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BEL AIR CLASSIQUE
(映像商品)
特記以外

DVD:1枚のアイテム:¥4950(税抜¥4500)/2枚のアイテム:¥7700(税抜¥7000)
Blu−ray Disc:1枚あたり¥7700(税抜¥7000)




 パリに本拠を置く映像専門レーベル(http://www.belairclassiques.com/)モナコにも同名の「 BEL AIR MUSIC 」というレーベルがあるが、そちらは基本的にCDのみの発売で、関係無し。
BAC-013
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(2DVD)
ウィリアム・クリスティ〜ヘンデル:「ヘラクレス」
 ウィリアム・シメル(Br;ヘラクレス) ジョイス・ディドナート(Ms;デイアネイラ)
 トビー・スペンス(T;ヒュロス) インゲラ・ボーリン(S;イオレ)他
 ウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサン 演出:リュック・ボンディ
 収録:2004年12月22日、パリ、ガルニエ宮。190 '00 "、オールリージョン、PCM STREO、DOLBY DIGITAL 5.1、NTSC 16:9、字幕:英仏独西。
 鬼才リュック・ボンディの演出と、大御所ウィリアム・クリスティの組んだヘンデルの「ヘラクレス」がDVDで登場!
 「ヘラクレス」は、1745年1月に初演された作品。英語の台本で、もともとは演奏会形式用の作品だが、舞台上演も可能。十年程前まではわりと珍しい作品だったが、近年はオペラ形式の上演が盛ん。物語は、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスの死にまつわるもの。遠征から戻ったヘラクレスは敵王の娘イオレを連れて帰り、彼の妻デジャニラが嫉妬、愛を取り戻すため媚薬になるという血をまぶした服をヘラクレスに着させるが、それが実は毒で、ヘラクレスは死んでしまい、デジャニラは狂乱してしまう、というもの。
 このボンディ&クリスティのコンビの上演は、2004年7月のエクサン=プロヴァンス音楽祭で初演されて以来、パリ、ニューヨーク、ロンドンなど各都市で上演され大評判となり、「ヘラクレス」の真価を世界に知らしめた。ボンディの舞台は、現代衣装(しかも主役は全員黒服)、舞台一面に敷き詰めた砂、簡素な装置と、何か狂気をはらんだような強烈な舞台を作り挙げている。キャストでは、真の主役というべき、デイアネイラを歌うディドナートが歌に演技に最高!たくましい男臭さの映えるシメル、さらにスペンス、ボーリン、そして合唱とオーケストラと、文句のつけようのないほどの名演!
BAC-014
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(2DVD)
ワーグナー:歌劇「トリスタンとイゾルデ」
 クリフトン・フォービス(T;トリスタン) ジャンヌ=ミシェル・シャルボネ(S;イゾルデ)
 アルフレート・ライター(B;マルケ王) アルベルト・ドーメン(Br;クルヴェナール)
 藤村実穂子(Ms;ブランゲーネ) フィリップ・デュミニ(Br;メロート)他
 アルミン・ジョルダン指揮スイス・ロマンドo.、ジュネーヴ大歌劇場cho. 演出:オリヴィエ・ピー
 収録:2005年2月、ジュネーヴ大劇場、スイス。ライヴ。274 '00 "/オールリージョン/PCM STREO, DOLBY DIGITAL 5.1 / NTSC 16:9 /字幕:英仏独西。
 「トリスタンとイゾルデ」の強力なDVD。理由は第一に、今やヨーロッパで最も注目されている演出家の一人、オリヴィエ・ピーの演出。現代風の洗練された舞台の中に、強いエロティシズムを盛り込みつつ、冴えを随所に感じさせてくれる。キャストも強力。フォービスは、ドラマティック・テノールとしてメキメキ頭角を現し、オテッロ、トリスタン両役で高く評価されている。シャルボネは、近年ドイツもののドラマティック・ソプラノとして目覚ましい活動をしているソプラノ。そしてワーグナー歌手として旬真っ盛りのドーメンと我らが藤村。そしてライターは、パーペに続く若い世代のドイツ人バスとして大いに期待されている人。そして濃厚タップリのジョルダンの指揮!これは見逃せない「トリスタン」!特典として、制作ドキュメンタリーを52分収録。
BAC-015
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(1DVD)
バッハ/シュペルリ:バレエ「無伴奏チェロ組曲」
ハインツ・シュペルリのインタビュー(22分)
 チューヒリ・バレエ クラウディウス・ヘルマン(Vc)
 ハインツ・シュペルリ(振付け・衣装) セルジョ・カヴェーロ(装置)
 87 '00 "、オールリージョン、PCM STREO、DOLBY DIGITAL 5.1、NTSC 16:9。
 チューリヒ歌劇場所属のバレエ団であるチューリヒ・バレエが、バッハの無伴奏チェロ組曲の第2番、第3番、第6番を伴奏に踊った美しい舞台の映像。
 ハインツ・シュペルリは1940年バーゼル生まれ、自身優れたダンサーで、1996年からチューリヒ・バレエの芸術監督に就任、高い評価を築き上げている。2002年に初来日して話題になった。チェロを演奏するのは、チューリヒ歌劇場のチェリスト、クラウディウス・ヘルマン。チューリヒ歌劇場といえば、アーノンクールを筆頭に古楽系の指揮者が盛んに指揮をしており、主要メンバーは古楽奏法にも通じていることでも知られている。ここでの演奏も、歌劇場のチェリストの演奏、などとなめてかかったら大間違いの説得力の強い演奏、音楽だけでも十分注目に値する内容。
BAC-016
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(1DVD)
エッシェンバッハのベルリオーズ
 ベルリオーズ:
  幻想交響曲 Op.14a /
  イタリアのハロルド Op.16
  (ヴィオラ独奏付きの4楽章の交響曲)(1834)(*)
タベア・ツィンマーマン(Va;*)
クリストフ・エッシェンバッハ指揮
パリo.
 NTSC方式、PCM、ステレオ、ドルビー・ディジタル 5.1 DTS。
 エッシェンバッハ&パリ管の「幻想交響曲」、ついに映像が登場。名手ぞろいのパリ管による「幻想交響曲」とはなんとも贅沢なとりあわせ。各楽章にちりばめられているソロのパートは、どれも見事。第五楽章の「怒りの日」のチューバは壮絶なまでの迫力。BEL AIRの高品質な映像でたのしめる貴重な映像と言える。
 また、カップリングの「イタリアのハロルド」は、いまや室内楽、ソロ両面にひっぱりだこの名手タベア・ツィンマーマンがヴィオラ・ソロをつとめる。ベルリオーズはこの作品を、パガニーニに委嘱されて作曲したとされ、特に前半の楽章では、オーケストラがヴィオラ・ソロを妨げることのないように留意しながらも、パガニーニの技巧がくまなく発揮される華やかな技巧がもりこまれた。物語は、主人公のハロルドがさすらいの旅に出て、自然、恋愛、様々な人生経験を重ねながらも最後は自暴自棄になって山賊の洞穴に飛び込み、壮絶な最期を迎える、というストーリー。ツィンマーマンのヴィオラが時にむせび泣き、時に天地を駆け巡る様は圧巻。エッシェンバッハの指揮も、濃密な歌心たっぷりで、ベルリオーズによる著名標題音楽の魅力を余すところなくたのしむことが出来る。
 なお、型番は「 PBAC 」に変更される可能性があります。
BAC-017
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(2DVD)
ルネ・ヤーコプスの「フィガロ」を映像で
 モーツァルト:「フィガロの結婚」
  ピエトロ・スパニョーリ(Br;伯爵) アンネッテ・ダッシュ(S;伯爵夫人)
  ローズマリー・ジョシュア(S;スザンナ) ルカ・ピサローニ(Br;フィガロ)
  アンゲリカ・キルヒシュラーガー(Ms;ケルビーノ)他
  ルネ・ヤーコプス指揮コンチェルト・ケルン、シャンゼリゼ劇場cho.
 収録:2004年6月、シャンゼリゼ劇場、ライヴ。NTSC、リージョン・オール、カラー、182 '00 "、PCM STEREO、Dolby Digital 5.1、DTS 5.1、字幕:伊英独仏西。演出:ジャン=ルイ・マルティノーティ
 ついに出ました!ヤーコプスの「フィガロの結婚」DVD!!! 2003年に録音され、2004年に発売されたCDは、その年の世界中の音楽賞を総ナメ、権威ある英グラモフォン・アワードの年間最優秀賞をも受賞した。そして2004年にシャンゼリゼ劇場で上演、それを収録したのがこのDVD。ライヴということもあって、ヤーコプスの音楽は一層の感興の高まりを見せている。ここでは歌手は、実に巧みな起用がなされている。フィガロ役には、1975年ブッセート生まれのイタリアのバリトン、ルカ・ピサローニ。2002年から毎年ザルツブルク音楽祭に出演している、若手のモーツァルト・バリトンの筆頭株。スザンナ役は、英国ウェールズの首都カーディフ生まれのローズマリー・ジョシュア。ヤーコプスに重用されている古楽系ソプラノとして知られている。伯爵夫人には、1976年ベルリン生まれのアンネッテ・ダッシュ。この「フィガロ」の上演の一ヵ月後に録音されたアルバム(HMN-911835)も非常に好評だった逸材で、若くして倦怠に陥った伯爵夫人の哀しみを見事に出している。そして伯爵は、ロッシーニで活躍するイタリアのベテラン、ピエトロ・スパニョーリ。伯爵だけ一人ベテランを配し、孤立感が鮮明になっている。ケルビーノはCDと同じアンゲリカ・キルヒシュラーガーで究めつけ。ジャン=ルイ・マルティノーティの演出は、シャンゼリゼ劇場の狭い舞台に大小多数の絵画を配したお洒落なもの。映像そのものも美しく、「フィガロ」がお好きな方なら絶対お勧めの映像!
BAC-020
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(1DVD)
ショスタコーヴィチ:バレエ音楽「ボルト」Op.27
 *ボーナス:
   コザリンスキーによる
    アヴァンギャルド映像 (2006)/
   出演者インタビュー
アナスタシア・
 ヤツェンコ(ナスチャ)
アンドレイ・メルクリエフ(ヤン)
デニス・サヴィン(デニス)
岩田守弘(イワーチカ)
パヴェル・ソローキン指揮
ボリショイ劇場o.
 収録:2006年9月、モスクワ、ボリショイ劇場、復活蘇演ライヴ。145 '、PCM ステレオ、DOLBY DIGITAL 5.1、DTS 5.1、NTSC、Format 16/9、Region free。振付:アレクセイ・ラトマンスキー、台本:ヴィクトル・スミルノフ、舞台美術:セミヨン・パストゥフ、衣装:ガリーナ・ソロヴィヨワ。
 ショスタコーヴィチは生涯に3篇のバレエ音楽を残しているが、いずれも当時の共産主義的イデオロギー色が強い台本の拙さゆえ、長くバレエ団のレパートリーからはずされてきた。当DVDは2006年9月、ショスタコーヴィチの生誕百年を記念してボリショイ劇場で75年ぶりに復活された舞台のライヴ。原作は、勤務怠慢で解雇された工場労働者が、復讐のために機械の中へボルト(ねじ)を落として壊してしまおうと計画。しかし、そそのかされ実行しようとした二人のうちの少年が自分の使命を思い出し、工場長に密告して陰謀を未然に阻止するというもの。あまりの内容ゆえ、ショスタコーヴィチ自身が上演を拒んだといわれる。しかし音楽は人を小馬鹿にしたような軽妙さに満ちた1920年代ならではの斬新さでショスタコの才気煥発。ラトマンスキーの振付も旧ソ連の行進や体操を茶化したり、とにかくヒリヒリするほど自国の暗黒時代をギャグ化、最高に面白い一時間半を過ごせる。
BAC-022
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(2DVD)
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」
 ニーナ・シュテンメ(アイーダ) サルヴァトーレ・リチートラ(ラダメス)
 ルチアーナ・ディンティーノ(アムネリス) ホアン・ポンス(アモナズロ)
 マッティ・サルミネン(ラムフィス) ギュンター・グロイスベック(エジプト国王)
 ミラスロフ・クリストフ(使者) クリスティアーネ・ケール(巫女の長)
 アダム・フィッシャー指揮チューリヒ歌劇場o. 演出:ニコラ・ジョエル
 収録:2006年5月、チューリヒ歌劇場。217 '、PCM ステレオ、DOLBY DIGITAL 5.1、DTS 5.1、NTSC、Format 16/9、Region free。
 顔ぶれも豪華なら舞台も豪華、堂々たる「アイーダ」の登場。アイーダには、今をときめくニーナ・シュテンメ。2007年9月のチューリヒ歌劇場「ばらの騎士」公演でも公爵夫人役で登場予定、今最も旬のメゾ・ソプラノ。舞台での彼女は存在感たっぷり、もちろん歌唱は文句なし。アムネリス役ディンティーノの嫉妬にもえる強い歌声も圧巻。ラダメス役のリチートラによる「清きアイーダ」のアリアはバッチリ決まって、今もっともあぶらののったテノールの一人であることを痛感させる。歌劇場のオケも実にうまい!ファンファーレも見事に決まっている。歌唱陣、オケをまとめあげるは巨匠アダム・フィッシャー。オペラ界でも輝かしいキャリアをもち、オーストリー・ハイドン・フィルハーモニーの首席指揮者も勤めるフィッシャーの実に見事な仕事ぶりも必見。演出は、今夏マッシモ劇場公演でも演出をつとめるニコラ・ジョエル。時代設定は、ファラオの時代ではなく、帝国主義の領地拡張論がイタリアで盛り上がっていた20世紀初頭。ピラミッドのかわりに大砲を用い、エチオピアの奴隷であるアイーダの衣装も、中産階級の人々の装い。見るほうも、目と頭を古代にシフトチェンジする必要がないので、音楽と物語に自然に集中することが出来る。屈することに抗い、最後は死を選び取ることによって自らを奴隷身分から開放したアイーダという女性自身のドラマが見事に描かれている。今もっとも注目の歌劇場が放つ、最高のメンバーによる「アイーダ」、絶対オススメ!
BAC-023
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(1DVD)
ヒンデミット:歌劇「カルディヤック」Op.39)
 (「カルディヤック大発見」
  出演:ジェラール・モルティエ、
     アンドレ・エンゲル、ニッキー・リエティ)
アラン・ヘルド
(Br;カルディヤック)
アンゲラ・デノケ(S;娘)
クリストファー・
 ヴェントリス(T)
ハンナ・エステル・
 ミヌティッロ
(Ms;貴婦人)
ケント・ナガノ指揮
パリ・オペラ座o.&cho
 収録:2005年10月、パリ、バスチーユ・オペラ、ライヴ。148 '、PCM ステレオ、DOLBY DIGITAL 5.1、DTS 5.1、NTSC、Format 16/9、Region free。総監督:ジェラール・モルティエ、演出:アンドレ・エンゲル、台本:フェルディナント・リオン(E.T.A.ホフマン原作)、舞台美術:ニッキー・リエティ。
 2005年にバスチーユ・オペラでプレミエを迎え話題となった「カルディヤック」。E.T.A.ホフマンの幻想的な原作を1920年代のパリに移し、悪に憑かれて連続殺人を行なうカルディヤックが群衆に撲殺されるまでを描いている。純フランス的アール・デコ調の舞台美術もオシャレ。声楽陣はいずれもハイレベルで、ケント・ナガノの充実した音楽作りも特筆もの。ヒンデミットというと職人的な技法を駆使した無機的音楽というイメージがあるが、これは驚くほど猟奇的でボルテージが高く、息をつく暇ない面白さ。
BAC-024
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(1DVD)
プロコフィエフ:「三つのオレンジへの恋」 アレクセイ・タノヴィツキー
(B;クラブの王)
アンドレイ・イリュシュニコフ
(T;王子)
ナジェジュダ・セルヂュク
(A;クラリーチェ王女)
エドゥアルド・ツァンガ
(Br;レアンドル)
パヴェル・シュムレヴィッチ
(B;魔法使いチェーリイ)
エカテリーナ・シマノヴィッチ
(S;ファータ・モルガーナ)他
トゥガン・ソヒエフ指揮
マーラー室内o.
ヨーロッパ合唱アカデミー
 収録:2004年7月、リージョン・オール、NTSC、112'00"、Dolby Digital 2.0 Stereo、Dolby Digital 5.1、DTS 5.1、16:9、字幕:英独仏西。演出:フィリップ・カルヴァリオ/装置:ジャン=マルク・ステーレ/衣装:オロール・ポピノー/振付け:ソフィー・テリエ。
 プロコフィエフの鬼才っぷりが発揮されたオペラ「3つのオレンジへの恋」に、強烈なDVDが登場!2004年7月にエクサン・プロヴァンス音楽祭で上演されたもの。何と言ってもカルヴァリオの演出が実にオモロイ!派手な衣装、吊り、回転する装置、イルミネーションなどを活用し、お伽噺の雰囲気を生かしつつも、随所に皮肉が効いていて、作品の魅力を十全に引き出している。歌唱はロシア語で、歌手もロシア系が中心。指揮は、若手指揮者の中で最も注目されている一人、ソヒエフ。1977年生まれというから、上演時27歳くらいだが、このヒネリの効いた作品を見事に纏め上げている。映像は他に数種あるもののいずれもフランス語上演、ロシア語によるDVDはこれが唯一。
BAC-025
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(1DVD)
ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」
 クリスティアーネ・ストテイン(Ms;イザベッラ) マルコ・ヴィンコ(B;ムスタファ)
 マキシム・ミロノフ(T;リンドーロ) ジョルジョ・カオドゥーロ(B;タッデーオ)
 エリザヴェータ・マルティロシャン(S;エルヴィーラ) ルーベン・ドローレ(B;アリ)
 リッカルド・フリッツァ指揮マーラー室内o.、アルノルト・シェーンベルクcho.
 演出:トニ・セルヴィッロ/装置:ダニエラ・ダル・チン
 衣装:オルテンシア・デ・フランチェスコ
 収録:2006年7月、エクサン・プロヴァンス音楽祭、ライヴ。リージョン・フリー、NTSC、16:9、PCM STEREO,、DOLBY DIGITAL、5.1, DTS 5.1、字幕:仏英独西。
 BelAirからロッシーニの傑作オペラブッファ「アルジェのイタリア女」の素敵な映像が登場。
 オランダ実力派メゾ、ストテインのイザベッラ、若手ロッシーニ・バッソの一番手、ヴィンコのムスタファ、ロシア生まれのロッシーニ・テノール、ミロノフのリンドーロと、旬の歌手が集められている。フリッツァの颯爽とした音楽も聞きもの。しかもマーラー室内o.とアルノルト・シェーンベルク合唱団が大変に優秀で、ことに合唱の精度の高さには驚くばかり。セルヴィッロの演出は比較的伝統的。舞台中央に木造の建物を据えて活用している。
 なお、ヴィンコとミロノフはこの直後にペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルで同じ「アルジェのイタリア女」に出演、これもDVDで発売されており(DYNAMIC DYNDVD-33526)、比較するのも面白いだろう。
BAC-026
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(1DVD)
フィリップ・ブスマンス(1936-):
 歌劇「ジュリー」
マレナ・エルンマン
(S;ジュリー)
ゲイリー・マギー
(Br;ジャン)
ケルスティン・アヴェモ
(S;クリスティン)
大野和士指揮
モネ劇場室内o.
 収録:2005年7月。リージョン・オール、NTSC、PCM STEREO、DOLBY DIGITAL 5.0、DTS 5.0、16:9、字幕:英独仏西。演出:リュク・ボンディ。
 2005年にベルギーのモネ劇場で初演され、大きな話題となったブスマンス(国内代理店は Boesmans を「ブスマン」と表記しているが、フランスではなくベルギーの人なので、ブスマンスの方が正しいだろう)の「ジュリー」がDVDに。原作は、ストリンドベリの高名な「令嬢ジュリー」。伯爵令嬢のジュリーが、召使のジャンと関係を持ち、剃刀で自殺する、という話。小編成のオーケストラに、75分ほどの長さというコンパクトなオペラながら、緻密な心理描写から大成功を収めた。DVDに収録されているのは、共同制作のエクサン・プロヴァンス音楽祭での上演。全て初演と同じメンバーで、自信に満ちた上演になっている。モネ劇場でのライヴCDもあるが、リュク・ボンディの舞台があってこその上演だろう。大野ファンはもちろん、広くオペラファンにお勧めできるDVD。
BAC-028
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(1DVD)
モーツァルト:歌劇「後宮からの逃走」 シャーロク・
 モシュキン=ガラム
(語り;セリム)
マリン・ハルテリウス
(S;コンスタンツェ)
マガリ・レジェ
(S;ブロンデ)
マティアス・クリンク
(T;ベルモンテ)
ロイク・フェリックス
(T;ペドリッロ)
ヴォイテク・スミレク
(B;オスミン)
マルク・ミンコフスキ指揮
レ・ミュジシャン・
 デュ・ルーヴル=
  グルノーブル
ヨーロッパ・
 コール・アカデミー
 収録:2004年7月、エクサン・プロヴァンス音楽祭。リージョン・オール、NTSC、PCM STEREO、DOLBY DIGITAL 5.0、DTS 5.0、16:9、字幕:英独仏西。演出:ジェローム・デシャン、マシャ・マケイエフ。
 噂の上演がついにDVDに! 2004年7月にエクサン・プロヴァンス音楽祭で上演された「後宮からの逃走」。何といってもミンコフスキの指揮のカッコイイこと! 彼は「後宮からの逃走」を大変得意にしており、既に1997年のザルツブルグ音楽祭の公演がDVDになっている。そちらがモーツァルテウムo.だったのに対し、こちらは手兵レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル=グルノーブル、当然ミンコフスキの意図はより徹底されている。躍動する音楽はノリノリ!歌手では、先日のチューリヒ歌劇場来日公演で絶賛されたベテラン、マリン・ハルテリウスを軸に、近年モーツァルト・テノールとして人気急上昇のマティアス・クリンク、フランスの若く新鮮なソプラノ、マガリ・レジェ、ポーランドの知性派バス、ヴォイテク・スミレクなど、かなり優れたもの。デシャンとマケイエフの舞台は、エキゾティズムを引き出し(オーケストラの団員まで衣装をつけて、民族楽器を活用)をつつ、マンガチックでコミカルな面白さもたっぷり。イケ面セリムが踊るフィナーレから、観客大興奮のカーテンコールにかけての盛り上がりは、DVDで見ても最高。エクスの暑い夏を、DVDで一緒に感じよう!!!
BAC-030
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(1DVD)
マリインスキー劇場のジルベスター・コンサート
 チャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」(抜粋)
  [マリインスキー・バレエ団]
 サン=サーンス:瀕死の白鳥
  [ウリヤナ・ロパートキナ(踊り)]
 ロッシーニ:歌劇「ランスへの旅」フィナーレ
  [マリインスキー劇場アカデミーの若手たち]
ワレリー・ゲルギエフ指揮
マリインスキー劇場o.
エカテリーナ・オスモールキナ
(オーロラ姫)
ヴィクトリヤ・テリョーシキナ
(ダイヤモンドの精)
ダーリャ・パヴレンコ
(フローリネ姫)
アンドリヤン・ファジェーエフ
(デジレ王子)
アントン・コルサコフ(青い鳥)
 収録:2006年12月31日、ペテルブルク、マリインスキー劇場、ライヴ。リージョン・オール、NTSC、PCM STEREO、Dolby Digital 5.1、DTS 5.1、16:9、字幕:英独仏西。
 大晦日、厳寒のロシアも屋内では目が覚めるように華やかな催しが目白押し。ことにペテルブルクのマリインスキー、モスクワのボリショイ両劇場での年越しコンサートは市民の楽しみとなっている。マリインスキー劇場はゲルギエフの指揮というのが豪華。2006年の公演では、チャイコフスキーの「眠りの森の美女」のなかでも最も華やかで楽しい第3幕(オーロラ姫とデジレ王子の結婚披露宴)で、ロシアならではの極彩色で夢にあふれる舞台に酔わされ、人気 No.1プリマのロパートキナの「白鳥」に息を飲まされる。さらにさらに、2008年同歌劇団が来日公演で予定のロッシーニの「ランスへの旅」フィナーレで興奮は絶頂に達する。ボーナス映像として出演者のインタビューや、当日の舞台裏を覘けるのも臨場感満点。ロシア人が1年でいちばん心待ちにしている、年越しの華かさと興奮を日本にいながら体験出来る。
BAC-031
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(1DVD)
マリインスキー劇場のニューイヤー・コンサート
 グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
 ベルリオーズ:イタリアのハロルド〜フィナーレ(*)
 ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
 ワーグナー:歌劇「ローエングリン」第3幕への前奏曲
 J.シュトラウス:ポルカ「観光列車」Op.281
 リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調(#)
 リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲〜第2楽章
 ボロディン:歌劇「イーゴリ公」〜ダッタン人の踊り
 ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調〜第2楽章
 ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」〜フィナーレ
ユーリ・バシュメト(Va;*)
イェフィム・ブロンフマン(P;#)
ワレリー・ゲルギエフ指揮
マリインスキー劇場o.&cho.
 収録:2007年1月1日、ペテルブルク、マリインスキー劇場、ライヴ。リージョン・オール、NTSC、PCM STEREO、Dolby Digital 5.1、DTS 5.1、16:9、字幕:英独仏西。
 ゲルギエフの活躍とともに、ペテルブルク・マリインスキー劇場のニューイヤー・コンサートは、世界でもっとも魅力的かつ刺激的なものとなっている。当DVDは2007年のもの。「ルスランとリュドミラ」を皮切りに、聴衆のアドレナリンを出しまくらせる高ボルテージ系音楽ばかり。まるでムラヴィンスキーとゴロワノフを足して、2で割ったような凄みを感じさせる。独奏者にバシュメトとブロンフマンを迎え、「イタリアのハロルド」とリストの第2協奏曲を披露しているのも注目。正月ならではの華やかさも含め、聴衆の興奮がじかに伝わって来る。
BAC-032
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(1DVD)
プルースト〜失われたときを求めて【バレエ】
 振付:ローラン・プティ コーエン・ケッセルス指揮パリ・オペラ座o.
 エレオノーラ・アッバニャート(アルベルティン)
  エルヴェ・モロー(若き日のプルースト) マニュエル・レグリ(シャルリュス男爵)
 マテュー・ガニオ(サン・ルー) ステファニー・ロンベール(ヴェルデュラン夫人)
 収録:2007年3月、パリ・オペラ座(ガルニエ)、ライヴ。NTSC方式。
 2008年の5月に来日も決定している、今もっとも熱いバレエ、パリ・オペラ座。これは、プルーストの「失われた時を求めて」のいくつかのシーンをバレエにしたてたもの。音楽も、物語や時代背景と縁のあるものが選ばれている。今をときめくダンサー達が勢ぞろいしている舞台。小説の中では、パリの社交界における淫らな男女関係のことも書かれているが、バレエの中にもどきどきしてしまう官能の世界が広がっている。男性3名と女性1名の4人によって踊られる「知られざる世界との出会い」では、女性が上半身裸身で登場。舞台のバックスクリーン全体が白く明るくなっているので、ほとんどシルエットしか見えないが、ドビュッシーのハープと弦楽のための舞曲の音楽と共に、ミステリアスな中に官能の世界が広がっている。また、特筆すべきはマテュー・ガニオの妖しい美しさだろうか。彼は、小説中に登場するサン・ルー役で登場している。サン・ルーは非常に好ましい性格の青年で、男性の勇気と美しさの象徴のような存在だが、結婚していながら同性愛の傾向もある人物。「背徳」の恋に迷いながらも溺れてゆくさまを、アクロバティックな動きもしながら、フォーレの「エレジー」のメロディーとともにマチューは見事に演じている。社交界の華やかなシーンや、社交界の美しい女性たちによる華麗な群舞なども多く見られ、非常に見ごたえのある一大物語。
BAC-033
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(1DVD)
ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクァーレ」
 シモーネ・アライモ(Br;ドン・パスクァーレ)
 パトリツィア・チョーフィ(S;ノリーナ) マルツィオ・ジョッシ(Br;マラテスタ)
 ノーマン・シャンクル(T;エルネスト)
 エヴェリーノ・ピド指揮スイス・ロマンドo.、ジュネーヴ大歌劇場cho.
 演出:ダニエル・スレイター/装置、衣装:フランシス・オコナー
 収録:2007年5月。リージョン・オール、NTSC、PCM STEREO,DOLBY DIGITAL 5.1、16:9。
 ドニゼッティの「ドン・パスクァーレ」に優れた映像が加わった!2007年5月に、スイス、ジュネーヴ大歌劇場で上演されたもの。名バッソブッフォ、アライモは品の良いパスクァーレを演じ、一方のチョーフィは気の強そうなノリーナを好演。シャンクは米国出身、モーツァルトを得意とするテノール。若々しく伸びのある声が魅力。ドニゼッティには極めて評判の高いピドの指揮も高水準。英国の演出家、スレイターは舞台を20世紀半ばくらいに据え、モダーンでオシャレな雰囲気が抜群。「ドン・パスクァーレ」のDVDの中でも、個性的な魅力に溢れた映像。
BAC-034
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(2DVD)
ラトル&BPO、エクサン・プロヴァンス音楽祭での「ワルキューレ」
 ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
 ロバート・ギャンビル(T;ジークムント) エヴァ=マリア・ウェストブロック(S;ジークリンデ)
 ミハイル・ペトレンコ(B;フンディング) ウィラード・ホワイト(Br;ヴォータン)
 エファ・ヨハンソン(S;ブリュンヒルデ) リリ・パーシキヴィ(Ms;フリッカ)他

 サイモン・ラトル指揮BPO 演出:ステファヌ・ブロンシュウェグ
BAC-434
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(1Blu-ray)
 DVD仕様:リージョン・オール、NTSC、16/9、PCM stereo,Dolby-Digital 5.1、字幕:英独仏伊西、240 '01。ブルーレイ盤の仕様は記載されていない。
 2007年7月、エクサンプロヴァンス音楽祭の新たなメイン劇場として、新築なったばかりのプロヴァンス大劇場で、ラトル指揮BPOによる「ワルキューレ」が上演された。しかもオーケストラはラトルの手兵BPOというのから、話題にならないはずがない。さらに歌手も強力。日本でもおなじみのロバート・ギャンビルのジークムント、ウィラード・ホワイトのヴォータン、エファ・ヨハンソンのブリュンヒルデ、スウェーデンの名メッゾ、リリ・パーシキヴィのフリッカといった面々に加え、2008年のバイロイト音楽祭でもジークリンデを歌い大絶賛されたエヴァ=マリア・ウェストブロックのジークリンデと、聞き応え満点。演出のステファヌ・ブロンシュウェグ(日本ではドイツ語風にブラウンシュヴァイクと読まれることも)は、1964年パリ生まれ。ラトルと「指環」のチクルスを完結させる予定。哲学を学んだ人らしく、シンプルで見やすい舞台の中に薀蓄を込めた舞台で好評を得ている。
BAC-037
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(1DVD)
チャイコフスキー・ガラ
 「白鳥の湖」より(*)
  [グラン・パ・ド・ドゥ/プロローグ/情景/道化師のヴァリアシオン/ワルツ/スペインの踊り/
   タランテラ/チャールダーシュ/マズルカ/黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ/ポロネーズ]

 振付:ウラディミール・ブルマイスター/背景・衣装:ロベルタ・グイーディ・ディ・バーニョ
 ポリーナ・セミオノヴァ(オデット/オディール) ロベルト・ボッレ(ジークフリート)
 マウリツィオ・リチートラ(道化師) ジャンニ・ギスレーニ(ロスバルト)
 フラーヴィア・ヴァッローネ(レジーナ)

 「眠りの森の美女」より(#)
  [ローズ・アダージョ/青い鳥のパ・ド・ドゥ]
 振付:マリウス・プティパ 衣装:フランカ・スクアルチアピーノ
 マルタ・ロマーニャ(オーロラ) アレッサンドロ・グリッロ、ミック・ツェーニ、
 マッテオ・ブオンジョルノ、ブリアン・ヒューイソン(4人の王子)
 アントニーノ・ステラ(青い鳥) ダニエラ・カヴァッレーリ(フロリナ王女)

 「くるみ割り人形」〜グラン・パ・ド・ドゥ(+)
 振付:パトリス・バルト 衣装:ルイーザ・スピナテッリ
 ナージャ・サイダコヴァー(クララ) ロナルド・サブコヴィチ(王子)

 ボーナス・トラック(31分):「エトワール・エ・プティ・パ」(リハーサル風景、舞台裏収録)
以上、デイヴィッド・コールマン指揮ミラノ・スカラ座バレエ団&o.
BAC-437
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(1Blu-ray)
 収録:2007年。
 有名なファッションブランドのポスターのモデルもつとめるなど、絶大な人気を誇るロベルト・ボッレが出演の超強力バレエDVD。チャイコフスキーの三大バレエのハイライトが、豪華メンバーによって踊られる。冒頭では、クリスマスのミラノなど町の様子の映像も美しく、気分もいよいよ盛り上がったところにバレエが始まる。ロベルト・ボッレの美しさ、衣装の美しさもすべて印象的。カーテンコールは舞台上での晩餐会、という趣向。ボッレのタキシード姿にもほれぼれしてしまう。
BAC-038
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(1DVD)
北京京劇の子どもたち
 NTSC方式。
 「10年のトレーニングが、舞台上での1分の基となる」。厳しい師匠のもと、京劇の修練に励む若者たちのドキュメンタリー。中国の伝統芸能の層の暑さ、歴史の深さを垣間見ることができる内容。京劇の一つ一つの動きが武術のもとになっているため、男子・女子問わず、剣舞を学ぶ姿。そして、女性の美しい歩き方を得るために繰り返される、中腰で頭を上下させずに早足で歩くきわめて過酷なトレーニング。スカウトされて、小学生低学年くらいの児童が修行に励む姿には心打たれる。また、家庭の事情で修行を断念して帰る者もあるなど、舞台からは感じられない様々な声を聞くことが出来る。どのシーンもとても興味深いものがある。
BAC-040
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(1DVD)
ドニゼッティ:「愛の妙薬」
 ポール・グローヴズ(T;ネモリーノ) ハイディ・グラント・マーフィー(S;アディーナ)
 ロラン・ナウリ(Br;ベルコーレ) アンブロージョ・マエストリ(Br;ドゥルカマーラ)
 アレクサンドラ・ザモイスカ(Ms;ジャンネッタ)
 エドワード・ガードナー指揮パリ国立オペラ座o.&cho./演出:ロラン・ペリ
 収録:2006年6月、リージョン・オール、NTSC、16:9、PCM Stereo、Dolby Digital 5.1、DTS 5.1、133m、字幕:英独仏西。
 今、ノリにノッている演出家といえばこの人、ロラン・ペリ。最近も「連隊の娘」の映像が大きな話題になったばかりだが、同じドニゼッティの大傑作「愛の妙薬」がDVDで登場。パリのバスティーユ劇場、ライヴ。ペリは舞台を1960年代くらい、高度経済成長を迎えた頃のイタリアの田舎村に設定、アディーナは機械化の進んだ農場主の娘、ネモリーノはTシャツ姿の小作人。この設定だと、インチキ最新化学薬品を村にもたらしに来たドゥルカマーラがとても説得力ある。ペリ一流の、大いに笑わせておきつつ、ハートフルな舞台は今回もバッチリ生きている。ポール・グローヴズは、米国ルイジアナ州出身のテノールで、2006年ザルツブルク音楽祭での「魔笛」(ムーティ指揮)でタミーノを歌っている。ハイディ・グラント・マーフィーは米国ワシントン州ベリンガム出身。1989年にメトロポリタン歌劇場にデビュー、オペラにコンサートに活躍するソプラノ。ベルコーレ役のロラン・ナウリはハマリ役。そして通常バッソ・ブッフォを配するドゥルカマーラに、ドラマティックなバリトンのアンブロージョ・マエストリを起用、偽医者のいかがわしさを引き立てている。
BAC-041
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(1DVD)
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(*)/バレエ音楽「春の祭典」(#)
ボーナス映像(38分):バレエ・リュスに関するドキュメンタリーと、二人の舞踊研究家
 (ミリセント・ハドソン、ケネス・アーチャー)のインタビューを含む
 エカテリーナ・コンダウーロワ(火の鳥;*) イリヤ・クズネツォフ(イワン王子;*)
 マリアンナ・パヴロワ(王女;*) ウラジーミル・ポノマレフ(不死身のカシチェイ;*)
 アレクサンドラ・イオシフィディ(選ばれし生贄の乙女;#)
 エレナ・バジェーノワ(300歳の女(長老);#) ウラジーミル・ポノマレフ(賢者;#)
 振付・台本:ミハイル・フォーキン(*) 振付:ニジンスキー(ミリセント・ハドソンによる再構築版)(#)
 舞台装置・衣裳:アレクサンダー・ゴロヴィン(*)、レオン・バクスト(*)、ミハイル・フォーキン(*)
         ニコラ・レーリヒ(ケネス・アーチャー監修)(#)

 ヴァレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場o.、マリインスキー・バレエ
BAC-441
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(1Blu-ray)
 収録:2008年6月、マリインスキー劇場、サンクトペテルブルク。NTSC、Region All、16:9 。Blu-Ray: DTS HD Master Audio, PCM Stereo。初演されたのと同じ振付けによるバレエ「春の祭典」の登場。ディアギレフ率いるバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)による初演で、会場はシャンゼリゼ劇場、初演指揮者はモントゥーで、当時けが人も出る程の大騒動となったいわくつきの舞台。振付を担当したのは、ディアギレフの秘蔵っ子で、1909年にヴェルサイユで素晴しいダンスを披露して一躍フランス中の有名人となったニジンスキー。彼は、振り付けや指導の経験がほとんどないにも関わらず振付を担当した。冒頭、ダンサーたちが足を内側に曲げて頭を下げて足をふみならすという動きは当時のバレエ界ではありえないものだったし、ニジンスキーの複雑な振付のおかげで、リハーサルに膨大な時間を要した。様々な困難と混乱を経て迎えた初日の舞台を観た観客もまた、大混乱に陥ったが、これこそが20世紀バレエの幕開けとなった。この「春の祭典」はあまりに前衛的だったため、8回公演されたあと、演目レパートリーから外されるという憂き目をみた。ニジンスキーは振付を舞踊譜に残しておらず、「春の祭典」は一度再演の機会はあったものの、またすぐ封印されていた。ここに収められた振付は、初演から実に70年経った1983年に、二人の舞踊研究家(ミリセント・ハドソン、ケネス・アーチャー)が様々な資料を検討して再構築した振付による物。マリインスキー劇場の誇るトップダンサーたちが、当代一のカリスマ指揮者、ゲルギエフ指揮による音楽で踊りまくる。「春の祭典」のアレクサンドラ・イオシフィティの長い手足、長老のエレナ・バジェーノワの神がかり的な動きは印象的。「火の鳥」でのコンダウーロワの美しさにはただただ魅了される。歴史的価値の面でも、音楽的にも、ダンサーのキャスティング的にも、非のうちどころのない舞台
BAC-044
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(1DVD)
グルック/ダンスオペラ by ピナ・バウシュ:「オルフェオとエウリディーチェ」
 [ダンス] ヤン・ブリダール(オルフェオ) マリ=アニエス・ジロ(エウリディーチェ) 工藤美笛(アモーレ)
 [歌] マリア・リッカルダ・ヴェッセリング(オルフェオ) ユリア・クライター(エウリディーチェ) スンハエ・イム(アモーレ)
 パリ・オペラ座バレエ団 トーマス・ヘンゲルブロック指揮バルタザール=ノイマン合唱団&アンサンブル
BAC-444
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(1Blu-ray)
 収録:2008年2月、パリ・オペラ座、ガルニエ。DVD; NTSC、104 '、PCM STEREO,DOLBY DIGITAL 5.1, DTS 5.1、字幕:英・独・仏・西・伊。Blu-ray DisC; 104 '、PCM STEREO,DTS HD MASTER AUDIO 5.1、字幕:英・独・仏・西・伊。
 2009年6月に亡くなったピナ・バウシュ振付によるダンスオペラの映像が登場。2008年2月、ピナ・バウシュがその生涯で唯一テレビ撮影とそのDVD化を許した舞台。
 歌い手とダンサー達が舞台に共に立ち、音楽とダンスが同時進行する、きわめて美しいステージによるダンスオペラ。歌い手も豪華なら、ダンサーたちもまた豪華。エウリディーチェには、パリ・オペラ座のエトワール、マリ=アニエス・ジロ。赤いドレスに身を包み舞う姿はエレガントで、息をのむ美しさ。オルフェオとして踊るのは、パリ・オペラ座のヤン・ブリダール。アモーレ役は、資生堂のコマーシャル出演でも記憶にある工藤美笛が務める。
 そもそも、グルックは、オルフェオとエウリディーチェにはダンサーが伴うこと、という指示を残している。ピナ・バウシュによるこのオペラバレエの舞台はまさにグルックが理想としたものといえるだろう。しかし、ピナ・バウシュは、ただ単に音楽にあわせて振付けるだけに留まらなかった。嘆きの歌を歌うエウリディーチェ(クライター)の傍らで同じく嘆き悲しみの身振りをするエウリディーチェ(ジロ)を観ていると、両者の間に本当のエウリディーチェの魂が存在しているかのような、極めて不思議な感覚の世界に引き込まれる。ピナ・バウシュは、「歌い手」と「ダンサー」の両者が舞台上でぶつかった化学反応により生じる、新たなキャラクターを創り上げた。有名なオルフェオのアリア「エウリディーチェを失って」で登場人物がどのような動きを見せるかも実に興味深いところ。ほかにも、男性3人が中心となって激しく展開される「怒りの舞」、女性の幻想的な群舞による「精霊の踊り」、どれもとても美しいもので、神話の世界へと引き込まれる。ピナ・バウシュは、グルックが描いたこの有名な神話の世界を、見事に肉体をもって蘇らせるとともに、ますます神秘的で美しい世界へと昇華させている。
 素晴らしい音楽とダンス、美しい舞台、衣装・・・。ピナ・バウシュの素晴らしさを目の当たりにできる唯一の映像。「この世のものとは思えない」と絶賛された舞台を是非ご堪能頂きたい。
BAC-049
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(2DVD)
オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」(エーザー版)
 マルク・ラオ(T;ホフマン) パトリシア・プティボン(S;オランピア)
 ラヘル・ハルニシュ(S;アントニア) マリア・リッカルダ・ヴェッセリング(Ms;ジュリエッタ)
 ステラ・デュフェクシス(Ms;ミューズ/ニクラウス)
 ニコラス・カヴァリエ(B;リンドルフ/コッペリウス/ミラクル/ダペルトゥット)/他

 パトリック・ダヴァン指揮スイス・ロマンドo.、ジュネーヴ大劇場cho./他
 演出:オリヴィエ・ピィ/装置、衣装:ピエール=アンドレ・ウェイツ
 収録:2008年10月。リージョン・オール、NTSC、16:9、PCM Stereo,Dolby Digital 5.1,DTS 5.1、171m + 26m。
 強烈なオペラ映像が登場!今やヨーロッパで一番人気の演出家と言っても過言ではない、フランス人演出家オリヴィエ・ピィが手掛けた「ホフマン物語」。ピィと言えば、タブーを恐れずドラマを深く掘り下げることでカリスマ的人気を誇る演出家。彼が手掛けた舞台は必ず大きな話題になるのだが、なかでもこの「ホフマン物語」は、お伽噺的な娯楽作品へと陳腐化してしまったこの傑作から、オッフェンバックが意図した通りの“異常な世界 "を見事に描き切ったことで大評判となったもの。ことにピィ独特の強いエロティシズムはここでも全開。遠目には全裸にしか見えないプティボンのオランピアにはビックリ!それ以上にヴェネツィアの娼館が舞台のジュリエッタの幕は全裸の男女がウヨウヨ!そうした刺激的な舞台から、オッフェンバックが目指した怪奇で幻想的な世界が見事に浮かび上がって来るのはピィならでは。2001年に初演されて以来、何度も再演されている、ピィを代表する演出。歌手は、ベルギーのテノール、ラオのホフマン、ご存知プティボンのオランピア、近年アバドから重用されているスイスのソプラノ、ハルニシュのアントニア、バロックオペラでも活躍するスイスのメッゾ、ヴェッセリングのジュリエッタとたいへんに充実したキャスト。そしてブーレーズに学び現代音楽も得意とするダヴァンの切れ味鋭い音楽がピィの演出にピタリ。エーザー版を使用、正味3時間に迫る長さ。特典映像として出演者へのインタビューが見られる。
 ※このDVDは、FSK(ドイツにおける映画の自主規制団体)から6歳未満への規制が与えられている。※
BAC-050
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(1DVD)
グリーグ/マーク=アントニー・ターネイジ&ブレット・ディーン補作:
 バレエ「ペール・ギュント」(ハインツ・シュペルリ振付)
 *ダンサー・キャスト:
   マリイン・ラドメイカー(ペール・ギュント) イェン・ハン(ソルヴェイグ)
   アナ・カロリーナ・ケアレスマ(オーセ) ジュリエット・ブリュンナー(イングリッド)
   ジュリー・ガルデット(アニトラ) アルマン・グリゴリアン(魔王)
   サラ=ジェーン・ブロドベック(魔王の娘) ヴァーエ・マルティロシアン(死) チューリヒ・バレエ

 ・音楽キャスト:
   クリスティアーネ・コール(S;ソルヴェイグ) ボグスラフ・ビジンスキ(T;ペール・ギュント)
   アニエスカ・アダムチャク、フイリン・チュウ(S) アンジェリカ・ビョイェ(Ms)
   フィリップ・シェプマン(台詞;ペール・ギュント)
   エイヴィン・グルベルグ・イェンセン指揮チューリヒ歌劇場o.&cho.
 翻案、コンセプト、振付:ハインツ・シュペルリ 装置:フロリアン・エッティ 照明:マルティン・ゲープハルト
 収録:2008年11月-12月。NTSC方式、16:9|字幕:独、仏、英。
 名門チューリヒ・バレエで話題をさらった、グリーグの名曲「ペール・ギュント」(声楽・セリフを含む版)とバレエが一体となったプロダクション。ダンサーと歌い手や語り手が光と影のように伴に動きながら物語が進行するという点では、ピナ・バウシュのダンスオペラを彷彿とさせる舞台。シュペルリはブレット・ディーンとマーク=アントニー・ターネイジに、物語の流れや踊りをより充実して魅せるための挿入曲の作曲を依頼した。
 ペール役のダンサー、マリイン・ラドメイカーはシュトゥットガルト・バレエのプリモ。金髪で細身の姿が、放蕩息子ペール・ギュントのイメージにぴったりと言える。結婚式の場面での群舞や、魔の国王(アルマン・グリゴリアン)の跳躍は見物。トロールのシーンでの奇妙なかぶり物や凝ったメイクも一件に値する。アニトラの官能的なダンスも見所。ダンサーも充実なら歌唱陣も充実で、ソルヴェイグ役にはバイロイトでも活躍目覚ましいクリスティアーネ・コール。
 最後に歌われる「ソルヴェイグの歌」での歌唱は心に響く。ダンスの面からも音楽の面からも、考えうる最高の布陣による「ペール・ギュント」バレエ版といえるだろう。

 代理店のインフォメーションでは、補作曲家が『アンソニー・ターンエイジ』とか『アンソニーターンエイジ』とか言った妙な記載が成されているが、一般的ではない。
BAC-052
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(1DVD)
グルック:歌劇「オルフェとユリディス」
 (1774年フランス語版に基づく; ダヴィド・アラーニャ編曲版)
 特典映像:舞台裏の映像、インタビュー
 ロベルト・アラーニャ(T;オルフェ) セレーナ・ガンベローニ(S;ユリディス)
 マルク・バラード(Br;案内人) ジャンパオロ・ビサンティ指揮ボローニャ市立歌劇場o.
BAC-452
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(1Blu-ray)
 収録:2008年1月。DVD; リージョン・オール、NTSC、16:9、PCM STEREO,DOLBY DIGITAL 5.1,DTS 5.1、104m、字幕:仏英独西伊。Blu-ray DisC; リージョン・オール、16:9、PCM STEREO,DTS HD MASTER AUDIO 5.1、104m、字幕:仏英独西伊。
 名テノール、ロベルト・アラーニャが主演したグルックの「オルフェとユリディス」、つまり「オルフェオとエウリディーチェ」のフランス語版。注目はロベルトの弟、ダヴィド・アラーニャの演出。彼は物語を大幅に再構成し、作品を大胆にアレンジしている。舞台は現代。オペラの前には、グルックの音楽を用いたプロローグが置かれ、ここで結婚式の最中にユリディスが死んだ様子が描かれる。また本来ソプラノ役のアモールは、バリトンによる案内人になった。そして何より、本来ハッピーエンドだったはずの幕切れも、ウリディスが死んでしまうという悲劇的幕切れに。ダヴィドによるこうした改編は賛否両論、大きな話題を提供した。アラーニャのタイトルロールに加え、ユリディスには、2009年9月に来日リサイタルのあったセレーナ・ガンベローニが清楚な歌と容姿を披露している。
BAC-053
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(1DVD)
私がいなきゃ始まらない〜マエストロ・ゲルギエフ
 マリインスキー・オペラ、LSO、メトロポリタン・オペラ、イェフィム・ブロンフマン、
 アンナ・ネトレプコ、ウリヤナ・ロパートキナ、
 ドミトリー・ホロストフスキー、イリヤ・ムーシン、他
 リージョン・オール/NTSC16:9/PCM STEREO /DOLBY DIGITAL 5.1 /DTS 5.1/本編:87'00"/おまけ:69'00"/字幕:日仏英独露西。
 今日世界で最もカリスマ性のある音楽家ワレリー・ゲルギエフ。彼の仕事や生活を追いながら、その考えや芸術観を知ってゆく好企画。ロンドン交響楽団との「春の祭典」、マリインスキー劇場管とブロンフマンとのラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」のリハは興味津々。また家族との良きパパぶりや、故郷ウラジカフカスを訪れてのリラックスした表情など、コワモテのイメージのあるゲルギエフの人情あふれる意外な一面を垣間見せてくれる。また、女王ネトレプコがシャラポワに会えると聞いてはしゃぎまくるのも微笑ましい限り。
 演奏としてはリムスキー=コルサコフの序曲「ロシアの復活祭」とチャイコフスキーの交響曲第5番の第2楽章がカットなして聴ける。また、マリインスキー・バレエの名花ロパートキナの「瀕死の白鳥」も絶品。またおまけとしてゲルギエフが芸術や指揮、さらにチェチェン問題にからむ政治やホール運営や企画などについて熱く語るのも貴重。嬉しいことに全篇日本語字幕付。極上のドキュメンタリー番組を観た充実感を味わえる。
BAC-054
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(2DVD)
ヴェルディ:歌劇「マクベス」
 ディミトリス・ティリアコス(Br;マクベス) フェルッチョ・フルラネット(B;バンコ)
 ヴィオレッタ・ウルマーナ(S;マクベス夫人) ステーファノ・セッコ(T;マクドゥフ)他
 テオドール・クレンツィス指揮パリ・オペラ座o.&cho.
 演出・装置・衣装:ディミトリ・チェルニャコフ
BAC-454
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(1Blu-ray)
 収録:2009年4月、パリ。リージョン・オール|16:9|161m + 33m|字幕:伊英独仏西。ブルーレイ仕様: HD| PCM Stereo, DTS HD Master Audio 5.1。DVD仕様: NTSC|2.0 PCM, 5.1 Dolby Digital。
 パリで話題騒然となったヴェルディの「マクベス」が映像で登場。「マクベス」はシェイクスピア原作から時代や場所の設定を移し変えた上演が盛んで、日本では黒澤映画「蜘蛛巣城」などという傑作もある。とうぜん、オペラでも現代社会に置き換えた舞台は良くある。このパリのバスティーユ劇場での新制作では、大人気演出家ディミトリ・チェルニャコフがマクベスをまさしく現代的に仕立てている。舞台は小さな町の中。冒頭、徴兵についていたと思しきマクベスの帰郷を町民が歓迎する。この舞台ではこの町民たちがマクベスとバンコに予言を与える。それなりに裕福だけれど冴えない風貌のマクベスと夫人が、野心を燃やし、殺人を犯してまで権力の頂点に上っていく様は、かなりリアル。ことに田舎臭い格好から流行のファッションへと変貌していくマクベス夫人の成り上がり奥様っぷりはたいへん説得力がある。
 マクベスのディミトリス・ティリアコスはギリシャ、ロードス島出身のバリトン。ここ数年で急速に台頭したバリトンで、マクベスを始め、「ドン・カルロ」のロドリーゴなど、ヴェルディ・バリトンとして人気急上昇中。オペラ歌手にしては痩せ型で背が高く、しかしどこか不甲斐ない中年の雰囲気があって、このマクベスにはピッタリ。マクベス夫人には、もはやヴェルディ、ワーグナーどちらもドラマティックソプラノの筆頭格になったヴィオレタ・ウルマーナ。女丈夫といった風貌と強靭な歌声で、はまり役。そしてこの二人以上に喝采を貰っていたのが、イタリア人テノール、ステーファノ・セッコ。見せ場の少ないマクドゥフ(マクダフ)が、彼の明るい美声で非常に目立つ存在になっている。さらに大ベテラン、フェルッチョ・フルラネットが存在感のあるバンコを歌って前半を大いに引き締めている。
 このプロダクションはロシアのノヴォシビルスク国立歌劇場との共同制作だったので、その音楽監督テオドール・クレンツィスが指揮に当たっている。1973年生まれのこの若手指揮者は、今西側でも非常に注目されている俊英で、ここでも切れ味鋭い音楽でヴェルディの卓越した心理描写を克明にしている。
BAC-055
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(1DVD)
フェドセーエフ指揮チューリヒ・バレエの「白鳥の湖」
 チャイコフスキー
:バレエ「白鳥の湖」
  振付:ハインツ・シュペルリ(プティパ版に基づく)
 ポリーナ・セミオノワ(オデット&オディール) アルセン・メグラビアン(ロスバルト)
 スタニスラフ・イェルマコフ(ジークフリート王子) カリーン・ペルモン(女王)
 ウラジーミル・フェドセーエフ指揮チューリヒ歌劇場o.、チューリヒ・バレエ
 舞台装置:エーリヒ・ヴォンダー/衣装:フローレンス・フォン・ゲルカン/照明:マルティン・ゲープハルト
BAC-455
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(1Blu-ray)
 収録:2009年10月、チューリヒ歌劇場、ライヴ。DVD; NTSC方式、16:9、PCM Stereo,Dolby Digital 5.1。Blu-Ray; BD25 1080i HD16:9、AudiO; 2.0 PCM,5.1 DTS HD Master Audio。
 名門チューリヒ・バレエ団による「白鳥の湖」の登場。オデット/オディールを務めるのは、1984年生まれ、「眠れる森の美女」や「白鳥の湖」の演目で来日経験もある人気ダンサー、美しきポリーナ・セミオノワ。オデットの登場シーンで魅せる、つま先から頭のてっぺんまで完璧にコントロールされた動きの美しさに息をのむ。装いを変えて登場の「黒鳥の32 回転」での、長い手足が映えることといったら!抜群の安定感とあいまってものすごい見応え。
 有名な「四羽の白鳥の踊り」のテンポはややゆっくりめで、4人の脚の動きの一糸乱れぬアンサンブルに、チューリヒ・バレエに所属するダンサーのレベルの高さを見せつけられる思い。
 全体にブルー味がかった、落ち着いたしっとりと品のある照明が印象に残る。また、衣装も過度の装飾は一切なく、色遣いもきわめて控えめ、しかしとても美しい物。装置や舞台転換も最小限に抑えられており、観衆は物語に深く集中することが出来る。カーテンコールでも、照明は落ち着いたブルーのまま。最初から最後まで、完璧に演出され尽くした美しさになっている。素晴らしい舞台を支えた指揮者フェドセーエフも大喝采で迎えられている。
BAC-056
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(1DVD)
バロック・アカデミー「ル・ジャルダン・デ・ヴォワ」〜ウィリアム・クリスティ
 NTSC 方式|字幕:英・独、93 '、PCM ステレオ。「ル・ジャルダン・デ・ヴォワ」とは、クリスティ率いるレザール・フロリサンがたちあげた大プロジェクトで、若い声楽家の才能を発掘し伸ばすため、世界の名だたるコンサートホールでのツアーに彼らを同行させるという物。プロジェクトに参加するにはオーディションを受けなくてはならないが、このオーディションの場面から、実際の舞台の裏側までのすべてが収められている。青春群像劇+ヨーロッパ一流のバロック音楽舞台制作の裏側のドキュメンタリーDVDといえるだろう。オーディションで若者の歌を聴く、クリスティの真剣なまなざしが印象的。深い内容を要求するリハーサルシーン、また、演奏者が風光明媚な土地でボートなどを楽しむシーンも収録されており、ヨーロッパでの音楽修行はこんな感じなのか、と目で見て納得。クリスティの音楽性、バロック・オペラ制作舞台の表と裏を覗くことのできる貴重な内容。
BAC-061
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(1DVD)
プーランク:歌劇「カルメル会修道女の会話」
 スーザン・グリットン(S;ブランシュ・ド・ラ・フォルス) エレヌ・ギルメット(S;コンスタンス)
 シルヴィー・ブリュネ(Ms;クロワシー夫人) スサネ・レースマーク(Ms;マリー)
 ソイレ・イソコスキ(S;リドワーヌ) アラン・ヴェルヌ(B;ド・ラ・フォルス侯爵)
 ベルナール・リヒター(T;騎士ド・ラ・フォルス) ハイケ・グレッツィンガー(Ms;ジャンヌ)
 アナイク・モレル(S;マティルド)他 演出:ディミトリ・チェルニャコフ 衣装:エレナ・ザイチェヴァ

 ケント・ナガノ指揮バイエルン国立o.、バイエルン国立歌劇場cho.
BAC-461
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(1Blu-ray)
 収録:2010年3月、バイエルン国立歌劇場、ミュンヘン。16:9|152m|字幕:仏英独西。Blu-ray 仕様: HD|DTS-HD Master Audio 7.1, LPCM2.0。DVD仕様: リージョン・オール|NTSC|PCM 2.0, Dolby Digital 5.1。今や人気オペラ演出家の筆頭格に位置づけられる、ロシア出身のディミトリ・チェルニャコフが手がけたプーランクの大傑作が映像になった。チェルニャコフなので、舞台は当然現代。ごくありふれた服を着た女性たちが集うのは教会ではなく、宗教活動の拠点としている木造の小屋(ハウス)。この小屋は、広い舞台の上を、まるで漂流するように移動する。しかし彼女たちは世間からカルトとみなされ、やがて警察に追い込まれていく。チェルニャコフは、このオペラがフランス革命や修道院という舞台設定によってしばしば「時代物」になってしまっていることから、歴史性を一掃し、信仰に生きようと集団生活をする女性たちが、大きな社会の軋みによって死に直面させられる様を、非常に生々しく描いている。しかも、本来全員がギロチンで斬首される強烈な幕切れに、チェルニャコフはもう一捻り入れており、その扱いを巡ってかなりの賛否両論が巻き起こった。
 歌手では、要のブランシュを歌うスーザン・グリットンの熱唱が絶賛を浴びた。また、リドワーヌのソイレ・イソコスキ、侯爵のアラン・ヴェルヌらベテラン、そしてバイエルン国立歌劇場を拠点としている実力派の歌手たちによって、歌、演技ともたいへんにまとまりが出来上がっている。音楽監督ナガノの指揮は、プーランクの繊細さを大事にしつつ、胸を締め付けられるような悲痛の表現にも長けた優れた物。
 度々の上演によって日本でもその真価が広く認められるようになった「カルメル会修道女の対話」、そこにさらに新たな切り口を開いたこの舞台を、鮮明映像でお楽しみ頂ける。ことにBlu-Ray は目の覚めるような画質。
BAC-062
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(1DVD)
ボリス・アサフィエフ(1884-1949):バレエ音楽「パリの炎」(1932/全曲)
 ボーナス:リハーサル、インタビュー映像(オシポワ、ワシリエフ、ラトマンスキー)
  ナターリヤ・オシポワ(ジャンヌ) デニス・サーヴィン(ジェローム)
  イワン・ワシリエフ(フィリップ) ユーリー・クレフツォフ(ド・ボールガール侯)
  ニーナ・カプツォーワ(アデリーヌ)他 ボリショイ・バレエ団
  振付:アレクセイ・ラトマンスキー(ワイノネン版に基づく)
  舞台美術:イリヤ・ウトキン、エフゲニー・モナホフ 衣装:エレーナ・マルコフスカヤ
  パヴェル・ソローキン指揮ボリショイ劇場o.
BAC-462
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(1Blu-ray)
 収録:2010年3月、ボリショイ劇場、高解像度録音。リージョン・オール|16:9|PCM STEREO / DTS 5.1|本編:103分/ボーナス:21分|字幕(ボーナス部分):英仏独。Blu-Rayのみ HD 。
 ソヴィエト・バレエを代表する傑作ながら、日本では一部のナンバーを除いて録音にも上演にも接するのが難しかったアサフィエフの「パリの炎」が、ついにブルーレイとDVDで登場。アサフィエフはリムスキー=コルサコフとリャードフの門下の作曲家。非常に多作で、バレエ曲を27篇、歌劇を10篇も残していたり、ロシア人としては唯一セゴビアのためにギター曲を作曲もしているが、むしろ音楽学者として高名で、大著「ロシアの音楽」は邦訳もある。「ショスタコーヴィチの証言」には卑劣漢として描かれているが、プロコフィエフの大親友で、かの「古典交響曲」を献呈されている。
 「パリの炎」はフランス革命を題材とし、虐げられた人民が腐敗した貴族社会を倒す姿が描かれている。そのプロパガンダ色の強さと時代を逆行したような音楽にとまどいつつも、健康的な前向きさに感激させられる。音楽はモダニズムのかけらもない古典的作風で、澄み切った管弦楽法と輝かしい金管の扱いが光る。また、フランス古典舞曲調の美しい作品が多いのも注目。
 舞台も特筆。ことにフランス宮廷の舞踏会は衣装、踊りともに息をのむ美しさ。主役のサーヴィン、オシポワ、ワシリエフのアクロバティックな演技も流石だが、貴族たちの優雅な舞はバレエの基礎ができている人たちならではの身のこなしで、まるで美術品のようだ。ボリショイのメンバーの実力を実感出来る。
BAC-063
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(1DVD)
ドニゼッティ:歌劇「劇場での都合と不都合」
 ヴィンチェンツォ・タオルミーナ(B;マンマーガタ) ジェシカ・プラット(S;ダリア)
 サイモン・ベイリー(Br;プローコロ) アウローラ・ティロッタ(S;ルイージャ)
 アスデ・カラヤウス(Ms;ピペット) レオナルド・コルテッラッツィ(T;グリエルモ)
 クリスティアン・セン(Br;ビスクローマ) イム・チェジョン(B;台本作家チェーザレ)
 パク・ジョンミン(Br;興行主) エフゲニー・スタミニロフ(B;演出家) リッカルド・マッシ(T;警部)

 マルコ・グイダリーニ指揮スカラ座アッカデミアo.&cho.
 演出:アントーニオ・アルバネーゼ 装置:レイラ・フテイタ 衣装:エリザベッタ・ガッビオネータ
 収録:2009年10月、スカラ座、ミラノ。114分|リージョン・オール|NTSC、Region All、16:9 |PCM STEREO / DOLBY DIGITAL 5.1|字幕:英仏独西。オペラのリハーサルのドタバタを描いた抱腹絶倒の喜劇。バリトンが女装して暴れまわる姿はまるでばってん荒川、面白くないはずがない。この DVD に収録されているのは、近年優秀な歌手を多数輩出している、スカラ座の研修機関アッカデミアによる上演。歌手は皆若い人たちで、将来のスターがいるかもしれない。アッカデミア公演とはいえ、そこはスカラ座、指揮には、ニース歌劇場の首席指揮者を務めたマルコ・グイダリーニ、演出にはイタリアの高名な喜劇役者にして演出家のアントーニオ・アルバネーゼという、かなり豪華な顔ぶれ。しかもHDD 収録でたいへん美しく収録されている。なお、先に BONGIOVANNI-からも DVD が発売されており(AB-20016)、どちらもロジャー・パーカーとアンダース・ウィクルンド校訂のクリティカル・エディションに基づいているが、スカラ座アッカデミアの上演は版の選択が 若干異なっており、マニアなら二つ持っていて損はない。
BAC-066
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(1DVD)
プッチーニ:「トゥーランドット」
 マリア・グレギーナ(S;トゥーランドット) サルヴァトーレ・リチートラ(T;カラフ)
 タマール・イヴェーリ(S;リュー) ルイス=オクタヴィオ・ファリア(B;ティムール)
 カルロ・ボージ(T;皇帝アルトゥム) レオナルド・ロペス・リナレス(Br;ピン)
 ジャンルカ・ボッキーノ(T;ポン) サヴェーリオ・フィオーレ(T;パン)他
 ジュリアーノ・カレッラ指揮 アレーナ・ディ・ヴェローナo.&cho.&バレエ団
 演出:ゼッフィレッリ 衣装:ワダエミ 振付:マリア・グラツィア・ガロフォリ 照明;パオロ・マッツォン
BAC-466
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(1Blu-ray)
 収録:2010年8月、ヴェローナ。リージョン・オール|16:9|128m|PCM Stereo|字幕:伊英独仏西日。DVD仕様: NTSC|Dolby Digital 5.1 。ブルーレイ仕様: HD|5.1 DTS 、HD Master Audio。2011年9月、来日を目前にして急逝してしまったテノール、サルヴァトーレ・リチートラの素晴らしい歌が聞ける「トゥーランドット」が、鮮明映像で登場。2010年夏のアレーナ・ディ・ヴェローナでの上演のライヴ収録。リチートラはデビューして間もなくムーティによってスカラ座で重用され世界的大成功を収めたのでベテランのような気がするが、1968年生まれ、まさにこれから全盛期を迎えんとしていたところ。惜しんでも惜しみきれない急死。そのリチートラが近年得意にしていたのが「トゥーランドット」のカラフ。情熱的で力強く、しかも声に甘さがあって人を惹きつける魅力のあるリチートラのカラフは、理想的と言ってよいだろう。しばしば「パバロッティの再来」と言われるリチートラ、しかし有名なアリア「誰も寝てはならない」は、パヴァロッティの豪快な歌いっぷりとはまた違った繊細さも感じられる物。大喝采に応えてアンコールするリチートラの心意気には、思わず涙がこみ上げて来そうになる。
 トゥーランドット役は、今日この役のスペシャリストとして称讃されているマリア・グレギーナ。相変わらずのド迫力な声でアレーナの大空間を満たしている。リューは、ポーランド国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、新国立劇場と三度日本で「オテロ」のデズデーモナを歌って大評判となったグルジアのソプラノ、タマール・イヴェーリ。密度の濃い美声で切々とリューの悲しみを歌い上げている。ティムールはブラジルのバス、ルイス=オクタヴィオ・ファリア。知名度は低いものの、驚くほど立派な声の持ち主。
 指揮は、ベテランのイタリア・オペラ指揮者として世界中を駆け回っているジュリアーノ・カレッラ。巨大なアレーナでは指揮者の技量が問われるが、野外オペラ公演とは思えないほどしっかりとした音楽にまとめているのはさすが。
 「トゥーランドット」は映像も多く、フランコ・ゼッフィレッリ演出のものでも既に他にあるが、アレーナ・ディ・ヴェローナの巨大空間を豪華に装ったこのプロダクションはまた格別。しかも衣装はワダエミが担当。しかも鮮明なHD 収録。ことにBlu-Rayでは、夏のヴェローナの熱気まで伝わってきそうな気がする。しかも嬉しい日本語字幕付き。初「トゥーランドット」の方にも、さらにもう一つという方にも、自信を持ってお薦め出来る。
BAC-067
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(1DVD)
ヴァイル:歌劇「マハゴニー市の興亡」(英語歌唱)
 ジェーン・ヘンシェル(Ms;レオカディア・ベグビック) ドナルド・カーシュ(T;ファッティ)
 ウィラード・ホワイト(B;三位一体のモージズ) ミーシャ・ブルガーゴーズマン(S;ジェニー・スミス)
 ミヒャエル・ケーニヒ(T;ジム・マッキンタイア) ジョン・イースターリン(T;オブライエン/ヒギンズ)
 オットー・カッツマイアー(Br;銀行口座ビル) スティーヴン・ヒュームズ(T;アラスカの狼ジョー)他
 ラ・フラ・デルス・バウス(舞踏集団) アレックス・オレ、カルルス・パドリッサ(演出)

 パブロ・エラス=カサド指揮マドリッドso.、コーロ・インテルメッツォ、
 アルフォンス・フロレス(舞台美術) ルック・カステルス(衣装) ウルス・シェーネバウム(照明)
BAC-467
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(1Blu-ray)
 収録:2010年9月、レアル劇場、マドリッド。リージョン・オール|16:9|138m|PCM Stereo, Dolby Digital 5.1 |字幕:英独仏西。DVD仕様: NTSC 。ブルーレイ仕様: 1080i Full HD。またしてもラ・フラ・デルス・バウスがやってくれた。2010年9月、マドリッドで上演されたヴァイル「マハゴニー市の興亡」。ベグビック、ファッティ、モージズという三人のいわくつきたちが荒野に作った街マハゴニーは、自由と歓楽を売りにして大いに繁栄する。しかしそこにやってきた人々の運命は拝金主義に翻弄され、死者が続出、ついには人々の暴動が起きて街は荒廃する、と言った話。1927年に初演された小規模な作品(通称「小マハゴニー)を元に大規模なオペラへと拡大したもので、鬼才ベルトルト・ブレヒトとワイルのコンビの作品の中でも現代社会への痛烈な皮肉に満ちていることでは随一な物。その毒ゆえに1930年の初演時からしばらくは大きな評判となったものの、1933年にナチが上演を禁止、十分に広まらぬまま終わり、劇中歌「アラバマ・ソング」だけが知られる存在となっていた。社会問題が顕在化した1960、1970年代に「再発見」されて人気が上がり、ことに近年は経済の行き詰まりなどから注目すべき上演が続いている。
 このマドリッドの上演では、スペインの舞踊集団ラ・フラ・デルス・バウスが招かれ、中心メンバーであるアレックス・オレとカルルス・パドリッサが演出を担当。繁栄の崩壊を鼻先に突きつけられている現代ヨーロッパの問題をズバリと描いた舞台は大成功を収めた。実はレアル劇場の現総監督はあのジェラール・モルティエ。ザルツブルク音楽祭やパリのオペラ座で鮮やかな手腕を振るったモルティエならば納得の、現代社会に訴えかける刺激的なプロダクション。ワイルのオペラには珍しいほど大物歌手が多数起用されている。街を築いた中心人物であるベグビックには、米国のベテラン名ソプラノ、ジェーン・ヘンシェル。同じく中心人物の三位一体のモージズには、2004年に下級勲爵士に叙任され「サー」の称号を得たジャマイカ生まれの名バス・バリトン、ウィラード・ホワイト。ジェニーは、個性的なファッションでも知られるカナダのソプラノ、ミーシャ・ブルガーゴーズマン。指揮のパブロ・エラス=カサドは、1977年、スペインのグラナダに生まれた若い指揮者。ここ数年の活躍は目覚しく、日本でもこの2011年6月にNHKso.を指揮している。近現代の音楽を得意とする一方、オペラ指揮者として劇場のピットにも度々入っており、「マハゴニー市の興亡」のような作品では打ってつけ。
 なおオリジナルはドイツ語だが、ここではマイケル・ファインゴルドによる英訳を用いている。
BAC-068
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(1DVD)
ベルク:歌劇「ヴォツェック」/ボーナス:メイキング映像
 ゲオルク・ニグル(Br;ヴォツェック) マーディ・バイヤーズ(S;マリー)
 マキシム・パステル(T;大尉) ピョートル・ミグノフ(B;医師)
 ロマン・ムラヴィツキー(T;鼓手長) ロマン・シュラコフ(T;アンドレス)
   ヴァレリー・ギルマノフ(B;第一の徒弟)ニコライ・カザンスキー(Br;第二の徒弟)
 レオニード・ヴィレンスキー(T;白痴)アレクサンドル・ネスポヴィティ(マリーの息子)
 テオドール・クルレンツィス指揮ボリショイ劇場o.&cho. ディミトリ・チェルニャコフ(演出)
 エレナ・ザイチェヴァ、ディミトリ・チェルニャコフ(舞台、衣装) グレプ・フィリシチンスキー(照明)
 収録:2010年11月、モスクワ。リージョン・オール|NTSC|16:9|PCM Stereo 5.1 、 Dolby Digital|135分|字幕:英仏独西。猛烈に冴えてキレまくっている鬼才ディミトリ・チェルニャコフが、ベルクの傑作「ヴォツェック」を演出、期待に違わぬ見事な出来栄え。舞台は現代の中流集合住宅。12の住居(の一部屋が見られるという設定)と、1階には広いバー。ヴォツェックは集合住宅の一室に暮らす勤め人風。大尉はアーミーオタク、医師はマッドサイエンティスト風、そしてヴォツェックは徹頭徹尾狂いっぱなし。チェルニャコフは「日常の中に紛れ同居している異常さ」を鋭く描いている。通常だとマリー殺害とヴォツェックの溺死の後、緊張が急激に解けてしまうところを、チェルニャコフは彼らしい視点で見るものを最後まで惹き付けさせる。舞台に負けず演奏がまた凄い。テオドール・クルレンツィスは、1972年2月24日、ギリシャに生まれたまだ若い指揮者。2004年から2010年までノヴォシビルスク歌劇場の首席指揮者を務め、その才能が大きな評判になった。現在はペルミ・オペラ・バレエ劇場の音楽監督を務めている。将来のロシアの音楽界を背負って立つこと間違いなしの逸材。ボリショイ劇場ではこれが「ヴォツェック」初演だそうだが、そうとは思えぬほどオーケストラを見事に操り、切れ味鋭く緊張感のある音楽を作りつつ、必要な時にはお家芸のブラス群をパワフルに爆発させて血走った音楽を鳴らす。これぞロシアン・ベルク!! ヴォツェック役のゲオルク・ニグルは、1972年、ウィーン生まれのバリトン。かつてウィーン少年合唱団のスター・ソリストだった人で、変声後にバリトンに転向、バロックオペラと現代オペラを両軸に活躍している。ヴォツェックはウィーンやミュンヘンでも歌っている得意の役柄。ここでは、普通の一般人なのに完全に狂気に侵されているという役作りが見事。マリー役のマーディ・バイヤーズは、米国出身のドラマティック・ソプラノ。アイーダやトスカを得意とし、近年はワーグナーのソプラノ役も多く歌っている。この二人以外は皆ボリショイ劇場で活躍する実力のあるロシア人歌手だが、中には大尉役のマキシム・パステルのようにビックリするほどうまい人もいる。カーテンコールでの観客の大喝采まで一緒に楽しめる。
BAC-070
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(1DVD)
ジェローム・ロビンズに捧ぐ
 「EN SOL ト長調」[音楽:モーリス・ラヴェル(ピアノ協奏曲 ト長調)/振付:ジェローム・ロビンズ、
              ジャン=ビエール・フローリッシュ編/ピアノ:エレナ・ボネ/
          出演:マリー=アニェス・ジロー、フロリアン・マニュネ、パリ・オペラ座バレエ団]
 「TRIADE(トライアド)」(委嘱新作)[音楽:ニコ・ミューリー/振付:バンジャマン・ミルピエ/
   出演:マリー=アニェス・ジロー、/レティシア・プジョル、/オドリック・ベザール、マルク・モロー]
 「IN THE NIGHT(夜に)」[音楽:ショパン(ノクターンOp.27 No.1/同 Op.55 Nos.1 & 2/同 Op.9 No.2)/
   振付:ジェローム・ロビンズ/ピアノ:久山亮子/出演:クレールマリ・オスタ&バンジャマン・ペッシュ、
    アニエス・ルテステュ&ステファン・ビュヨン、デルフィーヌ・ムッサン&ニコラ・ル・リッシュ]
 「コンサート」[音楽:ショパン/振付:ジェローム・ロビンズ/ピアノ:ヴェッセラ・ペロフスカ/
  出演:ドロテ・ジルベール、/アレッシオ・カルボネ、ステファン・ファボラン、/エマニュエル・ティボー]

 コーエン・ケッセルス指揮パリ・オペラ座o.& バレエ団
BAC-470
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(1Blu-ray)
 収録:2008年9月、パリ・オペラ座(ガルニエ)。 リージョン・オール|16:9|111m|PCM Stereo。DVD仕様: NTSC| Dolby Digital 5.1 。ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|DTS HD Master Audio。ジェローム・ロビンズ(1918-1998)。「ウェスト・サイド・ストーリー」「王様と私」などの映画作品の振付や、ニューヨーク・シティ・バレエでの「牧神の午後」など数々のバレエ名作をのこしたその功績は、とてつもなく大きな物。2008年、ロビンズ没後10周年にパリで上演され、センセーションを巻き起こした「ジェローム・ロビンズに捧ぐ」の映像の登場。ロビンズの3作品をパリ・オペラ座が誇る超豪華ダンサーたちが踊っているだけでも嬉しいのに、ロビンズの愛弟子で、映画「ブラック・スワン」の振付を手掛け、主演のナタリー・ポートマンと結婚したことでも話題となったバンジャマン・ミルピエの注目新作も収録。豪華ダンサーに美しい舞台。イチオシの強力盤。
 「EN SOL(ト調で)」は、ラヴェルのピアノ協奏曲が晴れやかに鳴り響く中、「ロシュフォールの恋人達」を彷彿とさせる衣装をまとったダンサー達が、海辺の町で陽気な人間模様を舞いる。マリー=アニェス・ジローの長い手足と存在感、フロリアン・マニュネの美しい長身が存分に発揮された舞台。
 「TRIADE」は、パリ・オペラ座の委嘱作品。ジェローム・ロビンズと16歳の頃から仕事をして、今なおロビンズのレパートリーを毎シーズン踊っているミルピエの振付による物。どこかウェスト・サイド・ストーリーを彷彿とさせる、対立や和解といったテーマを感じる。
 「IN THE NIGHT」は、ショパンの音楽を愛してやまなかった、ロビンズによる名作。ショパンの音楽の底知れぬ奥深さ、音楽の底に流れている様々な感情、そしておどろくべき発明に光を当てたかった、というロビンズの語りが残っているが、タイトルが示すとおり夜のような漆黒の中、しっとりとした照明で浮かび上がるダンサーたちの舞いは見る者を別世界へといざなう。
 「コンサート」もロビンズの振付で、「IN THE NIGHT」と同じショパンの音楽を軸にしているが、こちらは一転してコミカルなマイムバレエ。ピアニストが舞台上のピアノにおもむろにむかい、淡々と弾き続けるなか、ダンサーたちが様々な人間模様をコミカルに演じるという物。バラード第2番が演奏されている時にはダンサーたちは虫の仮装でなにやら飛び回る。なんとも軽妙洒脱で、ロビンズの才能にあらためて驚嘆させられる素晴しい舞台。
BAC-071
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(2DVD)
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」
 リュドヴィク・テジエ(Br;アルマヴィーヴァ伯爵夫人)〔代理店記載ママ〕
 バルバラ・フリットリ(S;アルマヴィーヴァ伯爵夫人)
 エカテリーナ・シューリナ(S;スザンナ) ルカ・ピサローニ(Br;フィガロ)
 カリーヌ・デエイェ(Ms;ケルビーノ) アン・マリー(Ms;マルチェッリーナ)
 ロバート・ロイド(B;バルトロ) ロビン・レガート(T;ドン・バジーリオ)
 アントワーヌ・ノルマン(T;ドン・クルツィオ) クリスティアン・トレギエ(Br;アントーニオ)
 マリア・ヴィルジニア・サヴァスターノ(S;バルバリーナ)
 フィリップ・ジョルダン指揮パリ国立歌劇場o.&cho.
 ジョルジョ・ストレーレル(演出/照明) アンベール・カメルロ(再演監督) エツィオ・フリジェリオ(舞台装置)
 エツィオ・フリジェリオ、 フランカ・スクワルチャピーノ(衣装) ジャン・ギゼリック(振付)
BAC-471
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(1Blu-ray)
 収録:2010年10月-11月、バスティーユ劇場、パリ、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|178m|PCM Stereo|字幕:伊英独仏西。DVD仕様: NTSC| Dolby Digital 5.0 。ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|DTS HD Master Audio 5.0 。20世紀後半を代表する演出家の一人で、オペラの分野でも多大な功績を残したジョルジョ・ストレーレル(1921-1997)。中でも特に有名なものが、1973年にパリのオペラ座のために制作した「フィガロの結婚」。オペラ座以外でも盛んに上演されたためいくつか映像も残されているが、今回は2010年に場所を移して上演された際の映像。ストレーレルの演出については、奇を衒わず伝統を尊重しながらも才気が漲る生き生きした舞台、というに尽きる。「フィガロの結婚」が好きならば一度は見ておくべき名舞台。歌手ではなんといってもバルバラ・フリットリの伯爵夫人が最高!若い頃から得意としてフリットリの評価を決定付けた役だけに、イタリア・オペラのプリマドンナとして君臨している今でも圧倒的。さらにフランスを代表するバリトンに成長したリュドヴィク・テジエの男の色気のある伯爵、伊達男を絵に描いたような勢いと頭の切れの良さがあるルカ・ピサローニのフィガロ、ちょっと垢抜けない可愛さがスザンナらしいエカテリーナ・シウリナ、フランス人らしい品の良さと優れた演技力で非常に人気の高いカリーヌ・デエイェのケルビーノと、主役級はたいへん強力。またマルチェッリーナにアン・アマレー、バルトロにはロバート・ロイドと大ベテランが入るというお楽しみも。フィリップ・ジョルダンの指揮は、古楽系のメリハリの利いたモーツァルトとは一線を画した安定感のあるもので、ストレーレルの演出との相性もピッタリ。
BAC-073
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(1DVD)
チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」(全2幕)
 パーヴェル・クリニチェフ指揮ボリショイ劇場o.&児童cho. 振付:ユーリー・グリゴローヴィチ
 ニーナ・カプツォーワ(クララ) アルチョム・オフチャレンコ(くるみ割り王子)
 【第1幕】アレクセイ・ロパレヴィチ(クララの父) オリガ・スヴォロワ(クララの母)
      アンナ・プロスクルニーナ(兄フリッツ) アレナ・サディコヴァー(くるみ割り人形)
      デニス・サーヴィン(ドロッセルマイヤー) パヴェル・ドミトリチェンコ(ねずみの王様)
      ヴャスチェスラフ・ロパーチン(ハーレキン) アンナ・ティコミロワ(コロンビーヌ)
      ヴィクトリア・リトヴィノワ(女デビル) 岩田守弘(男デビル)
 【第2幕】マリア・ミシナ、アンドレイ・ボロティン(スペイン) ヴィクトリア・オシポワ、ルスラン・プロニン(アラビア)
      スヴェトラーナ・パヴロワ、デニス・メディエデフ(中国) アレクサンドル・ヴォドペトフ、
      アンナ・レオノワ(ロシア) ダリア・ホフロワ、マキシム・スロフ(フランス) ユリア・グレベンスキコヴァー、
      ヴィクトリア・リトヴィノワ、オルガ・マルチェンコワ、ヤニナ・パリエンコ(花のワルツ)他
BAC-473
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(1Blu-ray)
 収録:2010年10月。DVD仕様:NTSC(これ以外の仕様記載無し)。Blu-ray仕様: リージョン・オール|HD 16:9|DTS-HD MA 5.1, PCM 2.0|103m。2010年12月(上記と異なるが、代理店記載ママ)にボリショイ劇場で行われたグリゴローヴィチ版「くるみ割り人形」。充実の配役に、美しい舞台、衣装、大変豪華で楽しめる。雪の表現は必見。オフチャレンコ(王子)の非常にエレガントで美しい跳躍はほれぼれする。カプツォーワの可憐なクララ、そしてドロッセルマイヤー役のデニス・サーヴァンも演技達者な味わいで光っている。クリスマスツリーの前でドロッセルマイヤーが自作のハーレキン人形などを披露するシーンで、日本人ダンサー岩田守弘がデビル役で登場しているのも注目。
BAC-076
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(2DVD)
ケルビーニ:歌劇「メデ」
 ナージャ・ミヒャエル(S;メデ) カート・ストレイト(T;ジャゾン)
 ヘンドリキエ・ファン・ケルクホーフェ(S;ディルセ)
 ヴァンサン・ル・テクシエ(B−Br;クレオン)
 クリスティアーネ・ストテイン(Ms;ネリス) ガエル・アルケス(S;第一の侍女)
 アンヌ=フルール・イニザン(Ms;第二の侍女) アレックス・ビュルジェ、ルイ・マロト(メデの息子)
 クリストフ・ルセ指揮レ・タラン・リリク、モネ劇場cho. クシシュトフ・ワルリコウスキ(演出)
 マルゴジャタ・シチェスニアク(衣装) フェリス・ロス(照明)
BAC-476
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(1Blu-ray)
 収録:2011年9月、モネ劇場、ブリュッセル、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|138m|PCM Stereo|字幕:英独仏蘭。DVD仕様: NTSC| Dolby Digital 5.1 。ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|DTS HD Master Audio 5.1 。フィレンツェ生まれでパリで活躍した作曲家ケルビーニといえば、代表作「メデア」をマリア・カラスが歌い広めたことで知られているだろう。実はオリジナルはフランス語の「メデ」、1797年に初演された。言葉が違うだけでなく、台詞の語りが用いられたオペラコミークの様式で書かれており、そしてフランス革命末期の作品らしく、極めて物語も音楽も強烈な物。20世紀初頭に大幅に手直しされた一般的な「メデア」とは少なからず趣が違う。収録されている2011年9月の上演は、ポーランド生まれでフランスやベルギーで非常に人気の高い演出家、クシシュトフ・ワルリコウスキによる舞台が大きな話題となった。ワルリコウスキの演出は演劇性が強いことで知られ、この「メデ」も、ギリシャ神話の世界を現代の生々しい愛憎劇に仕立てている。メデは体中に刺青のある黒服の女で、登場の際の姿はジャケット写真のようなロックないでたち。ジャゾンはドレッド長髪のアーティスト風二枚目。この一筋縄でいかないカップルの夫が妻を裏切って、裕福なクレオンの美しい娘ディルセと結婚する、という物。一見すると斬新で刺激的な舞台だが、その奥には、エウリピデスの原作からケルビーニを経て伝えられるメデへの強い思い入れが感じられる。歌手はたいへん強力。メデは、情念の女を歌わせたら当代一のナージャ・ミヒャエル。歌に演技に強烈なインパクトを与えてくれる。優柔不断なジャゾンは、モーツァルト・テノールとして人気の高い米国のテノール、カート・ストレイト。メデに最後には殺されてしまう哀れな娘、ディルセには、ベルギーのソプラノ、ヘンドリキエ・ファン・ケルクホーフェ。透明な美声の持ち主で、しかも知的な雰囲気の美女。ほとんど下着のような衣装で演技も素晴らしい物。クレオンのヴァンサン・ル・テクシエは、フランスのベテランのバス=バリトン。声にも容姿にも渋みのある風格が漂っている。また黙約のメデの二人の息子がいい演技をしている。バックはなんとクリストフ・ルセ指揮のレ・タラン・リリク。ルセらしい緊張感の高い演奏によって、ケルビーニの音楽が当時いかに斬新だったのか現代の我々に分からせてくれる。舞台、演奏、歌と高水準にバランスの取れた「メデ」、従来のケルビーニ観が一転してしまうだろう。
BAC-079
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(1DVD)
リオネル・ブランギエ&ネルソン・フレイレ〜
 ライヴ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール(プロムス 2010)

 ベルリオーズ:序曲「海賊」 / ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21
 グルック/ジョヴァンニ・スガンバーティ編曲:
  オルフェオとエウリディーチェ〜精霊の踊り(ピアノ版/アンコール)
 ルーセル:交響曲第3番 ト短調 Op.42 / ラヴェル:「ダフニスとクロエ」組曲第2番
  ネルソン・フレイレ(P) リオネル・ブランギエ指揮 BBC so.
BAC-479
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(1Blu-ray)
 収録:2010年8月、ロイヤル・アルバート・ホール、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|95m|PCM Stereo。DVD仕様: NTSC| Dolby Digital 5.1 。ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|DTS HD Master Audio 5.1 。2010年白熱の BBC プロムスのライヴ映像の登場。まず注目は、フレイレの信じがたいほどに美しいピアノの音色が流麗に響くショパンの協奏曲第2番。第3楽章冒頭の語り口など、一音一音が心を打つ、著しい円熟ぶりを堪能できる内容。アンコールのグルックの澄みきった世界も、まさに巨匠のためせる業としか言えない。そしてそのフレイレの素晴しいピアノをこれまた巧みにサポートするのが、1986年ニース生まれの俊英指揮者、ブランギエ。表情豊かな指揮で、ショパンではフレイレを見事に細やかにサポート。ベルリオーズでは透明感に満ちた音色、ルーセルでは精確なリズムと辛口なハーモニー、時折薫る美しさで存分に魅せてくれる。そしてラヴェルでは、冒頭の夜明けでの情景感たっぷりの世界、クライマックスでの管楽器の咆哮も決してバランスを崩さない見事な統率ぶり。ブランギエは、オーケストラからの強いリクエストにより、2014/15 シーズンのチューリヒ・トーンハレ管の首席指揮者に決まっている(ジンマンの後任)など、若くして世界からひっぱりだこの存在。終演後の客席の熱狂は、単にこれがプロムスという特別なお祭りというだけではなく、巨匠フレイレ、そして若き天才ブランギエを心から称えていることがうかがわれる物。耳と目で楽しめる。
BAC-080
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(2DVD)
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
 ・ボーナス:エクサン・プロヴァンスの「ドン・ジョヴァンニ」
 ボー・スコウフス(Br;ドン・ジョヴァンニ) カイル・ケテルセン(Br;レポレッロ)
 マルリス・ペーターゼン(S;ドンナ・アンナ) コリン・バルツァー(T;ドン・オッターヴィオ)
 クリスティーネ・オポライス(S;ドンナ・エルヴィーラ) シェシュティン・アヴェモ(S;ゼルリーナ)
 ダヴィド・ビジッチ(Br;マゼット) アナトーリ・コチェルガ(B;騎士長) ディミトリ・チェルニャコフ(演出)
 ルイ・ラングレ指揮フライブルク・バロックo.、イングリッシュ・ヴォイシズ
 ディミトリ・チェルニャコフ、 エレナ・ザイツェワ(衣装) グレプフィルスティンスキー(照明)
BAC-480
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(1Blu-ray)
 収録:2010年7月、エクサン・プロヴァンス、おそらくライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|183分 + 27分|字幕:英独仏伊西。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。話題の鬼才ディミトリ・チェルニャコフが演出なので、ありきたりの「ドン・ジョヴァンニ」ではない。舞台はすべて騎士長(大金持ち風)の館の中。ドンナ・アンナが彼の娘で、ドン・オッターヴィオがその婚約者というのは設定通り。しかしゼルリーナはアンナの娘という設定(前夫との子ということ)。マゼットはその婚約者。ドンナ・エルヴィーラはアンナの従姉という設定。ドン・ジョヴァンニはエルヴィーラの夫だが、くたびれた中年姿のジョヴァンニは明らかに一族の中で浮いている。レポレッロは騎士長の親族でこの館で暮らしている若者で、ジョヴァンニと通じ合うものを感じている。このようにチェルニャコフは「ドン・ジョヴァンニ」を華やかだけれど空虚で偽善的な世界の中でジョヴァンニがさ迷うような舞台に仕立て、人間の内面を深く抉ることに成功している。そんな舞台なので、出演者がかなり重要。ドン・ジョヴァンニには、この役が当たり役のボー・スコウフス。若い頃からジョヴァンニを得意としてきたスコウフスから歌はバッチリ、加えてチェルニャコフの要求するジョヴァンニ像にも打ってつけ。女性三人、アンナのマルリス・ペーターゼン、エルヴィーラのクリスティーネ・オポライス、ゼルリーナのシェシュティン・アヴェモは、いずれも美女揃いで、さらに衣装でますます魅力的。レポレッロは米国生まれでいまグングン人気急上昇中のバリトン、カイル・ケテルセン。そしてウクライナのベテランのバス、アナトーリ・コチェルガが非常に存在感の強い騎士長。モーツァルトを得意とするフランスの指揮者、ルイ・ラングレが、ピリオド楽器のフライブルク・バロックオーケストラを指揮してキビキビした音楽を聞かせてくれる。
BAC-081
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(2DVD)
グノー:歌劇「ロメオとジュリエット」
 ニーノ・マチャイゼ(S;ジュリエット) ステーファノ・セッコ(T;ロメオ)
 ケテヴァン・ケモクリゼ(Ms;ステファノ) クリスティーナ・メリス(Ms;ジェルトルード)
 ジャン=フランソワ・ボラス(T;ティバルト) パオロ・アントニェッティ(T;ベンヴォリオ)
 アルトゥール・ルチンスキ(Br;メルキューシオ) ニコロ・チェリアーニ(Br;パリス)
 ジャンピエロ・ルッジェーリ(Br;グレゴリオ) マンリーコ・シニョリーニ(Br;キャプレ)
 ジョルジョ・ジュゼッピーニ(B;ロラン神父) デヤン・ヴァチュコフ(Br;ヴェローナ公)
 ファビオ・マストランジェロ指揮アレーナ・ディ・ヴェローナ財団o.&cho.&バレエ団
 フランチェスコ・ミケーリ(演出) エドアルド・サンキ(装置) シルヴィア・アリモニーノ(衣装)
 ニコス・ラゴウサコス(振付) パオロ・マッツォン(照明)
BAC-481
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(1Blu-ray)
 収録:2011年8月、古代劇場アレーナ、ヴェローナ。 リージョン・オール|16:9|177m|PCM Stereo|字幕:仏伊英独西〔DVDの欄に『仏伊英独仏』と記載があるが、仏がダブっているため誤りと思われる〕。DVD仕様: NTSC| Dolby Digital 5.1 。ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|DTS HD Master Audio。グノーの傑作「ロメオとジュリエット」が、物語の舞台であるヴェローナの古代劇場で上演された際の鮮明画像。ジュリエットは、グルジア出身の美貌のソプラノ、ニーノ・マチャイゼ。マチャイゼは2008年のザルツブルク音楽祭で、妊娠のため降板したアンナ・ネトレプコの後を受けてジュリエットを歌い大成功を収め、彼女の名を一気に国際的に知らしめた。言わばジュリエットは彼女の出世役。それから3年後のこのヴェローナでのマチャイゼは若く勢いに乗っている旬の歌手の魅力がたっぷり。ロメオのステファーノ・セッコは、今やイタリア・オペラ界の希望のテノールの一人と言ってよい人。情熱的で甘さもありながら節度を保って崩れを見せないセッコの歌は、フランスオペラでも気品たっぷりの素晴らしい物。特に高音の美しさは絶品。ステファノのケテヴァン・ケモクリゼは、マチャイゼと同じくグルジアのトビリシ生まれのメゾ・ソプラノ。まだデビューして10年も経っていない若手ながら、既に各地で幅広く活躍している。ステファノは2010年秋に英国ロイヤルオペラへのデビューで歌った得意の役。指揮のファビオ・マストランジェロは、1965年、南イタリア、バーリの生まれ。近年はロシアで活躍しており、エカテリンブルク・バレエ・オペラ劇場の首席指揮者、また2007年からノヴォシビルスクso.の首席客演指揮者。またマリインスキー歌劇場にもしばしば客演。もちろんイタリアでもオペラ指揮者としてバリバリ活躍しており、この映像でもピットに登場しただけでアレーナの観客から大歓迎を受けている。演出のフランチェスコ・ミケーリは、1972年、ベルガモ生まれ。近年人気の高い演出家。舞台上に扇型状の骨組みの構造物を据え(二つに別れて両家の対立を示す)、さらに様々な道具を活用して、広いアレーナの舞台でも現代的で生き生きとした舞台を作り出すことに成功している。また色彩の美しさも特筆物。野外公演の収録だが、映像はかなり優秀、ことにBlu-ray Discではヴェローナの夏の夜の空気まで漂ってくるような気がする。
BAC-082
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(1DVD)
チャイコフスキーso.、ムジークフェライン・ライヴ Vol.1
 ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 Op.93
 チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 Op.36 /組曲「四季」〜秋の歌/
          バレエ「白鳥の湖」〜スペインの踊り
  ウラジーミル・フェドセーエフ指揮チャイコフスキーso.〔旧・モスクワ放送so.〕
 収録:2009年3月10日、ムジークフェラインザール、ウィーン、ライヴ。リージョン0| NTSC | 16:9 | PCM STEREO | 84分。監督:アンドレイ・トルステンセン。フェドセーエフとチャイコフスキー響が2009年3月に4日間のウィーン公演を行なった際、それをロシアのテレビ局「クルトゥーラ」が収録した映像が今回DVD化。プログラムは、近年フェドセーエフの定番となっているベートーヴェンとチャイコフスキーの交響曲を組み合わせるもの。初日は前者の第8番と後者の第4番が演奏された。フェドセーエフは77歳ながら青年のように軽やかな身のこなしで、音楽も若々しく推進力満点。アンコールの「秋の歌」は、表示はないものの、アレクサンドル・ガウクのオーケストラ編曲と思われる。
 #当盤は初回プレスがモノラルだった事が判明し、約1年経過後に良品がようやく出まわりました。国内代理店からは良品のみが出荷されていますが、今後廃盤となり、海外からお取り寄せした場合はモノラル盤での入荷となる可能性があり、その場合はステレオ盤との交換・返品等はお受け出来ません。予めご了承下さい。
BAC-083
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(1DVD)
チャイコフスキーso.、ムジークフェライン・ライヴ Vol.2
 ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調 Op.36
 チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 Op.64 /バレエ「白鳥の湖」〜スペインの踊り
 ガヴリーリン:映画音楽「地方の利益」〜ヴォログダを離れケルチに
  ウラジーミル・フェドセーエフ指揮チャイコフスキーso.〔旧・モスクワ放送so.〕
 収録:2009年3月11日、ムジークフェラインザール、ウィーン、ライヴ。リージョン0| NTSC | 16:9 | PCM STEREO | 84分。監督:アンドレイ・トルステンセン。第2夜はベートーヴェンの第2番とチャイコフスキーの第5番。旧モスクワ派の伝統に21世紀的な感覚も反映させた演奏で、ウィーンの聴衆も熱狂。アンコールで演奏されたガヴリーリンの「ヴォログダを離れケルチに」は1993年のヴィシネフスカヤ出演の映画の音楽。
BAC-084
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(1DVD)
チャイコフスキーso.、ムジークフェライン・ライヴ Vol.3
 ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 Op.60
 チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」
 スヴィリドフ:「吹雪」〜ワルツの響き
  ウラジーミル・フェドセーエフ指揮チャイコフスキーso.〔旧・モスクワ放送so.〕
 収録:2009年3月12日、ムジークフェラインザール、ウィーン、ライヴ。リージョン0| NTSC | 16:9 | PCM STEREO | 86分。監督:アンドレイ・トルステンセン。第3夜はベートーヴェンの第4番とチャイコフスキーの「悲愴」。「悲愴」はフェドセーエフこだわりの曲だけに他の追随を許さぬ深さ。非常に感動的。
 #当盤は初回プレスがモノラルだった事が判明し、約1年経過後に良品がようやく出まわりました。国内代理店からは良品のみが出荷されていますが、今後廃盤となり、海外からお取り寄せした場合はモノラル盤での入荷となる可能性があり、その場合はステレオ盤との交換・返品等はお受け出来ません。予めご了承下さい。
BAC-085
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(1DVD)
チャイコフスキーso.、ムジークフェライン・ライヴ Vol.4
 ミャスコフスキー:チェロ協奏曲 ハ短調 Op.66 (*)
 チャイコフスキー:マンフレッド交響曲 Op.58
  アレクサンドル・クニャーゼフ(Vc;*) ウラジーミル・フェドセーエフ指揮
  チャイコフスキーso.〔旧・モスクワ放送so.〕
 収録:2009年3月13日、ムジークフェラインザール、ウィーン、ライヴ。リージョン0| NTSC | 16:9 | PCM STEREO | 87分。監督:アンドレイ・トルステンセン。第4夜はチャイコフスキーのマンフレッド交響曲とミャスコフスキーのチェロ協奏曲というユニークな内容。ミャスコフスキーのチェロ協奏曲は、奇跡の復帰を果たしたクニャーゼフの独奏というのも注目。ちなみにこの時がオーストリア初演で、聴衆の反応も興味津々。マンフレッド交響曲の映像も貴重。
BAC-086
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(1DVD)
サンクトペテルブルク・フィル、シャンゼリゼ劇場ライヴ〜チャイコフスキー
 交響曲第4番 ヘ短調 Op.36 /ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23
  デニス・マツーエフ(P) ユーリー・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルクpo.
 収録:2007年12月2日、シャンゼリゼ劇場、ライヴ。監督:アンドレイ・トルステンセン。ブックレット付属無し。ロシアのテレビ局「クルトゥーラ」制作によるチャイコフスキー・シリーズ、Vol.1。協奏曲の独奏はヴィルトゥオーゾのマツーエフ。この曲は前2006年に同メンバーでセッション録音されているが、ライヴで燃えるピアニストだけに、ここでは物凄いことになっていて、触発されたオーケストラも火を吹く演奏を披露。その余波の及んだ交響曲第4番も異様な熱気にあふれていて、ムラヴィンスキー時代のレニングラードpo.を彷彿とさせる。
 #当盤は初回プレスがモノラルだった事が判明し、1年以上経過後に良品がようやく出まわりました。国内代理店からは良品のみが出荷されていますが、今後廃盤となり、海外からお取り寄せした場合はモノラル盤での入荷となる可能性があり、その場合はステレオ盤との交換・返品等はお受け出来ません。予めご了承下さい。
BAC-087
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(1DVD)
サンクトペテルブルク・フィル、シャンゼリゼ劇場ライヴ〜
 チャイコフスキー
:交響曲第5番 ホ短調 Op.64
  ユーリー・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルクpo.
 収録:2007年12月3日、シャンゼリゼ劇場、ライヴ。監督:アンドレイ・トルステンセン。ブックレット付属無し。ロシアのテレビ局「クルトゥーラ」制作によるチャイコフスキー・シリーズ、Vol.2。ムラヴィンスキー&レニングラードpo.の十八番だった交響曲第5番だが、テミルカーノフも充実の演奏を聴かせてくれる。第1楽章とフィナーレの主部はテンポが速く、ロシアの伝統が感じられるが、全体にきびきびしていて筋肉質。ロシア的な歌心にも欠けておらず、久々にロシアらしい演奏を堪能出来る。
 #当盤は初回プレスがモノラルだった事が判明し、1年以上経過後に良品がようやく出まわりました。国内代理店からは良品のみが出荷されていますが、今後廃盤となり、海外からお取り寄せした場合はモノラル盤での入荷となる可能性があり、その場合はステレオ盤との交換・返品等はお受け出来ません。予めご了承下さい。
BAC-088
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(1DVD)
サンクトペテルブルク・フィル、シャンゼリゼ劇場ライヴ〜チャイコフスキー
 交響曲第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」/幻想的序曲「ロメオとジュリエット」/
 ロココの主題による変奏曲 Op.33(ミハイル・ナカリャコフ編曲)(*)
  セルゲイ・ナカリャコフ(フリューゲルHr;*)
  ユーリー・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルクpo.
 収録:2007年12月5日、シャンゼリゼ劇場、ライヴ。監督:アンドレイ・トルステンセン。ブックレット付属無し。ロシアのテレビ局「クルトゥーラ」制作によるチャイコフスキー・シリーズ、Vol.3。「ロココの主題による変奏曲」はチェロの作品だが、人気トランペット奏者セルゲイ・ナカリャコフが、父ミハイル編曲によるフリューゲルホルン版で華麗な演奏を聴かせてくれる。ナカリャコフの巧さと朗々たる美音は相変わらずで、映像で観られるのも嬉しい。テミルカーノフの「悲愴」は実演が非常に多いため、ディスクも多数存在するような印象があるが、実はサンクトペテルブルク・フィルとの1992年 RCA 盤位しかない。15年を経た録音はますますテミルカーノフ色が濃くなり、厳しさや絶望のないソフトな世界が広がる。もちろんレニングラードpo.伝統の迫力も満ちている。
 #当盤は初回プレスがモノラルだった事が判明し、1年以上経過後に良品がようやく出まわりました。国内代理店からは良品のみが出荷されていますが、今後廃盤となり、海外からお取り寄せした場合はモノラル盤での入荷となる可能性があり、その場合はステレオ盤との交換・返品等はお受け出来ません。予めご了承下さい。
BAC-089
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バレエ「マニフィカト」〔振付:ハインツ・シュペルリ/音楽:J.S.バッハ〕
 オープニング/無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013〜アルマンド/
 ブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調 BWV1048〜[アレグロ/アダージョ/アレグロ]/
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001〜アダージョ/
 カンタータ「われいずこに逃れゆかん」BWV5〜アリア「たっぷりと注げ、汝神の如き泉よ」/
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001 より〔フーガ/シチリアーナ〕/
 カンタータ「われは満ちたれり」BWV82〜アリア「われは満ちたれり」/
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001〜プレスト/マニフィカト ニ長調 BWV243(全曲)/エンド・クレジット

  舞台装置:ペーター・シュミット 照明:マルティン・ゲープハルト
  ソロ・ダンサー:ガリーナ・ミハイロヴァ、サラ=ジェーン・ブロドベック、ジュリエット・ブルンナー、
          サマンサ・メドニック、シェ・ユン・キム、メラーニ・ボーレル、ヴァーエ・マルティロシアン、
          フィリップ・ポルトガル、アルマン・グリゴリアン、オラフ・ケルマンシュペルガー

  マルク・ミンコフスキ指揮オーケストラ・ラ・シンティラ、チューリヒ・オペラ&バレエ
 収録:2012年2月、チューリヒ歌劇場。PCM ステレオ、5.1DD|16:9|NTSC|リージョン0|73 ' 00。チューリヒ・バレエ芸術監督のハインツ・シュペルリがJ.S.バッハの音楽に新しい発想で振り付けた「マニフィカト」を、同バレエとマルク・ミンコフスキ指揮の2012年2月公演で。バッハのマニフィカトは、キリストを懐胎した聖母マリアの不安、戸惑い、喜び、そして神への讃歌を表現した美しい作品。ハインツ・シュペルリは、マリアの喜びを表現し、輝かしい神への賛美への道筋を確固たるものにするために、「無伴奏フルートのためのパルティータ」、「ブランデンブルク協奏曲第3番」、2つのカンタータのアリアなどを挿入し、生きる喜びを打ち出した構成をとっている。アプローチは教育的でアカデミックだが、ハインツ・シュペルリの巧みな演出でダンスと音楽が融合する驚くべきステージを見せてくれている。
BAC-090
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(1DVD)
モイセーエフ・バレエ団、パリ公演 2011
 ロシア舞曲集「夏」/カルムィク舞曲/クリミア・タタール舞曲/ホルミ(アジャリア兵士の舞曲)/モルドヴァ舞曲/
 古都のカドリユ/パルチザン達/出航の日/ブルバ/ジプシー舞曲/ホタ・アラゴネズ/ガウチョ/戦う二人の少年/ゴパーク

  モイセーエフ・バレエ団 監督:アンディ・ソンマー
 収録:2011年12月、パレ・デ・コングレ、パリ。 リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ|107分| NTSC | DD 5.1 。 1936年(日本語の資料には1937年となっているものがある)にイーゴリ・モイセーエフ(1906-2007)を団長として創設、民族バレエを芸術にまで高めたモイセーエフ・バレエ団のパリ公演ライヴ。
BAC-093
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(1DVD)
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):
 歌劇「ダヴィデとヨナタン〔ダヴィドとジョナタス〕」
 パスカル・シャルボノー(T;ダヴィド) アナ・キンタンシュ(S;ジョナタス)
 ニール・デイヴィス(Br;サユル) フレデリック・カトン(Br;アシス)
 クレシミル・シュピツェル(T;ジョアベル) ドミニク・ヴィス(CT;巫女)
 ピエール・ベシエール(B;サミュエルの霊)他 アンドレアス・ホモキ(演出)
 ウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサン パウル・ツォラー(舞台)
 ギデオン・デイヴィ(衣装) フランク・エーフィン(照明)
 収録:2012年7月、エクサン・プロヴァンス。当作品の初映像。1688年2月28日にパリで初演されたこの作品は、旧約聖書の有名なサウル、ダヴィデ、ヨナタンの物語に基づいたプロローグと5幕の堂々たる悲劇。ただ、一世代上のジャン=バティスト・リュリのような宮廷からの保護がないシャルパンティエの作品は比較的コンパクトで、「ダヴィデとヨナタン」も正味2時間強。話が有名なこともあって、現代の我々にはフランス・バロック・オペラ入門としても打ってつけの作品。御大ウィリアム・クリスティは「ダヴィデとヨナタン」に入れ込んでおり、1988年に舞台上演と並行してHMFに録音(2012年にHMX-2901289で復活)、その後も1994年、2004年、2012年、2013年と頻繁に取り上げている。クリスティの「ダヴィデとヨナタン」の総決算と言ってよいだろう。ダヴィドは、カナダのオタワ出身のテノール、パスカル・シャルボノー。それまで軽い役ばかりだったシャルボノーはこのダヴィドで成功を収め、古楽テノールとして注目を浴びるようになった。ジョナタスのアナ・キンタンシュはポルトガルのソプラノ。彼女もこのジョナサスで知名度が一気に高まったが、日本では2007年のラ・フォル・ジュルネで来日、ミシェル・コルボの指揮で歌ってかなり話題となっていたので、ご記憶の方もいらっしゃるだろう。サユルには、バロック声楽ものではおなじみのウェールズのバリトン、ニール・デイヴィス。演技力も含め安定感がある。アシスにはフランスの実力派バリトン、フレデリック・カトン。ジョアベルにはスロヴァキア系のクロアチア人美声テノール、クレシミル・シュピツェル。嬉しいことに1988年の録音でも巫女を歌ったドミニク・ヴィスがここでも巫女。女装役はお得意のヴィスだが、ここでの普通の主婦風の女装はかなり印象に焼きつく。アンドレアス・ホモキの演出は、20世紀のモロッコかアルジェリア辺り、キリスト教徒とイスラム教徒が混ざり暮らす町が舞台の様子。兄弟のように仲の良いジョナタスとダヴィドだが、ダヴィドに理解のあった母が亡くなってしまい、青年になったダヴィドが兵役から帰還する頃にはサユルは息子とダヴィドの関係を疎むようになる。やがて微妙なバランスを保っていた民族関係が崩れ、悲劇へと向かって行く…。熾烈な部族抗争が当たり前のように描かれる旧約聖書におダヴィデの役目とその悲しみを現代の物語にしている。舞曲で子役による少年時代のダヴィドとジョナタスをパントマイムで描く一方、ジョナタスが男装ソプラノ役ということを利用してジョナタスとダヴィドに友情以上の深くしかし純粋な愛を盛り込んでおり、両面での二人の悲しい運命を浮き彫りにしている。様々な意味で興味深い舞台。なお、本来プロローグに置かれているサミュエルの霊の場面を、物語の展開通り第3幕の後に回している。
BAC-095
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(1DVD)
ポール・テイラー・ダンス・カンパニー、パリ公演 2012〔振付:ポール・テイラー〕
 ブランデンバーグズ Op.88 (1988) [音楽:J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3、6番]/
 最愛の背徳者 Op.129 (2008) [音楽:プーランク:グローリア]

 マイケル・トゥルスノヴェック、エイミー・ヤング、パリサ・ホブデン、イーラン・バッジェ、
 ロバート・クライネンドースト、ジェイムズ・サムソン、ショーン・マホニー、イーラン・バッジェ/他
 収録:2012年、シャイヨー宮、パリ、ダンスの夏フェスティヴァル。 リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ|55分00秒(本編) + 11分00秒(ボーナス/内容不明)|字幕(ボーナスのみ):| NTSC | DD 5.1 。 マース・カニンガムやジョージ・バランシンの薫陶を受けたポール・テイラーが1954年に創設、裸足で踊るモダーン・ダンス集団ポール・テイラー・ダンス・カンパニーのパリ公演を収めたDVD。「最愛の背徳者」はアメリカの詩人ホイットマンが看護兵として南北戦争に従軍した際のエピソードが描かれている。傷を負い死に瀕した兵士たちを、優しく愛撫しキスする女性との交歓を優しく表現。プーランクの「グローリア」が効果的に用いられ、神々しささえ感じさせる。
BAC-096
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(1DVD)
ワーグナー、亡命した天才
 ボーナス:インタビュー〔エファ・リーガー/フィリップ・ジョルダン〕/
      スイスでワーグナーが見た山々の光景
  アントワーヌ・ワーグナー(出演) 監督:アンディ・ソメル
 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|54分 + 79分ワーグナー・イヤーに、彼の人物像を様々な角度から浮かび上がらせる興味深い映像が登場。ワーグナーがスイスに滞在していたことは良く知られている。最初はドレスデン革命に参加して逮捕状が出たために1850年代にスイスへ亡命、またバイエルンのルートヴィヒ2世の庇護を受けて以降、風当たりが強くなった際もスイスへ退去した。ことに前者ではチューリヒ滞在中にオットー・ヴェーゼンドンクと知り合い、その妻マティルデとの深い関係から「トリスタンとイゾルデ」が生まれたのは有名な逸話。しかし、ワーグナーが実際どのような環境で暮らしていたのかは、あまり知られていなかった。2013年現在バイロイト音楽祭の共同監督を務めるエファ・ワーグナー=パスキエの息子で、ニューヨーク在住のカメラマン、アントワーヌ・ワーグナー(1982-)が、ワーグナーのほかの子孫や研究者たちをたずね、ワーグナーの思い出を聞いたドキュメンタリーを中心に構成。ボーナス映像として、ブレーメン大学の音楽史教授、エファ・リーガーへのインタビュー、指揮者フィリップ・ジョルダンへのインタビュー、そしてスイス観光局とのコラボレーションの下撮影したスイスの名峰の映像などを計79分収録。
BAC-097
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(2DVD)
ワーグナー:「パルジファル」
 アンドルー・リチャーズ(T;パルジファル) ヤン=ヘンドリク・ロータリング(B;グルネマンツ)
 アンナ・ラーション(Ms;クンドリー/天上からの声) トーマス・ヨハネス・マイヤー(Br;アンフォルタス)
 トーマス・トーマソン(Br;クリングゾル) ヴィクター・フォン・ハーレム(Br;ティトゥレル)
 ウィレム・ファン・デア・ヘイデン(T;聖杯騎士) フリーデマン・レーリヒ(Br;聖杯騎士)
 イルゼ・エーレンス(S;小姓) アンジェリク・ノルデュス(Ms;小姓)
 ハイス・ヴァン・デア・リンデン(T;小姓) ギヨーム・アントワーヌ(Br;小姓)他
 ハルトムート・ヘンヒェン指揮モネso.&cho.
 ロメオ・カステルッチ(演出/舞台装置/衣装/照明) シンディ・ファン・アッカー(振付)
 収録:2011年2月20日、ブリュッセル。 NTSC |リージョン・オール|16:9| PCM ステレオ, dts 5.1 |239分|字幕:英独仏蘭2011年1月-2月にモネ劇場で上演されて大変な話題となったパルジファルが映像商品化。斬新で説得力の強い舞台作りで演劇舞台に独自の境地を切り開いたイタリア人演出家、ロメオ・カステルッチが初めて本格的なオペラの演出に乗り出した物。間違いなく、これまで見たことのないような「パルジファル」。ネタバレは避けるが、ジャケット写真にあるように第1幕が深く暗い森の中であるのに対し、第2幕は真っ白な舞台の中での不思議な世界で、これは非常に強烈なもの、しかもそれが「パルジファル」の音楽に深く絡みついている様に、カステッルッチの才能と手腕をまざと感じさせられる。とにかくワグネリアン、斬新な演出を求めるオペラファンには必見の上演映像。歌手は近年の「パルジファル」上演ではおなじみの人が中心。クンドリーは、既にワーグナー・アルトとして高名なスウェーデンのアルト。クンドリーはエルダ、フリッカと並んでラーションの当り役。グルネマンツは大ベテラン、ヤン=ヘンドリク・ロータリング。グルネマンツは、新国立劇場でのベルク「ヴォツェック」のタイトルロールで強烈な印象を残したバリトン。クリングゾルは、アイスランドのバスバリトン、トーマス・トーマソン。バレンボイムが指揮したスカラ座の2012/2013年シーズン開幕公演での「ローエングリン」でハインリヒ・フォン・テルラムントを歌ってたいへん好評だった人。パルジファルのアンドルー・リチャーズだけはワーグナーには新顔。米国、アリゾナ州フェニックスの生まれで、2005年からベルリンを拠点にし、欧米の多くの劇場で活躍している実力派。すっかり巨匠の風格が漂うようになったハルトムート・ヘンヒェンの指揮は、さすが劇場経験豊富な指揮者だけにグッと迫るものがある。
BAC-098
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(DVD)
KODO〜鼓童〜ドラムの鼓動 監督:ドン・ケント
鼓童メンバー
坂東玉三郎他
  リージョン・オール| 16:9 | DD 2.0 | 55分|言語:仏|字幕:英独。 太鼓芸能集団、鼓童。日本のみならず、アジア、ヨーロッパ各国でも公演を続けている。彼らは、2年間の厳しいトレーニングを経てメンバーとなる。このドキュメンタリーは、10キロのランニングから始まる一日の厳しいトレーニングのもようや、実際に太鼓をたたいているシーン、ひたすら雑巾がけをするシーンなどが映し出される。研修生らのインタビューは日本語で収録されている。また、鼓童は2012年から坂東玉三郎が芸術監督を務めるグループでもあり、玉三郎も登場する。歌舞伎の大太鼓、それは波、風を表現する物。ただ叩く風の音でも、海からの風か、川からの風か、など、実に様々な表現がある、といったことを語っている。
BAC-102
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(1DVD)
ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」(1868/9年原典版)
 アレクサンドル・ツィムバリュク(B;ボリス・ゴドゥノフ) ユリヤ・ソコリク(Ms;皇子フョードル)
 中村恵理(S;皇女クセニヤ) ヘイケ・グルツィンガー(A;乳母) ゲルハルト・シーゲル(T;シュイスキー)
 マルクス・エイヘ(Br;アンドレイ・シチェルカーロフ) アナトーリ・コチェルガ(B;僧ピーメン)
 セルゲイ・スコトホドフ(T;グリゴーリ・オトレピエフ) ウラジーミル・マトリン(B;浮浪者ヴァルラーム)
 ウルリヒ・レス(T;ミサイール) オッカ・フォン・デア・ダメラウ(Ms;居酒屋の女将)
 ゴラン・ユリチ(B;ニキーティチ)他 舞台美術:レベッカ・リングスト、エフゲニー・モナホフ
 ケント・ナガノ指揮 バイエルン国立歌劇場o.&cho. 衣装:インゴ・クリュグラー
 演出:カリスト・ビエイト 制作総指揮:フランソワ・デュプラ 監督:アンディ・ソンマー
BAC-402
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 収録:2013年2月、バイエルン国立歌劇場、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|139分|字幕:英独仏。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。DVD仕様: NTSC|dts 5.1。 ムソルグスキーの「ボリス・ゴドゥノフ」は17世紀初頭のロシアを舞台に、動乱時代の民衆の力と叫びを描いたプーシュキン原作の作品。1868/9年の原典版はプリマ・ドンナの登場する場面がなく、陰惨で暗い内容だが、これをスペインの「お騒がせ」演出家カリスト・ビエイトが舞台を現代に置き換え、今日の世界情勢を風刺する斬新なものとなっている。ビエイトといえば「ヴォツェック」や「カルメン」でも注目されたエロとバイオレンスで知られるが、今回は裸もなく、唯一のヒロインの悪女マリーナさえも登場しない1868/9年版ゆえ、エロ要素はほとんどないが、暴力と破壊の過激な演出は健在。ボリスはネクタイにスーツ姿、皇子フョードル(ここでは女子の設定)は外国の女子高生の制服、民衆は現代の普段着とコスプレ的な衣装も斬新。有名なクレムリンの場では民衆が安部首相も含む各国首脳のポートレートをさかさまに掲げ、現代の世界情勢へのメーセージを強烈に発している。ボリスが良き父としてホームドラマ風に描かれたり、刑事ドラマの尋問さながらの場も迫真に満ちている。ボリス役のアレクサンドル・ツィムバリュクは1976年生まれ。男臭さと堂々たる体躯はボリスにぴったり。30代後半とは思えぬ貫録を示している。また、その娘クセニヤ役に日本の中村恵理が出演しているのも注目。さらに特筆なのがケント・ナガノ指揮のバイエルン国立歌劇場管。斬新すぎる作曲技法とオーケストレーションの不備を指摘されることの多い原典版を用いながら、色彩的な響きとしなやかな音楽、劇的な盛り上がりの巧さで、この過激な演出を見事に支えている。
BAC-104
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ヴェルディ:歌劇「アイーダ」
 ヘー・ホイ(S;アイーダ) ファビオ・サルトーリ(T;ラダメス)
 ジョヴァンナ・カゾッラ(Ms;アムネリス) アンブロージョ・マエストリ(Br;アモナズロ)
 エイドリアン・サンペトレアン(B;ランフィス) ロベルト・タリアヴィーニ(B;国王)
 カルロ・ボージ(T;伝令) エレナ・ロッシ(S;巫女)

 オメール・メイア・ヴェルバー指揮アレーナ・ディ・ヴェローナo. & cho.&バレエ団
 ラ・フラ・デルス・バウス、アレックス・オリェ(演出) ヴァレンティーナ・カラスコ(演出補・振付)
 ローランド・オルベター(装置) チュ・ウロズ(衣装) パオロ・マッツォン(照明)
BAC-404
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 収録:2013年6月、アレーナ・ディ・ヴェローナ、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|148分|字幕:英独仏伊西。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA おそらく 5.1。 DVD仕様: NTSC| DD 5.1。 2013年はヴェルディの生誕200周年だったが、同時にアレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭の100周年でもあった。というのも、1913年8月にヴェルディ生誕100周年を記念してここで「アイーダ」が上演され、これが音楽祭の開始とされているから。100周年のアレーナ・ディ・ヴェローナでは二つの「アイーダ」が上演された。8月10日の記念日から9月8日の閉幕までは100年前の舞台の復元上演だったが、開幕となる6月14日から8月3日までは、今話題のスペインの舞踏集団、ラ・フラ・デルス・バウスによる新制作の舞台が上演された。バレンシア・リングなどで未来的な舞台でアッと驚かせたラ・フラ・デルス・バウスだが、ここでは芸術監督アレクス・オリェが中心となって、古代エジプトという基本的な設定は踏まえつつ、装置や衣装はSF風の近未来的なものにし、また随所で現代の人々が舞台に交わるという、過去・現在・未来が入り混じった独特の世界観を広げている。また後半ではアレーナ・ディ・ヴェローナの広い舞台に水を張ってナイル川を作り、その周りを舞踏団による動植物が彩るという趣向が凝らされて、夏の野外公演らしい気持ちよさを掻き立てている。最初のうちは戸惑い気味だった観客も、最終場面では深い感動に包まれている様子が映像から伝わって来る。さすがはアレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭、歌手は一流ばかり。タイトルロールは、今アイーダを歌わせたらこの人!というほどあちこちで歌っているヘー・ホイ(和慧。イタリアではウイ・エと呼ばれている)。1972年、中国、西安の生まれ。2002年からイタリアを中心に活動している。充実した声の持ち主で、アイーダはスカラ座、メトロポリタン歌劇場、バイエルン国立歌劇場などで歌って評判を取った当り役。日本でも2012年8月の新国立劇場での演奏会形式上演、2013年9月、東京と大阪でのスカラ座の演奏会形式上演で歌っている。ファビオ・サルトーリは、イタリア、トレヴィーゾ生まれのテノール。近年著しく風格を増してドラマティックな役を手掛けるようになり、ヴェルディの後期のオペラでの活躍が増えている。ジョヴァンナ・カゾッラは1945年、ナポリ生まれというかなりのベテラン。かつてはドラマティック・ソプラノとしてトゥーランドットなどを得意とした人で、全盛期でもメゾ・ソプラノ役をしばしば歌っていた。堂々とした貫禄を見せ付けるアムネリスはお見事。アモナズロは、スカラ座時代のムーティが重用したバリトン、アンブロージョ・マエストリ。指揮のオメール・メイア・ヴェルバーというと、2010年のサイトウ・キネン・フェスティヴァルで、降板した小澤征爾に代わってR.シュトラウスの「サロメ」を指揮したことで知られるイスラエルの指揮者。1981年生まれから、まだ30代前半という若さだが、2011年からスペイン、バレンシアのソフィア王妃芸術館の音楽監督(ロリン・マゼールの後任)を務めている。既に「アイーダ」の映像はたくさん出回っているが、その中でも個性的なことは間違いなしのラ・フラ・デルス・バウスの「アイーダ」、しかもHD収録の鮮明画像。いつもと違った感動が待っていることだろう。
BAC-105
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リムスキー=コルサコフ:歌劇「皇帝の花嫁」
 アナトーリ・コチェルガ(B;ソバーキン) オリガ・ペレチャトコ(S;マルファ)
 ヨハネス・マルティン・クレンツレ(Br;グリャズノイ)
 トビアス・シャベル(B;マリュータ=スクラトフ) パヴェル・チェルノフ(T;ルィコフ)
 アニータ・ラフヴェリシヴィリ(Ms;リュバーシャ) アンナ・トモワ=シントウ(S;サムーロワ)
 演出・舞台美術:ドミートリー・チェルニャコフ 衣装:エレーナ・ザイツェワ

 ダニエル・バレンボイム指揮ベルリン国立歌劇場o.&cho.
BAC-405
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 収録:2013年10月、ベルリン国立歌劇場。 リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ| 152分|字幕: 英独仏。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD | dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様:| NTSC DD 5.1 リムスキー=コルサコフが1899年に発表した9作目の歌劇「皇帝の花嫁」。ドミートリー・チェルニャコフの演出は、イワン雷帝時代から現代のテレビ局に舞台を移し、登場人物の中心である皇帝の親衛隊をテレビ局のお偉方とし、皇帝の花嫁募集の宣伝放送を通じて大衆をコントロールして政府に服従させる様を示している。全体がコンピューター化され、主人公マルファのプロフィールもモニターの投影とスタッフたちのメールのチャットで描かれる。美術は現代だが、舞台の盆回りなど歌舞伎にヒントを得た手法が興味津々。とは言え、リムスキー=コルサコフの音楽はオリジナルのままで、いかなる演出にも負けぬ存在感を示しているダニエル・バレンボイムの雄弁な指揮ぶりも特筆。独唱も巧みに支え、合唱の効果にはっとさせられるほか、オーケストラもロシア的なファンタジーや荒れ狂う情熱を煌めくような才気と緊張感で再現している。特筆すべきはリュバーシャ役のアニータ・ラフヴェリシヴィリ。嫉妬に狂った悪役ぶりが観ていて恐くなるほどの迫真の演技。また、72歳の名歌手トモワ=シントウが出演しているのも貴重。主役マルファ役のオリガ・ペレチャトコは可憐な女子高生から狂乱する人妻までを清らかな美声で表現。哀れすぎる最後に涙を禁じ得ない。
BAC-106
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 [PAL] )
幻想「白鳥の湖のように」[振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:チャイコフスキー:白鳥の湖]
 イジー・ブベニーチェク(王) カーステン・ユング(影) エリーザベト・ロスカヴィオ(ナターリャ)
 アレクサンドル・リャプコ(アレクサンダー) シルヴィア・アッゾーニ(クレール)
 アンナ・ポリカルポワ(オデットを踊るバレリーナ) ヤツェク・ブレス(ジークフリート)他
 ヴェッロ・ペーン指揮ハンブルクso. 舞台美術・衣裳:ユルゲン・ローゼ
 収録:2001年5月-6月、ハンブルク国立バレエ。 リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ|171分|字幕:PAL DD 5.1 。 鬼才ノイマイヤーが創作した新・白鳥の湖。音楽はオリジナルのまま、オデットやジークフリートは通常のプティパ版を踊るが、主役をあのルートヴィヒ二世らしき人にし、ワーグナーではなくオデット姫を踊るバレリーナに片思いして妄想の世界を彷徨う変態譚となっている。もともと「白鳥の湖」はドイツが舞台であるのと、いくつかのメロディを「ローエングリン」から借用しているとされるので、「白鳥の湖」がワーグナーの音楽に聴こえてくる。
 # PAL 方式のため国内の通常映像機器では再生出来ず、パソコン等での再生保証もございません。ご注意下さい。
BAC-108
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ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」
 ・ボーナス:チェルニャコフへのインタビュー
 ミーシャ・ディディク(T;マンリーコ) マリーナ・ポプラフスカヤ(S;レオノーラ)
 スコット・ヘンドリックス(Br;ルーナ伯爵) シルヴィー・ブリュネ=グルッポーソ(Ms;アズチェーナ)
 ジョヴァンニ・フルラネット(B;フェランド) ディミトリ・チェルニャコフ(演出、装置、衣装)
 マルク・ミンコフスキ指揮モネso.&cho. エレナ・ザイチェヴァ(衣装) グレプフィリシチンスキー(照明)
BAC-408
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 収録:2012年6月、ブリュッセル、おそらくライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|143分(本編) + 15分(ボーナス)|字幕:英独仏(本編曲)/英仏(ボーナスのみ)。 ブルーレイ仕様: HD | dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC| DD 5.1 。 前代未聞の「トロヴァトーレ」が登場!大鬼才ディミトリ・チェルニャコフの演出、我らが時代の大指揮者マルク・ミンコフスキが組んだモネ劇場での「トロヴァトーレ」は、誰も考えつかなかった刺激的な舞台になっている。チェルニャコフによる設定はこんな具合。とある事件から1年後、アズチェーナは真相を明らかにすべくマンリーコ、ルーナ伯爵、レオノーラを呼び寄せる。密室の中、フェランドの指示で四人は渋々再現プレイを始める。すると各人から隠されていた事実が次々と判明し、やがて激しく感情をぶつけ合っていく…。おそらく言葉で説明しても何が面白いのか伝わらないだろう。また普通の「トロヴァトーレ」のつもりで見始めてもしばらくは状況が分からず混乱するだろう。しかしチェルニャコフの仕掛けが効いてくると、密室劇特有の張り詰めた緊張感が手に汗握る興奮へと変わっていき、そしてあの「トロヴァトーレ」の幕切れが素晴らしい効果を発揮するようになる。これはまさにチェルニャコフ・マジック。合唱も脇役も舞台には出て来ず、たとえばイネスのパートはアズチェーナが歌うなど、すべてにおいて普通じゃない。非常に実験的な上演だが、歌手はたいへん優れている。レオノーラは、今や人気のプリマドンナ、マリーナ・ポプラフスカヤ。モスクワ生まれながら、すっかり欧米の大劇場の華となっているポプラフスカヤは、モネ劇場でも大喝采を浴びている。マンリーコは、ウクライナのテノール、ミーシャ・ディディク。ウクライナ、ロシアで活躍した後、1998年にフィンランド国立歌劇場でのドニゼッティ「アンナ・ボレーナ」で西側にデビュー。以来ロシアオペラ、イタリア・オペラ両面で活躍、2009年10月にはウィーン国立歌劇場に、2012年2月にはメトロポリタン歌劇場に初出演している。東欧風の太めで力強い声の持ち主。ルーナ伯爵のスコット・ヘンドリックスは、米国、テキサス州、サン・アントニオ生まれのバリトン。ドイツと米国の劇場を中心にイタリア・オペラのバリトンとして活躍している。アズチェーナのシルヴィー・ブリュネ=グルッポーソは、シチリア系フランス人(父がシチリア人、母がフランス人)のメゾ・ソプラノ。フランス各地でたいへんに活躍しており、ミンコフスキとの共演も多々。フェランドのジョヴァンニ・フルラネットがいい味の老け役を演じている。指揮はなんとマルク・ミンコフスキ。演出が普通でないので音楽がだいぶ難しくなっているはずなところが、ミンコフスキの明快で弾力のある音楽が大いに力になっている。さすが古楽畑出身のミンコフスキ、通常の「トロヴァトーレ」の上演では端折られたり改編される箇所も楽譜通り演奏してヴェルディ本来の意図を果たしている。大人気オペラ「トロヴァトーレ」でさえ既成概念を崩してしまうチェルニャコフ、まさに稀代の鬼才。日本では絶対に見られないような舞台から、鮮明映像でじっくりお楽しみ頂きたい。
BAC-109
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(2DVD)
ベルク:歌劇「ルル」(チェルハ補筆3幕版)
 バーバラ・ハンニガン(S;ルル) ナターシャ・ペトリンスキー(Ms;ゲシュヴィッツ伯爵令嬢)
 ディートリヒ・ヘンシェル(Br;シェーン博士/切り裂きジャック) トム・ランドル(T;画家/黒人)
 チャールズ・ワークマン(T;アルヴァ) パヴロ・フンカ(B;シゴルヒ) フランシス・ボーン(Ms;学生/給仕)
 イヴァン・ラドロー(Br;猛獣使い/力業士) アルブレヒト・クルッツヴァイト(T;侯爵/公爵/近侍)
 ルーニ・ブラッタベルク(B;劇場支配人/銀行家) ミレイユ・カペル(Ms;15歳の少女の母)
 ベアタ・モラウスカ(Ms;女性芸術家) ブノワ・ド・レールスニデ(Br;新聞記者)
 ジェラール・ラヴァル(Br;警部/医事顧問官/教授) シャルル・ドケイゼ(Br;召使)
 アンナ・メストリオ(S;15歳の少女) ロサルバ・トレス・ゲレーロ、クロード・バルドゥイユ(踊り)

 ポール・ダニエル指揮モネso. クシシュトフ・ワルリコウスキ(演出) フェリス・ロス(照明) マルゴジャタ・
  シチェスニアク(装置・衣装) クリスティアン・ロンシャン(ドラマトゥルギー) クロード・バルドゥイユ(振付)
 収録:2012年10月19日、26日、モネ劇場、ブリュッセル、おそらくライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|194分|字幕:英独仏| NTSC| DD 5.1 。 ベルクの「ルル」は上演されれば必ず話題になる人気オペラ。その「ルル」でも近年特に素晴らしい出来栄えのプロダクションとして大評判になった上演がDVDになった。演出はポーランド生まれでフランスやベルギーで非常に人気の高い演出家、クシシュトフ・ワルリコウスキ。そして鍵となるルルは、カナダ最東部ノバスコシア州生まれのソプラノ、バーバラ・ハンニガン。現代音楽を得意とするハンニガンは、上演時の年齢は40歳過ぎだったにもかかわらず、歌手とは思えぬ引き締まったボディで、どうみても若い娘。もちろん歌も演技も高水準。このルルのために生まれてきたようなハンニガンを得て、ワルリコウスキの演出が冴えに冴える。ルルはバレエ少女出身のセクシーアイドルといった風情で、冒頭、下着姿のピチピチのモデルとして登場。その彼女が周囲を巻き込んで徐々に破滅へと向かい、やつれていくが、そんな彼女を少女時代のルル(少女バレリーナ)が悲しげに見詰めることで、物語に奥行きが生まれている(彼女以外にも少女バレリーナたちが重要な役割を担っている)。特筆すべきは最終場面第3幕第2場。チェルハ補筆のこの場面は下手をすると片付けの幕切れになりがちだが、ワルリコウスキはこの最終場面が滅法素晴らしいもの、凄惨でありながら美しい必見の名場面になっている。様々な手法を駆使して「ルル」の核心へとズバリ切り込んでいくワルリコウスキの「ルル」、オペラファンならずとも見る価値あり。ハンニガン以外の歌手も素晴らしい人たちばかり。シェーン博士と切り裂きジャックはなんとディートリヒ・ヘンシェル。特に切り裂きジャックは通常より重要な役回りで、ヘンシェルの存在感が生きている。アルヴァはロッシーニ・テノールとして知られるチャールズ・ワークマン。厄介な高音もお手の物なら、風貌や演技もピタリ。ゲシュヴィッツ伯爵令嬢のナターシャ・ペトリンスキーはウィーン生まれのメゾ・ソプラノ。バロックから近現代ものまでレパートリーの広い実力派歌手。画家と黒人は、バロック音楽で活躍するテノール、トム・ランドル。シゴルヒは、英国生まれ(父がウクライナ人、母が英国人)のバス=バリトン、パヴロ・フンカが、いかにもという絶妙な人物像を作っている。指揮は英国の指揮者、ポール・ダニエル。2013年からボルドー・アキテーヌ国立o. の音楽監督を務めている。1990年から1997年までオペラ・ノースの音楽監督、1997年から2005年まで、エングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督を務めていた。既に多くの映像商品がある「ルル」だが、このDVDはそこから一歩二歩抜け出す素晴らしい上演の記録。
BAC-110
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(1DVD)
R.シュトラウス:歌劇「エレクトラ」
 イヴリン・ヘルリツィウス(S;エレクトラ) ヴァルトラウト・マイアー(Ms;クリテムネストラ)
 アドリアンヌ・ピエチョンカ(S;クリソテミス) トム・ランドル(T;エギスト)
 ミハイル・ペトレンコ(Br;オレスト) フランツ・マツーラ(B;オレストの侍者)
 フロリアン・ホフマン(T;若い従者) ドナルド・マッキンタイア(B;老いた従者)
 レナーテ・ベーレ(S;監視の女/クリテムネストラの側近の侍女) ボニタ・ハイマン(Ms;第1の侍女)
 アンドレア・ヒル(Ms;第2の侍女/クリテムネストラの裾持ち) シルヴィア・ハブロヴェツ(Ms;第3の侍女)
 マリー=イヴ・マンガー(S;第4の侍女) ロバータ・アレクサンダー(S;第5の侍女)

 エサ=ペッカ・サロネン指揮パリo.、グルベンキアンcho. パトリス・シェロー(演出)
 リシャール・ペドゥッツィ(装置) ドミニク・ブリュギエール(照明) カロリーヌ・ド・ヴィヴェーズ(衣装)
BAC-410
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 収録:2013年7月、エクサン・プロヴァンス音楽祭、ライヴ。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|110分 + 23分|字幕:英独仏伊西(本編)/英(ボーナス)。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD|dts-HD MA 5.1。 DVD仕様: NTSC| DD 5.1。 シュトラウス・イヤーに目玉が登場。2013年エクサン・プロヴァンスで絶賛された「エレクトラ」。世界中から熱心なシュトラウス・マニアが集まったこの上演は大成功を収め、共同制作であるスカラ座の2014年6月の上演も同じく大成功を収めた。しかしその間の2013年10月7日に演出のパトリス・シェローが亡くなり、この演出は彼の最後の大仕事となった。シェローの演出は、灰色の建物が取り囲む中庭のような閉鎖的な空間の中、現代の普通の服装をしている登場人物たちと、一見すると地味なくらいだが、すべての役が極めて演劇的に動き、館の下女たちのような脇役までもを復讐劇に密に絡ませ、伏線やちょっとした仕掛けが見事に効いているという、シェローらしい人間描写に優れた生々しい「エレクトラ」になっている。舞台に負けず劣らず素晴らしいのがエサ=ペッカ・サロネンの指揮。ともすると咆哮と迫力ばかりで押し切られがちな「エレクトラ」の音楽を、この上なく精緻に知的に捌き、胸がすくほど切れ味の良い「エレクトラ」を成し遂げている。これはもう次元の違う演奏といってよいだろう。あまりピットに入ることのないパリo. がここでは存分に技術力を発揮しているのにも圧倒。歌手は今「エレクトラ」に望み得る最高の人たちばかり。タイトルロールのイヴリン・ヘルリツィウスは役に強烈に没入するタイプの歌手で、もちろんエレクトラは嵌り役、壮絶な演技歌唱で圧倒的な存在感。クリテムネストラのヴァルトラウト・マイアーは、持ち前の知的な言葉裁きと演技でこの重要な役にさらなる求心力を与えている。クリソテミスのエイドリアンヌ・ピエチョンカの美声で情感こもった歌も素晴らしく、主役女声三役は極めて充実。さらにエギストには、さえないオヤジではなく逞しくてかっこいいトム・ランドル、オレストには渋い存在感が光るミハイル・ペトレンコと男声も見事。また脇に大ベテランの歌手が参加しているのも要注目。フランツ・マツーラは1924年生まれと言うから、この時なんと89歳!ドナルド・マッキンタイアは1934年生まれの78歳。重要な役である第5の侍女のロバータ・アレクサンダーは1949年生まれの64歳。いずれも舞台経験の厚みを感じさせる。ボーナス映像としてシェローのインタビューを収録。偉大なシェローの置き土産、ぜひ鮮明映像でお楽しみ頂きたい。
BAC-111
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チャールズ・ウォーリネン(1938-):
 歌劇「ブロークバック・マウンテン」(全2幕|原作:アニー・プルー)
 ダニエル・オクリッチ(B−Br;イニス・デル・マー) トム・ランドル(T;ジャック・ツイスト)
 ヘザー・バック(S;アルマ・ビアーズ) ハンナ・エスター・ミヌティロ(Ms;ラリーン・ニューサム)
 イーサン・ヘルシェンフェルド(B;ジョー・アギーレ) ヒラリー・サマーズ(Ms;バーテンダー)
 ジェーン・ヘンシェル(Ms;ジャックの母) ライヤン・マクファーソン(T;ジャックの父)
 レティティア・シングルトン(Ms;セールスウーマン) ガイスカ・グールチャガ(T;カウボーイ)
 ヴァスコ・フラカンザーニ(B;ビル・ジョーンズ) 合唱指揮:アンドレス・マスペーロ

 ティトゥス・エンゲル(音楽監督)指揮テアトロ・レアルo.&cho. 演出:イヴォ・ヴァン・ホーヴェ
 セット&照明:ヤン・バーズヴェイベルド 衣装:ヴォイチェフ・ジェジツ 脚本:ヤン・ファンデンハウエ
BAC-411
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 収録:2014年2月、テアトロ・レアル、マドリッド。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|130分(本編) + 20分(ボーナス)|字幕:英仏西。 ブルーレイ仕様: 1080i HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC| DD 5.1 。アニー・プルーの短編小説「ブロークバック・マウンテン」を原作とする同名映画(監督:アン・リー/2005年アメリカ制作)が、2005年度ヴェネツィア国際映画祭グランプリ、2005年度ロサンゼルス映画批評家協会賞作品賞および監督賞、2006年度ゴールデングローブ賞作品賞(ドラマ部門)、監督賞、脚本賞、主題歌賞の4部門を受賞し、高く評価された事により全世界で知られるようになり、現在では名作のひとつに数えられる「ブロークバック・マウンテン」をアメリカ人現代作曲家チャールズ・ウォーリネンが全2幕22場にオペラ化。アメリカ中西部のブロークバック・マウンテンを主な舞台として、1963年から1983年までの20年間にわたる、惹かれ合う2人の男性の姿を描き、禁断の愛を全面的に表現している。牧場手伝いのイニスとロデオ乗りのジャックの、友情をこえた愛を非常に切なく描き出した。第1幕の舞台はシンプルながら羊の放牧のシーンでは背景に放牧の映像を流したり、ブロークバック・マウンテンの背景を映しだしたりと映画さながらの情景を描く。また、酒場が舞台床から出現したり、イニスの妻、アルマのウェディングドレスを選びのシーンではたくさんのドレスが天井から吊るされたりと多くの工夫が見られる。一方、第2幕の舞台転換では上手・下手にお互い築いた家庭を、舞台中央に二人の空間を、それぞれ配置し、演出上の効果も考えられた舞台を作り上げている。イニスとジャックの心の葛藤をウォーリネンの音楽により見事に表現している。名作が見事なオペラに生まれ変わった。
BAC-113
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(1DVD)
ダニエル=フランソワ=エスプリ・オベール(1782-1871):
 バレエ「マルコ・スパダ、あるいは盗賊の娘」(3幕)
 ・ボーナス:マルコ・スパダ、ボリショイ劇場のフランス・バレエ
 振付・舞台美術・衣装:ピエール・ラコット デイヴィッド・ホールバーグ(マルコ・スパダ)
 エフゲニア・オブラスツォワ(スパダの娘 アンジェラ) オリガ・スミルノワ(ローマ知事の娘 サンピエトリ)
 セミョーン・チュージン(フェデリッチ公爵) イーゴリ・ツヴィルコ(ペピネッリ伯爵)
 アンドレイ・シトニコフ(ローマ知事/オサリオ王子) アレクセイ・ロバレービッチ(修道士ボロッメオ)
 アナスタシア・スタシュケヴィチ(花嫁) ヴァチェスラフ・ロバーティン(花婿)

 アレクセイ・ボゴラート指揮ボリショイ劇場o.、ボリショイ・バレエ
BAC-413
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  リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|126分(本編) + 25分(ボーナス)。 ブルーレイ仕様: 1080i HD | dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC| DD 5.1 。 世界の頂点のバレエ団のひとつ、ボリショイ・バレエ団の、珍しい演目が映像化。オベールが作曲した「マルコ・スパダ」は、1857年、パリ・オペラ座で初演された。その後、フランス人振付家ピエール・ラコット(1932-)が、1981年にリメイクした版がローマ歌劇場でヌレエフによって演じられている。近年、ラコットが、ボリショイ劇場のためにさらにリメイクを施したものがこの映像。技術的にも物語の面でも非常にユニークな作品で、跳躍も多い非常に難易度の高い振り付け。ストーリーは、盗賊マルコ・スパダとその娘アンジェラ、そして彼らをとりまく人々が織りなす物語。最後はマルコ・スパダは銃に倒れますが、娘は愛する人と結ばれる、という内容。マルコを含む5人のプリンシパルが登場し、場面の変化に富み、バレエ団の群舞チームもほぼ全員が参加するという非常に大掛かりな舞台。さらに、動物までもが登場する。アメリカ人ソリスト、デイヴィッド・ホールバーグの見事な身のこなし、オブラスツォーワの可憐な娘役が見事なのはもちろんのこと、ボリショイ・バレエ団の群舞のレヴェルの高さにも注目の舞台。
BAC-114
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(2DVD)
ベートーヴェンピアノ協奏曲 全集
 〔第2番 変ロ長調 Op.19 (*) /第3番 ハ短調 Op.37 (*) /第4番 ト長調 Op.58 (*) /
  第1番 ハ長調 Op.15 (#) /第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」(#) 〕
 「コリオラン」Op.62 序曲 (#) /ピアノ・ソナタ第25番 ト長調 Op.79〜第1楽章(アンコール)(*) /
 ボーナス:ドキュメンタリー「 B (Beethoven) to Z (Zacharias) 」(+)

  クリスティアン・ツァハリアス(P)指揮ローザンヌ室内o.
 収録:2012年10月(*)、2013年5月(#)、メトロポール・ホール、ローザンヌ、ライヴ(*/#) /2013年(+)。 リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ| 193分 + 52分(ボーナス)|字幕(ボーナスのみ): 英| NTSC | DD 5.1 。 ツァハリアスといえばドイツEMIへ数々の名録音を残した現代の巨匠ピアニストだが、近年は指揮の活動もしており、そのレパートリーはシューマン、C.P.E.バッハの交響曲、さらには「皇帝ティートの慈悲」「フィガロの結婚」、「ウィンザーの陽気な女房たち」(ニコライ)など幅広い。ツァハリアスが2000年から指揮者を務めているローザンヌ室内o.を率いて、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲を弾き振りした演奏映像の登場。明晰な解釈とクリーンな音色はさすが。いずれもライヴだが、客席の盛り上がりも納得の素晴らしい演奏が展開されている。ボーナス映像には、リハーサルのもようや、様々なことについて語るツァハリアスの姿が収められている。リハーサルでは非常に要点を押さえた指示を出し、オーケストラもそれにこたえているのがよくわかる。ピアノという楽器の歴史などもまじえてそれぞれの協奏曲について語っている。また、テーブルを囲んで光の色合いなど様々なことについて語りながら仲間にワインを自然に注ぐ姿など、リラックスした素顔も垣間見ることが出来る。ツァハリアスのこうした姿は今まであまり映像などで公開されていなかったこともあり、貴重なドキュメンタリーといえるだろう。
BAC-115
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アルゲリッチと仲間たち、2013年サル・プレイエル・ライヴ〜J.S.バッハ
 2台のピアノのための協奏曲
  〔第3番 ハ短調 BWV1062 (*) [カティア&グヴァンツァ・ブニアティシヴィリ(P)]/
   第2番 ハ長調 BWV1061 (#) [フランク・ブラレイ、ダヴィッド・フレイ(P)]〕/
 ピアノ協奏曲〔第5番 ヘ短調 BWV1056 (*) [スティーヴン・コヴァセヴィチ(P)]/
        第4番 イ長調 BWV1055 (*) [ネルソン・ゲルナー(P)]/
        第3番 ニ長調 BWV1054 (#) [リーリャ・ジルベルシュテイン(P)]/
        第7番 ト短調 BWV1058 (#) [イム・ドンヒョク(P)]〕
 3台のピアノのための協奏曲
  〔第1番 ニ短調 BWV1063 (*) [ミシェル・ダルベルト、フランク・ブラレイ、ダヴィッド・カドゥシュ(P)]/
   第2番 ハ長調 BWV1064 (#) [イム・ドンヒョク、マウリツィオ・ヴァリーナ、酒井茜(P)]〕/
 4台のピアノのための協奏曲 イ短調 BWV1065 (*/#)〔全曲(*/#) /第3楽章(アンコール)(*/#) 〕
  [マルタ・アルゲリッチ、リーリャ・ジルベルシュテイン、マウリツィオ・ヴァリーナ、イム・ドンヒョク(P;*)
   マルタ・アルゲリッチ、ニコラ・アンゲリッシュ、酒井茜、ネルソン・ゲルナー(P;#)]
ガブリエラ・モンテロ:即興(3種)(*/#)[ガブリエラ・モンテロ(P)]

 ローザンヌ室内o. 映像監督:アンディ・ゾンマー
 収録:2013年10月21日(*)、22日(#)、サル・プレイエル、パリ、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ| 177分 | NTSC DD 5.1 。ピアノの女王マルタ・アルゲリッチが、特に目をかけている「アルゲリッチ・ファミリー」のピアニストたちと行った2013年サル・プレイエルでのコンサート・ライヴ。バッハの協奏曲を存分に楽しませてくれる。かつての伴侶コヴァセヴィチをはじめ、リーリャ・ジルベルシュテイン、ミシェル・ダルベルト、ブニアティシヴィリ姉妹、ネルソン・ゲルネルなど日本でも人気の高い人々が一堂に会している。さらに日本の酒井茜、韓国のイム・ドンヒョクなどアジア勢が加わっているのもうれしい限り。驚きなのが、出番でないすごい面々が譜めくりをしていること。この画像だけでも超お宝。彼らアルゲリッチのお眼鏡にかなった名手たちが真剣かつ楽しげに演奏を繰り広げる。ことに4台のピアノのための協奏曲は、アルゲリッチが加わるだけで完璧プラスアルファになるのがさすが。アルゲリッチの演奏はいつものように輝き色彩豊かで聴き惚れてしまう。子供さらには孫の世代の若者が懸命に弾くのを、慈母のまなざしでつつみ、ぐいぐい牽引する。コヴァセヴィチ、ジルベルシュテインのソロ協奏曲も聴き物。コンサートに居合わせた方々に羨ましさの極みだが、この映像でも十分に堪能することができる、世にも貴重な記録。
BAC-118
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ティエリー・エスケシュ:歌劇「クロード」
 【ヴィクトル・ユーゴー:「クロード・グー」(1834)に基づく】(フランス語歌唱)
 ジャン=セバスティアン・ブ(クロード) ジャン=フィリップ・ラフォン(看守)
 ロドリーゴ・フェレイラ(アルバン) アラン・ウッドブリッジ合唱指揮
 ジェレミー・ロレル指揮リヨン国立歌劇場o. & cho. オリヴィエ・ピィ(演出)
 収録:2013年4月。 NTSC |リージョン: All | 16:9 | PCM 2.0 、Dolby Digital 5.1 |字幕:英。作曲家、オルガン奏者、そして即興演奏者として活躍するフランス作曲界で最も重要な人物の一人、ティエリー・エスケシュが、リヨン歌劇場の委嘱を受けて作曲したオペラ。音楽は管弦楽も合唱も実に効果的に使っており、人間の罪とは何なのか、クロードの物語から見る人に問いかけるような世界が展開されている。
 あらすじ:クロード・グーは貧しい労働者。機械化によって仕事を奪われてしまい職にあぶれ、盗みをする。懲役を言い渡され監獄に送られ作業に服する。クロードは囚人仲間の中で信頼を得る存在となる。ある日、アルバンという若い囚人が新たに収容される。大食漢のクロードはいつも配膳の食事では足りずひもじい思いをしていたが、アルバンが自分の食事を分け与えるようになると、クロードとアルバンは友情で結ばれるようになる。人気者のクロードをよく思っていなかった看守がクロードとアルバンの仲を引き裂くためにアルバンの配置換えをする。クロードは看守にもとに戻すよう懇願するが、受け入れられず、クロードは看守を殺してしまう。その後自らも命を絶とうとするが死にきれず、裁判にかけられ死刑となる。
BAC-202
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フェドセーエフ指揮チューリヒ・バレエの「シンデレラ」
 プロコフィエフ
:バレエ「シンデレラ」
  カリン・シニカ(シンデレラ) スタニスラフ・イェルマコフ(フレデリク)
  マリーヌ・カステル(妖精) ジョゼフ・ヴァルガ(継母)
  フランソワ・プティ、ニコラ・ブラン(義姉たち)
  ウラジーミル・フェドセーエフ指揮チューリヒ歌劇場o. 振付:ハインツ・シュペルリ
 収録:2003年。NTSC方式、105 '、PCM STEREO、DOLBY DIGITAL5.1、DTS5.1。
 誰もが知っているシンデレラの物語のバレエ。ここでのシンデレラは、一度はプリマとして活躍し名声を得ていたが、同じくバレリーナであった母の死をきっかけに自信を失い、挫折をしたバレリーナ、という設定。ガラスの靴ではなくトウシューズがキーアイテムとしてもちいられるなど、細部に趣向が施されているが、大まかなストーリーは童話と同じ。シーンの終りでは写真ショットのように画面が静止、凝った編集が施された美しい映像で、色とりどりでロマンティックなお伽の世界をお楽しみ頂きたい。シンデレラ役のシニカは、チューリヒ・バレエに所属していた頃、シュペルリ振付の作品に多く参加している。フェドセーエフの音楽も見事。カーテンコールの幕引き後の舞台の映像も含まれる。
BAC-119
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チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」
 スヴェトラーナ・ザハーロワ(オデット/オディール) デニス・ロジキン(ジークフリート)
 アルテミー・ベリャコフ(ロットバルト) エカテリーナ・バリキナ(女王)
 アレクセイ・ロパレーヴィチ(家庭教師) イーゴリ・ツヴィルコ(道化)

 パヴェル・ソローキン指揮ボリショイ劇場o.、ボリショイ・バレエ団
 振付:ユーリー・グリゴローヴィチ 場面振付:マリウス・プティパ、レフ・イワノフ、アレクサンドル・ゴルスキー
 美術監督:シモン・ヴィルサラーゼ 照明:ミハイル・ソコロフ 脚本:ユーリー・グリゴローヴィチ
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 収録:2015年1月25日、ボリショイ劇場、モスクワ。演出:フランソワ・デュプラ/撮影:ヴィンセント・バタヨン。国内盤:新書館、DD15-1103 (DVD) 。 リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ| 125分|字幕: なし。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | DD 5.1 。 2014年11月に来日公演を行ったボリショイ・バレエが、直後に本拠地ボリショイ劇場で収録した「白鳥の湖」。主演は来日公演でも披露されたザハロワとロヂキンの顔合わせ。なんといってもオデットのザハロワは、群を抜く美しさ、繊細で気品漂う踊りは必見。
 #当アイテムは、権利上の問題から国内代理店が取り扱いを中止しため、海外からのお取り寄せとなります。
BAC-121
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ビゼー:歌劇「カルメン」
 エカテリーナ・セメンチュク(Ms;カルメン) イリーナ・ルング(S;ミカエラ)
 カルロ・ヴェントレ(T;ドン・ホセ) カルロス・アルバレス(Br;エスカミーリョ)
 フランチェスカ・ミカレッリ(S;フラスキータ) クリスティーナ・メリス(Ms;メルセデス)
 フェデリコ・ロンギ(Br;ダンカイロ) パオロ・アントネッティ(T;レメンダード)
 チェ・スンピル(Br;スニガ) フランチェスコ・ヴェルナ(Br;モラレス)
 フェデリコ・ロンギ(ダンカイロ) パオロ・アントネッティ(レメンダード)
 アルマンド・タッソ合唱指揮、ヴェローナ野外劇場cho.、ヴェローナ野外劇場バレエ団

 ヘンリク・ナナシ指揮ヴェローナ野外劇場o. 演出・舞台美術:フランコ・ゼフィレッリ
 衣装:アンナ・アンニ 照明:パオロ・マッツォン 振付:エル・カンボリオ(ルチア・レアル)
BAC-421
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 収録:2014年6月、ヴェローナ野外劇場、イタリア。 プロデューサー:フランソワ・デュプラ。監督:アンディ・ゾマー。 リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ| 159分|字幕: 英独仏伊。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | DD 5.1 。 ヴェローナの街の中心にある紀元前1世紀はじめに建てられた世界遺産、円形劇場「アレーナ」で毎年夏に開催される「アレーナ・ディ・ヴェローナ野外音楽祭」。本映像は2014年6月に上演された巨匠ゼフィレッリ演出の「カルメン」。歌手陣も充実しており、カルメンを演じたのはエカテリーナ・セメンチュク。小柄だが存在感のある体格を生かした豊かな歌声は印象的。ドン・ホセを歌うカルロ・ヴェントレも力強い歌唱を聴かせる。ミカエラを歌うのはロシアのソプラノ、イリーナ・ルングも伸びのある声で可憐な歌唱を聴かせてくれる。
BAC-122
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ワーグナー:歌劇「タンホイザー」
 ルネ・パーぺ(B;ヘルマン) ペーター・ザイフェルト(T;タンホイザー)
 ペーテル・マッティ(Br;ヴォルフラム) マリーナ・プルデンスカヤ(Ms;ヴェーヌス)
 アン・ペーテルセン(S;エリーザベト) ピーター・ソン(T;ヴァルター)
 トビアス・シャーベル(Br;ビーテロルフ) ユルゲン・ザッハー(T;ハインリヒ)
 ヤン・マルティニーク(B;ラインマル) ソニア・グラネ(S;牧童) マルティン・ライト合唱指揮

 ダニエル・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリン、ベルリン国立歌劇場cho.
 舞台監督・振付:サシャ・ヴァルツ 衣装:ベルント・スコジック 舞台美術:ピア・マイア・シュリーヴァー、
 サシャ・ヴァルツ 照明:デイヴィッド・フィン ドラマツルギー:ジェンス・シュロス、ヨッヘン・サンディグ
 制作:フランソワ・デュプラ 撮影:ヴィンセント・バタイヨン
BAC-422
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 収録:2014年4月、シラー劇場、ベルリン、ベルリン国立歌劇場復活祭音楽祭「フェストターゲ」、ライヴ。 リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ| 192分|字幕: 英独仏。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | DD 5.1 。 ポスト・ピナ・バウシュとして世界的に注目されているドイツの女性振付師、サシャ・ヴァルツの2014年新演出&ダニエル・バレンボイム指揮による「タンホイザー」。ダンサーを導入し、ヴィジュアルアートと音楽が舞台上で融合したスタイリッシュな演出。ダニエル・バレンボイムの説得力、そして作品への深い造詣、ドラマティックに音楽を掘り下げていく手腕に脱帽。歌手陣もペーター・ザイフェルト、ルネ・パーぺなど申し分ない布陣で、合唱、歌手、オケ、演出が一体となり、圧倒的な集中力と気迫で聴かせる。
BAC-124
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オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」
 エリック・カトラー(T;ホフマン) アンネ=ゾフィー・フォン・オッター(Ms;ミューズ/ニクラウス)
 ヴィート・プリアンテ(Br;リンドルフ/コッぺリウス/ミラクル/ダペルトゥット)
 クリストフ・ホムベルガー(T;アンドレス/コシュニーユ/フランツ/ピティキナッチョ)
 アナ・ドゥルロフスキ(S;オランピア) ミーシャ・ブルガーゴーズマン(S;アントニア/ジュリエッタ)
 アルテア・ガリード(S;ステッラ) ジャン=フィリップ・ラフォン(Br;ルーテル/クレスペル)

 シルヴァン・カンブルラン指揮マドリッド王立劇場o. & cho. アンドレス・マスぺロ合唱指揮
 演出:クリストフ・マルターラー、ホアキン・ラトケ 舞台装置、衣裳:アンナ・フィーブロック
 照明:オラフ・ヴィンター ドラマトゥルク:マルテ・ウベナウフ 振付:アルテア・ガリード
 脚本:ジュール・バルビエ 新版:シルヴァン・カンブルラン、クリストフ・マルターラー
BAC-424
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 収録:2014年5月、テアトロ・レアル、マドリッド。 リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ| 193分|字幕: 英独仏西。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様:NTSC | DD 5.1 。 マドリッド王立劇場とシュトットガルト州立歌劇場の共同制作。指揮者カンブルラン独自の視点をとり入れた版を使った「ホフマン物語」の映像。演出は斬新な手法を用いるクリストフ・マルターラー。演劇畑出身らしく、独特の動き、台詞回しなど、音楽プラスαの魅力を演出している。さらにニクラウス役にアンネ=ゾフィー・フォン・オッターとスター歌手も登場するなど歌手陣にも要注目。飲んだくれの詩人ホフマン役のエリック・カトラーは、美しい声のリリック・テノールとして近年注目されており、メトロポリタン・オペラ、ザルツブルク音楽祭にも出演。今回も安定した歌唱を披露している。オランピア役のアナ・ドゥルロフスキは、華々しいコロラトゥーラ・ソプラノ。高音のパッセージを超絶的に歌い上げ観客を魅了している。「ホフマン物語」の新たな魅力を知ることのできる上演。
BAC-125
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チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」(1892年マリインスキー劇場復刻版)
 ヤーナ・サレンコ(クララ/金平糖の精) マイケル・バンザフ(ドロッセルマイヤー)
 マリアン・ヴァルター(くるみ割り人形/コクリューシ王子)
 アルシャク・ガルミヤン(ネズミの王様) ベルリン国立バレエ ベルリン国立バレエ学校
 ロベルト・ライマー指揮ベルリン・ドイツ・オペラo.・児童cho.
 振付:ヴァシリー・メドヴェージェフ、ユーリー・ブルラーカ
 アシスタント:スタニスラフ・フェコ オリジナル振付:レフ・イワノフ
 舞台美術:アンドレイ・ヴォイテンコ 衣装:タチヤーナ・ノギノワ
 台本:ワシリー・メドヴェージェフ、ユーリー・ブルラーカ(マリウス・プティパに基づく)
BAC-425
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 収録:2014年12月、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン。演出:フランソワ・デュプラ、監督:アンディ・ゾマー。 リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ| 113分|字幕: なし。 ブルーレイ仕様: 1080i Full HD| dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | DD 5.1 。ワシリー・メドヴェージェフ、ユーリー・ブルラーカによる1892年初演に基づく新振版付。「くるみ割り人形」は帝室劇場の支配人であったクサンドロヴィチ・フセヴォロジスキーが発案、チャイコフスキーに作曲を依頼し、1892年にマリインスキー劇場で初演された。ホフマンの「くるみ割り人形とねずみの王様」を原作にマリウス・プティパが台本、振付をレフ・イワノフ、そしてフセヴォロジスキーが衣装をデザインしたのがマリインスキー劇場版。ユーリー・ブルラーカは、元ボリショイ・バレエの芸術監督で、復元ものを得意としている振付師。今回も古典的な要素を取り入れ華やかな舞台と現代風に洗練された演出とが融合した非常に美しい上演となっている。ダンサーもヤーナ・サレンコとマリアン・ヴァルターのペアが本当に童話の世界から抜け出てきたような演技で、見るものを楽しませてくれる。
BAC-204
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ミンコフスキ&オッターの「ポッペアの戴冠」
 モンテヴェルディ:「ポッペアの戴冠」
ミレイユ・ドゥランシュ(S;ポッペア)
アンネ・ゾフィ・
 フォン・オッター(Ms;ネローネ)
シルヴィー・ブリュネ(S;オッターヴィア)
シャルロッテ・ヘレカント(Ms;オットーネ)
デニス・セードフ(B;セネカ)
ジャン=ポール・フシェクール
(T;アルナルタ)ほか マルク・ミンコフスキ指揮
レ・ミュジシャン・
 デュ・ルーヴル・グルノーヴル
演出:クラウス・
    ミヒャエル・グリューバー
 収録: 2000年7月、エクサン=プロヴァンス音楽祭、旧大司教館中庭。ライヴ。164'00" /オールリージョン/ PCM STREO ,DOLBY DIGITAL / NTSC 16:9 /字幕:英仏独西。
 2000年、エクサン=プロヴァンス音楽祭ライヴのミンコフスキ「ポッペアの戴冠」。演出はドイツ人のグリューバー、静的かつ鋭い舞台づくりでは定評のある人だけに、装置はあくまで簡素、登場人物に視点を集中させ、イマジネーションをかきたる。歌手はフォン・オッターによる凛々しいネローネを筆頭に、ドゥランシュのポッペア、セードフのセネカ、フシェクールのアルナルタなど、充実。そしてミンコフスキは、普段のダイナミックな音楽ではなく弦楽器主体の小さな編成で、「ポッペア」の持つしっとりとした情感を最大限に引き出し、深い感動へと誘ってくれる。映像による「ポッペアの戴冠」はこれで決まりか。
BAC-209
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パリ・オペラ座バレエ「ル・パルク」
 1幕[庭師/異性間の観察/アプローチ・ゲーム/出会い]/2幕[庭師/柔らかな色香/欲望/征服/抵抗]/
 3幕[夢・庭師/嘆き/熱情/失神/開放、エピローグ・庭師]
 使用音楽:モーツァルト
  アダージョとフーガ ハ短調K.546/6つのドイツ舞曲 K.571/ピアノ協奏曲 変ホ長調K.449〜アンダンティーノ/
  ディヴェルティメント第11番 ニ長調K.251〜アンダンティーノ/交響曲第36番 ハ長調「リンツ」K.425〜アダージョ/他

振付・演出:アンジュラン・プレルジョカージュ/出演:イザベル・ゲラン、ローラン・イレール/他
音楽:W.A.モーツァルト、サウンド・コンポジション、ゴラン・ヴォイヴォダ
 収録:1999年、パリ・オペラ座、バスティーユ。NTSC方式、リージョンフリー。
 2008年5月に来日公演があり話題になったパリ・オペラ座バレエ団の「ル・パルク」のDVD。収録は1999年でキャストも日本公演とは異なるが、ローラン・イレール(1965-)が特筆すべき美しさと完成度。内容は、基本的には男女の恋物語。モーツァルトの時代を髣髴とさせる衣装に身を包んで奥ゆかしくデュエットをする男女など、ほれぼれする美しさ。途中にはさまれる水中メガネを装着した庭師という設定の男性陣による群舞は対象的に、映画「マトリックス」のような感じで楽しめる。舞台はシンプルなセットで近代的。それにしてもモーツァルトの音楽の力は偉大で、バレエの音楽としてもこれだけ美しさを発揮するものか、と驚かされる。バレエ好きの方のみならず、音楽好きの方にもお勧めできる1枚。
BAC-241
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ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(*) /バレエ音楽「春の祭典」(#)
 ・ボーナス映像:バレエ・リュスに関するドキュメンタリー/
         2人の舞踊研究家(ミリセント・ハドソン、ケネス・アーチャー)のインタビュー

 エカテリーナ・コンダウーロワ(火の鳥;*) イリヤ・クズネツォフ(イワン王子;*)
 マリアンナ・パヴロワ(王女;*) ウラジーミル・ポノマレフ(不死身のカシチェイ;*/賢者;#)
 アレクサンドラ・イオシフィディ(選ばれし生贄の乙女;#) エレナ・バジェーノワ(300歳の女〔長老〕;#)
 振付・台本:ミハイル・フォーキン(*) 舞台装置・衣裳:アレクサンダー・ゴロヴィン(*)、レオン・バクスト(*)、
 ミハイル・フォーキン(*) 振付:ニジンスキー(ミリセント・ハドソンによる再構築版)(#)
 舞台・衣裳:ニコラ・レーリヒ(ケネス・アーチャー監修)(#)

 マリインスキー・バレエ ヴァレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場o.
 収録:2008年6月、マリインスキー劇場、サンクトペテルブルク。NTSC 方式、Region All。旧品番: BAC-041。「春の祭典」初演100年記念にあわせた、ディジパック装丁盤。
BAC-301
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チェーザレ・プーニ:バレエ「ファラオの娘」(全3幕)
 台本:ピエール・ラコット(ゴーティエ「ミイラの物語」に基づく、
               J.H.ジョルジュとマリウス・プティパの台本による)
 スヴェトラーナ・ザハーロワ(アスピシア) セルゲイ・フィーリン(ウィルソン卿/タオール)
 マリア・アレクサンドローヴァ(ラムゼ) アレクサンダー・ソトニコフ指揮
 ボリショイ劇場o.、ボリショイ・バレエ団ソリスト
 演出(*)・振付(*)・装置・衣裳:ピエール・ラコット((*)はプティパによる1862年の同名作による)
BAC-401
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 収録:2003年10月31日。130分。DVD仕様:NTSC|PCM STEREO, DTS5.1。ブルーレイ仕様: 2.0 PCM / DTS|HD Master Audio 5.1。
 19世紀、古代エジプトへの憧れが西欧で頂点に達した時代。遺跡発掘のためエジプトを訪れたイギリス人のウィルソン卿は、現地の妖しげなアラブ人のテントに招かれる。そこで突然強い嵐が巻き起こり、ウィルソン卿はピラミッドの中に逃げ込む。そこで卿は、ファラオの時代にタイムスリップしてしまう。ピラミッド・パワーでエジプト貴族のタオールに変身した彼を待ち受けていたのは、魅惑的な王女アスピシアとの恋、そして冒険の数々!きらびやかな衣装、美しい群舞、猿やライオンまでもが登場するスペクタクルと夢とロマンに溢れるボリショイ・バレエの名演目のひとつをご堪能頂きたい。
 当初DVDをBAC-201という品番でご案内していましたが、これはリージョン・フリーではなかったとの事で、上記品番へ変更されています。


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