ハイドン:交響曲第88番(*) モーツァルト:交響曲集 〔第34番(#) /第39番(+) /第40番(+) 〕 |
カール・ベーム指揮 BPO | |
録音:1976年9月14日(+) /1977年3月24日(*) /1979年3月21日(#) |音質まずまず。 全てのベーム・ファンに送るライヴ・シリーズ。レパートリー的には珍しいものではないし、1990年代に Meteor 等のレーベルで出たものもあるが入手不可能。世界的には、残念ながら忘れられた巨匠になりつつあるようだが、今回のライヴ、どれもが水準以上の名演なのはさすが。これだけの名演を成し遂げる人をこのまま忘却の彼方へ追いやるのは実にもったいない。 | ||
ブラームス:交響曲第2番 ベートーヴェン:交響曲第9番(*) ピラール・ローレンガ-(S;*) ハンナ・シュヴァルツ(A;*) ホルスト・ラウベンタール(T;*) ペーター・ヴィンベルガー(B;*) カール・ベーム指揮 BPO (無印)、VSO (*) | ||
録音:1979年3月21日(無印) /1980年7月18日(*) |音質まずまず。 | ||
モーツァルト: 交響曲第33番(*) /交響曲第41番 ヨハン・シュトラウス II: 「こうもり」序曲/南国のバラ/アンネン・ポルカ/ ピツィカート・ポルカ/美しく青きドナウ/皇帝円舞曲 |
カール・ベーム指揮VPO | |
録音:1971年(*) /1975年6月15日(*以外) |音質まずまず。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第2番/交響曲第7番 |
カール・ベーム指揮 シュトゥットガルト放送so. | |
録音:1979年2月14日|音質まずまず。 | ||
シューベルト:交響曲第2番(*) ブラームス:交響曲第2番(*) |
カール・ベーム指揮VPO | |
モーツァルト:交響曲集 〔第29番(#) /第35番(#) / 第39番(+) /第40番(+) /第41番(+) 〕 | ||
モーツァルト:交響曲第39番 ドヴォルジャーク:交響曲第9番 | ||
以上3点、録音:1976年8月25日(*)、1979年8月7日(+)、1980年8月30日(#)、ザルツブルク(*/#/+) /1979年6月8日、ウィーン(無印|WALL-7010) 。 晩年のベームならではの厳選された曲目によるライヴ。曲目の重複はあるが、演奏ごとの違いを楽しめるのも彼ならでは。演奏に対する姿勢は、近年で言えばヴァントのような感じだといったら両者に失礼か。 | ||
モーツァルト:交響曲第39番(*) ブルックナー:交響曲第7番(*) シューベルト: 交響曲第2番(#) /交響曲第9番(#) |
カール・ベーム指揮 BPO | |
録音:1971年11月24日-25日(*) /1972年9月12日(#) |音質まずまず。1970年初頭の貴重なベーム&BPOのライヴの登場。ベーム全盛期ならではの説得力と力強さを持ちあわせた名演。 | ||
モーツァルト: 交響曲第40番/交響曲第41番 |
カール・ベーム指揮VPO | |
録音:1973年5月、ウィーン芸術週間、ライヴ|音質まずまず。ベームのベストという人もいる彼全盛期の名演。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第3番 | カール・ベーム指揮 VPO | |
録音:1973年8月22日、ザルツブルグ|音質まずまず。このコンビの「英雄」は晩年のものとしては非常に珍しい。演奏の方も期待に違わぬ名演で、DGのスタジオ録音が霞んで見える。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第3番 | カール・ベーム指揮 BPO | |
録音:1973年9月15日、ベルリン。上記の24日後、オケちがいの同曲。ベームはBPOからドイツ的な響きを産み出し、重厚な名演にしたてている。是非 VPO 盤との聴き比べを。 | ||
モーツァルト:ピアノ協奏曲第18番(*) シューベルト:交響曲第2番 |
ゲザ・アンダ(P) カール・ベーム指揮VPO | |
録音:1974年8月25日、ザルツブルグ(*) /1971年5月23日、ウィーン|音質まずまず。 ベームの(多分)初レパートリーが登場。彼のモーツァルトのピアノ協奏曲というのも、元々モーツァルトを得意にした人にしては非常に少ないのだが、この18番もたしか録音は今までなかった。ソリストは既に晩年の(この2年後には癌で世を去る)モーツァルトの大家アンダ。枯淡の境地にも似た見事な演奏と言えよう。シューベルトの方はベームの十八番だけあってこちらも見事。 | ||
モーツァルト:レクイエム K.626
ヘレン・ドナート(S) イングリート・マイール(A) ヴィエスワフ・オフマン(T) ハンス・ゾーティン(B) カール・ベーム指揮 VPO、ウィーン国立歌劇場cho. | ||
録音:1975年1月27日、ザルツブルク、ザルツブルク芸術週間、ライヴ|他出CD-R: LINK, LINK 603-1 〔廃盤、入手不能〕|音質まずまず。ベーム得意のレパートリーだが、ライヴならではの緊張感が一貫しており、 DG のスタジオ録音盤を大きく上回る出来。 | ||
シューベルト:ミサ曲第6番 変ホ長調 D.950
ペーター・シュライアー、ヴェルナー・クレン(T) ヴァルター・ベリー(B)他 カール・ベーム指揮ウィーン少年cho.、ウィーン・ホーフカペレ | ||
録音:1976年7月8日、オシアッハ、シューベルティアーデ、ライヴ|初出。シューベルト晩年の名作大曲である変ホ長調ミサは良い録音に恵まれておらず、人気も高くない。ベームに似合いの音楽といえるのが、スタジオ録音は残されなかった。その意味でも貴重な音源の発売といえるだろう。 | ||
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527
シェリル・ミルンズ(Br;ドン・ジョヴァンニ) アンナ・トモワ・シントウ(S;ドンナ・アンナ) ペーター・シュライアー(T;ドン・オッターヴィオ) テレサ・ツィリス=ガラ(S;ドンナ・エルヴィーラ) ヴァルター・ベリー(B;レポレロ) エディト・マティス(S;ツェルリーナ) ディール・ディジング(マゼット) ジョン・マカーディ(騎士長) カール・ベーム指揮 VPO 〔ウィーン国立歌劇場o.〕、ウィーン国立歌劇場cho. | ||
録音:1976年8月13日、祝祭小劇場、ザルツブルク|音質まずまず良好|他出CD-R: LINK, LINK 608-3 〔廃盤、入手不能〕。 ベームの「ドン・ジョヴァンニ」は、「フィガロ」や「コシ」ほど高い評価は得られなかったにしても、純粋にモーツァルトのオペラとしての音楽的表現という点では、他の誰も届かない高みに到達していたといえるであろう。劇的表現に満ち溢れたライヴ。 | ||
モーツァルト:歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」K.588
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S;フィオルディリージ) ブリギッテ・ファスベンダー(Ms;ドラベッラ) レリ・グリスト(S;デスピーナ) ペーター・シュライアー(T;フェルランド) ヘルマン・プライ(Br;グリエルモ) ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br;ドン・アルフォンソ) カール・ベーム指揮 VPO 、ウィーン国立歌劇場cho. | ||
録音:1972年7月27日、ザルツブルク|音質まずまず良好。この年から6年続けて上演された「コシ」の初日のライヴ。78歳を目前にしたベームの指揮は衰えをまったく感じさせない気迫に満ちている。ドン・アルフォンソのみ1974年録音の DG 盤と異なっているところも興味深い。 | ||
シューベルト: 交響曲第9番ハ長調 D.944「グレイト」 |
カール・ベーム指揮 VPO | |
録音:1977年6月19日、ポロメウス教会、ホーエネムス|全体的には音質良好、ただしわずかにノイズの混入する部分があるとのこと。 当日のプログラムは「未完成」と「グレイト」であったが、ベームの死後「未完成」のみが正規発売された。 | ||
ベートーヴェン:交響曲 〔第6番/第5番/第2番(*) /第7番(*) 〕 |
カール・ベーム指揮 VPO | |
録音:1977年3月/1980年10月(*) |既出CD-R: SARDANA, SACD-136/7/8〔廃盤、入手不能〕。輸入元によると「既出盤を上回り、実にクリアーで力感に富んでいる」とのこと。ベーム最晩年の演奏ながら、 DG 盤の一部で見られる「弛緩」は無く、ライヴならではの気迫が素晴らしい。 | ||
ベーム、ザルツブルク最後の「コジ」〜モーツァルト:歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S) ブリギッテ・ファスベンダー(Ms) ペーター・シュライアー(T) ヘルマン・プライ(Br) レリ・グリスト(S) ローラント・パネライ(Br) カール・ベーム指揮 VPO 、 ウィーン国立歌劇場cho. | ||
録音:1977年8月28日、ザルツブルク音楽祭。ステレオ|初出音源|第1幕と第2幕のレチタティーヴォに短い欠落が一ヶ所づつあるが、当時としては鮮明な音質。 1950年代から数多くの名上演を積み重ね、名実ともにザルツブルク音楽祭の目玉となっていたベームの「コシ・ファン・トゥッテ」はこの1977年の公演が最後となった。このライヴはその最終日の演奏で、老いても全く衰えを感じさせない巨匠の棒の下、ウィーン・フィルと名歌手たちがそれぞれの持ち味を完全に発揮した希有の名演。とりわけこの頃のウィーン・フィルによる極上のサウンドには魂を揺さぶられる感動がある。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ベーム& BRSO ヴェーベルン:パッサカリア(*) ベートーヴェン:交響曲第7番(#) #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
カール・ベーム指揮 バイエルン放送so. | |
録音:1969年10月2日-3日(*) /1973年5月3日4日(#) | (*):おそらく既知中、作曲家レヴェルでベーム唯一の録音|既出CD, CD-R: Karl Böhm Collection (Vol.) 1 [IMD], KB-401 [(P) 1992] (*/#) 〔本体にデータ記載無し〕/ Re! Discover [CD-R], RED-14 (*/#) 〔ともに廃盤、入手不能〕。両曲とも2023年現在、おそらく当盤以外のリリースは無し。既出盤とは曲目の順番が異なっている。 VPO や BPO との演奏より透明度で上まわるベートーヴェン、ベームとしては珍しい新ウィーン楽派ながら、劇的な高揚が素晴らしいウェーベルン、どちらも名演。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ベーム& VPO ウェーバー: 「オベロン」序曲(*) /「魔弾の射手」序曲(#) シューベルト:交響曲第9番「グレイト」(+) #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
カール・ベーム指揮 VPO | |
録音:1977年7月(*/#) 〔とあるが、1979年8月15日(*)、1978年8月6日(#) (一部ロットに1978年8月26日との誤記がある模様)〕 /1978年(+)〔とあるが、1977年6月19日〕 |既出CD, CD-R: Meteor, MCD-061 [(P) 1993] (*/#/+) 〔本体にデータ記載無し〕/ Re! Discover [CD-R], RED-67 (*/#/+) 〔 Re! Discover 盤の時期アナウンスは、当盤と同一(+) &1977年6月(*/#) 〕|ともに廃盤、入手不能〕/ FKM [CD-R], FKM-CDR82 (*) 〔1979年8月15日の記載〕, FKM-CDR97/8 (#) 〔1978年8月6日のアナウンス|本体に1978年8月26日と誤記されているロットあり〕/ Wall [CD-R], WALL-7026 〔1977年6月19日の記載〕 。既出盤とは曲目の順番が異なっている。日付で既出盤や他資料と差異がある場合、基本的にウィーン・フィルの演奏会記録を優先した。 (*/#)の記載年1977年には、オケの演奏会記録にベームがこれら2曲を振ったものがなく、実際には1978年と1979年の演奏だと思われる。また(+)も、1978年ならば1978年5月28日の演奏があるが、これではなく上記日付らしい。なおベーム& VPO は1977年には一度しか同曲を取り上げていないのに対し、1978年には1月、5月、9月に計5回も振っているが、音盤既出は5月28日のもののみ。これはベーム& VPO による同曲で録音が残っている中では最後だとされる[ Pompadour, SH-1001 〔外装に日付記載無し(未確認だがブックレット内側に1978年5月28日と記載【あるいは1978年3月28日と誤記?】されている模様)|廃盤、入手不能〕/ Vibrato [CD-R], VLL-207 ) ]。 頻繁に来日していた頃のベーム。せせこましさがなくなり、テンポも落ちてきた分、深い呼吸を手に入れ、正に正統派の中の正統派といったコンビによる名演。 |