ペーテル・ヴァヒ(1955-):至高の静寂 | イレーン・ロヴァース(歌) クリスチャン・ヤルヴィ指揮 エストニア国立男声cho. イングリッシュ・ハンドベル・ アンサンブル・アルシス | |
現代エストニアの中堅世代を代表する作曲家であるペーテル・ヴァヒ。「至高の静寂」はそのヴァヒがチベット仏教カギュー派の儀式を題材として作曲を行った4楽章形式の作品であり、2000年のハノーヴァー万博でも演奏が行われた作品。なおヴァヒ自身はチベット仏教徒である。 男声合唱、ハンドベル・アンサンブル、独唱という独特の編成を指揮するのはヤルヴィ一族の革命児クリスチャン・ヤルヴィ。クラシックとワールド・ミュージック、そして仏教といった題材を上手くまとめ上げている手腕はさすがである。 | ||
inspired by adventures at sea リー・ジョンソン(1961-): 交響曲第5番「 Sand Floor Cathedral 」(2001)(*)/ 交響曲第2番「 Colors of a Soul 」 (ラマー・ドッド(1909-1996)に献呈)(1996)(#) |
リー・ジョンソン (P/キーボード)指揮(*) LSO(*)、 ロンドン・メトロ・ヴォイセズ(*)、 アトランタ・スコラ・カントールム(*)、 ラグレインジ・ヤング・シンガーズ(*) フェリシア・ソレンソン(Vo;*) ジャック・ガラップ(G;*) マライナ・ジョンソン(Vo;*) サム・スケルトン (管楽器;*/#、Sax;#) ベン・ジオン・ ブローンシュタイン(語り;*) | |
録音:1999年、アビー・ロード・スタジオ、ロンドン(*)/ラグレインジ大学AIMスタジオ、ジョージア州(*/#)。 作曲家、指揮者、演奏者、プロデューサーと多彩な顔を持つリー・ジョンソンは、6曲の交響曲、2つのオペラ、室内楽曲や声楽作品など数多くの作品の作曲を行い、自らの指揮でロシアやイギリス、アメリカのオーケストラと共演を重ねている。作風はニューエイジ系で、特に(*)は非常に聞きやすいヒーリング風。(*)はオケ部分とその他がリミックスされた作品で、(#)も上記にクレジットされた以外の実楽器は使用されていないようだ。 | ||
ハンブルク・コンサート ダニー・セイデンベルク編曲: J.S.バッハの主題による変奏曲「バッハたちの昼食」 セロニアス・モンク:ルビー・マイ・ディアー パット・メテニー:ジャコ ヴィヴァルディ(ダニー・セイデンベルク編曲): 「冬」による変奏曲 ジャンゴ・ラインハルト:Minor Blues デイヴィッド・バラクリシュナン: 組曲「スパイダー・ドリームス」〜スカイライフ マーク・サマー:アンセナダ オリヴァー・ネルソン:ストールン・モーメンツ ボビー・シャンドラー:Who Do You Think You Are ? |
タートル・アイランドSQ | |
1985年に結成されたアメリカの弦楽四重奏団タートル・アイランドSQは、クラシック、ジャズ、ブルーグラス、ブルースやロック、ヨーロッパの民謡などを幅広く取り入れ、従来の演奏スタイルに囚われない活動を展開中。 | ||
グレゴリオ・アレグリ/ ウラディミール・イワノフ編曲:ミゼレーレ |
イアン・ハリソン(コルネット) ヨハンネス・ラーエ指揮 オスナブリュック・ユースcho. | |
録音:1998年、オスナブリュック大聖堂。 システィーナ礼拝堂の典礼で歌われ門外不出の秘曲とされていたアレグリの「ミゼレーレ」。モーツァルトにまつわるエピソードでも有名なこの作品に、ブルガリアの作曲家ウラディミール・イワノフが編曲を施した新たな版を収録した注目盤。イワノフ版「ミゼレーレ」はコルネット・ソロが加えられ、14曲約55分の演奏時間という長大な作品となっており、コルネットと合唱団の歌声の融合が見事。美しいエコーを伴った録音も雰囲気抜群。 | ||
ジョン・アダムズ(1947-):室内交響曲 シェーンベルク:室内交響曲第1番Op.9 |
クリスティアン・ヤルヴィ指揮 アブソリュート・アンサンブル | |
世界聖なる音楽祭[ World Festival of Sacred Music ]〜ヨーロッパ | ||
「世界聖なる音楽祭」とは、ダライ・ラマ14世の提唱する音楽祭で、19991年(注:代理店記載ママ)10月ロサンゼルスを皮切りに日本も含めた世界各地で開催されている。このアルバムには、様々なレーベルから集められた音源を収録。 | ||
アブソリュート・ミックス ヒンデミット:小管弦楽のための室内音楽第1番Op.24-1 マイケル・ドアティ(1954-): デッド・エルヴィス/ シング・シング・ジョン・エドガー・フーヴァー ジェイムズ・マクミラン(1959-): ...as others see us... チャールズ・コールマン(1968-):ヤング・ワーズ コンロン・ナンカロウ(1912-1997): スタディ第2番(イヴァー・ミカショフ編曲) ジョン・アダムズ(1947-): 「室内交響曲」〜ロードランナー ドビュッシー: 牧神の午後への前奏曲(ベンノ・ザックス編曲) |
クリスティアン・ヤルヴィ指揮 アブソリュート・アンサンブル | |
録音:ライヴ。 CCn'C レーベルの製作統括を行うクリスティアン・ヤルヴィは、ネーメ・ヤルヴィを父に持つ、エストニアの音楽一家ヤルヴィ一族の次男。アブソリュート・アンサンブルはクリスティアンが1993年に創設し自ら音楽監督を務める。このアルバムには、ヒンデミットやドアティ、ナンカロウ、アダムズなど近代&現代音楽ファンにとって魅惑の面々がズラリと並ぶ。ドイツ・レコード批評家賞受賞。 | ||
ウラディーミル・マルティノフ(1946-):ガリシアの夜 | タチアナ・グリンデンコ指揮 アンサンブル・オプス・ポスト フォーク・アンサンブル・ ドミトリー・ポクロフスキ | |
「ガリシアの夜」はフェリミール・フレブニコフ(1885-1922)の作品を題材に、モスクワ音楽院出身のロシア人作曲家ウラディミール・マルティノフが作曲を行った、ワールド・ミュージックとクラシックのクロスオーヴァー作品。1曲目の「A-A-A O-O-O EH-EH-EH EE-EE-EE OO-OO-OO」は、タイトルの通り「アアア・オオオ・エエエ・イイイ・オオオ」のフレーズが延々と歌われる摩訶不思議な作品。グリンデンコとマルティノフによって結成されたオプス・ポスト[OPUS POSTH]は、CCnCレーベルの中核を担うアンサンブル。 | ||
ディアローグ・ブルー ガーシュウィン:サマータイム ジャンゴ・ラインハルト:マイナー・ブルース パパスタモウ/アレクシウ編曲: House of The Risin' Sun / Missirlu J.コスマ:枯葉 T.S.モンク:ラウンド・ミッドナイト |
ミルティアデス・パパスタモウ(Vn) マルコス・アレクシウ(P) | |
クリスティアン・ヤルヴィが主宰するアブソリュート・アンサンブルの「アーティスト・イン・レジデンス」であるヴァイオリン奏者、パパスタモウのソロ・アルバム。共演のジャズ・ピアニスト、アレクシウはスカルコッタス音楽院の指導者でもある。 | ||
ウラディミール・マルティノフ(1946-): Come In! / Autumn Ball of the Elves / L'apres-midi du Bach |
タチヤーナ・グリンデンコ(Vn)指揮 アンサンブル「 OPUS POSTH 」 | |
摩訶不思議な作品「ガリシアの夜」(CCnC-00802)の作曲者マルティノフの「 Come In! 」は、ブラームスの作品を意識して作曲された美しい作品。演奏のアンサンブル「 OPUS POSTH 」は、当レーベル・メイン・アーティストの1つ。 | ||
Light アルヴォ・ペルト(1935-):等間隔/ バビロンの流れのほとりにわれらは座し、泣いた/樹/スンマ グレゴリオ・アレグリ/イワノフ編曲:ミゼレーレ より ヴェリヨ・トルミス(1930-): 子供のころの歌/ Neidude kurbus/ Vaeslapse kaebus |
ヨハンネス・ラーエ指揮 オスナブリュック・ユースcho. アンドレス・ムストネン指揮 ホルトゥス・ムジクス クリスチャン・ヤルヴィ指揮 アブソリュート・アンサンブル | |
エストニアの大作曲家アルヴォ・ペルトとヴェルヨ・トルミスの作品にイワノフ版「ミゼレーレ」の抜粋を加えたアルバム。トルミスの作品を演奏するのは制作統括のクリスチャン・ヤルヴィが率いるアブソリュート・アンサンブル。 | ||
ミハイル・チェカリン(1959-): Last Seasons /合奏協奏曲「 Black Square 」 |
ヴラティスラフ・ブラコフ指揮 モスクワ室内o. アレクサンドル・ポリチャック指揮 サンクトペテルブルク国立so. | |
ロシアに生まれ、グネーシン音楽院で学んだチェカリンは旧ソ連を代表する電子音楽奏者で、この分野において同国では群を抜いた実力と知名度を誇る。日本でもファンからは絶大な支持を得ている音楽家。 | ||
セレスティアルス ペーテル・ヴァヒ(1955-): フルートと弦楽オーケストラのための協奏曲 ニ長調「 Chant Of the Celestial Lake 」 ウルマス・シサスク(1960-): レオニダス/ フルートと弦楽オーケストラのための協奏曲Op.78 |
マーリカ・ヤルヴィ(Fl) クリスティアン・ヤルヴィ指揮 タリン室内o. | |
マーリカ・ヤルヴィも、パーヴォやクリスティアンと同じくネーメ・ヤルヴィを父に持つ。ヴァヒ、シサスクの両人とも現代エストニアを代表する作曲家。クリスチャン率いるタリン室内管のサポートを得たマーリカのフルートからは、迸る感情を存分に聴き取ることが出来るだろう。 | ||
エルッキ=スヴェン・トゥール(1959-): アーキテクトニクス[I−VII] |
クリスティアン・ヤルヴィ指揮 アブソリュート・アンサンブル | |
エウストニアの西方に浮かぶヒーウマー島出身のトゥールの作品を、クリスティアン・ヤルヴィが手兵アブソリュート・アンサンブルを率いて繰り広げた意欲作。プログレとロック、そしてコンテンポラリーのクロスオーヴァー作品。 | ||
ジョン・アダムズ(1947-): 恐怖のシンメトリー/ダンス音楽「主席は踊る」 レポ・スメラ(1950-2000):交響曲第2番 |
クリスティアン・ヤルヴィ指揮 ノールランド歌劇場so. | |
エストニアが世界に誇るヤルヴィ一族の風雲児、クリスティアン・ヤルヴィが2000年から2004年まで首席指揮者を務めていたスウェーデンのノールランド歌劇場so.を率いての注目盤。現代アメリカの代表的作曲家、ジョン・アダムズと、ヘイノ・エッレル最後の門下生であり文化大臣の地位にもあったレポ・スメラのカップリング。 | ||
鉄道の歌 J.ボン・ジョヴィ:ホームバウンド・トレイン ゲルノート・ウォルフガング: ユーゴスラヴィアの鉄道歌 トム・ウェイツ: ダウンタウン・トレイン/トレイン・ソング ミヒャエル・ラダノヴィチ: モンドライン/ ザ・トレイン・ウィル・ブリング・ ハー・バック・トゥー・ミー/ アバウト・トレイン ビリー・ストレイホーン:A列車で行こう トーマス・マンデル:トレイン・フロム・オッシア ジョン・コルトレーン:グランド・セントラル イアン・アンダーソン:ロコモーティヴ・ブレス J.シュトラウス(ラダノヴィッチ編曲): トレイン・デ・プレジール パット・メセニー:ジャコ |
スプリングSQ | |
Extraplatte のブルー・スモーク・オン・ヨハン・シュトラウス(EX-601-2)で、シュトラウスとディープ・パープルの作品を組み合わせるという仰天の演奏を聴かせてくれたスプリング・ストリング・クヮルテット、当盤では鉄道に関する作品を集めている。 | ||
Treasures of Light〜アルメニアの聖歌の精神 (全20曲) |
アンナ・メイリアン(Ms) ミュージック・ マスターズ・オヴ・アルメニア | |
アルメニア出身のメゾソプラノ、アンナ・メイリアンと、タールやドゥドゥックといった民族楽器によるアンサンブルであるミュージック・マスターズ・オヴ・アルメニアが故郷の聖歌を奏でる。 | ||
マット・ハースコヴィツ: ピアノ独奏のための組曲「ガブリエルのメッセージ」 |
マット・ハースコヴィツ(P) | |
カナダのクラシカル&ジャズ・ピアニスト、ハースコヴィツによる自作自演クロスオーヴァー・アルバム。 | ||
ダニエル・シュナイダー(1961-): ソングブック/イザベル/ ピアノ協奏曲「パラレル・タイムズ」/ イシュマエル/メモリーズ |
ケニー・ドリュー Jr.(P) ダニエル・シュナイダー(Sax) クリスティアン・ヤルヴィ指揮 ノールランド歌劇場so. | |
ジャズ、クラシックなどを中心に様々なジャンルで演奏や作曲活動を行っているチューリヒ出身のサクソフォン奏者、ダニエル・シュナイダーの作品集。中でも特に注目なのはジャズ・ピアニスト、ケニー・ドリュー・ジュニアをフューチャーしたピアノ協奏曲。ピアニスト、指揮者ともに偉大な父親を持つ新世代アーティストの共演は興味深い。 | ||
ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉 | タチヤーナ・グリンデンコ指揮 アンサンブル「 OPUS POSTH 」 | |
ヴァイオリン4本、ヴィオラ2本、チェロ2本、コントラバス1本という弦楽合奏編成での演奏。 | ||
リー・ジョンソン: アメリカン・オラトリオ「 Every Matter Under Heaven 」 |
様々な演奏家 | |
作曲家、指揮者、演奏者、プロデューサーと多彩な顔を持つリー・ジョンソンは、6曲の交響曲、2つのオペラ、室内楽曲や声楽作品など数多くの作品の作曲を行い、自らの指揮でロシアやイギリス、アメリカのオーケストラと共演を重ねている。 | ||
新大陸とその向こうへ ストラヴィンスキー: 3楽章の交響曲/ノルウェーの情緒/ 管弦楽のための組曲[第1番/第2番]/ シベリウス「カンツォネッタ」Op.62a の編曲 ヒンデミット:管弦楽のための協奏曲 |
クリスティアン・ヤルヴィ指揮 ノールランド歌劇場so. | |
父に巨匠ネーメ・ヤルヴィ、兄にはパーヴォ・ヤルヴィを持つ一族期待の風雲児クリスティアン・ヤルヴィ。現在はウィーン・トーンキュンストラーo.の首席奏者を務めているクリスティアンが2004年まで率いていたノールランド歌劇場so.とのコンビで送る最新盤は、共に20世紀を代表する作曲家であるストラヴィンスキーとヒンデミット。ジャンルや時代にとらわれない活動を繰り広げるクリスティアンに相応しいプログラムである。ちなみに今回の録音の中心となったのはペンタトーンの収録などでお馴染みの「Polyhymnia」。パフォーマンスだけでなく、サウンド面も期待大。 |