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RCA CLASSIC LIBRARY
特記以外 1CD¥2310(税抜¥2100)



 海外版 "RCA BEST 100"。すべて2002年以降に行われたリマスター音源(2005年までの発売は24bit/96kリマスター、2006年以降の発売はDSD [Direct Stream Digital;82876-76222-2以降]方式にてリマスター)を使用し、長らく廃盤だった音源も復活。当レーベルの顔とも言うべきシリーズの一つだけに、聞き逃せない録音が揃えられている。

ドミンゴ、カルーソーを歌う プラシド・ドミンゴ(T)
ネッロ・サンティ指揮
LSO
 録音:1971年-1972年。旧09026-61356-2(廃盤)。
 カルーソーが得意にしていたオペラの名場面をドミンゴが歌い上げる。彼絶頂期の張りがある声にうっとり。
R.シュトラウス:
 4つの最後の歌/「ばらの騎士」組曲
 管弦楽伴奏付歌曲[Op.39-4/Op.43-2/Op.41-1/
           Op.49-1/Op.27-2]
ルネ・フレミング(S)
クリストフ・エッシェンバッハ指揮
ヒューストンso.
 録音:1995年。旧09026-68539-2。
 ソプラノ、ルネ・フレミングとの「4つの最後の歌」やオーケストラ伴奏歌曲集の心憎いまでに歌心をつかんだ音楽には感心させられる。 1988年からポジションを持ったヒューストン交響楽団を手塩にかけて育てた結果であろう、エッシェンバッハに対する信頼の大きさがよく分かる。
モーツァルト:
 フルート協奏曲第1番/フルート協奏曲第2番/
 フルートとハープのための協奏曲
ジェイムズ・ゴールウェイ(Fl)
マリサ・ロブレス(Hp)
ネヴィル・マリナー指揮
ASMIF
 録音:1995年。旧09026-68256-2。
 ゴールウェイはこれらの曲を幾度も録音しているが、その一番新しい盤。もちろん彼のコクのある音色は誰も真似をすることができない。 フルートとハープのための協奏曲は5回目の録音だが、そのうち4回は当盤でも共演しているロブレスとの録音だという。
ブラームス:
 ヴァイオリン協奏曲/
 ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
グレゴール・ピアティゴルスキー(Vc)
フリッツ・ライナー指揮
シカゴso.
アルフレッド・ウォーレンステイン指揮
RCAビクターso.
 録音:1955年/1960年。
 もともとLiving Stereo音源で音質も極上。ハイフェッツの疾駆の演奏は何度聞いても飽きさせない味がある。名盤。
ラフマニノフ:
 ピアノ協奏曲第3番/ピアノ・ソナタ第2番
ヴラディーミル・ホロヴィッツ(P)
ユージン・オーマンディ指揮
NYP
 録音:1978年、ライヴ/1980年。
 ホロヴィッツの全盛期末期の演奏だが、彼ならではのホロヴィッツ節バリバリのものすごい演奏。
シューマン:クライスレリアーナOp.16/幻想曲Op.17 エフゲニー・キーシン(P)
 録音:1997年/1995年。
 もともと別々のアルバムから取られた新カップリング盤。テクニックの冴えと情熱、そして抒情性が過不足なく表現されており、特にエネルギッシュな演奏で圧倒されるクライスレリアーナが印象に残る。
マーラー:交響曲第4番 ジュディス・ブレゲン(S)
ジェイムズ・レヴァイン指揮
シカゴso.
 録音:1974年。
 1970年代に曲毎に違ったオーケストラで録音され話題となったマーラー交響曲全集から。当時の「熱血レヴァイン」が存分に伝わる。ブレゲンの粋な声も素晴らしい。
ワーグナー:管弦楽作品集
 「さまよえるオランダ人」序曲/「リエンツィ」序曲/
 「ローエングリン」~第3幕への前奏曲/
 「マイスタジンガー」前奏曲/ジークフリート牧歌/
 夜明けとジークフリートのラインへの旅
ロリン・マゼール指揮
BPO
 録音:1999年、イエス・キリスト教会、ベルリン。
 マゼールがベルリン・フィルに帰還して話題となった当時録音された2枚のワーグナー・アルバムからの選曲盤。マゼールの存分な解釈とベルリン・フィルの骨太な演奏による、 ワーグナー管弦楽曲集としてリファレンスたり得る名演。
ドビュッシー:管弦楽作品集
 海/牧神の午後への前奏曲/
 「夜想曲」より[雲/祭り]/管弦楽のための「映像」
シャルル・ミュンシュ指揮
ボストンso.
 録音:1956年&1957年。
 もともとLiving Stereo音源。当時としてもすばらしい音質で、ミュンシュの演奏に存分に浸ることができる。名盤。
オルフ:カルミナ・ブラーナ 小澤征爾指揮
ボストンso.
 録音:1969年。
 小澤征爾がRCAに残した録音でのオーケストラは、シカゴ交響楽団、後に長期政権となったボストン交響楽団、そして最初に北米オーケストラでポジションについたトロント交響楽団の3つが代表的。 若き小澤の劇的で強烈な演奏が印象的。
メシアン:トゥーランガリラ交響曲 小澤征爾指揮
トロントso.
 録音:1967年。
 小澤征爾はメシアンとも直接交流があり、当時としては若き指揮者がこの曲を演奏することは画期的なことであった。
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
イツァーク・パールマン(Vn)
エーリヒ・ラインスドルフ指揮
ボストンso.
 録音:1967年/1966年。
 パールマン若き日の快演。
レオンタイン・プライス、プッチーニを歌う レオンタイン・プライス(S)
エドワード・ダウンズ指揮
ニュー・フィルハーモニアo.
ネッロ・サンティ指揮
LSO
 録音:1969年-1974年。旧5999-2-RC(廃盤)。
 圧倒的な声量と音域をもつソプラノ、レオンタイン・プライスの一番脂ののった時期のレコーディング。強靭な歌唱は間違いなく20世紀後半のリリコ・スピントの代表的な歌手の一人といえるだろう。 他にドミンゴなどの名歌手との名場面も収録。
ベートーヴェン:
 ピアノ協奏曲第1番/
 ピアノ・ソナタ第22番/ピアノ・ソナタ第23番「熱情」
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
シャルル・ミュンシュ指揮
ボストンso.
 録音:1960年。
 リヒテルの貴重なRCA録音から。
ショパン:ワルツ集/即興曲集 アルトゥール・ルービンシュタイン(P)
 録音:1963年/1964年。
 正にこの曲のバイブル的存在といっても過言ではない録音。
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」
ムソルグスキー:歌劇「ホヴァーンシチナ」~前奏曲
ムソルグスキー(ショスタコーヴィッチ編):
 歌曲集「死の歌と踊り」
セルゲイ・レイフェルクス(Br)
ユーリ・テミルカーノフ指揮
RPO
 録音:1989年/1990年。旧60195-2-RC(廃盤)。
プロコフェイエフ:
 バレエ「ロメオとジュリエット」
マイケル・ティルソン・トーマス指揮
サンフランシスコSO.
 録音:1995年。旧09026-68288-2。
シューベルト:交響曲第9番「グレイト」 ギュンター・ヴァント指揮
BPO
 録音:1995年3月28日&29日、フィルハーモニー、ベルリン。
 「未完成」と「グレート」の2枚組から1枚目のみを分売。
シューマン:
 交響曲第3番「ライン」/交響曲第4番
ギュンター・ヴァント指揮
ハンブルクNDRso.
 録音:1991年9月15日-17日/1991年4月21日-23日、以上ムジークハレ、ハンブルク。ライヴ。
 それぞれ別曲とのカップリングであったが、シューマンだけの新カップリングで発売。
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」/交響曲第8番 ギュンター・ヴァント指揮
ハンブルクNDRso.
 録音:1985年&1987年。
ベルリオーズ:
 幻想交響曲/叙情的モノドラマ「レリオ」より2曲
マイケル・ティルソン・トーマス指揮
サンフランシスコso.
 録音:1997年&1998年。旧品番:09026-68930-2。
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番/ピアノ・ソナタ第1番 スヴャトスラフ・リヒテル(P)
エーリヒ・ラインスドルフ指揮
シカゴso.
 録音:1960年&1988年。
ブラームス:ドイツ・レクイエム キャスリーン・バトル(S)
ホーカン・ハーゲゴール(Br)
ジェームス・レヴァイン指揮
シカゴso.&cho.
 録音:1983年。旧品番:09026-61349-2(廃盤)。
ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー(*)/
       パリのアメリカ人/ピアノ協奏曲(#)
ギャリック・オールソン(P;#)
マイケル・ティルソン・トーマス(P;*)指揮
ニュー・ワールドso.(*)、
サンフランシスコso.(*以外)
 録音:1997年&1998年。
グラナドス:
 「ゴイェスカス」より6曲/「スペイン舞曲集」より6曲
アリシア・デ・ラローチャ(P)
 録音:1990年&1994年。
メンデルスゾーン:
 劇音楽「真夏の夜の夢」(*)/序曲「海の静けさと幸ある航海」/
 序曲「ルイ・ブラス」/序曲「フィンガルの洞窟」
ルチア・ポップ(S;*)
クラウス・ペーター・フロール指揮
バンベルクso.
 録音:1987年&1988年。
メルカダンテ:フルート協奏曲集(3曲) ジェームズ・ゴールウェイ(Fl)
クラウディオ・シモーネ指揮
イ・ソリスティ・ヴェネティ
 録音:1987年。旧品番:09026-61447-2。
プロコフィエフ:
 映画音楽「アレクサンドル・ネフスキー」
ユーリ・テミルカーノフ指揮
サンクトペテルブルクpo.
 録音:1993年。旧品番:09026-61926-2(廃盤)。
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第1&2組曲/
     スペイン狂詩曲/ボレロ/ラ・ヴァルス
ロリン・マゼール指揮
VPO
 録音:1996年。旧品番:09026-68600-2。
82876-60869-2
廃盤
レスピーギ:ローマ三部作 ダニエーレ・ガッティ指揮
サンタ・チェチーリア国立アカデミーo.
 録音:1996年。旧品番:75605-51292-2。2007年、ガッティとBMGとの契約切れに伴い廃盤となりました。
ロドリーゴ:
 アランフェス協奏曲(*)/ある紳士のための幻想曲(#)/
 3つのスペイン小曲/麦畑で/呪文と踊り
ジュリアン・ブリーム(G)
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮(*)
ヨーロッパ室内o.(*)
レオ・ブローウェル指揮(#)
RCAビクター室内o.(#)
 録音:1959年-1987年。
クルト・ワイル:
 歌入りバレエ「7つの大罪」
  [プロローグ/怠惰/高慢/立腹/大食/
   姦淫/貪欲/嫉妬/エピローグ]/
 「マハゴニー市の興亡」~アラバマ・ソング/
 「三文オペラ」~セックスのとりこのバラード/
 「ハッピーエンド」~ビルバオ・ソング/
 「三文オペラ」~海賊ジェニー
マリアンヌ・フェイスフル(Vo)
デニス・ラッセル・デイヴィス指揮
ウィーン放送so.
 録音:1997年-1998年。旧品番74321-60119-2。
モンセラート・カバリエ
 ~ドニゼッティ、ロッシーニ、ヴェルディを歌う

   ロッシーニ:
    「湖上の美人」「オテロ」「アルミーダ」
    「タンクレディ」「コリントの包囲」
    「スターバト・マーテル」
   ドニゼッティ:「ベリザーリオ」「パリジーナ」
           「トルクァート・タッソー」
           「ジェンマ・ディ・ヴェルジー」
   ヴェルディ:
    「1日だけの王様」「十字軍のロンバルディア人」
    「2人のフォスカリ」「アルツィーラ」
    「アッティラ」「海賊」「アロルド」
モンセラート・カバリエ(S)
RCAイタリア・オペラo.、LSO
 録音:1967年&1969年。
 オペラ界の大御所カバリエが最も得意としていたアリアばかりを集めた2枚組コンピレーション。もちろん有名なアリアも多いが、あまり演じられない作品の珍しいアリアが魅力。
シューベルト:
 弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956(*)/
 弦楽四重奏曲第12番「四重奏断章」
ガルネリSQ
レナード・ローズ(Vc;*)
 録音:1970年&1975年。初CD化。
 ガルネリ四重奏団の名盤が初CD化。弦楽五重奏には名手レナード・ローズが参加。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
 [第14番「月光」/第23番「熱情」/
  第21番「ワルトシュタイン」]
ヴラディーミル・ホロヴィッツ(P)
 録音:1959年&1956年。旧番号:09026-60375-2。新リマスタリング。
 彼は後に3曲ともCBSへ再録音しているが、「月光」以外の2曲はそれぞれこの2種類の録音しか存在しない。
フォーレ:
 夜想曲集[第1番/第2番/第6番/
       第7番/第12番/第13番]/
 ヴァイオリン・ソナタ第1番
ジャン=マルク・ルイサダ(P)
ローラン・コルシア(Vn)
 録音:1997年&2001年。
 ルイサダのフォーレをピックアップしたカップリング。このフォーレのノクターンは、繊細な打鍵と柔軟なフレージングがルイサダらしい(ちなみにルイサダが録音したのはこの6曲の抜粋のみ)。1984年のロン=ティボー・コンクールで第3位に入賞し、現在は実力派ヴァイオリニストとして活躍するコルシアと組んだヴァイオリン・ソナタは、フランス人ヴァイオリニストとしては線が太く艶やかなコルシアの音色(使用楽器は1719年ストラディヴァリウス「Zahn」)と実によく歌う息の長いフレーズにより、何かを熱望するような感じが格調高く表現されている。この曲の録音の中ではトップレベルに類するもの。
R.シュトラウス:
 交響詩「英雄の生涯」/
 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」
ロリン・マゼール指揮
バイエルン放送so.
 録音:1996年。旧品番:09026-68775-2。
 動きを細部までコントロールし、細かい遊びまで統制したマニアックな快演。ソルフェージュも優秀。
ストラヴィンスキー:春の祭典/ペトルーシュカ ピエール・モントゥー指揮
ボストンso.
 録音:1951年&1959年。旧品番:09026-61898-2(廃盤)。新リマスタリング。
 モントゥーは、大スキャンダルとなった1913年の「春の祭典」初演時の指揮者だった。そのエピキュリアンな音楽づくりは最晩年まで健在で、今なお根強い人気を持っている。この盤も名盤。
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バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻 スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 録音:1970年。原盤:EURODISC。旧品番:GD-60949(4CDs)から前半2枚の分売。新リマスタリング。
 巨匠リヒテルが1970年から1973年にかけて録音したバイブル的名盤、バッハの「平均律クラヴィーア曲集」全曲から第1巻のみを分売。歴史的名演が最新のリマスタリングで蘇える。
メシアン:幼な児イエスにそそぐ20の眼差し ピーター・ゼルキン(P)
 録音:1973年。たしか海外では初CD化と思われる。
 このP.ゼルキン1970年代の演奏は、濃い情念を漂わせながら音色やリズムが尖鋭にして繊細で、時間を忘れて聴き惚れてしまう。録音当時ゼルキンは「初めてこの作品のスコアを見た時から僕は魅力を感じていたけど、自分で演奏しなければ、と確信した」と語り、メシアンの作品を集中的に録音した。 当録音も非常に質の高い仕上がりで、この音響世界に心底入れ込んでいる彼の姿が目に浮かぶようだ。
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 ロバート・ショウ指揮
管弦楽団、
ロバート・ショウcho.
 録音:1966年、ニューヨーク。オリジナルLP番号:LSC-6175 (Living Stereo)。初CD化。
 ロバート・ショウは1983年にTELARCへ再録音しているが、こちらは1966年にで録音されたもので、当時グラミー賞を受賞した名盤。オーケストラは権利上名前が伏せられているが、実際はニューヨーク・フィルの模様。歌詞は英語。
ヴェルディ:レクィエム レオンタイン・プライス(S)
ジャネット・ベイカー(Ms)
ヴェリアーノ・ルケッティ(T)
ジョセ・ファン・ダム(B)
ゲオルク・ショルティ指揮
シカゴso.&cho.
 録音:1977年。旧品番:09026-61403-2。新リマスタリング。
 ショルティの数少ないRCA録音ながら、ずっと現役盤であり続けている息の長い名盤。
プロコフィエフ:
 交響曲第1番「古典」/交響曲第5番/組曲「キージェ中尉」
ユーリ・テミルカーノフ指揮
サンクト・ペテルブルクpo.
 録音:1991年。
 現代ロシアを代表する指揮者の一人、テミルカーノフによるプロコフィエフ・アルバム。プロコフィエフの代表的管弦楽作品3曲を押えた選曲もツボを押えた物。
チャイコフスキー:
 交響曲第6番「悲愴」(*)/ロメオとジュリエット(#)
ユーリ・テミルカーノフ指揮
サンクト・ペテルブルクpo.(*)、
RPO(#)
 録音:1992年(*)/1989年(*)。
 物凄い割れたホルン、地響きのバス・トロンボーン、炸裂ティンパニ、というとんでもない「悲愴」が久々に輸入盤で復活。
ボロディン:交響曲全集
 [第1番 変ホ長調(*)/第2番 ロ短調Op.5/第3番 イ短調(*)]
ロリス・チェクナヴォリアン指揮
ナショナルpo.
 録音:1977年。(*)は初CD化か? CD既出分は新リマスタリング。
 この録音が登場したときは決定盤登場として有名になったという。確かにかなりエネルギッシュな演奏で、チェクナヴォリアンが燃えながら指揮している感じがよく伝わってくる。 熱演といっても喧噪に終始することなく、きっちりとしたアンサンブルで音楽を歌い上げ、存分なロマンチシズムが深い感動を呼ぶ。動と静のバランスもすばらしい。
ブラームス:交響曲第1番/交響曲第2番 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NBCso.
 録音:1951年&1952年。
 もはや言わずもがなの名演奏。
ブルックナー:交響曲第9番 ギュンター・ヴァント指揮
BPO
 録音:1998年9月、ベルリン。旧品番:74321-63244-2。
 ヴァント最晩年の境地が聴けるこの名盤が、バジェットで再発売。
シューマン:
 ピアノ協奏曲 Op.54(*)
 ピアノ五重奏曲 Op.44(+)
アリシア・デ・ラローチャ(P)
コリン・デイヴィス指揮LSO(*)
東京SQ(+)
 録音:1991年、ロンドン、アビーロード・スタジオ(*)/1991年、マンハッタン・センター(+)。
 スペイン音楽のピアノ作品の演奏では高い評価を受けているだけでなく、モーツァルトのピアノ・ソナタ全曲とピアノ協奏曲選集の録音でも歴史的価値を刻んだラローチャは、シューマンの解釈でも非常に定評がある。
チャイコフスキー:
 交響曲第5番(*)
 イタリア奇想曲(+)
ユーリー・テミルカーノフ指揮
サンクトペテルブルクpo.(*)
RPO(+)
 録音:1992年、サンクトペテルブルク・フィルハーモニーホール(*)/1990年、ロンドン、アビーロード・スタジオ(+)。
 ムラヴィンスキーからレニングラード・フィル(現・サンクトペテルブルク・フィル)を受け継いだテミルカーノフが存在感を示した第5番。特に第4楽章の金管の爆音とティンパニの炸裂が凄い。
バーバー:
 ピアノ協奏曲(*)
 ヴァイオリン協奏曲(+)
 チェロ協奏曲(#)
ジョン・ブラウニング(P;*)
竹澤恭子(Vn;+)
スティーヴン・
 イッサーリス(Vc;#)
レナード・スラトキン指揮
セントルイスso.
 録音:1990年(*)、1994年(+/#)、セントルイス・パウエル・シンフォニーホール。
 バーバーの作品でも最も有名な協奏曲3曲を1枚に収録。ブラウニングは(*)の初演ピアニストで、現代的で混沌とした第1楽章、対照的にセンチメンタルな第2楽章は絶品。ヴァイオリン協奏曲も、竹澤恭子がロマンティックでドラマティックな演奏を聴かせ、第3楽章では弾きまくりの超テクニックを披露。イッサーリスはチェロはこだわりのガット弦を使用した渋い音色と、温かく人間的な演奏が魅力。
フランク:
 交響曲 ニ短調(*)
 交響詩「呪われた狩人」(+)
 交響的変奏曲(#)
シャルル・ミュンシュ指揮
ボストンso.(*/+)
レナード・ペナリオ(P;#)
アーサー・フィードラー指揮
ボストン・ポップスo.(#)
 録音:1957年(*)、1962年(+)、ボストン・シンフォニーホール(*/+)/1963年、ボストン・シンフォニーホールでの録音(#)。
 ステレオLP時代に同じRCAのモントゥー&シカゴ響盤と並び名盤と賞された、ミュンシュ=ボストン響のフランクの交響曲。ミュンシュの熱い指揮によって鮮烈で明快なフランク像が描き出されている。リビングステレオのハイファイ録音として有名な交響詩「のろわれた狩人」、ハイフェッツとの室内楽録音で知られる名手ペナリオと、フィードラーの絶妙なサポートが光る交響的変奏曲をカップリング。
グリーク:
 劇付随音楽「ペール・ギュント」~抜粋(16曲)(*)
 ノルウェー舞曲/
 農民の暮らしの情景~通り行く婚礼の行事
インガー・ダム=イェンセン(S;*)
ユーリー・テミルカーノフ指揮
RPO、ロンドン交響cho.(*)
 録音:1994年、ロンドン、ブラック・ヒース・コンサートホール。今回が初発売となる音源。
 録音されたままお蔵入りとなっていたものが、いきなりここで初登場。組曲版ではなく、主要16曲の抜粋版を演奏。濃厚な演奏が期待できそう。
ヘンデル:リコーダー・ソナタ集
 第1番 ト短調 Op.1 No.2/第2番 イ短調 Op.1 No.4/
 第3番 ハ長調 Op.1 No.7/第4番 ヘ長調 Op.1 No.11/
 第5番 変ロ長調 HWV.377/第6番 ニ短調 HWV.367a
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
キース・ジャレット(Cemb)
 1990年、ニュージャージー、キース・ジャレット・ケイヴライト・スタジオ。
 二人の楽しい出会い。通奏低音はキース一人が受持ち、聴き手は低音が少し淋しい代りに、二人の合奏の妙味に集中して楽しむことができる。キースは饒舌だが品位ある見事な即興を展開し、ミカラもそれに触発されて思い切った即興的フレーズをちりばめる。
ハチャトゥリアン:
 バレエ「ガイーヌ」(*)/同「スパルタクス」~4曲(+)/
 劇付随音楽「仮面舞踏会」組曲(+)/ロシア幻想曲(+)
ロリス・チェクナヴォリアン指揮
ナショナルpo.(*)
LSO(+)
 録音:1976年、ロンドン、ウェスト・ハム・セントラル・ミッション(*)。不明(+)。
 ロシアの血が騒ぐ激演奏。特に「レズギンカ」と「剣の舞」は管と弦と打楽器が大変なことになって、興奮すること間違いなし。「ガイーヌ」はあまり録音されない全曲版だが、発売中の国内盤はそのせいもあって人気盤で、出荷数は5桁に及んでいるらしい。こちらの輸入盤には初CD化の(+)が追加されているのがポイント。
ベートーヴェン:
 ピアノ協奏曲第2番/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
アルトゥール・ルービンシュタイン(P)
ダニエル・バレンボイム指揮LPO
 録音:1975年、ロンドン、キングスウェイ・ホール。
 ルービンシュタイン88歳の時の録音。やや遅めのテンポで、テクニックに走らず、雄大で人間味豊かなの演奏。これこそまさに「皇帝」の「皇帝」であり、ルービンシュタインの最終到達点の名演。もちろんバレンボイム&LPOのバックも、堂々とした演奏で支えている。
コープランド:管弦楽作品集
 「アパラチアの春」/「ビリー・ザ・キッド」/「ロデオ」
マイケル・ティルソン・
 トーマス指揮サンフランシスコso.
 録音:1999年、サンフランシスコ、デイヴィス・シンフォニー・ホール。
 2000年度レコード・アカデミー賞管弦楽部門受賞作品。MTTはサンフランシスコ響から華やかで明るい音色を引き出しており、完璧なアンサンブルとスタイリッシュなアプローチ、リズムのキレも最高。そしてこれらの作品に必死で真正面から取り組んだ姿勢そのものが賞賛されてしかるべきである。コープランドの理解を深めるためにも、その最高の橋渡しとなるアルバム。
モーツァルト:オペラ・アリアとコンサート・アリア集
 「皇帝ティトの慈悲」(*)、「フィガロの結婚」、
 「後宮からの逃走」、「羊飼いの王様」、
 「ドン・ジョヴァンニ」、「イドメネオ」から/
 私のうるわしい恋人よ、さようなら…
  とどまって下さい、ああいとしい人よ K.528/
 私は行く、しかしどこへ K.583/
 あなたに明かしたい、おお、神よ K.K418
マーガレット・プライス(S)
シア・キング(Cl;*)
ジェームズ・ロックハート指揮
イギリスco.、LPO
 録音:1973、1975年、ロンドン。
 若きマーガレット・プライスが英RCAに録音したLP2枚から選曲。名声の割にはソロ・アルバムが多くないプライスの録音の中では最高とされるのもので、清澄な声、美しいディクションなど、20世紀後半の最高のモーツァルト歌手として知られる彼女の魅力をたっぷりと堪能できる。
モーツァルト:
 交響曲第39番(*)/交響曲第40番(+)/
 交響曲第41番「ジュピター」(*)
ギュンター・ヴァント指揮
NDRso.
 録音:1990年(*)、1994年(+)、ハンブルク、ムジークハレ、ライヴ。
 ヴァントのモーツァルトの楽譜に対する絶対の信頼感に貫かれた堂々たる名演。最近の古楽器による軽妙なアプローチとは一線を画するものの、ヴァントの解釈には決して浪漫派的な感情過多はない。堅固な構成のアンサンブルから重厚な響きが迫って来る様は、実に見事。
リムスキー=コルサコフ:
 交響組曲「シェエラザード」(*)
 序曲「ロシアの復活祭」(+)
レオポルド・ストコフスキー指揮
RPO(*)、シカゴso.(+)
 録音:1975年、ロンドン、EMIスタジオ(*)/1968年、シカゴ、メディナ・テンプル(+)。
 ストコフスキーの十八番。(*)は彼にとって5回目の録音で、いつもながらの生き生きとした表現や、彼らしい意匠がこらされている。オーケストレーションやバランスを変更したり、全楽章を切れ目なく演奏するなど、ある意味やりたい放題。前回のLSOとの録音に比べれば音響的には後退しているが、逆にドラマ性が浮き上がり、感動的な演奏に仕上がっているといえる。「ロシアの復活祭」は色彩感豊かな演奏。
ロッシーニ:序曲集
 「セビリャの理髪師」/「どろぼうかささぎ」/
 「チェネレントラ(シンデレラ)」/「ブルスキーノ氏」/
 「ウィリアム・テル」/「絹のはしご」
フリッツ・ライナー指揮
シカゴso.
 録音:1958年。
 ロッシーニ風もイタリア的も超えたライナー流序曲集。オケが一丸となった熱血的演奏は圧巻。特に「チェネラントラ」序曲コーダ部分のテンポには唖然とさせられるが、それも全ての弦楽器が揃っているとは驚き。
サン=サーンス:チェロ協奏作品集
 チェロ協奏曲第1番(*)/同第2番(+)/
 チェロと管弦楽のための組曲(+)/
 ミューズと詩人たち(+/#)/祈り(**)
スティーヴン・イッサーリス(Vc)
マイケル・ティルソン・
 トーマス指揮LSO(*)
クリストフ・エッシェンバッハ
 指揮NDRso.(+)
ジョシュア・ベル(Vn;#)
フランシス・グリアー(Org;**)
 録音:1992年、ロンドン、ブラック・ヒース・コンサートホール(*)/1999年、ハンブルク、ムジークハレ(+)/1993年、イートン・カレッジ・チャペル(**)。(+)は今回が初発売となる録音。
 サン=サーンスのチェロ協奏作品は第1番が有名だが、それ以外はほとんど演奏されず、録音も非常に少ない。ここではそれらの珍しい作品を、デリケートかつニュアンス豊かに、曲の持つ魅力を最大限に引き出した会心の演奏で聴くことができる。ガット弦にこだわるイッサーリスのチェロはビロードのような美しい音色で、息の長いフレーズを切々と歌い上げていく。
 「ミューズと詩人たち」はチェロとヴァイオリンの二重協奏曲的作品で、イッサーリスの友人であるベルが共演し美しく弾きあげている。「チェロと管弦楽のための組曲」は知られざる作品で、これが初出。
レヴァインとシカゴ響首席のブランデンブルク/他
 J.S.バッハ:
  ブランデンブルク協奏曲第2番/
  ブランデンブルク協奏曲第5番/
  カンタータ第202番「いまぞ去れ、悲しみの影よ」
   (結婚カンタータ)(*)/
  管弦楽組曲第2番 ロ短調(#)
キャスリーン・バトル(S;*)
ジェイムズ・
 レヴァイン(Cemb;*)指揮(*)
シカゴ交響楽団団員(*)
[ドナルド・ペック(Fl)
 レイ・スティル(Ob)
 サミュエル・マガド(Vn)
 アドルフ・ハーセス(Tp)
 フランク・ミラー(Vc)他]
ジェイムズ・ゴールウェイ(Fl;#)
ヴュルテンベルク室内o.(#)
 録音:1977年(#以外)/1991年(#)。
 シカゴ響が黄金時代の真っ只中にあった1977年に録音された、あの首席たちによるブランデンブルクが復活。売り出し中の若手指揮者だったレヴァイン(当時34歳)がチェンバロも弾き、シカゴ響首席奏者達をメイン・メンバーに据えた合奏団が送る絢爛のアンサンブルは、ピリオド楽器全盛のこの時代に聴くとそれは強烈そのもので、一度耳にしたら焼きついて離れることは無いだろう。中でもアルバムの目玉であるブランデンブルク協奏曲第2番では、首席トランペットのアドルフ・ハーセスが自由闊達なサウンドを鳴り響かせ、High-Gという超高音もなんのその、いかなるフレーズにおいても一音一音が常に豊潤、随所に現れる跳躍も均等に難なく吹きこなす。そしてこの太く柔らかい「ハーセス・サウンド」は、例えばレイ・スティルのオーボエとのアンサンブルにおいてはトランペット=金管楽器という事をすっかり忘れさせてしまうマジックを聴かせる。「名演奏」と称されるディスクは数あれども、万人を唸らせる事の出来る圧倒的な存在感を持ち「神業」と呼ばれて良いものはそう滅多に無い。このアルバムこそまさにそれであり、職人だけが成し得る「至高」のバッハだ。もちろん、チャーミングに歌われるキャスリーン・バトルの「結婚カンタータ」もまた美しい。
ベートーヴェン:
 ミサ・ソレムニスOp.123(*)/
 合唱幻想曲 Op.80(#)
リューバ・オルゴナソヴァ(S;*)
ヤドヴィガ・ラッペ(A;*)
ウーヴェ・ハイルマン(T;*)
ヤン=ヘンドリク・ローテリング(B;*)
ゲルハルト・オピッツ(P;#)
コリン・ディヴィス指揮
バイエルン放送so.&cho.
 録音:1992年-1993年。
 PHILIPS時代から合唱つきの声楽曲や宗教曲を得意としていた巨匠コリン・デイヴィス。バイエルン放送響首席指揮者時代にも、ヴェルディ、モーツァルト、ブラームスの3大レクイエムの名演を残しているが、LSO他との演奏(PHILIPS)に続く2度目の録音だったこの「ミサ・ソレムニス」も、それらに勝るとも劣らぬ出来栄え。イントネーションの整った美しいハーモニーを聴かせるバイエルン放送合唱団を従え、遅めのテンポでスケール雄大に描きあげている。カップリングの「合唱幻想曲」では、ドイツ音楽では並ぶもののいない名手オピッツが見事なソロを聴かせている。
ワーグナー:オペラ名場面集
 「タンホイザー」より[ヴァルトラウト・マイヤー(Ms) ロリン・マゼール指揮バイエルン放送so.]
 「タンホイザー」より[シェリル・ミルンズ(Br)/録音:1968年]
 「ローエングリン」より[ベン・ヘップナー(T) コリン・ディヴィス指揮(全曲盤より)]
 「マイスタージンガー」より[ヨーゼフ・カイルベルト指揮(全曲盤より)/録音:1963年]
 「ワルキューレ」より[キルステン・フラグスタート(S) ユージン・オーマンディ指揮/録音:1937年]
 「ジークフリート」より[マレク・ヤノフスキ指揮(全曲盤より)]
 「ジークフリート」より[ラウリッツ・メルヒオール(T)/録音:1940年]
 「神々の黄昏」より[ヴァルトラウト・マイヤー(Ms) ロリン・マゼール指揮バイエルン放送so.]
 過去の録音から選りすぐりの名演を集めた極上のワーグナー集。古いところでは、この2人の伝説的名唱は一度は聴いておきたいフラグスタートとメルヒオール、そして現代屈指のマイヤーによる凄みのある歌唱や絶頂期のヘップナーが歌う朗々たるローエングリン。何より、様々なオケの音色の違いを聴き比べるのも楽しく、ワーグナーの広大な世界への出発点としてオススメ。
オーマンディの「巨人」、海外初CD化
 マーラー:
  交響曲第1番「巨人」(「花の章」付)(*)/
  さすらう若人の歌(#)
ユージン・オーマンディ指揮(*)
フィラデルフィアo.(*)
フレデリカ・
 フォン・シュターデ(Ms;#)
アンドルー・デイヴィス指揮(#)
LPO(#)
 録音:1969年5月21日(*)/1987年(#)。(*)は国内で先にCD化されていたが、海外ではこれが初CD化。(#)はSONY原盤で、以前はセルのマーラー「交響曲第4番」とカップリングされていた。
 ほぼ半世紀にわたるつながりが築き上げた黄金時代の代表的名演。この「巨人」は「花の章」つきの形としては、メジャー・レーベルとして初めての録音となったもので、この名コンビの数少ないマーラー録音の中では最も成功した演奏と言われる。全盛期のフィラデルフィア管の豊麗な響きが存分に活かされてマーラーの青春の歌が奏でられており、色彩鮮やか。これまで国内盤でしか入手できなかったもので、海外盤としてはCD初登場。カップリングの「さすらう若人の歌」は、若きフォン・シュターデの「琥珀のラヴリー・ヴォイス」を堪能できる、こちらも定評のある名演。
メンデルスゾーン:
 交響曲第3番「スコットランド/交響曲第4番「イタリア」/
 劇音楽「アタリー」序曲
クラウス=ペーター・フロール指揮
バンベルクso.
 録音:1988年-1992年。
 フロールによるメンデルスゾーン録音の中から名曲のカップリング。フロールは1953年、メンデルズゾーンと同じライプツィヒに生まれ、数々の指揮者コンクールで優勝を果たした後32歳でベルリン響の首席指揮者に就任、4年後にはベルリン・フィルに登場するなど、当時ラトル、シャイーらとともに注目されていた。特にメンデルスゾーンには定評があり、当盤でも見せるそのしなやかな音楽性と雄弁な語り口には、東ドイツの伝統とも言うべき格調高い音楽性が存分に感じられる。
モーツァルト:序曲集
 [「フィガロの結婚」「バスティアンとバスティエンヌ」
  「劇場支配人」「ルチオ・シルラ」
  「コシ・ファン・トゥッテ」「にせの花作り女」
  「後宮からの逃走」「羊飼いの王様」「イドメネオ」
  「皇帝ティートの慈悲」「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」]
コリン・デイヴィス指揮
ドレスデン・シュターツカペレ
 録音:1998年。
 ダイナミックで熱のこもった指揮ぶりで、ズッシリとした響きの中に味わい深い響きを導き出しており、軽快さと躍動感の融合がすばらしい。
モーツァルト:
 レクィエム(*)/テ・デウム ハ長調K.141(#)/
 オッフェルトリウム「人々よ来たれ」K.260(#)/
 アンティフォナ「喜ばしき天の女王」K.276(#)/
 アヴェ・ヴェルム・コルプスK.618(#)
アンジェラ・マリア・ブラージ(S;*)
マルヤーナ・リポヴシェク(A;*)
ウーヴェ・ハイルマン(T;*)
ヤン=ヘンドリク・ローテリング(B;*)
コリン・ディヴィス指揮(*)
バイエルン放送so.&cho.(*)
ゲルハルト・
 シュミット=ガーデン指揮(#)
ヨーロッパ・バロック・ソロイスツ(#)、
テルツ少年cho.(#)
 録音:1991年(*)/1990年(#)。
 稀代のモーツァルティアンであるサー・コリン・デイヴィスがバイエルン放送響時代に残した3大レクィエムの名演の一つ。1991年のモーツァルト没後200年記念に際して演奏・録音されたもので、遅めのテンポを基調に、細部をじっくり聴かせるデイヴィスらしい名演。カップリングは、テルツ少年合唱団の美声を堪能できるモーツァルトの宗教曲名品集。
マルティノンらによるニルセン
 ニルセン:
  交響曲第2番「4つの気質」(*)/
  交響曲第4番「不滅」(#)/序曲「ヘリオス」(#)/
  霧が晴れる(+)
モートン・グールド指揮(*)
ジャン・マルティノン指揮(#)
シカゴso.(*/#)
ドナルド・コス、
ゴードン・ピータース(ティンパニ;#)
ジェイムズ・ゴールウェイ(Fl;+)
サイアンド・ウィリアムズ(Hp;+)
 録音:1966年(*/#)/1986年(+)。
 (*)は、荒々しい北の海のように強力に押しまくるテンションの非常に高い演奏。(#)はシカゴ響時代のマルティノンが遺したもので、発売当時決定盤とされた。常に創作を続けていた彼の指揮には、どこか哲学的とも言える知性が感じられ、それぞれ哲学的な副題を持つこれら2曲は、シカゴ響万能のヴィルトゥオジティを生かし、表現者としての彼の本質を表現した名演となっている。
ショスタコーヴィチ:
 交響曲第8番(*)/「祝典序曲」Op.96(#)
レナード・スラットキン指揮
セントルイスso.(*)
ユーリ・テミルカーノフ指揮(#)
サンクトペテルブルクpo.(#)
 録音:1988年(*)/1996年(#)。
 BBC響退任後、録音面では際立った活躍がないスラットキンだが、セントルイス時代は、チャイコフスキーやラフマニノフなど、ロシア音楽を網羅的に演奏・録音し、高い評価を得ていた。ショスタコーヴィチでは、第4番、第5番、第8番、第10番という大曲4曲をRCAに録音している。この第8番は、CD初期に発売されて以来ひさびさの復活となるもので、当時全米メジャー・ファイヴに匹敵する実力を持っていたセントルイス響の粘着力のある弦を土台にした、細部まで緻密に考え抜かれた解釈が見事。テミルカーノフの「祝典序曲」は、来日公演でもお馴染みの定番。
レオンタイン・プライス~ヴェルディ・ヒロインズ
 「アイーダ」「マクベス」「トロヴァトーレ」「エルナーニ」
 「オテロ」「仮面舞踏会」「椿姫」「運命の力」より
レオンタイン・プライス(S)
 録音:1960年-1965年。
 現在でも、特にアメリカでは人気が全く衰えることのない名プリマ、レオンタイン・プライスの真骨頂、ヴェルディのアリア集。カラヤンのお気に入りであった彼女の凛とした声をじっくりと。


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