マーラー:交響曲第5番〜アダージェット
モーツァルト: 「イドメネオ」〜イリアのアリア「父よ兄よ、さようなら」(*) コンサートアリア「とどまって、いとしい人」K.528(*) ドビュッシー:神聖な踊りと世俗の踊り(+) バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメント |
バーバラ・ヘンドリックス(S;*) マリア・グラーフ(Hp;+) マルティン・ フィッシャー=ディースカウ指揮 新ベルリンco. | |
録音:1992年2月29日。マルティン・フィッシャー=ディースカウはあの偉大なバリトン、ディートリヒの次男として1954年(父がバイロイトにデビューした年)に生まれた。 知的でさっぱりした親父殿の顔に比べ、暑っ苦しいほどに野性味のある濃い風貌で、ドイツを中心に活躍している。 | ||
シューベルト:弦楽五重奏曲 | ブランディスQ ナタリア・グートマン(Vc) | |
録音:1991年6月23日。 | ||
モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調 K.364(*) ハイドン:ピアノ協奏曲ニ長調 Hob.XVIII-11(+) |
セバスティアン・ゴットシック(Vn;*) ミーシャ・アモリー(Va;*) イルゼ・フォン・アルペンハイム(P;+) アンサンブル・オリオール・ ベルリン | |
録音:1992年10月3日。アルペンハイムは指揮者の故アンタル・ドラティ夫人。チェンバロ奏者としても知られる。 | ||
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 フランク:ヴァイオリン・ソナタ(チェロ版) |
カイ・フォークラー(Vn) タマーナ・オカ(P) アルバン・ゲルハルト(Vc) デッラ・ボガティラ=ヴァルガ(P) | |
録音:1992年10月3日。フォークラーは1962年生まれという若さながら既に10年以上ドレスデン・シュターツカペレのコンサートマスターを務めているという俊才。 ドレスデンの弦が好きなら聴き逃せない一枚。 | ||
ドヴォルザーク:交響曲第8番 メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲第7番 |
マルティン・ フィッシャー=ディースカウ指揮 チェコpo.のメンバー& 新ベルリンco. クロール・アンサンブル・ベルリン | |
録音:1992年9月8日、1993年1月17日。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ三重奏曲第8番変ロ長調 「ドン・ジョヴァンニ」の「手を取り合って」の主題による変奏曲 (オーボエ、ヴァイオリンとヴィオラのための) モーツァルト:オーボエ四重奏曲ヘ長調 K370 シューベルト:即興曲変イ長調 Op.90 No.4 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 |
アメリカン・ チェンバー・ミュージシャン ディミトリー・トンバッソウ(Vn) アレクサンダー・マルコヴィチ(P) | |
録音:1993年1月17日。 | ||
シューベルト:八重奏曲 D.803〜アダージョ(*) ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番(#) ガブリエリ:ピアノとフォルテのソナタ(+) ヘンデル:「ソロモン」〜シバの女王の入場(+) ヴァッセナール:コンチェルト・アルモニコ第5番(**) ブラームス:歌曲[愛のまこと/失望/永遠の愛について/子守歌](##) |
シャロウン・アンサンブル・ ベルリン(*) レンネ・ピアノQ(#) BPO木管アンサンブル(+) ベルリン古楽アカデミー(**) ローゼマリー・ラング(A;##) ロルフ=ディーター・アレンス(P;##) | |
録音:1993年5月9日。 | ||
シューマン:幻想小曲集 Op.73/幻想小曲集 Op.12 から5曲 三重奏曲「ノットゥルノ」D897/4つの夜曲 Op.23/幻想小曲集 Op.88 |
アルバン・ゲルハルト(Vc) マーカス・ベッカー(P) エレナ・バシュキロワ(P) ドレスデン・ピアノ三重奏団 | |
録音:1993年9月26日。エレナ・バシュキーロワは、名教師ドミトリ・バシュキーロフの娘。 | ||
ヴェルディ:レクイエム | リュビカ・リバルスカ(S) ヴィオレータ・ウルマーナ(Ms) ヴゼヴォロド・グリヴロフ(T) フランチェスコ・ エッレロ・ダルテーニャ(B) ルドルフ・バルシャイ指揮 ヴェルトso.、メリーランドcho. | |
録音:1994年6月11日。バルシャイのIPPNWコンサートは既にBISレーベルからショスタコーヴィチの「レニングラード」とマーラーの第9交響曲が発売されており、 そのどちも感動的な演奏として話題となった。そして今回はヴェルディのレクイエムは、第二次世界大戦の犠牲者の追悼公演という状況もあって、 この作品が「鎮魂歌」であることを改めて実感させてくれる。 | ||
モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」K.425 R.シュトラウス:メタモルフォーゼン |
トーマス・ヘンゲルブロック指揮 ブレーメン・ドイツ室内po. | |
ヘンゲルブロックはドイツ国内では絶大な人気を誇る。 | ||
パーセル:パヴァーヌ/シャコンヌ メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2番イ短調 ベルク:抒情組曲 |
マノンQ | |
録音:1995年4月6日。 | ||
シューベルト:八重奏曲 D803 | ブレーメン・ドイツ室内po.のメンバー | |
録音:1995年4月27日。 | ||
モーツァルト:レクイエム | クラウディア・バレンスキ(S) コルネリア・カリッシュ(A) トーマス・ランドル(T) マルティン・スネル(B) ベルンハルト・クレー指揮 連邦若者o. アカデミーcho. リガcho. | |
録音:1995年8月11日。 | ||
ビハグ:ナイト・メロディー・ラーガ | ウマカント・グンデカ、 ラマラント・グンデカ(Vo) | |
インド系のワールド・ミュージックだが、レーベルの趣旨をくんで掲載。 | ||
ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番ト短調 ベン=ハイム:ピアノ三重奏曲 ベートーヴェン:五重奏曲 Op.16 |
イスラエル・ピアノQ | |
録音:1995年11月30日。 | ||
シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 D898 ツェムリンスキー:ピアノ三重奏曲 Op.3 |
ドレスデン・ピアノ三重奏団 | |
録音:1995年11月30日。 | ||
ジャック・ストランスキー:ディーズ・フーリッシュ・シング ヨゼフ・コズマ:枯葉 他 |
エミール・マンゲルスドルフ・ クァルテット | |
ジャズだが、レーベルの趣旨をくんで掲載。 | ||
ブラームス: ホルン三重奏曲変ホ長調 Op.40/ピアノ四重奏曲第2番イ長調 Op.26 |
コルヤ・ブラッヒャー(Vn) シュテファン・ドール(Hr) レット・ディーン(Va) ルートヴィヒ・クヴァント(Vc) マーカス・ベッカー(P) | |
録音:1997年2月16日。コルヤ・ブラヒャーはベルリン・フィルの第1コンサートマスター。シュテファン・ドールも1993年以来ベルリン・フィル首席ホルン奏者。 ブレット・ディーンは作曲家としても知られているBPOのヴィオラ奏者。ルートヴィヒ・クヴァントもチェロ首席奏者。 | ||
モーツァルト:交響曲第25番 セレナード第10番「グラン・パルティータ」 |
フランス・ブリュッヘン指揮 ドイツ・カンマーフィルハーモニー | |
録音:1997年10月10日。フランス・ブリュッヘンがピリオド楽器ではなくモダン楽器使用のオーケストラを指揮。 | ||
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ ブラームス:6つの小品 Op.118 バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番 |
アルバン・ゲルハルト(Vc) マーカス・グロー(P) | |
録音:1997年10月11日。近年メキメキ頭角を現しているチェリスト、ゲルハルトのリサイタル。 | ||
ブラームス: 弦楽四重奏曲第2番イ短調 クラリネット五重奏曲(*) |
フィルハーモニア・クァルテット・ ベルリン [ダニエル・スタブラヴァ クリスティアン・ シュターデルマン ナイトハルト・レザ ヤン・ディッセルホルスト] ヴェンツェル・フックス(Cl;*) | |
録音:1997年11月29日。ヴェンツェル・フックスはベルリンPOの首席クラリネット奏者。 | ||
ブラームス: 弦楽五重奏曲第1番 ヘ長調 Op.88 弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op.111 |
ライナー・クスマウル(Vn) マデレイネ・カッルッゾ(Vn) ヴォルフラム・クリスト、 ターニャ・シュナイダー(Va) ゲオルク・ファウスト(Vc) | |
録音:1997年11月29日。第1ヴァイオリンのクスマウルは1993年から4年間BPOのコンサートマスターを務めた。 彼を入団させるためにコンサートマスターの枠が4人に増やされたという。 | ||
ローゼンミュラー、ロッシ、マリーニ、ステッファーニ、 コレッリ、ロッティ、モンテヴェルディ:作品集 |
エリーザベト・ショル(S) マリア・クリスティーナ・キール(S) コンラート・ユンクヘーネル(リュート) ライナー・クスマウル(Vn) ベルンハルト・フォルク(Vn) ゲッツ・トイッチュ(Vc) クラウス・シュトル(Cb) ラファエル・アルパーマン (Cemb、Org) | |
ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲第1番へ長調 弦楽四重奏曲第8番ホ短調「ラズモフスキー第2番」 |
ブランディスQ [トーマス・ブランディス、 ペーター・ブレム(Vn) ヴィルフリート・シュトレーレ(Va) ヴォルフガング・ベトヒャー(Vc)] | |
録音:1998年4月28日、5月26日。ブランディスは1962年から1983年までの長きにわたってBPOのコンサートマスターを務め、 カラヤンの信望厚かった。1976年にブランディスQを結成、その活動に専念するためにBPOを退団したといわれている。 | ||
ローゼンミュラー:ベアトゥス・ヴィル/ソナタ クーナウ:おお神聖な時よ シェレ:私にはうれしい ブクステフーデ:主よ、心からの愛を私は持っている |
ヨハンナ・コズロフスキ、 マリア・クリスティーナ・キール(S) エリザベート・ポピエン(A) ヴィルフリート・ヨッヘンス(T) シュテファン・ シュレッケンベルガー(B) コンラート・ユンクヘーネル指揮 ドレア・ケラー(Vn)他のEns. | |
ブルックナー:弦楽五重奏曲へ長調 | ライナー・クスマウル(Vn) マデレイネ・カッルッゾ(Vn) ヴォルフラム・クリスト、 ターニャ・シュナイダー(Va) ゲオルク・ファウスト(Vc) | |
録音:1998年12月1日。 | ||
エルガー:ピアノ五重奏曲イ短調 Op.84(*) ブラームス:弦楽四重奏曲第3番変ロ長調 |
コルヤ・ブラッハー(Vn;*) スタンリー・ドッズ(Vn;*) ブレット・ディーン(Va;*) ルートヴィヒ・クヴァント(Vc;*) マーカス・ベッカー(P;*) ブランディスQ | |
録音:1999年3月18日、1997年11月29日。 | ||
ウェーベルン:6つのバガテル Op.9(*) カーター:ナイト・ファンタジー(+) ディーン:内気な決断(#) ハインツ・ホリガー:トレーマ・ヴァージョン(**) |
ブランディスQ(*) ウラディミール・シュトウペル(P;+) ブレット・ディーン(Va;#) アルバン・ゲルハルト(Vn;**) | |
録音:1998年4月28日(*)/1993年9月26日(+)(**)/1999年3月18日(#)。 | ||
マーラー:交響曲「大地の歌」(室内楽版) | コルネリア・カリッシュ(A) クリスティアン・エルスナー(T) フランツ・ヴェルザー=メスト指揮 シャロウン・アンサンブル・ベルリン | |
録音:1999年9月5日。レコード芸術誌5月号の海外盤試聴記で取り上げられ話題となったのがこのディスク。俊英ヴェルザー=メストが室内楽版の「大地の歌」を指揮したとあって話題となった。 | ||
シューベルト:弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」 パーセル:ファンタジア(3曲) ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第2番「内緒の手紙」 |
マノンQ | |
録音:1998年11月20日。 | ||
ガリレイ,シュッツ、ローゼンミュラー、アルベルト リルケ、他:作品集 |
ヨハンナ・コズロフスキ、 マリア・クリスティーナ・キール(S) コンラート・ユンクヘーネル (リュート)指揮 ベルンハルト・フォルク、 ライナー・オルロフスキ(Vn) ゲッツ・トイッチュ(Vc) クラウス・シュトル(Cb) ラファエル・アルパーマン(Cemb) | |
録音:2000年2月24日。 | ||
ハイドン:十字架のキリストの7つの言葉(弦楽四重奏版) | フィルハーモニア・クァルテット・ ベルリン ヴァルター・ジェンス(語り) | |
録音:1999年10月31日。 | ||
ヴィヴァルディ:四季 | アレッサンドロ・カッポーネ (Vn)指揮 ベルリン青年室内po. | |
録音:1992年4月30日。 | ||
BPOのソロ・チェリスト4人によるバッハ:無伴奏チェロ組曲 [第1番(*)/第2番(#)/第3番(+)/第4番(#)/第5番(**)/第6番(*)] |
ゲオルク・ファウスト(Vc;*) ルードヴィヒ・ クヴァント(Vc;#) マルティン・レール(Vc;+) オラフ・マニンガー(Vc;**) | |
録音:2000年6月7月、9日、ライヴ。全員ベルリン・フィルのソロ・チェリストであり、「BPOの12人のチェリスト」のメンバーとしても馴染みの深い奏者達による演奏。 BPOでの各個人の略歴については、ゲオルグ・ファウストは1985年から第1ソロ・チェリスト。ルードヴィヒ・クヴァントは1991年に入団し、1993年から第1ソロ・チェリスト。 マルティン・レールは最年少(1967-)で、1995年からソロ・チェリスト。オラフ・マニンガーは1996年からソロ・チェリスト。となっている。 | ||
ジャズ・コンサート | ベルリン・フィル・ジャズo.、 ヘルムート・ブランズ・ メインストリームo. | |
詳細は不明ながら、BPOジャズo.は、全員が現、あるいは元BPO団員だとのこと。 | ||
バッハ:無伴奏チェロ組曲 | ゲッツ・トイチュ(Vc) | |
録音:2001年6月。トイチュ(1941-)は1970年にBPOに入団し、カラヤン時代後半の1976年以来BPOのプリンシパル・チェリストを務めていた人。 このCDは彼の60才記念として、ライヴを中心とするIPPNWレーベルとしては珍しくスタジオ録音された物である。トイチュにとってこの曲は「日々のパン」のような物で、いまでも毎日必ず何れかの曲を弾いているのだとか。 | ||
ブラームス:「ドイツ・レクイエム」 〜あなたがたには今不安がある ヒンデミット:交響曲「画家マチス」 ウィルヘルム・フルトヴェングラー:テ・デウム(1902-10) |
クリスティーネ・ シェーファー(S) ガブリエーレ・ シュレッケンバッハ(Ms) フリーダー・ラング(T) ミヒャエル・クラウス(Br) マルティン・ フィッシャー=ディースカウ指揮 ベルリンRSO、 ラトヴィア国立アカデミーcho. | |
録音:1994年、ライヴ。何と日本語解説も付くと言うフルトヴェングラーのテ・デウムが登場。フルトヴェングラー没後40周年演奏会での録音とのことで、 他に録音が無いわけではないが、そこでは「演奏的に今ひとつ」との評もあっただけに、 シェーファーを含む今回の演奏陣には期待したい。 | ||
ハープ名曲集 シュポア:幻想曲 ハ短調 Op.35/フォーレ:即興曲 ドビュッシー:ベルガマスク組曲 タイユフェール:ソナタ/ヒンデミット:ソナタ ブリテン:ソナタ Op.83/サルセード:夜の歌 |
ニーナ・シュレム(Hp) | |
録音:1999年7月&2001年7月。 シュレムはベルリンに生まれ7歳でハープを学び始め、現在はブラウンシュヴァイク国立o.のソリストを務め、BPOの常連ゲストでもある奏者。2000年11月のBPO来日公演でアバドが指揮した「トリスタン・・・」 のハープも彼女が弾いていた。人工臭のないナチュラルな録音も魅力。 | ||
リゲティ:木管五重奏のための10の小品(1968) ベリオ:作品 Zoo(1951/1971) |
ベルリン・フィル 木管五重奏団 | |
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第11番 Op.122 シューベルト:弦楽四重奏曲 ト長調 D.887 |
ベルリン・フィルSQ | |
ショスタコーヴィチ: ピアノ三重奏曲第2番 Op.67(*) シェーンベルク:弦楽三重奏曲 Op.25(+) |
アンチェ・ヴァイトハース(Vn;*) ボリス・ペルガメンシコフ(Vc;*) ポール・ラヴィニウス(P;*) カイ・フォーグラー(Vn;+) シミズ・ナオコ(Va;+) ヤン・フォーグラー(Vc;+) | |
マルチヌー: ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲第1番 ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 Op.7 |
クリストフ・シュトロイリ(Vn) ダヴィド・リニカー(Vc) | |
録音:2002年11月。 ベルリン・フィルに在籍する二人のスイス出身の弦楽器奏者のデュオ。シュトロイリは1996年からベルリン・フィルのメンバーを務め、2003年からベルリン・バロック・ゾリステンのメンバーとしても活動している。チェロのリニカーは1995年、24歳の若さでベルリン・フィルに入団。もちろん「ベルリン・フィル12人のチェリストたち」のメンバーとしても活躍している。 | ||
IPPNW-46 廃盤 |
ヴィブラタンギッシモ ベルリン・ライヴ〜ピアソラ・コンサート |
ヴィブラタンギッシモ |
録音:2003年9月18日、ベルリン、ライヴ。 | ||
ストラヴィンスキー:ダンス・コンチェルタント モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調「ジュピター」K.551 ロッシーニ:「絹のはしご」序曲 |
ジェラール・コルステン指揮 ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ ブレーメン | |
録音:2004年5月8日、ベルリン・フィルハーモニーの小ホール、ライヴ。 ダニエル・ハーディンク時代に名を上げたドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン(DKB)は、2004年からパーヴォ・ヤルヴィを音楽監督に迎え、ますます目が離せない存在になった。 ジェラール・コルステン(Gerard Korsten;カナ表記は様々)は南アフリカ出身。シャーンドル・ヴェーグに学んだヴァイオリニストで、カメラータ・ザルツブルクやヨーロッパ室内管弦楽団のコンサートマスターとして注目され、1990年代から指揮者として活動している。1999年からイタリアのサルデーニャ島のカリアリ歌劇場の音楽監督に就任、意欲的なプログラムを組む劇場として広く知られるようになった。ちなみに彼の父はロッテルダム生まれのオランダ系で、南アフリカの国民的歌手だったそうだ。 古楽奏法を完璧に消化したDKBをコルステンは積極的に活用、キリリとクリアなのはもちろん、常に風通しが良く呼吸が明快なので、実に小気味良いモーツァルト。第4楽章のフガートも単にクッキリしているのではなく、幸福感たっぷりというのがさすが。ロッシーニの「絹のはしご」の序曲も、これでこそロッシーニという切れのスピード感が最高で、観客も熱狂している。 | ||
J.S.バッハ: カンタータ「最愛なるイエスよ、わが憧れよ」BWV.32/ カンタータ「われは行きて汝をこがれ求む」BWV.49 |
クリスティーネ・シェーファー(S) ペーター・コーイ(Br) ベルンハルト・フォルク(Vn)指揮 ライマール・オルロフスキ(Vn) ワルター・キュスナー(Va) ゲッツ・トイチュ(Vc) クリスティン・ フォン・デア・ゴルツ (Vc、ピッコロ・チェロ) ウルリヒ・ヴォルフ(ヴィオローネ) ハンス=ペーター・ ヴェスターマン (Ob、オーボエ・ダモーレ) クリスティアン・ボイゼ(Fg) ラファエル・アルパーマン(Org) | |
録音:2004年3月2日、ライヴ。 今をときめくソプラノ、クリスティーネ・シェーファーと、ベテランのペーター・コーイ。そしてオーケストラは、ベルリン・フィルのオルロフスキ、キュスナー、トイチュ、ヴォルフ、さらにフライブルク・バロックオーケストラのフォン・デア・ゴルツ、バロック・オーボエの大御所ヴェスターマンと豪華の極み。 | ||
ジャズ・コンサート ハリス:フリーダム・ジャズ・ダンス ガーナー:ミスティ シルヴァー:ソング・フォー・マイ・ファーザー グロルニック:ナッシング・パーソナル クヴァストホフ:即興独演 ジョビン:ウェイブ ロジャーズ/ハート:マイ・ファニー・ヴァレンタイン タウビッツ:新宿 ガーシュイン:サマータイム |
トーマス・クヴァストホフ(Br) ベルリン・フィルハーモニック・ ジャズ・グループ [アダム・タウビッツ(Tp、Vn) マーティン・シュテークナー(Va) ヤンネ・サクサラ(Cb) ヴィーラント・ヴェルツェル (ヴィブラフォン) フランツ・ シンドルベック(Perc)] | |
録音:2004年9月9日、ベルリン(ライヴ)。 クラシックとジャズを掛け持ちして聴いている人にはすっかりおなじみのベルリン・フィルハーモニック・ジャズ・グループ。2004年夏にも来日してノリノリだったのは記憶に新しいところ。メンバーは全員BPOメンバーか元メンバー。技術水準の高さは半端ではない。 さらにこのコンサートには今をときめく大バリトン、トーマス・クヴァストホフが参加。彼の太く響く美声がジャズ向きなのは容易に想像できるとはいえ、これは半端ではない超一流のエンターテインメントだ。特に6分にわたる即興独演は観客大爆笑に拍手喝采、この人のジャズは相当なもの。クラシック・ファンが聴くジャズとしては一押し。 | ||
IPPNW-50 廃盤 |
ベートーヴェン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.16 ドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲第1番 ニ長調 Op.23 |
パーヴェル・ギリロフ(P) ライナー・ゾンネ(Vn) ライナー・メーネ(Va) マルクス・ニコス(Vc) |
IPPNW-51 廃盤 |
言葉と音楽〜「広島」から60年 | アンサンブル・インセンド |
録音:2005年3月11日、ライヴ。 | ||
南ドイツにおける反ユダヤ主義について〜 ドイツ語の語りと音楽(ジビレ・タミンによる) | ||
時には母のない子のように〜ベルリン・プロコペッツ JAZZ オーケストラ
ハンネス・ツェルベ(Kb)指揮 カロリーネ・ヴェーゲナー(P) キャスリーン・ヴァール(G) クリストフ・リッゲルト(Kb) アンドレ・ゾワーデ(Perc) アルミン・レトヴィック(Sax/Fl) ルート・シェペルス(Sax) ライナー・メールホルン(Sax/Cl) アレクサンダー・バイアーバッハ(Sax/Fl) イェンス・ボーデンブルク(Sax) アンドレイ・ウゴリエフ、ヨアヒム・ズッケルト、フローリアン・ユンカー(Tb) ミヒャエル・コルン(Tu) フランク・ランゲ、スティーヴ・フィッシュ、クラウディア・ハルティヒ、トビアス・ツェルベ(Tp) ヨアヒム・グライヒマン(Tp/フリューゲルHn/ハーモニカ) | ||
JAZZオーケストラという名前だが、聴いてみると大編成のブラスバンドによるワールドミュージックという趣もある。 | ||
ベートーヴェン: 「伯爵様が踊るなら」による変奏曲 WoO40/ 「失くした小銭への怒り」Op.129 モーツァルト: ケーゲルシュタット三重奏曲 KV498 より [ロンド/アレグレット]/ ヴァイオリン・ソナタ KV296 より [アンダンテ・ソステヌート/ロンド・アレグロ]/ ピアノ、ヴァイオリンとチェロのためのソナタ KV13 〜アンダンテ J.S.バッハ: フーガの技法 BWV1080〜カノン/ 無伴奏チェロ組曲第5番〜サラバンド/ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ〜前奏曲 チャイコフスキー:憂鬱なセレナーデ Op.26 ジャンゴ・ラインハルト:Nuages,Swing 42 |
コーデリア・ヘーファー(P) カールハインツ・ シュテフェンス(Cl) トーマス・ティム(Vn) マルティン・ シュテークナー(Va) ヘルムート・ニーベルレ(G) ゲッツ・トイッチュ(Vc) モニカ・ハンゼン、 オットー・ザンダー(朗読) | |
録音:2005年2月13日、ベルリン・フィルハーモニー。 音楽の合間にアルバート・アインシュタインの手紙「モーツァルトの音楽はあまりに純粋で美しい」や、詩などの朗読が収録されている。 | ||
シュニトケ- 伯林- 上海- ブラームス シュニトケ:弦楽三重奏曲 ブラームス:ピアノ四重奏曲 ハ短調Op.60 |
アンサンブル・ ベルリン=シャンハイ [イン・シャン(Vn) ウルリヒ・クネルツァー(Va) ニコラス・アルツシュテット(Vc) フランチェスコ・ ピエモンテージ(P)] | |
録音:2005年12月9日、ベルリン国立図書館Live。 | ||
シューベルト:八重奏曲〜アダージョ[ベルリン・シャロウン・アンサンブル] モーツァルト:弦楽三重奏曲 KV404a より[アダージョ ト短調/ラルゴ 変ホ長調] [クリストフ・シュトロイリ(Vn) ミッシャ・アフカン(Va) リヒャルト・ドゥフェン(Vc)] マーラー:亡き子をしのぶ歌[トーマス・クヴァストホフ(Br) クリスティアン・エーヴァルト指揮ベルリン・シャロウン・アンサンブル] | ||
モーツァルト: ロンド ニ長調 KV485/アダージョ ロ短調 KV540 ハイドン:変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII; 6 シューマン:ロマンス 嬰ヘ長調 Op.28, Nr.2/ アラベスク ハ長調 Op.18 ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66 シューベルト:即興曲 変ト長調 Op.90 Nr.3, D 899 ブラームス:間奏曲 イ長調 Op.118, Nr.2 |
イルゼ・ファン・ アルペンハイム(P) | |
ドラティ夫人のイルゼ・フォン・アルペンハイムによる演奏だろうか? だとすればかなり珍しい。 | ||
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための 二重協奏曲 イ短調Op.102 シューマン:交響曲第4番 ニ短調Op.120(1851年改訂版) |
ガイ・ブラウンシュタイン(Vn) アルバン・ゲルハルト(Vc) マレク・ヤノフスキ指揮 ベルリン放送so. | |
2006年11月19日、フィルハーモニー、ベルリン、ライヴ。 もうひとつのノーベル賞と呼ばれることもある「ライト・ライブリフッド賞」受賞記念のためにおこなわれたコンサートのCD。ブラウンシュタインはBPOの第1コンサートマスター。 | ||
モーツァルト:ピアノ四重奏曲 変ホ長調KV452 (PF,Ob,Cl,Hrn,Fg のための五重奏の編曲)(*) シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調Op.47 |
BPOピアノ四重奏団 [パーヴェル・ギリロフ(P) ライナー・ゾンネ(Vn) ライナー・メーネ(Va) マルクス・ニコス(Vc)] | |
録音:2006年12月6日、ベルリン・フィルハーモニー室内楽ホール。 (*)の録音が貴重。編曲者ははっきりしないようだが、フランツ・ヤーコプ・フライシュテットラーと思われる。 | ||
Tango konzert ピアソラ、クルト・ワイル、ヘスス・ベントゥーラ、アルマンド・ポンティエールらの作品 カンタンゴ・ベルリン [アンドレイ・スール(Vn) ペーター・ライル(バンドネオン) マンフレート・プライス(Cl) ホセ・ビトーレス(G) ハビエル・ツカート・モレーノ(P) オフェリア・シュトール、クラウス・シュトール(Cb)] | ||
録音:2008年1月15日。 | ||
広島の栗原貞子の詩&ロシアとウクライナの合唱曲集 スヴィリドフ、ボルトニャンスキー、 チャイコフスキー、タネーエフらの合唱曲 |
ボグダン・プリッシュ指揮 クレド室内cho. 中田千穂子(朗読) | |
栗原貞子は海外では非常に著名な原爆詩人。爆心地の4キロ北の自宅で被爆したため、反戦・平和を訴え続けていた。ドイツやロシアでは小学生でも彼女の詩を暗誦しているほど知名度もあり人気もあるという。そもそもIPPNW(核戦争防止国際医師会議)CONCERTSというレーベルそのものが、核兵器に反対するコンサートの記録から始まったためにサダコの詩を取り上げるのはあたりまえかも。スヴィリドフの哀愁に満ちた音楽とともにサダコの詩を聴くと異様な感銘に襲われる。核兵器にもテポドンにも脅かされない平和な日々を送りたいもの。 | ||
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調Op.10 ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調 |
ブロイニンガーSQ | |
録音:2008年5月21日、ライヴ。 | ||
ショーソン:ピアノ、ヴァイオリン、 弦楽四重奏のためのコンセール Op.21 |
ヴァシリー・ロバノフ(P) コーリャ・ブラッヒャー(Vn) ブロイニンガーSQ | |
録音:2008年5月21日、ベルリン・フィルハーモニー、ライヴ。 | ||
ゲオルク・ムッファト:2つのヴァイオリン、2つのヴィオールと通奏低音による ソナタ第2番 ト短調「ハーモニーの捧げ物」 テレマン:2つのヴァイオリン、2つのヴィオール、チェロと 通奏低音のためのソナタ集[ト短調 TWV44:33/ヘ短調 TWV44:32/ロ長調 TWV44:34] シュメルツァー: イ短調のアリア付きのセレナータ フローベルガー:パルティータ第2番 ニ短調FbWV602 コンチエルト・メランテ [ベルンハルト・フォルク、ライマール・オルロフスキー(Vn) ウルリッヒ・クネルツァー、ヴァルター・キュスナー(Va) クリスティン・フォン・デア・ゴルツ(Vc) ウルリッヒ・ヴォルフ(ヴィオローネ) ビョルン・コレッル(リュート/テオルボ) ラファエル・アルパーマン(鍵盤楽器) ミヒャエラ・ハッセルト(Cemb/Org)] | ||
録音:2008年10月5日、ベルリン・フィルハーモニー室内楽ホール。ピリオド楽器使用。メンバーの半数はBPO団員。 | ||
安永徹、さよならコンサート ドニゼッティ:弦楽四重奏曲第5番 ホ短調 (コントラバス付五重奏版) ブルックナー:弦楽五重奏による間奏曲 ニ短調 (コントラバス付六重奏版) チャイコフスキー:弦楽六重奏曲 ニ短調 「フィレンツェの思い出」 (コントラバス付七重奏版) |
安永徹、 アレッサンドロ・ カッポーネ(Vn) ヴォルフラム・クリスト、 ヴァルター・キュスナー(Va) ルートヴィヒ・クヴァント、 ソレーネ・ケルマレク(Vc) クラウス・シュトール(Cb) | |
録音:2009年2月1日、ベルリン、フィルハーモニー。 1977年からBPOのメンバーで、1983年からは第1コンサートマスターの重責を務めた安永徹がこのほど退団、そのとき行われたさよならコンサートの貴重な録音が登場。オリジナルにコントラバスが追加された五重奏、六重奏、七重奏の演奏でBPOの弦の仲間たちとの親密な思いにあふれた音楽は、これこそ室内楽アンサンブルの喜び! というほかないもの。氏のBPOにおける30年以上の歴史的重みと団員からの愛情を感じさせる。 | ||
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第2番「内緒の手紙」 ハイドン:弦楽四重奏曲 ハ長調 Op.76-3「皇帝」 |
ペレグリーニSQ | |
録音:2009年9月19日、ベルリン・フィルハーモニー室内楽ホール、IPPNW-Concerts 発足25周年記念コンサート、ライヴ。ブックレットに、秋葉忠利・広島市市長によるサイン入り長文メッセージを収録。 1989年結成の中堅団体。レパートリーはバッハの「フーガの技法」からモートン・フェルドマン、シェルシ、ケージまで。 | ||
ショスタコーニッチ(代理店記載ママ; *): チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40 (*) シューベルト:ピアノ三重奏曲 変ロ長調 D898 |
ヴィヴィアン・ハーグナー(Vn) アルバン・ゲルハルト(Vc) スティーヴン・オズボーン(P) | |
録音:2009年9月20日、ベルリン・フィルハーモニー室内楽ホール、IPPNW-Concerts 発足25周年記念コンサート、ライヴ。ブックレットに、秋葉忠利・広島市市長によるサイン入り長文メッセージを収録。 (*)はジャケット写真に SCHOSTAKOWITSCH とあるので、ショスタコーヴィチのことだと思われる。人気急上昇中の若手3人によるトリオ。 | ||
ヴェーベルン:弦楽四重奏のためのゆるやかな楽章(1905)/弦楽四重奏曲(1905) シェーンベルク:弦楽四重奏曲第2番 嬰ヘ短調 Op.10 ブロイニンガーSQ[セバスティアン・ブロイニンガー、スタンリー・ドッヅ(Vn) アンヌマリー・ムーアクロフト(Va) ダヴィッド・リニカー(Vc)] アンナ・プロハスカ(S) | ||
録音:2006年2月2日、2009年1月26日、ヨーロッパで殺されたユダヤ人たちのための慈善コンサート、ライヴ。 | ||
ボロディン:ピアノ五重奏曲 ハ短調 / グリンカ:大六重奏曲 変ホ長調 ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.57 ブロイニンガーSQ[セバスティアン・ブロイニンガー、スタンリー・ドッヅ(Vn) アンヌマリー・ムーアクロフト(Va) ダヴィッド・リニカー(Vc)] クリスティーネ・フェルシュ(Kb) ヴラディーミル・シュトウペル(P) | ||
録音:2009年3月23日。 | ||
ハイドン:交響曲第67番 ヘ長調 アンタル・ドラティ:交響曲第2番「平和の訴え」 |
アンドレイ・ボレイコ指揮 ベルンso. | |
録音:2010年5月20日、クルトゥア・カジノ大ホール、ベルン。スイスのベルンso.はパウル・クレツキ、ペーター・マーク、シャルル・デュトワ等が常任を務め、1877年創立という由緒あるオーケストラ。2010年当時常任だったボレイコがハイドンとドラティの交響曲という意欲的なプログラムを取り上げたときの録音。ドラティの自作自演(BIS-408)も残っている「平和の訴え」は、「痴愚神礼賛」(1511年)で有名な人文学者エラスムスによる1517年の同名著作が元。 | ||
チェルノブイリ・コンサート 2011, Vol.1 ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番(弦楽合奏版) / 朗読 ボグダン・プリッシュ指揮BPO弦楽アンサンブル、クレド室内cho. アレクサンダー・イヴィッチ(コンサートマスター) テレーゼ・アッフォルテル、クリスティアン・ブリュックナー(朗読) | ||
チェルノブイリ・コンサート 2011, Vol.2 武満徹:弦楽のためのレクイエム / チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 アンドレイ・ボレイコ指揮シュターツカペレ・ベルリン | ||
チェルノブイリ・コンサート 2011, Vol.1 & 2(上記2CD分と同曲目) | ||
録音・収録:2011年4月26日、ベルリン、ライヴ。なお代理店案内には、DVDのスペック詳細が全く記されておらず、詳細不明です。IPPNW(核戦争防止国際医師会議)からの新録音は1945年に広島と長崎に投下された原爆、1986年のチェルノブィリの原発事故、さらに2011年3月11日の東日本大震災による福島第一原発事故の犠牲者に捧げられた演奏会のライヴ。インパクトの強いドイツ語による朗読と、スターリン政権下で抑圧されながらも、その恐怖を耐え抜いたショスタコーヴィチの音楽とが、核の引き起こす悲劇を描き出している。同原発事故が、いかに世界に影響を与えたか、またその放射能汚染を被ったドレスデンを含めるヨーロッパの地域でどのようなことが起きたのかを、ブックレットの解説を読みながら歴史的プロセスに沿って見ていくことが出来る。ショスタコーヴィチからチャイコフスキーという展開は、悲惨な運命に直面しながら、それはきっと克服されるという希望を与えてくれるかのようだ。世界に名高いBPOそして、シュターツカペレ・ベルリン(ベルリン国立歌劇場附属オーケストラ)による演奏で、極めて完成度の高い内容となっており、ショスタコーヴィチの暗惨とした気分、嵐のような暴力性、チャイコフスキーのドラマチックな叙情性と重厚な響きが、見事に表現。特にシュターツカペレ・ベルリンの弦の美しさと金管の温かいハーモニーは聴きどころ。 | ||
IPPNW慈善演奏会〜相馬子どもオーケストラ&コーラスの設立に向けて ドヴォルジャーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」 ヘ長調 Op.96 [ル・ムジケ SQ 〔シモン・ベルナルディーニ(Vn1) クリストフ・ホラーク(Vn2) アンドレアス・ウィルウール(Va) ウルリケ・ホフマン(Vc)〕]/ シェーンベルク:弦楽三重奏曲 Op.45 [カイ・フォーグラー(Vn) ウルリヒ・アイヒェナウアー(Va) 石坂団十郎(Vc)]/ ピアソラ:リベルタンゴ/アディオス・ノニーノ / バカラック:自由への道 ピアソラ:フーガと神秘 / 滝廉太郎:荒城の月[ BPO 12人のチェリストたち] | ||
録音:2012年9月、室内楽ホール、フィルハーモニー、ベルリン、ライヴ。「相馬子どもオーケストラ」の設立を目指したエル・システマジャパンの活動を支援するため、IPPNW 慈善演奏会として開かれたチャリティコンサートのライヴ。BPO 12人のチェリスト、若手実力派チェリスト石坂団十郎、ル・ムジケ・クァルテットら世界的アーティストが参加し、被災地の復興に向けた活動を支援した。心を一つにした演奏を聴くことが出来る。このCDの最後に収録された滝廉太郎の荒城の月は被災地の復興を願う、祈りを捧げているような演奏。このCDの収益金額の一部は、東日本大震災の復興支援として、エル・システマジャパンを通して、福島県相馬市にて実施する「相馬子どもオーケストラ」の活動のために寄付される。 | ||
アンタル・ドラティ: 歌曲集「声 [Die Stimmen] 」(1975/1976初演/全11曲) ムソルグスキー:歌曲集「死の歌と踊り」(全4曲) |
ハンノ・ ミュラー=ブラハマン(B−Br) アンドラーシュ・シフ(P) | |
録音:2013年9月、ベルリン、IPPNW(核戦争防止国際医師会議)慈善演奏会、ライヴ。大物演奏家が参加することで知られているこの演奏会、今回は非常に人気の高いドイツのバスバリトン、ミュラー=ブラハマンの歌に、アンドラーシュ・シフが伴奏ピアニストを務めている。名指揮者ドラティは作曲も手掛けている。「声」はリルケの詩による作品で、「物乞いの歌」「酒飲みの歌」「自殺者の歌」「未亡人の歌」など全11曲から成る。調べがつかなかったが、これが初録音かもしれない。無調風の音楽は新ウィーン楽派を思わせる。ミュラー=ブラハマンは1970年、ケルンの生まれ。バロック声楽曲から近現代歌曲まで幅広く手掛ける歌手。ここ数年、著しく声と表現力を充実させており、ベルリンではバレンボイムの指揮でヴォータンも歌っている。ムソルグスキーの「死の歌と踊り」はもちろんロシア語での歌唱。それにしてもシフの伴奏の素晴らしいこと!歌にピタリと寄り添い、余計に前に出ることは一切ないにも関わらず、常に強い存在感がある。ことにピアノがかなり活躍するムソルグスキーの「死の歌と踊り」の「司令官」は素晴らしい。 | ||
R.シュトラウス:ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.13 / フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番 ハ短調 Op.15
ギリロフ・クァルテット・ベルリン [クリストフ・シッケダンツ(Vn) ライナー・メーネ(Va) マルクス・ニコス(Vc) パヴェル・ギリロフ(P)] | ||
録音:2013年10月、ベルリン・フィルハーモニー室内楽ホール、核戦争防止国際医師会議慈善演奏会、ライヴ。パヴェル・ギリロフ率いる団体によるピアノ四重奏曲集ライヴ。ギリロフは当慈善演奏会に積極的に参加、これまでは1985年に創設した BPO ピアノ四重奏団として演奏してきた。今回の2曲はそれぞれ初期の作品ながら、ピアノ四重奏でしか表現することのできない室内楽の極みと言える名作。 |