮者のタクトが輝く。
LPO-0008

(2CD)
テンシュテット唯一の同曲か? 初出音源
 ハイドン:オラトリオ「天地創造」(独語歌詞)
ルチア・ポップ(S)
アンソニー・
 ロルフ=ジョンソン(T)
ベンジャミン・ラクソン(Br)
クラウス・テンシュテット指揮
LPO
(コンサート・マスター:
  デイヴィッド・ノーラン)
リチャード・クーク合唱指揮
ロンドン・フィルハーモニックcho.
 録音:1984年、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン、ライヴ。BBC制作。
 かつての首席指揮者クラウス・テンシュテットの名タクトが蘇る。ドイツ音楽を得意とするテンシュテットと、彼と共にヨーロッパ音楽の歴史に名を残すほどになったロンドン・フィルの熟した果実、テンシュテットとしては非常に珍しいハイドンのオラトリオ(おそらく唯一の同曲演奏では?)で、これまで全く知られていなかったライヴ録音。ポップ、ロルフ=ジョンソン、ラクソンという3人の当代一流の独唱者による歌唱も見逃せない。
チャイコフスキー(1840-1893):
 交響曲「マンフレッド」
ウラディミール・ユロフスキ指揮
LPO
 録音:2004年12月8日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン、ライヴ。
 現在はグラインドボーン音楽祭の音楽監督として、このオーケストラと蜜月を迎えているユロフスキ。交響詩的なこの作品から壮大なドラマを引き出し、まるで歌のないオペラのように再現しているのが聴きもの。
LPO-0010

(2CD)
ブリテン(1913-1976):戦争レクィエム クリスティーネ・ブルーワー(S)
アントニー・
 ディーン・グリフィー(T)
ジェラルド・フィンリー(Br)
クルト・マズア指揮
LPO
ネヴィル・クリード室内楽団指揮
サイモン・トイン合唱指揮
ロンドン・フィルハーモニーcho.、
ティフィン少年cho.
LPO-SA0010

(1SACD)
(NOT HYBRID)
 録音:2005年5月8日、ライヴ。
 第二次世界大戦時には少年兵として参戦し、ライプツィヒ時代には東西ドイツ融合を経験したマズア。平和への願いも強くTELDECにも録音を行っているだけあって、この作品への愛情は人一倍。グリフィーはサイトウキネン・フェスティヴァルでも「ピーター・グライムズ」のタイトルロールを歌い、ブリテンを得意としている。
 なお、SACD盤はハイブリッド仕様では無いため、通常のCDプレーヤーでは再生不可です。ご注意下さい。再生機器が限定されるハンデはあるが、少年合唱を伴う大規模な合唱、オーケストラに対峙する小編成のアンサンブルなど、通常の作品と異なる大編成の曲であるため、SACDで聴くことの意味を感じていただける。しかもライヴ録音のため、臨場感はますます高まる。
ベイヌム登場!
 ポストウォー・リヴァイヴァル

 アーノルド:
  喜劇序曲「ベッカス・ザ・ダンディプラット」(*)
 マーラー:さすらう若人の歌(#)
 ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第1番(+)
 ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲(**)
  エルガー:「子供の魔法の杖」第2組曲(##)
ユージニア・ザレスカ(Ms;#)
エドゥアルト・
 ファン・ベイヌム指揮
LPO
 録音:1947年12月16日(*)/1946年11月27日、12月16日(#)/1949年5月3日(+)/1949年5月16日(**)/1950年2月13日(##)。
 DECCAへの録音がユニバーサルからも再発売され、再評価の気運が高まっているベイヌム。ロンドン・フィルへの客演時には得意としたマーラーやブラームスほか、意外にも多くの曲を指揮している20世紀イギリス音楽を取りあげている。ライヴだからこそわかる、この指揮者の本質に迫る一枚。なおアーノルドの序曲には、まだこのオーケストラに在籍していた作曲者自身がトランペットで参加している。
テンシュテット、初出?
 マーラー(1860-1911):
  さすらう若人の歌(*)/交響曲第1番「巨人」(#)
トーマス・ハンプソン(Br;*)
クラウス・テンシュテット指揮
LPO
 録音:1991年(*)/1985年、BBC放送用ライヴ(#)。確か今回が初登場となる演奏。
 旧東ドイツから突然登場し、またたく間にスター指揮者となったテンシュテットだが、ロンドン・フィルを率いていた絶頂期の記録。スタジオ収録とは違った熱気があり、当時売り出し中だったハンプソンの歌も見事。また一枚、巨匠の記録が多くの方に聴いていただけるようになった。
マルコム・アーノルド(1921-2006):
 喜劇序曲「ベッカス・ザ・ダンディプラット」 Op.5
 管弦楽組曲「第六の幸福をもたらす宿」
 21回目の誕生日のためのフローリッシュ(*)
 交響曲第6番/フィルハーモニー協奏曲
ヴァーノン・ハンドリー指揮
LPO
 録音:2004年、ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、アーノルド記念コンサート。世界初録音(*)。
 LPOの演奏家出身アーノルドの楽曲を、グラモフォン・アウォーズの常連でLPOにも長く貢献してきたハンドリーが、作曲者の映画芸術家、おどけたユーモア作家、深遠な交響曲作者としての一面をほのめかす指揮は正に見事。
テンシュテット、初出、同曲6種目
 ブルックナー(1824-1896):
  交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」 WAB.104(ハース版)
クラウス・テンシュテット指揮
LPO
 録音:1989年12月14日、ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、BBC放送用ライヴ。テンシュテットの同曲には、1979年のクリーヴランド管ライヴ(SIBERIAN TIGER ST-024)、1980年の北ドイツ放響ライヴ(RITARDANDO RIT-5012)、ベルリン・フィルとの1981年EMI盤、1982年、ボストン響とのライヴ(RARE MOTH RM-482S)、1984年のLPOとの東京ライヴ(TDK TDKOC-021)の計5種があったが、今回の演奏が最も晩年の物となる。また、同日にはベートーヴェンの交響曲第1番が演奏され、先にBBCからBBCL-4158として発売されている
 当時ロンドン・フィルの前首席指揮者であったテンシュテットによる、茫洋としつつうねる様な大海を思わせる感動的な名演。後期ロマン派の傑作に相応しい、情熱的かつ白熱した解釈で、記念碑的な演奏となっている。
ハワード・ブレイク(b.1938):
 「スノーマン」(レイモンド・ブリッグスの
  原画による;ハワード・ブレイク脚本・音楽)
ポール・パターソン(b.1947):
 「3匹の子ブタ」(ロアルド・ダールと
   ドナルド・スタロックによる脚本)/
 「赤ずきんちゃん」(改訂版)
  (ドナルド・スタロックによる
    ロアルド・ダールの「へそまがり昔話
     (Revolting Rhymes)」からの出典)
クリス・ジャーヴィス(ナレーター)
サム・オリバー(トレブル)
デイヴィッド・パリー指揮
LPO
(コンサート・マスター:
  ピーター・シェーマン)
 録音:2006年5月6日、7日、イギリス、アビー・ロード第1スタジオ。
 世界的に人気の高いキャラクターが、お話しと音楽になった。絵本もアニメも大ヒットしたスノーマンの物語を、“スノーマンの作曲家 "としてすでに親しまれているハワード・ブレイクの音楽と共に。また「チャーリーとチョコレート工場」の原作者でもあるロアルド・ダールのストーリーも追加し、各キャラクターのイラストを掲載したスリップ・ケースに。英語リスニングの教材やプレゼントにも最適の一枚。クリス・ジャーヴィスは、BBCテレビの子供番組でおなじみ。
LPO-0016/0020

(5CD)
4.5CD価格
エルガー:管弦楽曲集、5枚組ボックス・セット
 交響曲第1番 変イ長調Op.55
  [ゲオルグ・ショルティ指揮/録音:1972年2月21日-25日、KH]
 創作主題による変奏曲「エニグマ」Op.36
  [チャールズ・マッケラス指揮/録音:1985年3月13日、AS1]
 チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85[ポール・トルトゥリエ(Vc)
  エイドリアン・ボールト指揮/録音:1972年10月29日-30日、AS1]
 2つの小品 Op.15[第1番 夕べの歌/第2番 朝の歌]
  [エイドリアン・ボールト指揮/録音:1967年4月17日-18日、AS1]
 悲歌Op.58[エドワード・エルガー指揮/録音:1933年8月29日、KH]
 序曲「コケイン」(首都ロンドンにて)Op.40
 [レスリー・ピアソン(Org) ゲオルグ・ショルティ指揮/録音:1976年2月27日、KH]
 演奏会用序曲「フロワサール」 Op.19)/
 3つの性格的小品 Op.10〜第3番コントラスト(ガヴォット、1700-1900年)
  [エドワード・エルガー指揮/録音:1933年2月21日、AS1]
 帝国行進曲Op.32[チャールズ・マッケラス指揮/録音:1975年8月11日&14日、HWH]
 序曲「南国にて」Op.50[ゲオルグ・ショルティ指揮/録音:1979年12月4日-6日、KH]
 セレナード ホ短調 Op.20[エドワード・エルガー指揮/録音:1933年8月29日、KH]
 戴冠式行進曲Op.65[ランドン・ロナルド指揮/録音:1935年3月7日、KH]
 序奏とアレグロOp.47[ロドニー・フレンド、ジョン・ウィリソン(Vn)
   ジョン・チェンバーズ(Va) アレクザンダー・キャメロン(Vc)
   エイドリアン・ボールト指揮/録音:1972年12月10日、AS1]
 バレエ音楽「真紅の扇」Op.81
  [エイドリアン・ボールト指揮/録音:1973年5月14日-15日、6月4日、8月11日、AS1]
 ヴァイオリン協奏曲 ロ短調Op.61[アルフレード・カンポーリ(Vn)
   エイドリアン・ボールト指揮/録音:1954年10月28日-29日、KH]
 交響的習作「ファルスタッフ」 ハ短調Op.68
  [エイドリアン・ボールト指揮/録音:1956年8月20日、WAH]
 交響曲第2番 変ホ長調Op.63[デイヴィッド・ベル(Org)
   ヴァーノン・ハンドリー指揮/録音:1980年4月2日-3日、WTH]
 歌曲集「海の絵」 Op.37[ジャネット・ベイカー(A)
   ヴァーノン・ハンドリー指揮/録音:1984年2月23日、ライヴ、RFH]
以上全て、LPO
 録音会場:キングスウェイ・ホール(KH)/アビー・ロード第1スタジオ(AS1)/ヘンリー・ウッド・ホール(HWH)/ウォルサムストウ・アセンブリーホール(WAH)/ワトフォード・タウン・ホール(WTH)/ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(RFH)。日本語解説及び日本語帯は付いていない。
 有名なEMIのアビー・ロード・スタジオで初録音の栄誉を担ったエルガーだったが、それ以降、常にエルガー作品がさまざまな音楽家によって録音され続けてきたイギリスのレコード史は、エルガー演奏の歴史でもある。イギリスのオーケストラの中でもドイツ的なサウンドを持つLPOは、やはりドイツの聴衆に愛されたエルガーの音楽を演奏するのに適任。その歴史において、名指揮者たちが残した多くの録音からピックアップしたのが、作曲者生誕150年を記念するこの5枚組ボックス。神々しいまでのボールト、新しいエルガー像を確立したショルティ、独特の構成を整理して聴かせるマッケラス、ボールトの伝統を受け継ぐハンドリー、エルガーと同時代を生きたロナルド、そして他ならぬエルガー自身。ベイカーやトゥルトリエ、カンポーリ、そしてロンドン・フィルの首席奏者たちといったソリスト陣も、共感深い演奏を聴かせてくれる。EMIやデッカの名録音を中心に、ライヴ録音も含めてまとめたこのボックスは、エルガーの音楽をたっぷりと味わうのと同時に、ロンドン・フィルを通して垣間見る20世紀イギリスの音楽史だとも言えるだろう。また、有名な行進曲「威風堂々」だけでなく、こんなにも名曲があるのだということを知っていただける選曲になっている。
テンシュテット、1992年10月8日の「合唱」、初分売
 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
クラウス・テンシュテット指揮LPO ルチア・ポップ(S) アン・マレイ(Ms)
アンソニー・ロルフ・ジョンソン(T) ルネ・パーペ(B)
 録音:1992年10月8日、ライヴ。先に発売されていたBOX、 LPO-0099 からの分売。旧品番:JLPO-0026
 この演奏は彼の活動における最期の時期のもので、良く知られる1991年盤に目立つ激しさよりも、穏やかで諦念に満ちた歌心が随所に見られる魅力的な演奏となっている。もちろんテンシュテットらしく終楽章などは爆裂しているが、オーケストラも当時最高の名歌手たちも、その指揮に全身全霊で応え、ホール全てが信じられないような白熱した空気に包まれるところは感動的。「フルヴェンのバイロイト」にも匹敵する驚異の名演。
マズアの「未完成」「グラゴル・ミサ」
 シューベルト(1797-1828):交響曲第8番「未完成」
 ヤナーチェク(1854-1928):グラゴル・ミサ
スデナ・
 クロウボヴァー(S)
カレン・カーギル(Ms)
パーヴォル・ブレスリク(T)
グスターフ・ベラーチェク(B)
デイヴィッド・グード(Org)
クルト・マズア指揮
LPO、
ペトル・フィアラ合唱指揮
ブルノ・チェコ・
 フィルハーモニーcho.
 録音:2004年7月28日、ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール、プロムス・ライヴ。
 2007年で80歳を迎える常任指揮者マズアの指揮により、2004年のプロムスで演奏された壮大なライヴ。声楽陣をチェコから呼んでのヤナーチェクは充実した表現の極地であり、この指揮者の円熟を味わえる名演。マズアとしては珍しいレパートリーにも思えるが、大規模な声楽付きの作品は得意であることも証明している。
テンシュテット&LPOの「ブル7」、
 マスターからの初復刻!

 ブルックナー:交響曲第7番(ハース版)
クラウス・テンシュテット指揮
LPO
 録音:1984年5月10日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ライヴ。先にCD-R使用のRARE MOTHからRM-489Sとして発売があった物だが、今回マスターからの初復刻。旧盤は若干のノイズ混入がありテープ・ヒスも大きめだった。ただ、当盤はノイズが少ないものの、迫力的には後退しているという意見もある。
 ワーグナー管弦楽曲集(LPO-0003)、ハイドン「天地創造」(LPO-0008)、ブルックナー「交響曲第4番」(LPO-0014)に続き、LPO自主製作盤からクラウス・テンシュテットのアイテムが登場、今回は巨匠と手兵による待望のブル7がマスターから初復刻。今のところテンシュテット&LPOとの顔合わせでは同曲唯一の録音となっている物で、表現の多彩さとスケールの大きさが見事に融合し、格別の名演となっている。クライマックスの雄大な築き方と壮絶な迫力はテンシュテットの真骨頂で、豊かな歌心も実に魅力的。テンシュテットとLPOによるブルックナーのエッセンスが凝縮された力強い情熱的な演奏には、感動を覚えずにはいられない。
マーク=アントニー・ターネイジ:作品集
 メゾソプラノとアンサンブルのための劇的情景
  「心を二度通り抜けて」/
 ソプラノ・サクソフォンとオーケストラのための
  「隠れた愛の歌」/
 バリトンと大アンサンブルのための歌曲集
  「裂かれたフィールド」
サラ・コノリー(Ms)
マーティン・ロバートソン
(ソプラノSax)
ジェラルド・フィンリー(Br)
マリン・オールソップ指揮
LPO
テンシュテット&LPO
 1981年10月29日の「ブル8」、初出!

 ブルックナー:交響曲第8番
クラウス・テンシュテット指揮
LPO
 録音:1981年10月29日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ライヴ。ステレオ、初出音源。テンシュテットによる同曲既出盤を年代順に並べると、 1974年12月20日 シカゴ響(NAVIKIESE, NAV-4004/5RE! DISCOVER, RED-159[廃盤予定])、 1975年7月11日 クリーヴランド管(VIBRATO, VLL-225)、 1977年 ニューヨーク・フィル(DON INDUSTRIALE, DI-08-037A)、 1979年1月(1978年と記載) デトロイト響(VON'Z, S-1-217) 1979年9月24日 ハンブルクNDRso(EN LARMES, ELS-02-244 など)、 1981年10月29日、LPO (当盤)、 1981年11月 BPO(SARDANA SACD-156/7;廃盤)、 1981年12月3日 シカゴ響(NAVIKIESE NAV-4012/3、 BELSONA BECL-0019;廃盤)、 1982年9月 LPO(EMI)、 1989年2月 フィラデルフィア管(000 CLASSICS TH-016)となる。
 1981年と言えば、テンシュテットが“急病”のため北ドイツ放送響との演奏旅行をキャンセル。それにより残されたのが、急遽代役として立ち、演奏後ホテルで急逝してしまったコンドラシンによる凄絶なるマーラー「巨人」だという事はよく知られている。それから約8か月、ロンドン・フィルの前に現れたテンシュテットは目の覚めるような素晴らしいブルックナーを聴かせる。この翌年には EMI とセッション録音を行ったが、やはりテンシュテットの魅力はライヴにある。音質は若干古めかしいが、それを超えた迫力が聴き手を魅了する。
 #本商品は当レーベルのこれまでの商品と異なり、規格記号の冒頭が「J」から始まり、背表紙部分が日本語表記となっています(日本語帯はつきません。現地では通常の記号「 LPO-0032 」)。ご注意下さい。
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調 ヤープ・ファン・
 ズヴェーデン指揮
 LPO
 録音:2008年1月16日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン、ライヴ。
 1960年アムステルダム出身のヤープ・ファン・ズヴェーデンは史上最年少でコンセルトヘボウのコンサートマスターを勤めた後、1990年代後半より指揮者としてのキャリアを積み重ね、2008年シーズンからアンドルー・リットンの後任として米・ダラス響の音楽監督に就任する。この譜目の年、彼がロンドン・フィルと取り組んだマーラー(1860-1911)の交響曲5番が堂々たるライヴ録音で登場。
 ヴァイオリニストとしてのズヴェーデンは、ブラームス&フランクのソナタ、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲などいくつかのCDがリリースされながらも現在いずれも廃盤、同時期に発売されたモーツァルトの交響曲40番の指揮者としてのCDも現在廃盤。1990年代当時、国際的には、ほとんど話題となることが無かった。
 しかし、近年、オランダ放送フィルおよびオランダ・フィルとのレコーディングセッションで、ブルックナーやブラームスなどに取り組み、日本のリスナーにも徐々に認知されつつある。彼がコンサートマスターとして多くの名指揮者と共演したマーラーは、ご存知コンセルトへボウの十八番。そして、19歳のズヴェーデンが初めてコンサートマスターとして迎えた演奏会もハイティンクとのマーラーだった。
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 ホ短調Op.93 ベルナルド・ハイティンク指揮
LPO
 録音:1986年8月28日、ロイヤル・アルバート・ホール、ライヴ。初出音源。
マクミラン(1959-):イゾベル・ゴーディの告白
アデス(1971-):室内交響曲 Op.2
ヒグドン(1962-):パーカッション協奏曲(*)
カリー・コリン(Perc;*)
マリン・オールソップ指揮
LPO
 マクミランの出世作、「イゾベル・ゴーディのために決して歌われることのないレクイエム」。宗教改革よりも前の時代、ヨーロッパ全土で吹き荒れた「魔女狩り」という風習があった。今では集団ヒステリーの産物とも考えられているが、当時のあまりの悲惨な状態は想像するだけで身の毛がよだつほど。スコットランドでも1560年から1707年の間におよそ4500人の女性たちが裁判にかけられ命を落とした。1662年、イゾベル・ゴーディは女性13人で魔女の集会を催したことを告白。その赤裸々な内容は人々に衝撃を与え、結局のところ彼女は棒で殴られ、最期は絞殺されてしまったという。この音楽は冒頭では彼女の魂の平安を願うかのような、美しい音楽が与えられているが、中間部では不協和音と暴力的な音が炸裂、オールソップはスコアを真摯に読み込み、この地獄絵図ともいえる情景を描きだしている。他には、ジャズ的要素もたっぷりのアデスの「室内交響曲」、とびきり楽しいヒグドンの「パーカッション協奏曲」の2曲。全ての奏者渾身の演奏。
バックス(1883-1953):ティンタジェル
ラフマニノフ(1873-1943):交響曲第3番 イ短調Op.44
オスモ・ヴァンスカ指揮
LPO
ブリテン(1913-1976):
 ヴァイオリンとヴィオラのための二重協奏曲
  (コリン・マシューズ版)/
 フランク・ブリッジの主題による変奏曲 Op.10/
 イリュミナシオン Op.18
サリー・マシューズ(S)
ピーター・ショーマン(Vn)
アレクサンダー・
 ゼムチョフ(Va)
ウラディーミル・ユロフスキ指揮
LPO
 録音:2008年4月23日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール。
 1931年、ウォルトンのヴィオラ協奏曲を聴いた18歳のブリテンはそれを「天才の仕事」と呼び大絶賛、自らもヴァイオリンとヴィオラのための協奏曲を書きはじめた。3月9日に作曲をはじめ、その翌日には第1楽章のスケッチが完成していたほどの驚くべき早さで書きすすめられ、5月4日にはおよその形が出来上がっていた。しかし、その作品は演奏されることもなく、1997年にこのコリン・マシューズによるオーケストラ補筆版(ブリテンの特徴が良く研究されている)が出るまで忘れ去られていたというわけ。まだ若きブリテンが、独自の作風を確立する前の才気煥発な作品でソロ・パートは美しいメロディに満ち、モーツァルトをも思わせるすっきりとしたフォルムを有した力作。
 「フランク・ブリッジの主題による変奏曲」は彼の恩師であるブリッジの初期の作品から題材を得た弦楽合奏のための作品。目まぐるしく移り変わる曲の雰囲気は、ブリッジその人を表したものだということで、それはそれで興味深いところ。
 イリュミナシオンはランボーの詩からとられたテキストを元にした歌曲集。ブリテンの歌曲というと、どうしてもビアーズの影が頭をよぎるが、こうしてソプラノで聴くのも、また違った味わいで楽しい。独唱のサリー・マシューズは2004年のジルヴェスターでラトルの「カルミナ・ブラーナ」を歌っていた。かなり声質は重みを増したが、この滴り落ちるような美声は、陰影を帯びた曲の雰囲気にぴったり合っている。
LPO-0038

[JLPO-0038]
(2CD)
1CD価格
テンシュテット、初出
 マーラー:交響曲第6番 イ短調「悲劇的」
クラウス・テンシュテット指揮
LPO
 録音:1983年3月31日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ライヴ。ステレオ、初出音源。
LPO-0039

(2CD)
1CD価格
チャイコフスキー(1840-1893):
 交響曲第1番 ト短調Op.13「冬の日の幻想」/
 交響曲第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」
ウラディーミル・ユロフスキ指揮
LPO
 2007年にロンドン・フィルハーモニーの首席指揮者として就任した若きロシアの俊英、ウラディーミル・ユロフスキ。すでにLPOとはいくつかの録音があり、その迸る才能の片鱗を見せつけてはいたのだが、今作から始まるチャイコフスキーの交響曲全集録音で、いよいよ、その恐るべき真価を世に問うことになるだろう。
トーマス・ビーチャム&ロンドン・フィル〜
 創世の時代、1930年代の先駆的な録音から

 モーツァルト(1756-1791):交響曲第39番 K.543 より
  [第1楽章(抜粋)/第2楽章/第3楽章](*)
 ディーリアス(1862-1934):
  春一番のかっこうを聴いて(**)
 リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
  金鶏〜[序奏/行進曲](**)
 モーツァルト:交響曲第41番 K.551
  [全曲(モノラル)(#)/抜粋(ステレオ)(##)]
 技術者アラン・ブルームラインの実験録音風景(+)
トーマス・ビーチャム指揮
LPO
 録音:1936年11月19日、ルートヴィヒスハーフェン、ドイツ(*/**)/1934年3月19日、アビーロード・スタジオ、ロンドン(EMI所蔵音源; JOHN HUNTのディスコグラフィでは1934年1月となっており「一部別にステレオ・テスト録音が成された」とある)(#/##)/1933年12月15日(+)。(**)はおそらく初出音源。(*)の第1楽章部分はおそらく初出(残りの内第3楽章のみは LPOの自主製作盤や EMI 系の WORLD RECORDS から LPが、第3楽章&第2楽章は CHANDOS からカセット・テープが出ていた物で、共におそらく初CD化)、(##)はSYMPOSIUM から「 EMI のマスターからプレスされた」という78回転盤(ビニール盤?)、さらに WORLD RECORDS から LP が出ていたので、おそらくこれも初CD化。
 (#/##)は、EMIから発売されたCDではモノラル音源が採用されているが「同じテイクの」(国内代理店表記)実験的なステレオ・サウンドというものが存在する。128もの特許を持つ技術者&発明家アラン・ブルームライン(1903-1942)は、ベル研究所で電話のケーブルの開発に携わりつつ、「両方の耳」で聴くステレオ・サウンドの研究を始めた。1930年代の初め、すでに映画館で簡易な構造の初期ステレオ・システムを完成、彼の技術に着目したEMIが実験的にロンドン・フィルの演奏会をステレオ録音で収録したのがこれ。この革新的な音はまさに寝耳に水。
ジョン・アイアランド70歳記念コンサート
 「ロンドン」序曲/ピアノ協奏曲 変ホ長調(*)/
 前奏曲「忘れられた儀礼」/これらはそうあるべき(#)
アイリーン・ジョイス(P;*)
レドヴァース・
 ルーウェリン(Br;#)
エイドリアン・ボールト指揮
LPO
 録音:1949年、ライヴ。イギリス音楽を得意とし、常に擁護していたエイドリアン・ボールトによるアイアランドの生誕記念コンサート・ライヴが登場。管弦楽作品2曲と、ピアノ協奏曲、そしてバリトンと合唱による祝祭的な合唱曲という凝ったプログラムが目を引く。
 ピアノ協奏曲のソリストに迎えられたのは、アイリーン・ジョイス。彼女は映画「逢引き」でのラフマニノフの協奏曲での華麗なる演奏と、天から与えられた美貌で一世を風靡した女性ピアニスト。膨大な協奏曲のレパートリーを持つことでも知られ、このアイアランドの曲も得意としていたが、録音が少ない人でもあり、この登場は歓迎。ピアノ協奏曲を除いては、大きな曲を手掛けることがなかった「控え目」なアイアランドだが、彼が書いた小さな作品は、イギリスの豊かな自然や人間の細やかな感情が盛り込まれたものばかり。
LPO-0042

(2CD)
父ヤルヴィ&LPO、初出
 ドヴォルザーク(1841-1904):レクイエム
  リサ・ミルン(S) カレン・カーギル(Ms)
  ピーター・オーティ(T) ピーター・ローズ(B)
  ネーメ・ヤルヴィ指揮LPO & cho.
 録音:2009年2月7日、サウス・バンク・センター・ロイヤル・フェスティヴァル・ホール。
 ドヴォルザークの宗教曲と言えば、「スターバト・マーテル」だが、この「レクイエム」は素晴らしい演奏者に恵まれると、とてつもなく壮大な建造物として目の前に現れる。今まで名演とされるのは、チェコ系の奏者たちによるものが多いが、今回のヤルヴィの演奏はそのような民族性を排したグローバルなもの。この曲に宿る普遍の精神を具現化しているかのようだ。
LPO-0043

(2CD)
1.5CD価格
ブラームス(1833-1897):
 交響曲第1番 ハ短調 Op.68(*)/
 交響曲第2番 ニ長調 Op.73(#)
ウラディーミル・ユロフスキ指揮
ロンドンpo.
 録音:2008年5月25日(*)、2008年9月27日(#)、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール。
 今もなお、数多くの新録音が発売される偉大なるブラームスの交響曲。この激戦区にまた新たな名演を投入する。最近活躍が目覚ましい、ロンドン・フィルハーモニーの首席指揮者ユロフスキの斬新な解釈は全ての人をうならせるに違いない。第1番の冒頭は、目が覚めるほどの快速テンポでありながらも、ベートーヴェンの時代から連なる、重厚さと苦渋に満ちた表現はしっかり守るというスゴワザをやってのける。終楽章でのカタルシスも期待通り。第2番は全編が流麗さに富み、至るところで様々な啓示が見てとれる。オーケストラの響きも暑苦しくなく、スマートに響かせながらも必要な部分はしっかり聞こえるという素晴らしさ。ドイツのオーケストラとはまた違う柔軟な音色が特色。
JLPO-0044

[LPO-0044]
(2CD)
1.2CD価格
テンシュテット&LPO 1989年のマーラー「復活」、初出
 マーラー:交響曲第2番 「復活」
 イヴォンヌ・ケニー(S) ヤルト・ファン・ネス(Ms)
 クラウス・テンシュテット指揮LPO
 録音:1989年2月20日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ライヴ。ステレオ、初出音源。演奏時間:95分(第1楽章 25'02"/第2楽章 12'10"/第3楽章 11'24"/第4楽章 6'14"/第5楽章 38'00")。
 1989年、病に伏すテンシュテットが、まさに力を振り絞って残してくれた稀代の名演の登場。このアルバムを手に して驚くのが、その尋常ならざるテンポ設定。最近は70分台で駆け抜けることも珍しくないこの作品を、テンシュテットは何と95分をかけじっくり仕上げている。演奏に関しては文句なし、難点を言えばちょっと拍手が早いところだろうか、とのこと。
エルガー(1857-1934):
 歌曲集「海の絵」Op.37(*)/
 交響曲第1番 変イ長調Op.55
ジャネット・ベイカー(A;*)
ヴァーノン・ハンドリー指揮
LPO
 録音:1984年2月23日、サウスバンク・センター、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ライヴ。(*)は先に BOXセット LPO-0016/0020 で発売されていた。
 LSOとエルガーは親密な関係で結ばれており、同オケは「エルガーのオーケストラ」とさえ呼ばれている。また、2008年に逝去した名指揮者ヴァーノン・ハンドリーも、このオーケストラにとって特別の存在であり続けた。1984年のエルガー没後50年を記念して計画されたコンサートにハンドリーが登場することは、まさに自然の選択であった。イギリス歌曲の最良の解釈者であるジャネット・ベイカーを迎え、彼女の深く愛に満ちた歌による「海の絵」で始まったこのコンサート、ハンドリーによるゆったりとした歩みで始まる交響曲第1番を聴くことで、一層の興奮を手にすることができるだろう。
 ヴァーノン・ハンドリー(1930-2008):ロンドンに生まれ、オックスフォード大学で言語学を専攻、その後ギルドホール音楽演劇学校で指揮法を学んでいる。1962年から指揮者としてのキャリアを開始し、ギルドフォードpo.の音楽監督に就任した。エイドリアン・ボールトのアシスタントを務め、1970年以降はロンドンを本拠に北欧まで活動の範囲を広げ、マルメso.の首席指揮者に。1988年には読売so.に招聘され、初来日を果たしていあす。イギリス音楽のスペシャリストとして名高く、派手でなくとも堅実な音楽作りで「通」のファンの多かった指揮者。
 ジャネット・ベイカー(1933-):イギリスのハートフィールド生まれの名歌手。1956年にキャスリーン・フェリアー賞を受賞し、その後幅広い活躍で聴衆を魅了。オペラ、リートのどちらにも精通していた。60年代から70年代にかけて、バルビローリやバーンスタインがマーラーを演奏する際は、ほとんど常連として顔を出し、「偉大なるマーラー歌手」として認識しているファンも多いようだ。端正な解釈と美声はバッハなどでの宗教曲でも真価を発揮。もちろんお国ものである「イギリス音楽」では右に出るものがいないといっても過言ではないほどの名歌手。
LPO-0048

(2CD)
1CD価格
ヴェルディ(1813-1901):レクイエム
 マーガレット・プライス(S) リヴィア・ブダイ(Ms)
 ジュセッペ・ジャコミーニ(T) ロバート・ロイド(B)
 ヘスス・ロペス=コボス指揮LPO&cho.
 録音:1983年4月24日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン。収録: BBC Radio 3 。
 録音当時ベルリン・ドイツ・オペラの総監督として腕を奮っていたロペス=コボスの指揮。『決して録音状態はクリアとは言えないが、それを上回って余りある感動を与えてくれることは間違いない』とのこと。
LPO-0097

(4CD)
3CD価格
LPO 75周年記念ボックス・セット Vol.1 1932-1957
[LPO-0006] ファウンディング・イヤーズ
 シベリウス:付随音楽「テンペスト」 Op.109[1934年10月4日、リーズ音楽祭]
 モーツァルト:ミサ曲 ハ短調「大ミサ曲」 K.427(417a) より[キリエ/世の罪を除き給う]
  [ドーラ・ラベッテ(S)/1934年10月3日、リーズ音楽祭]
 ヘンデル:オラトリオ「エジプトのイスラエル人」(抜粋)[1934年10月3日、リーズ音楽祭]
 モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調 K.385「ハフナー」[1938年11月30日&1939年7月4日]
 シャブリエ:狂詩曲「スペイン」(##)[1939年11月30日&12月19日]
以上、トーマス・ビーチャム指揮LPO、リーズ音楽祭cho.[原盤:Columbia / HMV]
[LPO-0011]ポストウォー・リヴァイヴァル
 アーノルド:喜劇序曲「ベッカス・ザ・ダンディプラット」[1947年12月16日]
 マーラー:さすらう若人の歌[ユージニア・ザレスカ(Ms)/1946年11月27日、12月16日]
 ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第1番[1949年5月3日]
 ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲[1949年5月16日]
 エルガー:「子供の魔法の杖」第2組曲[1950年2月13日]
以上、エドゥアルト・ファン・ベイヌム指揮LPO、リーズ音楽祭cho.
[LPO-0021;当ボックスが初登場]サー・エードリアン・ボールト・コンダクツLPO
 ニコライ:序曲「ウィンザーの陽気な女房たち」
  [1950年12月12日、ロンドン、アビー・ロード・スタジオ]
 ハイドン:12のドイツ舞曲Hob IX:12 より[第1番/第6番/第7番]
  [1955年7月25日、ロンドン、アビー・ロード・スタジオ]
 ヘンデル/ハーティ編曲:王宮の花火の音楽[1949年10月3日、ロンドン、アビー・ロード・スタジオ]
 ブラームス:大学祝典序曲[1950年12月13日、ロンドン、アビー・ロード・スタジオ]
 J.S.バッハ/エルガー編曲:幻想曲とフーガBWV.537
  [1949年10月3日、ロンドン、アビー・ロード・スタジオ]
 ヴォーン・ウィリアムズ:ヴァイオリンとオーケストラのためのロマンス「揚げひばり」
  [ジャン・プーニェ(Vn)/1952年10月21日、ロンドン、アビー・ロード・スタジオ]
 シベリウス:交響詩「エン・サガ(伝説)」
  [1956年6月10日、ロンドン、ウォルサムストウ・アセンブリー・ホール]
以上、エイドリアン・ボールト指揮LPO
[LPO-0022;当ボックスが初登場]フィストゥラーリ〜ハチャトゥリアン:協奏曲集
 ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲[ルッジェーロ・リッチ(Vn)]/
          ピアノ協奏曲[モーラ・リンパニー(P)]
  [以上、1952年/1956年、ロンドン、キングスウェイ・ホール]
以上、アナトール・フィストゥラーリ指揮LPO
 録音:[内]。75年の歴史を振り返る企画シリーズだが、LPOの場合はそのまま20世紀の名指揮者による名演集となる。ビーチャム(LPO-0006)とベイヌム(LPO-0011)の2枚は既発売だが、ボールト(LPO-0021)とハチャトゥリアン(LPO-0022)は新発売。中でもボールト指揮のハイドンとシベリウス、フィストラーリ指揮によるハチャトゥリアンの2曲は初CD化。
LPO-0098

(4CD)
LPO 75周年記念ボックス・セット Vol.2 1958-1982
 [LPO-0002]ベルナルド・ハイティンク
  エルガー:序奏とアレグロ/エニグマ変奏曲
  ブリテン:狩りをする祖先たち[ベルナルト・ハイティンク指揮 ヘザー・ハーパー(S)]
 [LPO-0023;当ボックスが初登場]
  ショルティ&ハイティンクのイギリス現代作品初演集

  マッケイブ:管弦楽のための協奏曲(世界初演;*)
  アーノルド:フィルハーモニー協奏曲(世界初演;#)
  マッケイブ:シャガールの窓(世界初演;+)
  [ゲオルク・ショルティ指揮(*)/ベルナルト・ハイティンク指揮(#/+)]
 [LPO-0024;当ボックスが初登場]プリッチャード指揮のブリテン
  ブリテン:テノール、ホルン、弦楽のためのセレナード/ヴァイオリン協奏曲
  [ジョン・プリッチャード指揮 ニコラス・ブッシュ(Hr)
   イアン・パートリッジ(T) ロドネイ・フレンド(Vn)]
 [LPO-0025;当ボックスが初登場]ゲオルグ・ショルティ
  チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
  ストラヴィスキー:「火の鳥」組曲(1919年版)[ゲオルグ・ショルティ指揮]
以上すべてLPO
 LSO-0002を除き、おそらく全て初出音源。
 この第2巻、何といっても聴きどころはショルティだろう。1961年、ロンドンのコヴェントガーデン王立歌劇場の音楽監督に就任、シカゴ響やパリ管の音楽監督を経て、1979年LSOの首席指揮者・芸術監督を務めたショルティは50年もの間DECCAに多くの録音を残したが、「火の鳥」組曲はこの盤が唯一のもの。同時収録の「悲愴」は「真の啓示を受けた」驚くほど速いテンポも聴きもの。
LPO-0099

(4CD)
LPO 75周年記念ボックス・セット Vol.3 1983-2007
 [LPO-0001]クルト・マズア
  ショスタコーヴィチ:交響曲第1番/交響曲第5番[クルト・マズア指揮]
 [LPO-0026 ;当ボックスが初登場]
  テンシュテット、1992年10月8日の「合唱」、初出!

   ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
  [クラウス・テンシュテット指揮 ルチア・ポップ(S) アン・マレイ(Ms)
   アンソニー・ロルフ・ジョンソン(T) ルネ・パーペ(B)]
 [LPO-0027 ;当ボックスが初登場]フランツ・ウェルザー=メスト
  R.シュトラウス:歌劇「カプリッチョ」より終景
  モーツァルト:ミサ曲 ハ短調/レクイエムより(抜粋)
  シューベルト:スターバト・マーテル ト短調
  ブルックナー:テ・デウム
  [フランツ・ウェルザー・メスト指揮 フェリシティ・ロット(S)
   マイケル・ジョージ(BBr) デッラ・ジョーンズ(Ms)
   キース・ルイス(T) ウィラード・ホワイト(B) ジェーン・イーグレン(S)
   ビルギット・レンメルト(A) デオン・ヴァン・デル・ヴァルト(T)
   アルフレード・ムフ(B) リンツ・モーツァルト合唱団]
 [LPO-0027;当ボックスが初登場]ウラディミール・ユロフスキ
  ショスタコーヴィチ:交響曲第14番
  [ウラディミール・ユロフスキ指揮
   タチアナ・モノガローヴァ(S) セルゲイ・レイフェルクス(Br)]
以上すべてLPO
 第3巻の目玉は、テンシュテットの「第9」。1992年10月8日、彼の最後のコンサートの演奏曲目の一つで、今回完全初出! これまで彼の同曲には1985年のライヴ (BBC BBCL-4131)と1991年8月31日のライヴ(RARE MOTH RM-410S; CD-R使用)が出ており、今回が3種め、いずれもロンドン響との演奏となるのは興味深い。当盤における魅力的なソリストと雄大な音楽は20世紀の財産と呼ぶにふさわしい。ウェルザー・メストの才覚が光る声楽作品集もファンにとっては嬉しい贈り物、そして、現在最も注目される若手指揮者、ユロフスキのショスタコーヴィチは悲惨で暗い予感に満ちながらも、何ゆえにか鮮明な印象を与えるパフォーマンス。


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