HOSANNA
ILLUMINATION
JOY
KAPELLMEISTER
ALL KARL BOHM FUN CLUB
LANNE HISTORICAL COLLECTION
(2009年秋を持って全点廃盤/入手不能)
LINK
LIVE SUPREME
NAVIKIESE
NEUMA



1CD−Rあたり¥2520(税抜¥2400)





HOSANNA
ベートーヴェン:
 「コリオラン」序曲(*)/「レオノーレ」序曲第3番(#)
ワーグナー:
 ジークフリート牧歌(+)/
 「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死(**)
ビルギット・ニルソン(S;**)
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
VPO
 録音:1954年1月17日(*)/1962年5月31日(#)/1963年5月21日(+)/1962年5月31日(**)。いずれも入手がこの盤以外ではかなり難しいものばかりで、クナ・ファンなら手元に置いておきたい。
HOS-02
廃盤
ベートーヴェン:交響曲第3番 ウィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO
 録音:1952年12月7日。TAHRAからFURT-1018で出ている物だが、TAHRAのリマスタリングを取るか、当盤の原盤に忠実な音を取るか、思案の為所だ。
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ジノ・フランチェスカッティ(Vn)
ラファエル・クーベリック指揮
バイエルン放送so.
 録音:1960年代後半、ステレオ。非常に珍しい顔ぶれであり、ファンンなら見逃せない。
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番(*)
モーツァルト:交響曲第40番
ロベール・カサドシュ(P;*)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮
バイエルン放送so.
 録音:1967年(*)/1966年、ステレオ。これまた珍しい共演。カサドシュの皇帝はロスバウトとの物があったが、今回は晩年のライヴ。 カイルベルトとしても最晩年の録音の一つであり貴重である。
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
ダヴィッド・オイストラフ(Vn)
フリッツ・リーガー指揮
ミュンヘンpo.
 録音:1950年代後半。ブラームスは以前TOPAZIOで出ていた物ではないかと思われる。モーツァルトは5種以上、 ブラームスは何と15種以上の録音があるオイストラフだが、当時の西ドイツのオケとの共演ということで注目できる。彼が西側で名を高めつつあった頃の録音でもあり、見逃せない。
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 ウィルヘルム・バックハウス(P)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮
SDR so.
シューマン:ピアノ協奏曲(*) フリードリヒ・グルダ(P)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮
VSO
 録音:1962年/1955年(*)。バックハウスの「皇帝」は、一時期クナッパーツブッシュの指揮と言われ、レコード芸術で特選まで取ってしまった優れもの(?)。 グルダ若き日のシューマン共々ファンには垂涎物だ。
シューベルト:交響曲第8番
ブラームス:交響曲第3番(*)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮
バンベルクso.
ベートーヴェン:交響曲第7番(#)
ドビュッシー:「海」より[雲/祭り](+)
 録音:1956年/1955年(*)/1959年(#)/1958年(+)。ドビュッシー以外はカイルベルトの十八番。ドビュッシーのみはスタジオ録音が存在せず、ファンなら必携であろう。
ベートーヴェン:交響曲第3番 ラファエル・クーベリック指揮
BPO
 録音:1967年、モノラル。DGへのスタジオ録音の4年前のライヴ。彼の同曲はこれが2種め。
ブラームス:交響曲第1番 フランツ・コンヴィチュニー指揮LGO
 録音:1960年4月4日、モノラル。どちらかと言えば堅苦しいスタジオ録音とは全く違う側面をライヴで見せるコンヴィチュニー。 ここではさすが、弦楽器を前面に出した古風な演奏ながら燃焼度は無類。
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 レオニード・コーガン(Vn)
チャールズ・マッケラス指揮
ベルリン・シュターツカペレ
 録音:1962年2月2日、モノラル。露、英(チェコ)、独という国際色豊かなベートーヴェン。無論コーガンの十八番だが、マッケラスの側から見ると、彼の指揮としては正に最初期のもの。 その意味でも非常に興味深い。
HOS-13/4

(2CD)
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 ハンス・ホッター(Br)
ハインツ・シュレーター(P)
 録音:1947年。ホッターの冬の旅は、ラウハイゼン(1942年&1943年)、ムーア(1954年)、ウェルバ(1961年)、ドコウピル(1969年)との各録音が知られているが、 この音源は戦後すぐのもの。彼の英雄的な歌声が、この寂寥感だたよう「冬の旅」に美しい光を注ぐ。 FKMから1980年代のライヴも出ているが、既出のものとあわせて是非聴き比べたい。
ブラームス:悲劇的序曲
レーガー:
 ヒラーの主題による変奏曲とフーガ
カール・シューリヒト指揮LSO
 録音:1964年1月31日。ステレオ。以前Disque Refrainから出ていた物だが音質向上。シューリヒトとロンドン響という珍しい組み合わせだが、 ブラームスでは思い切りの良い名演を、そして得意なレーガーもあきさせず聴かせてくれる。
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 パブロ・カザルス(Vc)
アレクサンダー・
 シュナイダー指揮
カザルス祝祭o.
 録音:1960年、ライヴ。ステレオ。VOX/EVERESTのLPより復刻。CDとしてはAS DISC等から出ていたが現在は廃盤。 ステレオ録音ながらLPのスクラッチ・ノイズが少々あるが、SP期のセルとの有名な盤よりこちらを押す人も多い。正に年の功に支えられた名演といえよう。
HOS-17/8

(2CD)
シューベルト:
 ピアノ・ソナタ第14番(*)/ピアノ・ソナタ第21番(#)/
 幻想曲 ハ長調「さすらい人幻想曲」(*)
マウリツィオ・ポリーニ(P)
 録音:1974年4月(*)/1976年3月(#)、ライヴ。ステレオ。人気の高いポリーニの全盛時代。文句なしの技巧と表現力。ポリーニの解釈が浅薄だというのは全くの誤りであり、 シューベルト演奏で冗長になりがちな部分を完全に払拭している。
HOS-19/20

(2CD)
ベートーヴェン:
 ピアノ・ソナタ第32番/バガテルOp.126/
 ディアベッリ変奏曲
マウリツィオ・ポリーニ(P)
 録音:1976年、ライヴ。ステレオ。ポリーニのベートーヴェン。それも、内容がもっとも深い晩年の作品であるところが嬉しい。音色はどこまでも冴え渡り、 抜群のテクニックを持ってその解釈を余すことなく音にして行く。
HOS-21/2

(2CD)
ショパン:
 24の前奏曲集Op.28/夜想曲 変ニ長調/
 バラード第1番/スケルツォ第3番
シューマン:交響的練習曲/アラベスク
マウリツィオ・ポリーニ(P)
 録音:1976年、ライヴ。ステレオ。ピアノ音楽愛好家には最も好まれるであろうレパートリーがずらりと並んだ1組。ショパンの24の前奏曲はDGへのスタジオ録音と同年なので、 是非聴き比べて楽しみたい。シューマンもさわやか、透明な音色が気持ち良い。
HOS-23/4

(2CD)
シェーンベルク:
 3つのピアノ曲Op.11/ピアノのための3つの小品Op.19/
 5つのピアノ曲Op.23/組曲Op.25/
 ピアノ曲Op.33a/ピアノ曲Op.33b
ベートーヴェン:
 ピアノ・ソナタ第17番/ピアノ・ソナタ第21番
マウリツィオ・ポリーニ(P)
 録音:1974年8月22日、ザルツブルグ音楽祭、ライブ。いずれもスタジオ録音している物ばかりだが、 ベートーヴェンはその十余年前の録音ということで、比較できるのが楽しみ。
モーツァルト:交響曲第35番
ベートーヴェン:交響曲第7番(*)
カール・シューリヒト指揮
VPO
 録音:1956年11月16日/1957年6月2日(*)。以前Disque Refrainから出ていたものだが名演として知られており、 入手不可能になってからもファンが捜し回っていた演奏。以前と音質はあまり変化が無くその点が残念だが、入手が簡単になったというだけでもありがたい。
HOS-26/7

(2CD)
シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集/ピアノ・ソナタ第3番
ショパン:
 バラード第1番/ピアノ・ソナタ第2番/
 夜想曲第8番/練習曲第23番/スケルツォ第3番
マウリツィオ・ポリーニ(P)
 録音:1984年6月7日、ウィーン。ステレオ。ショパンのピアノ・ソナタ第2番が出色の出来。展開が実に優れている。 シューマンの2曲は、2000年にDGへ録音したが、その15年強の隔たりがある演奏の差異も興味深い。
ショパン:
 スケルツォ第3番/夜想曲第13番/夜想曲第14番/
 ピアノ・ソナタ第3番/練習曲第13番/
 練習曲第23番/練習曲第24番
マウリツィオ・ポリーニ(P)
 録音:1986年6月11日、ウィーン。ステレオ。ショパンばかりを並べた名盤。スケルツォの深みは、ポリーニが決してただの技巧派ではないことを物語る。2曲の夜想曲は、 彼による録音が他に存在しない。
ベートーヴェン:
 ピアノ・ソナタ第27番/ピアノ・ソナタ第28番
シューマン:クライスレリアーナ/アラベスク
マウリツィオ・ポリーニ(P)
 録音:1982年8月21日、ザルツブルグ、ステレオ。ベートーヴェンのソナタ第27番は彼による録音が他に存在しない。 また、クライスレリアーナがかなりの名演で、DGへの新録音と合せ愛聴したい。
ブラームス:交響曲第1番 ウィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
トリノ放送so.
 録音:1952年3月7日。LPではROCOCOから出ていた物で、現在入手できるのはこの盤のみ。
 フルトヴェングラーのブラ1も多くの録音があるが、このトリノ放送響ライヴは、それまでの熱情から一歩引いたような晩年様式とでも呼びたい独特の表現となっており、 音質は良く無いもののファン必聴。
シューマン:ピアノ協奏曲 マウリツィオ・ポリーニ(P)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
VPO
 録音:1974年8月15日、ステレオ。以前EXCLUSIVEから出ていたが、その時よりもかなり音質向上。良い演奏だけにこれは嬉しい。
ILLUMINATION
ベートーヴェン:
 ピアノ協奏曲第5番(*)/交響曲第5番(#)
 交響曲第6番(+)/「エグモント」序曲(**)/
 「シュテファン王」序曲(+)
クリフォード・カーゾン(P;*)
ジョージ・セル指揮
クリーヴランドo.
 録音:1967年1月26日(*)/1966年9月22日(#)/1970年1月22日(+)/1968年1月11日(**)。 ステレオ。 最晩年のセルらしい透明な演奏の中にも暖かみを感じさせるベートーヴェン名演集。録音嫌いのカーゾンをソリストに迎えた素晴らしい「皇帝」が聴けるのも嬉しい限り。
ブラームス:
 ピアノ協奏曲第1番(*)/交響曲第1番
ルドルフ・ゼルキン(P;*)
ジョージ・セル指揮
クリーヴランドo.
 録音:1968年4月18日(*)/1966年10月8日。ステレオ。 辛口同士のピアノ協奏曲は骨っぽくて最高。そしてセルの十八番であるブラ1の威容、迫力。スタジオ録音では味わえない。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番(*)/交響曲第41番(#)
シューベルト:交響曲第9番(+)
ロベール・カサドシュ(P;*)
ジョージ・セル指揮
クリーヴランドo.
 録音:1968年12月8日(となっているが、おそらく1966年12月8日が正しい)(*)/1960年代後半(#)/1970年4月25日(+)。ステレオ。 モーツァルトの2曲における真摯さには聞いていて頭が下がる。中でも(*)では、カサドシュの美音とセルの怜悧が見事に合致している。(+)はセルが亡くなった年のライヴながら覇気に富みスケール雄大。
ハイドン:交響曲第92番
シューベルト:交響曲第8番
ジョージ・セル指揮
クリーヴランドo.
 録音:1966年1月27日。ステレオ。ハイドンの交響曲の中でもチェリビダッケのような精密な演奏が成功しやすい名曲であるが、セルだけのことはあり、内容豊かで古典的な完璧演奏。 「未完成」はクリーヴランドの名技に身を任すだけで楽しめる名演。
シューマン:交響曲第3番「ライン」
シベリウス:交響曲第4番(*)
ジョージ・セル指揮
クリーヴランドo.
 録音:1960年代後半/1966年1月11日(*)。ステレオ。巨匠お得意のシューマンから全5楽章で演奏至難な「ライン」を。鳴らせ方のうまさはオケともども立派。 そしてシベリウスの真っ暗な名曲第4番のひんやりしたサウンドもセルならでは。
マーラー:大地の歌(*)/交響曲第9番 ジャネット・
 ベイカー(Ms;*)
リチャード・ルイス(T;*)
ジョージ・セル指揮
クリーヴランドo.
 録音:1970年2月5日(*)/1969年2月6日。ステレオ。直立不動かつ謹厳実直なマーラーを想像すると肩透かしを食らう。凄絶なドラマが描かれた大作2曲だけにセルも奔流のような指揮ぶりで、 作曲家ともども「最晩年」を曝け出す。彼のマーラー9番は珍しく、他には1968年のライヴがあるだけ。大地の歌はCBS(SONY)へは録音しておらず、これを含めて2種の録音があると思われる。
ハイドン:交響曲第99番(*)
モーツァルト:交響曲第40番(#)/ピアノ協奏曲第24番(+)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番(**)
ロベール・カサドシュ(P;+)
エミール・ギレリス(P;**)
ジョージ・セル指揮
クリーヴランドo.
 録音:1966年2月16日(*)/1966年10月15日(#)/1969年10月23日(+)/1966年10月27日(**)。ステレオ。ハイドンは文句なし。モーツァルトのト短調は、 甘さの一切ない厳しい演奏ながら陰りを感じさせるところが凄い。協奏曲ではおなじみカサドシュのモーツァルト第24番が、彼最晩年のライヴとして貴重。 ギレリスのベートーヴェン3番は、EMIに全集録音を入れた後のもの。記念碑的全集の後ということもあってか、聴かせる演奏となっている。
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ムスティスラフ・
 ロストロポーヴィチ(Vc)
ジョージ・セル指揮
クリーヴランドo.
 録音:1969年5月10日。ステレオ。以前伊DOCUMENTSのLV-941で出ていた物ではないかと思われるが、そちらに録音年等の表記がなく詳細は不詳。いずれにせよこの2大巨匠の共演した同曲の音源として貴重な物で、お互い一切妥協が無いのが凄い。
JOY
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲(*)
エディト・パイネマン(Vn)
ズデニェク・マーカル指揮
バンベルクso.
カール・アントン・
 リッケンバッハー指揮
ハンブルクNDRso.(*)
 録音:1970年代。ステレオ。1960年代からのファンには懐かしいパイネマンの協奏曲。彼女には新録音もないわけではないが、特に当盤のような有名曲の録音はかなり少ないので、 このような協奏曲音源の発掘は喜ばしい。音色は美しく、表現はどこまでも伸びやかな良い演奏。
チャイコフスキー:交響曲第4番
プロコフィエフ:ロメオとジュリエット(抜粋)
ショスタコーヴィチ:交響曲第9番
ゲオルグ・ショルティ指揮
バイエルン放送so.
 録音:1980年代録音、デジタル。非常に珍しいショルティとバイエルン放送響との顔合わせ。スタジオでは完璧さを求めた人だが、 ここではヨーロッパ・サウンドを受け継ぐバイエルン放送響を駆使し、見事な演奏を聞かせてくれる。
モーツァルト:フルート協奏曲(*)
シューマン:交響曲第4番
イレーナ・
 グラフェナウアー(Fl;*)
ギュンター・ヴァント指揮
バイエルン放送so.
 録音:1980年代。
JOYCD-9004
廃盤
ブルックナー:交響曲第4番 ルドルフ・ケンペ指揮
ミュンヘンpo.
 録音:1970年代。彼の同曲はBASF=ACANTAへの録音と、以前ARTISTSからCDで出ていた物の2種が存在するが、それらとの関係は不詳。 チェリビダッケ時代とはまるでことなるのどかな音色。アンサンブルも緻密ではなく、おおらかそのもので、南ドイツのブルックナーを堪能するのはこれが一番かもしれないと思われるほどの演奏が繰り広げられる。
ブルックナー:交響曲第9番 エーリヒ・ラインスドルフ指揮
フランクフルト放送so.
 録音:1972年。ステレオ。近年やっと再評価の兆しが見えつつある名匠、ラインスドルフの注目盤。堅実、真っ当というボストン響とのスタジオ盤とはまるで違う変化にとんだ名演。 改訂版風のアレンジも多く、旧時代の大指揮者の一人だったことを思い知らされる。
JOYCD-9006/7
(2CD)
廃盤
マーラー:交響曲第2番 ヘレン・ドナート(S)
ビルギット・
 フィンニレ(Ms)
ジョン・バルビローリ指揮
シュトゥットガルト放送so.
 録音:1970年4月5日。ステレオ。彼の同曲として、同年6月19日のアルカディア盤があったが、当演奏は音質が優れており、死の3ヶ月前の彼の名演を十分堪能できる。 なお、当盤発売後、EMIからマスター・テープより復刻された盤が発売となっている(CZS 5 75100 2)。
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番(*)
パガニーニ:24のカプリース(抜粋/6曲)
マイケル・レビン(Vn)
ロッタール・ブロダック(P;*)
 録音:1961年、モノラル。(*)はDOREMIからマスター・テープからのCD化がなされてしまった(DHR-7715)が、カプリースは今だこの盤でしか聞くことができない。 夭折の天才をしのぶのにふさわしい名演だ。
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番(*)
R.シュトラウス:
 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」
マウリツィオ・ポリーニ(P;*)
ハンス・
 シュミット=イッセルシュテット指揮
バイエルン放送so.
 録音:1973年(*)/1967年。ステレオ。ポリーニがショパン・コンクール優賞以来の沈黙を破って世界を又に活躍し始めた頃のベートーヴェンと、 イッセルシュテットが意外にも録音をしていなかったと思われるティルの組み合わせ。
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ラドゥ・ルプー(P)
クルト・ザンデルリング指揮
バイエルン放送so.
 録音:1990年5月25日。ステレオ。非常に相性の良い2人のコンビ。ザンデルリングによる堂々たる序奏には圧倒され、 このままシンフォニーのように続いていくのでは・・・と思わせるほどだが、しかしルプーも負けじと厳しいタッチで全編通す。重量級ながら決して重苦しくはない名演奏。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第15番
シューマン:ピアノ協奏曲
アルトゥーロ・
 ベネデッティ・ミケランジェリ(P)
モーシェ・アツモン指揮VSO
 録音:1970年代。ミケランジェリのこの2曲のライヴは結構あるが、この音源は初出。繊細そのもののミケランジェリの凄いところは音量もしっかりしていること。 アツモンという鬼才を伴奏に得ていまるが、ミケランジェリの表現にはやはりかなわないようだ。
ブルックナー:交響曲第4番 ハンス・シュミット=
 イッセルシュテット指揮
ハンブルクNDRso.
 録音:1966年。イッセルシュテット晩年のライヴ。巨匠がブルックナーのなかでも得意とした「ロマンティック」は1960年代の北ドイツ放送響らしい渋い、 暗めの音色と相まって良い出来映え。なお、TAHRAから出ている物と同一と思われる。
ブラームス:二重協奏曲(*)
ワーグナー:
 「さまよえるオランダ人」序曲(#)/「タンホイザー」序曲(+)
エーリヒ・レーン(Vn;*)
アンドレアス・
 トレスター(Vc;*)
ハンス・シュミット=
 イッセルシュテット指揮
ハンブルクNDRso.
 録音:1970年(*)/1966年(#)/1960年代(+)。「二重協奏曲」は古今東西の名盤にも劣らぬベスト演奏の一つ。ソリストは当時の北ドイツ放送響のトップで、 ふたりともベルリン・フィルからイッセルシュテットが北ドイツ放送響結成時に引き抜いた名人。
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
バッハ:ブランデンブルグ協奏曲第4番
ダヴィッド・
 オイストラフ(Vn)
クルト・ザンデルリング指揮
ベルリンso.
 録音:1971年4月19日。ステレオ。MELODIYA音源で、音質は悪くないが原盤キズのためのノイズが数ヶ所入る。プロコフィエフが、名演に止めをさす名盤。 オイストラフと盟友ザンデルリングとの組み合わせは至上最高のコンビであり、今後も望めない名演といえよう
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
デュカス:魔法使いの弟子
マルケヴィッチ:バレエ「イカロスの飛翔」
チャイコフスキー:交響曲第6番
イゴール・マルケヴィッチ指揮
フランクフルト放送so.
 録音:1977年。作曲家としてのマルケヴィッチの代表作「イカロス」が聴けるのが珍しいが(いかにもストラヴィンスキー調)、デュカスと「悲愴」は感動の名演。 特に「悲愴」はオーケストラが上手いということもあって巨匠のベスト演奏となった。 第一楽章展開部は鳥肌もの。
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ウィルヘルム・ケンプ(P)
ラファエル・クーベリック指揮
バイエルン放送so.
 録音:1969年。ステレオ。アラウとクーベリックの同曲ライヴはORFEOから出たが、今回のケンプとの演奏も、葬り去るには全くもって惜しい名演。 ケンプが高齢になってからだけに多少もたつくところはあるものの、語りくちの上手さは素晴らしい。ケンプは1950年代にコンヴィチュニーと同曲をDGに入れていたが、後年の同曲はかなり貴重。
ブラームス:交響曲第2番 ルドルフ・ケンペ指揮
バイエルン放送so.
 録音:1969年、ステレオ。ケンペも案外オーケストラに恵まれなかった人かもしれない。当時のミュンヘン・フィルはお世辞にもうまいオーケストラではなかった。 ここでの共演はバイエルン放送響だけにその心配は全くなし。彼の同曲のスタジオ録音は3種あるが、この音源は2回目と3回目の間のものとなるかと思う。ファンなら必携だ。
バッハ:管弦楽組曲第1番(*)
モーツァルト:
 ディヴェルティメント第2番(#)
ラファエル・クーベリック指揮
バイエルン放送so.
 録音:1968年(*)/1970年代(#)。ステレオ。彼は2曲ともスタジオ録音していない。殊にバッハは珍しいと言えるだろう。 どちらも巨匠向きのレパートリーではあるが、普段のような顔を真っ赤にしたような気合よりも風情が楽しめる独自の境地にある演奏。
モーツァルト:交響曲第35番
シューベルト:交響曲第9番「グレイト」(*)
カール・べーム指揮VPO
 録音:1975年/1973年(*)。ステレオ。ベームの「グレイト」はライヴ録音のすべてが名演だが、このライヴも凄い。80歳というのにこの熱気と集中力には脱帽。 それにしてもウィーン・フィルは当時上手かったと改めて思わされる演奏だ。
JOYCD-9021
廃盤
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ウィルヘルム・
 バックハウス(P)
カール・ベーム指揮VSO
 録音:1967年録音、ステレオ。バックハウス死の2年前、このコンビでブラームスの協奏曲第2番の名演が録音された頃のライヴ。 両者の当曲のスタジオ録音は意外にも残されておらず、ファンにはたまらない。 バックハウスによる同曲のスタジオ録音はあまり良い演奏とは言いがたく、当ライヴは非常に価値あるもの。ベームがウィーン響を指揮しているというのもこの名演に貢献している。
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲第23番(*)/ピアノ協奏曲第24番(#)
クリフォード・カーゾン(P)
ラファエル・クーベリック指揮(*)
レオポルド・ハーガー指揮(#)
バイエルン放送so.
 録音:1975年6月(*)/1979年6月(#)。2曲ともカーゾンの十八番。 (*)はAUDITEから、元テープよりのCD化がなされているが、(#)は、まだ当盤でしか聞けない。この曲はカーゾン最晩年の録音としても重要であろう。清潔、透明な美しい演奏。
JOYCD-9023/4
(2CD)
廃盤
モーツァルト:交響曲第29番
R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
ブラームス:交響曲第2番
ワーグナー:
 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜1幕前奏曲
カール・ベーム指揮VPO
 録音:1977年3月11日。晩年のベームは素晴らしい。体力は衰えたが、その頭脳と解釈は生涯でも最高の時期にあったといっても過言ではない。 ウィーン・フィル最後の輝きを記録した貴重なライヴであり、特にブラームスとモーツァルトはベームにとっても会心の出来だろう。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番
バルトーク:ピアノ・ソナタ
ショパン:24の前奏曲集Op.28/マズルカ ヘ短調
スカルラッティ:ソナタ ニ短調
マルタ・アルゲリッチ(P)
 録音:1976年6月8日。元気溌剌で技巧最高。「これ以上の演奏は望めないでしょう?」とアルゲリッチ自身が言いたげなライヴ。特にベートーヴェンが珍しい録音となる。
JOYCD-9026/7
(2CD)
廃盤
シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化/謝肉祭
ショパン・ピアノ・ソナタ第2番
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第4番
アルトゥーロ・
 ベネデッティ・ミケランジェリ(P)
 録音:1973年10月29日。ミケランジェリとしては珍しいショパンのソナタが聞き物。1970年代の彼らしく、奥深い表現が聞き物だ。
ラヴェル:夜のガスパール/高雅にして感傷的なワルツ アルトゥーロ・
 ベネデッティ・ミケランジェリ(P)
 録音:1973年10月23日。油の乗りきった頃のミケランジェリのラヴェル。このライヴはよほど体調が良かったのか、気分が良かったのか。あまりにも素晴らしい。 JOYCD-9026/7と共に必携のアイテム。
ハイドン:交響曲第92番
シベリウス:交響曲第2番(*)
エルガー:交響曲第2番
ジョン・バルビローリ指揮
ボストンso.
 録音:1964年10月30日(*)/11月7日。円熟の極みに有りながらも大オーケストラとの縁に恵まれなかったバルビローリが、ボストンに客演したときのライヴ。 このコンビでの録音は今まで全く発売されておらず、まさに貴重。曲目も彼の得意としたものばかりであり、特にシベリウスは雄大なスケールで迫る正に十八番の名演。 ファンならずともこれは興味をそそられるCDだ。
KAPELLMEISTER
 往年の巨匠&名匠たちによるレア音源の宝庫として、アメリカのコレクター・グループが立ち上げた「カペルマイスター」。大巨匠クラスはもちろんの事、コアなファン垂涎のマニアックな名匠たちによる名演が特徴。装丁も丁寧な作り。
カラヤン&BPO、1966年の「ブラ1」、初出
 ブラームス:交響曲第1番
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
BPO
 録音:1966年4月、ライヴ。ステレオ。初出音源。カラヤンが1960年代後半に指揮した同曲は、オケを問わずこれが初登場。なお、このコンビはこの月に来日公演を行っている。
 冒頭からして尋常では無い響きが最後まで続く、正に血の噴き出るようなブラームスである。咆哮する金管、荒れ狂うティンパニ、攻撃的としか言いようがない音の洪水に圧倒される。そして最後の音がなり終えた直後の聴衆から起る異常なほどの歓声。カラヤンによる数ある同曲演奏史中でも、この演奏はファンの間でもっとも壮絶なものとされている。
 多少のノイズや音の揺れはあるが、まずまずの音質。
バーンスタイン&LAPO、1983年の「英雄」、初出
 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
レナード・バーンスタイン指揮
ロサンゼルスpo.
 録音:1983年8月23日、ハリウッドボウル、ライヴ。ステレオ。初出音源。バーンスタインによる1983年の「英雄」はこの丁度10日前の演奏があるが、オケはボストン響だった(FKM FKM-CDR23)。聞き比べも一興だろう。
 ハリウッド・ボウルにおける野外ライヴ。バーンスタインがロサンゼルス・フィルを振った録音は、自作やガーシュウィンなどを含むアメリカ系の楽曲しかなく、このベートーヴェンは非常に貴重。ロス・フィルとは思えないヨーロッパ的かつ重厚なサウンドが引き出されており、第1楽章冒頭を聞いただけでもその充実度がすぐに理解出来る。
 少々こもった感じはあるものの、まずまずの音質。
バーンスタイン&フランス国立管のショスタコ、初出
 ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
レナード・バーンスタイン指揮
フランス国立o.
 録音:1976年、パリ、ライヴ。ステレオ。初出音源。この顔合わせによる同曲と言うのは、当盤が初登場。作曲家レベルでも、曲を問わず始めてかもしれない。
 マーラーと並ぶバーンスタインの十八番がフランスのオケで聴けると言う期待度満点の一枚。予想通りロシア臭は全く感じられないが、何ともいえない煌びやかさは漂う。バーンスタインの同曲異演の中でもかなり淡白な部類と言えるかもしれない。
 第1楽章の中盤で音飛びする箇所があり、少々こもりがちの音質であるのは残念だが、一聴に値するのは確か。
カラヤン&BPO、1966年の「ブラ1」、初出
 ブラームス:交響曲第2番
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
BPO
 録音:1966年4月、ライヴ。ステレオ。初出音源。カラヤンが1960年代後半に指揮した同曲は、オケを問わずこれが初登場。なお、このコンビはこの月に来日公演を行っている。同時期の録音で、先に発売された第1番(KMS-001)に続く物。
 カラヤンの数あるライヴの中でも、ファンの間ではもっとも壮絶とされている演奏。穏やかであるはずの第1楽章から既にエネルギーが噴出し初めるが、そのエネルギーは楽章が進むにつれ膨張を続け、最終楽章で大爆発する。そして最後の音が鳴り終わらない内に始まる拍手と大歓声。正に壮絶ライヴ!
 多少のノイズや音の揺れはあるが、この興奮には代えられない。
カラヤン&BPO、1966年4月のベートーヴェン・ライヴ、初出
 ベートーヴェン:
  交響曲第1番(*)/「レオノーレ」序曲第3番(#)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
BPO
 録音:1966年4月、ライヴ。ステレオ。初出音源。カラヤンによる1966年の(*)は、8月のウィーン・フィルとのライヴ(ANDANTE AN-2060)がある。(#)の1960年代後半ライヴは、オケを問わずこれが初登場と思われる。なお、このコンビはこの月に来日公演を行っている
 ブラームスの2曲(KMS-001、004)に続く、同レーベルの1966年4月カラヤン・ライヴ第3弾。1966年4月のライヴは、他にVIBRATOからドヴォルザーク「新世界」(VLL-83)が出ている。当時のカラヤン&ベルリン・フィルを象徴するような、壮絶なベートーヴェン。カラヤンがステージに登場した際の拍手から収録されているが、既に尋常な雰囲気ではなく、張り詰めた会場の息吹が伝わって来る。(*)は、これほどまでに攻撃的な演奏は稀であり、(#)も異常なほど高テンションで推進力たっぷりの演奏であることは、会場の興奮からすれば言うまでもない。
ムーティのシューマン、初出
 シューマン:
  交響曲第3番「ライン」(*)/
  交響曲第4番(#)
リッカルド・ムーティ指揮
BPO(*)、フランス国立o.(#)
 録音:1994年1月21日、ベルリン(*)/1980年3月11日、パリ(#)、共にステレオ。初出音源。
 ムーティ得意のレパートリーの1つであるシューマンの交響曲。全集録音が2種あるがこれらのオケとの共演は珍しい。特に「ライン」は近年ベルリン・フィルの指揮台に立つことがみられなくなっただけに貴重。さすがベルリン・フィルだけに完璧と言える演奏が聴ける。「第4番」は終楽章での大爆発が聴きものである。
アバド&LSO、1979年のチャイコ第4、初出
 チャイコフスキー:交響曲第4番
クラウディオ・アバド指揮
LSO
 録音:1979年9月30日、ロンドン、ライヴ、ステレオ。初出音源。
 アバドがプレヴィンの後を継ぎロンドン響の首席指揮者に就任した年のライヴである。そのためか両者のノリが見事に合致しているのが鮮明に聴き取れる。チャイコフスキーを得意とするアバド若き日のこの演奏は、後年には見られない攻撃的な彼の指揮を堪能できる貴重な物。
KMS-008/9

(2CD)
ジュリーニ、初出
 ベートーヴェン:交響曲第5番
 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
ロサンゼルスpo.
 録音:1982年5月、ライヴ、ステレオ(モノラル部分混入)。初出音源。
 まさに爆演。カルロス・クライバーの演奏と言われても信じてしまいそうなテンションの高さである。この年代以降におけるジュリーニのイメージを覆す高速テンポやアクセントの強さは一体どうした事か。ロス・フィルも完全燃焼しているさまがはっきり聴き取れる。
 ノイズ混入や一部モノラル部分があるなど種々の音質の問題はあるが、この熱気はそれをも完全に吹き飛ばす。ライヴの生々しさがダイレクトに伝わる貴重な音源。
サヴァリッシュ、初出
 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮
BPO
 録音:1975年2月9日、ベルリン、ライヴ、ステレオ。初出音源。
 オーソドックスな解釈のイメージが強いサヴァリッシュだが、この演奏ではまるで別人である。カラヤン統制下、絶頂期のベルリン・フィルだからか、この推進力は尋常ではない。サヴァリッシュの既成概念が覆ることは間違いないであろう。その気合いたるや、時折聞こえるサヴァリッシュの唸り声からもよく伝わってくる。
ポリーニ、アバド&シカゴ響、初出
 ベートーヴェン:
  「エグモント」序曲/
  ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
マウリツィオ・ポリーニ(P)
クラウディオ・アバド指揮
シカゴso.
 録音:1988年3月31日、シカゴ、ライヴ。初出音源。
 シカゴ響首席客演の任期終了からベルリン・フィルのシェフに就任する間、まさに乗りに乗っている時期にアバドが残したライヴ。「皇帝」では朋友ポリーニとの息もピッタリでDG盤をも凌駕する凄演。ポリーニのテクニック、そしてやはりシカゴ響のアンサンブルの巧さを再認識することができる1枚。
コンドラシン、初音盤レパートリー&初出
 ベートーヴェン:
  交響曲第1番(*)/交響曲第8番(#)
キリル・コンドラシン指揮
アムステルダム・
 コンセルトヘボウo.(*)
バイエルン放送so.(#)
 録音:1976年11月25日、アムステルダム、ステレオ(*)/1980年12月18日、ミュンヘン、ステレオ(#)。(*)はおそらくコンドラシンの初音盤レパートリー。(#)は1966年の演奏がシカゴ響自主製作盤で出ているが、それに続く2つ目&最晩年演奏の登場となる。
 1981年に急死したコンドラシンの数少ないベートーヴェン。ここでは晩年のコンドラシンに縁の深い2つのオーケストラとの共演が聴ける。両曲とも端正ともいえる解釈ながら、それぞれのオケの特徴が出ているのも興味深い。
 お世辞にも良い音質とは言えないが、決して多くはないコンドラシンのベートーヴェンだけに、聴く価値は大だろう。
ムーティ、初出
 チャイコフスキー:
  交響曲第1番「冬の日の幻想」(*)/
  幻想序曲「ロミオとジュリエット」(#)
リッカルド・ムーティ指揮
VPO(*)、
フィラデルフィアo.(#)
 録音:1980年、ウィーン、ステレオ(*)/1982年、ロンドン、ステレオ(#)。ともに初出音源。
 演奏される機会の少ないチャイコフスキーの初期交響曲のレア音源。ムーティにはフィルハーモニアo.とのスタジオ録音があるが、オケの巧さた燃焼度の高さは言うまでもなくこちらが上である。(#)もこのコンビならではの推進力あふれる演奏で、曲の本質を鋭く抉り、生々しい音の洪水が迫り来る。
KMS-014/5

(2CD)
スヴェトラーノフ&何とBPO、初出
 ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番
 ハイドン:交響曲第100番「軍隊」
 チャイコフスキー:マンフレッド交響曲
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
BPO
 録音:1989年3月5日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 おそらく1回きりと思われるスヴェトラーノフとベルリン・フィルの貴重な演奏記録。ベートーヴェン、ハイドンでは端正な演奏を聴かせるが、徐々にテンションは上がり最後のチャイコフスキーではついにスヴェトラーノフ本来の個性が大爆発する。ベルリン・フィルもこのロシアの巨匠を前にその機能を最大限に炸裂させている。
コンドラシン、初出
 ショスタコーヴィチ:
  交響曲第5番(*)/交響曲第6番(#)
キリル・コンドラシン指揮
ミュンヘンpo.(*)、ウィーンso.(#)
 録音:1979年10月4日、ミュンヘン(*)/1977年7月26日、ブレゲンツ、ブレゲンツ音楽祭(#)。ともにライヴ、ステレオ、初出音源。
 1975年モスクワpo.の常任指揮者退任後のヨーロッパ主要オーケストラを振ったショスタコーヴィチの2曲。(*)は少々こもりぎみの音質でノイズや僅かな音飛びがみられるが亡命の年のライヴであり生々しい臨場感が伝わってくる。(#)ではノイズが散見されるが全体的にまずまずの音質。
ルドルフ・ケンペ
 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ルドルフ・ケンペ指揮
ストックホルムpo.
 録音:1975年8月21日、ヘルシンキ、ライヴ、ステレオ。先にFKMからクレーメルとのシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」とのカップリングで発売されている(FKM-CDR77/8)演奏。なお、WORLD MUSIC EXPRESSからも同日「ストックホルム」でのライヴとして、ブルックナー「第7」が発売されている(WME-S-1006)。詳細は不明。
 ケンペが亡くなる前年のヘルシンキ音楽祭におけるライヴ。力むことなく音楽そのものの自然な流れを優先してその自発性を引き出す技量はさすがにケンペならではである。同曲にはベルリン・フィルやミュンヘン・フィルとの録音があるがこの北欧の名門オケからも重厚で堅実なまさにドイツ的響きを引き出している。
 当初「第7番」であると誤記しておりましたが、上記である事が判明いたしました。
ムーティ&VPO、初出
 メンデルスゾーン:
  交響曲第3番「スコットランド」(*)/
  交響曲第4番「イタリア」(#)
リッカルド・ムーティ指揮
ウィーンpo.
 録音:1976年(*)/1977年8月25日(#)、以上ザルツブルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ムーティがニュー・フィルハーモニアo.(後にフィルハーモニアo.)の首席指揮者として精力的な活動をしていた頃のまさに充実期のライヴ。両曲ともスタジオ録音があるが、あまり取り上げない貴重なレパートリーといえる。特に「イタリア」はあのトスカニーニの名演をも凌駕するようなスピード感を持って驀進する、火を噴くような凄演だ。
レヴァイン初出、おそらく初レパートリー
 マーラー:交響曲第2番「復活」
キャスリーン・バトル(S)
ジョイス・オルソン(Ms)
ジェームス・レヴァイン指揮
シカゴso.&cho.
 録音:1977年7月2日、シカゴ、ラヴィニア音楽祭、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 1975年にザルツブルク音楽祭へデビュー、1976年にはメトロポリタン歌劇場の音楽監督へ就任し、まさに乗りに乗っていた時期のレヴァインによるライヴ。この頃の彼らしいドライヴの効いた、何とも推進力たっぷりの爆演だ。当時進められたものの未完に終ったマーラーの交響曲全集で、この「第2番」はリリースされず、おそらくこのライヴはレヴァインの初ディスク・レパートリーとなるはず。非常に貴重な演奏だ。
KMS-021/2

(2CD)
カラヤン&BPO、
 1968年ザルツブルクのベートーヴェン、初出あり

 ベートーヴェン:
  「コリオラン」序曲
  交響曲第6番「田園」(*)/交響曲第7番
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
BPO
 録音:1968年4月8日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ、(*)のみ初出音源。他の2曲は以前NUOVA ERAからCD化されていた物だが、廃盤となって以来十数年ぶりの復活。カラヤンが振った1968年のこの3曲と言うのは、2006年現在オケを問わず当演奏しか発売されたことがないのではないかと思われる。
 ザルツブルク復活祭音楽祭での祝祭大劇場における当日全曲ライヴ。まさに壮絶の一語につきる怒濤のベートーヴェン・プロである。初出の「田園」は他の演奏を上回る推進力をみせる。他の2曲は以前イタリア盤で同音源が出ていたが、「第7番」については音質の違いが如実でカラヤンの同曲演奏史上、間違いなく最も過激な演奏であると言える。
カラヤン&BPO、1973年のチャイ4、初出
 チャイコフスキー:交響曲第4番
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
BPO
 録音:1973年10月、ライヴ。ステレオ、初出音源。一部で1973年10月28日とされる演奏が私家盤で出まわったようだが、おそらく同一の演奏と思われる。なお、カラヤン&BPOは同月から翌月にかけて来日公演を行っている。
 強烈なカタルシスを感じさせるこの曲はまさにカラヤンの独壇場だ。咆哮する金管、荒れ狂うティンパニはこの起伏の激しい作品をさらに興奮の頂点へと導く。冒頭の金管などいかにも当時のBPOの威力を象徴するかのような煮えたぎるサウンドだ。そしてたたみこむような終楽章コーダはそのまま聴衆の狂ったような拍手へつながる。
バーンスタイン&VPOとポーランド放響、初出あり
 ベートーヴェン:
  交響曲第5番「運命」(*)/
  「レオノーレ」序曲第3番(#)
レナード・バーンスタイン指揮
ウィーンpo.(*)
ポーランド放送so.(#)
 録音:1980年10月22日、ウィーン(*)/1989年、ワルシャワ(#)。ともにステレオ。(#)は初出音源。(*)はLIVE CLASSICS BEST(廃盤)から出ていた演奏で、JOHN HUNTのVPOディスコグラフィにはこの録音の記載があるものの、別情報によると、この演奏会はウィーン・フィルの内部記録には記載されていないと言う。
 数あるバーンスタインの「第5番」の中でもこの演奏は重量感のある部類といえるだろう。じっくりと一音一音を大切に積み重ねるといった印象だ。「レオノーレ序曲」は珍しくポーランド放送so.を振っている。ここでは若き日のバーンスタインに戻ったような活力に満ちた演奏。オーケストラも持てるパワーを出し切った熱演を聴かせる。
ヨッフム、なんとデトロイト響との「ブル9」!、初出
 ブルックナー:交響曲第9番
オイゲン・ヨッフム指揮
デトロイトso.
 録音:1986年、デトロイト、ライヴ。ステレオ、初出音源。もちろんこの顔合わせては同曲初登場となる。ちなみにディスコグラフィには1985年12月7日という未発売音源が載っているので、この時の録音の可能性もある。
 デトロイトso.との最後の客演コンサートのライヴ。有名な2つの全集ではどちらもドイツのオーケストラだったがここではアメリカンを相手に揺るぎない「ヨッフムのブルックナー」を聴かせる。荘厳というより温かさを感じるブルックナーだ。
 残念ながら音飛び、ノイズが散見され終楽章の終了間際にも音揺れがあるが晩年の貴重な記録。
クーベリック、初出
 ストラヴィンスキー:
  バレエ音楽「春の祭典」/3楽章の交響曲
ラファエル・クーベリック指揮
バイエルン放送so.
 録音:1971年6月16日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 クーベリックの珍しいレパートリーといえるストラヴィンスキーの2曲。リズム感なしではこなせないこれらの曲をゆるぎない音の造型に仕上げた実に見事な演奏。クーベリックの棒の正確さ、オケの巧さが際立つ。但し音質についてはあまり良好ではないのが残念。「交響曲」冒頭の音揺れをはじめノイズも散見される。しかし貴重な記録である。
KMS-027/8

(2CD)
アバド&BPOのマーラー「第9」、
 1994 ロンドン・ライヴ

 マーラー:交響曲第9番
クラウディオ・アバド指揮
BPO
 録音:1994年8月25日、ロンドン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 アバド、BPOのロンドン公演ライヴ。この曲はアバドの重要なレパートリーの1つであるが、同じくベルリン・フィルとの1999年DG盤や、その他のライヴを凌駕する最も気迫に満ちた演奏だ。やはりかつての活躍の場であったロンドンでのパフォーマンスだからか、アバド自身が熱くなっており、終演後、彼が燃え尽きた姿がまさに目に浮かぶようだ。
ムーティ&VPOの「巨人」、
 1985年ザルツブルク・ライヴ

  マーラー:交響曲第1番「巨人」
リッカルド・ムーティ指揮
VPO
 録音:1985年8月18日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。ムーティ&VPOのコンビによる同曲は、これが初登場。
 ムーティのマーラーは極めて希少で、録音もフィラデルフィアo.との同曲くらいしかない。この演奏はウィーン・フィルにしては少々荒い演奏ではあるが、ムーティの気迫とあいまって逆にいい効果を上げている。
 残念ながら音質はあまり良いものとは言えず、ヒスノイズ等が散見されるが、それが気にならないほどの燃焼度である事は間違いない。
ノイマン、稀少音源
 べートーヴェン:交響曲第4番(*)
 グルック:
  歌劇「アウリスのイフィゲニア」序曲(#)
ヴァーツラフ・ノイマン指揮
ミュンヘンpo.(*)、BPO(#)
 録音:1979年、ミュンヘン(*)/1985年、ベルリン(#)。以上ステレオ、初出音源。
 ノイマンのレア音源を集めた1枚。ミュンヘン・フィルとのべートーヴェンは今まで聴く機会のなかった「第4番」。残念ながら第1楽章の音質がかなりこもっているが、第2楽章以降は改善され、爽快なノイマン流べートーヴェンが聴ける。一方グルックは何とBPOとの演奏で、両者の長所が見事に融合、流麗ながらも力強い。
ザンデルリング〜ハイドン
 交響曲第82番「熊」(*)
 交響曲第94番「驚愕」(#)
クルト・ザンデルリング指揮
BPO(*)、ウィーンso.(#)
 録音:1997年6月10日、ベルリン/1998年12月7日、ウィーン(#)。以上ステレオ、初出音源。
 ザンデルリングのハイドンを集めた1枚。「第82番」はこのコンビによる異演が多数存在するがこのテイクは初出。出だしの1音がこの演奏の充実度を全て表現している。ザンデルリングの抜群のテンポ設定がこの曲の本質を突いている。「第94番」もいかにもこの指揮者らしい内声部をしっかりと鳴らしたまさに充実度満点の解釈といえる。
アバド若き日のブラームス
 ブラームス:交響曲第3番(*)/大学祝典序曲(#)
クラウディオ・アバド指揮
バイエルン放送so.(*)
フィラデルフィアo.(#)
 録音:1973年10月、ミュンヘン(*)/1968年、フィラデルフィア(#)。以上ステレオ、初出音源。
 アバド若き日のブラームス集。後年これらのオーケストラとの共演はほとんどないだけに貴重なライヴだ。「第3番」は後のアバドでは考えられないようなアクセントの強いまさにドイツ的な分厚い演奏。冒頭からしてアバドらしからぬサウンドに驚く。「序曲」はいかにもイタリア人らしい解釈といえる。陽気なノリが全編を貫く佳演である。
KMS-033/4

(2CD)
メータ&ミュンヘンpo. 1995年ライヴ、初出
 ウェーベルン:管弦楽のための6つの小品
 モーツァルト:交響曲第40番
 チャイコフスキー:交響曲第5番
ズビン・メータ指揮
ミュンヘンpo.
 録音:1995年5月、ケルン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 世界第一級のオーケストラから厚い信頼を受けるメータと、その彼が名誉指揮者を務めるミュンヘン・フィルとのライヴ。オケの上手さが目立つウェーベルン、心地良いテンポで進むモーツァルト、そして遅いテンポで始り、最後まで重厚さを貫くチャイコフスキーと、どれを取ってもメータの円熟ぶりがストレートに伝わる貴重な演奏。
ドホナーニ若き日の「巨人」、
 何とベルリン・フィルとの演奏

 マーラー:交響曲第1番「巨人」
クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮
BPO
 録音:1974年1月10日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ドイツの歌劇場を中心に活躍していた頃のドホナーニがベルリン・フィルを振ったライヴ。厳しいリハーサルや辛口の言動が災いし、疎遠になったコンビだけに稀少な共演。また、オケから見ても、BPOによる同曲と言うのは1980年代中頃以降こそ増えたものの、この年代前後ではロスバウトとの1955年の演奏( PASSION & CONCENTRATION PACO-1008)位しか見当たらず、貴重な物と言えそうだ。
 音質は残念ながら少々こもっており、決して良好とは言えない上ノイズも散見されるが、両者の一触即発的緊張感を随所に感じることができる生々しいドキュメント。
KMS-036/7

(2CD)
マルティノン、オール・リスト・プロ、
 なんとアルゲリッチとの共演!! 初出

 リスト:交響詩「オルフェウス」/ピアノ協奏曲第1番(*)/
     ファウスト交響曲(#)
マルタ・アルゲリッチ(P;*)
フィリップ・ラングリッジ(T;#)
ジャン・マルティノン指揮
ハーグpo.&cho.
 録音:1974年6月28日、ハーグ、オランダ音楽祭ライヴ。ステレオ、初出音源。
 1974年、オランダのハーグで行われたマルティノン怒濤のオール・リスト・プロ。さしずめ嵐の前の静けさとでも言うべき「オルフェウス」に始まり、アルゲリッチとの鬼気迫るピアノ協奏曲へなだれ込む。そして「ファウスト交響曲」ではついにマルティノンの個性が炸裂、そのがっちりとしたアンサンブルと推進力は、正に手に汗握る爽快さ。
バルビローリ&ベルリン・フィルが
 カルミレッリと共演、初出

 ハイドン:交響曲第99番
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
ピーナ・カルミレッリ(Vn)
ジョン・バルビローリ指揮
BPO
 録音:1970年2月15日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 バルリローリ最後の年の貴重なライヴ。ハイドンは実にまろやかな響きで、昨今のピリオド楽器演奏では聴くことができない豊潤な古典派様式を堪能できる。そして、メンデルスゾーンでは、イ・ムジチのコンサート・マスターを務めたカルミレッリとの珍しい共演が聴ける。女流らしい繊細な解釈と共に、両者の曲への熱い思いが伝わって来る佳演、
 多少ヒス・ノイズあり。
ベーム&ロンドン響のモーツァルト
 モーツァルト:交響曲第28番(*)/交響曲第34番(#)
カール・ベーム指揮
LSO
 録音:1977年8月10日(*)/1975年8月10日(#)、ライヴ。ステレオ。ともにSARDANAからSACD-154/5(廃盤)として出ていた演奏。SARDANA盤では、ザルツブルクでのライヴとされていた。
 スタジオ録音ではか数少ない顔合わせによる共演だが、モーツァルトというのは更に稀少となる。(*)はロンドン今日名誉会長へ就任した年のライヴで、関係を密にした両者のノリがよく伝わる。(#)もベームがよく好み取り上げた作品で、メヌエットを加えた全4楽章盤での演奏。堂々たる輪郭はベームならでは
ムーティ、ベルリン・フィル
 &ウィーン・フィルとのシューマン、初出

 交響曲第1番「春」(*)/
 交響曲第2番(#)
リッカルド・ムーティ指揮
BPO(*)、VPO(#)
 録音:1985年6月24日、ベルリン/1995年10月8日、ウィーン(#)。以上ライヴ、ステレオ、初出音源。
 ムーティ得意のシューマン2曲。(*)はカラヤン時代のベルリン・フィルだけに、底力が凄まじく、まさに音の洪水。残念ながら第3楽章の冒頭3秒が欠けており、全体にノイズもあるが、これだけ厚みのある充実した演奏も少ないだろう。(#)はすっきりした中にも、要所で力強さが感じられ、ムーティらしい解釈。音質もまずまずの域。
若きムーティがチェコ・フィルを振った
 チャイコフスキー「第5」

  チャイコフスキー:交響曲第5番
リッカルド・ムーティ指揮
チェコpo.
 録音:1981年8月2日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ。
 珍しいムーティ&チェコ・フィルとの共演。既出音源だが久々の再発で、フィラデルフィア管音楽監督就任の翌年、乗りに乗った時期の演奏だけに、正に火を噴くような演奏。チェコ・フィルもイタリアの俊英を迎え、分厚い音の塊を繰り出す。いかにも当時のムーティらしさが前面に出た爆演
KMS-042/3

(2CD)
シャイー&ベルリン・フィルの
 マーラー「第9」、初出

 マーラー:交響曲第9番
リッカルド・シャイー指揮
BPO
 録音:1989年9月29日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 シャイーがコンセルトヘボウo.の首席指揮者になって1年目、まさに乗りに乗った時期のライヴ。当時ベルリン・フィルはカラヤンを亡くしたばかりで、この演奏はまるでカラヤンへの追悼のような響きが奏でられている。数箇所にノイズが混入しているのが確認されるが、BPO過渡期としてのこの記録は価値があろう。
若きムーティ&フィルハーモニアの
 チャイコフスキー、初出

 チャイコフスキー:
  交響曲第3番「ポーランド」(*)/
  幻想序曲「ロメオとジュリエット」(#)
リッカルド・ムーティ指揮
フィルハーモニアo.
 録音:1980年(*)/1979年9月(#)、共にロンドン。ステレオ、初出音源。
 演奏の機会が決して多くはないチャイコフスキー「第3番」を、若き日のムーティの演奏で聴ける貴重な1枚。1979年よりフィルハーモニアo.の音楽監督に就任したムーティ、2曲ともその直後のライヴなだけに、熱いコンビネーションをダイレクトに感じ取れる。両曲とも切れ味抜群のスマートなチャイコフスキーで、そのスピード感はまさに爽快。
カール・ベーム
 モーツァルト:
  交響曲第40番(*)/
  ヴァイオリン協奏曲第7番(#)
ヘンリク・シェリング(Vn;#)
カール・ベーム指揮
BPO(*)、LSO(#)
 録音:1976年9月14日、ベルリン(*)/1973年8月5日、ザルツブルク(#)。共にステレオ。(*)はALL KARL BOHM FAN CLUB(WALL-7000/1)、(#)はANDANTEから「ベーム&ロンドン交響楽団〜ザルツブルク・ライヴ名演集」(AN-4030;4CDs)として発売がある。
 70年代のベームの覇気あるモーツァルト。交響曲はさすがに弦、管ともにバランスが素晴らしい。いつもながら第1稿を使用している。同日の第41番が収録されたFKM盤(FKM-CDR70)では、ブルーノ・ワルター生誕100周年記念演奏会のライヴとされていた。シェリングをソリストに迎えた協奏曲は偽作とされる「第7番」。ベームのモーツァルトのヴァイオリン協奏曲の録音は「第5番」がライヴを含め3種ほどあるのみで、既出音源ながらこの「第7番」は貴重。
モントゥー&ボストン響のベートーヴェン
 「第9」ライヴ、何とステレオ、初出

 べートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
エリナー・スティーバー(S)
F.G.マッセ(A)
ジョン・マッカラム(T)
D.ローレント(B)
ピエール・モントゥー指揮
ボストンso.、
プロ・ムジカcho.
 録音:1960年4月6日、ボストン。ライヴ、ステレオ。初出音源(1960年4月4日という未発売演奏が掲載されているディスコグラフィもあるが、同一演奏かどうかは不明)。モントゥーの同曲はこれまで1962年、Westminter へLSOと録音したスタジオ演奏と、MUSIC AND ARTSから発売されているパリでの1958年モノラル・ライヴ(MUA-1182;8CDs)の2種があったが、ステレオ・ライヴ、しかもボストン響との同曲初音盤登場だけに、ファン感涙。
 モントゥーの85歳バースデー・コンサートのドキュメント。当レーベルのモントゥーはKMH-1011(NYP、「ブラ3」&「コリオラン」)、KMH-1012(ボストン響、ブラ4)に続く物だが、何と今回はステレオ収録。さすがにリズム感、テンポ設定、どれをとっても理想的名演。オーケストラ、合唱団、ソリストがモントゥーのバースデーを心から祝っている様子が伝わってくる。ロンドンso.との名盤もあるが、こちらはライヴの熱気がダイレクトに伝わって来る。モントゥー会心の名演だ。
KMS-047/8

(2CD)
ロジェストヴェンスキー、初出あり
 R.シュトラウス:
  交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの
       愉快な悪戯」/
  ピアノと管弦楽のためのブルレスケ(*)
 ブルックナー:交響曲第3番「ワーグナー」(#)
ヴィクトリア・ポストニコワ(P;*)
ゲンナジー・
 ロジェストヴェンスキー指揮
ドレスデン国立歌劇場o.
(シュターツカペレ・ドレスデン)
 録音:1976年8月4日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ。(#)を除き初出音源。(#)のみは以前LUCKY BALLからLB-0015(廃盤)として出ていたが、当日の全曲が発売されるのはこれが初めて。
 奇才ロジェヴェンが名門オケを振った珍しい顔合わせの当日全曲ライヴ。どの曲も斬新で、精彩ある生き生きとした解釈はまさにこの人ならでは。オケも誠にきらびやかな響きを帯びており、そのテクニックにも脱帽。特にブルックナーでは、聴いていて笑みを浮かべたくなるようなリズムが頻出し、マニアには許しがたいであろう(?)楽しい演奏となっている。
ジョン・バルビローリ
 ベルリオーズ:幻想交響曲
ジョン・バルビローリ指揮
ハレo.
 録音:1969年4月30日、ロンドン、ライヴ。ステレオ。以前HUNT(=ARKADIA)から出ていた録音だが、10年以上入手困難だった録音。
 おそらくこれまで出たバルビローリによる5種類の「幻想」中、最も後年かつ最も変った演奏。彼の同曲と言えば、多くの方がEMIへの1947年&1959年、そしてGREEN HILLやRE! DISCOVERから発売された1969年(おそらく2月)の南西ドイツ放響盤を思い出されるはずだが、この最晩年のハレ管との演奏は爆演この上なく、いつものバルビローリとは全く別人のよう。第1楽章の主題に入るや否や急に熱気を帯び初め、後は圧倒されるばかり。当然第4楽章&第5楽章にいたっては正に狂乱の場と化す。第5楽章のコーダーなど、腕も折れんばかりに指揮するバルビローリの姿が目に浮かぶようだ。
バーンスタイン、初出
 シューマン:交響曲第4番(*)
 R.シュトラウス:
  交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの
       愉快な悪戯」(#)/
  楽劇「サロメ」〜7枚のヴェールの踊り(#)
レナード・バーンスタイン指揮(*/#)
VPO(*)、フランス国立o.(#)
 録音:1971年3月2日、ローマ(*)/1977年、パリ(#)、以上ステレオ。初出音源。
 (*)はヨーロッパでの活動が本格化し初めた頃の覇気ある演奏。いかにも当時のバーンスタインらしく、熱いパフォーマンスを聞かせる。そして貴重なのはR.シュトラウス。CBS時代に録音は数曲あるものの、それ以降はほとんど取り上げていない。正に指揮台の上で飛び跳ねるバーンスタインの姿が見えるような、熱気あふれる超爆演。
ブロムシュテット、初出
 チャイコフスキー:交響曲第5番
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
シュトゥットガルト放送so.
 録音:1993年1月22日、シュトゥットガルト、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ニルセンなどの北欧物やドイツ物をメイン・レパートリ−とするブロムシュテット。チャイコフスキーは珍しいが、実直で奇をあてらわない彼だけに、ここでも滋味あふれる演奏が聴ける。もちろんロシア臭は一切無く、正にドイツの巨匠風のチャイコフスキーという面持ちで淡々と進むが、にじみ出る情熱が随所に感じられるのはさすがと言う他ない。
ムーティ&フィラデルフィア管
 1978年ロンドンでの「悲愴」、初出

 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
リッカルド・ムーティ指揮
フィラデルフィアo.
 録音:1982年9月7日、ロンドン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 フィルハーモニア管音楽監督辞任当時に、新手兵を引き連れロンドンで行ったライヴ。さすがに当時のムーティは、今以上にストレートで大仰なカンタービレを駆使しオーケストラを徹底的にドライヴ、感傷的になりすぎない情け無用の「悲愴」を構築した。第3楽章終了後、ロンドンの聴衆もさすがに興奮を止められなかったのか、拍手が起きている。
KMS-053/4

(2CD)
ベルティーニ、オスロでのマーラー「第9」、初出
 マーラー:交響曲第9番
ガリー・ベルティーニ指揮
オスロpo.
 録音:1996年3月15日、オスロ、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 日本での最後の演奏会となった2004年5月30日にも都響を振った録音(FOCD-9259/60)が残され、ベルティーニが最も全身全霊をかけたマーラーの集大成的作品。注目点はオスロ・フィルとの共演ということで、ヤンソンス時代に飛躍的レヴェル・アップを遂げたオケだけに、ベルティーニの指揮にも俊敏に反応し、耽美的マーラーを聴かせている。
ガーディナーの「幻想」、
 何とベルリン・フィルとの共演、初出

 ベルリオーズ:幻想交響曲
ジョン・エリオット・
 ガーディナー指揮
BPO
 録音:1997年9月17日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 古楽をメイン・レパートリーとするガーディナーだが、1980年代からはシューベルトなどなども録音、モダーン・オケとの演奏もよく行なうようになった。「幻想交響曲」はピリオド楽器オケのオルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティクとのPHILIPS録音が非常に有名だが、この演奏は、なんとベルリン・フィルを指揮したもの。ガーディナーらしさは見られるものの、やはりオケの違いが歴然としている。
ミュンヒンガー最晩年の「グレイト」ライヴ、初出
 シューベルト:交響曲第9番「グレイト」
カール・ミュンヒンガー指揮
シュトゥットガルト放送so.
 録音:1986年10月16日、シュトゥットガルト、ライヴ。ステレオ。初出音源。
 カール・リヒターと並び、バッハの権威と言われたミュンヒンガーは、古典派やロマン派の交響曲にも通じており、ウィーン・フィルや自ら創設したシュトゥットガルト・クラシックpo.などとの録音も残っている。シューベルトの「グレイト」は、1969年にDECCAへ録音しているが、ライヴはこれが初登場。師であるアーベントロートの影響が感じられる演奏で、自在なテンポの揺れなど、まさに師匠譲り。
 第1楽章&第2楽章に少々ノイズあり。
KMS-057/8

(2CD)
ロヴィツキ、初出
 モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
 R.シュトラウス:
  交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」
 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ヴィトルト・ロヴィツキ指揮
バンベルクso.
 録音:1983年5月30日、バンベルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ポーランドの名匠ロヴィツキは、1983年から1985年までバンベルク響の指揮者を務めたが、今回のライヴでは全て独墺系で占められた同日の全曲プロを聞くことができる。R.シュトラウスの雄弁な解釈や、ベートーヴェンの熱くストレートな快演も特筆物だが、中でもモーツァルトは、このオケの魅力を最大限に引きだした稀に見る秀演と言えるだろう。
アンチェル&ボストン響の「我が祖国」復活
 スメタナ:連作交響詩「我が祖国」
カレル・アンチェル指揮
ボストンso.
 録音:1969年8月8日、タングルウッド、ライヴ。ステレオ。SARDANAからSACD-220/1(廃盤)として出ていた2枚組から、ドヴォルザークの第8番を抜いたもの。
 1968年に単身でアメリカ楽旅中、ソ連軍の祖国チェコ侵攻を受けて亡命したアンチェル。彼とボストンso.という顔合わせはまさに珍しいが、この複雑な時期に演奏された「我が祖国」は、他のどの演奏よりも胸を打つ。後半、何故かティンパニが変な所で・・・と思うと、何とこれは雷鳴の音らしい。野外コンサートのライヴだったようで、正に臨場感抜群。アンチェル・ファン、チェコ音楽ファンは見逃せない。
カラヤン、1981年の「悲愴」、初出
 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
BPO
 録音:1981年8月28日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 カラヤンの貴重なレパートリーである同曲。同年の演奏としては、11月の演奏がSARDANA(廃盤)とVIBRATO (VLL-80)から発売され、同月に行われた来日公演でも披露しているが、今回登場するのは来日の約2か月前に行われたライヴ。もはや言うまでもなく起伏が激しくパッションに満ちあふれ、推進力たっぷりのパフォーマンス。スタジオ録音だけでも同曲異演は7回に昇る(映像を除く)だけに、正にカラヤンと一体化している作品と言っても過言ではないだろう。
 残念ながらノイズが散見されるが、この燃焼度は一聴の価値あり。
テミルカーノフ&ベルリン・フィルの
 ショスタコーヴィチ「第5」、初出

 ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
ユーリ・テミルカーノフ指揮
BPO
 録音:1985年9月17日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 「若き日」(とレーベルは記載しているが、西側に出るのが遅れた彼だけに、この時既に46歳)のテミルカーノフがベルリン・フィルに客演したライヴ。丁度キーロフ歌劇場の芸術監督を努めていた頃で、1988年からはムラヴィンスキーの後を継ぎ、レニングラード・フィルの芸術監督となる。そんな重要な時期の演奏だが、意外にも全くロシア臭を感じさせない、都会的でスマートな解釈となっている。
KMS-062/3

(2CD)
カラヤン、久々の再発
 ブラームス:
  交響曲第4番/ピアノ協奏曲第2番(*)
ゲザ・アンダ(P;*)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
BPO
 録音:1968年9月28日、ベルリン、ライヴ。ステレオ。以前複数のイタリア系レーベルから発売があった演奏だが、約10年ぶりの再発売となる。
 ベルリン芸術週間における当日全曲目のライヴ。以前イタリア盤で出ていたが久々の再発。「交響曲」はバランス感覚の優れたメリハリの聴いたブラームスで一気呵成に聴かせる。アンダとの「協奏曲」もライヴゆえの燃焼度で圧倒される。
 音はモノラルに近く、決して良いとは言えないが、カラヤン=BPOの絶頂期を体現できる。
カール・リヒターの「ブルミサ第3番」、初出
 ブルックナー:ミサ曲第3番
ソーナ・ガザリアン(S)
マルガリータ・リローヴァ(A)
アントン・デルモータ(T)
エルンスト・ゲロルト・
 シュラム(B)
カール・リヒター指揮
ウィーン・
 トンキュンストラーo.、
ウィーン楽友協会cho.
 録音:1974年6月16日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 リヒターのブルックナーは、以前「交響曲第4番」(ALTUS ALT-068)が発売され度肝を抜かれたが、今回は得意のジャンルであるミサ曲が登場。独唱陣もバッハの宗教曲録音でお馴染みの顔ぶれだ。ここでの演奏はブルックナーがまるでバッハの時代にタイムスリップしたかのような、何とも不思議な響きが感じ取れる。見事な構築性はやはりリヒターの面目躍如といえる。
カール・ベーム
 ブラームス:交響曲第2番
カール・ベーム指揮
LSO
 録音:1973年8月5日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ。ANDANTEから「ベーム&ロンドン交響楽団〜ザルツブルク・ライヴ名演集」(AN-4030;4CDs)として発売があるもの。SARDANA からも発売されていた。
 既出の音源ながら、決して多くはないロンドン響との貴重なライヴ。手馴れた曲ではあるがウィーンの響きでもなくベルリンのそれでもない、まさにロンドン響とのブラームス・サウンドを奏でている。勢いある60年代やテンポの落ちる晩年とは違う円熟期のベームを聴くことができる。
ムーティ、初出
 ハイドン:交響曲第48番「マリア・テレジア」(*)
 モーツァルト:交響曲第34番(#)
リッカルド・ムーティ指揮
VPO(*)、フランス国立o.(#)
 録音:1994年9月9日、ルツェルン(*)/1980年3月11日、パリ(#)。以上ステレオ、初出音源。
 ムーティの重要なレパートリーといえる古典派交響曲。ここでの2曲は比較的演奏会では取り上げられる事が少ないが、見事な演奏とともに、その素晴らしさを再認識させられる。ハイドンでは疾風怒涛期のこの傑作を、ムーティらしい颯爽たる棒で仕上げ、圧倒させられる。モーツァルトはオケの煌びやかな響きも加味された、均整のとれた極上の演奏。
シャイー&ベルリン・フィル、初出
 チャイコフスキー:交響曲第4番
リッカルド・シャイー指揮
BPO
 録音:1980年1月16日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 シャイーとBPOの実にパワフルなチャイコフスキー。このコンビと曲とが見事に合致した奇跡的ともいえる演奏で、カラヤン時代のBPOの響きがダイレクトに押し寄せてくる。このとてつもない熱さは、終演後の観客の反応が全てを物語る。
 残念ながらノイズが散見されるが、この熱演の前ではそれも吹き飛んでしまう。
KMS-068/9

(2CD)
ミュンシュ&ボストン響、
 「幻想」など1960年ライヴ、初出

 ウォルター・ピストン(1894-1976):交響曲第6番(*)
 ルーセル:「バッカスとアリアーヌ」第2組曲(#)
 ベルリオーズ:幻想交響曲(+)
シャルル・ミュンシュ指揮
ボストンso.
 録音:1960年5月(おそらく1960年5月5日)、ライヴ。ステレオ、初出音源。ミュンシュ&ボストン響のこれらの曲は、全て1度はスタジオ録音があるが、(*)と(#)のライヴはおそらく今回が初登場。特に(#)は、フランス国立管など他オケとの演奏が多いだけに意外な感があるが、ボストン響との共演は1952年のモノラル・スタジオ録音しかないようだ。スタジオ録音など、他オケとのものも含め各種の名演がある(+)は、1962年ライヴが000 CLASSICSの TH-067 で出ており、これがこのコンビでの全曲としてはライヴ2種目(他にVAIから映像で後半2楽章のみが発売されている)。なお、ミュンシュ&ボストン響は、この月に来日公演を行っている。
 ボストン交響楽団創立75年記念委嘱作である(*)を初めとした、このコンビによるパワー全開の魅力的なプログラム。(#)はさすがに手慣れたもので、オケの上手さが目立つ好演だが、それを上回るのはやはり(+)で、興奮はクライマックスに達する。咆哮する金管、荒れ狂う打楽器、そして唸り声も聞こえる想像以上に壮絶な演奏。
ノイマン稀少音源 Vol.2 〜 VPO
 ベートーヴェン:交響曲第7番(*)
 オネゲル:交響曲第2番(#)
ヴァーツラフ・ノイマン指揮
VPO
 録音:1990年10月14日(*)/1989年3月12日(#)、以上ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。同レーベルからのノイマン第2弾(第1弾 KMS-030はミュンヘン・フィルとのベートーヴェン「第4」とBPOとのグルック)。ノイマンとウィーン・フィルの共演にスタジオ録音は存在せず、これまでにはFKMから発売されている2種のライヴがあったのみ(FKM-CDR151:1989年、モーツァルト「クラリネット協奏曲」&ブラームス「第4」/FKM-CDR171:1987年、「新世界」他)で、全て1980年代後半以降という晩年の共演というのも興味深い。
 このチェコの名匠を前に、ウィーン・フィルは全身全霊でその指示に応えている。ここでの2曲においても、やはり両者からしか産み出せない輝かしい響きがある。相性は抜群で、ノイマンはウィーン・フィルの指揮台に度々立ってはいるが、残された音源は多いとはいえず、この演奏も貴重。
サヴァリッシュ&VPO、初出
 ブラームス:交響曲第4番
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮
VPO
 録音:1986年11月9日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 サヴァリッシュとウィーン・フィルの稀少なライヴ。この2者の共演は、スタジオ録音では全く存在しないようで、ライヴとしても1960年代の物が2点ほど(それも歌曲やオペラ)と、あとは2000年7月、ブッフビンダーとの同じくブラームスのピアノ協奏曲第2番(EN LARMES ELS-04-522)位のようだ。今回の演奏のころは、バイエルン州立歌劇場音楽監督の任にあり、ワーグナーを中心にドイツ・オペラを盛んに上演していた時期。このブラームスにおける重厚な響きも、ドイツ=オーストリー系の作品を振らせると右に出る者はいないサヴァリッシュならではの物。
アバド&VPO、初出
 ベートーヴェン:交響曲第8番
 ヤナーチェク:シンフォニエッタ
クラウディオ・アバド指揮
VPO
 録音:1984年3月11日、ムジークフェラインザール、ウィ−ン。ニコライ・コンサート、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 両曲ともアバドによる録音が複数回ある得意曲だが、ここでも自信に満ちた解釈を聞かせる。ベートーヴェンはとても瑞々しく、ライヴで本領を発揮するアバドならではの明快な響き。ヤナーチェクもオーケストラが良く鳴っており、パワフルさ満点の豪快な演奏となっている。
レヴァイン&VPO、初出
 シューベルト:交響曲第9番「グレイト」
ジェイムズ・レヴァイン指揮
VPO
 録音:1980年8月20日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 レヴァインはシカゴ響とDGへ同曲を録音しているが、それは1983年で、今回の演奏より後のこと。正に脂が乗ってきた頃の、良い時期のパフォーマンス。当時のレヴァインらしく推進力のある演奏で、インテンポでオーケストラをぐいぐいと引っ張る様は圧巻。そして対比を成すようなカンターブレの美しさは正にレヴァインならでは。快演と言えるだろう。
KMS-074/5

(2CD)
珍品! アバド、
 ハンガリーでの「復活」!! 初出

 マーラー:交響曲第2番「復活」
エヴァ・アンドール(S)
ユリア・ハマリ(Ms)
クラウディオ・アバド指揮
ハンガリー国立o.、
ブダペストcho.
 録音:1969年、ブダペスト、ブダペスト音楽週間ライヴ。ステレオ、初出音源。
 若き日のアバドがブダペスト音楽週間に登場した際の、大変レアなライヴ。この「復活」という曲は、アバド自身1965年にウィーンウィルを振りザルツブルク・デビューを飾った時の作品だけに思い入れも深かったのか、ここでの気合いも相当なもの。
 第4楽章で音飛びがあるのが残念だが、当時の瑞々しさあふれるアバドの魅力が詰まった貴重な音源と言える。
ムーティ1987年、ベルリンで
 フィラデルフィア管を振った「幻想」、初出

 ベルリオーズ:幻想交響曲
リッカルド・ムーティ指揮
フィラデルフィアo.
 録音:1987年9月7日、フィルハーモニー、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 1986年、ムーティがミラノ・スカラ座の音楽監督に就任した直後、超多忙を極めていた頃のライヴ。躍動感あふれる、いかにもムーティらしく推進力あふれる演奏で、さらにフィラデルフィア管の巧さにもいつもながら圧倒される。終演後、聴衆から熱狂的に沸き起こる歓声が、まさにこの演奏の本質を物語る。
KMS-077/8

(2CD)
ヘルベルト・ブロムシュテット、初出
 ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクの
  マイスタージンガー」〜第1幕への前奏曲
 ベートーヴェン:交響曲第8番
 ブラームス:交響曲第1番
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ドレスデン国立(州立)o.
 録音:1983年9月27日、ブリュッセル、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ブロムシュテットがドレスデン国立管の首席指揮者時代に行った演奏旅行でのライヴ。怒濤のオール・ドイツ・プログラムで、このコンビの実力を存分に見せつける。
 残念ながらブラームスの第1楽章で音飛びする箇所があるが、「奇蹟的」と言われるこのオケの響きが、生々しく響く臨場感には感動。
エディト・マティスと
 夫君クレーのマーラー、初出

 マーラー:交響曲第4番
エディト・マティス(S)
ベルンハルト・クレー指揮
ベルリン放送so.
 録音:1984年11月26日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 実力は高く評価され、幾つかのレーベルに数、クォリティとも無視出来ない録音を残しているクレーだが、その存在はまだまだ地味であるといわざるをえない。ただ、その正統派で堅実な解釈は根強いファンを生んでおり、珍しく古典派から離れたこのマーラーでも、名ソプラノで夫人でもあるマティスの独唱で、美しく耽美かつ天上的な響きを聴かせている。
ロジェストヴェンスキー、初出
 ハイドン:交響曲第73番「狩」
 ショスタコーヴィチ:
  交響曲第2番「10月革命に捧ぐ」
ゲンナジー・
 ロジェストヴェンスキー指揮
ウィーンso.、
スロヴァキア・
 フィルハーモニーcho.
 録音:1982年6月27日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ウィーン芸術週間におけるライヴ。ロジェストヴェンスキーのハイドンは珍しいと言えるだろう。そしてこの「第73番」は快活な曲想が上手く彼にマッチし、何とも心地良い。一方、ショスタコーヴィチは言うまでもなく十八番のレパートリーで、ウィーン響から正に重く混沌とした響きを引きだしている。
KMS-081/2

(2CD)
ホルスト・シュタイン、初出
 メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
 モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
 ブラームス:交響曲第2番
ホルスト・シュタイン指揮
バンベルクso.
 録音:1986年9月、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 1985年より首席指揮者の地位に付いたバンベルク響との、オール独襖系プロ。叙情性豊かなメンデルスゾーンでは、このオケの美しい弦の響きが印象深い。モーツァルトは軽快なテンポを取り、伸びやかな解釈が曲想にマッチしている。そして、ブラームスではこのオケの魅力が全開、カイルベルト時代の黄金期を髣髴とさせる輝かしい響きを聴かせる。
ヤンソンス&ウィーン・フィル、
 1992年の「悲愴」、初出

 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
マリス・ヤンソンス指揮
VPO
 録音:1992年4月11日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 当時オスロ・フィルの首席指揮者を務め、欧米の主要オーケストラから次々と招かれ初めた、充実した時期のライヴ。近年では円熟味が増すと共に、少々落ち付いた感もある彼の解釈だが、この頃は現在以上に推進力あふれる、パワー全開の熱い演奏を展開している。この「悲愴」も骨太で男性的な解釈が素晴らしく、さらにはウィーン・フィルが持つ凄味も再認識出来る。
カラヤン、1979年10月の「チャイ5」、
 久々の再発

 チャイコフスキー:交響曲第5番
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
BPO
 録音:1979年10月、ライヴ。ステレオ。今回日付は明らかになっていないが、「他レーベルから出ていた」とされているため、1979年10月18日の演奏と思われる。だとすると、SARDANA からSACD-277(廃盤)として出ていたアイテムから「未完成」を除いた物で、久々の再発売となる。
 スタイリッシュな中にもドラマを秘めた極上品。ベルリン・フィルという楽器を大きく鳴らし切り、いつもながらの「カラヤンのチャイコフスキー」が聴ける。まさにこの作曲家に対する共感無しでは語れない解釈で、吠えまくる金管と打楽器、そして甘美でむせび泣くような弦の響きは、他の追随を許さない。
 残念ながら第1楽章でわずかな音飛びがあるが、それを除けば良好。
レナード・バーンスタイン
 モーツァルト:
  交響曲第41番「ジュピター」(*)/
  クラリネット協奏曲(#)
ペーター・
 シュミードル(Cl;#)
レナード・バーンスタイン指揮
VPO
 録音:1984年1月28日(*)/1987年8月30日(#)、以上ザルツブルク、ライヴ。ステレオ(後述)。以前HALLOOから HAL-23/4(廃盤)、RE! DISCOVERからもRED-94(廃盤予定)として出ていた同一曲目の2枚組から、1枚分を抜き出した物。ただ、既出盤の本体には録音年の表示しか無かったのではないかと思われ、既に各種ディスコグラフィでは日付の特定があった演奏ながら、日付まで記載されたのは当盤が始めてと思われる。
 バーンスタインとモーツァルトの相性は抜群で数々の好ディスクを生み出しているが、ここでの一発ライヴは正真正銘、一度限りの切実さに富んだ本物の名演。(*)では、最近聴く機会も減った大編成モダーン演奏による、ずっしりと重厚かつシンフォニックなモーツァルト交響曲が堪能出来る。(#)は残念ながら音場がほとんどモノラルに近いが、シュミードルの卓越したテクニックがダイレクトに伝わる秀演で、音色の美しさには魅了される。
アバド&ウィーン・フィル、
 1976年の「ブラ4」、初出

 ブラームス:交響曲第4番
クラウディオ・アバド指揮
VPO
 録音:1976年5月23日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。先に、同日演奏された、同じくブラームスのピアノ協奏曲第2番(ポリーニとの共演)が、FKMから FKM-CDR136/7 として発売されていた。
 アバドが数々のポストに就く以前、1970年代にウィーン・フィルと残したライヴ。後年には、流れるようなフレージングでたっぷりと歌わせる事が持ち味となってくる彼だが、この頃は比較的アグレッシヴな一面も見られ、生き生きとした音楽作りが魅力的。このブラームスも、壮年期に差しかかるアバドによる輝かしい記録と言えるだろう。
 第4楽章冒頭部に、微小の音揺れ有り。
KMS-087/8

(2CD)
スウィトナー&ベルリン・シュターツカペレ、
 1981年、初出

 ハイドン:交響曲第88番
 モーツァルト:セレナード第13番
  「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
 ブラームス:交響曲第4番
オトマール・スウィトナー指揮
ベルリン・シュターツカペレ
 録音:1981年6月、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 スウィトナーが20年以上も音楽監督を務めたベルリン・シュターツカペレとの、オール独襖プロ。ハイドンやモーツァルトで見せる、現代ではもはや聞かれなくなったロマンの香りあふれる解釈は、師であるクレメンス・クラウスから受け継がれた事を強く感じさせるもの。ブラームスも実に味わい深く、作品に対する深い共感が成し得た、いかにもドイツ的な演奏と言える。
ミュンシュ&ゼルキン、
 おそらく音盤初共演となる「皇帝」、初出

 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
ルドルフ・ゼルキン(P)
シャルル・ミュンシュ指揮
ボストンso.
 録音:1962年2月9日、ボストン、ライヴ。ステレオ、初出音源。ゼルキンとミュンシュが組んだ音盤と言うのは、曲を問わずおそらくこれが初登場。
 ミュンシュ指揮のベートーヴェン「ピアノ協奏曲」と言えば、リヒテルとの第1番が思い起こされるが、「皇帝」は1944年6月にパリでマルグリット・ロンと録音していたのみ(CASCAVELLEから復刻あり;VEL-3067)で、ライヴはこれが確か初登場。方や同曲異演が既に7種以上という、十八番の曲目と言えるゼルキンだが、さすがにこの年代では年の功からかミュンシュに主導権を譲っており、ここでは「ピアノ付きの交響曲」と言った趣。くっきりとメリハリが付いた演奏は正にミュンシュならでは。
 残念ながら第1楽章に数小節の音飛びあり。
レナード・バーンスタイン
 メンデルスゾーン:
  交響曲第3番「スコットランド」(*)
 シベリウス:交響曲第5番(#)
レナード・バーンスタイン指揮
イスラエルpo.(*)、VPO(#)
 録音:1979年8月20日(*)/1987年8月22日(#)、以上ステレオ。(*)はFKMからFKM-CDR57/58(同日演奏のプロコフィエフ「第5」とカップリング)で発売されている演奏。(#)はおそらくHALLOOからHAL-31/2(廃盤)&RE! DISCOVERからRED-140(廃盤予定)で発売があった演奏だが、これまでは1980年代後半とされており、詳細な日付がクレジットされるのは当盤が初めて。
 バーンスタインが比較的取り上げる回数の少なかった、いわば「裏」レパートリー的存在と言える2曲。(*)は情感たっぷりに歌い、弦の美しさが際立つ。(#)は牧歌的な曲想の中に垣間見える陰影が何とも魅力的で、オーケストラも実に良く鳴っている。
 既出音源だが、特に(#)は以前に比べ生々しい音質となったようだ。
アバド&VPO、ブレンデル他のモーツァルト、初出
 モーツァルト:
  ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲(*)/
  ピアノ協奏曲第25番(#)
ライナー・キュッヒル(Vn;*)
ヨゼフ・シュタール(Va;*)
アルフレード・ブレンデル(P;#)
クラウディオ・アバド指揮
VPO
 録音:1982年8月1日(*)/1985年1月27日(#)。以上ステレオ、初出音源。
 アバド&ウィーン・フィルによるモーツァルトの協奏曲集。(*)にはベルリン・フィルとの録音があるが、やはりウィーン・フィルとの演奏はファン待望の登場で、まろやかな弦の響きは絶品、さらにソロ2人の巧さも際立っている。(#)もブレンデルの名人芸が光る佳演で、これ以上望みえないコンビでのモーツァルトと言える。
ムーティ&VPO、1975年の「新世界」、初出
 ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
リッカルド・ムーティ指揮
VPO
 録音:1975年4月、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 30歳代のムーティがウィーン・フィルを振った、若さ爆発のドヴォルザーク。既にこの頃からこの名門オケとの相性は抜群で、このコンビならではのサウンドが確立されている。朗々とした響きやスピード感など、正に言うことなし。
 残念ながら第2楽章で音飛びする箇所があるが、この熱い演奏には圧倒されてしまう。
KMS-093/4

(2CD)
ハイティンク&BPO、1979年ライヴ、初出
 べートーヴェン:交響曲第6番「田園」
 ドヴォルザーク:交響曲第7番
ベルナルド・ハイティンク指揮
BPO
 録音:1979年1月9日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ハイティンクがコンセルトヘボウo.の芸術監督在任中、ジュリーニの代役としてBPOの定期に登場した際のライヴ音源。カラヤン時代の強靭なBPOにハイティンクの堅実な解釈が融合した実に音楽的なべートーヴェンとドヴォルザークだ。当時ハイティンクの充実ぶりがダイレクトに伝わる貴重な音源。
ノイマンの「大地の歌」、初レパートリー
 (ノイマン稀少音源 Vol.3 〜 VPO Vol.3)

 マーラー:交響曲「大地の歌」
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
トーマス・モーザー(T)
ヴァーツラフ・ノイマン指揮
VPO
 録音:1989年3月12日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。当日併せて演奏されたオネゲルの交響曲第2番が、先に当レーベルから発売されている(KMS-070)
 当曲はおそらくノイマンの初ディスク・レパートリーとなる作品。ノイマンの重要なレパートリーの1つであるマーラーの交響曲だが、「大地の歌」は名盤とされるスプラフォンの全集には含まれていなかっただけに、このライヴは貴重。ノイマンの情感溢れる指揮にウィーン・フィルの大きくうねるアンサンブルがまさに圧巻。歌手陣も素晴らしい出来映えだ。
 残念ながら第3楽章で音飛びがみられる。
サヴァリッシュ&VPO、1981年の「グレイト」、初出
 シューベルト:交響曲第9番「グレイト」
ヴォルフガング・
 サヴァリッシュ指揮
VPO
 録音:1981年8月29日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 サヴァリッシュ&ウィーン・フィルによる同曲は、おそらくこれが初登場。サヴァリッシュのシューベルトはドレスデン国立o.との全集があり、彼のレパートリーの中核を成すといえるだろう。この演奏もサヴァリッシュの作曲家への熱い想いが音となってあらわれている。この情感溢れるライヴは、サヴァリッシュとウィーン・フィルが創り上げる「音」が、まさに理想的なシューベルトである事を認識させる。
ムーティ&VPO、1975年ライヴ、初出
 シューベルト:交響曲第5番
 ブラームス:
  ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
ライナー・キュッヒル(Vn)
ローベルト・
 シャイヴァイン(Vc)
リッカルド・ムーティ指揮
VPO
 録音:1975年4月、ライヴ。ステレオ、初出音源。なお、ムーティとウィーン・フィルは、この月に来日公演を行っている。
 若きムーティとウィーン・フィルの見事なコンビネーションが堪能できるライヴ。シューベルトは弦の美しさが際立ち、まさに陶酔の極致。ブラームスは2人の首席が素晴らしい演奏を展開しムーティもオーケストラの自発性に身を委ねているかのようだ。
 残念ながらシューベルトの第3楽章の数小節が欠落、ブラームスの第2楽章に音飛びがある。
KMS-098/9

(2CD)
アバド&VPOのマーラー「第9」、初出?
 マーラー:交響曲第9番
クラウディオ・アバド指揮
VPO
 録音:1987年5月17日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。アバド&ウィーン・フィルは同月、同曲をDGへライヴ録音しているが、日付は明らかになっておらず、おそらく数日分のライヴを編集したものと思われる。今回の演奏が一部含まれている可能性はあるが、編集無しのライヴが登場するのはこれが始めてだろう。
 アバドは1986年よりウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めており、このライヴはその着任まもなくのまさに充実した時期に行われたもの。アバドのマーラーは決して情念たっぷりの類いではなく、この「第9番」でもアバドの個性がそのまま出たような誠に現代風といえるマーラーが聴ける。ウィーン・フィルのアンサンブルも実に絶妙。
カラヤンのJ.S.バッハ、
 初音盤レパートリー&初出

 J.S.バッハ:
  ブランデンブルク協奏曲第1番(*)
  ヴァイオリン協奏曲第2番(#)
  4台のピアノのための協奏曲(+)
ギドン・クレーメル(Vn;#)
ジャン=ベルナール・
 ポミエ(P;+)
ヴァルター・
 クリーン(P;+)
ユストゥス・フランツ(P;+)
ヘルベルト・フォン・
 カラヤン(P:+)指揮
BPO(*)、VPO(#)、
チェコpo.(+)
 録音:1973年10月(*)/1976年7月25日、ザルツブルク(#)/1971年8月15日、ザルツブルク(+)。以上ステレオ、初出音源。(+)はカラヤンによる初音盤レパートリーで、これまでスタジオ、ライヴとも全く発売されたことがなかった作品。また、(*)と(#)の1970年代ライヴと言うのはこれが初登場。なお、カラヤンは(*)の時期に来日公演を行なっている。
 カラヤンの1970年代におけるバッハ演奏集。爽快とも言える「ブランデンブルク」やクレーメルとの火花が散るような「ヴァイオリン協奏曲」も勿論聴きものだが、やはりカラヤンもがピアノを弾いた(+)が何とも貴重。他のピアニスト達も豪華かつ、あまり一堂に会したことがないであろう顔合わせと言うのも魅力で、さらにはオケがチェコ・フィルとくれば、正にレア・アイテムと言えるだろう。
 (*)の第4楽章に音揺れあり。
カラヤン、1970年のベートーヴェン、初出
 べートーヴェン:交響曲第2番/交響曲第8番
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
BPO
 録音:1970年6月12日、ウィーン、ウィーン芸術週間、ライヴ。ステレオ、初出音源。カラヤンが1970年に指揮した音盤は、2曲ともこれが初登場。このチクルスからのライヴは、これまでPANDRA'S BOX から6曲が発売されている[CDPB-235〜238]が、第1番はまだ未発売(一時私家盤が流通したようだ)となっている。また、2008年3月に、このチクルスで同時に演奏された序曲2曲も、当レーベルからアナウンスされた[KMS-200]。
 べートーヴェン生誕120周年を記念して行われたチクルスからのライヴ。当時のカラヤンを象徴するかのようなまさに高テンションのべートーヴェン。たたみこむようなテンポ、そしてカラヤンの棒にピタリとつける一糸乱れぬBPOの威力には息を呑む。
 「第8番」第2楽章で少しノイズが見られる。
サヴァリッシュ&VPO、初出
 モーツァルト:
  セレナード第7番「ハフナー」
ウォルフガンク・
 サヴァリッシュ指揮
VPO
 録音:1985年1月31日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 サヴァリッシュがウィーン・フィルを振った、まさに理想的モーツァルト。何故か彼のモーツァルト録音は決して多いとは言えず、このウィーン・フィルとのセレナードはファンが渇望していたものと言える。全体の流れが実に豊かで、改めてウィーン・フィルの音色に魅了される1枚。
 残念ながら第2楽章で音飛びが見受けられる。
ムーティ&VPO、1975年ライヴ Vol.2、初出
 ブラームス:交響曲第4番
リッカルド・ムーティ指揮
VPO
 録音:1975年4月、ライヴ。ステレオ、初出音源。なお、ムーティとウィーン・フィルは、この月に来日公演を行っており、同時期と思われるシューベルト「第5」とブラームス「二重協奏曲」が、先に同レーベルからKMS-097で発売されている。
 ムーティ1970年代の若々しい快演。すでにこの頃から、ドイツ物を重要なレパートリーとするその片鱗を見せている。後年のフィラデルフィアo.との全集では円熟味あるブラームスを聴かせるが、ここでは若さ溢れる解釈が実に魅力的。力で押しまくった感もあるがそれが何とも爽快で瑞々しい。
 残念ながら第2楽章で音が飛ぶ箇所がある。
KMS-104/5

(2CD)
レヴァイン&VPOの
 マーラー「復活」1982年、初出

 マーラー:交響曲第2番「復活」
ジュディス・ブレゲン(S)
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
ジェイムズ・レヴァイン指揮
VPO、
ウィーン国立歌劇場cho.
 録音:1982年6月6日、ウィーン、ライヴ、ステレオ。当曲は、確かレヴァインの初音盤レパートリー。
 レヴァインとウィーン・フィルによる怒濤の「復活」。RCA/BMG に録音されていたものの未完成となった全集には、この「復活」が含まれなかったので貴重。オーケストラの鳴り方が尋常ではなくレヴァインの棒の下、強烈なパワーを見せつけてくれる。やはりマーラーの交響曲にはウィーン・フィルのサウンドが合っている事を認識できる。
 残念ながら第4楽章で数小節の欠落が見られる
カラヤン&ゼルツァーのチャイコ、初出
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
マーク・ゼルツァー(P)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
BPO
 録音:1979年1月28日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 カラヤンは様々なピアニストとこの曲を取り上げていて、録音も数種ゼルツァーとの共演は珍しい。ゼルツァーとはムターやヨーヨー・マとのべートーヴェンの「トリプル・コンチェルト」の録音くらいしか無いので、このライヴは非常に貴重。もちろんカラヤン主導の爆演だ。
 録音は良い状態とは言えないが、この両者の共演は実にレア。
カラヤン、1970年代のシベ4&5
 シベリウス:交響曲第4番(*)/交響曲第5番(#)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
BPO
 録音:1978年1月18日(*)/1976年10月16日(#)、以上ステレオ。(#)は以前SARDANAからSACD-235で発売があったが、廃盤となっている。(*)はFKMから FKM-CDR159 で発売がある演奏。
 シベリウスは演奏会で取り上げることは決して多くなく、残されたライヴ音源も極少なので貴重。「第4番」は曲の性格もあるが、重く沈みこんだ響きが会場を覆い、楽章間の聴衆の咳払いもほとんど聞こえず、異様な空気が支配する。「第5番」は一転してパワーが全開、BPOの巧さを見せつけられる凄演。
シャイーのブラームス Vol.1、初出
 ブラームス:
  交響曲第3番/
  ハイドンの主題による変奏曲
リッカルド・シャイー指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウo.
 録音:2003年1月、アムステルダム、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 シャイーのレパートリーは極めて広く、中でもドイツ音楽への情熱は強く感じられる。それは10年近くもベルリン放送so.のシェフを務めてきたことや現在のゲヴァントハウス管との関係をみてもよくわかる。このブラームスもイタリア人としての歌心を織り交ぜながら、重厚なドイツ音楽のエッセンスが加味されたシャイーならではの解釈だ。
シャイーのブラームス Vol.2、初出
 ブラームス:交響曲第4番/悲劇的序曲
リッカルド・シャイー指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウo.
 録音:2003年1月、アムステルダム、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 シャイーの「歌心」が随所に見受けられるブラームス。ドイツ的な堅固さは保ちながらもスマートさを兼ね備えた独特な解釈といえる。それに加えてコンセルトヘボウ管の巧さが際立っており、各セクションの奏者たちの素晴らしさを再認識させる。まさにこのコンビにしか成し得ない、個性的で類まれなブラームス演奏といえるだろう。
シュタインの「グレイト」、初出
 シューベルト:交響曲第9番「グレイト」
ホルスト・シュタイン指揮
バンベルクso.
 録音:1986年9月、ライヴ。ステレオ、初出音源。シュタインの同曲にはウィーン響とのライヴ(?) (BERLIN CLASSICS)と、同オケとのスタジオ録音(BMG)があった。バンベルク響との同曲ライヴは初めてということになる。
 歌劇場での活躍が土台となるシュタインのレパートリーの中心はワーグナーやR.シュトラウスあたりになろうが、シュベールとやブラームス、ブルックナーの交響曲でも他の追随を許さない見事な名人芸を見せてくれる。このシューベルトもシュタインの個性がダイレクトに伝わる重厚な演奏。
 第1楽章中盤と第2楽章冒頭で数小節の欠落がある。
サヴァリッシュ&VPO、初出
 モーツァルト:交響曲第39番(*)
 シューベルト:交響曲第8番「未完成」(#)
ヴォルフガング・
 サヴァリッシュ指揮
VPO
 録音:1983年8月10日(*)/1981年8月29日(#)、共にザルツブルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。(#)の演奏会では同時に第9番「グレイト」が演奏されており、先に同レーベルから発売されていた(KMS-096)。
 正に理想的な顔ぶれのモーツァルトとシューベルトと言える。サヴァリッシュのモーツァルト録音は意外に少なく、もちろんウィーン・フィルとの音源も存在しない。それだけにこのライヴは貴重。そして演奏も優雅の極みだ。シューベルトはドレスデン国立管弦楽団との全集録音があるが、まろやかな響きは正にウィーン・フィルならでは。
アバド1980年代のベートーヴェン、初出
 ベートーヴェン:
  交響曲第7番 (*)/
  「レオノーレ」序曲第2番(#)
クラウディオ・アバド指揮
LSO (*)、VPO (#)
 録音:1984年5月、ロンドン(*)/1986年9月28日、ウィーン(+)、共にライヴ。ステレオ、初出音源。
 (*)は1984年、アバドがロンドン響の音楽監督時代に行ったチクルスでのライヴと思われる。オケとのコンビネーションが抜群で、実に熱く堅固なベートーヴェンである。また、(#)は1986年にウィーン国立歌劇場音楽監督に就任した時期のライヴ。これまた気迫たっぷりで、オケが実に朗々と鳴り響いている。
サロネン&BPO、1995年6月、初出
 ラヴェル:組曲「マ・メール・ロワ」
 シベリウス:交響曲第5番
エサ=ペッカ・サロネン指揮
BPO
 録音:1995年6月15日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ロス・フィルの音楽監督時代、サロネンがベルリン・フィルへ客演した際のライヴ。両曲ともサロネンのセンスが光っており、まず(*)では、細部に渡った構築の巧さに耳を奪われる。(#)では、往年のカラヤン&ベルリン・フィルの響きが復活したかと思わせるほどパワーが炸裂、正にカラヤンを髣髴とさせる推進力が凄まじく、この曲のベストとも言える凄演である。
アーロノヴィチの「幻想」、初出
 ベルリオーズ:幻想交響曲
ユーリ・アーロノヴィチ指揮
ケルン・ギュルツェニヒo.
 録音:1975年9月、ケルン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 アーロノヴィチと言えばDGへヴァーシャーリと入れたラフマニノフの「ピアノ協奏曲全集」を思い出すが、度肝を抜く遅いテンポで開始されるこの「幻想」では、非常に奇怪かつ個性的な演奏を繰り広げている。全体的に重量級の演奏だが、早いパッセージではド迫力の分厚い響きが聞かれ、おどろおどろしさでは他に類を見ない。オケは荒いが、魅力的な響きを持っている。
ブロムシュテット&サンフランシスコ、
 ワルシャワでの「ブラ4」、初出

 ブラームス:交響曲第4番
ヘルベルト・
 ブロムシュテット指揮
サンフランシスコso.
 録音:1995年5月7日、ワルシャワ、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 サンフランシスコ響音楽監督退任間近の1995年、このコンビがポーランドへツアーを行った際のライヴ。約10年にわたる両者の良い関係がこの演奏にも表れており、シベリウスやニルセン等の北欧音楽と共に、今回のブラームスのようなドイツ音楽が、指揮者ブロムシュテットの中心的レパートリーに位置している事を改めて証明する、構築性豊かなライヴとなっている。
カーゾン&アバドのモーツァルト、初出あり
 モーツァルト:
  交響曲第35番「ハフナー」(*)/
  ピアノ協奏曲第24番(#)
クリフォード・カーゾン(P;#)
クラウディオ・アバド指揮
ヨーロッパ室内o.
 録音:1987年6月、ウィーン(*)/1975年7月27日、ザルツブルク(#)、以上ライヴ。ステレオ。(*)は初出音源。(#)はGNPから、GNP-43 で発売があるもの。
 アバドの「ハフナー」はBPOとの録音があるが、このヨーロッパ室内管との演奏は、より優雅でソリッドな印象を受ける。まさに指揮者とオケの信頼感が窺える両者ならではのモーツァルトだ。既出ながら、カーゾン得意の(#)は絢爛豪華で、独特の持ち味はこのアバドとの共演でもダイレクトに伝わる。
アバド、1980年代半ばライヴ、初出
 べートーヴェン:交響曲第8番(*)
 メンデルスゾーン:交響曲第5番「宗教革命」(#)
クラウディオ・アバド指揮
LSO(*)、シカゴso.(#)
 録音:1984年5月、ロンドン(*)/1986年、ロンドン(#)、以上ライヴ。ステレオ、おそらく初出音源。
 べートーヴェンは1984年のチクルスのライヴと思われる。ロンドン響の音楽監督の時代だが、実に躍動的でパワー溢れるべートーヴェンを聴かせる。メンデルスゾーンもアバドの得意とするレパートリーだが、このシカゴ響との演奏は、重厚ながらも溌剌とした解釈でオーケストラの巧さも光る。曲の本質を突いた、強固に構築された演奏だ。
ラトル&バーミンガムの「巨人」、1987年ライヴ
 マーラー:交響曲第1番「巨人」
サイモン・ラトル指揮
バーミンガム市so.
 録音:1987年6月、ライヴ。ステレオ、おそらく初出音源。
 ラトル30歳代のライヴで、実に溌剌としたマーラー。現在の疾走するスマートな解釈とは異なり、この頃のラトルはストレートなダイナミックさ非常に魅力的だ。音楽が生き生きとしており、楽器の音色そのものがくっきりとした輪郭を表す。まさに当時の両者のコンビネーションの良さがよくわかる。
 第2楽章で数小節の音飛びがある。
アルブレヒト&BPO、初出
 ドヴォルザーク:交響曲第7番
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(*)
コーリャ・ブラッハー(Vn;*)
ゲルト・アルブレヒト指揮
BPO
 録音:1988年4月15日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 日本でもお馴染みのアルブレヒトがBPOを振った貴重なライヴ。ドヴォルザークでのアルブレヒトの解釈は堅固さを土壌とし、緻密な構築性で音楽を作り上げている。ブルッフもソロを盛り立てた誠実な指揮ぶりだ。なお、ソリストのブラッハーはのちの1993年にこのBPOの第1コンサート・マスターに就任している。
ミュンシュ&ボストン響、初出あり
 ショーソン:交響曲 変ロ長調(*)
 サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付」(#)
シャルル・ミュンシュ指揮
ボストンso.
 録音:1962年2月9日(*)/1962年4月20日(#)、以上ボストン、ライヴ、ステレオ。(*)はおそらく今回初出となる音源で、同時に演奏されたベートーヴェンの「皇帝」(w.R.ゼルキン)が、同レーベルから発売されている(KMS-089)。(#)は CIN CIN から CCCD-1014 で発売があるもの。
 ミュンシュ得意のフランスの交響曲だが、いかにもミュンシュらしい爆演。ショーソンでは大きくうねるオーケストラが圧巻だ。ミュンシュの棒に着実に応えている。そしてサン=サーンスでは燃えたぎったエネルギーが噴出すかの如く、熱い演奏を展開する。フィナーレでは音が止まらないうちから観客の狂ったようなブラボーの嵐だ。
アーノンクール&VPO、
 2006年日本公演直前ライヴ、初出

 シューベルト:交響曲第8番「未完成」
 シューマン:交響曲第3番「ライン」
ニコラウス・
 アーノンクール指揮
VPO
 録音:2006年10月29日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 日本公演直前のウィーンでのライヴ。重厚かつ透明感のあるシューベルトはアーノンクールならではの解釈で、正に陰影のくっきりとした感動的な演奏となっている。そしてシューマンは、アーノンクールの個性が前面に出た、他に例を見ない解釈と言えるだろう。これらロマン派の作品に新たな生命を吹き込んだ演奏は、このコンビならではの物だ。
プレートル&VPO、2006年11月
 ウィーン・ライヴのブラームス、初出

 ブラームス:交響曲第2番
ジョルジュ・プレートル指揮
VPO
 録音:2006年11月26日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 プレートルはオペラ指揮者としてのキャリアが長く、オーケストラ作品でもフランス系を得意とする印象が強いが、ドイツ系の交響曲などでもその威力を存分に発揮する。このブラームスでも、フレンチ・テイストな部分は感じられず、まさに重厚なドイツ音楽そのものである。全楽章を通じて高揚感は凄まじく、実に気迫のこもった凄演である。
コンドラシン&バイエルン放響
 1980年の「バビ・ヤール」、1日のみは初

 ショスタコーヴィチ:交響曲第13番「バビ・ヤール」
ジョン・
 シャーリー=カーク(Br)
キリル・コンドラシン指揮
バイエルン放送so.
 録音:1980年12月18日、ミュンヘン、ライヴ。ステレオ、初出音源。PHILIPS から1980年12月18日&19日の演奏を編集したライヴが発売されているが、18日だけのリアル・ライヴは今回初登場。また、この18日に同時演奏されたベートーヴェンの「英雄」が、先に同レーベルから発売されている(KMS-012)
 この曲の初演者であるコンドラシンが残した渾身の名演であることは既に有名だが、既出の PHILIPS 盤はこの翌日、19日の演奏も編集されており、当然生々しさでは当盤が際立っている。
 第2楽章でわずかな音飛びがあるが、貴重なドキュメント。
コンドラシンのマーラー「悲劇的」ライヴ
 マーラー:交響曲第6番「悲劇的」
キリル・コンドラシン指揮
南西ドイツ放送so.
 録音:1981年1月18日、ライヴ、コブレンツ、ステレオ。先に SIBERIAN TIGER から ST-015 として初出発売された物。
 1967年に「第9番」をモスクワ・フィルと日本初演するなど、コンドラシンにとってもマーラーは特別な作曲家と言えるだろう。もちろん録音も複数残されており、どれもが個性的な解釈であるが、この「第6番」のライヴはドイツのオーケストラということもあり、他の演奏より重厚さが数段上となっている。臨場感は抜群。
ムーティ&VPO、2006年10月ライヴ、初出
 ハイドン:交響曲第39番/交響曲第89番
 モーツァルト:交響曲第25番
リッカルド・ムーティ指揮
VPO
 録音:2006年10月8日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。VPOのハイドン交響曲は極めて少なく、第39番はオケとしても音盤初レパートリーだと思われ、ムーティとのコンビでは2曲とも初音盤のはず(このコンビでのハイドンは、1994年の第48番が当レーベルから発売されている[KMS-066])。モーツァルトは1996年にPHILIPSへ録音しているので、それから丁度10年を経ての演奏。
 ムーティの重要なレパートリーの1つである古典派交響曲を集めたプログラム。ハイドンでの洒落た選曲もさながら演奏のしなたかさはまさに絶品だ。モーツァルトの「小 ト短調」はこのコンビでしか成しえないモーツァルトの透き通るような天上の響きが堪能できる。現在ではメインとなったピリオド楽器演奏では得られない極上の響きがここにある。
ゲルギエフ&VPO、ズナイダー、
 2006年ライヴ、初出

 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
ニコライ・ズナイダー(Vn)
ヴァレリー・ゲルギエフ指揮
VPO
 録音:2006年12月17日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 デンマーク生まれの俊英ズナイダーと鬼才ゲルギエフのブラームス。このコンビは幾度となく共演し個性的な演奏を繰り広げているが、このブラームスでもこの2人ならではの独自の鬼気迫る凄演が聴ける。格式や伝統といったものを除外したかのような自由な表現はウィーン・フィルのサウンドを交錯して類まれな音像として目の前に現れる。
KMS-127/8

(2CD)
カラヤン&BPO、1982年のマーラー「第9」復活
 マーラー:交響曲第9番
ヘルベルト・
 フォン・カラヤン指揮
BPO
 録音:1982年8月27日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ。以前 SARDANA からSACD-223/4で出ていた物だが廃盤となっており、数年ぶりとなる嬉しい復活。
 1982年ザルツブルク音楽祭でのライヴ。1979年にバーンスタインがBPOに客演した際にこの曲を振ってから以降、カラヤンも度々取り上げるようになったが1982〜3年に集中しており、それ以降は取り上げていない。その事からも貴重な音源である事は言うまでもない。カラヤン独自のマーラーの世界。。
ベーム&LSO + ギレリスのシューマン、待望の再発
 シューマン:交響曲第4番/ピアノ協奏曲(*)
エミール・ギレリス(P;*)
カール・ベーム指揮
LSO
 録音:1975年8月10日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ、以前 SARDANA からSACD-152/3(廃盤)で出ていたベームの LSO ライヴ集から、1日分の演奏を抜き出した物(当日の全曲プログラムではない)。
 ベームとLSOとの関係は深く1979年に同楽団の会長にも就任しているが、演奏音源は極めて少ない。またシューマン作品もこのディスクの2曲以外には取り上げていない。それらの点からもこのザルツブルク音楽祭でのライヴは貴重。陰影に富んだ交響曲もさながら、ギレリスとの個性が見事に融合した協奏曲は絶品。
KMS-130
廃盤
アバド&LSOのストラヴィンスキー、初出
 ストラヴィンスキー:
  春の祭典(*)/ペトルーシュカ(#)
クラウディオ・アバド指揮
LSO
 録音:1973年8月15日(*)/1985年8月5日(#)、以上ザルツブルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 両曲ともザルツブルク音楽祭におけるライヴ。アバド40歳の時の「春の祭典」は若さが爆発の凄演。後年とは違い、各セクションを大きく鳴らした豪快な演奏。また音楽監督時代の「ペトルーシュカ」は両者の息がぴったりと合った一糸乱れぬアンサンブルが聴きもの。まさにアバドの統率力、ロンドン響の底力を再認識できる1枚。
 当盤は、「音源に不備が発覚のため、カタログから除外させて頂きます」との連絡が参りました。以降の入荷はございません。
KMS-131/2

(2CD)
カラヤン&BPO、1981年11月の
 「田園」&「悲愴」、復活

 ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」(#)
ヘルベルト・フォン・
 カラヤン指揮
BPO
 録音:1981年11月、ライヴ。ステレオ。共にSARDANAからSACD-268/9(廃盤)として発売があった演奏と思われるが、SARDANA盤には1982年と誤記されていた。なお、この2曲が演奏された月は、共にカラヤン&ベルリン・フィルは日本公演を行なっている。また、(#)は後にVIVRATOからVLL-80として発売されている。
 言うまでもなくカラヤンのレパートリーにおける中核をなす2曲。「田園」はいつものハイテンポであるが非常に良く歌っており、正に快心の出来。「悲愴」の方は、巨匠としてもこれほどの演奏は生涯に何度もなかったのではないかと思われる推進力あふれる劇的な演奏で、ベルリン・フィルの底力に圧倒される。翌年には例のザビーネ・マイヤー問題が勃発するだけに、一つの分岐点とも言えるライヴ。
カール・ベーム&BPOと、追悼演奏会、
 久々の復活音源あり

 モーツァルト:
  交響曲第25番 (*) /
  交響曲第41番「ジュピター」(#)
指揮者無し(*)
カール・ベーム指揮(#)
BPO (*/#)
 録音:1982年10月3日(*)/1976年9月14日(#)、以上ライヴ、ステレオ。(*)は以前 ANF から駅売りの LIVE CLASSIC BEST シリーズで発売されていただけだと思われる。約10年ぶりの復活。(#)はFKMから FKM-CDR70で発売されている物。
 (*)は1981年8月に亡くなったベームを偲び、翌年に「カール・ベームの思い出のために」と銘打って行われた、指揮者無しのベルリン・フィルによる演奏。指揮者無しでも揺るぎない堅固なアンサンブルを聴かせるこの団体には、改めて驚きを禁じえない。(#)は言うまでもなく巨匠の至芸で、正に頂点足る演奏。
リッカルド・ムーティ、初出
 フランク:交響曲 ニ短調(*)
 ベルリオーズ:歌曲集「夏の夜」(#)
アグネス・バルツァ(Ms;#)
リッカルド・ムーティ指揮
フィラデルフィアo.(*)、
チェコpo.(#)
 録音:1984年(*)/1981年8月2日、ザルツブルク(#)、以上ステレオ、初出音源。
 EMIへ入れたフィルハーモニア管とのスタジオ録音こそあるが、フランクはムーティのレパートリーとしては稀少と言える。そのスタジオ録音の3年後となるこのライヴでは、当時のムーティらしい攻撃性のある演奏を見せており、フィラデルフィア管の巧さも光る。(#)では珍しくチェコ・フィルを振っているが、バルツァがバックの強力なサポートを受け、すばらしい歌唱を聞かせている。終盤で数小節の音飛びが見られるが、貴重な録音。
カエターニのマーラー「第5」、初出
 マーラー:交響曲第5番
オレグ・カエターニ指揮
バイエルン放送so.
 録音:1990年4月13日、ミュンヘン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 イゴール・マルケヴィチの息子であるカエターニには、その父親譲りの鬼才ぶりから熱狂的なファンが存在する。決して録音には恵まれていないが、その類い稀な才能には疑う余地がない。マーラーも、これまでに発売されたことがあるのは ARTS へ入れた「復活」だけと思われるが、この「第5」でも名門バイエルン放響を自在にコントロールし、独自の解釈を見せつける。
 音質は良好とはいえず、随所にノイズが発生するのは残念だが、貴重なライヴ。
KMS-136/7

(2CD)
オーマンディ&ロッテルダム・フィル、1曲初出
 ブラームス:悲劇的序曲
 ハイドン:交響曲第88番(*)
 ブラームス:交響曲第1番(#)
ユージン・オーマンディ指揮
ロッテルダムpo.
 録音:1982年9月26日、モントルー、ライヴ、ステレオ。(*)は初出音源。他の2曲は NAVIKIESE から NAV-4021で出ている外、(#)はVIBRATO からも VLL-228 で発売されている。
 オーマンディが珍しくロッテルダム・フィルへ客演した折りのライヴ。当日の全曲ライヴとしては今回が初登場となる物で、初出となる(*)での語り口の巧さはさすが。そしてブラームスの2曲は得意のレパートリーとして良く演奏会でも取り上げていただけあり、いかにも堂に入った秀演。特に(#)終楽章でのオーマンディ独自の解釈には絶句する。
I.フィッシャーのブラームス、初出
 ブラームス:
  交響曲第1番/
  ハンガリー舞曲第7番(I.フィッシャー編)
イヴァン・フィッシャー指揮
ブダペスト祝祭o.
 録音:2005年4月26日、ルガノ、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 近年、評価のすこぶる高いイヴァン・フィッシャー入魂のブラームス。表面的にはしなやかさが漂うが内に秘めた熱きスピリットがひしひしと伝わるような演奏だ。自己主張の強い解釈が多い同曲の中で客観的な視点でスコアを解析したこの演奏は意義がある。
デュトワ&BPOのバビ・ヤール、初出
 ショスタコーヴィチ:
  交響曲第13番「バビ・ヤール」
マリウス・リンツラー(B)
シャルル・デュトワ指揮
BPO、
ベルリン聖ヘトヴィヒ教会
 男声cho.
 録音:1985年9月3日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ロシア物でも名演の多いデュトワだがこのショスタコーヴィチでも素晴らしい演奏を聴かせる。ダークでヘヴィな中にもカッチリとしたタイトなサウンドをベルリン・フィルから引き出している。独唱のリンツラーの歌唱も絶品だ。
 第2楽章で音飛びがある。
カラヤン、初出あり
 モーツァルト:交響曲第29番(*)
 シューベルト:交響曲第8番「未完成」(#)
ヘルベルト・フォン・
 カラヤン指揮
BPO(*)、VPO(#)
 録音:1982年5月30日、ザルツブルク(*)/1989年2月28日、ニューヨーク(#)、以上ライヴ、ステレオ。(#)は初出音源。ただし SUNJAY CLASSICS という一般的ではないレーベルから発売されたことがあるようだ。(*)は以前、ANF から駅売りの LIVE CLASSIC BEST シリーズで発売されていただけだと思われ、約10年ぶりの復活。
 モーツァルトはザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭でのライヴ。シューベルトはカラヤン死の年、ウィーン・フィルとの最後のアメリカ公演からのライヴで、まさにカラヤンの全身全霊をかけた演奏。
 わずかに音飛びがあるのが残念だが、極めて貴重な音源。
カラヤン最後のプロコ「第5」、久々の再発
 プロコフィエフ:交響曲第5番
ヘルベルト・フォン・
 カラヤン指揮
BPO
 録音:1980年9月1日、ベルリン、ライヴ、ステレオ。以前 SARDANA から SACD-247(廃盤) で出ていた物だが、久々の再発売。
 カラヤンとしては珍しいレパートリーの1つであるプロコフィエフ「第5番」は高度な技巧を必要とする難曲だが、BPOの威力にはまさに度肝を抜く。この日以降はどうやら取り上げていないらしく、この曲のカラヤン最後のライヴとしても貴重。
カラヤン&ドレスデン国立管、
 1976年のショスタコーヴィチ、久々の再発

 ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
ヘルベルト・フォン・
 カラヤン指揮
ドレスデン国立o.
 録音:1976年8月15日、ザルツブルク、ライヴ、ステレオ。以前 SARDANA から出ていた SACD-203/4(廃盤) から、ギレリスとのベートーヴェン「ピアノ協奏曲第3番」を抜いた物で、久々の再発売。
 カラヤンは幾度かこの曲を取り上げているが、ドレスデンとの演奏は珍しく、BPOとの違いが面白い。初演から僅か6年後に初めて取り上げた事からもカラヤンのこの曲への情熱が感じられるが、この演奏からもそれが伝わってくる。
キタエンコ&モスクワpo. 1981年、初出
 チャイコフスキー:交響曲第5番
ドミトリー・キタエンコ指揮
モスクワpo.
 録音:1981年6月、ライヴ。ステレオ、初出音源。当盤発売後、更に当レーベルから同月の「悲愴」他(KMS-205)がアナウンスされている。
 近年、ドイツを中心に欧州での活躍が目立つキタエンコのモスクワpo.の芸術監督時代のライヴ。約20年にも亘るコンビの手馴れた曲だけに一糸乱れぬアンサンブルを堪能できる。伝統的なロシアの音を感じとれる類まれな演奏として貴重な音源。
シュタイン&BPO、初レパートリーあり
 ヒンデミット:交響曲「画家マチス」(*)
 R.シュトラウス:ブルレスケ(#)
クラウディオ・アラウ(P;#)
ホルスト・シュタイン指揮
BPO
 録音:1982年3月18日、ベルリン、ライヴ、ステレオ。(*)は初出音源で、シュタインの、作曲家レベルでの初レパートリー作品。(#)は FKM から FKM-CDR76で発売がある演奏。
 両曲とも、いかにも「ドイツの響き」を感じさせるシュタイン面目躍如たる凄演で、アラウのピアノもそれに彩りを添えている。シュタインとBPOのコンビネーションも抜群で、相性の良さが実によく伝わってくる。
 (#)で音飛びがある。
カラヤン&BPO、1968年の
 ブラームス、久々の再発

 ブラームス:交響曲第2番/交響曲第3番
ヘルベルト・フォン・
 カラヤン指揮
BPO
 録音:1968年9月30日、ベルリン、ライヴ。ステレオ。以前 ARKADIA (=HUNT) から出ていた演奏だが、約10年ぶりの再発売。
 ベルリン芸術祭におけるライヴで両曲ともまさにカラヤンらしさが前面に出た演奏。小気味よいテンポ、くっきりとしたアクセントなど、いかにも当時のカラヤンだ。
 ただし音質はほとんどモノラルに近い。
バーンスタイン&LSO、最晩年
 死去3か月前のライヴ、初出

 ベートーヴェン:交響曲第7番
レナード・
 バーンスタイン指揮
LSO
 録音:1990年7月、ライヴ。ステレオ、初出音源。なおこのコンビは同月、来日公演を行っている。
 バーンスタイン、死の3ヶ月前のライヴ。最悪の体調の中、全身全霊を傾けた演奏は実に凄まじい。全曲を通してテンポは恐ろしいほど遅く、「舞踏の聖化」という、この曲の印象からは程遠い仕上がりになっている。これほど鬼気迫る「第7」は類を見ない。
 おそらくインホール録音と思われるが、貴重な記録。
アバド&LSOのマーラー「第5」
 マーラー:交響曲第5番
クラウディオ・アバド指揮
LSO
 録音:1983年5月、ライヴ。ステレオ。以前 LUCKY BALL から、ラヴェル「ラ・ヴァルス」と組んで2枚組(LB-0037;廃盤)で出ていた演奏だが、久々の再発。なおこのコンビは同月、来日公演を行っている。
 アバドがロンドン響の首席指揮者から音楽監督に昇格した年のライヴで、より一層オーケストラとのコンビネーションが固まった強靭な演奏を聴かせる。各楽器のバランスのよい響きや燃焼度の高さはさすが当時のアバドの面目躍如たる凄演といえる。
バーンスタインのシューマン、初出
 シューマン:
  交響曲第2番(*)/交響曲第4番(#)
レナード・バーンスタイン指揮
フランス国立o.(*)、
VPO(#)
 録音:1976年、パリ(*)/1971年3月15日、ロンドン(#)、ステレオ。共に初出音源。同じ顔合わせでのこれら2作品は、(*)はこのちょうど10年前1966年11月30日の演奏がWORLD MUSIC EXPRESS から(WME-S-1071)、(#)は同年1971年3月2日ローマでのライヴが同じくKAPELLMEISTERから(KMS-050)、それぞれ発売されている。
 バーンスタインと密接な関係にあるフランス国立o.との「第2番」は煌びやかなフランスの音色とは一線を画す、まさにエネルギーを噴出した爆演となっている。また「第4番」も豪快な直球の如くストレートな凄演。第3楽章終盤にわずかな音飛びあり。
バーンスタインのマーラー
 マーラー:交響曲第4番
アラン・ベルギウス(B−S)
レナード・バーンスタイン指揮
VPO
 録音:1984年2月12日、ウィーン、ライヴ、ステレオ。この日の演奏は FIRST CLASSICS(廃盤)や MEMORIES (ME-1047/8)から発売があるが、ボーイ・ソプラノの表記は上記ベルギウスとヘルムート・ヴィテクの2人が存在し、どちらが正しいのかは不明。
 バーンスタインはある時期からこの「第4番」での独唱者をソプラノではなくボーイ・ソプラノを採用することが多くなったが、さらに耽美的な世界を醸し出す点では効果的とも言える手法であろう。この演奏も天上の世界を描ききった屈指の名演。
カラヤン、久々の再発
 ブラームス:交響曲第1番
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
BPO
 録音:1970年3月22日、ザルツブルク、ライヴ、ステレオ。以前 ARKADIA (=HUNT)から出て以来の、久々の再発売。旧盤ではベルリンでのライヴと誤記されていた。
 以前、イタリア盤で発売されたが久々の再発売。ザルツブルク復活祭音楽祭、ライヴ。いつもながらのカラヤンらしい節回しのブラームスで、各楽器が雄弁に朗々と鳴り響き、一糸乱れぬアンサンブルを聴かせてくれる。
 音質はほとんどモノラルに近い。
アーロノヴィチ、初出
 チャイコフスキー:交響曲第5番
 グリンカ:「ルスランとリュドミラ」序曲
ユーリ・アーロノヴィチ指揮
バイエルン放送so.
 録音:1981年1月22日、ミュンヘン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 奇才アーロノヴィチの個性が爆発のチャイコフスキー。暗く重い開始から徐々にパワーアップしていく様は実に鳥肌モノ。自在にテンポを動かすところなど、まさに浪漫的で感動を呼ぶ。容赦なく音の洪水が迫り来る凄演。「ルスラン」も心地よいテンポの秀演。
ラトル&フィルハーモニアのシベリウス
 シベリウス:
  交響曲第2番/
  劇音楽「クオレマ」〜鶴のいる情景
サイモン・ラトル指揮
フィルハーモニアo.
 録音:1985年3月、ライヴ、ステレオ。既出音源とされているため、おそらく以前 LUCKY BALL から発売されていた1985年3月7日のライヴ(LB-0051;廃盤)と思われる。
 いまをときめく才気溢れる巨匠、ラトル30歳時のライヴ。当時はバーミンガム市so.の首席指揮者の地位にあり、めきめきと頭角を現していた時期。この頃のレパートリーの中心の1つであったシベリウスを爽やかな解釈で聴かせる。
 第2楽章冒頭に数小節の音飛びあり。
ガーディナーのアリアーガとフランク、初出
 アリアーガ:交響曲 ニ長調(*)
 フランク:交響曲 ニ短調(#)
ジョン・エリオット・
 ガーディナー指揮
VPO(*)、BPO(#)
 録音:2002年2月1日、ザルツブルク(*)/2002年4月7日、ベルリン(#)。ステレオ、初出音源。
 「スペインのモーツァルト」といわれたアリアーガを取り上げる点はさすがにガーディナーらしいが、この埋もれた名曲をウィーン・フィルの優美な演奏で聴けるのは嬉しい。フランクはBPOの力強いサウンドがとてつもなく魅力的。ガーディナーの雄弁な解釈に圧倒される。
 なお、(フランクの?)第1楽章で数回のディジタル的なノイズが混入している。
シャイー、1980年代のシューマン、初出
 シューマン:
  交響曲第1番「春」(*)/交響曲第4番(#)
リッカルド・シャイー指揮
ウィーンso.(*)、
ベルリン放送so.(#)
 録音:1981年、ウィーン(*)/1983年6月20日、ベルリン(#)、以上ステレオ、初出音源。
 独墺系の作品を積極的に取り上げているシャイーだが、シューマンでも独自の解釈を展開している。「第1番」はイタリアの指揮者らしい明快さが魅力的な演奏。また「第4番」では重厚さが際立ち、テンポをぐっと落とす部分など巨匠的な解釈が見られる。ちょうど DECCA から、2006年-2007年にゲヴァントハウス管と録音した「マーラー編曲版の」シューマン交響曲全集(478 003-7)が発売されるので、聴き比べと行きたい。
アバド&LSOの1983年「幻想」ライヴ、初出
 ベルリオーズ:幻想交響曲
クラウディオ・アバド指揮
LSO
 録音:1983年7月31日、ザルツブルク、ライヴ、ステレオ。初出音源。
 アバドがLSOの音楽監督に就任した年のザルツブルク、ライヴ。両者の抜群のコンビネーションが表出した演奏で、分厚いサウンドがその充実を物語っている。またアバドのイタリア人気質が随所に見られ、第4・5楽章でも奇怪な趣きはなく、むしろコミカルささえ感じられる。いかにもアバドらしいベルリオーズといえるだろう。
ザンデルリング&バイエルン放響の
 1976年ショスタコ第5、初出

 ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
クルト・ザンデルリング指揮
バイエルン放送so.
 録音:1976年5月29日、ミュンヘン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 言わずと知れたザンデルリング得意の曲であり音源も数多いが、その中でもこの演奏は個性的なものの一つといえる。オーケストラの南ドイツ的な「音」がこの曲と融合し、特異な響きが迫り来る。終楽章でのザンデルリングのエネルギッシュな棒は圧倒的だ。
KMS-163/4

(2CD)
ベルティーニ&シュトゥットガルトの
 マーラー「第9」、1984年、初出

 マーラー:交響曲第9番
ガリー・ベルティーニ指揮
シュトゥットガルト放送so.
 録音:1984年1月20日、シュトゥットガルト、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ベルティーニの独壇場ともいえるマーラーの交響曲だが、この「第9番」は中でも思い入れの強さが特に感じられる。弦のむせび泣き、金管の咆哮、そしてそれらが一つの頑強な音像を形成して迫りくる、稀に見る奇跡的な演奏だ。ベルティーニの鬼才ぶりを再認識する凄演。
 なお、第1楽章中盤で右チャンネルに音の乱れが数秒発生する。
KMS-165/6

(2CD)
プレートル&VPO、初出
 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
 ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」
 ブラームス:交響曲第4番
ジョルジュ・プレートル指揮
VPO
 録音:1992年1月19日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 プレートルとウィーン・フィルの相性の良さが前面に出たライヴである。ドビュッシーは言うまでもなくプレートルの得意曲で音色の豊かさは極上。ストラヴィンスキーは攻撃的ながらも優美な演奏だ。そしてブラームスはドイツ物もレパートリーのメインとするプレートルならではの流麗な解釈。このコンビならではの最高の凄演を堪能できる。
ハイティンク&BPO、ワルシャワ・ライヴ、初出
 シューマン:交響曲第1番「春」
 ショパン:ピアノ協奏曲第2番(*)
エマニュエル・アックス(P;*)
ベルナルド・ハイティンク指揮
BPO
 録音:1999年5月1日、ワルシャワ、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ハイティンクとベルリン・フィルの優美なロマン派音楽が楽しめる1枚。シューマンの朗々としたサウンドからはハイティンクの正確な棒とベルリン・フィルの巧さが再認識できる。そしてアックスをソリストに迎えたショパンは両者のスコアの読みの深さが素晴らしい結果を生んだ演奏と言えよう。しなやかだが、骨組みのかっちりとした美演だ。
ゲルト・アルブレヒト、初出
 ヴィクトル・ウルマン:交響曲第2番
 ベートーヴェン:交響曲第7番
ゲルト・アルブレヒト指揮
ベルリン・ドイツso.
 録音:1995年3月27日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 1944年、アウシュヴィッツのガス室で死を迎えたヴィクトル・ウルマンの交響曲は、演奏の機会が非常に少ないので貴重。アルブレヒトはこのチェンバロも加わった特異な曲を実に色彩豊かに演奏している。またベートーヴェンではアルブレヒトの個性が爆発、堅固で厚いサウンドに圧倒される。極めてアグレッシヴな凄演で、爽快さを感じる。
サイモン・ラトル、初出?
 ベルリオーズ:「ベアトリスとベネディクト」序曲(*)
 バーンスタイン:「キャンディード」序曲(*)
 ブリテン:
  鎮魂交響曲(シンフォニア・ダ・レクイエム)(*)/
 青少年のための管弦楽入門(#)
サイモン・ラトル指揮(*/#)
バーミンガム市so.(*)、
フィルハーモニアo.(#)
 録音:1987年6月(*)/1985年3月(#)。以上ステレオ、おそらく初出音源。
 若きラトルの溌剌とした演奏が堪能できる1枚。ベルリオーズやバーンスタインはいかにも当時のラトルらしい活き活きとした推進力が顕著に感じられる。そして自国の作曲家ブリテンの作品では、ラトルの若い感性がこれらの曲に非常にマッチしており、実に堂に入った名演を聴かせてくれる。
 「鎮魂交響曲」の数箇所でわずかにノイズが入る。
KMS-170/1

(2CD)
ベルティーニ&ウィーン響の
 マーラー第3、久々の復活

 マーラー:交響曲第3番
ジェシー・ノーマン(S;*)
ガリー・ベルティーニ指揮
ウィーンso.、
ウィーン少年cho.、
ウィーン楽友教会女声cho.
 録音:1982年6月5日、ウィーン、ライヴ。ステレオ。以前 LUCKY BALL から LB-0013(廃盤)という番号で発売されていた物だが、久々の再発売。
 特有のメッセージを感じる事ができるベルティーニのマーラーだが、このライヴは特に会心の出来。EMIの全集はスタジオ録音だったということもあり、当盤のライヴ的高揚は凄まじく感じられ、この演奏に断然軍配が上がるだろう。ウィーン・フィルと共にウィーンを代表するこの名オーケストラから、この耽美なサウンドをダイレクトに引き出すベルティーニの鬼才ぶりには全く驚くばかり。ノーマンの歌唱も実に官能的。
KMS-172/3

(2CD)
ロストロポーヴィチ&VPO、初出
 チャイコフスキー:交響曲第5番
 ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
ムスティスラフ・
 ロストロポーヴィチ指揮
VPO
 録音:2001年5月28日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ロストロポーヴィチがウィーン・フィルを振った貴重なライヴ。両曲とも自国の得意曲だけあってこの名門オケを完全に手中に収めている。チャイコフスキーはゆったりとしたテンポで巨人のような歩みを見せ、ショスタコーヴィチはまるで鉄壁のような音像が目前に迫り来る。ウィーン・フィルがまるでロシアのオケのように響くのが興味深い。
サヴァリッシュ&BPOのモーツァルト、初出
 モーツァルト:
  交響曲第41番「ジュピター」/
  セレナード第6番「セレナータ・ノットゥルナ」
ウォルフガンク・
 サヴァリッシュ指揮
BPO
 録音:1997年3月13日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 サヴァリッシュの個性がよく出た演奏で何ともかっちりとした手堅いモーツァルトである。これほどシンフォニックなモーツァルトは現在では聴けなくなっただけに貴重なライヴと言える。「ジュピター」はまさに堂々たる演奏で、ベルリン・フィルが実によく鳴っている。「セレナード」も躍動感に溢れており、ソロ・パートの巧さもさすがだ。
ショルティ最晩年の英雄
 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ゲオルグ・ショルティ指揮
ハンブルク NDR so.
 録音:1996年7月15日、リューベック。ステレオ。NDR の自主製作盤で発売されたものの、日本国内へは数十枚しか出回らず、ファンが血眼で探していた物。
 ショルティと北ドイツ放送響の珍しい顔合わせの「エロイカ」である。ショルティ、死の前年のシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭でのライヴで、何とも若々しい演奏を聴かせてくれる。冒頭の和音からして活力に満ち溢れ、その推進力は凄まじい。とても死を間近に迎える老人の音楽とは思えない。オーケストラも朗々と鳴り響いている。
ベーム&LSO、ザルツブルク・ライヴ
 R.シュトラウス:交響詩「死と変容」
 ベートーヴェン:交響曲第7番
カール・ベーム指揮
LSO
 録音:1977年8月10日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ。SARDANA(廃盤)や ANDANTE(AN-4030/AN-4983)で発売があるもの。
 ベームとロンドン響の実に手堅い演奏が聴ける。R.シュトラウスは幾度となく取り上げている曲だが、ベームはこの音量の差が甚だしい音楽をバランスよく演奏しうる稀有の指揮者である事を再認識する。またベートーヴェンでは中庸なテンポを取りながら音の厚みが迫り来る凄演。一見クールだが内面で燃えたぎるものを感じさせる。
KMS-177/8

(2CD)
メータ&BPOのマーラー「第3」、初出
 マーラー:交響曲第3番
フローレンス・クイヴァー(Ms)
ズービン・メータ指揮
BPO、
エルネスト・ゼンフ女声cho.、
ベルリン放送児童cho.
 録音:1995年11月2日 ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 メータが得意とするマーラーの「第3番」だが、このベルリン・フィルとの演奏は実に推進力たっぷりの凄演で、緩急自在の展開はさすがメータの面目躍如と言える。そしてオーケストラの巧さは言うまでもなく、一糸乱れぬアンサンブルには絶句する。このマーラーはまさにメータとベルリン・フィルにしか成しえない演奏と言って過言はない。
バレンボイム&VPOの「運命」&「田園」!
 ベートーヴェン:
  交響曲第5番「運命」/交響曲第6番「田園」
ダニエル・バレンボイム指揮
VPO
 録音:1997年2月23日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。バレンボイムは、ウィーン・フィルを指揮してはベートーヴェンを全く録音していないはずで、これは大変珍しい演奏。
 まるで例のフルトヴェングラーの復帰コンサートを意識したかのような演奏だ。バレンボイムはウィーン・フィルを完全に手中に収め、自身のベートーヴェン像を自在に表現している。輪郭のくっきりとした「第5番」、ゆったりとしたテンポが流麗な「第6番」。実に両曲の魅力が引き出されている。「第6番」の第1・2楽章に多少のノイズがある。
ハイティンク&BPO、初出
 シューベルト:交響曲第3番(*)
 ブラームス:交響曲第3番(#)
ベルナルド・ハイティンク指揮
BPO
 録音:1997年1月28日、ベルリン(*)/2000年8月31日、ルツェルン(#)、以上ステレオ、初出音源。
 ハイティンクとBPOによる重厚かつ流麗な独墺レパートリー。シューベルトは快適なテンポを取り、小気味よい演奏となっている。ブラームスはしなやかに流れながらもアクセントのはっきりした明快な解釈だ。オーケストラの巧さはもちろん、ハイティンクの棒の正確さがよく分かる。両曲ともロマンの香りが匂い立つ快演。
ムーティ&VPO + ボニーのマーラー「第4」、初出
 マーラー:交響曲第4番
バーバラ・ボニー(S)
リッカルド・ムーティ指揮
VPO
 録音:1995年5月8日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 このムーティのマーラーは耽美的と言うより無垢の清らかな美しさを感じる演奏だ。音色の透明感が際立っており、そしてボニーの歌唱が何とも素晴らしい出来で、この美演に華を添えている。また、ムーティのマーラーは非常に珍しく、他には「第1番」をごく稀に取り上げるくらい。その意味でもこのライヴは貴重な記録と言えるだろう。
テンシュテット&NYPの「ブル7」、久々の再発
 ブルックナー:交響曲第7番
クラウス・テンシュテット指揮
NYP
 録音:1986年10月、ニューヨーク、ライヴ。ステレオ。以前 SARDANAからSACD-196で出ていた物だが、ファンには待望の久々となる再発売。
 テンシュテットはアメリカのオーケストラとの関係が非常に深いが、このNYPもその1つ。この「第7番」はテンシュテットとNYP独自のサウンドと言うべきか、まさにテンシュテット流のブルックナーをオーケストラに徹底的に叩き込んでおり、他に類を見ない強靭な響きが目前に迫り来る。
KMS-183/4

(2CD)
ドホナーニ&BPO、初出あり
 メンデルスゾーン:序曲「静かな海と楽しい航海」(*)
 R.シュトラウス:
  交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」(#)
 ストラヴィンスキー:火の鳥(1910年版)(*)
クリストフ・フォン・
 ドホナーニ指揮
BPO
 録音:1983年6月2日(*)/1984年9月11日(#)、以上ベルリン、ライヴ。ステレオ。(#)は初出音源。(*)は以前 LUCKY BALL からLB-0071 で出ていた物だが、久々の再発売。
 ドホナーニとBPOの貴重音源。厳格なリハーサルゆえBPOの団員との間に確執があるとされ、近年では両者の共演が聴けない状況のようだが、これらの演奏を聴いてもその緊張感はよく伝わり、どの曲でも一触即発の鬼気迫る生々しさが感じられる。
バレンボイム&BPO、初出
 モーツァルト:交響曲第29番
 シューマン:交響曲第2番
ダニエル・バレンボイム指揮
BPO
 録音:1997年9月23日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 バレンボイムとBPOによる正統派の演奏といえる独墺レパートリー。モーツァルトは得意のピアノ協奏曲と同じく、バレンボイム独特の解釈で流麗に進む。またシューマンは、以前よりドイツ音楽に深く傾倒するバレンボイムならではの手法で、BPOから伝統的な響きを引き出している。両曲とも構築の巧さが光る秀演だ。
テンシュテット&シカゴ響の
 ブルックナー「ロマンティック」、初出

 ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
クラウス・テンシュテット指揮
シカゴso.
 録音:1986年6月18日、シカゴ、ライヴ。ステレオ、初出音源。テンシュテットによる同曲は、1976年のデトロイト響盤(VIBRATO VLL-243)を皮切りに、1979年のクリーヴランド管ライヴ(SIBERIAN TIGER ST-024)1980年の北ドイツ放響ライヴ(RITARDANDO RIT-5012)、ベルリン・フィルとの1981年EMIスタジオ録音盤、同じく1981年BPOとのライヴ盤(VIBRATO VLL-246)1982年、ボストン響とのライヴ(RARE MOTH RM-482S)1984年のLPOとの東京ライヴ(TDK TDKOC-021)1989年のLPOとのロンドン・ライヴ(LPO LPO-0014)の8種類が既に発売されており、これが9種め。シカゴ響との同曲はこれが初登場となる。
 テンシュテットとシカゴ響の一糸乱れぬ見事なブルックナー。冒頭のホルンからしてこの演奏の熱きパッションが伝わってくる。いかにもアメリカのオーケストラによるブルックナーであることは否めないが、そんな概念も全く無用なほど、この演奏は強烈だ。このライヴを聴くとシカゴ響の巧さ、特に金管の超絶さには改めて絶句するであろう。
ヤン・クレンツのラフマニノフ、初出
  ラフマニノフ:交響曲第2番
ヤン・クレンツ指揮
ケルン放送so.
 録音:1982年3月19日、ケルン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 マニアの間では根強い人気を持つポーランドの名匠クレンツ。地味な存在だが、ポーランドを代表する指揮者の1人で、グリュミオーとの録音や度々の来日で馴染むファンも多い。このケルン放送so.との貴重なラフマニノフは、現代音楽にも精通するクレンツならではの精緻な解釈が際立っている。他には見られない独特の解釈がまさに衝撃的だ。
ムーティ&VPOのブル6、久々の再発
 ブルックナー:交響曲第6番
リッカルド・ムーティ指揮
VPO
 録音:1986年7月27日、ウィーン、ライヴ、ステレオ。以前 LUCKY BALL からLB-0016(廃盤)で出ていた物だが、久々の再発売。
 現時点ではムーティによる同曲唯一のライヴ。彼はマーラーと同様、ブルックナーも非常に演奏の機会が少ない。この「第6番」はBPOとのスタジオ録音があるとはいえ、その少ないブルックナー演奏の中でもひときわレアなレパートリーと言えるだろう。このライヴはコアなブルックナー・ファンからは「ノー」と言われそうな、ムーティ節満開のストレートで豪快な演奏。
ハイティンク、1995年のマーラー「第3」、初出
 マーラー:交響曲第3番
ヤルト・ファン・ネス(Ms)
ベルナルド・ハイティンク指揮
VPO、
オランダ放送女声cho.&児童cho.
 録音:1995年5月7日、アムステルダム、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 アムステルダムで行われた「マーラー・フェスティヴァル」におけるライヴ。言うまでもなくマーラーはハイティンクのメイン・レパートリーの1つであり、この「第3番」も的確な統率力で全体を見事にまとめ上げている。淡々と進行するが、見事に計算された音の構築が各楽章からダイレクトに感じ取れる演奏だ。
 終楽章で少しのノイズがある。
レヴァイン&ミュンヘンpo.の「英雄」、初出
 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ジェイムズ・レヴァイン指揮
ミュンヘンpo.
 録音:2001年6月30日、ラヴェンナ、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 レヴァインは1999年-2004年にミュンヘン・フィル首席指揮者の地位にあったが、残した録音はごく僅か。その意味でも、このベートーヴェンは貴重だ。全曲を通して、いかにもレヴァインらしい颯爽としたテンポで一気に駆け抜ける演奏はいかにも心地良い。これはレヴァインとミュンヘン・フィルの数少ないレア音源。
ガーディナー&VPO〜
 モーツァルト:ピアノ協奏曲集

 [第20番(*)/第24番(#)]
アンドラーシュ・シフ(P;*)
ロバート・レヴィン(P;#)
ジョン・エリオット・
 ガーディナー指揮
VPO
 録音:1995年1月25日(*)/2002年2月1日(#)、以上ウィーン。ステレオ、初出音源。2日とも、この曲と同時にハイドンの交響曲が演奏されており、それらも当レーベルからアナウンスされた(KMS-204)。
 ガーディナーとウィーン・フィル、そしてモーツァルト演奏には欠かせない2人の名ピアニストの豪華な共演だ。まさに円熟の極みと言えるシフによる、鮮やかなタッチの素晴らしさは言うまでもない。そして音楽学者でもあるレヴィンのピアノが何とも魅力的。ソロパートでの自由なフレージングなど、まさに奇才ぶりを発揮している。
ローレンス・フォスター&BPO、初出
 ベートーヴェン:「プロメテウスの創造物」より
  [序曲/アダージョ/終曲]
 プロコフィエフ:交響曲第6番
ローレンス・フォスター指揮
BPO
 録音:1979年2月1日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 レコーディングでは圧倒的に伴奏が多く、その実力が伝わり難かったフォスターだが、天下のBPOを振った鮮烈なライヴが登場。ベートーヴェンはリズミックで流麗な解釈が際立ち、プロコフィエフはしなやかさと煌びやかさを併せ持つ魅惑的な演奏だ。カラヤン色が濃厚な時期のBPOだけにその演奏力には度肝を抜く。
コンドラシン、初出あり
 ストラヴィンスキー:
  オーケストラのための4つの練習曲(*)
 ラヴェル:スペイン狂詩曲(*)
 サン・サーンス:
  ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」(#)
ボリス・ブロック(P;#)
キリル・コンドラシン指揮
ユンゲ・ドイチュpo.
 録音:1980年9月25日、ベルリン、ライヴ。ステレオ。(#)は初出音源。(*)の2曲は BERLIN CLASSICS から同月の演奏が発売されたことがあり(廃盤)、同一演奏ではないかと思われる。
 コンドラシンと若き演奏家たちの共演による瑞々しい演奏。朗々たる響きが魅力のストラヴィンスキー、色彩豊かで輪郭のくっきりとしたラヴェル、そしてブロックのピアノが冴え渡るサン・サーンス。どれもコンドラシンの的確な指揮の下、充実した内容だ。
KMS-195/6

(2CD)
プレートル&シュトゥットガルト放響、初出
 R.シュトラウス:「ばらの騎士」組曲
 ラヴェル:ラ・ヴァルス
 ベートーヴェン:交響曲第7番
 ブラームス:ハンガリー舞曲第1番
ジョルジュ・プレートル指揮
シュトゥットガルト放送so.
 録音:1995年12月22日、シュトゥットガルト、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 プレートルとシュトゥットガルト放送so.によるドイツ・レパーリーをメインとした当日全曲ライヴ。どれもプレートルの得意とするプロで、いつもながらの堅実な解釈はここでも健在だ。やはり特筆すべきはベートーヴェンで、颯爽としたテンポが心地よい。
KMS-197/8

(2CD)
シェリング、コンロン&BPO、初出
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
 ドヴォルザーク:交響曲第4番
ヘンリク・シェリング(Vn)
ジェイムズ・コンロン指揮
BPO
 録音:1980年4月17日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 30歳の若きコンロンがBPOを振った驚異の音源。コンロンが様々の歌劇場にデビューを果たしていた頃で、すさまじい勢いで実績を重ねていた時期。この俊英がカラヤン色濃厚のBPOの指揮台に立ち若々しい演奏を繰り広げている。大御所、シェリングとの共演も必聴。
 ブラームスの第1楽章で少々ノイズが入る。
ハイティンク&BPO、初出
 ショスタコーヴィチ:交響曲第4番
ベルナルド・ハイティンク指揮
BPO
 録音:1997年1月28日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ハイティンクにとってショスタコーヴィチは重要なレパートリーの1つであり、コンセルトヘボウ管とロンドン・フィルを振り分けた全集が今もディスク史に燦然と輝く金字塔であるが、ここでは天下の名器BPOを振って強靭なサウンドを響かせている。ハイティンクの整然とまとめ上げる芸風にオーケストラの巧さが融合した快演。
カラヤンのベートーヴェン、
 ウィーンでの生誕200年記念
  交響曲全曲チクルス時の序曲、初出

 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第3番(*)/「コリオラン」序曲(#)/
  「レオノーレ」序曲第3番(+)
エミール・ギレリス(P;*)
ヘルベルト・
 フォン・カラヤン指揮(*/#/+)
ドレスデン国立o.(*)、BPO(#/+)
 録音:1976年8月15日、ザルツブルク(*)/1970年6月9日、ウィーン(#)/1970年6月12日、ウィーン(+)、以上ライヴ、ステレオ。(#)と(+)は初出音源。この年、ベートーヴェン生誕200年記念として、 ウィーン芸術週間に招かれたカラヤン&BPOが行った交響曲全曲チクルス(PANDORA'S BOX [CDPB-235〜238]から 6曲が、KAPELLMEISTERから2曲[第2番&第8番;KMS-101]が、それぞれ既出)で演奏されながらも、これまで未発売だった物。ただし(+)と、交響曲で未発売の第1番は私家盤で流通したことがあるようだ。(*)は以前 SARDANA から SACD-203/4 で出ていた物で、同時に演奏され旧盤でもカップリング曲だったショスタコーヴィチの第10番は、先に当レーベルから KMS-144 で再発売されている。
 カラヤンとギレリスのレアな共演はザルツブルク音楽祭におけるパフォーマンスで、両者のベートーヴェンへの共感が生んだ熱い息吹きが伝わって来る。また2曲の序曲は、1970年来日の直後に行われたウィーンにおけるチクルス・ライヴ。
 両曲とも音がこもり気味なのが残念だが、この凄まじい演奏はまさしく当時のカラヤンだ。
スタインバーグ
 &バイエルン放響の「ブル5」、久々の再発

 ブルックナー:交響曲第5番(スタインバーグ版)
ウィリアム・スタインバーグ指揮
バイエルン放送so.
 録音:1978年1月12日、ミュンヘン、ライヴ。ステレオ。以前 LUCKY BALL から LB-0014(廃盤)で発売されていた物だが、久々の再発売。
 2008年3月現在でもスタインバーグ指揮による唯一の同曲であり、この約4か月後には世を去ってしまうマエストロ最晩年の貴重な記録。主にアメリカを後半生における活躍の場とした彼だが、本国ドイツでの演奏会で充実したブルックナーを聴かせる。まさしく正統派ともいうべき堅実な音楽を創り上げているが、ここでは鳴り物が入る自身のヴァージョンを用いて革新的な面も見せている。バイエルン放送so.との演奏は、幾つかのアメリカの手兵オーケストラの時とは全く違う香りを醸し出す。
ピエール・ブーレーズ、初出?
 バルトーク:
  弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽(*)/
  パントマイム「中国の不思議な役人」(#)
ピエール・ブーレーズ指揮
BBC so. (*)、NYP (#)
 録音:1971年、ロンドン(*)/1975年9月、ベルリン(#)。以上ステレオ、おそらく初出音源。
 ブーレーズは1971年に BBC 響の首席指揮者およびNYPの音楽監督に就任しており、このバルトークの2曲は、まさにこの充実した時期、ライヴ。両曲とも今でもブーレーズの重要なレパートリー曲であるが、現在のかっちりと構築され、円熟した演奏とは一味違う40歳代の勢いあふれる快演を聴くことができる。
ヤーノシュ・フェレンチク、初出
 モーツァルト/交響曲第35番「ハフナー」(*)
 ベートーヴェン/交響曲第7番(#)
ヤーノシュ・フェレンチク指揮
プラハso.(*)、シカゴso.(#)
 録音:1981年5月24日、プラハ(*)/1979年3月22日、シカゴ(#)。以上ステレオ、初出音源。これは珍しい、フェレンチクのチェコ&アメリカ・ライヴが登場。
 ハンガリーの巨匠フェレンチクは、リストやバルトークなど自国の作曲家の作品以外に独墺系レパートリーも非常に得意とし、その精緻で情熱的な解釈は多くの感銘を与えてきた。モーツァルトは均整のとれた、勢いある快演。また、ベートーヴェンでは、この技巧派オケから何とも土臭い味を引き出しており、いかにもこの指揮者らしい味わい。
ガーディナー&VPO
 ハイドン:交響曲集、初出

 [第90番(*)/97番(#)]
ジョン・エリオット・
 ガーディナー指揮
VPO
 録音:1995年1月25日(*)/2002年2月1日(#)、以上ウィーン。ステレオ、初出音源。2日とも、この曲と同時にモーツァルトのピアノ協奏曲が演奏されており、それらは既に当レーベルから発売されている(KMS-192)。
 ガーディナー得意の古典派作品の中でも、ハイドンの作品は特にガーディナーの個性が際立つ。きわめて演奏の機会が少ないこの2曲も計算された緻密な分析のもと、ウィーン・フィルの豊かな音色が華々しく響き渡り、このコンビならではのハイドンが聴けるまさにアグレッシヴさの中にもまろやかさを兼ね備えた他では成しえない演奏。
キタエンコ&モスクワpo. 1981年、初出
 チャイコフスキー:
  交響曲第6番「悲愴」/バレエ「白鳥の湖」〜ワルツ
ドミトリー・キタエンコ指揮
モスクワpo.
 録音:1981年6月、ライヴ。ステレオ、初出音源。先に同月の交響曲第5番が当レーベルから発売されている(KMS-145)。
 現在ではドイツを中心に世界各地で活躍するロシアの名匠キタエンコが、モスクワpo.の首席指揮者時代に残したライヴ。「悲愴」は熱さと堅実さを併せ持つこの指揮者らしい演奏で、淡々と進みながらも要所で主張の強さを垣間見せる個性的な解釈を聴くことができる。また「白鳥の湖」も実に手馴れたもので、すっきりとした味わい。
クレーの「巨人」、久々の再発
 マーラー:交響曲第1番「巨人」
ベルンハルト・クレー指揮
ベルリン放送so.
 録音:1979年10月28日、ベルリン、ライヴ。ステレオ。以前 LUCKY BALL から LB-0065 で発売があった演奏だが、久々の再発。
 ドイツの名指揮者クレーは地味な存在ではあるが、その堅固かつ端正な解釈は一つのスタイルを築いていると言えよう。録音の多くは小品や伴奏指揮が占めるが、ここではマーラーの大曲を振ってその個性を最大限に噴出、全体を通して耽美的な要素を排してスマートな演奏スタイルを貫き、実に味わい深い好演となっている。
カラヤン&BPO、1974年のバルトーク
 久々の再発

  バルトーク:
   管弦楽のための協奏曲(*)/
   弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽(#)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
BPO
 1974年2月10日(*)/1974年12月8日(#)、以上ライヴ、ステレオ。(*)は以前駅売りの "LIVE CLASSICS BEST" シリーズで発売されて以来の再発売(一部には1985年と記載されていたようだ)。(#)はSARDANAからSACD-284で発売されていた物。
 カラヤンが取り上げたバルトークは4曲ほどだが、ほとんどこの2曲に限られるのは周知の通り。当盤の演奏を語るには、やはりまずBPOの巧さを特筆すべきであろう。両曲ともまさに正確無比の極みといった凄演だ。1974年という、この最強コンビの脂の乗り切った時期だけに、実に壮絶。
KMS-208/9

(2CD)
アバド&ルツェルン祝祭管の
 マーラー「悲劇的」、初出

  マーラー:交響曲第6番「悲劇的」
クラウディオ・アバド指揮
ルツェルン祝祭o.
 録音:2006年10月、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 重病から生還したアバドが、グスタフ・マーラー・ユーゲント管が中核となり創設されたルツェルン祝祭管を振って完全復活した記念すべきライヴ。同じ顔ぶれでの8月のライヴ映像が発売されているが、これはその2ヶ月後の演奏で、多くのトップ・プレイヤーを擁しながら、そのかっちりとまとまった演奏は圧巻。
 第3楽章でノイズが発生する。
エッシェンバッハ&パリ管、2007年11月ライヴ、初出
 ベルリオーズ:「ローマの謝肉祭」序曲
 ラヴェル:
  マ・メール・ロワ/ラ・ヴァルス/ボレロ
クリストフ・エッシェンバッハ指揮
パリo.
 録音:2007年11月5日、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 幅広いレパートリーを持つエッシェンバッハだが、ここでは名門パリo.を振って得意とするフランス音楽を煌びやかに演奏している。オーケストラにとっては手馴れた曲ばかりだが、エッシェンバッハの棒の下でいつもとは一味違う響きが感じられ、特に「ボレロ」では白熱して行く様が実に圧巻。分厚いサウンドに圧倒される驚異の凄演だ。
コープマンのハイドン&モーツァルト、初出
 ハイドン:交響曲第99番(*)
 モーツァルト:交響曲[第23番/第34番](#)
トン・コープマン指揮(*/#)
シュトゥットガルト放送so.(*)、
モーツァルテウムo.(#)
 録音:1997年5月10日、シュトゥットガルト(*)/2002年2月2日、ザルツブルク(#)。以上ステレオ、初出音源。
 ステレオ録音バロック〜古典派を中心としたレパートリーで確固たる地位を持つコープマンの、実に快活なハイドンと優美なモーツァルト。ハイドンでは快速テンポとティンパニの強打が印象的で、のちに同オケの首席指揮者となるノリントンへの布石ともいえる演奏。また逆にモーツァルトでは、しなやかさが際立つ解釈でアンサンブルの心地よさが魅力的。
アバド&LSOの英雄、久々の再発
 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
クラウディオ・アバド指揮
LSO
 録音:1984年5月、ロンドン、ライヴ。ステレオ。1990年代中頃、ANF から駅売りの "LIVE CLASSICS" シリーズで発売されただけと思われる稀少な音源。このシリーズは既に入手出来なくなってから10年近くが経過しているため、嬉しい再発。
 1984年に行われたアバドとロンドン響によるベートーヴェン・チクルス、ライヴ。当時、音楽監督であったアバドと同オケとのコンビネーションは素晴らしく、疾走感たっぷりの若々しいベートーヴェンを聴かせる。第1楽章の冒頭から熱気にあふれ、終楽章まで一気呵成に突き進む様は実に圧巻。まさに当時のアバドらしい演奏だ。
 なおこのチクルスからは、既に第7番(KMS-112)第8番(KMS-117)が発売されている。
コリン・デイヴィス&BPO + ギレリス、久々の再発
 シベリウス:交響曲第1番(*)
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(#)
エミール・ギレリス(P;#)
コリン・デイヴィス指揮(*/#)
BPO(*)
 録音:1980年4月17日、ベルリン、ライヴ。ステレオ。共に LUCKY BALL(全点廃盤) から出ていた演奏で、(*)は LB-0048 から 1984年5月21日、バイエルン放響とのモーツァルト「ジュピター」を抜いた物、(#)は LB-0064で単独発売されていた物を、1日分のライヴとして再発売。
 イギリスを代表する名匠コリン・デイヴィスとBPOによる演奏。シベリウスはデイヴィス得意のレパートリーだが、ここではやはりBPOの威力が爆発、じつに壮絶かつ精緻極まりないサウンドが迫り来る。なお LUCKY BALL 盤では「この第1番はベルリン・フィル唯一の音盤となる貴重なもの」とされていた。快刀乱麻の名演を聴かせるギレリスをソリストに迎えたチャイコフスキーは、隙のないサポートぶりで叙情性たっぷりのピアノを盛り立てた好演。若干ハイな状態にあるのか、上ずったような焦燥感が良い方に作用している、極めつけのライヴ。
ケルテス&ハンガリー放響、初出
 モーツァルト:ディヴェルティメントK.136
 ブラームス:交響曲第4番
イシュトヴァーン・ケルテス指揮
ハンガリー放送so.
 録音:1970年6月4日、ブダペスト、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 1973年に若くしてこの世を去った鬼才ケルテスのレア音源。モーツァルトは残された数曲の交響曲の録音が超名演だが、このディヴェルティメントも大きな編成で豪快さを感じる快演。またブラームスはウィーン・フィルとの全集があるが、この「第4番」は第4楽章が未収録(指揮者なしで完成)で終わったため、この全曲ライヴは非常に貴重。実に堂々たる名演。
 なお、ブラームスの第2楽章でわずかな音飛びがある。
クレー&BPOの「ドヴォ8」他、初出
 モーツァルト:歌劇「イドメネオ」より(*)
  [序曲/お父様、お兄様、さようなら(#)/
   たとえ父や祖国や安らぎを失ったとしても(#)]
 ドヴォルザーク:交響曲第8番(+)
エディト・マティス(S;#)
ベルンハルト・クレー指揮
ベルリン放送so.(*)、
BPO (+)
 録音:1984年11月26日(*)/1985年1月12日(+)、以上ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ドイツ正統派の名指揮者クレー得意のモーツァルトは、夫人であるマティスの歌唱が実に絶品、夫婦共演でぴったりと息の合ったところを見せる。またBPOを振ったドヴォルザークはクレーの個性が見事に開花しており、バランス感覚が素晴らしい演奏。オーケストラも快活なサウンドながら郷愁にみちた音色で鳴り響き、感動を呼ぶ。
ラトル&ボストン響のラフマニノフ「第2」、初出
 ラフマニノフ:交響曲第2番
サイモン・ラトル指揮
ボストンso.
 録音:1987年3月20日、ボストン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 このラフマニノフの「第2番」は当時のラトルが得意としていた曲だが、ここではアメリカのオケの中でも最もヨーロッパ的と言われるボストン響のまろやかなサウンドがこの曲の魅力をいっそう際立てている。ラトルの解釈も現在とは違い、重厚さを持ちながらも直線的で、清々しさを感じる。若きラトルの魅力がダイレクトに伝わってくる。
アバド + アルゲリッチのベートーヴェン、久々の再発
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第1番(*)/「レオノーレ」序曲第2番(#)/
  「プロメテウスの創造物」序曲(#)
マルタ・アルゲリッチ(P;*)
クラウディオ・アバド指揮(*/#)
チェコpo.(*)、LSO (#)
 録音:1971年8月4日、ザルツブルク(*)/1984年、ロンドン(#)、ともにステレオ。(*)はSARDANA から SACD-206(廃盤)で発売されていた物。(#)については同チクルスの「英雄」(KMS-212)の項目をご参照頂きたい。
 協奏曲は珍しくチェコ・フィルを振ってのザルツブルク音楽祭におけるアルゲリッチとの共演。両者とも若きパッションに溢れ、ストレートな演奏は爽快さこの上ない。アルゲリッチの豪快なタッチには改めて舌を巻く。また2曲の序曲は1984年のチクルス、ライヴ。ロンドン響との相性の良さが非常に良く出た演奏といえる(なおこのチクルスからは、既に第7番(KMS-112)第8番(KMS-117)、第3番(KMS-212)が発売されている)。
KMS-218/9

(2CD)
ヤンソンス、2007年11月ライヴ、初出あり
 R.シュトラウス:
  交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」/
  楽劇「ばらの騎士」〜ワルツ
 ブラームス:交響曲第1番/ハンガリー舞曲第5番
マリス・ヤンソンス指揮
バイエルン放送so.
 録音:2007年11月、ライヴ、ステレオ。R.シュトラウスはおそらく初出音源。ブラームスは HARVEST CLASSICS から2007年11月3日の演奏が出ており( HC-06150; 廃盤予定)、同一演奏の可能性もある。。
 ヤンソンスによる重要なレパートリーとなっている2作曲家。「ツァラ」は重厚な響きながらも、肩ひじの張らないライトさも持ち合わせた快演。ブラームス「第1」はヤンソンスの統率力を明快に感じる演奏で、起伏の激しさを秀でたバランス感覚でまとめ上げる才能には驚く。またアンコールの2曲も駆け抜けるような爽快さで、観客のボルテージもまさに最高潮だ。
ハイティンク&コンセルトヘボウ
 2007年9月ベルリン・ライヴ、初出

 ドビュッシー:夜想曲
 ワーグナー:舞台神聖祭典劇「パルジファル」
        〜前奏曲と聖金曜日の奇蹟/
       楽劇「トリスタンとイゾルデ」
        〜前奏曲と愛の死/
       歌劇「ローエングリン」第3幕前奏曲
ベルナルド・ハイティンク指揮
ロイヤル・コンセルトへボウo.、
リアス室内女声cho.
 録音:2007年9月1日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ハイティンクと長年の相棒であったコンセルトへボウo.のベルリン、ライヴ。ドビュッシーはコンセルトへボウo.の緻密なアンサンブルが光っており、繊細な美しい響きを聴かせる。ワーグナーは陰影に富んだ音像で、弦楽器と管楽器がくっきりとした輪郭を示しながら見事な融合を見せている。
 微弱なノイズは感じられるがダイナミックな音。
シャイー&BPO、1983年の「マンフレッド」
 チャイコフスキー:マンフレッド交響曲
リッカルド・シャイー指揮
BPO
 録音:1983年9月6日、ベルリン、ベルリン芸術週間、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 シャイーとBPOの組み合わせは素晴らしい結果を生んでおり、実にアグレッシヴな爆演となっている。取り上げられる機会が決して多くないこの曲に、新しい生命を吹き込んだかのようなシャイーの熱いタクトにBPOもその的確な合奏力で応える。同曲中のベストとも言える素晴らしい演奏。
ムーティのロシア物ライヴ、初出あり
 プロコフィエフ:交響曲第1番「古典」(*)
 ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」(#)
リッカルド・ムーティ指揮
VPO (*)、フィラデルフィアo. (#)
 録音:2000年4月2日、ウィーン(*)/1981年6月(#)、以上ライヴ、ステレオ。(#)は初出音源で、ムーティ&フィラデルフィア管は、(#)の月に来日公演を行っている。
 ムーティ得意のレパートリーの1つであるロシア物の傑作2曲。ムソルグスキーも色彩豊かで、いかにもフィラデルフィア管の煌めくようなサウンドが迫り来る。曲がオーケストラの音色とぴったりと合致した好例と言える。プロコフィエフはいつもながらのスピード感たっぷりのムーティらしい快演。
アバド&LSOの「巨人」、久々の再発
 マーラー:交響曲第1番「巨人」
クラウディオ・アバド指揮
LSO
 録音:1983年5月(おそらく1983年5月17日)、ライヴ、ステレオ。以前 LUCKY BALL から LB-0050という番号で発売された録音の、久々となる再発売と思われる。以前の盤には日付が記されていたが、当盤のインフォメーションでは省かれている。なお、アバド&LSOはこの月、来日公演を行っている。
 精密にして大胆、正にアイディア豊富。アバドがロンドン響の首席指揮者から音楽監督に昇格した年の、まさに脂の乗った時期の瑞々しいライヴ。アバドにとってマーラーは実に演奏機会の多いメイン・レパートリーの1つであるが、この頃にはすでにアバドのマーラー像が完成されており、耽美的ではないアバド特有の「音」が存在する。巧妙で、ゆるぎない構築力はさすが。
KMS-224/5

(2CD)
ゲルギエフ&ロッテルダム・フィルの
 マーラー「第6」、初出

 マーラー:交響曲第6番「悲劇的」
ヴァレリー・ゲルギエフ指揮
ロッテルダムpo.
 録音:1994年9月18日、アムステルダム、ライヴ。ステレオ、初出音源。先ごろ最新録音となるLSOとの同曲が発売されたが、これはゲルギエフのマーラーとしては最も初期となる1994年のライヴ。13年間の違いを味わって見たい。彼が振ったマーラーの交響曲既出音源は、第1番(2008年1月、LSO LIVE LSO-0663)、第2番(000 CLASSICS TH-040; 廃盤)、第5番(ロッテルダムpo.、2001年1月 LIVE SUPREME LSU-1064-2)、第6番(2007年11月、LSO LIVE LSO-0661)、第7番(ロッテルダムpo.、2007年9月 HARVEST CLASSICS HC-060103; 廃盤)がある。
 1995年より首席指揮者を務めることとなるロッテルダム・フィルとの1994年のライヴ。この演奏はいかにもゲルギエフらしいバーバリアンな凄演で、オーケストラの鳴らせ方が尋常ではないほど強引だ。全体を通して音揺れが何箇所か発生するものの、ブレイク前のゲルギエフをダイレクトに体感できるライヴとして、これは必聴。
ホグウッド、2005年のメンデルスゾーンとゲーゼ、初出
 メンデルスゾーン:交響曲第5番「宗教改革」(*)
 ゲーゼ:交響曲第5番(#)
ロナルド・
 ブラウティガム(P;#)
クリストファー・ホグウッド指揮
フランクフルト放送so.(*)、
ライプツィヒ・
 ゲヴァントハウスo.(#)
 録音:2005年9月30日、フランクフルト(*)/2005年11月6日、ライプツィヒ(#; 後述)。共にステレオ、初出音源。
 ホグウッドがロマン派交響曲を振ったライヴ。この2人の作曲家は同時期にゲヴァントハウスo.の指揮者だったという意外な接点があり、作風も似た部分があるが、ホグウッドは両曲とも速めのテンポで熱い演奏を聴かせる。なお(#)はピアノ付の珍しい交響曲だが、第3楽章でわずかな音飛びがある。また、レーベルからのインフォメーションでは「ピアニスト不明」とされているため、おそらく本体に記載は無い。さらにこの演奏は2005年11月5日の演奏ではないかとされ、DIRIGENT から DIR-0239 で発売がアナウンスされている。
ブリュッヘン&18世紀o.の「英雄」、初出
 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
フランス・ブリュッヘン指揮
18世紀o.
 録音:1995年4月30日、アムステルダム、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ピリオド楽器の第一線で活躍する各国のアーティストを擁する18世紀オーケストラは、ツアーのためのオーケストラだけあって、まさに一期一会の驚異的な演奏を展開する。このベートーヴェンも実に熱の入った快演。ブリュッヘンが「エロイカ以降の作品は取り上げない」と創設当初は語っていた事からも、この曲へのこだわりが伺い知れる演奏だ。
ゾルターン・ペシュコ&BPOのフランス物、初出
 ドビュッシー:夜想曲
 フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」
 ケックラン:星空の詩
ゾルタン・ペシュコ指揮
BPO、
エルネスト・ゼンフcho.
 録音:1989年9月26日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 歌劇場を中心に活躍し、作曲家でもあるペシュコがBPOの指揮台に立った珍しいライヴ。オール・フランス・プロだが、作曲家ならではの読みの深い解釈が素晴らしく、実にバランス感覚に秀でた演奏といえる。また、カラヤンからアバドへの橋渡しの時期であるBPOも相変わらず色彩豊かな響きを奏でており感動的だ。
ロジェストヴェンスキー&VPOの
 ショスタコ「第4」、久々の再発

 ショスタコーヴィチ:交響曲第4番
ゲンナジー・
 ロジェストヴェンスキー指揮
VPO
 録音:1978年4月16日、ウィーン、ライヴ。ステレオ。以前 伊 CIN CIN からCCCD-1021 で出ていた物だが、入手出来るようになるのは数年ぶり。おそらく2008年現在でも、ウィーン・フィル唯一の同曲と思われる貴重な音源。
 オーケストラからその能力以上に長所を引き出す事のできる、類稀な名匠ロジェストヴェンスキーの重量級のショスタコーヴィチ。ここでは何と名門ウィーン・フィルを相手に、その才能を見せつける。天下のウィーン・フィルがロジェストヴェンスキー色に染まり、ロシア的な響きが垣間見られるのが興味深い。まさに鬼才といえる。
KMS-230/1

(2CD)
マゼール&バイエルン放響、1991年ライヴ、初出
 ハルトマン:嘆きの歌
 シューマン:チェロ協奏曲
 チャイコフスキー:交響曲第3番「ポーランド」
リン・ハレル(Vc)
ロリン・マゼール指揮
バイエルン放送so.
 録音:1991年3月22日、ミュンヘン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 マゼールは1993年にバイエルン放送so.の首席指揮者になるが、これはそれ以前、まだ客演として指揮台に立った際のライヴ。約10年続いたコンビはこの頃から息もぴったりで、見事にマゼールが目指す音創りとなっている。そしてこの時期あたりから作曲家マゼールとしても活動が活性化しており、充実度がこの演奏からも伝わる。
ヘレヴェッヘ最初期のブルックナー、初出
 ブルックナー:交響曲第3番
フィリップ・ヘレヴェッへ指揮
ロイヤル・フランダースpo.
 録音:1997年12月14日、アムステルダム、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 古楽のスペシャリストとしてキャリアを開始し、現在ではモダーン・オーケストラとの演奏でも目覚しい活躍を展開するヘレヴェッへのブルックナー。今ではヘレヴェッへの重要なレパートリーの1つとなっているが、このライヴはまだ手馴れる以前のブルックナー演奏であろう。オケとの関係もまだ客演時代で、色々な面で初々しいライヴであると言える。
インマゼール、1999年の「未完成」「田園」、初出
 シューベルト:交響曲第8番「未完成」
 ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
ジョス・ファン・インマゼール指揮
アニマ・エテルナ
 録音:1999年9月5日、アムステルダム、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 チェンバロおよびフォルテピアノ奏者として活動したのち、ピリオド楽器のオーケストラであるアニマ・エテルナを結成して指揮者としても活躍するインマゼールは、学者として曲を独自に解析し、本来の姿を再現する。この2つの名曲でも新しい発見が色々な箇所で確認することができる。
 なおシューベルトの第2楽章の終盤で少々ノイズが入る。
マズア + サラ・チャン
 2005年のチャイコフスキー、初出

 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(*)/
          弦楽セレナード(#)
サラ・チャン(Vn;*)
クルト・マズア指揮
フランス国立o.
 録音:2005年12月22日(*)/2005年11月17日(#)、以上パリ、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 マズアがベートーヴェンやブルックナーを得意とするのは周知の事実だが、以前よりチャイコフスキーも重要なレパートリーの1つとしており、演奏会でも非常に頻繁に取り上げている。このポピュラーな2曲においても、さすがにロシア臭さは感じさせないものの、元来マズアの持ち味である重厚な解釈が面白い効果を上げていると言えよう。
 #音源に不備があったため、曲目が初回掲載時から変更されております(ピアノ協奏曲第1番→ヴァイオリン協奏曲)。
KMS-235/6

(2CD)
メニューイン指揮
 1988年アルメニアでのモーツァルト・ライヴ、初出

 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第24番(*)/レクイエム ニ短調(#)
ユストゥス・フランツ(P;*)
ヘレン・ドナート(S;#)
ハンナ・シュヴァルツ(A;#)
ヨゼフ・プロチュカ(T;#)
ハラルト・シュタム(B;#)
イェフディ・メニューイン指揮
北ドイツ放送so.&cho.
 録音:1988年12月23日、アルメニア、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 メニューイン72歳時のライヴ。1970年代以降、彼は指揮者としての活動が目立ち、ベートーヴェンやシューベルト(2種)の交響曲全集まで完成させている。これらの全集は総体的にテンポは速めのようだが、曲の性格もあるが、ここでのモーツァルトは両曲とも実に堂々たる感動的な演奏。
 なお「レクイエム」終演後の拍手は入っていない。
KMS-237/8

(2CD)
ショルティ&ブダペスト祝祭管、初出
 モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
 バルトーク:管弦楽のための協奏曲
 ブラームス:交響曲第4番
ゲオルグ・ショルティ指揮
ブダペスト祝祭o.
 録音:1995年3月8日、ブダペスト、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ショルティ晩年の貴重なライヴ。1983年創設で現在イヴァン・フィッシャーが音楽監督を務めるこのオーケストラと同郷のショルティが深い共感を持って音楽を創り上げている。ショルティ若々しい音楽作りはここでも健在で、中でも得意のバルトークは過去のどの演奏よりも刺激的だ。死の2年前という事を忘れさせる凄演にはまさに脱帽。
セルジュ・ボド&オランダ放送響、初出
 ベルリオーズ 「宗教裁判官」序曲
 サン・サーンス:交響曲第3番「オルガン付」
レオ・ファン・
 ドゥーセラール(Org)
セルジュ・ボド指揮
オランダ放送so.
 録音:1995年10月22日、アムステルダム、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 フランスの名指揮者ボドは、1970年にプレートルとともにパリo.を率いて来日し、その全貌を我々の目の前に明らかにしたが、決して録音に恵まれているとは言えず実に不遇な状況にあった。その意味でもこのライヴは非常に貴重だ。ここでは得意のフランス・レパートリーを取り上げており、その名人芸をたっぷりと聴く事ができる。
ガーディナー&北ドイツ放響、初出
 ヘンデル:王宮の花火の音楽
 ヴォーン・ウィリアムズ:タリスの主題による幻想曲
 シューマン:交響曲第2番
ジョン・エリオット・
 ガーディナー指揮
北ドイツ放送so.
 録音:1989年6月24日-25日、リューベック、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 古楽出身のガーディナーだが、モダーンo.を振るようになってからのレパートリーの広さには目を見張るものがある。ここでは元来得意とするヘンデルをはじめ、自国のヴォーン・ウィリアムズ、全集も完成しているシューマンというバラエティに富んだプログラムだが、どれも曲を深く分析したガーディナーらしい解釈が感じられる。
KMS-241/2

(2CD)
シャイー&RCO + ヴェンゲーロフ、初出
 ワーへナール:序曲「じゃじゃ馬ならし」
 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
 チャイコフスキー:交響曲第4番
マキシム・ヴェンゲーロフ(Vn)
リッカルド・シャイー指揮
ロイヤル・コンセルトへボウo.
 録音:1996年2月15日、アムステルダム、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 コンセルトへボウo.にとって初めての外国人単独政権となったシャイー時代は、ハイティンク時代にも増してレパートリーの多彩さが感じられる。ツェムリンスキーやワーへナールを世に紹介した功績が光るシャイーだが、コンセルトへボウo.の歴史においても最も重要な指揮者である事は確かだ。このライヴはその事を証明するかのような内容。
ヴァント&北ドイツ放響 + リッチ、初出
 リゲティ:ロンターノ [LOMTANO]
 サン・サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番(*)
 シューマン:交響曲第3番「ライン」
ルッジェーロ・リッチ(Vn;*)
ギュンター・ヴァント指揮
北ドイツ放送so.
 録音:1987年5月11日、ハンブルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。ただしリゲティは、代理店資料で1987年とのみ記された演奏がPROFILから出ており(PH-05042)、同一演奏の可能性もある。シューマンはBMGへのスタジオ録音もある曲だがライヴはこれまで見当たらず、ひょっとすると初音盤だろうか。また、リッチとヴァントは、全く同じ サン=サーンスの協奏曲第3番を、1970年にケルン放響と放送録音している (PROFIL PH-05007)。今回はその約17年後のライヴで、聞き比べを楽しみたい年月の隔たりと言えるだろう。
 ヴァントが世界的にブレイクする直前とも言える時期のライヴ。2年後のシカゴso.を振ってのアメリカ・デビューから以後はようやく世界の第一線に飛び出した感があるヴァントだが、やはり1982年からの北ドイツ放送so.との時期が重要であろう。この中でもリッチとのサン・サーンスが聴き物。なお、全曲とも拍手はカットされている。
ケーゲル、初出あり
 エネスク:ルーマニア民族音楽の性格を持つ
       主題による演奏会用序曲
 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番(*)
 ブラームス:交響曲第2番
アンネローゼ・シュミット(P;*)
ヘルベルト・ケーゲル指揮
ドレスデンpo.
 録音:1981年9月17日、ブカレスト、第9回ジョルジェ・エネスク音楽祭、ライヴ。ステレオ。ブラームスは今回が初登場。他の2曲は MORGAN'S から ML-026 で発売されている演奏と思われる(ただし前出盤には日付記載無し)が、一日分の演奏としては当盤が初出となる。
 決してテクニック面では超一流とは言えないこのオケではあるが、この演奏会では燃えたぎるようなパフォーマンスを繰り広げる。シュミットとのプロコフィエフもさることながら、やはりドイツ魂をダイレクトに感じるブラームスが聴き物。
ガーディナー&コンセルトヘボウ、初出
 マーラー:リュッケルトの詩による5つの歌曲(*)
 シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレイト」
アンネ=ゾフィー・
 フォン・オッター(Ms;*)
ジョン・エリオット・
 ガーディナー指揮
ロイヤル・コンセルトへボウo.
 録音:1996年11月1日、アムステルダム、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 もはやピリオド楽器系とかいう肩書きは不要のガーディナーだが、ここでは近年取り上げる事の多いマーラーと、以前より得意とするシューベルトが聴ける。マーラーでのオッターとの掛け合いは実に見事で、オッターの完璧な歌唱には改めて感服。またシューベルトではガーディナーの棒の巧さが冴え渡り、オケも実に豊かな響きを聴かせてくれる。
KMS-246/7

(2CD)
ジュリーニ&スウェーデン放響のマーラー「第9」、初出
 マーラー:交響曲第9番
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
スウェーデン放送so.
 録音:1973年、ストックホルム、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ジュリーニがウィーンso.の首席指揮者になった1973年にスウェーデン放送so.を振ったライヴ。全体的にゆったりとしたテンポの、巨人の歩みのような堂々たる演奏はいかにもジュリーニらしい。1976年、シカゴso.との名盤にも迫るようなオケの熱演も伝わる感動的なライヴだ。
 なお、第3楽章で1ヶ所音飛び箇所がある。
KMS-248/9

(2CD)
ガルデッリ&ミシュコルツ響、初出
 シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレイト」
 フランク:交響曲 ニ短調
ランベルト・ガルデッリ指揮
ミシュコルツso.
 録音:1993年11月8日、ミシュコルツ、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 イタリアの名匠ガルデッリはヴェルディの初期オペラ・シリーズの録音が有名で、オーケストラ作品はほとんど聴くことができなかっただけに、このライヴは貴重。ハンガリーのミシュコルツにおけるライヴだが、2曲とも堂々たるテンポの壮大なる演奏。
ハイティンク&オランダ放響の「ロマンティック」、初出
 ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
ベルナルド・ハイティンク指揮
オランダ放送po.
 録音:1974年9月10日、アムステルダム、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ハイティンク45歳時の溌剌としたブルックナー。後の円熟した演奏に比べると若さは否めないが、それが逆に魅力的だ。オケを完全に手中に収めた棒のテクニックはこの頃から既に完璧といえ、後のハイティンクのブルックナー像が確立される事が予感される。
ヘルビッヒ&フランス放送フィルの「ブル9」、初出
 ブルックナー:交響曲第9番
ギュンター・ヘルビッヒ指揮
フランス放送po.
 録音:1999年4月2日、パリ、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ヘルビッヒのブルックナーは、師であるアーベントロートの影響下にあるといえるだろう。師匠譲りである事を感じさせる、奇を衒うことのないストレートな解釈。フランスのオケからここまで鮮明にブルックナーの音像を引き出す力量にも感服させられる。
KMS-252/3

(2CD)
サロネン&ロスpo. + トラーゼ
 初顔合わせ 1984年ライヴ、初出

 ルトスワフスキ:交響曲第3番
 ラヴェル:ピアノ協奏曲
 メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
アレクサンドル・トラーゼ(P)
エサ=ペッカ・サロネン指揮
ロサンゼルスpo.
 録音:1984年12月2日、ロサンゼルス、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 サロネンは1989年にロス・フィルより次期音楽監督に指名され、1992年より正式に音楽監督に就任するわけだが、このライヴはサロネンが初めてロス・フィルの指揮台に立った記念すべき記録。どの曲も若々しさ溢れる演奏で、その後の名コンビを生むきっかけとなった事がよく伝わる。
 ルトスワフスキで1ヶ所ノイズが発生する。
KMS-254/5

(2CD)
ドミンゴ&ロス・フィル + マ、初出
 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
 チャイコフスキー:交響曲第5番
ヨーヨー・マ(Vc)
プラシド・ドミンゴ指揮
ロサンゼルスpo.
 録音:2009年8月25日、ロサンゼルス、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 1980年代後半?から指揮者としても活躍し、近年もオペラ&声楽分野では時折指揮音盤が発売されるドミンゴ。そこにヨーヨー・マとの競演という貴重なライヴが登場。交響曲は(曲や作曲家を問わず)彼にとって始めての音盤だと思われる(5曲中3曲[1812年、ロメジュリ、イタリア奇想曲]を指揮したチャイコフスキー集と、サラ・チャンと共演したアルバム[ロマンスOp.11]〔ともにベルリン・フィル/EMI〕に、今回の2作曲家が含まれているので「作曲家レベルで初指揮盤」というわけではない)。
 全般にヒスノイズが目立つもののまずまずの音質。
プレヴィン&ピッツバーグ響、初出
 プレヴィン:ハープ協奏曲(*)
 ベートーヴェン:交響曲第4番
グレートヒェン・
 ヴァン・ホーセン(Hp;*)
アンドレ・プレヴィン指揮
ピッツバーグso.
 録音:2008年3月、ピッツバーグ、ライヴ。ステレオ、初出音源。(*)は世界初演時の演奏。
 G.V.ホーセンは1977年よりピッツバーグ響に在籍するハーピストで、プレヴィンは彼女のためにこのハープ協奏曲を書いた。
 音質は決していいとは言えないが貴重な録音。
ゲルト・アルブレヒト、初出
 シューマン:交響曲第2番(*)
 ウェーバー:
  歌劇「オベロン」序曲(#)/舞踏への勧誘(#)
ゲルト・アルブレヒト指揮(*/#)
VPO (*)、ローマ放送so.(#)
 録音:1977年8月11日、ウィーン、ステレオ(*)/1974年、ローマ、モノラル(#)。
 アルブレヒト30歳台-40歳台の実に若々しい演奏。珍しいウィーン・フィルとのシューマンは颯爽としたストレートさが身上の快演。この指揮者の才能が再確認できる1枚。
アシュケナージ&RCO + T.オロフ、初出
 モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」
 R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
テオ・オロフ(Vn)
ウラディミール・
 アシュケナージ指揮
ロイヤル・コンセルトへボウo.
 録音:1984年1月12日、アムステルダム、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 アシュケナージは指揮者としての初録音を1974年に行い、1987年にロイヤル・フィルの音楽監督となるが、当録音はフリー指揮者として活躍していた頃のライヴ。「英雄の生涯」での独奏が、名コンマスとして知られ、翌年退任したオロフ(1924-/当時59歳)であることも特筆できるだろう。
 音質良好。
カラヤン1958年11月20日、
 カーネギー・ホールでの「合唱」、初出

 ベートーヴェン:交響曲第9番Op.125「合唱」
レオンタイン・プライス(S)
モーリーン・フォレスター(Ms)
レオポルド・シモノー(T)
ノーマン・スコット(B)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
NYP、ウェストミンスターcho.
 録音:1958年11月20日、カーネギー・ホール、ニューヨーク、ライヴ。モノラル、初出音源。同時にWORLS MUSIC EXPRESSからも同月22日のライヴとされる演奏(WME-M-1013)が発売されるが、第4楽章の冒頭欠落が共通しており、同じ演奏ではないかと思われる。なお、演奏会記録によると同曲は同じくベートーヴェンの「第1番」とのカップリングで同月20日から23日の4日間演奏され、ジョン・ハントのディスコグラフィには20日の演奏が「未発売放送録音」として記載されている。
 カラヤンが始めてアメリカのオケを振ったのがニューヨーク・フィルである。1955年にはベルリン・フィルを率いてアメリカ・ツアーを行ったが、単独でのアメリカ殴り込みはこの1958年11月が初めて、しかも相手は強者オケともなれば尋常な心境ではなかっただろう。何とも生々しい緊張感が漂い、まるでお互いが威嚇しているかのようである(NYPへは13日にウェーベルン、モーツァルト、R.シュトラウスのプロでデビュー、16日まで同プロを4日間行った後が今回の演奏)。
 残念ながら第4楽章の冒頭約15秒が欠落しているが、この世紀のドキュメントは何物にも代えがたい。なお、この年はバーンスタインが同オケの音楽監督に就任した年でもある。
 なお、当初「初回100枚のみの限定販売」とレーベルから告知されておりましたが、人気の高さにレギュラー盤化されました。
カラヤン、NYPとの初公演プロ、1958年11月15日
 ウェーベルン:弦楽のための5つの楽章Op.5(*)
 モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調K.551「ジュピター」
 R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」(#)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
NYP
 録音:1958年11月15日、ニューヨーク、ライヴ。モノラル、初出音源。カラヤンは1955年にベルリン・フィルを伴ってアメリカ・ツアーを行ったが、単独でアメリカへ乗り込んだのはこの月が始めてだった。今回登場するのはNYPとの初公演プログラムで、初日はこの2日前の13日(ディスコグラフィには同プロの13日、14日、16日の録音は記載されておらず、録音は今回登場する1日分しか存在しない可能性が高い)に行われた。(*)はカラヤンとしては比較的珍しいレパートリーで、ライヴ演奏は初登場と思われる。また、(*)と(#)の2曲はカラヤンの最も若い時の演奏となるようだ。
 単身アメリカへ乗り込んでのNYP初公演プログラムの3日目、全曲目を収録。先に発売された20日(あるいは22日)の「第9」(KAPELLMEISTER KMH-1001WORLS MUSIC EXPRESS WME-M-1013)に先がけての演奏で、各曲とも恐ろしいくらいにテンションが高い。スピード感の中にも重厚さを兼ね揃えたカラヤンならではの解釈を、このアメリカを象徴するオケとの共演からも聞き取ることができる。
 この年だけとなった同オケとの共演を全て独墺物だけで固めたカラヤン。並々ならぬ闘志が伝わる世紀のドキュメント。アセテート盤への記録のような微小雑音はあるが、音自体は非常にはっきりと記録されている。
 なお、当初「初回100枚のみの限定販売」とレーベルから告知されておりましたが、人気の高さにレギュラー盤化されました。
何とカラヤン&ロス・フィルの録音があった!
 生涯で一度演奏したきりのアイヴズもあり

 ワーグナー:
  楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲
 アイヴズ:答えのない質問
 モーツァルト:交響曲第35番
 R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ロサンゼルスpo.
 録音:1959年7月2日、ハリウッド。ライヴ、モノラル。初出音源。これは貴重、おそらく生涯でも1度だけではないかと思われるロス・フィルへの客演ライヴ。複数の演奏会記録を見ても、この前後の演奏会記録は6月末ウィーンと8月頭のザルツブルクで、この年の7月はこの公演しか行われていないことになっているのは面白い。ちなみにロサンゼルスへは、この年の11月にウィーン・フィルを引き連れて再訪している。
 ニューヨーク・フィル客演の翌年、ロサンゼルス・フィルを振った一期一会の貴重な記録。この時期のロス・フィルはベイヌムの死後、音楽監督が不在でオケもお世辞にもいいコンディションとは言えないが「帝王」を迎えて楽員のテンションも最高潮なのが伝わってくる。また、おそらく作曲家レベルでただ1回振っただけだと思われるアイヴス作品はとてつもなく貴重な演奏として注目される。カラヤンがアメリカのオーケストラを振った音源自体非常に少なく貴重だが、これはその中でもコレクター垂涎の発売と言えるだろう。
 当盤も先に発売されたKMH-1001、1002と同様、「初回100セットのみの限定販売」とレーベルから告知されておりますので、お早めの入手をお薦め致します
何と、ベームとNYPによるブルックナー!、初出
 ブルックナー:交響曲第7番
カール・ベーム指揮
NYP
 録音:1962年11月4日、ニューヨーク、ライヴ。モノラル、初出音源。ベームの同曲は多いが、何故か1950年代以前と1970年代以降の録音ばかりで、1960年代の演奏はこれが初登場のようだ。
 巨匠ベームがアメリカのオケを振った演奏は、曲を問わず非常に珍しいはず。当曲も無論、これまでに発売されたのはドイツ・オーストリア系のオケを振った演奏ばかり。評判高きベルリン・ドイツ・オペラ来日の前年に当たるライヴで、正に乗りに乗っていた時期、全体を通してテンポは早めで、晩年とは別人のような燃え盛るブルックナーが聴ける。終楽章最後の響きが鳴り終えた直後に沸き起こる聴衆の熱狂ぶりを聞けば、当時ブルックナーに余り免疫がなかったアメリカの聴衆が、いかにこの名匠から感銘を受けたかがよくわかる。
 音質良好。
ベーム&NYPの「ジュピター」と「ツァラトゥストラ」、初出
 モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
 R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
カール・ベーム指揮
NYP
 録音:1962年11月4日、11日、ニューヨーク、ライヴ、モノラル。初出音源。4日にはブルックナーの「第7」が演奏されており、上記KMH-1006で先に発売されている。
 巨匠ベームがニューヨーク・フィルに客演した貴重な記録。この際のプロは全て独墺系で固められている。どの演奏も当時のベームらしく熱く攻撃的だ。「ジュピター」第2楽章では少々音割れが見受けられるがそれをかき消すほど全体の燃焼度は最高だ。ベームはアメリカのオーケストラはほとんど振っていないのでこの音源は貴重。
ベーム&チェコ・フィル、初出
 R.シュトラウス:交響詩「死と変容」
 ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
カール・ベーム指揮
チェコpo.
 録音:1967年8月3日、ザルツブルク、ライヴ。モノラル、初出音源。ベーム&チェコ・フィルによるこの2曲というのはこれが初登場。
 ベーム&チェコ・フィルの共演はORFEOからチャイコフスキーの「第4」などが出ているが(ORFEOR-608032)、ここではオケ得意のレパートリー「新世界」が演奏されている。ベームの方としても幾度となく取り上げている、いわば「裏」レパートリー的存在の曲で、解釈自体は確立された物と言えるだろう。「死と変容」も含め、指揮者とオケ共お互いに譲らず火花を散らし、異様なテンションを保った演奏となっており、聴く者を圧倒する。
ジョージ・セル&
 ベルリン・フィルのモーツァルト/他、初出

 モーツァルト:交響曲第40番(*)
 シューマン:交響曲第3番 変ホ長調Op.97「ライン」(#)
ジョージ・セル指揮
BPO(*)、NYP(#)
 録音:1957年8月3日、ザルツブルク(*)/1963年3月16日、ニューヨーク(#)。以上モノラル。ライヴ、初出音源。セルとベルリン・フィルの共演は大変珍しく、モーツァルトと言うのは曲を問わず初登場。これ以外でも、TESTAMENTから発売された1969年6月26日のライヴ演奏会(SBT-1378)位だと思われる。(#)はこの2日前、14日の演奏とされるライヴが、VIBRATOから発売されている(VHL-99)
 セルが手兵クリーヴランド管を離れ、百戦錬磨の2大オケを振った貴重な記録。彼の(*)と言えば、1970年来日時の名演を忘れることができないが、ここではあの流れるようなモーツァルトではなく、重厚な「セルのモーツァルト」が顔を出す。(#)はこの曲の特性を生かしたセルならではの解釈で、この曲に対する彼の思い入れが見事音化された希有の名演と言えるだろう。
何と、ミュンシュのブルックナー登場!
 ブルックナー:交響曲第7番
シャルル・ミュンシュ指揮
ボストンso.
 録音:1958年2月8日、タングルウッド、ライヴ、モノラル。初出音源。ミュンシュのブルックナーと言うのは、曲を問わずこれが初音盤となるはず。
 何とミュンシュのブルックナーである。マーラーやブルックナーとは無縁を考えられていた巨匠のレア音源が聴ける。(マーラーは「第10番〜アダージョ」が存在する。)コアなブルックナー・ファンからは非難を浴びそうな火の噴くような強引なほどの「ミュンシュのブルックナー」と言える。
モントゥー&NYPの
 「ブラ3」&「コリオラン」、初出

 ブラームス:交響曲第3番
 ベートーヴェン:「コリオラン」序曲
ピエール・モントゥー指揮
NYP
 録音:1956年、ニューヨーク、ライヴ。モノラル、初出音源。モントゥーの同曲は比較的珍しく、これまでは1960年以降のライヴ2種(TAHRA、BBC)が出ていのみ。NYPとの共演ということに加え、1950年代の演奏と言う事でも注目だろう。
 珍しいモントゥーとNYPのライヴ・テイク。当時、オケはミトロプーロスが音楽監督を務めていた頃で、さすがにがっちりと鍛えられたアンサンブルを聴かせる。ブラームスでは旋律の美しさが極上。ベートーヴェンはドイツ風の重厚演奏となっている。
モントゥー、もしかすると初レパートリー作品か
 ブラームス:交響曲第4番
ピエール・モントゥー指揮
ボストンso.
 録音:1960年8月7日、ボストン、ライヴ。モノラル、初出音源。ブラームスを得意としていた事(これもPHILIPSへの「第2番」交響曲の名演が印象に強すぎるからかも)からすると意外な事だが、モントゥーの同曲というのはディスコグラフィに全く見当たらない。おそらく彼の音盤初レパートリー作品になると思われる。
 ボストン響との共演というのも珍しい。ミュンシュ統制下の同オケをモントゥー自身のサウンドで染め上げ、比例無き美しさをもった演奏に仕上げている。各楽器の細部まで曲への想いが行き届き、絶妙のバランスを保った奇蹟の演奏。
 音質はこもり気味で良いとはいえないが、いかにもモントゥーらしい演奏には感動の一言。
エーリヒ・クライバー
 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」(*)
 J.シュトラウス:皇帝円舞曲(#)
エーリヒ・クライバー指揮
シュトゥットガルト放送so.(*)、
BPO
 録音:1955年12月31日、シュトゥットガルト(*)/1931年11月10日、ベルリン(#)。共にDOREMIから発売されている演奏で、(*)はライヴ、(#)は録音年に諸説あるが、TELEFUNKENへのSP録音と思われる。
 (*)は早いテンポできりりと引き締まっており、強靭さの中にも気品が漂う。コンセルトヘボウとのDECCA盤骨太サウンドとは一味違い、ドイツのオケながらウィーン風の優雅な香り息吹く名演。(#)も自在かつ絶妙のテンポで正に陶酔の極致。
モントゥーのベートーヴェン
 「運命」&「第8」ライヴ、初出あり

 べートーヴェン:
  交響曲第5番「運命」(*)/
  交響曲第8番(#)
ピエール・モントゥー指揮
ボストンso.(*)、
シカゴso.(#)
 録音:1959年9月8日、バークシャー(*)/1961年1月1日、シカゴ(#)。以上モノラル。(*)は初出音源。モントゥーの同曲ライヴは、サンフランシスコ響との1947年録音があった(MUSIC AND ARTS MUA-1192;13CDs)。(#)はVAIから VAIDVD-4226 としてDVD映像が発売されている演奏。
 こちらもKMH-1011(NYP、「ブラ3」&「コリオラン」)、KMH-1012(ボストン響、ブラ4)に続く物。KMS-046で「ステレオのベートーヴェン第9ライヴ」も発売されている。「第5番」はロンドンso.との名盤があるが、このライヴはまさに芳醇な響きを聴かせる。「第8番」はウィーン・フィル盤に比べると粗雑な感もあるが勢いのある快演。アメリカ・オケとのモントゥーのべートーヴェンが聴ける貴重盤。
ミュンシュ、初出
 ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」(*)
 シューマン:交響曲第4番(#)
シャルル・ミュンシュ指揮
ボストンso.(*)、
フランス国立放送o.(#)
 録音:1960年5月(*)/1966年10月(#)。以上モノラル、初出音源。
 ミュンシュの長いタクトが唸る怒濤のドイツ2交響曲。(*)は同オケとのスタジオ録音(LIVING STEREO 82876-67898-2)を上まわる熱さ。快速なテンポを保ちつつも重量感があるミュンシュならではの構成がここでも生かされている。(#)も尋常成らざる空気を感じ取れる演奏で、パリ管音楽監督就任直前ライヴということもあってか、壮絶の一言。なお、同コンビによる(#)には、同 1966年1月19日 のライヴもあった(DISQUES MONTAIGNE/VALIOS;廃盤)他、ライヴとしては1967年シカゴ響との演奏も残されている(000 CLASSICS TH-095)
クーベリック&ニュー・フィルハーモニアの
 チャイコ「第4」、1968年ルツェルン、初出

 チャイコフスキー:交響曲第4番
ラファエル・クーベリック指揮
ニュー・フィルハーモニアo.
 録音:1968年9月8日、ルツェルン、ライヴ。モノラル、初出音源。
 極めて珍しいクーベリック&ニュー・フィルハーモニアの共演盤が登場。このコンビによる音盤と言うのは、曲を問わず初めてでは無いだろうか。丁度クーベリック&バイエルン放響の全盛期に当たる頃で、彼自身この曲をしばしば取り上げており、得意のレパートリーと言える。ここでの演奏は他を凌駕する素晴らしさ。端正な解釈という印象が強いクーベリックだが、ここではまさにデモーニッシュと呼ぶのにふさわしい感情の爆発を見せている。
エーリヒ・クライバーの「田園」
 ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
エーリヒ・クライバー指揮
ミュンヘンpo.
 録音:1953年1月、ミュンヘン、ライヴ。モノラル。DISQUE REFRAIN の DR-930056 から「ティル」を抜いたもの。
 当店も驚くほどのヒットとなった、シュトゥットガルト放響との1955年「英雄」/他(KMH-1013)に続く第2弾。父クライバーの「田園」にはコンセルトヘボウ管(DECCA)、チェコ・フィル(放送音源→EMI)など6種が市販された(2007年現在)が、フリッツ・リーガー統制下のミュンヘン・フィルを振り、最も稀少、かつ最もドイツ的とも言える「田園」が当盤。当時は決して演奏水準が高いとは言えなかったこのオケだが、エーリヒはその統制力と情熱を駆使し、聞き手を感動させずにはいられない名演を披露している。
モントゥーの「グレイト」
 シューベルト:交響曲第9番「グレイト」
ピエール・モントゥー指揮
ボストンso.
 録音:1956年9月9日、モスクワ、ライヴ。モノラル。先に CINCIN から CCCD-1034 として出ている物で、このプレス盤がまだ入手可能のようだ
 ミュンシュが音楽監督時代に行われたボストン交響楽団のモスクワ公演ライヴだが、モントゥー指揮の元、いかにも当時のボストン響と言うサウンドが生々しく迫る。モントゥーらしくバランスの取れた綿密な演奏である上に、正に火を噴くような快速テンポが実に爽快で、手に汗握る。
カラヤン&ルツェルン祝祭管
 1955年のベートーヴェン、初出

 ベートーヴェン:
  交響曲第7番/「コリオラン」序曲
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ルツェルン祝祭o.
 録音:1955年8月27日、ライヴ。モノラル、初出音源。
 カラヤン47歳のルツェルン音楽祭でのベートーヴェン。やはり勢いのある颯爽としたスタイルは紛れもなくカラヤンだが、手兵BPOとは違い、強固さの中にもしなやかさが感じられる演奏となっている。「第7番」では珍しく第1楽章から第2楽章へは、ほぼアタッカで突っ込んでいる。
 なお「コリオラン」で時折細かな雑音が入る。
ハイティンク1960年ライヴ、初出
 ブラームス:
  ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
 ベートーヴェン:交響曲第8番
J.ジューダ(Vn)
J.デクロース(Vc)
ベルナルド・ハイティンク指揮
オランダ放送po.
 録音:1960年1月11日、アムステルダム、ライヴ。モノラル、初出音源。
 ハイティンク31歳の初々しいライヴ。当時オランダ放送フィルの首席指揮者だったが、翌1961年からいよいよ天下のコンセルトへボウo.の常任指揮者となる重要な時期の記録。現在のハイティンクとは一味違う、若者らしいアグレッシヴな演奏は衝撃的かつ魅力的で、ぐいぐいとオーケストラを引っ張る統率力を改めて認識できる。なお、終演後の拍手はカットされている。
なんとアンセルメとバックハウス! 初出
 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(*)
 ベートーヴェン:交響曲第5番
ヴィルヘルム・バックハウス(P;*)
エルネスト・アンセルメ指揮
スイス・ロマンドo.
 録音:1962年10月10日、ジュネーヴ、ライヴ。モノラル、初出音源。なんとバックハウスとアンセルメの共演! おそらく曲を問わず初音盤となる顔合わせであろう。
 アンセルメとバックハウスの貴重な共演の記録であるブラームスは、両者の息がぴったりと合っており、いつになくオケがドイツ的な響きを聴かせているのが実に興味深い。またベートーヴェンは、まるでカラヤンの棒のような疾走感たっぷりの演奏で、スピーディーながらも重厚な凄演だ。アンセルメの意外な一面が見られるレアな音源。
アンセルメ + グリュミオー、初出
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(*)
 ストラヴィンスキー:3楽章の交響曲
 ドビュッシー:「映像」〜イベリア
アルテュール・グリュミオー(Vn;*)
エルネスト・アンセルメ指揮
スイス・ロマンドo.
 録音:1960年1月27日、ジュネーヴ、ライヴ。モノラル、初出音源。グリュミオーとアンセルメの共演も、これまで全く存在しなかったのではないだろうか。
 ここではアンセルメとグリュミオーが共演のブラームスが何とも貴重。ドイツ音楽におけるアンセルメの解釈が伝わる演奏ともいえる。グリュミオーものびのびと弾いている。また、ストラヴィンスキーとドビュッシーは言うまでもなくアンセルメ得意のレパートリーだが、この熱さはライヴならでは。なおブラームス以外は拍手がカットされている。
ジョルジェスク&ルーマニア放響の「悲愴」、初出
 ベートーヴェン:
  「コリオラン」序曲/ヴァイオリン協奏曲(*)
 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
アラン・ラヴディ(Vn;*)
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮
ルーマニア放送so.
 録音:不詳、ライヴ。モノラル、おそらく初出音源。
 ベートーヴェンの交響曲全集録音で知られるルーマニア幻の名匠、ジョルジェスク(1887-1964)による貴重なライヴ音源が登場。彼の録音は、他にリヒテルら数人の協奏曲伴奏と、友人だったエネスコの作品がある程度で、数自体が少ない。「悲愴」は1918年、彼がベルリン・フィルを振って公式デビューを飾った際の曲目という事もあり、見逃せない。北アイルランド出身のヴァイオリニスト、A.ラヴディ(1928-)にはマリナー&ASMIFとの「四季」を含む複数の録音がある。
 ジョルジェスクは当初チェリストで、アンリ・マルトー率いる弦楽四重奏団で弾いていたが、1916年に事故で手を痛め奏者としての道を断念、音楽的才能を惜しんだA.ニキシュや親友だったR.シュトラウスの勧めもあって指揮者へ転向した。
 音質はまずまずだが、時おりノイズや音飛び、音揺れなどがある。
ALL KARL BÖHM FUN CLUB
ハイドン:交響曲第88番(1977年3月24日)
モーツァルト:
 交響曲第34番(1979年3月21日)/
 交響曲第39番(1976年9月14日)/
 交響曲第40番(1976年9月14日)
カール・ベーム指揮
BPO
ブラームス:交響曲第2番(1979年3月21日)
ベートーヴェン:交響曲第9番(1980年7月18日)(*)
ピラール・ローレンガ-(S;*)
ハンナ・シュヴァルツ(A;*)
ホルスト・
 ラウベンタール(T;*)
ペーター・
 ウィンベルガー(B;*)
カール・ベーム指揮
BPO、VSO(*)
モーツァルト:
 交響曲第33番(1971年)/交響曲第41番(1975年6月15日)
J.シュトラウス:
 「こうもり」序曲/南国のバラ/アンネン・ポルカ/
 ピツィカート・ポルカ/美しく青きドナウ/
 皇帝円舞曲(以上1975年6月15日)
カール・ベーム指揮VPO
ベートーヴェン:
 交響曲第2番/交響曲第7番(1979年2月14日)
カール・ベーム指揮
シュトゥットガルト放送so.
 全てのべーム・ファンに送るライヴ。レパートリー的には珍しいものではないし、以前METEOR等のレーベルで出たものもあるが、現在ではどれも入手不可能。 現在世界的には、残念ながら忘れられた巨匠になりつつあるようだが、今回のライヴ、どれもが水準以上の名演なのはさすが。 これだけの名演を成し遂げる人をこのまま忘却の彼方へ追いやるのは実にもったいない。音質はまずまず。
シューベルト:交響曲第2番
ブラームス:交響曲第2番
 (1976年8月25日、ザルツブルグ)
カール・ベーム指揮VPO
モーツァルト:
 交響曲第29番(*)/交響曲第35番(*)/
 交響曲第39番/交響曲第40番/交響曲第41番
  (1980年8月30日(*)/1979年8月7日、ザルツブルグ)
モーツァルト:交響曲第39番
ドヴォルザーク:交響曲第9番
 (1979年6月8日、ウィーン)
 晩年のベームならではの厳選された曲目によるライヴ。曲目の重複はあるが、演奏ごとの違いを楽しめるのも彼ならでは。演奏に対する姿勢は、近年で言えばヴァントのような感じだといったら両者に失礼か。
モーツァルト:交響曲第39番
ブルックナー:交響曲第7番(以上1971年11月24日&25日)
シューベルト:
 交響曲第2番/交響曲第9番(1972年9月12日)
カール・ベーム指揮
BPO
 1970年初頭の貴重なベーム&BPOのライヴの登場。ベーム全盛期ならではの説得力と力強さを持ちあわせた名演。音質まずまず。
モーツァルト:
 交響曲第40番/交響曲第41番
カール・ベーム指揮VPO
 録音:1973年5月。ウィーン芸術週間のライヴ。ベームのベストという人もいる彼全盛期の名演。音質まずまず。
ベートーヴェン:交響曲第3番 カール・ベーム指揮VPO
 録音:1973年8月22日、ザルツブルグ。このコンビの「英雄」は晩年のものとしては非常に珍しい。演奏の方も期待に違わぬ名演で、DGのスタジオ録音が霞んで見える。音質まずまず。
ベートーヴェン:交響曲第3番 カール・ベーム指揮
BPO
 録音:1973年9月15日、ベルリン。上記と24日違い、オケちがいの同曲。ベームはBPOからドイツ的な響きを産み出し、重厚な名演にしたてている。是非VPO盤との聴き比べを。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第18番(*)
シューベルト:交響曲第2番
ゲザ・アンダ(P)
カール・ベーム指揮VPO
 録音:1974年8月25日、ザルツブルグ(*)/1971年5月23日ウィーン。ベームの(多分)初レパートリーが登場。彼のモーツァルトのピアノ協奏曲というのも、 元々モーツァルトを得意にした人にしては非常に少ないのだが、この18番もたしか録音は今までなかった。ソリストは既に晩年の(この2年後には癌で世を去る)モーツァルトの大家アンダ。 枯淡の境地にも似た見事な演奏と言えよう。シューベルトの方はベームの十八番だけあってこちらも見事。音質まずまず。
モーツァルト:レクイエム K.626 カール・ベーム指揮VPO
ウィーン国立歌劇場cho.
 録音:1975年1月27日、ザルツブルク。ベーム得意のレパートリーだが、ライヴならではの緊張感が一貫しており、DGのスタジオ録音盤を大きく上回る出来。音質まずます。
シューベルト:ミサ 第6番変ホ長調 D.950 カール・ベーム指揮
ウィーン少年cho.
ウィーン・ホフカペレ
ペーター・シュライアー(T)
ヴェルナー・クレン(T)
ヴァルター・ベリー(B)他
 録音:1976年7月8日、オシアッハ、シューベルティアーデでのライヴ。初出。シューベルト晩年の名作大曲である変ホ長調ミサは良い録音に恵まれておらず、人気も高くない。 ベームに似合いの音楽といえるのが、スタジオ録音は残されなかった。その意味でも貴重な音源の発売といえるだろう。
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527 シェリル・ミルンズ
(Br:ドン・ジョヴァンニ)
アンナ・トモワ・シントウ
(S:ドンナ・アンナ)
ペーター・シュライアー
(T:ドン・オッターヴィオ)
テレサ・ツィリス=ガラ
(S:ドンナ・エルヴィーラ)
ヴァルター・ベリー
(B:レポレロ)
エディト・マティス
(S:ツェルリーナ)
ディール・ディジング(マゼット)
ジョン・マカーディ(騎士長)
カール・ベーム指揮VPO
ウィーン国立歌劇場cho.
 録音:1976年8月13日、ザルツブルク。音質まずまず良好。ベームの「ドン・ジョヴァンニ」は、「フィガロ」や「コシ」ほど高い評価は得られなかったにしても、 純粋にモーツァルトのオペラとしての音楽的表現という点では、他の誰も届かない高みに到達していたといえるであろう。劇的表現に満ち溢れたライヴ。LINKの608-3で出ている物と同一音源。
モーツァルト:歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」K.588 グンドゥラ・ヤノヴィッツ
(S:フィオルディリージ)
ブリギッテ・ファスベンダー
(Ms:ドラベッラ)
レリ・グリスト(S:デスピーナ)
ペーター・シュライアー
(T:フェルランド)
ヘルマン・プライ
(Br:グリエルモ)
ディートリヒ・
 フィッシャー=ディースカウ
(Br:ドン・アルフォンソ)
カール・ベーム指揮VPO
ウィーン国立歌劇場cho.
 録音:1972年7月27日、ザルツブルク。音質まずまず良好。この年から6年続けて上演された「コシ」の初日のライヴ。 78歳を目前にしたベームの指揮は衰えをまったく感じさせない気迫に満ちている。ドン・アルフォンソのみ1974年録音のDG盤と異なっているところも興味深い。
シューベルト:交響曲第9番ハ長調 D.944「グレイト」 カール・ベーム指揮
VPO
 録音:1977年6月19日、ホーエンエムス、ポロメウス教会。当日のプログラムは「未完成」と「グレイト」であったが、ベームの死後「未完成」のみが正規発売された。 輸入元によればわずかにノイズの混入する部分があるとのことだが、全体的には音質良好。会誌では番号が誤っております。ご注意ください。
ベートーヴェン:交響曲第6番、第5番、第2番(*)&第7番(*) カール・ベーム指揮VPO
 録音:1977年3月&1980年10月(*)。SARDANAのSACD-136/7/8として出ている物と同一と思われるが、輸入元によると「既出盤を上回り、実にクリアーで力感に富んでいる」とのこと。 ベーム最晩年の演奏ながら、DG盤の一部で見られる「弛緩」は無く、ライヴならではの気迫が素晴らしい。
ベーム、ザルツブルク最後の「コシ・ファン・トゥッテ」
 モーツァルト:歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S)
ブリギッテ・ファスベンダー(Ms)
ペーター・シュライアー(T)
ヘルマン・プライ(Br)
レリ・グリスト(S)
ロランド・パネライ(Br)
カール・ベーム指揮
VPO、ウィーン国立歌劇場cho.
 録音:1977年8月28日、ザルツブルク音楽祭。ステレオ。初出音源。
 1950年代から数多くの名上演を積み重ね、名実ともにザルツブルク音楽祭の目玉となっていたベームの「コシ・ファン・トゥッテ」はこの1977年の公演が最後となった。このライヴはその最終日の演奏で、 おいて全く衰えを感じさせない巨匠の棒の下、ウィーン・フィルと名歌手たちがそれぞれの持ち味を完全に発揮した希有の名演。とりわけこの頃のウィーン・フィルによる極上のサウンドには魂を揺さぶられる感動がある。
 第1幕と第2幕のレチタティーヴォに短い欠落が一ヶ所づつあるが、当時としては鮮明な音質。
LANNE HISTORICAL COLLECTION(全点廃盤)
 ランヌ・ヒストリカル・コレクション。ランヌとはナポレオンの親友だったフランスの元帥(ただし、綴りは LANNES )の事だろうか?
 なお当レーベルは、レーベル側から全点廃盤&活動停止としたい旨代理店へ連絡があったとの事で、2009年10月22日を持って全点廃盤となりました。今後の入荷はございません。
LHC-7001
廃盤
デュ・プレ、メータ&バレンボイム、初出
 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲(*)
 べートーヴェン:魔笛の主題による7つの変奏曲(#)
ジャクリーヌ・
 デュ・プレ(Vc)
ズビン・メータ指揮(*)
BPO(*)
ダニエル・バレンボイム(P;#)
 録音:1968年8月4日、ザルツブルク、モノラル(*)/1969年9月26日、ベルリン、ステレオ(#)。以上ライヴ、初出音源。
 BPOとの共演ライヴ音源は初出。モノラル録音ながらも、劇的なサウンド。
 (#)には少々ノイズあり。
LHC-7002
(2CD)
廃盤
バーンスタイン稀少ライヴ Vol.1、初出
 マーラー:交響曲第9番(*)
 ハイドン:交響曲第101番「時計」(#)
レナード・バーンスタイン指揮
イスラエルpo.(*)、
ボストンso.(#)
 録音:1985年9月3日、ステレオ(*)/1948年12月22日、ボストン、モノラル(#)。以上ライヴ、初出音源。(*)はコンセルトヘボウとのDG盤のほぼ3か月後のライヴだが、同曲のイスラエル・フィルとの音盤は初めてのはず。
 奇跡の録音が初出。ライヴの感性が凄い演奏(足音入り)。ステレオ録音のマーラーとモノ録音のハイドン。いずれも価値ある音源。
 #2010年7月、5日のライヴと共にETERNITIES レーベルから再発売されました(ETCD-031/2-S)。ただし、ハイドンは含まれていません。
LHC-7003
廃盤
ミュンシュ&ボストン響の
 ベートーヴェン「合唱」ライヴ、初出

 べートーヴェン:交響曲第9番
独唱者たち
シャルル・ミュンシュ指揮
ボストンso.
 録音:1962年4月27日、ボストン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ボストンでのラスト・コンサート。ミュンシュの「第9」ライヴは、1962年日本公演の物(学研;バスの岡村喬生氏のクレームで発売中止になり、再発の見込みは無し)に続き2つめ、ボストン響との共演は初めて。
 第4楽章左チャンネルで一部音のヒズミあり。
LHC-7004
廃盤
エディット・パイネマン&ケンペ、初出
 プフィッツナー:ヴァイオリン協奏曲 Op.34
 ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
エディット・パイネマン(Vn)
ルドルフ・ケンペ指揮
スイス音楽祭o.
 録音:1973年8月15日、ルツェルン。ステレオ、初出音源。
 レーベルによると「一部DVDが発売された『新世界』の全曲ライヴ」とのことだが、手持ちの資料では確認出来なかった。もちろんパイネマンとのプフィッツナーも極めて珍しい物。
LHC-7005
廃盤
モントゥー&LSO、最晩年ライヴ、初出
 べートーヴェン:交響曲第8番
 ブラームス:交響曲第2番
 ドビュッシー:「3つの夜想曲」〜祭
ピエール・モントゥー指揮
LSO
 録音:1963年4月22日。ステレオ、初出音源。
 1964年に亡くなったモントゥー最晩年の記録。3曲ともこれまでで最も後年の演奏となる物で、堂々たる名演、コレクターアイテム。
LHC-7006
廃盤
バーンスタイン稀少ライヴ Vol.2
 1974年9月NYPとのマーラー「第5」、初出

 マーラー:交響曲第5番
レナード・バーンスタイン指揮
NYP
 録音:1974年9月10日、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 この音源は奇跡の録音。ライヴならではの感動ここにあり。
 5楽章の一部に欠落が約48秒間と、他ノイズあり。
LHC-7007
廃盤
ベルリン・フィル創立100周年記念コンサート
 (全10曲)
 レズニチェク:「ドンナ・ディアナ」序曲
 フォーレ:エレジー(*)
 クライスラー:ウィーン奇想曲(#)
 ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(+)
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン(**)
 J.シュトラウスII:美しき青きドナウOp.314
 グリーグ:「ペール・ギュント」〜オーゼの死
 リスト:交響詩「前奏曲」(?←本体表記にあり)
 伝 L.モーツェルト:おもちゃの交響曲
 J.シュトラウスI:ラデツキー行進曲Op.228
ピエール・フルニエ(Vc;*)
ヴォルフガング・
 シュナイダーハン(Vn;#)
ブリジット・
 アンジェレル(P;#)
アレクシス・
 ワイセンベルク(P;+)
アンネ=ゾフィー・
 ムター(Vn;**)
BPO
(指揮者等は
  本体にも未記載)
 録音:1982年5月、ベルリン。
 詳細は不明だが、レーベルによると「後半はユニークなコンサートの連続。一部紹介すると、ベルリン・フィルのメンバーがオーゼの死の譜面に咳き込む音符を入れるなど他、LPレコードをかけてはいるものの実はベルリン・フィルが音をだしているなど、息の合った所は見事。笑えます! 正に夢の共演 LIVE! ベルリン・フィル・サウンドここにあり。」とのこと。
LHC-7008
(2CD)
廃盤
ミュンシュ&ボストン響初出、
 ボーナスが凄く、デュ・プレの初出音源!

 シューマン:「ゲノヴェーヴァ」序曲(*)
 ワーグナー:
  「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
    〜第3幕(オーケストラ版)(*)
 メンデルスゾーン:
  交響曲第3番「スコットランド」(*)
 フランク:交響曲(*)
 [ボーナス・トラック]
  レイニエール:チェロ協奏曲(#)
シャルル・ミュンシュ指揮(*)
ボストンso.(*)
ジャクリーヌ・
 デュ・プレ(Vc;#)
ノーマン・
 デル・マー指揮(#)
BBC so.(#)
 録音:1950年代、ボストン、モノラル(*)/1965年9月3日、ロンドン、ステレオ(#)。共に初出音源。
 (*)は凄まじい迫力の演奏。フランクのみ、ボストン響との1961年8月5日のライヴがM&A(廃盤)から出ていた(他にシカゴ響との1966年ライヴもあり;TH-094)が、他の曲は全て、ミュンシュ指揮のライヴとしては初音盤と思われる貴重な物。ボーナス・トラックのチェロ協奏曲はデュ・プレの新たな発見。
 (#)に一部音とびがある。
LHC-7009
廃盤
何とアンゲルブレシュトのライヴ、ほぼ初出
 エルリ(エルリー)も参加

 ラヴェル:ダフニスとクロエ組曲第2番/
      ツィガーヌ
 ワーグナー:「タンホイザー」より
  [序曲/バッカナール]
 ムソルグスキー:禿げ山の一夜
 ベルリオーズ:
  「ベンヴェヌート・チェッリーニ」序曲
ドヴィ・エルリ(Vn)
デジレ=エミール・
 アンゲルブレシュト指揮
フランス国立o.
 録音:1950年-1960年、フランス、モノラル。
 「音源は相当珍しいライヴLPより、まさにコレクターズアイテムです。一部を除き初出です。」とのこと。アンゲルブレシュトのこれらライヴと言うのは、資料を探しても全く見つからないので、これは貴重この上ない。
LHC-7010
廃盤
リヒターのルガノ音楽祭ライヴ、初出
 ボーナスもG.ドワイヤンとロザンタールのライヴ!

 ヘンデル:合奏協奏曲 Op.6-10(*)
 バッハ:ブランデンブルク協奏曲(*)
      [第4番(*)/第5番](*)
 [ボーナス・トラック]
  リスト:ピアノ協奏曲第1番〜第1楽章?(#)
インゴ・
 ジンホーファー(Vn;*)
コンラート・クレン(Fl;*)
カール・リヒター指揮(*)
ミュンヘン・バッハo.(*)
ジネット・ドワイアン(P;#)
マニュエル・
 ロザンタール指揮(#)
フランス国立o.(#)
 録音:1974年5月7日、ルガノ音楽祭、ライヴ、ステレオ(*)/1950年代、フランス、モノラル(#)。おそらく共に初出音源。
 「ルガーノ音楽祭のK.リヒター&ヴァイオリンのインゴ・ジンホーファー、フルートのコンラート・クレンのメンバーによる繊細なるソロが楽しめる。しかもライヴ音源で!」「ドワイヤンの協奏曲は多分この一部しかでていない模様。貴重。」とのこと。
LHC-7011
廃盤
アルベルト・シュヴァイツァー博士
 生誕100周年記念コンサート
(*)
 バッハ:
  カンタータ第75番〜シンフォニア/
  カンタータ第85番 より/
  カンタータ第211番 より/
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ
   BWV.1004〜シャコンヌ/
  モテットBWV.227 より
カール・ズスケ(Vn)
ペーター・
 シュライアー(T)
テオ・アダム(B)
ハンス・ピシュナー
(Cemb)
ムジカ・ノヴァ室内o.
ディートリヒ・
 クノーテ(語り)他
デ・ヴィートとゼッキのブランデンブルク!
 バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番 BWV.1050 (#)
ジョコンダ・
 デ・ヴィート(Vn)
カルロ・ゼッキ(P)
アリゴ・タッシナーリ(Fl)
フェルナンド・
 プレヴィターリ指揮
トリノ RAI so.
 録音:1975年1月13日、ベルリン州立歌劇場、ステレオ、ライヴ(*)/1940年代、モノラル、SP(アセテート盤?)復刻(#)。(*)は初出音源とされているが、ETERNA から LP (8 26 745) が出ていた模様。(#)は以前 PIANO LIBRARY から発売されていたことがあるが、既に入手困難となっている。
 (*)ではバッハの音楽に加え、曲間にシュヴァイツァーの著作が朗読されている(LPによると語りはクノーテではなく、ヴォルフガング・ハインツとなっている)。ズスケによるシャコンヌがすばらしく感動物。カップリングのブランデンブルクもデ・ヴィート(おそらくゼッキらにとっても)唯一の録音で、CD既出盤があまり音質が良いレーベルでは無かっただけに、今回の復刻は朗報だ。
LHC-7012
廃盤
アンセルメ唯一の「未完成」、初CD化?
 シューベルト:交響曲第8番「未完成」(*)
 バルトーク:管弦楽のための協奏曲(#)
エルネスト・アンセルメ指揮
スイス・ロマンドo.
 録音:1960年代、モノラル。初CD化(*)&初出(#)音源。
 (*)はアンセルメ唯一のシューベルト交響曲録音と思われる物。以前スイスで自主制作LPが発売された、1960年9月23日の演奏ではないかと思われる。(#)はライヴとしては、これまでにフィルハーモニア管との1958年8月28日エディンバラ・ライヴ(BBC BBCL-4202)が出ていたが、手兵スイス・ロマンド管とのライヴは今回が初登場。
LHC-7013
(2CD)
廃盤
バーンスタイン稀少ライヴ Vol.3、初出
 マーラー:交響曲第9番
レナード・バーンスタイン指揮
イスラエルpo.
 録音:1985年9月5日(*)、ステレオ・ライヴ、初出音源。
 この顔合わせによる同曲は、先に1985年9月3日の演奏が当レーベルから発売されている(LHC-7002)が、今回はその2日後となる演奏が登場。バーンスタインの情熱に感動!
 #2010年7月、3日のライヴと共にETERNITIES レーベルから再発売されました(ETCD-033/4-S)
LHC-7014
廃盤
レーヴェングート・セレクト Vol.1〜
 レーヴェングートSQのライヴ!

 モーツァルト:クラリネット五重奏曲 K.581(*)
 シューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」(#)
ジョージナ・ドブレー(Cl;*)
レーヴェングートSQ
 録音:1970年代?(*/#)、ステレオ(*)/モノラル(#)。以上ライヴ、初出か初CD化。
 フランスの名門レーヴェングートSQ(この団体 Loewenguth は、日本では慣習としてドイツ語読みされているが、フランス語読みでカナ表記すると「レヴァンギュート」あたりになるだろうか)は、全員がアマティ製の楽器を使用した事でも知られる(ただ、これは第1期メンバーについて言われている事で、おそらく第2期のメンバーとなっている今回の2枚では未確認)主にLP初期に活躍したフランスの団体。録音こそかなりの量が残されているもののライヴは大変貴重で、今回同時に発売される2枚にそれぞれ含まれるモーツァルト2曲が、仏私家盤LPで出ていた程度だと思われる(奏者も全く同じだが、今回と同一の録音かどうかは不明)。今さら述べるまでも無く、気品あるすばらしい内容。(*)のドブレー(1930-)はイギリスの奏者で、HYPERIONにバセットホルンを吹いた録音もある。
LHC-7015
廃盤
レーヴェングート・セレクト Vol.2〜
 レーヴェングートSQのライヴ!

 モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番 K.465「不協和音」(*)
 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン・ソナタ第9番 「クロイツェル」(#)
レーヴェングートSQ (*)
アルフレッド・
 レーヴェングート(Vn;#)
フランソワーズ・ドロー(P;#)
 録音:1970年代?(*)/1960年代?(#)、ステレオ(*/#)。ライヴ(*)/スタジオ(#)、初出か初CD化。
 (*)は上記 Vol.1 に記載のとおり仏私家盤LPで出ていた曲目、(#)は 独 OPERA から出ていた曲目だが、同一の録音かどうかは不明。どちらにせよ極めてレアな音源であり、ヴァイオリンに音が生々しく、かつ(意外に?)迫力のある演奏。ドローはレーヴェングートと50年以上もコンビを組んだピアニスト。
LHC-7016
廃盤
クーベリックのレアな「英雄」〜
 1966年、ヘキスト社創立100周年記念放送録音より

 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ラファエル・クーベリック指揮
バイエルン放送so.
 録音:1966年(資料によっては1966年10月1日)、フランクフルト。ライヴ、ステレオ。初CD化。
 ドイツの科学会社、ヘキスト(現在は合併してフランス系の会社になっている)の創立100周年記念演奏会を、レアな私家盤から復刻。このコンビでの英雄ライヴは、METEOR(MCD-055; 廃盤)やRE! DISCOVER からRED-110で出ている 1970年代と記載の演奏(1967年2月1日だとするディスコグラフィもあり)もあるが、それとは別。バランスの取れた良い演奏。
LHC-7017
廃盤
レーヴェングート・セレクト Vol.3
 バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 BWV.1016(*)
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番Op.18(*)
 シューベルト:
  弦楽四重奏曲第12番D.703「四重奏断章」(#)
アルフレッド・
 レーヴェングート(Vn;*)
フランソワーズ・ドロー(P;*)
レーヴェングートSQ (#)
 録音:1970年代?(#)/1960年代?(*)、モノラル(*/#)。ライヴ(#)/スタジオ(*)、初出か初CD化。
 鮮度の高い音質には驚き。貴重なアイテム。
LHC-7018
廃盤
カラヤン&BPO、1974年ドルトムント・ライヴ、初出
 ベートーヴェン:交響曲第2番
 バルトーク:管弦楽のための協奏曲
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
BPO
 録音:1974年5月3日、ドルトムント、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 マニア必見アイテム。カラヤンによるベートーヴェンの同曲は、これまで1974年の演奏は出ていなかった。
 「音質鮮明感動ライヴ」
LHC-7019
廃盤
カラヤン&BPO、1973年&1974年初出ライヴ
 ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」(*)
 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番(#)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
BPO
 録音:1974年12月8日、ベルリン(*)/1973年10月26日(#)、以上ライヴ。ステレオ、初出音源。(*)は、同日のバルトーク「弦・打・チェレスタ〜」が先にSARDANAからSACD-284で出ていたが、廃盤となっている。(#)は同じく同日のブルックナー第7番が、WORLD MUSIC EXPRESS から発売されており(WME-S-1023)、同月このコンビは来日公演を行っている。
 相変わらず説得力あふれる演奏は見事の一言。(*)はカラヤンによる1974年初の同曲。
 全体に軽いノイズあり。
LHC-7020
(2CD)
廃盤
何とベーム&フランス国立管のオケ物! 初出、他
 モーツァルト:交響曲第29番(*)
 ブラームス:交響曲第2番(*)
 R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」(*)
 モーツァルト:ホルン協奏曲第3番(#)
 ワーグナー:
  「さまよえるオランダ人」序曲(+)/
  「ローエングリン」〜第3幕前奏曲(+)
マックス・ツィモロング(Hr;#)
カール・ベーム指揮(*/#/+)
フランス国立o.(*)、
ドレスデン国立歌劇場o.(#/+)
 録音:1973年、ライヴ(*)/1941年1月11日(#)&1940年1月(+)、SP復刻(#/+)。すべてモノラル。(*)は初出音源。(#)はかなり稀少な録音で、新星堂が1990年代始めにCD化していただけのようだ。(+)は新星堂盤と併せ、イタリア系レーベルからのCDもあったが後者は音質的には疑問がある上、共に入手不能のため、今回の復刻は歓迎。
 (*)は大変珍しいフランス国立管とのオケ物。同年に「トリスタンとイゾルデ」の映像を残しているこのコンビだが、オーケストラ作品が登場するのはこれが始めてだろう。気合いの入ったベームの足音が演奏を盛り上げる、感動の内容。(#/+)はホルンの音色に感動出来る再生音を、ダイレクトに再現。
LHC-7021
廃盤
キタエンコ&ドホナーニ、
 1970年代VPOとのべートーヴェン、初出あり

 交響曲第1番(*)/交響曲第7番(#)
ドミトリー・キタエンコ指揮(*)
クリストフ・
 フォン・ドホナーニ指揮(#)
VPO
 録音:1974年8月3日、ザルツブルク(*)/1977年3月1日(#)。以上ステレオ。(*)は初出音源。(#)は LUCKY BALL からLB-0058で出ていた物だが、廃盤となっている。
 キタエンコがウィーン・フィルを指揮した若き情熱のライヴ。
LHC-7022
廃盤
バーンスタイン稀少ライヴ Vol.4、初出
 ブラームス:交響曲第1番(*)
 バーンスタイン:ディヴェルティメント(#)
レナード・バーンスタイン指揮
イスラエルpo.(*)
ボストン・ポップスo.(#)
 録音:1985年9月7日(*)/1989年、ボストン(#)。以上ステレオ、初出音源。バーンスタインによる(*)は幾つかあるが、イスラエル・フィルとのライヴは1974年の演奏がPANDORA'S BOXから出ていた(CDPB-242/4)だけだったと思われる。また(#)のライヴは稀少で、バイエルン放響との1983年ライヴが出ていたのみだろう(EN LARMES ELS-03-391)。
 1985年、イスラエル・フィルとのライヴ音源は感動もので貴重なアイテム。
LHC-7023
(2CD)
廃盤
ベルリン・フィル、稀少音源集、初出
 モーツァルト:
  交響曲第40番(*)/フルート協奏曲第1番(#)
 ファリャ:「三角帽子」より(*)
 ワーグナー:
  「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死(+)
 チャイコフスキー:
  幻想序曲「ロメオとジュリエット」(**)
カールハインツ・ツェラー(Fl;#)
アントーニ・
 ロス=マルバ指揮(*/#)
不祥指揮者(+)
ワシーリー・シナイスキー指揮(**)
BPO(*/#/+/**)
 録音:1983年11月30日、ベルリン(*/#)/1973年11月26日、ベルリン、カラヤン指揮者コンクール受賞者演奏会(+/**)。以上ステレオ、初出音源。
 いずれもBPOとの録音が残っているものでは最初で最後の客演ではないか、と思われる珍しい競演集。(+)も聴き応えがあり、BPOの見事な響きが堪能できる。
LHC-7024
廃盤
カラヤン&BPO、初出あり
 ブラームス:交響曲第3番(*)
 モーツァルト:交響曲第41番(#)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
BPO
 録音:1973年10月29日、ステレオ(*)/1956年1月、ベルリン、モノラル(#)、以上ライヴ。(*)は初出音源。なお、カラヤン&BPOは、(*)の月に来日公演を行っている。(#)は以前 ARKADIA 等イタリア系の数レーベルから出ていた演奏だと思われ、だとすると約15年ぶりの再発売。ディスコグラフィによると1956年1月21日とされている。
 音のバランスとハーモニーは細部まで表現された、気合の入った名演。
LHC-7025
(2CD)
廃盤
クーベリック、パリでのマーラー「復活」他、初出
 マーラー:交響曲第2番(*)
 ハイドン:交響曲第99番(#)
バーバラ・ヘンドリックス(S;*)
ミラ・ザーカイ(Ms;*)
ラファエル・クーベリック指揮
パリo.&cho.(*)、
NYP(#)
 録音:1983年5月18日-19日、サル・プレイエル(*)/1968年9月8日、ルツェルン(#)、共にライヴ。ステレオ、初出音源。クーベリックの(*)はDGのスタジオ録音、AUDITEから出ているバイエルン放響との1982年ライヴ(AU-23402)に続きこれが3種目で、パリ管を振った同曲はこれが始めて。(#)もNYPを振った演奏は当盤が初登場。
 パリ管を指揮した熱くなる名演!他に、マーラー第9などをパリ管と演奏している。
LHC-7026
廃盤
オッコ・カム、シベリウス交響曲ライヴ集、初出
 シベリウス:交響曲第5番(*)/交響曲第1番(#)
オッコ・カム指揮
BPO(*)、プラハso.(#)
 録音:1970年10月9日、ベルリン(*)/1979年5月27日、スメタナ(・ホール?)(#)、以上ライヴ。ステレオ、初出音源。
 レア音源! 最近のカムより70年代ライヴは重厚でテンポが心地良い。北欧の揺れ動く響きに感激、ここまでならすか?
LHC-7027
廃盤
コンドラシン3種目のマーラー「第9」、
 「プラハの春音楽祭」ライヴ、初出

 マーラー:交響曲第9番
キリル・コンドラシン指揮
モスクワ国立po.
(モスクワpo.?)
 録音:1971年5月30日、スメタナ(・ホール?)、ライヴ。ステレオ、初出音源。コンドラシンの同曲は、MELODIYAへのスタジオ録音(1964年、MELCD-10-00813)、東京での1967年ライヴ(同曲日本初演; ALTUS ALT-018)があった。2009年になって、同レーベルから1973年のアムステルダム・ライヴがアナウンスされている(LHC-7109)
 プラハの春での演奏会、快速テンポで内容重厚ライヴ! マーラーの面白さが味わえる。
LHC-7028
廃盤
コンスタンティン・シルヴェストリ、
 稀少&初出音源

 ブリテン:パーセルの主題による変奏曲とフーガ
      (青少年のための管弦楽入門)(*)
 ハイドン:交響曲第27番(#)
 ショスタコーヴィチ:交響曲第1番(*)
コンスタンティン・
 シルヴェストリ指揮
ソビエト国立so.(*)、
プラハso.(#)
 録音:1950年代、スタジオ。モノラル、初出音源。ただし、LANTA FE という一般的でないCD-Rレーベルから、LF-407(廃盤)という品番で発売されたことがあるようだ。
 シルヴェストリがソビエトとチェコ、旧共産圏の2大オケを振った大変珍しい記録。個性溢れる演奏の数々、細部まで表現された名演。
LHC-7029
廃盤
チェリビダッケ、稀少&初出音源
 シベリウス:交響曲第5番(*)
 バルトーク:管弦楽のための協奏曲(#)
セルジュ・チェリビダッケ指揮
スペイン国立o.(*)、
チェコpo.(#)
 録音:1978年、スペイン(*)/1970年代、プラハ(#)、共にライヴ。モノラル、初出音源。
 これはチェリ・ファン垂涎の客演稀少音源。スペインでのライヴはもちろん、1970年年代チェコへの客演(1973年、プラハの春音楽祭でスロヴァキア・フィルを振った未発売音源があるようだが、これだろうか?)にも興味津々。
LHC-7030
廃盤
ムラヴィンスキー、ウィーン・ライヴ、初出
 プロコフィエフ:
  交響曲第6番/
  「ロメオとジュリエット」〜〜組曲第2番
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮
レニングラードpo.
 録音:1982年6月3日、ムジークフェラインザール、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ムラヴィンスキー晩年の稀少な記録。2曲共に彼によるこれまでで最後年の記録で、特に交響曲第6番はこの日が生涯最後の演奏だったようだ。活力漲るウィーン・ライヴ。低音が特にズシンとくる。
LHC-7031
廃盤
ヴォルデマール・ネルソンの稀少オケ物音源、初出
 モーツァルト:交響曲第40番
 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
ヴォルデマール・ネルソン指揮
バイエルン放送so.
 録音:1980年10月23日、ヘラクレス(・ザール?)、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 1970年代にソビエトから亡命し、いきなりバイロイトでの「ローエングリン」で成功を収め、以降も1985年の「オランダ人」(PHILIPS; CD & DVD)などで一躍世に知られたネルソンによる、大変珍しいオケ物。悲愴感漲るスーパー・レア音源。1989年には来日も果たした彼は、2006年にまだ68歳という若さで亡くなってしまったが、1990年代以降の活躍は全くと言ってよいほど知られていない。
LHC-7032
(2CD)
廃盤
バーンスタイン稀少ライヴ Vol.6
 何と1949年のマーラー「復活」!

 マーラー:交響曲第2番(*)
 ストラヴィンスキー:詩篇交響曲(#)
アデーレ・アディソン(S;*)
ナン・メリマン(A;*)
レナード・バーンスタイン指揮
ボストンso.(*)
ハーバードcho.(*)他
ワシントン・ナショナルo.(#)
 録音:1949年3月25日、ボストン(*)/1982年、ワシントン(#)。モノラル(*)/ステレオ(#)、共にライヴ、初出音源。ただし(*)は以前、LANTA FE という一般的でないCD-Rレーベルから、LF-404(廃盤)という品番で発売されたことがあるようだ。
 これは大変貴重な音源。この曲の録音自体、フリート(1924年)、オーマンディ(1935年)、ワルター(1948年、2種)しか無かった頃で、こんな時代からバーンスタインがマーラーを、それもボストン響を振ってこんな大作を残していたとは!
 若きバーンスタインの情熱が炸裂。モノ録音だが意外とクリアな音。Vol.1:LHC-7002、Vol.2:LHC-7006、Vol.3:LHC-7013、Vol.4:LHC-7022、Vol.5:LANNE-A-2。
LHC-7033
廃盤
ミュンヒンガーの最晩年録音
 + コレギウム・アウレウム、初出

 ハイドン:交響曲第100番(*)
 メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲第8番(#)
 モーツァルト:ディヴェルティメント KV.138(+)
カール・ミュンヒンガー指揮(*/#)
シュトゥットガルト放送so.(*)、
シュトゥットガルト室内o.(#)
コレギウム・アウレウム(+)
 録音:1986年10月16日、リーダーハレ(*)/1983年5月12日、ロココ(劇場?)(#)/1978年1月22日、モーツァルテウム(+)。以上ライヴ、ステレオ。全て初出音源。(*)は同日に演奏されたシューベルト「グレイト」が、先に KAPELLMEISTER から発売されている(KMS-056)
 かなりレアな音源。しかもライヴで魅力ある内容。
 一部ノイズがある。
LHC-7034
廃盤
ゲザ・アンダ、ライトナー&フリッチャイ、初出あり
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(*)
 バルトーク:ピアノ協奏曲第2番(#)
ゲザ・アンダ(P)
フェルディナント・
 ライトナー指揮(*)
シュトゥットガルト放送so.(*)
フェレンツ・フリッチャイ指揮(#)
スイス音楽祭o.(#)
 録音:1973年3月13日、リーダーハレ(*)/1956年8月22日、ルツェルン(#)、以上、共にライヴ。(*)は初出音源。(#)は RELIEF からルツェルン音楽祭の記念シリーズとしてCDが出ていたが、廃盤となっている確か楽章のみの抜粋収録で、全曲としては初登場か初CDフォーマット化と思われる(情報を頂き、訂正致しました)。
 完全ライヴ音源テープ、拍手入り。チャイコフスキー。オケが意外に熱演。
LHC-7035
廃盤
ノリントン&ベルリン・フィルの「幻想」
 ベルリオーズ:幻想交響曲
ロジャー・ノリントン指揮
BPO
 録音:2000年4月16日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。ノリントンがBPOを振った「幻想」はこれが初登場。これまでに彼の同曲は、1988年の LCP 盤 (EMI→VIRGIN) と2003年のSWR盤 (HANSSLER[LIVE SUPREME 盤と EN LARMES 盤は、この内1日分のみの1発ライヴ])の2種があった。
 低音が実に内容豊かで、魅惑のサウンド。
LHC-7036
(2CD)
廃盤
ピエール・モントゥー、初出あり
 ブラームス:交響曲第1番(*)
 べートーヴェン:交響曲第7番(#)
 ストラヴィンスキー:
  ペトルーシュカ(1911年版)(+)
 [ボーナス・トラック]
  コンセルトヘボウ管とのリハーサル(**)
ピエール・モントゥー指揮
ボストンso.(*)、
フランス国立o.(#)、
アムステルダム・
 コンセルトヘボウo.
 録音:1962年8月24日、ボストン(*)/1955年6月9日、シャンゼリゼ劇場(#/+)、全てライヴ。ステレオ[おそらく(*)]&モノラル[おそらく(#/+)]。(*)と(#)は初出音源[(**)は現時点では曲目未判明のため不詳]。(+)は MUSIC AND ARTS の8枚組ボックス物(MUA-1182)で発売されている物。
 スタジオ録音と全く違うモントゥーの姿がここに。管楽器が炸裂する劇的ライヴ。
LHC-7037
廃盤
バーンスタイン稀少ライヴ Vol.7 〜
 ショスタコ「第14番」ライヴ、初出

 ショスタコーヴィチ:
  交響曲第14番(ロシア語歌唱)
テレサ・クビアク(S)
イッセール・ブシュキン(B)
レナード・バーンスタイン指揮
NYP
 録音:1976年12月、ニューヨーク、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 バーンスタインの同曲ライヴは初登場。彼のこの曲自体大変貴重で、同じ 1976年12月8日 のスタジオ録音 (CBS/SONY) しか無かった。これはその前後に行われた演奏会での物と思われる。
 かなり音のレベルが広く、クリアな響き。
LHC-7038
廃盤
ロスバウト + シェリング&バックハウス、初出
 シューマン:ヴァイオリン協奏曲(*)
 べートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番(#)
ヘンリク・シェリング(Vn;*)
ヴィルヘルム・
 バックハウス(P;#)
ハンス・ロスバウト指揮(*/#)
南西ドイツ放送so.(*)、
ケルン放送so.(#)
 録音:1960年代(*)/1950年10月16日、ケルン(#)。共にライヴ、モノラル、初出音源。
 これは珍しい共演。ロスバウトにとってこの2曲は共に初音盤と思われ、更にこの2巨匠との共演も、これまで曲を問わず音盤は無かったはず。さらにロスバウトのシューマンというのも実は貴重で、シュヴァルツコップのピアノ伴奏ライヴを除けば、TAHRAから発売されたことがある「コンツェルトシュトゥック」[+ エドゥアルト・エルドマン(P)/ TAH-199/200; 廃盤]しか無かった。これら3巨匠のファンは必聴だろう。ナレーション入り。
LHC-7039
廃盤
ミュンシュ、「英雄」ライヴ、初出
 べートーヴェン:交響曲第3番「英雄」(*)
 [ボーナス・トラック]
  ベルリオーズ:幻想交響曲(リハーサル)(#)
シャルル・ミュンシュ指揮(*/#)
ボストンso.(*)、
フランス国立o.(#)
 録音:1956年10月2日、ボストン、ライヴ(*)/不詳(#)。モノラル、初出音源。
 ミュンシュの「英雄」は既に 1956年9月8日(ロシア・ライヴ/ SCORA CLASSICS SCORACD-007; 廃盤)、1957年12月2日(スタジオ/BMG BVCC-38425; 国内限定盤、輸入盤は既に廃盤)、1960年5月4日(日本ライヴ; NHK DVD NSDS-9486)の各演奏が出ておりこれが4種めとなるが、本拠地でのライヴはこれが初登場。
 モスクワなど外地での演奏を上回り、さすがにボストンでのライヴはずしんと来る。
LHC-7040
廃盤
ベーム&BPO、1962年ライヴ、初出
 モーツァルト:交響曲第40番(*)
 R.シュトラウス:
  交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」(#)
カール・ベーム指揮
BPO
 録音:1962年8月19日、ザルツブルク、ライヴ。モノラル、初出音源。
 ベームが得意とした2曲だが、意外にも(#)のライヴは大変稀少で、これまではこの3か月後、1962年11月にNYPを振ったライヴ(KAPELLMEISTER KMH-1007)しかなかった。また(*)も1960年代(含これ以前)のライヴは初登場と思われる。
 スタジオ録音でも振ったベルリン・フィルとのライヴであり、さらにこの時期の演奏ということもあって、情熱的な弦の響きが堪能できる。
LHC-7041
廃盤
カラヤン&BPO + ワイセンベルク
 1977年11月ライヴ、初出

 べートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番(*)
 ブラームス:交響曲第1番(#)
アレクシス・
 ワイセンベルク(P;*)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
BPO
 録音:1977年11月10日(*)/1977年11月9日(#)、以上ライヴ。モノラル、初出音源。なお、このカラヤン&BPOは、この月に来日公演を行っている。
 これは貴重な初出音源。モノラルなのは惜しいが、ファン必聴。特に(*)の第2楽章で見せる、ピアノと一体となった繊細な響きは絶品。
LHC-7042
廃盤
ベーム&BPO、初出
 べートーヴェン:交響曲第4番(*)
 マーラー:亡き児をしのぶ歌(#)
 ドヴォルザーク:交響曲第9番より(リハーサル)(+)
ディートリヒ・フィッシャー=
 ディースカウ(Br;#)
カール・ベーム指揮
BPO(*/#)、
パリo.(+)
 録音:1952年4月23日、ベルリン(*)/1962年8月19日、ザルツブルク(#)、以上ライヴ/1980年代、パリ(+)、以上全てモノラル、初出音源。
 この時期のBPOだけに、情熱的な弦の響きを堪能できる。リハーサルも、本番演奏は出ていないと思われる貴重な物。
LHC-7043
廃盤
ヨッフム兄弟〜協奏曲集
 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲(*)
 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲(#)
ブロニスワフ・ギンベル(Vn;*)
オイゲン・ヨッフム指揮(*)
BPO(*)
ザラ・ネルソヴァ(Vc;#)
ゲオルク・ルートヴィヒ・
 ヨッフム指揮(#)
ベルリン RIAS so.
 録音:1956年4月22日(*)/1960年5月6日(#)、以上ベルリン、ライヴ。モノラル、初出音源。
 名手2人の共演を得た、ヨッフム兄弟による協奏曲集。特にポーランド出身のギンペルは、ライヴも少なく珍しい。個性ある内容で素晴らしいライヴ。
LHC-7044
廃盤
クーベリック指揮! 〜
 フリッチャイ追悼コンサート 1963

 べートーヴェン:交響曲第3番〜第2楽章
 バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番 BWV1042
 マーラー:大地の歌〜Farwell
ディートリヒ・フィッシャー=
 ディースカウ(Br)
イェフディ・メニューイン(Vn)
ラファエル・クーベリック指揮
ベルリン放送so.
 録音:1963年3月24日、ベルリン、ライヴ。モノラル、初出音源。
 レア音源アイテム。悲愴感漂う数々の悲しい調べによって、あたかもこのコンサートにいるかのように疑似体験できる感動ライヴ。必聴。
LHC-7045
廃盤
イグナティウスのシベリウス・ライヴ!
 シベリウス:
  ヴァイオリン協奏曲(*)/
  アンダンテ・フェスティヴォ(1922)(#)
アニヤ・
 イグナティウス(Vn;*)
ニルス=エーリク・
 フォウグステット指揮(*)
ジャン・シベリウス指揮(#)
フィンランド放送so.(*/#)
 録音:1952年8月2日(*)/1939年1月1日(#)、以上ヘルシンキ、ライヴ、モノラル。(*)は初出音源。(#)には1994年まで自作自演といわれていた指揮者不詳の演奏と、1994年に発見され、その後本物とされた2種類の演奏があるが、どちらが収録されているのかは不詳。
 イグナティウス(1911-1995)はフィンランドのヴァイオリン奏者。パリ音楽院で学び1926年デビュー、シベリウスのヴァイオリン協奏曲は各地で演奏し、1943年にはスタジオ録音も残しているが、ライヴは曲を問わず大変貴重。フォウグステット(1910-1961)は指揮者としても活躍した作曲家。
LHC-7046
廃盤
バーンスタイン&ボストン響、
 最初期ライヴ(稀少ライヴ Vol.8)

 ショスタコーヴィチ:
  交響曲第7番「レニングラード」
レナード・バーンスタイン指揮
ボストンso.
 録音:1948年12月22日、ボストン、ライヴ。モノラル、初出音源。
 コレクター必見アイテム。バーンスタインの魅力が100% 伝わってくること間違いなし。
LHC-7047
廃盤
カラヤン、初ディスク・レパートリー
 &全曲は初登場!

 シベリウス:交響曲第5番(*)
 ヒルディング・ルーセンベリ(1892-1985):
  弦楽のための協奏曲第1番(#)
 インタビュー&リハーサル入り
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ストックホルムpo.(*)、
トリノRAI(#)
 録音:1949年10月7日、ストックホルム(*)/1954年(おそらく1954年2月12日)、トリノ(#)、共にライヴ、モノラル(インタビューとリハーサルがいつの物かは明確な表記が無い)。(#)は初出音源。(*)は第3楽章のみ BIS から発売されているが、全曲は今回初登場。なお(#)が2月12日の演奏だとすると、同日のバルトーク:ピアノ協奏曲第3番が先に TAHRA から発売されている(TAH-611)
 ついにこのストックホルムでのシベリウス全曲が発売される。さらに、作曲家レベルでカラヤンの音盤初レパートリーとなるルーゼンベリがすばらしく、これはファン必聴!
LHC-7048
(2CD)
廃盤
リヒター&ミュンヘン・バッハ管の
 「ブランデンブルク」全曲他ライヴ、初出

  J.S.バッハ:
   ブランデンブルク協奏曲(全曲)(*)
  モーツァルト:
   フルートとハープのための協奏曲 KV.299(#)
オーレル・ニコレ(Fl)
ヴォルフガング・
 シュナイダーハン(Vn;*)
ウルズラ・ホリガー(Hp;#)
カール・リヒター指揮(*)
ミュンヘン・バッハo.(*)
プラハ室内o.(#)
 録音:1966年6月2日、ウィーン芸術週間(*)/1981年5月16日、スメタナ(・ホール)(#)、共にライヴ、初出音源。リヒターと手兵による同曲初のライヴ。彼の同曲は、TELDEC と ARCHIVE への2種のスタジオ録音があったほか、1974年にボストン響へ客演した際のライヴが RARE MOTH から発売されている(RM-473/4S)
 希少なアイテムの発売。余白のニコレとW.シュナイダーハンによるモーツァルトは感動的で、スタジオ録音盤では実現されなかった組み合わせ。
LHC-7049
(2CD)
廃盤
ジュリーニ&ウィーン響&パリ管、初出
 べートーヴェン:交響曲第7番(*)
 シューベルト:
  交響曲第4番(#)/交響曲第9番「グレイト」(#)
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
ウィーンso.(*)、
パリo.(#)
 録音:1975年10月24日、国連デー・コンサート(*)/1990年11月14日-16日、サル・プレイエル(#)、共にライヴ。ステレオ、初出音源。
 ジュリーニのベートーヴェン「第7」は意外と珍しく、2種のスタジオ録音(EMI, SONY)の他には、1976年のBPOとのライヴ(SARDANA; 廃盤)があっただけのはずで、これは4種目の録音となるはず。シューベルトの2曲はジュリーニ得意のレパートリーだが、パリ管との共演演奏はこれが初めてで、SONY盤を除くと一般市販された中では最後年の演奏と思われる(第4番には1998年にスペイン国立青少年管を振った自主製作盤?がある模様)。
 現地パリでは話題になったコンサート。終演の拍手でその全貌が明らかになる、最高。
LHC-7050
廃盤
スウェーデン放送so.アーカイヴズ
 フランツ・ベールヴァルド:交響曲第1番(*)
 ドビュッシー:管弦楽のための映像〜イベリア(#)
 ロッシーニ:「ウィリアム・テル」序曲(+)
 J.シュトラウス:ポルカ(**)
スティグ・ヴェステルベリ指揮(*)
キリル・コンドラシン指揮(#)
エフゲニー・
 スヴェトラーノフ指揮(+)
ウィリー・ボスコフスキー指揮(**)
スウェーデン放送so.
 録音:1980年(*/+)/1977年(#)/1970年代(**)、以上全てライヴ、初出音源。
 北欧の響きを堪能出来るベールヴァルドの交響曲と、客演指揮者の個性溢れるライヴの数々。
LHC-7051
廃盤
オーマンディ&フランス国立管、初出あり
 ブラームス:
  ヴァイオリンとチェロのための協奏曲(*)
 ストラヴィンスキー:火の鳥(#)
アイザック・スターン(Vn;*)
レナード・ローズ(Vc;*)
ユージン・オーマンディ指揮
フランス国立o.
 録音:1972年(*)/1965年?(#)、以上パリ、ライヴ、ステレオ。(*)は初出音源。(#)は先にVIBRATOから 1965年6月23日のライヴ (2VHL-252) が発売されており、同一演奏の可能性もある。
 これはびっくり、上記 2VHL-252 に続きオーマンディ&フランス国立管のライヴがまたしても登場。今回はスターン&ローズというアメリカで活躍した盟友と共に挑んだ(*)が聴き物だろう。熱気ムンムンのこの感動ライヴ、特にローズがノリノリで、オケもよく響いている。
LHC-7052
廃盤
クリュイタンス、初出
 何とルーマニアでのライヴを含む!

 べートーヴェン:交響曲第8番(*)
 フランク:交響曲(#)
アンドレ・クリュイタンス指揮
BPO(*)、ルーマニア放送so.(#)
 録音:1953年、ベルリン(*)/1964年9月18日、ルーマニア(#)。以上ライヴ、モノラル。ともに初出音源。
 貴重な音源発掘。ルーマニア放送には色々な音源が残っている事を予感させる大変珍しい共演。
LHC-7053
廃盤
エネスコ&NYP 1937 ライヴ、おそらく初出
 モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲/交響曲第40番
 シューマン:交響曲第2番
ジョルジュ・エネスコ指揮
NYP
 録音:1937年1月31日、ニューヨーク。ライヴ、モノラル。おそらく初出音源。
 エネスコの指揮はなぜか評価されないが、今回は少し違う!
LHC-7054
(2CD)
廃盤
マガロフ + ケンペ&BPO
 (&含ルプー + ケルテス)、初出

 ハイドン:交響曲第55番(*)
 べートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番(+)
 モーツァルト:交響曲第39番(*)
 [ボーナス・トラック]
  べートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番(#)
ニキタ・マガロフ(P;+)
ルドルフ・ケンペ指揮(*)
BPO(*)
ラドゥ・ルプー(P;#)
イシュトヴァーン・
 ケルテス指揮(#)
イスラエルpo.(#)
 録音:1962年8月16日、ザルツブルク、モノラル(*/+)/1971年9月4日、ルツェルン、ステレオ(#)、以上ライヴ、初出音源。
 (*)の内、ハイドンはおそらくケンペのディスク初レパートリー曲。(+)も彼としては珍しく、2008年にDREAMLIFEからテン=ベルクとの1957年ライヴ(DLCA-7022)が発売されるまでは全く録音がなかった。今回は壮年期のマガロフとの共演だけに期待。さらにボーナス・トラックが凄く、ルツェルン音楽祭のケルテス、それもルプーとの共演とくれば希少極まりない。
LHC-7055
廃盤
アルゲリッチ + バレンボイム、
 初レパートリー作品あり

 リスト:死の舞踏(*)
 ファリャ:スペインの庭の夜(+)
 [ボーナス・トラック]
  シューマン:交響曲第4番(#)
マルタ・アルゲリッチ(P;*/+)
ダニエル・
 バレンボイム指揮(*/#/+)
パリo.(*)、不詳o.(#)
 録音:1986年2月、サル・プレイエル(*/+)/1973年(#)、以上ライヴ、ステレオ、初出音源。(+)は WARNER (ERATO) から1986年2月7日のライヴが出ているが、今回のものは拍手も入っており、臨場感大。
 最大の聞き物は、アルゲリッチの初音盤レパートリーとなる(*)。これはピアノ・マニアなら何を差し置いてもの必聴盤となるだろう。
LHC-7056
廃盤
カラヤン&BPO、1977年ブラームス・ライヴ、初出
 ブラームス:
  ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲(*)/
  交響曲第2番
トーマス・ブランディス(Vn;*)
オトマール・
 ボルヴィツキー(Vc;*)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
BPO
 録音:1977年10月21日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。カラヤンによる(*)は大変珍しく、これまではDGへのスタジオ録音と、その直後1983年2月19日のライヴ (PANDORA'S BOX CDPB-250/1)の2種類があっただけで、1970年代以前の演奏はこれが初登場。(#)には、この直前となる1977年10月19日に始まり、1978年初めまでをかけて録音されたDGへのスタジオ録音があるが、この年の当曲ライヴは初登場。
 マニア必見のライヴ。気合が漲るなまなましさにカラヤンが唸る。
LHC-7057
(2CD)
廃盤
何とS=イッセルシュテットとクライバーン、
 それもフランス国立管とのパリ・ライヴ!!

 ラヴェル:スペイン奇想曲(*)
 べートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(#)
 ブラームス:交響曲第2番(+)
ヴァン・クライバーン(P)
ハンス・シュミット=
 イッセルシュテット指揮
フランス国立o.
 録音:1964年6月30日(#/+)/1960年2月9日(*)、以上パリ、ライヴ。モノラル、初出音源。
 これは衝撃の顔合わせ。各楽章ごとに情熱を感じる凄い演奏で、とくにオケがノリノリ。極めて貴重なアイテム。
LHC-7058
廃盤
スウェーデン放送so.アーカイヴズ Vol.2
 サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツィオーソ(*)
 レスピーギ:ローマの松(#)
 モーツァルト:交響曲第36番(+)
イダ・ヘンデル(Vn;*)
セルジュ・チェリビダッケ指揮(*)
エフゲニー・
 スヴェトラーノフ指揮(#)
ヘルベルト・
 ブロムシュテット指揮(+)
スウェーデン放送so.
 録音:1970年代(*)/1999年、ベールヴァルド・ホール(#)/2004年、ベールヴァルド・ホール(+)、以上ライヴ、ステレオ。全て初出音源。
 LHC-7050に続く第2弾。スウェーデン放送so.の魅力ある響きを堪能。特に稀少なのは(*)で、チェリビダッケにとって唯一の録音となる物のようだ。
LHC-7059
廃盤
カラヤン、アメリカ・ラスト・ライヴ〜
 ヨハン&ヨゼフ・シュトラウス:作品集

 「ジプシー男爵」序曲/天体の音楽/アンネン・ポルカ/
 うわごと/常動曲/皇帝円舞曲/ラデツキー行進曲
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
VPO
 録音:1989年2月28日、カーネギー・ホール、ニューヨーク、ライヴ。ステレオ?(案内自体に疑問符が記載)、初出音源。
 これはとてつもないレア音源の登場。カラヤンが最後にアメリカで指揮をした際のライヴが残っていたとは! カラヤンの愛好家は何としても聴かねばなるまい。
LHC-7060
廃盤
ミュンシュ、1958年の「合唱」ライヴ、初出
 べートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
アデーレ・アディソン(S)
フローレンス・コプレフ(A)
B.スターン(T)
ドナルド・グラム(B)
シャルル・ミュンシュ指揮
ボストンso.、
ボストン祝祭cho.
 録音:1958年8月10日、ボストン、ライヴ。モノラル、初出音源。
 同レーベルからは、先に1962年のステレオ・ライヴ(LHC-7003)が発売されているが、当盤はRCA/BMGへのスタジオ録音と同年ながら、独唱陣が全く異なるのも興味深い。
 ミュンシュの芸術的な響きは観客をも熱狂させる魅力がある。
LHC-7061
(2CD)
廃盤
マルティノン + ドゥーカン、初出
 ピエルネ:組曲「シダリーズと牧羊神」(*)
 ルーセル:交響曲第4番(*)
 F.シュミット:交響曲第2番(#)
 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲(+)
ピエール・ドゥーカン(Vn;+)
ジャン・マルティノン指揮
フランス国立放送o.(*/#)
シカゴso.(+)
 録音:1970年5月17日、プラハ(*)/1960年代、パリ(#)/1960年代、シカゴ(+)、以上ライヴ。ステレオ&モノラル、初出音源。
 情熱あふれるサウンドに酔いしれる。ドゥーカンのシベリウスは絶品。
LHC-7062
廃盤
何とマゼール、ルーマニア放響を振る!、初出
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(*)
 ベルリオーズ:「ローマの謝肉祭」序曲(#)
 ブラームス:大学祝典序曲(+)
ステファン・ルーハ(Vn;*)
ロリン・マゼール指揮
ルーマニア放送so.(*)、
クリーヴランドo.?(#/+)
 録音:1961年9月11日、ルーマニア(*)/1971年7月9日(#)&1972年7月14日(+)、ブロッサム(音楽祭?)(#/+)、以上全てライヴ。モノラル(おそらく*)&ステレオ(おそらく#/+)、初出音源。
 ルーマニア音源の発掘に期待される1枚。また、(#)と(+)のオケは案内に記載が無いが、録音場所から推定すると、クリーヴランド管ではないかと思われる。
LHC-7063
廃盤
なんとチェリとラインラント・プファルツ管、初出
 プロコフィエフ:交響曲第1番「古典」
 べートーヴェン:交響曲第7番
セルジュ・チェリビダッケ指揮
ラインラント=プファルツ州立po.
 録音:1978年、ラインラント、ライヴ。モノラル、初出音源。彼が同オケを振った音盤は、これまで同年のモーツァルト「ヴァイオリン協奏曲第5番」のみ(WORLD MUSIC EXPRESS WME-S-1045)で、交響曲はこれが初めて。なお、オーケストラの本体欧文表記は「ラインラント国立po.」となっている可能性がある。
 ラインラントのオケを客演。まさにチェリの世界。
LHC-7064
廃盤
何とベーム&NYPのメンデルスゾーン!
 ウェーバー:「オベロン」序曲(*)
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲(#)
 ブラームス:
  ヴァイオリンとチェロのための協奏曲(+)
ルッジェーロ・リッチ(Vn;#)
ジョン・コリリアーノ(Vn;+)
ラースロー・ヴァルガ(Vc;+)
カール・ベーム指揮
NYP
 録音:1962年11月18日(*/#)/1962年11月11日(+)、以上ニューヨーク、ライヴ。モノラル、初出音源。ベームによるメンデルスゾーンというのは、これまで音盤は皆無だったはずで、協奏曲とはいえ(#)は大変珍しい演奏と言えるだろう。
 コレクターも驚きの内容で、リッチとベームの共演にまず感動。
LHC-7065
(2CD)
廃盤
ティーレマン若き日のライヴ
  +ドラティ&フィンランド放響のベト7、初出

 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン協奏曲(*)/ロマンス第2番(*)
 シューマン:交響曲第3番「ライン」(#)
 ベートーヴェン:交響曲第7番(+)
フランク・ペーター・
 ツィンマーマン(Vn;*)
クリスティアン・
 ティーレマン指揮(*/#)
ケルンpo.(*)、エッセンpo.(#)
アンタル・ドラティ指揮(+)
フィンランド放送so.(+)
 録音:1986年、スタジオ、ステレオ(*/#)/1969年5月18日、ヘルシンキ、モノラル、ライヴ(+)。全て初出音源。
 メインは若きティーレマンの名演集。(*)の協奏曲第3楽章ソロもかなり聴かせる。(#)はメリハリの効いた内容で、ティンパニが炸裂。そしてボーナスのドラティ&フィンランド放響によるベト7が、これまた珍しい顔合わせ。
LHC-7066
(2CD)
廃盤
アバド&ハンガリー国立管のブラームス、初出あり
 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番(*)/
       交響曲第1番(#)
ディノ・チアーニ(P;*)
クラウディオ・アバド指揮
ハンガリー国立o.
 録音:1968年3月23日、ブタペスト、ライヴ。モノラル。(#)はおそらく初出音源。(*)は以前 STRADIVARIUS から出ていた物だと思われるが、資料によっては1968年3月28日録音となっている。いずれにせよ、大変レアな音源。
 情熱的なアプローチ&ひきしまった響きのレアモノ。今後のハンガリー国立管アーカイブ発掘にも期待できそうな、楽しみな1枚。なお「ボーナス・トラック入り」とされているが、詳細は不明。
LHC-7067
廃盤
ベーム&NYP + カッチェン、初出
 シューマン:ピアノ協奏曲(*)
 べートーヴェン:交響曲第7番
ジュリアス・カッチェン(P)
カール・ベーム指揮
NYP
 録音:1962年11月25日、ニューヨーク、ライヴ。モノラル、初出音源。1962年にベームがNYPに客演した際のライヴ・シリーズ最新刊。先に「ブル7」(KAPELLMEISTER KMH-1006)、「ジュピター」&「ツァラトゥストラ」(KMH-1007)メンデルスゾーン&ブラームスの協奏曲(LHC-7064)が発売されている。
 躍動するベームに感動。熱心なマニアにおすすめ。
LHC-7068
廃盤
コンドラシン&フランス国立管、初出
 シベリウス:交響曲第2番
 ラヴェル:マ・メール・ロワ
キリル・コンドラシン指揮
フランス国立o.
 録音:1974年、パリ、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 マ・メール・ロワは、コンドラシンのディスク初レパートリーとなる作品。シベリウスも、1979年のライヴ(TAHRA)があった程度で、珍しい曲目。荒々しさがきわだった演奏で、少し早めのテンポもライヴならでは。
LHC-7069
(2CD)
廃盤
カラヤン、初出あり
 ブルックナー:交響曲第8番(*)
 モーツァルト:ディヴェルティメント第17番 K.334(#)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
VPO(*)、BPO(#)
 録音:1989年2月26日、カーネギー・ホール、ニューヨーク、ライヴ、ステレオ(?)[案内に?マークが記載]/1969年3月31日、ザルツブルク・イースター音楽祭、ライヴ、ステレオ。(#)は初出音源。(*)は SUNJAY CLASSICS という一般的でないレーベルから発売されたことがあるようだ。。
 今更あえてコメント不用なほどの演奏で、特にモーツァルトは絶品。カラヤンのライヴは凄いことを再認識できる。
LHC-7070
廃盤
チェリビダッケ、初レパートリー曲あり&初出
 モーツァルト:クラリネット協奏曲(*)
 プロコフィエフ:交響曲第5番(#)
不明ソリスト(*)
セルジュ・チェリビダッケ指揮
イスラエルpo.(*)、
チュリヒ・トーンハレo.(#)
 録音:1958年11月18日、イスラエル、ライヴ(*)/不明、ライヴ(#)。共にモノラル、初出音源。(*)はチェリビダッケの音盤初レパートリー作品。
 イスラエルpo.とトーンハレ管へ客演したレア音源で、マニア必聴。(*)のソロはイスラエルpo.の首席ではないかとレーベルは推測している。
LHC-7071
廃盤
バーンスタイン&タングルウッド祝祭管、初出
 (バーンスタイン稀少ライヴ Vol.9)

 チャイコフスキー:交響曲第4番(*)
 ・ナレーションと演奏
   べートーヴェン:交響曲第3番〜1(楽章?)
    バーンスタインのドイツ語による解説
レナード・バーンスタイン指揮(*)
タングルウッド祝祭o.(*)
 録音:1987年7月11日、タングルウッド、ライヴ(*)。ステレオ、初出音源。
 (*)は劇的かつ強烈なパンチの効いたライヴで、弦がドライヴし金管が鳴りまくる。
LHC-7072
廃盤
スウェーデン放送so.アーカイヴ Vol.3
 F.ベールヴァルド:
  交響曲第2番「気まぐれな交響曲」(*)
 ブラームス:交響曲第2番(#)
スティグ・ヴェステルベリ指揮(*)
ゲオルク・ルートヴィヒ・
 ヨッフム指揮(#)
スウェーデン放送so.
 録音:1978年(*)/1957年7月5日(#)、以上ストックホルム、ライヴ。モノラル&ステレオ記載無し、初出音源。
 北欧の名曲、ベールヴァルドの(*)は透明感に満ち溢れた繊細な響きが大変心地良い。全てをだしきった演奏。
LHC-7073
廃盤
シュナイダーハン弾き振りのモーツァルト、初出
 モーツァルト:
  交響曲第21番/ヴァイオリン協奏曲第3番/
  交響曲第29番
ヴォルフガング・
 シュナイダーハン(Vn)指揮
モーツァルテウムo.
 録音:1977年8月7日、モーツァルテウム、ザルツブルク音楽祭ライヴ。ステレオ、初出音源。
 シュナイダーハンが自ら指揮も執ったいわばワンマンショー。マニアにはたまらないアルバム。
LHC-7074
廃盤
エルネスト・ブールのベートーヴェン、初出あり
 べートーヴェン:
  交響曲第7番(*)/交響曲第8番(#)
エルネスト・ブール指揮
オランダ放送室内o.
 録音:1980年、スタジオ(*)/1982年、ライヴ(#)。共にステレオ。(#)は初出音源。(*)はオーケストラの自主CDがあった模様だが、少なくとも現在は入手不可能と思われる。
 希少音源発掘。ブールのべートーヴェンは以外と知られていないが、アプローチは木管が強調された面白いスタイルで、弦が唸る。
LHC-7075
廃盤
ピエロ・ガンバのコペンハーゲン・ライヴ、初出
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(*)
 ムソルグスキー:禿山の一夜
 グラナドス:わら人形(*)
エステバン・
 サンチェス(P;*)
ピエロ・ガンバ指揮
コペンハーゲンpo.
 録音:1966年11月3日、コペンハーゲン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 1960年代、DECCAへカッチェンやリッチらの伴奏録音を残したガンバ。彼のライヴはこれが初めてではないだろうか。希少な放送音源で、禿山の一夜は胸が熱くなる。
LHC-7076
廃盤
ドラティ + ベルマン、初出
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(*)
 ラヴェル:スペイン狂詩曲(*)/
      「ダフニスとクロエ」第2組曲(#)
ラザール・ベルマン(P;*)
アンタル・ドラティ指揮
ワシントン・ナショナルso.(*)、
フランス国立o.(#)
 録音:1976年10月24日、国連ライヴ(*)/1965年、パリ、ライヴ(#)。以上ステレオ、初出音源。
 ベルマンとドラティとは珍しい事極まりない顔合わせ。熱気の伝わる名演、マニアにはたまらない内容。
LHC-7077
廃盤
モントゥー&ボストン響ライヴ、初出
 ヴォーン・ウィリアムス:タリスの主題による幻想曲
 べートーヴェン:交響曲第4番
 エルガー:エニグマ変奏曲
ピエール・モントゥー指揮
ボストンso.
 録音:1963年12月20日、ボストン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 モントゥーの劇的なライヴがまた1枚登場。オケが乗りに乗っており、切れ味も最高。
LHC-7078
廃盤
エルネスト・ブール Vol.2
 べートーヴェン:交響曲第5番(*)
 ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲(#)
エルネスト・ブール指揮
オランダ放送室内o.(*)、
南西ドイツ放送so.(#)
 録音:1984年9月(*)/1964年1月1日、バーデン=バーデン(#)、以上ライヴ。ステレオ、初出音源。
 LHC-7074に続くブールの希少音源発掘。以外と知られていないべートーヴェンへのアプローチは、ダイナミックで奇抜。そのアイデアは感動もの。
LHC-7079
廃盤
エフゲニー・スヴェトラーノフ・アーカイヴズ Vol.1
 R.シュトラウス:
  交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」
 デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
 ラヴェル:ラ・ヴァルス
 ベルリオーズ:ラコッツィ行進曲
 マーラー:交響曲第5番〜アダージョ
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
ソヴィエト国立po.
 録音:1982年11月26日、モスクワ、ライヴ。ステレオ。この日付けの演奏は MELODIYA からLPで出ていたが、ベルリオーズとマーラーは含まれておらず、日付が異なる可能性がある。いずれにせよ初CD化か初出。
 重量級の響きを堪能。凄いの一言。
LHC-7080
廃盤
ヨッフムの運命、聴き比べ
 べートーヴェン:交響曲第5番(2種の演奏)
オイゲン・ヨッフム指揮
フランス国立o.(*)、BPO(#)
 録音:1967年5月27日、パリ(*)/1986年4月17日、ベルリン(#)、ともにライヴ。以上ステレオ、初出音源。(#)は同時にアラウとの「皇帝」が演奏されており、FKMからFKM-CDR76で先に発売されていた
 音に深みがあるBPO、アンサンブルが魅力のフランス国立管、共に個性あふれる響きを堪能できるスリル満点のライヴ。
LHC-7081
廃盤
エフゲニー・スヴェトラーノフ・アーカイヴズ Vol.2
 ラフマニノフ:交響曲第1番(*)
 ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
 メンデルスゾーン:結婚行進曲
 バッハ:組曲第3番〜アリア
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
ソビエト国立so.
 録音:1987年11月15日、ムジークフェラインザール、ウィーン(*)/1980年代、モスクワ(*以外)。以上ライヴ、ステレオ。(*)は初出音源。残りは MELODIYA などから発売があった演奏ではないかと思われる。
 スヴェトラーノフが手兵を引き連れ、ウィーンへ乗り込んだ際の(*)が聴き物。衝撃的アプローチ。残りも枯れてとしてはかなり珍しい曲目が多い。
LHC-7082
廃盤
オハン・ドゥリアン(オーガン・ドナルク)
 シェリングも参加、初出

 メンデルスゾーン::「ルイ・ブラス」序曲(*)
 シューマン:ヴァイオリン協奏曲(*)
 ワーグナー:ジークフリート牧歌(#)
 モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」序曲(+)
ヘンリク・シェリング(Vn;*)
オハン・ドゥリアン指揮
バイエルン放送so.(*)、
モスクワso.(#)、
フランス放送o.(+)
 録音:1980年1月10日、ヘラクレスザール(*)/1991年、モスクワ(#)/1981年5月8日、パリ(+)、以上全てライヴ。ステレオ、初出音源。
 オハン・ドゥリアン [Ohan Dourian] (1922-)はイスラエル生まれのアルメニアの指揮者。PHILIPSへショスタコーヴィチの交響曲第12番を録音している(廃盤)ので、これでご存じの方も多いだろう。公式には「オハン・ドゥリアンナルク」 [Ogan Durjan’narc ] と書くようだが、"’narc" の部分が何をさすのかは不祥。また、アルメニア語からのローマ字翻字の過程で、"Ohan" と "Ogan" など、何ヶ所かで複数の綴りが生じてしまっており、さらに日本でブルックナーがFM放送された時には上記カッコ内の「オーガン・ドナルク」と呼ばれていたそうで(名字はドゥリアンナルクの短縮形?)、混乱に拍車をかけている。
 録音自体が少ない人だが、更に今回はシェリングとの共演も入っており、これは貴重この上ない。
LHC-7083
廃盤
ベーム&VPO 1973年の「合唱」、初出
 べートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
ヘレン・ドナート(S)
ゲルトルーデ・ヤーン(A)
ルネ・コロ(T)
ヴァルター・ベリー(B)
カール・ベーム指揮
VPO、ウィーン国立歌劇場cho.
 録音:1973年1月13日、オットー・ニコライ・コンサート、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ベームによる劇的な第9が、新たに1点登場。
LHC-7084
廃盤
リヒターのバッハ 1971年ライヴ、初出
 J.S.バッハ:カンタータ集

 [第31番「天は笑い、地は喜ぶ」/
  第39番
   「餓えた人々にパンをわけあたえなさい」/
  第34番「永遠の炎よ」]
エリーザベト・シュパイザー(S)
アンナ・レイノルズ(A)
ジークムント・ニムスゲルン(B)
クルト・エクヴィルツ(T)
カール・リヒター指揮
ミュンヘン・バッハo.&cho.
 録音:1971年6月20日、ヘラクレスザール、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 繊細な響きに感動、ライヴでも十分に楽しめる。
LHC-7085
廃盤
パウムガルトナー + ヘブラーのモーツァルト、初出
 ピアノ協奏曲第17番(*)/
 ディヴェルティメント第3番 K.138/
 行進曲 K.408
イングリッド・ヘブラー(P;*)
ベルンハルト・
 パウムガルトナー指揮
モーツァルテウムo.
 録音:1965年、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ボーナストラックあり(現時点では曲目不詳)。魅惑の調べに加え、個性溢れる内容。
LHC-7086
廃盤
オハン・ドゥリアン Vol.2
 ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
オハン・ドゥリアン
(オーガン・ドナルク)指揮
バイエルン放送so.
 録音:1980年1月10日、ヘラクレスザール、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 スリリングな音を表現し、色彩豊かな希少ライヴ。ドゥリアンの魅力全開。
LHC-7087
廃盤
ルネ・クロプフェンシュタイン + クリダ
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(*)
 シューベルト:交響曲第3番(#)
 べートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番(+)
フランス・クリダ(P;*)
ルネ・クロプフェンシュタイン指揮
NDR (so.?) (*)、
バンベルグso.(#)、
プラハso.(+)
 録音:1979年9月3日(*)/1978年9月10日(#)/1980年9月29日(+)、以上全てモントルー、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 クロプフェンシュタイン(1927-1984)はスイスの指揮者。全てモントルーでのライヴながら、1年ごとに違うオケを振っているのも興味深い。絶妙なタッチから生まれるしっかりとした低音は、素晴らしい説得力。ライヴのクリダもスタジオ録音とは違う印象を放つ。
LHC-7088
廃盤
ロストロポーヴィチ&BPO + エンゲラー
 ベルリオーズ:「ローマの謝肉祭」序曲
 ウェーバー:「魔弾の射手」序曲
 リスト:ピアノ協奏曲第1番(*)
 べートーヴェン:交響曲第5番「運命」
ブリジット・エンゲラー(P;*)
ムスティスラフ・
 ロストロポーヴィチ指揮
BPO
 録音:1982年5月14日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ベルリン・フィル創立100周年の年、ロストロポーヴィチが燃えた熱狂的ライヴ。
LHC-7089
廃盤
ブール + フィルクシュニー&ボガールト〜
 べートーヴェン:ピアノ協奏曲集

  [第4番(*)/第3番](#)
ルドルフ・フィルクシュニー(P;*)
ヤコブ・ボガールト(P;#)
エルネスト・ブール指揮(*/#)
南西ドイツ放送so.(*)、
オランダ放送o.(#)
 録音:1964年、セッション(*)/1980年代、ライヴ(#)、共にステレオ、初出音源。
 なんと、ブールとフィルクシュニーとの共演。掘り出し音源。
LHC-7090
発売中止
ヘンリク・シェリング〜協奏曲ライヴ集
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(*)
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(#)
ヘンリク・シェリング(Vn)
ヴォルフガング・
 サヴァリッシュ指揮(*)
スイス・ロマンドo.(*)
スタニスラフ・
 スクロヴァチェフスキ指揮(#)
NDR (so.?) (#)
 録音:1973年9月5日(*)/1975年9月7日(#)、共にモントルー、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 澄み切った響きで実に素晴らしいライヴ。オケもダイナミックなアプローチで感動的。
 #ブラームスに原盤音質不良が見つかり、残念ながら発売中止となりました。チャイコフスキーはカップリングを変更し、LHC-7091で発売予定です。
LHC-7091
廃盤
ヘンリク・シェリング〜協奏曲ライヴ集
 ジャン・マルティノン:ヴァイオリン協奏曲第2番(*)
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(#)
ヘンリク・シェリング(Vn)
ジャン・マルティノン指揮(*)
ワールド青少年o.(*)
スタニスラフ・
 スクロヴァチェフスキ指揮(#)
NDR (so.?) (#)
 録音:1975年8月19日、ブリュッセル(*)/1975年9月7日、モントルー(#)、以上ライヴ。ステレオ、初出音源。
 澄み切った響きで個性漲る、実に素晴らしいライヴ。オケもダイナミックなアプローチで感動的。
 # チャイコフスキーは当初LHC-7090で発売予定でしたが、カップリング曲(ブラームス)の原盤不良により7090は発売中止となり、当盤へ変更されました。
LHC-7092
廃盤
ベルリン・フィル・アーカイヴズ〜ライヴ音源
 ラヴェル:ラ・ヴァルス(*)
 ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲(#)
 チャイコフスキー:
  交響曲第4番〜第4楽章(+)/
  交響曲第6番「悲愴」より
   [第3楽章/第4楽章](**)
エーリヒ・ラインスドルフ指揮(*)
ガブリエル・フムラ指揮(#)
ブルーノ・ヴァイル指揮(+)
ヴァレリー・ゲルギエフ指揮(**)
BPO
 録音:1989年10月10日(*)/1986年1月15日(#)/1979年9月30日(+)/1977年10月1日(**)。ステレオ録音、初出音源。
 当時24歳だったゲルギエフが聴ける貴重盤。彼の1970年代ライヴ音源はあまりないのでレア。
LHC-7093
廃盤
マタチッチ&ザグレブ・フィル、初出
 リスト:ファウスト交響曲
ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮
ザグレブpo.
 録音:1970年代、ステレオ。ライヴ、初出音源。
 独唱などは不祥だが、説得力ある音楽と熱い金管は感動モノ。
 #39分40秒〜40分の所に音飛び(音は連続しているが、別の旋律へ飛ぶ)が2ヶ所ありますが、マスターに起因する物です。
LHC-7094
廃盤
カイルベルト + デムス、初出
 モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(*)
イェルク・デムス(P;*)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮
バンベルクso.
 録音:1967年、バンベルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ライヴならではの熱気に満ちたレア音源。
LHC-7095
廃盤
コンドラシンの「レニングラード」、初出
 ショスタコーヴィチ:
  交響曲第7番「レニングラード」
キリル・コンドラシン指揮
モスクワpo.
 録音:1975年5月14日、スメタナ・ホール、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 内に秘めた繊細な響きを感性豊かに表現した名演。
LHC-7096
廃盤
コンドラシン&フランス国立管の
 ショスタコ「第8」、初出

 ショスタコーヴィチ:交響曲第8番
キリル・コンドラシン指揮
フランス国立o.
 録音:1969年7月29日、パリ、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 凄みある重低音が響く魅惑の世界を体感できる。
LHC-7097
廃盤
テンシュテット&北ドイツ放響の
 マーラー「第5」、初出

 マーラー:交響曲第5番
クラウス・テンシュテット指揮
ハンブルクNDR so.
 録音:1980年(おそらく1980年11月18日)、ハンブルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 テンシュテットの同曲は、意外にも北ドイツ放響との演奏はこれまで発売されたことがなかった。音楽がうねり、たたみかけるような迫力に感動できる。ナレーション入り。
LHC-7098
廃盤
シモン・ゴールドベルク、初出
 J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番(*)
 ハイドン:ヴァイオリン協奏曲 ハ長調(#)
シモン・ゴールドベルク(Vn)
不詳指揮者 BBCso.
 録音:1960年代(*)/1969年(#)、以上ロンドン、ライヴ。モノラル、初出音源。
 想像以上の名演。残念ながら指揮者は不明。
LHC-7099
廃盤
スヴェトラーノフ、手兵とのウィーン・ライヴ、初出
 チャイコフスキー:交響曲第4番
 グリンカ:2つのロシアの主題による交響曲
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
ソビエト国立so.
 録音:1985年5月17日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 力強いスケールと激しく高揚する表現力にウィーンの観衆が酔いしれた名演。
LHC-7100
廃盤
ブーレーズ&シュトゥットガルト放響、初出
 ストラヴィンスキー:春の祭典
 ブーレーズ:エクラ・ミュルティブル(1965-1971)
ピエール・ブーレーズ指揮
シュトゥットガルト放送so.
 録音:1979年11月30日、べートーヴェンザール、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ブーレーズがドイツのオケを指揮した「春祭」は希少。自作の方は断片的な作品で、25名の奏者による東洋風コラボレーション。
LHC-7101
廃盤
アンセルメ稀少音源、初出
 シベリウス:交響曲第4番(*)
 バルトーク:
  弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽(#)
エルネスト・アンセルメ指揮
ヘルシンキ市so.(*)、
ハンガリー国立so.(#)
 録音:1963年、シベリウス音楽祭(*)/1961年、ブタペスト(#)。以上ライヴ。モノラル、初出音源。
 アンセルメの未発表ライヴ2点。バランスがとれた名演。
LHC-7102
廃盤
ロストロポーヴィチ、初出
 ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
ムスティスラフ・
 ロストロポーヴィチ指揮
カーティス音楽祭o.
 録音:1994年5月18日、カーティス(音楽院?)、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 レア音源。カーティス音楽祭管との共演で、興奮度100%の凄まじさ。オケの掛け合いは見事。
LHC-7103
廃盤
メータ&モントリオール響ロシア・ライヴ、初出
 フォーレ:「ペレアスとメリザンド」〜前奏曲
 ドヴォルザーク:交響曲第7番
ズビン・メータ指揮
モントリオールso.
 録音:1962年4月29日、レニングラード、ライヴ。モノラル、初出音源。
 メータの若さ漲る感動のライヴ。ロマン溢れる内容。
LHC-7104
廃盤
ストラヴィンキー、スウェーデンの自作自演集
 ストラヴィンスキー:
  春の祭典(ライヴ本番とリハーサル)
イーゴリ・
 ストラヴィンスキー指揮
スウェーデン放送so.
 録音:1961年9月、スウェーデン。モノラル、初出音源。
 納得いく本番演奏に加え、興味あるリハーサルを収めた1枚。
LHC-7105
廃盤
グリュミオー&スターン、初出
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番(*)
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(#)
アルテュール・グリュミオー(Vn;*)
エドガール・ドヌー指揮(*)
ベルギー放送室内o.(*)
アイザック・スターン(Vn;#)
ガブリエル・フムラ指揮(#)
フランス国立o.(#)
 録音:1973年(*)/1975年5月30日、パリ(#)。以上ライヴ。ステレオ、初出音源。
 それぞれの息の合った素晴らしい演奏。
LHC-7106
廃盤
ワルベルクの「マイスタージンガー」抜粋、初出
 ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(抜粋;全10曲)
 独唱者不祥 ハインツ・ワルベルク指揮エッセンpo.、エッセン歌劇場cho.
 録音:1988年9月25日、エッセン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 エッセン歌劇場の柿落し演奏会? なんとワルベルクが本場ドイツで振ったワーグナー・ライヴ! 彼のワーグナー歌劇は、ヴェネチアやブエノス・アイレスで振った物こそあるが、ドイツ国内のものは抜粋とはいえこれが初めてのはず。今までにない感動を与える、歌心十分の放送用録音。
LHC-7107
廃盤
エフゲニー・スヴェトラーノフ・アーカイヴズ Vol.4
 ラフマニノフ:交響曲第3番
 スヴェトラーノフ:狂詩曲第2番
エフゲニー・
 スヴェトラーノフ指揮
ソビエト国立so.
 録音:1968年12月30日、モスクワ、ライヴ、ステレオ。以前 MELODIYA から LPで(一部は YEDANG からCDも)発売されたことがある演奏のようだが、現在では既出盤は全て入手出来なくなっている。
LHC-7108
廃盤
エフゲニー・スヴェトラーノフ・アーカイヴズ Vol.5
 ショスタコーヴィチ:交響曲第1番(*)
 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(#)
 リスト:ノクターン(#)/他
エフゲニー・
 スヴェトラーノフ指揮
ソビエト国立so.
 録音:1968年12月30日、モスクワ(*)/1980年代(#)、以上ライヴ、ステレオ。以前 MELODIYA から LPで(一部は YEDANG からCDも)発売されたことがある演奏のようだが、現在では既出盤は全て入手出来なくなっている。
 衝撃的なアプローチと繊細な響きを堪能できる。「他」に何が含まれているのかは、現時点では不明。
LHC-7109
廃盤
コンドラシン4種目のマーラー「第9」、
 アムステルダム・ライヴ、初出

 マーラー:交響曲第9番
キリル・コンドラシン指揮
モスクワpo.
 録音:1973年11月2日、アムステルダム、ライヴ。ステレオ、初出音源。コンドラシンの同曲は、MELODIYAへのスタジオ録音(1964年、MELCD-10-00813)、東京での1967年ライヴ(同曲日本初演; ALTUS ALT-018)、プラハでの1971年ライヴ(LANNE LHC-7027)があったが、さらに最も後年の演奏が登場する。
 今回もレア音源で、期待を裏切らない。
LHC-7110
廃盤
マタチッチ、モンテ・カルロでのワーグナー、初出
 ワーグナー:
  「さまよえるオランダ人」序曲/
  「トリスタンとイゾルデ」〜愛の死/
  「神々の黄昏」より
ビルギット・ニルソン(S)
ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮
モンテカルロ国立歌劇場o.
 録音:1974年8月、モンテカルロ、ライヴ。モノラル、初出音源。
 マタチッチのワーグナーはかなりの数があるが、モンテ・カルロでのライヴは珍しいはず。ニルソンとの共演というのも嬉しく、マニア向けアイテム。
LHC-7111
廃盤
パレー、フォ−レ「レクイエム」は彼初音盤、
 ショーソンも初ライヴ!

 フォーレ:レクイエム
 ショーソン:交響曲
独唱者未記載
ポール・パレー指揮
フランス国立o.
 録音:1971年、パリ、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 もちろんフランス物を得意としたパレーだが、意外にもフォーレ「レクイエム」は彼の初音盤作品。ショーソンはデトロイト響とのマーキュリー録音があったが、ライヴはこれが初登場、さらに共にフランス国立管を振った物という事で、ファン必聴。魅惑のメロディーと、ライヴならではの響きに酔いしれることが出来る。
LHC-7112
廃盤
ベーム&NYP 1971年の「ブル8」、初出
 ブルックナー:交響曲第8番
カール・ベーム指揮
NYP
 録音:1971年3月11日、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 ベーム7種目と思われる同曲で、アメリカのオケを振った演奏はこれが初めて。日付的には同年のバイエルン放響ライヴ(AUDITE AU-95495; ORIGINALS, RE! DISCOVERも同一演奏)の8か月ほど前にあたる。
LHC-7113
廃盤
アツモン&BPO + ズッカーマン、初出
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(*)
 べートーヴェン:交響曲第7番
ピンカス・ズッカーマン(Vn;*)
モーシェ・アツモン指揮
BPO
 録音:1974年6月30日、ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 感性と漲る躍動感は見事。
LHC-7114
廃盤
スヴェトラーノフ・アーカイヴズ Vol.6
 スクリャービン:交響曲第2番
 ショスタコーヴィチ:祝典序曲
 グラズノフ:スペイン舞曲
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
ソビエト国立so.
 録音:1985年5月19日、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 重圧感に圧倒されるウィーン、ライヴ。コレクターアイテム。
LHC-7115
廃盤
エルネスト・ブール、おそらく初CD
 レーガー:ピアノ協奏曲 ヘ短調Op.114(*)
 ストラヴィンスキー:花火(#)
スティーヴン・メイヤー(P;*)
エルネスト・ブール指揮
ハーグpo.(*)、
南西ドイツ放送so.(#)
 録音:1980年11月1日、ハーグ、ステレオ(*)/1960年代、モノラル(#)。共にライヴで、ほとんど知られていないLPがあるようだが、初CDフォーマット化と思われる。
 ブールの世界がほとばしる。
LHC-7116
廃盤
マゼール若き日の「グレイト」、初CD
 シューベルト:交響曲第9番「グレイト」
ロリン・マゼール指揮
トリノRAI so.
 録音:1956年3月30日、トリノ、ライヴ、モノラル。以前 MELODRAM からLPが出ていた演奏だが、初CDフォーマット化と思われる。
 若き天才の指揮振りを堪能できる。彼の振った同曲は、この後2001年3月の2種ライヴ(EN LARMES ELS-01-65/6ELS-04-464)まで無いと思われるので、大変貴重。
LHC-7117
廃盤
V.オフチニコフ&K.エリアスベルク
 べートーヴェン:交響曲第5番(*)
 ブラームス:交響曲第4番(#)
ヴィヤチェスラフ・
 オフチニコフ指揮(*)
モスクワpo.(*)
カール・エリアスベルク指揮(#)
レニングラードpo.(#)
 録音:1977年2月23日、モスクワ、ステレオ(*)/1960年5月9日、ラニングラード、モノラル(#)。共にライヴ。(#)はおそらく初CDフォーマット化。(*)は MORGAN'S から ML-029 で出ている演奏だが、前出盤は盤起こしと思われるプチ・ノイズが入っていた。今回はテープ音源の模様。
 ロシアの指揮者を知る。極めて個性ある演奏。
LHC-7118
廃盤
アバド&BPO、リリング、初出
 ブラームス:セレナーデ第1番(*)
 ヨハン・クリストフ・
  フリードリヒ・バッハ(1732-1795):
   交響曲第20番 変ロ長調(1794)(#)
クラウディオ・アバド指揮(*)
BPO(*)
ヘルムート・リリング指揮(#)
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム(#)
 録音:1981年5月8日、ベルリン(*)/1980年8月3日、シュティフト教会、夏のバッハアカデミー(#)。以上ライヴ、ステレオ、初出音源。
 (*)はアバドの気品と奥行き鋭いBPOのアンサンブルに脱帽。(#)はJ.C.F.バッハ最後の交響曲で、ハイドンに影響を受けた4楽章形式。
LHC-7119
廃盤
ザンデルリング&ロス・フィルの「大地の歌」
 マーラー:大地の歌
独唱者不明
クルト・ザンデルリング指揮
ロサンゼルスpo.
 録音:1989年3月12日、ドロシー・チャンドラー・パヴィリオン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 心地いいテンポ、アンサンブルも見事。
LHC-7120
発売中止
ティルソン・トーマス&ラベック姉妹、初出
 べートーヴェン:交響曲第4番(*)
 モーツァルト:2台のピアノための協奏曲(#)
ラベック姉妹(P;#)
マイケル・
 ティルソン・トーマス指揮
バイエルン放送so.(*)、
サンフランシスコso.(#)
 録音:1985年2月7日、ヘラクレスザール(*)/2006年3月25日(#)、以上ライヴ、ステレオ、初出音源。
 音源に不良が見つかり、発売中止となりました(当品番は欠番となります)。
LHC-7121
廃盤
パレーの「合唱」、初出
 べートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
独唱者記載無し
ポール・パレー指揮
デトロイトso.
 録音:1962年3月29日、デトロイト、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 極めて濃い内容、かつ安定感漲る演奏。
LHC-7122
廃盤
ケンペの「ブル2」
 ブルックナー:交響曲第2番
ルドルフ・ケンペ指揮
ヘッセン放送so.
 録音:1960年代、モノラル、スタジオ収録。以前 LANTA FE という一般的でないCD-Rレーベルから、LF-428(廃盤) という品番で この顔合わせによる1953年11月の同曲が出ていたが、同一演奏の可能性が高そう。ただ、ケンペの同曲はこれが唯一であり、レアな音源である事にはかわりが無い。
LHC-7123
廃盤
スヴェトラーノフ・アーカイヴズ Vol.7
 ステーンハンマル:交響曲第1番 ヘ長調
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
スウェーデン放送so.
 録音:1998年、ベールヴァルド・ホール、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 北欧のロマンを体験する。スヴェトラーノフの珍しいライヴ。
LHC-7124
廃盤
スヴェトラーノフ・アーカイヴズ Vol.8
 プロコフィエフ:5つの小品
 スヴェトラーノフ:ソナチネ/メロディ第4番
 ヘンデル:ソナタ第6番
 サラサーテ:チィゴイネルワイゼン/他全8曲
エフゲニー・
 スヴェトラーノフ(P)
ヴァレリー・クリモフ(Vn)
 録音:1982年4月13日、モスクワ、ライヴ。ステレオ。LPはMELODIYAから出ていた曲があるようだが、テープ音源と思われる。おそらく LANTA FE という一般的でないCD-Rレーベルから、LF-409(廃盤)という品番で発売されたことがある録音で、それが初CDフォーマット化だったと思われる。
 強烈なサラサーテに思わず興奮。
LHC-7125
廃盤
スヴェトラーノフ・アーカイヴズ Vol.9
 R.シュトラウス:アルプス交響曲
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
ソビエト国立so.
 録音:1968年5月5日、モスクワ、ライヴ。ステレオ。おそらく初CD化。LPはMELODIYAから出ていたようだが、テープ音源と思われる。
 まさにダイナマイト級のサウンド。マニア必聴。
LHC-7126
廃盤
ヨッフム&ベルリン・ドイツ・オペラ管、初出
 シューベルト:交響曲第8番「未完成」
 モーツァルト:交響曲第40番
オイゲン・ヨッフム指揮
ベルリン・ドイツ・オペラo.
 録音:1966年11月5日、ライヴ。ステレオ、初出音源。
LHC-7127
廃盤
ディーン・ディクソン、初出
 メンデルスゾーン:交響曲第4番(*)
 ブラームス:悲劇的序曲(#)
 R.シュトラウス:交響詩「ティル・
  オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」(+)
ディーン・ディクソン指揮
ヘッセン放送so.(*/#)
フランクフルト放送so.(+)
 録音:1969年5月24日(*)/1968年9月12日(#)/1974年4月5日(+)、以上ライヴ。ステレオ、初出音源。
LHC-7128
廃盤
カール・ベーム&BPO、ウィーンでの
 ヨハン&ヨゼフ・シュトラウス・コンサート、初出?

 皇帝円舞曲/「こうもり」序曲/美しく青きドナウ/
 ラデツキー行進曲/他(全8曲)
カール・ベーム指揮
BPO
 録音:1954年2月11日、ウィーン、ライヴ。モノラル。
LHC-7129
廃盤
バドゥラ=スコダ + ツァグロセーク
 のフルトヴェングラー、初出

 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー:
  ピアノと管弦楽のための交響的協奏曲 ロ短調
パウル・バドゥラ=スコダ(P)
ローター・ツァグロセーク指揮
オーストリア放送so.
 録音:1986年1月17日、ムジークフェラインザール、ウィーン、ライヴ。ステレオ、初出音源。一部音飛びあり。
LHC-7130
廃盤
オレグ・カエターニ&バイエルン放響、初出
 シューベルト:交響曲第3番
 チャイコフスキー:交響曲第5番
オレグ・カエターニ指揮
バイエルン放送so.
 録音:1986年1月24日、ヘラクレスザール、ライヴ。ステレオ、初出音源。
LHC-7131
廃盤
マゼール&フランス国立管 + グティエレス、初出
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(*)
 ストラヴィンスキー:春の祭典
オラシオ・グティエレス(P;*)
ロリン・マゼール指揮
フランス国立o.
 録音:1980年7月31日、ザルツブルク、ライヴ。ステレオ、初出音源。
LHC-7132
廃盤
サヴァリッシュ&チェコ・フィル、初出
 ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集 Ops.46 & 72
ヴォルフガング・
 サヴァリッシュ指揮
チェコpo.
 録音:1993年3月24日、ドヴォルザーク・ホール、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 レア音源、興奮度100%。
LHC-7133
廃盤
W.スタインバーグ&ボストン響、初出
 マーラー:大地の歌
独唱者記載無し
ウィリアム・スタインバーグ指揮
ボストンso.
 録音:1970年1月2日、ボストン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 スケール感溢れ、堂々とした演奏。
LHC-7134
廃盤
ジョン・バルビローリ、初出
 バルビローリ編:エリザベス朝組曲
 ハイドン:交響曲第88番(*)
 シューベルト:交響曲第5番(#)
ジョン・バルビローリ指揮(*/#)
NYP(*)、
ジョルジェ・エネスクpo.(#)
 録音:1959年1月10日、ニューヨーク(*)/1961年、ルーマニア(#)、以上ライヴ。モノラル。(*)は初出音源。(#)は LANTA FE という一般的でないCD-Rレーベルから、LF-416(廃盤)という品番で発売されたことがあるようだ。
 感情豊かで見事な調べ。
LHC-7135
廃盤
スヴェトラーノフ・アーカイヴズ Vol.10
 バラキレフ:交響詩「タマーラ」(*)
 スヴェトラーノフ:ピアノ協奏曲(#)
 ワーグナー:「パルジファル」〜第1幕前奏曲(+)/
       「さまよえるオランダ人」序曲(**)
エフゲニー・スヴェトラーノフ
(P;#)指揮(#以外)
ヴラジーミル・
 ヴェルヴィツキー指揮(#)
USSR so.
 録音:1977年3月28日(*)/197611月14日(#)/1977年2月8日(+)/1972年2月8日(**)、以上ライヴ。ステレオ。
 スヴェトラ全開、ライヴの魅力。
LHC-7136
廃盤
カエターニ&マリナー、初出
 シューベルト:交響曲第3番(*)
 シベリウス:交響曲第2番(#)
オレグ・カエターニ指揮(*)
オーストリア放送so.(*)
ネヴィル・マリナー指揮(#)
ベルリン放送so.(#)
 録音:1984年11月1日、コンツェルトハウス、ウィーン(*)/1981年2月15日、ベルリン(#)、以上ライヴ。ステレオ、初出音源。
 珍品ライヴ。(#)は特に最終楽章が見事。
LHC-7137
廃盤
ロリン・マゼール、初出あり
 R.シュトラウス:交響詩
  「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」(*)
 バーバー:序曲「悪口学校」(*)
 J.シュトラウスII:
  芸術家の生活(#)/「ヴェネツィアの夜」序曲(#)
 J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番(+)
ロリン・マゼール(Vn;+)指揮
ハンブルク NDR so.(*)、
ベルリン放送so.(#)、
ナポリ・A.スカルラッティo.(+)
 録音:1986年12月、ハンブルク、ステレオ(*)/1975年6月17日、ウィーン、ステレオ(#)/1959年3月24日、ナポリ、モノラル(+)。以上ライヴ。(*)の内「ティル」のみ、EN LARMES から 1986年12月8日のライヴが出ている (ELS-03-346/7) ので、同一演奏の可能性有。後はおそらく初出音源。
LHC-7138
廃盤
オレグ・カエターニ&ジェルメッティ、初出
 シューマン:交響曲第4番(*)
 ストラヴィンスキー:春の祭典(#)
オレグ・カエターニ指揮(*)
ノルウェー放送so.(*)
ジャンルイジ・
 ジェルメッティ指揮(#)
シュトゥットガルト放送so.(#)
 録音:2000年代、ノルウェー(*)/1992年10月2日、ヘーゲルザール(#)、以上ライヴ。ステレオ、初出音源。
LHC-7139
廃盤
ワルベルク&エッセン・フィルの「悲愴」、初出
 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
ハインツ・ワルベルク指揮
エッセンpo.
 録音:1984年1月12日、エッセン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
LHC-7140
廃盤
ワルベルク&ベルゲン・フィルの「イタリア」、初出/他
 ブルックナー:詩篇第146番(*)
 メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」(#)
ハインツ・ワルベルク指揮
ウィーン・
 トーンキュンストラーo.(*)、
ベルゲンpo.(#)
 録音:1991年11月10日、ウィーン(*)/1990年代(#)、以上ライヴ、ステレオ。(#)は初出音源。(*)も初出とされているが、LANTA FE という一般的でないCD-Rレーベルから、LF-431(廃盤)という品番で発売されたことがあるようだ。
LHC-7141
廃盤
サヴァリッシュ&SROの「幻想」、初出
 ベルリオーズ:幻想交響曲
ヴォルフガング・
 サヴァリッシュ指揮
スイス・ロマンドo.
 録音:1973年9月5日、モントルー、ライヴ。ステレオ、初出音源。
LHC-7142
廃盤
パーヴェル・コーガンの「グレイト」
 シューベルト:交響曲第9番「グレイト」
パーヴェル・コーガン指揮
モスクワso.
 録音:1981年、モスクワ、ライヴ、ステレオ。おそらくMELODIYAからLPで出ていた演奏だが、初CDフォーマット化(おそらく盤起こしではない)。LP自体、大変なレア・アイテムとされていた物。
LHC-7143
廃盤
ゲルギエフ&オランダ放響、初出
 ボロディン:交響曲第1番
 ショスタコーヴィチ:交響曲第1番
ヴァレリー・ゲルギエフ指揮
オランダ放送po.
 録音:1990年1月27日、アムステルダム、ライヴ。ステレオ、初出音源。
LHC-7144
廃盤
マデルナ&クリーヴランド管 + ワイルド、初出
 リスト:ハンガリー幻想曲
 シューマン:交響曲第2番
アール・ワイルド(P)
ブルーノ・マデルナ指揮
クリーヴランドo.
 録音:1972年8月5日、ブロッサム、ライヴ。ステレオ、初出音源。
 大変珍しい顔合わせで、マデルナが急逝する1年と3ヶ月ほど前のライヴ。
LHC-7145
廃盤
セガル&BPOのブル3
 ブルックナー:交響曲第3番(ノヴァーク版)
ウリ・セガル指揮
BPO
 録音:1974年3月6日、ベルリン、ライヴ、ステレオ。初出とされているが、LANTA FE という一般的でないCD-Rレーベルから、LF-429(廃盤)という品番で発売されたことがあるようだ。
LHC-7146
廃盤
マゼール、初出
 ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」(*)
 ラヴェル:ラ・ヴァルス(#)
ロリン・マゼール指揮
BPO(*)、フランス国立o.(#)
 録音:1984年4月4日、ベルリン(*)/1981年11月12日、パリ(#)、以上ライヴ。ステレオ、初出音源。
LHC-7147
廃盤
ゲルギエフ、初出
 ラフマニノフ:交響曲第2番
ヴァレリー・ゲルギエフ指揮
オランダ放送po.
 録音:1992年9月19日、アムステルダム、ライヴ。ステレオ、初出音源。
LHC-7148
廃盤
パレーの「カルミナ」、初出
 オルフ:カルミナ・ブラーナ
独唱者不詳
ポール・パレー指揮
デトロイトso./他
 録音:1960年12月29日、デトロイト、ライヴ。ステレオ、初出音源。
LHC-7149
廃盤
ワルベルク&フランス国立管のシューマン、初出
 シューマン:交響曲[第1番/第2番]
ハインツ・ワルベルク指揮
フランス国立o.
 録音:1990年代、ライヴ。ステレオ、初出音源。
LHC-7150
廃盤
ゴールトベルク&フェラス、初出
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番(*)
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(#)
シモン・ゴールドベルク(Vn;*)
ステーン・フリュクベリ指揮(*)
スウェーデン放送so.(*)
クリスティアン・
 フェラス(Vn;#)
ゲオルク・
 ルートヴィヒ・ヨッフム指揮(#)
ストックホルムpo.(#)
 録音:1950年代(*)/1958年(#)、以上ライヴ。モノラル、初出音源。
LHC-7151
廃盤
フルネの「リンツ」「フォーレのレクイエム」、初出
 モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」(*)
 フォーレ:レクイエム(#)
独唱者未判明
ジャン・フルネ指揮
アムステルダム・
 コンセルトヘボウo.(*)
スイス音楽祭o.(#)
 録音:1974年6月24日、ハーグ(*)/1984年8月22日、ルツェルン(#)、以上ライヴ。ステレオ、初出音源。
LHC-7152
廃盤
シャイー&ベルリン放響、初出
 チャイコフスキー:交響曲第2番(*)
 シューベルト:交響曲第6番(#)
リッカルド・シャイー指揮
ベルリン放送so.
 録音:1987年2月7日(*)/1982年10月3日(#)、以上ベルリン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
LHC-7153
廃盤
シャイー + ポリーニ、初出
 フランク:交響曲(*)
 シューマン:ピアノ協奏曲(#)
マウリツィオ・ポリーニ(P;#)
リッカルド・シャイー指揮(*/#)
LPO(*)、
ロンドン・シンフォ二エッタ(#)
 録音:1980年9月14日(*)/1981年8月24日(#)、以上ロンドン、ライヴ。ステレオ、初出音源。
LHC-7154
廃盤
オハン・ドゥリアンのブルックナー Vol.1
 ブルックナー:交響曲第7番
オハン・ドゥリアン指揮
不詳オーケストラ
 録音:1960年代、スタジオ。モノラル。ドゥリアンの自主製作盤DVDで、ライプツィヒ放響との1964年映像が出ており、同じ録音の可能性がある。
LHC-7155
廃盤
オハン・ドゥリアンのブルックナー Vol.2
 ブルックナー:交響曲第4番
オハン・ドゥリアン指揮
ベルリン放送so.
 録音:1964年、ベルリン、スタジオ。モノラル。ドゥリアンの自主製作盤DVDで、同年の同顔合わせによる映像が出ており、同じ録音の可能性がある。
 以上2枚、LHC-7082(シェリングとのシューマン他)LHC-7086(ショスタコ第10)に続く、イスラエル生まれのアルメニアの指揮者オハン・ドゥリアン [Ohan Dourian] (1922-; オーガン・ドナルクとも)のアイテム。今回のブルックナー2曲は、ドゥリアンによる自主製作盤と同じ演奏の可能性があるが、この自主製作盤は事実上入手不可能な状態のようなので、これは貴重この上ない。
LHC-7156
廃盤
ゲルギエフ&オランダ放送フィル、初出
 グリンカ:「ルスランとリュドミラ」序曲
 チャイコフスキー:交響曲第5番
ヴァレリー・ゲルギエフ指揮
オランダ放送po.
 録音:1987年10月31日、コンセルトヘボウ、ライヴ。ステレオ、初出音源。
LANNE "ANALOGUE EDITION"
 同レーベルの、SPとLPからの復刻音源を発売するシリーズ。
LANNE-A-1
(2CD)
廃盤
ラインホルト・バルヒェット、
 モーツァルト:
  ヴァイオリン協奏曲集
(*)
  [第3番/第4番/第5番/第6番]/
  ファゴット協奏曲 変ロ長調K.Anh.230a
   (偽作;ドヴィエンヌ作曲)(#)
ラインホルト・
 バルヒェット(Vn;*)
ロルフ・ラインハルト指揮(*)
ヴィルヘルム・
 ゼーゲルケン指揮(*)
シュトゥットガルト・
 プロ・ムジカo.(*)
フェルナン・
 ウーブラドゥ(Fg;#)
エドヴァルド・
 フェンドラー指揮(#)
エドヴァルド・
 フェンドラーo.(#)
 録音:1950年代(*)/1938年?(#)。原盤:VOX (*)。(*)は今回初復刻となる物。
 バルヒェットがVOXへ残したモーツァルトは、先に弦楽五重奏曲集が本家からCD-Rで復刻されている(2007年11月末にはCDでも発売予定;VBX-3)が、協奏曲はこれまで全く復刻されていなかった。特にゼーゲルケン指揮の物(第3番&第5番?)はレアであるようだ。(#)は資料が少なく詳細が不明だが、DANTEから1度CD化されている演奏かもしれない。ただ、その場合でも入手困難な演奏であり、嬉しい復刻。
LANNE-A-2
廃盤
バーンスタイン稀少ライヴ Vol.5
 べートーヴェン:交響曲第7番(*)
 アメリカ国歌(#)
 べートーヴェン:
  「ミサ・ソレムニス」〜グローリア(#)
レナード・バーンスタイン指揮
NYP
 録音:1962年2月、ニューヨーク、おそらくライヴ、LP 復刻(*)/1962年9月23日、ニューヨーク、ライヴ(#)。共にステレオ。(#)は「リンカーン・センター・ファースト・ライヴより」とされている。
 おそらく共に初CD化となる稀少音源。交響曲第7番の3楽章はとくに面白い。意外と知られていない演奏で素晴らしい再生音。
LANNE-A-3
廃盤
ドゥニーズ・ソリアーノ〜モーツァルト録音集
 モーツァルト:
  ヴァイオリン協奏曲[第3番/第7番]/
  ヴァイオリン・ソナタ第40番 KV.454
ドゥニーズ・ソリアーノ(Vn)
シャルル・ミュンシュ指揮
ジュール・ブーシュリ指揮
マグダ・タリアフェロ(P)
 録音:1930年代-1940年代、モノラル。原盤:仏 Pathé [SP]。
 GOODIES さんが "DIRECT TRANSFER CD-R" として復刻している録音だが、前出盤では無編集というポリシーから、SP盤の切れ目で楽曲が途絶えていた。
 エネスコのカデンツァを使用。ソリアーノ独自の表現力が、この当時のしゃれたフランス様式を見事に伝えている。
 SP の音をそのままに再現。
LANNE "DIGITAL LIVE PERFORMANCE SERIES"
 同レーベルの、ディジタル収録ライヴ音源を発売するシリーズ。
DDX-8001
(2CD)
廃盤
マズア&フランス国立管 2007年ライヴ、初出
 マーラー:交響曲第9番(*)
 べートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番(#)
ディヴィッド・フレイ(P;#)
クルト・マズア指揮
フランス国立o.
 録音:2007年5月3日、シャンゼリゼ(劇場)(*)/2007年(#)、以上ライヴ、ディジタル・ステレオ、初出音源。
 繊細なマーラーに驚愕のフレージングを響かせた、余韻が残る名演。
DDX-8002
(2CD)
廃盤
ハーガー&サン・カルロ劇場管〜
 べートーヴェン:交響曲集

  [第4番/第7番]
レオポルド・ハーガー指揮
サン・カルロ劇場o.
 録音:2005年2月、サン・カルロ劇場、ライヴ。ディジタル、初出音源。
 クライバーを意識した選曲におもわずニンマリ。かなり本気でオケが鳴る素晴らしいライヴ。
 音質良好。
LINK
ブラームス:交響曲第4番 カルロス・クライバー指揮
スロヴェニアpo.
 録音:1997年6月6日。1999年1月にバイエルン放送so.とカナリア諸島で名演を披露したクライバー。じつに一年半ぶりの指揮台だったが、前回と言うのがこのCDの演奏。 曲は同じくブラームスの4番である。クライバー夫人の故郷がこのスロヴェニアということも、この首都リュブリャナでの演奏に繋がったのかもしれない。無論オケは一流とはいえず、 アントン・ナヌットら指揮による廉価版が巷に溢れていることは皆さん既にご承知のことだが、元々どんなオケでも料理してしまうクライバーのこと、やはり熱血の名演に仕立て上げている。 若干のヒス・ノイズが有るものの、ファンにとってはたまらない。
R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」 フェリシティ・ロット(S)
クルト・モル(B)
アンネ・ゾフィー・
 フォン・オッター(Ms)
バーバラ・ボニー(S)
カルロス・クライバー指揮
ウィーン国立歌劇場o.&cho.
 録音:1994年3月23日。同年の来日公演とほぼ同じキャストの豪華さ。これがカルロスの最後のウィーン公演となっているのが残念。 カルロスのしなやかで繊細で生気に満ちた響きにも感動するが、昔の輝きを瞬時に取り戻すウィーンフィルも凄い。 この年の3月に、クライバーは「ばらの騎士」の公演を3回行った。初日である18日の演奏はDGから映像で発売されているが、今回の物は最後の23日の演奏。なお、映像の方も23日とする資料もあるが、未確認。
ワーグナー:
 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
テオ・アダム、
カール・リッダーブッシュ、
ヴァルデマール・クメント、
ギネス・ジョーンズ、他
カール・ベーム指揮
バイロイト祝祭o.&cho.
 録音:1968年7月25日。ステレオ。戦後の全曲録音が存在せず、誰もが待ち望んだベームのマイスタージンガー。一度はレコード化される予定であったが、 ある歌手の知名度的な問題で断念されたとも伝えられる、この曲初演100周年記念の録音がやっと日の目を見る。ワーグナー・ファンなら見逃せないCDと言えよう。音質良好。
モーツァルト:レクイエム ヘレン・ドナート(S)
I.メイア、W.オフマン、
ハンス・ゾーティン(B)
カール・ベーム指揮
VPO、ウィーン国立歌劇場cho.
 録音:1975年1月27日。ザルツブルグ。ザルツブルグ・モーツァルト週間における知る人ぞ知る伝説的名演。美しい音をそれだけで終わらせずに凄絶に迫る音楽作りには脱帽。
LINK 604-1
廃盤
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」 カルロス・クライバー指揮
VPO
 録音:1993年5月。以前DUMKAから出ていた物と同演奏。カルロス秘蔵のレパートリー「英雄の生涯」。艶やかな表情とリズミカルな展開がまことに素晴らしく、天才の証。 ただ、本人はあまり気に入らなかった演奏とのことで、リスナー側とのギャップが面白い。
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」 ヘルゲ・ブリリオート、
クルト・モル、
イヴォンヌ・ミントン、
ハインツ・ツェドニク、他
カルロス・クライバー指揮
バイロイト祝祭o.&cho.
 録音:1975年7月26日。ほぼ同キャストで、ほぼ一年前の録音がHYPNOSから出ているが、演奏はそれを凌ぐ、弾いていた団員も一生モノの自慢としている「トリスタン」。 精妙な音楽作りはいつもながら、どろどろと底を流れる情念と激情。これこそクライバーの真骨頂であろう。ファンならやっぱり逃せまい。
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 ヒルデガルド・
 ベーレンス(S)
ジェイムズ・キング(T)
ルチア・ポップ(S)
ドナルド・マッキンタイア(B)
クルト・モル(B)他
カール・ベーム指揮
バイエルン国立歌劇場o.&cho.
 録音:1978年1月30日。彼の最後のフィデリオ演奏となった物。「私の重要な局面にはつねにこのオペラがあった」と本人がいうほどの因縁の名作。 シンフォニーの時と変わらぬ、がちっとした、いい加減さのない名演。
R.シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」 エディタ・グルベローヴァ、
ヒルデガルド・ベーレンス、他
カール・ベーム指揮
ウィーン国立歌劇場o.&cho.
 録音:1979年、ザルツブルグ。ライブ。楽屋落ちがテーマのこのオペラもベームの十八番。こういう時はいつもの謹厳実直ではなく、洒脱な音楽作りになるところが嬉しい。 歌手も好調で同曲の本命盤。来日公演を思い起こさせる熱演。
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 シェリル・ミルンズ、
アンナ・トモワ・シントウ、
ペーター・シュライアー、
テレサ・ツィリス=ガラ、
ワルター・ベリー、他
カール・ベーム指揮
ウィーン国立歌劇場o.&cho.
 録音:1978年8月13日、ザルツブルグ祝祭小劇場。豪華絢爛ライヴ。ベームにとっても重要なレパートリーだけに、凄まじい演奏を展開。 モーツァルトのオペラの中でも最も悪魔的な作品だが、ベームの指揮に死角なし。
R.シュトラウス:
 交響詩「英雄の生涯」/4つの最後の歌(*)
アンナ・
 トモワ=シントウ(S;*)
カール・ベーム指揮
ドレスデン国立歌劇場o.
 録音:1976年8月11日。ベームの4つの最後の歌のスタジオ録音は1950年代モノラル録音のデラ・カーサ盤のみだったから、今回のステレオ盤は嬉しい。かつてのパートナー、シュターツカペレ・ドレスデンをザルツブルクに招いてのライヴ。 極めつけのリヒャルト・シュトラウスで華やかさより渋みを取った大人の演奏。
プッチーニ:歌劇「ボエーム」 ミレッラ・フレーニ、
ペテル・ドヴォルスキー、他
カルロス・クライバー指揮
ミラノ・スカラ座o.&cho.
 録音:1981年。ECLOGUEの102-2と同一演奏、別音源。絶妙のテンポ設定。そして繊細な音楽作り。クライバーの美質が十二分に発揮された最高の演奏。 フレーニ、ドヴォルスキーのカップルも瑞々しく、同オペラの本命盤。
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」 ヴォルフガング・
 ウィンドガッセン、
ビルギッド・ニルソン、
マルティ・タルヴェラ、
グスタフ・ナイトリンガー、他
カール・ベーム指揮
バイロイト祝祭o.&cho.
 録音:1970年7月24日。ベーム最後のバイロイトの年の録音。気力、体力とも充実していた頃のベームの円熟を味わえる逸品。 オランジュ音楽祭の素晴らしいライヴ等で知られる彼一流の形而上音楽としての「トリスタン」。録音も良好。
ブルックナー:交響曲第7番 カール・べーム指揮VPO
 録音:1974年8月25日、ザルツブルグ。伝説的な日本公演の半年前のライヴ。早めのテンポで進められ、晩年のベームの力量と相なって聞き応えのある見事な演奏となっている。 スケジュールは例年ハードだったが、疲れも見せない巨匠の剛直な指揮ぶりには正直頭が下がる。
ベルク:歌劇「ヴォツェック」 ヴァルター・ベリー、
アニア・シリア、他
カール・ベーム指揮
VPO、
ウィーン国立歌劇場cho.
 録音:1972年8月5日、ザルツブルグ。ライヴ。196565年のベルリン・ドイツ歌劇場との演奏が有名なベームのヴォツェックだが1970年代の物は初登場。 暗い内容に、退廃的な音色がぴったりである。
R.シュトラウス:歌劇「影のない女」 ジェイムズ・キング、
レオニー・リザネック、
ヴァルター・ベリー、他
カール・ベーム指揮
VPO、
ウィーン国立歌劇場cho.
 録音:1975年7月26日、ザルツブルグ祝祭大劇場でのライヴ。自ら監修した2年後の有名なDGへのライヴとほぼ同一キャストだが、 この1975年には日本公演も行い、一番気力が充実していたのではないかという説もある。ウィーン・フィルの音色と相まって雰囲気十分の演奏。
R.シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」 グンドゥラ・ヤノヴィッツ、
ジェイムズ・キング、
エディタ・グルベローヴァ、
ヴァルター・ベリー、他
カール・ベーム指揮
VPO、
ウィーン国立歌劇場cho.
 録音:1980年8月10日、ザルツブルグ。ライヴ。1979年の録音も同じくリンクから出ているが(LINK 607-2)、配役に関してはアリアドネがベーレンスからヤノヴィッツにかわったくらい。 ただ、ベームが死の前年、最後の力を振り絞って演奏しただけに、テンポがさらにゆっくりとなったが、 夕映えの輝きとでも呼びたい、実に済みきった音色で徹底した名演に仕上がっている。音質はまあまあ
モーツァルト:フィガロの結婚 トム・クラウゼ(Br)
エリザベス・ハーウッド(S)
ヨセ・ファン・ダム(Br)
エディト・マティス(S)
フレデリカ・
 フォン・シュターデ(Ms)他
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
VPO、
ウィーン国立歌劇場cho.
 録音:1975年7月30日、ザルツブルグ。ライヴ。カラヤンは3年後、彼としては2度目となるスタジオ録音をデッカに残しているが、ライヴとして発売されるのは確かこの演奏が始めて。 よく呼吸が浅いといわれるカラヤンのオペラだが、ここではそれがプラスに働き、軽快な好演になっている。配役的にはデッカ盤と似ているが、スザンナがコトルバシュではなくマティスなのに注目。 やはりこの役に関してはマティスの方が合っているように思われる。また伯爵夫人もデッカ盤ではトモワ=シントウの所、当盤ではハーウッド。このあたりは微妙な線だが、カラヤンの実演というのは、 スタジオ録音の前の実験演奏的な面が結構あるわけで、面白さという意味での興味はつきない。カラヤン・ファン、フィガロ好きは注目の盤である。音質はまあまあ。
LIVE SUPREME
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集 アルフレード・
 ブレンデル(P)
デニス・ラッセル・
 デイヴィス指揮
BPO
 録音:1983年9月、ベルリン芸術週間。ライヴ。ステレオ。初出音源。
 現代ピアノ演奏の最高峰、ブレンデル。そのレパートリーの支柱ともいえるベートーヴェンのピアノ協奏曲全集が登場、しかしこれは一味違う。
 彼は全集録音もPHILIPSへだけで3度行っており、このライヴはレヴァインとの全集が成された時期だが、そこで示された「完璧」という二文字がぴったりくる演奏と、 今回のライヴはあまりにも異なる。今回のライヴで、彼はその一打鍵一打鍵へ大きなエネルギーを込め、緩急を大きくつけ、細かい装飾をも各所で行い、その結果が破綻しても構わないと考えているように見える。 装飾はそのほとんどが非常に音楽的に響くながらも、失敗して元のメロディに収まらず、あわててつけ足している箇所すらあり、1950年代までならともかく、1983年と言う年代ではあまり見られないスタイルでの演奏だ。 これらの曲へ新たに立ち向かおうと試行錯誤を繰り返したブレンデルの、その後の巨匠への道程のある時点を、まさに明確に描き出した興味深いライヴであると言えるだろう。 そしてもう一つ特筆すべきは、デニス・ラッセル・デイヴィスの指揮。 「皇帝」の追いまくるような統率振り、緘徐楽章におけるしっとりした味わいなど、まったく不満を感じない。ベルリン・フィルもカラヤン時代のゴージャス、豪胆なサウンドを存分に魅せる。
 音質面はあまり良いとはいえず、元テープ劣化による低域ノイズと、レンジやステレオ感の減少があり、第3番ではピッチ不良(約半音高い)、第4番では冒頭の10秒ほどが欠けるなど問題はあるが、 鑑賞には差し支えない。 ブレンデル・ファンには是非一度聴いて頂きたいライヴであるといえよう。
LSU-1002-2
廃盤
グルダ:コンチェルト・フォー・マイセルフ
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
フリードリヒ・
 グルダ(P)指揮
ハンブルクNDRso.
 録音:1993年5月。ステレオ。初出音源。
 グルダが晩年に最も活躍した時期の名演。音色はどこまでも美しく、そして技術的にも最高潮だった。ドラムスまで加えた自作に対しては賛否両論があり、本来ディスクではなく会場で聴くべき作品であろうとは思うが、 肩の凝らない音楽であり、その観点で捉えれば悪くない。ベートーヴェンはグルダの繊細なピアニズムが存分に発揮された名演で、正に「豊穣」という言葉がぴったり。終演後の拍手も盛大だ。 確か彼は同曲は晩年には一切録音していなかったはずで、その意味でも貴重なライヴ。
 音質極上。
シューマン:
 ヴァイオリン協奏曲 ニ短調(*)/
 交響曲第3番 変ホ長調「ライン」
トマス・ツェートマイアー(Vn;*)
マルク・ヤノフスキ指揮
ベルリン放送so.
 録音:2002年11月27日。ステレオ。初出音源。
 既に60才を過ぎたヤノフスキだが、正に「巨匠」への道を歩みつつあることを証明するようなディスクの登場。徹底したトレーニングでフランス放送フィルをパリ一番のアンサンブルに仕上げた彼だが、 ここではベルリン放送響との共演が聴ける。 シューマンのヴァイオリン協奏曲は、叙情の香り豊かな名曲ながらディスクが極めて少ないが、名手ツェートマイヤーによる、癖が少なくかつ味わい深いこの演奏は、 シューマン・ファンの渇望を癒すのには十分な名演。「ライン」はかなり早いテンポで始まるが、上すべりすることのない音楽作りはさすが。中間部でのテンポのアップダウンも音楽的要素たっぷりなもので、 聞いていて飽きることがない。最終楽章もテンポは非常に早いが、加えてドイツ的低音部も十分に鳴っており、全体としてはかなりの水準にある名演。
 シューマン・ファンは見逃せない演奏であり、ヤノフスキ入門にも最適のディスクと言えるだろう。音質も極上。
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 マンフレート・
 ホーネック指揮
ベルリン放送so.
 録音:1998年10月。ステレオ。初出音源。
 若手注目株の一人で、ブルックナーも得意とするホーネックによる「悲愴」が登場。特に叙情的な部分を聴かせる演奏であるが、全体のまとまりは良く、管の扱いにも上手さを感じさせられるのは、 様々なオーケストラから引っ張りだこの彼ならではであろう。
 音質まず良好。
ハイドン:交響曲第104番 ニ長調「ロンドン」
エルガー:エニグマ変奏曲
コリン・デイヴィス指揮
バイエルン放送so.
 録音:1990年代。ステレオ。初出音源。
 安定した実力ゆえに却ってアピールに欠けるのか、もう一つその評価が盛り上がらないコリン・デイヴィスだが、その十八番を振らせた時の上手さは格別。 ハイドンはモーツァルトと並んで巨匠お得意だが、上品このうえない素晴らしさ。そしてこちらもよく手がけるエルガーは、退屈さを巧みに隠し、品格と柔らか味、そして切れ味をも感じさせる味わい深い名演。
 音質良好。
ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集(*)
ドビュッシー:夜想曲
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」より
        [前奏曲/愛の死(*)]
ルアナ・
 デフォル(S;*)
ハンス・ツェンダー指揮
南西ドイツ放送so.
 録音:2002年9月13日、ルツェルン。ステレオ。初出音源。
 ギーレンが遅いテンポと叙情性を醸し出してきたのに対し、雰囲気などには全く目もくれない冷淡な演奏を敢えて心掛けているかのような巨匠ツェンダー。 冷蔵庫の中で作曲していると陰口を叩かれるが、演奏でもウルトラ・ドライさは健在。それでいて音楽性は十分なのが人気の秘密であろう。ここでも特にドビュッシーでその乾いた音楽が味わえる。 デフォル(綴りはdeVol(スペース無し)だが、当盤では「de Vol, Messosoprano」と誤記)はサン・フランシスコ生まれでドイツで活躍する中堅。ここでは素直に美声を披露しており、好感が持てる。
 音質良好。
マーラー:交響曲第9番 ギュンター・ヘルビッヒ指揮
ザールブリュッケン放送so.
 録音:2002年3月。ステレオ。初出音源。
 カナダやイギリスで活躍した時は「ドイツ音楽の権威」と目された巨匠ヘルヴィッヒ。メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」等の名演(BERLIN CLASSICS)はあったものの、ディスクの少なさは遺憾ともしがたく、 日本では本領を知られぬまま、既に70歳を越してしまった。ここでも正にドイツ的王道を行く正統派マーラー世界を作り上げている。今からでも遅くはない。こういう名演に触れてほしい。
 音質極上。
ベルリオーズ:レクイエムOp.5 ジョルジョ・アリスト(T)
ラファエル・フリューベック・
 デ・ブルゴス指揮
ハンブルクNDRso.&cho.
 録音:1988年8月28日、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭、リューベック。ステレオ。初出音源。
 巨匠デ・ブルゴスは、広範なレパートリーを持ち、世界各国のオーケストラに常時客演。こういうことが評価と全く繋がらず、却って希少価値を減じて軽んじられさえもするのはまことに惜しい。 元々解釈の水準は非常に高い人であり、円熟の極みとも言える1980年代以降の演奏に非の打ち所はない。こここでも十八番の声楽作品ということもあって、伸びやかな名演を聞かせている。
 音質極上。
モーツァルト:セレナータ・ノットゥルナ
レスピーギ:交響詩「ローマの噴水」/交響詩「ローマの松」
ラファエル・フリューベック・
 デ・ブルゴス指揮
ハンブルクNDRso.
 録音:2002年12月14日。ステレオ。初出音源。
 デ・ブルゴスの最新盤。巨匠の名に恥じない名解釈を見せる彼が過小評価されているのは惜しい。真のコスモポリタンに拍手。
ベートーヴェン:交響曲第7番 クラウス・テンシュテット指揮
ミネソタo.
 録音:1989年11月。ステレオ。初出音源。
 テンシュテットの同曲は、1977年のボストン響とのライヴ("000" CLASSICS ADB-0003)と、今回と同月、1989年11月21日のロンドン響とのライヴ(RARE MOTH RM-493S)があったが、 今回は非常に珍しいミネソタ管とのライヴが登場。比較的遅いテンポが採用され、厳格に刻むリズムは普段の激情型演奏とは一味違う。ふつふつと湧き上がるようなパワーが全曲に持続する抜群の演奏。
 各所に傷があり、良い音質とはいえないが、これは聞き逃せない。
バルトーク:管弦楽のための協奏曲 ラファエル・クーベリック指揮
ボストンso.
 録音:1973年1月28日。ステレオ。初出音源。
 クーベリックはこの曲をボストン響とスタジオ録音しているが、当然の如く別人のような燃焼度の高い名演。時折みられる即興的なテンポアップは失敗している部分もあるが、反面人間味溢れるものとなっており、聴いていて清清しいばかり。
 音質はこもりがちだが一般の鑑賞に不足は無い。
マーラー:交響曲第1番「巨人」 ラファエル・クーベリック指揮
LSO
 録音:1975年9月。ステレオ。初出音源。
 あたかも序奏から爆発したくてうずうずしながらもそれに耐え、決め所でド迫力で決めたかのような凄い演奏。第2楽章の快活な音楽表現や金管はもはや野性の雄叫びであり、 第3楽章のメランコリックな味わいも素晴らしい。そして驚愕の終楽章にはこれ以上何を望めようか。
 全般にヒスノイズが多めだが、音質自体はしっかりしたもの。
スメタナ:連作交響詩「我が祖国」 ラファエル・クーベリック指揮
シカゴso.
 録音:1983年10月27日、ステレオ。初出音源。
 クーベリックのテーマ曲ともいえそうな「我が祖国」は演奏のいずれもが感動的なものばかり。六度以上の録音があるが、シカゴ響とはMERCURYへ入れた1952年のモノラル録音があるだけだった。 当ライヴは、巨匠の第一回引退直前のもので、シカゴ響の献身的な協力を得ての艶やかで大胆な変化も散見され、魂に迫る素晴らしいライヴに仕上がっている。 日本での公演と同様に、前半で休憩を取っているのは興味深い。
 音質は、当時としては今ひとつこもりがちで、所により元テープの経年劣化も認められるが、巨匠の真摯な芸術は十分伝わってくる。
ヘンデル:合奏協奏曲 ト短調
ブリテン:シンフォニア・ダ・レクイエム
ラヴェル:クープランの墓
ルーセル:交響曲第3番
ラファエル・クーベリック指揮
シカゴso.
 録音:1983年11月3日、ステレオ。初出音源。
 巨匠クーベリックとシカゴ響はまさに魅力的な組み合わせで、豪快なだけでなく繊細な色合いも見事に表出する名コンビ。今回の4曲はクーベリックとしてはかなり珍しいレパートリーであり、 初レパートリー曲もある模様。特にラヴェルは、意外と思えるほど巧妙な演奏となっている。
LSU-1015-2
廃盤
ブラームス:交響曲第4番 フランツ・
 コンヴィチュニー指揮
ベルリン国立歌劇場o.
 録音:1960年、モノラル。WEITBLICKから出ている1960年10月8日の演奏と同一ではないかと思われる。
 コンヴィチュニーは意外と録音に恵まれなかった指揮者であり、特にブラームスの交響曲のスタジオ録音は第1番しかない。この第4番は初出ではないが、濃厚な弦楽器の表現とどっしりと重いテンポ、 そして音質の良さは特筆すべきものがある。
ホロヴィッツ・イン・ベルリン 1986
 D.スカルラッティ:
  ソナタ ロ短調L.33/ソナタ ホ長調L.23/ソナタ ホ長調L.224
 ラフマニノフ:
  前奏曲 ト長調Op.32-5/前奏曲 嬰ト短調Op.32-12
 スクリャービン:
  練習曲 嬰ハ短調Op.2-1/練習曲 嬰ニ短調Op.8-12
 シューマン:クライスレリアーナ
 リスト:ウィーンの夜会/ペトラルカのソネット
 ショパン:
  マズルカ イ短調Op.17-4/マズルカ へ短調Op.7-3
  ポロネーズ第6番 変イ短調Op.53「英雄」
 シューマン:子供の情景〜トロイメライ
 リスト:忘れられたワルツ
ヴラディーミル・
 ホロヴィッツ(P)
 録音:1986年5月18日、フィルハーモニー大ホール、ベルリン。ステレオ。初出音源。
 ホロヴィッツ最晩年のライヴが2種類登場。
 こちらは、ホロヴィッツ最後の大規模なツアーとなった一連の公演から。高名なモスクワ公演の一ヵ月後のライヴ。明るい雰囲気のベルリン・フィルハーモニーも、ホロヴィッツの陰影豊かな狂気の音色に包まれて一種異常な空気を生み出している。ピアノに最も重要なのは音色、という至上命題が何よりも優先されている演奏。
 音質極上。
ホロヴィッツ・イン・ハンブルク 1987
 モーツァルト:
  ピアノ・ソナタ第13番 変ロ長調K.333
   〜第3楽章の終末部約5分
 リスト:ウィーンの夜会
 シューマン:子供の情景
 ショパン:マズルカ ロ短調Op.33-4/
       ポロネーズ第6番 嬰イ短調Op.53「英雄」
 シューベルト:楽興の時第3番 へ短調
 モシュコフスキ:花火
ヴラディーミル・
 ホロヴィッツ(P)
 録音:1987年6月21日、ムジークハレ、ハンブルク。ステレオ。初出音源。
 ホロヴィッツ最後の公開演奏となった、これまた凄いライヴ。ベルリン・ライヴと聴き比べると、伝統的シューボックス型ホールとワインヤード式ホールにおけるホロヴィッツの音色の違いが楽しい。こちらの演奏も引き締まったもので、ぜひ双方お聞きいただきたい。なお、1曲めは始め「ロンド ニ長調K.485」で案内されていたが、上記曲目が正しいと判明した。音質極上。
 2008年4月追記:こちらの演奏会は、DG から完全版&マスターからの初復刻盤(477 755-8; 2008年5月発売予定、リンクは2008年6月より有効)がアナウンスされていますので、今後のご注文はそちらをお薦め致します。
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」 ビルギット・ニルソン(イゾルデ)
ルート・ヘッセ(ブランゲーネ)
ジョン・ヴィッカーズ(トリスタン)
ワルター・べリー(クルヴェナル)
ベンクト・ルンドグレン(マルケ王)
カール・ベーム指揮
フランス国立放送so.、
ニュー・フィルハーモニアcho.
 録音:1973年7月7日、オランジュ音楽祭。ステレオ。初出音源。
 何よりもベームのベスト・フォームを示した熱気溢れる統率ぶりが凄く、出来そのものはバイロイトを越えるのではと思わせるほど。フランス国立放送響もベームの求める音を出し切っており、 ニルソン、ヴィッカーズ、べリーという大歌手ともども燃焼度は随一。
 音質も当時としては非常に鮮明なもので、舞台公演というハンディは感じられない。
LSU-1019-2
廃盤
ショスタコーヴィチ:交響曲第15番 ヘルベルト・ケーゲル指揮
ライプツィヒ放送so.
 録音:1972年11月。ステレオ。初出音源。彼のショスタコーヴィチの交響曲は、確かこれまで、BERLIN CLASSICSから出ている第1番と、WEITBLICKから出ている第7番しかなかった(SSS-0028-2)。
 ショスタコーヴィチの最高傑作にして最後の交響曲。近年ショスタコーヴィチの名解釈者としても評価が高まりつつあるケーゲル指揮による衝撃的名演。第3楽章以降の深みはちょっと他では考えられない。
 音質も極上。
ドヴォルザーク:交響曲第7番 ロベルト・アバド指揮
ハンブルクNDRso.
 録音:2001年5月。ステレオ。初出音源。
 もはやクラウディオの甥などという呼び名も必要ないロベルトの最新ライヴ。北ドイツ放送響には、巨匠ザンンデルリンクの代役として初登場以来、毎年招かれるようになった。それだけ信任も厚く、 ブラームス風のほの暗い交響曲に音色がぴったりと来る。
 音質良好。
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番(*)
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」(#)
ヘレン・ホワン(P;*)
クルト・マズア指揮
BPO
 録音:1996年10月23日。ステレオ。初出音源。
 マズアは日本では人気がないが、ベルリン・フィルのような上手いオケとの共演では、その妙技を生かして、生き生きとした演奏を繰り広げることも珍しくない。ここでも、 その天才的腕前をマズア自身が賞賛し、サポートしているホワン(1982-)との(*)では、快活で新鮮な名演が繰り広げられ、(#)ではドイツ気質を生かしたメリハリある佳演が展開する。
 音質まず良好。
ウェーバー:「オイリアンテ」序曲
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
マリス・ヤンソンス指揮
BPO
 録音:2002年12月19日(当盤では9日と誤記)。ステレオ。初出音源。
 今やベルリン・フィルにとって最重要指揮者の一人であるヤンソンス。癖のない音楽は万人向けであり、レパートリーの広さもこの名門オケには嬉しいのだろう。 無骨さとは正反対の位置にある、美麗なショスタコ。
 音質まず良好。
ストラヴィンスキー:遊戯
バルトーク:ピアノ協奏曲第2番(*)
ラヴェル:クープランの墓
ヴァレーズ:アメリカ
ライフ・オーヴェ・
 アンスネス(P;*)
ピエール・ブーレーズ指揮
BPO
 録音:2003年1月30日。ステレオ。初出音源。日付は、演奏会記録によると同月31日。
 ブーレーズらしいプログラムで、いずれも様々なオケで取り上げた得意曲ばかり。いずれも明快なベルリン・フィルの反応が素晴らしい。「クープランの墓」などの順応性には驚くばかり。
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番
ブラームス:交響曲第2番
レオニダス・
 カヴァコス(Vn;*)
インゴ・メッツマッハー指揮
ハンブルク国立po.
 録音:2003年2月2日。ステレオ。初出音源。
 メッツマッハーは実力のある人だが、不況のあおりを受けCDがさっぱり出なくなったのは気の毒だ。ティーレマンにライヴァル意識を燃やしているという話もあるが、 交響曲指揮にも絶対の自信を見せる彼だけに期待大。バルトークで共演している、BISへのシベリウス「ヴァイオリン協奏曲 原典版」で名を知られたカヴァコスの登場も嬉しい所。
マーラー:交響曲第1番「巨人」 ファビオ・ルイージ指揮
ライプツィヒ放送so.
 録音:2000年3月17日。ステレオ。初出音源。
 着々と進むルイジのマーラー・ツィクルス。この「巨人」では、第2楽章の出だしなどはびっくりするほどのスロー・テンポで開始し、すぐにテンポアップするなど、時折面白い解釈を見せる。 全体的には早めのテンポで進むが、整合性ある指揮ぶりで知られる彼だけに、正統派名演となっている。
 音質まず良好。
ベートーヴェン:
 ピアノ協奏曲第3番(*)/交響曲第3番「英雄」
ルドルフ・ブッフビンダー(P;*)
ロジャー・ノリントン指揮
シュトウットガルトso.
 録音:2002年12月30日。ステレオ。初出音源。
 絶頂期を迎えているノリントン。不釣合いではとも思われた当オケともコンビネーションはばっちり。モダン・オケにピリオド楽器的響きを取り入れ、もちろん以前と同じにならないのは、彼の実力ゆえだろう。 (*)ではドイツ伝統の流れを継ぐブッフビンダーとの共演ゆえ、おとなしめの正統派演奏かとも思われたが、意外にもブッフビンダーがかなりの自主性を発揮、聴いていて飽きない名演となった。 (#)はまさにピリオド楽器奏法を生かした演奏で、ライヴならではの熱気もふんだんに散りばめられており爽快。2曲とも必聴の名演といっても過言ではない。
 音質良好。
ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲(*)
シューマン:交響曲第3番「ライン」
トマス・
 ツェートマイアー(Vn;*)
ジョナサン・ノット指揮
ハンブルクNDRso.
 録音:2003年1月20日。ステレオ。初出音源。
 今や楽壇の寵児となったノットのシンフォニック・レパートリー。この人も不況のあおりを受け、新譜のなかなかない人ゆえライヴの登場は歓迎されよう。効率よい場面運びが素晴らしい。
 音質良好。
ハルトマン:交響曲第1番
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲
シューベルト:交響曲第8番「未完成」
ファビオ・ルイージ指揮
ライプツィヒ放送so.
 録音:1990年代〜2000年代。ステレオ。初出音源。
 才能溢れるルイージによる、彼で聴きたい曲がずらりと並んだ1枚。あからさまな現代音楽としての魅力を今に伝えるハルトマン、往年のミュンシュを思わせる豪快かつ華麗な「ダフニス」、 深々とした叙情を感じる「未完成」など、すべてが好演奏。
プーランク:2台のピアノのための協奏曲(*)
オネゲル:交響曲第3番「典礼風」
ラベック姉妹(P;*)
アントニオ・パッパーノ指揮
バイエルン放送so.
 録音:2002年4月14日。ステレオ。初出音源。
 オペラ界の寵児ゆえにシンフォニーレパートリーの録音に未だ恵まれないパッパーノの最新ライヴ。ガチガチではない音楽作りが面白い。オネゲルは深刻な作品だが、 あまりそういうところに拘らないところも却って特異である。
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」第3幕 デボラ・
 ポラスキ(イゾルデ)
ベン・ヘップナー
(トリスタン)
マルヤーナ・リポヴシェク
(ブランゲーネ)
マッティ・サルミネン
(マルケ王)
アルベルト・ドーメン
(クルヴェナール)
ライナー・ゴールドベルク
(メロート)他
クラウディオ・アバド指揮
BPO
 録音:1998年11月29日(当盤には9日と表記)、フィルハーモニー、ベルリン。ステレオ。初出音源。
 成功裏に終わった演奏会形式での上演から。2001年にも演奏したが、キャストはこちらの方が上かもしれない。ポラスキの軽い歌い方は通常なら妙に映るが、アバドの作る音楽は本来こういう志向なのだろう。 サルミネンのマルケ王の存在感もまた無類である。
モーツァルト:交響曲第34番
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
ミヒャエル・ギーレン指揮
フランクフルト博物館協会o.
 録音:1983年10月。ステレオ。初出音源。
 ギーレンの珍しいモーツァルトが聴けるのは嬉しい。冷たい印象は全くなく、オーソドックスな造形に緻密なリズム感覚が生きた名演となっている。ベートーヴェンも快速なテンポで進む引き締まった好演奏で、 2曲とも20年以上前の演奏ながら、現在のピリオド楽器演奏にも通じる解釈を見せるのはさすが。
 元テープ劣化によると思われるパチパチノイズが散見されるのが残念だが、音質自体は悪くない。
シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」(*)
プロコフィエフ:交響曲第1番「古典」(#)
リゲティ:ロンターノ(+)
エルネスト・ブール指揮
南西ドイツ放送so.
 録音:1968年(*)/1967年(#)/1970年(+)。初出音源。
 ブールらしい名曲を集めた好企画。力まぬ音楽作りと透明な音色は実に独特で、軽快なテンポも親しみやすい。亡くなった後、ますます尊敬を集めるであろう彼の名演と言える。
シューベルト:交響曲第6番
シューマン:チェロ協奏曲(*)
レーガー:ヒラーの主題による変奏曲
ラズロ・メスゼ(Vc;*)
ハインツ・レーグナー指揮
ベルリン放送so.
 録音:1973年4月。ステレオ。初出音源。
 鬼才レーグナーは奇矯な表現を取る人ではなく、細心の注意を払って曲を面白く聴かせる天才だった。当盤も渋い曲を並べているが、どれもちょっと気の効いた特徴がある点で共通している。
ハイドン:
 交響曲第88番「V字」/交響曲第86番
サイモン・ラトル指揮
エイジ・オヴ・
 エンライトゥンメントo.
 録音:1998年10月、ベルリン。ステレオ。初出音源。ピリオド楽器使用。
 巨匠ラトルがベルリンにて開いたピリオド楽器オケによるハイドン・プロ。シーケンスはモダン・オケと同様であるところがラトル調。もちろん清清しい名演であることに変わりはない。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番(*)
ラヴェル:スペイン狂詩曲/道化師の朝の歌/
      亡き王女のためのパヴァーヌ/ボレロ
ダニエル・
 バレンボイム(P;*)指揮
BPO
 録音:2003年2月6日。ステレオ。初出音源。
 もはや共演する際の定番ともいえる弾き振りモーツァルトは「真珠を転がすような」などという例えが恥ずかしくなるくらいの美しい音色で揃えた美演。そしてカップリングはラヴェルの名曲集。 名妓性云々よりも迫力が勝るベルリン・フィルだが、バレンボイムはかなりメロディを遊ばせている。なお、ベルリン・フィルによる「ボレロ」は意外と少なく、他にはカラヤンやブーレーズくらいではなかろうか。
ベートーヴェン:交響曲第2番(*)/交響曲第7番(#) ハンス・ツェンダー指揮
南西ドイツ放送so.
 録音:2002年5月(*)/2001年(#)。ステレオ。初出音源。
 従来、作曲面でのウルトラ・クールな作風にふさわしい、力みの全くない古典音楽解釈が個性的だったツェンダーの指揮だが、ここでは最新演奏ゆえか結構熱のこもった正統的解釈を見せる。 意外にもこれはこれで素晴らしい仕上がりであり、元々の音楽的力量を実感させられる演奏となっている。
 音質良好(*)/音質まずまず(#)。
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番(*)
シューベルト:交響曲第9番「グレイト」
ティル・フェルナー(P;*)
ハンス・ツェンダー指揮
南西ドイツ放送so.
 録音:2003年1月28日、フライブルク。ステレオ。初出音源。
 1039に続くツェンダーだが、こちらは彼らしいプログラムでの演奏会。こちらでも、特に「グレイト」では抒情に傾斜する部分が垣間見れ、面白い。ひょっとしたら正統派巨匠の名乗りを上げるつもりなのだろうか。
マーラー:交響曲第7番「夜の歌」 ミヒャエル・ギーレン指揮
南西ドイツ放送so.
 録音:2002年。ステレオ。初出音源。
 円熟の極みにあり、押しも押されぬ「ドイツ語圏の巨匠」となったギーレン。テンポも心持ち遅くなり、じわじわとした味わいもあり、正に敵なし。
ベートーヴェン:交響曲第1番(*)
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K.503(#)
マレイ・ペライア(P;#)
ロリン・マゼール指揮
バイエルン放送so.
 録音:2001年(*)/1999年3月(#)。ステレオ。(*)は初出音源。(#)はEN LARMESからELS-03-340として出ている物とおそらく同一。
 (*)は現代最高のモーツァルト弾きの一人という評価も高いペライアのソロが聴きものの協奏曲だが、マゼールがかつてのチェリ+ペライアの共演を思わせる、オケの一部としてのピアノ演奏をペライアに強要し成功している。 (*)はマゼールの実験精神が存分に発揮された演奏。
ブラームス:
 交響曲第4番 ホ短調 Op.98/
 交響曲第2番 ニ長調 Op.73
クリストフ・
 フォン・ドホナーニ指揮
ハンブルクNDRso.
 録音:2003年2月24日、ハンブルク、ライヴ。ステレオ。EN LARMESからELS-03-336/7として出ている物。
 エッシェンバッハの後任として2004年からハンブルク北ドイツ放響の音楽監督に就任するドホナーニ。クリーヴランドでの18年に及ぶ活動を終えドイツに戻る彼への期待はたいへん大きく、聴衆の反応も熱い。 かなり遅めのテンポだが歌い過ぎにならない硬派のブラームスで、スタイリッシュで品格にあふれる第4番もみごとだが、ゆったりとしたテンポで堂々と歌い上げる第2番は、 今年74歳の巨匠の存在感を強くアピールする名演となっている。
ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
ハンス・
 シュミット=イッセルシュテット指揮
ハンブルクNDRso.
 録音:1960年代/1970年4月、キール。初出音源。
 剛直そのものの「レオノーレ」、そして構成の見事なメンデルスゾーン。広範なレパートリー全てが十八番だった巨匠イッセルシュテットの名盤登場。
ラヴェル:ピアノ協奏曲(*)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番(#)
マルタ・アルゲリッチ(P)
クラウディオ・アバド指揮
グスタフ・マーラー・
 ユーゲントo.(*)
モーシェ・アツモン指揮
ハンブルクNDRso.(#)
 録音:2002年8月(*)/1974年(#)。(#)は初出だが、(*)はEN LARMESからELS-02-264として出ている物と同一と思われる。
 鍵盤の女王、アルゲリッチ。ライヴで燃えに燃えるピアニスト。情熱的なアプローチと、攻撃的テクニックは健在。最新録音と若き日の名演が並んだ。
シベリウス:タピオラ
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番(*)
ラルス・フォークト(P;*)
ハンス・フォンク指揮
ケルン放送so.
 録音:1990年代。初出音源。
 現在ワシントン・ナショナル響の首席指揮者であるフォンクがケルン放送響時代に残したライヴ。ベルティーニの後任として期待され、良い仕事はしたものの短い在任に終わった。 正しいトレーニングでアンサンブルをまとめる力は並々ならぬものがある。どれも傾聴に値する佳演。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番(*)
ベートーヴェン:交響曲第4番(#)
シューベルト:「ロザムンデ」よりの音楽(#)
オッリ・ムストネン
(P;*)指揮(#)
ドイツ・カンマーpo.(#)
ヒュー・ウルフ指揮
フランクフルト放送so.(*)
 録音:2001年10月(*)/2003年2月(#)。初出音源。
 名手ムストネンの、玲瓏たるピアノが冴えるモーツァルトと、近年意欲を見せている指揮者としての活動を知る好企画。特にベートーヴェンの交響曲第4番は、快速&暴力的アタックがクライバーを思わせるに充分で、 出発の門出にふさわしい仕上がりを見せている。
LSU-1048-2
廃盤
ショスタコーヴィチ:
 交響曲第7番 ハ長調Op.60「レニングラード」
ワレリー・ゲルギエフ指揮
ハンブルクNDRso.
 録音:2000年6月。ステレオ。初出音源。
 先頃PHILIPSからキーロフ管&ロッテルダム・フィルの合同オケによる盤が発売されたばかりのゲルギエフによる同曲。北ドイツ放響の馬力と名技を存分に駆使した、スケール極大&迫力満点の名演で、 これは是非PHILIPS盤との聴き比べを。
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
マーラー:交響曲第10番〜アダージョ
ピエール=ローラン・
 エマール(P)
クリストフ・
 エッシェンバッハ指揮
ハンブルクNDRso.
 録音:2003年3月。ステレオ。初出音源。当盤発売後、EN LARMESからも2003年3月21日の演奏が発売された(同一の可能性有)。
 今や大人気でひっぱりだこのエマールと、古豪指揮者もかくやと思わせる堂々たる演奏解釈を見せるエッシェンバッハの共演は、近ごろ見逃せないコンビの一つといえる。 今回のカップリングはマーラーで、こちらも聞き逃せない。
 音質良好。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番(*)
チャイコフスキー:交響曲第5番
ルドルフ・ブッフビンダー(P;*)
ドミトリー・キタエンコ指揮
ハンブルクNDRso.
 録音:2003年4月。ステレオ。初出音源。
 ディスクに恵まれない鬼才、キタエンコの最新ライヴ。ロシア巨匠指揮者の演奏スタイルとは異なり、ドイツ的要素を持った人だけにその活動が伝わらないのはもどかしいが、このライヴはその渇望を癒してくれる。 正統派ブッフビンダーの清廉なモーツァルトも見事。
シューマン:
 歌曲集「詩人の恋」(*)/交響曲第4番(#)
トーマス・クヴァストホフ(Br;*)
ダニエル・バレンボイム(P;*)指揮(#)
シュターツカペレ・ベルリン(#)
 録音:2003年3月16日。ステレオ。初出音源。
 その深深とした叙情が素晴らしいクヴァストホフとバレンボイムのピアノによる極め付けの「詩人の恋」と交響曲第4番。これぞシューマンと呼べるドイツ・ロマン濃厚な名演が揃った。 録音日からすると1日の演奏会であり、これも興味深い点。
 音質良好。
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 エリアフ・インバル指揮
ベルリンso.
 録音:2003年3月11日。ステレオ。初出音源。
 絶好調の新コンビ、インバル+ベルリン響。彼は元来さほど上手くないオケを締め上げて精緻なアンサンブルを作り出す天才だけに期待も大きく、それに見事に応えている。 今回のショスタコは第3楽章以降が圧倒的。
ドビュッシー:牧神の午後の前奏曲
ショーソン:愛の詩
ラヴェル:歌曲集「シェエラザード」(*)
ドビュッシー:交響詩「海」
イヴォンヌ・ネフ(S;*)
クリスティアン・
 ティーレマン指揮
ミュンヘンpo.
 録音:2002年3月13日、ルツェルン音楽祭。ステレオ。初出音源。
 懐古趣味的ドイツ音楽解釈で名を馳せるティーレマンだが、フランス音楽といえどもこってり濃厚な味わいが独特。ミュンヘン・フィルの輝かしいサウンドを得て、チェリビダッケとは全く逆の風情で聴かせる名演。
メンデルスゾーン:歌劇「帰国」序曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番(*)
ブラームス:交響曲第2番
アンドレアス・ヘフリガー(P;*)
ハンス・ツェンダー指揮
南西ドイツ放送so.
 録音:2000年4月19日。ステレオ。初出音源。
 まず目を引くのが「帰国」序曲。演奏自体が極めてまれな作品で、これは嬉しいフィル・アップ。ツェンダーも加齢とともにロマン傾向を演奏に示しており、 モーツァルトとブラームスも今までとはちょっと違って大人の演奏である。
シェーンベルク:室内交響曲第1番/室内交響曲第2番 ピエール・ブーレーズ指揮
VPO
 録音:2003年1月25日。ステレオ。EN LARMESからELS-03-331/2として出ているもの。
 「こういう組み合わせで、こういう曲を聴きたかった!」というべき好企画。新ウィーン楽派と言われるながらも、ウィーン・フィルはこのグループの音楽をさほど演奏しておらず、 それほど得意とも言えないかもしれない。しかしブーレーズの締め上げによって、ここでは何とも爽快な仕上がりで聴かせる。
モーツァルト:
 「ティート帝の慈悲」序曲(*)/ピアノ協奏曲第27番(#)/
 アダージョとフーガ(+)
マウリツィオ・ポリーニ(P;#/+)
ピエール・ブーレーズ指揮
VPO
 録音:2003年1月25日。ステレオ。EN LARMESからELS-03-331/2として出ているもの。(+)はアンコール。
 ブーレーズのモーツァルトが聴ける! その上共演はポリーニとくればこれはもう必携盤。演奏会で取上げた曲のスコア・リーディングは完璧なブーレーズゆえ啓蒙的な演奏であり、 完璧なポリーニとの完璧比べも聴きもの。
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(*)
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(#)
トマス・ツェートマイアー(Vn)
ハンス・ツェンダー指揮
南西ドイツ放送so.(*)
デイヴィッド・シャローン指揮
シュトウットガルト放送so.(#)
 録音:1998年(*)/1989年(#)。ステレオ。初出音源。
 その素直な音楽性が時として生真面目な印象を与えるのか、実力に比して世評はそれほど高くないのは残念。しかし、ツェンダーとのベートーヴェンに見せる堂々とした音楽作りは、 往年の巨匠もかくやと思わせるほどの内容充実である。
 音質良好。
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」 ラファエル・フリューベック・
 デ・ブルゴス指揮
バイエルン放送so.
 録音:1993年。ステレオ。初出音源。
 その実力に比して過小評価され過ぎているデ・ブルゴスのベートーヴェン。ドイツ音楽の牙城バイエルン放送響との共演でその正統的なベートーヴェン解釈が始めて明らかにされている。
ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」 ヴィオレタ・ウルマナ
(クンドリー)
プラシド・ドミンゴ
(パルジファル)
ファルク・シュトラクマン
(アモフォルタス)
ニコライ・プティリン
(クリングゾル)
ルネ・ラペ(パーぺ?)
(グルネマンツ)
ヴァレリー・ゲルギエフ指揮
メトロポリタン歌劇場o.
 録音:2003年4月12日。ステレオ。初出音源。
 ドミンゴのドイツ音楽、特にワーグナー歌唱についての評価は芳しくないが、このライヴを聴けば、もはやその技術を超えた存在感に圧倒されるだろう。傾倒ぶりが、いよいよ実体を伴って表れた。 そして、ゲルギエフのワーグナーの見事さ。この人も憧れを具現化する音楽作りだけに、異常な遅いテンポはクナッパーツブッシュを思わせる。第3幕の黙示録的な表現は、まさに超常現象のようだ。
 音質は良好だが、ディスク2のトラック4、7分25秒すぎに電気的ノイズがある。
アイヴス:「ロバート・ブラウニング」序曲(*)
ドヴォルザーク:交響曲第7番
ラファエル・クーベリック指揮
バイエルン放送so.
 録音:1960年代(*)/1969年11月14日(#)。ステレオ。初出音源。
 ついに登場!クーベリックのドヴォ7・ライヴ!!細かく聴いていくと、常に新鮮な表現を心がけるかのような即興風のパウゼも散見され、さすがの芸に納得。 思い入れたっぷりの歌わせ方などやはり偉大さに、どこまでも頭が下がる。
 音質良好。
クラウディオ・アバド、
 ベルリン・フィル音楽監督退任特別コンサート

  ブラームス:運命の歌
  マーラー:リュッケルトの詩による五つの歌
  ショスタコーヴィッチ:「リア王」
ヴァルトラウト・マイアー(Ms)
エレーナ・ツィドコヴァ(Ms)
アナトリー・コチェルガ(B)
クラウディオ・アバド指揮
BPO、スウェーデン放送cho.、
エリック・エリクソン室内cho.
 録音:2002年4月25日。ステレオ。初出音源。
 退任コンサートに選ぶ曲目がいかにもアバドらしい。普通に考えれば「英雄」やブルックナー第7など、いろいろありそうなものだが、すべて声楽を伴う曲で「リア王」など聴衆も馴染みない曲に違いない。 しかしアバドの虚心坦懐の指揮振りは精緻をきわめ、さすがとうならせるだけの内容を伴っている。
 音質良好。
ラヴェル:ラ・ヴァルス
バルトーク:二台のピアノための協奏曲
ハイドン:交響曲第95番
ピアノ奏者不詳
ガリー・ベルティーニ指揮
ハンブルクNDRso.
 録音:1990年代/1980年代。ステレオ。初出音源。
 今や巨匠の名を欲しいままにしているベルティーニの腕の冴えがわかる名盤。どちらかというとオケに恵まれない人だが、ここではドイツ有数の名技オケを駆使しており、その点不満なし。
ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」(*)
ラヴェル:パヴァーヌ/高雅にして感傷的なワルツ/
      ラ・ヴァルス
ジャン・イヴ・ティボーテ(P;*)
ジャック・メルシエ指揮
ザールブリュッケン放送so.
 録音:2001年6月17日。ステレオ。初出音源。
 BMG FRANCEへフランスの稀少作品の録音を続けるメルシエによる、彼としては珍しいポピュラーなレパートリー。奇妙な遅いテンポで驚かされることもあるが、情緒纏綿。パヴァーヌは殊に美しい。 そして特筆したいのはザールブリュッケン放送響の音色の美しさ。人数はそれほど多くないが透明で実にきれい。
 音質良好だが(*)と「高雅〜」に電気的ノイズから来る大きな音飛び(マスター・テープに拠る)があるので御了承ください。
ゲルギエフのマラ5!!
 マーラー:交響曲第5番
ヴァレリー・ゲルギエフ指揮
ロッテルダムpo.
 録音:2001年1月2日。ステレオ。初出音源。
 「大袈裟」とか「下品」とか言った陰口など何のその。鳥飛ぶ落とす勢いで大胆演奏を繰り広げる巨匠ゲルギエフには、ドイツ系交響曲の録音が欠けていたが、ついにマーラーの第5交響曲が登場!! テンシュテット、そしてバーンスタイン以来最高のキツイ一発!!
 音質良好。
ブーレーズ&ベルリン・フィルのツアー!!
 ラヴェル:クープランの墓
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番(*)
 バルトーク:管弦楽のための協奏曲
マリア・ジョアン・ピリス(P;*)
ピエール・ブーレーズ指揮
BPO
 録音:2003年5月1日、リスボン。ステレオ。初出音源。EN LAERMESからELS-03/369/70としても案内された(2003年7月新譜;発売は6月)。
 精緻なアンサンブルは一糸乱れず緻密かつ豪胆という言葉がぴったり。互いに熱してくる様子が手に取るように分かって素晴らしい。LSU-1056-2に続き、 ブーレーズとしては珍しいロマンティックな表現が意外なモーツァルトもいいが、「オケ・コン」では、怒れるブーレーズが復活。この進撃は圧倒的。
ブラームス:交響曲第3番 ダニエル・ハーディング指揮
ブレーメン・
 ドイチェ・カンマ―po.
 録音:2002年9月。ステレオ。初出音源。
 いわゆる次代を担うとされる「有能若手指揮者」の問題点を如実に表した演奏。まるで卓越したバトンテクニックと高度な教育で終わることを恐れているかのようで、 クナッパーツブッシュを思わせる奇矯な演奏となっている。しかし、鋭敏な室内オーケストラに荷がかちすぎているんではないか、いやいやこれこそ個性の発露なのだ、など議論百出すること間違いない演奏。
ブラームス:交響曲第4番 ダニエル・ハーディング指揮
ブレーメン・
 ドイチェ・カンマ―po.
 録音:2002年9月。ステレオ。初出音源。
 これまた問題作。郷愁を前面に出しているのかと思えば、時としてはヴァントのような強烈なスケルツォは前衛的でもあろう。ハーディングはますます掴み所が無い。
ブラームス:交響曲第4番 ロジャー・ノリントン指揮
シュトゥットガルト放送so.
 録音:2002年。ステレオ。初出音源。
 最近好調な巨匠ノリントンの話題作。古楽器で演奏できるもっとも新しい作品=ブラームスと言われたのも今は昔。その嚆矢ノリントンは、今や演奏スタイルとしての権威ではなく、演奏解釈の権威として声望を一身に集める。ますます見事な最新作。
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ヴィクトリア・ムローヴァ(Vn)
アダム・フィッシャー指揮
ケルン放送so.
 録音:1990年代。ステレオ。初出音源。
 冷たい風貌にマッチした冷ややかな演奏が多いムローヴァだが、近年は温かみというかヒューマンな香に満ちている。
ゴルドシュミット:チェロ協奏曲(*)
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
ダヴィッド・ゲリンガス(Vc;*)
スタニスラフ・
 スクロヴァチェフスキ指揮
ベルリン・ドイツso.
 録音:2003年5月3日。ステレオ。初出音源。
 巨匠スクロヴァチェフスキ、ベルリンの聴衆に鉄拳! 並外れた実力者であるスクロヴァチェフスキだが、優秀オケとの共演が少ないのは残念だった。ここに登場する当盤は、ドイツでも有数の名門、 ベルリン・ドイツ響(旧・西ベルリン放送響)との最新ライヴであり。オケ面でのファンの渇望を癒すものとなる。
 ゴルドシュミットの豪奢なサウンドにも痺れるが、まさに歴史的名演といえるのがショスタコーヴィチの第10番。基本はゆっくり目のテンポで、第2楽章における執拗な音形の繰り返し、リズムの厳格な徹底、 弱音の驚くばかりの強調、そして圧倒的なフィナーレの快進撃と爆発など、凄いの一言。どこまでもアンサンブルは見事なもので、統率力の高さにも舌をまく。 聴衆の反応も圧倒的で、ヴァント亡き後、かつザンデルリング引退後の現在、スクロヴァチェフスキこそ、音楽の都ベルリンを感動の坩堝に叩き込むことのできる唯一の大指揮者であることは明白であろう。
スクリャービン:法悦の詩
リスト:ピアノ協奏曲第1番(*)
マーラー:交響曲第10番「アダージョ」
シューラ・チェルカスキー(P;*)
ミヒャエル・ギーレン指揮
北ドイツ放送so.
 録音:1976年11月。ステレオ。初出音源。
 過激派ギーレンがもっとも過激だったころのライヴ。やはり、マーラーに止めを刺すのだろうか。北ドイツ放送響の骨太なサウンドを存分に生かし、抉りに抉る。 ヴィルトゥオーゾ、チェルカスキーとのリストも聴かせる。前衛リストを意図的に表した名演。チェルカスキーの古風な音楽作りも実に懐かしい。
ストラヴィンスキー:三楽章の交響曲
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番(*)
ダニエル・ホーペ(Vn;*)
クリスチャン・ヤルヴィ指揮
ベルリン放送so.
 録音:不詳。ステレオ。初出音源。
 ヤルヴィ・ファミリーの隠し玉。クリスチャンの最新録音。親父さん同様、温かみのある音楽作りである。伴奏もなかなか上手いし、今後が楽しみな名指揮者だ。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 グリゴリー・ソコロフ(P)
ムハイ・タン指揮
ハノーヴァーNDRpo.
 録音:1993年。ステレオ。初出音源。
 OPUS111レーベルへの録音でその腕を再評価された名手、グリゴリー・ソコロフの一筋縄ではいかない音楽性が存分に発揮された濃厚なライヴ。 しつこいくらいの表情付けが実に面白い。伴奏のタンも、ど迫力のティンパニなど故意にやっているとしか思えないほど荒々しく粗暴な音楽で応える。
 音質良好。
LSU-1074-2
廃盤
ホルスト:組曲「惑星」 ロジャー・ノリントン指揮
シュトウットガルト放送so.
 録音:2001年。ステレオ。
 この演奏も凄い。リズムの与え方が異様でノリントンが一皮向けてアーノンクールにも迫ろうかという奇人演奏家であることを証明したライヴ。
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲/交響曲第2番 ヴァディム・レーピン(Vn)
ダニエル・ハーディング指揮
ブレーメン・
 ドイチェ・カンマーpo.
 録音:不詳。ステレオ。初出音源。
 冒頭から懐かしいサウンドで驚かされる。小編成ながら分厚い響きが作れるハーディングは意外や回顧趣味があるのではなかろうか。そしてブラ2もオーソドックスな音楽で巨匠風の落ち着きで終始している。音の塊のようなフィナーレも中々結構。
シベリウス:
 交響詩「タピオラ」/ヴァイオリン協奏曲(*)
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
ヴァディム・レーピン(Vn;*)
ミヒャエル・ギーレン指揮
ベルリンso.
 録音:2003年4月27日。ステレオ。初出音源。
 今や押しも押されもしない巨匠。ギーレンの指揮は全てが聞き逃せない高みに到達している。インバルを首席に迎え意気が上がるベルリン響。ギーレンは首席客演指揮者だけに気心も知れた間柄。 ゴツゴツとした味わい、ドイツ正統派の風格も漂う圧倒的な「運命」が凄い。
ブルックナー:交響曲第7番 ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
北ドイツ放送so.
 録音:1998年1月9日。ステレオ。初出音源。
 チェリビダッケの華やかな演奏や、ヴァント晩年の厳しいばかりでなく豊かな広がりを持った音楽に比べると、ブロムシュテットのブル7は、あまりにも硬質でストイックに過ぎるかもしれない。 しかし、一切の誇張がない清潔な音楽表現には好感が持てるし、スケルツォ以降のリズムの軽快さは全く見事である。
モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」
マーラー:交響曲第4番(*)
マドレーヌ・ベンダー(S;*)
ルドルフ・バルシャイ指揮
ルクセンブルクpo.
 録音:2003年5月16日。ステレオ。初出音源。
 バルシャイも聞き逃せない巨匠の一人。レパートリーは広いはずだがディスクに恵まれていない。溜飲が下がるようなモーツァルトとマラ4の登場。精緻極まりないモザイクのような美演。
シューベルト(ウェーベルン編):
 6つのドイツ舞曲D.820 より(2曲)
ブルックナー:交響曲第6番
シルヴァン・カンブルラン指揮
南西ドイツ放送so.
 録音:2001年&2002年。ステレオ。初出音源。
 ブルックナーの奇矯な響きにはびっくり。妙に神格化したり、その音楽を絶対視することなく解剖するカンブルランの指揮ぶりは、 過激と言われながらその根底には母国語音楽のルールが厳然と存在していたギーレンを超えるもの。ひょろひょろと軽薄に鳴る金管や突然の停止など、不気味なブルックナー解釈者の登場だ。
 音質良好。
ベルク:3つの管弦楽曲/初期の7つの歌
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
ミシェル・デヤング(S)
クリストフ・エッシェンバッハ指揮
ハンブルクNDRso.
 録音:2003年6月16日。ステレオ。初出音源だが、同時にEN LARMESからELS-03-388としても案内されている。
 北ドイツ放響とも最終コーナーに入ったエッシェンバッハ。このポストで名実ともに個性派巨匠の一人に名乗りを上げたことになる。いずれもオケ、指揮者ともに素晴らしい演奏。
 音質良好。
ベルク:ヴァイオリン協奏曲(*/#) ローランド・グロイター(Vn;*)
ギドン・クレーメル(Vn;#)
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮(*)
クリストフ・エッシェンバッハ指揮(#)
ハンブルクNDRso.(*/#)
 録音:1998年1月9日(*)/2003年4月28日(#)。ステレオ。初出音源。
 北ドイツ放響コンサートマスターの重責を長きに渡って務めるグロイターによる演奏は知性的で緻密。こういう優れたコンマスを持っているだけでも信頼に値するオケだ。 そして鬼才クレーメル+エッシェンバッハのコンビによる作為に満ちた演奏は、もちろん面白いことこの上ない。
 音質まず良好。
ショスタコーヴィチ:交響曲第14番「死者の歌」 マティアス・ゲルネ(B)
ソイレ・イソコフスキ(S)
マレク・ヤノフスキ指揮
ベルリン放送so.
 録音:2003年5月19日。ステレオ。初出音源。
 一箇所に腰を落ち着けてじっくりと仕事を進めるタイプの名匠ヤノフスキ。今は、名門旧東ベルリンの放送響の指揮者として端倪すべからざる良い演奏を聞かせている。 アンサンブルを纏める力に長けた人だけに実に引き締まった音楽だ。数少ない「死者の歌」ディスクとても極めて貴重。
 音質良好。
チャイコフスキー:ロメオとジュリエット
プロコフィエフ:交響曲第5番
ユッカ=ペッカ・
 サラステ指揮
ケルン放送so.
 録音:2002年4月。ステレオ。初出音源。
 サラステも実力の割にディスクに恵まれない気の毒な指揮者だ。レパートリーは北欧物に限らず幅広いが、オーケストラ音楽を聴く醍醐味である音色のブレンドが満載で、 特に高度な作曲技巧を誇る作品に威力を発揮する。充実のケルン放送響のサウンドも重厚かつ鋭敏で素晴らしい。プロコフィエフの破壊的迫力に脱帽。
 音質良好。
ハイドン:オラトリオ「天地創造」 ドロテア・レシュマン(S)
ヘルベルト・リッパート(T)
クリスティアン・ゲルハーエル(Br)
ニコラウス・アーノンクール指揮
ウィーン・
 コンツェントゥス・ムジクス、
アルノルト・シェーンベルクcho.
 録音:2003年3月、ウィーン。ステレオ。初出音源。なお、DHMより同月のライヴが出ているが、テノールは異なっている。 アーノンクール・マニア以外にはこちらをお勧めしたい(82876-58340-2)。
 今まさに充実の極み。巨匠アーノンクールの辺りを払うかのような威容。隅々までアーノンクールの音色で埋め尽くされ、特有の音楽運びも今では正に「風格」となっている。
 音質良好。
ストラヴィンスキー:
 スケルツォ・ファンタスティック
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ショスタコーヴィッチ:交響曲第1番
独奏者不詳
ガリー・ベルティーニ指揮
ベルリン・ドイツso.
 録音:2003年5月28日。ステレオ。初出音源。
 ショスタコーヴィッチは名匠ベルティーニ会心の名演。リリカルかつシニカルな曲調を面白く捌いている。ベルティーニもいよいよ全ての演奏会が聞き逃せない巨匠に名乗りを上げている模様。
ブルックナー:交響曲第5番 エリアフ・インバル指揮
ベルリンso.
 録音:2003年5月30日。ステレオ。初出音源。
 全集録音をハイペースで進めたためか、その後ディスクに少々恵まれていない巨匠インバルだが、今や円熟の極みであり、厳しい練習かつ信念を持った個性的解釈で圧倒的演奏を展開し、 弱体といわれたベルリン響を締め上げ、ザンデルリング以降の黄金時代を築きつつあることは間違いない。ゆっくりめのテンポ、豪快なパウゼ、豊かな広がりは朝比奈カラーさえも併呑した巨大なブル5となっている。
ヤナーチェク:シンフォニエッタ(*)
マルティヌー:ヴァイオリン協奏曲第1番(#)
ヨゼフ・スーク(Vn;#)
クラウス・テンシュテット指揮
ハンブルクNDRso.
 録音:1980年5月3日(*)/1977年11月14日(#)。ステレオ。共にEN LARMESからELS-02-108&ELS-01-82/3として出ている演奏と思われるが、(*)の日付は異なっている(EN LARMES盤は同年3月3日)。
 どちらもテンシュテットとしては珍しいレパートリーとなる曲だが、シンフォニエッタは彼好みの馬力演奏。スークの懐かしい音色とも十分マッチしているのがマルティヌーで、 濃厚なローカリズム溢れる異色の名演。
ベートーヴェン:大フーガ/交響曲第3番「英雄」 クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮
ハンブルクNDRso.
 録音:2003年7月13日、ステレオ。初出音源。
 ドホナーニと、新しいコンビの北ドイツ放響による、お互い最も得意とするベートーヴェン。実に危な気のない名演で、つややかな弦楽器が実に美しい。
LSU-1089-2
廃盤
ベルリオーズ:幻想交響曲 ロジャー・ノリントン指揮
シュトゥットガルト放送so.
 録音:2003年7月4日、シュトゥットガルト。ステレオ。初出音源。その後EN LARMESからも同日の序曲「宗教裁判官」を加え、発売された(ELS-03-431)。
 近年のノリントンは現在の手兵と共に、ピリオド奏法を取り入れたモダーン・オケという新たな視点にチャレンジし、その成果は確実に「名演」となって表れている。 今回登場するのは、ノリントンの名を広める切掛けとなったともいえる「幻想」。EMIへの録音からは既に10年以上が経過し、その深みを増した音楽におおいに期待したい。
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」 ヴラディーミル・フェドセーエフ指揮
モスクワ放送so.
 録音:2000年代。ステレオ。初出音源。
 今やウィーン響の首席を務めると共に、バンベルク響とも密接な関係を保つなど、ドイツ語圏での活躍が目様しいフェドセーエフだが、ドイツ音楽の演奏は意外と披露されていない。 ベートーヴェンの交響曲中でも難物といわれる「田園」を、彼はマーラーからリヒャルト・シュトラウスに連なるロマン音楽の萌芽として捉えているように思われる。
シベリウス:ポヒョラの娘
プロコフィエフ:交響曲第2番
ヴァレリー・ゲルギエフ指揮
キーロフo.
 録音:2003年7月3日、ミッケリ音楽祭、フィンランド。ステレオ。初出音源。
 巨匠ゲルギエフが今年情熱を持って各地で連続演奏会を展開しているプロコフィエフ。第2交響曲は極めて演奏機会が少なく、日本でもほとんど上演されないが、 実はファンファーレ的な挑発で始まり緊張の途切れること無い名曲。
 少々ヒス・ノイズが目立つが、音質まずまず良好。
ハイドン:オラトリオ「天地創造」 クラウディア・
 バラインスキー(S)
クリストフ・
 プレガルディエン(T)
ラインハルト・ハーゲン(B)
クリスティアン・
 ティーレマン指揮
ベルリン・ドイツ・オペラo.
 録音:2003年7月3日、ベルリン・ドイツ歌劇場。ステレオ。初出音源。
 ティーレマンのスケールの大きさを物語る恐ろしい名演。時には粗雑な音楽作りでやたらと構えが大きい場合がある巨匠だが、規模の大きい作品と風格の必要な名曲では見事にはまり、 前世紀の巨匠を思わせるカリスマ性がある。ピリオド奏法を意識したオケも、なかなかの聴き物。
 音質良好。
ブラームス:交響曲第1番 ギュンター・ヘルビッヒ指揮
ザールブリュッケン放送so.
 録音:2002年11月。ステレオ。初出音源。
 ヘルビッヒは、国内ではまだその実力を十分知られているとはいえないが、欧米ではそのドイツ音楽解釈の見事さはつとに知られる。70歳を超えた彼はまさに正統派マエストロの最右翼でり、 あと数年もすれば「最後の巨匠」などともてはやされること必定だろう。
 一部で音のふらつきがあるが、全体では音質良好。
マーラー:交響曲第1番 ギュンター・ヘルビッヒ指揮
ザールブリュッケン放送so.
 録音:2003年3月。ステレオ。初出音源。
 マーラーをブルックナーの延長、もしくはブルックナーと同列の古典派の最後として捉えたかのような珍しい演奏。実はこういう演奏が50年程前までは主流だったのかもしれない。
 音質まずまず。
ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」(*)
ブラームス:交響曲第3番(#)
ミヒャエル・ギーレン指揮
南西ドイツ放送so.
 録音:不詳(1990年代?)。ステレオ。初出音源。
 ギーレンはやはりこうでなくては、と思わせるギクシャクした演奏。 最近ではその音楽からも人間的温かみを感じさせ、正統派ドイツ音楽の巨匠になってしまったかのような彼だが、ここではブラームス第3番の悲鳴のようなトランペットの咆哮やハイドンのガシャガシャした騒々しさなど、 「前衛」の枕詞が必要だったギーレンらしさが色濃く残っている。
 (*)は音質極上だが、(#)は全体に混信のようなシャワシャワ音が混じっており、音自体はしっかりしているだけに惜しい。
マーラー:交響曲第4番 アグネス・ギーベル(S)
ロリン・マゼール指揮
ベルリン・ドイツso.
 録音:1969年10月16日。ステレオ。初出音源。
 マゼールは同年、ベルリン放送響とConcert Hallへ同曲をスタジオ録音しているが、ソプラノはヘザー・ハーパーだった。そちらもこの時期のマゼールらしい才気ほとばしる演奏だったが、 今回の演奏ではまるで「大地の歌」のような超然とした風情さえ漂い、聴く者を圧倒する魅力を持った名演となっている。
 1980年代と言われても不思議ではないくらいの、極上の音質。
モーツァルト:交響曲第25番/交響曲第39番(*) ロリン・マゼール指揮
バイエルン放送so.
 録音:1990年代/1999年6月(*)。ステレオ。初出音源。
 モーツァルトというと「自然体」という言葉がぴったりくるが、ここで聞かれるのはその路線とは全く正反対。時として過剰と感じられるな表現もマゼールならではのものであり、 無個性の時代に光る強烈な個性を発散。(*)の最終楽章など「爽快」の一言であり、やはりこれが面白い。
 (*)の前半で一部にテープ劣化が感じられるが、全体では音質良好。
LSU-1099-2
廃盤
フルトヴェングラー:交響曲第3番 ヨーゼフ・カイルベルト指揮
BPO
 録音:1956年3月。モノラル。世界初演時のライヴとなっているが、同顔合わせでの1956年1月26日の演奏がドイツ・フルトヴェングラー協会から出ており(TMK-017198)、 詳細不明。同一録音の可能性もある(演奏が異なるならば、今回の音源は初出)。
 フルトヴェングラーの「交響曲第3番」の人気が低い理由は、巨匠自らによる録音がないからに他ならない。ドイツ音楽の正統を行ったカイルベルトの演奏は、この曲の構成力の弱さを見事に補っている。
R.シュトラウス:
 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(*)
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」
ヴァン・クライバーン(P;*)
イシュトヴァーン・ケルテス指揮
ベルリン放送so.
 録音:1961年9月、ベルリン芸術週間。ライヴ。モノラル。初出音源。
 ケルテスはライヴの少ない人だが、引き締まった造詣はさすがであり、ここでも好調。そして、一番脂の乗り切った時期であったクライバーンが凄い。正に時の人だったインパクトというのは強烈だ。
フランク:交響曲 ニ短調 アラン・ロンバール指揮
ルガノ放送so.
 録音:2003年6月。ステレオ。初出音源。
 若いと思っていたロンバールも既に60才を越えた。細かい部分も工夫が行き届き、つややかな音色がどこまでも響く素晴らしい演奏。時折オケを怒鳴って煽り、迫力にも事欠かない。 このところは録音も少ないが、円熟を増して行く時期でもあり、これからが楽しみな人である。
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番(*)
ブラームス:交響曲第1番
レオン・シュピーラー(Vn;*)
ハンス・シュミット=
 イッセルシュテット指揮
BPO
 録音:1972年10月7日。ステレオ。初出音源。
 ドイツ魂の叫び! カイルベルト没後のドイツ王道指揮者ナンバー・ワンとなったイッセルシュテット生涯最高名演、至高のライヴが登場!!
 イッセルシュテットは堂々たる恰幅の演奏を繰広げる巨匠だが、残念ながら録音に恵まれていない。長年のパートナーである北ドイツ放響とのブラームス交響曲全集は名演の呼声高いが、 復刻されているものはオリジナルからは程遠い音質と言われる。今回の演奏は最晩年にベルリン・フィルへ客演した時のライヴで、 揺るがぬ自信に満ちたテンポ設定や気の遠くなるような深深としたティンパニの打ちこみなど、オケもフルトヴェングラー時代を思い出させる鳴りっぷりを見せる名演。 また前半レパートリーのプロコフィエフは、確かイッセルシュテットにとって作曲家として音盤初レパートリーとなるのではないかと思われる。また、名手レオン・シュピーラーにとっては、 コンサートマスターとして最後の演奏となったものだという。
 音質も良好で、これは注目だ。
ベルリオーズ:歌曲集「夏の夜」(*)
ボロディン:交響曲第2番(#)
ジャニス・マーティン(S;*)
ヴァーツラフ・スメターチェク指揮
ハンブルクNDRso.
 録音:1970年代。ステレオ。初出音源。
 巨匠スメターチェクは、その録音があまりCD化されていないこともあって、現在では話題に上ることも少なくなってしまったが、晩年に録音した「我が祖国」の素晴らしさからもわかるとおり、 その芸術性は非常に高い人だった。(#)はSUPRAPHONにも録音があるが、ここではドイツの名門北ドイツ放響との共演。マタチッチを思わせる豪放なドライヴやポルタメントを随所に多用しての色気、 そしてゲネラル・パウゼの絶妙さなど手練の指揮ぶり。 (*)は意外なレパートリーだが、艶やかな音色と繊細な構成で感動を誘う。
 年代としては良好な音質だが、(*)はヒスノイズが多めで少々テープ劣化も感じられる。
ブルックナー:交響曲第8番 ギュンター・ヘルビッヒ指揮
シュトゥットガルト放送so.
 録音:2003年6月。ステレオ。同顔合わせの同曲演奏としては、EN LARMESからELS-03-404として2003年6月6日の演奏が出ているが、おそらく同一の演奏。
 この演奏を宇野功芳氏が聴いたら「シューリヒト以上にシューリヒト調」と表現するのではないだろうか。ドイツがっしり路線と違い、速めのテンポと拘泥しないさっぱりしたメロディ運びは実に清清しい。 それのみならず、この曲の中核が後半2つの楽章ではなく、第2楽章と読んだ入念な仕上げもまことに結構。
 音質良好。
ブラームス:
 二重協奏曲(*)/交響曲第2番
ユリア・フィッシャー(Vn;*)
ダニエル・
 ミュラー=ショット(Vc;*)
ミハイル・ユロフスキー指揮
ベルリン放送so.
 録音:2003年7月26日。ステレオ、初出音源。
 昇竜の勢い、ユロフスキーのブラームス。オペラの指揮に長じ、パリ・オペラにも常連。実に緻密でスケール雄大、それでいてリズム重視の非の打ち所のない「らしい」ブラームス。
 音質良好。
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ジョナサン・ノット指揮
バンベルクso.
 録音:2003年6月。ステレオ。初出音源。
 先鋭指揮者のトップ、鬼才ノットに相応しいレパートリーながらオケとは相反する組み合わせ。しかしバンベルク響は必死でノットに食いついて行く。聞きモノは第3楽章の深みある音色か。
 残念ながらパチパチ・ノイズが散見される。
チャイコフスキー:交響曲第4番
シューベルト:「ロザムンデ」の音楽
イヴァン・フィッシャー指揮
ブタペスト祝祭o.
 録音:2003年7月。ステレオ。初出音源。
 真面目、緻密型名指揮者として名乗りをあげるイヴァン・フィッシャーだが、ここで聴かせるチャイコフスキーの熱狂感あふれる演奏はなかなか聴き物。 奏者の方があわてて微妙に飛び出してしまうほどだが、最期にはきっちりとまとめ上げるところは、さすがオーケストラ・トレーナーとしての能力の高さを実感させられる。最期の聴衆の反応も熱狂的。 打って変わってシューベルトでは落ち着いた演奏を見せており、こちらも聴かせる。
 音質まず良好。
プロコフィエフ:交響曲第1番「古典」
バルトーク:中国の不思議な役人
イヴァン・フィッシャー指揮
ブタペスト祝祭o.
 録音:2003年7月。ステレオ。初出音源。
 こういう曲でも手腕に死角は無し。瑞々しい音楽性には心打たれ、ブタペスト祝祭管の名技性にも脱帽。
 音質まず良好。
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲(*)
ストラヴィンスキー:春の祭典
ギドン・クレーメル(Vn;*)
エサ=ペッカ・サロネン指揮
スウェーデン放送so.
 録音:2003年8月。ステレオ。初出音源。
 シベリウスは疑いなくクレーメルのベストフォーム。冷たい感触の細い音色と超人的な技巧が生身の人間とは思えない。とかく、最近は諧謔に堕しがちなクレーメルの真剣勝負は聞いていてまことに心地よい。 そして「春の祭典」のエネルギッシュかつ細密な分析は名指揮者の重要な一角をしめつつあるサロネンならではだろう。
 音質良好。
ラヴェル:クープランの墓
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」(*)
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」
ライフ・オーヴェ・
 アンスネス(P;*)
アラン・ギルバート指揮
マーラー室内o.
 録音:2003年8月。ステレオ。初出音源。
 いわゆる若手指揮者の中でも、豪快さと思い切りの良さが抜きん出ているギルバートのライヴ。不況ゆえスタジオ録音こそほとんどない状況だが、当盤ではフランス物とドイツ物を上手く織り交ぜた、 コンサート・プログラムとしては理想的とも言える選曲で、その真髄にふれることができる。全体に快速の演奏ではあるが、どの曲でも曲にマッチした雰囲気を見事に醸し出し、 聴かせるべきところはきちんと押えているところからも、その才能は明らかだ。(*)で共演のアンスネスもベスト・フォームで応じており、これは聴かせる。
 何故か拍手になると音が崩れるが、それ以外の音質はまず良好。
モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界」
ズデニェク・マカール指揮
チェコpo.
 録音:2003年8月。ステレオ。初出音源。
 このプログラムは晩年のクーベリックが同じくチェコ・フィルを指揮したものと同一で、インパクトは絶大。当然、表現様式は大いに異なるが、過剰表現を排し整理された解釈で、 実にチェコフィルの美感をわきまえているのはさすが実力派。
 音質良好。
リドホルム:管弦楽のためのリトルネル
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ワーグナー:
 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲
セルジュ・チェリビダッケ指揮
スウェーデン放送so.
 録音:1970年11月、アムステルダム。ステレオ。初出音源。
 スウェーデン時代のチェリビダッケは概ね妥当なテンポ設定を取るが、時としてフルトヴェングラーを思わせる加速も出現、ちらちら顔を出す後年のスタイルとの葛藤も面白い。 これまで、チェリビダッケのリドホルムが聴けるなど誰が想像できたであろうか。これだけでも当アルバムの価値は高いが、絶美の「牧神」、後年のスタイルを予期させる「名歌手」前奏曲の気の遠くなるような広がりも見事。
 残念ながら音質は、混線のようなシャワシャワと持続するノイズが気になるが、音の小さな所では目立ちにくいのが救いか。
プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」より
*アンコール集*
  プロコフィエフ:「スキタイ組曲」〜夜の精の踊り
  ファリャ:「三角帽子」〜粉屋の踊り
  エック:大オーケストラによる
       ラモーのフランス組曲〜つむじ風
  ストラヴィンスキー:組曲第2番〜ギャロップ
セルジュ・チェリビダッケ指揮
スウェーデン放送so.
 録音:1970年11月、アムステルダム。ステレオ。初出音源。
 識者はチェリビダッケの小品の妙を称えるが、アンコール曲目にこそ、その真価が発揮されるといってもよい。ファリャの豪快さ、プロコフィエフやストラヴィンスキーにおける皮肉たっぷりの諧謔、 ラモーのクラヴサン曲をモチーフにオケに書き換えたエックの珍品など、アンコールながらも凝った選曲は伊達ではない。
 残念ながらLSU-1112-2同様、混線なのかシャワシャワと持続するノイズが気になるが、音の小さな所では目立ちにくいのが救いか。
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ルドルフ・ブッフビンダー(P)
マルチェロ・ヴィオッティ指揮
ウィーンso.
 録音:2003年8月。ステレオ。初出音源。
 近年評価が急速に高まった感のあるブッフビンダーの最新ライヴ。硬派の中の硬派、一点一画も疎かにしない頑健かつ誠実なピアニズムと、ブラームスにぴったりの、理想的ともいえる様式美には陶酔させられる。
 音質良好。
メシアン:キリストの昇天
オネゲル:交響曲第3番
マルチェロ・ヴィオッティ指揮
ウィーンso.
 録音:2003年8月。ステレオ。初出音源。
 これは面白い。特にオネゲルは得意とする指揮者が少ないだけに期待に背かない。ミュンシュを思わせるざわざわした騒々しさがあり、才気煥発。機を見るに敏な秀才指揮者らしい音楽が展開する。
 音質はテープ劣化が感じられ、今ひとつ。
ヤナーチェク:序曲「嫉妬」
マルティヌー:ピアノ協奏曲第4番「呪文」
スーク:幻想的スケルツォ
ヤナーチェク:タラス・プーリバ
エミル・ライフネル(P)
チャールズ・マッケラス指揮
チェコpo.
 録音:2003年5月22日、プラハの春音楽祭。ステレオ。初出音源。
 チェコ・フィルにとっての大本命とも言える選曲で、マッケラスとのコンビネーションは抜群。チェコ音楽の大家として存在感を誇る彼等は特に民族色を強調しないが、 その分世界的な名曲として解釈していることになり、まことに好ましい。既に中堅から大家となりつつあるライフネル(1938-)も好調で、名演に仕上がった。
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ヒラリー・ハーン(Vn)
マレク・ヤノフスキ指揮
オスロpo.
 録音:2002年。ステレオ。初出音源。
 いつの間に能力を上げたのか、オスロ・フィルの妙技には驚かされる。「英雄」は重厚さよりも軽快さに傾注したシューリヒト調の颯爽な演奏で、 ドイツ音楽の解釈者としてヤノフスキが重要な一人となった事を感じさせる名演である。ハーンの凄腕を得たメンデルスゾーンも良い出来栄え。
 残念ながら多少のチリチリ・ノイズが入る。
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 ヴァルトラウト・マイヤー
(レオノーレ)
ロバート・ディーン・
 スミス(フロレスタン)
アイケ・ヴィルム・シュルテ
(ピッツァロ)
ハンス・チャマー(ロッコ)
エヴァ・リント
(マルツェリーネ)
イリダール・
 アブドゥラザーコフ
(ドン・フェルナンド)
マティアス・クリンク
(ヤッキーノ)
リッカルド・ムーティ指揮
ミラノ・スカラ座o.
 録音:2003年3月28日、ミラノ・スカラ座。ステレオ。初出音源。
 不況の影響をもろに被ったオペラの巨匠ムーティ。製作コストのかかるオペラ録音はメーカーから敬遠され、最円熟期の至芸が記録されないのは惜しいが、今回はちょっと驚きの「フィデリオ」が登場。 ベートーヴェンの交響曲では今ひとつの感があったが、さすがオペラともなると水を得た魚のようで、切れ味鋭いリズム感、合唱の扱いの上手さやカバレッタ調のドライヴが光る。 序曲はクレンペラーもかくやと思わせる重厚なテンポ。歌手は、インターナショナル・キャストでドイツ型演奏ファンの郷愁を満たすものではないが、こういう演奏も実に面白い。
NAVIKIESE
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲第27番/2台のピアノのための協奏曲(*)
クリフォード・カーゾン(P;*)
ダニエル・
 バレンボイム(P)指揮
ECO
 録音:1979年9月11日。 カーゾンの至福のモーツァルトに、バレンボイムが共演した二台ピアノの協奏曲が入ったお徳盤。清潔なタッチと透明な表現、どこをとってもモーツァルトにふさわしいアーティスト。なお、当盤発売後、BBC LEGENDSよりマスター・テープからの復刻が発売された。
ベートーヴェン:交響曲第1番/交響曲第2番(*) セルジュ・
 チェリビダッケ指揮
ミュンヘンpo.
 録音:1989年6月25日/1986年12月6日(*)。チェリのベートーヴェン「交響曲1番」の録音はこれが初発売。これでチェリビダッケのベートーヴェンがすべて揃う。アプローチはいつもと一緒。 大交響曲として荘重に奏でられるところが素晴らしい。音質は今ひとつながら、チェリ・ファンには待望の録音の登場だ。
マーラー:交響曲第9番 クラウス・テンシュテット指揮
フィラデルフィアo.
 録音:1988年。冒頭から凄い緊張感。並な演奏でない事は初めから決まっていたかのような凄絶ライヴ。大曲と格闘するテンシュテットの姿が目に見えるようである。 こういう演奏こそ生で聴きたかった。音質は今ひとつでヒスノイズ多め。
R.シュトラウス:
 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
ブルックナー:交響曲第8番(*)
クラウス・テンシュテット指揮
シカゴso.、ボストンso.(*)
 録音:1984年11月/1974年12月20日(*)。 この「ツァラ」は凄い。オケがまず金属質なまでに磨き上げられているから、音色と音量にびっくり。そしてテンシュテットの表現の苛烈さにも圧倒される。 ブル8も同様で、名演といわれる北ドイツ放響とのライヴもある同曲だが、それをさらに上まわるパッションが聞こえてくるこの演奏は只者ではない。ドラマティックなブルックナーの成功例だ。 ただ、音質がかなり悪くそれが残念。大きめのヒス・ノイズが全体的にある上、終楽章の最後にはテープの切れ目のような音飛びがある。
 # テンシュテットの同曲異演については、LPO 自主製作盤のページにまとめています
マーラー:交響曲第7番 クラウス・テンシュテット指揮
フィラデルフィアo.
 録音:1987年2月。おどろおどろしい音楽である「夜の歌」も凄い。何かがでてきそうな、恐さのある壮絶演奏。これもヒスノイズはあるがNAV-4005/6程ではない。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(*)
プロコフィエフ:交響曲第6番
ペーテル・ヤブロンスキー(P)
クルト・ザンデルリング指揮
ハンブルクNDRso.
 録音:1996年9月7日。何とザンデルリングとヤブロンスキーのライヴが登場。ラフマニノフの方では、過去同曲を数限りないほど演奏したザンデルリングならではの重厚なサポートがヤブロンスキーのテクニックを盛り立てる。プロコフィエフは知る人ぞ知るザンデルリングの十八番で、老練な彼ならではの名演。
NAV-4010
廃盤
ベートーヴェン:
 交響曲第1番/交響曲第5番「運命」(*)
クラウス・テンシュテット指揮
LPO
 録音:1989年12月14日/1990年8月30日(*)、プロムス・ライヴ。 病を克服したテンシュテット最晩年のベートーヴェン。彼の初レパートリーとなる録音で、これは見逃せない。豪快で迫力満点。特に5番は彼自身としてはお得意の曲目で、演奏機会も多かったようだ。音質は中。
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第1幕 ジェシー・ノーマン(S)
ロベルト・シュンク(T)
マリウス・リンツラー(B)
クラウス・テンシュテット指揮LPO
 録音:1981年10月25日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、演奏会形式による。このような形とはいえ、元々はオペラ指揮者としても鳴らした彼の指揮するオペラを、 その一部でも聞けるというのはファンにとって嬉しいことだ。堂々たる音楽運びは感動的で、ノーマンの朗々たる歌唱もあり稀に見る名盤と言える。音質は中。
ブルックナー:交響曲第8番 クラウス・テンシュテット指揮
シカゴso.
 録音:1981年12月3日、オーケストラ・ホール、シカゴ。最高のアンサンブルを駆使して展開するテンシュテットのドラマティックなブルックナー。 こういうアプローチはとかく大騒ぎになりがちだが、そこは巨匠ゆえに崇高なまでの高みを見せる。彼の同曲はスタジオ録音を含め幾つかあるが、シカゴso.との物はこれが初登場。音質は中。
 # テンシュテットの同曲異演については、LPO 自主製作盤のページにまとめています
ワーグナー:
 「タンホイザー」〜序曲とヴェヌスベルクの音楽/
 「リエンチ」序曲/
 「神々の黄昏」〜ジーグフリートの
          ラインへの旅と葬送行進曲/
 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
   〜第1幕前奏曲/
 ワルキューレの騎行
クラウス・テンシュテット指揮
LPO
 録音:1992年8月20日、プロムス。ライヴ。LPO自主製作レーベルからLPO-0003という番号でマスターからの復刻が成されており、さらに1枚物なので、よほどのテンシュテット・マニア以外はそちらをお勧めしたい
 テンシュテットとワーグナーという抜群の組み合わせ。英雄的な指揮者こそこういう音楽がふさわしい。鳥肌ものの「ワルキューレの騎行」、堂々たる「名歌手」、深々とした「ジークフリートの葬送行進曲」が特に良い。たぶん1990年代に残された物としては唯一のものとなるであろう。音質は中。
ハイドン:オーボエ協奏曲(*)
ラヴェル:クープランの墓
ビョルン・
 カール・ニールゼム(Ob;*)
セルジュ・チェリビダッケ指揮
デンマーク放送so.
 録音:1976年9月16日。(*)はチェリビダッケとしてはかなり珍しいレパートリー。緻密な演奏はいつものとおり。そしてラヴェルの美しさはさすが。ファンは必聴。
マーラー:交響曲第9番 オットー・
 クレンペラー指揮
イスラエルpo.
 録音:1970年、ステレオ。現時点ではクレンペラーによる最後の同曲音源と思われる。彼のアポロ的視点がもっとも向いている曲がこのマラ9であろう。清濁併せ呑んだマーラーも、 最晩年には悟りのようなこの曲を作った。弟子に当たるクレンペラーが最晩年に残したライヴということで、これは是非聴いておきたい。イスラエル・フィルとの共演というのも貴重。
バッハ:ブランデンブルグ協奏曲第1番
モーツァルト:交響曲第41番
オットー・クレンペラー指揮
フィラデルフィアo.
 録音:1962年12月5日、ステレオ。バッハの方は以前As DiscからAS-533として出ていた物ではないかと思われる(そこでは1962年録音とのみ表記)。彼のこの2曲のライヴは少なく、 フィラデルフィアとの共演ということでこれまた非常に貴重。音質は、かなり残響が少なく、あまりいいとは言えない。
ブラームス:交響曲第3番
シューマン:交響曲第4番
オットー・クレンペラー指揮
フィラデルフィアo.
 録音:1962年11月、ステレオ。シューマンの方は、これまた以前As DiscからAS-533として出ていた物ではないかと思われる(上記同様1962年録音とのみ表記)。 巨匠の晩年様式らしい、重みとリズムの強烈さが楽しめ、言うまでもなく非常に貴重。 音質は、かなり残響が少なく、あまりいいとは言えない。
ブラームス:悲劇的序曲/交響曲第1番 ユージン・オーマンディ指揮
ロッテルダムpo.
 録音:1982年9月26日。何とオーマンディとロッテルダムpo.! これは不思議な組み合わせだ。また、オーマンディ晩年の演奏である所にも注目したい。 大ベテラン指揮者だけに、このような日ごろ縁の無いオーケストラであっても、豪奢なオーマンディ・サウンドにしてしまうところが聴きどころ。
ブラームス:交響曲第4番
ワーグナー:
 マイスタージンガー前奏曲
クラウス・テンシュテット指揮LPO
 録音:1984年4月。モノラル。ブラームスは構築的な演奏ながら、さすがに巨匠らしい熱に満ちた良い演奏。ワーグナーもたっぷりした音色に溢れた堂々たる名演。 音質は良く無いが、ファンなら聴くべし。
NEUMA
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲
ブルッフ:スコットランド幻想曲(*)
チョン・キョン・ファ(Vn)
リッカルド・シャイー指揮
ベルリン放送so.
ルドルフ・ケンペ指揮
ミュンヘンpo.(*)
 録音:1990年代/1973年(*)。特にブルッフは同時期に全く同じ顔ぶれでDECCAに録音しており興味深い。熱情のヴァイオリニストらしい、熱い演奏。
ドビュッシー:交響詩「海」
ラヴェル:マ・メール・ロワ
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
スウェーデン放送so.
 録音:1996年4月。非常に珍しい顔合せだが、やはり「海」が良い。極限の遅いテンポで慎重に紡ぎだされる精緻な音楽作りは巨匠ならでは。 スウェーデン放送響も渾身の力で応えており、同時期のSONYへのコンセルトヘボウとの録音との聴き比べを是非。
シューベルト:交響曲第9番 レナード・バーンスタイン指揮
バイエルン放送so.
 録音:1980年代。素晴らしいコンビと言えるバーンスタインとバイエルン放送響。ヨーロッパではトップを争う優秀オケだけに、バーンスタイン流の指揮もらくらく対応できたのだろう。 スケール雄大で素晴らしい演奏。
ブルックナー:交響曲第6番 ラファエル・クーベリック指揮
バイエルン放送so.
 録音:1971年4月19日。クーベリック独自の旧型配置が成功し、立体的な音楽作りで魅了する。第6番というと軽く見られがちだが、こういった演奏で聴けばやはり名曲と実感させられる。
ウェーバー:「魔弾の射手」序曲
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番(*)
ハイドン:交響曲第94番(#)
ミッシャ・マイスキー(Vc;*)
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
バイエルン放送so.
 録音:1998年/1979年(#)。ジュリーニ正に引退直前のウェーバーが素晴らしい。幽玄な味わいはジュリーニならではで、見事にロマン派音楽の精華を描き尽くす。そしてハイドンもゆっくりした歩みで第2楽章には本当に驚かされる。


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