| HOSANNA | ||
| ベートーヴェン: 「コリオラン」序曲(*)/「レオノーレ」序曲第3番(#) ワーグナー: ジークフリート牧歌(+)/ 「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死(**) |
ビルギット・ニルソン(S;**) ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 VPO | |
| 録音:1954年1月17日(*)/1962年5月31日(#)/1963年5月21日(+)/1962年5月31日(**)。いずれも入手がこの盤以外ではかなり難しいものばかりで、クナ・ファンなら手元に置いておきたい。 | ||
| HOS-02 廃盤 |
ベートーヴェン:交響曲第3番 | ウィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO |
| 録音:1952年12月7日。TAHRAからFURT-1018で出ている物だが、TAHRAのリマスタリングを取るか、当盤の原盤に忠実な音を取るか、思案の為所だ。 | ||
| ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 | ジノ・フランチェスカッティ(Vn) ラファエル・クーベリック指揮 バイエルン放送so. | |
| 録音:1960年代後半、ステレオ。非常に珍しい顔ぶれであり、ファンンなら見逃せない。 | ||
| ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番(*) モーツァルト:交響曲第40番 |
ロベール・カサドシュ(P;*) ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バイエルン放送so. | |
| 録音:1967年(*)/1966年、ステレオ。これまた珍しい共演。カサドシュの皇帝はロスバウトとの物があったが、今回は晩年のライヴ。 カイルベルトとしても最晩年の録音の一つであり貴重である。 | ||
| モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 |
ダヴィッド・オイストラフ(Vn) フリッツ・リーガー指揮 ミュンヘンpo. | |
| 録音:1950年代後半。ブラームスは以前TOPAZIOで出ていた物ではないかと思われる。モーツァルトは5種以上、 ブラームスは何と15種以上の録音があるオイストラフだが、当時の西ドイツのオケとの共演ということで注目できる。彼が西側で名を高めつつあった頃の録音でもあり、見逃せない。 | ||
| ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 | ウィルヘルム・バックハウス(P) ヨーゼフ・カイルベルト指揮 SDR so. | |
| シューマン:ピアノ協奏曲(*) | フリードリヒ・グルダ(P) ヨーゼフ・カイルベルト指揮 VSO | |
| 録音:1962年/1955年(*)。バックハウスの「皇帝」は、一時期クナッパーツブッシュの指揮と言われ、レコード芸術で特選まで取ってしまった優れもの(?)。 グルダ若き日のシューマン共々ファンには垂涎物だ。 | ||
| シューベルト:交響曲第8番 ブラームス:交響曲第3番(*) |
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルクso. | |
| ベートーヴェン:交響曲第7番(#) ドビュッシー:「海」より[雲/祭り](+) | ||
| 録音:1956年/1955年(*)/1959年(#)/1958年(+)。ドビュッシー以外はカイルベルトの十八番。ドビュッシーのみはスタジオ録音が存在せず、ファンなら必携であろう。 | ||
| ベートーヴェン:交響曲第3番 | ラファエル・クーベリック指揮 BPO | |
| 録音:1967年、モノラル。DGへのスタジオ録音の4年前のライヴ。彼の同曲はこれが2種め。 | ||
| ブラームス:交響曲第1番 | フランツ・コンヴィチュニー指揮LGO | |
| 録音:1960年4月4日、モノラル。どちらかと言えば堅苦しいスタジオ録音とは全く違う側面をライヴで見せるコンヴィチュニー。 ここではさすが、弦楽器を前面に出した古風な演奏ながら燃焼度は無類。 | ||
| ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 | レオニード・コーガン(Vn) チャールズ・マッケラス指揮 ベルリン・シュターツカペレ | |
| 録音:1962年2月2日、モノラル。露、英(チェコ)、独という国際色豊かなベートーヴェン。無論コーガンの十八番だが、マッケラスの側から見ると、彼の指揮としては正に最初期のもの。 その意味でも非常に興味深い。 | ||
| シューベルト:歌曲集「冬の旅」 | ハンス・ホッター(Br) ハインツ・シュレーター(P) | |
| 録音:1947年。ホッターの冬の旅は、ラウハイゼン(1942年&1943年)、ムーア(1954年)、ウェルバ(1961年)、ドコウピル(1969年)との各録音が知られているが、 この音源は戦後すぐのもの。彼の英雄的な歌声が、この寂寥感だたよう「冬の旅」に美しい光を注ぐ。 FKMから1980年代のライヴも出ているが、既出のものとあわせて是非聴き比べたい。 | ||
| ブラームス:悲劇的序曲 レーガー: ヒラーの主題による変奏曲とフーガ |
カール・シューリヒト指揮LSO | |
| 録音:1964年1月31日。ステレオ。以前Disque Refrainから出ていた物だが音質向上。シューリヒトとロンドン響という珍しい組み合わせだが、 ブラームスでは思い切りの良い名演を、そして得意なレーガーもあきさせず聴かせてくれる。 | ||
| ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 | パブロ・カザルス(Vc) アレクサンダー・ シュナイダー指揮 カザルス祝祭o. | |
| 録音:1960年、ライヴ。ステレオ。VOX/EVERESTのLPより復刻。CDとしてはAS DISC等から出ていたが現在は廃盤。 ステレオ録音ながらLPのスクラッチ・ノイズが少々あるが、SP期のセルとの有名な盤よりこちらを押す人も多い。正に年の功に支えられた名演といえよう。 | ||
| シューベルト: ピアノ・ソナタ第14番(*)/ピアノ・ソナタ第21番(#)/ 幻想曲 ハ長調「さすらい人幻想曲」(*) |
マウリツィオ・ポリーニ(P) | |
| 録音:1974年4月(*)/1976年3月(#)、ライヴ。ステレオ。人気の高いポリーニの全盛時代。文句なしの技巧と表現力。ポリーニの解釈が浅薄だというのは全くの誤りであり、 シューベルト演奏で冗長になりがちな部分を完全に払拭している。 | ||
| ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第32番/バガテルOp.126/ ディアベッリ変奏曲 |
マウリツィオ・ポリーニ(P) | |
| 録音:1976年、ライヴ。ステレオ。ポリーニのベートーヴェン。それも、内容がもっとも深い晩年の作品であるところが嬉しい。音色はどこまでも冴え渡り、 抜群のテクニックを持ってその解釈を余すことなく音にして行く。 | ||
| ショパン: 24の前奏曲集Op.28/夜想曲 変ニ長調/ バラード第1番/スケルツォ第3番 シューマン:交響的練習曲/アラベスク |
マウリツィオ・ポリーニ(P) | |
| 録音:1976年、ライヴ。ステレオ。ピアノ音楽愛好家には最も好まれるであろうレパートリーがずらりと並んだ1組。ショパンの24の前奏曲はDGへのスタジオ録音と同年なので、 是非聴き比べて楽しみたい。シューマンもさわやか、透明な音色が気持ち良い。 | ||
| シェーンベルク: 3つのピアノ曲Op.11/ピアノのための3つの小品Op.19/ 5つのピアノ曲Op.23/組曲Op.25/ ピアノ曲Op.33a/ピアノ曲Op.33b ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第17番/ピアノ・ソナタ第21番 |
マウリツィオ・ポリーニ(P) | |
| 録音:1974年8月22日、ザルツブルグ音楽祭、ライブ。いずれもスタジオ録音している物ばかりだが、 ベートーヴェンはその十余年前の録音ということで、比較できるのが楽しみ。 | ||
| モーツァルト:交響曲第35番 ベートーヴェン:交響曲第7番(*) |
カール・シューリヒト指揮 VPO | |
| 録音:1956年11月16日/1957年6月2日(*)。以前Disque Refrainから出ていたものだが名演として知られており、 入手不可能になってからもファンが捜し回っていた演奏。以前と音質はあまり変化が無くその点が残念だが、入手が簡単になったというだけでもありがたい。 | ||
| シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集/ピアノ・ソナタ第3番 ショパン: バラード第1番/ピアノ・ソナタ第2番/ 夜想曲第8番/練習曲第23番/スケルツォ第3番 |
マウリツィオ・ポリーニ(P) | |
| 録音:1984年6月7日、ウィーン。ステレオ。ショパンのピアノ・ソナタ第2番が出色の出来。展開が実に優れている。 シューマンの2曲は、2000年にDGへ録音したが、その15年強の隔たりがある演奏の差異も興味深い。 | ||
| ショパン: スケルツォ第3番/夜想曲第13番/夜想曲第14番/ ピアノ・ソナタ第3番/練習曲第13番/ 練習曲第23番/練習曲第24番 |
マウリツィオ・ポリーニ(P) | |
| 録音:1986年6月11日、ウィーン。ステレオ。ショパンばかりを並べた名盤。スケルツォの深みは、ポリーニが決してただの技巧派ではないことを物語る。2曲の夜想曲は、 彼による録音が他に存在しない。 | ||
| ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第27番/ピアノ・ソナタ第28番 シューマン:クライスレリアーナ/アラベスク |
マウリツィオ・ポリーニ(P) | |
| 録音:1982年8月21日、ザルツブルグ、ステレオ。ベートーヴェンのソナタ第27番は彼による録音が他に存在しない。 また、クライスレリアーナがかなりの名演で、DGへの新録音と合せ愛聴したい。 | ||
| ブラームス:交響曲第1番 | ウィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 トリノ放送so. | |
| 録音:1952年3月7日。LPではROCOCOから出ていた物で、現在入手できるのはこの盤のみ。 フルトヴェングラーのブラ1も多くの録音があるが、このトリノ放送響ライヴは、それまでの熱情から一歩引いたような晩年様式とでも呼びたい独特の表現となっており、 音質は良く無いもののファン必聴。 | ||
| シューマン:ピアノ協奏曲 | マウリツィオ・ポリーニ(P) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 VPO | |
| 録音:1974年8月15日、ステレオ。以前EXCLUSIVEから出ていたが、その時よりもかなり音質向上。良い演奏だけにこれは嬉しい。 | ||
| ILLUMINATION | ||
| ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第5番(*)/交響曲第5番(#) 交響曲第6番(+)/「エグモント」序曲(**)/ 「シュテファン王」序曲(+) |
クリフォード・カーゾン(P;*) ジョージ・セル指揮 クリーヴランドo. | |
| 録音:1967年1月26日(*)/1966年9月22日(#)/1970年1月22日(+)/1968年1月11日(**)。 ステレオ。 最晩年のセルらしい透明な演奏の中にも暖かみを感じさせるベートーヴェン名演集。録音嫌いのカーゾンをソリストに迎えた素晴らしい「皇帝」が聴けるのも嬉しい限り。 | ||
| ブラームス: ピアノ協奏曲第1番(*)/交響曲第1番 |
ルドルフ・ゼルキン(P;*) ジョージ・セル指揮 クリーヴランドo. | |
| 録音:1968年4月18日(*)/1966年10月8日。ステレオ。 辛口同士のピアノ協奏曲は骨っぽくて最高。そしてセルの十八番であるブラ1の威容、迫力。スタジオ録音では味わえない。 | ||
| モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番(*)/交響曲第41番(#) シューベルト:交響曲第9番(+) |
ロベール・カサドシュ(P;*) ジョージ・セル指揮 クリーヴランドo. | |
| 録音:1968年12月8日(*)/1960年代後半(#)/1970年4月25日(+)。ステレオ。 モーツァルトの2曲における真摯さには聞いていて頭が下がる。中でも(*)では、カサドシュの美音とセルの怜悧が見事に合致している。(+)はセルが亡くなった年のライヴながら覇気に富みスケール雄大。 | ||
| ハイドン:交響曲第92番 シューベルト:交響曲第8番 |
ジョージ・セル指揮 クリーヴランドo. | |
| 録音:1966年1月27日。ステレオ。ハイドンの交響曲の中でもチェリビダッケのような精密な演奏が成功しやすい名曲であるが、セルだけのことはあり、内容豊かで古典的な完璧演奏。 「未完成」はクリーヴランドの名技に身を任すだけで楽しめる名演。 | ||
| シューマン:交響曲第3番「ライン」 シベリウス:交響曲第4番(*) |
ジョージ・セル指揮 クリーヴランドo. | |
| 録音:1960年代後半/1966年1月11日(*)。ステレオ。巨匠お得意のシューマンから全5楽章で演奏至難な「ライン」を。鳴らせ方のうまさはオケともども立派。 そしてシベリウスの真っ暗な名曲第4番のひんやりしたサウンドもセルならでは。 | ||
| マーラー:大地の歌(*)/交響曲第9番 | ジャネット・ ベイカー(Ms;*) リチャード・ルイス(T;*) ジョージ・セル指揮 クリーヴランドo. | |
| 録音:1970年2月5日(*)/1969年2月6日。ステレオ。直立不動かつ謹厳実直なマーラーを想像すると肩透かしを食らう。凄絶なドラマが描かれた大作2曲だけにセルも奔流のような指揮ぶりで、 作曲家ともども「最晩年」を曝け出す。彼のマーラー9番は珍しく、他には1968年のライヴがあるだけ。大地の歌はCBS(SONY)へは録音しておらず、これを含めて2種の録音があると思われる。 | ||
| ハイドン:交響曲第99番(*) モーツァルト:交響曲第40番(#)/ピアノ協奏曲第24番(+) ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番(**) |
ロベール・カサドシュ(P;+) エミール・ギレリス(P;**) ジョージ・セル指揮 クリーヴランドo. | |
| 録音:1966年2月16日(*)/1966年10月15日(#)/1969年10月23日(+)/1966年10月27日(**)。ステレオ。ハイドンは文句なし。モーツァルトのト短調は、 甘さの一切ない厳しい演奏ながら陰りを感じさせるところが凄い。協奏曲ではおなじみカサドシュのモーツァルト第24番が、彼最晩年のライヴとして貴重。 ギレリスのベートーヴェン3番は、EMIに全集録音を入れた後のもの。記念碑的全集の後ということもあってか、聴かせる演奏となっている。 | ||
| ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 | ムスティスラフ・ ロストロポーヴィチ(Vc) ジョージ・セル指揮 クリーヴランドo. | |
| 録音:1969年5月10日。ステレオ。以前伊DOCUMENTSのLV-941で出ていた物ではないかと思われるが、そちらに録音年等の表記がなく詳細は不詳。いずれにせよこの2大巨匠の共演した同曲の音源として貴重な物で、お互い一切妥協が無いのが凄い。 | ||
| JOY | ||
| ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲(*) |
エディト・パイネマン(Vn) ズデニェク・マーカル指揮 バンベルクso. カール・アントン・ リッケンバッハー指揮 ハンブルクNDRso.(*) | |
| 録音:1970年代。ステレオ。1960年代からのファンには懐かしいパイネマンの協奏曲。彼女には新録音もないわけではないが、特に当盤のような有名曲の録音はかなり少ないので、 このような協奏曲音源の発掘は喜ばしい。音色は美しく、表現はどこまでも伸びやかな良い演奏。 | ||
| チャイコフスキー:交響曲第4番 プロコフィエフ:ロメオとジュリエット(抜粋) ショスタコーヴィチ:交響曲第9番 |
ゲオルグ・ショルティ指揮 バイエルン放送so. | |
| 録音:1980年代録音、デジタル。非常に珍しいショルティとバイエルン放送響との顔合わせ。スタジオでは完璧さを求めた人だが、 ここではヨーロッパ・サウンドを受け継ぐバイエルン放送響を駆使し、見事な演奏を聞かせてくれる。 | ||
| モーツァルト:フルート協奏曲(*) シューマン:交響曲第4番 |
イレーナ・ グラフェナウアー(Fl;*) ギュンター・ヴァント指揮 バイエルン放送so. | |
| 録音:1980年代。 | ||
| JOYCD-9004 廃盤 |
ブルックナー:交響曲第4番 | ルドルフ・ケンペ指揮 ミュンヘンpo. |
| 録音:1970年代。彼の同曲はBASF=ACANTAへの録音と、以前ARTISTSからCDで出ていた物の2種が存在するが、それらとの関係は不詳。 チェリビダッケ時代とはまるでことなるのどかな音色。アンサンブルも緻密ではなく、おおらかそのもので、南ドイツのブルックナーを堪能するのはこれが一番かもしれないと思われるほどの演奏が繰り広げられる。 | ||
| ブルックナー:交響曲第9番 | エーリヒ・ラインスドルフ指揮 フランクフルト放送so. | |
| 録音:1972年。ステレオ。近年やっと再評価の兆しが見えつつある名匠、ラインスドルフの注目盤。堅実、真っ当というボストン響とのスタジオ盤とはまるで違う変化にとんだ名演。 改訂版風のアレンジも多く、旧時代の大指揮者の一人だったことを思い知らされる。 | ||
| JOYCD-9006/7 (2CD) 廃盤 |
マーラー:交響曲第2番 | ヘレン・ドナート(S) ビルギット・ フィンニレ(Ms) ジョン・バルビローリ指揮 シュトゥットガルト放送so. |
| 録音:1970年4月5日。ステレオ。彼の同曲として、同年6月19日のアルカディア盤があったが、当演奏は音質が優れており、死の3ヶ月前の彼の名演を十分堪能できる。 なお、当盤発売後、EMIからマスター・テープより復刻された盤が発売となっている(CZS 5 75100 2)。 | ||
| ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番(*) パガニーニ:24のカプリース(抜粋/6曲) |
マイケル・レビン(Vn) ロッタール・ブロダック(P;*) | |
| 録音:1961年、モノラル。(*)はDOREMIからマスター・テープからのCD化がなされてしまった(DHR-7715)が、カプリースは今だこの盤でしか聞くことができない。 夭折の天才をしのぶのにふさわしい名演だ。 | ||
| ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番(*) R.シュトラウス: 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」 |
マウリツィオ・ポリーニ(P;*) ハンス・ シュミット=イッセルシュテット指揮 バイエルン放送so. | |
| 録音:1973年(*)/1967年。ステレオ。ポリーニがショパン・コンクール優賞以来の沈黙を破って世界を又に活躍し始めた頃のベートーヴェンと、 イッセルシュテットが意外にも録音をしていなかったと思われるティルの組み合わせ。 | ||
| ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 | ラドゥ・ルプー(P) クルト・ザンデルリング指揮 バイエルン放送so. | |
| 録音:1990年5月25日。ステレオ。非常に相性の良い2人のコンビ。ザンデルリングによる堂々たる序奏には圧倒され、 このままシンフォニーのように続いていくのでは・・・と思わせるほどだが、しかしルプーも負けじと厳しいタッチで全編通す。重量級ながら決して重苦しくはない名演奏。 | ||
| モーツァルト:ピアノ協奏曲第15番 シューマン:ピアノ協奏曲 |
アルトゥーロ・ ベネデッティ・ミケランジェリ(P) モーシェ・アツモン指揮VSO | |
| 録音:1970年代。ミケランジェリのこの2曲のライヴは結構あるが、この音源は初出。繊細そのもののミケランジェリの凄いところは音量もしっかりしていること。 アツモンという鬼才を伴奏に得ていまるが、ミケランジェリの表現にはやはりかなわないようだ。 | ||
| ブルックナー:交響曲第4番 | ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮 ハンブルクNDRso. | |
| 録音:1966年。イッセルシュテット晩年のライヴ。巨匠がブルックナーのなかでも得意とした「ロマンティック」は1960年代の北ドイツ放送響らしい渋い、 暗めの音色と相まって良い出来映え。なお、TAHRAから出ている物と同一と思われる。 | ||
| ブラームス:二重協奏曲(*) ワーグナー: 「さまよえるオランダ人」序曲(#)/「タンホイザー」序曲(+) |
エーリヒ・レーン(Vn;*) アンドレアス・ トレスター(Vc;*) ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮 ハンブルクNDRso. | |
| 録音:1970年(*)/1966年(#)/1960年代(+)。「二重協奏曲」は古今東西の名盤にも劣らぬベスト演奏の一つ。ソリストは当時の北ドイツ放送響のトップで、 ふたりともベルリン・フィルからイッセルシュテットが北ドイツ放送響結成時に引き抜いた名人。 | ||
| プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 バッハ:ブランデンブルグ協奏曲第4番 |
ダヴィッド・ オイストラフ(Vn) クルト・ザンデルリング指揮 ベルリンso. | |
| 録音:1971年4月19日。ステレオ。MELODIYA音源で、音質は悪くないが原盤キズのためのノイズが数ヶ所入る。プロコフィエフが、名演に止めをさす名盤。 オイストラフと盟友ザンデルリングとの組み合わせは至上最高のコンビであり、今後も望めない名演といえよう | ||
| ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 デュカス:魔法使いの弟子 マルケヴィッチ:バレエ「イカロスの飛翔」 チャイコフスキー:交響曲第6番 |
イゴール・マルケヴィッチ指揮 フランクフルト放送so. | |
| 録音:1977年。作曲家としてのマルケヴィッチの代表作「イカロス」が聴けるのが珍しいが(いかにもストラヴィンスキー調)、デュカスと「悲愴」は感動の名演。 特に「悲愴」はオーケストラが上手いということもあって巨匠のベスト演奏となった。 第一楽章展開部は鳥肌もの。 | ||
| ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 | ウィルヘルム・ケンプ(P) ラファエル・クーベリック指揮 バイエルン放送so. | |
| 録音:1969年。ステレオ。アラウとクーベリックの同曲ライヴはORFEOから出たが、今回のケンプとの演奏も、葬り去るには全くもって惜しい名演。 ケンプが高齢になってからだけに多少もたつくところはあるものの、語りくちの上手さは素晴らしい。ケンプは1950年代にコンヴィチュニーと同曲をDGに入れていたが、後年の同曲はかなり貴重。 | ||
| ブラームス:交響曲第2番 | ルドルフ・ケンペ指揮 バイエルン放送so. | |
| 録音:1969年、ステレオ。ケンペも案外オーケストラに恵まれなかった人かもしれない。当時のミュンヘン・フィルはお世辞にもうまいオーケストラではなかった。 ここでの共演はバイエルン放送響だけにその心配は全くなし。彼の同曲のスタジオ録音は3種あるが、この音源は2回目と3回目の間のものとなるかと思う。ファンなら必携だ。 | ||
| バッハ:管弦楽組曲第1番(*) モーツァルト: ディヴェルティメント第2番(#) |
ラファエル・クーベリック指揮 バイエルン放送so. | |
| 録音:1968年(*)/1970年代(#)。ステレオ。彼は2曲ともスタジオ録音していない。殊にバッハは珍しいと言えるだろう。 どちらも巨匠向きのレパートリーではあるが、普段のような顔を真っ赤にしたような気合よりも風情が楽しめる独自の境地にある演奏。 | ||
| モーツァルト:交響曲第35番 シューベルト:交響曲第9番「グレイト」(*) |
カール・べーム指揮VPO | |
| 録音:1975年/1973年(*)。ステレオ。ベームの「グレイト」はライヴ録音のすべてが名演だが、このライヴも凄い。80歳というのにこの熱気と集中力には脱帽。 それにしてもウィーン・フィルは当時上手かったと改めて思わされる演奏だ。 | ||
| JOYCD-9021 廃盤 |
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 | ウィルヘルム・ バックハウス(P) カール・ベーム指揮VSO |
| 録音:1967年録音、ステレオ。バックハウス死の2年前、このコンビでブラームスの協奏曲第2番の名演が録音された頃のライヴ。 両者の当曲のスタジオ録音は意外にも残されておらず、ファンにはたまらない。 バックハウスによる同曲のスタジオ録音はあまり良い演奏とは言いがたく、当ライヴは非常に価値あるもの。ベームがウィーン響を指揮しているというのもこの名演に貢献している。 | ||
| モーツァルト: ピアノ協奏曲第23番(*)/ピアノ協奏曲第24番(#) |
クリフォード・カーゾン(P) ラファエル・クーベリック指揮(*) レオポルド・ハーガー指揮(#) バイエルン放送so. | |
| 録音:1975年6月(*)/1979年6月(#)。2曲ともカーゾンの十八番。 (*)はAUDITEから、元テープよりのCD化がなされているが、(#)は、まだ当盤でしか聞けない。この曲はカーゾン最晩年の録音としても重要であろう。清潔、透明な美しい演奏。 | ||
| JOYCD-9023/4 (2CD) 廃盤 |
モーツァルト:交響曲第29番 R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 ブラームス:交響曲第2番 ワーグナー: 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜1幕前奏曲 |
カール・ベーム指揮VPO |
| 録音:1977年3月11日。晩年のベームは素晴らしい。体力は衰えたが、その頭脳と解釈は生涯でも最高の時期にあったといっても過言ではない。 ウィーン・フィル最後の輝きを記録した貴重なライヴであり、特にブラームスとモーツァルトはベームにとっても会心の出来だろう。 | ||
| ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番 バルトーク:ピアノ・ソナタ ショパン:24の前奏曲集Op.28/マズルカ ヘ短調 スカルラッティ:ソナタ ニ短調 |
マルタ・アルゲリッチ(P) | |
| 録音:1976年6月8日。元気溌剌で技巧最高。「これ以上の演奏は望めないでしょう?」とアルゲリッチ自身が言いたげなライヴ。特にベートーヴェンが珍しい録音となる。 | ||
| JOYCD-9026/7 (2CD) 廃盤 |
シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化/謝肉祭 ショパン・ピアノ・ソナタ第2番 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第4番 |
アルトゥーロ・ ベネデッティ・ミケランジェリ(P) |
| 録音:1973年10月29日。ミケランジェリとしては珍しいショパンのソナタが聞き物。1970年代の彼らしく、奥深い表現が聞き物だ。 | ||
| ラヴェル:夜のガスパール/高雅にして感傷的なワルツ | アルトゥーロ・ ベネデッティ・ミケランジェリ(P) | |
| 録音:1973年10月23日。油の乗りきった頃のミケランジェリのラヴェル。このライヴはよほど体調が良かったのか、気分が良かったのか。あまりにも素晴らしい。 JOYCD-9026/7と共に必携のアイテム。 | ||
| ハイドン:交響曲第92番 シベリウス:交響曲第2番(*) エルガー:交響曲第2番 |
ジョン・バルビローリ指揮 ボストンso. | |
| 録音:1964年10月30日(*)/11月7日。円熟の極みに有りながらも大オーケストラとの縁に恵まれなかったバルビローリが、ボストンに客演したときのライヴ。 このコンビでの録音は今まで全く発売されておらず、まさに貴重。曲目も彼の得意としたものばかりであり、特にシベリウスは雄大なスケールで迫る正に十八番の名演。 ファンならずともこれは興味をそそられるCDだ。 | ||
| KAPELLMEISTER 往年の巨匠&名匠たちによるレア音源の宝庫として、アメリカのコレクター・グループが立ち上げた「カペルマイスター」。大巨匠クラスはもちろんの事、コアなファン垂涎のマニアックな名匠たちによる名演が特徴。装丁も丁寧な作り。 | ||
| カラヤン&BPO、1966年の「ブラ1」、初出 ブラームス:交響曲第1番 |
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 BPO | |
| 録音:1966年4月、ライヴ。ステレオ。初出音源。カラヤンが1960年代後半に指揮した同曲は、オケを問わずこれが初登場。なお、このコンビはこの月に来日公演を行っている。 冒頭からして尋常では無い響きが最後まで続く、正に血の噴き出るようなブラームスである。咆哮する金管、荒れ狂うティンパニ、攻撃的としか言いようがない音の洪水に圧倒される。そして最後の音がなり終えた直後の聴衆から起る異常なほどの歓声。カラヤンによる数ある同曲演奏史中でも、この演奏はファンの間でもっとも壮絶なものとされている。 多少のノイズや音の揺れはあるが、まずまずの音質。 | ||
| バーンスタイン&LAPO、1983年の「英雄」、初出 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 |
レナード・バーンスタイン指揮 ロサンゼルスpo. | |
| 録音:1983年8月23日、ハリウッドボウル、ライヴ。ステレオ。初出音源。バーンスタインによる1983年の「英雄」はこの丁度10日前の演奏があるが、オケはボストン響だった(FKM FKM-CDR23)。聞き比べも一興だろう。 ハリウッド・ボウルにおける野外ライヴ。バーンスタインがロサンゼルス・フィルを振った録音は、自作やガーシュウィンなどを含むアメリカ系の楽曲しかなく、このベートーヴェンは非常に貴重。ロス・フィルとは思えないヨーロッパ的かつ重厚なサウンドが引き出されており、第1楽章冒頭を聞いただけでもその充実度がすぐに理解出来る。 少々こもった感じはあるものの、まずまずの音質。 | ||
| バーンスタイン&フランス国立管のショスタコ、初出 ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 |
レナード・バーンスタイン指揮 フランス国立o. | |
| 録音:1976年、パリ、ライヴ。ステレオ。初出音源。この顔合わせによる同曲と言うのは、当盤が初登場。作曲家レベルでも、曲を問わず始めてかもしれない。 マーラーと並ぶバーンスタインの十八番がフランスのオケで聴けると言う期待度満点の一枚。予想通りロシア臭は全く感じられないが、何ともいえない煌びやかさは漂う。バーンスタインの同曲異演の中でもかなり淡白な部類と言えるかもしれない。 第1楽章の中盤で音飛びする箇所があり、少々こもりがちの音質であるのは残念だが、一聴に値するのは確か。 | ||
| カラヤン&BPO、1966年の「ブラ1」、初出 ブラームス:交響曲第2番 |
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 BPO | |
| 録音:1966年4月、ライヴ。ステレオ。初出音源。カラヤンが1960年代後半に指揮した同曲は、オケを問わずこれが初登場。なお、このコンビはこの月に来日公演を行っている。同時期の録音で、先に発売された第1番(KMS-001)に続く物。 カラヤンの数あるライヴの中でも、ファンの間ではもっとも壮絶とされている演奏。穏やかであるはずの第1楽章から既にエネルギーが噴出し初めるが、そのエネルギーは楽章が進むにつれ膨張を続け、最終楽章で大爆発する。そして最後の音が鳴り終わらない内に始まる拍手と大歓声。正に壮絶ライヴ! 多少のノイズや音の揺れはあるが、この興奮には代えられない。 | ||
| カラヤン&BPO、1966年4月のベートーヴェン・ライヴ、初出 ベートーヴェン: 交響曲第1番(*)/「レオノーレ」序曲第3番(#) |
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 BPO | |
| 録音:1966年4月、ライヴ。ステレオ。初出音源。カラヤンによる1966年の(*)は、8月のウィーン・フィルとのライヴ(ANDANTE AN-2060)がある。(#)の1960年代後半ライヴは、オケを問わずこれが初登場と思われる。なお、このコンビはこの月に来日公演を行っている ブラームスの2曲(KMS-001、004)に続く、同レーベルの1966年4月カラヤン・ライヴ第3弾。1966年4月のライヴは、他にVIBRATOからドヴォルザーク「新世界」(VLL-83)が出ている。当時のカラヤン&ベルリン・フィルを象徴するような、壮絶なベートーヴェン。カラヤンがステージに登場した際の拍手から収録されているが、既に尋常な雰囲気ではなく、張り詰めた会場の息吹が伝わって来る。(*)は、これほどまでに攻撃的な演奏は稀であり、(#)も異常なほど高テンションで推進力たっぷりの演奏であることは、会場の興奮からすれば言うまでもない。 | ||
| ムーティのシューマン、初出 シューマン: 交響曲第3番「ライン」(*)/ 交響曲第4番(#) |
リッカルド・ムーティ指揮 BPO(*)、フランス国立o.(#) | |
| 録音:1994年1月21日、ベルリン(*)/1980年3月11日、パリ(#)、共にステレオ。初出音源。 ムーティ得意のレパートリーの1つであるシューマンの交響曲。全集録音が2種あるがこれらのオケとの共演は珍しい。特に「ライン」は近年ベルリン・フィルの指揮台に立つことがみられなくなっただけに貴重。さすがベルリン・フィルだけに完璧と言える演奏が聴ける。「第4番」は終楽章での大爆発が聴きものである。 | ||
| アバド&LSO、1979年のチャイコ第4、初出 チャイコフスキー:交響曲第4番 |
クラウディオ・アバド指揮 LSO | |
| 録音:1979年9月30日、ロンドン、ライヴ、ステレオ。初出音源。 アバドがプレヴィンの後を継ぎロンドン響の首席指揮者に就任した年のライヴである。そのためか両者のノリが見事に合致しているのが鮮明に聴き取れる。チャイコフスキーを得意とするアバド若き日のこの演奏は、後年には見られない攻撃的な彼の指揮を堪能できる貴重な物。 | ||
| ジュリーニ、初出 ベートーヴェン:交響曲第5番 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 |
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮 ロサンゼルスpo. | |
| 録音:1982年5月、ライヴ、ステレオ(モノラル部分混入)。初出音源。 まさに爆演。カルロス・クライバーの演奏と言われても信じてしまいそうなテンションの高さである。この年代以降におけるジュリーニのイメージを覆す高速テンポやアクセントの強さは一体どうした事か。ロス・フィルも完全燃焼しているさまがはっきり聴き取れる。 ノイズ混入や一部モノラル部分があるなど種々の音質の問題はあるが、この熱気はそれをも完全に吹き飛ばす。ライヴの生々しさがダイレクトに伝わる貴重な音源。 | ||
| サヴァリッシュ、初出 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 |
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮 BPO | |
| 録音:1975年2月9日、ベルリン、ライヴ、ステレオ。初出音源。 オーソドックスな解釈のイメージが強いサヴァリッシュだが、この演奏ではまるで別人である。カラヤン統制下、絶頂期のベルリン・フィルだからか、この推進力は尋常ではない。サヴァリッシュの既成概念が覆ることは間違いないであろう。その気合いたるや、時折聞こえるサヴァリッシュの唸り声からもよく伝わってくる。 | ||
| ポリーニ、アバド&シカゴ響、初出 ベートーヴェン: 「エグモント」序曲/ ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 |
マウリツィオ・ポリーニ(P) クラウディオ・アバド指揮 シカゴso. | |
| 録音:1988年3月31日、シカゴ、ライヴ。初出音源。 シカゴ響首席客演の任期終了からベルリン・フィルのシェフに就任する間、まさに乗りに乗っている時期にアバドが残したライヴ。「皇帝」では朋友ポリーニとの息もピッタリでDG盤をも凌駕する凄演。ポリーニのテクニック、そしてやはりシカゴ響のアンサンブルの巧さを再認識することができる1枚。 | ||
| コンドラシン、初音盤レパートリー&初出 ベートーヴェン: 交響曲第1番(*)/交響曲第8番(#) |
キリル・コンドラシン指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo.(*) バイエルン放送so.(#) | |
| 録音:1976年11月25日、アムステルダム、ステレオ(*)/1980年12月18日、ミュンヘン、ステレオ(#)。(*)はおそらくコンドラシンの初音盤レパートリー。(#)は1966年の演奏がシカゴ響自主製作盤で出ているが、それに続く2つ目&最晩年演奏の登場となる。 1981年に急死したコンドラシンの数少ないベートーヴェン。ここでは晩年のコンドラシンに縁の深い2つのオーケストラとの共演が聴ける。両曲とも端正ともいえる解釈ながら、それぞれのオケの特徴が出ているのも興味深い。 お世辞にも良い音質とは言えないが、決して多くはないコンドラシンのベートーヴェンだけに、聴く価値は大だろう。 | ||
| ムーティ、初出 チャイコフスキー: 交響曲第1番「冬の日の幻想」(*)/ 幻想序曲「ロミオとジュリエット」(#) |
リッカルド・ムーティ指揮 VPO(*)、 フィラデルフィアo.(#) | |
| 録音:1980年、ウィーン、ステレオ(*)/1982年、ロンドン、ステレオ(#)。ともに初出音源。 演奏される機会の少ないチャイコフスキーの初期交響曲のレア音源。ムーティにはフィルハーモニアo.とのスタジオ録音があるが、オケの巧さた燃焼度の高さは言うまでもなくこちらが上である。(#)もこのコンビならではの推進力あふれる演奏で、曲の本質を鋭く抉り、生々しい音の洪水が迫り来る。 | ||
| スヴェトラーノフ&何とBPO、初出 ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番 ハイドン:交響曲第100番「軍隊」 チャイコフスキー:マンフレッド交響曲 |
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮 BPO | |
| 録音:1989年3月5日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 おそらく1回きりと思われるスヴェトラーノフとベルリン・フィルの貴重な演奏記録。ベートーヴェン、ハイドンでは端正な演奏を聴かせるが、徐々にテンションは上がり最後のチャイコフスキーではついにスヴェトラーノフ本来の個性が大爆発する。ベルリン・フィルもこのロシアの巨匠を前にその機能を最大限に炸裂させている。 | ||
| コンドラシン、初出 ショスタコーヴィチ: 交響曲第5番(*)/交響曲第6番(#) |
キリル・コンドラシン指揮 ミュンヘンpo.(*)、ウィーンso.(#) | |
| 録音:1979年10月4日、ミュンヘン(*)/1977年7月26日、ブレゲンツ、ブレゲンツ音楽祭(#)。ともにライヴ、ステレオ、初出音源。 1975年モスクワpo.の常任指揮者退任後のヨーロッパ主要オーケストラを振ったショスタコーヴィチの2曲。(*)は少々こもりぎみの音質でノイズや僅かな音飛びがみられるが亡命の年のライヴであり生々しい臨場感が伝わってくる。(#)ではノイズが散見されるが全体的にまずまずの音質。 | ||
| ルドルフ・ケンペ ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 |
ルドルフ・ケンペ指揮 ストックホルムpo. | |
| 録音:1975年8月21日、ヘルシンキ、ライヴ、ステレオ。先にFKMからクレーメルとのシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」とのカップリングで発売されている(FKM-CDR77/8)演奏。なお、WORLD MUSIC EXPRESSからも同日「ストックホルム」でのライヴとして、ブルックナー「第7」が発売されている(WME-S-1006)。詳細は不明。 ケンペが亡くなる前年のヘルシンキ音楽祭におけるライヴ。力むことなく音楽そのものの自然な流れを優先してその自発性を引き出す技量はさすがにケンペならではである。同曲にはベルリン・フィルやミュンヘン・フィルとの録音があるがこの北欧の名門オケからも重厚で堅実なまさにドイツ的響きを引き出している。 当初「第7番」であると誤記しておりましたが、上記である事が判明いたしました。 | ||
| ムーティ&VPO、初出 メンデルスゾーン: 交響曲第3番「スコットランド」(*)/ 交響曲第4番「イタリア」(#) |
リッカルド・ムーティ指揮 ウィーンpo. | |
| 録音:1976年(*)/1977年8月25日(#)、以上ザルツブルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。 ムーティがニュー・フィルハーモニアo.(後にフィルハーモニアo.)の首席指揮者として精力的な活動をしていた頃のまさに充実期のライヴ。両曲ともスタジオ録音があるが、あまり取り上げない貴重なレパートリーといえる。特に「イタリア」はあのトスカニーニの名演をも凌駕するようなスピード感を持って驀進する、火を噴くような凄演だ。 | ||
| レヴァイン初出、おそらく初レパートリー マーラー:交響曲第2番「復活」 |
キャスリーン・バトル(S) ジョイス・オルソン(Ms) ジェームス・レヴァイン指揮 シカゴso.&cho. | |
| 録音:1977年7月2日、シカゴ、ラヴィニア音楽祭、ライヴ。ステレオ、初出音源。 1975年にザルツブルク音楽祭へデビュー、1976年にはメトロポリタン歌劇場の音楽監督へ就任し、まさに乗りに乗っていた時期のレヴァインによるライヴ。この頃の彼らしいドライヴの効いた、何とも推進力たっぷりの爆演だ。当時進められたものの未完に終ったマーラーの交響曲全集で、この「第2番」はリリースされず、おそらくこのライヴはレヴァインの初ディスク・レパートリーとなるはず。非常に貴重な演奏だ。 | ||
| カラヤン&BPO、 1968年ザルツブルクのベートーヴェン、初出あり ベートーヴェン: 「コリオラン」序曲 交響曲第6番「田園」(*)/交響曲第7番 |
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 BPO | |
| 録音:1968年4月8日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ、(*)のみ初出音源。他の2曲は以前NUOVA ERAからCD化されていた物だが、廃盤となって以来十数年ぶりの復活。カラヤンが振った1968年のこの3曲と言うのは、2006年現在オケを問わず当演奏しか発売されたことがないのではないかと思われる。 ザルツブルク復活祭音楽祭での祝祭大劇場における当日全曲ライヴ。まさに壮絶の一語につきる怒濤のベートーヴェン・プロである。初出の「田園」は他の演奏を上回る推進力をみせる。他の2曲は以前イタリア盤で同音源が出ていたが、「第7番」については音質の違いが如実でカラヤンの同曲演奏史上、間違いなく最も過激な演奏であると言える。 | ||
| カラヤン&BPO、1973年のチャイ4、初出 チャイコフスキー:交響曲第4番 |
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 BPO | |
| 録音:1973年10月、ライヴ。ステレオ、初出音源。一部で1973年10月28日とされる演奏が私家盤で出まわったようだが、おそらく同一の演奏と思われる。なお、カラヤン&BPOは同月から翌月にかけて来日公演を行っている。 強烈なカタルシスを感じさせるこの曲はまさにカラヤンの独壇場だ。咆哮する金管、荒れ狂うティンパニはこの起伏の激しい作品をさらに興奮の頂点へと導く。冒頭の金管などいかにも当時のBPOの威力を象徴するかのような煮えたぎるサウンドだ。そしてたたみこむような終楽章コーダはそのまま聴衆の狂ったような拍手へつながる。 | ||
| バーンスタイン&VPOとポーランド放響、初出あり ベートーヴェン: 交響曲第5番「運命」(*)/ 「レオノーレ」序曲第3番(#) |
レナード・バーンスタイン指揮 ウィーンpo.(*) ポーランド放送so.(#) | |
| 録音:1980年10月22日、ウィーン(*)/1989年、ワルシャワ(#)。ともにステレオ。(#)は初出音源。(*)はLIVE CLASSICS BEST(廃盤)から出ていた演奏で、JOHN HUNTのVPOディスコグラフィにはこの録音の記載があるものの、別情報によると、この演奏会はウィーン・フィルの内部記録には記載されていないと言う。 数あるバーンスタインの「第5番」の中でもこの演奏は重量感のある部類といえるだろう。じっくりと一音一音を大切に積み重ねるといった印象だ。「レオノーレ序曲」は珍しくポーランド放送so.を振っている。ここでは若き日のバーンスタインに戻ったような活力に満ちた演奏。オーケストラも持てるパワーを出し切った熱演を聴かせる。 | ||
| ヨッフム、なんとデトロイト響との「ブル9」!、初出 ブルックナー:交響曲第9番 |
オイゲン・ヨッフム指揮 デトロイトso. | |
| 録音:1986年、デトロイト、ライヴ。ステレオ、初出音源。もちろんこの顔合わせては同曲初登場となる。ちなみにディスコグラフィには1985年12月7日という未発売音源が載っているので、この時の録音の可能性もある。 デトロイトso.との最後の客演コンサートのライヴ。有名な2つの全集ではどちらもドイツのオーケストラだったがここではアメリカンを相手に揺るぎない「ヨッフムのブルックナー」を聴かせる。荘厳というより温かさを感じるブルックナーだ。 残念ながら音飛び、ノイズが散見され終楽章の終了間際にも音揺れがあるが晩年の貴重な記録。 | ||
| クーベリック、初出 ストラヴィンスキー: バレエ音楽「春の祭典」/3楽章の交響曲 |
ラファエル・クーベリック指揮 バイエルン放送so. | |
| 録音:1971年6月16日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 クーベリックの珍しいレパートリーといえるストラヴィンスキーの2曲。リズム感なしではこなせないこれらの曲をゆるぎない音の造型に仕上げた実に見事な演奏。クーベリックの棒の正確さ、オケの巧さが際立つ。但し音質についてはあまり良好ではないのが残念。「交響曲」冒頭の音揺れをはじめノイズも散見される。しかし貴重な記録である。 | ||
| アバド&BPOのマーラー「第9」、 1994 ロンドン・ライヴ マーラー:交響曲第9番 |
クラウディオ・アバド指揮 BPO | |
| 録音:1994年8月25日、ロンドン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 アバド、BPOのロンドン公演ライヴ。この曲はアバドの重要なレパートリーの1つであるが、同じくベルリン・フィルとの1999年DG盤や、その他のライヴを凌駕する最も気迫に満ちた演奏だ。やはりかつての活躍の場であったロンドンでのパフォーマンスだからか、アバド自身が熱くなっており、終演後、彼が燃え尽きた姿がまさに目に浮かぶようだ。 | ||
| ムーティ&VPOの「巨人」、 1985年ザルツブルク・ライヴ マーラー:交響曲第1番「巨人」 |
リッカルド・ムーティ指揮 VPO | |
| 録音:1985年8月18日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。ムーティ&VPOのコンビによる同曲は、これが初登場。 ムーティのマーラーは極めて希少で、録音もフィラデルフィアo.との同曲くらいしかない。この演奏はウィーン・フィルにしては少々荒い演奏ではあるが、ムーティの気迫とあいまって逆にいい効果を上げている。 残念ながら音質はあまり良いものとは言えず、ヒスノイズ等が散見されるが、それが気にならないほどの燃焼度である事は間違いない。 | ||
| ノイマン、稀少音源 べートーヴェン:交響曲第4番(*) グルック: 歌劇「アウリスのイフィゲニア」序曲(#) |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 ミュンヘンpo.(*)、BPO(#) | |
| 録音:1979年、ミュンヘン(*)/1985年、ベルリン(#)。以上ステレオ、初出音源。 ノイマンのレア音源を集めた1枚。ミュンヘン・フィルとのべートーヴェンは今まで聴く機会のなかった「第4番」。残念ながら第1楽章の音質がかなりこもっているが、第2楽章以降は改善され、爽快なノイマン流べートーヴェンが聴ける。一方グルックは何とBPOとの演奏で、両者の長所が見事に融合、流麗ながらも力強い。 | ||
| ザンデルリング〜ハイドン 交響曲第82番「熊」(*) 交響曲第94番「驚愕」(#) |
クルト・ザンデルリング指揮 BPO(*)、ウィーンso.(#) | |
| 録音:1997年6月10日、ベルリン/1998年12月7日、ウィーン(#)。以上ステレオ、初出音源。 ザンデルリングのハイドンを集めた1枚。「第82番」はこのコンビによる異演が多数存在するがこのテイクは初出。出だしの1音がこの演奏の充実度を全て表現している。ザンデルリングの抜群のテンポ設定がこの曲の本質を突いている。「第94番」もいかにもこの指揮者らしい内声部をしっかりと鳴らしたまさに充実度満点の解釈といえる。 | ||
| アバド若き日のブラームス ブラームス:交響曲第3番(*)/大学祝典序曲(#) |
クラウディオ・アバド指揮 バイエルン放送so.(*) フィラデルフィアo.(#) | |
| 録音:1973年10月、ミュンヘン(*)/1968年、フィラデルフィア(#)。以上ステレオ、初出音源。 アバド若き日のブラームス集。後年これらのオーケストラとの共演はほとんどないだけに貴重なライヴだ。「第3番」は後のアバドでは考えられないようなアクセントの強いまさにドイツ的な分厚い演奏。冒頭からしてアバドらしからぬサウンドに驚く。「序曲」はいかにもイタリア人らしい解釈といえる。陽気なノリが全編を貫く佳演である。 | ||
| メータ&ミュンヘンpo. 1995年ライヴ、初出 ウェーベルン:管弦楽のための6つの小品 モーツァルト:交響曲第40番 チャイコフスキー:交響曲第5番 |
ズビン・メータ指揮 ミュンヘンpo. | |
| 録音:1995年5月、ケルン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 世界第一級のオーケストラから厚い信頼を受けるメータと、その彼が名誉指揮者を務めるミュンヘン・フィルとのライヴ。オケの上手さが目立つウェーベルン、心地良いテンポで進むモーツァルト、そして遅いテンポで始り、最後まで重厚さを貫くチャイコフスキーと、どれを取ってもメータの円熟ぶりがストレートに伝わる貴重な演奏。 | ||
| ドホナーニ若き日の「巨人」、 何とベルリン・フィルとの演奏 マーラー:交響曲第1番「巨人」 |
クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮 BPO | |
| 録音:1974年1月10日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 ドイツの歌劇場を中心に活躍していた頃のドホナーニがベルリン・フィルを振ったライヴ。厳しいリハーサルや辛口の言動が災いし、疎遠になったコンビだけに稀少な共演。また、オケから見ても、BPOによる同曲と言うのは1980年代中頃以降こそ増えたものの、この年代前後ではロスバウトとの1955年の演奏( PASSION & CONCENTRATION PACO-1008)位しか見当たらず、貴重な物と言えそうだ。 音質は残念ながら少々こもっており、決して良好とは言えない上ノイズも散見されるが、両者の一触即発的緊張感を随所に感じることができる生々しいドキュメント。 | ||
| マルティノン、オール・リスト・プロ、 なんとアルゲリッチとの共演!! 初出 リスト:交響詩「オルフェウス」/ピアノ協奏曲第1番(*)/ ファウスト交響曲(#) |
マルタ・アルゲリッチ(P;*) フィリップ・ラングリッジ(T;#) ジャン・マルティノン指揮 ハーグpo.&cho. | |
| 録音:1974年6月28日、ハーグ、オランダ音楽祭ライヴ。ステレオ、初出音源。 1974年、オランダのハーグで行われたマルティノン怒濤のオール・リスト・プロ。さしずめ嵐の前の静けさとでも言うべき「オルフェウス」に始まり、アルゲリッチとの鬼気迫るピアノ協奏曲へなだれ込む。そして「ファウスト交響曲」ではついにマルティノンの個性が炸裂、そのがっちりとしたアンサンブルと推進力は、正に手に汗握る爽快さ。 | ||
| バルビローリ&ベルリン・フィルが カルミレッリと共演、初出 ハイドン:交響曲第99番 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 |
ピーナ・カルミレッリ(Vn) ジョン・バルビローリ指揮 BPO | |
| 録音:1970年2月15日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 バルリローリ最後の年の貴重なライヴ。ハイドンは実にまろやかな響きで、昨今のピリオド楽器演奏では聴くことができない豊潤な古典派様式を堪能できる。そして、メンデルスゾーンでは、イ・ムジチのコンサート・マスターを務めたカルミレッリとの珍しい共演が聴ける。女流らしい繊細な解釈と共に、両者の曲への熱い思いが伝わって来る佳演、 多少ヒス・ノイズあり。 | ||
| ベーム&ロンドン響のモーツァルト モーツァルト:交響曲第28番(*)/交響曲第34番(#) |
カール・ベーム指揮 LSO | |
| 録音:1977年8月10日(*)/1975年8月10日(#)、ライヴ。ステレオ。ともにSARDANAからSACD-154/5(廃盤)として出ていた演奏。SARDANA盤では、ザルツブルクでのライヴとされていた。 スタジオ録音ではか数少ない顔合わせによる共演だが、モーツァルトというのは更に稀少となる。(*)はロンドン今日名誉会長へ就任した年のライヴで、関係を密にした両者のノリがよく伝わる。(#)もベームがよく好み取り上げた作品で、メヌエットを加えた全4楽章盤での演奏。堂々たる輪郭はベームならでは | ||
| ムーティ、ベルリン・フィル &ウィーン・フィルとのシューマン、初出 交響曲第1番「春」(*)/ 交響曲第2番(#) |
リッカルド・ムーティ指揮 BPO(*)、VPO(#) | |
| 録音:1985年6月24日、ベルリン/1995年10月8日、ウィーン(#)。以上ライヴ、ステレオ、初出音源。 ムーティ得意のシューマン2曲。(*)はカラヤン時代のベルリン・フィルだけに、底力が凄まじく、まさに音の洪水。残念ながら第3楽章の冒頭3秒が欠けており、全体にノイズもあるが、これだけ厚みのある充実した演奏も少ないだろう。(#)はすっきりした中にも、要所で力強さが感じられ、ムーティらしい解釈。音質もまずまずの域。 | ||
| 若きムーティがチェコ・フィルを振った チャイコフスキー「第5」 チャイコフスキー:交響曲第5番 |
リッカルド・ムーティ指揮 チェコpo. | |
| 録音:1981年8月2日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ。 珍しいムーティ&チェコ・フィルとの共演。既出音源だが久々の再発で、フィラデルフィア管音楽監督就任の翌年、乗りに乗った時期の演奏だけに、正に火を噴くような演奏。チェコ・フィルもイタリアの俊英を迎え、分厚い音の塊を繰り出す。いかにも当時のムーティらしさが前面に出た爆演 | ||
| シャイー&ベルリン・フィルの マーラー「第9」、初出 マーラー:交響曲第9番 |
リッカルド・シャイー指揮 BPO | |
| 録音:1989年9月29日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 シャイーがコンセルトヘボウo.の首席指揮者になって1年目、まさに乗りに乗った時期のライヴ。当時ベルリン・フィルはカラヤンを亡くしたばかりで、この演奏はまるでカラヤンへの追悼のような響きが奏でられている。数箇所にノイズが混入しているのが確認されるが、BPO過渡期としてのこの記録は価値があろう。 | ||
| 若きムーティ&フィルハーモニアの チャイコフスキー、初出 チャイコフスキー: 交響曲第3番「ポーランド」(*)/ 幻想序曲「ロメオとジュリエット」(#) |
リッカルド・ムーティ指揮 フィルハーモニアo. | |
| 録音:1980年(*)/1979年9月(#)、共にロンドン。ステレオ、初出音源。 演奏の機会が決して多くはないチャイコフスキー「第3番」を、若き日のムーティの演奏で聴ける貴重な1枚。1979年よりフィルハーモニアo.の音楽監督に就任したムーティ、2曲ともその直後のライヴなだけに、熱いコンビネーションをダイレクトに感じ取れる。両曲とも切れ味抜群のスマートなチャイコフスキーで、そのスピード感はまさに爽快。 | ||
| カール・ベーム モーツァルト: 交響曲第40番(*)/ ヴァイオリン協奏曲第7番(#) |
ヘンリク・シェリング(Vn;#) カール・ベーム指揮 BPO(*)、LSO(#) | |
| 録音:1976年9月14日、ベルリン(*)/1973年8月5日、ザルツブルク(#)。共にステレオ。(*)はALL KARL BOHM FAN CLUB(WALL-7000/1)、(#)はANDANTEから「ベーム&ロンドン交響楽団〜ザルツブルク・ライヴ名演集」(AN-4030;4CDs)として発売がある。 70年代のベームの覇気あるモーツァルト。交響曲はさすがに弦、管ともにバランスが素晴らしい。いつもながら第1稿を使用している。同日の第41番が収録されたFKM盤(FKM-CDR70)では、ブルーノ・ワルター生誕100周年記念演奏会のライヴとされていた。シェリングをソリストに迎えた協奏曲は偽作とされる「第7番」。ベームのモーツァルトのヴァイオリン協奏曲の録音は「第5番」がライヴを含め3種ほどあるのみで、既出音源ながらこの「第7番」は貴重。 | ||
| モントゥー&ボストン響のベートーヴェン 「第9」ライヴ、何とステレオ、初出 べートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 |
エリナー・スティーバー(S) F.G.マッセ(A) ジョン・マッカラム(T) D.ローレント(B) ピエール・モントゥー指揮 ボストンso.、 プロ・ムジカcho. | |
| 録音:1960年4月6日、ボストン。ライヴ、ステレオ。初出音源(1960年4月4日という未発売演奏が掲載されているディスコグラフィもあるが、同一演奏かどうかは不明)。モントゥーの同曲はこれまで1962年、Westminter へLSOと録音したスタジオ演奏と、MUSIC AND ARTSから発売されているパリでの1958年モノラル・ライヴ(MUA-1182;8CDs)の2種があったが、ステレオ・ライヴ、しかもボストン響との同曲初音盤登場だけに、ファン感涙。 モントゥーの85歳バースデー・コンサートのドキュメント。当レーベルのモントゥーはKMH-1011(NYP、「ブラ3」&「コリオラン」)、KMH-1012(ボストン響、ブラ4)に続く物だが、何と今回はステレオ収録。さすがにリズム感、テンポ設定、どれをとっても理想的名演。オーケストラ、合唱団、ソリストがモントゥーのバースデーを心から祝っている様子が伝わってくる。ロンドンso.との名盤もあるが、こちらはライヴの熱気がダイレクトに伝わって来る。モントゥー会心の名演だ。 | ||
| ロジェストヴェンスキー、初出あり R.シュトラウス: 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの 愉快な悪戯」/ ピアノと管弦楽のためのブルレスケ(*) ブルックナー:交響曲第3番「ワーグナー」(#) |
ヴィクトリア・ポストニコワ(P;*) ゲンナジー・ ロジェストヴェンスキー指揮 ドレスデン国立歌劇場o. (シュターツカペレ・ドレスデン) | |
| 録音:1976年8月4日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ。(#)を除き初出音源。(#)のみは以前LUCKY BALLからLB-0015(廃盤)として出ていたが、当日の全曲が発売されるのはこれが初めて。 奇才ロジェヴェンが名門オケを振った珍しい顔合わせの当日全曲ライヴ。どの曲も斬新で、精彩ある生き生きとした解釈はまさにこの人ならでは。オケも誠にきらびやかな響きを帯びており、そのテクニックにも脱帽。特にブルックナーでは、聴いていて笑みを浮かべたくなるようなリズムが頻出し、マニアには許しがたいであろう(?)楽しい演奏となっている。 | ||
| ジョン・バルビローリ ベルリオーズ:幻想交響曲 |
ジョン・バルビローリ指揮 ハレo. | |
| 録音:1969年4月30日、ロンドン、ライヴ。ステレオ。以前HUNT(=ARKADIA)から出ていた録音だが、10年以上入手困難だった録音。 おそらくこれまで出たバルビローリによる5種類の「幻想」中、最も後年かつ最も変った演奏。彼の同曲と言えば、多くの方がEMIへの1947年&1959年、そしてGREEN HILLやRE! DISCOVERから発売された1969年(おそらく2月)の南西ドイツ放響盤を思い出されるはずだが、この最晩年のハレ管との演奏は爆演この上なく、いつものバルビローリとは全く別人のよう。第1楽章の主題に入るや否や急に熱気を帯び初め、後は圧倒されるばかり。当然第4楽章&第5楽章にいたっては正に狂乱の場と化す。第5楽章のコーダーなど、腕も折れんばかりに指揮するバルビローリの姿が目に浮かぶようだ。 | ||
| バーンスタイン、初出 シューマン:交響曲第4番(*) R.シュトラウス: 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの 愉快な悪戯」(#)/ 楽劇「サロメ」〜7枚のヴェールの踊り(#) |
レナード・バーンスタイン指揮(*/#) VPO(*)、フランス国立o.(#) | |
| 録音:1971年3月2日、ローマ(*)/1977年、パリ(#)、以上ステレオ。初出音源。 (*)はヨーロッパでの活動が本格化し初めた頃の覇気ある演奏。いかにも当時のバーンスタインらしく、熱いパフォーマンスを聞かせる。そして貴重なのはR.シュトラウス。CBS時代に録音は数曲あるものの、それ以降はほとんど取り上げていない。正に指揮台の上で飛び跳ねるバーンスタインの姿が見えるような、熱気あふれる超爆演。 | ||
| ブロムシュテット、初出 チャイコフスキー:交響曲第5番 |
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮 シュトゥットガルト放送so. | |
| 録音:1993年1月22日、シュトゥットガルト、ライヴ。ステレオ、初出音源。 ニルセンなどの北欧物やドイツ物をメイン・レパートリ−とするブロムシュテット。チャイコフスキーは珍しいが、実直で奇をあてらわない彼だけに、ここでも滋味あふれる演奏が聴ける。もちろんロシア臭は一切無く、正にドイツの巨匠風のチャイコフスキーという面持ちで淡々と進むが、にじみ出る情熱が随所に感じられるのはさすがと言う他ない。 | ||
| ムーティ&フィラデルフィア管 1978年ロンドンでの「悲愴」、初出 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 |
リッカルド・ムーティ指揮 フィラデルフィアo. | |
| 録音:1982年9月7日、ロンドン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 フィルハーモニア管音楽監督辞任当時に、新手兵を引き連れロンドンで行ったライヴ。さすがに当時のムーティは、今以上にストレートで大仰なカンタービレを駆使しオーケストラを徹底的にドライヴ、感傷的になりすぎない情け無用の「悲愴」を構築した。第3楽章終了後、ロンドンの聴衆もさすがに興奮を止められなかったのか、拍手が起きている。 | ||
| ベルティーニ、オスロでのマーラー「第9」、初出 マーラー:交響曲第9番 |
ガリー・ベルティーニ指揮 オスロpo. | |
| 録音:1996年3月15日、オスロ、ライヴ。ステレオ、初出音源。 日本での最後の演奏会となった2004年5月30日にも都響を振った録音(FOCD-9259/60)が残され、ベルティーニが最も全身全霊をかけたマーラーの集大成的作品。注目点はオスロ・フィルとの共演ということで、ヤンソンス時代に飛躍的レヴェル・アップを遂げたオケだけに、ベルティーニの指揮にも俊敏に反応し、耽美的マーラーを聴かせている。 | ||
| ガーディナーの「幻想」、 何とベルリン・フィルとの共演、初出 ベルリオーズ:幻想交響曲 |
ジョン・エリオット・ ガーディナー指揮 BPO | |
| 録音:1997年9月17日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 古楽をメイン・レパートリーとするガーディナーだが、1980年代からはシューベルトなどなども録音、モダーン・オケとの演奏もよく行なうようになった。「幻想交響曲」はピリオド楽器オケのオルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティクとのPHILIPS録音が非常に有名だが、この演奏は、なんとベルリン・フィルを指揮したもの。ガーディナーらしさは見られるものの、やはりオケの違いが歴然としている。 | ||
| ミュンヒンガー最晩年の「グレイト」ライヴ、初出 シューベルト:交響曲第9番「グレイト」 |
カール・ミュンヒンガー指揮 シュトゥットガルト放送so. | |
| 録音:1986年10月16日、シュトゥットガルト、ライヴ。ステレオ。初出音源。 カール・リヒターと並び、バッハの権威と言われたミュンヒンガーは、古典派やロマン派の交響曲にも通じており、ウィーン・フィルや自ら創設したシュトゥットガルト・クラシックpo.などとの録音も残っている。シューベルトの「グレイト」は、1969年にDECCAへ録音しているが、ライヴはこれが初登場。師であるアーベントロートの影響が感じられる演奏で、自在なテンポの揺れなど、まさに師匠譲り。 第1楽章&第2楽章に少々ノイズあり。 | ||
| ロヴィツキ、初出 モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」 R.シュトラウス: 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 |
ヴィトルト・ロヴィツキ指揮 バンベルクso. | |
| 録音:1983年5月30日、バンベルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。 ポーランドの名匠ロヴィツキは、1983年から1985年までバンベルク響の指揮者を務めたが、今回のライヴでは全て独墺系で占められた同日の全曲プロを聞くことができる。R.シュトラウスの雄弁な解釈や、ベートーヴェンの熱くストレートな快演も特筆物だが、中でもモーツァルトは、このオケの魅力を最大限に引きだした稀に見る秀演と言えるだろう。 | ||
| アンチェル&ボストン響の「我が祖国」復活 スメタナ:連作交響詩「我が祖国」 |
カレル・アンチェル指揮 ボストンso. | |
| 録音:1969年8月8日、タングルウッド、ライヴ。ステレオ。SARDANAからSACD-220/1(廃盤)として出ていた2枚組から、ドヴォルザークの第8番を抜いたもの。 1968年に単身でアメリカ楽旅中、ソ連軍の祖国チェコ侵攻を受けて亡命したアンチェル。彼とボストンso.という顔合わせはまさに珍しいが、この複雑な時期に演奏された「我が祖国」は、他のどの演奏よりも胸を打つ。後半、何故かティンパニが変な所で・・・と思うと、何とこれは雷鳴の音らしい。野外コンサートのライヴだったようで、正に臨場感抜群。アンチェル・ファン、チェコ音楽ファンは見逃せない。 | ||
| カラヤン、1981年の「悲愴」、初出 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 |
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 BPO | |
| 録音:1981年8月28日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。 カラヤンの貴重なレパートリーである同曲。同年の演奏としては、11月の演奏がSARDANA(廃盤)とVIBRATO (VLL-80)から発売され、同月に行われた来日公演でも披露しているが、今回登場するのは来日の約2か月前に行われたライヴ。もはや言うまでもなく起伏が激しくパッションに満ちあふれ、推進力たっぷりのパフォーマンス。スタジオ録音だけでも同曲異演は7回に昇る(映像を除く)だけに、正にカラヤンと一体化している作品と言っても過言ではないだろう。 残念ながらノイズが散見されるが、この燃焼度は一聴の価値あり。 | ||
| テミルカーノフ&ベルリン・フィルの ショスタコーヴィチ「第5」、初出 ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 |
ユーリ・テミルカーノフ指揮 BPO | |
| 録音:1985年9月17日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 「若き日」(とレーベルは記載しているが、西側に出るのが遅れた彼だけに、この時既に46歳)のテミルカーノフがベルリン・フィルに客演したライヴ。丁度キーロフ歌劇場の芸術監督を努めていた頃で、1988年からはムラヴィンスキーの後を継ぎ、レニングラード・フィルの芸術監督となる。そんな重要な時期の演奏だが、意外にも全くロシア臭を感じさせない、都会的でスマートな解釈となっている。 | ||
| カラヤン、久々の再発 ブラームス: 交響曲第4番/ピアノ協奏曲第2番(*) |
ゲザ・アンダ(P;*) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 BPO | |
| 録音:1968年9月28日、ベルリン、ライヴ。ステレオ。以前複数のイタリア系レーベルから発売があった演奏だが、約10年ぶりの再発売となる。 ベルリン芸術週間における当日全曲目のライヴ。以前イタリア盤で出ていたが久々の再発。「交響曲」はバランス感覚の優れたメリハリの聴いたブラームスで一気呵成に聴かせる。アンダとの「協奏曲」もライヴゆえの燃焼度で圧倒される。 音はモノラルに近く、決して良いとは言えないが、カラヤン=BPOの絶頂期を体現できる。 | ||
| カール・リヒターの「ブルミサ第3番」、初出 ブルックナー:ミサ曲第3番 |
ソーナ・ガザリアン(S) マルガリータ・リローヴァ(A) アントン・デルモータ(T) エルンスト・ゲロルト・ シュラム(B) カール・リヒター指揮 ウィーン・ トンキュンストラーo.、 ウィーン楽友協会cho. | |
| 録音:1974年6月16日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 リヒターのブルックナーは、以前「交響曲第4番」(ALTUS ALT-068)が発売され度肝を抜かれたが、今回は得意のジャンルであるミサ曲が登場。独唱陣もバッハの宗教曲録音でお馴染みの顔ぶれだ。ここでの演奏はブルックナーがまるでバッハの時代にタイムスリップしたかのような、何とも不思議な響きが感じ取れる。見事な構築性はやはりリヒターの面目躍如といえる。 | ||
| カール・ベーム ブラームス:交響曲第2番 |
カール・ベーム指揮 LSO | |
| 録音:1973年8月5日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ。ANDANTEから「ベーム&ロンドン交響楽団〜ザルツブルク・ライヴ名演集」(AN-4030;4CDs)として発売があるもの。SARDANA からも発売されていた。 既出の音源ながら、決して多くはないロンドン響との貴重なライヴ。手馴れた曲ではあるがウィーンの響きでもなくベルリンのそれでもない、まさにロンドン響とのブラームス・サウンドを奏でている。勢いある60年代やテンポの落ちる晩年とは違う円熟期のベームを聴くことができる。 | ||
| ムーティ、初出 ハイドン:交響曲第48番「マリア・テレジア」(*) モーツァルト:交響曲第34番(#) |
リッカルド・ムーティ指揮 VPO(*)、フランス国立o.(#) | |
| 録音:1994年9月9日、ルツェルン(*)/1980年3月11日、パリ(#)。以上ステレオ、初出音源。 ムーティの重要なレパートリーといえる古典派交響曲。ここでの2曲は比較的演奏会では取り上げられる事が少ないが、見事な演奏とともに、その素晴らしさを再認識させられる。ハイドンでは疾風怒涛期のこの傑作を、ムーティらしい颯爽たる棒で仕上げ、圧倒させられる。モーツァルトはオケの煌びやかな響きも加味された、均整のとれた極上の演奏。 | ||
| シャイー&ベルリン・フィル、初出 チャイコフスキー:交響曲第4番 |
リッカルド・シャイー指揮 BPO | |
| 録音:1980年1月16日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 シャイーとBPOの実にパワフルなチャイコフスキー。このコンビと曲とが見事に合致した奇跡的ともいえる演奏で、カラヤン時代のBPOの響きがダイレクトに押し寄せてくる。このとてつもない熱さは、終演後の観客の反応が全てを物語る。 残念ながらノイズが散見されるが、この熱演の前ではそれも吹き飛んでしまう。 | ||
| ミュンシュ&ボストン響、 「幻想」など1960年ライヴ、初出 ウォルター・ピストン(1894-1976):交響曲第6番(*) ルーセル:「バッカスとアリアーヌ」第2組曲(#) ベルリオーズ:幻想交響曲(+) |
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストンso. | |
| 録音:1960年5月、ライヴ。ステレオ、初出音源。ミュンシュ&ボストン響のこれらの曲は、全て1度はスタジオ録音があるが、(*)と(#)のライヴはおそらく今回が初登場。特に(#)は、フランス国立管など他オケとの演奏が多いだけに意外な感があるが、ボストン響との共演は1952年のモノラル・スタジオ録音しかないようだ。スタジオ録音など、他オケとのものも含め各種の名演がある(+)は、1962年ライヴが000 CLASSICSの TH-067 で出ており、これがこのコンビでの全曲としてはライヴ2種目(他にVAIから映像で後半2楽章のみが発売されている)。 ボストン交響楽団創立75年記念委嘱作である(*)を初めとした、このコンビによるパワー全開の魅力的なプログラム。(#)はさすがに手慣れたもので、オケの上手さが目立つ好演だが、それを上回るのはやはり(+)で、興奮はクライマックスに達する。咆哮する金管、荒れ狂う打楽器、そして唸り声も聞こえる想像以上に壮絶な演奏。 | ||
| ノイマン稀少音源 Vol.2 〜 VPO ベートーヴェン:交響曲第7番(*) オネゲル:交響曲第2番(#) |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 VPO | |
| 録音:1990年10月14日(*)/1989年3月12日(#)、以上ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。同レーベルからのノイマン第2弾(第1弾 KMS-030はミュンヘン・フィルとのベートーヴェン「第4」とBPOとのグルック)。ノイマンとウィーン・フィルの共演にスタジオ録音は存在せず、これまでにはFKMから発売されている2種のライヴがあったのみ(FKM-CDR151:1989年、モーツァルト「クラリネット協奏曲」&ブラームス「第4」/FKM-CDR171:1987年、「新世界」他)で、全て1980年代後半以降という晩年の共演というのも興味深い。 このチェコの名匠を前に、ウィーン・フィルは全身全霊でその指示に応えている。ここでの2曲においても、やはり両者からしか産み出せない輝かしい響きがある。相性は抜群で、ノイマンはウィーン・フィルの指揮台に度々立ってはいるが、残された音源は多いとはいえず、この演奏も貴重。 | ||
| サヴァリッシュ&VPO、初出 ブラームス:交響曲第4番 |
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮 VPO | |
| 録音:1986年11月9日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 サヴァリッシュとウィーン・フィルの稀少なライヴ。この2者の共演は、スタジオ録音では全く存在しないようで、ライヴとしても1960年代の物が2点ほど(それも歌曲やオペラ)と、あとは2000年7月、ブッフビンダーとの同じくブラームスのピアノ協奏曲第2番(EN LARMES ELS-04-522)位のようだ。今回の演奏のころは、バイエルン州立歌劇場音楽監督の任にあり、ワーグナーを中心にドイツ・オペラを盛んに上演していた時期。このブラームスにおける重厚な響きも、ドイツ=オーストリー系の作品を振らせると右に出る者はいないサヴァリッシュならではの物。 | ||
| アバド&VPO、初出 ベートーヴェン:交響曲第8番 ヤナーチェク:シンフォニエッタ |
クラウディオ・アバド指揮 VPO | |
| 録音:1984年3月11日、ムジークフェラインザール、ウィ−ン。ニコライ・コンサート、ライヴ。ステレオ、初出音源。 両曲ともアバドによる録音が複数回ある得意曲だが、ここでも自信に満ちた解釈を聞かせる。ベートーヴェンはとても瑞々しく、ライヴで本領を発揮するアバドならではの明快な響き。ヤナーチェクもオーケストラが良く鳴っており、パワフルさ満点の豪快な演奏となっている。 | ||
| レヴァイン&VPO、初出 シューベルト:交響曲第9番「グレイト」 |
ジェイムズ・レヴァイン指揮 VPO | |
| 録音:1980年8月20日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。 レヴァインはシカゴ響とDGへ同曲を録音しているが、それは1983年で、今回の演奏より後のこと。正に脂が乗ってきた頃の、良い時期のパフォーマンス。当時のレヴァインらしく推進力のある演奏で、インテンポでオーケストラをぐいぐいと引っ張る様は圧巻。そして対比を成すようなカンターブレの美しさは正にレヴァインならでは。快演と言えるだろう。 | ||
| 珍品! アバド、 ハンガリーでの「復活」!! 初出 マーラー:交響曲第2番「復活」 |
エヴァ・アンドール(S) ユリア・ハマリ(Ms) クラウディオ・アバド指揮 ハンガリー国立o.、 ブダペストcho. | |
| 録音:1969年、ブダペスト、ブダペスト音楽週間ライヴ。ステレオ、初出音源。 若き日のアバドがブダペスト音楽週間に登場した際の、大変レアなライヴ。この「復活」という曲は、アバド自身1965年にウィーンウィルを振りザルツブルク・デビューを飾った時の作品だけに思い入れも深かったのか、ここでの気合いも相当なもの。 第4楽章で音飛びがあるのが残念だが、当時の瑞々しさあふれるアバドの魅力が詰まった貴重な音源と言える。 | ||
| ムーティ1987年、ベルリンで フィラデルフィア管を振った「幻想」、初出 ベルリオーズ:幻想交響曲 |
リッカルド・ムーティ指揮 フィラデルフィアo. | |
| 録音:1987年9月7日、フィルハーモニー、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 1986年、ムーティがミラノ・スカラ座の音楽監督に就任した直後、超多忙を極めていた頃のライヴ。躍動感あふれる、いかにもムーティらしく推進力あふれる演奏で、さらにフィラデルフィア管の巧さにもいつもながら圧倒される。終演後、聴衆から熱狂的に沸き起こる歓声が、まさにこの演奏の本質を物語る。 | ||
| ヘルベルト・ブロムシュテット、初出 ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクの マイスタージンガー」〜第1幕への前奏曲 ベートーヴェン:交響曲第8番 ブラームス:交響曲第1番 |
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮 ドレスデン国立(州立)o. | |
| 録音:1983年9月27日、ブリュッセル、ライヴ。ステレオ、初出音源。 ブロムシュテットがドレスデン国立管の首席指揮者時代に行った演奏旅行でのライヴ。怒濤のオール・ドイツ・プログラムで、このコンビの実力を存分に見せつける。 残念ながらブラームスの第1楽章で音飛びする箇所があるが、「奇蹟的」と言われるこのオケの響きが、生々しく響く臨場感には感動。 | ||
| エディト・マティスと 夫君クレーのマーラー、初出 マーラー:交響曲第4番 |
エディト・マティス(S) ベルンハルト・クレー指揮 ベルリン放送so. | |
| 録音:1984年11月26日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 実力は高く評価され、幾つかのレーベルに数、クォリティとも無視出来ない録音を残しているクレーだが、その存在はまだまだ地味であるといわざるをえない。ただ、その正統派で堅実な解釈は根強いファンを生んでおり、珍しく古典派から離れたこのマーラーでも、名ソプラノで夫人でもあるマティスの独唱で、美しく耽美かつ天上的な響きを聴かせている。 | ||
| ロジェストヴェンスキー、初出 ハイドン:交響曲第73番「狩」 ショスタコーヴィチ: 交響曲第2番「10月革命に捧ぐ」 |
ゲンナジー・ ロジェストヴェンスキー指揮 ウィーンso.、 スロヴァキア・ フィルハーモニーcho. | |
| 録音:1982年6月27日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 ウィーン芸術週間におけるライヴ。ロジェストヴェンスキーのハイドンは珍しいと言えるだろう。そしてこの「第73番」は快活な曲想が上手く彼にマッチし、何とも心地良い。一方、ショスタコーヴィチは言うまでもなく十八番のレパートリーで、ウィーン響から正に重く混沌とした響きを引きだしている。 | ||
| ホルスト・シュタイン、初出 メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」 モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」 ブラームス:交響曲第2番 |
ホルスト・シュタイン指揮 バンベルクso. | |
| 録音:1986年9月、ライヴ。ステレオ、初出音源。 1985年より首席指揮者の地位に付いたバンベルク響との、オール独襖系プロ。叙情性豊かなメンデルスゾーンでは、このオケの美しい弦の響きが印象深い。モーツァルトは軽快なテンポを取り、伸びやかな解釈が曲想にマッチしている。そして、ブラームスではこのオケの魅力が全開、カイルベルト時代の黄金期を髣髴とさせる輝かしい響きを聴かせる。 | ||
| ヤンソンス&ウィーン・フィル、 1992年の「悲愴」、初出 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 |
マリス・ヤンソンス指揮 VPO | |
| 録音:1992年4月11日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 当時オスロ・フィルの首席指揮者を務め、欧米の主要オーケストラから次々と招かれ初めた、充実した時期のライヴ。近年では円熟味が増すと共に、少々落ち付いた感もある彼の解釈だが、この頃は現在以上に推進力あふれる、パワー全開の熱い演奏を展開している。この「悲愴」も骨太で男性的な解釈が素晴らしく、さらにはウィーン・フィルが持つ凄味も再認識出来る。 | ||
| カラヤン、1979年10月の「チャイ5」、 久々の再発 チャイコフスキー:交響曲第5番 |
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 BPO | |
| 録音:1979年10月、ライヴ。ステレオ。今回日付は明らかになっていないが、「他レーベルから出ていた」とされているため、1979年10月18日の演奏と思われる。だとすると、SARDANA からSACD-277(廃盤)として出ていたアイテムから「未完成」を除いた物で、久々の再発売となる。 スタイリッシュな中にもドラマを秘めた極上品。ベルリン・フィルという楽器を大きく鳴らし切り、いつもながらの「カラヤンのチャイコフスキー」が聴ける。まさにこの作曲家に対する共感無しでは語れない解釈で、吠えまくる金管と打楽器、そして甘美でむせび泣くような弦の響きは、他の追随を許さない。 残念ながら第1楽章でわずかな音飛びがあるが、それを除けば良好。 | ||
| レナード・バーンスタイン モーツァルト: 交響曲第41番「ジュピター」(*)/ クラリネット協奏曲(#) |
ペーター・ シュミードル(Cl;#) レナード・バーンスタイン指揮 VPO | |
| 録音:1984年1月28日(*)/1987年8月30日(#)、以上ザルツブルク、ライヴ。ステレオ(後述)。以前HALLOOから HAL-23/4(廃盤)、RE! DISCOVERからもRED-94(廃盤予定)として出ていた同一曲目の2枚組から、1枚分を抜き出した物。ただ、既出盤の本体には録音年の表示しか無かったのではないかと思われ、既に各種ディスコグラフィでは日付の特定があった演奏ながら、日付まで記載されたのは当盤が始めてと思われる。 バーンスタインとモーツァルトの相性は抜群で数々の好ディスクを生み出しているが、ここでの一発ライヴは正真正銘、一度限りの切実さに富んだ本物の名演。(*)では、最近聴く機会も減った大編成モダーン演奏による、ずっしりと重厚かつシンフォニックなモーツァルト交響曲が堪能出来る。(#)は残念ながら音場がほとんどモノラルに近いが、シュミードルの卓越したテクニックがダイレクトに伝わる秀演で、音色の美しさには魅了される。 | ||
| アバド&ウィーン・フィル、 1976年の「ブラ4」、初出 ブラームス:交響曲第4番 |
クラウディオ・アバド指揮 VPO | |
| 録音:1976年5月23日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。先に、同日演奏された、同じくブラームスのピアノ協奏曲第2番(ポリーニとの共演)が、FKMから FKM-CDR136/7 として発売されていた。 アバドが数々のポストに就く以前、1970年代にウィーン・フィルと残したライヴ。後年には、流れるようなフレージングでたっぷりと歌わせる事が持ち味となってくる彼だが、この頃は比較的アグレッシヴな一面も見られ、生き生きとした音楽作りが魅力的。このブラームスも、壮年期に差しかかるアバドによる輝かしい記録と言えるだろう。 第4楽章冒頭部に、微小の音揺れ有り。 | ||
| スウィトナー&ベルリン・シュターツカペレ、 1981年、初出 ハイドン:交響曲第88番 モーツァルト:セレナード第13番 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 ブラームス:交響曲第4番 |
オトマール・スウィトナー指揮 ベルリン・シュターツカペレ | |
| 録音:1981年6月、ライヴ。ステレオ、初出音源。 スウィトナーが20年以上も音楽監督を務めたベルリン・シュターツカペレとの、オール独襖プロ。ハイドンやモーツァルトで見せる、現代ではもはや聞かれなくなったロマンの香りあふれる解釈は、師であるクレメンス・クラウスから受け継がれた事を強く感じさせるもの。ブラームスも実に味わい深く、作品に対する深い共感が成し得た、いかにもドイツ的な演奏と言える。 | ||
| ミュンシュ&ゼルキン、 おそらく音盤初共演となる「皇帝」、初出 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 |
ルドルフ・ゼルキン(P) シャルル・ミュンシュ指揮 ボストンso. | |
| 録音:1962年2月9日、ボストン、ライヴ。ステレオ、初出音源。ゼルキンとミュンシュが組んだ音盤と言うのは、曲を問わずおそらくこれが初登場。 ミュンシュ指揮のベートーヴェン「ピアノ協奏曲」と言えば、リヒテルとの第1番が思い起こされるが、「皇帝」は1944年6月にパリでマルグリット・ロンと録音していたのみ(CASCAVELLEから復刻あり;VEL-3067)で、ライヴはこれが確か初登場。方や同曲異演が既に7種以上という、十八番の曲目と言えるゼルキンだが、さすがにこの年代では年の功からかミュンシュに主導権を譲っており、ここでは「ピアノ付きの交響曲」と言った趣。くっきりとメリハリが付いた演奏は正にミュンシュならでは。 残念ながら第1楽章に数小節の音飛びあり。 | ||
| レナード・バーンスタイン メンデルスゾーン: 交響曲第3番「スコットランド」(*) シベリウス:交響曲第5番(#) |
レナード・バーンスタイン指揮 イスラエルpo.(*)、VPO(#) | |
| 録音:1979年8月20日(*)/1987年8月22日(#)、以上ステレオ。(*)はFKMからFKM-CDR57/58(同日演奏のプロコフィエフ「第5」とカップリング)で発売されている演奏。(#)はおそらくHALLOOからHAL-31/2(廃盤)&RE! DISCOVERからRED-140(廃盤予定)で発売があった演奏だが、これまでは1980年代後半とされており、詳細な日付がクレジットされるのは当盤が初めて。 バーンスタインが比較的取り上げる回数の少なかった、いわば「裏」レパートリー的存在と言える2曲。(*)は情感たっぷりに歌い、弦の美しさが際立つ。(#)は牧歌的な曲想の中に垣間見える陰影が何とも魅力的で、オーケストラも実に良く鳴っている。 既出音源だが、特に(#)は以前に比べ生々しい音質となったようだ。 | ||
| アバド&VPO、ブレンデル他のモーツァルト、初出 モーツァルト: ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲(*)/ ピアノ協奏曲第25番(#) |
ライナー・キュッヒル(Vn;*) ヨゼフ・シュタール(Va;*) アルフレード・ブレンデル(P;#) クラウディオ・アバド指揮 VPO | |
| 録音:1982年8月1日(*)/1985年1月27日(#)。以上ステレオ、初出音源。 アバド&ウィーン・フィルによるモーツァルトの協奏曲集。(*)にはベルリン・フィルとの録音があるが、やはりウィーン・フィルとの演奏はファン待望の登場で、まろやかな弦の響きは絶品、さらにソロ2人の巧さも際立っている。(#)もブレンデルの名人芸が光る佳演で、これ以上望みえないコンビでのモーツァルトと言える。 | ||
| ムーティ&VPO、1975年の「新世界」、初出 ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 |
リッカルド・ムーティ指揮 VPO | |
| 録音:1975年4月、ライヴ。ステレオ、初出音源。 30歳代のムーティがウィーン・フィルを振った、若さ爆発のドヴォルザーク。既にこの頃からこの名門オケとの相性は抜群で、このコンビならではのサウンドが確立されている。朗々とした響きやスピード感など、正に言うことなし。 残念ながら第2楽章で音飛びする箇所があるが、この熱い演奏には圧倒されてしまう。 | ||
| ハイティンク&BPO、1979年ライヴ、初出 べートーヴェン:交響曲第6番「田園」 ドヴォルザーク:交響曲第7番 |
ベルナルド・ハイティンク指揮 BPO | |
| 録音:1979年1月9日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 ハイティンクがコンセルトヘボウo.の芸術監督在任中、ジュリーニの代役としてBPOの定期に登場した際のライヴ音源。カラヤン時代の強靭なBPOにハイティンクの堅実な解釈が融合した実に音楽的なべートーヴェンとドヴォルザークだ。当時ハイティンクの充実ぶりがダイレクトに伝わる貴重な音源。 | ||
| ノイマンの「大地の歌」、初レパートリー (ノイマン稀少音源 Vol.3 〜 VPO Vol.3) マーラー:交響曲「大地の歌」 |
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms) トーマス・モーザー(T) ヴァーツラフ・ノイマン指揮 VPO | |
| 録音:1989年3月12日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。当日併せて演奏されたオネゲルの交響曲第2番が、先に当レーベルから発売されている(KMS-070)。 当曲はおそらくノイマンの初ディスク・レパートリーとなる作品。ノイマンの重要なレパートリーの1つであるマーラーの交響曲だが、「大地の歌」は名盤とされるスプラフォンの全集には含まれていなかっただけに、このライヴは貴重。ノイマンの情感溢れる指揮にウィーン・フィルの大きくうねるアンサンブルがまさに圧巻。歌手陣も素晴らしい出来映えだ。 残念ながら第3楽章で音飛びがみられる。 | ||
| サヴァリッシュ&VPO、1981年の「グレイト」、初出 シューベルト:交響曲第9番「グレイト」 |
ヴォルフガング・ サヴァリッシュ指揮 VPO | |
| 録音:1981年8月29日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。 サヴァリッシュ&ウィーン・フィルによる同曲は、おそらくこれが初登場。サヴァリッシュのシューベルトはドレスデン国立o.との全集があり、彼のレパートリーの中核を成すといえるだろう。この演奏もサヴァリッシュの作曲家への熱い想いが音となってあらわれている。この情感溢れるライヴは、サヴァリッシュとウィーン・フィルが創り上げる「音」が、まさに理想的なシューベルトである事を認識させる。 | ||
| ムーティ&VPO、1975年ライヴ、初出 シューベルト:交響曲第5番 ブラームス: ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 |
ライナー・キュッヒル(Vn) ローベルト・ シャイヴァイン(Vc) リッカルド・ムーティ指揮 VPO | |
| 録音:1975年4月、ライヴ。ステレオ、初出音源。なお、ムーティとウィーン・フィルは、この月に来日公演を行っている。 若きムーティとウィーン・フィルの見事なコンビネーションが堪能できるライヴ。シューベルトは弦の美しさが際立ち、まさに陶酔の極致。ブラームスは2人の首席が素晴らしい演奏を展開しムーティもオーケストラの自発性に身を委ねているかのようだ。 残念ながらシューベルトの第3楽章の数小節が欠落、ブラームスの第2楽章に音飛びがある。 | ||
| アバド&VPOのマーラー「第9」、初出? マーラー:交響曲第9番 |
クラウディオ・アバド指揮 VPO | |
| 録音:1987年5月17日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。アバド&ウィーン・フィルは同月、同曲をDGへライヴ録音しているが、日付は明らかになっておらず、おそらく数日分のライヴを編集したものと思われる。今回の演奏が一部含まれている可能性はあるが、編集無しのライヴが登場するのはこれが始めてだろう。 アバドは1986年よりウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めており、このライヴはその着任まもなくのまさに充実した時期に行われたもの。アバドのマーラーは決して情念たっぷりの類いではなく、この「第9番」でもアバドの個性がそのまま出たような誠に現代風といえるマーラーが聴ける。ウィーン・フィルのアンサンブルも実に絶妙。 | ||
| カラヤンのJ.S.バッハ、 初音盤レパートリー&初出 J.S.バッハ: ブランデンブルク協奏曲第1番(*) ヴァイオリン協奏曲第2番(#) 4台のピアノのための協奏曲(+) |
ギドン・クレーメル(Vn;#) ジャン=ベルナール・ ポミエ(P;+) ヴァルター・ クリーン(P;+) ユストゥス・フランツ(P;+) ヘルベルト・フォン・ カラヤン(P:+)指揮 BPO(*)、VPO(#)、 チェコpo.(+) | |
| 録音:1973年10月(*)/1976年7月25日、ザルツブルク(#)/1971年8月15日、ザルツブルク(+)。以上ステレオ、初出音源。(+)はカラヤンによる初音盤レパートリーで、これまでスタジオ、ライヴとも全く発売されたことがなかった作品。また、(*)と(#)の1970年代ライヴと言うのはこれが初登場。なお、カラヤンは(*)の時期に来日公演を行なっている。 カラヤンの1970年代におけるバッハ演奏集。爽快とも言える「ブランデンブルク」やクレーメルとの火花が散るような「ヴァイオリン協奏曲」も勿論聴きものだが、やはりカラヤンもがピアノを弾いた(+)が何とも貴重。他のピアニスト達も豪華かつ、あまり一堂に会したことがないであろう顔合わせと言うのも魅力で、さらにはオケがチェコ・フィルとくれば、正にレア・アイテムと言えるだろう。 (*)の第4楽章に音揺れあり。 | ||
| カラヤン、1970年のベートーヴェン、初出 べートーヴェン:交響曲第2番/交響曲第8番 |
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 BPO | |
| 録音:1970年6月12日、ウィーン、ウィーン芸術週間、ライヴ。ステレオ、初出音源。カラヤンが1970年に指揮した音盤は、2曲ともこれが初登場。このチクルスからのライヴは、これまでPANDRA'S BOX から6曲が発売されている[CDPB-235〜238]が、第1番はまだ未発売(一時私家盤が流通したようだ)となっている。また、2008年3月に、このチクルスで同時に演奏された序曲2曲も、当レーベルからアナウンスされた[KMS-200]。 べートーヴェン生誕120周年を記念して行われたチクルスからのライヴ。当時のカラヤンを象徴するかのようなまさに高テンションのべートーヴェン。たたみこむようなテンポ、そしてカラヤンの棒にピタリとつける一糸乱れぬBPOの威力には息を呑む。 「第8番」第2楽章で少しノイズが見られる。 | ||
| サヴァリッシュ&VPO、初出 モーツァルト: セレナード第7番「ハフナー」 |
ウォルフガンク・ サヴァリッシュ指揮 VPO | |
| 録音:1985年1月31日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。 サヴァリッシュがウィーン・フィルを振った、まさに理想的モーツァルト。何故か彼のモーツァルト録音は決して多いとは言えず、このウィーン・フィルとのセレナードはファンが渇望していたものと言える。全体の流れが実に豊かで、改めてウィーン・フィルの音色に魅了される1枚。 残念ながら第2楽章で音飛びが見受けられる。 | ||
| ムーティ&VPO、1975年ライヴ Vol.2、初出 ブラームス:交響曲第4番 |
リッカルド・ムーティ指揮 VPO | |
| 録音:1975年4月、ライヴ。ステレオ、初出音源。なお、ムーティとウィーン・フィルは、この月に来日公演を行っており、同時期と思われるシューベルト「第5」とブラームス「二重協奏曲」が、先に同レーベルからKMS-097で発売されている。 ムーティ1970年代の若々しい快演。すでにこの頃から、ドイツ物を重要なレパートリーとするその片鱗を見せている。後年のフィラデルフィアo.との全集では円熟味あるブラームスを聴かせるが、ここでは若さ溢れる解釈が実に魅力的。力で押しまくった感もあるがそれが何とも爽快で瑞々しい。 残念ながら第2楽章で音が飛ぶ箇所がある。 | ||
| レヴァイン&VPOの マーラー「復活」1982年、初出 マーラー:交響曲第2番「復活」 |
ジュディス・ブレゲン(S) クリスタ・ルートヴィヒ(Ms) ジェイムズ・レヴァイン指揮 VPO、 ウィーン国立歌劇場cho. | |
| 録音:1982年6月6日、ウィーン、ライヴ、ステレオ。当曲は、確かレヴァインの初音盤レパートリー。 レヴァインとウィーン・フィルによる怒濤の「復活」。RCA/BMG に録音されていたものの未完成となった全集には、この「復活」が含まれなかったので貴重。オーケストラの鳴り方が尋常ではなくレヴァインの棒の下、強烈なパワーを見せつけてくれる。やはりマーラーの交響曲にはウィーン・フィルのサウンドが合っている事を認識できる。 残念ながら第4楽章で数小節の欠落が見られる | ||
| カラヤン&ゼルツァーのチャイコ、初出 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 |
マーク・ゼルツァー(P) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 BPO | |
| 録音:1979年1月28日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 カラヤンは様々なピアニストとこの曲を取り上げていて、録音も数種ゼルツァーとの共演は珍しい。ゼルツァーとはムターやヨーヨー・マとのべートーヴェンの「トリプル・コンチェルト」の録音くらいしか無いので、このライヴは非常に貴重。もちろんカラヤン主導の爆演だ。 録音は良い状態とは言えないが、この両者の共演は実にレア。 | ||
| カラヤン、1970年代のシベ4&5 シベリウス:交響曲第4番(*)/交響曲第5番(#) |
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 BPO | |
| 録音:1978年1月18日(*)/1976年10月16日(#)、以上ステレオ。(#)は以前SARDANAからSACD-235で発売があったが、廃盤となっている。(*)はFKMから FKM-CDR159 で発売がある演奏。 シベリウスは演奏会で取り上げることは決して多くなく、残されたライヴ音源も極少なので貴重。「第4番」は曲の性格もあるが、重く沈みこんだ響きが会場を覆い、楽章間の聴衆の咳払いもほとんど聞こえず、異様な空気が支配する。「第5番」は一転してパワーが全開、BPOの巧さを見せつけられる凄演。 | ||
| シャイーのブラームス Vol.1、初出 ブラームス: 交響曲第3番/ ハイドンの主題による変奏曲 |
リッカルド・シャイー指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウo. | |
| 録音:2003年1月、アムステルダム、ライヴ。ステレオ、初出音源。 シャイーのレパートリーは極めて広く、中でもドイツ音楽への情熱は強く感じられる。それは10年近くもベルリン放送so.のシェフを務めてきたことや現在のゲヴァントハウス管との関係をみてもよくわかる。このブラームスもイタリア人としての歌心を織り交ぜながら、重厚なドイツ音楽のエッセンスが加味されたシャイーならではの解釈だ。 | ||
| シャイーのブラームス Vol.2、初出 ブラームス:交響曲第4番/悲劇的序曲 |
リッカルド・シャイー指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウo. | |
| 録音:2003年1月、アムステルダム、ライヴ。ステレオ、初出音源。 シャイーの「歌心」が随所に見受けられるブラームス。ドイツ的な堅固さは保ちながらもスマートさを兼ね備えた独特な解釈といえる。それに加えてコンセルトヘボウ管の巧さが際立っており、各セクションの奏者たちの素晴らしさを再認識させる。まさにこのコンビにしか成し得ない、個性的で類まれなブラームス演奏といえるだろう。 | ||
| シュタインの「グレイト」、初出 シューベルト:交響曲第9番「グレイト」 |
ホルスト・シュタイン指揮 バンベルクso. | |
| 録音:1986年9月、ライヴ。ステレオ、初出音源。シュタインの同曲にはウィーン響とのライヴ(?) (BERLIN CLASSICS)と、同オケとのスタジオ録音(BMG)があった。バンベルク響との同曲ライヴは初めてということになる。 歌劇場での活躍が土台となるシュタインのレパートリーの中心はワーグナーやR.シュトラウスあたりになろうが、シュベールとやブラームス、ブルックナーの交響曲でも他の追随を許さない見事な名人芸を見せてくれる。このシューベルトもシュタインの個性がダイレクトに伝わる重厚な演奏。 第1楽章中盤と第2楽章冒頭で数小節の欠落がある。 | ||
| サヴァリッシュ&VPO、初出 モーツァルト:交響曲第39番(*) シューベルト:交響曲第8番「未完成」(#) |
ヴォルフガング・ サヴァリッシュ指揮 VPO | |
| 録音:1983年8月10日(*)/1981年8月29日(#)、共にザルツブルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。(#)の演奏会では同時に第9番「グレイト」が演奏されており、先に同レーベルから発売されていた(KMS-096)。 正に理想的な顔ぶれのモーツァルトとシューベルトと言える。サヴァリッシュのモーツァルト録音は意外に少なく、もちろんウィーン・フィルとの音源も存在しない。それだけにこのライヴは貴重。そして演奏も優雅の極みだ。シューベルトはドレスデン国立管弦楽団との全集録音があるが、まろやかな響きは正にウィーン・フィルならでは。 | ||
| アバド1980年代のベートーヴェン、初出 ベートーヴェン: 交響曲第7番 (*)/ 「レオノーレ」序曲第2番(#) |
クラウディオ・アバド指揮 LSO (*)、VPO (#) | |
| 録音:1984年5月、ロンドン(*)/1986年9月28日、ウィーン(+)、共にライヴ。ステレオ、初出音源。 (*)は1984年、アバドがロンドン響の音楽監督時代に行ったチクルスでのライヴと思われる。オケとのコンビネーションが抜群で、実に熱く堅固なベートーヴェンである。また、(#)は1986年にウィーン国立歌劇場音楽監督に就任した時期のライヴ。これまた気迫たっぷりで、オケが実に朗々と鳴り響いている。 | ||
| サロネン&BPO、1995年6月、初出 ラヴェル:組曲「マ・メール・ロワ」 シベリウス:交響曲第5番 |
エサ=ペッカ・サロネン指揮 BPO | |
| 録音:1995年6月15日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 ロス・フィルの音楽監督時代、サロネンがベルリン・フィルへ客演した際のライヴ。両曲ともサロネンのセンスが光っており、まず(*)では、細部に渡った構築の巧さに耳を奪われる。(#)では、往年のカラヤン&ベルリン・フィルの響きが復活したかと思わせるほどパワーが炸裂、正にカラヤンを髣髴とさせる推進力が凄まじく、この曲のベストとも言える凄演である。 | ||
| アーロノヴィチの「幻想」、初出 ベルリオーズ:幻想交響曲 |
ユーリ・アーロノヴィチ指揮 ケルン・ギュルツェニヒo. | |
| 録音:1975年9月、ケルン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 アーロノヴィチと言えばDGへヴァーシャーリと入れたラフマニノフの「ピアノ協奏曲全集」を思い出すが、度肝を抜く遅いテンポで開始されるこの「幻想」では、非常に奇怪かつ個性的な演奏を繰り広げている。全体的に重量級の演奏だが、早いパッセージではド迫力の分厚い響きが聞かれ、おどろおどろしさでは他に類を見ない。オケは荒いが、魅力的な響きを持っている。 | ||
| ブロムシュテット&サンフランシスコ、 ワルシャワでの「ブラ4」、初出 ブラームス:交響曲第4番 |
ヘルベルト・ ブロムシュテット指揮 サンフランシスコso. | |
| 録音:1995年5月7日、ワルシャワ、ライヴ。ステレオ、初出音源。 サンフランシスコ響音楽監督退任間近の1995年、このコンビがポーランドへツアーを行った際のライヴ。約10年にわたる両者の良い関係がこの演奏にも表れており、シベリウスやニルセン等の北欧音楽と共に、今回のブラームスのようなドイツ音楽が、指揮者ブロムシュテットの中心的レパートリーに位置している事を改めて証明する、構築性豊かなライヴとなっている。 | ||
| カーゾン&アバドのモーツァルト、初出あり モーツァルト: 交響曲第35番「ハフナー」(*)/ ピアノ協奏曲第24番(#) |
クリフォード・カーゾン(P;#) クラウディオ・アバド指揮 ヨーロッパ室内o. | |
| 録音:1987年6月、ウィーン(*)/1975年7月27日、ザルツブルク(#)、以上ライヴ。ステレオ。(*)は初出音源。(#)はGNPから、GNP-43 で発売があるもの。 アバドの「ハフナー」はBPOとの録音があるが、このヨーロッパ室内管との演奏は、より優雅でソリッドな印象を受ける。まさに指揮者とオケの信頼感が窺える両者ならではのモーツァルトだ。既出ながら、カーゾン得意の(#)は絢爛豪華で、独特の持ち味はこのアバドとの共演でもダイレクトに伝わる。 | ||
| アバド、1980年代半ばライヴ、初出 べートーヴェン:交響曲第8番(*) メンデルスゾーン:交響曲第5番「宗教革命」(#) |
クラウディオ・アバド指揮 LSO(*)、シカゴso.(#) | |
| 録音:1984年5月、ロンドン(*)/1986年、ロンドン(#)、以上ライヴ。ステレオ、おそらく初出音源。 べートーヴェンは1984年のチクルスのライヴと思われる。ロンドン響の音楽監督の時代だが、実に躍動的でパワー溢れるべートーヴェンを聴かせる。メンデルスゾーンもアバドの得意とするレパートリーだが、このシカゴ響との演奏は、重厚ながらも溌剌とした解釈でオーケストラの巧さも光る。曲の本質を突いた、強固に構築された演奏だ。 | ||
| ラトル&バーミンガムの「巨人」、1987年ライヴ マーラー:交響曲第1番「巨人」 |
サイモン・ラトル指揮 バーミンガム市so. | |
| 録音:1987年6月、ライヴ。ステレオ、おそらく初出音源。 ラトル30歳代のライヴで、実に溌剌としたマーラー。現在の疾走するスマートな解釈とは異なり、この頃のラトルはストレートなダイナミックさ非常に魅力的だ。音楽が生き生きとしており、楽器の音色そのものがくっきりとした輪郭を表す。まさに当時の両者のコンビネーションの良さがよくわかる。 第2楽章で数小節の音飛びがある。 | ||
| アルブレヒト&BPO、初出 ドヴォルザーク:交響曲第7番 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(*) |
コーリャ・ブラッハー(Vn;*) ゲルト・アルブレヒト指揮 BPO | |
| 録音:1988年4月15日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 日本でもお馴染みのアルブレヒトがBPOを振った貴重なライヴ。ドヴォルザークでのアルブレヒトの解釈は堅固さを土壌とし、緻密な構築性で音楽を作り上げている。ブルッフもソロを盛り立てた誠実な指揮ぶりだ。なお、ソリストのブラッハーはのちの1993年にこのBPOの第1コンサート・マスターに就任している。 | ||
| ミュンシュ&ボストン響、初出あり ショーソン:交響曲 変ロ長調(*) サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付」(#) |
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストンso. | |
| 録音:1962年2月9日(*)/1962年4月20日(#)、以上ボストン、ライヴ、ステレオ。(*)はおそらく今回初出となる音源で、同時に演奏されたベートーヴェンの「皇帝」(w.R.ゼルキン)が、同レーベルから発売されている(KMS-089)。(#)は CIN CIN から CCCD-1014 で発売があるもの。 ミュンシュ得意のフランスの交響曲だが、いかにもミュンシュらしい爆演。ショーソンでは大きくうねるオーケストラが圧巻だ。ミュンシュの棒に着実に応えている。そしてサン=サーンスでは燃えたぎったエネルギーが噴出すかの如く、熱い演奏を展開する。フィナーレでは音が止まらないうちから観客の狂ったようなブラボーの嵐だ。 | ||
| アーノンクール&VPO、 2006年日本公演直前ライヴ、初出 シューベルト:交響曲第8番「未完成」 シューマン:交響曲第3番「ライン」 |
ニコラウス・ アーノンクール指揮 VPO | |
| 録音:2006年10月29日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 日本公演直前のウィーンでのライヴ。重厚かつ透明感のあるシューベルトはアーノンクールならではの解釈で、正に陰影のくっきりとした感動的な演奏となっている。そしてシューマンは、アーノンクールの個性が前面に出た、他に例を見ない解釈と言えるだろう。これらロマン派の作品に新たな生命を吹き込んだ演奏は、このコンビならではの物だ。 | ||
| プレートル&VPO、2006年11月 ウィーン・ライヴのブラームス、初出 ブラームス:交響曲第2番 |
ジョルジュ・プレートル指揮 VPO | |
| 録音:2006年11月26日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。 プレートルはオペラ指揮者としてのキャリアが長く、オーケストラ作品でもフランス系を得意とする印象が強いが、ドイツ系の交響曲などでもその威力を存分に発揮する。このブラームスでも、フレンチ・テイストな部分は感じられず、まさに重厚なドイツ音楽そのものである。全楽章を通じて高揚感は凄まじく、実に気迫のこもった凄演である。 | ||