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C−MAJOR

特記以外
1枚物DVDアイテム:¥5280(税抜¥4800)
2枚物DVD&1枚物ブルーレイ・アイテム:¥7260(税抜¥6600)
5枚物DVD&3枚物ブルーレイ・アイテム:¥15400(税抜¥14000)
8枚物DVD&4枚物ブルーレイ・アイテム:¥17600(税抜¥16000)
9−11枚物DVD&8−9枚物ブルーレイ・アイテム:¥33000(税抜¥30000)


 2009年に創業したドイツの映像レーベル。当初は老舗映像制作会社 UNITEL 系列が21世紀初頭までに収録した未発売を含む映像を続々と発売したが、次第に新収録アイテムへ移行している。
70-0109
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(1DVD)
PAL方式
レオ・ヌッチ〜スカラ座での30年
 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」/ドニゼッティ:「ルチア」/「愛の妙薬」
 ヴェルディ:「二人のフォスカリ」/「マクベス」/「リゴレット」/「イル・トロヴァトーレ」/
       「椿姫」/「仮面舞踏会」/「運命の力」/「ドン・カルロ」/「オテロ」
 プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」/ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」からのアリア
 トスティ:もう君を愛さない/ビクシオ:マンマ

  レオ・ヌッチ(Br) ジェイムズ・ヴォーン(P)
 収録:2007年1月15日、ミラノ。PAL/91'29/16:9/DTS 5.1, PCM STEREO。
 偉大なバリトン、レオ・ヌッチがスカラ座にデビューして30年になるのを記念して行われたリサイタルの映像。当時64歳のヌッチ、この日はことのほか絶好調で、どの曲もグイグイ迫ってくる歌。ことにお得意のヴェルディからは9つの役を歌い、圧巻。大喝采に応えアンコールを2曲、ことに「マンマ」では、ヌッチの先導に観客も「マンマ。」の大合唱、劇場中大盛り上がり。ヌッチへのインタヴューも織り込まれ、見応えたっぷりの1時間半。
 当商品はPAL方式収録で、再生可能な機器が限定されますのでご注意下さい(基本的にパソコンのみ。テレビなどの映像機器を使用する場合はPAL対応のものが必要)
70-0208
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(2DVD)
ヘルマン・プライ〜シューベルト:三大歌曲集
 美しき水車小屋の娘 D.795 (*) /
 冬の旅 D.911 (#) /白鳥の歌 D.957 (*)
 ボーナス:ヘルマン・プライによる各歌曲集への
  イントロダクション+ドキュメンタリー 40
ヘルマン・プライ(Br)
ヘルムート・ドイッチュ(P;#)
レナード・ホカンソン(P;*)
75-1304
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(1 Blu-ray)
 製作:1984年(#)、1986年(#以外) 。4:3 | PCM ステレオ|字幕:英仏西(本編)、英(ボーナス)。ブルーレイ仕様: HD | DTS-HD MA 5.1。DVD仕様:リージョン・オール| NTSC |DTS 5.1 。オペラ、オペレッタ等で素晴らしい美声を聞かせてくれたプライが亡くなったのは1998年。彼が最も得意にし「私の人生の中心!」とよんでいたシューベルト、中でも三大歌曲集を自身の解説付きで見ることができる。すでにキャリアの後半にさしかかっていた彼が残した貴重な映像。
70-0508
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(2DVD)
1枚価格
ワーグナー:「ラインの黄金」
 ユハ・ウーシタロ(Br;ヴォータン) アンナ・ラーション(Ms;フリッカ)
 ザビーネ・フォン・ヴァルター(S;フライア) イリヤ・バンニク(Br;ドンナー)
 ジェルマーン・ヴィラール(T;フロー) クリスタ・マイヤー(Ms;エルダ)
 ジョン・ダスザック(T;ローゲ) マッティ・サルミネン(B;ファーゾルト)
 スティーヴン・ミリング(B;ファーフナー) ゲルハルト・ジーゲル(T;ミーメ)
 フランツ=ヨーゼフ・カペルマン(Br;アルベリヒ)他
 ズービン・メータ指揮バレンシア州立o. 演出:カルルス・パドリッサ(ラ・フラ・デルス・バウス)
 装置:ローラント・オルベター 衣装:チュ・ウロズ
70-0604
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(1 Blu-ray)
 収録:2007年、バレンシア、芸術館。DVD; リージョン・オール、NTSC、16:9、PCM Stereo, DD 5.1、167m+27m、字幕:独英仏西。Blu-ray Disc; リージョン・オール、NTSC、16:9、7.1 surround,、PCM Stereo, DD 5.1、167m+27m、字幕:独英仏西。
70-0708
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(2DVD)
1枚価格
ワーグナー:「ワルキューレ」
 ペーター・ザイフェルト(T;ジークムント) マッティ・サルミネン(B;フンディング)
 ペトラ・マリア・シュニッツァー(S;ジークリンデ) ユハ・ウーシタロ(Br;ヴォータン)
 ジェニファー・ウィルソン(S;ブリュンヒルデ) アンナ・ラーション(Ms;フリッカ)
 ベルナデッテ・フライツ(S;ゲルヒルデ) ヘレン・ヒューズ・ラルストン(S;オルトリンデ)
 ピラール・バスケス(Ms;ヴァルトラウテ) クリスタ・マイヤー(Ms;シュヴェルライテ)
 エウジェニア・ベタンクール(Ms;ヘルムヴィーゲ) ハイケ・クレツィンガー(Ms;ジーグルーネ)
 マヌエラ・ブレス(Ms;グリムゲルデ) ハンナー・エスター・ミヌティッロ(Ms;ロスヴァイゼ)

 ズービン・メータ指揮バレンシア州立o. 演出:カルルス・パドリッサ(ラ・フラ・デルス・バウス)
 装置:ローラント・オルベター 衣装:チュ・ウロズ
70-0804
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(1 Blu-ray)
 収録:2007年4月-5月、バレンシア、芸術館。DVD; リージョン・オール、NTSC、16:9、PCM Stereo, DD 5.1、245m+27m、字幕:独英仏西。Blu-ray Disc; リージョン・オール、NTSC、16:9、7.1 surround,、PCM Stereo, DD 5.1、245m+27m、字幕:独英仏西。
 これぞ新時代の「指環」!スペイン、バレンシアの芸術館と、イタリア、フィレンツェ市立歌劇場の共同制作で、新たな「指環」が生まれた。まず「ラインの黄金」と「ワルキューレ」をDVDとBlu-rayでご紹介。この舞台は、バルセロナのパフォーマンス集団ラ・フラ・デルス・バウスが参加しており、中心メンバーのカルルス・パドリッサが演出を担当。特徴の一つは、巨大スクリーンに投影した圧倒的なCG 映像。オペラの舞台で映像を用いるのは珍しくないが、この演出では非常に精密に作られたCG映像を舞台一面に広がるスクリーンに投射している。第二に、舞踊団体ラ・フラ・デルス・バウスの驚異的な集団舞踊。ラ・フラ・デルス・バウスは1979年創立。1992年にはバルセロナ・オリンピックの開会式を手がけ、世界的に知られるようになった。
 「ラインの黄金」では人と人の繋がりによる表現に驚かされる。ワルキューレではド迫力のワルキューレの騎行や、生火が素晴らしく効果的な幕切れは必見。様々な点で現代の最先端を行く舞台づくり。
 そしてメータの指揮と現代を代表するワーグナー歌手が集められ、極めて充実。特に「ワルキューレ」ではジークムントとジークリンデに、今この役を歌わせたら一番というザイフェルトとシュニッツァーの夫婦。そしてフンディングには、至高の北欧バス、サルミネン。ブリュンヒルデには、今ドラマティックソプラノとしてメキメキ売出し中で、このバレンシア・リングのブリュンヒルデが大評判になった米国のソプラノ、ジェニファー・ウィルソン。さらに「ラインの黄金」からウーシタロやラーションが引継ぎ、鉄壁の布陣となっている。もちろんHDD収録で、Blu-rayでは優秀高画質がそのまま楽しめる。ワグネリアンはもちろん、オペラ・ファンや舞台好きな人は皆要注目!! 共に特典としてメイキング映像付き。
70-0908
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(2DVD)
ワーグナー:「ジークフリート」
 ランス・ライアン(T;ジークフリート) ジェニファー・ウィルソン(S;ブリュンヒルデ)
 ユハ・ウーシタロ(Br;さすらい人) ゲルハルト・ジーゲル(Br;ミーメ)
 フランツ=ヨーゼフ・カペルマン(B;アルベリヒ) キャサリン・ウィン=ロジャース(A;エルダ)

 ズービン・メータ指揮バレンシア州立o. 演出:カルルス・パドリッサ(ラ・フラ・デルス・バウス)
 装置:ローラント・オルベター 衣装:チュ・ウロズ
70-1004
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(1 Blu-ray)
 収録:2007年、ソフィア王妃芸術館(州立歌劇場)、ライヴ。DVD; リージョン・オール、NTSC、16:9、PCM Stereo, DD 5.1、256m+27m、字幕:独英仏西。Blu-ray Disc; リージョン・オール、NTSC、16:9、7.1 surround,、PCM Stereo, DD 5.1、256m+27m、字幕:独英仏西。
70-1108
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(2DVD)
ワーグナー:「神々の黄昏」
 ランス・ライアン(T;ジークフリート) ラルフ・ルーカス(Br;グンター)
 マッティ・サルミネン(B;ハーゲン) フランツ=ヨーゼフ・カペルマン(B;アルベリヒ)
 ジェニファー・ウィルソン(S;ブリュンヒルデ) エリザベーテ・マトス(Ms;グートルーネ)
 キャサリン・ウィン=ロジャース(Ms;ヴァルトラウテ)

 ズービン・メータ指揮バレンシア州立o. 演出:カルルス・パドリッサ(ラ・フラ・デルス・バウス)
 装置:ローラント・オルベター 衣装:チュ・ウロズ
70-1204
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(1 Blu-ray)
 収録:2007年、ソフィア王妃芸術館(州立歌劇場)、ライヴ。DVD; リージョン・オール、NTSC、16:9、PCM Stereo, DD 5.1、280m+27m、字幕:独英仏西。Blu-ray Disc; リージョン・オール、NTSC、16:9、7.1 surround,、PCM Stereo, DD 5.1、280m+27m、字幕:独英仏西。
 これぞ新時代の「指環」! スペイン、バレンシアの芸術館と、イタリア、フィレンツェ市立歌劇場の共同制作で、新たな「指環」が誕生!! この2本で全曲揃った。この舞台は、バルセロナのパフォーマンス集団ラ・フラ・デルス・バウスが参加しており、その中心メンバー、カルルス・パドリッサが演出を担当。特徴の一つは、巨大スクリーンに投影した圧倒的なCG 映像。オペラの舞台で映像を用いるのは珍しくないが、この演出では非常に精密に作られたCG映像を舞台一面に広がるスクリーンに投射している。第二に、舞踊団体ラ・フラ・デルス・バウスの驚異的な集団舞踊。ラ・フラ・デルス・バウスは1979年創立。1992年にはバルセロナ・オリンピックの開会式を手がけ、世界的に知られるようになった。様々な点で現代の最先端を行く舞台づくり。
 そしてメータの指揮と、現代を代表するワーグナー歌手が集められ、ワグネリアンはもちろん、オペラ・ファンや舞台好きな人は皆要注目! 特典にメイキング映像付き。
70-1308
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(1DVD)
イーヴォ・ポゴレリチ
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第27番 ホ短調Op.90/
  ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調Op.111
 ショパン:ポロネーズ 嬰ヘ短調Op.44/
      前奏曲第21番 ロ短調Op.28/
      ピアノ・ソナタ第2番 ロ短調Op.35
 スクリャービン:練習曲 Op.8-2/2つの詩曲 Op.32
イーヴォ・ポゴレリッチ(P)
 収録:1986年-1987年、PCM Stereo 5.1、字幕:独仏英。
 20代後半の煌くような才能がまぶしいポゴレリッチのお宝映像。UNITEL収録。
70-1708
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(1DVD)
プロコフィエフ:歌劇「賭博者」
 ミッシャ・ディディク(T;アレクセイ) クリスティーネ・オポライス(S;ポリーナ)
 ウラディーミ・オグノヴェンコ(B;将軍) ステファニア・トツィスカ(Ms;お婆様)
 シュテファン・リューガマー(T;侯爵) シルヴィア・デ・ラ・ムエラ(Ms;ブランシュ)他
 ダニエル・バレンボイム指揮ベルリン国立歌劇場o.&cho.
70-1804
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(1 Blu-ray)
 収録:2008年。リージョン・オール、16:9、DTS 5.1, PCM Stereo、135m、字幕:英独仏(以上、DVD & ブルーレイ共通仕様)。演出:ディミトリ・チェルニャコフ。
 プロコフィエフの「賭博者」は、ドストエフスキーの同名作を原作としたオペラ。大金持ちのお婆様が賭博に熱中し全財産をすってしまい、財産を期待していた彼女の甥の退役将軍、その娘ポリーナ、彼女と婚約している侯爵、そしてポリーナを愛しているアレクセイが巻き込まれる物語。現実的な話が昨今のご時勢に合っているのか、ここのところロシア以外でもよく上演される。
 ここに収録されているのは、2008年にベルリン国立歌劇場で新製作された舞台。音楽監督バレンボイムの指揮に、若手、中堅、ベテランを巧みに配した配役で充実した演奏になっている。演出は、2009年にボリショイ歌劇場来日公演のチャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」がたいへんな評判となったチェルニャコフ。現代化にまったく無理のない話しなので、チェルニャコフならではのクールで視点の鋭い舞台が絶妙の効果をあげている。『ハイディフィニション収録で、ことにBlu-Rayでは美しい映像が楽しめる。』とのこと(上記仕様と異なるように思われるが、代理店記載ママ)
70-1908
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(1DVD)
ティーレマン&ミュンヘン・フィル〜ブルックナー
 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」(*)/
 交響曲第7番 ホ長調(#)
クリスティアン・ティーレマン指揮
ミュンヘンpo.
70-2304
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(1 Blu-ray)
 収録:2008年(*)、2006年11月14日(#)、以上 フェストシュピールハウス、バーデン=バーデン、ライヴ。 映像制作:ユニテル・クラシカ。カラー|16:9|Region All|PCM ステレオ。ブルーレイ仕様: HD|DTS-HD MA 5.1。DVD仕様:NTSC||DTS サラウンド 5.1 。 DVDが初出だったとなる演奏で、ブルーレイ発売にあたり、7番の演奏月日が追加された。彼のブルックナーは、特に第7番がCD-R仕様のレーベルでも複数出ておりが、既出のものとは演奏年&演奏地が異なっていた(2006年11月18日の(#)がCD-R使用の WORLD MUSIC EXPRESS から出ている [WME-S-1147]が、パリでのライヴ)が、DVD発売後に URC から CD-R で発売された (URC-0042/3) 演奏に、同一日付のものがある。
 「ドイツの正当な伝統を継承する最右翼」と称され、欧米をはじめ日本でも熱狂的な支持を集めるカリスマ指揮者クリスティアン・ティーレマン。ブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」と第7番とをカップリングしたライヴ映像作品というまさに願ってもない内容。
 ティーレマンのブルックナー指揮者としての力量については、ミュンヘン・フィルの総音楽監督に就任した2004年10月に行われた第5交響曲のライヴ・レコーディングをはじめ数々の実演でもすでに実証済み。過去にケンぺやチェリビダッケの薫陶を授かった名門ミュンヘン・フィルに息づくブルックナー演奏に最適のひびきを存分に活かし、ティーレマンがじっくりと遅めのテンポ設定で形づくる巨大な音楽は、ブルックナー好きを大満足させている。このたびの2曲いずれもトラックタイムから分かるように、多くのファンが期待する重厚長大なスタイルによる演奏とおもわれる。名実ともに現代屈指と呼び声の高いティーレマン&ミュンヘン・フィルのブルックナー演奏をぜひともご堪能頂きたい。
70-2308
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(1DVD)
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」
 タチアナ・セルジャン(S;アイーダ) ルーベンス・ペリッツァーリ(T;ラダメス)
 イアノ・タマール(Ms;アムネリス) イアン・パターソン(Br;アモナズロ)
 ティグラン・マルティノロシアン(B;ランフィス) ケヴィン・ショート(B;エジプト王)
 ロナルド・サム(T;伝令) エリザベッタ・マルトラーナ(S;巫女)
 カルロ・リッツィ指揮ウィーンso.、カメラータ・シレジア
 クラクフ・ポーランド放送cho.、ブレゲンツ音楽祭cho.
70-2404
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(1 Blu-ray)
 収録:2009年7月22日、24日。リージョン・オール、NTSC、16:9、カラー、135m|字幕:伊英独仏西。DVD仕様:PCM Stereo / DD 5.1 。Blu-ray仕様: HD / PCM Stereo / PCM 5.1。字幕:伊英独演出:グレアム・ヴィック/衣装・装置:ポール・ブラウン/振付:ロン・ハウェル。
 ヴェルディの「アイーダ」に映像は数あれど、これは飛び切りの舞台! 湖畔の音楽祭として知られるブレゲンツ音楽祭での「アイーダ」。演出は日本でも有名なグレアム・ヴィック。巨大な青い自由の女神の断片を用いたり、湖の水を活用したりと、普通の劇場では絶対にやれない業を多用している。クレーンを用いて高低差も活用し、非常に豪華。しかもヴィックはただ派手な見世物を作ったわけではない。ヴェルディが「アイーダ」に込めた問題意識を明確化させている。アイーダは、近年ヴェルディ・ソプラノとして急速に人気が上がり、ことにマクベス夫人で高い評価を得ているセルジャン。ラダメスは、2008年のローザンヌ歌劇場の来日公演で「カルメン」のジョゼを歌って好評だったペリッツァーリ。アムネリスにはベテランのタマール。アモナズロを歌うパターソンは、ラトル指揮のザルツブルク復活祭音楽祭での「ラインの黄金」でファーゾルトを歌った若手のバスの逸材。そして指揮には、ウェールズ・ナショナル・オペラの音楽監督を二度務めた名匠リッツィ。舞台のみならず、音楽も充実した上演。
70-2508
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(1DVD)
ザルツブルク音楽祭オープニング・コンサート2008
 ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ
 バルトーク:ピアノ協奏曲第1番(*)
 ストラヴィンスキー:
  バレエ音楽「火の鳥」(1910年版)
ダニエル・バレンボイム(P;*)
ピエール・ブーレーズ指揮
VPO
72-9104
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(Blu-ray)
 収録:2008年7月、ザルツブルク祝祭大劇場。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|90分。 ブルーレイ仕様: HD | dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1 ブーレーズ、バレンボイム、VPOという豪華な顔触れによる2008年のザルツブルク音楽祭オープニング・コンサートの映像。演目はブーレーズの十八番のラヴェル、バルトーク、ストラヴィンスキー。冒頭はこれまでに聴いた事のないような新鮮な響きを作り出しているラヴェルの「優雅で感傷的なワルツ」。次のバルトーク:ピアノ協奏曲第1番は、ピアノの打楽器的手法を用い、強烈なリズムの世界に圧倒される作品。ブーレーズ、バレンボイム、VPOの3者の対話は独創的で、VPOの抜群の安定感と研ぎ澄まされたブーレーズの知性が、バレンボイムとの新たなドラマを生んでいる。そしてブーレーズの「火の鳥」は、この作品の代表盤としてシカゴ響やNYPとの名演が残っているが、今回のお相手はVPO。VPO の「火の鳥」は2000年のザルツブルク音楽祭でゲルギエフとの共演が記憶に新しいところ。ブーレーズとの演奏は美しさを前面に出したVPOの魅力が満載の演奏。前半は木管と弦の絶品の美しさで旋律を紡ぎ、「火の鳥のダンス」では絶妙な表情をつけ鮮やかに舞いる。「王女のロンド」は濃厚な表現ではないが、オーボエとヴァイオリンの対話が美しく、クライマックスも力強く、一糸乱れぬ緊迫感のある演奏は圧巻。
70-2608
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(1DVD)
ゲルギエフ&WOFP〜マーラー
 交響曲第4番 ト長調(*) /交響曲第5番 嬰ハ短調
 ボーナス:ショルティの展望〜ワールド・
      オーケストラ・フォー・ピース結成15周年
カミラ・ティリング(S;*)
ヴァレリー・ゲルギエフ指揮
ワールド・オーケストラ・
 フォー・ピース
73-1304
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(Blu-ray)
 収録:2010年8月5日、ロイヤル・アルバート・ホール、BBC プロムス、ライヴ。映像監督:マット・ウッドワード。 リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ| 133分 + 21分(ボーナス)|字幕: 英独仏〔本編〕/独〔ボーナス〕|原語:英。 ブルーレイ仕様: HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1 イギリス最大の音楽フェスティヴァル「プロムス」にゲルギエフが登場した際の映像。ゲルギエフはLSOとのマーラー・シリーズで、この第4番、第5番はリリースしており、その意欲的で刺激的な演奏は実証済み。ここではロイヤル・アルバート・ホールの華やかな雰囲気と世界中から集まった腕利き集団ワールドo.・フォー・ピースとの感動的演奏を披露している。第4番はマーラーの交響曲中でも親しみやすい曲で、じつに美しい音楽。ゲルギエフは緻密で繊細な表現で丁寧な演奏聴かせる。第4楽章のソプラノ独唱では、スウェーデン出身のカミラ・ティリングが登場。美しく透明感のある歌唱で天上の音楽を歌いあげる。第5番は、冒頭のトランペットのファンファーレをはじめ金管のクオリティーの高さに脱帽。弦は立体的にアンサンブルを構築し、何とも美しい響き。オケのメンバーがゲルギエフの指揮に応え、鮮明に表現をした感動的演奏会となった。ここで演奏するワールドo.・フォー・ピース(WOP)は、1995年に国連設立50周年を記念して、あの世界的指揮者ゲオルク・ショルティを中心に結成された。平和を願う演奏家たちが世界中から集まっている。特典映像には WOP 結成15周年を記念したドキュメンタリーが収録されている。
70-2708
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(1DVD)
ザルツブルク音楽祭2009 オープニング・コンサート〜アーノンクール80歳記念演奏会
 シューベルト/ヴェーベルン編:6つのドイツ舞曲D.820
 ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・マズルカ「女心」Op.166 /ワルツ「うわごと」Op.212 /
             ポルカ・シュネル「ごちゃまぜポルカ」Op.161
 シューベルト:交響曲第9番 ハ長調D.944「グレイト」
  ニコラウス・アーノンクール指揮 VPO
72-9204
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(Blu-ray)
 収録:2009年7月26日&28日、ザルツブルク祝祭大劇場、ライヴ。映像監督:ミヒャエル・ベイヤー。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|95分。 ブルーレイ仕様: HD | dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1  2009年7月に行われたウィーン・フィルのザルツブルク音楽祭オープニング・コンサート映像。また、この公演は巨匠アーノンクールの80歳を記念したものでもあった。メインはシューベルト「グレイト」。旋律線をくっきりと描き出し、決然とリズムを刻むアーノンクール節が炸裂の勢いのある演奏。ヴェーベルン編曲のシューベルト「6つのドイツ舞曲」は、2人の作曲家の感性が混ざり合い、とても甘美な響きを持った音楽。アーノンクールは深い色合いや透明な響きを巧みに操り音楽の面白さを生み出している。ヨーゼフ・シュトラウスの3曲は、ヨーゼフ特有の穏やかさと上品さが描き出された気品ある演奏。アーノンクール&ウィーン・フィルのコンビで生み出される至高の響き、アーノンクールの年齢を感じさせない熱い指揮ぶりで、印象的な演奏を楽しむことが出来る。
70-2808
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(1DVD)
シマノフスキ:歌劇「ロジェ王」(全曲/ポーランド語歌唱)
 スコット・ヘンドリックス(Br;ロジェ王) オリガ・パシチェニク(S;ロクサーヌ)
 ジョン・グレアム・ホール(T;エドリシ) マーク・エルダー指揮ウィーンso.
 カトヴィツェ市シンガーズ、アンサンブル・カメラータ・シレジア、クラクフ・ポーランド放送cho.
70-2904
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(1 Blu-ray)
 収録:2009年7月、ブレゲンツ音楽祭、ライヴ。リージョン・オール|16:9(ブルーレイのみHD)|PCM Stereo / DTS 5.1|89分|字幕:英、仏、独、西、カタルーニャ。
 オーストリア、ボーデンゼー湖上の特設ステージでオペラを上演するブレゲンツ音楽祭。夏の風物詩なだけでなく、オペラ・ファンにとって重要な行事にもなっている。シマノフスキ円熟期の傑作「ロジェ王」は、12世紀シチリアを舞台に、ロジェ王と王妃ロクサーヌが、美系の羊飼いに化けたディオニソスの登場で起こる騒動を描いている。音楽はリヒャルト・シュトラウスばりの凝りに凝った管弦楽法により、極彩色の絵巻物を繰り広げるが、シマノフスキならではのひんやりとした触感が独特。ロジェ王役のスコット・ヘンドリックはアメリカのバリトン。サイトウキネンの「スペードの女王」公演でエレツキー侯爵を演じて話題となった芸達者。ロジェ王の心の機微を絶妙に表現している。難解なものの多いシマノフスキ作品だが、このオペラはひたすら美しく音楽に酔いしれることが出来る。美しい舞台美術、演技派の歌手たちともに映像を満喫出来る。
70-3008
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(1DVD)
ヘンデル:「メサイア」
 スーザン・グリットン、コーネリア・ホラク(S) ベジュン・メータ(CT)
 リチャード・クロフト(T) フローリアン・ベッシュ(B)
 ジャン=クリストフ・スピノージ指揮アンサンブル・マテウス、
 アルノルト・シェーンベルクcho. 演出:クラウス・グート 装置:クリスティアン・シュミット
70-3104
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(1 Blu-ray)
 収録:2009年4月、ウィーン。リージョン・オール、16:9、PCM Stereo、154m|字幕:英独仏西。 Blu-Ray仕様:dts-HD MA 5.1。DVD仕様: DTS 5.1。なんとヘンデルの「メサイア」が舞台上演、しかもスピノージの指揮にグートの演出というのから、面白くないはずがない!
 2009年4月にアン・デア・ウィーン劇場で上演された「メサイア」は大きな話題となった。ザルツブルク音楽祭でのモーツァルトのダ・ポンテ三部作演出で大きな話題を振りまいたクラウス・グートが「メサイア」を演出し舞台上演した。ヘンデルの多くのオラトリオは物語性が強く舞台上演も珍しくないし、バッハの受難曲の舞台上演も時々ある。しかし物語性に乏しい「メサイア」が舞台上演されるのは前代未聞だろう。グートはキリストの死と復活を描いた「メサイア」を、『ある男の死とそれを巡る家族や友人たちの物語』として捉え舞台化、それによって聖書からの引用で成り立っている「メサイア」の台本から驚くほど生々しい感情を引き出すことに成功している。
 舞台上演なので、当然歌手や合唱は暗譜で歌っている。通常より負担が大きい一方で、スーザン・グリットン、コーネリア・ホラク、ベジュン・メータ、リチャード・クロフト、フローリアン・ベッシュといった名歌手たちは、演技をつけることで役柄と同化し、踏み込みの強い見事な歌唱を繰り広げている。また世界最高の合唱団といっても過言でないアルノルト・シェーンベルク合唱団が、鬼才ジャン=クリストフ・スピノージの鋭い音楽作りに見事に応え、音楽面でも非常に充実。
 ヘンデル・ブームが盛り上がる一方で、かつてヘンデルの代名詞的存在だった「メサイア」は、劇的展開に欠けると苦手にする向きもあった。そんな人たちにこそ打ってつけの「メサイア」。目から鱗が落ちる体験をぜひ!
70-3208
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(1DVD)
ドキュメンタリー「アンドレ・プレヴィン〜ふたつの世界をつなぐ橋」(*)
 [ボーナス]モーツァルト:ピアノ四重奏曲〔K.493(#)/ K.478(#)〕
 監督:リリアン・ブリムバウム(*)、ペーター・シュテファン・ユンク(*)、ホーラント・H.ホールフェルト(#)
 出演:
  アンドレ・プレヴィン(*)、アンネ・ゾフィー・ムター(*)、ルネ・フレミング(*)、
  ミア・ファロー(*)、デイヴィッド・フィンク(*)、トム・ストッパード(*)他
 アンドレ・プレヴィン(P;#) ライナー・キュッヒル(Vn;#)
 ギュンター・ザイフェルト(Va;#) フランツ・バルトロメイ(Vc;#)
 収録:2000年(#)。ドキュメンタリー:52mm、ボーナス:55mm、画面:16:9 NTSC、音声:PCM ステレオ|字幕:独、英、仏、西。
 現代を代表する指揮者、ピアニスト、作曲家である巨匠アンドレ・プレヴィン。81歳になった2010年現在も現役で活躍し、長年に渡る音楽界への貢献と活躍が認められ、数々の賞や勲章を授与されている。アカデミー賞には13回ノミネートされ通算4回受賞、また2010年のグラミー賞では生涯功労賞を受賞している。このDVDはグラミー功労賞受賞を記念して製作された。
 「ふたつの世界をつなぐ橋」と題したドキュメンタリー映像はプレヴィンと音楽家仲間たちとの交流やプレヴィンの私生活(アンネ・ゾフィー・ムターとミア・ファローの2人の前妻との関係...)に焦点を当てた内容。
 またボーナス映像にはウィーン・フィルのメンバーとプレヴィンの演奏でモーツァルトのピアノ四重奏曲が収録されている。
70-3308
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(1DVD)
ティーレマン〜ブラームス:ドイツ・レクィエムOp.45
 クリスティーネ・シェーファー(S) クリスティアン・ゲルハーヘル(Br)
 クリスティアン・ティーレマン指揮ミュンヘンpo.
 ペーター・ダイクストラ合唱指揮バイエルン放送cho.
70-9904
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(Blu-ray)
 収録:2007年4月、ミュンヘン・フィルハーモニー、ライヴ。映像監督:アグネス・メート/映像制作:ユニテル・クラシカ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ、dts 5.1 |83分 。 ブルーレイ仕様: 字幕:英独仏西日中韓。 DVD仕様: NTSC |字幕:英独仏西 。おそらく完全初出。#日本語字幕はブルーレイ・ディスクのみとなります。 ##以下は代理店記載コメントママです。第3段落まではこの映像を既に視聴したような表記ですが、最後の第4段落になって突然『聴かせてくれるものとおもわれます』という記載が登場しており、この演奏を代理店が本当に視聴済であるのかどうかは不明です。
 『目下のところ、ブルックナー、ワーグナーをはじめとする独=墺系レパートリーにその才能を遺憾無く奮っているドイツ期待の指揮者クリスティアン・ティーレマン。ブルックナーの交響曲集(70-1908) につづき、C major 第2弾にブラームスの「ドイツ・レクィエム」が登場します。
 このライヴに接したミュンヘン在住の高名な音楽評論家ヨアヒム・カイザーもティーレマンの手腕を絶賛した(Süddeutsche Zeitung) という、ブラームスの「ドイツ・レクィエム」。ここでティーレマンは大規模な声楽作品ということで、手兵ミュンヘン・フィルを含む最高の布陣で臨んでいるのが注目されるところです。
 まず、ソリストに、ともに理知的な歌唱を聴かせることでは抜群の存在感をみせるふたり、シェーファーとゲルハーヘルを迎えているのがおおきなポイント。スケールゆたかなティーレマンの音楽運びに乗せて、すぐれて美しい声質も魅力ながら、絶妙なニュアンスで歌詞の意味を届けるあたりはさすが。そして、いま、注目度急上昇中の若手合唱指揮者ダイクストラ率いるバイエルン放送合唱団。生気にみちた迫力のコーラスで、ティーレマンを強力にバックアップしています。
 これまでの実演やレコーディングの流れから想像するに、ティーレマンはこの傑作をブルックナーにも通じる深い呼吸と、過去の偉大なる巨匠たちに連なる重厚長大なアプローチで、たっぷりと聴かせてくれるものとおもわれます。』
70-3408
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(2DVD)
アルフレート・ブレンデル・オン・ミュージック〜3つのレクチャー
 ・クラシック音楽は真面目でなければならないのか?
  〔音楽の中の笑い/笑いの常套手段/構造の違反/形式と心理の相互作用/一段上の笑い/人生が愉快であるならば、芸術は真面目であるべきだ〕
 ・音楽的な性格の例証〜ベートーヴェンのピアノ・ソナタで
  〔性格と構造/性格と主題材料/多様性/ソナタOp.53「ワルトシュタイン」/ソナタOp.28「田園」/3つのソナタOp.31/音楽的な性格の理解/性格とテンポ〕
 ・解釈の光と影
  〔音楽の解釈/解釈の見地/演奏の習慣/和音グループとディミヌエンド/強拍に関するアクセント/
   フレージング/トリル/装飾/テンポの選択/フェルマータ/ピアノの音響とバランス〕

 出演:アルフレート・ブレンデル 監督:マーク・カイデル
 収録:2010年9月25日-27日、ザルツブルク。224mm、画面: NTSC 16:9 カラー、音声: PCM ステレオ、DTS5.0、言語:英語|字幕:英、仏、西、伊、韓、中、日本語。演奏活動から2009年に引退したブレンデルが、2010年ザルツブルクで3日間に渡って行ったレクチャーの模様をDVDに収めたもの。テーマに沿ってブレンデルが説明、必要な個所はピアノを用いて弾きながらレクチャーしていくというプログラム。演奏するのは楽譜1ページほどと短いが、引退したブレンデルが弾く貴重なピアノ演奏を観ることが出来る。レクチャーの中心は音楽理論的なことではなく、演奏者は作曲者の心理的意図をくみ取っていかなければならないということ。これまでのブレンデルの演奏活動の答えを垣間見ることができる。この3テーマによるレクチャーは大成功し、ドイツ、スイス、イタリアなど世界中で行われている。
70-3508
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(2DVD)
ハイドン:歌劇「月の世界」
 ディートリヒ・ヘンシェル(Br;ブオナフェーデ) ベルナルト・リヒター(T;エックリティコ)
 ヴィヴィカ・ジュノー(Ms;エルネスト) クリスティーナ・ラントシャマー(S;クラリーチェ)
 アニャ・ニーナ・バーマン(S;フラミーニャ)
 マイテ・ボーモン(Ms;リゼッタ) マークス・シェーファー(T;チェッコ)

 ニコラウス・アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
 演出:トビアス・モレッティ 舞台:レナーテ・マーティン、アンドレアス・ドンハウザー 衣装:ハイディ・ハックル
70-3604
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(1 Blu-ray)
 収録:2009年12月、ウィーン。リージョン・オール、DTS 5.1/16:9、PCM Stereo、167m + 26m|字幕:英独仏西(以上、Blu-Ray & DVD 共通仕様)。ハイドンの愉快な傑作「月の世界」が映像に!「月の世界」は1777年12月3日にエステルハーザで初演されたオペラブッファ。原作は高名なカルロ・ゴルドーニで、当時たいへんに人気のあったオペラ台本だった。
 金持ちのエックリティコが二人の娘フラミーニャとクラリーチェに厳しいので、クラリーチェの恋人エックリティーコが、フラミーニャの恋人エルネストらと共謀、ブオナフェーデを偽の月の世界に招いて、混乱に乗じて結婚してしまう、という物。
 この映像は、2009年12月のアン・デア・ウィーン劇場に、巨匠ニコラウス・アーノンクールが手兵ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスを指揮した上演の収録。騙されるブオナフェーデには、なんと知性派で知られるディートリヒ・ヘンシェルを起用。この意表をついた起用が大当たり。騙す側のエックリティコにはスイスの二枚目テノール、ベルナルト・リヒター。騎士エルネストには、超絶技巧メッゾのヴィヴィカ・ジュノー。クラリーチェは、古楽畑で活躍するソプラノ、クリスティーナ・ラントシャマー。フラミーニャには、2011年4月、新国立劇場での「ばらの騎士」でゾフィーを歌う予定のアニャ・ニーナ・バーマン。かなり充実したキャスト。
 オーストリアの高名な俳優にして演出家のトビアス・モレッティの演出は、非常に分かりやすく、かつ笑いたっぷりの物。ハイドンのオペラブッファでも屈指の傑作を楽しむことが出来る。
70-3808
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(8DVD)
ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指輪」(全曲)
 ズービン・メータ指揮バレンシア州立o.
70-3904
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(4 Blu-ray)
 収録:2007年-2009年。DVD:70-0508、70-0708、70-0908、70-1108/ブルーレイ:70-0604、70-0804、70-1004、70-1204の、それぞれ分売4点をセット化した物。画面:16:9|字幕:英独仏西。DVD仕様: NTSC|リニア、PCMステレオ、DD5.1。ブルーレイ仕様: Full HD| PCMステレオ、DD5.1、7.1 サラウンド。
 この舞台は、バルセロナのパフォーマンス集団ラ・フラ・デルス・バウスが参加しており、その中心メンバー、カルルス・パドリッサが演出を担当。特徴の一つは、巨大スクリーンに投影した圧倒的なCG 映像。オペラの舞台で映像を用いるのは珍しくないが、この演出では非常に精密に作られたCG映像を舞台一面に広がるスクリーンに投射している。第二に、舞踊団体ラ・フラ・デルス・バウスの驚異的な集団舞踊。ラ・フラ・デルス・バウスは1979年創立。1992年にはバルセロナ・オリンピックの開会式を手がけ、世界的に知られるようになった。様々な点で現代の最先端を行く舞台づくり。そしてメータの指揮と、現代を代表するワーグナー歌手が集められ、ワグネリアンはもちろん、オペラ・ファンや舞台好きな人は皆要注目! 特典にメイキング映像付き。
70-4008
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(DVD)
カラヤン &メニューイン 1966年、海外初DVD化
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219「トルコ風」(*)
 ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」(#)
 [ボーナス](+)〜カラヤンの『ジ・アート・オブ・コンダクティング』
  ・モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番
   〔カラヤンとメニューインとの対談(16:38)/リハーサル(6:21)〕
  ・ドヴォルザーク:「新世界より」
   〔カラヤンとヨアヒム・カイザーとの対談(14:55)〕
 イェフディ・メニューイン(Vn;*)
 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮(*/#) ウィーンso.(*)、BPO (#)
 監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー(*/#) 映像監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー(+)
 撮影:クルト・ユーネック(*) 録音:ギュンター・ヘルマンス(*/#)
 プロデューサー:オットー・ゲルデス(*/#) 撮影:アウグスト・カーニエル、クルト・コーダル(#)
70-4104
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(Blu-ray)
 収録:1966年1月、ローゼフューゲン、ウィーン(*)/1966年1月-2月、ユニオン・スタジオ・アトリエ、ベルリン(#)/1966年(+)。107 '〔本編69 ' + ボーナス38 '〕|モノクロ|4 : 3|NTSC|Region All|PCM|ステレオ(本編)/モノラル(ボーナス)|字幕(ボーナスのみ):独(モーツァルト)、英(ドヴォルザーク)。Blu-ray のみ:1080p。国内代理店はすべて初出としているが、2曲ともリハーサルも含め、国内のみ2005年に紀伊国屋からDVDが発売されている映像と思われる。ただ、海外でDVDが発売されるのは初めてで、ブルーレイ化は今回が国内外初。
 カラヤンがフランスの映画監督アンリ=ジョルジュ・クルーゾーと共同制作した映像作品から。1965年、来る映像時代の到来を予見して“メディアの寵児 " カラヤンは、ユニテルの前身である映画フィルム・プロダクション「コスモテル」を設立している。カラヤンが「コンサート作品の映像化」を意図して協力を求めたのがフランスの映画監督アンリ=ジョルジュ・クルーゾーで、映画「恐怖の報酬」「情婦マノン」で知られる名匠。
 メニューインをソリストに迎えたモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番は、前年の11月から12月にかけて収録されたシューマンの第4交響曲につづくもので、同じくウィーンso.を起用して制作された。ウィーン響とは、戦後からカラヤンがBPOの芸術監督・常任指揮者に就任する1950年代半ばまで共演を重ねていた間柄として知られ、カラヤンの溌溂とした指揮ぶりと久方振りの共演に湧くメンバーの真摯な姿を確認することが出来る。メニューインとカラヤンのやりとりも克明に捉えられ、また、カラヤンあるいはクルーゾーのアイデアからか、ここでは通常のコンサート配置ではなく、指揮者とソリストをオケが円周状に囲むような楽器配置が採られていて、このあたりはスタジオ映像作品ならではの面白さ。
 つづくBPOとの「新世界より」も同時期に並行してスタジオ収録されているが、音楽の進行にしたがって、各演奏パートに迫ってゆく忠実なカメラ・ワークは、今日のコンサート映像作品の基本スタイルといえる物。ドヴォルザーク、モーツァルトとも本編の収録には35ミリフィルム(本編のみ)が使用され、モノクロながら画質は今日でも十分通用する水準が保たれている。
 さらに、ボーナスとしてカラヤンのインタビューが収められている。ピアノに向かったカラヤンが弾き始めると、合わせてメニューインが「美しき青きドナウ」を弾きながら登場する冒頭部分も楽しいモーツァルト。また、代理店によると『同じ演出でピアノに向かうカラヤンに高名な音楽評論家ヨアヒム・カイザーが語りかける、ドヴォルザークのインタビュー・パートはおそらく初ソフト化とおもわれる』とのこと(当店では未確認)。
70-4208
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(1DVD)
ドニゼッティ:歌劇「マリア・ストゥアルダ」
 フィオレンツァ・チェドリンス(S;マリア・ストゥアルダ)
 ソーニャ・ガナッシ(Ms;エリザベッタ) ホセ・ブロス(T;ロベルト)
 ミルコ・パラッツィ(B;ジョルジョ・タルボ) マルコ・カリア(Br;グリエルモ・チェチル)
 ペルヴィン・チャカール(S;アンナ・ケネディ) 演出、装置、衣装、照明:デニス・クリーフ

 ファブリツィオ・マリア・カルミナーティ指揮フェニーチェ劇場o.&cho.
70-4304
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(1 Blu-ray)
 収録:2009年4月、ヴェネツィア。NTSC|リージョン・オール|16:9|140m。DVD仕様; DTS 5.1, PCM Stereo 。ブルーレイ仕様: DTS-HD MA 5.1, PCM Ster [カデンツァ注:代理店記載ママ]。ドニゼッティのオペラの中でも近年非常に人気の高い「マリア・ストゥアルダ」に新たな映像が登場。悲運のスコットランド女王マリア・ストゥアルダ(=メアリー・チューダー)には、ヴェルディを得意としてきたチェドリンスが初挑戦、貫禄を見せつけている。英国女王エリザベッタは、この役を得意とするガナッシ。両女王の激突は見物。レスター伯ロベルトには、ドニゼッティ・テノールとして高い評価を得ているブロス。そして脇役ながら存在感の求められるタルボには、イタリアの若きバス、パラッツィと、非常に充実したキャストが揃っている。指揮は、ベルガモ・ドニゼッティ歌劇場で数々のドニゼッティを指揮し、来日公演でも評判の良かったファブリツィオ・マリア・カルミナーティ。デニス・クリーフは、庭園風のラビリンスを舞台に張り巡らせることで、両女王の絡まった運命を暗示している。HD収録の鮮明な画像は、ことにBly-Ray ディスクでは威力絶大。
70-4608
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(1DVD)
ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指輪」(抜粋)
 ズービン・メータ指揮バレンシア州立o.
70-4504
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(1 Blu-ray)
 特典:メイキング映像。本編:100mm 、特典:30mm。画面:16:9|字幕:英独仏西。DVD仕様: NTSC|リニア、PCMステレオ、DD5.1。ブルーレイ仕様: Full HD| PCMステレオ、DD5.1、7.1 サラウンド。
70-4708
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(3DVD)
2DVD価格
ティーレマン〜ベートーヴェン:交響曲全集 Vol.1
 交響曲〔第1番 ハ長調 Op.21 (*) /第2番 ニ長調 Op.36 (*) /
     第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」(#) 〕/
 序曲「コリオラン」Op.62 (*) /「エグモント」Op.84 序曲 (+)
 ・ドキュメンタリー:「ディスカヴァリング・ベートーヴェン〜
    クリスティアン・ティーレマンとヨアヒム・カイザーとの対話」
     〔交響曲第1番/交響曲第2番/交響曲第3番「英雄」〕
 全編:326mm【本編:156mm/ドキュメンタリー:170mm】
 クリスティアン・ティーレマン指揮VPO
70-4804
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[KKC-9012]
(1 Blu-ray)
70-4908
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(3DVD)
2DVD価格
ティーレマン〜ベートーヴェン:交響曲全集 Vol.2
 交響曲〔第4番 変ロ長調 Op.60 (#) /第5番 ハ短調 Op.67「運命」 (**) /
     第6番 ヘ長調 Op.68「田園」 (**) 〕/
 ・ドキュメンタリー:「ディスカヴァリング・ベートーヴェン〜
    クリスティアン・ティーレマンとヨアヒム・カイザーとの対話」
     〔交響曲第4番/交響曲第5番「運命」/交響曲第6番「田園」〕
 全編:300mm【本編:130mm/ドキュメンタリー:170mm】
 クリスティアン・ティーレマン指揮VPO
70-5004
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[KKC-9013]
(1 Blu-ray)
70-5108
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(3DVD)
2DVD価格
ティーレマン〜ベートーヴェン:交響曲全集 Vol.3
 交響曲〔第7番 イ長調 Op.92 (+) /第8番 ヘ長調 Op.93 (+) /
     第9番 ニ短調 Op.125「合唱」 (#) 〕/
 ・ドキュメンタリー:「ディスカヴァリング・ベートーヴェン〜
    クリスティアン・ティーレマンとヨアヒム・カイザーとの対話」
     〔交響曲第7番/交響曲第8番/交響曲第9番「合唱」〕
 全編:325mm【本編:156mm/ドキュメンタリー:170mm】
 アネッテ・ダッシュ(S) 藤村実穂子(A) ピョートル・ベチャワ(T)
 ゲオルク・ツェッペンフェルト(B) ヨハネス・プリンツ合唱指揮ウィーン楽友協会cho.
 クリスティアン・ティーレマン指揮VPO
70-5204
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[KKC-9014]
(1 Blu-ray)
70-7204
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[KKC-9015]
(3 Blu-Ray)
\23100(税抜\21000)
ティーレマン〜ベートーヴェン:交響曲全集 BOX
 70-4804、70-5004、70-5204 のセット
70-5308
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[KKC-9019]
(9DVD)
\23100(税抜\21000)
ティーレマン〜ベートーヴェン:交響曲全集 BOX
 70-4708、70-4908、70-5108 のセット
 収録:2008年12月(*)/2009年3月(#)/2009年11月(+)/2010年4月(**)、以上すべて、ムジークフェライン大ホール、ウィーン、ライヴ。本編撮影監督:ブライアン・ラージ(*)/アグネス・メート(#)/ミヒャエル・バイヤー(+)/カリーナ・フィビヒ(**)。ドキュメンタリー撮影監督:クリストフ・エンゲル、アンカ=モニカ・パンデレア。映像制作:ユニテル・クラシカ。カラー|NTSC|16:9|Region All|PCM ステレオ|字幕:独・英・仏・西・日|ブックレット:英・独・仏。ブルーレイ仕様: HD|Dts-HD MA 5.0。DVD仕様:Dts サラウンド5.1 。
 #なお分売よりもなぜかBOXの方が分売より価格が高くなっています。BOXには「日本語字幕付き」程度しか日本語に関するアナウンスはなく、これは分売にも付いているため、アイテム内容に差は無いように見受けられます。
 「ベートーヴェン9」と銘打って2008年12月よりスタートし、2010年4月をもって完結した、クリスティアン・ティーレマン&ウィーン・フィルがムジークフェラインザールでおこなったベートーヴェン交響曲全曲演奏会。オーストリア放送協会 (ORF) とユニテル・クラシカの共同制作により、HDハイディフィニションと5.0サラウンド・サウンドで収録され、いよいよリリースされる。ベルリン・ドイツ・オペラの総音楽監督、ミュンヘン・フィルの総音楽監督を歴任し、あらたにまたシュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者に就任しようというまさにこの時期、ドイツ本流のマエストロとして邁進しているティーレマンにとって、ベートーヴェンこそ待望度一番のプログラムであったわけだが、このキャリアの命運をかけた最重要プロジェクトに選んだ相手が数多の名演奏を生んできた名門ウィーン・フィルともなれば、なんの不足もない。
 「9つすべてのシンフォニーにおいて、ベートーヴェンはそれぞれ異なる世界を切り開いた。しかも、ベートーヴェンは初めからこうしようと計画していた。」と語るティーレマン。ヴァイオリン両翼配置を採用した大編成のウィーン・フィルを相手に、ティーレマンがさっそうと繰り広げる音楽は、これこそ21世紀のベートーヴェン演奏といわんばかりの確固たる自信にあふれた物。
 なお、約440分のコンサート本編の映像に併せて、トータル約510分におよぶボーナス・パート、ドイツの高名な音楽評論家ヨアヒム・カイザーとティーレマンとの対談「ディスカヴァリング・ベートーヴェン」も特徴。過去60年以上に亘り偉大な巨匠たちのベートーヴェン演奏に間近に接してきたカイザーを通してティーレマンの音楽観が語られる一方、フルトヴェングラー、ベーム、カラヤン、バーンスタインといった巨匠たちのベートーヴェン演奏の映像や画像を織り交ぜながら触れられているのも興味深く、この内容から本編の演奏をより深く理解することが可能。
70-5408
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(1DVD)
ティーレマン〜ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ短調 Op.123
 クラッシミラ・ストヤノヴァ(S) エリーナ・ガランチャ(Ms)
 ミヒャエル・シャーデ(T) フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(Br)
 クリスティアン・ティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデン
 パブロ・アサンテ合唱指揮ドレスデン国立歌劇場cho.
70-5504
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(1 Blu-ray)
 収録:2010年2月13日-14日、ゼンパーオーパー、ドレスデン、ライヴ。映像監督:ミヒャエル・バイヤー/映像制作:ユニテル・クラシカ。カラー|NTSC|16:9|PCM ステレオ|90分|字幕:独・英・仏・西・日。ブルーレイ仕様: 1080P HD 、dts-HD MA 5.1。DVD仕様: Region All |dts サラウンド5.1 。
 ティーレマンが、2012年のシーズンより首席指揮者に就任予定のシュターツカペレ・ドレスデンを指揮した「荘厳ミサ曲」ライヴ。ドレスデンは第2次世界大戦が最終局面を迎えていた1945年2月13日から15日にかけて、英米連合国軍による「ドレスデン爆撃」を受けて街の大半を破壊し尽くされ、一般市民を含む3万とも15万ともいわれる夥しい数の犠牲者を出した。戦後ドレスデンでは未曾有の戦禍を被ったのと同じ2月の13、14の両日に、シュターツカペレ・ドレスデンによってレクィエムやミサ曲といったプログラムが組まれ、「ドレスデン爆撃戦没者追悼演奏会」が開かれるのが毎年の恒例となっている。ちなみに、過去、1994年の2月13、14日、には、コリン・デイヴィスの指揮でベルリオーズの「レクィエム」が演奏され、その迫真かつ感銘深いドキュメント(PH-07014)も残されている。こうした背景のもと、ティーレマンが2012年のシーズンより首席指揮者に就任予定のシュターツカペレ・ドレスデンと臨んだ「ミサ・ソレムニス」は、近年、とみにおおきな構えでの音楽運びを持ち味とするこの指揮者にあって、いつにもましてその傾向が顕著な内容となっている。ここに至るティーレマンとシュターツカペレ・ドレスデンの関係についていえば、首席指揮者就任の直接的な契機を導き出した2009年9月の定期演奏会におけるブルックナーの交響曲第8番(PH-10031)といい、当ライヴののちに行われた2010年のジルヴェスター・コンサートでの大盛況ぶりといい、その評価は鰻登り。1959年、ベルリンに生まれたティーレマンにしても、このたびのモニュメンタルなイベントに期するところにはかなりのものがあったはずだが、そもそも首席指揮者就任を前倒しで起用されていること自体が異例ともいえ、ティーレマンのドイツでの高い人気と楽団からの信頼の厚さを端的に裏付けるものといえるだろう。
 最後に、声楽陣では「4人の輝かしいソリストたち」(Die Welt)のなかに、いまをときめくエリーナ・ガランチャの名もあり、演奏に華を添えている。
70-5608
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(1DVD)
ドキュメンタリー:カルロス・クライバー
 「アイ・アム・ロスト・トゥ・ザ・ワールド」〜私はこの世に忘れ去られて
71-5304
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(1 Blu-ray)
 監督:ゲオルク・ヴューブボルト、共同製作: BFMI and ZDF/3sat。 16:9|カラー/モノクロ|PCM ステレオ|リージョン:0|60分。DVD仕様:NTSC|字幕:仏西日。ブルーレイ仕様 字幕:仏西日韓。  2004年に逝去した伝説のカリスマ指揮者、カルロス・クライバーのドキュメンタリー映像。タイトルの「 Ich bin der Welt abhanden gekommen 」はマーラーの「リュッケルトの詩による5つの歌曲集」の「私はこの世に忘れられ」からとられている。取り上げるレパートリーを極端に絞り込み、少ない演奏会、決して多くはない録音ではあったが、ひとたび舞台に上がると聴く者すべてを魅了する演奏をした、生きながらにして伝説の指揮者であった。
 この映像は、関係者、楽団員らの興味深い証言とバイロイトの「トリスタンとイゾルデ」のオーケストラピットでの映像など、クライバーのカリスマ性、音楽性を垣間見ることのできる貴重な内容となっている。また有名なウィーン・フィルとのベートーヴェン交響曲第4番の第2楽章のリハーサル中に起きた「テレーズ事件」の音声や、リッカルド・ムーティ、有名なオペラ演出家のオットー・シェンクらのインタビュー、父エーリヒへの尊敬と葛藤についての話など、完璧主義であったそれゆえに苦悩した天才カルロス・クライバーの実像が克明に描かれている。
70-5708
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(2DVD)
ヘンデル:オラトリオ「テオドーラ」(1749)
 クリスティーネ・シェーファー(Ms;テオドーラ) ベジュン・メータ(CT;ディディムス)
 ヨハネス・マルティン・クレンツレ(Br;ヴァレンス) ヨゼフ・カイザー(T;セプティミウス)
 ベルナルダ・フィンク(Ms;アイリーン) ライランド・デイヴィス(T;使者)

 アイヴァー・ボルトン指揮フライブルク・バロックo.、ザルツブルク・バッハcho.
 演出:クリストフ・ロイ 舞台:アネッテ・クルズ 衣装:ウルズラ・レンツェンブリンク
70-5804
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(1 Blu-ray)
 収録:2009年8月、ザルツブルク。「テオドーラ」は、ヘンデルの晩年に作曲された英語オラトリオで、1759年に亡くなったヘンデルのオリジナルの声楽大作としては「イェフタ」の一つ前に位置する作品。物語は、4世紀初頭のエジプト、アレキサンドリアにいたとされるキリスト教徒テオドーラの殉教の伝説。時はローマ帝国皇帝ディオクレティアヌスの治世、増大する一方のキリスト教徒に手を焼いた皇帝は、キリスト教徒を迫害する一方、ローマ人の繁栄のため婦女には出産を義務付け、反したら罰則の政策を取っていた。ローマ人貴族の血を引くテオドーラは、キリスト教に改宗し、信仰に生きるため結婚もせず処女を通していた。やがてテオドーラにも弾圧の手が及び、彼女は罰として売春宿に送られる。ところが、やはりキリスト教に改宗した兵士ディディムスが彼女を救いに現れ、衣装を交換して彼女を逃がしてやる。しかし今度はディディムスが死刑を宣告されてしまい、それを知ったテオドーラは、ディディムスと共に処刑されることを選ぶ、という物。ヘンデルのオラトリオもほぼこの流れに沿っている。当時のオペラ、オラトリオではハッピーエンドがお約束だったのにもかかわらず、「テオドーラ」では二人が処刑へ引っ立てられるという悲劇的結末になっているのが大きな特徴。しかしその新機軸が仇となって、1750年3月16日の初演は失敗に終わってしまった。今日では、ヘンデル晩年の意欲作としてむしろ高い評価を得ている。
 ここに収録されている2009年のザルツブルク音楽祭での上演は、クリストフ・ロイの演出による物。背景に巨大なパイプオルガンを据え、人々は基本的に黒い簡素な衣装で、売春宿送りにされたテオドーラだけ赤いドレス。この簡素な舞台作りによって、殉教へと向かう弾圧を受ける者の悲しみが静かに広がる、印象的な舞台になっている。
 歌手では、テオドーラを歌うクリスティーネ・シェーファーの集中力のある歌と、いまやトップ・カウンターテナーとして大人気のベジュン・メータのディディムスが絶賛された。また、テオドーラのキリスト教徒仲間アイリーンがベルナルダ・フィンクというのは贅沢な配役。アイヴァー・ボルトン指揮のフライブルク・バロックオーケストラは、演出の方向性にあわせた抑えの効いた透明な音楽作りで、感動を守り立てている。晩年のヘンデルの意欲作を、ぜひ鮮明画像でお楽しみ頂きたい!
70-5908
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(2DVD)
ワーグナー:舞台神聖祝祭劇「パルジファル」
 ポール・エルミング(T;パルジファル) リンダ・ワトソン(S;クンドリ)
 ハンス・ゾーティン(B;グルネマンツ) ファルク・シュトルックマン(Br;アンフォルタス)
 マティアス・ヘレ(B;ティトゥレル) エッケハルト・ヴラシハ(Br;クリングゾル)
 リチャード・ブルンナー(T;第一の聖杯騎士) シャーンドル・ソーリョム=ナジ(Br;第二の聖杯騎士)
 サラ・フライアー(Ms;第一の小姓) ジェーン・ターナー(Ms;第二の小姓)
 ヘルムート・パンプフ(T;第三の小姓) ペーター・マウス(T;第四の小姓)他

 ジュゼッペ・シノーポリ指揮バイロイト祝祭o.&cho.
 演出・装置:ヴォルフガング・ワーグナー 衣装:ラインハルト・ハインリヒ
71-5804
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(Blu-ray)
 収録:1998年7月6日、13日、バイロイト音楽祭、ライヴ(総練習を兼ねた開幕前の上演)。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|268分 。 ブルーレイ仕様:発売 2014年| 1080i Full HD | dts-HD MA 5.1 |字幕:英独仏西日韓 。DVD仕様:発売 2011年| NTSC |dts 5.1|字幕:英独仏。#日本語字幕はブルーレイ盤のみですのでご注意下さい。 このパルジファルは1985年から急逝する前年の2000年までバイロイトの主軸指揮者であったジュゼッペ・シノーポリ(1946-2001)の最も重要な記録。遅めのテンポで晩年のワーグナーの雄大な音楽をじっくりと描きつつ、響きはあくまで明晰。改めて素晴らしいワーグナーだったと思わされる。キャストも充実している。パルジファルは、1990年代のこの役の第一人者、ポール・エルミング。活躍のわりに映像どころか録音も多くはない人なので、全盛期のパルジファルは貴重。全体の強い核となっている。クンドリーのリンダ・ワトソンはこれがバイロイト・デビューだった。その後10年以上にわたってバイロイトに毎年のように出演、ことに2006年-2010年はブリュンヒルデを歌って不動の名声を築いた。この頃のバイロイト音楽祭は男声低声が非常に充実しており、グルネマンツのハンス・ゾーティン、アンフォルタスのファルク・シュトルックマン、クリングゾルのエッケハルト・ヴラシハ、ティトゥレルのマティアス・ヘレと超一流の歌手がズラリ。また第一の聖杯騎士を、新国立劇場で「マイスタージンガー」のヴァルターを歌ったリチャード・ブルンナーが歌っている。1989年以来のヴォルフガング・ワーグナーの演出は、安定の一言。
70-6008
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(2DVD)
ベルリオーズ:歌劇「トロイアの人々」
 ランス・ライアン(T;エネ) エリザベーテ・マトス(S;カサンドル)
 ダニエラ・バルチェッローナ(Ms;ディドン) ガブリエーレ・ヴィヴィアーニ(Br;コレブ)
 ジョルジョ・ジュゼッピーニ(B;パンテ) ステファン・ミリング(B;ナルバル)
 ズラータ・ブリチョワ(Ms;アンナ) ディミトリ・ヴォロパエフ(T;イラス)他

 ヴァレリー・ゲルギエフ指揮バレンシア州立o.、バレンシア自治州cho. 演出:ラ・フラ・デルス・バウス
70-6104
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(1 Blu-ray)
 収録:2009年10月、11月、芸術館、バレンシア。 ステレオ|PCM ステレオ|NTSC|16:9|リージョン:0|240m + ボーナス 21m|字幕:仏英独西中韓。Blu-Ray仕様:DTS Master Audio 5.1 。DVD仕様: DTS5.1 。大きな話題となった「バレンシア・リング」に続き、バレンシアの芸術館から強烈な映像が届いた。ベルリオーズの大作「トロイアの人々」。今回もカルルス・パドリッサ率いる舞踏集団、ラ・フラ・デルス・バウスによる演出がスゴイことになっている。まるで某有名映画を思わせる未来的スペースファンタジー仕立て。奇抜なデザインの衣装、豪華な装置、巨大なスクリーン投影、宙吊りのダンサーなど、「バレンシア・リング」で大きな評判となった要素はここでも存分に活用され、見応えたっぷり。
 指揮は、近年「トロイアの人々」を盛んに取り上げているヴァレリー・ゲルギエフ。2011年2月14日、雪の東京、サントリーホールで「トロイアの人々」を演奏会形式で日本初演し、大成功を収めたのは記憶に新しいところ。ここでも集中力に富んだ、エネルギッシュかつ細かい感情表現に優れたベルリオーズの音楽を生かしている。
 歌手も豪華。難役ディドンには、ロッシーニ・メッゾの女王、ダニエラ・バルチェッローナ。前半の要であるカサンドルは、ポルトガルのプリマドンナ、エリザベーテ・マトス。出ずっぱりな上に至難の歌唱が続くエネには、カナダ、ホワイト・ロック出身で、2010年にはバイロイト音楽祭でジークフリートを歌った英雄テノール、ランス・ライアン。コレブには、度々の来日で日本でも人気の高いイタリア、ルッカ生まれのバリトン、ガブリエーレ・ヴィヴィアーニ。またズラータ・ブリチョワは、日本初演でもアンナを歌って好評を博していた。
 ベルリオーズ渾身の大傑作の充実した上演が映像化されたのは、たいへん喜ばしいこと。ことにBly-Ray Discでの鮮明画像は圧倒的な迫力。ぜひ大画面でお楽しみ頂きたい。
70-6208
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(1 DVD)
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」
 ラッファエッラ・アンジェレッティ(S;蝶々夫人) マッシミリアーノ・ピサピア(T;ピンカートン)
 アンヌンツィアータ・ヴェストリ(Ms;スズキ) クラウディオ・スグーラ(Br;シャープレス)
 トーマス・モリス(T;ゴロー) エンリコ・コッスッタ(T;ヤマドリ公) エンリコ・イオーリ(B;ボンゾ)他

 ダニエーレ・カッレガーリ指揮マルケ地方財団o.、マルケ「ヴィンチェンツォ・ベッリーニ」cho.
 演出・衣装:ピエール・ルイージ・ピッツィ 振付:ロベルト・ピッツート
70-6304
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(1 Blu-ray)
 収録:2009年8月。16:9|リージョン:0|150m|字幕:伊英独仏西中韓。Blu-Ray仕様:Full HD|DTS Master Audio 5.1, PCM ステレオ。DVD仕様: NTSC| HD |DTS5.1, PCM 。夏の野外オペラ祭の中でも、意欲的な取り組みを続けていることで知られている、イタリア、マチェラータのスフェリステーリオ・オペラ・フェスティヴァル(通称マチェラータ音楽祭)。その2009年の演目から、プッチーニの「蝶々夫人」が映像になった。音楽祭の監督を務めているこのプロダクションでは、日本でも人気の高い演出家、蝶々さんのラッファエッラ・アンジェレッティは、ここ数年でメキメキと頭角を現してきたトリノ出身のソプラノ。蝶々さんはウィーン国立歌劇場で2007年から毎年のように歌っているほど高く評価されている。ピンカートンのマッシミリアーノ・ピサピアもトリノ出身。プッチーニ・テノールとして、ドイツ、イタリアでは既にたいへん人気が高い人(Dynamic社からトッレ・デル・ラーゴのプッチーニ音楽祭での「ボエーム」の映像が発売されている DYNDVD-33564)。ことにピンカートンはデビュー時の役で、ここ数年の出演の半分がピンカートンという、まさに当り役。日本でも2009年の新国立劇場で歌っている。シャープレスのクラウディオ・スグーラは、新世代のヴェルディ・バリトンとして今最も注目されている人。1974年、ブリンディジ生まれ。2010年の「ガラ・ドミンゴ」に抜擢され、ドミンゴを相手にイヤーゴ、エスカミーリオなど三役を歌って賞賛されたのはまだ記憶に新しいところだろう。こうした適材適所の歌手たちを、カッレガーリのイタリア・オペラのツボを押さえた指揮が絶妙にまとめている。巨匠ピッツィは、自ら美術、衣装を手がけ、美意識を徹底させた物。ある程度まで日本人が見ても違和感が少ないくらいに様式を尊重しつつ、その上で独自の視点や美学を盛り込んでいて、見応えのあるものとなっている。
 美しい舞台を、HD収録でますます綺麗に楽しめる。もちろんBly-Rayではなおさら。「蝶々夫人」の映像は既に多々あるが、意外なことにBly-Rayでの発売はこれが初めて。イタリアの夏の夜の野外音楽祭に飛んでいった気分になれるだろう。
75-0808
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(2DVD)
ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」
 クリスティーネ・オポライス(S;ルサルカ) クラウス・フローリアン・フォークト(T;王子)
 ギュンター・グロイスベック(B;水の精) ナディア・クラステヴァ(S;外国の王女)
 ヤニナ・ベヒレ(Ms;魔法使い)他 トマーシュ・ハヌス指揮バイエルン国立o.、バイエルン国立歌劇場o.
 演出:マルティン・クシェイ 装置:マルティン・ゼートグルーバー 衣装:ハイディ・ハックル/他
75-0904
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(1 Blu-ray)
 収録:2010年10月、バイエルン国立歌劇場、ミュンヘン。16:9|PCM ステレオ|193m (156m + Bonus 36m)|字幕:英独仏西韓中。ブルーレイ仕様: HD | DTS-HD MA 5.0。DVD仕様:リージョン・オール|NTSC|DTS5.1。 旧品番:70-6408 (DVD), 70-6504 (Blu-ray) 。 鬼才マルティン・クシェイの斬新な舞台を巡って賛否両論あったものの、大きな話題を提供した上演。もともと「ルサルカ」は、人間界に夢を抱いた水の精ルサルカが、犠牲を払っても王子と恋に落ちるも、王子が心変わりし、しかし最後には呪いに苦しむ王子とルサルカが愛の死を迎えるという物語で、民話ならでは悲惨さをワーグナー張りのロマンティシズムに昇華した物。クシェイはそれをさらに現代的に描き、金持ちの青年に恋をした娘の悲しみを前面に出した上で、第3幕はあっと驚く展開に仕立てている。御伽噺の世界を期待していると驚かされるものの、民話が持っていた残酷性を伴った悲恋を現代的に表現した舞台としては成功している。
 ルサルカのクリスティーネ・オポライスは、1979年、ラトヴィア生まれのソプラノ。近年ドイツ語圏を中心に大活躍しており、大ソプラノとしてのブレイクも間近と期待されている人。王子には、ローエングリンで大人気になったクラウス・フローリアン・フォークト。1970年生まれのこのドイツのテノールは、今こうした王子役を歌わせたら抜群。出番は少ないながら存在感の求められる水の精には、1976年生まれのオーストリアのバリトン、ギュンター・グロイスベック。彼は2011年バイロイト音楽祭への初出演が決まっている。外国の王女のナディア・クラステヴァは、1976年ブルガリア生まれのメゾ・ソプラノ。ウィーン国立歌劇場を中心に活躍しており、メッゾの新星として大きな期待がかかっている。そして魔法使いには、1968年、ハンブルク生まれのメッゾ、ヤニナ・ベヒレと、勢いのある充実したキャストが組まれている。指揮は、2007年から2009年までブルノ国立歌劇場の音楽監督を務めたトマーシュ・ハヌス。新鮮で瑞々しい音楽で「ルサルカ」の魅力を存分に引き出している。ボーナスにメイキング映像を収録。
70-6608
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(1DVD)
バレンボイム&ウェスト=イースタン・ディヴァンo.〜ザルツブルク・コンサート2007
 ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番 Op.72(*)
 シェーンベルク:管弦楽のための変奏曲 Op.31(*)
 チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」(*)
 ・ボーナス:モーツァルト:協奏交響曲 変ホ長調 K297b(#)
  ダニエル・バレンボイム指揮ウェスト=イースタン・ディヴァンo.
  モハメド・サレ(Ob) キナーン・アズメ(Cl)
  シャロン・ポリャク(Hr) モル・ビロン(Fg)
70-6704
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(1 Blu-ray)
 収録:2007年8月13日(*)、8月15日(#)、ザルツブルク音楽祭、ライヴ。映像監督:アグネス・メス。16:9|PCM ステレオ。ブルーレイ仕様: HD | DTS-HD MA 5.0。DVD仕様:NTSC|DTS5.0。ユダヤ系の音楽家バレンボイムとパレスチナ系の学者であり音楽家でもあるエドワード・サイードによって創設されたウェスト=イースタン・ディヴァンo.。イスラエルとアラブの和平のためにイスラエル、パレスチナ、ヨルダン、レバノン、エジプト等の才能ある若手音楽家を集めている。2007年ザルツブルク音楽祭でのこの映像は、濃厚な陰影で充実した演奏のベートーヴェンの「レオノーレ」第3番。光の見えない闇を感じさせる、12音技法による後期ロマン主義的な音楽シェーンベルクの「管弦楽のための変奏曲」。そして、チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」。感情的で艶やかな魅力のある演奏。終楽章の絶望的暗さを強調した解釈が印象的。ボーナスとして収録されているのは、モーツァルトの協奏交響曲。ウェスト=イースタン・ディヴァンo.のメンバーがソリストとして登場。各人の気合が入り、息がピッタリと合った見事な演奏。
70-6808
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(1DVD)
2010年ザルツブルク音楽祭オープニング・コンサート
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58
 ブーレーズ:管弦楽のための「ノタシオン」
 ブルックナー:テ・デウム
ダニエル・バレンボイム(P)指揮
VPO、ウィーン国立歌劇場cho.
ドロテア・ロシュマン(S)
エリーナ・ガランチャ(Ms)
クラウス・
 フロリアン・フォークト(T)
ルネ・パーペ(B)
70-6904
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(1 Blu-ray)
 収録:2010年7月26日、ザルツブルク祝祭大劇場、大劇場50周年記念演奏会ライヴ。16:9 HD (代理店記載ママ。HDはおそらくブルーレイのみ)|PCM Stereo|85mm|字幕(ブルックナー):ラテン、独、英、仏、西、韓、中、日。DVD仕様: DTS5.0。ブルーレイ仕様: DTS-HD Master Audio 5.0。数々の名演が生まれたザルツブルク祝祭大劇場は2010年でちょうど50周年。バレンボイム自身も2010年は演奏活動60周年を迎えた記念すべき年。バレンボイムは音楽祭の公式オープニングセレモニーで、1918年音楽祭発足時にマックス・ラインハルト氏らが目指した平和への願いが、90年以上経った現在でも叶えられていない事を訴え、平和のための演奏活動を行っているバレンボイムらしいスピーチを行った。バレンボイム弾き振りによるベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番。バレンボイムが完全に手中に収めた作品をウィーン・フィルとの絶妙な共演で、大きなスケール感と表情豊かに聴かせる。ブーレーズの「ノタシオン」はI-III -IV -VII -IIの順での演奏。ピアノのための12のノタシオンとして作曲された作品の編曲版。圧倒的な迫力と大音響が押し寄せる曲だが、そこはさすがのウィーン・フィル。無駄を排した美しい響きでまとめている。そしてブルックナーの声楽・宗教曲中屈指の名作「テ・デウム」。ルネ・パーペをはじめとする充実したソリスト、バレンボイムのきめ細やかでメリハリを効かせた演出。鮮烈なオーケストラ、合唱、ソリストが渾然一体となり生み出される迫力は宗教的感動を呼び起こす。
70-7008
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(1DVD)
ゲルギエフ&WOP・アット・ザ・アブダビ・フェスティヴァル
 ロッシーニ:「ウィリアム・テル」序曲
 プロコフィエフ:交響曲第1番 Op.25「古典」
 チャイコフスキー:交響曲第5番 Op.64
 ヨハン・シュトラウス II :
  トリッチ・トラッチ・ポルカ(アンコール)
 ボーナス:オーケストラ・フォー・ピースについて
  (設立15年を振り返って1995-2010)
ヴァレリー・ゲルギエフ指揮
ワールド・オーケストラ・
 フォー・ピース
 収録:2011年1月4日、エミレーツ・パレス、アブダビ(アラブ首長国連邦)、ライヴ(アブダビ音楽芸術財団主催)。監督:マット・ウッドワード。83mm(本編)+ 21mm(ボーナス)|画面:16:9|NTSC| PCM ステレオ、DTS5.1 (ボーナス: PCM ステレオ)|ボーナス字幕:独(言語:英語)。WOPは1995年ゲオルグ・ショルティによって創設。1992年にチャールズ皇太子とダイアナ元妃主催で開かれたショルティ80歳記念演奏会がきっかけとなり結成された。「音楽が持つ、平和の使節としての特別な力」を提唱し、ショルティのもとに世界中から優秀な音楽家が集まり、2010年には、ユネスコの音楽親善大使に任命された。1997年ショルティ逝去後ゲルギエフが指揮を務めている。
 標題通り古典的で簡潔明快な様式美を示す、新古典主義の先駆的な作品であるプロコフィエフ第1番。ゲルギエフのスピード感のあるスリリングの演奏が、随所にみられるプロコフェイフの個性を引き立てている。あらゆる感情を表出した情念と後期3つの交響曲の中で最も劇的なチャイコフスキーの第5番。ゲルギエフはこれまで録音でも演奏会でも多くこの作品を取り上げ、熱演を聴かせてきたが、ここでは音楽の激しいダイナミズムを表現しつつも華麗な演奏ぶりでアブダビの聴衆を高揚に導いている。
70-7108
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(1DVD)
UNIKO [Utu / Plasma / Sarma / Kalma / Kamala / Emo / Avara ]
 キンモ・ポーヨーネン(アコーディオン/Vo)
 サムリ・コスミネン(ストリング/アコーディオン・サンプル/プログラミング)
 クロノスSQ[デイヴィッド・ハリントン、ジョン・シェルバ(Vn)
       ハンク・ダット(Va) ジェフェリー・ツァイクラー(Vc)]
 収録:2004年、ヘルシンキ・フェスティヴァル、フィンランド。監督:クリス・ワイツ。82mm〔コンサート66mm/ボーナス16mm〕|画面:16:9 カラー|NTSC|PCM ステレオ、DTS5.1|言語:英語。CD:ONDINE, ODE-1185 と同一の演奏ではないかと思われる。フィンランドを代表するアコーディオン奏者キンモ・ポーヨーネンと凄腕のパーカッション奏者サムリ・コスミネンの2人が1年半かけて作曲した「UNIKO(ウニコ)」のヘルシンキ・フェスティヴァルでの初演映像。ポーヨーネンはキング・クリムゾンのメンバーと組んだユニット「クラスター」で2004年来日し、濃密なパフォーマンスを披露し日本のファンを圧倒させた。「UNIKO(ウニコ)」は、アコーディオン、パーカション、ストリング・カルテット、声、そしてそれらを素材としてサンプリング、プログラミングして創造した、まさに「プログレッシブ・ロック」のようなテイストを持ち、さらなる多様性と可能性を感じさせる電子音楽。クロノス・カルテットの鋭い感性とエキサイティングな音楽世界、異才を放つキンモ・ポヒョネンとアグレッシブなサムリ・コスミネンの新しい音楽への探求心に溢れたジャンルを超えた作品。独特な緊張感と迫りくる恐怖心、そして聴き終えた後の刺激と何とも言えない清涼感が癖になる。舞台演出も特殊照明と映像を駆使したもので、聴衆の感性を刺激する意欲的な内容。新しい音楽が誕生する瞬間を目の当たりにする興奮の映像作品。
70-7308
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(2DVD)
ビゼー:歌劇「カルメン」
 ベアトリス・ユリア=モンゾン(Ms;カルメン) ロベルト・アラーニャ(T;ホセ)
 エルウィン・シュロット(Br;エスカミーリョ) マリーナ・ポプラフスカヤ(S;ミカエラ)
 エリアナ・バイヨン(S;フラスキータ) イチャロ・メンチャカ(S;メルセデス)
 マルク・カントゥリ(Br;ダンカイロ) フランシスコ・ヴァス(T;レメンダート)
 アレックス・サンマルティ(Br;モラレス) ジュゼップ・リボト(B;スニガ)
 マルク・ピオレ指揮リセウ大劇場so.&cho.、カタルーニャ・ヴィヴァルディ少年少女cho.
 カリスト・ビエイト(演出) アルフォンス・フロレス(装置) メルセ・パロマ(衣装) シャビ・クロフ(照明)
70-7404
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(1 Blu-ray)
 収録:2010年10月、リセウ大劇場、バルセロナ、ライヴ。カラー|NTSC|16:9|Region All|PCM ステレオ|90分|字幕:独・英・仏・西・カタルニャ・中・韓・日。ブルーレイ仕様: HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: dts 5.1。大人気作「カルメン」に注目すべき新たな映像が登場! この上演では今ホセを歌わせたら天下一のロベルト・アラーニャが大絶賛された。相変わらずの美声に加え、どこか哀愁漂う姿、そして幕切れでの激情と、文句なしのホセ。カルメンは、この役のスペシャリストとして知られるベアトリス・ユリア=モンゾン。2008年、ローザンヌ歌劇場来日公演での「カルメン」で急遽代役として来日、好評を博したのはまだ記憶に新しいだろう。エスカミーリョも、この役を得意として日本でも歌ったことのあるエルウィン・シュロット。ミカエラは、ロシア出身で今メトロポリタン歌劇場で次代のプリマドンナとして期待されているマリーナ・ポプラフスカヤ。主要四役に力のある歌手が集められている。指揮のマルク・ピオレはパリ生まれの中堅指揮者。現在ヴィースバーデン・ヘッセン州立歌劇場の音楽総監督を務めている。とかく過激な演出ばかりが話題になりがちなカリスト・ビエイト、しかしこの「カルメン」では現代化された舞台はわりと堅実。初演時にビゼーが狙った下層社会に生きる人たちの生々しい愛憎模様が、まるで最近の海外ドラマのような雰囲気で蘇っている。HD収録の鮮明画像はことにBlu-Rayで存分にお楽しみいただけるだろう。
70-7708
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(1DVD)
ワーグナー:序曲「ファウスト」
リスト:ファウスト交響曲 S.108
エンドリク・ヴォトリヒ(T)
クリスティアン・ティーレマン指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
パブロ・アサンテ合唱指揮
ドレスデン国立歌劇場cho.
70-7804
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(1 Blu-ray)
 収録:2011年2月21日、22日、ドレスデン、ゼンパーオーパー、ライヴ。映像監督:ティロ・クラウセ(映像制作:ユニテル・クラシカ)。カラー|NTSC|16:9|Region All|PCM ステレオ|90分|字幕:独・英・仏・西・中・韓・日。ブルーレイ仕様: 1080P HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: dts サラウンド5.1、 PCM ステレオ。ティーレマンが、来期に迫った2012年のシーズンより首席指揮者に就任予定のシュターツカペレ・ドレスデンを指揮して、リストの「ファウスト交響曲」とワーグナーの序曲「ファウスト」を演奏したライヴ映像作品が登場。ベートーヴェンの「荘厳ミサ曲」よりほぼ1年を経た、2011年2月21日と22日の2日間に亘り、ゼンパーオーパーで行われた「リスト生誕200周年記念演奏会」の模様を収録した物。
 あらゆる文学作品の中でもインスピレーションの最大の源泉ともいわれる、ゲーテの著作「ファウスト」を共通の題材にする、ワーグナーの序曲とリストの交響曲。当初の交響曲としての完成を放棄され、初演後ほどなく忘却の憂き目をみていたなかで、リストによって復活蘇演されたワーグナーの序曲「ファウスト」。ベルリオーズから勧められてゲーテの「ファウスト」を読んだことがきっかけとなり、ワーグナーとは互いに影響を授受していた時期を通じて作曲が進められたリストの「ファウスト交響曲」。ザクセン選帝侯宮廷楽団カペルマイスター時代に序曲「ファウスト」の初演指揮を手掛けたワーグナーと、やがて「ファウスト交響曲」と並ぶ大作「ダンテ交響曲」の初演指揮をザクセン王立宮廷劇場で果たすリスト。
 このたびの記念演奏会は、こうしたいくつもの緊密なつながりが浮かび上がるよう趣向が凝らされていることにも注目されるが、当コンサートの主役ティーレマンもまたプログラムの重要なピースとして欠かせぬひとり。ティーレマンといえば、「指輪」「トリスタン」「パルジファル」といった数多くの演目を得意として、いまや「ワーグナー指揮者」の筆頭にも挙がるほどで、バイロイトでも、ウィーンでもその存在を抜きには語れなくなっている。その意味では、ワーグナーに似て、破天荒な活躍をみせたワイマール時代のリストの手による「ファウスト交響曲」の出来栄えにも期待がかかるところ。公演に先立ちティーレマンは「リストがこれほどにもめったに演奏されないことに驚きを禁じ得ない」と打ち明けていたそうだが、コンサート終演後には「ドレスデンにおけるフランツ・リストに当てられたあらたな光」(Die Welt)と題するレビューが紙面に大きく踊り、最大級の賛辞で迎えられた。いよいよ2013年からは、ザルツブルク復活祭音楽祭の芸術監督に就任し、シュターツカペレ・ドレスデンを率いて同音楽祭への出演を決めているティーレマン。ここへきて格段のスピードで楽壇での存在感を強めているなかで、2011年2月という最新収録の「ファウスト・プログラム」は勢いのある彼らを目撃できるまたとない内容といえるだろう。
70-7908
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(1DVD)
ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」
 エクトル・サンドヴァル(T;アンドレア・シェニエ) スコット・ヘンドリックス(Br;ジェラール)
 ノルマ・ファンティーニ(S;マッダレーナ・ディ・コワニー) ターニャ・クロス(Ms;ベルシ)
 ロザリンド・プロウライト(Ms;コワニー伯爵夫人) デイヴィッド・スタウト(Br;ルシェ)
 トビアス・ヘヒラー(Br;ピエトロ)他 プラハ・フィルハーモニーcho.、ブレゲンツ音楽祭cho.
 ウルフ・シルマー指揮ウィーンso. キース・ウォーナー(演出) デイヴィッド・フィールディング(装置)
 コンスタンス・ホフマン(衣装) リン・ペイジ(振付) ダヴィ・カンニンガム(照明)
70-8004
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(1 Blu-ray)
 収録:2011年7月、ブレゲンツ。16:9|120m|PCM Stereo|字幕:英独仏西中韓。ブルーレイ仕様:HD|DTS-HD MA 5.1。DVD仕様:NTSC|DTS 5.1。ここ数年意欲的なプロダクションで俄然注目を浴びている、オーストリア西端の都市ブレゲンツでの夏の音楽祭、2011年はジョルダーノの傑作「アンドレア・シェニエ」を上演、これがたいへんな話題となった。演出は「トーキョー・リング」でおなじみのキース・ウォーナー。ウォーナーが大掛かりな野外オペラを演出すとあれば普通に終わるはずがない。湖上のステージには巨大な人間の上半身が据えられている。これは革命期に恐怖政治を行ったことで悪名高いジャン=ポール・マラー(1743-1793)の像。湖上のマラーの像は、水浴中に暗殺されたというマラーを示している。この巨大像のにいくつかの舞台を据え付けているだけでなく、ダンサーたちは像の上の急斜面や宙吊り状態で演技をしたり、さらには湖面にそのまま飛び込んだりと、アクロバティックに活躍。狭い劇場内では決して表現しえないスケールの大きな革命と愛の物語を描いている。
 歌手では、日本でも新国立劇場でマッダレーナを歌って大評判だったノルマ・ファンティーニがここでも圧倒的。タイトルロールのエクトル・サンドヴァルはメキシコ出身のテノール。甘さと伸びのある声と情熱的な歌で近年人気が急上昇している。そして彼ら以上に大喝采をもらったのがスコット・ヘンドリックスのジェラール。米国テキサス州サンアントニオ出身のバリトンで、このところ絶好調。
 指揮は日本でも人気の高いウルフ・シルマー。機能性の高いウィーンso.を率いて、ジョルダーノの音楽から近代的な魅力をも引き出している。HD収録で画像はとても鮮明。またBlu-Rayでの「アンドレア・シェニエ」はこれが初となる。
70-8308
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(1DVD)
ドキュメンタリー「キンシャサ・シンフォニー」
 ベートーヴェン:交響曲第9番
 オルフ:カルミナ・ブラーナ/他
 ・ボーナス:メイキング映像
アルマンド・ディアンギエンダ指揮
キンバンギストso.
監督:クラウス・ヴィシュマン、
   マルティン・バウアー
70-9004
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(1 Blu-ray)
 制作:2010年。NTSC|16:9| DD2.0 |95m + 10mm(ボーナス/言語:英語)|字幕:英独仏西露葡韓|リージョン:0。ブルーレイ仕様:1080p HD|DD5.1 。コンゴ共和国のオーケストラを追ったドキュメンタリー映像。ドイツ各地で上演され、ベルリン国際映画祭2010で話題となり、「ドイツ映画祭」「ニューヨーク・フェスティヴァル2011」「バンクーバー国際映画祭」「アイスランド国際映画祭」など世界中の映画祭で数々の賞に輝いた。
 今や世界を舞台に活躍する指揮者ドゥダメルを輩出した、音楽で貧困を救う目的で設立されたベネズエラの教育システム「エル・システマ」。この映像は同じく貧困の中で音楽の中に希望を見出していく人々を描いたコンゴ版「エル・システマ」。コンゴは1998年の紛争勃発以来国情が悪化し、人権侵害、大量虐殺、年間9000件以上のレイプ事件が発生するなど悲惨な状況に置かれている。このドキュメンタリー映像の主役は首都キンシャサで活動している、指揮者のアルマンド・ディアンギエンダの祖父によって設立されたキンバンギストso.。コンゴ独立記念日コンサートにむけてベートーヴェンの「第9」やオルフのカルミナ・ブラーナの練習を必死で行う楽団員。コンサート衣装はすべて手作り、家賃を支払えず、屋台や理髪店で働きながら生活費を稼ぐ団員たちの苦しい生活の実情とオーケストラに託された希望をリアルに描いている。荒れ果てた生活環境の中で200人のオーケストラ・メンバーが独学で楽器を覚え、音楽に希望を見出しながら練習していく様は、人々の夢を描きつつも、コンゴの厳しい現状を考えさせる内容となっている。
70-8608
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(2DVD)
レーラ・アウエルバッハ:バレエ音楽「人魚姫」(全曲)
 ボーナス映像:人魚姫メイキング
 ヤンヤン・タン(人魚姫) ロイド・リギンス(詩人) ティート・ヘリメッツ(王子)
 サラ・ヴァン・パタン(王女) デイヴィッド・カラペティヤン(海の魔法使い)
 マーティン・ウェスト指揮サンフランシスコ・バレエo.、サンフランシスコ・バレエ団
 振付、舞台美術、衣装デザイン、照明:ジョン・ノイマイヤー / 原作:ハンス・アンデルセン
70-8704
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(Blu-ray)
  収録:2011年4月30日-5月7日、戦争記念ホール、サンフランシスコ、ライヴ。監督:トーマス・グリム。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|119分(本編)+ 35分(ボーナス)。ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。2009年にノイマイヤーとハンブルク・バレエ団により日本公演が行われ、聴衆の感動と紅涙を絞らせたレーラ・アウエルバッハの「人魚姫」、ついに映像で登場。レーラ・アウエルバッハはロシア出身、ニューヨーク在住で作曲家としてはもとより、ピアニスト、ヴァイオリニスト、フルート奏者としても一級の腕を持ち、さらに作家としてノーベル文学賞にノミネートまでされたというマルチタレント中のマルチタレント。モーツァルトばりの天才として話題となっている。「人魚姫」は、2005年にアンデルセンの生誕200年を記念してデンマーク政府からの委嘱で作曲。アウエルバッハにとって初のグランド・バレエで、尊敬するノイマイヤーからの指名ということもあり、非常な力作となり、彼女を代表する作品となった。ノイマイヤーは2007年に自身の率いるハンブルク・バレエ団公演のため、音楽ともども大改訂を施し、これが現行版となっている。作曲当時のアウエルバッハは、「トルストイのワルツ」録音や、諏訪内晶子とアンサンブル金沢によるヴァイオリン協奏曲第2番初演などでたびたび日本を訪れ、日本の伝統文化(特に能と京都)から受けた強い印象をもとに、スケッチを書き溜めていた。ことに小雨に煙る秋の龍安寺や雅楽が重要なモチーフとなったと言われ、それら日本的要素は初演以来たびたび指摘されてきた。主役の人魚姫はサンフランシスコ・バレエ団のプリンシパルの中国人ダンサー、ヤンヤン・タン。完璧なテクニックとしなやかな美しさはいつもの通りの魅力だが、それに加え人魚姫の悲しい運命を身体動作だけで見事に表現。アウエルバッハ好みのペシミズムと狂気が観る者の涙を誘う。
70-8808
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(2DVD)
ブッフビンダー&VPO〜ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
 〔第1番 ハ長調 Op.15/第2番 変ロ長調 Op.19/第3番 ハ短調 Op.37/
  第4番 ト長調 Op.58/第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」〕
 ・ボーナス:「ブッフビンダーのベートーヴェン」(監督:クリストフ・エンゲル)
   ルドルフ・ブッフビンダーとヨアヒム・カイザーとの対談
 ルドルフ・ブッフビンダー(P)指揮 VPO
70-8904
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(1 Blu-ray)
 収録:2011年5月5日-8日、ウィーン、楽友協会大ホール、ライヴ。監督:カリーナ・フィビフ。カラー|16:9|Region All|PCM ステレオ|186分+29分|字幕:英・仏・西・伊・韓・中。ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.0。DVD仕様:NTSC | dts 5.0。ウィーンで学び、「わたしたちの時代におけるもっとも重要で優れたベートーヴェン弾き」(フランクフルト・アルゲマイネ・ツァイトゥング)と評される世界的ピアニスト、ルドルフ・ブッフビンダーは、2003年7月19日にウィーンso.を弾き振りした1日のコンサートで、ベートーヴェンのピアノ協奏曲をすべて演奏して、その模様を収めたライヴCDもすでに高い評価を得ているが、ほぼ8年ぶりにふたたびピアノ協奏曲全曲を映像作品でリリース。前作同様にやはりブッフビンダー自身のピアノ弾き振りに加えて、なにより名門ウィーン・フィルとの豪華共演という点でも注目される新たな協奏曲全集。収録時期については2011年5月となっており、これはブッフビンダーが、2010年9月から2011年3月にかけてドレスデンで、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲をコンサートで取り上げてライヴで再録したのち、その流れを受けて迎えた最新映像ということになる。そのピアノ・ソナタ全曲再録音の過程とも重なるが、ブッフビンダーは数十年に亘り自筆譜を研究して経験を蓄積してきたことから、そうした成果がここでの作品演奏に色濃く反映されているものとおもわれ、よりいっそう深みを増した内容が期待されるところ。ロケーションについても、このたびは同じウィーンでも、世界屈指の音響を誇る「黄金のホール」ムジークフェラインザールでのレコーディングということで、ライヴながら条件が整えられているのもおおきな魅力。なお、ボーナスには、ブッフビンダーと高名な音楽評論家ヨアヒム・カイザーとの対談が収録されており、こちらもブッフビンダーのベートーヴェンに対する取組みを理解する上で興味深いものといえそう。
70-9108
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(2DVD)
モーツァルト:歌劇「後宮からの逃走」
 ディアナ・ダムラウ(S;コンスタンツェ) オリガ・ペレチャツコ(S;ブロンデ)
 クリストフ・シュトレール(T;ベルモンテ) ノルベルト・エルンスト(T;ペドリッロ)
 フランツ・ヨーゼフ=ゼーリヒ(B;オスミン) クリストフ・クヴェシュト(セリム)
 アイヴァー・ボルトン指揮リセウ大劇場so.&cho. クリストフ・ロイ(演出)
 ヘルベルト・ムラウアー(装置/衣装) オラフ・ヴィンター(照明)
70-9204
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(Blu-ray)
 収録:2010年4月、リセウ大劇場、バルセロナ、おそらくライヴ。カラー|NTSC|16:9|Region All|PCM ステレオ|188分|字幕:独・英・仏・西・カタルニャ・中・韓。ブルーレイ仕様: HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: dts 5.1。バルセロナにおける後宮からの逃走、なんといってもディアナ・ダムラウが一番の注目。歌に演技に極めて優秀な人だけに、演出の助けもあって類型的な人物像に陥らない素晴らしいコンスタンツェを歌い演じている。ブロンデのオリガ・ペレチャツコは、ロシア出身の若いソプラノ。ロッシーニ・オペラ・フェスティヴェルで育った逸材で、ロッシーニ好きの間では既に有名な人。清楚な歌に加え、かなりの美人。ベルモンテは近年モーツァルト・テノールとして大活躍しているドイツのテノール、クリストフ・シュトレール。ペドリッロは、ウィーンの個性派テノール、ノルベルト・エルンスト。オスミンは、バロック声楽曲やモーツァルトを得意とするドイツのバス、フランツ・ヨーゼフ=ゼーリヒがベテランの旨みを見せている。セリムのクリストフ・クヴェシュトはベルリン生まれの役者(ちなみに父はかつての名優ハンス・クヴェシュト)。セリムはたびたび演じている。アイヴァー・ボルトンはいつもながら颯爽としたモーツァルトを聞かせてくれる。クリストフ・ロイの演出は、現代劇に仕立て、登場人物の描写を類型的な「トルコもの」から解き放った物。ことにオスミンの存在を大きくなっている。近年さまざまな可能性が探られている「後宮からの逃走」でも出色のものだろう。
70-9308
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(2DVD)
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」
 ペーター・ザイフェルト(T;タンホイザー) ペトラ・マリア・シュニッツァー(S;エリーザベト)
 マルクス・アイヒェ(Br;ヴォルフラム) ベアトリス・ウリア=モンゾン(Ms;ヴェーヌス)
 ギュンター・グロイスベック(B;ヘルマン) ビセンテ・オンブエナ(T;ワルター)
 ラウリ・ヴァサール(Br;ビテロルフ) フランシスコ・ヴァス(T;ハインリヒ)
 ヨハン・ティリ(B;ランマール) エリアナ・バヨン(S;牧童)

 セバスティアン・ヴァイグレ指揮リセウ大劇場so.&cho. 演出:ロバート・カーセン
 装置:ポール・スタインバーグ 衣装:コンスタンス・ホフマン
 照明:ロバート・カーセン、ペーター・ヴァン・プラット 振付:フィリップ・ジロードー
70-9404
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(Blu-ray)
 収録:2008年3月、バルセロナ。リージョン・オール|16:9|201m|PCM Stereo|字幕:独・英・仏・西・中・韓・カタルニャ。Blu-ray仕様: HD1080i|DTS-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|DTS 5.1 。2007年3月の東京のオペラの森で上演されたワーグナー「タンホイザー」は、ロバート・カーセン演出が大きな話題になった。カーセンはタンホイザーを画家に仕立て、芸術的葛藤や社会的成功などを絡め、ともすると支離滅裂な人物になりがちなタンホイザーを共感できる人物にしている。この舞台は、共同制作先の一つ、バルセロナのリセウ大劇場での上演の収録。キャストは東京よりも強力。ことにペーター・ザイフェルトとペトラ・マリア・シュニッツァーの夫婦共演は聞きものだろう。ヴォルフラムのマルクス・アイヒェは、スイス出身のバリトン。2007〜2010年、ウィーン国立歌劇場に所属し、また同じ時期、バイロイト音楽祭での「マイスタージンガー」でコートナーを歌うなど、ここ数年メキメキと頭角を現している人。ヴェーヌスには、カルメン歌いとして高名なフランスのメゾ・ソプラノ、ベアトリス・ウリア=モンゾン。ヘルマンは、オーストリアのベテラン・バス、ギュンター・グロイスベック。今日タンホイザーを上演するには最上級の人たちが集められている。指揮のセバスティアン・ヴァイグレは、2007年から2011年にバイロイト音楽祭での「マイスタージンガー」を担当、既にワーグナー指揮者としての名声を築いている人物。鮮明映像での収録で、東京での上演をご覧の方も見逃された方も、見る価値のある出来栄え。
70-9508
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(DVD)
ヤナーチェク:歌劇「マクロプロス事件」
 アンゲラ・デノケ(S;エミリア・マルティ) レイモンド・ヴェリ(T;アルベルト・グレゴール)
 ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー(Br;コレナティ博士) ピーター・ホア(T;ヴィーテク)
 ユルギタ・アダモニテー(Ms;クリスタ) ヨハン・ロイター(Br;ヤロスラフ・プルス男爵)
 アレシュ・ブリスツェイン(T;ヤネク) リンダ・オーミストン(Ms;掃除婦)
 ペーター・ローベルト(B;道具方) ライランズ・デイヴィス(T;ハウク=シュレンドルフ)他

 エサ=ペッカ・サロネン指揮VPO、ウィーン国立歌劇場cho. クリストフ・マルターラー(演出)
 アンナ・ヴィーブロック(装置・衣装) オラフ・ヴィンター(照明)
70-9604
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(Blu-ray)
 収録:2011年8月、ザルツブルク、おそらくライヴ。リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|188分|字幕:独・英・仏・西・中・韓。ブルーレイ仕様: HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。2011年のザルツブルク音楽祭でたいへんな話題となったヤナーチェクの「マクロプロス事件(マクロプロスの秘事、マクロプロスのこと)」。カレル・チャペックの戯曲を原作としたこのオペラ、父親の不老不死薬開発の実験台にされて300年以上も生き長らえているというとんでもないヒロインの物語。この非常にシュールな世界観を、マルターラーは、中央のメインの舞台に、両脇のガラス張りの小部屋を加え、謎の婦人と老婆を登場させることによって、ともすると突拍子ない印象が強いこの物語から生々しい批判精神を引き出すことに成功、「マクロプロス事件」が我々に鋭く問題を突きつけた作品であることに気付かせている。歌手では、ヒロインであるエミリア・マルティを歌ったアンゲラ・デノケが圧巻で大絶賛。彼女を取り巻く男たちも皆高水準。そしてなんと言ってもエサ=ペッカ・サロネンとウィーン・フィルの演奏が極上、国際的に極めて立派なヤナーチェクとなっている。「マクロプロス事件」の映像は極めて少なく、もちろんBlu-ray Discでは初の発売。飛び切りの上演を鮮明映像でお楽しみ頂きたい。
70-9708
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(2DVD)
ドキュメンタリー「音楽は全身全霊のことば〜ポートレイト・オブ・マリス・ヤンソンス」
 監督:ロベルト・ノイミューラー
マーラー:交響曲第2番 ハ短調「復活」
 (2006年レナーテ・シュタルク=フォイト&ギルバート・キャプラン校訂版)
  リカルダ・メルベート(S) ベルナルダ・フィンク(Ms)
  セルソ・アントゥネス合唱指揮オランダ放送cho.
  マリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトへボウo.
70-9804
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(Blu-ray)
 収録:2009年12月3日、アムステルダム、コンセルトへボウ、ライヴ。映像監督:ヨースト・ホンセラール。リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|142分(ドキュメンタリー:52分/コンサート:90分)|オリジナル音声:独|字幕:英・独(コンサートのみ)・仏・西・中・韓。ブルーレイ仕様: 1080i HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts サラウンド5.0 (コンサートのみ)。ロイヤル・コンセルトヘボウ管とバイエルン放送so.という、ふたつの名門オケを率いて、いま、世界最高のマエストロのひとりとして精力的に活躍するマリス・ヤンソンス。その魅力に迫る注目の映像作品が登場する。収録内容は、制作スタッフの異なる2 部構成となっており、ノイミューラー監督による前半のドキュメンタリーでは、ザルツブルク、ミュンヘン、そしてアムステルダムでの撮影を通して、カラヤンに見出されてキャリアを歩み出したヤンソンスの、かつての師の姿をおもわせるような驚異的な仕事ぶりを、活き活きとしたカメラワークで追っている。上記ふたつのオケのほかにも、「ニュー・イヤー・コンサート」を前にしたウィーン・フィルとのリハーサル風景も捉えられ、オケとのやりとりでみせる人懐っこい表情がヤンソンスの人柄を伝えている。つづいて、コンサート・パートでは、ヤンソンスがコンセルトヘボウ管を指揮してマーラーの第2交響曲を演奏したライヴを完全収録。2009年12月3日に本拠アムステルダムでおこなったコンサートの模様は、すでにRCO Liveよりリリースされている同曲のアルバム付属のボーナスDVDと同じ内容だが、ブルーレイでは初のリリースとなる。よりいっそうの鮮明画像でお楽しみになりたい方には朗報といえるだろう。
70-9908
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(DVD)
ワーグナー:歌劇「リエンツィ」序曲
R.シュトラウス:楽劇「サロメ」Op.54〜7つのヴェールの踊り
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 ハ短調 Op.65
 アンドリス・ネルソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウo.
71-0004
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(Blu-ray)
 収録:2011年9月4日、カルチャー&コンヴェンション・センター内コンサート・ホール、ルツェルン、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|100分。ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。
71-0108
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(DVD)
ベートーヴェン
 劇音楽「アテネの廃墟」Op.113〜序曲/ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」
ショパン:練習曲 ヘ長調 Op.10 No.8
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」Op.35
ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲 変イ長調 Op.46 No.3
 イェフィム・ブロンフマン(P) アンドリス・ネルソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウo.
71-0204
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(Blu-ray)
 収録:2011年9月5日、カルチャー&コンヴェンション・センター内コンサート・ホール、ルツェルン、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|110分。ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。ラトルに次ぐ29歳という異例の若さでバーミンガム市響の音楽監督に抜擢されたのを皮切りに、BPO、ウィーン・フィル、コンセルトヘボウ管といった名門オケに立て続けにデビューを果たし、ウィーン国立歌劇場やMET、コヴェント・ガーデンにも定期的に客演してオペラでも着実に成功を収めるアンドリス・ネルソンスが客演を重ね、良好な関係を築いているコンセルトヘボウ管を率い、ルツェルン音楽祭2011に乗り込んだ2日間の注目コンサート映像がCmajorより2タイトル同時リリース。バーミンガム市響との爆演でも知られる「サロメの踊り」、記念すべきBPOデビューを飾った勝負演目であるショスタコーヴィチの「第8交響曲」のほか、当代屈指のヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、ブロンフマンを迎えたベートーヴェンの「皇帝」、さらに得意のロシアもの「シェエラザード」という具合に、いずれをとっても期待度満点。今後の展開も目が離せない若手注目株ネルソンスを知る上で、またとない見もの・聴きものといえるだろう。アンドリス・ネルソンスは1978年ラトヴィアのリガに生まれる。母はラトヴィアで初めての古楽アンサンブルを結成し、父は合唱指揮者、チェリスト、教師。少年時代はトランペットとバス=バリトン歌手として研鑽を積む。サンクトペテルブルクでアレクサンドル・ティトフに指揮を師事、また、ネーメ・ヤルヴィ、ヨルマ・パヌラのマスタークラスを受講。トランペット奏者としてオスロ・フィルに急遽出演した折に、同郷の指揮者マリス・ヤンソンスの目に留まり、2002年以来指揮を学ぶ。2007年10月、サイモン・ラトルの25歳に次ぐ29歳の若さでバーミンガム市響の首席指揮者と第12代音楽監督に指名され、2008年9月より3年の任期で現在に至る。並行してコンサート、オペラハウスともに活躍の場を拡げており、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、チューリヒ・トーンハレ管、バイエルン放送so.、シュターツカペレ・ベルリン、フランス国立管、ピッツバーグ響に登場しているほか、ウィーン国立歌劇場、コヴェント・ガーデン王立歌劇場、メトロポリタン・オペラ、バイロイト・オペラにも客演を果たしている。
71-0308
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(DVD)
グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」
 アニタ・ラチベリシュビリ(Ms;オルフェオ) マイテ・アルベローラ(S;エウリディーチェ)
 アウシリアドラ・トレダーノ(S;アモーレ) ゴルダン・ニコリッチ指揮オーケストラ・バンダルト
 カルルス・パドリッサ(演出) アイツィベル・サンス(衣装) カルレス・リグァル(照明)
71-0404
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(Blu-ray)
 収録:2011年7月、ペララーダ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|110分|字幕:伊英独仏西中韓。ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。ラ・フラ・デルス・バウスがまたやってくれた。グルックの傑作「オルフェオとエウリディーチェ」をこの上なく幻想的に舞台にしている。ソリスト、合唱の他、踊り手が多数活躍するのはいつも通り。今回の特徴は、まずオーケストラを舞台上に上げて舞台に取り込んでいること。そして床面や背景に投射したCG画像によって、照明を遥かに超えた多様な表現を可能にしている。とにかく、今まで見たこともない「オルフェオとエウリディーチェ」。
 オルフェオのアニタ・ラチベリシュビリは、2009年12月7日のスカラ座シーズン開幕公演の「カルメン」でタイトルロールに大抜擢された世間をアッと驚かせた、1984年、グルジアのメゾ・ソプラノ。エウリディーチェのマイテ・アルベローラは、1982年、スペインのバレンシア生まれ。娘役を得意としているソプラノ。アウシリアドラ・トレダーノは、2009年のオペラリアで第3位を獲得したスペインの若いソプラノ。ゴルダン・ニコリッチは、1968年、セルビア生まれのヴァイオリニストで、かつてローザンヌ室内o.やLSOのコンサートマスターを務め、また指揮者としてオランダ室内o.の音楽監督も務めている。ラ・フラ・デルス・バウスの幻想の世界を鮮明映像でお楽しみ頂きたい。
71-0508
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(2DVD)
ダウスゴー、4つの傑作交響曲を振る
 ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68 (*)
 ドヴォルジャーク:
  交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」(#)
 シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調 Op.82 (+)
 ニルセン:
  交響曲第3番 Op.27「ひろがりの交響曲」(**)
 ・ボーナス:トマス・ダウスゴー・インタビュー
イーナ・クリングレボトン(S;**)
エアレン・ティアミ(Br;**)
トマス・ダウスゴー指揮
デンマーク国立so.
71-0604
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(Blu-ray)
  収録:2009年6月11日(**)、2009年6月13日(*)、2009年6月17日(+)、2009年6月19日(#)、コペンハーゲン・コンサートホール、デンマーク、ライヴ。共同制作:ユニテル・クラシカ&デンマーク放送。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|168分|字幕:日独英仏伊韓中(ボーナス)。ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。「北欧の巨匠」ダウスゴーが首席指揮者(2004-2011)を務め、現在は名誉指揮者のポストにある手兵デンマーク国立響を指揮したコンサートの映像作品。2009年夏、デンマーク国立響とベケット財団は「シンフォニック・サマー・プロジェクト」と題したコンサートを企画、あらたな聴衆に向けてクラシック音楽を演奏し、4つの代表的な作品を紹介するとともに、ベケット財団設立20周年を記念して、その模様を収めた映像作品を制作した。ベケット財団は、デンマーク出身の画家ポール・ベケット(1922-1994)とその妻ビルテの個人的な寄付により1989年に設立されている。芸術、文化、医療科学、自然保護といった活動を支援するこの慈善団体は、デンマークの文化生活において独特の役割を果たし、なかでもデンマーク国立響とは長年に亘り協力関係を築いてきた。
 1963年コペンハーゲンに生まれたトマス・ダウスゴーといえば、デンマーク国立響とのランゴーや、1997年より首席指揮者を務めるスウェーデン室内管とのベートーヴェンやシューマンのシリーズなどのレコーディングを通じて、すでに熱心なファンから注目を集める存在だったが、先頃2012年3月の新日本フィルへの客演でもシベリウスやニルセンのシンフォニー・レパートリーに対して高い実力のほどを証明してみせたばかり。同じくここでも、かれらにとっての看板演目である北欧屈指の交響曲作家ふたり、母国デンマークの誇るニルセン、シベリウスに加え、ドヴォルジャークやブラームスを取り上げているのも気になるところで、実演におけるすぐれた内容が期待できそう。

 収録会場のコペンハーゲン・コンサートホールは、2009年よりデンマーク国立響の本拠で、設計はルツェルン文化会議センターのデザインも手掛けたフランス人建築家ジャン・ヌーヴェルによる物。音響面もさることながら、洗練された空間芸術を視覚的にも味わえる。ボーナス映像にはダウスゴーへの独占インタビューを収録。このたびのコンサートのこと、2001年の首席客演指揮者就任に始まる当楽団との親密なコラボ、異なる4つの傑作交響曲の魅力について語られている。
71-0708
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(DVD)
ファリャ:歌劇「はかない人生」
 クリスティーナ・ガイヤルド=ドマス(S;サルー) ホルヘ・デ・レオン(T;パコ)
 マリア・ルイサ・コルバコ(Ms;マリア) フェリペ・ボウ(B;サルバオール)
 サンドラ・フェランデス(S;カルメラ) イサーク・ガラン(Br;マヌエル)
 エスペランサ・フェルナンデス(フラメンコ歌手) フアン・カルロス・ゴメス・パストル(フラメンコG)他
 ロリン・マゼール指揮バレンシア州立o.、バレンシア自治州cho.
 ジャンカルロ・デル・モナコ(演出・装置) ヘスス・ルイス(衣装) ゴジョ・モンテロ(振付)
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(Blu-ray)
 収録:2010年3月、バレンシア。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|82分|字幕:英独仏西。ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。ファリャの傑作「はかない人生」にDVD、Blu-ray discが初登場!しかも指揮はマゼール。!「はかない人生」はファリャがパリに進出して国際的名声を得る前の1905年の作品で(初演は1913年)、よりスペイン色の強い音楽。スペイン勢による録音は多々あったものの、バレエやフラメンコが重要な要素であるだけに、本場の舞台の映像は強烈。しかも指揮は大御所ロリン・マゼール、ヒロインのサルーには、プッチーに・ソプラノとして世界的に有名なクリスティーナ・ガイヤルド=ドマスを起用するという豪華な物。演出はベテランのジャンカルロ・デル・モナコ。「はかない人生」の映像はこれが初登場だが、初にして飛び切り。
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(DVD)
ザルツブルク音楽祭2011オープニング・コンサート
 ベルク:「ルル」組曲(*) /演奏会用アリア「ワイン」(#)
 マーラー:カンタータ「嘆きの歌」(1898/99改訂版) (+)
  アンナ・プロハスカ(S;*) ドロテア・レッシュマン(S;#/+)
  アンナ・ラーション(A;+) ヨハン・ボータ(T;+) ウィーン国立歌劇場cho.(+)
  ピエール・ブーレーズ指揮VPO
71-1004
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(Blu-ray)
 収録:2011年7月28日、ザルツブルク祝祭大劇場、ザルツブルク音楽祭2011オープニング・コンサート、ライヴ。映像監督:ミヒャエル・バイヤー。制作:ユニテル・クラシカ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|95分|字幕:英独仏西中韓。ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.0。DVD仕様: NTSC|dts 5.0。2008年以来3年ぶりに巨匠ブーレーズが指揮を務めた2日間(当収録は初日7月28日)は、2011年がマーラー・アニヴァーサリーということで、カンタータ「嘆きの歌」をメイン・プログラムに、やはりブーレーズが指揮活動の重要な柱としてきたベルクの「ルル組曲」と「演奏会用アリア『ワイン』」とが取り上げられた。
 【嘆きの歌】独唱者、混声合唱と管弦楽のための「嘆きの歌」は、ウィーン楽友協会音楽院を卒業したマーラーが、その卒業生を対象にした作曲コンクール「ベートーヴェン賞」に応募するために作曲したカンタータ。マーラーのデビュー作にも位置付けられるこの作品が「落選」後に辿った改訂の経緯はいくぶん錯綜している。すなわち、1878年から1880年にかけて書かれた初稿では、「森のメルヘン」「吟遊詩人」「婚礼の出来事」の3部構成だったが、1888年頃から断続的に改訂が行われ、最終的に1898/99年の改訂稿では第1部「森のメルヘン」をカットした2部構成という形で落ち着いている。ブーレーズがウィーン・フィルを指揮したこのライヴは、その改訂稿による演奏で、ブーレーズは同じく「嘆きの歌」改訂稿を1969年にウォルサムストウ・タウン・ホールでロンドン響とセッション録音しているので、42年ぶりの再録音ということになる。ちなみにブーレーズは第1部「森のメルヘン」を1970年にロンドン響とウォトフォード・タウン・ホールでセッション録音しており、これが「森のメルヘン」の世界初録音でもあった。ブーレーズはすでにマーラーの交響曲全曲録音を完了しているが、このうちウィーン・フィルとは1994年に第6番、1996年に第5番、1999年に「大地の歌」、2001年に第3番、2005年に第2番という具合に、シリーズ最多の5曲を録音して相性の良いところをみせていたので、ここでもウィーン・フィルとの顔合わせということで期待も高まるところ。
 【「ルル」組曲】「ルル」組曲は、未完に終わったオペラの第2幕と第3幕からベルクがエッセンスを抽出して仕上げた全5曲からなる作品で、聴きどころである第2幕のアリア「ルルの歌」はコロラトゥーラ・ソプラノを念頭において書かれている。ブーレーズは1979年にパリ・オペラ座で、フリードリヒ・チェルハによる「ルル」の補筆完成版の初演を手がけ、世界初録音もおこなっているだけに、作品の理解にはかなりのものがある。ブーレーズは、「ルル」組曲を1976年にジュディス・ブレゲンをソリストにNYPとセッション録音しており、また、ムジーク・トリエンナーレ・ケルン2000においてクリスティーネ・シェーファー&シカゴ響と第2曲から第5曲までの4曲をライヴ収録した映像作品も発表しているが、やはりここではウィーン・フィルとの共演というのも魅力なうえに、1983年バイエルン州のノイ=ウルム生まれ、近年売り出し中のアンナ・プロハスカが独唱に起用されているのが大注目。
 【演奏会用アリア「ワイン」】ベルクが「ルル」を構想中の1929年に、その作曲を中断して書き上げたのがこの演奏会用アリア「ワイン」。ボードレールの「悪の華」所収の、5篇の詩からなる「ワイン」より3篇の詩を自ら選び、一部順序を入れ替えて「ワインの精」、「愛し合う人の酒」、「孤独な人の酒」の3部構成の作品としている。十二音技法に拠りながら調性的要素の導入が認められるところが「ルル」や「ヴァイオリン協奏曲」にも通じる特徴として挙げられる。ここでブーレーズが「嘆きの歌」に続く形でソプラノに起用したのは、ヘンデル、モーツァルトにマーラーと、バロック、古典派から近代までのオペラ、歌曲で高い人気と実力を誇るドロテア・レッシュマン。ブーレーズは、この曲を1977年にジェシー・ノーマンのソプラノでNYPとセッション録音しているので、このたびは34年ぶり2種目の録音ということになる。
71-1108
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(DVD)
ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」
 アンブロージョ・マエストリ(Br;ファルスタッフ) バルバラ・フリットリ(S;アリーチェ・フォード)
 マッシモ・カヴァッレッティ(Br;フォード) イヴォンヌ・ナエフ(Ms;クイックリー夫人)
 ユディト・シュミット(Ms;メグ・ペイジ夫人) エファ・リーバウ(S;ナンネッタ)
 ハビエル・カマレナ(T;フェントン) マルティン・ツィセット(T;バルドルフォ)
 ダヴィデ・フェルジーニ(Br;ピストーラ) パトリツィオ・サウデッリ(T;医師カイウス)
 ダニエーレ・ガッティ指揮チューリヒ歌劇場o.&cho. スヴェン=エリク・ベヒトルフ(演出)
 ロルフ・グリッテンベルク(装置) マリアンネ・グリッテンベルク(衣装) ユルゲン・ホフマン(照明)
71-1204
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(Blu-ray)
 収録:2011年3月、チューリヒ歌劇場、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|127分|字幕:伊英独仏西中韓。ブルーレイ仕様: HD|dts-HD MA 5.0。DVD仕様: NTSC|dts 5.0。  今や著名大歌劇場よりも良質な上演があることで人気の高い同劇場の「ファルスタッフ」映像ライヴ。首席指揮者ダニエーレ・ガッティは、キリリと引き締まっていながらもイタリア的美感を生かしシンフォニックに重くさせない絶妙のバランスを実現している。タイトルロールのアンブロージョ・マエストリは、大柄な体躯で悪役を得意とするアクの強いバリトンだが、ここではふてぶてしいのに意外にお洒落で憎めないファルスタッフを見事に歌い演じている。アリーチェはバルバラ・フリットリアリーチェの当たり役の一つで、さすがの一言。クイックリー夫人にはスイスが誇るベテランのメゾ・ソプラノ、イヴォンヌ・ナエフを配し、またナンネッタには、オーストリア出身でチューリヒ歌劇場でブレイクした若いソプラノ、エファ・リーバウを起用、適材適所の配役。スヴェン=エリク・ベヒトルフの演出は、時代を第二次世界大戦後あたりに移してはいるものの、基本的にはたいへん素直な舞台作り。スッキリと美しい装置ということもあって、気持ちよく見られる「ファルスタッフ」。HD収録で画像は鮮明。「ファルスタッフ」は、人気作にもかかわらず、Blu-ray Discはこれでまだ2つめ。映像オペラファンには嬉しい発売だろう。
71-1308
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(DVD)
フリードリヒ大王に捧ぐ〜サンスーシのフルート協奏曲集
 フリードリヒ大王:フルート協奏曲第3番 ハ長調
 クヴァンツ:無伴奏フルートのための2つのカプリッチョ〔ト長調/ロ長調〕/
       フルート協奏曲 ト長調 QV5:174 /無伴奏フルートのためのプレリュード ニ長調
 フランツ・ベンダ:フルート協奏曲 ホ短調 / C.P.E.バッハ:フルート・ソナタ イ短調

  エマニュエル・パユ(Fl) トレヴァー・ピノック(Cemb)指揮
  カンマーアカデミー・ポツダム
71-1404
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 収録:2011年6月16日、ポツダム、サンスーシ宮殿、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|78分。ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.0。DVD仕様: NTSC|dts 5.0。BPOの首席奏者で、フルートの世界的名手としてソロ活動も目覚ましいエマニュエル・パユが、2012年が生誕300周年のアニヴァーサリーにあたるフリードリヒ大王にちなみ、王とその縁の作曲家たちによる作品の数々を演奏した映像作品。「パユとフリードリヒ大王」といえば、同一のコンセプト、同じキャストによるCDも先行してリリースされ話題を集めたが、協奏曲など主だった4曲が重なるほかは収録内容に相違があり、CD未収録の「フリードリヒ大王のフルートの師」クヴァンツのフルート独奏曲3曲があらたにプログラムされている。さらに、CDがベルリン・ダーレムのイエス・キリスト教会におけるセッション録音であったのに対して、当盤はCD収録より3日後に、ポツダムのサンスーシ宮殿でおこなわれた演奏会をライヴ収録したもの。昔日、大王と宮廷作曲家たちがそうしたように、宮廷演奏会の再現ともいうべき模様が繰り広げられている。ユネスコの世界遺産にも登録されたサンスーシ宮殿の豪華な内装、座席数も少数限定の贅沢な空間で、パユが古楽の先駆者ピノックら超一級のメンバーと組んだ極上の音楽を味わうことができるとは、このうえない贅沢といえるだろう。
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(DVD)
人生の旅〜ゲオルク・ショルティ
 ショスタコーヴィチ:交響曲第1番 ヘ短調 Op.10
 プロコフィエフ:交響曲第1番 ニ長調 Op.25「古典交響曲」
 ムソルグスキー:「ホヴァーンシチナ」前奏曲
  ゲオルク・ショルティ指揮シカゴso.
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(Blu-ray)
 収録(演奏会?):1977年(記録によると1977年10月19日)。 リージョン・オール|16:9(ドキュメンタリー)/4:3(演奏会)|PCM ステレオ|52分(ドキュメンタリー)+ 55分(演奏会)|字幕:仏西韓。ブルーレイ仕様: 1080i Full HD 。DVD仕様: NTSC。2012年はゲオルク・ショルティ(1912-1997)の生誕100年。それを記念してC-majorからドキュメンタリーと演奏会が収録された映像が発売。ドキュメンタリーは、カルロス・クライバーのドキュメンタリー「私は世に理解されていない」が大きな話題となったゲオルク・ヴュープボルトが監督した物。ショルティは亡くなる直前に優れた自伝を残しているが、この映像では、ヴァレリー未亡人のの協力を得て、様々な貴重な写真、映像を用い、ショルティの生涯を立体的に伝えてくれる。後半は、ショルティとシカゴso.黄金時代の映像。ショルティ・ファンのみならず、シカゴ響マニアにも貴重。
71-1908
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(3DVD)
2DVD価格
シューマン:交響曲全集(*)
 〔第1番 変ロ長調 Op.38「春」/第2番 ハ長調 Op.61 /第3番 変ホ長調 Op.97「ライン」/第4番 ニ短調 Op.120 〕
ドキュメンタリー「シューマン・アット・ピール2、ブレーメン」
 (クリスティアン・ベルガー監督によるコンサート・フィルム)(#)
・ボーナス メイキング・オブ・「シューマン・アット・ピール2、ブレーメン」
       〜カンマー・フィルハーモニー・ブレーメン・ポートレイト(+)
 パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマー・フィルハーモニー・ブレーメン
71-2004
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(Blu-ray)
71-2108
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(DVD)
[(#/+)のみ]
 収録:2012年、ピール2、ブレーメン、ライヴ(*のみ)。 16 : 9 |PCM ステレオ、Dolby Digital 5.1 、 DTS 5.1 |146分(*) + 98分(#) + 18分(+) |リージョン・オール|字幕(#のみ):独英仏日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|HD Master Audio 。DVD仕様:カラー|サラウンド|NTSC 。 手兵ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンと共に、シューマンの交響曲録音を現在進行中のパーヴォ・ヤルヴィが、あらたにシューマンのシンフォニーに取り組んだ映像作品をリリース。CDはベルリンにおけるセッション録音だったが、この映像作品は2011年春にブレーメンでおこなわれた交響曲全曲コンサートの模様をライヴ収録した物。収録会場のピール2 [Pier 2] は、ブレーメン港にあるかつては造船所であった建物で、現在はイベント・スペースとして、いつもはポップスやロックのコンサートで賑わう場所であり、このたびあえてパーヴォ・ヤルヴィとオーケストラが乗り込んで、そこでシューマンの4つの交響曲に取り組み、若い聴衆に向けてライヴ演奏を行った。併禄のドキュメンタリーでは、4つの交響曲演奏をハイライトで織り交ぜながら、インタビュー、リハーサルを含めたワークショップの模様を追っている。「私の目的は、ポップスやロック、ミュージック・ビデオで育った人々を感動させる音楽ドキュメンタリーを制作すること」と語り、クラシック音楽のあらたな受容のあり方を志向する点で、パーヴォ・ヤルヴィと意気投合するクリスティアン・ベルガーは、2009年にもやはりパーヴォ・ヤルヴィらと組んでベートーヴェンのドキュメンタリー制作を手掛けた人物で、今回も制作スタッフはほとんど同じ顔ぶれとなっている。さらに、ボーナス映像としてこのドキュメンタリーのメイキング(18分)を収録。なお、発売形態は3タイプが用意されていて、シューマンの交響曲のコンサート映像とドキュメンタリーをすべて収録したブルーレイとDVD3枚組のほかに、ドキュメンタリーのみを収めたDVDも同時発売となる。
71-2408
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(2DVD)
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」
 ヘレン・シュナーダーマン(S;ラーリナ) クリスティーネ・オポライス(S;タチヤナ)
 レーナ・ベルキナ(Ms;オリガ) マルガリータ・ネクラソワ(Ms;乳母フィリーピェヴィナ)
 アルトゥール・ルチンスキ(Br;オネーギン) ドミートリー・コルチャク(T;レンスキー)
 ギュンター・グロイスベック(B;グレーミン侯爵) 演出:マリウシュ・トレリンスキ 美術:ボリス・クドリチカ
 オマー・マイア・ウェルバー指揮バレンシア州立o.、バレンシア自治州cho.
71-2504
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(Blu-ray)
 収録:2011年2月8日-11日、ソフィア王妃芸術宮殿、バレンシア、ライヴ。監督:ティツィアーノ・マンチーニ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|155分|字幕:英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。バレンシア州立オペラの公演ライヴ。制作自体はポーランドのワルシャワにあるテアトル・ヴィエルキのもので、同国の映画監督マリウシュ・トレリンスキの演出。トレリンスキは日本でも1992年に公開された映画「秋への別れ」で注目されたが、凝ったライティング(照明)による表現が特徴。それはこの「オネーギン」にも明確に現れていて、バロック絵画を想わせる光と影の非現実的な構図をはじめ、ショッキングピンク、赤、紫、緑、黄、白と変化してゆく光で登場人物の内面感情を表すなど斬新。視覚上で色彩が演技と対位法を成し、絶対的な説得力にあふれている。「オネーギン」の映画としても出色の1枚。1981年生まれのイスラエルの指揮者オマー・マイア・ウェルバーはバレンボイムの秘蔵っ子で、2011年よりマゼールの後任としてソフィア王妃芸術宮殿の音楽監督を務めている。演奏には暗譜で臨むのが基本というだけあり、音楽の理解も並大抵でない深さ。ヒロインのタチヤナはラトヴィア出身のクリスティーネ・オポライス。指揮者ネルソンスの夫人で、ドラマティックな役柄が得意なだけに、見事なはまり役。妹オリガはウクライナのメゾ、レーナ・ベルキナ。愛嬌のある容姿と艶のある深い声が魅力。オネーギンはポーランドの実力派ルチンスキ。オネーギンの弱さと苦悩を絶妙に表現している。指揮のウェルバーもロシア系なうえ、出演者の大半も旧ソ連圏の出身ゆえ、ロシア語も万全だが、ボリショイやマリインスキーとは明らかに異なる味わいを存分に楽しめる。
71-2608
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(DVD)
アーノンクール〜ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス Op.123
 マリス・ペーターゼン(S) エリーザベト・クールマン(A)
 ヴェルナー・ギューラ(T) ジェラルド・フィンリー(B)
 ニコラウス・アーノンクール指揮ロイヤル・コンセルトヘボウo.、オランダ放送cho.
71-2704
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(Blu-ray)
 収録:2012年4月19日、20日、コンセルトヘボウ、アムステルダム。リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|99分|字幕:独英仏西中韓日。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。アーノンクールの「ミサソレ」は1992年にヨーロッパ室内o.との録音、またコンセルトヘボウ管の「ミサソレ」といえば1978年録音のバーンスタインとの名盤がある。世界一と称えられた名門オケと、以前の先鋭的な演奏から角の折れた奥深い音楽へと変化しつつある巨匠指揮者の、両者それぞれの歴史を経て行われた注目の演奏会。歌手陣も大変豪華。ヨーロッパで最も権威のあるオペラ誌「オーパンヴェルト」の選ぶ年間最高歌手に2度選出されたソプラノ、マリス・ペーターゼン。現代最高の人気を誇るソプラノ、アンナ・ネトレプコ初めてのアンナ・ボーレナ役で話題となった2011年ウィーン国立歌劇場公演で、スメトン役を演じ注目を集めたエリーザベト・クールマン。ドイツのテノール、ヴェルナー・ギューラ。グラミー賞ベスト・オペラ・レコーディング部門を受賞したバスのジェラルド・フィンリーと大注目。冒頭の「キリエ」は、美しく穏やかで壮大な祈りが展開され、「グローリア」ではアーノンクールらしい迫力満点で高揚感に満ちた演奏。また「ベネディクトゥス」のヴァイオリン・ソロは天上的な美しさで、さすがコンセルトヘボウ管と感服。最後の「アニュスディ」は平安への祈りで感動的に締めくくられている。アーノンクールの高い精神性と独創的なダイナミックな音楽は、改めて作品の深淵なる偉大さを感じさせる充実した演奏となっているまたコンセルトヘボウ管は2013年に創立125周年を迎える。
71-3008
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(5DVD)
正味6時間半、一日で上演してしまったコロン・リング
 ワーグナー
/コード・ガーベン〔コルト・ガルベン〕編曲:「ニーベルングの指環」(短縮版)
 ・付属:ドキュメンタリー映像「コロン・リング」(#)
 ユッカ・ラシライネン(Br;ヴォータン/さすらい人) シュテファン・ハイバッハ(T;ローゲ)
 アンドルー・ショア(Br;アルベリヒ) ダニエル・スメギ(B;ファーゾルト/フンディング/ハーゲン)
 ジェラルド・キム(Br;グンター) スティー・アナセン(T;ジークムント) マリオン・アマン(S;ジークリンデ)
 リンダ・ワトソン(S;ブリュンヒルデ) レオニード・ザホジャーエフ(T;ジークフリート)
 ゲイリー・ヤンコウスキ(B;ファフナー) ケヴィン・コナーズ(T;ミーメ) ジモーネ・シュレーダー(Ms;フリッカ)
 ソーニャ・ミューレック=ヴィッテ(S;フライア/ゲルヒルデ) ザビーネ・ホグレーフェ(S;ヘルムヴィーゲ/グートルーネ)
 シリャ・シンドラー(S;ヴォークリンデ/オルトリンデ/森の小鳥) ズザンネ・ゲープ(Ms;ヴァルトラウテ)
 アドリアーナ・マストランジェロ(ジーグルーネ) ウタ=クリスティーナ・ゲオルク(S;ヴェルグンデ/グリムゲルデ)
 マヌエラ・ブレス(Ms;ロスヴァイセ) ベルナデット・フォドール(Ms;フロースヒルデ/シュヴェルトライテ)

 ロベルト・パーテルノストロ指揮ブエノスアイレス・コロン劇場o.&cho.
 ヴァレンティーナ・カラスコ(演出) カルレス・ベルガ(装置)
 フランク・P.シュレスマン(装置原案) ニディア・トゥサル(衣装)
71-3104
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(3 Blu-ray)
71-2808
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(1 DVD)
(#のみ)
71-2904
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(1 Blu-ray)
(#のみ)
 収録:2012年11月、ブエノスアイレス。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ| 6時間36分 (本編) + 93分 (#)|字幕:伊英独仏西日韓(本編、# 共)。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.0。DVD仕様: NTSC|dts 5.0。 噂のコロン・リングがついに映像に登場。話題その1は、それまで不可能と思われていた「指環」の短縮に成功したこと。ワーグナーの生前から「指環」を一日で上演できるようにするという話はあったものの、まさか実現できるとは思われていなかった。このコロン劇場での上演では、DGのプロデューサーとしても活躍したコルト・ガルベンが約半分、正味約6時間半に圧縮することに成功、一日で四部作を共通キャストで上演できるようになった。話題その2は、演出。この上演は本来カタリーナ・ワーグナーが演出を担当する予定だったが、南米流儀の進行にさじを投げて帰国。急遽スペインの舞踏集団ラ・フラ・デルス・バウスのメンバー、ヴァレンティーナ・カラスコに託された。ラ・フラ・デルス・バウスはバレンシアでの「指環」上演に関わったため、彼女は「指環」をよく知っており、舞台装置は流用しつつ、演出そのものはまったく別の視点で作り直し、近代アルゼンチンの闇の部分を問題に取り上げた舞台を作っている。フリッカが有名な女性にソックリなのには思わず笑ってしまう。話題その3は歌手。ヴォータン/さすらい人にはユッカ・ラシライネン、ジークムントにはスティー・アナセン、ブリュンヒルデにはリンダ・ワトソンなど、有名歌手が多数。それ以外の歌手もドイツ系を中心とした実力派ばかり。しかも一日での公演なので、持ち役の一貫性にブレはまったくない。話題その4は指揮者。ロベルト・パーテルノストロは、名前こそイタリア系だが、ウィーン生まれでウィーンで学んだ指揮者。カラヤンのアシスタントを務めたこともある。ワーグナーを得意としていて、カッセルでの「ワルキューレ」、「ジークフリート」、「神々の黄昏」の録音は話題になった。叩き上げのベテランならでの充実した音楽は聞き物。コロン・リングは大成功を収めることができた。そして今回、鮮明映像で発売。
 なお、カラスコが演出を引き受けてから上演が大成功を収めるまでのドキュメンタリー映像も付けられ、単売も成される。上演中止寸前まで追い込まれた窮地から、カラスコが明るく前向きに劇場全体を一つにまとめて上演に漕ぎ着け、しかも大成功を収めるという鮮やかな大逆転劇は必見で、これだけ見ても十分面白い。まずこちらをご覧いただくと、一層コロン・リングを楽しく見ることができるだろう。本編はもちろん、ドキュメンタリー映像も日本語字幕付き。
71-3208
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(DVD)
タングルウッド音楽祭創立75周年記念ガラ・コンサート
 コープランド:市民のためのファンファーレ(*)
 バーンスタイン:「オン・ザ・タウン」〜3つのダンス・エピソード(*)
 ザ・グレイト・アメリカン・ソングブック(#)〔虹の彼方に(アーレン/ハーバーグ)/
   Shall We Dance?(ロジャーズ/ハマースタイン)/オール・マン・リヴァー(カーン/ハマースタイン)〕

  [ジェイムズ・テイラー(Vo;#) キース・ロックハート指揮(*)
   ジョン・ウィリアムズ指揮(#) ボストン・ポップスo.(*/#)]

 ハイドン:ピアノ協奏曲 ニ長調 より〔第2楽章/第3楽章〕(*)
 チャイコフスキー:チェロと弦楽のための「アンダンテ・カンタービレ」(#)
 サラサーテ:ヴァイオリンと管弦楽のための「カルメン幻想曲」(+)
  [エマニュエル・アックス(P;*) ヨーヨー・マ(Vc;#) アンネ=ゾフィー・ムター(Vn;+)
   ステファン・アズベリー指揮(*) アンドリス・ネルソンス指揮(+) タングルウッド音楽センターo.(*/#/+) ]

 ラヴェル:ラ・ヴァルス(*) / ベートーヴェン:合唱幻想曲 ハ短調 Op.80 (#)
  [ピーター・ゼルキン(P;#) アンドリス・ネルソンス指揮(*)
   デイヴィッド・ジンマン指揮(#) ボストンso.(*/#)、タングルウッド音楽祭cho.(#)]

 ・ボーナス:タングルウッド音楽祭の歴史、タングルウッドのジョン・ウィリアムズ
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(Blu-ray)
 収録:2012年7月14日、クーセヴィツキー・ミュージック・シェド、タングルウッド、アメリカ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|103分 + 10分。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。 2012年に75周年を迎えたタングルウッド音楽祭。クーセヴィツキーをはじめ、ミュンシュ、バーンスタイン、小澤征爾などが音楽祭の音楽監督を務め、世界中から有名アーティストが集結しコンサートを行ってきた。75周年を迎えた2012年は、夏の間毎週コンサートが行われ、特に7月14日はボストン響、ボストン・ポップスo.、ジョン・ウィリアムズ、ヨーヨー・マ、ムター、ネルソンス、ピーター・ゼルキン、ジンマンら豪華メンバーが集まり盛大にコンサートが行われた。この映像は、その時のガラ・コンサートの模様を収録している。このタングルウッドには音楽祭創始に尽力した当時ボストン響の音楽監督クーセヴィツキーと日本が世界に誇るマエストロ小澤征爾の名を冠したホールがあり、このコンサートはクーセヴィツキー・ミュージック・シェドでの映像。そして、何といっても注目なのは、2013/2014 シーズンから第15代ボストン響音楽監督に就任するアンドリス・ネルソンスのボストン響初録音が収められていること。演目はラヴェルのラ・ヴァルス。ラヴェルとボストン響と言えば、ミュンシュ時代の名盤があるが、新シェフとなったネルソンスのラヴェルも、めくるめく色彩感と自由奔放な演奏で堪能出来る。また、ムターがソリストとして登場したサラサーテのカルメン幻想曲は、ボストン響のメンバーを多く輩出すタングルウッド音楽センターo.との演奏で、未来の仲間たちと最高の演奏を繰り広げている。本編には、コンサート映像の他、出演者たちの音楽祭に関するショート・インタビューが含まれ、10分のボーナス映像には、音楽祭の歴史と音楽祭期間中に80歳を迎えたジョン・ウィリアムズのインタビューが収録されている。
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(DVD)
From the new world 〜ネルソンス&バイエルン放響
 アイヴズ:答えのない質問 / ジョン・アダムズ:スロニムスキーのイアーボックス
 ストラヴィンスキー:ナイチンゲールの歌 / ドヴォルジャーク:交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」

  アンドリス・ネルソンス指揮バイエルン放送so.
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(Blu-ray)
 収録:2010年12月3日-4日、ヘラクレスザール、ミュンヘン。映像監督:アグネス・メス。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|95分。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。 世界で最も注目を集めている若手指揮者アンドリス・ネルソンスが、師匠ヤンソンスが首席指揮者を務めるバイエルン放送so.を振った映像。29歳の若さでバーミンガム市響の首席指揮者と第12代音楽監督に就任、そして2013/2014シーズンから第15代ボストン響音楽監督に就任することが決まっており、今最もオファーの多い指揮者の一人。「新世界」はVPOと来日した2010年、そしてバーミンガム市響と来日予定の2013年のプログラムにも含まれ、バイエルン放送so.とは2012年の録音がCDとして発売されているほど、ネルソンスが頻繁に取り上げる作品。弦と木管をたっぷり歌わせ、金管も輝かしく華やかに、実に若々しく勢いのある個性的な快演を聴かせてくれる。アイヴズの「答えのない質問」は、フルート4本、トランペット、弱音器付の弦楽5部で書かれている。沈黙の響きの中トランペットが繰り返し奏する「存在の永遠の質問」の主題など革新的な手法で描かれたオーケストラ作品。そしてポスト・ミニマリズムの作曲ジョン・アダムズの「スロニムスキーのイアーボックス」は、ストラヴィンスキーの「ナイチンゲールの歌」に基づいて作曲された作品で、標準的なミニマリズムとより複雑なミニマリズムの作曲法を融合させた管弦楽作品。ロシア系アメリカ人の音楽評論家ニコラス・ソロニムスキーに捧げられた。そのストラヴィンスキーの「ナイチンゲールの歌」は、中国が舞台の作品で東洋的な響きを色彩鮮やかに躍動的に演奏している。
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(DVD)
モーツァルト:歌劇「魔笛」
 アルフレート・ライター(B;ザラストロ) アナ・ドゥルロフスキ(S;夜の女王)
 ノーマン・ラインハルト(T;タミーノ) ベルナルダ・ボブロ(S;パミーナ)
 ダニエル・シュムッツハルト(Br;パパゲーノ) デニーゼ・ベック(S;パパゲーナ)
 マグダレーナ・アンナ・ホフマン(侍女1) フェレーナ・グンツ(Ms;侍女2)
 キャスリン・ヴントザム(Ms;侍女3) ライラ・ザロメ・フィッシャー(S;童子1)
 エファ・ドヴォルシャク(S;童子2) ディムフナ・マイイツ(Ms;童子3)
 マルティン・コッホ(T;モノスタトス/武士1) アイケ・ヴィルム・シュルテ(Br;弁者/武士2)
 エレフテリオス・クラット(僧侶) デイヴィッド・パウントニー(演出) ヨハン・エンゲルス(舞台装置)
 パトリック・サマーズ指揮ウィーンso. マリ=ジャンヌ・レッカ(衣装/人形)
 ラン・アーサー・ブラウン(スタント/アクション指導) ブラインド・サミット・シアター
  [マーク・ダウンニック・バーンズ](人形操作) ファブリス・ケブール(照明)
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(Blu-ray)
 収録:収録:2013年7月、オーストリア、ブレゲンツ音楽祭、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|収録時間:アナウンスに記載無し|字幕:英独仏西中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。大掛かりな装置で知られるブレゲンツ音楽祭、2013年夏の「魔笛」公演。お伽オペラなので、演出のデイヴィッド・パウントニーは様々な仕掛け駆使して大いに楽しませてくれる。湖上に舞台となる島があり、その周りは煙を吐く3匹の怪獣。火や花火が随所で使われ、アクロバット隊が活躍、3匹の怪獣の間には吊り橋もかかっている。もちろん歌手はつっ立って歌うなんてことはなく、夜の女王すら数メートルもの高さにまでリフトアップされてアリアを歌う。「魔笛」の娯楽趣味を、通常の劇場ではとても出来ないほど拡大した舞台はたいへん面白い。ザラストロのアルフレート・ライターは、アウグスブルク生まれのバス。フランクフルト歌劇場の主要バスとして大活躍している。夜の女王のアナ・ドゥルロフスキは、1978年、マケドニアの生まれ。2006年に夜の女王でウィーン国立歌劇場に初出演。2006年から2011年までマインツ歌劇場で活躍した後、2011年からシュトゥットガルト歌劇場に所属。将来が期待できるソプラノ。タミーノのノーマン・ラインハルトは米国出身のテノール。近年はライプツィヒ歌劇場でモーツァルト・テノールとして活躍している。パミーナのベルナルダ・ボブロはスロヴェニアのソプラノ。モーツァルトから19世紀前半のイタリア・オペラまでのヒロインを得意とし、2012年1月、代役で英国ロイヤル・オペラでヴェルディ「椿姫」のヴィオレッタを歌っている。パパゲーノのダニエル・シュムッツハルトは、オーストリアのバリトン。2005年から2011年まで、ウィーン・フォルクスオパーの人気歌手で、その後は各地で活躍している。ちなみにソプラノのアンネッテ・ダッシュの夫で、夫婦揃って2012年6月のフォルクスオパー来日公演でレハール「メリー・ウィドウ」に出演した。多くの実力ある若手歌手たちを一気に楽しめるのも利点。指揮のパトリック・サマーズは米国のオペラ指揮者。現在ヒューストン大オペラの音楽監督と、サンフランシスコ歌劇場の首席客演指揮者を務めている。
71-3908
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(DVD)
ベッリーニ:歌劇「夢遊病の女」
 ジェシカ・プラット(S;アミーナ) シャルヴァ・ムケリア(T;エルヴィーノ)
 ジョヴァンニ・バッティスタ・パローディ(B;ロドルフォ伯爵) ジュリー・メラー(Ms;テレーザ)
 アンナ・ヴィオラ(S;リーザ) ダリオ・チョトーリ(Br;アレッシオ) ラッファエーレ・パストーレ(T;公証人)
 ガブリエーレ・フェッロ指揮フェニーチェ劇場o. &cho. ベピ・モラッシ(演出)
 マッシモ・ケッケット(舞台) カルロス・ティエッポ(衣装) ヴィルモ・フリアン(照明)
71-4004
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 収録:収録:2012年4月、フェニーチェ劇場、ヴェネツィア、おそらくライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|132分|字幕:英独仏西中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。注目はヒロイン、アミーナを歌うジェシカ・プラット。1979年、オーストラリア生まれの30代前半のソプラノで、19世紀前半のイタリア・オペラのプリマドンナとして近年目覚しい台頭を見せているソプラノ。ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルでは2011、2012年とプリマドンナを務めた。プラットがドニゼッティの「ルチア」と共に最も得意とするのがベッリーニの「夢遊病の女」。見事なコロラトゥーラはもちろん、しっとりした中音域での情感も見事な物。なお公式サイトによると、2014年6月に東京でのリサイタルが予定されているようだ。エルヴィーノのシャルヴァ・ムケリアはグルジア出身のテノール。2008年10月、新国立歌劇場でのヴェルディ「リゴレット」のマントヴァ公を歌い、見事な高音を決めて喝采を浴びていた。「夢遊病の女」のエルヴィーノは米国でビューでナタリー・デュセを相手に歌った得意の役。ロドルフォ伯爵のジョヴァンニ・バッティスタ・パローディは、1976年、ジェノヴァ生まれのバス。スカラ座のアッカデミア出身で、ムーティに認められスカラ座にも何度も出演していた。若いとは思えない立派なバスの声の持ち主。指揮は大ベテラン、ガブリエーレ・フェッロ。当時74歳、まさに巨匠の音楽というべき充実したベッリーニを聞かせてくれる。ベピ・モラッシの演出は、舞台をスイスの雄大なアルプスが見渡せる山岳観光地にし、いくら富裕な人たちの恋愛ドラマ風に仕立て、素朴な「夢遊病の女」に現代的な豪華さをうまく加味している。
71-4108
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(DVD)
グレン・グールド〜ロシアへの旅〔監督:ヨシフ・フェイギンベルク〕
 グレン・グールド、ウォルター・ホンバーガー、ヴラディ-ミル・アシュケナージ、
 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、アンドレイ・コンチャロフスキー、ヴラディーミル・トロップ/他
71-4204
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  リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|60分|字幕:英独仏。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。 2003年モントリオール第21回国際映像フェスティヴァル「 Pratt & Whitney Canada Grand Prize 」受賞。ヨシフ・フェイギンベルクが監督、台本、演出を全て務め、高い評価を受けた作品。 グールドが「ゴルトベルク変奏曲」で衝撃のデビューを飾ってから2年後、1957年5月に、マネージャーのウォルター・ホンバーガーと行ったソ連演奏旅行のドキュメンタリー。当時24歳であったグールドは戦後ソ連を訪れた北米最初のピアニストとなった。1957年5月7日、モスクワ初日のリサイタルは、はじめは空席だらけだったが、前半が終わる頃になると、その噂は瞬く間に広まり、終演時には満員の聴衆が大興奮したという話は有名。この映像では、モスクワのリサイタルの他に、レニングラードでのリサイタル、レクチャー・コンサートの模様を収めた貴重な映像と録音をまじえながら、アシュケナージ、ロストロポーヴィチらの証言で綴り、グールドがロシア音楽界に与えた大きな影響を明らかにする。
71-4708
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(DVD)
ドゥダメル& LAPO 〜ヴェルディ:レクイエム / ボーナス:インタビュー&リハーサル
  ジュリアナ・ディ・ジャコモ(S) ミシェル・デヤング(Ms)
  ヴィットリオ・グリゴーロ(T) イルデブランド・ダルカンジェロ(B)
  グスターボ・ドゥダメル指揮ロサンゼルスpo.、
  グラント・ガーション合唱指揮ロサンゼルス・マスターcho.
71-4804
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 録音:2013年8月13日、15日、ハリウッド・ボウル、ロサンゼルス、ライヴ。映像監督:ミヒャエル・バイヤー。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|94分 + 18分|字幕:英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。2013年ヴェルディ・イヤーの最後を飾る、若きカリスマ指揮者グスタボ・ドゥダメルと手兵ロサンゼルス・フィルハーモニックによるレクイエム。ソリスト陣が大変豪華。マーラーの「千人の交響曲」でもドゥダメルと共演したソプラノのジュリアナ・ディ・ジャコモ、ヤンソンスなどの大物指揮者からの指名が絶えないメゾ・ソプラノのデヤング。美声と甘いマスクで世界中のオペラ・ファンを魅了するグリゴーロ、そして豊かな声量、演技力で現代随一の実力を誇るダルカンジェロと華やかな面々が出演している。ロサンゼルスにある世界最大級の野外音楽堂ハリウッド・ボウル。環境的に撮影が難しい会場だが、この度撮影が許可されパッケージとしても発売されることになった。ドゥダメルは2013年9月にミラノ・スカラ座と来日してヴェルディの「リゴレット」を上演し、ドラマティックでダイナミックな演奏を聴かせてくれた。この「レクイエム」も、開放的な響きと壮麗さ、そしてシンプルかつ大胆な演奏で、地元LAタイムズでは「ヴェルディのレクイエムに新たなる1ページを刻んだ」と評され、まるでハリウッド・ボウルにいるかのような臨場感を味わえる映像で、まさに観せる演奏に魅せられる1作となっている。
71-4908
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(DVD)
ワーグナー・イン・ドレスデン〜ワーグナー
 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲(1860年版)/「ファウスト」序曲 ニ短調(1855年版)/
 歌劇「リエンツィ」より〔リエンツィの祈り「全能の父」/序曲〕/
 歌劇「ローエングリン」より〔第1幕への前奏曲/ローエングリンのグラール語り「遥かな国に」(初稿)〕
 歌劇「タンホイザー」(ドレスデン版)より〔タンホイザーのローマ語り「心から熱烈に」/序曲〕

ヘンツェ:管弦楽のための「フラテルニテ」(1999)
 ヨナス・カウフマン(T) クリスティアン・ティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデン
71-5004
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 2013年5月21日、ゼンパーオーパー、ドレスデン。映像監督:ミヒャエル・ベイヤー。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|117分|字幕:英独仏西中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。 ワーグナー誕生日前日の2013年5月21日に行われた、重要な土地ドレスデンでの生誕200年記念、ティーレマン率いるシュターツカペレ・ドレスデン、そして演技力歌唱力共に世界が認めるテノール歌手のカウフマンによる豪華な映像。幼少期・青年期を過ごし、1842年にドレスデン国立歌劇場ゼンパーオーパーで上演された「リエンツィ」は大成功をおさめ、その成功によりワーグナーはたちまち評価されドレスデン国立歌劇場o. の首席指揮者に就任した。重量感たっぷりの成熟した声質で歌い上げるカウフマンと縦横無尽のティーレマン節そして迫力のある指揮ぶりに圧倒される。手兵シュターツカペレ・ドレスデンとのコンビネーションも抜群で、アニヴァーサリー・イヤーの記念コンサートに相応しい、ワーグナーの音楽の魅力が十分に披露されている。
71-5108
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(3DVD)
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来日公演も収録、ティーレマン&ドレスデン〜ブラームス交響曲全集
 〔第1番 ハ短調 Op.68 (*) /第2番 ニ長調 Op.73 (#) /第3番 ヘ長調 Op.90 (*) /第4番 ホ短調 Op.98 (+) 〕
 ・ボーナス;ドキュメンタリー(インタビュー)「ディスカヴァリング・ブラームス
        〜クリスティアン・ティーレマンによるブラームス交響曲」〔監督:クリストフ・エンゲル〕(**)

 クリスティアン・ティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデン
71-5204
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(2Blu-ray)
1Blu-ray価格
 収録:2012年10月22日、NHKホール、東京(*) /2013年1月24日-27日(#)、2013年4月7日-9日(+)、ゼンパーオーパー、ドレスデン(*以外)、全曲 ライヴ。リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ、DTS 5.0 / 5.1 Surround |208分 (**以外) + 52分(**) |字幕:英日韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.0 / 5.1 。DVD仕様: NTSC首席指揮者就任直後の2012年10月に来日したティーレマン&シュターツカペレ・ドレスデンによるブラームス交響曲全集が登場。第1番と第3番はNHKホールでの来日公演、残りの2曲はその翌年、本拠地ゼンパーオーパーでの演奏。楽団からの期待を一身に背負った若きドイツ正統派の巨匠ティーレマン。シュターツカペレ・ドレスデンとは正式な就任前から共演を重ねており、その良好な関係から生み出される音楽は既に実証済み。ここに収録されている2012年の来日公演も、オーケストラの響きとティーレマンの音楽作りが相乗して至上の演奏を披露し、日本の音楽ファンの記憶に残る公演となった。緻密な演奏と独特の緊張感、ティーレマンらしいダイナミクスとテンポの変化が、音楽をより生き生きさせている。ボーナスとして、ブラームスの交響曲に関するティーレマンへのインタビュー映像が収められており、ティーレマンのブラームス観をより深く理解することが出来る。
71-5408
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(DVD)
ドキュメンタリー「作曲家ペンデレツキ 迷宮の小道」
 (製作:2013年、ドイツ・ポーランド/監督:アンナ・シュミット)
 [クシシュトフ・ペンデレツキ、ジョニー・グリーンウッド(レディオヘッド)、エルジビェタ・ペンデレツカ、
  アンジェイ・ワイダ、アンネ・ゾフィー・ムター、ジャニーヌ・ヤンセン、ジュリアン・ラクリン]
  

ペンデレツキ、80歳バースデー・コンサート 〜ペンデレツキ:
 広島の犠牲者に捧げる哀歌(*) /
 ヴァイオリンとコントラバスのためのデュオ・コンチェルタンテ(*) /
 3つのチェロとオーケストラのための合奏協奏曲 (#) /クレド(+)
  [アンネ・ゾフィー・ムター(Vn;*) ロマン・パトコロー(Cb;*)
   ダニエル・ミュラー・ショット、アルト・ノラス、イヴァン・モニゲッティ(Vc;#)
   イヴォナ・ホッサ、エヴァ・ヴェシン(S;+) アグニェシュカ・レフリス(Ms;+)
   ラファウ・バルトミンスキー(T;+) ニコライ・ディデンコ(B;+)
   ポーランド国立歌劇場cho.(+)、ワルシャワ・フィルハーモニーcho.(+)、ワルシャワ少年cho.(+)
   クシシュトフ・ウルバンスキ指揮(*) シャルル・デュトワ指揮(#)
   ヴァレリー・ゲルギエフ指揮(+) シンフォニア・ヴァルソヴィア(*/#/+) ]
ボーナス:インタビュー〔ロリン・マゼール、ジョニー・グリーンウッド(レディオヘッド)〕
71-5504
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(Blu-ray)
 収録:2013年? ポーランド国立歌劇場、ワルシャワ、おそらくライヴ(*/#/+) 。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|収録時間:86分(本編) + 16分(ボーナス)|字幕:英独仏。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD 。DVD仕様: NTSC 2013年80歳を迎えた現代ポーランドを代表する作曲家ペンデレツキ。彼ゆかりの人々がその人となりを語るドキュメンタリーと誕生日コンサートの2本立ての興味津々映像。ペンデレツキといえば「広島の犠牲者に捧げる哀歌」で、トーンクラスターの効果と可能性を世に示し、20世紀音楽に多大な影響を与えた。同志だったルトスワフスキらも歿した現在、80歳ながら新作を発表するなど意気盛んなところを見せてくれる。ドキュメンタリーで描かれるペンデレツキは、あの過激な作風とは似つかわしくない小心で気弱なイメージで、さらに想像を絶するような大邸宅で優雅に暮らす「成功者」としての姿にも衝撃を受ける。彼はアンジェイ・ワイダの映画「カティンの森」(2007)の音楽を担当しているため、巨匠ワイダ本人も映像に登場し、興味深いコメントを述べているのも映画ファン狂喜。さらに、ペンデレツキに私淑し、多大な影響を受けたというロックバンド「レディオヘッド」のジョニー・グリーンウッドが思いのたけを語るのも興味津々。バースデー・コンサートでは、アンネ・ゾフィー・ムターを筆頭に、デュトワ、ゲルギエフ、ダニエル・ミュラー・ショットなどオールスター・キャスト。ペンデレツキ作品の最高演奏として愛蔵出来る。
71-5608
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(DVD)
バレエ「ジュリエットとロミオ」(振付:マッツ・エック/音楽:チャイコフスキー)
 スウェーデン・ロイヤル・バレエ団 木田真理子(ジュリエット) アンソニー・ロマルジョ(ロミオ)
 アルセン・メーラビャン(キャピュレット公) マリー・リンドクヴィスト(キャピュレット夫人)
 ニクラス・エック(ヴェローナ太守) アナ・ラグーナ(乳母) ジェローム・マルシャン(マキューシオ)
 アレクサンドル・ポリャニチコ指揮スウェーデン王立歌劇場o. ベンクト=オーケ・ルンディン(P)
 セミ・スタールハンメル(コンサートマスター) 舞台&衣裳:マグダレーナ・オーベリ
 照明:リーナス・フェルボム 映像監督:トーマス・グリム
71-5704
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 収録:2013年、スウェーデン王立歌劇場。スウェーデンの鬼才振付師マッツ・エックの17年ぶりの全幕バレエ新作「ジュリエットとロミオ」。2013年5月24日、スウェーデン王立歌劇場で初演され、2000年ローザンヌ国際バレエ・コンクールでスカラシップ賞を受賞し、現在スウェーデン・ロイヤル・バレエ団に所属している木田真理子がジュリエット役を務めた。音楽はプロコフィエフではなく、チャイコフスキーを使用。マッツ・エック氏はその理由を以下のように述べている。『この作品はプロコフィエフの音楽で頻繁に上演されておりよく知られています。また舞台での可能性もあらゆる手を尽くされたと感じました。チャイコフスキーは他のバレエ音楽に代表されるように、バレエ音楽に限らずダンサーにとって非常に踊りやすい音楽であります。例えば、交響曲第5番の緩徐楽章は、バルコニーの感情表現にぴったりであるし、ピアノ協奏曲第1番の雄大な序奏はヴェローナ太守の不幸な選択を暗示し、組曲第3番の「主題と変奏」はロミオとマキューシオの心理を上手く描写してくれる。そして弦楽四重奏曲第1番の「アンダンテカンタービレ」は寝室のパ・ド・ドゥに、クライマックスではマンフレッド交響曲の悲壮感が恋人たちの悲劇をより一層強調します。』 マッツ・エックの振付の特徴は古典の新解釈という点にある、今回も斬新なアイデアをふんだんに盛り込んでいる。彼は2011年起こった“アラブの春 "の象徴的な出来事であったチュニジアの露天商であったモハメド・ブアジジの事件を重ね合わせ、ロメオとジュリエットの死を引き起こしたのは社会や家族の構造だという解釈を展開している。そしてその解釈は斬新であるだけでなく、踊りと音楽がしっくりと溶け合い必ず聴衆の感動を生むということもマッツ・エックの特筆すべき点。
71-5908
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(2DVD)
R.シュトラウス:歌劇「カプリッチョ」
 ルネ・フレミング(S;伯爵夫人) ボー・スコウフス(Br;伯爵)
 ミヒャエル・シャーデ(T;フラマン) マルクス・アイヒェ(Br;オリヴィエ)
 クルト・リドル(B;ラ・ロシュ) アンゲリカ・キルヒシュラーガー(Ms;クレロン)
 ミヒャエル・ロイダー(T;トープ氏) イリーデ・マルティネス(T;イタリア人女声歌手)
 ベンヤミン・ブルンス(T;イタリア人テノール歌手) クレメンス・ウンターライナー(B;家令)
 ヨゼフィーネ・ティラー、サミュエル・コロンベ(若い踊り手)他

 クリストフ・エッシェンバッハ指揮ウィーン国立歌劇場o. マルコ・アルトゥーロ・マレッリ
   (演出・装置・照明) ダグマール・ニーフィント(衣装) ルーカス・ガウデマク(振付)
71-6004
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(Blu-ray)
 収録:2013年6月27日、ウィーン国立歌劇場、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|166分|字幕:英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.0。DVD仕様: NTSC|dts 5.0R.シュトラウス最後の歌劇「カプリッチョ」に強力な新映像が登場。2008年新演出の再演だが、かなり力が入っている。何といってもルネ・フレミングの伯爵夫人が目玉。彼女の「カプリッチョ」の映像は実にこれで3種目で、いかに当り役か分かるという物。フレミングならではの神経の行き渡った表現はここでも絶品。彼女と、伯爵のボー・スコウフス、フラマンのミヒャエル・シャーデ、クレロンのアンゲリカ・キルヒシュラーガーは2008年のオリジナル・キャストで、いずれもバッチリの適役。ことにキルヒシュラーガーが準主役を務めるのはウィーンならではの贅沢。オリヴィエを歌うマルクス・アイヒェは、2012年4月、東京・春・音楽祭でのワーグナー「タンホイザー」で素晴らしいヴォルフラムを歌って絶賛されたことがまだ記憶に新しいところ。そしてラ・ロシュには大ベテランのクルト・リドルが入って脇を閉めている。指揮は、フレミングとは度々共演しているクリストフ・エッシェンバッハ。彼独自の緻密な美感はフレミングと相性が良いのだろう。もちろん、ウィーンのオーケストラはシュトラウスに最適。演出のマルコ・アルトゥーロ・マレッリは、名前はイタリア人風だが、生まれはスイスのチューリヒでハンブルクなどドイツ語圏の劇場で活躍してきた人。舞台もイタリア的な明るい美感とドイツ的な機能美が融合したものと言ってよいだろう。嬉しい日本語字幕付き。鮮明映像でウィーンのシュトラウスをお楽しみ頂きたい。
71-6108
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(DVD)
ブルックナー
 交響曲第8番 ハ短調 WAB.108(ハース版)
クリスティアン・ティーレマン指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
71-6204
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 収録:2012年9月(おそらく2012年9月14日)、ゼンパーオーパー、ドレスデン、ライヴ。初映像化演奏。既出: PROFIL, PH-10031 (HYBRID_SACD), KKC-1043/4 (LP) 。2012年からシュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者となったティレーマン。この演奏会は、就任前の2009年に本拠地ゼンパーオーパーで行われた。「ドイツの正統的伝統を継承する最右翼」として、期待を一身に背負うティーレマンは、日ごろからブルックナーへの熱い思いを語っているとおり、これまでに実演、録音の両面でその存在感を十分に示している。シュターツカペレ・ドレスデンとは、最近ではブラームスの交響曲全集(71-5204/71-5108)の映像で、その良好な関係から生まれる絶妙な音楽は実証済み。じっくりと遅めのテンポを基調に途方もないスケールで、深みを湛えた弦楽セクションに特徴的なこのオケの味わい、ゼンパーオーパー特有の憂いを帯びた響きは格別。ティーレマンの風格ある音楽作りとゼンパーオーパーの重厚で華麗な雰囲気、そしてそれを見事に捉えた映像美も、この演奏を楽しむのに大きな役割を果たしている。
71-6308
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(DVD)
ドキュメンタリー「ハリウッドのストラヴィンスキー」〔監督:マルコ・カパルボ〕
71-6404
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(Blu-ray)
  リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|54分|字幕:英独。 ブルーレイ仕様: dts 5.1 。DVD仕様: NTSC| dts 5.1 ストラヴィンスキーといえば、ロシアの作曲家というイメージが強いが、1939年から1971年の死の直前までの実に32年間をアメリカのハリウッドのビヴァリー・ヒルズに暮らした。ストラヴィンスキーのハリウッドの生活と仕事ぶりを記録した映像をもとに、マルコ・カパルボが新天地で新しい試み等に苦心する老大家の姿を描いている。生きたストラヴィンスキーの映像が貴重ながら、1940年代に収録された未公開のフィルムを見つけ出し収録しているのも驚き。また、ローバート・クラフトによるインタビューも興味津々。ストラヴィンスキーに関心のある向き必携の1枚。
71-6508
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(DVD)
ヴェルディ:歌劇「オテロ」
 グレゴリー・クンデ(T;オテロ) カルメラ・レミージョ(S;デズデーモナ)
 ルーチョ・ガッロ(Br;ヤーゴ) エリザベッタ・マルトラーナ(Ms;エミーリア)
 フランチェスコ・マルシーリア(T;カッシオ) アントネッロ・チェロン(T;ロデリーゴ)
 マッティア・デンティ(B;ロドヴィーコ) マッテオ・フェラーラ(B−Br;モンターノ)
 アントーニオ・カザグランデ(Br;伝令) フランチェスコ・ミケーリ(演出)
 チョン・ミョンフン指揮フェニーチェ劇場o. &cho. エドァルド・サンキ(装置)
 シルヴィア・アイモニーノ(衣装) ファビオ・バレッティン(照明)
71-6604
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 収録:2013年7月10日、ドゥカーレ宮殿中庭、ヴェネツィア、ライヴ(野外公演)。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|149分|字幕:英独仏伊西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1 。DVD仕様: NTSC| dts 5.1 2013年4月に来日、大阪、名古屋、東京でヴェルディ「オテロ」を上演したヴェネツィアのフェニーチェ劇場、その直後にヴェネツィアで行われた公演が映像になった。このプロダクションは2012年11月の新制作で、フェニーチェ劇場で7回、来日公演で4回上演された後、ヴェネツィアに戻って7月にドゥカーレ宮殿の中庭で野外公演が3回行われた。この映像はその初日の収録。オテロ役にはロッシーニ・テノールとして高名なグレゴリー・クンデが起用され、ヴェリズモ系のテノールとはだいぶ違ったヴェルディの旋律美を生かしたオテロを歌って絶賛された。ロッシーニ歌いといってもクンデは元々中音域が太い声で、50歳を超えてからヴェルディのテノール役を次々に手掛けて成功を収めている。ヤーゴのルーチョ・ガッロは、この来日公演でもまた2009年の新国立劇場公演でもヤーゴを歌ってどちらも評判になっていた。緻密な性格表現を得意とするガッロらしい練りに練られたヤーゴ。デズデーモナは来日公演には参加しなかったカルメラ・レミージョ。モーツァルトを得意とするレミージョの歌うデズデーモナも楚々とした美しさが冴える物。チョンにとって「オテロ」はお得意の演目。重厚なロマンティシズムよりも明快で細部の表現を大切にした丁寧な演奏で、歌手ともども作品の新たな魅力を掘り起こしている。フランチェスコ・ミケーリの演出は視覚的な美しさが抜群。星座を活用していて、これは劇場内より野外公演の方がずっと効果的。また幕切れには一工夫あって驚かされる。これは見てのお楽しみ。嬉しい日本語字幕付き。
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(DVD)
オデオンスプラッツ・コンサート〜ヴェルディ&ワーグナー
 ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」〜皆の者よ、わが額にこの冠を戴いた時
 マスネ:歌劇「エロディアード」〜この妙薬は儚き幻影をもたらす/
     歌劇「ル・シッド」〜ああ、すべては終わってしまった、おお、父なる主よ
 ワーグナー:「タンホイザー」〜[厳かな殿堂に/宵星の歌]
 ヴェルディ:流刑者(ルチアーノ・ベリオ編曲)/歌劇「椿姫」〜見ろよ、夜の暗い衣を(鍛冶屋の合唱)/
       歌劇「ドン・カルロ」〜我らの魂に愛と希望を/歌劇「海賊」〜とうとう海賊は私の捕虜となった/
       歌劇「オベルト」〜ああ何と言うことを/歌劇「ナブッコ」〜行け、わが思いよ(ヘブライ人奴隷の合唱)

 ローランド・ビリャソン(T) トーマス・ハンプソン(Br)
 ヤニック・ネゼ=セガン指揮バイエルン放送so. &cho.
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(Blu-ray)
 収録:2013年7月、オデオンスプラッツ、ミュンヘン(野外コンサート)。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|111分|字幕:英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1 。DVD仕様: NTSC| dts 5.1 毎年夏に同所で行われるクラシックの野外コンサート、2013年は、ヴェルディ&ワーグナーの生誕200年を祝うプログラム。野外コンサート特有のリラックスした雰囲気、夜でも明るい夏のヨーロッパ独特の様子、美しくライトアップされた、オデオンスプラッツにある将軍堂が浮かび上がる中、行われるコンサートとはとてもロマンティック。出演者も大変豪華で、情熱的に感動的に歌い上げる人気テノール、ローランド・ビリャソンと広い音域と豊かな表現力で現代随一の実力を誇るバリトン、トーマス・ハンプソンと記念の年を祝うのにふさわしいキャスト。また地元ミュンヘンが誇るオーケストラ、バイエルン放送so. と新世代の指揮者の中でも屈指の実力を誇るネゼ=セガンの演奏もコンサートを盛り上げている。
71-6908
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(DVD)
エル・システマ・アット・ザルツブルク・フェスティヴァル
 ガーシュウィン:キューバ序曲 / ヒナステラ:エスタンシア Op.8a (*)
 マーラー:交響曲第1番 ニ長調 / バーンスタイン:「ウェスト・サイド・ストーリー」〜マンボ
 J.シュトラウス I :ラデツキー行進曲 Op.228 (*)
 ・ドキュメンタリー&コンサート(+) ジョン・ラッター、アトス・パルマ、モーツァルト、
                  フランシスコ・セスペデス、アデリス・フレイテス、ピアソラの作品

 サイモン・ラトル指揮ベネズエラ国立児童so. ヘスス・パラ指揮(*)
 ナイベス・ガルシア指揮(+) ルイス・チンチージャ指揮(+) ホワイト・ハンド・コーラス(+)
71-7004
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 収録:2013年8月10日-11日、フェルゼンライトシューレ(+以外)、2013年8月8日-9日、モーツァルテウム(+) 、以上、すべて ザルツブルク音楽祭、ライヴ。監督:ヘニング:カステン(+以外) /クリスティアン・クルト・ワイズ(+) 。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ、PCM 5.1 |146分|字幕:英独仏西中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD 。DVD仕様: NTSC 2013年のザルツブルク音楽祭では、あのベネズエラの「エル・システマ」が特集された。「エル・システマ」は、音楽を通じて貧困層の子供たちを救う画期的な音楽教育システム。今や世界的指揮者となった若き天才指揮者ドゥダメルもエル・システマの教育を受け活躍している一人。この映像は、そのベネズエラから招待された約1200人のメンバーが、世界一の音楽祭で活躍する場面が収録されている。ベネズエラ国立児童so. の指揮を務めたのは、BPOの首席指揮者サー・サイモン・ラトル。ラトルもまた、子供たちへの音楽指導に力を注いでおり、この「エル・システマ」の活動にも賛同している。ベネズエラ国立児童so. のメンバーは7歳から16歳という年齢で、ガーシュウィンのキューバ序曲、ヒナステラのエスタンシア、マーラー:交響曲第1番というプログラムを見事に演奏していす。ヒナステラは、ベネズエラの期待の若干 19歳の指揮者ヘスース・パラが担当。いつも通りの躍動的な演奏で最後の締めは全員のダンスで締めくくられている。またラトルも、子供たちの溢れだす可能性をまとめあげ、充実した演奏を聴かせてくれる。最後は拍手喝采のスタンディングオーベーション。観客・演奏者ともに感動に包まれ、アンコールにはラトルによるマンボ、その後にはパラによるラデツキー行進曲が演奏され、大きな盛り上がりとともに終了した大興奮のコンサート映像。ボーナス映像として、同じく2013年のザルツブルク音楽からで、聴覚障害をもつ児童が白い手袋をして歌う「ホワイト・ハンド・コーラス」によるコンサート映像とその舞台裏が収録されている。
71-7208
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(2DVD)
リヒャルト・シュトラウス:歌劇「アラベラ」
 ルネ・フレミング(S;アラベラ) トーマス・ハンプソン(Br;マンドリカ)
 アルベルト・ドーメン(Br;ワルデマール伯爵) ガブリエラ・ベニャチコヴァー(Ms;アデライデ)
 ハンナ=エリーザベト・ミュラー(S;ズデンカ) ダニエル・ベーレ(T;マッテオ)
 ベンヤミン・ブルーンス(T;エレメール伯爵) デレク・ウェルトン(B−Br;ドミニク伯爵)
 スティーヴン・ヒュームズ(B;ラモラル伯爵) ダニエラ・ファリ(S;フィアカーミリ)
 ジェイン・ヘンシェル(Ms;カード占い師)他  フロレンティーネ・クレッパー(演出)
 クリスティアン・ティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデン、ドレスデン国立歌劇場cho.
 マルティナ・セーニャ(装置) アンナ・ゾフィー・トゥマ(衣装) ベルント・プルクラベク(照明)
 フォルカー・ミクル(振付) ゾフィー・ベッカー(ドラマトゥルク)
71-7304
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 収録:2014年4月10日-21日、ザルツブルク、ザルツブルク復活祭音楽祭、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|178分|字幕:英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1 生誕150年記念の2014年、ザルツブルク復活祭音楽祭で上演されたR.シュトラウス「アラベラ」が映像になった。記念年とあってたいへんに力が入った上演。アラベラは当代最高の大シュトラウス・ソプラノ、ルネ・フレミング。マンドリカは渋さと深みに磨きがかかった大スター・バリトン、トーマス・ハンプソン。なんと豪華なこと!さらにワルデマール伯爵にはワーグナー・バリトンのアルベルト・ドーメン、アデライデには一世を風靡したチェコのプリマドンナ、ガブリエラ・ベニャチコヴァーを配するという贅沢さ。またキーパーソンであるズデンカには、ここ数年でメキメキ頭角を現している若いソプラノ、ハンナ=エリーザベト・ミュラーを起用。ミュラーは1985年、マンハイムの生まれで、2010年からバイエルン国立歌劇場のメンバーになり、脇役から主役までありとあらゆる役を歌って今や人気の歌手。このベテランだらけの舞台でもミラーの生き生きした歌と演技は観客を大いに沸かせている。「アラベラ」初演劇場であるドレスデン国立歌劇場のオーケストラ、合唱団を、シュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者ティーレマンが指揮するとドレスデンのオーケストラがまさにドイツ伝統の響きを奏で、他所のシュトラウスとは一味も二味も違った豊かな味わいが広がって来る。なおティーレマンはザルツブルク復活祭音楽祭の芸術監督でもある。フロレンティーネ・クレッパーの演出は、祝祭劇場の横長の舞台を活用して、主の舞台と副の舞台を並置する手法を採用している。それを除くと舞台作りは奇抜なところのない伝統を重視した落ち着きのあるもので、これはティーレマンの音楽とよく絡んでいる。ちなみに演出、装置、衣装といずれも女性が手掛けている。記念公演ならでは充実した「アラベラ」を、鮮明映像でお楽しみ頂きたい。
71-7608
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バレエ「白鳥の湖」
 〔音楽:チャイコフスキー/芸術監督:マニュエル・ルグリ/振付&演出:ルドルフ・ヌレエフ〕
 オルガ・エシナ(オデット/オディール) ウラジーミル・シショフ(王子) エノ・ペシ(ロットバルト)
 ダグマール・クロンベルガー(女王) クリストフ・ヴェンツェル(家庭教師) ガボール・オベレッガー(執事)

 橋本清香、木本全優、アリス・フィレンツェ、グレイグ・マシューズ(王子の友人たち) ガラ・ジョヴァノヴィチ、
 オクサナ・キヤネンコ、ラウラ・ニストル、プリスカ・ツァイゼル(大きな白鳥たちの踊り)
 マリア・アラティ、イオアナ・アヴラム、玉井ルイ、エステル・レダーン(小さな白鳥たちの踊り)
 オクサナ・キヤネンコ、フラヴィア・ソアレス、アレクサンドル・トカチェンコ、アンドレイ・テテリン(スペインの踊り)
 橋本清香、リチャード・サボー(ナポリの踊り) アリナ・クロシュコヴァー、アレクシス・フォラボスコ(ポーランドの踊り)
 アリス・フィレンツェ、ミハイル・ソスノフスキー(ハンガリーの踊り) マリア・アラティ、イオアナ・アヴラム、
 エステル・レダーン、レイナ・サワイ、玉井ルイ、ニーナ・トノーリ(若い貴婦人たち)
 ウィーン国立歌劇場オペラ学校の子供たち ウィーン国立歌劇場バレエ団
 オリジナル振付:マリウス・プティパ&レフ・イワーノフ 再演出:マニュエル・ルグリ、アリス・ネシェア、
 ルーカス・ガウデルナク、ジャン・クリストフ・ルサージュ 装置&衣裳:ルイザ・スピナテッリ 照明:マリオン・ヒューレット

 アレクサンダー・イングラム指揮ウィーン国立歌劇場o. 映像監督:ミヒャイル・ベイヤー
71-7704
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 収録:2014年3月、ウィーン国立歌劇場、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|132分|字幕:英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC|dts-HD MA (代理店インフォメーションにチャネル数記載無し) 2010年にウィーンでは国立歌劇場とフォルクス・オーパーのバレエ団が合併され、生まれ変わったウィーン国立バレエ団。これを率いるために初代芸術監督として招聘されたのが、パリ・オペラ座でグラン・エトワールと称賛されたマニュエル・ルグリ。この映像は2014年3月にウィーン国立歌劇場で収録されたチャイコフスキーの三大バレエのひとつ「白鳥の湖」。同じく名作「くるみ割り人形」もC-majorから発売されており、世界最高水準のダンサーたち、奇才ルドルフ・ヌレエフの考え抜かれた見事な演出、美しい衣装や舞台装置は、まさに伝統と革新が融合した見ごたえのある舞台映像だった。1877年の初演時の台本に基づき、ルドルフ・ヌレエフは独自に振付と演出を行っており、現代で一般的なプティバ&イワーノフ版とも構成が異なる。ヌレエフ版は、王子目線でストーリーを構築し、ジークフリート一人で溺れ死ぬ悲劇の最期が待ち受けている。ヌレエフ版は1964年にウィーン国立歌劇場で初演され、2014年はちょうど50周年の年にあたる。オデットを踊るのは現在のウィーン国立バレエ団の顔とも言えるオルガ・エシナ。ジークフリートを演じるのは、「くるみ割り人形」と同じくウラジーミル・シショフ。二人は、数々の名ダンサーを輩出したロシアの名門ワガノワ・バレエ・アカデミーの出身。美しく見栄えの良い二人による踊りは、身体の隅々まで考えられた動き、溢れ出る表現力に心奪われる。
71-7808
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ティーレマン&ドレスデン〜
 ブルックナー
:交響曲第5番
クリスティアン・ティーレマン指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
71-7904
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 収録:2013年9月、ゼンパーオーパー、ドレスデン、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|86分|字幕:英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: HD|dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1 2012年からシュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者に就任したティーレマン。当代きってのブルックナー指揮者として世界中の音楽ファンを唸らせてきた彼によるブルックナー第5番といえばミュンヘン・フィルとの録音があり、ブルックナー指揮者としての力量は既に実証済。今回は現在の手兵シュターツカペレ・ドレスデンとまさに本領発揮とも言うべき見事な演奏。名門シュターツカペレ・ドレスデンとの相性は抜群で、2012年収録のブルックナー第8番 (71-6204) でも充足した音楽を聴かせてくれた。ブルックナーの第5番はブルックナー指揮者として適性が判断されるといわれる作品。ティーレマンの柔軟かつ繊細な音楽作りに、ゼンパーオーパーの響きを知り尽くしたオケが素早く反応し、ブルックナーの交響曲の美しさを表現している。さらに抜群のカメラワークと高画質・高音質の収録でゼンパーオーパーの歴史ある美しいホールで聴いているかのような、臨場感を存分に味わうことが出来る。
71-8008
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(2DVD)
パーヴォ・ヤルヴィ〜マーラー・チクルス Vol.1
 交響曲第1番 ニ長調「巨人」(*) /交響曲第2番 ハ短調「復活」(#)
 ボーナス:パーヴォ・ヤルヴィ、マーラー交響曲について語る〔第1&第2番〕
 カミラ・ティリング(S;#) リリ・パーシキヴィ(A;#) パーヴォ・ヤルヴィ指揮
 フランクフルト放送so.、バイエルン放送cho.(#)、北ドイツ放送cho. (#)
71-8104
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 収録:2012年、クアハウス、ヴィースバーデン(*) /2010年、エーベルバッハ修道院(#)、ラインガウ音楽祭、ライヴ。ヘッセン放送協会提供。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|149分(本編) + 20分(ボーナス)|字幕:英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: HD|dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1 C-majorレーベルよりパーヴォ・ヤルヴィ&フランクフルト放送so.によるラインガウ音楽祭でライヴ収録されたマーラー・チクルスが開始。ドイツ・ヘッセン州ヴィースバーデンのライン河畔にある小さな街ラインガウで1988年に開始されたこの音楽祭は、音楽ホール、修道院、教会といった街中の施設で毎夏計140の公演が開かれ、最近ではフランクフルト、ヴィースバーデン、リューデスハイムといったライン川流域の都市をまたいで開催されている。パーヴォ・ヤルヴィは今や最も忙しい指揮者であり、現在パリo. 音楽監督、ドイツ・カンマーpo. 芸術監督、そしてフランクフルト放送so. 音楽監督を務める他 2015/16シーズンよりNHKso. の首席指揮者に就任する。フランクフルト放送so.はエリアフ・インバル時代にマーラーの全曲録音で世界的に高く評価され、ヤルヴィ就任後その伝統が再び盛り返してきている。パーヴォ・ヤルヴィとフランクフルト放送so. のマーラーといえば、2009年録音のCDがすでに発売されており、明確な音楽解釈でその評価を確固たるものにした。第1番「巨人」では、複雑な旋律線を明確かつ丁寧描き出し、第1楽章のカッコウの動機は生気に溢れ、フランクフルト放送so. のメンバーも積極的に音楽を作り上げている。そして推進力と高揚感に満ちたフィナーレでは、音楽の起伏とともに立体的な響きを構築し、レベルの高い演奏を聴かせてくれる。そして第2番「復活」は、ヤルヴィの一貫性のある解釈と生命力のある演奏は、指揮者としての力量が十二分に発揮されている。ティリングとパーシキヴィの歌唱も説得力があり、慈愛と信仰心に満ちている。フィナーレの合唱での一体感は感動的で美しいハーモニーが生み出されている。ボーナス映像では、ヤルヴィによる楽曲についての考察が収録されている。
71-8208
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バレエ「くるみ割り人形」 音楽:チャイコフスキー
 リュドミラ・コノヴァロワ(クララ) ウラジーミル・シショフ(ドロッセルマイヤー/王子)
 エミリア・バラノヴィッチ、ダヴィデ・ダト(ルイザ&フリッツ/スペインの踊り)
 フランツィスカ・ヴァルナー=ホリネク、ガボール・オベレッガー(両親/ロシアの踊り)
 エヴァ・ポラチェク、クリストフ・ヴェンツェル(祖父母/アラビアの踊り) アッティラ・バコ、
 マルティン・ヴィンター(ねずみの王様) トレヴァー・ヘイデン(小さなくるみ割り人形)
 アリョーナ・クロチコワ、プリスカ・ツァイゼル(2人の雪の精) ケテヴァン・パパヴァ、
 エノ・ペシ、エヴァ・ポラチェク(アラビアの踊り) マルチン・デンプチュ、アンドラーシュ・ルカーチ、
 リチャード・サボー(中国踊り) イオアナ・アヴラム、橋本清香、木本全優(あし笛の踊り)
 ウィーン国立歌劇場バレエ団 ウィーン国立歌劇場オペラ学校の子供たち、ウィーン国立歌劇場ステージo.
 芸術監督:マニュエル・ルグリ 振付&演出:ルドルフ・ヌレエフ 美術&衣装:ニコラス・ゲオルギアディス
 ポール・コネリー指揮ウィーン国立歌劇場o. 舞台:アレス・フランシロン、マニュエル・ルグリ
 児童指導:ナタリー・オーバン 照明:ジャック・ジョヴァンナジェッリ 監督:ミヒャエル・ベイヤー
71-8304
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 収録:2012年10月7日、ウィーン国立歌劇場、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|102分。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1, DD 5.1 。 マニュエル・ルグリが芸術監督を務めるウィーン国立歌劇場バレエ団のチャイコフスキーの三大バレエの名作「くるみ割り人形」。振付は、パリ・オペラ座芸術監督に就任した際にシルヴィ・ギエムやマニュエル・ルグリなどを見出した、20世紀を代表する伝説的ダンサー&振付師のルドルフ・ヌレエフによる1985年パリ版。クララ役には、2011年にプリンシパルに昇格した華麗なテクニックの持ち主リュドミラ・コノヴァロワ。そしてヌレエフ版の特徴はドロッセルマイヤーと王子が2役となっていること。その不気味な魔術的人物ドロッセルマイヤーと凛々しい王子の2役を見事に演じているのは、長身で長い手脚に恵まれたダンサー、ウラジーミル・シショフ。ヌレエフは、このバレエを、クララが少女から大人の女性への成長物語としており、王子とクララによって踊られる3つのパ・ド・ドゥでそれを表現している。さらに、あし笛の踊りを踊るのが、夫婦でソリストに昇格した橋本清香と木本全優(まさゆう)。橋本清香は、この「くるみ割り人形」のクララ役を演じて芸術監督のルグリに認められソリストの座を得ている。またウィーン国立歌劇場オペラ学校の子供たちも舞台に登場、和やかなクリスマスの雰囲気も感じさせる映像。
71-8408
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REJOICE 〔歓喜〕〜イツァーク・パールマンとイツハク・メイア・ヘルフゴット
 Yism 'chu (They Shall Rejoice) / Romanian Doyne / Shoyfer Shel Moshiakh (Ram 's Horn of the Messiah) /
 A Dudele (A Song to You) / Sheyibone Bays Hamikdosh (May the Holy Temple Be Rebuilt) / Yism 'chu (closer)
 A Yiddishe Momme (A Yiddish Mother) / "Adir Hu / Moyshe Emes" (Mighty Is He / Moses is True)
 ・ボーナス インタビュー:イツァーク・パールマンとイツハク・メイア・ヘルフゴット

 イツァーク・パールマン(Vn) イツハク・メイア・ヘルフゴット(歌)
 クレズマー・コンセルバトリー・バンド ルーセル・ゲル指揮リジョイス室内o.
 監督:ジョシュア・ワレッツキー。リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|55分(本編) + 15分(ボーナス)|字幕:英| NTSC | dts 5.1 ヴァイオリンの巨匠イツァーク・パールマンと、伝統的ユダヤ典礼復活のリーダーとしても知られる歌手Y.M.ヘルフゴットによるライヴ。イスラエル生まれのパールマンは、自身のルーツに関係する東欧系ユダヤの人達の伝承音楽、クレズマー・ミュージックに関心を持ち、これまでに様々なクレズマー・ミュージックを取り上げている。有名なイディッシュの歌「ドナドナ」や、イスラエル民謡「ハバナギラ」もクレズマーにあたる。映像監督は、ジョシュア・ワレッツキー。彼とパールマンは、東欧系ユダヤ音楽クレツマーの魅了を探る映画「イン・ザ・フィドラーズ・ハウス」で共作しており、エミー賞を獲得している。
71-8508
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ベスト・オブ・ヴェルディ〜オペラ・アリア集
 歌劇「椿姫」より〔不思議だわ!〜ああ、そはかの人か〜花から花へ/燃える心を/プロヴァンスの海と陸〕
 歌劇「リゴレット」より〔あれかこれか/慕わしき人の名は/悪魔め鬼め/女心の歌〕
 歌劇「ドン・カルロ」より〔フォンテーヌブロー!〜彼女を見て、その微笑に/むごい運命よ〕
 歌劇「アイーダ」より〔もしその戦士が私であったなら〜清きアイーダ/勝ちて帰れ〜父よ、恋人よ、神聖なる名前!〕
 歌劇「ルイザ・ミラー」〜静かな夕べに星空を見ていたとき
 歌劇「イル・トロヴァトーレ」より〔炎は燃えて/ああ!美しい人〜清らかな神秘の音の波が〜見よ、恐ろしい炎を〕
 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」〜ありがとう、愛する友よ / 歌劇「仮面舞踏会」〜永久に君を失えば
 歌劇「運命の力」〜〔神よ平和を与えたまえ/人生は不幸な者にとって地獄だ〜おお、天使の胸に抱かれるあなたは〕
 歌劇「オテロ」〜〔泣きぬれて、野の果てにはただひとり〜み恵み溢るる聖母マリアよ/私を恐れることはない〕

 レオ・ヌッチ(Br) ニーノ・マチャイーゼ、ダニエラ・デッシ、ディミトラ・テオドッシュウ(S)
 マルセロ・アルバレス、フランチェスコ・メーリ(T)他 ユーリー・テミルカーノフ指揮パルマ市立劇場o./他
71-8604
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 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|110分|字幕:英独仏西日中韓。ブルーレイ仕様: HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1 。
71-8708
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ベスト・オブ・ヴェルディ〜オペラ合唱曲集
 歌劇「ナブッコ」より〔祭りの晴れ着がもみくちゃに/行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って〕
 歌劇「十字軍のロンバルディア人」より〔エルサレム!エルサレム!/おお、主よ、生まれ故郷の家から〕
 歌劇「エルナーニ」より〔歓喜の声を上げよう/カスティッリャの獅子が目覚めんことを〕
 歌劇「二人のフォスカリ」〜静寂と / 歌劇「アッティラ」〜怒号と掠奪と
 歌劇「マクベス」より〔さかりのついた雌猫が/虐げられた祖国よ!〕 / 歌劇「群盗」〜略奪、暴行、放火、殺人
 歌劇「レニャーノの戦い」〜イタリア万歳! / 歌劇「リゴレット」〜静かに、静かに、復讐を始めるぞ
 歌劇「イル・トロヴァトーレ」〜〔見てみろ!夜の帳は明けて/鳴れ、響け、進軍ラッパよ〕
 歌劇「椿姫」〜私達は遠い所からきたジプシーの女たち / 歌劇「運命の力」より〔天使の中の聖処女よ/同僚、止まろう〕
 歌劇「ドン・カルロ」〜ここに喜びの日が現れる / 歌劇「アイーダ」〜栄光あれ! われらのエジプトに栄光あれ
 歌劇「オテロ」〜喜びの炎よ / 歌劇「ファルスタッフ」〜世の中はすべて冗談だ

 ニコラ・ルイゾッティ、ユーリー・テミルカーノフ、ボリス・ブロット指揮ナポリ・サン・カルロ劇場o.、パルマ市立劇場o./他
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 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|90分|字幕:英独仏西日中韓。ブルーレイ仕様: HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1 。以上2点、ヴェルディの歌劇作品 + レクイエム全集「トゥット・ヴェルディ」から見所、聴き所を抜粋した物。
71-8908
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ネルソンス& RCO 〜R.シュトラウス:交響詩集
 〔ツァラトゥストラはかく語りき Op.30 (*) /マクベス Op.23 (#) /
  ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら Op.28 (+) 〕
 アンドリス・ネルソンス指揮ロイヤル・コンセルトへボウo.
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 収録:2013年(*/#)、2014年(+)、コンセルトへボウ、アムステルダム、ライヴ(*/#/+)。監督:ヨースト・ホンセラール(*)、フェレンツ・スーテマン(#/+)。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|80分。 ブルーレイ仕様: dts-HD MA 5.0 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.0 リヒャルト・シュトラウス生誕150周年のアニヴァーサリーに合わせ、ネルソンスがコンセルトヘボウ管を指揮して交響詩3篇を演奏した映像作品が登場。いずれも音響にすぐれたコンセルトヘボウでのコンサートの模様。シュトラウスはネルソンスがここ数年力を入れている作曲家のひとりで、自身が音楽監督を務めるバーミンガム市響とのシリーズでも、2012年1月に「ツァラトゥストラ」を、2013年1月に「ティル・オイレンシュピーゲル」をライヴ・レコーディングしていた。なかでもネルソンスは「ツァラトゥストラ」をおおいに得意にしているようで、つい先ごろ、2014年10月のBPOとの定期公演でも取り上げて話題を集めたのは記憶に新しいところ。ここでは、BPO同様に例年、ネルソンスが客演を重ねて良好な関係を築いているコンセルトヘボウ管が相手ということで、持ち前のスケールおおきく情熱的なアプローチをそのままに、シュトラウスゆかりの名門楽団がどのような響きを聴かせてくれるのか、興味の尽きない内容といえるだろう。
71-9108
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パーヴォ・ヤルヴィ、マーラー・チクルス Vol.2
 マーラー:交響曲第3番 ニ短調(*) /交響曲第4番 ト長調(#)
 ボーナス パーヴォ・ヤルヴィ、マーラー交響曲について語る〔第3&第4番〕
 ヴァルトラウト・マイアー(Ms) ゲニア・キューマイヤー(S;#)
 パーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放送so.、リンブルク大聖堂合唱隊、ライプツィヒMDR放送cho.
71-9204
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 収録:2007年6月23日-24日(*)、2008年6月28日-29日(#)、クロスター・エバーバッハ修道院、ラインガウ音楽祭、ライヴ。映像監督:ミケーレ・チニセルリ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|195分 + 20分|字幕 [Sym.2] 〔注:左記代理店記載ママ〕:英仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1 パーヴォ・ヤルヴィ&フランクフルト放送so. によるマーラー・チクルス第2弾。「ラインガウ音楽祭」ライヴ収録で、以前音楽祭のサイトでPAL方式のDVDが出回っていたが、リージョン・オールのNTSC盤と Blu-ray 盤、さらにヤルヴィが語るマーラーの交響曲各作品についてのボーナス映像も付いた嬉しいシリーズ。ラインガウ音楽祭は、1988年に開始しドイツ・ヘッセン州のヴィースバーデンのライン河畔の小さな街ラインガウで毎夏行われている。中世からワイン造りが盛んな地域で、収録されているクロスター・エバーバッハという修道院も、現在はワインの醸造所として使われている。本盤に収録されているは〔代理店記載ママ〕、第3番と第4番の交響曲。ヤルヴィのマーラーは第1弾の第1番&第2番でも聴かれたとおり、複雑な構造を持つマーラーの交響曲を明晰に描き出す。第3番の交響曲は、演奏時間100分、編成も大掛かり、合唱、アルト・ドロなど声楽陣も贅沢に使いる。作曲されたのはオーストリア州アッター湖畔のシュタインバッハの別荘で、作品にも雄大な景色と自然を連想させるものがある。ヤルヴィはボーナス映像の中で「3番はマーラーの交響曲の中で最も好きな作品。私の心の揺り動かす何かがある。」と語っている。ヤルヴィは長大なこの作品を実に見通しよくすっきりとまとめ上げている。ヤルヴィが特に気に入っているという第3楽章の中間部ポストホルンが出てくる部分では、首席奏者のバラズ・ネメスが印象的に素朴に親しみ深く演奏している。一方50分程度というマーラーの中では短い第4番。楽譜に書かれているものを効果的に表現しようとしているヤルヴィの音楽作りが鮮明に出ており、変則的調弦を用いた通称「死神のヴァイオリン」やソプラノのソロなどマーラーの音楽を完全に自分のものにしている。
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リヒャルト・シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」
 クラッシミラ・ストヤノヴァ(元帥夫人) ギュンター・グロイスベック(オックス男爵)
 ソフィー・コッホ(オクタヴィアン) エイドリアン・エレート(ファーニナル)
 モイツァ・エルトマン(ゾフィー) ジルヴァーナ・ドゥスマン(マリアンネ)
 ルドルフ・シャッシング(ヴァルツァッキ) ウィープケ・レームクール(アンニーナ)
 トビアス・ケーラー(警部)他 ウィーン国立歌劇場cho. 演出:ハリー・クプファー
 美術:ハンス・シャヴェルノッホ 衣装:ヤン・タックス 照明:ユルゲン・ホフマン
 フランツ・ヴェルザー=メスト指揮 VPO
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(Blu-ray)
 収録:2014年8月8日-14日、ザルツブルク祝祭大劇場。映像監督:ブライアン・ラージ。2014年ザルツブルク音楽祭で大評判だった舞台「ばらの騎士」が早くも発売。2014年はリヒャルト・シュトラウスの生誕150年にあたりメモリアル・イヤーに相応しい豪華出演陣が登場した公演だった。指揮はヴェルザー=メスト。「ばらの騎士」は既に手中に収めたレパートリーでもあり、安定感抜群の棒を見せている。ヴェルザー=メストはこのあとウィーン国立歌劇場の音楽監督の辞任を発表しており、この公演の記録は貴重なものとなった。演出は巨匠ハリー・クプファー。日本でも数々の舞台で話題を呼び、2014年の新国立劇場では「パルジファル」を手がけ圧巻の演出を見せたという。本作では、シンプルな舞台装置にウィーンの町並みを背景に投影させ、時代背景をオペラの初演時20世紀初頭に設定し、従来の豪華絢爛な「ばらの騎士」と比べると、出演者の衣装や小道具などもスタイリッシュに作られている。見事な配役にも注目。元帥夫人役のクラッシミラ・ストヤノヴァの圧倒的存在感。第三幕最後の有名な三重唱では、ストヤノヴァのリードも頼もしく、知的で誇り高い役柄同様に円熟した魅力を放っている。ソフィー・コッホは、最高のオクタヴィアンを演じ、エイドリアン・エレートも可憐なファーニナルに見事にはまっている。そして注目はオックス男爵を歌うギュンター・グロイスベック。既存のイメージである傲慢な好色漢という容貌ではなく、スマートな出で立ちで声量豊かに演じている。
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(DVD)
ビゼー:歌劇「真珠採り」
 パトリツィア・チョーフィ(S;レイラ) ディミトリ・コルチャク(T;ナディール)
 ダリオ・ソラーリ(Br;ズルガ) ロベルト・タリアヴィーニ(B;ヌーラバド)
 ガブリエーレ・フェッロ指揮サン・カルロ劇場o. & cho. &バレエ団
 ファビオ・スパルヴォリ(演出) ジョルジョ・リケッリ(装置) アレッサンドラ・トレッラ(衣装)
 ヴィンチョ・ケーリ(照明) アンナリタ・パスクッリ(振付) アレッサンドラ・パンツァヴォルタ(バレエ監督)
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(Blu-ray)
 収録:2012年10月23日、25日、ナポリ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|118分|字幕:英独仏西中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i | dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1 ビゼーのオペラといえば御存知「カルメン」ばかりが有名だが、その次に人気があるのが「真珠採り」。1863年9月、ビゼーが24歳の時に初演された。セイロン島を舞台にしたエキゾティズムに満ちた作品で、中でも第1幕のナディールのロマンス「今でもまだ聞こえるような気がする(耳に残るは君の歌声)」はテノールの人気アリア。これはまたコンチネンタル・タンゴ名曲「真珠採りのタンゴ」としても親しまれている。これ以外にも全編に渡って若きビゼーの旋律美が堪能できる魅力たっぷりの傑作。録音は結構あるものの、映像が乏しいのが残念だった。今回、2012年10月、ナポリの名門サン・カルロ劇場で上演された「真珠採り」の鮮明映像が登場。ヒロインのレイラのパトリツィア・チョーフィは日本でもすっかりお馴染みのプリマドンナ。2014年7月のリヨン歌劇場来日公演でのオッフェンバック「ホフマン物語」でヒロイン4役を一人で歌いきり大絶賛されたのはまだ記憶に新しいところ。フランスオペラも得意とするチョーフィらしい繊細な美感の歌がここでも存分に力を発揮している。ナディールのディミトリ・コルチャクは1979年、モスクワ生まれのテノール。イタリアでロッシーニ・テノールとしてブレイクした人なので柔らかい美声な上に高音にも滅法強く、ナディールにはピタリ。ズルガのダリオ・ソラーリは、1976年、ウルグアイのモンテヴィデオ生まれのバリトン。若手のヴェルディ・バリトンとして近年メキメキ頭角を現しており、ことに「マクベス」のタイトルロールで評判を取っている。指揮はイタリアの大ベテラン、ガブリエーレ・フェッロ。2014年2月、東京二期会のヴェルディ「ドン・カルロ」で素晴らしい指揮を見せてくれた巨匠。貫禄の音楽を聞かせてくれる。演出のファビオ・スパルヴォリは、1980年代にミラノのピッコロ劇場でジョルジョ・ストレーレルの助手を務めた人物で、現在はイタリア各地の劇場で活躍している。このサン・カルロ劇場での「真珠採り」の舞台は、概ね伝統的な舞台作りに基づき、そこに砂に埋もれかかっている巨大な仏像の頭部や、枝葉のない大木を舞台に据えてアクセントを入れている。なお「真珠採り」には、ビゼーの死後、再演の際に改変されて一般に広まった楽譜(慣用版)と、初演時の楽譜を復元した楽譜(復元版)と、二種類の楽譜があるが、このナポリでの上演では慣用版が用いられている。第1幕のナディールとズルガの二重唱、第3幕の後半の多くの部分が復元版とは異なっている。
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(5DVD)
ベルカント・ダモーレ〜イタリア・オペラ作品集
 ヴェルディ:アイーダ(135分/英、独、仏、西)
 [タチアナ・セルジャン(S) ルーベンス・ペリッツァーリ(T) イアノ・タマール(Ms)
  イアン・パターソン(Br) カルロ・リッツィ指揮ウィーンso.他/収録:2009年7月22日、24日]
 プッチーニ:蝶々夫人(137分/英、独、仏、西、中、韓)
 [ラッファエッラ・アンジェレッティ(S) マッシミリアーノ・ピサピア(T) アンヌンツィアータ・ヴェストリ(Ms)
  クラウディオ・スグーラ(Br) ダニエーレ・カッレガーリ指揮マルケ地方財団o.他/収録:2009年8月]
 プッチーニ:トゥーランドット(120分/英、独、仏、西)
 [マリア・グレギーナ(S) マルコ・ベルティ(T) アレクシア・ヴォウルガリドウ(S)
  アレクサンドル・ツィムバリュク(B) ズービン・メータ指揮バレンシア州立o./収録:2008年5月]
 ヴェルディ:椿姫(133分/英、独、仏、西、中、韓、日)
 [スヴェトラ・ヴァシレヴァ(S) マッシモ・ジョルダーノ(T) ウラディーミル・ストヤノフ(Br)
  ダニエラ・ピーニ(Ms) ユーリー・テミルカーノフ指揮パルマ・レージョ劇場o.他/収録:2007年10月]
 ヴェルディ:リゴレット(131分/英、独、仏、西、中、韓、日)
 [レオ・ヌッチ(Br) ニーノ・マチャイーゼ(S) フランチェスコ・デムーロ(T) マルコ・スポッティ(B)
  マッシモ・ザネッティ指揮パルマ・レージョ劇場o./収録:2008年10月]
 ボーナス:「椿姫」「リゴレット」作品紹介及び「トゥーランドット」のメイキング映像
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(5 Blu-ray)
 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ。ブルーレイ仕様: HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1 。いずれの作品もイタリア・オペラの醍醐味を感じさせるもので、歌唱陣もリゴレットを歌うレオ・ヌッチは、この役を演じたら右に出るものがいない当たり役。トゥーランドットを歌うのはパワフルで豊潤な声が魅力のマリア・グレギーナと充実のキャスト。さらに指揮者もズービン・メータ、ユーリー・テミルカーノフなど大変豪華。これ1セットで生粋イタリア・オペラを高水準の演奏で十分に堪能出来る。
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(DVD)
ヴェルディ:歌劇「オベルト」
・ボーナス:「オベルト」について
 ジョヴァンニ・バッティスタ・パローディ(B;オベルト)
 フランチェスカ・サッス(S;レオノーラ) マリアーナ・ペンチェワ(Ms;クニーツァ)
 ファビオ・サルトーリ(T;リッカルド) ジョルジャ・ベルターニ(Ms;イメルダ)
 アントネッロ・アッレマンディ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho.
 ピエーラッリ(演出、舞台、衣装、照明)
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(Blu-ray)
 収録:2007年10月16日、23日、パルマ、ヴェルディ・フェスティヴァル、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|124分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓(本編)/伊英(ボーナス)。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。 「オベルト」はヴェルディが書いた最初のオペラ。1839年11月17日、スカラ座で初演され、まったくの新人の作品としてはかなりの成功を収めた。サン・ボニファーチョ伯爵オベルトは戦いに破れ敗走、ヴェローナに残った娘レオノーラは、身分を隠した敵方の伯爵リッカルドと恋に落ち婚約するが、彼はレオノーラを棄て、オベルトの敵方である有力人物の妹クニーツァと結婚することになる。これに憤ったレオノーラは単身、結婚式の行われるバッサーノという町に乗り込む。一方、娘の恥辱を知ったオベルトもこの地にやって来て、再会した娘に復讐を迫る。だがオベルトはリッカルドと決闘して殺されてしまい、それを知ったレオノーラは狂乱する。初オペラとはいえヴェルディは既に20代半ば、後のヴェルディを予告する音楽が多々ある。オペラマニアの間では「実は傑作」と知られており、CDは数種、映像も一種あった。レオノーラのフランチェスカ・サッスは、1984年サルデーニャ島サッサリ生まれのソプラノ。2005年10月の東京室内歌劇場による「オベルト」日本初演の二日目でもレオノーラを歌って好評を博した歌手。実は彼女はこの直前にスポレート実験劇場のコンクールで優勝、そのご褒美の演目が「オベルト」で、彼女はこのレオノーラでオペラ歌手としてデビューした。それから2年後、より成長したサッスが聞ける。オベルトのジョヴァンニ・バッティスタ・パローディは、1976年、ジェノヴァの生まれ。スカラ座のアッカデミア出身。ここ数年で一気に人気が上昇したイタリア人バスで、2010年のヴェルディ・フェスティヴァルでは「アッティラ」のタイトルロールを歌った。クニーツァのマリアーナ・ペンチェヴァとリッカルドのファビオ・サルトーリは、どちらも今バリバリに活躍している旬の歌手。アントネッロ・アッレマンディの指揮は的確な様式感が気持ちよい物。ピエラッリの演出はいたって伝統的なもので、初心者でも安心して見ることが出来る。目出度いことに日本語字幕付き。
 『2013年、ヴェルディ生誕200周年の記念年に大プロジェクト、なんとヴェルディの全オペラをDVD、Blu-ray Discで発売するトゥット・ヴェルディ始動!C-major 社では、ヴェルディ生誕 200 年に当たる 2013 年に向けて、ヴェルディの全オペラ 26 作およびレクイエム、ドキュメンタリーの映像をDVD、Blu-ray Discで発売します。BRDで発売されることから分かる通り、いずれも最新収録映像が用いられる予定で、基本的にここ数年大きな盛り上がりを見せているパルマのヴェルディ・フェスティヴァルでの収録が主になっています。またC-major社はヴェルディ人気の高さを考慮し、可能なものについては日本語字幕を採用するよう努力しております。今回は第一回発売分3タイトルと、お試し盤ともいえるハイライト集をご案内いたします。』『《お知らせ》トゥット・ヴェルディ、個別リリースが完結する前に、全26作収録の特別仕様 BOX が予定されています。日本での取扱いは2013年初め頃を予定しております。』とのこと。
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(DVD)
ヴェルディ:歌劇「一日だけの王様」
・ボーナス:「一日だけの王様」について
 アンナ・カテリーナ・アントナッチ(Ms;ポッジョ侯爵夫人)
 アレッサンドラ・マリアネッリ(S;ジュリエッタ) イヴァン・マグリ(T;エドアルド)
 グイド・ロコンソーロ(Br;騎士ベルフィオーレ) アンドレア・ポルタ(Br;ケルバー男爵)
 パオロ・ボルドーニャ(Br;ロッカ氏) リカルド・ミラベッリ(T;イブレア伯爵)
 ペク・スンファ(Br;デルモンテ) ピエール・ルイージ・ピッツィ(演出、舞台装置、衣装)
 ヴィンチェンツォ・ランポーニ(照明) ルカ・ヴェジェッティ(振付)
 ドナート・レンゼッティ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho.
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 収録:2010年1月30日、パルマ、ヴェルディ・フェスティヴァル、ライヴ。同曲の初映像となるもの。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|119分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。ヴェルディ唯一のオペラ・ブッファ「一日だけの王様」、待望の映像。ヴェルディが生涯で書いたオペラ・ブッファは、彼の第2作のオペラである「一日だけの王様」だけ。しかも1840年の初演はひどい大失敗で一晩だけで打ち切り。またヴェルディが真面目で頑固な性格だったこと、1838年に娘、1839年に息子、そして「一日だけの王様」作曲中の1840年に妻を相次いで亡くすという悲惨な状況だったこと、さらにヴェルディが晩年の「ファルスタッフ」まで半世紀以上喜劇に手を出さなかったことから、「一日だけの王様」は、ヴェルディの嫌々作曲した失敗作という烙印を押されて、ちょっと前まではどのヴェルディ解説本でも駄作扱いされていた。しかし20世紀も末になり、ロッシーニやドニゼッティの埋もれたオペラ・ブッファが次々と復活して人気を博すと、「一日だけの王様」も言われているような駄作ではなく、それどころか意外に楽しめる作品として再評価されるようになった。とはいえ上演は稀で、CDも1951年(ヴェルディ没後50年)と1973年だけ、映像は無かった。このパルマのヴェルディ・フェスティヴァルの映像は大いに歓迎されるものだろう。このオペラでは主役の男女がメゾ・ソプラノとバリトン。ポッジョ侯爵夫人は、美人で演技達者なメゾ・ソプラノとして知られるアンナ・カテリーナ・アントナッチ。騎士ベルフィオーレのグイド・ロコンソーロは、2003年にデビューしたばかりの若いイタリアのバリトン。ドニゼッティ「愛の妙薬」のベルコーレを得意とする二枚目半にはピッタリの人。ちなみにグルジア出身のソプラノ、ニーノ・マチャイーゼの夫。若いカップルはソプラノとテノール。ジュリエッタのアレッサンドラ・マリアネッリは、1986年生まれのまだ20代半ばの若いイタリアのソプラノ。しかし2002年にはもうデビュー、2007年にはロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルでの「イタリアのトルコ人」のヒロインを歌うなど、若くして活躍している。エドアルドのイヴァン・マグリは、2007年、シチリア、カターニャ生まれの若いテノール。いかにも南イタリア的な情熱的な歌いまわしで既に人気があり、2012年の夏にはマチェラータ音楽祭で「椿姫」のアルフレードを歌っている。指揮は1950年生まれのベテラン、ドナート・レンゼッティ。ロッシーニやドニゼッティのオペラ・ブッファも得意とする指揮者。巨匠ピエール・ルイージ・ピッツィの演出は、いつもながらデザインと色使いのセンスが素敵な物。映像初物だけにありがたい日本語字幕付き。
 「一日だけの王様」簡単なあらすじ:フランスに亡命していたポーランド王が自国に戻るに当たり、騎士ベルフィオールを影武者に立てた。ベルフィオールは、帰国の途上に滞在した館で、かつての恋人ポッジョ侯爵夫人がその日イヴレア伯爵と結婚すると聞き動揺する。一方、若者エドアルドは、愛するジュリエッタが役人ロッカと結婚することになったので、一緒にポーランドに連れて行ってほしいと“王様 " に訴える。ポッジョ侯爵夫人は偽の王様の正体をすぐ見抜くが、ベルフィオールの愛を確かめるため様子を見ることにする。エドアルドに同情した“王様 " は、ロッカを言いくるめて婚約を破棄させる。財産まで得たエドアルドはジュリエッタと結婚できると喜ぶ。さらにベルフィオールはポッジョ伯爵夫人の結婚を思い止まらせようとするが、影武者を務めている手前、正体を明かすわけにいかない。伯爵夫人もベルフィオールをまだ愛しているが、彼がはっきり思いを言わないのでじれる。結婚を引き延ばそうとベルフィオールが相手のイブレア伯爵を本国まで同伴させると命じたところで、ようやく偽の王様の任が解かれ、正体を明かしたベルフィオールはポッジョ侯爵夫人に愛を打ち明け、若いカップルともども、二人は結ばれる。
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ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」
 ・ボーナス:「ナブッコ」について
 レオ・ヌッチ(Br;ナブッコ) ディミトラ・テオドッシュウ(S;アビガイッレ)
 ジョルジョ・スリアン(B;ザッカリア) ブルーノ・リベイロ(T;イズマエーレ)
 アンナ・マリア・キウーリ(S;フェネーナ) アレッサンドロ・スピーナ(B;バール神の大祭司)
 マウーロ・ブッフォリ(T;アブダッロ) クリスティーナ・ジャンネッリ(Ms;アンナ)
 ミケーレ・マリオッティ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho.
 ダニエーレ・アッバード(演出) ルイージ・ペレーゴ(舞台、衣装) ヴァレリオ・アルフィエーリ(照明)
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 収録:2009年10月12日、14日、パルマ、ヴェルディ・フェスティヴァル、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|137分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。ご存知ヴェルディの出世作「ナブッコ」は、若きヴェルディならではの血湧き肉躍る音楽が強い魅力。一方で歌手への負担は相当なもので、上演は多いものの満足できる公演は決して多くない。収録当時67歳だった大ベテラン、レオ・ヌッチがなおも圧倒的なナブッコで大喝采を浴びるわ、今アビガイッレを歌わせたら一番のプリマドンナ、ディミトラ・テオドッシュウが、ド迫力+繊細な美声で聴衆を魅了するわ、これまた大ベテラン、ザッカリアのジョルジョ・スリアンが渋い歌をしみじみ聞かせてくれるなど、非常に高水準。大物歌手たちが競い合う一方、ボローニャ市立劇場の首席指揮者で、この年30歳になったばかりの若手のミケーレ・マリオッティが新鮮かつ個性的なヴェルディを聞かせてくれる。また、新国立劇場での2002年6月のビゼー「カルメン」のタイトルロールと同年11月のヴェルディ「トロヴァトーレ」のアズチェーナで好評を博したアンナ・マリア・キウーリがずっと成長してフェネーナを歌っていたり、ポルトガル出身で今人気急上昇中のテノール、ブルーノ・リベイロがイズマエーレだったりと、若手中堅もしっかり押さえてある。ダニエーレ・アッバードの演出は、2012年3月の二期会公演で用いられた物。巨大な石壁を回転させる以外は静的に描き、話が飛躍しまくるこのオペラに宗教的深みを与えている。口うるさいことで有名なパルマのヴェルディ・マニアが絶賛したというこの「ナブッコ」、鮮明映像でお楽しみ頂きたい。嬉しい日本語字幕付き。
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ヴェルディ:歌劇「第一回十字軍のロンバルディア人」
・ボーナス:「第一回十字軍のロンバルディア人」について
 ディミトラ・テオドッシュウ(S;ジゼルダ) フランチェスコ・メーリ(T;オロンテ)
 ミケーレ・ペルトゥージ(B;パガーノ) ロベルト・デ・ビアージョ(T;アルヴィーノ)
 クリスティーナ・ジャンネッリ(S;ヴィクリンダ) ロベルト・タリアヴィーニ(B;ピッロ)
 グレゴリー・ボンファッティ(T;ミラノ市長) ヴァルディス・ヤンソンス(Br;アッチャーノ)他

 ダニエーレ・カッレガーリ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho. ランベルト・プッジェッリ(演出)
 パオロ・ブレーニ(舞台装置) サントゥッツァ・カリ(衣装) アンドレア・ボレッリ(照明)
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 収録:2009年1月15日、21日、パルマ、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|144分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。 「第一回十字軍のロンバルディア人」、略して「ロンバルディ」は、ヴェルディが「ナブッコ」の成功に続いて作曲したオペラ。「ナブッコ」で称賛された良さを継承しつつ、宗教オペラだった「ナブッコ」に比べるとずっと娯楽活劇風になっており、これまた大成功を収めた。ヴェルディの音楽も、激しい熱血っぷりも多々ありつつ、有名なオロンテのアリア「私の喜びで彼女を包みたい」のような優美さもあり、一歩進んだ感がある。ただ見所を盛り込みすぎた台本があまりに話がすっ飛ぶので、オペラのドラマ性が重視される時代になると人気は下火になってしまった。人気が再浮上するのは1970年代に入ってから。ここに収録されている上演は、近年の「ロンバルディ」の中でも特に注目されるものだった。このオペラは、可憐なヒロインでありながらド迫力で歌い倒す必要もある難役ジゼルダを歌いこなせるソプラノが鍵になる。これにはディミトラ・テオドッシュウは打ってつけ、第2幕の幕切れでは素晴らしい歌を聞かせてくれる。物語の軸となるパガーノは、ベテランのバス=バリトン、ミケーレ・ペルトゥージ。風格を漂わせつつ、父殺しの罪に苦悶する渋い歌唱演技は素晴らしいの一言。オロンテは、近年ヴェルディ・テノールとしているます人気が高まっているフランチェスコ・メーリ。情熱的かつ気品ある歌いっぷりは気持ちの良い物。もう一人のテノール、アルヴィーノのロベルト・デ・ビアージョは、カターニャ出身。ここ数年注目度が上がっているテノールで、2011年にはメトロポリタン歌劇場にもデビュー。シチリア人らしい情熱的な歌が魅力。ダニエーレ・カッレガーリは、正統なヴェルディを作れる指揮者として、パルマの口うるさい聴衆からも支持の強い人。ランベルト・プッジェッリは極めて堅実なもので、初めてこのオペラを見る人でも安心。
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ヴェルディ:歌劇「エルナーニ」
・ボーナス:「エルナーニ」について
 マルコ・ベルティ(T;エルナーニ) カルロ・グェルフィ(Br;ドン・カルロ)
 ジャコモ・プレスティア(B;シルヴァ) スーザン・ネヴィス(S;エルヴィーラ)
 ニコレッタ・ザニーニ(S;ジョヴァンナ) サムエレ・シモンチーニ(T;ドン・リッカルド)
 アレッサンドロ・スヴァブ(B;ヤーゴ)
 アントネッロ・アッレマンディ指揮
 パルマ・レージョ劇場o.&cho. ピエラッリ(演出、衣装、照明)
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 収録:2005年5月3日、6日、8日、11日、19日、パルマ、ヴェルディ・フェスティヴァル、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|129分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。前出DVD(本編のみ): DYNAMIC, DYNDVD-33496。「エルナーニ」は、比較的上演される演目にしては映像が少なく、Blu-ray Discは当盤が初。パルマのヴェルディ・フェスティヴァルは、今でこそ10月の名物だが、2004年から2006年までは4月から6月頃に行われていた。ここに収録されている「エルナーニ」はDynamic社が収録、DVD とCD(後者は流通在庫限り)で発売していたが、C-major社がライセンスを得てTutto ヴェルディのシリーズに組み込んだ。タイトルロールのマルコ・ベルティは、今やヴェルディ・テノールとして世界中で引っ張りだこの人。コモの生まれ。2008年3月の新国立劇場でのヴェルディ「アイーダ」のラダメスが評判になったのはまだ記憶に新しいところ。エルヴィーラのスーザン・ネヴィスは、ニューヨーク生まれのソプラノ。ドラマティックな役を得意とする一方、コロラトゥーラもできるので、ヴェルディの初期作品のヒロインには打ってつけの人。ドン・カルロのカルロ・グェルフィは、ローマ出身のバリトン。ヴェルディからヴェリズモオペラの、特に悪役を得意としている。シルヴァのジャコモ・プレスティアは、1960年、フィレンツェ生まれのバス。東欧勢に押されがちなバスにあって、イタリア人バスの伝統を担っている逸材。指揮のアントネッロ・アッレマンディは、安心して聞くことのできるイタリア・オペラのベテラン。ピエラッリの演出は、傾いた背景を効果的に用いつつ、全体としては見やすくまとめた物。
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ヴェルディ:歌劇「二人のフォスカリ」
・ボーナス:「二人のフォスカリ」について
 レオ・ヌッチ(Br;フランチェスコ・フォスカリ) ロベルト・デ・ビアージョ(T;ヤコポ・フォスカリ)
 タチアナ・セルジャン(S;ルクレツィア・コンタリーニ) ロベルト・タリアヴィーニ(B;ヤコポ・ロレダーノ)
 グレゴリー・ボンファッティ(T;バルバリーゴ) マルチェッラ・ポリドーリ(S;ピザーナ)
 マウーロ・ブッフォリ(T;十人委員会の使用人) アレッサンドロ・ビアンキーニ(B;総督の従僕)

 ドナート・レンゼッティ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho. ジョゼフ・フランコーニ・リー(演出)
 ウィリアム・オルランディ(装置、衣装) ヴァレリオ・アルフィエーリ(照明) マルタ・フェリ(振付)
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 収録:2009年10月8日、16日、パルマ、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|115分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。「二人のフォスカリ」は、1840年代の若きヴェルディが、それまでの熱血路線とは違った新たな道、つまり「渋く重厚な」作風を探ったことで重要な作品。ヴェネツィアでの政治抗争とそれによって引き起こされたフォスカリ親子の悲劇を描いたもので、原作はバイロンの戯曲。後の「シモン・ボッカネグラ」を先駆したような音楽は、1844年の初演当時はかなり実験的だったことだろう。総督には強い説得力のあるバリトンが要求され、歴代の名バリトンが挑んできた。このパルマの上演では、大ベテラン、レオ・ヌッチが、職責のために息子を見殺しにせざるを得ない悲劇の父親をこの上なく見事に歌い演じている。息子ヤコポには、シチリア、カターニャ出身のテノール、ロベルト・デ・ビアージョ。フルート奏者から転身したという遅咲きの歌手だが、デビューして数年で高い評価を得ている。その妻、ルクレツィアのタチアナ・セルジャンは、ロシア、サンクトペテルブルク生まれ。ヴェルディやプッチーニのドラマティックなソプラノ役を得意としており、ドイツ語圏での劇場での活躍が目立つ。総督の政敵、ヤコポ・ロレダーノはロベルト・タリアヴィーニ、1976年、地元パルマ生まれのバス。知る人ぞ知るパルマの名歌唱指導ピアニストでミケーレ・ペルトゥージを育て上げた田中久子に学んでおり、今後が期待される逸材。指揮は様式感確かなドナート・レンゼッティ。ジョゼフ・フランコーニ・リーの演出は、装置などをわりと簡素にし、個々の人物の心情を細かく描きこむことを重視している。
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(DVD)
ヴェルディ:歌劇「ジョヴァンナ・ダルコ」
 スヴェトラ・ヴァシレヴァ(S;ジョヴァンナ) レナート・ブルゾン(Br;ジャコモ)
 エヴァン・ボウラーズ(T;カルロ7世) ルイージ・ペトローニ(T;デリル)
 マウリツィオ・ロ・ピッコロ(B;タルボット) ガブリエーレ・ラヴィア(演出)
 ブルーノ・バルトレッティ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho.
 アレッサンドロ・カメラ(装置) アンドレア・ヴィオッティ(衣装) アンドレア・ボレッリ(照明)
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 収録:2008年10月7日、17日、パルマ、ヴェルディ・フェスティヴァル、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|118分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。御存知オルレアンを解放したジャンヌ・ダルクを描いた「ジョヴァンナ・ダルコ」は1845年2月15日にミラノのスカラ座で初演された。初演後しばらくはそれなりに人気があったが、今日ではヴェルディの全オペラの中でも下から何番目というくらい上演がない。ただ人気がないのはテミストークレ・ソレーラ(「ナブッコ」の台本作家)のせいで、音楽は初期から中期へと向かうヴェルディの充実が感じられる。タイトルロールは、ブルガリア生まれのソプラノ、スヴェトラ・ヴァシレヴァ。2001年のフィレンツェ五月音楽祭来日公演の「椿姫」で、グルベローヴァとともにヴィオレッタを務めたのをご記憶のかたもいるだろう。強さと輝きのある声がビンビン響き、しかも軽快な音楽もこなせるヴァシレヴァは、まさにジョヴァンナにピタリ。ジョヴァンナの父ジャコモは、大ベテランのレナート・ブルゾン。今さら言うまでもない、一声千両の貫禄を見せ付けている。フランス国王カルロ7世のエヴァン・ボウラーズは、米国、ニューヨークの生まれ。長らくドイツのニュルンベルクとライプツィヒの歌劇場で活躍しており、イタリアではほとんど無名の存在だったので、このパルマでの「ジョヴァンナ・ダルコ」は隠れた実力派の登場とかなり話題になった。甘さと瑞々しさのある肉厚な声は、これからますますヴェルディのテノールとして活躍していくことだろう。指揮はイタリア・オペラ界の最長老、ブルーノ・バルトレッティ。1926年生まれだから、この時82歳。筋金入りのヴェルディを聞かせてくれる。演出は日本でもおなじみの巨匠ガブリエーレ・ラヴィア。たいへん正攻法の舞台作りで、見応えがある。
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(DVD)
ヴェルディ:歌劇「アルツィーラ」(演奏会形式)
・ボーナス:内容記載無し(おそらく「アルツィーラ」について)
 齊藤純子〔さいとう じゅんこ〕(S;アルツィーラ) トーマス・ガゼリ(Br;グスマーノ)
 フランチェスコ・ファチーニ(B;アルヴァーロ) フェルディナント・フォン・ボトマー(T;ザモロ)
 ジョシュア・リンゼイ(T;オヴァンド) 平野和〔ひらの やすし〕(B;アタリバ)
 アンナ・ルチア・ナルディ(Ms;ズーマ) 土崎譲〔つちざき りょう〕(T;オトゥンボ)

 グスタフ・クーン指揮ボルツァーノ・トレント・ハイドンo.、ドッビアーコ専修o.&cho.
72-1504
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(Blu-ray)
 収録:2012年9月13日、15日、ドッビアーコ、アルト・アディジェ音楽祭、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|105分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。「アルツィーラ」は、1845年にナポリで初演されたオペラ。ヴォルテールの同名原作を元にし、ペルーを舞台に原住民と侵略者の対立と恋を描いた野心作。しかしヴェルディの全オペラ中でも上演頻度は最下位に属するもので、レコード用の録音はようやく1983年になって初めて行われたほど(ORFEO, ORFEO-057832)。ここに収録されているのは、2012年に、イタリア最北部、南チロルのドッビアーコ(ドイツ語名トブラッハ)で行われたアルト・アディジェ音楽祭での演奏会形式上演のライヴ収録。日本人が3人出演している。タイトルロールの齊藤純子は、東京藝術大学、同大学院を修了後、現在はヨーロッパで活躍しているソプラノ。アタリバの平野和は、1977年、東京生まれのバス・バリトン。日大芸術学部を卒業後、ウィーンに留学。グラーツ歌劇場、次いでウィーン・フォルクスオパーに所属、また近年は日本でも活躍している。オトゥンボの土崎譲は、大分県出身のテノール。東京芸術大学、同大学院を修了。ウィーンに留学。日欧で活躍している。グスマーノのトーマス・ガゼリはドイツのバリトン。近年はアルベリヒをはじめとするワーグナーのバリトンとしての活動が増えている。アルヴァーロのフランチェスコ・ファチーニは、イタリア、ルッカ出身のバス。かなりレパートリーの広い達者な歌手。指揮は、ボルツァーノ・トレント・ハイドンo.の芸術監督を務めるグスタフ・クーン。若手歌手の育成に力を入れるクーンだけに、チーム力の演奏になっている。ありがたいことに日本語字幕付き。
 「アルツィーラ」簡単なあらすじ:スペイン支配下のペルーのリマ。ペルー総督のスペイン人アルヴァーロは、息子グスマーノに総督を譲り、インディオとの和解の証しにグスマーノとインディオの族長の娘アルツィーラを結婚させることに決めた。しかしアルツィーラは別の族長ザモロを愛していた。ザモロとアルツィーラは逃亡を試みるがグスマーノに見つかる。ザモロは処刑されそうになるが、彼が命の恩人だと気付いたアルヴァーロがそれを止め、ザモロは解放される。後の戦いでザモロはスペイン側に捕らえられてしまう。赦免を望むアルツィーラに、グスマーノは自分と結婚すれば命を助けると迫り、アルツィーラはこれを受ける。だが結婚式の場でグスマーノはザモロに刺されてしまう。瀕死のグスマーノは、ザモロを許しアルツィーラとの結婚を認め、息絶える。
72-1608
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(DVD)
ヴェルディ:歌劇「アッティラ」
 ジョヴァンニ・バッティスタ・パローディ(B;アッティラ)
 スザンナ・ブランキーニ(S;オダベッラ) セバスティアン・カターナ(Br;エツィオ)
 ロベルト・デ・ビアージョ(T;フォレスト) クリスティアーノ・クレモニーニ(T;ウルディーノ)
 ジアン・アトフェ(B;レオーネ) ピエルフランチェスコ・マエストリーニ(演出)
 アンドレア・バッティストーニ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho.
 カルロ・サーヴィ(装置、衣装) ブルーノ・チュッリ(照明)
72-1704
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(Blu-ray)
 収録:2010年10月、ブッセート、ヴェルディ・フェスティヴァル、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|118分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。「アッティラ」は、1846年3月にヴェネツィアで初演された。1840年代後半のヴェルディのオペラでは、「マクベス」、「ルイザ・ミラー」に次いで人気が高い。5世紀前半のフン族の王で、強力な軍勢で周辺地域を恐怖に陥れたことで知られるアッティラはバスに当てられおり、歴代の名バスが歌っている。今回発売されるのはパルマのレージョ劇場ではなく、ヴェルディの故郷ロンコレに近い小都市ブッセートのヴェルディ劇場で上演された物。座席数およそ300という小さな劇場なので、そこでヴェルディを上演すれば物凄い迫力になるのは当然。この劇場で若い歌手たちが伸び伸びと歌っている。タイトルロールのジョヴァンニ・バッティスタ・パローディは、1976年、ジェノヴァ生まれの若いイタリアのバス。スカラ座の研修所出身で、ここ10年ほどで大きく活躍の場を広げた歌手。2007年同フェスティヴァルでの「オベルト」(72-0008 [DVD], 72-0104 [Blu-ray] )のタイトルロールで成功を収めて、ここでの抜擢となった。オダベッラのスザンナ・ブランキーニは、ローマ生まれのソプラノ。アイーダやトスカなど、ドラマティックなソプラノ役を得意としている。2007年のパレルモ・マッシモ劇場来日公演でのレオンカヴァッロ「道化師」でネッダを歌って、若くて上手いソプラノがいると評判になっていた。エツィオのセバスティアン・カターナは、ルーマニア北西部のクルジュ生まれのバリトン。ここ数年欧米で大活躍しているバリトンで、ことにヴェルディのバリトン役を得意にしている。フォレストのロベルト・デ・ビアージョは、シチリア生まれのテノール。既に国際的に活躍するテノールで、2011年にはメトロポリタン歌劇場でヴェルディの「シモン・ボッカネグラ」のガブリエーレを歌い成功、2012年2月には「エルナーニ」のタイトルロールを歌っている。指揮のアンドレア・バッティストーニは、2012年2月の二期会公演の「ナブッコ」で大評判となったのがまだ記憶に新しいところ。1987年、ヴェローナ生まれだから、公演時はまだ20 代前半。驚くべき逸材。ピエルフランチェスコ・マエストリーニは、伝統的な舞台作りを基本としつつ、色使いに独特のこだわりを見せている。
72-1808
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(30 DVD)
\110000(税抜\100000)
トゥット・ヴェルディ〔26の歌劇全曲/レクイエム/ドキュメンタリー映像〕
 (詳細はリンク先テキスト・ファイルをご覧ください。)
74-7804
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(27 Blu-ray)
\33000(税抜\30000)
 ブルーレイ旧品番: 72-1904 (27 BD Disc)〔廃盤〕。 C-majorが進める大企画 Tutto Verdi。26のオペラ(各オペラには10分の作品紹介映像付)、レクイエム、さらに52分のドキュメンタリー映像を収録。BRDで27枚、DVDで30枚。 初回発売のプレミアムBOXは、LPサイズの大判冊子にディスクを収納、さらに多数の写真を掲載した124ページの欧文解説冊子付き(#現在流通しているブルーレイ BOX、74-7804 は再発品のためコンパクトな装丁で、おそらく欧文解説冊子もありません)。
72-2008
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(DVD)
ヴェルディ:歌劇「マクベス」
・ボーナス:「マクベス」について
 レオ・ヌッチ(Br;マクベス) シルヴィー・ヴァレル(S;マクベス夫人) エンリーコ・イオーリ(B;バンコ)
 ロベルト・イウリアーノ(T;マクドゥフ) ニコラ・パスコーリ(T;マルコム) エンリーコ・トゥルコ(B;医師)
 ティツィアーナ・トラモンティ(Ms;マクベス夫人の侍女) ダヴィデ・ロンツォーニ(B;使者)
 リッカルド・ディ・ステーファノ(B;従者) ノリス・ボルゴジェッリ(B;刺客)
 ブルーノ・バルトレッティ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho.
 リリアーナ・カヴァーニ(演出) ダンテ・フェレッティ(舞台)
 アルベルト・ヴェルソ(衣装) セルジョ・ロッシ(照明) アメーデオ・アモーディオ(振付)
72-2104
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(Blu-ray)
 収録:2006年10月6日、8日、11日、13日、15日、17日〔とあるが、代理店によると実際は2006年6月の同日付だろうとの事/後述〕、パルマ、ヴェルディ・フェスティヴァル、ライヴ。前出DVD:おそらく TDK(当店未案内)。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|156分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。シェイクスピアの有名な戯曲を原作とする「マクベス」は、1847年にフィレンツェで初演された後、1865年にパリ向けに大きな改訂を受け、30代のヴェルディの荒々しさと50代のヴェルディの熟達した筆が融合した独特の傑作になっている。当然、マクベスとマクベス夫人に強力な歌手が要求される。このヴェルディ・フェスティヴァルでの上演では、マクベスに大ベテランのヌッチを起用。当時64歳のヌッチの声は相変わらず輝かしく力強くそして美しい物。長年マクベスを得意としてきたヌッチの集大成といえる歌を楽しめる。マクベス夫人は、フランスのドラマティック・ソプラの、シルヴィー・ヴァレル。度々の来日で日本でもおなじみのソプラノ。レパートリーがかなり広い人なのでヴェルディ・ソプラノの印象があまりないが、実はヴェルディのオペラの役を12も持ち役にしているほど得意にしている。中でもマクベス夫人は当たり役で、美しい容姿もあって、魔性の女の雰囲気が色濃い魅力的な物。バンコのエンリーコ・イオーリは、地元パルマのバス。イタリア人バスの逸材として2000年頃から幅広く活躍している。マクドゥフのロベルト・イウリアーノは、ミラノ出身のテノール。美声の軽めのテノールだったが、近年は貫禄を増し、このマクドゥフは大いに称賛された。指揮は当時80歳の大ベテラン、ブルーノ・バルトレッティ。筋金入りのヴェルディを聞かせてくれる。映画「愛の嵐」や「ルー・サロメ善悪の彼岸」の監督として高名なリアーナ・カヴァーニの演出は、一見すると伝統的な物。しかし良く見ると、エリザベス1世時代の劇場で「マクベス」が上演されているような重層構造にすることで、シェイクスピアの原作から受け継がれている作品の社会的正確を前面に出した物。嬉しい日本語字幕付き。
 ご注意:『リブレットには、収録日が 2006年10月 6、8、11、13、15、17日となっておりますが、パルマ・レージョ劇場の上演記録では、この年のヴェルディ・フェスティヴァルは 6月 6、8、11、13、15、17日に行われており、10月にはパルマで「マクベス」の公演はありません。したがってこの映像は 6月収録で以前他社から DVD で発売されたものと同じ内容だと思われます。』とのこと。
72-2208
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(DVD)
ヴェルディ:歌劇「群盗」
・ボーナス:「群盗」について
 アキレス・マチャード(T;カルロ) ルクレシア・ガルシア(S;アマーリア)
 ジャコモ・プレスティア(B;マッシミリアーノ) アルトゥール・ルチンスキ(Br;フランチェスコ)
 ワルテル・オマッジョ(T;アルミーニョ) ダリオ・ルッソ(B;モーゼル)
 マッシミリアーノ・キアロッラ(T;ロッラ) ガブリエーレ・ラヴィア(演出)
 ニコラ・ルイゾッティ指揮サン・カルロ歌劇場o.&cho.
 アレッサンドロ・カメラ(舞台) アンドレア・ヴィオッティ(衣装) カルロ・ネッティ(照明)
72-2304
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(Blu-ray)
 収録:2012年3月21日、25日、27日、29日、31日、サン・カルロ劇場、ナポリ、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|124分 + 11分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。ヴェルディの「群盗」は、1847年7月22日にロンドンで初演されたオペラ。ドイツの文豪フリードリヒ・フォン・シラーの処女作にしてセンセーションを巻き起こした「群盗 Die Räuber」をオペラ化した物。初演は、スウェーデンの夜鶯と讃えられたジェニー・リンドがヒロインを歌ったこともあって成功を収めたものの、その後ヴェルディの全オペラでも上演が稀な作品になってしまった。もっともその責任は天下の名作である原作を上手くオペラ台本に捌けなかったことにあるというのが一般的な見方で、「リゴレット」まであと数年というところのヴェルディの音楽はたいへん充実した物。ここに収録されている「群盗」の映像商品化は初めて。カルロのアキレス・マチャードは、1973年、ベネズエラのテノール。甘い美声で若くして人気テノールになり、近年はそれに貫禄を加えている。その父マッシミリアーノは、イタリアのベテランのバス、ジャコモ・プレスティア。重厚な歌で存在感を示している。アマーリアのルクレシア・ガルシアは、ベネズエラのソプラノ。ふくよかで滑らかな声の持ち主で、近年ヴェルディ・ソプラノとしてメキメキ頭角を現している。フランチェスコのアルトゥール・ルチンスキは、1976年、ポーランドのワルシャワ生まれのバリトン。ポーランドとドイツでは既にかなりの活躍をしており、近年イタリアでも人気が高まっている実力者。指揮は日本でもおなじみのニコラ・ルイゾッティ。2009年からサンフランシスコ歌劇場の音楽監督を務めているルイゾッティは、2012年からナポリのサン・カルロ劇場の音楽監督にも就任している。ルイゾッティらしいイタリア・オペラのツボを突いた演奏が、1840年代のヴェルディを引き立てている。イタリア演劇界の重鎮、ガブリエーレ・ラヴィアの演出は、挫折した若者が腐敗した社会を斬ろうと悪に手を染める、というシラーの原作の精神を尊重し、カルロが黒服のギャング団を率いるという現代の物語になっている。台本が弱いときはこうした設定は効き目がある。もとより上演の稀な作品、鮮明映像を日本語字幕付きで楽しめるのはありがたいこと。
72-2408
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(DVD)
ヴェルディ:歌劇「海賊」 / ・ボーナス:「海賊」について
 ブルーノ・リベイロ(T;コッラード) イリーナ・ルング(S;メドーラ) ルカ・サルシ(Br;セイド)
 シルヴィア・ダッラ・ベネッタ(S;グルナーラ) グレゴリー・ボンファッティ(T;セリモ)
 アンドレア・パピ(B;ジョヴァンニ) アンジェロ・ヴィッラーリ(T;宦官、奴隷)
 カルロ・モンタナーロ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho.
 ランベルト・プッジェッリ(演出) マルコ・カプアーナ(舞台)
 ヴェラ・マルゾート(衣装) アンドレア・ボレッリ(照明)
72-2504
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 収録:2008年10月19日、21日、ヴェルディ・フェスティヴァル、ブッセート。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|107分 + 11分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。「海賊」は、1848年10月25日にトリエステで初演されたオペラ。原作はバイロンの傑作「海賊」。このオペラは長いこと、ヴェルディが契約に縛られて嫌々作曲して初演にすら立ち会わなかったやっつけ仕事の駄作、と散々な評価を受けてきた。しかしここ十年ほど、弱点はあるものの、1840年代後半に著しくオペラ作曲家としての力量を上げていったヴェルディの意欲的な音楽があちこちにあると見直され、優れた上演が各地で行われるようになった。ここに収録されているのは2008年の上演。パルマのレージョ劇場ではなく、さらにヴェルディの生地に近いブッセートのヴェルディ劇場での上演。たった300席程度の小さな劇場での上演は独特の熱気に満ちたものになっている。歌手は若手が主体。コッラードのブルーノ・リベイロはポルトガルのテノール。やや軽めながら芯のあるしっかりとした張りよく響く声の持ち主。この時の「海賊」が評判となって知名度が上がり、今ではイタリア、ドイツ、フランス、北米で活躍している。メドーラのイリーナ・ルングはモルドヴァ生まれのソプラノ。2007年7月に降板したゲオルギューの急な代役としてスカラ座の「椿姫」でヴィオレッタを歌い、見事成功を収めた。以来ヨーロッパ各地で活躍している。セイドのルカ・サルシは、パルマ近郊のサン・セコンド・パルメンセ生まれのバリトン。ここ数年で有望なイタリア人バリトンとして大きく期待されており、2012年12月にはボローニャで「トロヴァトーレ」のルーナ伯爵を歌い、さらに2013年6月には「マクベス」のタイトルロールをフィレンツェで歌う予定。グルナーラのシルヴィア・ダッラ・ベネッタは、ヴィチェンツァ生まれの中堅ソプラノ。コロラトゥーラ役を得意としていて、軽めの役からノルマまで幅広く歌っている。指揮のカルロ・モンタナーロは、イタリアの中堅指揮者。現在ポーランドのワルシャワ大劇場の音楽監督を務めている。日本では新国立劇場に2度、2009年1月のプッチーニ「蝶々夫人」で大きな評判となり、と2012年11、12月の「セビリャの理髪師」にも出演した。イタリアのベテラン演出家、ランベルト・プッジェッリの舞台は、レージョ劇場のために作られたものを狭いブッセートのヴェルディ劇場に移した物。もともと簡素な舞台装置でコンパクトにまとめた舞台だったので、小さな舞台によく収まっている。
 #ご注意:『ブックレットでは会場を「パルマ・レージョ劇場」と表記していますが、ヴェルディ・フェスティヴァルの上演記録ではブッセートでの上演になっており、映像でも劇場がかなり小さいことが確認できますので、表記の誤りと思われます。ご了承くださいませ。』とのこと。
72-2608
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(DVD)
ヴェルディ:歌劇「レニャーノの戦い」
・ボーナス:「レニャーノの戦い」について
 ディミトラ・テオドッシュウ(S;リーダ) アンドルー・リチャーズ(T;アリーゴ)
 レオナルド・ロペス・リナレス(Br;ロランド) ジョヴァンニ・グァリアルド(Br;マルコヴァールド)
 エンリーコ・ジュゼッペ・イオーリ(B;フェデリーコ・バルバロッサ)
 シャロン・ピエルフェデリーチ(Ms;イメルダ) フランチェスコ・ムジーヌ(B;第一のミラノ執政官)
 フェデリーコ・ベネッティ(B;第二のミラノ執政官) ガブリエーレ・サゴーナ(B;コモの市長)
 アレッサンドロ・デ・アンジェリス(T;軍令) ニコラ・パスコーリ(T;アッリーゴの兵)
 ボリス・ブロット指揮トリエステ・ジュゼッペ・ヴェルディ劇場o.&cho.
 ルッジェーロ・カップッチョ(演出) カルロ・サーヴィ(舞台装置、衣装) ニーノ・ナポレターノ(照明)
72-2704
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(Blu-ray)
 収録:2012年2月23日、29日、3月2日、ジュゼッペ・ヴェルディ劇場、トリエステ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|119分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。「レニャーノの戦い」は1849年1月にローマで初演されたオペラ。1176年にレニャーノで神聖ローマ帝国軍とロンバルディア同盟軍が戦った史実を基に、司令官アリーゴと、その元の恋人で、彼が戦死した思ってロランドと結婚したリーダの遂げられぬ愛を重ねた物語。初演の前年の1848年は全ヨーロッパ的に革命的動乱の年で、当時オーストリアの支配下にあった北イタリアでも反乱運動が頻発、そこで現状を大昔の神聖ローマ帝国との戦いに重ねて民衆を鼓舞する愛国的性格が強い作品。逆にそれが仇となってイタリア統一後の人気は今一つだが、いつも以上の熱血ヴェルディは、好きな人にはたまらない。ここに収録されているのは、2012年トリエステで上演された際のライヴ映像。なんといってもリーダのディミトラ・テオドッシュウが美しくも迫力たっぷりの理想的歌唱で圧倒的。こうしたレアなオペラに大プリマドンナが出演してくれるのは嬉しい物。アリーゴのアンドルー・リチャーズは、米国アリゾナ州フェニックス出身のテノール。2005年にベルリンに拠点を移してからメキメキと頭角を表し、ドイツやフランスの歌劇場で大活躍。「カルメン」のジョゼが当たり役。ロランドのレオナルド・ロペス・リナレスは、アルゼンチンのブエノスアイレス出身のバリトン。両親とも歌手で子供の頃から舞台に立ち、1997年にバリトンとしてデビュー。南米とイタリアで活躍しており、ことにアレーナ・ディ・ヴェローナには頻繁に出演している。フェデリーコ・バルバロッサのエンリーコ・ジュゼッペ・イオーリは地元パルマのバス。イタリア人バスの逸材として幅広く活躍している。ボリス・ブロットは、1944年、カナダのモントリオール生まれの指揮者。「レニャーノの戦い」はトリエステでも指揮している。ルッジェーロ・カップッチョの演出は、ルネサンス風の巨大戦場画をいくつも活用、それを取り巻く現代の人々の物語にするという一捻り入った面白い趣向を凝らしている。「レニャーノの戦い」の映像は、カターニャの上演が既にBOGIOVANNIからDVDで発売されているが(AB-20001)、Blu-ray Discはこれが初めて。いずれにしてもCDも少ない珍しい作品なので、日本語字幕付の鮮明映像の発売は嬉しい。
72-2808
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(DVD)
ヴェルディ:歌劇「ルイザ・ミラー」
・ボーナス:「ルイザ・ミラー」について
 フィオレンツァ・チェドリンス(S;ルイーザ) マルセロ・アルバレス(T;ロドルフォ)
 レオ・ヌッチ(Br;ミラー) ジョルジョ・スルヤン(B;ワルテル伯爵)
 フランチェスカ・フランチ(Ms;フェデリーカ) ラファル・シヴェク(B;ヴルム)
 カテリーナ・ニコリック(Ms;ラウラ) アンジェロ・ヴィッラーリ(T;農夫)
 ドナート・レンゼッティ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho. デニス・クリーフ(演出、舞台、衣装、照明)
72-2904
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(Blu-ray)
 収録:2007年10月20日、22日、ヴェルディ・フェスティヴァル、パルマ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|146分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。アリア「穏やかな夜に」で知られるヴェルディのオペラ「ルイザ・ミラー」は、「リゴレット」より1年ちょっと前に初演された作品。シラー原作の身分違いの愛に陰謀が絡んだ悲劇がヴェルディの楽想をかき立た傑作だが、上演はそれほど多くはない。ここに収録されているのは2007年10月にパルマで上演された際のライヴ映像。ここでは、タイトルロールに大プリマドンナ、フィオレンツァ・チェドリンス、ロドルフォには甘いヴェルディ・テノールを歌わせたら今筆頭格のマルセロ・アルバレス、ルイーザの父ミラーには偉大なバリトン、レオ・ヌッチ、さらにワルテル伯爵にはもう一人大ベテラン、ジョルジョ・スルヤンを配するという、びっくりするほど豪華な配役。さらにドナート・レンゼッティの様式感を大事にした指揮も素晴らしければ、デニス・クリーフ伝統的な舞台作りに今風の美感を巧妙に取り入れた演出も見事、そしておまけに最新の鮮明映像(Blu-rayDisc では初の「ルイザ・ミラー」)と、「ルイザ・ミラー」の決定盤と言うに足りる出来栄え。日本語字幕も付いているので、今まで「ルイザ・ミラー」を見る機会がなかった人に特にお勧め。
72-3008
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(DVD)
ヴェルディ:歌劇「スティッフェーリオ」
(・ボーナスの記載が無いが、おそらく『「スティッフェーリオ」について』付き)
 ロベルト・アロニカ(T;スティッフェーリオ) 于 冠群〔ユ・ガンクン〕(S;リーナ)
 ロベルト・フロンターリ(Br;スタンカル) ガブリエーレ・マンジョーネ(T;ラッファエーレ)
 ゲオルギー・アンドグラーゼ(B;ヨルグ) コジモ・ヴァッサッロ(T;フェデリーコ)
 ロレライ・ソリス(S;ドロテア) フランチェスコ・カルカニーニ(舞台、衣装)
 アンドレア・バッティストーニ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho. ギー・モンタヴォン(演出、照明)
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 収録:2012年4月18日、24日、レージョ劇場、パルマ、ヴェルディ・フェスティヴァル、ライヴ。リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|117分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。ヴェルディの全オペラでも特に問題作とされる「スティッフェーリオ」に2012年の映像が登場。「スティッフェーリオ」は、1850年11月、トリエステで初演されたオペラ。大傑作「リゴレット」に先立つこと僅か4ヶ月の作品で、もちろんヴェルディの音楽は充実した物。問題はその内容。プロテスタントの牧師スティッフェーリオの妻リーナの不貞が明らかになり、スティッフェーリオは信仰と義憤の間で苦悩する。浮気相手がリーナの父によって殺される悲惨な状況の中、スティッフェーリオは妻の罪を許す。内容が渋いこと、聖職者が主人公なことから、人気は得られず、後にヴェルディは設定を変えて「アロルド」というオペラに改編、「スティッフェーリオ」は百年近く上演が途絶えた。総譜が発見され、1968年に復活、近年その意欲的な内容が再評価され、上演の機会が増え、スティッフェーリオは、デル・モナコ、カレーラス、ドミンゴ、クーラといったテノールが好んで歌っている。スティッフェーリオを歌うのは、イタリアの中堅テノール、ロベルト・アロニカ。2011年9月のボローニャ市立劇場来日公演の「エルナーニ」で、公演直前に事故死したサルヴァトーレ・リチートラの代役として急遽エルナーニを歌い大きな称賛を得たのはまだ記憶に新しいところ。ベルゴンツィの高弟らしい端整な歌い口が魅力。リーナの于冠群 ユ・ガンクンは、今非常に注目を浴びている若いソプラノ。2012年、ドミンゴ主催のコンクール、オペラリアで上位入賞。これを受けて2012年9、10月には、メトロポリタン歌劇場で「トロヴァトーレ」のレオノーラを歌っている。この「スティッフェーリオ」は、オペラリアの直前の舞台ということになる。深みと旨みのある声と果敢な表現力のある歌はヴェルディに打ってつけで、間違いなく今後大きく活躍していく人だろう。リーナの父の老伯爵スタンカルを、やはりボローニャ来日公演の「エルナーニ」にも出演していた、日本でもおなじみのベテランのバリトン、ロベルト・フロンターリが歌い、存在感を与えている。もう一人注目なのが、リーナを誘惑する優男ラッファエーレのガブリエーレ・マンジョーネ。彼も2011年のボローニャ市立劇場来日公演で、ベッリーニ「清教徒」のブルーノやビゼー「カルメン」のレメンダードを歌っていた。イタリアの踵の先端に近いソレートの出身。まだデビューして数年の若手で、気持ちのよい美声の持ち主。指揮は、この同じ年の2月に東京二期会公演のヴェルディ「ナブッコ」で日本のオペラマニアを唸らせたアンドレア・バッティストーニ。1987年、ヴェローナ生まれ、つまりこの時まだ24歳か25歳。しかし見事に様式感の正しい、説得力の強いヴェルディを聞かせてくれる。彼は既に2010年のヴェルディ・フェスティヴェルでの「アッティラ」を成功に導いており、ヴェルディに関しては口うるさいパルマの聴衆からも大きな信頼を置かれている。演出は、スイスの中堅オペラ演出家、ギー・モンタヴォン。1961年、ジュネーヴ生まれ。1990年代にボン歌劇場で頭角を現し、現在はエアフルト劇場の総監督。正攻法の真っ向勝負の舞台作りで、抑えた色彩が作品の渋さを際立て、ジワッとした余韻を広げる。
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ヴェルディ:歌劇「リゴレット」
・ボーナス:「リゴレット」について
 レオ・ヌッチ(Br;リゴレット) ニーノ・マチャイーゼ(S;ジルダ)
 フランチェスコ・デムーロ(T;マントヴァ公爵) マルコ・スポッティ(B;スパラフチーレ)
 ステファニー・イラーニ(Ms;マッダレーナ) カタリーナ・ニコリッチ(Ms;ジョヴァンナ)
 ロベルト・タリアヴィーニ(Br;モンテローネ伯爵) オラーツィオ・モーリ(Br;マルッロ)
 マウーロ・ブッフォリ(T;マッテオ・ボルサ) エツィオ・マリア・ティージ(B;チェプラーノ伯爵)
 シッラ・クリスティアーノ(Ms;チェプラーノ伯爵夫人) アレッサンドロ・ビアンキーニ(Br;宮廷の門番)
 シッラ・クリスティアーノ(S;公爵夫人の小姓) ステファノ・ヴィジオーリ(演出) フランコ・マッリ(照明)
 マッシモ・ザネッティ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho. ピエルルイージ・サマリターニ(舞台、衣装)
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 収録::2008年10月16日、20日、22日、パルマ、ヴェルディ・フェスティヴァル、ライヴ。リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|130分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。 Tutto ヴェルディもいよいよ中期の傑作群に突入、中でも特に人気の高い「リゴレット」が登場。2008年10月上演での収録。リゴレットは、もはやイタリアの人間国宝と言ってよいバリトン、レオ・ヌッチ。これまで何度歌ったか分からないほど歌っているリゴレット、この66歳の時の歌も本当に素晴らしい物。衰え知らずの声に加え、豊富な経験、そして年輪を重ねた者でなければ出せない内面からの味と、リゴレットという難しい役を極めて高いレベルで歌い演じている。このヌッチのリゴレットを軸に、ジルダとマントヴァ公が実際に若い歌手が歌っているのがこの上演の強み。ジルダのニーノ・マチャイーゼは、グルジア出身の美貌のソプラノ。2008年のザルツブルク音楽祭でのグノー「ロメオとジュリエット」で、妊娠のため降板したアンナ・ネトレプコの後を受けてジュリエットを歌い大成功。この「リゴレット」はその直後の出演。瑞々しくも充実感のある声はまさに若き大器。マントヴァ公爵のフランチェスコ・デムーロは、数度の来日で日本でも人気の高い若いテノール。イタリア、サルデーニャ島のポルト・トッレス生まれ。ここ数年で人気が一気に上昇、欧米の有名劇場で歌っている。若々しく甘い声と南欧的な容姿は若く奔放なマントヴァ公にピッタリ、ベテランのテノールではなかなか出せない若い誘惑者の魅力に満ちている。スパラフチーレのマルコ・スポッティは、地元パルマ出身のバス。身体は細いのにズシンと来る低音の持ち主で、ことにヴェルディのバス役として大いに活躍している。マッシモ・ザネッティはイタリアの中堅指揮者。主にドイツの歌劇場で活躍しており、ことにドレスデンとベルリンには頻繁に出演している。ステファノ・ヴィジオーリは近年珍しいほど極めて正統的な舞台作りをしている。決して台本をなぞっただけではなく、各登場人物の心理を細かくしっかり演技で表させ、ことに愛と自我に目覚めたジルダが自ら破滅を選んでしまう姿を丁寧に描いている。正攻法の「リゴレット」としてたいへん成功した演出だろう。
72-3408
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(DVD)
ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」
・ボーナス:「トロヴァトーレ」について
 マルセロ・アルバレス(T;マンリーコ) テレーザ・ロマーノ(S;レオノーラ)
 クラウディオ・スグーラ(Br;ルーナ伯爵) ムジア・ニオラージェ(Ms;アズチェーナ)
 デヤン・ヴァチュコフ(B;フェランド) クリスティーナ・ジャンネッリ(S;イネス)
 ロベルト・ヤキーニ・ヴィルジーリ(T;ルイツ) エンリーコ・リナルド(B;老ジプシー)
 ペク・スンファ(B;使者) ロレンツォ・マリアーニ(演出) ウィリアム・オルランディ(舞台、衣装)
 ユーリー・テミルカーノフ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho. クリスティアン・ピノ(照明)
72-3504
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 収録:2010年10月5日、9日、パルマ、ヴェルディ・フェスティヴァル、ライヴ。リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|142分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。2010年パルマで上演された「トロヴァトーレ」の映像。なんといっても今一番の美声ヴェルディ・テノール、マルセロ・アルバレスのマンリーコが聞けるのが嬉しい。この時アルバレス48歳、持ち前の美声が伸び、貫禄も備え、しかもアルゼンチン人らしい直球の熱情もありと、実に見事なマンリーコ。レオノーラのテレーザ・ロマーノは、イタリアの若いソプラノ。当時まだ25歳というから驚き。将来の大プリマドンナ間違いなしの逸材。ルーナ伯爵のクラウディオ・スグーラは、新世代のヴェルディ・バリトンとして大きな期待をかけられている中堅のバリトン。1974年、ブリンディジ生まれ。2010年にドミンゴと共に来日、ドミンゴ相手にイヤーゴ、エスカミーリオなど三役を歌って賞賛された。アズチェーナのムジア・ニオラージェはグルジア出身のメゾ・ソプラノ。マリインスキー劇場で頭角を現した歌手の一人で、その縁でメトロポリタン歌劇場にも何度も出演、アズチェーナも2009年と2012年に歌っている。フェランドのデヤン・ヴァチュコフは、1979年、ブルガリアのソフィア生まれのバス。ここ10年ほどイタリアを中心に活躍している。重心の低い立派な響きはまさにブルガリアのバスの伝統を受け継いだもの、しかも鈍重さがないので、第1幕冒頭のフェランドのアリアの厄介なフィオリトゥーラも難なくこなしている。指揮はなんとロシアの巨匠、ユーリー・テミルカーノフ!この時72歳、風格と気迫に溢れる指揮。長年サンクトペテルブルク・po.の音楽監督を務めていることで知られるテミルカーノフだが、実はキーロフ劇場(現マリインスキー劇場)のゲルギエフの前任として10年以上音楽監督を務めており、オペラの経験も豊富。純イタリア風とはまた少し異なったロマンティシズム豊かな「トロヴァトーレ」。ロレンツォ・マリアーニの演出は、白と黒を基調とした簡素な舞台の背景に、巨大な月を掲げた、たいへん幻想的な物。これがHD収録の鮮明画像にも映えている。
72-3608
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ヴェルディ:歌劇「椿姫」
 ・ボーナス:「椿姫」について
 スヴェトラ・ヴァシレヴァ(S;ヴィオレッタ) マッシモ・ジョルダーノ(T;アルフレード・ジェルモン)
 ウラディーミル・ストヤノフ(Br;ジョルジョ・ジェルモン) ダニエラ・ピーニ(Ms;フローラ)
 アントネッラ・トレヴィサン(Ms;アンニーナ) ジャンルカ・フロリス(T;ガストーネ)
 アルマンド・ガッバ(Br;ドゥフォール男爵) フィリッポ・ポリネッリ(B;ドビニー侯爵)
 ロベルト・タリアヴィーニ(Br;医師グランヴィル) イオリオ・ゼンナーロ(T;ジュゼッペ)
 ロベルト・スカンドゥーラ(B;フローラの召使) マッテオ・マッゾーリ(B;手紙を取り次ぐ男)
 ユーリー・テミルカーノフ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho.
 カール=エルンスト・ヘルマン(演出・舞台装置・衣装・照明)、ウルゼル・ヘルマン(演出)
72-3704
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 収録:2007年10月9日、13日、15日、ヴェルディ音楽祭、パルマ、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|133分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。人気作の「椿姫」、ここに極めて注目の映像が加わった。ライン・ドイツオペラ、デュッセルドルフ=デュイスブルク共同劇場、ブリュッセルのモネ劇場が共同制作したものをパルマで上演した物。演出はカール=エルンストとウルゼルのヘルマン夫妻。普段は比較的すっきりした美感のモダーンな舞台作りで知られるヘルマン夫妻だが、ここではある程度まで写実的な舞台作りを重視、しかし細部までドラマを掘り起こし曖昧さを許さない舞台作りで、目から鱗が落ちる思いがアチコチに。その上で所々に新機軸を盛り込み、ヴェルディが作品に盛り込んだ問題提起を大いに引き出している。見事な舞台にヴェルディにはうるさいパルマの観客も多いに盛り上がっている。ヴィオレッタは、美貌のソプラノとして知られるグルジア出身のスヴェトラ・ヴァシレヴァ。彼女は2001年のフィレンツェ五月音楽祭来日公演でヴィオレッタを歌っているが、それから6年後のここではずっと成長した姿を見ることが出来る。アルフレードは、日本でもアルフレードを何度か歌ったことのあるマッシモ・ジョルダーノ。このお坊ちゃん役にあらゆる点で打ってつけ。ジェルモンは、ブルガリアが生んだヴェルディ・バリトン、ウラディーミル・ストヤノフ。この難しい役を絶妙のバランスで歌い演じている。フローラは、2011年、新国立劇場での「コジ・ファン・トゥッテ」のドラベッラが大きな話題になったダニエラ・ピーニ。通常よりずっと存在感が増しているガストーネを、ジャンルカ・フロリスが怪演している。
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ヴェルディ:歌劇「シチリアの晩鐘」
 ・ボーナス:「シチリアの晩鐘」について
 レオ・ヌッチ(Br;モンフォルテ) ダニエラ・デッシー(S;エレナ)
 ファビオ・アルミリアート(T;アルリーゴ) ジャコモ・プレスティア(B;ジョヴァンニ・ダ・プローチダ)
 ダーリオ・ルッソ(B;ベテューヌ卿) アンドレア・マストローニ(B;ヴォドモン伯爵)
 アドリアーナ・ディ・パオラ(Ms;ニネッタ) ラウル・デラーモ(T;ダニエーリ)
 ロベルト・ヤキーニ・ヴィルジーリ(T;テバルド) アレッサンドロ・バッティアート(Br;ロベルト)
 カミッロ・ファッキーノ(T;マンフレード) ピエール・ルイージ・ピッツィ(演出・舞台・衣装)
 マッシモ・ザネッティ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho.
 ロベルト・マリア・ピッツート(振付) ヴィンチェンツォ・ラポーニ(照明)
72-3904
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 収録:2010年10月13日、17日、ヴェルディ音楽祭、パルマ、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|169分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。ヴェルディが始めてパリのオペラ座のために書き下ろした大作「シチリアの晩鐘」は、力作ではあるものの規模が大きい上にどの役も難役で、上演は多くない。巨匠ピエール・ルイージ・ピッツィは、スカラ座でも「シチリアの晩鐘」の演出を手掛けているが、これはまったく異なる物。舞台装置などはごく簡単なものに留める一方、19世紀風の衣装の登場人物が頻繁に平土間の通路に現れ舞台と行き交うことで、この作品が初演された頃のリソルジメント(イタリア統一運動)直前の時代の空気を強く打ち出している。ヴェルディ音楽祭には珍しくイタリア人のベテラン歌手が揃っており、しかもいずれもが打ってつけの役。モンフォルテは、この時68歳のレオ・ヌッチ。恐ろしい総督としての貫禄と、息子の愛を求める父の両面を見事に歌い切っている。エレナ公女とアルリーゴはダニエラ・デッシーとファビオ・アルミリアート。私生活でもパートナーのこの二人、デッシーが情感豊かにエレナを歌えば、アルミリアートは情熱的にアルリーゴを歌い、まさに夫唱婦唱。プローチダのジャコモ・プレスティアもドシッとした存在感がある。指揮のマッシモ・ザネッティは、2008年の「リゴレット」の好評を受けての再登板。引き締まった音楽作りで長大なオペラをダレルことなく聞かせてくれる。
 なお、第3幕のバレエ「四季」と第5幕のアルリーゴの短いアリアが外されている。
72-4008
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ヴェルディ:歌劇「シモン・ボッカネグラ」
 ・ボーナス:「シモン・ボッカネグラ」について
 レオ・ヌッチ(Br;シモン・ボッカネグラ) タマール・イヴェーリ(S;アメーリア)
 フランチェスコ・メーリ(T;ガブリエーレ) ロベルト・スカンディウッツィ(B;フィエスコ)
 シモーネ・ピアッツォラ(Br;パオロ) パオロ・ペッキオーリ(B;ピエトロ)
 ルカ・カサリン(T;弩兵隊長) オレーナ・ハラチコ(S;アメーリアの侍女)
 ダニエーレ・カッレガーリ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho.
 ジョルジョ・ガッリョーネ(演出) グイード・フィオラート(舞台・衣装) ブルーノ・チュッリ(照明)
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 収録:2010年3月23日、25日、28日、パルマ、おそらくライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|137分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。ヴェルディの全オペラの中でもジワッと迫る感動では筆頭の「シモン・ボッカネグラ」、パルマでの公演の映像が登場。しかもかなり充実したキャスト。なんといってもレオ・ヌッチのシモンが最高。「シモン・ボッカネグラ」には多くの映像があるものの、実は新しい映像でヌッチのような大物ヴェルディ・バリトンが歌っているものはほとんどない。あらゆる点でズシリとした手応えを感じる見事なシモンで、オペラ全体に大きな深みを与えている。対するフィエスコには、もう20年以上この役の第一人者であるロベルト・スカンディウッツィ。抑えた表現の中に様々な思いが滲む、極めて渋いフィエスコ。アメーリアは、グルジアの名ソプラノ、タマール・イヴェーリ。日本でも、ポーランド国立歌劇場、スカラ座、新国立劇場と3度「オテロ」のデズデーモナを歌っていずれも称賛されたので、すっかりおなじみだろう。このアメーリアも、彼女の豊潤なのに清楚さがある声にピッタリ。ガブリエーレは、若手でも特に人気の高いテノール、フランチェスコ・メーリ。彼の直向きな歌はガブリエーレにピッタリで、ことに第2幕でのアリアは、こんないい曲だったっけ?と思わずにはいられないほど。そして優れた歌手たちをダニエーレ・カッレガーリが見事にまとめている。ジョルジョ・ガッリョーネによる「シモン・ボッカネグラ」の演出は、2007年にボローニャ市立劇場のために制作されたもので、その後レッジェ・エミーリア、パレルモ、パルマ、ニースと多くの劇場で取り上げられた近年の定番というべき物。モザイク画風の床を中心に、古くからの港町ジェノヴァの雰囲気を巧みに醸している。
72-4208
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ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」
 ・ボーナス:「仮面舞踏会」について
 フランチェスコ・メーリ(T;リッカルド) クリスティン・ルイス(S;アメーリア)
 ウラディーミル・ストヤノフ(Br;レナート) エリザベッタ・フィオリッロ(Ms;ウルリカ)
 セレーナ・ガンベローニ(S;オスカル) フィリッポ・ポリネッリ(Br;シルヴァーノ)
 アントーニオ・バルバガッロ(Br;サムエル) エンリーコ・リナルド(B;トム)
 コジモ・ヴァッサッロ(T;判事) エンリーコ・パオリッロ(T;アメーリアの召使)
 ジャンルイジ・ジェルメッティ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho.
 マッシモ・ガスパロン(演出、ピエルルイージ・サマリターニ原案による) アンドレア・ボレッリ(照明)
 ピエルルイージ・サマリターニ(舞台・衣装) ロベルト・マリア・ピッツート(振付)
72-4304
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 収録:2011年10月1日、5日、9日、13日、20日、23日、ヴェルディ音楽祭、パルマ、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|136分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓(本編)/伊英(ボーナス)。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。何と言っても注目は、これが初のリッカルドとなったフランチェスコ・メーリ。ひた向きな情熱の感じられるメーリの歌はリッカルドにピッタリ!初役とは思えないほど堂に入った歌と演技には、今後ますますヴェルディ・テノールとして活躍するであろう期待が感じられる。レナートのウラディーミル・ストヤノフは、2007年のヴェルディ音楽祭での「椿姫」のジェルモンが好評での再出演。心優しい真面目な男が、妻の裏切りに凶行に及ぶ過程をよく描いている。アメーリアのクリスティン・ルイスは、米国、アーカンソー州生まれのソプラノ。2005年頃から急速に台頭して来たソプラノで、現在はウィーン在住でイタリアやドイツの多くの劇場に出演、ヴェルディのヒロインを得意としている。ウルリカのエリザベッタ・フィオリッロは、カゼルタ宮殿でおなじみのナポリ近郊のカゼルノの生まれ。30年近いキャリアを誇るベテランで、様々なメゾ・ソプラノ役を歌っている。新国立劇場にも二度出演。オスカルのセレーナ・ガンベローニは、メーリの愛妻。彼と一緒に何度か来日しているので日本でもおなじみだろう。いまや巨匠の風格漂うジャンルイジ・ジェルメッティだが、音楽はあいかわらず高い見識を備えており、この「仮面舞踏会」でも普通の演奏とは違った新鮮な魅力が多々感じ取れる。演出は、元々ピエルルイージ・サマリターニ(1942-1994)が1989年にパルマで上演したものを、マッシモ・ガスパロンが再演した物。あえて書割を積極的に活用して古風な雰囲気を醸した舞台は、新調された衣装とうまくてマッチしてとても美しい。
72-4408
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ヴェルディ:歌劇「運命の力」
 ・ボーナス:「運命の力」について
 ディミトラ・テオドッシュウ(S;レオノーラ) アキレス・マチャード(T;ドン・アルヴァーロ)
 ウラディーミル・ストヤノフ(Br;ドン・カルロ) ロベルト・スカンディウッツィ(B;修道院長)
 マリアーナ・ペンチェヴァ(Ms;プレツィオジッラ) カルロ・レポーレ(Br;メリトーネ神父)
 キム・ミョンホ(T;トラブーコ) ジヤン・アトフェー(B;カラトラーヴァ侯爵)
 アドリアーナ・ディ・パオラ(Ms;クルラ) アレッサンドロ・ビアンキーニ(B;市長)
 ガブリエーレ・ボッレッタ(B;外科医) ステーファノ・ポーダ(演出・舞台・衣装・振付・照明)

 ジャンルイジ・ジェルメッティ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho.
72-4504
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 収録:2011年2月2日、5日、パルマ・レージョ劇場、パルマ、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|179分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓(本編)/伊英(ボーナス)。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。なんといってもこれが初めてのレオノーラだったというディミトラ・テオドッシュウが目玉。いつもながらのスケールの大きな歌で魅了してくれる。ロベルト・スカンディウッツィの極めつけの修道院長も見事。ドン・アルヴァーロは、ベネズエラ出身のテノール、アキレス・マチャード。近年の著しい成長振りに驚かされる。ウラディーミル・ストヤノフの復讐の鬼のようなドン・カルロ、マリアーナ・ペンチェヴァのクールビューティなプレツィオジッラ、そして今人気の高いブッフォ、カルロ・レポーレのメリトーネ神父と、充実したキャスト。ジャンルイジ・ジェルメッティは明快さを重視したもので、長大なオペラが重苦しくなり過ぎないよう配慮している。ステーファノ・ポーダの演出は独特の美意識に貫かれたもので、レオノーラの修道院の場面などとても印象的。最新のクリティカル・エディションを使用。
72-4608
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ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」(1886年モデナ版/5幕)
 ・ボーナス:「ドン・カルロ」について
 マリオ・マラニーニ(T;ドン・カルロ) チェリア・コステア(Sエリザベッタ)
 シモーネ・ピアッツォラ(Br;ロドリーゴ) ジャコモ・プレスティア(B;フィリッポ2世)
 ルチアーノ・モンタナーロ(B;大審問官) アーラ・ポズニアク(Ms;エボリ公女)
 パオロ・ブットル(B;修道士) イレーヌ・カンデリエ(S;テバルド/天からの声)
 ジューリオ・ペッリグラ(T;レルマ伯爵) マルコ・ガスパーリ(T;国王の布告者)
 ファブリツィオ・ヴェントゥーラ指揮エミリア=ロマーニャ州立o.
 モデナ市立劇場財団アマデウス・オペラcho. ジョゼフ・フランコーニ・リー(演出)
 アレッサンドロ・チャンマルーギ(舞台・衣装) ネヴィオ・カヴィーナ(照明) マルタ・フェリ(振付)
72-4704
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 収録:2012年10月15日、17日、19日、21日、市立ルチアーノ・パヴァロッティ劇場、モデナ、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|173分 + 11分|字幕:伊英独仏西日中韓(本編)/伊英(ボーナス)。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。偉大なテノールの名を冠したモデナの劇場で新制作上演された「ドン・カルロ」の映像。千席規模の中劇場でこの規模の大きいオペラを乗船(注:代理店記載ママ。上演?)するのはなかなか贅沢な物。「ドン・カルロ」はもともとパリのオペラ座で5幕ものとして上演された。しかし今日では、ヴェルディが大きく手を加え、1884年にスカラ座で初演した4幕版が一般的。ヴェルディは1886年に、改訂後の4幕版に最初の幕を戻した改訂5幕版を作成、これは1886年暮のモデナでの上演で用いられたので「モデナ版」と呼ばれる。この上演は、それからおよそ126年後に同じモデナ市立劇場で上演された物。キャストは実力派が揃えられている。一番の大物は、フィリッポのジャコモ・プレスティア。1960年、イタリア、フィレンツェ生まれのベテラン。イタリアではヴェルディ・バスとして極めて人気の高い人。渋めの演技で国王の威厳を放っており、舞台を引き締めている。カルロのマリオ・マラニーニは、北イタリアガルダ湖畔のサロ生まれのテノール。1984年デビューと言いうから、もう30年近くププリモテノーレとして活躍しており、ことにヴェルディ・テノールとして知る人ぞ知る名テノール。何度も来日していて、最近だと2009年10月にプラハ国立歌劇場来日公演の「アイーダ」で、テオドッシュウのタイトルロール相手にラダメスを歌い、かなりの好評を得ている。エリザベッタのチェリア・コステアは、ルーマニア、ピアトラ・ネアムツ生まれのソプラノ。西側に出てきて十年というところの中堅のソプラノで、実力の高さはこの映像からも十分窺える。注目はロドリーゴのシモーネ・ピアッツォラ。1985年、ヴェローナ生まれ、つまり収録時はまだ27歳くらいということになる。しかしデビューも早かったので、ここでのロドリーゴも、予備知識なしに聞いたら20代の若者とは想像もできないくらい立派な物。エボリ公女のアーラ・ポズニアクは、2004年からキーウ〔キエフ〕のウクライナ国立歌劇場で筆頭メゾ・ソプラノとして活躍している人。日本にもロシア風のアッラ・ポズニャークの名で、2006年11月のヴェルディ「アイーダ」のアムネリス、2010年10月のアムネリスとムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」のマリーナを歌い、いずれも称賛されている。大審問官のルチアーノ・モンタナーロは、近年活躍の目立つバス。「ドン・カルロ」の大審問官は、2008年12月のスカラ座シーズン・オープニングでダニエル・ガッティ指揮で上演された時、アンダーについていたという。指揮のファブリツィオ・ヴェントゥーラは、ドイツ語圏の各地の歌劇場で音楽監督を務めてきた叩き上げの実力派。「ドン・カルロ」の重厚な世界をしっかり描いている。演出のジョゼフ・フランコーニ・リーは、ヴィスコンティ門下の演出家アルベルト・ファシーニの下で修行した演出家。ヴィスコンティ直系ならではの正攻法の演出で、舞台、衣装など、古き良きイタリア・オペラの伝統を今に受け継ぐ物。ここでも1886年のモデナでの上演を強く意識した復古調の舞台作りが今となってはむしろ新鮮に感じられる。
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ヴェルディ:歌劇「アイーダ」
 ・ボーナス:「アイーダ」について
 スザンナ・ブランキーニ(S;アイーダ) ワルテル・フラッカーロ(T;ラダメス)
   マリアーナ・ペンチェヴァ(Ms;アムネリス) アルベルト・ガザーレ(Br;アモナズロ)
 ゲオルギー・アンドグラーゼ(B;ランフィス) カルロ・マリンヴェルノ(B;エジプト王)
 ユ・ガンクン(S;巫女) コジモ・ヴァサッロ(T;使者)
 アントーニオ・フォリアーニ指揮 パルマ・レージョ劇場o.&cho.
 ジョゼフ・フランコーニ・リー(演出) マウロ・カロージ(舞台・衣装) グイド・レヴィ(照明)
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 収録:2012年2月1日、5日、レージョ劇場、パルマ、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|154分 + 11分|字幕:伊英独仏西日中韓(本編)/伊英(ボーナス)。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。 Tutti ヴェルディのシリーズもついに後期に突入。近年ヴェルディ・ソプラノとして急速に台頭しているスザンナ・ブランキーニのタイトルロールが大注目。まだデビューから5年ほどの2007年6月にパレルモ・マッシモ劇場の来日公演に同行し、耳の鋭いオペラファンの間で若くて上手いソプラノがいると話題になった。彼女は2013年9月に東京ドームで公演予定のアレーナ・ディ・ヴェローナ来日公演の「アイーダ」で、中日の9月18日にアイーダを歌う予定。ラダメスは、度々新国立劇場に出演しておなじみのワルテル・フラッカーロ。アムネリスは、今もっとも充実したメゾ・ソプラノの一人、マリアーナ・ペンチェヴァ。アモナズロは中堅のヴェルディ・バリトンとして人気の高いアルベルト・ガザーレ。指揮は、ロッシーニやドニゼッティで評価の高いアントニーノ・フォリアーニが手堅くまとめている。ジョゼフ・フランコーニ・リーの演出は、ナイル河のほとりを強くイメージして、青を多用しているのがユニーク。
72-5008
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ヴェルディ:歌劇「オテロ」
 ・ボーナス:「オテロ」について
 アレクサンドルス・アントネンコ(T;オテロ) マリーナ・ポプラフスカヤ(S;デズデモナ)
 カルロス・アルバレス(Br;イヤーゴ) バルバラ・ディ・カストリ(Ms;エミーリア)
 スティーヴン・コステロ(T;カッシオ) アントネッロ・チェロン(T;ロデリーゴ)
 ミハイル・ペトレンコ(B;ロドヴィーコ) シモーネ・デル・サヴィオ(Br;モンターノ)

 リッカルド・ムーティ指揮 VPO 、ウィーン国立歌劇場cho.、ザルツブルク音楽祭児童cho.
 スティーヴン・ラングリッジ(演出) ジョージ・ソーグライズ(美術)
 エンマ・ライオット(衣装) ジュゼッペ・ディ・ロリオ(照明)
72-5104
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 収録:2008年8月5日-10日、ザルツブルク。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|143分 + 10分|字幕:伊英独仏西日中韓(本編)/伊英(ボーナス)。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。旧品番:70-1408 (DVD) & 70-1504 (Blu-ray) 〔以上、流通在庫限りで廃盤〕を Tutti Verdi シリーズへ組み込み、日本語字幕とボーナス・トラックを加えた物。ムーティがVPOを指揮した、スカラ座時代とはまた異なった力強くもしなやかな「オテロ」。なお、スカラ座での上演と同様、第3幕の一部に後のパリ上演の際に改訂された音楽を採用している。歌手は若手を多く起用。デズデーモナのマリーナ・ポプラフスカヤは、この後MET ロイヤル・オペラでプリマドンナにののし上ったのはご承知の通り。タイトルロールのアレクサンドルス・アントネンコもここでの大抜擢によって国際的に広く活用するようになった。一方、イヤーゴにはスペインのベテラン、カルロス・アルバレスを起用して存在感を強めている。スティーヴン・ラングリッジの演出は、伝統的な衣装を用いつつ、全編に渡って黒を多用した陰鬱な雰囲気を醸している。
72-5208
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(DVD)
ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」
 ・ボーナス:「ファルスタッフ」について
 アンブロージョ・マエストリ(Br;ファルスタッフ) ルカ・サルシ(Br;フォード)
 スヴェトラ・ヴァシレヴァ(S;アリーチェ) ロミーナ・トマゾーニ(Ms;クイックリー夫人)
 ダニエラ・ピーニ(Ms;メグ・ページ夫人) バルバラ・バルニェージ(S;ナンネッタ)
 アントーニオ・ガンディア(T;フェントン) ルカ・カザリン(T;医師カイウス)
 パトリツィオ・サウデッリ(B;バルドルフォ) マッティア・デンティ(T;ピストーラ)

 アンドレア・バッティストーニ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho.
 スティーヴン・メドカルフ(演出) ジェイミー・ヴァルタン(舞台・衣装)サイモン・コーダー(照明)
72-5304
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(Blu-ray)
 収録:2011年10月10日、12日、15日、22日、25日、ファルネーゼ劇場、パルマ、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|131分 + 11分|字幕:伊英独仏西日中韓(本編)/伊英(ボーナス)。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。歌劇場ではなく、由緒あるファルネーゼ劇場での上演というのも貴重。2013年9月のスカラ座来日公演でもファルスタッフを歌うアンブロージョ・マエストリが、まさに嵌り役のファルスタッフ。巨体で堂々と歌っているのになんかおかしいというのは、もはやリアル・ファルスタッフ。スヴェトラ・ヴァシレヴァは、頭が切れて気が強そうで、でも色気たっぷりというなかなか強烈なアリーチェ。旦那フォードのルカ・サルシは、威張り散らしているわりに小物っぽい旦那で、この夫婦のバランスがうまく行っている。一方、アントーニオ・ガンディアの情熱的なフェントンとバルバラ・バルニェージのおずおずとしたナンネッタもまたいい組み合わせ。その他、ダニエラ・ピーニのメグ、ロミーナ・トマゾーニのクイックリー夫人などなど、いずれも適役。指揮のアンドレア・バッティストーニは、この頃既にヴェルディアンの間ではかなり話題になっていて、直後の来日が待望されていたころ。しばしばシンフォニックになり過ぎる「ファルスタッフ」も、バッティストーニの手にかかると実に活気があって歌心の生きた音楽になっている。スティーヴン・メドカルフの演出は、ファルネーゼ劇場の木をたっぷり使った柔らかな内装を生かして、舞台もシェイクスピアの時代の古風な雰囲気を活用した物。といっても復古的な舞台作りではなく、愉快な仕掛けがたっぷりで楽しく見ることが出来る。
72-5408
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(DVD)
ヴェルディ:レクイエム
 ・特典映像「ヴェルディの裏庭」(セルゲイ・グルグリッチ制作)
 ディミトラ・テオドッシュウ(S) ソーニャ・ガナッシ(Ms)
 フランチェスコ・メーリ(T) リッカルド・ザネッラート(B)
 ユーリー・テミルカーノフ指揮パルマ・レージョ劇場o.&cho.
72-5504
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(Blu-ray)
 収録:2011年10月8日、ファルネーゼ劇場、パルマ、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|95分 + 52分|字幕:伊英独仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。 Tutti ヴェルディのシリーズもこれで完結。音楽監督の巨匠ユーリー・テミルカーノフがヴェルディのレクイエムを指揮した。ロシアの指揮者のヴェルディというと、それだけで爆演を想像してしまいがちだが、テミルカーノフの指揮はまったく逆、むしろ派手さを控えた真摯で誠実な音楽作りを心がけている。このレクイエムは、ヴェルディが敬愛する作家アレッサンドロ・マンゾーニの死を悼むために作られたが、テミルカーノフはそうしたヴェルディの思いを重視し、とかくドッ派手な演奏になりがちな風潮に背を向けているようだ。さすがは大ベテラン。4人の独唱者はいずれも優秀。ことにロッシーニ・メゾ・ソプラノとして高名なガナッシは、いわゆるヴェルディ・メッゾの押しの強い歌い方とは異なった情感豊かなもので、聞き応えある。パルマの歌劇場ではなく、由緒あるファルネーゼ劇場での上演というのも見物。もう一つ、セルゲイ・グルグリッチ制作のドキュメンタリー映像「ヴェルディの裏庭」を収録している。作曲家として成功を収めたヴェルディは、地元ブッセートで農場経営にも精を出した、ということはよく触れられるが、農場主、経営者としてのヴェルディの実像についてはあまりよく伝えられていなかった。ここでは現地の映像、様々な専門家や市民などの話から、ヴェルディの別の一面を浮かび上がらせている。
72-5608
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(DVD)
トゥット・ヴェルディ〜ハイライト集(すべてパルマ・レージョ劇場o.&cho.)
 「オベルト」序曲[アッレマンディ指揮/収録:2007年10月]
 「一日だけの王様」〜恋する心は重く[アントナッチ(Ms;ポッジョ侯爵夫人) レンゼッティ指揮/2010年1月]
 「ナブッコ」〜行け、思いよ、黄金の翼に乗って[マリオッティ指揮/2009年10月]
 「十字軍のロンバルディア人」〜天はこんなに[テオドッシュウ(S;ソフィア) カレッガーリ指揮/2009年1月]
 「エルナーニ」〜エルナーニ、お前か![ネヴィス(S;エルヴィーラ) アッレマンディ指揮/2005年6月]
 「二人のフォスカリ」〜年老いた心臓よ[ヌッチ(Br;フランチェスコ・フォスカリ) レンゼッティ指揮/2009年10月]
 「ジョヴァンナ・ダルコ」〜ああ予言の森よ[ヴァシレヴァ(S;ジョヴァンナ) バルトレッティ指揮/2008年10月]
 「アッティラ」〜英雄たちよ、立ち上がれ[パローディ(B;アッティラ) バッティストーニ指揮/2010年10月]
 「マクベス」〜宿命のわが妻よ[ヴァレル(S;マクベス夫人) ヌッチ(Br;マクベス) バルトレッティ指揮/2006年6月]
 「海賊」〜囚われの部屋から私の思いは飛んで行く[ベネッタ(S;グルナーラ) モンタナーロ指揮/2008年10月]
 「ルイザ・ミラー」〜穏やかな夜には[アルバレス(T;ロドルフォ) レンゼッティ指揮/2007年10月]
 「リゴレット」〜愛の美しい娘よ[マチャイーゼ(S;ジルダ) ザネッティ指揮/2008年10月]
 「トロヴァトーレ」〜神秘な音の波が…見よ、恐ろしい炎を[アルバレス(T;マンリーコ) テミルカーノフ指揮/2010年10月]
 「椿姫」〜プロヴァンスの海と陸[ストヤノフ(Br;ジェルモン) テミルカーノフ指揮/2007年10月]
 「シチリアの晩鐘」〜感謝するわ、愛するお友だち[デッシ(S;エレナ) ザネッティ指揮/2010年10月]
 「シモン・ボッカネグラ」〜平民たちよ!貴族たちよ![ヌッチ(Br;シモン・ボッカネグラ) カッレガーリ指揮/2010年3月]
 「仮面舞踏会」〜永遠に君を失ったら[メーリ(T;リッカルド) ジェルメッティ指揮/2011年10月]
 「運命の力」〜平安を[テオドッシュウ(S;レオノーラ) ジェルメッティ指揮/2011年1月]
 「アイーダ」〜エジプトとイシスの神に栄光があるように[フォリアーニ指揮/2012年1月]
 「ファルスタッフ」〜この世はすべて冗談[バッティストーニ指揮/2011年10月]
 ・ボーナス:「一日だけの王様」について、「ナブッコ」について
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(Blu-ray)
 字幕:英伊。 トゥット・ヴェルディのハイライト集。26タイトルのうち20作の名場面を収録。今後どれを買うかの目安にするもよし、全曲リリースまで待ち遠しいのでまずはこちらで楽しむもよし、かけっぱなしで見る聞くもよし。パルマの熱狂をギュッと濃縮した1枚。
 #当ハイライト集には日本語字幕がございません。ご注意下さい。
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(9DVD)
トゥット・ヴェルディ〜ヴェルディ:オペラ全集 BOX Vol. 1【1839-1846】
 歌劇「オベルト」/歌劇「一日だけの王様」/歌劇「ナブッコ」/歌劇「第一回十字軍のロンバルディア人たち」/
 歌劇「エルナーニ」/歌劇「二人のフォスカリ」/歌劇「ジョヴァンナ・ダルコ」/
 歌劇「アルツィーラ」(演奏会形式)/歌劇「アッティラ」
72-5904
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(9Blu-ray)
 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|18時間33分 + 90分|字幕:英独仏伊日中韓(本編)/伊英(ボーナス)。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。
72-6008
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(9DVD)
トゥット・ヴェルディ〜ヴェルディ:オペラ全集 BOX Vol.2【1847-1853】
 歌劇「マクベス」/歌劇「群盗」/歌劇「海賊」/歌劇「レニャーノの戦い」/歌劇「ルイザ・ミラー」/
 歌劇「スティッフェリオ」/歌劇「リゴレット」/歌劇「トロヴァトーレ」/歌劇「椿姫」
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(9Blu-ray)
 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|20時間36分 + 95分|字幕:英独仏伊日中韓(本編)/伊英(ボーナス)。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。
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(11DVD)
トゥット・ヴェルディ〜ヴェルディ:オペラ全集 BOX Vol.3【1855-1893】
 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」/歌劇「シモン・ボッカネグラ」/歌劇「仮面舞踏会」/歌劇「運命の力」/
 歌劇「ドン・カルロ」(1886年モデナ版5幕)/歌劇「アイーダ」/歌劇「オテロ」/歌劇「ファルスタッフ」
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(8Blu-ray)
 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|20時間55分 + 87分|字幕:英独仏伊日中韓(本編)/伊英(ボーナス)。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。
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(DVD)
リヒャルト・シュトラウス生誕150年記念コンサート
 リーム:厳粛な歌(管弦楽のための)
 R.シュトラウス:
  4つの最後の歌(リーム編曲/管弦楽伴奏版)/
  アルプス交響曲 Op.64
アニヤ・ハルテロス(S)
クリスティアン・ティーレマン指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
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(Blu-ray)
 収録:2014年6月9日、ゼンパーオーパー、ドレスデン、ライヴ。映像監督:ミヒャエル・ベイヤー。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|103分|字幕:英仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: HD | dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1 R.シュトラウスゆかりの街ドレスデンで、2014年6月9日から11日の3日間、ティーレマンとシュターツカペレ・ドレスデン(SKD)によって行われた記念コンサート・シリーズから、初日の午後に行われた演奏会が映像リリース。初日には他にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管&シャイーも登場、2日目は上演機会の少ないオペラ「火の消えた町」がコンサート形式で上演、さらに3日目のR.シュトラウスの誕生日6月11日にはガラ・コンサートが行われ、大いに盛り上がった。ドイツ=ギリシャ系のアニヤ・ハルテロスは力強い声質と豊かな表現力で聴かせる人気のソプラノ。ティーレマンの重厚な指揮と、SKDの見事な描写力、各テーマに沿った説得力のある指揮で、記念の公演にふさわしい演奏を披露している。
72-8908
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(2DVD)
リヒャルト・シュトラウス・ガラ
 「ばらの騎士」 Op.59〜ワルツ第1番/「エレクトラ] Op.58〜エレクトラのモノローグ「一人だ!たった一人だ!」/
 「火の危機」 Op.50〜愛の場面/「サロメ」 Op.54〜フィナーレ「あなたは私に接吻をさせてくれなかった」/
 「ばらの騎士」 Op.59〜ワルツ第2番/「アラベラ」 Op.79〜第1幕フィナーレ「私のエレメール!」/
 「インテルメッツォ」 Op.72〜4つの交響的間奏曲第2曲「暖炉で夢見る」/
 「エジプトのヘレナ」 Op.75〜第2幕ヘレナのアリア「第2の花嫁の夜!魔法の夜」/「無口な女」 Op.80
  〜序曲「ポプリ」/「ダフネ」 Op.82〜フィナーレとダフネの変容「私は行く…月の光の音楽…アポロ!お兄様!」

 クリスティーネ・ゲルク、アニヤ・ハルテロス、カミッラ・ニールンド(S)
 クリスティアン・ティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデン
72-9004
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(Blu-ray)
 収録:2014年6月11日、ゼンパーオーパー、ドレスデン。映像監督:ミヒャエル・ベイヤー。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|100分(本編) + 46分(ドキュメンタリー)|字幕:英仏西日中韓。 ブルーレイ仕様: HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1 R.シュトラウスゆかりのドレスデンで、2014年6月11日クリスティアン・ティーレマンとシュターツカペレ・ドレスデンが150回目の誕生日を祝ったガラ・コンサート。コンサートにはクリスティーヌ・ゲルク、アニヤ・ハルテロス、カミッラ・ニールンドの3人のR.シュトラウスを得意とする名ソプラノが登場。ご存知の通りR.シュトラウスとシュターツカペレ・ドレスデンは深い関係にある。道徳上の理由でベルリンでの上演が許可されなかった歌劇「火の危機(火の消えた街)」は、ドレスデンで成功を収め、さらに続くオスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」をドレスデンで初演し大成功を収めると、「エレクトラ」「ばらの騎士」と続々とドレスデン初演を行い、名声を得る。その結果R.シュトラウスのオペラ15作品中9作品がドレスデンで初演されている。そうした伝統を踏まえてこのコンサートで取り上げられているオペラの作品は、すべてドレスデンで初演されたもので統一されている。今やR.シュトラウスを指揮すれば右に出るものがいないクリスティアン・ティーレマン。総譜を隅々までクリアに聴かせ、ドレスデンから重厚で緻密な響きを引き出している。さらにこの映像にはクリスティアン・ティーレマンが語るR.シュトラウス「マイ・シュトラウス」というドキュメンタリー映像が収録されている。ベルリンで育ったクリスティアン・ティーレマンはカラヤン& BPOのR.シュトラウスの演奏をよく聴いていたと言う。さらにドレスデンで所有している初演された9つのオペラの自筆譜にも話題は触れており、そのスコアには、エルンスト・フォン・シューフ、フリッツ・ブッシュカール・ベームオトマール・スウィトナーら歴代の指揮者たちの書き込みがあり、それを丹念に勉強していることも明かしている。リハーサル映像も盛り込まれており、様々な角度からクリスティアン・ティーレマンのR.シュトラウス像を見ることが出来る。
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(2DVD)
マーラー交響曲集〔第5番 嬰ハ短調(*) /第6番 イ短調「悲劇的」(#) 〕
 特典映像:パーヴォ・ヤルヴィ、マーラー交響曲について語る(第5番&第6番)
  パーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放送so.(hrso.)
72-9404
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 収録:2011年6月26日-27日(*)、2013年6月30日(#)、ラインガウ音楽祭、ライヴ。 リージョン・オール|16:9| PM ステレオ〔代理店記載ママ〕|160分(本編) + 20分(ボーナス)|字幕:英独仏韓。 ブルーレイ仕様: Full HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1 パーヴォ・ヤルヴィ&フランクフルト放送so. によるマーラー・チクルス。このチクルスは「ラインガウ音楽祭」、ライヴ収録。1988年からドイツ・ヘッセン州ヴィースバーデンのライン河畔の小さなワイン栽培が盛んな街ラインガウで毎夏行われているパーヴォ・ヤルヴィは、現在パリo. 音楽監督、ドイツ・カンマーpo. 芸術監督、そしてフランクフルト放送so. 音楽監督を務めるほか、2015年9月よりNHKso. の首席指揮者に就任。先だって正式就任を前に登場したN響定期公演では説得力のある秀演を聴かせていた。まず2011年収録のマラ5パーヴォ・ヤルヴィと同オケが2012年に来日した際の公演曲目でもあり、この映像は来日のちょうど一年前のライヴ収録となる。マラ5といえばホルンの扱いが焦点となるが、パーヴォはこの点について特典映像でこのように述べている「ソロホルンをオケと分けるとオペラの舞台のようなドラマティックさが生じる。オケの前に立てばその効果は絶大。(中略)劇的な視覚演出を見下す人もいるが、それはマーラーの言葉の一部。それを弁解したりする必要はない。」この映像ではサミュエル・ザイデンベルクが素晴らしいソロを聴かせる。そして2013年収録の「悲劇的」。この作品は、マーラーの交響曲の中で最も激しく劇的なエネルギーも持つ曲。パーヴォもこの作品は何度振っても圧倒されるといい、終楽章では、ハンマーは振り落とされ、シンバルが同時に鳴らされるという視覚的効果も大きい作品。さらにパーヴォはハンマーの数についても言及しており、「私は2回、最近になって3回使うようになった。3回には様々な出来事と結びつけることが出来る。一つは娘の死。2つ目はアルマに関係すること、3つ目は心臓病。そして彼が削除した一つはアルマだろう。」観客が息を呑むのが伝わるような、強烈な緊張感が伝わる映像。
72-9508
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(2DVD)
マーラー交響曲集 Vol.4〔第7番「夜の歌」(*) /交響曲第8番「千人の交響曲」(#) 〕
 特典映像:パーヴォ・ヤルヴィ、マーラー交響曲について語る(第7番&第8番)
  エリン・ウォール、アイリッシュ・タイナン、アンナ・ルチア・リヒター(S)
  アリス・コッテ、シャルロッテ・ヘレカント(Ms) ニコライ・シューコフ(T)
  ミヒャエル・ナジ(Br) アイン・アンガー(B)
  パーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放送so.(hrso.)
  リンブルク大聖堂児童聖歌隊、ヨーロッパ合唱アカデミー、チェコ・フィルハーモニーcho.
72-9604
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(Blu-ray)
 収録:2011年(*)、2013年(#)、ラインガウ音楽祭、ライヴ。映像監督:ミケーレ・チニセルリ。 リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ|164分(本編) + 19分(ボーナス)|字幕: 英独仏西日韓中(第8番|原語:独羅)/独日韓(ボーナス|原語:英)。 ブルーレイ仕様: HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC| dts 5.1 パーヴォは、マーラーの交響曲の中でも第7番が特に好きだということ。一般的には演奏される機会は他の曲と比べると少ないし、マンドリン、ギター、カウベルなど新しい楽器を取り入れ、全体としては見通しが効かず、理解しにくいとされている。しかしパーヴォはこの作品を世に出したマーラーの姿勢に共感し、“私はやりたいことをやる "というスタンスが大変気に入っており、ある種の前向きさを感じると言っている。それはパーヴォの演奏にもあらわれており、マーラーが作品に託した輝きを明確にし、パーヴォの透徹した視点が、複雑な構成をもつ作品に道筋を与えている。一方第8番は、パーヴォは悪夢だと表現している。実際に「千人の交響曲」と呼ばれ、ステージには300人ほどが並び、映像でみると圧巻の迫力。パーヴォは『壮大な5番、悲劇的な6番、辛辣な7番、そして8番で元に戻った。過去の成功のバラマキだと批判する人もいるが、そうではなく告白と救済というテーマをもとに、マーラーはありのままに愛されることを望んだ、それを表現した作品である』と語っている。パーヴォは第2部の救済というテーマを宗教的なものではなく、マーラーの母親、アルマ、グレートヒェン、関係する女性に無条件の愛を求めた個人的な視点をクローズアップした解釈で、女声、男声、少年合唱を巧みに使い感動的に聴かせている。
74-9308
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(2DVD)
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
 イルデブランド・ダルカンジェロ(B;ドン・ジョヴァンニ) アンドレア・コンチェッティ(B;レポレッロ)
 ミルト・パパタナシュ(S;ドンナ・アンナ) カルメラ・レミージョ(S;ドンナ・エルヴィーラ)
 マーリン・ミラー(T;ドン・オッターヴィオ) マヌエラ・ビシェリエ(S;ゼルリーナ)
 ウィリアム・コッロ(B−Br;マゼット) エンリーコ・イオーリ(B;騎士長)
 リッカルド・フリッツァ指揮マルケ地方財団o.、マルケ・ヴィンチェンツォ・ベッリーニcho.
 ピエール・ルイジ・ピッツィ(演出/装置/衣装) セルジョ・ロッシ(照明) ロベルト・マリア・ピッツート(振付)
74-9404
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(Blu-ray)
 収録:2009年7月23日、ラウロ・ロッシ劇場、マチェラータ、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|174分|字幕:英独仏伊西日中韓。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.0 (旧盤代理店アナウンス時は5.1)。 DVD仕様: NTSC| dts 5.0 (旧盤代理店アナウンス時は5.1) 。旧品番:71-7408 (2DVD), 71-7504 (Blu-ray) 素晴らしい「ドン・ジョヴァンニ」の映像が登場。中部イタリア、マルケ州のマチェラータは野外公演のスフェリステーリオ音楽祭が有名だが、町には伝統的馬蹄形劇場、ラウロ・ロッシ劇場(座席数550の中劇場)があり、ここでもオペラが上演されることがある。2009年は7月23、28、30日、とモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」が上演された。ここに収録されているのはその初日の様子。演出は巨匠ピエール・ルイジ・ピッツィ。ピッツィは2006年から2011年までこの音楽祭の芸術監督を務めた。ピッツィはイタリアの伝統的舞台作りを踏まえた上で、イタリア絵画のような美感を存分に生かし、さらにそこに独自の視点を盛り込んだ物。とりわけピッツィお得意の官能美は、夏の公演ということもあって肌の露出の多い歌手たち(黙役にはヌードも)によっていや増している。歌手は豪華。タイトルロールはイタリアの人気バス、イルデブランド・ダルカンジェロ。ドン・ジョヴァンニは彼の当り役で、ベルリン国立歌劇場、ウィーン国立歌劇場、そして2014年夏にはザルツブルク音楽祭でも歌っているほど。堂々とした歌に逞しい体躯と大変に魅力溢れるドン・ジョヴァンニ。レポレッロのアンドレア・コンチェッティは、イタリア、マルケ州、グロッタンマーレ生まれのバス。中堅のバッソブッフォとして大活躍しており、中でもレポレッロは頻繁に歌っている。ピッツィらしく女性三役はいずれも美人歌手。ドンナ・エルヴィーラは日本でもお馴染みのイタリアのソプラノ、カルメラ・レミージョ。モーツァルトは得意中の得意。ドンナ・アンナのミルト・パパタナシュは、ギリシャ生まれのソプラノ。ギリシャ美人で、ヴェルディ「椿姫」のヴィオレッタが当り役。モーツァルトやロッシーニでも高く評価されている。日本では2010年10月、新国立劇場での「フィガロの結婚」で伯爵夫人を歌っている。ドン・オッターヴィオのマーリン・ミラーは米国のテノール。非常にレパートリーの広い達者なテノールで、ここでも個性が滲むドン・オッターヴィオになっている。ゼルリーナのマヌエラ・ビシェリエは、世界遺産で知られる南イタリア、マテーラ生まれのソプラノ。小悪魔役にピッタリの美人で、ピッツィがそれを際立てている。指揮は俊英リッカルド・フリッツァ。彼らしい引き締まったスピード感のある「ドン・ジョヴァンニ」だが、イタリア的美感とモーツァルトらしさを両立させているのがさすが。鮮明映像で夏のイタリアの空気感すら伝わってくるようなきがする。
75-1008
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(2DVD)
ヴェルディ:歌劇「運命の力」
 サルヴァトーレ・リチートラ(T;ドン・アルヴァーロ) ニーナ・ステンメ(S;レオノーラ)
 カルロス・アルバレス(Br;ドン・カルロ・ディ・ヴァルガス)
 アラステア・マイルズ(B;カラトラーヴァ公爵/修道院長) ナディア・クラステヴァ(Ms;プレツィオジッラ)
 ティツィアーノ・ブラッチ(Br;フラ・メリトーネ) エリザベータ・マリン(S;レオノーレの侍女)
 ダン・パウル・ドゥミトレスク(B;市長) クレメンス・ウンターライナー(T;トラブーコ親方)他
 ズービン・メータ指揮ウィーン国立歌劇場o.&cho.デイヴィッド・パウントニー(演出)
 リチャード・ハドソン(舞台装置、衣装) ファブリス・ケブール(照明) ベアーテ・フォラック(振付)
75-1104
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(1 Blu-ray)
 収録:2008年3月1日、ウィーン国立歌劇場、ウィーン、ライヴ。カラー|NTSC|16:9|Region All|PCM ステレオ|161分|字幕:英独仏西伊中韓。ブルーレイ仕様: HD|dts-HD MA 5.0。DVD仕様: dts 5.0。旧品番: 70-8108 (2DVD), 70-8204 (1 blu-ray) 〔ともに廃盤〕。2011年9月5日に亡くなったテノール、サルヴァトーレ・リチートラ、彼が2008年にウィーン国立歌劇場での新制作上演で歌ったヴェルディ「運命の力」の映像。リチートラのドン・アルヴァーロといえば、1999年3月2日にスカラ座にデビューした時の役。これによってリチートラはムーティに認められ、30代前半にしてスカラ座の看板テノールに起用されるようになった。翌2000年9月にはスカラ座来日公演でも歌っており、リチートラにとって得意中の得意の役だった。この映像は今となっては貴重なリチートラのアルヴァーロが見られる。対するドン・カルロには、スペインが誇る名バリトン、カルロス・アルバレス。レオノーラにはスウェーデンのプリマドンナ、ニーナ・ステンメ。修道院長には英国の気品あるバス、アラステア・マイルズ。プレツィオジッラには、ブルガリア出身のメゾ・ソプラノで、ウィーン国立歌劇場を中心にドイツ語圏で大活躍しているナディア・クラステヴァと、キャストは極めて高水準。そしてヴェルディのオペラでもとりわけ「運命の力」を得意とするズービン・メータが、長大な作品を見事にまとめている。デイヴィッド・パウントニーの演出は、シリアスな部分では簡素な舞台を用いて集中力の高い舞台を作る一方で、一方プレツィオジッラやメリトーネが活躍する滑稽な場面ではまるでミュージカルのようなエンターテイメント仕立てにして、作品の持つ明暗の対比を強調しているのが特徴。傑作でありながら、優良な映像ソフトの少ない「運命の力」、ウィーン国立歌劇場の力の入った上演が鮮明画像で楽しめるのは歓迎されることだろう。


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