| ルカ・フランチェスコーニ:プロット II ヤン・マレシュ:エクリプス クロード・レネルス:夜間飛行 ジャン=リュック・ファフシャン:スフィ教の聖典D アレハンドロ・ビニャオ:リズム帳 ジェラルド・ツィンスターグ:シャルル・ラシーヌ讃 |
ミレイユ・ドギー(Ms) ジャン=マルク・フォルツ(Cl) オリヴィエ・スリーパン(Sax) マーク・フォスター指揮 ユナイテッド・ インストゥルメンツ・ オブ・リュシリン | |
| ユナイテッド・インストゥルメンツ・オブ・リュシリンは2000年にルクセンブルク文化省のバックアップによって結成された現代作品の演奏専門のアンサンブル。収録された作品はそれぞれの作曲家の最新作で、いずれも世界初録音。 | ||
| ジュネーヴのヴィクトリア・ホールとそのオルガン アレクサンドル・ギルマン(1837-1911): オルガン・ソナタ第1番 Op.42/ 葬送行進曲と天使の歌 Op.17 ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937): 太陽への賛歌 Op.53 No.3/トッカータ Op.53 No.6/ 哀歌 Op.31 No.3/アラベスク Op.31 No.5 マルセル・デュプレ(1886-1971):3つの前奏曲とフーガ Op.7 |
クリスティアン・セインハヴ(Org) | |
| 再案内。1894年建造のジュネーヴの名ホール、ヴィクトリアは1984年に火災で焼失したが、その後復興をはたし1993年に新しいオルガンが完成した。クリスティアン・セインハヴはマーストリヒト音楽院とパリ音楽院で学び、さらにアンドレ・イゾワールら著名なオルガニストに師事、1998年にオランダ、ハーレムのセザール・フランク国際コンクールに優勝して一躍注目された。現在、ブリュッセルのコーケルベルグ教会(世界で5番目に大きな教会だという)のオルガニスト。 | ||
| シェーンベルク: 月に憑かれたピエロ Op.21(*)/ 室内交響曲第1番 Op.9(ヴェーベルン編曲) |
ジャクリーヌ・ジャンセン (シュプレッヒシュティンメ;*) ロビン・エンゲレン指揮 コレクティーフ(Ens.) | |
| 再案内。録音:2003年9月、シント=トルイデン。 若い演奏家たちによるシェーンベルク。ジャクリーヌ・ジャンセンはマースリヒトの音楽院で学んだドイツのメゾソプラノで、ロッテルダム・フィルなどのオランダのオーケストラやベルギーのモネ王立歌劇場を中心に活動している。コレクティーフ(Het Kollektief)は1997年に結成されたブリュッセルの室内アンサンブルで、新ウィーン楽派以降の作品を主要なレパートリーにしている。指揮のエンゲレンは1974年にケルンで生まれた新鋭で、カールスルーエ高等音楽院でヴォルフ=ディーター・ハウシルトに学び、さらに1994年からギュンター・ヴァントにも学んでいた。2001年からこのコレクティーフの音楽監督に就任、また、シュトゥットガルト州立歌劇場の音楽総監督ローター・ツァグロセークのアシスタントも務めており、カールスルーエなどドイツの歌劇場でも活動を行っている。 | ||
| ブリテン: 目覚めよ/少年の声のための3つの二部構成の歌曲集/ 金曜日の午後 Op.7/ユニゾンの歌とピアノのための12の歌/ オペラ(ヴォードビル)「黄金の虚栄」Op.78 |
デニス・メニエ指揮 モネ少年cho. ブルーノ・クラッベ(P) | |
| モネ少年合唱団はベルギー王立歌劇場(通称モネ劇場)の少年合唱団。モネ劇場ではブリテンのオペラも上演され、「真夏の夜の夢」では少年合唱が大活躍。その副産物となったのがこのアルバム。ブリテンが少年合唱のために書いた素敵な作品を、モネ少年合唱団が素敵に歌っている。メインは、ピアノ伴奏のための「黄金の虚栄」。 | ||
| フォーレ:歌曲集 五月 Op.1 No.2/川のほとりで Op.8 No.1/ゆりかご Op.23 No.1/ 墓地にて Op.51 No.2/祈り/ある日の詩 Op.21(全3曲)/ 幻の水平線 Op.118(全4曲)/やさしき歌 Op.61(全9曲) |
ヤン・ファン・デル・グラッベン(Br) インゲ・スピネッテ(P) | |
| 1964年生まれのグラッベンは、ベルギー、ロンドンにて研鑽を積んだ実力派で、エラート、ナクソスなどにも多数録音のある人気者。彼のしっとりとしたビロードのような声はフォーレ歌曲のもつ雰囲気にぴったり。 | ||
| ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集 (15曲) |
ダネルSQ [マルク・ダネル、 ジル・ミレ(Vn) トニー・ナイス(Va) ギー・ダネル(Vc)] | |
| 録音:2001-2005年、ミュンへン、バイエルン放送との共同制作。 2005年が没後30年、2006年が生誕100年にあたっていたショスタコーヴィチ。交響曲と並んで15曲を数える弦楽四重奏曲は、30代半ばから最晩年に至るまで書かれた、彼の全創作の柱をなすジャンル。作曲家を取り巻くその時々の状況を色濃く反映している点もまた交響曲と同じである。この記念すべきタイミングで全集をリリースするのはダネル四重奏団は1991年ブリュッセルで創設、1993年にショスタコーヴィチ国際コンクールで第1位に輝いた。CYPRESにビアラン、メルニエら現代作品の録音があり、持ち前の切れ味鋭いテクニックが冴える。しかもリリースに合わせ2006年、ヨーロッパを皮切りにショスタコーヴィチ全曲演奏会シリーズを敢行。 | ||
| ラフマニノフ:トランスクリプション集 ラフマニノフ編曲/ J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 BWV.1006〜前奏曲、ガヴォット、ジーグ シューベルト:「美しき水車屋の娘」〜どこへ ビゼー:「アルルの女」第1組曲 〜メヌエット メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」〜スケルツォ ムソルグスキー:「ソロチンツィの市」〜ゴパック チャイコフスキー:「6つの歌」〜子守歌 リムスキー=コルサコフ: 「サルタン皇帝の物語」〜熊蜂の飛行 クライスラー:愛の悲しみ/愛の喜び ラフマニノフ:6つの歌 Op.48/12の歌 Op.21 |
エカテリーナ・メシェーチナ(P) | |
| 録音:2005年5月。 ピアノの王者、ラフマニノフの作品は多々あるが、その中で異彩を放っているのが、一連のトランスクリプション作品。古今の有名曲を手がけているが、もちろん単なる編曲ではなく、ラフマニノフらしく作り変えられているので、原曲がどう変貌しているのかという興味だけでなく、純粋に音楽としてもラフマニノフの濃厚な味が楽しめる。 エカテリーナ・メシェーチナは1978年生まれのロシアのピアニスト。1980年代の終りから1990年代にかけて数多くのコンクールで入賞、2004年のアメリカ合衆国国際ピアノコンクールで優勝した。既に大変に完成されたピアニストで、世界中を飛び回っている。日本でもこれから人気に火がつく人でしょう、と輸入元は太鼓判。 | ||
| ボノンチーニ、パーセル:3声のソナタ集 ボノンチーニ: ソナタ ハ長調 Op.1 No.4/同 ニ短調 Op.1 No.6/ 同 ヘ長調 Op.1 No.5/バレット ト短調 Op.2 No.11/ ソナタ ト短調 Op.1 No.8/同 ヘ長調 Op.3 No.17/ 同 イ短調 Op.9 No.1/同 ト長調 Op.9 No.3/ 同 ハ短調 Op.9 No.5/クーラント Op.9 No.9 パーセル: ソナタ第9番 ハ短調/第1番ト短調/同第2番 変ロ長調/ 同第6番 ハ長調/同第11番 へ短調/同第12番 ニ長調 |
ヤープ・シュレーダー(Vn) アルカディア・ プレイヤーズ・トリオ | |
| 録音:1994年。 トリオはバロック時代の室内楽の主要ジャンルであった。通奏低音に支えられた2艇のヴァイオリンが織り成す豊かな響きは聴く者を魅了し、当時多くの作曲家がトリオの作品を残した。ヴァイオリンのかけあいを堪能できる一枚。なお、国内代理店は RICERCAR レーベルとして案内しているが、おそらく誤り。 | ||
| ホアン・クリソストモ・アリアーガ(1806-1826): 声楽のための作品集 おお、救いのいけにえよ/スターバト・マーテル/ オイディプス王のアリア(ニコラ・フランソワ・ギヤール詩)/ エルミニ/メデーのアリア(オペラのアリア)/ 「オロールおばさん」より二重唱/砂漠のハガルとイシュマエル |
ビオレト・セレナ・ ノールドゥイン(S) ロベルト・ゲッチェル(T) ミカエル・ステンベーク(T) フベルト・クレッセンズ(B−Br) ブリユク・ヴァテレ(ボーイS) パウル・ドンブレヒト指揮 イル・フォンダメント | |
| 世界初録音。ピリオド楽器使用。 2006年は、20歳の誕生日を目前にして亡くなったスペイン出身の夭折の天才作曲家、アリアーガの生誕200年(没後180年)にあたる。アリアーガはスペインのビルバオに生まれ、15歳の時に音楽をさらに深く学ぶためパリへ赴いた。音楽院できわめて優秀な成績を修めていたが、20歳の誕生日を目前にして突然死してしまった。その短い生涯、さらに誕生日も50年を隔ててモーツァルトと同じ1月27日であることなどから、「スペインのモーツァルト」と評されることもある。 アリアーガの交響曲や弦楽四重奏曲の録音は多数あるが、声楽作品はおそらくこれまで皆無だったといって良いだろう。これは、FUGA LIBERA レーベルがアリアーガの子孫らの協力を得、研究者らとともに未出版の楽譜を発掘、世界初録音の運びとなったもの。1曲目と2曲目は、アリアーガがただ2つ遺した宗教声楽作品。2曲目のスターバト・マーテルは15歳の時に作曲されたもので、ケルビーニに献呈されている。他の声楽作品は、すべてアリアーガの生涯最後の数ヶ月の間に書かれ、どれも血がしたたりそうなほど鮮烈かつ美しい響きで、シンプルながらも心に響く美しい作品ばかり。 | ||
| ジョセフ・ジョンゲン(ヨンゲン;1873-1953): 室内楽作品集 ピアノ三重奏曲 ロ短調 Op.10 (1896/7)(*)/ ヴァイオリンとピアノのための 水彩画 Op.59(1918)(#)/ ピアノ三重奏のための2つの小品 Op.95(1931)(*) |
アンサンブル・ ジョセフ・ジョンゲン [エリオット・ローソン(Vn) マルク・ ドゥロビンスキー(Vc) ディアヌ・アンデルセン(P)] | |
| 録音:2006年4月(*)/2006年6月(#)。 近代ベルギーを代表する作曲家でありながら、なぜか日本では知られざる存在に留まっていたジョンゲン(ヨンゲンとドイツ風に表記されている場合が多い)の魅力が一聴してわかるお薦めの1枚。初期のOp.10では美しい旋律の魅力は認められるにせよ、まだ故国の偉大な先輩フランクのエピゴーネンという印象だが、「水彩画」やピアノ三重奏曲のための2つの小品に至るとこれはもう唖然とするほかない。同時代の偉大なフォーレやドビュッシー、ラヴェルに伍してまったく遜色を感じさせない高みに達した作曲家が、いくら時代の波からは幾らかずれていたとはいえ「知られざる大作曲家」に落ち着いてしまっているのは不思議というほかない。もっとも本国ベルギーでは再評価が著しく次々と新しい録音が登場している。ここで演奏しているジョンゲンの名を冠したアンサンブルはアンデルセン女史を中心として2002年に結成された新しい団体だが、気品と音色の点で作品にとてもフィットした演奏を行っている。 | ||
| 組曲のエスプリ(精神) マレ/ムクレ&S.ハリンク編: 組曲「昔のフランスの古い踊り」 ストラヴィンスキー/ ピアティゴルスキー&S.ハリンク編): チェロとピアノのための「イタリア組曲」 トゥルニエ:「イマージュ」第4組曲 [魔法の鳥籠/雪の中でなる鐘/ロシア農民の踊り] ファリャ/マレシャル&S.ハリンク編: スペイン民謡組曲 より(第2曲を除く6曲) [ムーア人の衣装/アストゥリアス地方の歌/ ホタ/子守歌/うた/ポーロ] |
デュオ・ハリンク [ソフィー・ハリンク(Hp) マリー・ハリンク(Vc)] | |
| ソフィーとマリーのハリンク姉妹の伸びやかで緻密なハープとチェロのアンサンブルが上質な時の流れを約束してくれるアルバム。17、18世紀のマレと、20世紀の作曲家の作品が収められているが、不思議なほど違和感がないのはストラヴィンスキーの作品が「プルチネッラ」の室内楽版であることと、その他の曲も穏やかな作風のものが集められているからだろう。ベルギー楽壇で最も将来を嘱望されているチェリストのマリーと、ハーピストの枠を超え「音楽家」として活躍の場を広げているソフィーの、素晴らしい実力を窺い知ることができる注目の一枚。 | ||
| テレマン:クリスマス・カンタータ集 いざ来たれ、異邦人の救い主よ TWV1:1174 終焉の日は間近に迫り TWV1:301 われらにみどりごがお生まれになった TWV1:1451 たたえられよ、イエス・キリスト TWV1:612 |
グレタ・ド・レイグル、 ヨハネッテ・ゾマー (S) スティーヴ・ドュガルダン(A) ミカエル・ステンベク(T) ヒューブ・クラセンス(B) パウル・ドンブレヒト指揮 イル・フォンダメント | |
| 生前は大バッハやヘンデルよりも人気があったテレマン。彼は10代の頃から宗教音楽を書き始め、膨大な数が残されているものの、あまり聴く機会がない。ここではクリスマス用に書かれた4篇のカンタータをベルギーの古楽アンサンブルが好演、テレマンの音楽の魅力を再認させてくれる。 | ||
| J.S.バッハ:音楽の捧げもの BWV.1079 | ヘット・コレクティーフ | |
| 録音:2005年8月1-3日。 J.S.バッハ晩年の傑作「音楽の捧げもの」のCDだが、タイトルに「再訪 revisited」という言葉がついているように、単なる演奏ではない。まず楽器編成が奇抜。鍵盤楽器(ピアノ、小型オルガン、チェンバロ)、 ヴァイオリン、チェロ、フルートと、ここまでならモダーン楽器でもありえるが、さらにバスフルート、アルトフルート、ピッコロ、クラリネット、バスクラリネットとなると、これはバッハらしいとは言えなくなる。 「音楽の捧げもの」といえばリアリゼーションの妙も楽しみで、これもかなりユニーク。演奏そのものも当然かなり個性的。決しておちゃらけているわけではなく、真摯な演奏から、確信的過激さまで幅がある。注目は、フルート、ヴァイオリン、バスクラリネット、チェロが全て悲鳴のような唸りをあげて歪まくるトラック15の4声のカノン。これは強烈。その後に来るオーソドックスな6声のリチェルカーレがしみじみと美しく聞こえてくる。 | ||
| Regency's Night モリコーネ:シシリアン コラード・ネーヴェン:クール・ジャーニー R.ロジャース&ハート:マイ・ロマンス コラード・ネーヴェン:カスケード マルシア・マリア&ラッシンフォッセ:ジェイト・シガーノ コラード・ネーヴェン:メルシィ ジスモンチ:パルアソン コラード・ネーヴェン:わが父への歌 シコ・ブアルキ:ベアトリス |
ジャン=ルイ・ ラッシンフォッセ(ベース) コラード・ネーヴェン(P) | |
| クラシックに非ず、そしてジャズに非ず。名手2人による妙なる音楽。 ラッシンフォッセは名手として名高いベーシスト。ネーヴェンは、ジャズというよりもむしろ現代音楽の世界で活躍している若手実力派。心の奥底から湧き出る楽想によって紡ぎだされ、聴くもののスピリットに染み入る「出会いの妙」。 | ||
| Tiempo del Angel〜天使のとき ピアソラ: ブエノスアイレスの夏/天使のミロンガ/ ミステリアスなフーガ/オブリビオン(忘却)/ コントラバシヒモ/イ短調の旋律/天使の死/ チキリン・デ・バチン/ブエノスアイレスの冬 |
アストリア・アンサンブル | |
| ピアソラの名曲ばかりを集めた一枚。アストリア・アンサンブルは、ピアソラに認められたクラシックの若き俊英6人たちと、アコーディオン奏者のクリストフ・デルポルテによって設立された。時に熱く、時にクールに、鮮やかな演奏が実に魅力。 | ||
| アヴァンゲール(戦前)1911-1914 〜大戦前のピアノ音楽による カレイドスコープ(万華鏡) ラフマニノフ:練習曲「音の絵」Op.33 [全9曲中第4番を除く8曲] シェーンベルク:6つの小さなピアノ曲 Op.19 ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ プロコフィエフ:サルカズム(風刺)Op.17 フォーレ:夜想曲第11番 嬰ヘ短調 Op.104-1 |
ヤン・ファンデ・ウェーヘ(P) | |
| 録音:2005年6月。 暦上では20世紀であっても、1914年8月までは文化も覇権も実質的に19世紀から連続していた。オーストリアの対セルビア宣戦布告とそれを受けた帝政ロシアの総動員令、さらにロシアの総動員令を期にドイツ帝国は予ねてから立案していたシュリーフェンプランを発動し、独陸軍の実に7/8にあたる大軍団で西部国境の向うへと怒涛の進軍を開始したその時に19世紀は完全に潰え、新しい激動の世紀に突入したといえるだろう。その第1次世界大戦前の束の間の平和な時期に花開いた彩り豊かな作品を絶妙の順で配したのがこのアルバム。 ソロ・ピアニストとしての活動に加え、室内楽、歌曲伴奏でも主にフランドル地域で活躍しているファンデ・ウェーへはリサイタルである特定の時期の作品をプログラムに載せることで知られているということだが、難曲をそれと感じさせないテクニックと、重厚で陰影に富む音色がとても魅力的な優れたピアニスト。保守→超越→モダーン→モダーン→保守とそれぞれ持ち味が異なる大作曲家の個性を十分に描き分けている。 | ||